JP2002363034A - 油中水型まつ毛用化粧料 - Google Patents

油中水型まつ毛用化粧料

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JP2002363034A
JP2002363034A JP2001168721A JP2001168721A JP2002363034A JP 2002363034 A JP2002363034 A JP 2002363034A JP 2001168721 A JP2001168721 A JP 2001168721A JP 2001168721 A JP2001168721 A JP 2001168721A JP 2002363034 A JP2002363034 A JP 2002363034A
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water
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fiber
eyelashes
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Manabu Shimoda
学 下田
Hideki Takahashi
秀企 高橋
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Shiseido Co Ltd
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Shiseido Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】耐水性、耐汗性、耐油性、耐皮脂性等に優れ、
しかも、まつ毛への繊維の付きが良好な、油中水型のま
つ毛用化粧料を提供すること。 【解決手段】繊維、高粘度シリコーン油分(好適には、
2000〜200000mPa ・s の粘度)、及び、シリ
コーン油分以外の高粘度油分(好適には、1000mPa
・s 以上の粘度)が配合されている、油中水型まつ毛用
化粧料を提供することにより、上記の課題を解決し得る
ことを見出した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、まつ毛用化粧料、
より具体的には、剤型が油中水型のまつ毛用化粧料に関
する発明である。
【0002】
【従来の技術】処方中に、合成ないしは天然の繊維を配
合した「繊維入りマスカラ」は、まつ毛を長く見せるた
めのまつ毛用化粧料である、マスカラの典型的な製品形
態として用いられている。現在、繊維入りマスカラは、
その剤型等から、乳化タイプ、乳化皮膜タイプ及び油性
タイプ等に大別される。
【0003】これらの繊維入りマスカラのうち、乳化タ
イプのマスカラは、固形、半固形又は液状の油分と、水
とを主成分とする、水中油型の基剤に、繊維が配合され
ているものである。このような水中油型の繊維入りマス
カラは、のび等の使用性、乾燥性、安定性に優れ、まつ
毛への繊維の付きも良好であるという利点を有する反
面、水や汗・涙によって落ちやすく、長時間使用する際
に、目の周りの汚れに対して配慮を行う必要が生じてい
た。
【0004】また、油性タイプの繊維入りマスカラは、
固形、半固形又は液状油分と、揮発性炭化水素油分を主
成分とする基剤に、繊維が配合されているマスカラであ
る。このタイプの繊維入りマスカラは、耐水性には優れ
ているものの、油性成分等を含んでいるために、使用時
に、繊維がまつ毛の上を滑り、これによりまつ毛への繊
維の付きが抑制されてしまうことになる。さらに、マス
カラ自体が、皮脂や、ファンデーション等の他の化粧品
に含まれる油分に溶解してしまい、これにより目の周り
が汚れやすいという問題も認められている。
【0005】乳化皮膜タイプの繊維入りマスカラは、固
形、半固形又は液状の油分と、水と、ポリマーエマルジ
ョンを主成分とする水中油型の乳化基剤に、繊維が配合
されているマスカラである。
【0006】特に、特開昭57−158714号に記載
されている繊維入りマスカラは、合成樹脂エマルジョン
及び/又はワックス類と繊維を含有する水中油型の乳化
基剤において、平均分子量が500以上の液状ポリマー
を配合し、繊維のまつ毛への付きを向上させたマスカラ
である。しかしながら、このタイプの繊維入りマスカラ
においても、ポリマーエマルジョン自体の耐水性が、必
ずしも十分とはいえない面があることから、水や汗に対
して、完璧な化粧持ち効果が発揮されるまでには至って
いない。
【0007】また、特開平7−267828号公報に記
載されている繊維入りマスカラは、水中油型の乳化基剤
において、その外相(水相)に、繊維の接着剤として作
用する水溶性高分子を配合して、繊維のまつ毛への付き
を確実なものとし、さらに、内相(油相)に揮発性油分
と、有機シリコーン樹脂等の油溶性樹脂を配合すること
によって、マスカラの水が揮散して乳化状態が破壊され
た後に、繊維を含有する皮膜を形成させて、耐水性・耐
油性が著しく向上した繊維入りマスカラである。
【0008】このタイプの繊維入りマスカラは、優れた
ロングラッシュ効果(まつ毛を長く見せる効果)を発揮
し得るものではあるが、その反面、顔料等の色材や繊維
を多量に配合した場合には、乳化破壊後に形成される皮
膜の連続性が損なわれ、皮膜の欠け落ちによる、目の周
りの汚れや繊維落ちの可能性が認められた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】また、油中水型の乳化
基剤を用いた繊維入りマスカラを提供する試みも、すで
になされている。例えば、特開平6−211629号公
報に記載されているメーキャップ化粧料は、油中水型の
乳化基剤の外相(油相)に、有機シリコーン樹脂等の油
溶性樹脂を配合し、さらに、内相(水相)に、顔料等の
色材を配合することによって、耐水性・耐油性を付与し
た、油中水型のメーキャップ化粧料である。よって、こ
のメーキャップ化粧料を応用したマスカラは、顔料等の
色材を分散した内相(水相)が、外相(油相)の油溶性
樹脂によって完全に覆われるために、皮膜の欠け落ちな
どによる目の周りの汚れ防止について、より優れている
とも考えられ、このメーキャップ化粧料を、繊維入りの
マスカラ形態として、皮膜の欠け落ちによる目の周りの
汚れや、繊維落ちを抑えることを試みた。
【0010】しかしながら、この油中水型の繊維入りマ
スカラは、前述した油性タイプの繊維入りマスカラと同
様に、繊維の付きが極端に少なく、マスカラ一般におい
て期待される、ロングラッシュ効果が十分に発揮されな
かった。
【0011】そこで、本発明が解決すべき課題は、耐水
性、耐汗性、耐油性、耐皮脂性等に優れ、しかも、まつ
毛への繊維の付きが良好な、油中水型のまつ毛用化粧料
を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、かかる課
題の解決に向けて、油中水型の乳化基剤を用いた、繊維
入りのまつ毛用化粧料について、さらなる検討を行っ
た。その結果、基剤に用いる油分として、高粘度のシリ
コーン油分とシリコーン油分以外の高粘度油分を用いる
ことにより、油中水型の乳化基剤を用いたまつ毛用化粧
料において期待される、耐水性、耐汗性、耐油性、耐皮
脂性等を損なうことなく、まつ毛への繊維の付きが向上
し、ロングラッシュ効果にも優れるまつ毛用化粧料が提
供され得ることを見出して、本発明を完成した。
【0013】すなわち、本発明は、繊維、高粘度シリコ
ーン油分、及び、シリコーン油分以外の高粘度油分が配
合されている、油中水型まつ毛用化粧料(以下、本まつ
毛用化粧料ともいう)を提供する発明である。
【0014】なお、本発明において、まつ毛用化粧料と
は、まつ毛において使用する化粧料一般のことを意味
し、この意味合いが維持されている化粧料である限り、
製品形態は特に限定されない。例えば、最も典型的な製
品形態としては、マスカラ、さらには、マスカラベース
等が、まつ毛用化粧料の製品形態として挙げられる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。本まつ毛用化粧料に配合される繊維は、外用組成
物において用いることが可能なものであれば、特に限定
されず、人造繊維であっても、天然繊維であってもよ
い。具体的には、人造繊維としては、人絹糸(レーヨ
ン)、スフ等の再生繊維や、ポリアミド系繊維(ナイロ
ン等)、ポリエステル系繊維(テトロン等)、ポリアク
リル系繊維、ポリビニル・アルコール系繊維、ポリプロ
ピレン系繊維等が挙げられ、天然繊維としては、セルロ
ース、羊毛等が挙げられる。また、これらの繊維は顔料
等によって着色された繊維であってもよい。
【0016】上記の繊維の長さは、本まつ毛用化粧料に
おいて、ロングラッシュ効果を適切に発揮させ得て、か
つ、均一な皮膜をまつ毛表面に形成させ得ることが好適
であるという点において、0.1〜7mmが好ましく、さ
らに好ましくは、0.1〜5mmである。また、かかる繊
維の太さは、本まつ毛用化粧料において、まつ毛を濃く
見せ得て、かつ、均一な皮膜をまつ毛表面に形成させ得
ることが好適であるという点において、0.1〜20デ
ニールが好ましく、さらに好ましくは、0.1〜15デ
ニールである。
【0017】本まつ毛用化粧料における、繊維の配合量
は、具体的な製品形態や用いる繊維の具体的な特徴等に
応じて自由に選択することが可能であり、特に限定され
るものではないが、まつ毛を濃く見せ得て、かつ、均一
な皮膜をまつ毛表面に形成させ得ることが好適であると
いう点において、化粧料に対して0.5〜12質量%で
あることが好ましく、特に好ましくは、同1〜10重量
%である。
【0018】また、本まつ毛用化粧料に配合する繊維
は、1種類であってもよく、材質、長さ、太さが異なる
2種類以上を組み合わせて用いることも可能である。上
述したように、本まつ毛用化粧料は、油中水型の乳化基
剤に基づくものであり、一般的には、油相成分と水相成
分とを、界面活性作用を有する物質を用いて、油中乳化
剤法、石鹸生成法、交互添加法、水中油乳化剤法等によ
る乳化を行うことにより製造され得る化粧料である。
【0019】本まつ毛用化粧料の主要な特徴として、上
記の油相成分に用いる油分として、高粘度シリコーン油
分及びシリコーン油以外の高粘度油分を選択して用いる
ことが挙げられる。
【0020】本まつ毛用化粧料において用いられる高粘
度シリコーン油分の粘度は、好適には、2000〜20
0000mPa ・s (25℃での値、本明細書のmPa ・s
の表示において同様である)であり、特に、本まつ毛化
粧料の使用性を考慮すると、2000〜100000mP
a ・s であることが、さらに好適である。このような高
粘度シリコーン油分は、メチルポリシロキサン、メチル
フェニルポリシロキサン、シリコーン樹脂、高重合度の
ガム状ジメチルポリシロキサン、メチルハイドロジェン
ポリシロキサン、ジメチルシロキサン・メチル(ポリオ
キシエチレン)シロキサン共重合体、メチルポリシロキ
サンエマルジョン、アルキル変性シリコーン、アミノ変
性シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン等のシリコ
ーンオイルから、上記のような粘度範囲のものを選択す
ることにより用いることができる。具体的には、ジメチ
ルポリシロキサンであるシリコンKF96−5000、
シリコンKF96H−100000〔信越化学工業
(株)製〕等を、市販品として挙げることができる。
【0021】本まつ毛用化粧料において用いられるシリ
コーン油分以外の高粘度油分(以下、高粘度油分ともい
う)は、粘度が1000mPa ・s 以上、好適には、20
00〜500000の粘度の、化粧料において使用可能
なシリコーン油分以外の油分である。このような高粘度
油分としては、化粧料に配合可能な液状ポリマーが好適
であり、例えば、ビニル系重合体、ジエン系重合体等の
オレフィン系重合体、ポリアミド系縮重合体、ポリエス
テル系縮重合体等の縮重合体等が挙げられる。また、エ
ステル油等の油分の中から、所望する粘度の高粘度油分
を選択して用いることができる。例えば、実施例に示す
ように、トリイソステアリン酸グリセリル、リンゴ酸ジ
イソステアリル等のエステル油等を高粘度油分として用
いることができる。さらに、これらの高粘度油分の中で
も、特に、オレフィン系重合体が好適であり、ポリブテ
ンが極めて好適である。また、本まつ毛化粧料において
用いられる高粘度油分は、必要に応じて、脱臭処理が行
われていてもよい。
【0022】本まつ毛用化粧料における、高粘度シリコ
ーン油分と高粘度油分の配合量は、両油分共に、好適に
は化粧料に対して0.5〜10質量%、さらに好適には
同1〜8質量%である。高粘度シリコーン油分の配合量
が、化粧料の0.5質量%未満であると、まつ毛用化粧
料のロングラッシュ効果が十分に発揮されず、同10質
量%を超えると、まつ毛上に形成される皮膜の耐水性と
耐油性が劣化する傾向が認められ、目の周りが汚れる原
因となる可能性が高くなる。また、高粘度油分の配合量
が、化粧料の0.5質量%未満であると、まつ毛用化粧
料のロングラッシュ効果が十分に発揮されず、同10質
量%を超えると、まつ毛上に形成される皮膜の耐水性と
耐油性が劣化する傾向が認められ、目の周りが汚れる原
因となる可能性が高くなる。
【0023】また、本まつ毛用化粧料における高粘度シ
リコーン油分と高粘度油分を合わせた配合量は、化粧料
に対して1〜12質量%が好適である。この合計配合量
が、化粧料の1質量%以下であると、まつ毛用化粧料の
ロングラッシュ効果が十分に発揮されず、同12質量%
を超えると、まつ毛上に形成される皮膜の耐水性と耐油
性が劣化する傾向が認められ、目の周りが汚れる原因と
なる可能性が高くなる。
【0024】本まつ毛用化粧料における全油相の配合量
は、化粧料に対して、好適には20〜95質量%、さら
に好適には40〜80質量%である。また、全水相の配
合量は、化粧料に対して、好適には5〜80質量%、さ
らに好適には20〜60質量%である。
【0025】本まつ毛用化粧料の油相成分および水相成
分には、上記の必須成分の他に、本発明の所期の効果を
損なわない質的・量的範囲内で、化粧料に配合され得る
一般的な成分を、必要に応じて添加することができる。
具体的には、例えば、上記した必須の高粘度油分(シリ
コーン油分を含む)以外の油分、薬剤、乳化剤、増粘
剤、粘土鉱物、防腐剤、保湿剤、アルコール、多価アル
コール、水溶性高分子、薬剤、酸化防止剤、紫外線吸収
剤、紫外線散乱剤、香料等を、選択するW/O乳化方法
や製品形態に応じて、水相又は油相に添加して、W/O
乳化型の本まつ毛化粧料を製造することができる。
【0026】
【実施例】次に実施例により、さらに本発明を詳述す
る。なお、本発明はこれらの例によって何ら限定される
ものではない。配合量は、配合対象に対する質量%であ
る。
【0027】実施例に先立ち、本発明の効果を検討する
ために用いた試験について説明する。 〔試験の内容〕 1.耐油試験試験方法 5mm×3cmのアクリル板に各試料を一定厚(0.8mm)
に塗布し、これをファンデーションのオイル成分(流動
パラフィン:イソステアリン酸=1:1)に浸漬し、2
5℃で放置して、翌日、各試料の状態を、形成されてい
る皮膜を基にして、下記の評価基準により評価した。
【0028】評価基準 ◎:皮膜が、完全に(塗布面全体に)残っている ○:皮膜が、塗布面の3/4以上残っている △:皮膜が、塗布面の1/2以上残っている ×:皮膜が、塗布面の1/2未満しか残っていない
【0029】2.耐汗性・耐皮脂性試験 また、以下の項目について専門パネル20名による実使
用テストにて試験、評価した。試験方法 各試料を、女性パネル20名のまつ毛に塗布し、パネル
同士で、晴天時にテニスを2時間実施し、十分に汗をか
いた後、各試料の塗布状態と、下まぶたへの2次付着の
有無を、目視で評価した。
【0030】評価基準 ◎:18名以上が、繊維落ち、にじみ及び2次付着なし
と回答した。 ○:14〜17名が、繊維落ち、にじみ及び2次付着な
しと回答した。 △:8〜13名が、繊維落ち、にじみ及び2次付着なし
と回答した。 ×:7名以下が、繊維落ち、にじみ及び2次付着なしと
回答した。
【0031】3.耐水性試験 各試料を、女性パネル20名のまつ毛に塗布し、その上
から、シャワーを2分間当てた後、その塗布状態と、下
まぶたへの2次付着の有無を肉眼にて判定した。
【0032】評価基準 ◎:18名以上が、繊維落ち、にじみ及び2次付着なし
と回答した。 ○:14〜17名が、繊維落ち、にじみ及び2次付着な
しと回答した。 △:8〜13名が、繊維落ち、にじみ及び2次付着なし
と回答した。 ×:7名以下が、繊維落ち、にじみ及び2次付着なしと
回答した。
【0033】4.使用性と繊維のまつ毛への付きの評価 各試料を、女性パネル20名のまつ毛に塗布する際の、
繊維のまつ毛への付きやすさおよび塗布のしやすさ(な
めらかさ)を評価した。
【0034】評価基準 (繊維のまつ毛の付き) ○:15名以上が、まつ毛に繊維が付きやすいと評価し
た。 △:8〜14名が、まつ毛に繊維が付きやすいと評価し
た。 ×:7名以下が、まつ毛に繊維が付きやすいと評価し
た。 (塗布のしやすさ) ○:15名以上が、塗布感触がなめらかであると評価し
た。 △:8〜14名が、塗布感触がなめらかであると評価し
た。 ×:7名以下が、塗布感触がなめらかであると評価し
た。
【0035】〔試料の処方〕以下の処方(第1表、第2
表に表示された処方を含む)を調製して、上述の試験を
行った。
【0036】 比較例1(繊維入り水中油型マスカラ) 油相 液状ポリブテン (平均分子量1000,粘度20000mPa ・s ) 10 マイクロクリスタリンワックス 8 ソルビタンモノステアレート 1 POE(20)ソルビタンモノステアレート 1 水相 精製水 24 黒酸化鉄 10 ポリアクリル酸エステルエマルジョン 20 ポリ酢酸ビニルエマルジョン 20 ナイロンファイバー2mm・11デニール 6製法 油相:油相成分のすべてを混合し、80℃でディスパー
にて攪拌混合した。 水相:黒酸化鉄を精製水に加熱分散した。
【0037】80℃で水相に油相を添加して、ホモミキ
サーで乳化・分散処理し、次いで残りの水相成分を加
え、攪拌混合した後、35℃まで冷却し、マスカラ容器
に充填して、繊維入り水中油型マスカラを得た。
【0038】 比較例2(繊維入り水中油型マスカラ) 油相 オクタメチルテトラシクロシロキサン 35 (粘度:2.5mPa ・s ) 有機変性粘土鉱物 3 有機シリコーン樹脂 15 疎水化処理黒酸化鉄 10 (メチルハイドロジェン処理) 水相 精製水 19.5 水膨潤性粘土鉱物 3 プロピレングリコール 5 防腐剤 適量 ナイロンファイバー1mm・3デニール 7 ナイロンファイバー2mm・11デニール 3 POE(15)オレイルエーテル 1 ポリビニルアルコール 0.5製法 油相:油相成分のすべてを混合し、ディスパーにて攪拌
混合した。 水相:一部の水に水膨潤性粘土鉱物を入れ、ホモミキサ
ーで十分に膨潤させた後、残りの水相成分を入れ、攪拌
混合した。 水相に、攪拌を行いながら徐々に油相を加えて乳化さ
せ、ディスパーで十分に乳化させた後、マスカラ容器に
充填して、繊維入り水中油型マスカラを得た。
【0039】 比較例3(油中水型マスカラ:繊維の配合なし) 水相 精製水 31 水膨潤性粘土鉱物 1 黒酸化鉄 5 プロピレングリコール 3 ポリ酢酸ビニルエマルジョン 10 防腐剤 適量 油相 軽質イソパラフィン 25 有機シリコーン樹脂 20 有機変性粘土鉱物 3 ジイソステアリン酸ジグリセリル 2 香料 適量製法 水相:一部の水に水膨潤性粘土鉱物を入れ、ホモミキサ
ーで十分に膨潤させた後、残りの水相成分を入れ、攪拌
混合した。 油相:油相成分のすべてを混合し、ディスパーにて攪拌
混合した。 油相に、攪拌を行いながら徐々に水相を加えて乳化さ
せ、ディスパーで十分に乳化させた後、マスカラ容器に
充填して、油中水型マスカラを得た。
【0040】 実施例1(繊維入り油中水型マスカラ) 水相 精製水 31 水膨潤性粘土鉱物 1 黒酸化鉄 5 プロピレングリコール 3 ポリ酢酸ビニルエマルジョン 10 防腐剤 適量 油相 軽質イソパラフィン 11 有機シリコーン樹脂 20 有機変性粘土鉱物 3 ソルビタンモノパルミテート 2 液状ポリブテン(300000mPa ・s ) 5 ジメチルポリシロキサン(5000mPa ・s ) 5 ナイロンファイバー2mm・11デニール 4 香料 適量
【0041】 実施例2(繊維入り油中水型マスカラ) 水相 精製水 31 水膨潤性粘土鉱物 1 黒酸化鉄 5 プロピレングリコール 3 ポリ酢酸ビニルエマルジョン 10 防腐剤 適量 油相 軽質イソパラフィン 5 有機シリコーン樹脂 20 有機変性粘土鉱物 3 ソルビタンモノパルミテート 2 液状ポリブテン(300000mPa ・s ) 5 ジメチルポリシロキサン(5000mPa ・s ) 5 ナイロンファイバー2mm・11デニール 3 ナイロンファイバー1mm・3デニール 3 香料 適量
【0042】
【表1】
【0043】
【表2】
【0044】実施例1〜9、比較例4〜7の試料は、比
較例3の試料の製法に準じて調製した。 実施例10(繊維入り油中水型マスカラ) 精製水 13.32 ブチレングリコール 4 エチルパラベン 0.3 デヒドロ酢酸塩 0.4 ヘキサメタリン酸ナトリウム 0.03 黒酸化鉄 6.5 ベントナイト 0.4 ポリ酢酸ビニルエマルジョン 20 軽質イソパラフィン 10.03 有機シリコーン樹脂 25 ジメチルポリシロキサン(5000mPa・s) 2.5 脱臭ポリブテン(300000mPa・s) 4 ジオレイン酸ポリエチレングリコール 1 ジイソステアリン酸ジグリセリル 4 有機変性ベントナイト 5 ナイロンファイバー2mm・10デニール 4 ナイロンファイバー1mm・3デニール 2製法 油相:油相成分の全てを混合し、ディスパーで攪拌し、
混合した。 水相:一部の精製水にベントナイトを入れ、ホモミキサ
ーで十分に膨潤させた後、残りの水相成分を加えて攪拌
混合した。
【0045】次いで、上記の油相に、攪拌しながら徐々
に水相を添加して、ディスパーを用いて十分に乳化を行
った後、マスカラ容器に充填して、繊維入り油中水型マ
スカラを得た。このようにして得られた実施例1〜10
と、比較例1〜7の試料について、上述した試験を行っ
た結果を第3表(実施例)及び第4表(比較例)に示し
た。
【0046】
【表3】
【0047】
【表4】
【0048】第3表と第4表の結果において、高粘度シ
リコーン油分と高粘度油分を配合した、実施例の試料
は、全ての項目において、良好な結果が得られることが
明らかとなった。特に、高粘度油分として、ポリブテン
を用い、かつ、高粘度シリコーン油分と高粘度油分の双
方が、好適な配合量範囲で配合されているもの(実施例
1〜4、8、10)においては、全ての項目において、
最良の結果が得られた。
【0049】なお、比較例1、2の水中油乳化型のマス
カラは、従来技術の項において述べた通りに、繊維のま
つ毛への付きと使用性には、殆ど問題が認められなかっ
たが、耐水性、耐油性、耐汗性等において問題が認めら
れた。また、比較例3の試料は、繊維が配合されていな
いので、油中水型基剤の特徴である、耐水性、耐油性、
耐汗性等においては、良好な結果が得られたが、ロング
ラッシュ効果は認められなかった。また、高粘度シリコ
ーン油分又は高粘度油分が配合されていない、比較例
4,5の試料は、繊維のまつ毛への付きが十分ではなか
った。また、高粘度油分を、多めに配合した実施例9の
試料は、耐水性、耐油性、耐汗性等において、問題が認
められる傾向が現れた。また、低粘度のシリコーン油分
または低粘度の油分を用いた、比較例6,7の試料は、
繊維のまつ毛への付きが十分ではなかった。
【0050】このように、本まつ毛用化粧料は、耐水
性、耐汗性、耐皮脂性、耐油性において優れ、化粧持ち
が良好であり、また、使用性(なめらかさ)においても
優れ、しかも、まつ毛への繊維の付きが良好であること
が明らかとなった。
【0051】
【発明の効果】本発明により、耐水性、耐汗性、耐油
性、耐皮脂性等に優れ、しかも、まつ毛への繊維の付き
が良好な、油中水型のまつ毛用化粧料が提供される。
フロントページの続き Fターム(参考) 4C083 AB232 AB282 AB442 AC012 AC122 AC372 AC402 AC422 AC442 AC482 AC842 AD022 AD072 AD092 AD151 AD152 AD162 BB11 BB60 CC14 DD32 EE01 EE06 EE07

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】繊維、高粘度シリコーン油分、及び、シリ
    コーン油分以外の高粘度油分が配合されている、油中水
    型まつ毛用化粧料。
  2. 【請求項2】シリコーン油分以外の高粘度油分の粘度
    が、1000mPa ・s 以上である、請求項1記載の油中
    水型まつ毛用化粧料。
  3. 【請求項3】高粘度シリコーン油分の粘度が、2000
    〜200000mPa ・s である、請求項1又は2記載の
    油中水型まつ毛用化粧料。
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JP2012522050A (ja) * 2009-03-31 2012-09-20 イーエルシー マネージメント エルエルシー まつげを処理するためのマスカラ組成物および方法

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