JP2002371491A - 硬化体の製造方法及び硬化体の製造装置 - Google Patents

硬化体の製造方法及び硬化体の製造装置

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JP2002371491A
JP2002371491A JP2001178549A JP2001178549A JP2002371491A JP 2002371491 A JP2002371491 A JP 2002371491A JP 2001178549 A JP2001178549 A JP 2001178549A JP 2001178549 A JP2001178549 A JP 2001178549A JP 2002371491 A JP2002371491 A JP 2002371491A
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Japan
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paper
papermaking
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papermaking sludge
cured
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Kichiya Matsuno
吉弥 松野
Kenji Sato
健司 佐藤
Satoshi Takahashi
智 高橋
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Ibiden Co Ltd
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Ibiden Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製紙スラッジから硬化体を効率的に量産でき
る硬化体の製造方法及び硬化体の製造装置を提供する。 【解決手段】 原料溶液をろ水体22Aを用いて抄造
し、抄造体を搬送ベルト23に転写した後に転送し、メ
ーキングロール30に転写させながら多層化し、多層化
させた抄造体を所定の大きさに切断し、抄造体を脱水プ
レス機40で脱水した後、乾燥硬化して硬化体1を得
る。一対のローラー42、ローラー44の間を通すこと
で抄造体26の脱水を行うため、脱水を連続して行え、
製紙スラッジから硬化体を効率的に量産することが可能
になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、製紙スラッジを
板状に固めてなる硬化体を量産できる硬化体の製造方法
及び硬化体の製造装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、地球環境保護の観点から、種々の
産業廃棄物の有効利用が検討されている。例えば、これ
まで森林資源を大量に消費してきた建築産業において
は、建築資材を新たに産業廃棄物に求めることにより、
森林資源の消費量を抑えることが提案されている。一
方、従来使用していた無機ボード、例えば、珪酸カルシ
ウム板、パーライト板、スラグ石膏板、木片セメント板
および石膏ボード等について、その低コスト化並びに高
機能化を実現が求められている。
【0003】本発明者らは、紙の製造後に発生する製紙
スラッジを抄造した後、乾燥することで硬化させ、建築
用パネル等として有効に利用し得る硬化体の製造技術を
特願平10−352586号として提案している。更
に、本発明者らは、製紙スラッジから効率的に抄造し、
得られた抄造体から硬化体を製造するための技術を特願
2000−077722にて提案している。
【0004】特願2000−077722の技術では、
製紙スラッジを含む原料溶液をろ水体を用いて抄造し、
該ろ水体表面に製紙スラッジの抄造体を付着させると共
に、この抄造体を搬送ベルトに転写した後に転送し、搬
送ベルト上の抄造体を、硬質ローラーに転写させながら
多層化し、多層化させた抄造体を剥がして所定の大きさ
に切断し、切断した抄造体を複数枚積層した後、積層し
た抄造体をプレスし水分を調整してから乾燥させること
で製紙スラッジの硬化体を得ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特願2
000−077722の技術では、積層した抄造体をプ
レスしているため、効率的に水分を減らすことができ
ず、プレスに時間がかかり、製紙スラッジから効率的に
硬化体を量産できなかった。一方、抄造体を積層する前
に、1枚ずつプレスして脱水する方法も考え得るが、プ
レスにそれぞれ時間がかかり、効率的に硬化体を量産す
ることは、やはり困難である。
【0006】本発明は、上述した課題を解決するために
なされたものであり、その目的とするところは、製紙ス
ラッジから硬化体を効率的に量産できる硬化体の製造方
法及び硬化体の製造装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ため、請求項1は、製紙スラッジからなる硬化体の製造
方法であって、製紙スラッジを含む原料溶液をろ水体を
用いて抄造して抄造体を製造し、製造した抄造体を、一
対のローラーを通して脱水し、脱水した抄造体を乾燥す
ることで硬化体を得ることを技術的特徴とする。
【0008】また、請求項2は、製紙スラッジからなる
硬化体の製造方法であって、製紙スラッジを含む原料溶
液をろ水体を用いて抄造し、該ろ水体表面に製紙スラッ
ジの抄造体を付着させると共に、この抄造体を搬送ベル
トに転写した後に転送し、前記搬送ベルト上の抄造体
を、硬質ローラーに転写させながら多層化し、多層化さ
せた抄造体を所定の大きさに切断し、切断した抄造体
を、一対のローラーを通してして脱水し、脱水した抄造
体を乾燥することで硬化体を得ることを技術的特徴とす
る。
【0009】請求項3は、製紙スラッジからなる硬化体
の製造装置であって、製紙スラッジを含む原料溶液を抄
造するろ水体と、該ろ水体表面の表面に付着した製紙ス
ラッジの抄造体を、転写した後に転送する搬送ベルト
と、前記搬送ベルト上の抄造体を転写させながら多層化
する硬質ローラーと硬質ローラー上に多層化させた抄造
体を所定の大きさに切断する切断器と切断した抄造体を
一対のローラーを通して脱水するプレス機と、脱水した
抄造体を乾燥し硬化体を得る乾燥機とを備えることを技
術的特徴とする。
【0010】請求項1、請求項2の硬化体の製造方法及
び請求項3の硬化体の製造装置では、一対のローラーの
間を通すことで抄造体の脱水を行うため、脱水を連続し
て行え、製紙スラッジから硬化体を効率的に量産するこ
とが可能になる。また、一対のローラーの間を通すこと
で、抄造体を均一な厚みにすることができる。
【0011】請求項4の硬化体の製造装置では、抄造体
を、可撓性を有する多孔質体を介在させてプレスして脱
水するため、硬化体内の水分を効率的に絞り出し、内部
に水分が集まってス(巣)ができるのを防げる。また、
硬化体の表面を荒らすことができるため、接着剤を介し
ての密着性を高めることができる。
【0012】請求項5の硬化体の製造装置では、ローラ
ーに吸引装置が取り付けられているため、抄造体内の水
分を高い効率で減らすことができ、硬化体を効率的に製
造することが可能になる。
【0013】
【発明の実施の形態】ここでは先ず、後述するこの発明
の複合硬化体の製造方法で製造する複合硬化体の構造に
ついて、図1の模式図に基づき説明する。この複合硬化
体1は、2種以上の酸化物の系からなる無機非晶質体2
を含み、該無機非晶質体2中に有機質繊維状物3が混在
してなることを基本とする。ここでいう2種以上の酸化
物の系からなる無機非晶質体とは、酸化物(1)−酸化
物(2)・・・−酸化物(n)系(但しnは自然数であ
り、酸化物(1)、酸化物(2)、・・・酸化物(n)
は、それぞれ異なる酸化物)の非晶質体である。
【0014】このような非晶質体は、正確な定義づけが
困難であるが、2種以上の酸化物を固溶あるいは水和反
応等させることにより生成する、非晶質の化合物である
と考えられる。このような無機非晶質の化合物は、蛍光
X線分析により、酸化物を構成する元素(Al、Si、
Ca、Na、Mg、P、S、K、Ti、Mn、Fe、Z
nから選ばれる少なくとも2種以上)が確認され、X線
回折による分析のチャートでは2θ:10°〜40°の
範囲でハローが見られる。このハローは、X線の強度の
緩やかな起伏であり、X線チャートでブロードな盛り上
がりとして観察される。なお、ハローは半値幅が2θ:
2°以上である。
【0015】上記複合硬化体1は、まず無機非晶質体2
が強度発現物質となり、しかも有機質繊維状物3が無機
非晶質体2中に分散して破壊靱性値を改善するため、曲
げ強度値や耐衝撃性を向上させることができる。また、
強度に異方性がなく、均質な硬化体が得られる。さら
に、非晶質体であるため、低密度で充分な強度が得られ
るという利点もある。
【0016】なお、上記非晶質体が強度発現物質となる
理由は定かではないが、結晶質の構造に比べてクラック
の進展が阻害されるためではないかと推定される。ま
た、結晶質中に比べて非晶質中の方が繊維状物が均一に
分散しやすいことから、破壊靱性値も向上すると考えら
れる。その結果、釘を打ち込んだり貫通孔を設けても、
クラックが生じないために、建築材料などの加工を必要
とする材料に最適なものとなる。
【0017】ここで、酸化物としては、金属および/ま
たは非金属の酸化物を使用でき、Al2 3 、Si
2 、CaO、Na2 O、MgO、P2 5 、SO3
2 O、TiO2 、MnO、Fe2 3 およびZnOか
ら選ばれることが望ましい。とりわけ、Al2 3 −S
iO2 −CaO系またはAl2 3 −SiO2 −CaO
−酸化物系からなる非晶質体、もしくはこれら非晶質体
の複合体が最適である。なお、後者の非晶質体における
酸化物は、Al2 3 、SiO2 およびCaOを除く金
属および/または非金属の酸化物の1種以上である。
【0018】まず、Al2 3 −SiO2 −CaO系か
らなる非晶質体は、Al2 3 、SiO2 およびCaO
の各成分の全部または一部が互いに固溶あるいは水和反
応などにより生成する非晶質構造を有する化合物であ
る。すなわち、Al2 3 とSiO2 、SiO2 とCa
O、Al2 3 とCaO、そしてAl2 3 、SiO2
およびCaOの組合せで固溶あるいは水和反応等させる
ことにより生成する化合物のいずれかを含むと考えられ
る。
【0019】このような無機非晶質の化合物は、蛍光X
線分析により、Al、Si、Caが確認され、X線回折
による分析のチャートでは2θ:10°〜40°の範囲
で上記ハローが見られる。
【0020】また、Al2 3 、SiO2 およびCaO
以外に少なくとも1種の酸化物を加えた系、つまりAl
2 3 −SiO2 −CaO−酸化物系からなる非晶質体
は、上記Al2 3 −SiO2 −CaO系での組み合わ
せ以外に、Al2 3 と酸化物、SiO2 と酸化物、C
aOと酸化物、Al2 3 とSiO2 と酸化物、SiO
2 とCaOと酸化物、Al2 3 とCaOと酸化物、そ
してAl2 3 とSiO2 とCaOと酸化物の組合せで
固溶あるいは水和反応等させることにより生成する化合
物のいずれかを含むと考えられる。
【0021】なお、前記酸化物が2以上、つまり、Al
2 3 −SiO2 −CaO−酸化物(n)系(nは2以
上の自然数)の非晶質体であれば、これらの酸化物、例
えば酸化物(1)、酸化物(2)・・・酸化物(n)
(nは2以上の自然数で、酸化物(n)は、nの値が異
なればそれぞれ異なる酸化物を意味し、かつAl
2 3、SiO2 、CaOを除いたものである)のそれ
ぞれから選ばれる少なくとも2種の組合せで固溶あるい
は水和反応等させることにより生成する化合物、Al2
3 、SiO2 、CaOから選ばれる少なくとも2種の
組合せで固溶あるいは水和反応等させることにより生成
する化合物、さらに酸化物(1)、酸化物(2)・・・
酸化物(n)(nは2以上の自然数)のそれぞれから選
ばれる少なくとも1種と、Al2 3 、SiO2 、Ca
Oから選ばれる少なくとも1種との組合せで固溶あるい
は水和反応等させることにより生成する化合物のいずれ
かを含むと考えられる。
【0022】このような無機非晶質の化合物は、蛍光X
線分析により、Al、Si、Caに加えて、酸化物を構
成する元素(Na、Mg、P、S、K、Ti、Mn、F
e、Znから選ばれる少なくとも2種以上)が確認さ
れ、X線回折による分析のチャートでは2θ:10°〜
40°の範囲で上記ハローが見られる。
【0023】ここで、Al2 3 、SiO2 およびCa
Oと組み合わせる酸化物は、1種または2種以上であ
り、Al2 3 、SiO2 、CaOを除く金属および/
または非金属の酸化物を使用でき、例えばNa2 O、M
gO、P2 5 、SO3 、K2O、TiO2 、MnO、
Fe2 3 およびZnOから選ぶことができる。この選
択は、複合硬化体に期待する特性を基準に行うことがで
きる。
【0024】例えば、Na2 OまたはK2 Oは、アルカ
リなどで除去できるため、めっき処理に先立って除去処
理を行えば、複合硬化体表面の被めっき面が粗くなって
めっきのアンカーとして作用させることができる。Mg
Oは、Al2 3 、SiO2 、CaOと固溶して強度発
現に寄与し、曲げ強度や耐衝撃性を大きく改善する。P
2 5 は、骨との癒着を助けるため生体材料(人工歯
根、人工骨)に使用する場合は特に有利である。SO3
は、殺菌作用があり抗菌建築材料に適している。TiO
2 は、白系着色材であるとともに、光酸化触媒として作
用することから、付着した有機汚染物質を強制的に酸化
でき、光を照射しただけで洗浄できるという自浄力のあ
る建築材料、あるいは各種フィルター、反応触媒として
使用できるという特異な効果を有する。MnOは暗色系
の着色材、Fe2 3 は明色系の着色材、ZnOは白系
の着色材として有用である。なお、これらの酸化物は非
晶質体中にそれぞれ単独で存在していてもよい。
【0025】上記非晶質体の組成物は、それぞれAl2
3 、SiO2 およびCaOに換算して、Al2 3
複合硬化体の全重量に対して3〜51重量%、Si
2 :複合硬化体の全重量に対して6〜53重量%およ
びCaO:複合硬化体の全重量に対して8〜63重量%
で、かつそれら合計が100重量%をこえない範囲にお
いて、含有することが好ましい。
【0026】なぜなら、Al2 3 の含有量が3重量%
未満あるいは51重量%をこえると、複合硬化体の強度
が低下し、また、SiO2 の含有量が6重量%未満ある
いは53重量%をこえても、複合硬化体の強度が低下す
る。また、CaOの含有量が8重量%未満あるいは63
重量%をこえてもやはり複合硬化体の強度が低下するの
である。
【0027】さらに、酸化物に換算してCaO/SiO
2 の比率を0.2〜7.9、CaO/Al2 3 の比率
を0.2〜12.5に調整することが、強度の大きい硬
化体を得るのに有利である。
【0028】また、Al2 3 、SiO2 およびCaO
以外の酸化物として、Na2 O、MgO、P2 5 、S
3 、K2 O、TiO2 、MnO、Fe2 3 およびZ
nOのうち1種または2種以上を含有する場合、各成分
の好適含有量は次のとおりである。なお、これら酸化物
の合計量は、100重量%を越えないことはいうまでも
ない。 Na2 O :複合硬化体の全重量に対して0.1〜1.2重量% MgO :複合硬化体の全重量に対して0.3〜11.0重量% P2 5 :複合硬化体の全重量に対して0.1〜7.3重量% SO3 :複合硬化体の全重量に対して0.1〜3.5重量% K2 O :複合硬化体の全重量に対して0.1〜1.2重量% TiO2 :複合硬化体の全重量に対して0.1〜8.7重量% MnO :複合硬化体の全重量に対して0.1〜1.5重量% Fe2 3 :複合硬化体の全重量に対して0.2〜17.8重量% ZnO :複合硬化体の全重量に対して0.1〜1.8重量% これら酸化物の含有量を上記範囲に限定した理由は、上
記範囲を逸脱すると複合硬化体の強度が低下するからで
ある。
【0029】なお、非晶質構造か否かは、X線回折によ
り確認できる。すなわち、X線回折により2θ:10°
〜40°の領域でハローが観察されれば、非晶質構造を
有していることを確認できる。なお、この発明では、完
全に非晶質構造となっているもの以外に、非晶質構造中
にHydrogen Aluminium Silicate 、Kaolinite 、Zeolit
e 、Gehlenite,syn 、Anorthite 、Melitite、Gehlenit
e-synthetic 、tobermorite 、xonotlite 、ettringite
や、SiO2 、Al 2 3 、CaO、Na2 O、Mg
O、P2 5 、SO3 、K2 O、TiO2 、MnO、F
2 3 およびZnOなどの酸化物、そしてCaCO3
(Calcite )などの結晶体が混在していてもよい。
【0030】これら結晶体は、それ自体が強度発現物質
になるとは考えられないが、例えば、硬度および密度を
高くして圧縮強度を改善したり、クラックの進展を抑制
するなどの効果があると考えられる。なお、結晶体の含
有量は、複合硬化体の全重量に対して0.1〜50重量
%であることが望ましい。なぜなら、結晶体が0.1重
量%未満では、硬度および密度を高くして圧縮強度を改
善したり、クラックの進展を抑制するなどの効果が十分
得られず、逆に50重量%を超えると、曲げ強度低下を
招くからである。
【0031】ちなみに、上記Al2 3 −SiO2 系の
結晶性化合物がHydrogen AluminiumSilicate 、Kaolini
te 、Zeolite 、Al2 3 −CaO系の結晶性化合物
がCalcium Aluminate 、CaO−SiO2 系の結晶性化
合物がCalcium Silicate、Al2 3 −SiO2 −Ca
O系の結晶性化合物がGehlenite,syn 、Anorthite であ
り、またAl2 3 −SiO2 −CaO−MgO系の結
晶性化合物がMelitite、Gehlenite-synthetic である。
さらに、上記結晶体としてはCaを含むものが望まし
く、Gehlenite,syn (Ca2 Al2 7 )、Melitite-s
ynthetic(Ca2 (Mg0.5 Al0.5 )(Si1. 5 Al
0.5 7 ))、Gehlenite-synthetic (Ca2 (Mg
0.25Al0.75)(Si1.25Al0.757 ))、Anorthit
e,ordered (Ca2 Al2 Si2 8 )、炭酸カルシウ
ム(Calcite )を含有していても良い。
【0032】またこの発明の製造方法で製造する複合硬
化体では、少なくとも2種以上の酸化物の系からなる非
晶質体中に、ハロゲンを添加してもよい。このハロゲン
は、固溶体、水和物の生成反応の触媒となり、また燃焼
抑制物質として作用する。その含有量は、0.1〜1.
2重量%が望ましい。なぜなら、0.1重量%未満では
強度が低く、1.2重量%を越えると燃焼により有害物
質を発生するからである。ハロゲンとしては、塩素、臭
素、フッ素が望ましい。
【0033】同様に、炭酸カルシウム(Calcite )を添
加していてもよい。炭酸カルシウムそれ自体は強度発現
物質ではないが、炭酸カルシウムの周囲を非晶質体が取
り囲むことにより、クラックの進展を阻止するなどの作
用により強度向上に寄与すると考えられる。この炭酸カ
ルシウムの含有量は、複合硬化体の全重量に対して48
重量%以下が望ましい。この理由は、48重量%を越え
ると曲げ強度が低下するからである。また、0.1重量
%以上が望ましい。0.1重量%未満では、強度向上に
寄与しないからである。
【0034】さらに、結合剤を添加することも、強度の
さらなる向上や、耐水性、耐薬品性および耐火性の向上
に、有利である。この結合剤としては、熱硬化性樹脂お
よび無機結合剤のいずれか一方または両方からなること
が望ましい。熱硬化性樹脂としては,フェノール樹脂,
メラミン樹脂,エポキシ樹脂,ユリア樹脂から選ばれる
少なくとも1種以上の樹脂が望ましい。無機結合剤とし
ては,珪酸ソーダ,シリカゲル及びアルミナゾルの群か
ら選ばれる少なくとも1種以上が望ましい。
【0035】次に、この発明の複合硬化体の製造方法に
おいて無機非晶質体中に混在させる有機繊維状物は、多
糖類からなる有機質繊維状物を使用する。なぜなら、多
糖類にはOH基が存在し、水素結合によりAl2 3
SiO2 またはCaOの各種化合物と結合しやすいから
である。
【0036】この多糖類は、アミノ糖、ウロン酸、デン
プン、グリコーゲン、イヌリン、リケニン、セルロー
ス、キチン、キトサン、ヘミセルロースおよびペクチン
から選ばれる少なくとも1種以上の化合物であることが
望ましい。これら多糖類からなる有機質繊維状物として
は、一般に、パルプや、パルプかす、新聞や雑誌などの
故紙の粉砕物が有利に適合する。
【0037】なお、上記繊維状物の含有率は、2〜75
重量%であることが望ましい。この理由は、2重量%未
満では複合硬化体の強度が低下し、一方75重量%を越
えると防火性能、耐水性、寸法安定性などが低下するお
それがあるからである。さらに、繊維状物の平均長さ
は、10〜1000μmが望ましい。平均長さが短すぎ
ると絡み合いが生じず、また長すぎると空隙が生じて複
合硬化体の強度が低下しやすいからである。
【0038】以上の複合硬化体1は、紙スラッジ(スカ
ム)を乾燥させて凝集硬化させたものが最適である。す
なわち、製紙スラッジは、無機物を含むパルプかすであ
り、有機質繊維状物を含んでおり、産業廃棄物を原料と
して使用するため低コストであり、環境問題の解決に寄
与するからである。しかも、この製紙スラッジは、それ
自体がバインダーとしての機能を有しており、それ自体
のみで、又は、他の産業廃棄物と混練することにより、
所望の形状に成形できる利点を有する。
【0039】また、製紙スラッジ中には、パルプの他
に、Al2 3 、SiO2 、CaO、Na2 O、Mg
O、P2 5 、SO3 、K2 O、TiO2 、MnO、F
2 3およびZnOの結晶もしくはこれら酸化物の前
駆体であるゾル状物、またはそれらの複合物、ハロゲン
および炭酸カルシウムから選ばれる少なくとも1種、そ
して水を含むのが、一般的である。
【0040】ここで、図2に示すように、複合硬化体1
中に、無機粒子4を混在させることが、防火性を向上さ
せたり、非晶質体と反応して強度発現物質を形成して強
度を向上するのに有利であり、この無機粒子量を調整す
ることにより、複合硬化体の比重を調整することもでき
る。
【0041】上記無機粒子4としては、炭酸カルシウ
ム、水酸化カルシウム、シラス、シラスバルーン、パー
ライト、水酸化アルミニウム、シリカ、アルミナ、タル
ク、炭酸カルシウム、産業廃棄物粉末から選ばれる少な
くとも1種以上を使用できる。特に、産業廃棄物粉末と
しては、製紙スラッジの焼成粉末、ガラスの研磨屑、お
よび珪砂の粉砕屑から選ばれる少なくと1種以上の産業
廃棄物粉末を用いることが望ましい。なぜなら、これら
産業廃棄物粉末を使用することにより、低コスト化を実
現でき、さらに環境問題の解決に寄与できるからであ
る。
【0042】なお、製紙スラッジを焼成した無機粒子
は、製紙スラッジを300〜1500℃で加熱処理する
ことによって得られる。かくして得られる無機粒子は、
非晶質であり、強度および靱性に優れ、かつ密度も小さ
いため、複合硬化体に分散させることにより軽量化を実
現できる。また、製紙スラッジを300℃以上800℃
未満で焼成した場合および、300〜1500℃で加熱
処理後、急冷することによって得られる無機粒子は、確
実に非晶質体を含むため有利である。無機粒子4は、比
表面積が、0.8〜100m2 /gであることが望まし
い。0.8m2 /g未満では、非晶質体と無機粒子の接
触面積が小さくなり強度が低下してしまい、逆に100
2 /gを越えるとクラック進展や硬度の向上といった
効果が低下して結果的に強度が低下する。
【0043】さらに、無機粒子4中には、シリカ、アル
ミナ、酸化鉄、酸化カルシウム、酸化マグネシウム、酸
化カリウム、酸化ナトリウム、五酸化リンから選ばれる
少なくとも1種以上の無機物が含まれるていることが望
ましい。これらは化学的に安定で耐候性に優れ、建築材
料などの産業材料として望ましい特性をそなえているか
らである。
【0044】この無機粒子4は、その平均粒子径が小さ
すぎても大きすぎても充分な強度が得られないため、1
〜100μmの範囲にあることが望ましい。無機粒子の
含有量は、10〜90重量%であることが望ましい。す
なわち、無機粒子が多すぎると強度が低下し、逆に無機
粒子の量が多すぎるともろくなり、いずれにしても強度
が低下するからである。
【0045】この発明の方法で製造した複合硬化体1
は、各種産業において利用され、ケイ酸カルシウム板、
パーライトボード、合板、石膏ボードなどに代わる新た
な建築材料を始めとして、義肢、人工骨、人工歯根用の
医療材料、プリント配線板のコア基板、層間樹脂絶縁層
などの電子材料に使用することができる。
【0046】次に、この発明に係る硬化体の製造方法及
び硬化体の製造装置の第1実施形態について図3〜図9
を参照して説明する。この発明の製造方法では、複合硬
化体の原料に製紙スラッジを他の産業廃棄物と昆練する
ことなく使用する。この発明の製造方法で使用する製紙
スラッジとしては、印刷・情報用紙、クラフト紙、チタ
ン紙、ティッシュペーパー、ちり紙、トイレットペーパ
ー、生理用品、タオル用紙、工業用雑種紙または家庭用
雑種紙等を製造する際のパルプ製造工程、古紙等の原料
処理工程、抄造工程などで排出される製紙スラッジが望
ましい。製紙スラッジは、丸東窯材社が取扱っている。
【0047】図3は、硬化体の製造装置の全体の構成を
示している。硬化体の製造装置は、製紙スラッジを調整
しスラリー14を生成する原料調整機構10と、スラリ
ー14から抄造体26を抄造する抄造機構20と、抄造
体26を一対のローラー42、44を通して脱水を行う
脱水機40と、プレスされた抄造体を乾燥して硬化体1
を形成する乾燥機50と、単板の硬化体1を複数枚圧着
させる圧着プレス機60とからなる。
【0048】先ず、原料の調整を行う原料調整機構10
について、図4(A)を参照して説明する。上記原料1
1と、水12とを、後述する吸引脱水により濃度を固形
分0.5〜25重量%となるように計量して混合器13
内に入れ、硫酸アルミニウム、塩化第二鉄、ポリ塩化ア
ルミニウム、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリメタクリ
ル酸エステル、ポリアクリル酸エステル、ポリアクリル
アミドのいずれかから成る凝集剤(フロック剤:添加量
0.01〜5%)及びビニロン繊維等の有機繊維(バイ
ンダ:添加量0.1〜10重量%)を添加し、混合器1
3にて混合してスラリー14を調整する。有機繊維(バ
インダ)は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ビニロン
などの合成繊維、パイプ、古紙から回収されるパルプ、
その他、繊維状の産業廃棄物などを用いることができ
る。原料は製紙スラッジに、更に各種無機粉末や樹脂を
添加することができる。
【0049】このスラリー14を、底部にフィルター1
6が設けられた脱水容器15を使用して吸引脱水する。
吸引脱水することにより、濃度が固形分0.5〜25重
量%となるようにする。吸引脱水では、製紙スラッジの
繊維が配向しないため、得られる複合硬化体に反りやク
ラックが発生しにくい。
【0050】この脱水容器15の底部は真空ポンプ17
と連結しており、真空ポンプ17の稼働により水分を吸
引する。フィルター16は特に限定されないが、焼結金
属、多孔金属板(直径1〜5mmの穴があいた金属板)、
多孔質セラミックフィルター、多孔質の樹脂、ガラス繊
維板などを使用できる。脱水容器15にて水分調整され
た原料14を、チェストタンク18内に一時貯留する。
該チェストタンク18には、攪拌用のプロペラが備えら
れており、原料中の固形分が沈降しないようになってい
る。
【0051】なお、本実施形態では、脱水容器15によ
り水分を調整しているが、図4(B)に示すように、脱
水容器15を用いることなく、混合器13への水の添加
量のみで含水率を調整することも可能である。
【0052】引き続き、上記水分調整を行った製紙スラ
ッジを含むスラリー14から抄造機構20にて抄造体2
6を生成する。スラリー(原料溶液)中には、セメント
などの無機バインダーや樹脂などの有機バインダーを添
加してもよい。この抄造機構20について、図5を参照
して説明する。抄造機構20は、スラリー14を貯留す
る3連のバット21A、21B、21Cと、バット内に
配設され、スラリー14を抄造するワイヤーシリンダ2
2A、22B、22Cと、ワイヤーシリンダ22A、2
2B、22Cにて抄造された抄造体26を転写し、搬送
する搬送ベルト23と、搬送ベルト23にて搬送された
抄造体26を所定の厚みまで巻回しながら積層するメー
キングロール30と、メーキングロール30上の抄造体
26を切断して剥離するための剥離カッタ31と、剥離
された抄造体26を2.1m長に切断するための切断カ
ッタ36と、抄造体26を搬送するベルトコンベア38
とを備える。
【0053】ワイヤーシリンダ22A、22B、22C
は、直径70cmで、幅1.2mに形成されている。本実
施形態では、ろ水(抄造)を行うろ水体が、網状体より
構成される回転ドラム(ワイヤーシリンダ)から成るた
め、原料溶液14から抄造体26を連続して抄造でき、
製紙スラッジから効率的に硬化体を量産することが可能
となる。ワイヤーシリンダ22A、22B、22Cを透
過した水は、パイプ17a及び真空ポンプ17を介して
図4(A)に示す混合器13へ戻される。
【0054】また、本実施形態では、ワイヤーシリンダ
22A、22B、22Cを搬送ベルト23に沿って3台
併設し、当該搬送ベルト23に多層化させながら抄造体
26を転写する。このため、原料溶液14から抄造体2
6を高効率で抄造でき、製紙スラッジから効率的に硬化
体を量産することが可能となる。なお、本実施形態で
は、ワイヤーシリンダの回転数が60回転/分に設定さ
れている。この回転数は、1〜100回/分が望まし
い。原料溶液14から抄造体26を高効率で抄造でき、
製紙スラッジから効率的に硬化体を量産することが可能
となるからである。ここで、回転ドラムが1回転/分よ
りも低いと、抄造効率が低い。一方、回転数が100回
転/分を越えると、均一な厚みで抄造体が出来にくくな
る。本実施形態では、ワイヤーシリンダ22A、22
B、22Cを3台併設したが、1台以上何台でも用いる
ことができる。
【0055】なお、ワイヤーシリンダ22A、22B、
22Cの網目は♯60(1インチ当たりの網目数60)
に形成されている。ワイヤーシリンダ22A、22B、
22Cの網目は♯40〜150が望ましい。原料溶液
(スラリー)14から抄造体26を高効率で抄造でき、
製紙スラッジから効率的に密度の高い硬化体を量産する
ことが可能となるからである。ここで、♯40よりも網
目が荒いと、原料溶液から無機非結晶体のみが抜けて硬
化体の密度及び強度が低下する。一方、♯150よりも
網目が細かいと、水分の抜けが悪くなり、原料溶液から
抄造体を高効率で抄造できなくなる。なお、凝集剤によ
り製紙スラッジ(原料溶液)中にフロックができている
ので、効率的に抄造を行うことができる。
【0056】製紙スラッジを含む原料溶液の濃度は、固
形分0.5〜25重量%であることが望ましい。製紙ス
ラッジからの抄造性を向上させ、効率的に硬化体を量産
することができるからである。即ち、濃度が0.5%未
満では、効率的に原料溶液からワイヤーシリンダ(ろ水
体)を用いて抄造することができず、25%を越える
と、製品の均一性が低下するからである。
【0057】ワイヤーシリンダ22A、22B、22C
にて抄造された抄造体を転写し、搬送する搬送ベルト2
3は、幅1.2mのフェルトからなり、駆動ローラー3
4A及び従動ローラー34にて懸架されており、裏面に
吸引ボックス24、24及び吸引ボックス27を設け
て、真空ポンプ17及び真空ポンプ28で吸引しながら
脱水を行っている。即ち、該ベルト23は、製紙スラッ
ジを含む原料14の水分をフェルトの気孔内へ吸着し、
吸着した水分が吸引ボックス24を経て真空ポンプ17
側へ吸着され、図4(A)に示す混合器13へ戻され
る。この第1実施形態では、ベルト23をフェルトから
構成したが、この代わりに、連続した気孔を有する多孔
質の樹脂、多孔質のゴム、無機繊維を結合剤などで固め
たもの、焼結金属、多孔金属、多孔金属のブロックをゴ
ム等の可撓性を有するバインダで固めたベルトなどを使
用することができる。本実施形態は、搬送ベルト23が
連続する気孔を有する多孔質体で構成され、搬送ベルト
23で搬送しながら吸引ボックス24、24で脱水する
ため、効率的に抄造体26中の水分を減らすことができ
る。これにより、硬化体を均質に構成することができ
る。
【0058】また、本実施形態では、メーキングロール
30の直前に置かれた吸引ボックス27にて、抄造体2
6の水分をスラッジとの重量比で0.9以下、更に好適
には0.8以下に最終調整することで、メーキングロー
ル30に転写される抄造体の水分を適切にするため、円
滑に転写させることができる。すなわち、抄造体26の
水分が0.9を越えると、ベルト23からメーキングロ
ール30への転写が困難になると共に、転写された抄造
体がメーキングロール30の回転に伴い発生する遠心力
で剥離することがあるが、水分を0.9以下にして比重
を軽くすることで、抄造体がメーキングロール30から
剥離することがなくなり、硬化体を効率的に製造するこ
とが可能になる。
【0059】また、本実施形態では、搬送ベルト23の
搬送速度が48m/分に設定されており、これと同期す
るように、ワイヤーシリンダ22A、22B、22Cが
図示しないモータにより駆動され、また、メーキングロ
ール30及びベルトコンベア38が図示しないモータに
より駆動ローラー34Aを介して駆動される。搬送ベル
ト23の搬送速度は、5〜80m/分であることが望ま
しい。原料溶液から適度な厚さの抄造体を高効率で抄造
でき、効率的に硬化体を量産することが可能となるから
である。ここで、搬送速度が5m/分よりも低いと、抄
造体を厚く抄造できる反面、抄造効率が低い。一方、搬
送速度が80m/分を越えると、抄造体が薄くなり、均
一な厚みにし難くなると共に、抄造体が切れることがあ
る。
【0060】搬送ベルト23にて搬送された抄造体を所
定の厚みまで巻回し切断するメーキングロール30は、
直径67cm(外周2.1m)に形成されており、図中反
時計方向に7.5秒で1回転する様に設定されている。
該メーキングロール30は、表面に水を滞留させる貯留
溝32と、この溝32の近傍に位置し、ローラーの軸線
と平行に形成された収容溝33に収容された弾性部材3
5とを備える。弾性部材35は、ゴムから成る。該メー
キングロール30は、表面に搬送ベルト23から搬送さ
れた抄造体26を多層化させながら巻回する。
【0061】そして、メーキングロール30を所定数
(20〜30)回転させ、抄造体26が所定の厚み(6
〜8mm)に達すると、メーキングロール30の回転と同
期して弾性部材35と当接するように剥離カッタ31が
押し出される。貯留溝32に沿った位置で抄造体26
は、含水率が高く、剥離カッタ31が押し出されると、
貯留溝32に沿って切断され、図6(A)に示すよう
に、切断端がベルトコンベア38側に倒れかかる。そし
て、メーキングロール30の回転及びベルトコンベア3
8の搬送に伴い、所定の厚みの抄造体26がベルトコン
ベア38上まで搬送される(図6(B)参照)。なお、
貯留溝32は廃止することもできる。
【0062】第1実施形態では、メーキングロール30
上の抄造体を、外側から剥離カッタ31を押し当てて切
断することにより剥がすため、メーキングロール30に
転写させながら多層化させた抄造体26を綺麗に剥がす
ことができ、製紙スラッジから効率的に硬化体を量産す
ることが可能になる。また、メーキングロール30上の
抄造体26の切断を、メーキングロール30の回転数が
所定数に達した際に行うため、均一の厚みの抄造体を効
率的に生成することができる。また、剥離カッタ31を
弾性部材35に当接させメーキングロール30上の抄造
体を切断するため、ステンレス製の剥離カッタ31によ
って鉄製のメーキングロール30の表面を傷付けること
がない。
【0063】ここで、図6(C)に示すように、他方の
切断端が切断カッタ36の対応位置まで搬送されると、
切断カッタ36がベルトコンベア38側へ降ろされ、抄
造体26の切断端と搬送ベルト23上を搬送される未積
層の抄造体とが分離される。
【0064】本実施形態では、搬送ベルト23上の抄造
体を、メーキングロール30に転写させながら多層化
し、多層化させた抄造体26が所定厚さに達した段階で
所定の大きさに切断する。メーキングロール30によ
り、均一の厚み(6〜8mm)及び大きさ(1.2m×
2.1m)の抄造体26を連続的に成形できるので、硬
化体を効率的に量産することが可能になる。
【0065】また、本実施形態では、メーキングロール
30にて一端の切断された抄造体26を一定間隔で切断
する切断カッタ36を備える。このため、効率的に所定
長(2.1m)の抄造体26を形成することができる。
なお、本実施形態では、抄造体26の厚みを6〜8mmと
したが、厚みは2cm以下であることが望ましい。2cm以
下の厚みであれば、抄造が容易であり、また、搬送等に
おいても扱い易い。
【0066】抄造体を加圧して脱水を行う脱水機40に
ついて、図7を参照して説明する。脱水機40は、下側
ローラー42と上側ローラー44との1対のローラーか
ら成り、下側ローラー42及び上側ローラー44には、
図示しない多数の通孔が穿設されており、内側に設けた
吸引ボックス47によって、真空ポンプ48で吸引しな
がら脱水を行っている。また、下側ローラー42及び上
側ローラー44の表面にはフェルト46が設けられてい
る。ここでは、フェルトを用いるが、この代わりに、濾
布、スポンジ等の種々の可撓性を有する多孔質体を用い
ることができる。
【0067】脱水機40での脱水について説明する。先
ず、上記切断された抄造体26が、ベルトコンベア38
によって下側ローラー42と上側ローラー44との間に
挿入される。次に、下側ローラー42と上側ローラー4
4との間で5〜40Kg/cm2の線圧力を加え、抄造体26
の水分量をスラッジとの重量比で0.5未満に調整す
る。これにより、抄造体26の厚みを約半分(3〜5m
m)にし、搬出側のベルトコンベア49によって次の乾
燥機50へ送る。
【0068】第1実施形態では、一対のローラー42、
ローラー44の間を通すことで抄造体26の脱水を行う
ため、脱水を連続して行え、製紙スラッジから硬化体を
効率的に量産することが可能になる。また、一対のロー
ラー42、ローラー44の間を通すことで、抄造体26
を均一な厚みにすることができる。
【0069】また、抄造体26を、フェルト(可撓性を
有する多孔質体)46を介在させてプレスして脱水する
ため、硬化体内の水分を効率的に絞り出し、内部に水分
が集まってス(巣)ができるのを防げる。更に、水分を
多量に含む抄造体がプレスの際に横方向へ延びて変形す
ることを防止できる。また、フェルトによって抄造体2
6の表面を荒らすことができるため、後述するように接
着剤を介しての密着性を高めることができる。
【0070】第1実施形態では、下側ローラー42及び
上側ローラー44の内側に配設した吸引ボックス47に
より脱水吸引を行うため、抄造体26内の水分を高い効
率で減らすことができ、硬化体を効率的に製造すること
が可能になる。
【0071】また、第1実施形態の製造方法では、単板
の抄造体を脱水させるため、単板の抄造体を積層してか
ら脱水するのに対して製造が容易である。
【0072】なお、ローラー42、44間の線圧は、5
〜40Kg/cm2であることが望ましい。5Kg/cm2未満で
は、水分量を0.5以下にすることができない。一方、
40Kg/cm2を越えても水分量を効率的に減らすことがで
きず、脱水機40が大型化・高価格化するからである。
【0073】上記脱水機40にて脱水して、含水率を下
げた後、引き続き、図8に示す乾燥機50にてほぼ完全
に脱水して(水分量をスラッジとの重量比で0.03未
満)硬化反応を進行させる。これにより強度に優れる硬
化体を製造できる。乾燥機50は、搬送ローラー51
と、熱風を吹き出す吹き出し口54とを備え、搬送ロー
ラー51のローラー52に支持された抄造体26に対し
て、上下の各吹き出し口54から130〜160℃の熱
風を、風速25m/sで吹き付け、抄造体26を硬化反応
させて硬化体1にする。この乾燥機50は、抄造体26
に上下から熱風を吹き付け乾燥させるため、反りを発生
させることなく硬化体1を形成することができる。な
お、乾燥機50は、熱風の吹き出し口54を備えるが、
この代わりに、赤外線ヒータ、蒸気、天日乾燥機などを
使用することができる。
【0074】なお、乾燥させ硬化させてなる硬化体1
は、上述したようにフェルト46を介して加圧脱水して
あるため、表面粗度がRmax0.01〜1mmとなる。
【0075】上記乾燥機50にて硬化体1を形成した
後、引き続き、図9に示す圧着プレス機60で、硬化体
1を積層する。先ず、図9(A)に示すように平板の下
型62に硬化体1を載置した後、ノズル65から接着剤
66を硬化体1の表面に均等に塗布する。ここで、接着
剤としては、例えば、酢酸ビニール、水性ビニールウレ
タン等を用いることができる。そして、図9(B)に示
すように硬化体1を、接着剤66を介在させて4枚積層
する。その後、上型64を押し下げ、5〜40Kg/cm2
10分間加圧し、硬化体の積層体100を得る。ここ
で、接着剤66の厚みは約0.1mmに調整してある。な
お、加圧と同時に加熱することも可能である。
【0076】硬化体の積層体100は、さらに搬送され
て、図示しない切断機で所定の大きさに切断される。切
断は、コンベア上に配設されたカッター、或いは、鋸な
どで行う。切断された複合硬化体1は、最後に図示しな
い検査機で反りなどの検査を行う。検査機としては、X
線センサ、赤外線センサなどを使用できる。また、画像
処理装置などで欠けやクラックの有無を検査してもよ
い。
【0077】第1実施形態の硬化体の製造方法では、単
板の抄造体26を加圧することで脱水した後、乾燥させ
るため、単板の抄造体を積層してから硬化させるのに対
して、製造が容易である。また、硬化体1を、接着剤6
6を介在させて積層し硬化体の積層体100を得るた
め、単板の抄造体を積層してから硬化させた物に対し
て、耐水性及び強度に優れる。
【0078】本実施形態では、原料溶液をワイヤーシリ
ンダ(ろ水体)を用いて抄造して得られた製紙スラッジ
の抄造体を、複数積層せしめる。これは、抄造により厚
い抄造体を得ることは非効率的であるので、製紙スラッ
ジから薄い抄造体を効率的に抄造し、積層することで必
要とする強度及び厚みの硬化体を製造する。これによ
り、製紙スラッジから効率的に硬化体を量産する。
【0079】更に、本実施形態では、製紙スラッジを含
む原料溶液に凝集剤を添加して凝集させるため、製紙ス
ラッジから均質な比重(1.2〜1.3の範囲)の硬化
体1を量産することができる。
【0080】本実施形態の製造方法では、単板の抄造体
26を硬化させてなる硬化体1を、接着剤66を介在さ
せて積層して、硬化体の積層体100を得る。ここで、
硬化体1の表面粗度をRmax0.01〜1mmとすること
で、硬化体1と接着剤66との密着性を高め、硬化体の
積層体100の強度を高めることができる。
【0081】この硬化体の積層体100表面粗度による
強度変化の試験結果について図11を参照して説明す
る。先ず、図10(A)に示すように、積層した硬化体
100に曲げ荷重を加えた際に、表面粗度Rmax0.0
1mm未満では強度が低下した。即ち、表面粗度Rmax
0.01mm未満では、硬化体1と接着剤66との密着性
が低下し、硬化体の積層体100の強度が低下するもの
と考えられる。
【0082】次に、図10(B)に示すように、中央の
接着剤66から、半面ずつ硬化体の端部を突出させた硬
化体の積層体100を形成し、せん断力を加えて破断を
生じせしめた。ここで、表面粗度Rmax1mm未満のもの
では、硬化体1中でクラックが入り、破断が生じた。一
方、表面粗度Rmax1mmを越えるものでは、硬化体1に
クラックが入る前に、中央の接着剤66を境に、硬化体
1が左右に剥離した。即ち、表面粗度Rmax1mmを越え
ると、接着剤66の量が増して接着性が下がると共に、
表面が脆くなり硬化体が剥がれ易くなって、積層した硬
化体のせん断強度が低下すると推測される。
【0083】併せて、上記第1実施形態の製造方法によ
る硬化体の積層体100と、上記特願2000−077
722号の製造方法による硬化体との強度を比較した。
特願2000−077722号の製造方法では、メーキ
ングロールに積層した抄造体を裁断してから、製紙スラ
ッジを介在させて積層した後、プレスして脱水し、乾燥
させて硬化体を得た。
【0084】第1実施形態の硬化体の積層体100と、
特願2000−077722号の硬化体の積層体とは、
30cm×30cmのピースで上記曲げ及びせん断試験を行
ったところ、ほぼ同様な値を示した。しかしながら、6
0cm×60cmのピースで試験を行ったところ、第1実施
形態の硬化体の積層体100の方が、高い値を示した。
即ち、接着剤66を介在させることで、硬化体の積層体
100を大判にするほど強度が高まることが判明した。
【0085】次に、1実施形態の製造方法による硬化体
の積層体100と、特願2000−077722号の硬
化体との耐水性を比較した結果について説明する。 吸水膨張試験 硬化体の積層体100と、特願2000−077722
号による硬化体とを、24時間常温の水に水面3cmで浸
け、浸けた後の厚みの変化を測定した。この結果、硬化
体の積層体100は、特願2000−077722号に
よる硬化体と比較して、寸法変化が小さいことが判明し
た。特に、硬化体の積層体100は、大判になると、形
状の安定性が高いことが明らかになった。これは、切断
した側面からの水分の吸収が一定なのに対して、接着剤
66が防水効果を発揮し、表面及び裏面からの水分吸収
量が相対的に小さくなるためと考えられる。
【0086】吸水曲げ試験 硬化体の積層体100と、特願2000−077722
号による硬化体とを、2時間70℃の水に浸けてから、
更に、24時間常温の水に浸けた後、図10(A)に示
す曲げ試験を行った。。この結果、硬化体の積層体10
0は、特願2000−077722号による硬化体と比
較して、強度が高いことが判明した。特に、硬化体の積
層体100は、大判になると、吸水による強度低下が少
ないことが明らかになった。これは、上述した理由によ
るものと考えられる。
【0087】引き続き、本発明の第2実施形態に係る硬
化体の製造装置について図11及び図12を参照して説
明する。図11に示す第2実施形態の製造装置は、図3
を参照して上述した第1実施形態の製造装置とほぼ同様
である。但し、第2実施形態の製造装置では、一対のロ
ーラー42、44からなる脱水機40の後に、加圧プレ
スにより抄造体内の水分量を更に下げるための第2脱水
機140が設けられている。また、脱水機40のローラ
ー42、44の表面のフェルト、及び、ローラー42、
44内の吸引ボックスが省略されている。この第2実施
形態の製造装置では、ローラー42、44の表面のフェ
ルトを省略してあるため、容易にローラー42、44間
の線圧力を高めることができる。
【0088】抄造体を加圧して脱水を行う第2脱水プレ
ス機140について、図12を参照して説明する。図1
2(A)に示すように、脱水プレス機140は、平板の
下型142と上型144とから成り、下型142及び上
型144の表面にはフェルト46が設けられている。こ
こでは、フェルトを用いるが、この代わりに、濾布、ス
ポンジ等の種々の可撓性を有する多孔質体を用いること
ができる。
【0089】脱水機40での加圧脱水について説明す
る。先ず、図12(B)に示すように、脱水機40にて
脱水された抄造体26が、ベルトコンベア42により下
型142のフェルト46上に搬入される。次に、図12
(C)に示すように、上型144を押し下げ、加圧脱水
を5〜40Kg/cm2で5分間行い、抄造体26の水分量を
スラッジとの重量比で0.45未満に調整する。これに
より、図12(D)に示すように抄造体26の厚みを約
半分以下(3〜5mm)にする。
【0090】第2実施形態では、抄造体26を、フェル
ト(可撓性を有する多孔質体)46を介在させてプレス
して脱水するため、硬化体内の水分を効率的に絞り出
し、内部に水分が集まってス(巣)ができるのを防げ
る。更に、水分を多量に含む抄造体がプレスの際に横方
向へ延びて変形することを防止できる。また、フェルト
によって抄造体26の表面を荒らすことができるため、
第1実施形態と同様に接着剤を介して積層する際の密着
性を高めることができる。
【0091】なお、加圧プレスは、5〜40Kg/cm2で行
うことが望ましい。加圧プレスを5Kg/cm2未満で行う
と、水分量を0.45以下にすることができない。一
方、40Kg/cm2を越えて加圧プレスしても水分量を効率
的に減らすことができず、第2脱水機140が大型化・
高価格化するからである。
【0092】なお、第2実施形態では、脱水機40のロ
ーラー42、44によって抄造体26の厚みを均一にす
るため、硬化体1の厚みをほぼ完全に均一にすることが
可能になる。このため、圧着プレス60での硬化体1の
積層の際に、高い圧力を加えても、硬化体1にクラック
が生じることが無くなる。なお、第2実施形態では、ロ
ーラー式の脱水機40により抄造体を脱水した後、第2
脱水機140によりプレスして脱水したが、プレスした
後にローラーを通すことも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の複合硬化体の断面模式図である。
【図2】 この発明の複合硬化体の断面模式図である。
【図3】 本発明の第1実施形態に係る硬化体の製造装
置の概念図である。
【図4】 (A)、(B)は、原料調整機構の概念図で
ある。
【図5】 抄造機構の概念図である。
【図6】 (A)、(B)、(C)は、メーキングロー
ルの動作の説明図である。
【図7】 脱水機の説明図である。
【図8】 乾燥機の説明図である。
【図9】 (A)、(B)、(C)は、圧着プレス機の
動作の説明図である。
【図10】 (A)、(B)は、第1実施形態に係る積
層体の強度試験の説明図である。
【図11】 本発明の第2実施形態に係る硬化体の製造
装置の概念図である。
【図12】 (A)、(B)、(C)、(D)は、第2
実施形態に係る硬化体の製造装置の脱水プレス機の説明
図である。
【符号の説明】
1 複合硬化体 2 非晶質体 3 繊維状物 4 無機粉末 5 芯材 6 補強層 10 原料調整機構 14 原料溶液(スラリー) 15 脱水容器 16 フィルター 17 真空ポンプ 18 チェストタンク 20 抄造機構 21A、21B、21C バット 22A、22B、22C ワイヤーシリンダ 23 搬送ベルト 24 吸引ボックス 26 抄造体 27 吸引ボックス 28 真空ポンプ 30 メーキングロール 31 剥離カッタ 32 貯留溝 33 収容溝 35 弾性部材 36 切断カッタ 38 ベルトコンベア 40 脱水機 42 下側ローラー 44 上側ローラー 46 フェルト 47 吸引ボックス 48 真空ポンプ 49 ベルトコンベア 50 乾燥機 52 搬送ローラー 54 吹き出し口 60 圧着プレス機 66 接着剤 100 硬化体の積層体 131 ワイヤー 140 第2脱水機
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) D21H 17/01 D21H 17/01 D21J 1/00 D21J 1/00 (72)発明者 高橋 智 岐阜県大垣市神田町2丁目1番地 イビデ ン株式会社内 Fターム(参考) 4D059 AA30 BD01 BE11 BE27 BE54 BG00 CC04 DA66 4L055 AG99 AH01 BF01 CJ01 FA22 GA24

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 製紙スラッジからなる硬化体の製造方法
    であって、 製紙スラッジを含む原料溶液をろ水体を用いて抄造して
    抄造体を製造し、 製造した抄造体を、一対のローラーを通して脱水し、 脱水した抄造体を乾燥することで硬化体を得ることを特
    徴とする硬化体の製造方法。
  2. 【請求項2】 製紙スラッジからなる硬化体の製造方法
    であって、 製紙スラッジを含む原料溶液をろ水体を用いて抄造し、 該ろ水体表面に製紙スラッジの抄造体を付着させると共
    に、この抄造体を搬送ベルトに転写した後に転送し、 前記搬送ベルト上の抄造体を、硬質ローラーに転写させ
    ながら多層化し、 多層化させた抄造体を所定の大きさに切断し、 切断した抄造体を、一対のローラーを通してして脱水
    し、 脱水した抄造体を乾燥することで硬化体を得ることを特
    徴とする硬化体の製造方法。
  3. 【請求項3】 製紙スラッジからなる硬化体の製造装置
    であって、 製紙スラッジを含む原料溶液を抄造するろ水体と、 該ろ水体表面の表面に付着した製紙スラッジの抄造体
    を、転写した後に転送する搬送ベルトと、 前記搬送ベルト上の抄造体を転写させながら多層化する
    硬質ローラーと硬質ローラー上に多層化させた抄造体を
    所定の大きさに切断する切断器と切断した抄造体を一対
    のローラーを通して脱水するプレス機と、 脱水した抄造体を乾燥し硬化体を得る乾燥機とを備える
    ことを特徴とする硬化体の製造装置。
  4. 【請求項4】 前記プレス機の前記一対のローラーの表
    面に可撓性を有する多孔質体が配設されていることを特
    徴とする請求項3の硬化体の製造装置。
  5. 【請求項5】 前記プレス機の前記一対のローラーに水
    分の吸引装置が配設されていることを特徴とする請求項
    3又は請求項4の硬化体の製造装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2009065606A1 (de) * 2007-11-24 2009-05-28 Elisabeth Katz Vorrichtung zur online-analyse von schlämmen und suspensionen

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