JP2002362161A - 車両用シール部品 - Google Patents

車両用シール部品

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JP2002362161A JP2001172758A JP2001172758A JP2002362161A JP 2002362161 A JP2002362161 A JP 2002362161A JP 2001172758 A JP2001172758 A JP 2001172758A JP 2001172758 A JP2001172758 A JP 2001172758A JP 2002362161 A JP2002362161 A JP 2002362161A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】シールリップによるシール性の低下を抑制する
ことのできる車両用シール部品を提供する。 【解決手段】ガラスラン20の押出成形部22は、その
車内側側壁部27に中間シールリップ31を有する。同
中間シールリップ31は、車内側側壁部27から突出す
る屈曲部32の先端に形成され、屈曲部32の弾性変形
によりドアウインドウガラス12の内面に当接する。こ
の屈曲部32に、本体部25の長手方向の一端から他端
に亘って連続的にばね付勢力を付与するばね部材33を
埋設する。ばね部材33は1本の金属製ワイヤからな
り、そのワイヤを、中間シールリップ31がドアウイン
ドウガラス12に摺接した状態で前記長手方向に対して
直交する平面に投影したとき、その投影像が略V字状と
なるように曲げ加工する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両のドアに装着
される車両用シール部品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、車両のドアウインドウガラス
用開口部の周縁部には、ドアウインドウガラスの昇降動
を案内するガラスランや、ドアのベルトライン部位にお
いてドアウインドウガラスの車外側面または車内側面と
当接してシールするとともにガラスの周縁をシールする
アウタウェザストリップ、インナウェザストリップ等の
シール部品が装着されている。また、これら各シール部
品は、車室外から車室内への水、ほこり、騒音等の侵入
を防止する役割も担っている。
【0003】ガラスランは、ドアのウインドウフレーム
の上縁及び側縁に対して嵌合固定される断面略コ字形の
基部としてのガラスラン本体と、ドアウインドウガラス
の周縁の両側面にそれぞれ摺接する摺接部としての一対
のシールリップとを有している。
【0004】また、アウタウェザストリップ及びインナ
ウェザストリップは、ドアのウインドウフレームの中間
部をなすベルトライン部位に沿って配設される。この両
ウェザストリップは、ドアパネルに対して、例えば別体
のクリップ等を介して固定される基部としての支持部
と、ドアウインドウガラスの外側面または内側面にそれ
ぞれ摺接する摺接部としてのシールリップとを有してい
る。前記支持部には、その形状を保持するための板金か
らなるインサートが埋設されている。そして、その両ウ
ェザストリップは、その両端において、前記ガラスラン
に当接または連結されるようになっている。
【0005】また、ドアウインドウガラスとしては、ほ
ぼ平面状または昇降動方向および車両前後方向に僅かに
湾曲したものが用いられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで近年、車両の
外観に対する意匠性の向上要求がますます高まってきて
いる。そして、この要求に対応すべく、全体的に丸みを
帯びたボディを有する車両が製造されている。そして、
更に意匠性を向上すべく、前記ボディの丸みに合わせて
車両の上下方向及び前後方向に大きく湾曲させた、いわ
ゆる三次元形状のドアウインドウガラスを備える車両が
開発されつつある。
【0007】ところが、このような三次元形状のドアウ
インドウガラスを昇降動可能に車両のドアに装着しよう
とすると、以下のような不具合が生じるおそれがある。
まず、ドアウインドウガラスを大きく湾曲する三次元形
状とすることで、前記ウインドウフレームの各辺部にお
ける車両の左右方向の変位量が、従来のウインドウフレ
ームの各辺部における車両の左右方向の変位量よりも大
きく設定される場合がある。このように、前記ウインド
ウフレームの変位量が大きくなると、ドアウインドウガ
ラスの外面と同外面に対向するウインドウフレームの内
面との距離、及びドアウインドウガラスの内面と同内面
に対向するウインドウフレームの内面との距離が部位に
よって大きく異なるようになる。
【0008】このため、従来と同様の撓み代を有するよ
うに前記ガラスラン及び両ウェザストリップのシールリ
ップを形成したのでは、前記距離の大きくなる部位にお
いて、シールリップのドアウインドウガラスの内面また
は外面に対する押圧力が小さくなるおそれがある。そし
て、このようにシールリップの押圧力が小さくなると、
車室の内外をシールするシールリップのシール性が低下
したり、ドアウインドウガラスのスムーズな昇降が損な
われたりすることがある。
【0009】そこで、前記距離の大きくなる部位に合わ
せてドアウインドウガラスの内面または外面に当接する
ような撓み代を有するようにシールリップを形成するこ
とが考えられる。しかしながら、前記距離が大きくなる
分だけシールリップがドアウインドウガラスに向かう方
向に長くなり、シールリップの剛性が低下するおそれが
ある。このようにシールリップの剛性が低下すると、前
記距離の大きくなる部位において、所望のシール圧でも
って車室の内外をシールすることが困難になるおそれが
ある。
【0010】なお、前記三次元形状のドアウインドウガ
ラスを用いた場合に限らず、昇降動可能なドアウインド
ウガラスの前記開口部の周縁に配設される車両用シール
部品であって、ドアのウインドウフレーム及びドアベル
トライン部位の曲部形状とドアウインドウガラスの曲部
形状とが異なる場合には、上記した問題点が共通したも
のとなっている。
【0011】本発明は、このような従来の技術に存在す
る問題点に着目してなされたものである。その目的とし
ては、シールリップによるシール性の低下を抑制するこ
とのできる車両用シール部品を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、車両用シール部品に係る本願請求項1に記載の発明
は、少なくともドアのウインドウガラス用開口部の周縁
に装着され、昇降動可能なドアウインドウガラスの周縁
部を支持するとともに、前記開口部の周縁に配設される
基部と、前記ドアウインドウガラスと摺接する摺接部と
を有する車両用シール部品において、前記摺接部の少な
くとも一部を前記ドアウインドウガラス側に付勢するば
ね付勢手段を設けたことを要旨とするものである。
【0013】また、本願請求項2に記載の発明は、ウイ
ンドウガラス用開口部のベルトライン部位に沿って配設
される基部と、前記ドアウインドウガラスの内面又は外
面と摺接する単数または複数の摺接部とを有する車両用
シール部品において、前記単数または複数の摺接部の少
なくとも一部を前記ドアウインドウガラス側に付勢する
ばね付勢手段を設けたことを要旨とするものである。
【0014】これら本願請求項1または請求項2に記載
の発明では、シール部品の摺接部(シールリップ)は、
ばね付勢手段により強制的にドアウインドウガラス側に
付勢される。このため、ウインドウフレームとウインド
ウガラスとの距離の大きくなる部位であっても、所望の
シール圧でもって摺接部がドアウインドウガラスに摺接
され、シール性の低下が抑制される。また、摺接部及び
その根元部にスポンジ材を、例えば同時押出成形等によ
り設け、そのスポンジ材の弾性力を付勢手段として利用
する場合に比べて、ばね付勢手段による付勢力を大きな
ものとすることが可能となるとともに、付勢力の調節も
容易であり、ドアウインドウガラスに対する摺接部の追
従性が向上される。
【0015】また、本願請求項3に記載の発明は、前記
請求項1または請求項2に記載の発明において、前記ば
ね付勢手段を、前記摺接部とは異なる材料から形成した
ことを要旨とするものである。
【0016】この本願請求項3に記載の発明では、前記
請求項1または請求項2に記載の発明の作用に加えて、
摺動部自身のゴム弾性力よりも大きな付勢力をその摺接
部に付与することができる。
【0017】また、本願請求項4に記載の発明は、前記
請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載の発明に
おいて、前記ばね付勢手段は、前記摺接部がドアウイン
ドウガラスに摺接した状態で前記基部の長手方向に対し
て直交する平面に投影したとき、その投影像の一端部と
他端部とが、接近する方向に弾性変形可能に形成したこ
とを要旨とするものである。
【0018】また、本願請求項5に記載の発明は、前記
請求項4に記載の発明において、前記投影像が略V字状
または略U字状となるように前記ばね付勢手段を形成し
たことを要旨とするものである。
【0019】これら本願請求項4または請求項5に記載
の発明では、前記請求項1〜請求項3のうちいずれか一
項に記載の発明の作用に加えて、ばね付勢手段は、外力
によって、前記投影像の一端部が他端部に接近するよう
に弾性変形しても、その外力が除荷されると、復元力に
よって元の状態に戻る。このため、ばね付勢手段のばね
付勢力を利用することで、例えば三次元形状のドアウイ
ンドウガラスの昇降動の際、前記距離が大きくなった
り、小さくなったりしても、その距離の変化に応じて摺
接部の撓み量を変化させることが可能となる。
【0020】また、本願請求項6に記載の発明は、前記
請求項1〜請求項5のうちいずれか一項に記載の発明に
おいて、前記ばね付勢手段は、その付勢力が前記基部の
長手方向の一端から他端において連続的または断続的に
付与されるように形成されてなることを要旨とするもの
である。
【0021】例えば、部分的に形状が比較的大きく変化
する三次元形状のドアウインドウガラスが用いられる場
合では、その形状が比較的大きく変化する部分がある。
これに対して、この本願請求項6に記載の発明では、前
記請求項1〜請求項5のうちいずれか一項に記載の発明
の作用に加えて、ドアウインドウガラスの形状が比較的
大きく変化する部分であっても、その部分に対応するば
ね付勢手段の付勢力により、摺接部をドアウインドウガ
ラスに摺接させ易くなる。また、ばね付勢手段を、基部
の長手方向の一端から他端において断続的に付与するよ
うに形成した場合には、摺接部によるシール圧を強化し
たい部分にのみばね付勢手段を設けるといったシール圧
の調整が容易となる。
【0022】また、本願請求項7に記載の発明は、前記
請求項1〜請求項6のうちいずれか一項に記載の発明に
おいて、前記ばね付勢手段は、前記基部と前記摺接部と
の間に配設されることを要旨とするものである。
【0023】また、本願請求項8に記載の発明は、前記
請求項7に記載の発明において、前記ばね付勢手段は、
前記基部と前記摺接部との間の屈曲相当部に配設される
ことを要旨とするものである。
【0024】これら本願請求項7または請求項8に記載
の発明では、前記請求項1〜請求項6のうちいずれか一
項に記載の発明の作用に加えて、ばね付勢手段を前記の
部位に配設することで、そのばね付勢手段の付勢力によ
り、摺接部に基部に対して離間または接近しようとする
力が働く。このため、その摺接部とドアウインドウガラ
スとの摺接がより確実なものとなる。
【0025】また、本願請求項9に記載の発明は、前記
請求項1〜請求項8のうちいずれか一項に記載の発明に
おいて、前記ばね付勢手段が線材からなることを要旨と
するものである。
【0026】この本願請求項9に記載の発明では、前記
請求項1〜請求項8のうちいずれか一項に記載の発明の
作用に加えて、ばね付勢手段の重量が小さいため、同ば
ね付勢手段を設けたことによるシール部品の重量の増加
が小さく抑えられる。
【0027】また、本願請求項10に記載の発明は、前
記請求項1〜請求項9のうちいずれか一項に記載の発明
において、前記ばね付勢手段を、前記摺接部及び前記基
部の少なくとも一部に埋設したことを要旨とするもので
ある。
【0028】この本願請求項10に記載の発明では、前
記請求項1〜請求項9のうちいずれか一項に記載の発明
の作用に加えて、ばね付勢手段を備える車両用シール部
品であっても、同シール部品を通常の組み付け作業でド
アのウインドウフレーム及びベルトライン部位に装着さ
せることが可能となる。また、ばね付勢手段の劣化、脱
落等の発生が抑制される。
【0029】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)以下に、本発
明を、車両用シール部品としてのガラスランに適用した
第1の実施形態について、図1〜図5を参照して説明す
る。
【0030】図1に示すように、車両のドアとしてのフ
ロントドア11には、ドアウインドウガラス12の外周
形状に対応したウインドウフレーム13が形成されてい
る。そして、フロントドア11のベルトライン部位14
と、ウインドウフレーム13の下辺部を除く他の辺部と
でウインドウガラス用開口部100が形成されている。
ここで、ドアウインドウガラス12は、車両のボディ
(図示略)の丸みに合わせて、図1中に示す矢印A、す
なわち車両の上下(高さ)方向、及び矢印B、すなわち
車両の前後方向において大きく湾曲した形状、いわゆる
三次元形状に形成されている。また、同ドアウインドウ
ガラス12は、ウインドウフレーム13内を前記矢印A
の方向に昇降動可能に配設されている。
【0031】ウインドウフレーム13には、その下辺部
を除く他の辺部の内周側に、例えばエチレン−プロピレ
ン−ジエン三元共重合体(EPDM)等のゴム、オレフ
ィン系熱可塑性エラストマー(TPO)等の熱可塑性エ
ラストマー、軟質ポリ塩化ビニル等の軟質合成樹脂、あ
るいは、これらのブレンド物から形成されるガラスラン
20が前記他の辺部に沿って装着されている。
【0032】このガラスラン20は、ウインドウフレー
ム13の横枠部13aに沿って装着される第1の押出成
形部21と、同ウインドウフレーム13の縦枠部13b
に沿って配設される第2の押出成形部22と、ドア11
の内部に収容される第3の押出成形部23と、隣り合う
押出成形部21〜23を連結する型成形部24とを有し
ている。また、各押出成形部21〜23は、公知の押出
成形法により成形され、所定の長さに裁断されたものと
なっている。また、各型成形部24は、公知の射出成形
法を用い、ウインドウフレーム13の角部等に対応する
ように成形されている。なお、押出成形部21〜23
は、型成形部24の射出成形時に接合され、押出成形部
21〜23と型成形部24とが一体化される。
【0033】図3に示すように、前記第1の押出成形部
21には、基部としての本体部25が断面略コの字状に
形成されている。本体部25は、底壁部26と、その両
端からほぼ垂直に延びる一対の側壁部、つまり車内側側
壁部27及び車外側側壁部28とを備えている。また、
車内側側壁部27は、その高さが車外側側壁部28より
も高く形成されている。
【0034】また、各側壁部27,28には、摺接部と
しての一対のシールリップ29が突出形成されている。
このシールリップ29は、各側壁部27,28の先端部
が屈曲するかたちで形成され、ドアウインドウガラス1
2が前記ウインドウガラス用開口部100を開閉する時
の昇降動でドアウインドウガラス12の周縁の内外両面
に対して弾性的に当接して案内するようになっている。
そして、シールリップ29は、ドアウインドウガラス1
2がウインドウガラス用開口部100を閉止した状態で
車内外をシールする役割を担っている。
【0035】また、各側壁部27,28には、それぞれ
外方に向かって延びる保持リップ30が形成されてい
る。そして、各保持リップ30が、前記ウインドウフレ
ーム13の横枠部13a内に形成された保持溝15に係
合することで、ガラスラン20の本体部25がウインド
ウフレーム13内に支持される。
【0036】また、図2に示すように、前記第2及び第
3の押出成形部22,23には、基部としての本体部2
5が断面略コの字状に形成されている。本体部25は、
底壁部26と、その両端からほぼ垂直に延びる一対の側
壁部、つまり車内側側壁部27及び車外側側壁部28と
を備えている。これら各側壁部27,28の先端には、
摺接部としての一対のシールリップ29が突出形成され
ている。また、車内側側壁部27には、そのシールリッ
プ29と底壁部26との間に摺接部としての中間シール
リップ31が形成されている。中間シールリップ31
は、車内側側壁部27から車外側側壁部28に向かって
突出する屈曲相当部としての屈曲部32の先端に形成さ
れ、同屈曲部32の屈曲により、シールリップ29より
も大きな撓み量でもって弾性変形可能となっている。こ
れらシールリップ29,31は、ドアウインドウガラス
12の内外面に対して弾性的に当接するようになってい
る。また、シールリップ29,31は、ドアウインドウ
ガラス12と摺接することでその昇降を案内するととも
に、ドアウインドウガラス12が前記ウインドウガラス
用開口部100を閉止した状態で車内外をシールする役
割を担っている。
【0037】また、各側壁部27,28には、それぞれ
外方に向かって延びる保持リップ30が形成されてい
る。そして、保持リップ30が、前記ウインドウフレー
ム13の縦枠部13b内に形成された保持溝15に係合
することで、本体部25がウインドウフレーム13内に
支持される。
【0038】ここで、上述のように、ドアウインドウガ
ラス12は三次元形状に形成されている。そして、ドア
ウインドウガラス12の昇降動を可能とすべく、ウイン
ドウフレーム13は、その車両の左右方向の幅W(図2
(b)参照)が従来のウインドウフレームにおける車両
の左右方向の幅よりも大きくなるように形成されてい
る。そのため、図2(a)及び(b)に示すように、ド
アウインドウガラス12の外面と同外面に対向するウイ
ンドウフレーム13の内面との距離W1(図2(b)参
照)、及びドアウインドウガラス12の内面と同内面に
対向するウインドウフレーム13の内面との距離W2
(図2(b)参照)がウインドウフレーム13の部位に
よって大きく異なるようになる。このように距離W1、
W2が大きく異なるようになると、前記屈曲部32自身
の弾性力を利用して中間シールリップ31をドアウイン
ドウガラス12に当接させるようにしたとしても、所望
のシール圧でもって車室の内外をシールすることが困難
になるおそれがある。
【0039】そこで、本実施形態では、図2に示すよう
に、第2及び第3の押出成形部22,23の屈曲部32
に、中間シールリップ31をドアウインドウガラス12
側に付勢するばね付勢手段としてのばね部材33が埋設
されている。また、図3に示すように、このばね部材3
3は、第1の押出成形部21における各シールリップ2
9の屈曲相当部としての屈曲部29aにも埋設されてい
る。このばね部材33は、屈曲部29a,32における
本体部25の長手方向の一端から他端に亘って埋設され
ている。これにより、ばね部材33の付勢力が各屈曲部
29a,32の各押出成形部21〜23の一端から他端
において連続的に付与されるようになっている。
【0040】図2(c)及び図4に示すように、ばね部
材33は、線材としての1本の金属製ワイヤから構成さ
れる。ばね部材33は、シールリップ29がドアウイン
ドウガラス12に摺接した状態で、前記本体部25の長
手方向に対して直交する平面に投影したとき、その投影
像が略V字状となるように形成されている。また、ばね
部材33は、前記平面とほぼ平行に、且つ長手方向にお
いて等間隔に形成されるV字部33aと、各V字部33
aの一端を接続するように形成される一端側接続部33
bと、各V字部33aの他端を接続するように形成され
る他端側接続部33cとを備えている。なお、一端側接
続部33bと他端側接続部33cとは、前記長手方向に
おいて交互に形成されている。また、各V字部33a
は、一対の直線状のワイヤ34で互いに連結されてい
る。
【0041】このような構成のばね部材33は、例え
ば、次の手順により形成される。まず、図5に示すよう
に、前記金属製ワイヤの曲げ加工により、中央線mに直
交する縦辺部33dと、同縦辺部33dに連続するとと
もに、前記中央線mに対して平行な上辺部33e及び下
辺部33fとを形成する。その際、上辺部33eと下辺
部33fとを交互に形成する。その後、各縦辺部33d
における上辺部33e近傍及び下辺部33f近傍を、伸
縮性に乏しいワイヤ34で連結する。これにより、ばね
部材33が、後述する押出成形時に前記中央線m方向に
ほどんど伸長しないようにする。そして最後に、各縦辺
部33dを、前記中央線mと交差する部分にてV字状に
曲げ加工する。
【0042】また、このように形成されたばね部材33
は、各押出成形部21〜23の押出成形時、その押出成
形部21〜23の成形材料と共に成形装置内に供給され
る。これにより、前記屈曲部29a,32にばね部材3
3が埋設された押出成形部21〜23が形成される。
【0043】従って、本実施形態によれば、以下のよう
な効果を得ることができる。 (1)本実施形態では、押出成形部21〜23の屈曲部
29a,32にばね部材33を設けた。これにより、シ
ールリップ29,31は、ばね部材33のばね付勢力に
よって強制的にドアウインドウガラス12側に付勢され
る。このため、ウインドウフレーム13とウインドウガ
ラス12との距離W1、W2の大きくなる部位があって
も、シールリップ29,31を所望のシール圧でもって
ドアウインドウガラス12に確実に摺接させることがで
き、シール性の低下を抑制することができる。なお、第
3の押出成形部23においては、シールリップ29,3
1をドアウインドウガラス12に所望のシール圧で摺接
させることにより、ドアウインドウガラス12の昇降時
におけるガタつきをより確実に抑制することができる。
【0044】また、屈曲部29a,32にスポンジ材
を、例えば同時押出成形等により設け、そのスポンジ材
の弾性力を付勢手段として利用する場合に比べて、ばね
部材33による付勢力を大きなものとすることができ
る。従って、シールリップ29,31のドアウインドウ
ガラス12に対する追従性を向上することができる。
【0045】(2)本実施形態では、金属製のワイヤか
らなるばね部材33を用いた。このため、押出成形部2
1〜23の屈曲部29a,32自身のゴム弾性力よりも
大きな付勢力をその屈曲部29a,32に付与すること
ができる。
【0046】(3)また、ばね部材33の重量が小さく
なり、ばね部材33を設けたことによるガラスラン20
の重量の増加を小さく抑えることができる。 (4)本実施形態では、ばね部材33を、シールリップ
29,31がドアウインドウガラス12に摺接した状態
で押出成形部21〜23の本体部25の長手方向に対し
て直交する平面に投影したとき、その投影像が略V字状
となるようにした。これにより、ばね部材33は、ドア
ウインドウガラス12の昇降動により生じる外力によっ
て、V字部33aの一端側接続部33bと他端側接続部
33cとが接近するように弾性変形しても、その外力が
除荷されると、復元力によって元の状態に戻る。このた
め、ばね部材33のばね付勢力を利用することで、三次
元形状のドアウインドウガラス12の昇降動の際、前記
距離W1、W2が大きくなったり、小さくなったりして
も、その距離W1、W2の変化に応じて屈曲部29a,
32の撓み量を変化させることが可能となる。
【0047】(5)本実施形態では、ばね部材33を、
その付勢力が押出成形部21〜23の本体部25の長手
方向の一端から他端において連続的に付与されるように
設けた。このため、形状が比較的大きく変化する部分を
有する三次元形状のドアウインドウガラス12の周縁に
設けられるガラスラン20であっても、その部分に対応
するばね部材33の付勢力により、シールリップ29,
31をドアウインドウガラス12に摺接させ易くなる。
【0048】(6)本実施形態では、ばね部材33を押
出成形部21〜23の屈曲部29a,32に埋設した。
このため、ガラスラン20を通常の組み付け作業でフロ
ントドア11のウインドウフレーム13に装着させるこ
とができる。また、ばね部材33の劣化、脱落等の発生
を抑制することができる。
【0049】(変形例)なお、本発明の第1の実施形態
は、以下のように変形してもよい。 ・前記実施形態では、第2及び第3の押出成形部22,
23における中間シールリップ31の屈曲部32にばね
部材33を埋設する構成とした。しかし、この第2及び
第3の押出成形部22,23において、ばね部材33が
埋設される位置は、中間シールリップ31の屈曲部32
には限定されない。ばね部材33を例えば、車内側側壁
部27と同車内側側壁部27に突出形成されるシールリ
ップ29との間の屈曲部、車外側側壁部28と同車外側
側壁部28に突出形成されるシールリップ29との間の
屈曲部、そして屈曲部32と中間シールリップ31との
間の屈曲部等に埋設する構成としてもよい。また、これ
ら各屈曲部の少なくとも一箇所に埋設する構成としても
よい。
【0050】・また、前記実施形態において、第2及び
第3の押出成形部22,23の中間シールリップ31を
省略した構成としてもよい。なお、そのようにした場合
には、車内側側壁部27側のシールリップ29の高さを
必要な分だけ大きくすることが望ましい。
【0051】・また、前記実施形態において、車内側側
壁部27のみならず、車外側側壁部28にも中間シール
リップを形成する構成としてもよい。なお、このように
した場合には、この中間シールリップの屈曲部にばね部
材を埋設することができる。
【0052】・また、前記実施形態において、車内側側
壁部27側のシールリップ29の先端部と、中間シール
リップ31のドアウインドウガラス12に当接しない側
の先端部とが接続されたような中空部を有するシールリ
ップを形成する構成としてもよい。なお、このようにし
た場合には、ばね部材33を例えば、前記中空部の屈曲
部に埋設することができる。
【0053】(第2の実施形態)次に、本発明を、ベル
トライン部位に装着される車両用シール部品としてのア
ウタウェザストリップ又はインナウェザストリップに適
用した第2の実施形態について、前記第1の実施形態と
異なる部分を中心に図1及び図6を参照して説明する。
【0054】図1に示すように、ウェザストリップとし
てのアウタウェザストリップ40は、フロントドア11
の外板11aのベルトライン部位14に沿って配設され
ている。
【0055】アウタウェザストリップ40は、例えばエ
チレン−プロピレン−ジエン三元共重合体(EPDM)
等のゴム、オレフィン系熱可塑性エラストマー(TP
O)等の熱可塑性エラストマー、軟質ポリ塩化ビニル等
の軟質合成樹脂、あるいは、これらのポリマーブレンド
物から形成されている。このアウタウェザストリップ4
0は、公知の押出成形法により成形され、所定の長さに
裁断されたものとなっている。
【0056】また、アウタウェザストリップ40は、図
6に示すように、ベルトライン部位14に保持される基
部としての本体部41と、モール部42と、ドアウイン
ドウガラス12の外面と摺接する摺接部としてのシール
リップ43と、同じくドアウインドウガラス12の外面
と摺接する摺接部としての水切りブレード44とを備え
ている。
【0057】モール部42は、フロントドア11の外板
11a側のフランジ部を覆う断面逆U字形の本体部41
の外形面部分である。そして、アウタウェザストリップ
40は、本体部41に外板11aのフランジ部を挟んで
ベルトライン部位14に取り付けられている。また、シ
ールリップ43及び水切りブレード44は、本体部41
のドアウインドウガラス12側において上下位置に若干
の間隔をおいて本体部41から突出形成されている。
【0058】シールリップ43は本体部41から斜め上
方に突出形成され、その先端にはドアウインドウガラス
12の外面に接触して、そのドアウインドウガラス12
の外面を払拭可能な植毛45が施されている。シールリ
ップ43の基端には薄肉部46が形成され、この薄肉部
46を介してシールリップ43がドアウインドウガラス
12の外面に対する接触位置と離間位置とに撓曲配置さ
れるようになっている。また、この薄肉部46に対応し
たシールリップ43の下部には、窪み部47が形成され
ている。そして、この窪み部47には、ドアウインドウ
ガラス12が上昇しきった際に、水切りブレード44の
ブレード側突起48が配置されるようになっている。
【0059】また、水切りブレード44は、シールリッ
プ43の下方において本体部41の車内側側壁の車内側
面からドアウインドウガラス12側に延長され、その先
端には、ドアウインドウガラス12の外面に接触して、
その外面の水を除去する先端水切り部49が形成されて
いる。そして、ドアウインドウガラス12の昇降時に、
先端水切り部49の下側エッジまたは上側エッジにおい
てドアウインドウガラス12の外面に接触されて、水切
りが確実に行われるようになっている。
【0060】水切りブレード44には、本体部41側に
中空部50が形成され、この中空部50の両側壁51の
先端側にはそれぞれ薄肉部52が形成されている。この
薄肉部52の本体部41側には、上側厚肉部53及び下
側厚肉部54が形成されている。そして、ドアウインド
ウガラス12の昇降時に、中空部50の両側壁51の厚
肉部53,54の剛性により、水切りブレード44の本
体部41側が所定形状に維持されて、先端水切り部49
が所定位置に保持される。この状態で、先端水切り部4
9が薄肉部52を介して上方または下方に反転撓曲され
るようになっている。つまり、この反転撓曲により、前
記先端水切り部49が上向きまたは下向きに姿勢変更さ
れる。
【0061】本実施形態では、アウタウェザストリップ
40の本体部41と水切りブレード44の上側厚肉部5
3との屈曲相当部としての屈曲部55、そして、同本体
部41と水切りブレード44の下側厚肉部54との屈曲
相当部としての屈曲部56にばね付勢手段としてのばね
部材57がそれぞれ埋設されている。なお、ばね部材5
7は、前記第1の実施形態におけるばね部材33と同様
のものである。
【0062】また、ばね部材57は、アウタウェザスト
リップ40のベルトライン部位14に沿う長手方向の一
端から他端に亘って連続的に付勢力が得られるように埋
設されている。
【0063】従って、本実施の形態によれば、前記第1
実施形態における(1)〜(6)に記載の効果に準じた
効果に加えて、以下のような効果を得ることができる。 (7)本実施形態では、屈曲部55,56にばね部材5
7を設けた。これにより、水切りブレード44の先端水
切り部49は、ばね部材57のばね付勢力によって強制
的にドアウインドウガラス12の外面に付勢される。こ
のため、三次元形状のドアウインドウガラス12であっ
ても、その外面に付着した水分の水切りを確実に行うこ
とができる。
【0064】(変形例)なお、本発明の第2の実施形態
は、以下のように変形してもよい。 ・前記実施形態では、屈曲部55,56にばね部材57
を埋設する構成とした。しかし、ばね部材57を例え
ば、シールリップ43と本体部41との間の屈曲相当部
等に埋設する構成としてもよい。また、ばね部材57を
これら屈曲部55,56、前記屈曲相当部の少なくとも
一箇所に埋設する構成としてもよい。
【0065】・また、前記実施形態では、ドアウインド
ウガラス12の昇降に応じて、シールリップ43がドア
ウインドウガラス12の外面に対して接離可能なアウタ
ウェザストリップ40の例を示した。しかし、本発明
は、通常用いられるタイプのアウタウェザストリップ
や、例えば図7に示すようなインナウェザストリップに
も同様に適用することができる。なお、図7において、
図6と同一の構成については同一の符号を付している。
【0066】・また、前記実施形態では、ばね部材57
を、水切りブレード44がドアウインドウガラス12に
摺接した状態でアウタウェザストリップ40の本体部4
1の長手方向に対して直交する平面に投影したとき、そ
の投影像が略V字状となるようにした。しかし、例えば
図7に示すように、2つの屈曲部が互いに接近した位置
に設けられる場合には、前記投影像が略コ字状となるよ
うにばね部材57を形成するようにしてもよい。
【0067】・また、前記実施形態において、摺接部を
1つのみ有するアウタウェザストリップ40としてもよ
い。その他、前記各実施形態に共通した変更可能な要素
としては、以下のようなものがある。
【0068】・前記各実施形態では、ばね部材33,5
7を、各屈曲部29a,32,55,56に埋設する構
成とした。しかし、これらばね部材33,57を本体部
25,41とシールリップ29,31,43、水切りブ
レード44との間に配設する構成としてもよい。なお、
このようにした場合、例えば図8(a)、(b)に示す
ような態様で、ばね部材33,57の前記投影像におけ
る一端部と他端部との少なくとも一方に係止部36を設
ける。そして、本体部25,41とシールリップ29,
31,43、水切りブレード44のうち前記係止部36
と対応する側に係止溝37を設け、係止部36を係止溝
37に収容させる構成としてもよい。また、ばね部材3
3,57を本体部25,41とシールリップ29,3
1,43、水切りブレード44との一方に、例えばテー
プ等により貼着する構成としてもよいし、接着剤等によ
り接着する構成としてもよい。
【0069】・前記各実施形態では、ばね部材33,5
7を、各屈曲部29a,32,55,56における本体
部25,41の長手方向の一端から他端に亘って配設す
る構成とした。しかし、これらばね部材33,57を各
屈曲部29a,32,55,56における本体部25,
41の長手方向の一部のみに配設する構成としてもよ
い。また、ばね部材33,57を各屈曲部29a,3
2,55,56における本体部25,41の長手方向の
複数の個所に配設して、ばね部材33,57の付勢力が
本体部25,41の長手方向の一端から他端において断
続的に付与されるようにしてもよい。
【0070】・また、前記各実施形態では、ばね部材3
3,57を1本のワイヤの曲げ加工により形成する構成
としたが、ばね部材33,57の形成方法は上記の方法
には限定されない。これを例えば、複数の短線を、例え
ば格子状、はしご状等に接続し、その接続されたもの
を、前記投影像が所定の形状をなすように曲げ加工し
て、ばね部材33,57を形成するようにしてもよい。
【0071】・また、前記各実施形態では、ばね部材3
3,57をワイヤから構成されるものとした。しかし、
ばね部材33,57を、例えば薄板材から構成されるも
のとしてもよい。このようにした場合には、その薄板材
を、例えば格子状、はしご状等に打抜き加工し、打抜き
加工されたものを、前記投影像が所定の形状をなすよう
に曲げ加工して、ばね部材33,57を形成することが
できる。
【0072】・また、前記各実施形態では、ばね部材3
3,57を、前記投影像が略V字状となるように形成し
た。しかし、ばね部材33,57は、前記投影像が略V
字状である必要はなく、同投影像が略U字状となるよう
にばね部材33,57を形成するようにしてもよい。要
は、同投影像における一端部と他端部とが接近する方向
に弾性変形が可能となるようにばね部材33,57が形
成されていればよい。
【0073】・また、前記各実施形態では、ばね部材3
3,57を金属製とした。しかし、このばね部材33,
57は、金属製には限定されない。これを例えば、プラ
スチック材料等、屈曲部29a,32,55,56とは
異なる材料から形成されるばね部材を用いる構成として
もよい。
【0074】・また、前記各実施形態では、三次元形状
のドアウインドウガラス12の周縁に配設されるシール
部品の例を示した。しかし、本発明は、従来用いられて
いるドアウインドウガラス、すなわち平面状のガラス、
または車両の上下方向及び前後方向に僅かに湾曲したガ
ラスの周縁に配設されるシール部品であっても同様に適
用することができる。
【0075】・また、前記各実施形態では、フロントド
ア11に装着されるガラスラン20またはアウタウェザ
ストリップ40を備えた車両用シール部品の例を示し
た。しかし本発明は、リアドアに装着されるガラスラン
及びアウタウェザストリップ等の車両用シール部品にも
同様に適用することができる。
【0076】・また、前記各実施形態では、一対のフロ
ントドア11と一対のリアドアとを備えた車両の例を示
した。しかし、本発明は、一対のサイドドアを備えた車
両(いわゆる、2ドア車、3ドア車)におけるそのサイ
ドドア、一対のフロントドアと1つのリアドアとを備え
た車両、一対のフロントドアと車両の側部に沿ってスラ
イドするスライドドアとを備えた車両、及び一対のフロ
ントドアと1つのリアドアと1つのスライドドアとを備
えた車両におけるそのフロントドア、サイドドアあるい
はリアドア等に装着されるガラスラン及びウエザストリ
ップの少なくとも一方を備える車両用シール部品にも同
様に適用することができる。また、バックドアを備えた
車両において、そのバックドアのドアウインドウガラス
が昇降可能に構成された車両のシール部材にも適用する
ことができる。
【0077】
【発明の効果】以上詳述したように、本願請求項1また
は請求項2に記載の発明によれば、三次元形状のドアウ
インドウガラスの周縁に設けられるシール部品であって
も、摺接部によるシール性の低下を抑制することができ
る。また、スポンジ材の弾性力を付勢手段として利用す
る場合に比べて、摺接部のドアウインドウガラスに対す
る追従性を大きなものとすることができる。
【0078】また、本願請求項3に記載の発明によれ
ば、前記請求項1または請求項2に記載の発明の効果に
加えて、摺動部自身のゴム弾性力よりも大きな付勢力を
その摺接部に付与することができる。
【0079】また、本願請求項4または請求項5に記載
の発明によれば、前記請求項1〜請求項3のうちいずれ
か一項に記載の発明の効果に加えて、ドアウインドウガ
ラスの表面とウインドウフレームの内面との距離の変化
に応じて摺接部の撓み量を変化させることができる。
【0080】また、本願請求項6に記載の発明によれ
ば、前記請求項1〜請求項5のうちいずれか一項に記載
の発明の効果に加えて、摺接部をドアウインドウガラス
に摺接させることが容易となる。また、ばね付勢手段
を、基部の長手方向の一端から他端において断続的に付
与するように形成した場合には、摺接部によるシール圧
を強化したい部分にのみばね付勢手段を設けるといった
シール圧の調整を容易にできる。
【0081】また、本願請求項7または請求項8に記載
の発明によれば、前記請求項1〜請求項6のうちいずれ
か一項に記載の発明の効果に加えて、摺接部とドアウイ
ンドウガラスとの摺接をより確実なものとすることがで
きる。
【0082】また、本願請求項9に記載の発明によれ
ば、前記請求項1〜請求項8のうちいずれか一項に記載
の発明の効果に加えて、ばね付勢手段を設けたことによ
るシール部品の重量の増加を小さく抑えることができ
る。
【0083】また、本願請求項10に記載の発明によれ
ば、前記請求項1〜請求項9のうちいずれか一項に記載
の発明の効果に加えて、シール部品を通常の組み付け作
業でドアのウインドウフレーム及びベルトライン部位に
装着させることができる。また、ばね付勢手段の劣化、
脱落等の発生を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態のガラスランを装着したフロン
トドアの側面図。
【図2】(a)は図1の2a―2a線断面図、(b)は
図1の2b―2b線断面図、(c)は(b)においてば
ね部材の形状を示した断面図。
【図3】図1の3―3線断面図。
【図4】ばね部材の斜視図。
【図5】ばね部材の形成工程の一部を示す平面図。
【図6】第2の実施形態のアウタウェザストリップの断
面図。
【図7】変形例にかかるインナウェザストリップの断面
図。
【図8】(a)及び(b)は変形例にかかるガラスラン
の断面図。
【符号の説明】
11…ドアとしてのフロントドア、12…ドアウインド
ウガラス、13…ウインドウフレーム、14…ベルトラ
イン部位、20…ガラスラン、25,41…基部として
の本体部、29,43…摺接部としてのシールリップ、
29a,32,55,56…屈曲相当部としての屈曲
部、31…摺接部としての中間シールリップ、33,5
7…ばね付勢手段としてのばね部材、40…ウェザスト
リップとしてのアウタウェザストリップ、44…摺接部
としての水切りブレード、100…ウインドウガラス用
開口部。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくともドアのウインドウガラス用開口
    部の周縁に装着され、昇降動可能なドアウインドウガラ
    スの周縁部を支持するとともに、前記開口部の周縁に配
    設される基部と、前記ドアウインドウガラスと摺接する
    摺接部とを有する車両用シール部品において、 前記摺接部の少なくとも一部を前記ドアウインドウガラ
    ス側に付勢するばね付勢手段を設けたことを特徴とする
    車両用シール部品。
  2. 【請求項2】ウインドウガラス用開口部のベルトライン
    部位に沿って配設される基部と、前記ドアウインドウガ
    ラスの内面又は外面と摺接する単数または複数の摺接部
    とを有する車両用シール部品において、 前記単数または複数の摺接部の少なくとも一部を前記ド
    アウインドウガラス側に付勢するばね付勢手段を設けた
    ことを特徴とする車両用シール部品。
  3. 【請求項3】前記ばね付勢手段を、前記摺接部とは異な
    る材料から形成したことを特徴とする請求項1または請
    求項2に記載の車両用シール部品。
  4. 【請求項4】前記ばね付勢手段は、前記摺接部がドアウ
    インドウガラスに摺接した状態で前記基部の長手方向に
    対して直交する平面に投影したとき、その投影像の一端
    部と他端部とが、接近する方向に弾性変形可能に形成し
    たことを特徴とする請求項1〜請求項3のうちいずれか
    一項に記載の車両用シール部品。
  5. 【請求項5】前記投影像が略V字状または略U字状とな
    るように前記ばね付勢手段を形成したことを特徴とする
    請求項4に記載の車両用シール部品。
  6. 【請求項6】前記ばね付勢手段は、その付勢力が前記基
    部の長手方向の一端から他端において連続的または断続
    的に付与されるように形成されてなることを特徴とする
    請求項1〜請求項5のうちいずれか一項に記載の車両用
    シール部品。
  7. 【請求項7】前記ばね付勢手段は、前記基部と前記摺接
    部との間に配設されることを特徴とする請求項1〜請求
    項6のうちいずれか一項に記載の車両用シール部品。
  8. 【請求項8】前記ばね付勢手段は、前記基部と前記摺接
    部との間の屈曲相当部に配設されることを特徴とする請
    求項7に記載の車両用シール部品。
  9. 【請求項9】前記ばね付勢手段が線材からなることを特
    徴とする請求項1〜請求項8のうちいずれか一項に記載
    の車両用シール部品。
  10. 【請求項10】前記ばね付勢手段を、前記摺接部及び前
    記基部の少なくとも一部に埋設したことを特徴とする請
    求項1〜請求項9のうちいずれか一項に記載の車両用シ
    ール部品。
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