JP2002361814A - 複合硬化体及び複合硬化体の製造方法 - Google Patents

複合硬化体及び複合硬化体の製造方法

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JP2002361814A
JP2002361814A JP2001178554A JP2001178554A JP2002361814A JP 2002361814 A JP2002361814 A JP 2002361814A JP 2001178554 A JP2001178554 A JP 2001178554A JP 2001178554 A JP2001178554 A JP 2001178554A JP 2002361814 A JP2002361814 A JP 2002361814A
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Japan
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cured product
papermaking
resin layer
cured
composite
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JP2001178554A
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English (en)
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Kichiya Matsuno
吉弥 松野
Takehiro Satonaka
雄大 里中
Toshiyuki Nomura
俊之 野村
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Ibiden Co Ltd
Original Assignee
Ibiden Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐水、耐湿性の高い製紙スラッジからなる複
合硬化体及びその製造装置を提供する。 【解決手段】 複合硬化体100は、製紙スラッジを硬
化させた硬化体1の表裏に樹脂層6を配置し、樹脂層6
により硬化体1への水分及び湿度の進入を防ぐため、複
合硬化体100の耐水、耐湿性を高めることができる。
このため、製紙スラッジから複合硬化体を製造すること
が可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、製紙スラッジを
板状に固めてなる複合硬化体及びその硬化体の製造方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、地球環境保護の観点から、種々の
産業廃棄物の有効利用が検討されている。例えば、これ
まで森林資源を大量に消費してきた建築産業において
は、建築資材を新たに産業廃棄物に求めることにより、
森林資源の消費量を抑えることが提案されている。
【0003】本発明者らは、紙の製造後に発生する製紙
スラッジを抄造した後、乾燥することで硬化させ、建築
用パネル等として有効に利用し得る硬化体の製造技術を
特願平10−352586号として提案している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特願平
10−352586号による硬化体は、製紙スラッジを
抄造した後、乾燥することで硬化させているため、水
分、湿度を吸収し易く、含水・吸湿により強度が大幅に
低下するという課題があった。
【0005】本発明は、上述した課題を解決するために
なされたものであり、その目的とするところは、耐水、
耐湿性の高い製紙スラッジからなる複合硬化体及びその
製造装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ため、請求項1の複合硬化体は、製紙スラッジを含む原
料溶液を抄造して硬化させた硬化体の表裏に、樹脂層を
配置したことを技術的特徴とする。
【0007】請求項1の複合硬化体は、製紙スラッジを
硬化させた硬化体の表裏に、樹脂層を配置し、樹脂層に
より硬化体への水分及び湿度の進入を防ぐため、複合硬
化体の耐水、耐湿性を高めることができる。
【0008】また、請求項2の複合硬化体は、製紙スラ
ッジを含む原料溶液を抄造して硬化させた硬化体を、接
着剤を介在させて積層した積層体の表裏に、樹脂層を配
設したことを技術的特徴とする。
【0009】請求項2の複合硬化体は、硬化体を接着剤
により積層するため、強度及び耐水性を高めることがで
きる。更に、積層した硬化体の表裏に、樹脂層を配置
し、樹脂層により硬化体への水分及び湿度の進入を防ぐ
ため、複合硬化体の耐水性、耐湿性を高めることができ
る。
【0010】請求項3の複合硬化体は、樹脂層がフェノ
ルウレタン樹脂からなるため、長期に渡り高い防湿性を
保つことができる。
【0011】請求項4の複合硬化体は、樹脂の塗布量が
100g/m2以上500g/m2未満で、耐久性と経済性と
を併せ持つ。ここで、塗布量が100g/m2未満では、
樹脂層が傷付き易く、耐水性を長期に渡り保つことが難
しい。一方、塗布量が500g/m2を越えると、ひび割
れし易くなり、耐湿性が劣る。
【0012】請求項5の製紙スラッジを用いる複合硬化
体の製造方法は、製紙スラッジを含む原料溶液を抄造し
て抄造体を形成し、抄造体を乾燥させて硬化体を形成
し、前記硬化体の表裏に樹脂層を形成することを技術的
特徴とする。
【0013】請求項5の製紙スラッジを用いる複合硬化
体の製造方法では、製紙スラッジを含む原料溶液を抄造
して抄造体を形成し、抄造体を乾燥させて硬化体を形成
する。このため、製紙スラッジから産業用途に用い得る
硬化体を形成することができる。更に、該硬化体の表裏
に樹脂層を形成するため、硬化体の耐水、耐湿性を高め
ることができる。
【0014】請求項6の製紙スラッジを用いる複合硬化
体の製造方法は、製紙スラッジを含む原料溶液を抄造し
て抄造体を形成し、抄造体を乾燥させて硬化体を形成
し、前記硬化体を複数枚接着剤により積層し、積層した
硬化体の表裏に樹脂層を形成することを技術的特徴とす
る。
【0015】請求項6の製紙スラッジを用いる複合硬化
体の製造方法では、製紙スラッジを含む原料溶液を抄造
して抄造体を形成し、抄造体を乾燥させて硬化体を形成
する。このため、製紙スラッジから産業用途に用い得る
硬化体を形成することができる。また、硬化体を接着剤
によって積層するため、強度を高めることができる。更
に、該硬化体の表裏に樹脂層を形成するため、硬化体の
耐水、耐湿性を高めることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】ここでは先ず、後述するこの発明
の複合硬化体の製造方法で製造する複合硬化体の構造に
ついて、図1の模式図に基づき説明する。この複合硬化
体100は、製紙スラッジを乾燥させてなる硬化体1を
接着剤5で積層し、表裏に樹脂層6を形成してなる。
【0017】硬化体1は、2種以上の酸化物の系からな
る無機非晶質体2、及び、無機粒子4を含み、該無機非
晶質体2及び無機粒子4中に有機質繊維状物3が混在し
てなることを基本とする。ここでいう2種以上の酸化物
の系からなる無機非晶質体とは、酸化物(1)−酸化物
(2)・・・−酸化物(n)系(但しnは自然数であ
り、酸化物(1)、酸化物(2)、・・・酸化物(n)
は、それぞれ異なる酸化物)の非晶質体である。
【0018】このような非晶質体は、正確な定義づけが
困難であるが、2種以上の酸化物を固溶あるいは水和反
応等させることにより生成する、非晶質の化合物である
と考えられる。このような無機非晶質の化合物は、蛍光
X線分析により、酸化物を構成する元素(Al、Si、
Ca、Na、Mg、P、S、K、Ti、Mn、Fe、Z
nから選ばれる少なくとも2種以上)が確認され、X線
回折による分析のチャートでは2θ:10°〜40°の
範囲でハローが見られる。このハローは、X線の強度の
緩やかな起伏であり、X線チャートでブロードな盛り上
がりとして観察される。なお、ハローは半値幅が2θ:
2°以上である。
【0019】上記硬化体1は、まず無機非晶質体2が強
度発現物質となり、しかも有機質繊維状物3が無機非晶
質体2中に分散して破壊靱性値を改善するため、曲げ強
度値や耐衝撃性を向上させることができる。また、強度
に異方性がなく、均質な硬化体が得られる。さらに、非
晶質体であるため、低密度で充分な強度が得られるとい
う利点もある。
【0020】なお、上記非晶質体が強度発現物質となる
理由は定かではないが、結晶質の構造に比べてクラック
の進展が阻害されるためではないかと推定される。ま
た、結晶質中に比べて非晶質中の方が繊維状物が均一に
分散しやすいことから、破壊靱性値も向上すると考えら
れる。その結果、釘を打ち込んだり貫通孔を設けても、
クラックが生じないために、建築材料などの加工を必要
とする材料に最適なものとなる。
【0021】ここで、酸化物としては、金属および/ま
たは非金属の酸化物を使用でき、Al2 3 、Si
2 、CaO、Na2 O、MgO、P2 5 、SO3
2 O、TiO2 、MnO、Fe2 3 およびZnOか
ら選ばれることが望ましい。とりわけ、Al2 3 −S
iO2 −CaO系またはAl2 3 −SiO2 −CaO
−酸化物系からなる非晶質体、もしくはこれら非晶質体
の複合体が最適である。なお、後者の非晶質体における
酸化物は、Al2 3 、SiO2 およびCaOを除く金
属および/または非金属の酸化物の1種以上である。
【0022】まず、Al2 3 −SiO2 −CaO系か
らなる非晶質体は、Al2 3 、SiO2 およびCaO
の各成分の全部または一部が互いに固溶あるいは水和反
応などにより生成する非晶質構造を有する化合物であ
る。すなわち、Al2 3 とSiO2 、SiO2 とCa
O、Al2 3 とCaO、そしてAl2 3 、SiO2
およびCaOの組合せで固溶あるいは水和反応等させる
ことにより生成する化合物のいずれかを含むと考えられ
る。
【0023】このような無機非晶質の化合物は、蛍光X
線分析により、Al、Si、Caが確認され、X線回折
による分析のチャートでは2θ:10°〜40°の範囲
で上記ハローが見られる。
【0024】また、Al2 3 、SiO2 およびCaO
以外に少なくとも1種の酸化物を加えた系、つまりAl
2 3 −SiO2 −CaO−酸化物系からなる非晶質体
は、上記Al2 3 −SiO2 −CaO系での組み合わ
せ以外に、Al2 3 と酸化物、SiO2 と酸化物、C
aOと酸化物、Al2 3 とSiO2 と酸化物、SiO
2 とCaOと酸化物、Al2 3 とCaOと酸化物、そ
してAl2 3 とSiO2 とCaOと酸化物の組合せで
固溶あるいは水和反応等させることにより生成する化合
物のいずれかを含むと考えられる。
【0025】なお、前記酸化物が2以上、つまり、Al
2 3 −SiO2 −CaO−酸化物(n)系(nは2以
上の自然数)の非晶質体であれば、これらの酸化物、例
えば酸化物(1)、酸化物(2)・・・酸化物(n)
(nは2以上の自然数で、酸化物(n)は、nの値が異
なればそれぞれ異なる酸化物を意味し、かつAl
2 3、SiO2 、CaOを除いたものである)のそれ
ぞれから選ばれる少なくとも2種の組合せで固溶あるい
は水和反応等させることにより生成する化合物、Al2
3 、SiO2 、CaOから選ばれる少なくとも2種の
組合せで固溶あるいは水和反応等させることにより生成
する化合物、さらに酸化物(1)、酸化物(2)・・・
酸化物(n)(nは2以上の自然数)のそれぞれから選
ばれる少なくとも1種と、Al2 3 、SiO2 、Ca
Oから選ばれる少なくとも1種との組合せで固溶あるい
は水和反応等させることにより生成する化合物のいずれ
かを含むと考えられる。
【0026】このような無機非晶質の化合物は、蛍光X
線分析により、Al、Si、Caに加えて、酸化物を構
成する元素(Na、Mg、P、S、K、Ti、Mn、F
e、Znから選ばれる少なくとも2種以上)が確認さ
れ、X線回折による分析のチャートでは2θ:10°〜
40°の範囲で上記ハローが見られる。
【0027】ここで、Al2 3 、SiO2 およびCa
Oと組み合わせる酸化物は、1種または2種以上であ
り、Al2 3 、SiO2 、CaOを除く金属および/
または非金属の酸化物を使用でき、例えばNa2 O、M
gO、P2 5 、SO3 、K2O、TiO2 、MnO、
Fe2 3 およびZnOから選ぶことができる。この選
択は、硬化体に期待する特性を基準に行うことができ
る。
【0028】例えば、Na2 OまたはK2 Oは、アルカ
リなどで除去できるため、めっき処理に先立って除去処
理を行えば、硬化体表面の被めっき面が粗くなってめっ
きのアンカーとして作用させることができる。MgO
は、Al2 3 、SiO2 、CaOと固溶して強度発現
に寄与し、曲げ強度や耐衝撃性を大きく改善する。P2
5 は、骨との癒着を助けるため生体材料(人工歯根、
人工骨)に使用する場合は特に有利である。SO3 は、
殺菌作用があり抗菌建築材料に適している。TiO
2 は、白系着色材であるとともに、光酸化触媒として作
用することから、付着した有機汚染物質を強制的に酸化
でき、光を照射しただけで洗浄できるという自浄力のあ
る建築材料、あるいは各種フィルター、反応触媒として
使用できるという特異な効果を有する。MnOは暗色系
の着色材、Fe2 3 は明色系の着色材、ZnOは白系
の着色材として有用である。なお、これらの酸化物は非
晶質体中にそれぞれ単独で存在していてもよい。
【0029】上記非晶質体の組成物は、それぞれAl2
3 、SiO2 およびCaOに換算して、Al2 3
硬化体の全重量に対して3〜51重量%、SiO2 :硬
化体の全重量に対して6〜53重量%およびCaO:硬
化体の全重量に対して8〜63重量%で、かつそれら合
計が100重量%をこえない範囲において、含有するこ
とが好ましい。
【0030】なぜなら、Al2 3 の含有量が3重量%
未満あるいは51重量%をこえると、硬化体の強度が低
下し、また、SiO2 の含有量が6重量%未満あるいは
53重量%をこえても、硬化体の強度が低下する。ま
た、CaOの含有量が8重量%未満あるいは63重量%
をこえてもやはり硬化体の強度が低下するのである。
【0031】さらに、酸化物に換算してCaO/SiO
2 の比率を0.2〜7.9、CaO/Al2 3 の比率
を0.2〜12.5に調整することが、強度の大きい硬
化体を得るのに有利である。
【0032】また、Al2 3 、SiO2 およびCaO
以外の酸化物として、Na2 O、MgO、P2 5 、S
3 、K2 O、TiO2 、MnO、Fe2 3 およびZ
nOのうち1種または2種以上を含有する場合、各成分
の好適含有量は次のとおりである。なお、これら酸化物
の合計量は、100重量%を越えないことはいうまでも
ない。 Na2 O :硬化体の全重量に対して0.1〜1.2重量% MgO :硬化体の全重量に対して0.3〜11.0重量% P2 5 :硬化体の全重量に対して0.1〜7.3重量% SO3 :硬化体の全重量に対して0.1〜3.5重量% K2 O :硬化体の全重量に対して0.1〜1.2重量% TiO2 :硬化体の全重量に対して0.1〜8.7重量% MnO :硬化体の全重量に対して0.1〜1.5重量% Fe2 3 :硬化体の全重量に対して0.2〜17.8重量% ZnO :硬化体の全重量に対して0.1〜1.8重量% これら酸化物の含有量を上記範囲に限定した理由は、上
記範囲を逸脱すると硬化体の強度が低下するからであ
る。
【0033】なお、非晶質構造か否かは、X線回折によ
り確認できる。すなわち、X線回折により2θ:10°
〜40°の領域でハローが観察されれば、非晶質構造を
有していることを確認できる。なお、この発明では、完
全に非晶質構造となっているもの以外に、非晶質構造中
にHydrogen Aluminium Silicate 、Kaolinite 、Zeolit
e 、Gehlenite,syn 、Anorthite 、Melitite、Gehlenit
e-synthetic 、tobermorite 、xonotlite 、ettringite
や、SiO2 、Al 2 3 、CaO、Na2 O、Mg
O、P2 5 、SO3 、K2 O、TiO2 、MnO、F
2 3 およびZnOなどの酸化物、そしてCaCO3
(Calcite )などの結晶体が混在していてもよい。
【0034】これら結晶体は、それ自体が強度発現物質
になるとは考えられないが、例えば、硬度および密度を
高くして圧縮強度を改善したり、クラックの進展を抑制
するなどの効果があると考えられる。なお、結晶体の含
有量は、硬化体の全重量に対して0.1〜50重量%で
あることが望ましい。なぜなら、結晶体が0.1重量%
未満では、硬度および密度を高くして圧縮強度を改善し
たり、クラックの進展を抑制するなどの効果が十分得ら
れず、逆に50重量%を超えると、曲げ強度低下を招く
からである。
【0035】ちなみに、上記Al2 3 −SiO2 系の
結晶性化合物がHydrogen AluminiumSilicate 、Kaolini
te 、Zeolite 、Al2 3 −CaO系の結晶性化合物
がCalcium Aluminate 、CaO−SiO2 系の結晶性化
合物がCalcium Silicate、Al2 3 −SiO2 −Ca
O系の結晶性化合物がGehlenite,syn 、Anorthite であ
り、またAl2 3 −SiO2 −CaO−MgO系の結
晶性化合物がMelitite、Gehlenite-synthetic である。
さらに、上記結晶体としてはCaを含むものが望まし
く、Gehlenite,syn (Ca2 Al2 7 )、Melitite-s
ynthetic(Ca2 (Mg0.5 Al0.5 )(Si1. 5 Al
0.5 7 ))、Gehlenite-synthetic (Ca2 (Mg
0.25Al0.75)(Si1.25Al0.757 ))、Anorthit
e,ordered (Ca2 Al2 Si2 8 )、炭酸カルシウ
ム(Calcite )を含有していても良い。
【0036】またこの発明の製造方法で製造する硬化体
では、少なくとも2種以上の酸化物の系からなる非晶質
体中に、ハロゲンを添加してもよい。このハロゲンは、
固溶体、水和物の生成反応の触媒となり、また燃焼抑制
物質として作用する。その含有量は、0.1〜1.2重
量%が望ましい。なぜなら、0.1重量%未満では強度
が低く、1.2重量%を越えると燃焼により有害物質を
発生するからである。ハロゲンとしては、塩素、臭素、
フッ素が望ましい。
【0037】同様に、炭酸カルシウム(Calcite )を添
加していてもよい。炭酸カルシウムそれ自体は強度発現
物質ではないが、炭酸カルシウムの周囲を非晶質体が取
り囲むことにより、クラックの進展を阻止するなどの作
用により強度向上に寄与すると考えられる。この炭酸カ
ルシウムの含有量は、硬化体の全重量に対して48重量
%以下が望ましい。この理由は、48重量%を越えると
曲げ強度が低下するからである。また、0.1重量%以
上が望ましい。0.1重量%未満では、強度向上に寄与
しないからである。
【0038】さらに、結合剤を添加することも、強度の
さらなる向上や、耐水性、耐薬品性および耐火性の向上
に、有利である。この結合剤としては、熱硬化性樹脂お
よび無機結合剤のいずれか一方または両方からなること
が望ましい。熱硬化性樹脂としては,フェノール樹脂,
メラミン樹脂,エポキシ樹脂,ユリア樹脂から選ばれる
少なくとも1種以上の樹脂が望ましい。無機結合剤とし
ては,珪酸ソーダ,シリカゲル及びアルミナゾルの群か
ら選ばれる少なくとも1種以上が望ましい。
【0039】次に、この発明の硬化体の製造方法におい
て無機非晶質体中に混在させる有機繊維状物は、多糖類
からなる有機質繊維状物を使用する。なぜなら、多糖類
にはOH基が存在し、水素結合によりAl2 3 、Si
2 またはCaOの各種化合物と結合しやすいからであ
る。
【0040】この多糖類は、アミノ糖、ウロン酸、デン
プン、グリコーゲン、イヌリン、リケニン、セルロー
ス、キチン、キトサン、ヘミセルロースおよびペクチン
から選ばれる少なくとも1種以上の化合物であることが
望ましい。これら多糖類からなる有機質繊維状物として
は、一般に、パルプや、パルプかす、新聞や雑誌などの
古紙の粉砕物が有利に適合する。
【0041】なお、上記繊維状物の含有率は、2〜75
重量%であることが望ましい。この理由は、2重量%未
満では硬化体の強度が低下し、一方75重量%を越える
と防火性能、耐水性、寸法安定性などが低下するおそれ
があるからである。さらに、繊維状物の平均長さは、1
0〜1000μmが望ましい。平均長さが短すぎると絡
み合いが生じず、また長すぎると空隙が生じて硬化体の
強度が低下しやすいからである。
【0042】以上の硬化体1は、紙スラッジ(スカム)
を乾燥させて凝集硬化させたものが最適である。すなわ
ち、製紙スラッジは、無機物を含むパルプかすであり、
有機質繊維状物を含んでおり、産業廃棄物を原料として
使用するため低コストであり、環境問題の解決に寄与す
るからである。しかも、この製紙スラッジは、それ自体
がバインダーとしての機能を有しており、それ自体のみ
で、又は、他の産業廃棄物と混練することにより、所望
の形状に成形できる利点を有する。
【0043】また、製紙スラッジ中には、パルプの他
に、Al2 3 、SiO2 、CaO、Na2 O、Mg
O、P2 5 、SO3 、K2 O、TiO2 、MnO、F
2 3およびZnOの結晶もしくはこれら酸化物の前
駆体であるゾル状物、またはそれらの複合物、ハロゲン
および炭酸カルシウムから選ばれる少なくとも1種、そ
して水を含むのが、一般的である。
【0044】上述したように硬化体1中に、無機粒子4
が混在させてある。これは、無機粒子4を混在させるこ
とが、防火性を向上させたり、非晶質体と反応して強度
発現物質を形成して強度を向上するのに有利であり、こ
の無機粒子量を調整することにより、硬化体の比重を調
整することもできるからである。更に、無機粒子4を混
在させることで、後述するように抄造体を乾燥・硬化さ
せる際に、乾燥性が改善され、高温で短時間での乾燥が
可能になり、硬化体1の生産性が向上するからである。
【0045】上記無機粒子4としては、炭酸カルシウ
ム、水酸化カルシウム、シラス、シラスバルーン、パー
ライト、水酸化樹脂層、シリカ、アルミナ、タルク、炭
酸カルシウム、産業廃棄物粉末から選ばれる少なくとも
1種以上を使用できる。特に、産業廃棄物粉末として
は、製紙スラッジの焼成粉末、ガラスの研磨屑、および
珪砂の粉砕屑から選ばれる少なくと1種以上の産業廃棄
物粉末を用いることが望ましい。なぜなら、これら産業
廃棄物粉末を使用することにより、低コスト化を実現で
き、さらに環境問題の解決に寄与できるからである。
【0046】なお、製紙スラッジを焼成した無機粒子
は、製紙スラッジを300〜1500℃で加熱処理する
ことによって得られる。かくして得られる無機粒子は、
非晶質であり、強度および靱性に優れ、かつ密度も小さ
いため、硬化体に分散させることにより軽量化を実現で
きる。また、製紙スラッジを300℃以上800℃未満
で焼成した場合および、300〜1500℃で加熱処理
後、急冷することによって得られる無機粒子は、確実に
非晶質体を含むため有利である。無機粒子4は、比表面
積が、0.8〜100m2 /gであることが望ましい。
0.8m2 /g未満では、非晶質体と無機粒子の接触面
積が小さくなり強度が低下してしまい、逆に100m2
/gを越えるとクラック進展や硬度の向上といった効果
が低下して結果的に強度が低下する。
【0047】さらに、無機粒子4中には、シリカ、アル
ミナ、酸化鉄、酸化カルシウム、酸化マグネシウム、酸
化カリウム、酸化ナトリウム、五酸化リンから選ばれる
少なくとも1種以上の無機物が含まれるていることが望
ましい。これらは化学的に安定で耐候性に優れ、建築材
料などの産業材料として望ましい特性をそなえているか
らである。
【0048】この無機粒子4は、その平均粒子径が小さ
すぎても大きすぎても充分な強度が得られない。強度を
得るためには、1〜100μmの範囲にあることが望ま
しい。一方、抄造体を乾燥させる際の水抜けを良くし、
生産性を高めるためには、無機粒子4が大きい方(10
〜100μm)が望ましい。このため、無機粒子4の平
均粒子径は、10〜100μmであることが最も望まし
い。無機粒子の含有量は、製紙スラッジとの重量比で1
0〜90重量%であることが望ましい。すなわち、無機
粒子が多すぎると強度が低下し、逆に無機粒子の量が多
すぎるともろくなり、いずれにしても強度が低下するか
らである。また、10%以下では、抄造体を乾燥させる
際の水抜けを改善することができないからである。
【0049】この発明の方法で製造した硬化体1は、各
種産業において利用され、ケイ酸カルシウム板、パーラ
イトボード、合板、石膏ボードなどに代わる新たな建築
材料を始めとして、義肢、人工骨、人工歯根用の医療材
料、プリント配線板のコア基板、層間樹脂絶縁層などの
電子材料に使用することができる。
【0050】本実施例では、硬化体1を接着剤5で積層
するため、強度及び耐水性を高めることができる。即
ち、接着剤5が耐水壁としての役割を果たし、水分、湿
度の内部への侵入を防ぐ。更に、積層した硬化体1の表
裏に樹脂層6を形成してあり、樹脂層6によって硬化体
への水分及び湿度の進入を防ぐため、複合硬化体の耐
水、耐湿性を高めることができる。
【0051】第1実施例では、防湿用の樹脂層を被覆す
るため、長期に渡り高い耐水性を保つことができる。こ
こで、樹脂層6は、樹脂の塗布量が100g/m2以上5
00g/m2未満であることが、耐久性と経済性とを併せ
持つため望ましい。ここで、塗布量が100g/m2未満
では、樹脂層が傷付き易く、耐水性を長期に渡り保つこ
とが難しい。一方、塗布量が500g/m2を越えると、
ひび割れにより湿度が侵入し易くなり、樹脂層のコスト
が上昇し経済性が損なわれる。本実施例では、樹脂層6
としてフェノルウレタン樹脂を用いるが、フェノル樹
脂、スチレン−アクリル、アクリル等種々の樹脂を用い
ることができる。特に、硬化性の樹脂が表面に傷が付き
難いため望ましい。即ち、パラフィン、ワックス等は、
表面が柔らかく傷付き易いため、耐湿性を長期に渡り保
つことが困難である。
【0052】次に、この発明に係る硬化体の製造方法及
び硬化体の製造装置の第1実施形態について図2〜図8
を参照して説明する。この発明の製造方法では、複合硬
化体の原料に製紙スラッジを他の産業廃棄物と昆練する
ことなく使用する。この発明の製造方法で使用する製紙
スラッジとしては、印刷・情報用紙、クラフト紙、チタ
ン紙、ティッシュペーパー、ちり紙、トイレットペーパ
ー、生理用品、タオル用紙、工業用雑種紙または家庭用
雑種紙等を製造する際のパルプ製造工程、古紙等の原料
処理工程、抄造工程などで排出される製紙スラッジが望
ましい。製紙スラッジは、丸東窯材社が取扱っている。
【0053】図2は、硬化体の製造装置の全体の構成を
示している。硬化体の製造装置は、製紙スラッジを調整
しスラリー14を生成する原料調整機構10と、スラリ
ー14から抄造体26を抄造する抄造機構20と、抄造
体26を加圧し脱水を行う脱水プレス機40と、プレス
された抄造体を乾燥して硬化体1を形成する乾燥機50
と、単板の硬化体1を複数枚圧着させる圧着プレス機6
0と、積層した硬化体1に樹脂を塗布する樹脂塗布機7
0とからなる。
【0054】先ず、原料の調整を行う原料調整機構10
について、図3(A)を参照して説明する。上記原料1
1と、水12とを、後述する吸引脱水により濃度を固形
分0.5〜25重量%となるように計量して混合器13
内に入れ、硫酸樹脂層、塩化第二鉄、ポリ塩化樹脂層、
ポリアクリル酸ナトリウム、ポリメタクリル酸エステ
ル、ポリアクリル酸エステル、ポリアクリルアミドのい
ずれかから成る凝集剤(フロック剤:添加量0.01〜
5%)及びビニロン繊維等の有機繊維(バインダ:添加
量0.1〜10重量%)を添加し、混合器13にて混合
してスラリー14を調整する。有機繊維(バインダ)
は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ビニロンなどの合
成繊維、パイプ、古紙から回収されるパルプ、その他、
繊維状の産業廃棄物などを用いることができる。原料は
製紙スラッジに、更に各種無機粉末や樹脂を添加するこ
とができる。
【0055】このスラリー14を、底部にフィルター1
6が設けられた脱水容器15を使用して吸引脱水する。
吸引脱水することにより、濃度が固形分0.5〜25重
量%となるようにする。吸引脱水では、製紙スラッジの
繊維が配向しないため、得られる複合硬化体に反りやク
ラックが発生しにくい。
【0056】この脱水容器15の底部は真空ポンプ17
と連結しており、真空ポンプ17の稼働により水分を吸
引する。フィルター16は特に限定されないが、焼結金
属、多孔樹脂層(直径1〜5mmの穴があいた樹脂層)、
多孔質セラミックフィルター、多孔質の樹脂、ガラス繊
維板などを使用できる。脱水容器15にて水分調整され
た原料14を、チェストタンク18内に一時貯留する。
該チェストタンク18には、攪拌用のプロペラが備えら
れており、原料中の固形分が沈降しないようになってい
る。
【0057】なお、本実施形態では、脱水容器15によ
り水分を調整しているが、図3(B)に示すように、脱
水容器15を用いることなく、混合器13への水の添加
量のみで含水率を調整することも可能である。
【0058】引き続き、上記水分調整を行った製紙スラ
ッジを含むスラリー14から抄造機構20にて抄造体2
6を生成する。スラリー(原料溶液)中には、セメント
などの無機バインダーや樹脂などの有機バインダーを添
加してもよい。この抄造機構20について、図4を参照
して説明する。抄造機構20は、スラリー14を貯留す
る3連のバット21A、21B、21Cと、バット内に
配設され、スラリー14を抄造するワイヤーシリンダ2
2A、22B、22Cと、ワイヤーシリンダ22A、2
2B、22Cにて抄造された抄造体26を転写し、搬送
する搬送ベルト23と、搬送ベルト23にて搬送された
抄造体26を所定の厚みまで巻回しながら積層するメー
キングロール30と、メーキングロール30上の抄造体
26を切断して剥離するための剥離カッタ31と、剥離
された抄造体26を2.1m長に切断するための切断カ
ッタ36と、抄造体26を搬送するベルトコンベア38
とを備える。
【0059】ワイヤーシリンダ22A、22B、22C
は、直径70cmで、幅1.2mに形成されている。本実
施形態では、ろ水(抄造)を行うろ水体が、網状体より
構成される回転ドラム(ワイヤーシリンダ)から成るた
め、原料溶液14から抄造体26を連続して抄造でき、
製紙スラッジから効率的に硬化体を量産することが可能
となる。ワイヤーシリンダ22A、22B、22Cを透
過した水は、パイプ17a及び真空ポンプ17を介して
図3(A)に示す混合器13へ戻される。
【0060】また、本実施形態では、ワイヤーシリンダ
22A、22B、22Cを搬送ベルト23に沿って3台
併設し、当該搬送ベルト23に多層化させながら抄造体
26を転写する。このため、原料溶液14から抄造体2
6を高効率で抄造でき、製紙スラッジから効率的に硬化
体を量産することが可能となる。なお、本実施形態で
は、ワイヤーシリンダの回転数が60回転/分に設定さ
れている。この回転数は、1〜100回/分が望まし
い。原料溶液14から抄造体26を高効率で抄造でき、
製紙スラッジから効率的に硬化体を量産することが可能
となるからである。ここで、回転ドラムが1回転/分よ
りも低いと、抄造効率が低い。一方、回転数が100回
転/分を越えると、均一な厚みで抄造体が出来にくくな
る。本実施形態では、ワイヤーシリンダ22A、22
B、22Cを3台併設したが、1台以上何台でも用いる
ことができる。
【0061】なお、ワイヤーシリンダ22A、22B、
22Cの網目は♯60(1インチ当たりの網目数60)
に形成されている。ワイヤーシリンダ22A、22B、
22Cの網目は♯40〜150が望ましい。原料溶液
(スラリー)14から抄造体26を高効率で抄造でき、
製紙スラッジから効率的に密度の高い硬化体を量産する
ことが可能となるからである。ここで、♯40よりも網
目が荒いと、原料溶液から無機非結晶体のみが抜けて硬
化体の密度及び強度が低下する。一方、♯150よりも
網目が細かいと、水分の抜けが悪くなり、原料溶液から
抄造体を高効率で抄造できなくなる。なお、凝集剤によ
り製紙スラッジ(原料溶液)中にフロックができている
ので、効率的に抄造を行うことができる。
【0062】製紙スラッジを含む原料溶液の濃度は、固
形分0.5〜25重量%であることが望ましい。製紙ス
ラッジからの抄造性を向上させ、効率的に硬化体を量産
することができるからである。即ち、濃度が0.5%未
満では、効率的に原料溶液からワイヤーシリンダ(ろ水
体)を用いて抄造することができず、25%を越える
と、製品の均一性が低下するからである。
【0063】ワイヤーシリンダ22A、22B、22C
にて抄造された抄造体を転写し、搬送する搬送ベルト2
3は、幅1.2mのフェルトからなり、駆動ローラ34
A及び従動ローラ34にて懸架されており、裏面に吸引
ボックス24、24及び吸引ボックス27を設けて、真
空ポンプ17及び真空ポンプ28で吸引しながら脱水を
行っている。即ち、該ベルト23は、製紙スラッジを含
む原料14の水分をフェルトの気孔内へ吸着し、吸着し
た水分が吸引ボックス24を経て真空ポンプ17側へ吸
着され、図3(A)に示す混合器13へ戻される。この
第1実施形態では、ベルト23をフェルトから構成した
が、この代わりに、連続した気孔を有する多孔質の樹
脂、多孔質のゴム、無機繊維を結合剤などで固めたも
の、焼結金属、多孔金属、多孔金属のブロックをゴム等
の可撓性を有するバインダで固めたベルトなどを使用す
ることができる。本実施形態は、搬送ベルト23が連続
する気孔を有する多孔質体で構成され、搬送ベルト23
で搬送しながら吸引ボックス24、24で脱水するた
め、効率的に抄造体26中の水分を減らすことができ
る。これにより、硬化体を均質に構成することができ
る。
【0064】また、本実施形態では、メーキングロール
30の直前に置かれた吸引ボックス27にて、抄造体2
6の水分をスラッジとの重量比で0.9以下、更に好適
には0.8以下に最終調整することで、メーキングロー
ル30に転写される抄造体の水分を適切にするため、円
滑に転写させることができる。すなわち、抄造体26の
水分が0.9を越えると、ベルト23からメーキングロ
ール30への転写が困難になると共に、転写された抄造
体がメーキングロール30の回転に伴い発生する遠心力
で剥離することがあるが、水分を0.9以下にして比重
を軽くすることで、抄造体がメーキングロール30から
剥離することがなくなり、硬化体を効率的に製造するこ
とが可能になる。
【0065】また、本実施形態では、搬送ベルト23の
搬送速度が48m/分に設定されており、これと同期す
るように、ワイヤーシリンダ22A、22B、22Cが
図示しないモータにより駆動され、また、メーキングロ
ール30及びベルトコンベア38が図示しないモータに
より駆動ローラ34Aを介して駆動される。搬送ベルト
23の搬送速度は、5〜80m/分であることが望まし
い。原料溶液から適度な厚さの抄造体を高効率で抄造で
き、効率的に硬化体を量産することが可能となるからで
ある。ここで、搬送速度が5m/分よりも低いと、抄造
体を厚く抄造できる反面、抄造効率が低い。一方、搬送
速度が80m/分を越えると、抄造体が薄くなり、均一
な厚みにし難くなると共に、抄造体が切れることがあ
る。
【0066】搬送ベルト23にて搬送された抄造体を所
定の厚みまで巻回し切断するメーキングロール30は、
直径67cm(外周2.1m)に形成されており、図中反
時計方向に7.5秒で1回転する様に設定されている。
該メーキングロール30は、表面に水を滞留させる貯留
溝32と、この溝32の近傍に位置し、ローラの軸線と
平行に形成された収容溝33に収容された弾性部材35
とを備える。弾性部材35は、ゴムから成る。該メーキ
ングロール30は、表面に搬送ベルト23から搬送され
た抄造体26を多層化させながら巻回する。
【0067】そして、メーキングロール30を所定数
(20〜30)回転させ、抄造体26が所定の厚み(6
〜8mm)に達すると、メーキングロール30の回転と同
期して弾性部材35と当接するように剥離カッタ31が
押し出される。貯留溝32に沿った位置で抄造体26
は、含水率が高く、剥離カッタ31が押し出されると、
貯留溝32に沿って切断され、図5(A)に示すよう
に、切断端がベルトコンベア38側に倒れかかる。そし
て、メーキングロール30の回転及びベルトコンベア3
8の搬送に伴い、所定の厚みの抄造体26がベルトコン
ベア38上まで搬送される(図5(B)参照)。なお、
貯留溝32は廃止することもできる。
【0068】第1実施形態では、メーキングロール30
上の抄造体を、外側から剥離カッタ31を押し当てて切
断することにより剥がすため、メーキングロール30に
転写させながら多層化させた抄造体26を綺麗に剥がす
ことができ、製紙スラッジから効率的に硬化体を量産す
ることが可能になる。また、メーキングロール30上の
抄造体26の切断を、メーキングロール30の回転数が
所定数に達した際に行うため、均一の厚みの抄造体を効
率的に生成することができる。また、剥離カッタ31を
弾性部材35に当接させメーキングロール30上の抄造
体を切断するため、ステンレス製の剥離カッタ31によ
って鉄製のメーキングロール30の表面を傷付けること
がない。
【0069】ここで、図5(C)に示すように、他方の
切断端が切断カッタ36の対応位置まで搬送されると、
切断カッタ36がベルトコンベア38側へ降ろされ、抄
造体26の切断端と搬送ベルト23上を搬送される未積
層の抄造体とが分離される。
【0070】本実施形態では、搬送ベルト23上の抄造
体を、メーキングロール30に転写させながら多層化
し、多層化させた抄造体26が所定厚さに達した段階で
所定の大きさに切断する。メーキングロール30によ
り、均一の厚み(6〜8mm)及び大きさ(1.2m×
2.1m)の抄造体26を連続的に成形できるので、硬
化体を効率的に量産することが可能になる。
【0071】また、本実施形態では、メーキングロール
30にて一端の切断された抄造体26を一定間隔で切断
する切断カッタ36を備える。このため、効率的に所定
長(2.1m)の抄造体26を形成することができる。
なお、本実施形態では、抄造体26の厚みを6〜8mmと
したが、厚みは2cm以下であることが望ましい。2cm以
下の厚みであれば、抄造が容易であり、また、搬送等に
おいても扱い易い。
【0072】抄造体を加圧して脱水を行う脱水プレス機
40について、図6を参照して説明する。図6(A)に
示すように、脱水プレス機40は、平板の下型42と上
型44とから成り、下型42及び上型44の表面にはフ
ェルト46が設けられている。ここでは、フェルトを用
いるが、この代わりに、濾布、スポンジ等の種々の可撓
性を有する多孔質体を用いることができる。
【0073】脱水プレス機40での加圧脱水について説
明する。先ず、図6(B)に示すように、上記切断され
た抄造体26が、図示しない搬送装置により下型42の
フェルト46上に搬入される。次に、図6(C)に示す
ように、上型44を押し下げ、加圧脱水を5〜40Kg/c
m2で5分間行い、抄造体26の水分量をスラッジとの重
量比で0.5未満に調整する。これにより、図6(D)
に示すように抄造体26の厚みを約半分(3〜5mm)に
する。
【0074】第1実施形態では、抄造体26を、フェル
ト(可撓性を有する多孔質体)46を介在させてプレス
して脱水するため、硬化体内の水分を効率的に絞り出
し、内部に水分が集まってス(巣)ができるのを防げ
る。更に、水分を多量に含む抄造体がプレスの際に横方
向へ延びて変形することを防止できる。また、フェルト
によって抄造体26の表面を荒らすことができるため、
後述するように接着剤を介しての密着性を高めることが
できる。
【0075】なお、加圧プレスは、5〜40Kg/cm2で行
うことが望ましい。加圧プレスを5Kg/cm2未満で行う
と、水分量を0.5以下にすることができない。一方、
40Kg/cm2を越えて加圧プレスしても水分量を効率的に
減らすことができず、プレス機が大型化・高価格化する
からである。
【0076】上記プレス機40にて加圧脱水して、含水
率を下げた後、引き続き、図7に示す乾燥機50にてほ
ぼ完全に脱水して(水分量をスラッジとの重量比で0.
03未満)硬化反応を進行させる。これにより強度に優
れる硬化体を製造できる。乾燥機50は、搬送ローラ5
1と、熱風を吹き出す吹き出し口54とを備え、搬送ロ
ーラ51のローラ52に支持された抄造体26に対し
て、上下の各吹き出し口54から130〜160℃の熱
風を、風速25m/sで吹き付け、抄造体26を硬化反応
させて硬化体1にする。この乾燥機50は、抄造体26
に上下から熱風を吹き付け乾燥させるため、反りを発生
させることなく硬化体1を形成することができる。ま
た、上述したように抄造体に無機粒子が添加されている
ため、水抜け性が高く、抄造体を短時間で乾燥させるこ
とができる。なお、乾燥機50は、熱風の吹き出し口5
4を備えるが、この代わりに、赤外線ヒータ、蒸気、天
日乾燥機などを使用することができる。
【0077】上記乾燥機50にて硬化体1を形成した
後、引き続き、図8に示す圧着プレス機60で、硬化体
1を積層する。先ず、図8(A)に示すように平板の下
型62に硬化体1を載置した後、ノズル65から接着剤
66を硬化体1の表面に均等に塗布する。ここで、接着
剤としては、例えば、酢酸ビニール、水性ビニールウレ
タン等を用いることができる。そして、図8(B)に示
すように硬化体1を、接着剤66を介在させて4枚積層
する。その後、上型64を押し下げ、5〜40Kg/cm2
10分間加圧し、硬化体の積層体を得る(図8
(C))。ここで、接着剤66の厚みは約0.1mmに調
整してある。なお、加圧と同時に加熱することも可能で
ある。
【0078】そして、積層した硬化体1の表裏に、図9
に示す樹脂塗布機70で樹脂を塗布する。平板の台72
に積層した硬化体1を載置した後、ノズル75からフェ
ノルウレタン樹脂を均等に塗布し、図1を参照して上述
したように積層した硬化体1の表面に樹脂層6を被覆す
る。塗布量は、100g/m2以上500g/m2未満である
ことが、耐久性と経済性とを併せ持つため望ましい。塗
布量が100g/m2未満では、樹脂層が薄く傷付き易い
ため、耐水性を長期に渡り保つことが難しい。一方、塗
布量が500g/m2を越えると、樹脂層のひび割れによ
り湿度が侵入し易くなり、また、樹脂層のコストが上昇
し経済性が損なわれる。ここでは、樹脂を散布している
が、印刷等により塗布することも可能である。
【0079】複合硬化体100は、さらに搬送されて、
図示しない切断機で所定の大きさに切断される。切断
は、コンベア上に配設されたカッター、或いは、鋸など
で行う。切断された硬化体1は、最後に図示しない検査
機で反りなどの検査を行う。検査機としては、X線セン
サ、赤外線センサなどを使用できる。また、画像処理装
置などで欠けやクラックの有無を検査してもよい。
【0080】本実施形態では、原料溶液をワイヤーシリ
ンダ(ろ水体)を用いて抄造して得られた製紙スラッジ
の抄造体を、複数積層せしめる。これは、抄造により厚
い抄造体を得ることは非効率的であるので、製紙スラッ
ジから薄い抄造体を効率的に抄造し、積層することで必
要とする強度及び厚みの硬化体を製造する。これによ
り、製紙スラッジから効率的に硬化体を量産する。
【0081】第1実施形態の硬化体の製造方法では、単
板の抄造体26をプレスすることで脱水した後、乾燥さ
せるため、単板の抄造体を積層してから硬化させるのに
対して、製造が容易である。また、硬化体1を、接着剤
5を介在させて積層し硬化体の積層体を得るため、単板
の抄造体を積層してから硬化させた物に対して、耐水性
及び強度に優れる。
【0082】更に、積層した硬化体1の表裏に樹脂層6
を形成してある。複合硬化体に曲げ、引っ張り力が加わ
った場合でも、硬化体1の積層体が曲げ強度に優れてい
るため、しかも積層体の表面に樹脂層6が設けられてい
ることも相まって、容易に破壊が起きない構成となって
いる。また、表面に局所的に圧力が加わっても凹みや窪
みが生じることもない。また、樹脂層6により硬化体へ
の水分及び湿度の進入を防ぐため、複合硬化体の耐水、
耐湿性を高めることができる。
【0083】この複合硬化体100の試験結果について
図10〜図14を参照して説明する。図10は、曲げ強
さの試験結果を示している。ここでは、樹脂層6を被覆
しない硬化体の積層体と、フェノルウレタン樹脂を被覆
した複合硬化体と、パラフィンを被覆した複合硬化体と
を3枚ずつ用意し、曲げ強さ(Kgf/cm2)を測定した平
均値を表にしてある。フェノルウレタン樹脂は、125
g/m2塗布した。一方、パラフィンは、パラフィンを1
00℃に溶解した溶液中に70℃の基材をドブ付けした
後、表面のパラフィンを削り、212g/m2に調整し
た。ここで、基材を50mm幅、450mm長さ、厚み25
mmに形成し、曲げ強度スパンを380mmに設定し、通常
状態(ハッチングの無い棒グラフ)と、含水後の状態
(ハッチングの有る棒グラフ)とを測定した。折れ線
は、含水による曲げ強度劣化率(%)を示している。含
水条件として、基材を65℃の温水に2時間浸けた後、
常温水に1時間浸けた直後の値を測定した。
【0084】樹脂層6を被覆しない硬化体のみのもの
は、通常状態で曲げ強度122.4Kgf/cm2で、含水状
態で26.67Kgf/cm2まで下がった。即ち、劣化率が
78%であった。一方、フェノルウレタン樹脂を被覆し
た複合硬化体は、通常状態で曲げ強度102.26Kgf/
cm2で、含水状態で63.27Kgf/cm2となった。即ち、
劣化率が38%であった。パラフィンを被覆した複合硬
化体は、通常状態で曲げ強度128.88Kgf/cm2で、
含水状態で115.25Kgf/cm2となった。即ち、劣化
率が10%であった。
【0085】図11は、曲げヤング係数の試験結果を示
している。ここでは、上記曲げ強度の試験と同様に樹脂
層6を被覆しない硬化体の積層体と、フェノルウレタン
樹脂を被覆した複合硬化体と、パラフィンを被覆した複
合硬化体とを3枚ずつ用意し、曲げヤング係数(Kgf/cm
2)を測定した平均値を表にしてある。曲げ強度試験と
同様に基材を50mm幅、450mm長さ、厚み25mmに形
成し、曲げ強度スパンを380mmに設定して、通常状態
(ハッチングの無い棒グラフ)と、含水後の状態(ハッ
チングの有る棒グラフ)とを測定した。折れ線は、含水
による曲げ強度劣化率(%)を示している。含水条件と
して、曲げ強度と同様に基材を65℃の温水に2時間浸
けた後、常温水に1時間浸けた直後の値を測定した。
【0086】樹脂層6を被覆しない硬化体のみのもの
は、通常状態で曲げヤング係数26705Kgf/cm2で、
含水状態で1625Kgf/cm2まで下がった。即ち、劣化
率が93%であった。一方、フェノルウレタン樹脂を被
覆した複合硬化体は、通常状態で曲げヤング係数251
24Kgf/cm2で、含水状態で11875Kgf/cm2となっ
た。即ち、劣化率が53%であった。パラフィンを被覆
した複合硬化体は、通常状態で曲げヤング係数2952
8Kgf/cm2で、含水状態で17710Kgf/cm2となった。
即ち、劣化率が40%であった。
【0087】以上の試験結果から、樹脂層を被覆するこ
とで含水による強度低下を防げることが明らかになっ
た。なお、パラフィンをコートすることでも、含水によ
る強度低下を防ぎ得るが、パラフィンは剥離、傷付き易
く、長期に渡り強度を保つのは困難と考えられる。
【0088】図12は、吸湿による上記基材の重量、寸
法、厚み変化を示している。ここでは、40℃、湿度9
0%を3日間保った後の上記基材の変化を測定した。樹
脂層6を被覆しない硬化体のみのものは、重量が3.3
0%、寸法が0.32%、厚みが1.79%変化した。
一方、フェノルウレタン樹脂を被覆した複合硬化体は、
重量が3.12%、寸法が0.17%、厚みが0.52
%変化した。パラフィンを被覆した複合硬化体は、重量
が3.67%、寸法が0.46%、厚みが1.14%変
化した。
【0089】図13は、含水による上記基材の重量、寸
法、厚み変化を示している。ここでは、40℃の水に2
4時間浸けた後の上記基材の変化を測定した。樹脂層6
を被覆しない硬化体のみのものは、重量が30.4%、
寸法が0.97%、厚みが6.78%変化した。一方、
フェノルウレタン樹脂を被覆した複合硬化体は、重量が
10.6%、寸法が0.74%、厚みが1.97%変化
した。パラフィンを被覆した複合硬化体は、重量が5.
3%、寸法が0.27%、厚みが0.88%変化した。
【0090】以上の吸湿、含水試験の結果から、樹脂層
を被覆することで、耐湿、耐水性が高められることが明
らかになった。
【0091】引き続き、各種の樹脂の耐湿試験の結果に
ついて、図14を参照して説明する。ここでは、フェノ
ル樹脂(HP3000A+100℃酸硬化剤:図中HP
/G)を被覆した基材と、フェノル樹脂(HP3000
A+常温酸硬化剤:図中HP/F4)を被覆した基材
と、樹脂層を形成しない硬化体(図中B.M)と、フェ
ノルウレタン樹脂(図中P.U)を被覆した基材と、フ
ェノル樹脂(溶剤系レゾール:図中IB−8)を被覆し
た基材と、ポリエチワックス(セメント板、木質繊維板
用:図中E350)を被覆した基材と、スチレン−アク
リル(セメント系外装板用コート剤:図中S−63)を
被覆した基材と、アクリル(床用表面処理剤:図中EP
A−60)を被覆した基材とを、40℃湿度90%中に
7日間置いた間の重量変化率(%)を測定した。なお、
樹脂は、150g/m2を表裏、及び、木口にへらで塗布
した。
【0092】この試験の結果から、フェノルウレタン樹
脂で樹脂層を形成した硬化体は、7日経過した時点で
も、重量変化が3%以下に止まり、耐湿性に最も優れる
ことが判明した。
【0093】なお、上述した第1実施例では、単板の抄
造体を硬化させて硬化体を得てから、単板の硬化体を積
層した後、樹脂層を形成したが、単板の硬化体、又は、
単板の抄造体を積層してから硬化させた硬化体に樹脂層
を被覆することもできる。これにより、耐水、耐湿性を
高めることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の複合硬化体の断面模式図である。
【図2】 本発明の第1実施形態に係る硬化体の製造装
置の概念図である。
【図3】 (A)、(B)は、原料調整機構の概念図で
ある。
【図4】 抄造機構の概念図である。
【図5】 (A)、(B)、(C)は、メーキングロー
ルの動作の説明図である。
【図6】 (A)、(B)、(C)、(D)は、脱水プ
レス機の動作の説明図である。
【図7】 乾燥機の説明図である。
【図8】 (A)、(B)、(C)は、圧着プレス機の
動作の説明図である。
【図9】 樹脂塗布機の動作の説明図である。
【図10】 第1実施形態に係る複合硬化体の曲げ強度
試験の結果を示す図表である。
【図11】 第1実施形態に係る複合硬化体の曲げヤン
グ係数試験の結果を示す図表である。
【図12】 第1実施形態に係る複合硬化体の吸湿試験
の結果を示す図表である。
【図13】 第1実施形態に係る複合硬化体の含水試験
の結果を示す図表である。
【図14】 第1実施形態に係る複合硬化体の吸湿試験
の結果を示す図表である。
【符号の説明】
1 複合硬化体 2 非晶質体 3 繊維状物 4 無機粉末 5 接着剤 6 樹脂層 10 原料調整機構 14 原料溶液(スラリー) 15 脱水容器 16 フィルター 17 真空ポンプ 18 チェストタンク 20 抄造機構 21A、21B、21C バット 22A、22B、22C ワイヤーシリンダ 23 搬送ベルト 24 吸引ボックス 26 抄造体 27 吸引ボックス 28 真空ポンプ 30 メーキングロール 31 剥離カッタ 32 貯留溝 33 収容溝 35 弾性部材 36 切断カッタ 38 ベルトコンベア 40 脱水プレス機 42 下型 44 上型 46 フェルト 50 乾燥機 52 搬送ローラ 54 吹き出し口 60 圧着プレス機 66 接着剤 100 複合硬化体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) E04C 2/24 E04C 2/24 R (72)発明者 野村 俊之 岐阜県大垣市神田町2丁目1番地 イビデ ン株式会社内 Fターム(参考) 2E162 CC06 EA18 4F100 AJ04B AK01A AK01C AK22G AK33A AK33C AK33J AK51A AK51C AK51J BA03 BA06 BA10A BA10C CA02 CB00 EC18 EH41B EH46 EJ08B GB07 JB07 JK01 JL00 YY00A YY00C 4G028 CA01 CB05 CC03

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 製紙スラッジを含む原料溶液を抄造して
    硬化させた硬化体の表裏に、樹脂層を配置したことを特
    徴とする複合硬化体。
  2. 【請求項2】 製紙スラッジを含む原料溶液を抄造して
    硬化させた硬化体を、接着剤を介在させて積層した積層
    体の表裏に、樹脂層を配設したことを特徴とする複合硬
    化体。
  3. 【請求項3】 前記樹脂層がフェノルウレタン樹脂から
    成ることを特徴とする請求項1又は請求項2の複合硬化
  4. 【請求項4】 前記樹脂層の樹脂塗布量が100g/m2
    以上500g/m2未満であることを特徴とする請求項3
    の複合硬化体。
  5. 【請求項5】 製紙スラッジを用いる複合硬化体の製造
    方法であって、 製紙スラッジを含む原料溶液を抄造して抄造体を形成
    し、 抄造体を乾燥させて硬化体を形成し、 前記硬化体の表裏に樹脂層を形成したことを特徴とする
    硬化体の製造方法。
  6. 【請求項6】 製紙スラッジを用いる複合硬化体の製造
    方法であって、 製紙スラッジを含む原料溶液を抄造して抄造体を形成
    し、 抄造体を乾燥させて硬化体を形成し、 前記硬化体を複数枚接着剤により積層し、積層した硬化
    体の表裏に樹脂層を形成したことを特徴とする硬化体の
    製造方法。
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