JP2002364629A - ヒンジ装置 - Google Patents

ヒンジ装置

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JP2002364629A
JP2002364629A JP2001173649A JP2001173649A JP2002364629A JP 2002364629 A JP2002364629 A JP 2002364629A JP 2001173649 A JP2001173649 A JP 2001173649A JP 2001173649 A JP2001173649 A JP 2001173649A JP 2002364629 A JP2002364629 A JP 2002364629A
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Japan
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hinge device
fully
locking
friction
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JP2001173649A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Kitahara
宏之 北原
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TOKAI COMMUNICATION IND
TOKAI TSUSHIN KOGYO KK
Original Assignee
TOKAI COMMUNICATION IND
TOKAI TSUSHIN KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】携帯電話などの中折れ二つ折り機器に適した、
ワンタッチオープンとフリーストップとの複合機能を有
するヒンジ装置を提供する。 【解決手段】ホルダ3内径により回転を規制される外形
を有する固定側スペーサー5と、角柱状のノブ1aに角
穴6aが嵌め込まれて回転を規制される回転側スペーサ
ー6を交互に数組配置、コイルスプリング4により圧接
する。スペーサーを複数としたことで摩擦面積が大きく
取れ、コイルスプリング4の圧縮荷重が小さくてもフリ
ーストップ機能を確実とすることができる。ノブ1aの
端部を押圧するボタン9を操作することによって回転側
カム1と固定側カム2との係止状態が解除されるととも
に、固定側スペーサー5と回転側スペーサー6との圧接
も緩和され一挙にワンタッチオープンとすることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】携帯電話等のように筐体が二
つに折れる、折り畳み型機器の連結回動軸部に使用する
ヒンジ装置に関し、特に、全閉時解除手段(ワンタッチ
オープン)と任意角度停止手段(フリーストップ)の複
合機能を有するヒンジ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】このようなヒンジ装置は、携帯電話等の
折り畳み型機器の連結回動軸部において回動軸上に嵌入
され使用されるが、その構造例として、軸上に配置され
たヒンジ装置内で相対的に回動する二つのカム板を互い
に接面させ、これをスプリング圧力で加圧し回転摩擦力
を発生させて任意の角度で、二つに折れる筐体の相対角
度を固定する事が可能なフリーストップヒンジ装置があ
る。
【0003】又、軸上に配置されたヒンジ装置内にねじ
りスプリングを設け、このスプリングを一定の角度まで
ねじった状態でカムロックし、ロックカムを解除させる
事によってねじられたスプリングが戻る力によって二つ
に折れる筐体を展開出来るワンタッチオープンヒンジ装
置があり、これらは、それぞれ特徴を持ったヒンジ装置
として提供されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】情報端末として発展す
る携帯電話に於いて、情報の表示画面は拡大し、携帯操
作部分等の配置等も含め表面積は益々大きくなって、携
帯サイズに反する状況になって来た。よって携帯サイズ
を維持するため昨今のデザインは表示部と操作部を中折
れに二つ折りして小型化を図るものが主流となりつつあ
る。又、この二つ折り携帯は使用時には展開するが、通
常の音声通話時に180度弱の角度にフル展開して使用
するほか、インターネット検索など情報端末として使用
する場合、机上に表示部を見やすい角度に固定して置い
て使用する状況もあり、自由な位置に固定可能な構造
(フリーストップ構造)の物が主流になりつつある。然
るに、本来の携帯性の面から着信時に携帯装置を片手で
操作する必然性もあり、片手の操作にて二つ折り携帯装
置を展開させる機能の要求があったが、これらの相反す
る機能を満足するヒンジ装置は提供されていなかった。
本発明は、これらの相反する機能を一体に構成する装置
を提供する事を目的にしている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題は本発明によ
れば、二つの部材を回動可能に連結して開閉自在な構造
とするヒンジ装置であって、前記二つの部材を展開方向
に付勢する付勢手段と、前記二つの部材を全開状態の一
定角度で係止する全開係止手段と、前記展開方向への付
勢力に抗して全閉状態で係止する全閉係止手段と、前記
二つの部材を全開、全閉間の任意の角度で一時停止する
停止手段とを備えたものとすることで解決される。
【0006】また、上記の課題は本発明によれば、前項
において、二つの部材を回動可能に連結して開閉自在な
構造とするヒンジ装置であって、前記二つの部材を展開
方向に付勢する付勢手段と、前記二つの部材を全開状態
の一定角度で係止する全開係止手段と、前記展開方向へ
の付勢力に抗して全閉状態で係止する全閉係止手段と、
前記二つの部材を全開、全閉間の任意の角度で一時停止
する停止手段と、前記全閉係止手段の係止を解除し、一
挙に全開状態とする全閉係止解除手段とを備えたものと
することで解決される。
【0007】また、上記の課題は本発明によれば、前項
までの解決手段において、付勢手段は二つの部材間に回
動付勢力が加わるように架装したコイルスプリングの捻
りによるものであり、停止手段は、二つの部材の一方の
回動側部材とともに回動し、ヒンジ装置の軸方向と直交
する面を摩擦面とする回動側摩擦部材と、二つの部材の
中の他方の固定側部材に回動を規制され、ヒンジ装置の
軸方向と直交する面を摩擦面とする固定側摩擦部材との
両者の対向する摩擦面が、前記コイルスプリングが圧縮
バネとして作用する軸方向の付勢力によって圧接されて
生じる摩擦により停止するようにしたものであることで
解決される。
【0008】また、上記の課題は本発明によれば、前項
までの解決手段において、付勢手段は互いに回動する二
つの部材間に回動付勢力が加わるように架装したコイル
スプリングの捻りによるものであり、停止手段は、二つ
の部材の一方の回動側部材とともに回動し、ヒンジ装置
の軸方向と直交する面に摩擦面を備える回動側摩擦部材
と、二つの部材の中の他方の固定側部材に回動を規制さ
れ、ヒンジ装置の軸方向と直交する面に摩擦面を備える
固定側摩擦部材とを、両摩擦面が対向するように配置
し、前記コイルスプリングが圧縮バネとして作用する軸
方向の付勢力によって前記両摩擦面が圧接されて生じる
摩擦により停止するようにしたものであって、停止手段
の作用の強弱は、回動側、固定側の両摩擦部材を複数と
して交互に配置し、その数を増減することによって調整
することで解決される。
【0009】また、上記の課題は本発明によれば、前項
までの解決手段において、全閉係止手段及び全開係止手
段は、二つの部材の一方の回動側部材とともに回動し、
ヒンジ装置の軸方向と直交する面にカム面を備える回動
側カム部材と、二つの部材の中の他方の固定側部材に回
動を規制され、ヒンジ装置の軸方向と直交する面にカム
面を備える固定側カム部材との両者の対向するカム面
に、前記コイルスプリングが圧縮バネとして作用する軸
方向の付勢力が圧接力として加わり、両カム面の相互の
凹凸係止によりそれぞれの所定角度位置で係止するよう
にしたものであり、コイルスプリングの圧縮バネとして
の作用力に抗して軸方向に力を加えることにより前記対
向するカム面の凹凸係止が解除されるとともに、摩擦部
材の圧接状態も解除あるいは減圧されることによって全
閉係止状態から全開係止状態に持ち来たすことによって
解決することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明のヒンジ装置は、ヒンジ装
置を取り付ける二つの部材を展開方向に付勢する付勢手
段としてコイルスプリングを捻りスプリングとして機能
させて捻りによる付勢力を利用し、また、二つの部材を
全開状態の一定角度で係止する全開係止手段及び展開方
向への付勢力に抗して全閉状態で係止する全閉係止手段
としてのカム機構の圧接用として、さらに、二つの部材
を全開及び全閉間の任意の角度で一時停止する停止手段
として対向する面をもつ回転、固定二つの摩擦部材を対
向配置したものの圧接用として、前記のコイルスプリン
グを圧縮スプリングとしても機能させるようにしたもの
である。
【0011】さらに、全閉係止手段の係止を解除し、一
挙に全開状態とする全閉係止解除手段として、前記のコ
イルスプリングの作用力に抗してこれを押圧する操作ボ
タンを設ける。
【0012】停止手段の摩擦部材は、二つの部材の一方
の回動側部材とともに回動し、ヒンジ装置の軸方向と直
交する面を摩擦面とする回動側摩擦部材と、二つの部材
の中の他方の固定側部材に回動を規制され、ヒンジ装置
の軸方向と直交する面を摩擦面とする固定側摩擦部材と
からなる。この両者を交互に複数配置し、数を増減する
ことによって摩擦面の大小を調整することができ、所望
のフリーストップ状態が得られる。
【0013】
【実施例】(第1の実施例)図は全て本発明の説明のた
めのものであり、図1及び図2は本発明のヒンジ装置を
前方及び後方から見たそれぞれの分解斜視図である。な
お、以下の説明を簡単にするために、相対的に回転、あ
るいは回動する部材の一方を「回転側」、他方を「固定
側」とした用語で説明する。
【0014】1は回転側カムであり、円板状の一面の外
周寄り面上にカム機能を構成する凹凸がカム1kとして
形成されている。前記の面の中心にはノブ1aが四角柱
状に長く、ヒンジ装置の軸方向に延設され、その先端端
面には後述のボタン先端を受け入れてこれを係止する凹
部1cを形成する。また、円板状の他方の面には、その
間に後述のコイルスプリングの端部を挟持し係止する二
つの突起1dが突出している。
【0015】2は固定側カムで、外形は後述のハウジン
グの内径部(本実施例では八角形)に回動を規制された
状態で嵌合する形状寸法に形成された板状体であり、一
方の面に前記回転側カムに対向するカム機能を構成する
凹凸がカム2kとして形成されている。両者によって全
開、全閉の状態が作り出されるが、詳細は後述する。固
定側カム2の中心には前記ノブ1aを回動可に嵌入させ
る丸孔2aを備える。
【0016】3はホルダであり、ヒンジ装置のハウジン
グを構成するもので、角筒状であって本実施例では八角
形の角筒状とし、一方の端面を開放、他方の端面は閉鎖
されるとともに該面には前記ノブ1aを回動可に嵌入さ
せる丸孔3aが設けられている。3bは後述の裏板を組
み付けるための、対向する二つの側面にそれぞれ設けた
爪穴である。
【0017】4はスプリングであって、圧縮スプリング
及び捻りスプリングとしての二つの機能を有するコイル
スプリングである。従って圧縮可能であるように隣接す
るコイル間には所定の間隔を設定して巻いてある。両端
には捻り係止用として直径方向に直線状の係止部4aが
それぞれ形成されている。
【0018】5、6はともにスペーサーである。摩擦部
材として機能する部材であり、金属板や合成樹脂等で形
成される。5は固定側スペーサーであって、外形は前記
八角形の角筒状のホルダ3の内径部に嵌合するような形
状寸法であり、従って嵌合後は内径部によって回動を規
制される。中心には前記ノブ1aの外形を内接嵌入させ
て回動可とする丸孔5aが設けられている。
【0019】6は回転側スペーサーである。外形は前記
八角形の角筒状のホルダ3の内径部内で内接、回動可能
な円形の形状寸法であり、中心には前記ノブ1aの外形
を嵌入させて回動不可とする角孔6aが設けられてい
る。
【0020】固定側スペーサー5及び回転側スペーサー
6は交互に複数が配置される。本実施例では、3組6枚
が使用されているが、図1における右端のものは固定側
カム2の一方の面を利用するようにしているので、正し
くは固定側スペーサー5は2枚、回転側スペーサー6は
3枚が使用されている。
【0021】7は裏板であって、有底の角筒状であり、
筒内径は円形とし、コイルスプリング4の一端を収容す
るようにしてある。また、外形はホルダ3の内径に嵌合
する形状寸法である。そして内底面にはコイルスプリン
グ4の端部の係止部4aを係止する二つの係止突起7a
が形成され、両突起間でコイルスプリング4の端部の係
止部4aを挟持して係止する。また、側面にはホルダ3
の爪穴3bに嵌合して両者を組み付けるための爪7bが
設けてある。さらに、底面先端にはヒンジ装置を実装し
て使用する機器との結合のための爪7cも設けてある。
【0022】8はフランジである。フランジ状であっ
て、中心には後述のボタンの軸及び角柱状のノブ1aを
受け入れる角孔8aが形成されている。ホルダ3の、丸
穴3aが形成されている方の端部に組み付けられる。ま
た、外周にはヒンジ装置を実装して使用する機器との結
合のための複数の溝8cも設けてある。
【0023】9は押圧面を備えるボタンであって、組立
後のヒンジ装置の端部から突出して、これを押圧するこ
とによってロックが解除されて一挙に全開係止状態にす
るためのものである。押圧面と逆の面からは棒状の突起
9aが延設されて、先端9cは、組立時、前記したよう
にノブ1aの凹部1cに嵌入するようにしてある。
【0024】図3に組立後のヒンジ装置の前面側を、図
4に組立後のヒンジ装置の後面側を示す。また、図5に
組立ずみの部分断面図を示す。各図から理解されるよう
に、組立の手順として、角柱状のノブ1aに対し、固定
側カム2の丸孔2aを嵌め、次いで回転側スペーサー6
の角孔6aを嵌め、さらに固定側スペーサー5の丸孔5
a、回転側スペーサー6の角孔6a、固定側スペーサー
5の丸孔5a、回転側スペーサー6の角孔6aの順で嵌
め込み組み付ける。この組み付け済み品をホルダ3の内
径部に嵌入し、ノブ1a先端をホルダ3の丸孔3aから
突出した状態とする。
【0025】ホルダ3にフランジ8を挟み込むようにし
てボタン9の突起9aをフランジ8の角孔8a、ホルダ
3の丸穴3aに挿しこむ。突起9aの先端9cがノブ1
aの先端の凹部1cに嵌合して係止される。ホルダ3の
開口している側からコイルスプリング4を挿入し、係止
部4aを、回転側カム1の二つの突起1d間に挟持させ
係止する。さらに裏板7の内底面の二つの係止突起7a
の両突起間でコイルスプリング4の端部の係止部4aを
挟持して係止する。なお、この場合、機器に装着した場
合、展開方向に付勢力が作用する方向に予め捻った状態
で係止する。さらにコイルスプリング4を圧縮しつつ、
裏板7を押し込んでホルダ3の開口を閉じる。裏板7の
爪7bがホルダ3の爪穴3bに入り込んで係止固定され
る。このように組立が完了した状態が図3及び図4の外
観斜視図である。
【0026】さらに図6には組立済みのヒンジ装置を、
二つに折り畳める機器に取り付けた状態が記載されてい
る。本実施例においては、該機器は携帯電話とした。
【0027】10は組立済みのヒンジ装置、20は携帯
電話のキー釦Kなどを備える本体、30は携帯電話の表
示部Dなどを備える蓋体である。本体20に設けたヒン
ジ取り付け部20aに、蓋体30に設けたヒンジ取り付
け部30aの中心を合わせた状態に配置し、ヒンジ装置
10を挿入する。フランジ8の溝8cに本体20の突起
20cが嵌合、裏板7の爪7cが蓋体30の係止部30
cに係止してヒンジ装置10は固定される。この取り付
け状態では、ホルダ3は蓋体30に、フランジ8は本体
20によってそれぞれ回転を規制され共回りする状態と
なり、従って、蓋体30とともに回転、回動する部材は
回転側であり、本体20とともに回転、回動を規制され
ている部材は固定側となるが、回転、回動はこの場合相
対的なものであって、携帯電話などの構造上、本体側を
回動させることは常に行われるので前記までの説明との
整合上で一部矛盾を生じることがあるが相対的なものと
理解されたい。
【0028】蓋体30を、本体20に対し回動させ、コ
イルスプリング4の発生する展開方向への捻り付勢力に
抗して閉じる。全閉係止状態となる。回転側カム1と、
固定側カム2との両者の対向するカム面にはコイルスプ
リング4が圧縮バネとして作用する軸方向の付勢力が圧
接力として加わっているので、両カム面の相互の凹凸係
止により全閉係止状態が維持される。カムの詳細は公知
の技術であるので記述を省略する。
【0029】全閉係止状態から、蓋体30を任意の角度
位置まで開こうとして蓋体30を回動させる。蓋体30
とともに回動するホルダ3の内径で回転を規制され、ヒ
ンジ装置10の軸方向と直交する面に摩擦面を備える複
数の固定側スペーサー5と、本体20に取り付けられた
フランジ8を介し、ホルダ3内で回動可能であり、ヒン
ジ装置の軸方向と直交する面に摩擦面を備え、ノブ1a
とともに、換言すれば角柱状のノブ1aが角孔8aによ
って係合するのでフランジ8とともに回転する複数の回
転側スペーサー6とが、両者の摩擦面が対向するように
配置されており、コイルスプリング4が圧縮バネとして
作用する軸方向の付勢力によって両摩擦面が圧接されて
生じる摩擦により、蓋体30は任意の角度位置で停止さ
せることができる。
【0030】停止作用の強弱は、回動側、固定側の両摩
擦部材を複数として交互に配置し、その数を増減するこ
とによって調整することができる。本実施例では、前記
と重複するが、3組6枚が使用されており、図1におけ
る右端のものは固定側カム2の一方の面を利用するよう
にしているので、固定側スペーサー5は2枚、回転側ス
ペーサー6は3枚が使用されている。必要に応じて増減
すればよい。
【0031】本発明のヒンジ装置は、いわゆるワンタッ
チで全閉係止状態から全開係止状態に持ち来たすことが
できる。全閉係止状態において、ボタン9を押圧する。
コイルスプリング4の圧縮バネとしての作用力に抗して
軸方向に力を加えることになり、対向する回転側カム1
と固定側カム2とのカム面の凹凸係止が解除されるとと
もに、固定スペーサー5と回転スペーサー6との両摩擦
部材の圧接状態も解除あるいは減圧されるので、予め与
えてあるコイルスプリング4の捻りバネとしての展開方
向への付勢力によって一挙に全開係止状態となる。
【0032】(第2の実施例)図7から図9によって本
発明のヒンジ装置の、前記とは別の、第2の実施例を説
明する。前記した第1の実施例と同様の部分は同じ符号
を付与し、説明は省略する。21は円板状のスプリング
受けであり、一方の面にコイルスプリング4の端部を挟
持し係止する二つの突起21dが突出している。他方の
面にはノブ21aが四角柱状に長く、ヒンジ装置の軸方
向に延設され、先端部は後述のボタン29の係止部に嵌
合する寸法形状である。スプリング受け21の円板状の
部分は後述のホルダ23内径部内で回転可としてある。
【0033】22は回転側カムである。外形は後述のホ
ルダ23の内径部(本実施例では八角形)に接して回動
可能な形状寸法に形成された板状体であり、一方の面に
後述の固定側カムに対向し、カム機能を構成する凹凸が
カム22kとして形成されている。回転側カム22の中
心には前記ノブ21aを嵌入させる角孔22aを備え
る。
【0034】23はホルダであり、前記第1の実施例と
異なる点は最奥部、底面にカムが凹凸に形成されている
点である。図8に一部を断面として示してあるように、
回転側カムとしてのカム23kが形成されている。
【0035】29はボタンである。裏面側にノブ21a
の先端を嵌合係止するための角筒状の係止部29aが突
出形成されている。
【0036】図9は組立ずみ品を機器に実装した状態の
側面断面図である。同図により理解されるように、本実
施例では、全閉係止状態と全開係止状態を保持するカム
機構が、ホルダ3の内底面に形成されたカム23kと、
これに対向するカム22kとの間の作用で行われてい
る。また、全閉係止状態を解除するボタン29はノブ2
1aの先端に直接嵌合させている。その他の構成や組
立、動作などは前記第1の実施例と差はない。この第2
の実施例のように構成することも可能である。
【0037】なお、前記第2の実施例では第1の実施例
とカム及びボタンの構成の二つが異なるものとして記述
したが、ボタンのみ、あるいはカム機構のみ、いずれか
の組み合わせであっても支障があるものではない。
【0038】また、以上の説明中で各部材に使用される
素材については金属、あるいは合成樹脂等、公知の技術
範囲のものが使用されるので一部を除きとくに触れてい
ない。
【0039】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ホルダに
回転を規制される摩擦部材としての固定側スペーサー
と、ノブに回転を規制される摩擦部材としての回転側ス
ペーサーを交互に数組対向させてコイルスプリングで圧
接させたので、表面を摩擦部材とするスペーサー面相互
間の摩擦面積が大きく取れ、コイルスプリングの圧縮荷
重が小さくてもフリーストップ機能を確実にすることが
できる。
【0040】また、ノブの端部を押圧するボタンを操作
することによって回転側カムと固定側カムとの係止状態
が解除されるとともに、固定側スペーサーと回転側スペ
ーサーとの圧接も緩和され一挙にワンタッチオープンと
することができる。
【0041】このように本発明によれば従来得られなか
った、ワンタッチオープン機能とフリーストップ機能と
を併せ持つヒンジ装置の提供が可能となる大きな効果が
得られ、携帯電話等の操作感の向上など、機体の価値ア
ップに貢献することができる。
【0042】しかも摩擦部材を複数とし、この数の増減
可能な構造としたので、必要な摩擦力を得るための付勢
力を大幅に低減でき、このことにより、求められるヒン
ジ各部構成の小型化、軽量化を可能とし、ユーザーの要
請に対して充分な効果を得ることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のヒンジ装置の第1の実施例における分
解斜視図である。
【図2】本発明のヒンジ装置の第1の実施例における分
解斜視図である。
【図3】本発明のヒンジ装置の第1の実施例における組
立斜視図である。
【図4】本発明のヒンジ装置の第1の実施例における組
立斜視図である。
【図5】本発明のヒンジ装置の第1の実施例における組
立断面図である。
【図6】本発明のヒンジ装置の実装状態の斜視図であ
る。
【図7】本発明の第2の実施例によるヒンジ装置の分解
斜視図である。
【図8】本発明の第2の実施例によるヒンジ装置の分解
斜視図である。
【図9】本発明の第2の実施例によるヒンジ装置の組立
断面図である。
【符号の説明】
1 回転側カム 1a ノブ 2 固定側カム 3 ホルダ 4 コイルスプリング 5 固定側スペーサー(固定側摩擦部材) 6 回転側スペーサー(回転側摩擦部材) 7 裏板 8 フランジ 9 ボタン 10 ヒンジ装置 20 (携帯電話の)本体 30 (携帯電話の)表示部 21 スプリング受け 21a ノブ 22 回転側カム 23 ホルダ 29 ボタン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3J105 AA13 AA15 AB02 AB11 AB22 AC06 BA04 BB03 BB22 BB52 BC13 DA06 DA13 DA34 4E360 AA02 AB14 AB42 BB03 BB12 BB25 BC06 BC08 BD05 ED04 ED23 GA02 GA46 GB26 GC14

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二つの部材を回動可能に連結して開閉自
    在な構造とするヒンジ装置であって、 前記二つの部材を展開方向に付勢する付勢手段と、前記
    二つの部材を全開状態の一定角度で係止する全開係止手
    段と、前記展開方向への付勢力に抗して全閉状態で係止
    する全閉係止手段と、前記二つの部材を全開、全閉間の
    任意の角度で一時停止する停止手段と、 を備えたことを特徴とするヒンジ装置。
  2. 【請求項2】 二つの部材を回動可能に連結して開閉自
    在な構造とするヒンジ装置であって、 前記二つの部材を展開方向に付勢する付勢手段と、前記
    二つの部材を全開状態の一定角度で係止する全開係止手
    段と、前記展開方向への付勢力に抗して全閉状態で係止
    する全閉係止手段と、前記二つの部材を全開、全閉間の
    任意の角度で一時停止する停止手段と、 前記全閉係止手段の係止を解除し、一挙に全開状態とす
    る全閉係止解除手段と、を備えたことを特徴とするヒン
    ジ装置。
  3. 【請求項3】 付勢手段は互いに回動する二つの部材間
    に回動付勢力が加わるように架装したコイルスプリング
    の捻りによるものであり、 停止手段は、二つの部材の一方の回動側部材とともに回
    動し、ヒンジ装置の軸方向と直交する面を摩擦面とする
    回動側摩擦部材と、二つの部材の中の他方の固定側部材
    に回動を規制され、ヒンジ装置の軸方向と直交する面を
    摩擦面とする固定側摩擦部材との両者の対向する摩擦面
    が、前記コイルスプリングが圧縮バネとして作用する軸
    方向の付勢力によって圧接されて生じる摩擦により停止
    するようにしたものであることを特徴とする請求項1、
    2に記載のヒンジ装置。
  4. 【請求項4】 付勢手段は互いに回動する二つの部材間
    に回動付勢力が加わるように架装したコイルスプリング
    の捻りによるものであり、 停止手段は、二つの部材の一方の回動側部材とともに回
    動し、ヒンジ装置の軸方向と直交する面に摩擦面を備え
    る回動側摩擦部材と、二つの部材の中の他方の固定側部
    材に回動を規制され、ヒンジ装置の軸方向と直交する面
    に摩擦面を備える固定側摩擦部材とを、両者の摩擦面が
    対向するように配置し、前記コイルスプリングが圧縮バ
    ネとして作用する軸方向の付勢力によって前記両摩擦面
    が圧接されて生じる摩擦により停止するようにしたもの
    であって、 停止手段の作用の強弱は、回動側、固定側の両摩擦部材
    を複数として交互に配置し、その数を増減することによ
    って調整することを特徴とする請求項1、2に記載のヒ
    ンジ装置。
  5. 【請求項5】 全閉係止手段及び全開係止手段は、二つ
    の部材の一方の回動側部材とともに回動し、ヒンジ装置
    の軸方向と直交する面にカム面を備える回動側カム部材
    と、二つの部材の中の他方の固定側部材に回動を規制さ
    れ、ヒンジ装置の軸方向と直交する面にカム面を備える
    固定側カム部材との両者の対向するカム面に、前記コイ
    ルスプリングが圧縮バネとして作用する軸方向の付勢力
    が圧接力として加わり、両カム面の相互の凹凸係止によ
    りそれぞれの所定角度位置で係止するようにしたもので
    あり、 全閉係止解除手段は、コイルスプリングの圧縮バネとし
    ての作用力に抗して軸方向に力を加えることにより前記
    対向するカム面の凹凸係止が解除されるとともに、摩擦
    部材の圧接状態も解除あるいは減圧されることによって
    全閉係止状態から全開係止状態に持ち来たすものである
    ことを特徴とする請求項2に記載のヒンジ装置。
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