JP2002363559A - 硫化水素抑制中性土壌改良法および硫化水素抑制中性土壌改良材 - Google Patents
硫化水素抑制中性土壌改良法および硫化水素抑制中性土壌改良材Info
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- JP2002363559A JP2002363559A JP2001177031A JP2001177031A JP2002363559A JP 2002363559 A JP2002363559 A JP 2002363559A JP 2001177031 A JP2001177031 A JP 2001177031A JP 2001177031 A JP2001177031 A JP 2001177031A JP 2002363559 A JP2002363559 A JP 2002363559A
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- Treatment Of Sludge (AREA)
- Soil Conditioners And Soil-Stabilizing Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】軟弱土や汚泥の高度安定処理において用いられ
ている石膏系土壌改良材は，中性域内での処理が可能で
ある一方，この石膏の成分が硫化水素の発生の一因であ
ることが問題視されている．硫化水素は高濃度での有害
性が確認されているため，早急な解決が求められる． 【解決手段】酸化鉄含有の石膏を土壌改良材として用い
ることで，石膏系土壌改良材の特徴である中性域内での
高度安定処理を実現すると共に，酸化鉄によって硫化水
素の発生を抑制することが可能である．
ている石膏系土壌改良材は，中性域内での処理が可能で
ある一方，この石膏の成分が硫化水素の発生の一因であ
ることが問題視されている．硫化水素は高濃度での有害
性が確認されているため，早急な解決が求められる． 【解決手段】酸化鉄含有の石膏を土壌改良材として用い
ることで，石膏系土壌改良材の特徴である中性域内での
高度安定処理を実現すると共に，酸化鉄によって硫化水
素の発生を抑制することが可能である．
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は，土壌の改良法およ
び土壌改良材に関するものである．
び土壌改良材に関するものである．
【０００２】
【従来の技術】現在，石膏を主成分とした土壌改良材を
用いた軟弱土壌の高度安定処理が行われている．これは
セメントを主成分とした土壌改良材を使った場合に比
べ，処理土のｐHが中性域を呈するために，強塩基によ
る動植物への影響が低いというメリットがある．
用いた軟弱土壌の高度安定処理が行われている．これは
セメントを主成分とした土壌改良材を使った場合に比
べ，処理土のｐHが中性域を呈するために，強塩基によ
る動植物への影響が低いというメリットがある．
【０００３】現在，硫化水素の抑制対策として酸化鉄が
利用され，主に空気清浄や脱臭等に効果を発揮してい
る．
利用され，主に空気清浄や脱臭等に効果を発揮してい
る．
【０００４】
【発明が解しようとする課題】0002に示した通り，中性
土壌改良材として石膏が用いられている．しかし，この
石膏の成分であるCaSO4は土壌中の有機分の分解能によ
り例えば式化１のような反応を経て硫化水素を発生させ
る一因となっている．
土壌改良材として石膏が用いられている．しかし，この
石膏の成分であるCaSO4は土壌中の有機分の分解能によ
り例えば式化１のような反応を経て硫化水素を発生させ
る一因となっている．
【化１】CaSO4・2H2O + C2H5OH + O2 → CaCO3 + H2S +
CO2 + 4H2O
CO2 + 4H2O
【０００５】また特に，硫化水素は水有機物硫酸
イオン嫌気状態バクテリアの存在ｐH４〜9温度
３０〜３８℃の７つの条件が整った場合に多量に発生
し，人体への悪影響が懸念されている．このため，石膏
の長所を活かした上での，硫化水素の発生を抑制する土
壌改良材の開発が求められている．
イオン嫌気状態バクテリアの存在ｐH４〜9温度
３０〜３８℃の７つの条件が整った場合に多量に発生
し，人体への悪影響が懸念されている．このため，石膏
の長所を活かした上での，硫化水素の発生を抑制する土
壌改良材の開発が求められている．
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明は，酸化鉄を含む
石膏を軟弱土や汚泥に添加することによってこれらを高
度安定処理すると共に，酸化鉄の効果によって硫化水素
の発生を抑制し，課題解決を実現する．
石膏を軟弱土や汚泥に添加することによってこれらを高
度安定処理すると共に，酸化鉄の効果によって硫化水素
の発生を抑制し，課題解決を実現する．
【０００７】
【実施例】汚泥類を何らかの攪拌施設を用いて高度安定
処理する際に，これに添加する混合材として本発明の土
壌改良材を用いることで硫化水素の発生を抑制する．
処理する際に，これに添加する混合材として本発明の土
壌改良材を用いることで硫化水素の発生を抑制する．
【０００８】(実施例１)まず，攪拌装置に汚泥を投入
し，更にこれに本発明である硫化水素抑制土壌改良剤を
一定量添加し，一定時間攪拌する．これにより本発明の
土壌改良材が十分に汚泥と混合され，石膏の水和反応に
より汚泥を固化する高度安定処理をｐH中性域にて実現
すると共に，この土壌中に酸化鉄が均等に混合される．
し，更にこれに本発明である硫化水素抑制土壌改良剤を
一定量添加し，一定時間攪拌する．これにより本発明の
土壌改良材が十分に汚泥と混合され，石膏の水和反応に
より汚泥を固化する高度安定処理をｐH中性域にて実現
すると共に，この土壌中に酸化鉄が均等に混合される．
【０００９】処理されることで強度等土質的に安定した
土壌に変化し，再利用が可能になる．加えて，この土壌
は予め酸化鉄を含有している為，仮に０００５に示す7
つの条件が整った場合でも有害濃度の硫化水素の発生は
抑制される．よって，長期的に安全な土壌として利用す
ることが可能である．
土壌に変化し，再利用が可能になる．加えて，この土壌
は予め酸化鉄を含有している為，仮に０００５に示す7
つの条件が整った場合でも有害濃度の硫化水素の発生は
抑制される．よって，長期的に安全な土壌として利用す
ることが可能である．
【００１０】(実施例２)地盤にスクリューを貫入させて
掘削を行う装置において，このスクリューの先端部分に
液体もしくは固体を噴射する装置を設け，掘削作業を行
うと共に本発明の土壌改良材を土壌中に噴射する．
掘削を行う装置において，このスクリューの先端部分に
液体もしくは固体を噴射する装置を設け，掘削作業を行
うと共に本発明の土壌改良材を土壌中に噴射する．
【００１１】次に，スクリュー部で土壌と本発明の土壌
改良材を攪拌してこれらの十分に混合させる．この操作
によって土壌中に酸化鉄を分配することで，硫化水素の
発生を抑制し問題解決を実現することができる．
改良材を攪拌してこれらの十分に混合させる．この操作
によって土壌中に酸化鉄を分配することで，硫化水素の
発生を抑制し問題解決を実現することができる．
【００１２】過去には，土壌から発生した硫化水素ガス
によって死亡事故が発生した事例があり，早急な対策が
求められている．そこで本発明を用いることによって，
硫化水素を原因とした諸事故を防ぐことが可能である．
によって死亡事故が発生した事例があり，早急な対策が
求められている．そこで本発明を用いることによって，
硫化水素を原因とした諸事故を防ぐことが可能である．
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大内 仁 宮城県仙台市青葉区荒巻本沢１−13−８コ ーポ相沢102 (72)発明者 早川克之 宮城県亘理郡亘理町逢隈上郡字堤ノ内45− 22 (72)発明者 我妻大輔 宮城県仙台市宮城野区福室３−25−32リピ ュート三浦202 Ｆターム(参考） 4D059 AA00 BD17 BF13 BG00 BJ00 BK01 CC10 DA06 DA22 4H026 CA04 CB07 CC02
Claims (2)
- 【請求項１】石膏の水和反応を利用して軟弱土や汚泥を
中性域で安定化処理すると同時に，酸化鉄によって硫化
水素の発生を抑制する方法． - 【請求項２】請求項１に示した方法で用いる硫化水素抑
制中性土壌改良材．
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001177031A JP2002363559A (ja) | 2001-06-12 | 2001-06-12 | 硫化水素抑制中性土壌改良法および硫化水素抑制中性土壌改良材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001177031A JP2002363559A (ja) | 2001-06-12 | 2001-06-12 | 硫化水素抑制中性土壌改良法および硫化水素抑制中性土壌改良材 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002363559A true JP2002363559A (ja) | 2002-12-18 |
Family
ID=19017935
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001177031A Pending JP2002363559A (ja) | 2001-06-12 | 2001-06-12 | 硫化水素抑制中性土壌改良法および硫化水素抑制中性土壌改良材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2002363559A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004209424A (ja) * | 2003-01-07 | 2004-07-29 | Mie Prefecture | 汚泥処理剤およびこれを用いた汚泥処理方法 |
-
2001
- 2001-06-12 JP JP2001177031A patent/JP2002363559A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004209424A (ja) * | 2003-01-07 | 2004-07-29 | Mie Prefecture | 汚泥処理剤およびこれを用いた汚泥処理方法 |
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