JP2002363059A - シャワー用剤 - Google Patents

シャワー用剤

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JP2002363059A
JP2002363059A JP2001169260A JP2001169260A JP2002363059A JP 2002363059 A JP2002363059 A JP 2002363059A JP 2001169260 A JP2001169260 A JP 2001169260A JP 2001169260 A JP2001169260 A JP 2001169260A JP 2002363059 A JP2002363059 A JP 2002363059A
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Tomoumi Ishii
智海 石井
Hirotaka Sato
広隆 佐藤
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 水溶性高分子を含有する水相中に、モー
ド粒径10〜2,000μmの油性成分が分散された水
中油型分散物からなり、シャワー水に同伴させて身体に
適用するシャワー用剤。 【効果】 本発明のシャワー用剤は、液体状で使い勝手
がよく、油性成分が肌、毛髪上に残留し易い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シャワー流水中に
希釈して使用するシャワー用剤に関し、特に配合される
油性成分の肌や毛髪への残留性の良いシャワー用剤に関
する。
【0002】
【従来の技術】入浴時に浴槽中で使用される入浴剤と並
んで、シャワー浴時に使用され、疲労回復、血行促進、
湿温作用、清涼感等の効果を得るシャワー用剤がある。
【0003】これまでのシャワー用剤は、成分を打錠し
た固形物、粉体等をシャワー用具に付属する容器中に保
持し、シャワー流水に溶解させて身体に適用する(特開
昭61−236719号公報、特開平4−103524
号公報)。シャワー用剤は、使用場所である浴室内に保
管でき、使用したいときには、剤を得るために濡れた身
体で浴室外に出ることなく、浴室内で剤を入手しすぐに
使用できることが望ましい。しかしながら、固形物、粉
体等は湿気を嫌うため、多湿な浴室内での保管が難し
く、浴室内に保管する場合には1回使用分を個別にピロ
ー包装にする等の耐湿性を考慮した包装形態が必要にな
るが、使用のたびに個別包装を開封するのが手間であっ
たり、開封した包装がゴミになる等、使い勝手がよくな
い。
【0004】一方、浴槽中で使用される液体状入浴剤
は、油性成分の働きで保湿作用、疲労回復、血行促進、
清涼感等の効果が得られ、更にプラスチック等の密閉容
器に収容されているため耐湿性が良好で、浴室での保管
及び使用が可能であり、内容物の容器からの注出も簡単
で、使用のたびにゴミが出ることもない。この液体状入
浴剤をシャワー流水中に同伴させて身体に適用すること
が考えられるが、液体状入浴剤は界面活性剤を乳化剤と
する水中油型乳化物であるため、シャワー流水中に同伴
させて身体に適用しても、界面活性剤の作用により油性
成分がシャワー流水で容易に洗い流されてしまい、油性
成分の肌、毛髪への残留性に劣る等の問題がある。
【0005】また、水中油型乳化物は、肌に塗布するタ
イプの化粧料において塗布時の使用感や安定性の向上等
さまざまな検討がなされているが、シャワー用剤として
流水中に希釈、分散させて使用する上での、油性成分の
肌、毛髪への吸着しやすさを検討したものはない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、液体
状で使い勝手がよく、シャワー用具の容器に充填し、流
水によって流水中に希釈され、油性成分が肌、毛髪上に
残留し易いシャワー用剤を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、流水中に希
釈されるシャワー用剤において、水相中に水溶性高分子
を含有させ、その増粘機構により水中油型(O/W型)
分散物を構成すると、シャワー時に当該水中油型分散物
が流水中に希釈される際に、水溶性高分子に基づく増粘
が失われると同時に油相である油滴が流水中に解放さ
れ、油滴の疎水性により肌、毛髪によく吸着することを
見い出した。また、液体状であるため、固形物や粉末等
と異なり、プラスチックの密閉容器を使用することがで
き、浴室での保管・使用が可能、内容物の容器からの注
出も容易、使用のたびにゴミがでることなく使い勝手が
よい、といった特長がある。本発明は、水溶性高分子を
含有する水相中に、モード粒径10〜2,000μmの
油性成分が分散された水中油型分散物からなり、シャワ
ー水に同伴させて身体に適用するシャワー用剤を提供す
るものである。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明のシャワー用剤に用いられ
る水溶性高分子としては、有機高分子である植物多糖類
系、微生物多糖類系、動物蛋白質系等の天然高分子;セ
ルロース系、デンプン系、アルギン酸系、多糖類系誘導
体等の半合成高分子;ビニル系等の合成高分子及び無機
高分子が挙げられる。
【0009】植物多糖類系としては、グアーガム、ロー
ストビーンガム、クインスシードガム、アラビアガム、
トラガカントガム、カラギーナン、ガラクタン、ペクチ
ン、マンナン、デンプン等が挙げられる。
【0010】微生物多糖類系としては、キサンタンガ
ム、デキストラン、プルラン、サクシノグルカン、カー
ドラン、ヒアルロン酸等が挙げられる。
【0011】動物蛋白質系としては、ゼラチン、カゼイ
ン、アルブミン、コラーゲン、ケラチン等が挙げられ
る。
【0012】セルロース系としては、メチルセルロー
ス、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、
ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセル
ロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース等が挙げ
られる。
【0013】デンプン系としては、可溶性デンプン、カ
ルボキシメチルデンプン、メチルデンプン等が挙げられ
る。
【0014】アルギン酸系としては、アルギン酸プロピ
レングリコールエステル、アルギン酸ナトリウム等が挙
げられる。
【0015】多糖類系誘導体としては、デキストラン硫
酸、カルボキシメチルキチン等が挙げられる。
【0016】合成高分子としては、ポリビニルアルコー
ル、ポリビニルピロリドン、ポリビニルメチルエーテ
ル、カルボキシビニルポリマー、アルキル変性カルボキ
シビニルポリマー(アクリル酸・メタクリル酸アルキル
共重合体)、ポリアクリル酸ナトリウム等のビニル系の
他に、ポリエチレングリコール、酸化エチレン・酸化プ
ロピレンブロック共重合体等が挙げられる。
【0017】無機高分子としては、ベントナイト、ラポ
ナイト、微粒子二酸化チタン等が挙げられる。
【0018】これらの水溶性高分子の中で、クインスシ
ードガム、トラガカントガム、ペクチン、キサンタンガ
ム、ゼラチン、カゼイン、メチルセルロース、ヒドロキ
シエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、
カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチ
ルセルロース、アルギン酸ナトリウム、カルボキシビニ
ルポリマー、アルキル変性カルボキシビニルポリマー、
ポリアクリル酸ナトリウム等が好ましい。特にアルキル
変性カルボキシビニルポリマー、カルボキシビニルポリ
マー、カルボキシメチルセルロースが、水中油型分散物
の安定性と希釈時の分散性の点で好ましい。
【0019】本発明のシャワー用剤における水溶性高分
子の含有量は、水中油型分散物の安定性、希釈時の分散
性の点から、0.01〜10重量%(以下単に%と記載
する)が好ましく、特に0.05〜5%が好ましい。
【0020】本発明のシャワー用剤の油相に用いられる
油性成分としては、保湿作用や感触向上作用等の目的で
通常化粧料に用いられる、極性及び非極性のいずれのも
のも使用でき、油脂類、ロウ類、炭化水素類、エステル
類、シリコーン油類、高級脂肪酸類、高級アルコール等
が好ましい例として挙げられる。
【0021】油脂類としては、アボガド油、アマニ油、
アーモンド油、牛脚油、オリブ油、肝油、キョウニン
油、ゴマ油、小麦胚芽油、米ヌカ油、米胚芽油、サザン
カ油、サフラワー油、シナモン油、大豆油、茶実油、月
見草油、ツバキ油、トウモロコシ油、ナタネ油、パーシ
ック油、ヒマシ油、ヒマワリ油、ブドウ油、ホホバ油、
マカデミアナッツ油、ミンク油、綿実油、落花生油、卵
黄油等が挙げられる。
【0022】ロウ類としては、ミツロウ、カルナバロ
ウ、鯨ロウ、ラノリン、液状ラノリン、還元ラノリン、
硬質ラノリン、キャンデリラロウ、綿ロウ、ベイベリー
ロウ、イボタロウ、モンタンロウ、ヌカロウ、カポック
ロウ、サトウキビロウ、ホホバロウ、羊毛ロウ、セラッ
クロウ等が挙げられる。
【0023】炭化水素類としては、流動パラフィン、ワ
セリン、パラフィン、オゾケライト、セレシン、マイク
ロクリスタリンワックス、スクワラン、スクワレン、プ
リスタン等が挙げられる。
【0024】エステル類としては、オレイン酸オレイ
ル、オレイン酸デシル、酢酸ラノリン、ジオレイン酸プ
ロピレングリコール、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシ
ル、ステアリン酸ブチル、乳酸セチル、乳酸ミリスチ
ル、パルミチン酸イソプロピル、フタル酸ジエチル、ミ
リスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシ
ル、ミリスチン酸ミリスチル、モノステアリン酸エチレ
ングリコール、モノステアリン酸プロピレングリコー
ル、ラウリン酸ヘキシル、2−エチルヘキサン酸セチ
ル、リンゴ酸ジイソステアリル、コレステリルエステル
等が挙げられる。
【0025】シリコーン油類としては、ジメチルポリシ
ロキサン、メチルシクロポリシロキサン、ジエチルポリ
シロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、アミノ変
性ポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン、アルキ
ル変性ポリシロキサン、アルコール変性ポリシロキサ
ン、脂肪酸変性ポリシロキサン等が挙げられる。
【0026】高級脂肪酸類としては、炭素数12〜22
の高級脂肪酸類、例えばラウリン酸、ミリスチン酸、パ
ルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、イソステアリ
ン酸、オレイン酸、リノレン酸、リノール酸、リノレイ
ン酸、オキシステアリン酸等が挙げられる。
【0027】高級アルコール類としては、炭素数12〜
22の高級アルコール類、例えばセチルアルコール、ス
テアリルアルコール等が挙げられる。
【0028】これらの油性成分のなかで、アボガド油、
オリブ油、ツバキ油、トウモロコシ油、ヒマシ油、ヒマ
ワリ油、ホホバ油、ミンク油、ミツロウ、鯨ロウ、ラノ
リン、流動パラフィン、ワセリン、スクワラン、ミリス
チン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、
コレステリルエステル、ジメチルポリシロキサン、メチ
ルシクロポリシロキサンが特に好ましい。これらの油性
成分は、1種又は2種以上組合せて配合でき、その本発
明のシャワー用剤中の含有量は、0.5〜70%、特に
1〜50%が効果の点で好ましい。
【0029】更に、本発明のシャワー用剤の油相に用い
られる油性成分として、上記の保湿作用や肌感触向上作
用等の目的で用いられるものの他に、ニコチン酸メチ
ル、ニコチン酸エチル、ニコチン酸ベンジル、ニコチン
酸トコフェロール等のニコチン酸誘導体、ノニル酸バニ
リルアミド、リノール酸メチル、リノール酸エチル等の
リノール酸誘導体、オクチルフタリド等のフタリド誘導
体、γ−オリザノール等の血行促進剤や、l−メントー
ル、薄荷油、カンフル等の冷感剤が好ましい例として挙
げられる。これら血行促進剤や冷感剤は1種又は2種以
上組合せて含有でき、その本発明のシャワー用剤中の含
有量は、0.0005〜5%、特に0.01〜2%が効
果の点から好ましい。
【0030】本発明のシャワー用剤には、溶剤又は不凍
液としてアルコール類を含有することができる。アルコ
ール類としては、炭素数1〜5の低級アルコール、炭素
数2〜6の多価アルコールが挙げられ、エチルアルコー
ル、プロピレングリコール、1,3−ブチレングルコー
ル、ジプロピレングリコール、グリセリン、ソルビトー
ル等が好ましい。これらは1種を単独で用いても2種以
上を混合して用いてもよい。これらのアルコール類の本
発明のシャワー用剤中の含有量は、0.1〜50%が好
ましく、1〜30%が特に好ましい。
【0031】本発明のシャワー用剤において、水中油型
分散物の油滴は、モード粒径が、10〜2,000μm
であって、特に15〜1,000μmであるのが、使用
感の点で好ましい。ここでモード粒径とは、粒径の頻度
分布値が最大となる粒径であり、頻度分布グラフの最も
高い頂点を示す粒径である。測定はレーザー回折/散乱
法により行う。
【0032】本発明のシャワー用剤の粘度は、水中油型
分散物の安定性と希釈時の分散性の点で1,000〜1
00,000mPa・sが好ましく、特に3,000〜3
0,000mPa・sであることが好ましい。なお、測定条
件は、使用機器:BM型粘度計((株)東京什器製)、
ローター:No.4、回転数:12r/min、測定時間:
60秒、測定温度:25℃、である。
【0033】本発明のシャワー用剤の油相及び水相の含
有重量比は、油性成分の肌への残留性と水中油型分散物
の安定性の点で、油相/水相=1/200〜7/3が好
ましく、特に1/100〜1/1であるのが好ましい。
また油性成分と水溶性高分子の含有重量比は、水中油型
分散物の安定性の点で、油性成分/水溶性高分子=1,
000/1〜1/10が好ましく、特に500/1〜1
/5であるのが好ましい。
【0034】本発明は水溶性高分子の増粘機構により形
成される安定な水中油型分散物を用いるものであり、界
面活性剤により形成される水中油型乳化物とは異なる。
【0035】更に本発明のシャワー用剤には、抗炎症
剤、美白剤、UVケア剤、殺菌剤、制汗剤、防腐剤、酸
化防止剤、顔料、香料及び少量の界面活性剤等を含有す
ることもできる。
【0036】抗炎症剤としては、グリチルリチン酸塩、
β−グリチルレチン酸、アラントイン、インドメタシ
ン、グアイアズレン、グアイアズレンスルホン酸塩、生
薬抽出液、薬草エキスなどが挙げられる。本発明シャワ
ー用剤中の含有量は、0.01〜10%が好ましく、特
に0.1〜2%が効果の点から好ましい。
【0037】美白剤、UVケア剤としてはビタミンC誘
導体(アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウムな
ど)、アルブチン、コウジ酸、カミツレエキス、パーソ
ールMCX、エスカロール507、オキシベンゾン、ユ
ビナール等が挙げられる。本発明シャワー用剤中の含有
量は、0.01〜10%が好ましく、特に0.1〜5%
が効果の点から好ましい。
【0038】殺菌剤としては、塩化ベンザルコニウム、
塩化ベンゼトニウム、クロルヘキシジン、トリクロロカ
ルバニド、塩化セチルピリジニウム、イソプロピルメチ
ルフェノール等が挙げられる。本発明シャワー用剤中の
含有量は、0.01〜5%が好ましく、特に0.1〜1
%が効果の点から好ましい。
【0039】制汗剤としては、塩化アンモニウム、クロ
ロヒドロキシアルミニウム、乳酸アルミニウム、アラン
トインアルミニウム誘導体、p−フェノールスルホン酸
亜鉛等が挙げられる。本発明シャワー用剤中の含有量
は、0.01〜10%が好ましく、特に0.05〜5%
が効果の点から好ましい。
【0040】本発明のシャワー用剤中には、更に水不溶
性粉体を含有させると、肌のさらさら感、すべすべ感等
の使用感の向上が得られ好ましい。水不溶性粉体として
は、例えば、タルク、セリサイト、マイカ、カオリン、
ベンガラ、クレー、ケイ酸、無水ケイ酸、ケイ酸マグネ
シウム、雲母、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、酸化チタ
ン、酸化アルミニウム、硫酸アルミニウム、ミョウバ
ン、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、硫酸マグネシウム
等の無機粉体、ポリアミド、ポリエステル、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリスチレン、エチレン・アクリ
ル酸重合体、スチレン・アクリル酸共重合体、ポリウレ
タン、ビニル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ナイロン、
シルク、セルロースパウダー、シリコーンパウダー、ポ
リアクリル酸等の有機粉体等が挙げられる。これらの中
で、タルク、セリサイト、マイカ、カオリン、シリコー
ンパウダーが肌での感触が良好であることから、本発明
のシャワー用剤には特に好ましい。
【0041】かかる粉体の形状は、平板状、塊状、鱗片
状、球状等のいずれであってもよいが、平板状、鱗片
状、球状等の粉体が皮膚感触を高める上で特に好まし
い。
【0042】これらの水不溶性粉体は、皮膚のざらざら
感がなく、さらさら感が得られて使用感を高める上か
ら、レーザー回折/散乱法での平均粒径が0.1〜15
μm、特に1〜10μmであるのが好ましい。
【0043】これらの水不溶性粉体は、使用感の点か
ら、本発明のシャワー用剤中の含有量は、0.5〜60
%、特に1〜25%が好ましい。
【0044】本発明のシャワー用剤は、1回当りの使用
量が1〜50g、好ましくは2〜20gであるように調
整して製造され、使用毎にシャワー用具(アタッチメン
ト)に注入し、流速1〜20L/分の流水で20秒〜2
分間で使い切る様に調整して使用するのが、油性成分等
の油滴の肌、毛髪への吸着がよく最も好ましい。流水中
へのシャワー用剤の溶出速度は、シャワー用剤の容器か
ら流水の流路への出口孔の大きさと形状、該部分の流水
の流路径、シャワー用剤の粘度等で調整される。
【0045】
【実施例】
【0046】実施例1 表1に示す組成の油性成分を水相成分に添加しながら乳
化機で分散し水中油型分散物を製造し、シャワー用剤と
しての試験を行った。なお、比較品は界面活性剤を乳化
剤とする水中油型乳化物であり、粘度とモード粒径はそ
れぞれ表1の通りであった。
【0047】
【表1】
【0048】試験方法 シャワーヘッドとシャワーホースの間に、試料を注入で
きるようにしたアタッチメントを取り外し自在に設け、
このアタッチメントに試料10gを注入し、流水の温度
及び流量を一定に設定して(水温39±1℃、流量8±
1L/分)水を流し、流水中に試料を希釈、分散させ、
シャワーヘッドの散水部から吐出させた。これを前腕屈
側部に適用した(試料が流出し終わるまで、約20
秒)。適用部位を乾燥させた後に、カップを使用し、ア
セトン:エーテル(1:1)10mLで5分間振盪させ、
皮膚に吸着したジメチルポリシロキサンを抽出、回収し
た。この回収液に対して赤外線吸収スペクトル法を用い
てジメチルポリシロキサンを定量し、この定量値をもっ
て皮膚への油性成分の吸着量とした。
【0049】試験結果 抽出されたジメチルポリシロキサンの定量結果を表2に
示す。なお単位はmg/10mLである。
【0050】
【表2】
【0051】表2より、流水中に希釈して使用するシャ
ワー用剤においては、本発明品は、界面活性剤を乳化剤
とした水中油型乳化物である比較品に比べ、油性成分で
あるジメチルポリシロキサンの肌への吸着性がはるかに
優れていることがわかる。なお、本発明品と比較品を肌
に直接塗布した場合には、上記と同様の方法を用いてジ
メチルポリシロキサンを抽出、定量した結果に差は認め
られなかった。
【0052】実施例2 次のシャワー用剤を製造した。
【0053】
【表3】
【0054】このシャワー用剤は、肌のさらさら感、す
べすべ感等の使用感が良好であった。
【0055】
【発明の効果】本発明のシャワー用剤は、液体状で使い
勝手がよく、油性成分が肌、毛髪上に残留し易い。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C083 AB032 AB051 AC182 AC782 AD092 AD152 BB13 BB21 BB36 CC25 DD23 DD27 DD33 EE06 EE07 EE11 EE29 FF05

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水溶性高分子を含有する水相中に、モー
    ド粒径10〜2,000μmの油性成分が分散された水
    中油型分散物からなり、シャワー水に同伴させて身体に
    適用するシャワー用剤。
  2. 【請求項2】 粘度が1,000〜100,000mPa
    ・sである請求項1記載のシャワー用剤。
  3. 【請求項3】 更に、水不溶性粉体を含有する請求項1
    又は2記載のシャワー用剤。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010523332A (ja) * 2007-05-08 2010-07-15 ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー 液体組成物を混合及びスクリーニングする方法
JP2012532000A (ja) * 2009-07-07 2012-12-13 ジヘン ジョン シャワーフィルター用ゲル組成物、シャワーゲルフィルターの製造方法およびシャワーフィルター

Cited By (2)

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