JP2002362282A - アダプタ及びこのアダプタを備えたサイドエアバッグ装置 - Google Patents

アダプタ及びこのアダプタを備えたサイドエアバッグ装置

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JP2002362282A
JP2002362282A JP2001167619A JP2001167619A JP2002362282A JP 2002362282 A JP2002362282 A JP 2002362282A JP 2001167619 A JP2001167619 A JP 2001167619A JP 2001167619 A JP2001167619 A JP 2001167619A JP 2002362282 A JP2002362282 A JP 2002362282A
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inflator
bag
bags
air bag
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JP2001167619A
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English (en)
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Takashi Aoki
孝志 青木
Hidetoshi Uchiumi
英俊 内海
Fumiharu Ochiai
史治 落合
Naohiko Saida
直彦 斉田
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の課題はサイドエアバッグを膨張させ
る際に、サイドエアバッグ全体を均一に膨張させること
が可能であり、サイドエアバッグの局所的な損傷を避け
ることが可能であるとともに、サイドエアバッグ装置の
収納スペースを従来以上に小さくすることが可能なアダ
プタを提供することを課題とする。また、本発明は、前
記アダプタを構成部品の一つとするサイドエアバッグ装
置を提供することを課題とする。 【解決手段】 本発明はインフレータから噴出するガス
をバッグに導く流路とを有するアダプタであって、前記
アダプタは、前記インフレータのガス噴出口を覆うよう
に前記インフレータを挟持する第1の部材と第2の部材
とを有し、前記第1の部材と前記第2の部材との締結部
が前記アダプタの長軸に対して傾斜角をなす位置に形成
されていることを特徴とするアダプタを提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、側面衝突時、ロー
ルオーバー時等に作動する車室内の側面部に搭載される
エアバッグ装置に関するものであり、より詳細には、こ
のエアバッグ装置のインフレータとバッグとを接続する
アダプタ及びこのアダプタを用いたサイドエアバッグ装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両用のエアバッグ装置は、車室内の所
定の箇所(ステアリングホイールや、助手席側のパネル
等)に内蔵されたバッグと、このバッグに高圧ガスを供
給するためのインフレータと、車両衝突を検知する加速
度センサ等からなる。車両衝突時には、加速度センサか
らの信号が検知されるとインフレータが点火される。こ
のインフレータの点火により、高圧ガスがバッグに供給
されると、バッグの瞬時の膨張により、搭乗者が、ステ
アリングホイールや、パネルに衝突するのが防止され安
全性が確保されるものである。
【0003】また、近年、車両が正面衝突した時のみで
なく、側方衝突した時に、搭乗者が、ドア等と衝突する
ことを防ぐためのサイドエアバッグ装置が備えられる。
サイドエアバッグ装置は、大別すると、搭乗者が着席す
るシート側面にバッグを組み込んだ方式と、車体のドア
開口部の上縁に沿ってバッグを組み込んだ方式とがあ
る。
【0004】ここで、車体のドア開口部の上縁に沿って
バッグを組み込んだ方式のサイドエアバッグ装置を車室
内に収納した様子を図5に示す。バッグ51は、フロン
トピラー52からルーフサイドレール53に沿って、折
り畳まれた状態で設置されている。サイドインパクトセ
ンサ54、55又は、加速度センサ56が所定の衝撃を
感知すると、点火信号が、ハーネス57を通じてインフ
レータ60に供給され、インフレータ60が点火する。
インフレータ60の点火により発生した高圧ガスは、イ
ンフレータ60とバッグ51とを接続するアダプタ61
を通ってバッグ51に供給され、バッグ51はこの高圧
ガスにより瞬時に膨張する。
【0005】車両側突時のバッグ51の膨張状態を仮想
線で示したが、バッグ51は、フロントピラー52、セ
ンターピラー64及びリアピラー65を覆うように展開
し、搭乗者を保護する。
【0006】ところで、車体のドア開口部の上縁に沿っ
てバッグ51を組み込んだ方式のサイドエアバッグ装置
には、次のような問題がある。従来のサイドエアバッグ
装置では、バッグ51の後端部(リアピラー65内部)
又はバッグ51の前端部(フロントピラー52内部)に
インフレータ60が接続されていたため、インフレータ
60より供給された高圧ガスによりバッグ51を膨張さ
せる際に、インフレータ60直近部と、インフレータ6
0から離れた場所とでは、バッグ51の膨張にタイムラ
グが発生する。
【0007】また、同様の理由から、インフレータ60
からバッグ51に高圧ガスが供給される際に、インフレ
ータ60からの距離に応じて、ガス供給圧が場所により
変化してしまい、高い圧力が掛かるインフレータ60直
近部においてバッグ51が損傷する恐れがある。
【0008】さらに、図5に示したように、サイドエア
バッグ装置は、リアピラー65内部の限られた空間内に
設置されるので、収納寸法に余裕が無く、できるだけ小
型化することが必要となる。
【0009】サイドエアバッグ装置を小型化する際の一
つの問題点はアダプタ61の形状である。アダプタ61
とは、インフレータ60とバッグ51とを接続し、イン
フレータ60から噴出する高圧ガスをバッグ51に導入
するための部材であるが、このアダプタ61は、インフ
レータ60から発生する高圧ガスがバッグ51に直接当
たり、バッグ51を損傷することを避けるために屈曲し
た高圧ガスの流路を有している。
【0010】従来のアダプタの模式図を図6に示した。
図6(a)は、インフレータがアダプタに装着された状
態を示す側面図であり、図6(b)は、アダプタの正面
図である。図6(a)に示すインフレータ601は略円
筒形であり、不図示のガス噴出口が覆われるようにアダ
プタ602により挟持されている。車両衝突時には、イ
ンフレータ601より高圧ガスが噴出し、アダプタ60
2中を通過し、不図示のバッグに導かれる。
【0011】図6(b)に示すように、アダプタ602
には、中空円筒状のバッグとの接続部603、インフレ
ータ601との円環状をした接続部604及びインフレ
ータ601から噴出するガスをバッグまで導くための屈
曲した流路605が設けられている。また、アダプタ6
02は円筒状であるインフレータ601を挟持するため
に、略U字形状である第1の部材606と第2の部材6
07とからなり、両者を締結部608,608において
締結することで、インフレータ601の首の部分を挟持
している(図6(a))。本例においては、第1の部材
606と第2の部材607との締結にはボルトを用いて
いる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
アダプタ602においては、この締結部608,608
はアダプタ602の長軸に対して垂直にインフレータ6
01との接続部604の外周面に凸設されていた。
【0013】このように、従来のアダプタ602におい
ては、締結部608,608が、アダプタ602の長軸
に対して直角をなして、インフレータ601との接続部
604の外周面に凸設されているために、締結部60
8,608の幅2d(図6(b))の分だけ、アダプタ
602の幅L(図6(b))が大きくなっていた。
【0014】ここで、アダプタ602の長軸とは、中空
円筒状をなすバッグとの接続部603の中心と、インフ
レータ601との円環状をなす接続部604の中心と、
を通過する直線のことを示す。また、アダプタ602の
幅Lとは、図6(b)に示すように、インフレータ60
1との円環状をなす接続部604の中心を通りアダプタ
602の長軸に垂直な直線上におけるアダプタ602の
長さのことを言う。
【0015】このように従来のアダプタ602は、締結
部608,608の分だけ幅広となっていたために、リ
アピラー65(図5)内にアダプタ602を設置する際
に、この締結部608、608がリアピラー65(図
5)を構成する部材と接触することにより、アダプタ6
02の設置位置が制限されてしまい、サイドエアバッグ
装置全体としての取り付け自由度が小さくなっていた。
【0016】本発明は、前記の問題を解決するためにな
されたものであり、サイドエアバッグ装置の収納スペー
スを従来以上に小さくすることが可能なアダプタを提供
することを課題とする。また、本発明は、サイドエアバ
ッグを膨張させる際に、サイドエアバッグ全体を均一に
膨張させることが可能であり、サイドエアバッグの局所
的な損傷を避けることが可能なアダプタを提供すること
を課題とする。さらに、本発明は、前記アダプタを構成
部品の一つとするサイドエアバッグ装置を提供すること
を課題とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めに、本発明は以下のように構成した。請求項1の発明
は、バッグとインフレータとを有する乗員拘束装置にお
いて、バッグとインフレータとの接続部と、インフレー
タから噴出するガスをバッグに導く流路とを有するアダ
プタであって、前記アダプタは、前記インフレータのガ
ス噴出口を覆うように前記インフレータを挟持する第1
の部材と第2の部材とを有し、前記第1の部材と前記第
2の部材との締結部が前記アダプタの長軸に対して傾斜
角をなす位置に形成されていることを特徴とするアダプ
タである。
【0018】請求項1の発明においては、第1の部材と
第2の部材との締結部をアダプタの長軸に対して所定の
傾斜角をなすように斜めに配置したので、締結部のアダ
プタからの張り出しを抑えることが可能となり、従来の
アダプタで見られたような締結部の幅の分だけアダプタ
の幅が大きくなることが防止され、アダプタの幅を従来
以上に小さくすることが可能となる。
【0019】ここで、「アダプタの長軸」とは、バッグ
とアダプタとの接合部の中心とインフレータとアダプタ
の接合部の中心とを通る直線のことを言う。また、ここ
で締結部が「傾斜角をなす位置に形成されている」と
は、アダプタの長軸方向に対する正射影を取ったとき
に、この正射影に締結部の影が映らないような位置に締
結部を形成するとの意味である。もちろん、「傾斜角」
には直角は含まれない。
【0020】請求項2の発明は、前記流路が複数のバッ
グに対応して複数に分岐されており、複数のバッグに各
流路を接続して前記インフレータから噴出するガスが複
数のバッグに分配されるように構成されたことを特徴と
する請求項1記載のアダプタである。
【0021】請求項2の発明においては、アダプタにお
いてインフレータから噴出するガスの流路を分岐したの
でアダプタに複数のバッグを設置した際に、これらの複
数のバッグをタイムラグ無く同時に膨張させることが可
能となる。さらに、これらの複数のバッグがそれぞれ異
なる容積である場合に、バッグの容積に応じて流路の大
きさを変更することで、インフレータから噴出する高圧
ガスの流路毎の分配比率を変更することが可能となり、
バッグの容積に応じて高圧ガスを分配できるので、イン
フレータから噴出する高圧ガスによるバッグの損傷を最
小限に留めることが可能となる。
【0022】請求項3の発明は、請求項1又は2に記載
のアダプタを備えた車両用サイドエアバッグ装置であ
る。
【0023】請求項3の発明の車両用サイドエアバッグ
装置では、請求項1又は2に記載のアダプタを構成部品
の一つとしているので、この車両用サイドエアバッグ装
置を収納するスペースを従来以上に小さく抑えることが
でき、サイドエアバッグ装置の取り付け自由度を向上さ
せることが可能となる。特に、リアピラー内の限られた
空間にアダプタ及びインフレータを収納する際に、これ
らの部材の取り付け自由度を向上することが可能とな
る。さらに、複数のバッグが接続されたサイドエアバッ
グ装置において、これらのバッグをタイムラグ無く膨張
させることが可能となる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
の形態の説明を行うが、本発明はこの実施の形態のみに
限定されるものではなく、本発明の技術的思想を具現化
する種々の変更が許されることはもちろんである。
【0025】図1は、本発明のアダプタが用いられたサ
イドエアバッグ装置を車室内に収納した様子を示す模式
図であり、図2は、本発明の第2の実施形態を示す図で
あり、図3は、図2の一部拡大図であり、図4は、本発
明のアダプタの種々の実施態様を示す図である。
【0026】図1に本発明の第1の実施形態を示した。
この実施形態においては、バッグ1は、フロントピラー
2からセンターピラー6を経てリアピラー4に至るまで
ルーフサイドレール3に沿って折り畳まれて設置されて
いる。
【0027】このバッグ1を膨張させるためのインフレ
ータ5はリアピラー4内に収納されている。リアピラー
4の内部は、アダプタ7及びインフレータ5を収納する
ための空間が狭く、従来のアダプタ602(図6
(b))では、締結部608,608(図6(b))の
幅が障害となり、インフレータ5及びアダプタ602
(図6(b))を自由に設置することができなかった。
【0028】本発明のアダプタ7は、後記のように締結
部17,17(図4)をアダプタの長軸に対して所定の
傾斜角をなして斜めに設置しているので、アダプタ7の
幅を抑えることが可能となり、リアピラー4内部にアダ
プタ7及びインフレータ5を収納することが可能となる
とともに、アダプタ7のリアピラー4内での取り付け自
由度を向上することが可能となった。
【0029】図2に本発明の第2の実施形態を示す。第
2の実施形態においては、バッグ1a、1bは、前部バ
ッグ1aと後部バッグ1bとに分割されており、前部バ
ッグ1aは、フロントピラー2から、ルーフサイドレー
ル3に沿ってセンターピラー6付近までに折り畳まれて
設置されている。また、後部バッグ1bは、センターピ
ラー6付近から、リアピラー4に至るまでルーフサイド
レール3に沿って折り畳まれて設置されている。
【0030】これらのバッグ1a、1bを膨張させるた
めのインフレータ5はセンターピラー6付近のルーフサ
イドレール3に、このルーフサイドレール3に対して略
平行に設置されており、本発明のアダプタ7を介してバ
ッグ1a,1bと接続されている。このように、第2の
実施形態では、本発明のアダプタ7を用いているので、
ルーフサイドレール3付近の狭隘な空間にアダプタ7を
収納することが可能となる。さらに、本実施の形態にお
いては、1つのインフレータ5により2つのバッグ1
a,1bをそれぞれ膨張させるために、アダプタ7内で
高圧ガスの流路が分岐しており、所定の分配比率で高圧
ガスを前部バッグ1aと後部バッグ1bとに分配する。
【0031】図3に図2のインフレータ5及びアダプタ
7の一部拡大図を示す。本実施の形態においては前部バ
ッグ1aの容積の方が後部バッグ1bの容積よりも大き
いために、両バッグ1a,1bを同時に膨張させるため
にはインフレータ5から発生する高圧ガスの分配比率を
バッグ1a,1bごとに調整する必要がある。このた
め、本実施の形態のアダプタ7においては2つの流路8
a,8bの径を変化させた。つまり、容積の大きな前部
バッグ1aに接続する流路8aの径を大きくし、容積の
小さな後部バッグ1bに接続する流路8bの径を小さく
することにより、バッグ1a,1bの容積に見合った高
圧ガスが両バッグ1a,1bに導入されるように調整し
ている。これにより、両バッグ1a,1bはタイムラグ
無く同時に膨張することが可能となる。
【0032】また、このように、インフレータ5から発
生する高圧ガスをアダプタ7によりバッグ1a,1bの
容量に応じて分配するので、各バッグ1a,1bに掛か
る圧力は、従来法に比べて低く抑えられる。このため、
バッグ1a,1bの局所的な損傷を小さく抑えることが
できる。本実施の形態においては流路8aの径を流路8
bの径よりも大きくしているが、これは、アダプタ7に
接続されるバッグの容量により適宜変更することが望ま
しい。
【0033】図2において、バッグ1a、1bが膨張し
た状態を仮想線で示した。バッグ1aは、フロントピラ
ー2とセンターピラー6との間を覆うように車室内側面
に展開し、前席の搭乗者を保護する。また、バッグ1b
は、センターピラー6とリアピラー4の間を覆うように
車室内側面に展開し、後席の搭乗者を保護する。
【0034】図4に本発明のアダプタ7の種々の実施態
様を示した。図4(a)、図4(b)は、第1態様の2
分割タイプのアダプタ7Aを示している。図4(a)は
アダプタ7Aの正面図であり、図4(b)はこのアダプ
タ7Aの斜視図である。アダプタ7Aには、中空円筒状
のバッグとの接続部12、円環状のインフレータ5との
接続部13及びインフレータ5から噴出するガスをバッ
グまで導くための流路14が設けられている。また、ア
ダプタ7Aは円筒状であるインフレータ5を挟持するた
めに、略U字形状である第1の部材15と第2の部材1
6とからなり、両者を円環状のインフレータ5との接続
部13の外周面に存在する締結部17,17において締
結することで、インフレータ5のガス噴出口を挟持す
る。
【0035】この第1の態様のアダプタ7Aにおいて
は、第1の部材15と第2の部材16とは分割可能とな
っており、締結部17,17に設けられたボルト18,
18により、第1の部材15と第2の部材16とが締結
されている。
【0036】また、幅dを有する締結部17,17は、
アダプタ7Aの長軸に対して所定の角度をなして斜めに
設置されているために、アダプタ7Aの幅Lに締結部1
7,17の幅dが付け加わることはなく、アダプタ7A
の幅Lは、円環状の接続部13の外周の直径と等しくな
る。これにより、従来法に比べてアダプタ7Aの幅Lを
小さくすることが可能となり、サイドエアバッグ装置の
取り付け自由度を向上することが可能となる。
【0037】ここで、締結部17,17を設置する角度
は、アダプタ7Aの幅Lが締結部17,17の存在によ
り円環状のインフレータ5との接続部13の外周の直径
よりも大きくならないような角度であることが望まし
い。言葉を換えて言えば、締結部17,17は、アダプ
タ7Aの長軸方向に対するアダプタ7Aの正射影の幅
が、円環状のインフレータ5との接続部13の外周の直
径と等しくなるような位置に設置することが望ましい。
締結部17,17の設置角度は前記の条件を満たすとと
もに、アダプタ7Aが収納されるリアピラー4や、ルー
フサードレール3付近の収納空間の形状に応じて調整す
ることが望ましい。
【0038】図4(c)に、本実施形態の第2態様のア
ダプタ7Bを示す。なお、図4(c)において、図4
(a)と同じ部分については同符号を付し、説明を省略
する。本実施の形態のアダプタ7Bは、締結部17の一
方がヒンジ19となった、ヒンジタイプのアダプタ7B
である。
【0039】第2の態様のアダプタ7Bにおいては、第
1の部材15と第2の部材16とはヒンジ19を中心と
して回動可能とされており、第1の部材15と第2の部
材16とがインフレータ5のガス噴出口を挟持した後
に、他方の締結部17のボルト18を締め付けることに
より円環状のインフレータ5との接続部13にインフレ
ータ5を固定する。
【0040】このアダプタ7Bにおいてもヒンジ19及
び締結部17は、アダプタ7の長軸に対して所定の角度
をなして斜めに設置されているために、アダプタ7の幅
Lは、インフレータ5との円環状をなす接続部13の外
周の直径と等しくなる。これにより、従来法に比べてア
ダプタ7の幅Lを小さくすることが可能となり、サイド
エアバッグ装置の取り付け自由度を向上することが可能
となる。
【0041】図4(d)は、本実施形態の第3態様のア
ダプタ7Cを示す。なお、なお、図4(d)において
も、図4(a)と同じ部分については同符号を付し、説
明を省略する。アダプタ7Cは、第1の部材15と第2
の部材16とが一体で形成された締め付けタイプのアダ
プタ7Cである。
【0042】このアダプタ7Cにおいては、締結部17
は一箇所のみに設けられている。また、第1の部材15
と第2の部材16との間に一部切り込み20が設けられ
ており、この切り込み20がインフレータ5を固定する
際に撓曲することでインフレータ5を挟持する構造とな
っている。
【0043】アダプタ7Cでは円環状のインフレータ5
との接続部13の外周面に存在する締結部17を第1の
態様(7A)及び第2の態様(7B)よりも少なくする
ことができたので、より一層アダプタ7の収納の自由度
を高めることが可能となる。
【0044】また、締結部17が、アダプタ7の長軸に
対して所定の角度をなして斜めに設置されているため
に、アダプタ7の幅Lは、円環状の接続部13の外周の
直径と等しくなる。これにより、従来法に比べてアダプ
タ7の幅Lを小さくすることが可能となり、サイドエア
バッグ装置の取り付け自由度を向上することが可能とな
る。尚、図4(a)〜(d)にアダプタ7A,7B,7
Cにおいて締結部17及びヒンジ19は円環状をなす接
続部13の外周に外接する四角形内に収まるように配し
てある。
【0045】
【発明の効果】本発明は、前記のように構成したので、
以下のような顕著な効果を奏する。 (1)本発明のアダプタにおいては、締結部をアダプタ
長軸に対して斜めに設置したので、締結部のアダプタか
らのはみ出しが抑制され、従来以上に空間利用効率がよ
いアダプタを得ることが可能となった。これにより、サ
イドエアバッグ装置全体が小型化され、リアピラー内部
等の狭隘な空間においても取り付け自由度が高いサイド
エアバッグ装置を得ることが可能となった(請求項
1)。
【0046】(2)インフレータから発生する高圧ガス
をアダプタにより分岐させ、それぞれの流路の大きさを
変えることにより、高圧ガスの分配比率を変化させるこ
とが可能となった。これにより、アダプタに複数のバッ
グを接続した際に、これらの複数のバッグを均一に膨張
させることが可能となるとともに、高圧ガスによるバッ
グの損傷を従来法以上に抑制することが可能となった
(請求項2)。
【0047】(3)本発明のアダプタを構成部品として
用いたサイドエアバッグ装置は省スペース性に優れてい
る(請求項3)。 (4)本発明のアダプタを備えたサイドエアバッグ装置
においては、複数のバッグをタイムラグ無く膨張させる
ことが可能となる。また、インフレータから発生するガ
スを各バッグの容積に応じて分配することが可能である
ので、バッグの損傷を押さえることが可能となる(請求
項3)。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態を示す図である。
【図2】 本発明の第2の実施形態を示す図である。
【図3】 図1の一部拡大図である。
【図4】 本発明のアダプタの種々の実施態様を示す図
である。
【図5】 従来のサイドエアバッグ装置を車室内に収納
した模式図である。
【図6】 従来のアダプタの模式図である。
【符号の説明】
1a,1b バッグ 2 フロントピラー 3 ルーフサイドレール 4 リアピラー 5 インフレータ 6 センターピラー 7 アダプタ 8a,8b、14 流路 12 バッグとの接続部 13 インフレータとの接続部 15 第1の部材 16 第2の部材 17 締結部 18 ボルト 19 ヒンジ 20 切り込み
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 落合 史治 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 斉田 直彦 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 Fターム(参考) 3D054 AA18 AA20 FF13

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バッグとインフレータとを有する乗員拘
    束装置において、バッグとインフレータとの接続部と、
    インフレータから噴出するガスをバッグに導く流路とを
    有するアダプタであって、 前記アダプタは、前記インフレータのガス噴出口を覆う
    ように前記インフレータを挟持する第1の部材と第2の
    部材とを有し、前記第1の部材と前記第2の部材との締
    結部が前記アダプタの長軸に対して傾斜角をなす位置に
    形成されていることを特徴とするアダプタ。
  2. 【請求項2】 前記流路が複数のバッグに対応して複数
    に分岐されており、複数のバッグに各流路を接続して前
    記インフレータから噴出するガスが複数のバッグに分配
    されるように構成されたことを特徴とする請求項1に記
    載のアダプタ。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載のアダプタを備え
    た車両用サイドエアバッグ装置。
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