JP2002363867A - アミノ官能性有機ケイ素化合物を含有する水性組成物で有機繊維を処理する方法 - Google Patents

アミノ官能性有機ケイ素化合物を含有する水性組成物で有機繊維を処理する方法

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メスナー ミヒャエル
Wolfgang Schattenmann
シャッテンマン ヴォルフガング
Renate Minigshofer
ミニヒスホーファー レナーテ
Evelyn Richter
リヒター エヴェリン
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Wacker Chemie AG
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アミノ官能性有機ケイ素化合物を含有する水
性組成物で有機繊維を処理する方法の提供。 【解決手段】 一般式HN−R−SiRO(Si
O)SiR−R−NH [式中、iは1〜1000の整数を表し、Rは同一また
は異なっていてよく、それぞれの基が炭素原子1〜18
個を有する1価の炭化水素基を表し、かつRは炭素原
子2〜10個を有する2価の炭化水素基を表す]のアミ
ノ官能性有機ケイ素化合物を含有する水性組成物で有機
繊維を処理する方法。この有機繊維、例えば繊維製品
は、柔軟な手触りと良好な再湿潤性を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アミノ官能性有機
ケイ素化合物での有機繊維の処理法に関する。
【0002】
【従来の技術】文献からは、アミノ基を有するシロキサ
ンはすでに長く公知であり、文献中にはその製法に関し
ては種々の経路が記載されている。例えばGB−A22
01433中に記載されている、1つの合成経路は、こ
の際Si−H基を有するシロキサンをビニル基を有する
エポキシド(例えば、アリルグリシジルエーテル)でヒ
ドロシリル化反応することにより得られるエポキシ官能
性シリコーンから出発し、かつこのエポキシ官能性シリ
コーンを3級アミンのアンモニウム塩と反応させてアン
モニウム基を有するシリコーンにする。その他の可能性
は最初にアミノアルキル基を有するシロキサンを製造
し、引き続きこれをアルキル化剤で4級化することから
なり、これは例えばEP−A436359中に記載され
ている。
【0003】今日、繊維加工に柔軟剤として使用される
アミノシロキサンはその多くの部分でアミノエチルアミ
ノプロピル側基またはアミノプロピル側基を有する。こ
の中和した形のカチオン側基は繊維表面に向き、こうし
て繊維表面へのシロキサンの志向が生じる。このことは
処理した繊維生地を著しく柔軟でかつ心地の良い手触り
に導く。通常、アミノシロキサンはエマルジョンの形で
施与される。このことは繊維平面構造体を製造する際
の、最後の工程、いわゆる仕上げ加工であり、かついわ
ゆる強制適用により(Zwangsapplikation)(例えばフ
ラー布(Foulard)において)またはアミノシロキサン
のカチオン特性のために基本的には引き抜き法(Auszie
hverfahren)でも行うことができる。
【0004】今日、繊維加工において使用されるアミノ
シロキサンの大きな欠点は、これで仕上げ加工された繊
維生地の著しく劣化した再湿潤性である。このことは繊
維加工の実地において、一度仕上げ加工した繊維製品を
もはや重ねて着色することができないので、特に妨害的
である。シリコーンはその低い屈折率のために強く色を
濃くする効果を示し、色調をずらすことがあるので、こ
のことは特に重要である。欠陥染色においても、これを
ほとんど補修することができないので、シリコーン柔軟
剤で処理した製品の不良な再湿潤性は妨害的である。更
に、消費繊維製品における製品、すなわち毛足の長いウ
ールの柔らかな布地のような柔らかい手触りが所望され
るが良好な再湿潤性が必須である製品がある、これは例
えばタオル地の手拭き、下着等である。同じような要求
は不織製品、例えば身体の手入れに使用される不織製品
にも当てはまる。これらの製品には同様に柔軟な手触り
が必要であり、この際吸収性に影響を与えてはならな
い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の課題
は有機繊維をアミノ官能性有機ケイ素化合物で処理する
方法を提供することであり、この際、アミノ官能性有機
ケイ素化合物はこれで処理した有機繊維、例えば繊維製
品に、処理した有機繊維の熱黄変がマイナスに影響する
ことなしに、柔軟な手触りおよび良好な再湿潤性を付与
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の課題は、一般式 HN−R−SiRO(SiRO)SiR
−NH [式中、iは1〜1000、有利には20〜650の整
数を表し、Rは同一または異なっていてよく、それぞれ
の基が炭素原子1〜18個を有する1価の炭化水素基を
表し、かつRは炭素原子2〜10個を有する2価の炭
化水素基を表す]のアミノ官能性有機ケイ素化合物を含
有する水性組成物で有機繊維を処理する方法である。
【0007】本発明による有機ケイ素化合物は有利に末
端にSiC−結合アミノ基を有する線状ジオルガノポリ
シロキサンである。
【0008】本発明による有機ケイ素化合物は有利に2
5℃で粘度30〜10000mPa・s、特に有利に2
5℃で粘度30〜5000mPa・sを有する。
【0009】本発明による有機ケイ素化合物は有利にア
ミン数1.35〜0.035ミリモル/g、特に有利にア
ミン数1.35〜0.042ミリモル/gを有する。
【0010】基Rの例は、アルキル基、例えばメチル
−、エチル−、n−プロピル−、イソ−プロピル−、1
−n−ブチル−、2−n−ブチル−、イソ−ブチル−、
t−ブチル−、n−ペンチル−、イソ−ペンチル−、ネ
オ−ペンチル−、t−ペンチル基、ヘキシル基、例えば
n−ヘキシル基、ヘプチル基、例えばn−ヘプチル基、
オクチル基、例えばn−オクチル基およびイソ−オクチ
ル基、例えば2,2,4−トリメチルペンチル基、ノニル
基、例えばn−ノニル基、デシル基、例えばn−デシル
基、ドデシル基、例えばn−ドデシル基、およびオクタ
デシル基、例えばn−オクタデシル基;シクロアルキル
基、例えばシクロペンチル−、シクロヘキシル−、シク
ロヘプチル−およびメチルシクロヘキシル基;アリール
基、例えばフェニル−、ナフチル−、アントリル−およ
びフェナントリル基;アルカリール基、例えばo−、m
−、p−トリル基、キシリル基およびエチルフェニル
基;およびアラルキル基、例えばベンジル基、α−およ
びβ−フェニルエチル基である。
【0011】基Rは有利にそれぞれの基が炭素原子1〜
6個を有するアルキル基、特に有利にメチル基である。
【0012】基Rの例はエチレン−、n−プロピレ
ン、イソ−プロピレン−、n−ブチレン−、シクロヘキ
シレン−、フェニレン−およびブテニレン基である。
【0013】基Rは有利にアルキレン基を表し、特に
有利に炭素原子3および4個を有するアルキレン基であ
り、殊に有利にn−プロピレン基である。
【0014】本発明によるアミノ官能性有機ケイ素化合
物は例えば以下の方法により製造される:第1の工程に
おいては両方の末端に反応性SiH−基を有する短鎖ジ
アルキルポリシロキサンとN,N−ビス(トリメチルシ
リル)−アリルアミンとをヒドロシリル化触媒の添加下
に反応させる。第2の工程においてこのように得られた
α,ω−アミノアルキレン−ジオルガノポリシロキサン
を塩基性触媒下にメチルシロキサンシクレンと共平衡さ
せる。
【0015】本発明による水性組成物は有利に水性エマ
ルジョンまたは水性溶液である。
【0016】水性エマルジョンは有利に本発明によるア
ミノ官能性有機ケイ素化合物、場合により乳化剤、酸お
よび水を含有する。
【0017】水性エマルジョンは一般に公知の方法で製
造することができる。エマルジョンの製造は、常法で、
エマルジョンを製造するために好適な混合装置、例えば
“Ultra-Turrax”として公知の高速ステータ・ロータ撹
拌装置(P. Willems教授による)で行うことができる。
本発明による有機ケイ素化合物は公知技術に記載された
方法、例えば剪断乳化または相反転乳化で、もしくは加
熱法で乳化することができる。
【0018】水性エマルジョンは有利に公知の乳化剤を
含有する。
【0019】アニオン乳化剤の例は以下のものである: 1.アルキルスルフェート、特に炭素原子8〜18個の
鎖長を有するもの、疎水性基中に炭素原子8〜18個を
有し、かつエチレンオキシド(EO)単位もしくはプロ
ピレンオキシド(PO)単位を有するアルキル−および
アルカリールエーテルスルフェート。
【0020】2.スルホネート、特に炭素原子8〜18
個を有するアルキルスルホネート、炭素原子8〜18個
を有するアルキルアリールスルホネート、タウリド(Ta
urid)、スルホコハク酸の炭素原子4〜15個を有する
一価のアルコールまたはアルキルフェノールとのエステ
ルまたは半エステル;場合によりこれらのアルコールま
たはアルキルフェノールはEO−単位1〜40個でエポ
キシ化されていてもよい。
【0021】3.アルキル−、アリール−、アルカリー
ル−またはアラルキル基中に炭素原子8〜20個を有す
るカルボン酸のアルカリ金属塩およびアンモニウム塩。
【0022】4.リン酸部分エステルおよびそのアルカ
リ金属塩およびアンモニウム塩、特に有機基中に炭素原
子8〜20個を有するアルキル−およびアルカリールホ
スフェート、アルキル−もしくはアルカリール基中に炭
素原子8〜20個を有し、EO−単位1〜40個を有す
るアルキルエーテル−もしくはアルカリールエーテルホ
スフェート。
【0023】非イオン乳化剤の例は以下のものである: 5.ビニルアセテート単位をなお5〜50%、有利に8
〜20%有する、重合度500〜3000を有するポリ
ビニルアルコール。
【0024】6.アルキルポリグリコールエーテル、有
利にEO−単位6〜40個および炭素原子8〜20個を
有するアルキル基を有するアルキルポリグリコールエー
テル。
【0025】7.アルキルアリールポリグリコールエー
テル、有利にEO−単位8〜40個およびアルキル−お
よびアリール基中に炭素原子8〜20個を有するアルキ
ルアリールポリグリコールエーテル。
【0026】8.エチレンオキシド/プロピレンオキシ
ド(EO/PO)−ブロックコポリマー、有利にEO−
もしくはPO−単位を8〜40個有するエチレンオキシ
ド/プロピレンオキシド(EO/PO)−ブロックコポ
リマー。
【0027】9.炭素原子8〜22個のアルキル基を有
するアルキルアミンのエチレンオキシドまたはプロピレ
ンオキシドを有する付加生成物。
【0028】10.炭素原子6〜24個を有する脂肪
酸。
【0029】11.一般式R−O−Z(式中、R
は平均して炭素原子8〜24個有する、直鎖または分枝
鎖状の、飽和または不飽和アルキル基を表し、かつZ
は平均してo=1〜10のヘキソース−またはペントー
ス単位またはこれらの混合物を有するオリゴグリコシド
基を表す)のアルキルポリグリコシド。
【0030】12.天然物質およびその誘導体、例えば
レシチン、ラノリン、サポニン、セルロース;セルロー
スアルキルエーテルおよびカルボキシルアルキルセルロ
ースを表し、そのアルキル基はそれぞれ炭素原子4個ま
でを有する。
【0031】13.極性基を有する線状オルガノ(ポ
リ)シロキサン、特に炭素原子24個までを有するアル
コキシ基を、および/またはEO−および/またはPO
−基40個までを有するもの。
【0032】カチオン乳化剤の例は以下のものである: 14.炭素原子8〜24個を有する第1級、第2級およ
び第3級脂肪アミンと酢酸、硫酸、塩酸およびリン酸と
の塩。
【0033】15.4級アルキル−およびアルキルベン
ゼンアンモニウム塩、特にそのアルキル基が炭素原子6
〜24個を有するものであり、特にハロゲン化物、硫酸
塩、リン酸塩および酢酸塩。
【0034】16.アルキルピリジニウム−、アルキル
イミダゾリニウム−およびアルキルオキサゾリニウム
塩、特にそのアルキル鎖が炭素原子18個までを有する
ものであり、特にハロゲン化物、硫酸塩、リン酸塩およ
び酢酸塩。
【0035】17.長鎖置換アミノ酸、例えばN−アル
キル−ジ(アミノエチル−)グリシンまたはN−アルキ
ル−2−アミノプロピオン酸塩。
【0036】18.ベタイン、例えばC〜C18−ア
シル基とのN−(3−アシルアミドプロピル)−N,N
−ジメチルアンモニウム塩およびアルキル−イミダゾリ
ウム−ベタイン。
【0037】乳化剤としては、非イオン乳化剤、特に前
記6項に記載のアルキルポリグリコールエーテル、前記
9項に記載のアルキルアミンのエチレンオキシドまたは
プロピレンオキシドとの付加生成物、前記11項に記載
のアルキルポリグリコシドおよび前記5項に記載された
ポリビニルアルコールが有利である。
【0038】水性エマルジョンは乳化剤を有利に0〜1
5質量%、特に有利に1〜10質量%を、それぞれエマ
ルジョンの総質量に対して含有する。
【0039】酸の添加により窒素原子を、本発明による
有機ケイ素化合物の末端アミノ基中の窒素原子を完全に
または部分的にプロトン化することができる。
【0040】有機または無機酸を使用することができ
る。
【0041】有機酸の例はモノカルボン酸、例えば蟻
酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、ピバル酸、ソルビン
酸、安息香酸、サリチル酸、トルイル酸およびジカルボ
ン酸、例えばコハク酸、マレイン酸、アジピン酸、マロ
ン酸およびフタル酸であり、この際モノカルボン酸が有
利であり、かつ蟻酸、酢酸およびプロピオン酸が特に有
利である。
【0042】酸に関するその他の例は、スルホン酸、例
えばメタンスルホン酸、ブタンスルホン酸、トリフルオ
ロメタンスルホン酸およびトルエンスルホン酸、並びに
無機酸、例えば塩酸、臭化水素酸、硫酸およびリン酸で
ある。この強酸の使用は有利ではない。
【0043】酸を水性エマルジョンの総質量に対して、
それぞれ有利に0.05〜5質量%、特に有利に0.05
〜1質量%の量で使用する。
【0044】水性エマルジョンはそれぞれ水性エマルジ
ョンの総質量に対して、水を有利に20〜95質量%、
有利に30〜85質量%の量で含有する。
【0045】水性エマルジョンは本発明によるアミノ官
能性有機ケイ素化合物をそれぞれ水性エマルジョンの総
質量に対して、5〜70質量%、有利に10〜50質量
%の量で含有する。
【0046】そのような水性エマルジョンを安定化する
ために、非水性、しかしながら水と相溶性の溶剤、例え
ばイソプロパノール、ジエチレングリコールモノメチル
エーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、
ジプロピレングリコールまたはジプロピレングリコール
モノメチルエーテル、を一緒に使用することができる。
【0047】有機繊維の処理、例えば含浸、のための本
発明の方法により、繊維、ヤーンまたは繊維平面構造
体、例えばフリース、マット、カセ、製織した、織っ
た、または編んだ繊維の形の、従来有機ケイ素化合物で
処理することもできた、全ての有機繊維製品を処理する
ことができる。本発明方法により処理することのできる
繊維の例は、ケラチンからなるもの、特にウール、ポリ
ビニルアルコール、ビニルアセテートのコポリマー、
綿、レーヨン、麻、天然の絹、ポリプロピレン、ポリエ
チレン、ポリエステル、ポリウレタン、ポリアミド、セ
ルロースおよびこれらの繊維少なくとも2種からなる混
合繊維である。前記の説明から明らかなように、繊維は
天然または合成由来のものであってよい。繊維製品もし
くは繊維平面構造体は反物の形でも、衣類もしくは衣類
の一部の形であってもよい。
【0048】処理すべき有機繊維上への施与は、有機繊
維の処理のための任意の好適な、かつよく知られている
方法、例えば冒頭に記載されているような方法で実施す
ることができる。
【0049】本発明による方法は、本発明による有機ケ
イ素化合物で処理した有機繊維が柔軟な手触りと同時に
良好な再湿潤性を有し、かつ全く熱黄変を示さないとい
う、利点を有する。
【0050】
【実施例】実施例1:N,N−ビス(トリメチルシリ
ル)アリルアミン108.4gを撹拌機、還流冷却器お
よび温度計を備える1 l三頸フラスコ中に装入し、還
流下に加熱する。引き続き、白金0.015g(ヘキサ
クロロ白金酸の形で)を添加し、15分間かけて、α,
ω−SiH−含有ポリシロキサン389g(Si−結合
水素0.18質量%)を供給する。反応温度を150℃
までにして、引き続き還流下に30分間保持する。反応
混合物を75℃に冷却し、引き続きエタノール50gを
添加する。更に、30分間還流させた後、130℃で十
分な真空下に、留去する。得られた黄色油状物はアミン
数1.65ミリモル/gおよび粘度19.3mm/秒
(25℃)を有する。
【0051】実施例2:撹拌機、還流冷却器および温度
計を備える250 ml三頸フラスコ中で実施例1から
得られた生成物6.1gをオクタメチルテトラシロキサ
ン193.0gおよびテトラブチルホスホニウムヒドロ
キシドの40%水溶液0.2gと混合し、撹拌下に10
0℃で4時間保持する。引き続き、その間に明らかに粘
性の上昇した油状物質にテトラブチルホスホニウムヒド
ロキシドの40%水溶液0.1gをもう一度添加し、こ
の配合物を更に2時間、後攪拌する。25℃で粘度88
3mPa・sを有し、かつアミン数0.06ミリモル/
gを有する、透明で無色な油状物質が得られる。
【0052】実施例3:撹拌機、還流冷却器および温度
計を備える250 ml三頸フラスコ中で実施例1から
得られた生成物12.1gをオクタメチルテトラシロキ
サン187.9gおよびテトラブチルホスホニウムヒド
ロキシドの40%水溶液0.2gと混合し、撹拌下に1
00℃で4時間保持する。引き続き、その間に明らかに
粘性の上昇した油状物質にテトラブチルホスホニウムヒ
ドロキシドの40%水溶液0.1gをもう一度添加し、
この配合物を更に2時間、後攪拌する。25℃で粘度6
12mPa・sを有し、かつアミン数0.11ミリモル
/gを有する、透明で無色な油状物質が得られる。
【0053】実施例4:撹拌機、還流冷却器および温度
計を備える250 ml三頸フラスコ中で実施例1から
得られた生成物24.2gをオクタメチルテトラシロキ
サン175.8gおよびテトラブチルホスホニウムヒド
ロキシドの40%水溶液0.2gと混合し、撹拌下に1
00℃で4時間保持する。引き続き、その間に明らかに
粘性の上昇した油状物質にテトラブチルホスホニウムヒ
ドロキシドの40%水溶液0.1gをもう一度添加し、
この配合物を更に2時間、後攪拌する。25℃で粘度1
80mPa・sを有し、かつアミン数0.24ミリモル
/gを有する、透明で無色な油状物質が得られる。
【0054】実施例5:撹拌機、還流冷却器および温度
計を備える250 ml三頸フラスコ中で実施例1から
得られた生成物36.4gをオクタメチルテトラシロキ
サン163.6gおよびテトラブチルホスホニウムヒド
ロキシドの40%水溶液0.2gと混合し、撹拌下に1
00℃で4時間保持する。引き続き、その間に明らかに
粘性の上昇した油状物質にテトラブチルホスホニウムヒ
ドロキシドの40%水溶液0.1gをもう一度添加し、
この配合物を更に2時間、後攪拌する。25℃で粘度1
32mPa・sを有し、かつアミン数0.48ミリモル
/gを有する、透明で無色な油状物質が得られる。
【0055】実施例6(乳化法):実施例2からのアミ
ノシロキサン15gを平均してエチレンオキシド単位を
6個有するイソトリデシルエトキシポリエチレングリコ
ール5g、平均してエチレンオキシド単位を8個有する
イソトリデシルエトキシポリエチレングリコール5gお
よびイソプロパノール15gと、均質な混合物が得られ
るまで、攪拌する。引き続き、全部で59gの水を少量
宛撹拌下に混合物中に添加する。
【0056】白色のエマルジョンが得られる。
【0057】実施例7:実施例3で得られたアミノシロ
キサンを実施例6により乳化し、その際青みがかった透
明なエマルジョンが得られた。
【0058】実施例8:実施例4で得られたアミノシロ
キサンを実施例6により乳化し、その際青みがかった透
明なエマルジョンが得られた。
【0059】実施例9:実施例5で得られたアミノシロ
キサンを実施例6により乳化し、その際透明なエマルジ
ョンが得られた。
【0060】比較例1:市販の、25℃での粘度987
mPa・sを有し、かつアミン数0.3ミリモル/gを
有する、末端位のメトキシ基および側位のアミノエチル
アミノプロピル基を有する、ジメチルポリシロキサンを
実施例6により乳化し、その際透明なエマルジョンが得
られる。
【0061】比較例2:市販の、25℃での粘度987
mPa・sを有し、かつアミン数0.6ミリモル/gを
有する、末端位のメトキシ基および側鎖のアミノエチル
アミノプロピル基を有する、ジメチルポリシロキサンを
実施例6により乳化し、その際透明なエマルジョンが得
られる。
【0062】加工処理実施例:フラー布法(Foulardver
fahren) 実施例10〜16:柔軟な手触り、水吸い込み時間(親
水性)および白色度を測定するために、400g/m
を有する漂白し、未加工の木綿反物を使用した。布地を
それぞれの浴で含浸させ、二軸ロールフラー布で浴液吸
収80%に押し絞り、120℃で10分間乾燥する。引
き続き、加工した製品を温度23℃および湿度50%で
空調室で8時間貯蔵した。
【0063】以下の表中で、実施例10〜16に関し
て、使用した製品およびフラー布法により加工した布地
の結果をまとめた。
【0064】表中の実施例16は盲検値(水値)を調べ
た(親水性、化合物なしであるが、柔軟な手触りな
し)。
【0065】
【表1】
【0066】適用例の結果に関する測定法 柔軟な手触りの測定(手触り評価):繊維製品の柔軟な
手触り試験者の主観的な知覚に強く影響されるので、周
辺条件の標準化はできるが、評価の標準化はできない。
それにもかかわらず、再現性を達成するために、加工し
た見本をその柔軟な手触りに関して評価し、かつ階級順
にした。このためには、テストした見本の数nに依存し
て、10人の人によって点数1〜nを与え、この際、最
も柔らかい見本にはn点を、最も柔らかくない見本には
1点を付けた。表中にはそれぞれ個々の見本に付いた点
数の平均値を記載している。
【0067】水吸い込み時間の測定(親水性):加工し
た見本は、加工の後、調節のために8時間、温度23℃
および湿度50%の空調室中に貯蔵し、次いで脱イオン
水の液滴を布地の表面に与え、この水滴が布地により吸
収されるまでの時間を測定した、但し最も長くて3分間
測定した。測定を5回実施し、平均値を出した。
【0068】熱黄変の測定(白色度):加工実施例によ
りフラー布法で処理した乾燥布地を再度170℃で2時
間後縮合した。このようにして得られた製品を8時間、
温度23℃および湿度50%の空調室中に貯蔵した。引
き続き、Ganzにより白色度を刊行物“E. Ganz, Whiten
ess: Photometric specifications and colorimetric e
valuation, Appl. Opt.15 (1976), p2039-2058”に記載
された方法により測定した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ミヒャエル メスナー ドイツ連邦共和国 ゼンメルスベルク ジ ートルング 10 (72)発明者 ヴォルフガング シャッテンマン ドイツ連邦共和国 ブルクハウゼン ブル クフリーデン 21 (72)発明者 レナーテ ミニヒスホーファー ドイツ連邦共和国 ロイト ザンクト−ア ルバン−シュトラーセ 3 (72)発明者 エヴェリン リヒター ドイツ連邦共和国 プリング バーンホフ シュトラーセ 11 Fターム(参考) 4J038 BA112 BA122 BA182 CC041 CE021 CE051 CF021 CG031 CG141 CJ03 CJ09 CJ171 CJ251 CJ261 CJ281 DB001 DD001 DD121 DF001 DG001 GA01 GA03 GA06 GA07 GA09 GA13 MA08 MA09 MA10 NA04 NA11 4L033 AA01 AA04 AB01 AB03 AB04 AC02 BA12 BA29 BA96 CA29 CA57 CA59 DA01 DA02 DA04

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式 HN−R−SiRO(SiRO)SiR
    −NH [式中、iは1〜1000の整数を表し、Rは同一また
    は異なっていてよく、それぞれの基が炭素原子1〜18
    個を有する1価の炭化水素基を表し、かつRは炭素原
    子2〜10個を有する2価の炭化水素基を表す]のアミ
    ノ官能性有機ケイ素化合物を含有する水性組成物で有機
    繊維を処理する方法。
  2. 【請求項2】 Rがn−プロピレン基である、請求項
    1記載の方法。
  3. 【請求項3】 水性組成物として、水性エマルジョンを
    使用する、請求項1または2記載の方法。
  4. 【請求項4】 水性エマルジョンが請求項1記載のアミ
    ノ官能性有機ケイ素化合物、場合により乳化剤、酸およ
    び水を含有する、請求項3記載の方法。
  5. 【請求項5】 有機繊維として、繊維平面構造体を使用
    する、請求項1から4までのいずれか1項記載の方法。
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