JP2002364312A - 石炭ガス化燃料電池複合発電プラントおよびその運転方法 - Google Patents
石炭ガス化燃料電池複合発電プラントおよびその運転方法Info
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- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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- Y02E60/30—Hydrogen technology
- Y02E60/50—Fuel cells
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- Engine Equipment That Uses Special Cycles (AREA)
- Fuel Cell (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 プラント負荷の変動時に負荷指令に追従させ
て発電量を適切に制御すること。 【解決手段】 ガス精製設備12で生成された精製ガス
を燃料ガスとして燃料電池97で発電するとともに燃焼
器22の燃焼による燃焼ガスでガスタービン25を駆動
して発電し、さらに、排熱回収ボイラ27で過熱された
過熱蒸気にしたがって蒸気タービン31を駆動して発電
している過程で、プラント負荷下降運転時には燃料電池
加減弁15を全閉にするとともにバイパスライン加減弁
24を開いた後、各タービンの駆動による総発電量と負
荷指令48の指定による発電量との偏差を0にするため
のバイパスライン加減弁指令50にしたがってバイパス
ライン加減弁24を徐々に閉じるとともに、圧力計41
の測定による圧力と目標圧力値42とが一致するよう
に、すなわちガスタービンの入口側の圧力を目標圧力値
42に一致させるための燃料電池加減弁指令42にした
がって燃料電池加減弁15を開く制御を行う。
て発電量を適切に制御すること。 【解決手段】 ガス精製設備12で生成された精製ガス
を燃料ガスとして燃料電池97で発電するとともに燃焼
器22の燃焼による燃焼ガスでガスタービン25を駆動
して発電し、さらに、排熱回収ボイラ27で過熱された
過熱蒸気にしたがって蒸気タービン31を駆動して発電
している過程で、プラント負荷下降運転時には燃料電池
加減弁15を全閉にするとともにバイパスライン加減弁
24を開いた後、各タービンの駆動による総発電量と負
荷指令48の指定による発電量との偏差を0にするため
のバイパスライン加減弁指令50にしたがってバイパス
ライン加減弁24を徐々に閉じるとともに、圧力計41
の測定による圧力と目標圧力値42とが一致するよう
に、すなわちガスタービンの入口側の圧力を目標圧力値
42に一致させるための燃料電池加減弁指令42にした
がって燃料電池加減弁15を開く制御を行う。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、石炭ガス化燃料電
池複合発電プラントおよびその運転方法に係り、特に、
石炭ガス化設備で酸素を含むガス化剤と石炭を燃焼した
ときに得られる石炭の粗ガスを基にガスタービンを駆動
して発電するとともに、粗ガスの熱により発生する蒸気
を基に蒸気タービンを駆動して発電し、粗ガスを精製し
て得られた精製ガスを燃料ガスとして燃料電池によって
発電するに好適な石炭ガス化燃料電池複合発電プラント
およびその運転方法に関する。
池複合発電プラントおよびその運転方法に係り、特に、
石炭ガス化設備で酸素を含むガス化剤と石炭を燃焼した
ときに得られる石炭の粗ガスを基にガスタービンを駆動
して発電するとともに、粗ガスの熱により発生する蒸気
を基に蒸気タービンを駆動して発電し、粗ガスを精製し
て得られた精製ガスを燃料ガスとして燃料電池によって
発電するに好適な石炭ガス化燃料電池複合発電プラント
およびその運転方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、石炭ガス化燃料電池複合発電プラ
ントにおいては、例えば、特開平4−321704号公
報に記載されているように、石炭ガス化設備に石炭およ
びガス化剤を投入し、石炭ガス化設備で発生した石炭の
粗ガスをガス精製設備で精製し、この精製によって得ら
れた精製ガスを燃料ガスとして燃料電池に供給して発電
し、この燃料電池から排出される排気ガスを燃焼器に導
入して燃焼させて燃焼ガスを生成し、この燃焼ガスによ
りガスタービンを駆動して発電し、さらに、石炭ガス化
設備で石炭をガス化する際に発生した蒸気をガスタービ
ンの排熱によってさらに過熱して過熱蒸気を生成し、こ
の過熱蒸気によって蒸気タービンを駆動して発電する構
成が採用されている。
ントにおいては、例えば、特開平4−321704号公
報に記載されているように、石炭ガス化設備に石炭およ
びガス化剤を投入し、石炭ガス化設備で発生した石炭の
粗ガスをガス精製設備で精製し、この精製によって得ら
れた精製ガスを燃料ガスとして燃料電池に供給して発電
し、この燃料電池から排出される排気ガスを燃焼器に導
入して燃焼させて燃焼ガスを生成し、この燃焼ガスによ
りガスタービンを駆動して発電し、さらに、石炭ガス化
設備で石炭をガス化する際に発生した蒸気をガスタービ
ンの排熱によってさらに過熱して過熱蒸気を生成し、こ
の過熱蒸気によって蒸気タービンを駆動して発電する構
成が採用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の石炭ガス化燃料
電池複合発電プラントにおいては、ガスタービンと蒸気
タービンの他に燃料電池を備えているため、プラント全
体の熱効率を高めることができる。
電池複合発電プラントにおいては、ガスタービンと蒸気
タービンの他に燃料電池を備えているため、プラント全
体の熱効率を高めることができる。
【0004】しかし、従来のプラントにおいては、負荷
の変動時における運転について十分に配慮されておら
ず、プラント負荷の変動時にはガス化炉の圧力が低くな
ることがある。例えば、プラント負荷下降運転時におい
ては、石炭ガス化設備のガス化炉に投入される石炭量が
少なくなるため、ガス化炉の圧力が低くなる。ガス化炉
の圧力が低くなると、ガス化炉を覆っている耐圧容器内
のN2がガス化炉出口に流れ、ガスタービン前(入口
側)の圧力が一時的に上昇し、ガスタービン前圧力を一
定に制御することが困難になる。また、このとき、燃料
電池入口の圧力も通常の運転時よりも高くなるため、そ
のままでは、燃料電池のアノードとカソードとの間にシ
ール耐圧以上の圧力差が生じ、クロスリークを起こす恐
れがある。このため、プラント負荷下降運転時にガスタ
ービン前圧力が上昇したままになると、局部的な燃焼や
反応面積の低下に伴って、燃料電池の性能および寿命が
急激に低下することになる。
の変動時における運転について十分に配慮されておら
ず、プラント負荷の変動時にはガス化炉の圧力が低くな
ることがある。例えば、プラント負荷下降運転時におい
ては、石炭ガス化設備のガス化炉に投入される石炭量が
少なくなるため、ガス化炉の圧力が低くなる。ガス化炉
の圧力が低くなると、ガス化炉を覆っている耐圧容器内
のN2がガス化炉出口に流れ、ガスタービン前(入口
側)の圧力が一時的に上昇し、ガスタービン前圧力を一
定に制御することが困難になる。また、このとき、燃料
電池入口の圧力も通常の運転時よりも高くなるため、そ
のままでは、燃料電池のアノードとカソードとの間にシ
ール耐圧以上の圧力差が生じ、クロスリークを起こす恐
れがある。このため、プラント負荷下降運転時にガスタ
ービン前圧力が上昇したままになると、局部的な燃焼や
反応面積の低下に伴って、燃料電池の性能および寿命が
急激に低下することになる。
【0005】一方、プラント負荷上昇運転時には、負荷
指令に対して急激にガスタービンと蒸気タービンの駆動
による発電量を増加方向に追従させようとすると、負荷
指令に対応した発電量に対してガスタービンと蒸気ター
ビンの駆動による発電量がオーバーシュートになり、逆
潮流となる。このため、プラント負荷の上昇に伴って発
電量を上昇させるための負荷指令に発電量を急速に変化
させることが難しく、ガスタービンと蒸気タービンの駆
動による発電量を徐々に増加すると、負荷指令に対する
ガスタービンと蒸気タービンの発電量の追従がアンダー
シュートになる。
指令に対して急激にガスタービンと蒸気タービンの駆動
による発電量を増加方向に追従させようとすると、負荷
指令に対応した発電量に対してガスタービンと蒸気ター
ビンの駆動による発電量がオーバーシュートになり、逆
潮流となる。このため、プラント負荷の上昇に伴って発
電量を上昇させるための負荷指令に発電量を急速に変化
させることが難しく、ガスタービンと蒸気タービンの駆
動による発電量を徐々に増加すると、負荷指令に対する
ガスタービンと蒸気タービンの発電量の追従がアンダー
シュートになる。
【0006】本発明の課題は、プラント負荷の変動時に
負荷指令に追従させて発電量を適切に制御することがで
きる石炭ガス化燃料電池複合発電プラントおよびその運
転方法を提供することにある。
負荷指令に追従させて発電量を適切に制御することがで
きる石炭ガス化燃料電池複合発電プラントおよびその運
転方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、酸素を含むガス化剤と石炭の供給を受け
てこれらを燃焼させるとともに燃焼に伴って発生する石
炭の粗ガスの熱により蒸気を発生する石炭ガス化設備
と、前記石炭ガス化設備で発生した粗ガスを精製するガ
ス精製設備と、前記ガス精製設備で精製された精製ガス
を主ラインを介して導入しこの精製ガスを燃料ガスとし
て発電する燃料電池と、前記ガス精製設備で精製された
精製ガスを前記主ラインから分岐したバイパスラインを
介して導入するとともに前記燃料電池から排出される排
出ガスを導入し、導入したガスを燃焼する燃焼器と、前
記主ラインを流れる精製ガスの流量を制御する燃料電池
加減弁と、前記バイパスラインを流れる精製ガスの流量
を制御するバイパスライン加減弁と、前記燃焼器から排
出される排出ガスにより発電機を駆動するガスタービン
と、前記石炭ガス化設備から発生した蒸気を前記ガスタ
ービンから排出される排出ガスの排気熱で過熱して過熱
蒸気を発生する熱回収設備と、前記熱回収設備から発生
した過熱蒸気により発電機を駆動する蒸気タービンとを
備えてなる石炭ガス化燃料電池複合発電プラントを構成
したものである。
に、本発明は、酸素を含むガス化剤と石炭の供給を受け
てこれらを燃焼させるとともに燃焼に伴って発生する石
炭の粗ガスの熱により蒸気を発生する石炭ガス化設備
と、前記石炭ガス化設備で発生した粗ガスを精製するガ
ス精製設備と、前記ガス精製設備で精製された精製ガス
を主ラインを介して導入しこの精製ガスを燃料ガスとし
て発電する燃料電池と、前記ガス精製設備で精製された
精製ガスを前記主ラインから分岐したバイパスラインを
介して導入するとともに前記燃料電池から排出される排
出ガスを導入し、導入したガスを燃焼する燃焼器と、前
記主ラインを流れる精製ガスの流量を制御する燃料電池
加減弁と、前記バイパスラインを流れる精製ガスの流量
を制御するバイパスライン加減弁と、前記燃焼器から排
出される排出ガスにより発電機を駆動するガスタービン
と、前記石炭ガス化設備から発生した蒸気を前記ガスタ
ービンから排出される排出ガスの排気熱で過熱して過熱
蒸気を発生する熱回収設備と、前記熱回収設備から発生
した過熱蒸気により発電機を駆動する蒸気タービンとを
備えてなる石炭ガス化燃料電池複合発電プラントを構成
したものである。
【0008】前記した手段によれば、負荷指令と発電量
に基づいて燃料電池加減弁とバイパスライン加減弁の弁
動作を制御することで、プラント負荷の変動時に負荷指
令に追従させて発電量を適切に制御することができる。
に基づいて燃料電池加減弁とバイパスライン加減弁の弁
動作を制御することで、プラント負荷の変動時に負荷指
令に追従させて発電量を適切に制御することができる。
【0009】具体的には、プラント負荷下降時には、プ
ラント負荷下降運転に移行する前に、燃料電池加減弁を
閉じ、例えば、全閉状態にするとともに、バイパスライ
ン加減弁を開き、例えば、設定開度だけ開き、その後、
プラント負荷下降運転に移行したときには、蒸気タービ
ンとガスタービンの駆動による総発電量と負荷指令との
偏差がなくなるように、すなわち、偏差が0となるよう
にバイパスライン加減弁を徐々に閉じるとともに、ガス
タービンの入口側の圧力にしたがって、例えば、ガスタ
ービン入口側の圧力が設定圧力になるように、燃料電池
加減弁を開く制御を実行する。このような制御が行われ
ると、ガスタービン前のガスが燃料電池に流れてガスタ
ービン前の圧力が一定に保たれる。すなわち、プラント
負荷下降運転時に、ガスタービン前の圧力上昇分を燃料
電池で負担することにより、ガスタービン前圧力を一定
に制御することが可能になる。
ラント負荷下降運転に移行する前に、燃料電池加減弁を
閉じ、例えば、全閉状態にするとともに、バイパスライ
ン加減弁を開き、例えば、設定開度だけ開き、その後、
プラント負荷下降運転に移行したときには、蒸気タービ
ンとガスタービンの駆動による総発電量と負荷指令との
偏差がなくなるように、すなわち、偏差が0となるよう
にバイパスライン加減弁を徐々に閉じるとともに、ガス
タービンの入口側の圧力にしたがって、例えば、ガスタ
ービン入口側の圧力が設定圧力になるように、燃料電池
加減弁を開く制御を実行する。このような制御が行われ
ると、ガスタービン前のガスが燃料電池に流れてガスタ
ービン前の圧力が一定に保たれる。すなわち、プラント
負荷下降運転時に、ガスタービン前の圧力上昇分を燃料
電池で負担することにより、ガスタービン前圧力を一定
に制御することが可能になる。
【0010】一方、プラント負荷上昇運転時には、プラ
ント負荷上昇運転に移行する前に、燃料電池加減弁を閉
じ、例えば、全閉状態にするとともに、バイパスライン
加減弁を開き、例えば、設定開度だけ開き、その後、プ
ラント負荷上昇運転に移行したときには、蒸気タービン
とガスタービンの駆動による総発電量と負荷指令との偏
差がなくなるように、すなわち偏差が0になるように、
バイパスライン加減弁を上昇運転移行前の開度から徐々
に開くとともに、蒸気タービンとガスタービンの駆動に
よる総発電量と負荷指令との偏差を補うように燃料電池
加減弁を開く制御を実行する。このような制御が行われ
ると、発電量を上昇させる負荷指令に対する発電量の遅
れを燃料電池の発電によって補うことができ、負荷指令
に対する発電量の追従性を向上させることができる。
ント負荷上昇運転に移行する前に、燃料電池加減弁を閉
じ、例えば、全閉状態にするとともに、バイパスライン
加減弁を開き、例えば、設定開度だけ開き、その後、プ
ラント負荷上昇運転に移行したときには、蒸気タービン
とガスタービンの駆動による総発電量と負荷指令との偏
差がなくなるように、すなわち偏差が0になるように、
バイパスライン加減弁を上昇運転移行前の開度から徐々
に開くとともに、蒸気タービンとガスタービンの駆動に
よる総発電量と負荷指令との偏差を補うように燃料電池
加減弁を開く制御を実行する。このような制御が行われ
ると、発電量を上昇させる負荷指令に対する発電量の遅
れを燃料電池の発電によって補うことができ、負荷指令
に対する発電量の追従性を向上させることができる。
【0011】上記制御は手動操作によって行うことがで
きるとともに、加減弁制御手段によって自動的に行うこ
とができ、この加減弁制御手段としては、以下の要素を
備えたもので構成することができる。
きるとともに、加減弁制御手段によって自動的に行うこ
とができ、この加減弁制御手段としては、以下の要素を
備えたもので構成することができる。
【0012】(1)加減弁制御手段は、前記ガス精製設
備で精製された精製ガスの圧力を測定する精製ガス圧力
測定手段と、前記精製ガス圧力測定手段の測定による圧
力と目標圧力値との偏差を算出する圧力偏差算出手段
と、前記圧力偏差算出手段の算出による偏差を零に抑制
するための圧力制御信号を生成し前記圧力制御信号に従
って前記燃料電池加減弁を開弁駆動する燃料電池加減弁
駆動手段と、前記ガスタービンと前記蒸気タービンの駆
動による発電量を測定するタービン発電量測定手段と、
前記燃料電池の発電量を測定する燃料電池発電量測定手
段と、前記タービン発電量測定手段の測定による発電量
と前記燃料電池発電量測定手段の測定による発電量との
総和と負荷指令による発電量との偏差を算出する発電量
偏差算出手段と、前記発電量偏差算出手段の算出による
偏差を零に抑制するための発電量制御信号を生成し前記
発電量制御信号に従って前記バイパスライン加減弁を閉
弁駆動するバイパスライン加減弁駆動手段とを備えてな
る。
備で精製された精製ガスの圧力を測定する精製ガス圧力
測定手段と、前記精製ガス圧力測定手段の測定による圧
力と目標圧力値との偏差を算出する圧力偏差算出手段
と、前記圧力偏差算出手段の算出による偏差を零に抑制
するための圧力制御信号を生成し前記圧力制御信号に従
って前記燃料電池加減弁を開弁駆動する燃料電池加減弁
駆動手段と、前記ガスタービンと前記蒸気タービンの駆
動による発電量を測定するタービン発電量測定手段と、
前記燃料電池の発電量を測定する燃料電池発電量測定手
段と、前記タービン発電量測定手段の測定による発電量
と前記燃料電池発電量測定手段の測定による発電量との
総和と負荷指令による発電量との偏差を算出する発電量
偏差算出手段と、前記発電量偏差算出手段の算出による
偏差を零に抑制するための発電量制御信号を生成し前記
発電量制御信号に従って前記バイパスライン加減弁を閉
弁駆動するバイパスライン加減弁駆動手段とを備えてな
る。
【0013】(2)加減弁制御手段は、前記ガスタービ
ンと前記蒸気タービンの駆動による発電量を測定するタ
ービン発電量測定手段と、前記燃料電池の発電量を測定
する燃料電池発電量測定手段と、前記タービン発電量測
定手段の測定による発電量と前記燃料電池発電量測定手
段の測定による発電量との総和と負荷指令による発電量
との偏差を算出する第1の発電量偏差算出手段と、前記
第1の発電量偏差算出手段の算出による偏差を零に抑制
するための第1の発電量制御信号を生成し前記第1の発
電量制御信号に従って前記燃料電池加減弁を開弁駆動す
る燃料電池加減弁駆動手段と、前記タービン発電量測定
手段の測定による発電量と負荷指令による発電量との偏
差を算出する第2の発電量偏差算出手段と、前記第2の
発電量偏差算出手段の算出による偏差を零に抑制するた
めの第2の発電量制御信号を生成し前記第2の発電量制
御信号に従って前記バイパスライン加減弁を開弁駆動す
るバイパスライン加減弁駆動手段とを備えてなる。
ンと前記蒸気タービンの駆動による発電量を測定するタ
ービン発電量測定手段と、前記燃料電池の発電量を測定
する燃料電池発電量測定手段と、前記タービン発電量測
定手段の測定による発電量と前記燃料電池発電量測定手
段の測定による発電量との総和と負荷指令による発電量
との偏差を算出する第1の発電量偏差算出手段と、前記
第1の発電量偏差算出手段の算出による偏差を零に抑制
するための第1の発電量制御信号を生成し前記第1の発
電量制御信号に従って前記燃料電池加減弁を開弁駆動す
る燃料電池加減弁駆動手段と、前記タービン発電量測定
手段の測定による発電量と負荷指令による発電量との偏
差を算出する第2の発電量偏差算出手段と、前記第2の
発電量偏差算出手段の算出による偏差を零に抑制するた
めの第2の発電量制御信号を生成し前記第2の発電量制
御信号に従って前記バイパスライン加減弁を開弁駆動す
るバイパスライン加減弁駆動手段とを備えてなる。
【0014】(3)加減弁制御手段は、前記ガス精製設
備で精製された精製ガスの圧力を測定する精製ガス圧力
測定手段と、前記ガスタービンと前記蒸気タービンの駆
動による発電量を測定するタービン発電量測定手段と、
前記燃料電池の発電量を測定する燃料電池発電量測定手
段とを備えているとともに、プラント負荷上昇運転時に
前記燃料加減弁と前記バイパスライン加減弁を制御する
ための手段として、前記タービン発電量測定手段の測定
による発電量と前記燃料電池発電量測定手段の測定によ
る発電量との総和と負荷指令による発電量との偏差を算
出する第1の発電量偏差算出手段と、前記第1の発電量
偏差算出手段の算出による偏差を零に抑制するための第
1の発電量制御信号を生成し前記第1の発電量制御信号
に従って前記燃料電池加減弁を開弁駆動する第1の燃料
電池加減弁駆動手段と、前記タービン発電量測定手段の
測定による発電量と負荷指令による発電量との偏差を算
出する第2の発電量偏差算出手段と、前記第2の発電量
偏差算出手段の算出による偏差を零に抑制するための第
2の発電量制御信号を生成し前記第2の発電量制御信号
に従って前記バイパスライン加減弁を開弁駆動する第1
のバイパスライン加減弁駆動手段とを備え、プラント負
荷下降運転時に前記燃料加減弁と前記バイパスライン加
減弁を制御するための手段として、前記精製ガス圧力測
定手段の測定による圧力と目標圧力値との偏差を算出す
る圧力偏差算出手段と、前記圧力偏差算出手段の算出に
よる偏差を零に抑制するための圧力制御信号を生成し前
記圧力制御信号に従って前記燃料電池加減弁を開弁駆動
する第2の燃料電池加減弁駆動手段と、前記タービン発
電量測定手段の測定による発電量と前記燃料電池発電量
測定手段の測定による発電量との総和と負荷指令による
発電量との偏差を算出する第3の発電量偏差算出手段
と、前記第3の発電量偏差算出手段の算出による偏差を
零に抑制するための第3の発電量制御信号を生成し前記
第3の発電量制御信号に従って前記バイパスライン加減
弁を閉弁駆動する第2のバイパスライン加減弁駆動手段
とを備えてなる。
備で精製された精製ガスの圧力を測定する精製ガス圧力
測定手段と、前記ガスタービンと前記蒸気タービンの駆
動による発電量を測定するタービン発電量測定手段と、
前記燃料電池の発電量を測定する燃料電池発電量測定手
段とを備えているとともに、プラント負荷上昇運転時に
前記燃料加減弁と前記バイパスライン加減弁を制御する
ための手段として、前記タービン発電量測定手段の測定
による発電量と前記燃料電池発電量測定手段の測定によ
る発電量との総和と負荷指令による発電量との偏差を算
出する第1の発電量偏差算出手段と、前記第1の発電量
偏差算出手段の算出による偏差を零に抑制するための第
1の発電量制御信号を生成し前記第1の発電量制御信号
に従って前記燃料電池加減弁を開弁駆動する第1の燃料
電池加減弁駆動手段と、前記タービン発電量測定手段の
測定による発電量と負荷指令による発電量との偏差を算
出する第2の発電量偏差算出手段と、前記第2の発電量
偏差算出手段の算出による偏差を零に抑制するための第
2の発電量制御信号を生成し前記第2の発電量制御信号
に従って前記バイパスライン加減弁を開弁駆動する第1
のバイパスライン加減弁駆動手段とを備え、プラント負
荷下降運転時に前記燃料加減弁と前記バイパスライン加
減弁を制御するための手段として、前記精製ガス圧力測
定手段の測定による圧力と目標圧力値との偏差を算出す
る圧力偏差算出手段と、前記圧力偏差算出手段の算出に
よる偏差を零に抑制するための圧力制御信号を生成し前
記圧力制御信号に従って前記燃料電池加減弁を開弁駆動
する第2の燃料電池加減弁駆動手段と、前記タービン発
電量測定手段の測定による発電量と前記燃料電池発電量
測定手段の測定による発電量との総和と負荷指令による
発電量との偏差を算出する第3の発電量偏差算出手段
と、前記第3の発電量偏差算出手段の算出による偏差を
零に抑制するための第3の発電量制御信号を生成し前記
第3の発電量制御信号に従って前記バイパスライン加減
弁を閉弁駆動する第2のバイパスライン加減弁駆動手段
とを備えてなる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。図1は本発明の一実施形態を示す
石炭ガス化燃料電池複合発電プラントの全体構成図であ
る。図1において、石炭ガス化燃料電池複合発電プラン
トは、石炭ガス化炉3、熱回収ボイラ5、ガス/ガス熱
交換器10、ガス精製設備12、燃料電池加減弁15、
バイパスライン加減弁24、溶融炭酸塩型燃料電池(M
CFC)97、燃焼器22、ガスタービン25、排熱回
収ボイラ27、蒸気タービン31などを備えて構成され
ている。
に基づいて説明する。図1は本発明の一実施形態を示す
石炭ガス化燃料電池複合発電プラントの全体構成図であ
る。図1において、石炭ガス化燃料電池複合発電プラン
トは、石炭ガス化炉3、熱回収ボイラ5、ガス/ガス熱
交換器10、ガス精製設備12、燃料電池加減弁15、
バイパスライン加減弁24、溶融炭酸塩型燃料電池(M
CFC)97、燃焼器22、ガスタービン25、排熱回
収ボイラ27、蒸気タービン31などを備えて構成され
ている。
【0016】石炭ガス化炉3、熱回収ボイラ5は、石炭
ガス化設備の一要素として耐圧容器6内に収納されてお
り、耐圧容器6内にはN2がパージされている。石炭ガ
ス化炉3は酸素供給加減弁1、石炭供給加減弁2を備え
ており、石炭ガス化炉3には、ガス化剤として酸素(O
2)が酸素供給加減弁1を介して投入されるとともに、
燃料として石炭(Coal)が石炭供給加減弁2を介し
て投入されるようになっている。石炭ガス化炉3は、酸
素を含むガス化剤と石炭の供給を受けてこれらを燃焼さ
せ、一酸化炭素と水素を主成分とする粗ガスを発生し、
この粗ガスを配管4を通じて熱回収ボイラ5に送給する
ようになっている。熱回収ボイラ5は蒸気タービン31
に接続された配管32から給水を受けており、この給水
は粗ガスによって過熱され、排熱回収ボイラ5から蒸気
が発生するようになっている。排熱回収ボイラ5に供給
された粗ガスは配管7からチャーフィルタ8に送給さ
れ、粗ガス中に含まれるチャーなどがチャーフィルタ8
によって回収され、チャーなどが回収された粗ガスは配
管9からガス/ガス熱交換器10、配管11を通じてガ
ス精製設備12に送給される。
ガス化設備の一要素として耐圧容器6内に収納されてお
り、耐圧容器6内にはN2がパージされている。石炭ガ
ス化炉3は酸素供給加減弁1、石炭供給加減弁2を備え
ており、石炭ガス化炉3には、ガス化剤として酸素(O
2)が酸素供給加減弁1を介して投入されるとともに、
燃料として石炭(Coal)が石炭供給加減弁2を介し
て投入されるようになっている。石炭ガス化炉3は、酸
素を含むガス化剤と石炭の供給を受けてこれらを燃焼さ
せ、一酸化炭素と水素を主成分とする粗ガスを発生し、
この粗ガスを配管4を通じて熱回収ボイラ5に送給する
ようになっている。熱回収ボイラ5は蒸気タービン31
に接続された配管32から給水を受けており、この給水
は粗ガスによって過熱され、排熱回収ボイラ5から蒸気
が発生するようになっている。排熱回収ボイラ5に供給
された粗ガスは配管7からチャーフィルタ8に送給さ
れ、粗ガス中に含まれるチャーなどがチャーフィルタ8
によって回収され、チャーなどが回収された粗ガスは配
管9からガス/ガス熱交換器10、配管11を通じてガ
ス精製設備12に送給される。
【0017】このガス精製設備12は、例えば、塵やア
ンモニアなどを除去する水洗浄塔、微量金属を除去する
重金属吸収塔、硫黄分を吸収するCOS転化器と吸収塔
および再生塔などを備えて構成されており、導入された
粗ガス中の塵や微量金属、硫黄分などを除去して精製ガ
スを配管13に出力するようになっている。配管13内
の精製ガスはガス/ガス熱交換器10を通じて配管14
とバイパスライン23に送給されるようになっている。
配管14は配管17とともに主ラインを構成し、この主
ラインの途中には燃料電池加減弁15と精密脱流器16
が挿入されている。燃料電池加減弁15は、後述する制
御装置からの指令にしたがって精製ガスの流量を制御す
るように構成されている。この燃料電池加減弁15から
排出される精製ガスは精密脱流器16で硫黄分が更に除
去され、配管17を介して燃料電池97のアノード側に
送給されるようになっている。
ンモニアなどを除去する水洗浄塔、微量金属を除去する
重金属吸収塔、硫黄分を吸収するCOS転化器と吸収塔
および再生塔などを備えて構成されており、導入された
粗ガス中の塵や微量金属、硫黄分などを除去して精製ガ
スを配管13に出力するようになっている。配管13内
の精製ガスはガス/ガス熱交換器10を通じて配管14
とバイパスライン23に送給されるようになっている。
配管14は配管17とともに主ラインを構成し、この主
ラインの途中には燃料電池加減弁15と精密脱流器16
が挿入されている。燃料電池加減弁15は、後述する制
御装置からの指令にしたがって精製ガスの流量を制御す
るように構成されている。この燃料電池加減弁15から
排出される精製ガスは精密脱流器16で硫黄分が更に除
去され、配管17を介して燃料電池97のアノード側に
送給されるようになっている。
【0018】溶融炭酸塩型燃料電池(MCFC)97
は、アノード18とカソード20を備え、アノード18
とカソード20とが配管19を介して接続されていると
ともに、アノード18とカソード20間に溶融炭酸塩を
含浸した電解質板が配置されている。さらに、カソード
20の外側にはセパレータ(図示省略)が設けられてお
り、精製ガスを燃料ガスとして発電し、この発電による
電力を燃料電池側発電設備98に送給するようになって
いる。燃料電池側発電設備98は、例えば、燃料電池9
7の発電による直流電力を交流電力に変換するインバー
タなどを備えて構成されている。また燃料電池97のカ
ソード90側には配管21が接続されており、燃料電池
97から排出される排出ガスは配管21を介して燃料器
22に送給されるようになっている。
は、アノード18とカソード20を備え、アノード18
とカソード20とが配管19を介して接続されていると
ともに、アノード18とカソード20間に溶融炭酸塩を
含浸した電解質板が配置されている。さらに、カソード
20の外側にはセパレータ(図示省略)が設けられてお
り、精製ガスを燃料ガスとして発電し、この発電による
電力を燃料電池側発電設備98に送給するようになって
いる。燃料電池側発電設備98は、例えば、燃料電池9
7の発電による直流電力を交流電力に変換するインバー
タなどを備えて構成されている。また燃料電池97のカ
ソード90側には配管21が接続されており、燃料電池
97から排出される排出ガスは配管21を介して燃料器
22に送給されるようになっている。
【0019】この燃焼器22には、配管14から分岐し
たバイパスライン23が接続されており、燃焼器22に
は、ガス/ガス熱交換器10からの精製ガスがバイパス
ライン23、バイパスライン加減弁24を介して導入さ
れるようになっている。バイパスライン加減弁24は、
制御装置からの指令にしたがってその開度が調整され、
その開度に応じて精製ガスの流量を制御するように構成
されている。また、燃焼器22は、燃料電池97から排
出される排出ガスとバイパスライン23からの精製ガス
とを導入し、導入したガスを燃焼し、この燃焼による燃
焼ガスをガスタービン25に送給するようになってい
る。
たバイパスライン23が接続されており、燃焼器22に
は、ガス/ガス熱交換器10からの精製ガスがバイパス
ライン23、バイパスライン加減弁24を介して導入さ
れるようになっている。バイパスライン加減弁24は、
制御装置からの指令にしたがってその開度が調整され、
その開度に応じて精製ガスの流量を制御するように構成
されている。また、燃焼器22は、燃料電池97から排
出される排出ガスとバイパスライン23からの精製ガス
とを導入し、導入したガスを燃焼し、この燃焼による燃
焼ガスをガスタービン25に送給するようになってい
る。
【0020】ガスタービン25は、燃焼器22から排出
される燃焼ガスによって発電設備99としての発電機を
回転駆動して発電し、燃焼ガスを配管26を介して排熱
回収ボイラ27に送給するようになっている。排熱回収
ボイラ27は配管26から燃焼ガスを導入するとともに
配管33から蒸気を導入し、導入した蒸気をガスタービ
ン25からの排出ガス(燃焼ガス)の排気熱で過熱して
過熱蒸気を発生する熱回収設備として構成されており、
過熱蒸気を配管30を介して蒸気タービン31に送給す
るようになっている。蒸気タービン31は過熱蒸気によ
り発電設備99としての発電機を駆動して発電するよう
になっている。蒸気タービン31から排出される蒸気は
配管32を介して熱回収ボイラ5で再び過熱され、配管
33を通じて再び排熱回収ボイラ27に送給されるよう
になっている。なお、排熱回収ボイラ27で熱を回収さ
れた燃焼ガスは配管28を通じて排気設備29からプラ
ント外に排出されるようになっている。
される燃焼ガスによって発電設備99としての発電機を
回転駆動して発電し、燃焼ガスを配管26を介して排熱
回収ボイラ27に送給するようになっている。排熱回収
ボイラ27は配管26から燃焼ガスを導入するとともに
配管33から蒸気を導入し、導入した蒸気をガスタービ
ン25からの排出ガス(燃焼ガス)の排気熱で過熱して
過熱蒸気を発生する熱回収設備として構成されており、
過熱蒸気を配管30を介して蒸気タービン31に送給す
るようになっている。蒸気タービン31は過熱蒸気によ
り発電設備99としての発電機を駆動して発電するよう
になっている。蒸気タービン31から排出される蒸気は
配管32を介して熱回収ボイラ5で再び過熱され、配管
33を通じて再び排熱回収ボイラ27に送給されるよう
になっている。なお、排熱回収ボイラ27で熱を回収さ
れた燃焼ガスは配管28を通じて排気設備29からプラ
ント外に排出されるようになっている。
【0021】ここで、本実施形態においては、酸素供給
加減弁1、石炭供給加減弁2、燃料電池加減弁15、バ
イパスライン加減弁24を負荷指令と発電量に基づいて
制御する制御装置が設けられている。この制御装置は、
図2に示すように、発電量測定器46、47、圧力計4
1、制御演算器43、第1PI(比例積分)制御器4
4、第2PI制御器54、第3PI制御器56、第4P
I制御器57、酸素/石炭設定器58を備えて構成され
ている。
加減弁1、石炭供給加減弁2、燃料電池加減弁15、バ
イパスライン加減弁24を負荷指令と発電量に基づいて
制御する制御装置が設けられている。この制御装置は、
図2に示すように、発電量測定器46、47、圧力計4
1、制御演算器43、第1PI(比例積分)制御器4
4、第2PI制御器54、第3PI制御器56、第4P
I制御器57、酸素/石炭設定器58を備えて構成され
ている。
【0022】発電量測定器46は、燃料電池97の発電
量を測定する燃料電池発電量測定手段として構成されて
おり、発電量測定器47は、ガスタービン25と蒸気タ
ービン31の駆動による発電量を測定するタービン発電
量測定手段として構成されている。圧力計41は、ガス
精製設備12で精製された精製ガスの圧力として、ガス
/ガス熱交換器10の出口側における精製ガスの圧力を
測定する精製ガス圧力測定手段として構成されている。
制御演算器43は、加算器49a、49b、減算器43
a、43bを備えており、運転指令52にしたがって制
御系を構成するようになっている。例えば、プラント負
荷上昇運転時とプラント負荷下降運転時には、運転指令
52に従って、各加算器や各減算器の組み合わせを切り
換え、この切り換えによって組み合わされた回路に基
に、目標圧力42と圧力計41の測定値との偏差を算出
したり、あるいは負荷指令48で指定された発電量と各
発電量測定器46、47で測定された発電量との偏差な
どを求め、演算結果を各PI制御器に出力するようにな
っている。
量を測定する燃料電池発電量測定手段として構成されて
おり、発電量測定器47は、ガスタービン25と蒸気タ
ービン31の駆動による発電量を測定するタービン発電
量測定手段として構成されている。圧力計41は、ガス
精製設備12で精製された精製ガスの圧力として、ガス
/ガス熱交換器10の出口側における精製ガスの圧力を
測定する精製ガス圧力測定手段として構成されている。
制御演算器43は、加算器49a、49b、減算器43
a、43bを備えており、運転指令52にしたがって制
御系を構成するようになっている。例えば、プラント負
荷上昇運転時とプラント負荷下降運転時には、運転指令
52に従って、各加算器や各減算器の組み合わせを切り
換え、この切り換えによって組み合わされた回路に基
に、目標圧力42と圧力計41の測定値との偏差を算出
したり、あるいは負荷指令48で指定された発電量と各
発電量測定器46、47で測定された発電量との偏差な
どを求め、演算結果を各PI制御器に出力するようにな
っている。
【0023】具体的には、プラント負荷下降運転時に
は、図3に示すように、圧力計41の出力を減算器43
aを介して第1PI制御器44に接続し、発電量測定器
46、47の出力を加算器49a、減算器43bを介し
て第2PI制御器54に接続し、更に減算器43a、4
3bの出力をそれぞれ加算器49bを介して第3PI制
御器56に接続するようになっている。
は、図3に示すように、圧力計41の出力を減算器43
aを介して第1PI制御器44に接続し、発電量測定器
46、47の出力を加算器49a、減算器43bを介し
て第2PI制御器54に接続し、更に減算器43a、4
3bの出力をそれぞれ加算器49bを介して第3PI制
御器56に接続するようになっている。
【0024】この場合、減算器43aは圧力計41の測
定による圧力と目標圧力値42との偏差を算出する圧力
偏差算出手段として構成されており、第1PI制御器4
4は、減算器43aの算出による偏差を0に抑制するた
めの圧力制御信号として、燃料電池加減弁指令45を生
成し、燃料電池加減弁指令45にしたがって燃料電池加
減弁15を開弁駆動する燃料電池加減弁駆動手段として
構成されている。
定による圧力と目標圧力値42との偏差を算出する圧力
偏差算出手段として構成されており、第1PI制御器4
4は、減算器43aの算出による偏差を0に抑制するた
めの圧力制御信号として、燃料電池加減弁指令45を生
成し、燃料電池加減弁指令45にしたがって燃料電池加
減弁15を開弁駆動する燃料電池加減弁駆動手段として
構成されている。
【0025】一方、加算器49aは発電量測定器46の
測定による発電量と発電量測定器47の測定による発電
量とを加算し、減算器43bは加算器49aの算出値
(ガスタービン25と蒸気タービン31の駆動による発
電量の総和)と負荷指令48で指定され発電量との偏差
を算出するようになっている。すなわち加算器49a、
減算器43bは発電量偏差算出手段として構成されてい
る。更に第2PI制御器54は、減算器43bの算出に
よる偏差を零に抑制するための発電量制御信号として、
バイパスライン加減弁指令50を生成し、バイパスライ
ン加減弁指令50にしたがってバイパスライン加減弁2
4を閉弁駆動するバイパスライン加減弁駆動手段として
構成されている。また、加算器49bは減算器43a、
43bの算出による偏差をそれぞれ加算し、加算された
偏差を第3PI制御器56に出力する偏差加算手段とし
て構成されている。第3PI制御器56は加算器49b
の算出による偏差にしたがった制御信号を生成し、この
制御信号にしたがって酸素供給加減弁1、石炭供給加減
弁2の弁開度を制御するように構成されている。
測定による発電量と発電量測定器47の測定による発電
量とを加算し、減算器43bは加算器49aの算出値
(ガスタービン25と蒸気タービン31の駆動による発
電量の総和)と負荷指令48で指定され発電量との偏差
を算出するようになっている。すなわち加算器49a、
減算器43bは発電量偏差算出手段として構成されてい
る。更に第2PI制御器54は、減算器43bの算出に
よる偏差を零に抑制するための発電量制御信号として、
バイパスライン加減弁指令50を生成し、バイパスライ
ン加減弁指令50にしたがってバイパスライン加減弁2
4を閉弁駆動するバイパスライン加減弁駆動手段として
構成されている。また、加算器49bは減算器43a、
43bの算出による偏差をそれぞれ加算し、加算された
偏差を第3PI制御器56に出力する偏差加算手段とし
て構成されている。第3PI制御器56は加算器49b
の算出による偏差にしたがった制御信号を生成し、この
制御信号にしたがって酸素供給加減弁1、石炭供給加減
弁2の弁開度を制御するように構成されている。
【0026】上記構成において、通常運転時には、燃料
電池加減弁15が開かれ、バイパスライン加減弁24が
閉じられた状態で燃料電池97による発電が行われると
ともに、ガスタービン25と蒸気タービン31の駆動に
よる発電が行われる。
電池加減弁15が開かれ、バイパスライン加減弁24が
閉じられた状態で燃料電池97による発電が行われると
ともに、ガスタービン25と蒸気タービン31の駆動に
よる発電が行われる。
【0027】このような運転が行われている過程で、プ
ラント負荷の変動に伴ってプラント負荷下降運転が指令
されると、プラント負荷下降運転が行われる。この場
合、プラント負荷の下降に伴ってそのまま石炭供給量を
減少させると、図4に示すように、石炭供給量の減少に
より石炭ガス化炉3の圧力が低下し、石炭ガス化炉3の
耐圧容器6からの窒素ガスが配管7内に混入し、ガスタ
ービン前の圧力が上昇し、ガスタービン前の圧力を一定
に制御することが困難になる。
ラント負荷の変動に伴ってプラント負荷下降運転が指令
されると、プラント負荷下降運転が行われる。この場
合、プラント負荷の下降に伴ってそのまま石炭供給量を
減少させると、図4に示すように、石炭供給量の減少に
より石炭ガス化炉3の圧力が低下し、石炭ガス化炉3の
耐圧容器6からの窒素ガスが配管7内に混入し、ガスタ
ービン前の圧力が上昇し、ガスタービン前の圧力を一定
に制御することが困難になる。
【0028】そこで、本実施形態においては、プラント
負荷下降運転に移行するに先立って、燃料電池加減弁1
5を全閉状態にするとともにバイパスライン加減弁24
を設定開度まで開き、ガス精製設備12からの精製ガス
をバイパスライン23を介してのみ燃焼器22に送給す
る。この後、プラント負荷下降運転に移行し、図3に示
す制御系が構成される。
負荷下降運転に移行するに先立って、燃料電池加減弁1
5を全閉状態にするとともにバイパスライン加減弁24
を設定開度まで開き、ガス精製設備12からの精製ガス
をバイパスライン23を介してのみ燃焼器22に送給す
る。この後、プラント負荷下降運転に移行し、図3に示
す制御系が構成される。
【0029】すなわち、プラント負荷下降運転に入る
と、ガス/ガス熱交換器10を通過した精製ガスの圧力
が圧力計41によって測定されるとともに、圧力計41
の測定値とガスタービン前圧力の基準値となる目標圧力
値42との偏差が減算器43aによって算出される。こ
の偏差がPI制御器40に入力されると、PI制御器4
4おいては偏差が0になるように、つまり、ガス/ガス
熱交換器10の出口圧力を目標圧力値42に一致させる
ための燃料電池加減弁指令45が生成される。そして、
燃料電池加減弁指令45にしたがって燃料電池加減弁1
5の開度が調整され、この開度によって精製ガスの流量
が制御される。燃料加減弁15の制御による精製ガスが
燃料電池97に流れることで、ガスタービン前の圧力が
一定に保たれる。すなわち、ガスタービン前の圧力上昇
分を燃料電池97で負担することによりガスタービン前
圧力を一定に制御することが可能になる。
と、ガス/ガス熱交換器10を通過した精製ガスの圧力
が圧力計41によって測定されるとともに、圧力計41
の測定値とガスタービン前圧力の基準値となる目標圧力
値42との偏差が減算器43aによって算出される。こ
の偏差がPI制御器40に入力されると、PI制御器4
4おいては偏差が0になるように、つまり、ガス/ガス
熱交換器10の出口圧力を目標圧力値42に一致させる
ための燃料電池加減弁指令45が生成される。そして、
燃料電池加減弁指令45にしたがって燃料電池加減弁1
5の開度が調整され、この開度によって精製ガスの流量
が制御される。燃料加減弁15の制御による精製ガスが
燃料電池97に流れることで、ガスタービン前の圧力が
一定に保たれる。すなわち、ガスタービン前の圧力上昇
分を燃料電池97で負担することによりガスタービン前
圧力を一定に制御することが可能になる。
【0030】一方、このとき加算器49a、減算器43
bにおいて現在の総発電量と負荷指令48で指定された
発電量との偏差が求められ、この偏差に応じたバイパス
ライン加減弁指令50がバイパスライン加減弁24に出
力され、バイパスライン加減弁24が徐々に閉じられ
る。これによりガスタービン25と蒸気タービン31の
駆動による総発電量が徐々に低下することになる。さら
に、減算器43aと減算器43bの算出による偏差の総
和にしたがった設定量がPI制御器56で生成され、P
I制御器56の生成による制御信号が設定器58に入力
される。そして、設定器58において制御信号に従って
酸素供給加減弁指令59と石炭供給加減弁指令60が生
成されると、各指令にしたがって酸素供給加減弁1と石
炭供給加減弁2の開度が調整され、石炭ガス化炉3に対
する酸素と燃料の供給量が制御される。すなわち、減算
器43a、43bから偏差が出力されている間は酸素と
燃料を減量するための制御が行われる。この場合、設定
器58においては、セットされた酸素と石炭との比率か
ら酸素供給量と石炭供給量が算出され、この算出値にし
たがって酸素供給加減弁指令59と石炭供給加減弁指令
60が生成される。
bにおいて現在の総発電量と負荷指令48で指定された
発電量との偏差が求められ、この偏差に応じたバイパス
ライン加減弁指令50がバイパスライン加減弁24に出
力され、バイパスライン加減弁24が徐々に閉じられ
る。これによりガスタービン25と蒸気タービン31の
駆動による総発電量が徐々に低下することになる。さら
に、減算器43aと減算器43bの算出による偏差の総
和にしたがった設定量がPI制御器56で生成され、P
I制御器56の生成による制御信号が設定器58に入力
される。そして、設定器58において制御信号に従って
酸素供給加減弁指令59と石炭供給加減弁指令60が生
成されると、各指令にしたがって酸素供給加減弁1と石
炭供給加減弁2の開度が調整され、石炭ガス化炉3に対
する酸素と燃料の供給量が制御される。すなわち、減算
器43a、43bから偏差が出力されている間は酸素と
燃料を減量するための制御が行われる。この場合、設定
器58においては、セットされた酸素と石炭との比率か
ら酸素供給量と石炭供給量が算出され、この算出値にし
たがって酸素供給加減弁指令59と石炭供給加減弁指令
60が生成される。
【0031】なお、プラント負荷下降運転時において
は、耐圧容器6の容量分の流入による圧力増加分は2a
tmであり、この圧力は、燃料電池97の運転圧力であ
る5atmよりも低いたいめ、アノード18とカソード
20との間の差圧によって燃料電池97の寿命低下を起
こすことなく、ガスタービン25内の圧力を一定に制御
することができる。
は、耐圧容器6の容量分の流入による圧力増加分は2a
tmであり、この圧力は、燃料電池97の運転圧力であ
る5atmよりも低いたいめ、アノード18とカソード
20との間の差圧によって燃料電池97の寿命低下を起
こすことなく、ガスタービン25内の圧力を一定に制御
することができる。
【0032】次に、プラント負荷の変動に伴うプラント
負荷上昇運転時には、図5に示す制御系が構成される。
すなわち、発電量測定器46が加算器49a、減算器4
3aを介して第1PI制御器44、第4PI制御器57
に接続されるとともに、発電量測定器47が加算器49
a、減算器43bに接続され、減算器43bが第2PI
制御器54に接続される。さらに負荷指令48が減算器
43bと減算器43aに入力される。そして、加算器4
9aおいては、各発電量測定器46、47の測定による
発電量の総和が求められ、減算器43aにおいては、燃
料電池97と各タービンの駆動による発電量を含む全体
の発電量と負荷指令48で指定された発電量との偏差が
求められる。すなわち、加算器49a、減算器43aは
発電量測定器46、47の測定による各発電量の総和と
負荷指令48による発電量との偏差を算出する発電量偏
差算出手段として構成されている。そして第1PI制御
器44は減算器43aの算出による偏差を零に抑制する
ための発電量制御信号として、燃料電池加減弁指令45
を生成し、この指令45にしたがって燃料電池加減弁1
5を開弁駆動する燃料電池加減弁駆動手段として構成さ
れている。さらに、第4PI制御器57は減算器43a
の算出による偏差にしたがった設定値を算出し、算出値
を設定器58に出力するようになっている。そして設定
器58は、セットされた酸素と石炭との比率から酸素供
給量と石炭供給量を算出し、この算出値にしたがった酸
素供給加減弁指令59と石炭供給加減弁指令60を生成
し、各指令にしたがって酸素供給加減弁1、石炭供給加
減弁2の開度を制御するようになっている。
負荷上昇運転時には、図5に示す制御系が構成される。
すなわち、発電量測定器46が加算器49a、減算器4
3aを介して第1PI制御器44、第4PI制御器57
に接続されるとともに、発電量測定器47が加算器49
a、減算器43bに接続され、減算器43bが第2PI
制御器54に接続される。さらに負荷指令48が減算器
43bと減算器43aに入力される。そして、加算器4
9aおいては、各発電量測定器46、47の測定による
発電量の総和が求められ、減算器43aにおいては、燃
料電池97と各タービンの駆動による発電量を含む全体
の発電量と負荷指令48で指定された発電量との偏差が
求められる。すなわち、加算器49a、減算器43aは
発電量測定器46、47の測定による各発電量の総和と
負荷指令48による発電量との偏差を算出する発電量偏
差算出手段として構成されている。そして第1PI制御
器44は減算器43aの算出による偏差を零に抑制する
ための発電量制御信号として、燃料電池加減弁指令45
を生成し、この指令45にしたがって燃料電池加減弁1
5を開弁駆動する燃料電池加減弁駆動手段として構成さ
れている。さらに、第4PI制御器57は減算器43a
の算出による偏差にしたがった設定値を算出し、算出値
を設定器58に出力するようになっている。そして設定
器58は、セットされた酸素と石炭との比率から酸素供
給量と石炭供給量を算出し、この算出値にしたがった酸
素供給加減弁指令59と石炭供給加減弁指令60を生成
し、各指令にしたがって酸素供給加減弁1、石炭供給加
減弁2の開度を制御するようになっている。
【0033】また、減算器43bは発電量測定器47の
測定による発電量(ガスタービン25と蒸気タービン3
1の駆動による発電量)と負荷指令48で指定された発
電量との偏差を求め、この偏差を第2PI制御器54に
出力する発電量偏差算出手段として構成されている。第
2PI制御器54は減算器43bの算出による偏差を零
に抑制するための発電量制御信号として、バイパスライ
ン加減弁指令50を生成し、この指令にしたがってバイ
パスライン加減弁24を開弁駆動するバイパスライン加
減弁駆動手段として構成されている。
測定による発電量(ガスタービン25と蒸気タービン3
1の駆動による発電量)と負荷指令48で指定された発
電量との偏差を求め、この偏差を第2PI制御器54に
出力する発電量偏差算出手段として構成されている。第
2PI制御器54は減算器43bの算出による偏差を零
に抑制するための発電量制御信号として、バイパスライ
ン加減弁指令50を生成し、この指令にしたがってバイ
パスライン加減弁24を開弁駆動するバイパスライン加
減弁駆動手段として構成されている。
【0034】ここで、通常運転状態からプラント負荷上
昇運転に移行するに際して、石炭供給量を単に増加した
だけでは、プラントの時定数が大きいため、応答時間の
遅れが大きくなり、図6に示すように、負荷指令に対し
て発電量がアンダーシュートとなって負荷追従性が悪く
なる。逆に、応答性を向上させるために、負荷指令に対
して急速に発電量を追従させようとすると、オーバーシ
ュートとなり、逆潮流が生じる。
昇運転に移行するに際して、石炭供給量を単に増加した
だけでは、プラントの時定数が大きいため、応答時間の
遅れが大きくなり、図6に示すように、負荷指令に対し
て発電量がアンダーシュートとなって負荷追従性が悪く
なる。逆に、応答性を向上させるために、負荷指令に対
して急速に発電量を追従させようとすると、オーバーシ
ュートとなり、逆潮流が生じる。
【0035】そこで、本実施形態においては、通常運転
状態からプラント負荷上昇運転に移行するに先立って、
まず、バイパスライン加減弁24を設定開度まで開くと
ともに燃料電池加減弁15を全閉状態にする。この後、
プラント負荷上昇運転に移行し、図5に示す制御系を構
成する。そして加算器49aと減算器43aの演算によ
り燃料電池97の発電量と各タービンの総発電量との総
和を示す全体の発電量を求めるとともに、全体の発電量
と負荷指令48で指定された発電量との偏差を求め、こ
の偏差にしたがったPI(比例積分)制御演算を各PI
制御器44、57によって行う。そして燃料電池加減弁
指令45にしたがって燃料電池加減弁15の開度が調整
される。この場合、燃料電池加減弁15は各タービンの
駆動による総発電量と負荷指令で指定された発電量との
偏差を補うように、すなわち、不足分の発電量を補うよ
うに開度が調整される。燃料電池加減弁15の開度に応
じた精製ガスが燃料電池97に送給されることで、燃料
電池97による発電が行われるとともに、石炭供給量を
増量するための制御が行われる。またこのとき、バイパ
スライン加減弁24に対しては、ガスタービン25と蒸
気タービン31の駆動による発電量と負荷指令48で指
定された発電量との偏差が減算器43で求められ、この
偏差にしたがったバイパスライン加減弁指令50が第2
PI制御器54から出力される。これにより、バイパス
ライン加減弁24は、バイパスライン加減弁指令50に
したがって上昇運転移行前の開度から徐々に開かれる。
この結果、負荷指令48に追従してガスタービン25の
駆動による発電量が増加するとともに蒸気タービン31
の駆動による発電量が増加することになる。
状態からプラント負荷上昇運転に移行するに先立って、
まず、バイパスライン加減弁24を設定開度まで開くと
ともに燃料電池加減弁15を全閉状態にする。この後、
プラント負荷上昇運転に移行し、図5に示す制御系を構
成する。そして加算器49aと減算器43aの演算によ
り燃料電池97の発電量と各タービンの総発電量との総
和を示す全体の発電量を求めるとともに、全体の発電量
と負荷指令48で指定された発電量との偏差を求め、こ
の偏差にしたがったPI(比例積分)制御演算を各PI
制御器44、57によって行う。そして燃料電池加減弁
指令45にしたがって燃料電池加減弁15の開度が調整
される。この場合、燃料電池加減弁15は各タービンの
駆動による総発電量と負荷指令で指定された発電量との
偏差を補うように、すなわち、不足分の発電量を補うよ
うに開度が調整される。燃料電池加減弁15の開度に応
じた精製ガスが燃料電池97に送給されることで、燃料
電池97による発電が行われるとともに、石炭供給量を
増量するための制御が行われる。またこのとき、バイパ
スライン加減弁24に対しては、ガスタービン25と蒸
気タービン31の駆動による発電量と負荷指令48で指
定された発電量との偏差が減算器43で求められ、この
偏差にしたがったバイパスライン加減弁指令50が第2
PI制御器54から出力される。これにより、バイパス
ライン加減弁24は、バイパスライン加減弁指令50に
したがって上昇運転移行前の開度から徐々に開かれる。
この結果、負荷指令48に追従してガスタービン25の
駆動による発電量が増加するとともに蒸気タービン31
の駆動による発電量が増加することになる。
【0036】このように、本実施形態においては、プラ
ント負荷上昇運転時には、アンダーシュートによる負荷
の遅れを燃料電池97の発電で補うようにしているた
め、負荷指令に対する発電量の追従性を向上させること
ができる。
ント負荷上昇運転時には、アンダーシュートによる負荷
の遅れを燃料電池97の発電で補うようにしているた
め、負荷指令に対する発電量の追従性を向上させること
ができる。
【0037】前記実施形態においては、燃料電池19と
して、溶融炭酸塩型燃料電池を用いたものについて述べ
たが、燃料電池として他の燃料電池、例えば、固体電解
質型燃料電池を用いることもできる。
して、溶融炭酸塩型燃料電池を用いたものについて述べ
たが、燃料電池として他の燃料電池、例えば、固体電解
質型燃料電池を用いることもできる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
プラント負荷の変動時に、燃料電池加減弁とバイパスラ
イン加減弁の弁動作を制御することで、プラント負荷の
変動時に負荷指令に追従させて発電量を適切に制御する
ことができる。
プラント負荷の変動時に、燃料電池加減弁とバイパスラ
イン加減弁の弁動作を制御することで、プラント負荷の
変動時に負荷指令に追従させて発電量を適切に制御する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す石炭ガス化燃料電池
複合発電プラントの全体構成図である。
複合発電プラントの全体構成図である。
【図2】制御装置のブロック構成図である。
【図3】プラント負荷下降運転時における制御系の構成
図である。
図である。
【図4】プラント負荷下降運転時におけるガスタービン
前圧力の時間変化特性を説明するための図である。
前圧力の時間変化特性を説明するための図である。
【図5】プラント負荷上昇運転時における制御系の構成
図である。
図である。
【図6】プラント負荷上昇運転時における負荷指令と負
荷の時間変化との関係を説明するための図である。
荷の時間変化との関係を説明するための図である。
1 酸素供給加減弁 2 石炭供給加減弁 3 石炭ガス化炉 5 熱回収ボイラ 10 ガス/ガス熱交換器 12 ガス精製設備 15 燃料電池加減弁 22 燃焼器 23 バイパスライン 24 バイパスライン加減弁 25 ガスタービン 27 排熱回収ボイラ 31 蒸気タービン 43a、43b 減算器 49a、49b 加算器 97 溶融炭酸塩型燃料電池
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02C 3/28 F02C 3/28 9/28 9/28 C H01M 8/00 H01M 8/00 Z 8/04 8/04 J P 8/06 8/06 B (72)発明者 片桐 幸徳 茨城県日立市大みか町七丁目2番1号 株 式会社日立製作所電力・電機開発研究所内 (72)発明者 木曽 文彦 茨城県日立市大みか町七丁目2番1号 株 式会社日立製作所電力・電機開発研究所内 (72)発明者 山田 昭彦 茨城県日立市大みか町七丁目2番1号 株 式会社日立製作所電力・電機開発研究所内 (72)発明者 長崎 伸男 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所火力・水力事業部内 (72)発明者 辻口 聡 東京都中央区銀座六丁目15番1号 電源開 発株式会社内 (72)発明者 大川 正文 東京都中央区銀座六丁目15番1号 電源開 発株式会社内 Fターム(参考) 3G081 BA02 BA11 BA20 BB00 BC07 BD00 DA06 DA14 DA22 DA30 5H027 AA02 BA09 DD02 KK52 MM01 MM09
Claims (8)
- 【請求項1】 酸素を含むガス化剤と石炭の供給を受け
てこれらを燃焼させるとともに燃焼に伴って発生する石
炭の粗ガスの熱により蒸気を発生する石炭ガス化設備
と、前記石炭ガス化設備で発生した粗ガスを精製するガ
ス精製設備と、前記ガス精製設備で精製された精製ガス
を主ラインを介して導入しこの精製ガスを燃料ガスとし
て発電する燃料電池と、前記ガス精製設備で精製された
精製ガスを前記主ラインから分岐したバイパスラインを
介して導入するとともに前記燃料電池から排出される排
出ガスを導入し、導入したガスを燃焼する燃焼器と、前
記主ラインを流れる精製ガスの流量を制御する燃料電池
加減弁と、前記バイパスラインを流れる精製ガスの流量
を制御するバイパスライン加減弁と、前記燃焼器から排
出される排出ガスにより発電機を駆動するガスタービン
と、前記石炭ガス化設備から発生した蒸気を前記ガスタ
ービンから排出される排出ガスの排気熱で過熱して過熱
蒸気を発生する熱回収設備と、前記熱回収設備から発生
した過熱蒸気により発電機を駆動する蒸気タービンとを
備えてなる石炭ガス化燃料電池複合発電プラント。 - 【請求項2】 酸素を含むガス化剤と石炭の供給を受け
てこれらを燃焼させるとともに燃焼に伴って発生する石
炭の粗ガスの熱により蒸気を発生する石炭ガス化設備
と、前記石炭ガス化設備で発生した粗ガスを精製するガ
ス精製設備と、前記ガス精製設備で精製された精製ガス
を主ラインを介して導入しこの精製ガスを燃料ガスとし
て発電する燃料電池と、前記ガス精製設備で精製された
精製ガスを前記主ラインから分岐したバイパスラインを
介して導入するとともに前記燃料電池から排出される排
出ガスを導入し、導入したガスを燃焼する燃焼器と、前
記主ラインを流れる精製ガスの流量を制御する燃料電池
加減弁と、前記バイパスラインを流れる精製ガスの流量
を制御するバイパスライン加減弁と、前記燃焼器から排
出される排出ガスにより発電機を駆動するガスタービン
と、前記石炭ガス化設備から発生した蒸気を前記ガスタ
ービンから排出される排出ガスの排気熱で過熱して過熱
蒸気を発生する熱回収設備と、前記熱回収設備から発生
した過熱蒸気により発電機を駆動する蒸気タービンと、
負荷指令と発電量に基づいて前記燃料電池加減弁と前記
バイパスライン加減弁の弁動作を制御する加減弁制御手
段とを備え、前記加減弁制御手段は、プラント負荷下降
運転に移行する前に、前記燃料電池加減弁を閉じるとと
もに前記バイパスライン加減弁を開き、その後プラント
負荷下降運転に移行したときには、前記各タービンの駆
動による総発電量と負荷指令との偏差がなくなるように
前記バイパスライン加減弁を徐々に閉じるとともに、前
記ガスタービンの入口側の圧力に従って前記燃料電池加
減弁を開く制御を実行してなる石炭ガス化燃料電池複合
発電プラント。 - 【請求項3】 酸素を含むガス化剤と石炭の供給を受け
てこれらを燃焼させるとともに燃焼に伴って発生する石
炭の粗ガスの熱により蒸気を発生する石炭ガス化設備
と、前記石炭ガス化設備で発生した粗ガスを精製するガ
ス精製設備と、前記ガス精製設備で精製された精製ガス
を主ラインを介して導入しこの精製ガスを燃料ガスとし
て発電する燃料電池と、前記ガス精製設備で精製された
精製ガスを前記主ラインから分岐したバイパスラインを
介して導入するとともに前記燃料電池から排出される排
出ガスを導入し、導入したガスを燃焼する燃焼器と、前
記主ラインを流れる精製ガスの流量を制御する燃料電池
加減弁と、前記バイパスラインを流れる精製ガスの流量
を制御するバイパスライン加減弁と、前記燃焼器から排
出される排出ガスにより発電機を駆動するガスタービン
と、前記石炭ガス化設備から発生した蒸気を前記ガスタ
ービンから排出される排出ガスの排気熱で過熱して過熱
蒸気を発生する熱回収設備と、前記熱回収設備から発生
した過熱蒸気により発電機を駆動する蒸気タービンと、
負荷指令と発電量に基づいて前記燃料電池加減弁と前記
バイパスライン加減弁の弁動作を制御する加減弁制御手
段とを備え、前記加減弁制御手段は、プラント負荷上昇
運転に移行する前に、前記燃料電池加減弁を閉じるとと
もに前記バイパスライン加減弁を開き、その後プラント
負荷上昇運転に移行したときには、前記各タービンの駆
動による総発電量と負荷指令との偏差がなくなるように
前記バイパスライン加減弁を上昇運転移行前の開度から
徐々に開くとともに、前記各タービンの駆動による総発
電量と負荷指令との偏差を補うように前記燃料電池加減
弁を開く制御を実行してなる石炭ガス化燃料電池複合発
電プラント。 - 【請求項4】 酸素を含むガス化剤と石炭の供給を受け
てこれらを燃焼させるとともに燃焼に伴って発生する石
炭の粗ガスの熱により蒸気を発生する石炭ガス化設備
と、前記石炭ガス化設備で発生した粗ガスを精製するガ
ス精製設備と、前記ガス精製設備で精製された精製ガス
を主ラインを介して導入しこの精製ガスを燃料ガスとし
て発電する燃料電池と、前記ガス精製設備で精製された
精製ガスを前記主ラインから分岐したバイパスラインを
介して導入するとともに前記燃料電池から排出される排
出ガスを導入し、導入したガスを燃焼する燃焼器と、前
記主ラインを流れる精製ガスの流量を制御する燃料電池
加減弁と、前記バイパスラインを流れる精製ガスの流量
を制御するバイパスライン加減弁と、前記燃焼器から排
出される排出ガスにより発電機を駆動するガスタービン
と、前記石炭ガス化設備から発生した蒸気を前記ガスタ
ービンから排出される排出ガスの排気熱で過熱して過熱
蒸気を発生する熱回収設備と、前記熱回収設備から発生
した過熱蒸気により発電機を駆動する蒸気タービンと、
負荷指令と発電量に基づいて前記燃料電池加減弁と前記
バイパスライン加減弁の弁動作を制御する加減弁制御手
段とを備え、前記加減弁制御手段は、プラント負荷の変
更による運転に移行する前に、前記燃料電池加減弁を閉
じるとともに前記バイパスライン加減弁を開き、その後
プラント負荷下降運転に移行したときには、前記各ター
ビンの駆動による総発電量と負荷指令との偏差がなくな
るように前記バイパスライン加減弁を徐々に閉じるとと
もに、前記ガスタービンの入口側の圧力に従って前記燃
料電池加減弁を開く制御を実行し、逆に、その後プラン
ト負荷上昇運転に移行したときには、前記各タービンの
駆動による総発電量と負荷指令との偏差がなくなるよう
に前記バイパスライン加減弁をプラント負荷上昇運転移
行前の開度から徐々に開くとともに、前記各タービンの
駆動による総発電量と負荷指令との偏差を補うように前
記燃料電池加減弁を開く制御を実行してなる石炭ガス化
燃料電池複合発電プラント。 - 【請求項5】 請求項2に記載の石炭ガス化燃料電池複
合発電プラントにおいて、前記加減弁制御手段は、前記
ガス精製設備で精製された精製ガスの圧力を測定する精
製ガス圧力測定手段と、前記精製ガス圧力測定手段の測
定による圧力と目標圧力値との偏差を算出する圧力偏差
算出手段と、前記圧力偏差算出手段の算出による偏差を
零に抑制するための圧力制御信号を生成し前記圧力制御
信号に従って前記燃料電池加減弁を開弁駆動する燃料電
池加減弁駆動手段と、前記ガスタービンと前記蒸気ター
ビンの駆動による発電量を測定するタービン発電量測定
手段と、前記燃料電池の発電量を測定する燃料電池発電
量測定手段と、前記タービン発電量測定手段の測定によ
る発電量と前記燃料電池発電量測定手段の測定による発
電量との総和と負荷指令による発電量との偏差を算出す
る発電量偏差算出手段と、前記発電量偏差算出手段の算
出による偏差を零に抑制するための発電量制御信号を生
成し前記発電量制御信号に従って前記バイパスライン加
減弁を閉弁駆動するバイパスライン加減弁駆動手段とを
備えてなることを特徴とする石炭ガス化燃料電池複合発
電プラント。 - 【請求項6】 請求項3に記載の石炭ガス化燃料電池複
合発電プラントにおいて、前記加減弁制御手段は、前記
ガスタービンと前記蒸気タービンの駆動による発電量を
測定するタービン発電量測定手段と、前記燃料電池の発
電量を測定する燃料電池発電量測定手段と、前記タービ
ン発電量測定手段の測定による発電量と前記燃料電池発
電量測定手段の測定による発電量との総和と負荷指令に
よる発電量との偏差を算出する第1の発電量偏差算出手
段と、前記第1の発電量偏差算出手段の算出による偏差
を零に抑制するための第1の発電量制御信号を生成し前
記第1の発電量制御信号に従って前記燃料電池加減弁を
開弁駆動する燃料電池加減弁駆動手段と、前記タービン
発電量測定手段の測定による発電量と負荷指令による発
電量との偏差を算出する第2の発電量偏差算出手段と、
前記第2の発電量偏差算出手段の算出による偏差を零に
抑制するための第2の発電量制御信号を生成し前記第2
の発電量制御信号に従って前記バイパスライン加減弁を
開弁駆動するバイパスライン加減弁駆動手段とを備えて
なることを特徴とする石炭ガス化燃料電池複合発電プラ
ント。 - 【請求項7】 請求項4に記載の石炭ガス化燃料電池複
合発電プラントにおいて、前記加減弁制御手段は、前記
ガス精製設備で精製された精製ガスの圧力を測定する精
製ガス圧力測定手段と、前記ガスタービンと前記蒸気タ
ービンの駆動による発電量を測定するタービン発電量測
定手段と、前記燃料電池の発電量を測定する燃料電池発
電量測定手段とを備えているとともに、プラント負荷上
昇運転時に前記燃料加減弁と前記バイパスライン加減弁
を制御するための手段として、前記タービン発電量測定
手段の測定による発電量と前記燃料電池発電量測定手段
の測定による発電量との総和と負荷指令による発電量と
の偏差を算出する第1の発電量偏差算出手段と、前記第
1の発電量偏差算出手段の算出による偏差を零に抑制す
るための第1の発電量制御信号を生成し前記第1の発電
量制御信号に従って前記燃料電池加減弁を開弁駆動する
第1の燃料電池加減弁駆動手段と、前記タービン発電量
測定手段の測定による発電量と負荷指令による発電量と
の偏差を算出する第2の発電量偏差算出手段と、前記第
2の発電量偏差算出手段の算出による偏差を零に抑制す
るための第2の発電量制御信号を生成し前記第2の発電
量制御信号に従って前記バイパスライン加減弁を開弁駆
動する第1のバイパスライン加減弁駆動手段とを備え、
プラント負荷下降運転時に前記燃料加減弁と前記バイパ
スライン加減弁を制御するための手段として、前記精製
ガス圧力測定手段の測定による圧力と目標圧力値との偏
差を算出する圧力偏差算出手段と、前記圧力偏差算出手
段の算出による偏差を零に抑制するための圧力制御信号
を生成し前記圧力制御信号に従って前記燃料電池加減弁
を開弁駆動する第2の燃料電池加減弁駆動手段と、前記
タービン発電量測定手段の測定による発電量と前記燃料
電池発電量測定手段の測定による発電量との総和と負荷
指令による発電量との偏差を算出する第3の発電量偏差
算出手段と、前記第3の発電量偏差算出手段の算出によ
る偏差を零に抑制するための第3の発電量制御信号を生
成し前記第3の発電量制御信号に従って前記バイパスラ
イン加減弁を閉弁駆動する第2のバイパスライン加減弁
駆動手段とを備えてなることを特徴とする石炭ガス化燃
料電池複合発電プラント。 - 【請求項8】 酸素を含むガス化剤と石炭の供給を受け
てこれらを燃焼させるとともに燃焼に伴って発生する石
炭の粗ガスの熱により蒸気を発生する石炭ガス化設備
と、前記石炭ガス化設備で発生した粗ガスを精製するガ
ス精製設備と、前記ガス精製設備で精製された精製ガス
を主ラインを介して導入しこの精製ガスを燃料ガスとし
て発電する燃料電池と、前記ガス精製設備で精製された
精製ガスを前記主ラインから分岐したバイパスラインを
介して導入するとともに前記燃料電池から排出される排
出ガスを導入し、導入したガスを燃焼する燃焼器と、前
記主ラインを流れる精製ガスの流量を制御する燃料電池
加減弁と、前記バイパスラインを流れる精製ガスの流量
を制御するバイパスライン加減弁と、前記燃焼器から排
出される排出ガスにより発電機を駆動するガスタービン
と、前記石炭ガス化設備から発生した蒸気を前記ガスタ
ービンから排出される排出ガスの排気熱で過熱して過熱
蒸気を発生する熱回収設備と、前記熱回収設備から発生
した過熱蒸気により発電機を駆動する蒸気タービンとを
備えた石炭ガス化燃料電池複合発電プラントを運転する
に際して、プラント負荷一定時には前記燃料電池加減弁
を開くとともに、前記バイパスライン加減弁を閉じ、プ
ラント負荷変動時には、プラント負荷の変更による運転
に移行する前に、前記燃料電池加減弁を閉じるとともに
前記バイパスライン加減弁を開き、その後プラント負荷
下降運転に移行したときには、前記各タービンの駆動に
よる総発電量と負荷指令との偏差がなくなるように前記
バイパスライン加減弁を徐々に閉じるとともに、前記ガ
スタービンの入口側の圧力が一定になるように前記燃料
電池加減弁を開き、逆に、その後プラント負荷上昇運転
に移行したときには、前記各タービンの駆動による総発
電量と負荷指令との偏差がなくなるように前記バイパス
ライン加減弁をプラント負荷上昇運転移行前の開度から
徐々に開くとともに、前記各タービンの駆動による総発
電量と負荷指令との偏差を補うように前記燃料電池加減
弁を開くことを特徴とする石炭ガス化燃料電池複合発電
プラントの運転方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001166960A JP2002364312A (ja) | 2001-06-01 | 2001-06-01 | 石炭ガス化燃料電池複合発電プラントおよびその運転方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001166960A JP2002364312A (ja) | 2001-06-01 | 2001-06-01 | 石炭ガス化燃料電池複合発電プラントおよびその運転方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002364312A true JP2002364312A (ja) | 2002-12-18 |
Family
ID=19009420
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001166960A Pending JP2002364312A (ja) | 2001-06-01 | 2001-06-01 | 石炭ガス化燃料電池複合発電プラントおよびその運転方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002364312A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008097973A (ja) * | 2006-10-11 | 2008-04-24 | Toyota Motor Corp | 燃料電池システム |
KR20190028294A (ko) * | 2017-09-08 | 2019-03-18 | 누보 피그노네 테크놀로지 에스알엘 | 속도 기반 서브시스템을 갖는 컴프레서용 제어 시스템, 합성 플랜트, 및 제어 방법 |
JP2019070383A (ja) * | 2017-09-08 | 2019-05-09 | ヌオーヴォ・ピニォーネ・テクノロジー・ソチエタ・レスポンサビリタ・リミタータNuovo Pignone Tecnologie S.R.L. | 圧力ベースのサブシステムを有する圧縮機用制御システム、合成プラント、および制御方法 |
CN110749522A (zh) * | 2019-11-13 | 2020-02-04 | 磐安叶层煤矿设备有限公司 | 一种粉碎式煤品质鉴别装置 |
-
2001
- 2001-06-01 JP JP2001166960A patent/JP2002364312A/ja active Pending
Cited By (8)
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