JP2002360518A - 眼球のサッケード運動によりａｄｈｄを検出する装置 - Google Patents
眼球のサッケード運動によりａｄｈｄを検出する装置Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 注意欠陥過活動性障害（ＡＤＨＤ）を簡単
に、安価に、高い信頼性で見つけることを目的とする。 【解決手段】 個人が注意欠陥過活動性障害（ＡＤＨ
Ｄ）をもつか否かを決定する装置が提供される。装置
は、サンプリングされた眼球運動のデータを与えるため
に被験者が活動していない状態のときに所定の時間に亘
って被験者の眼球運動をサンプリングする手段と、予め
選択されたパラメータがＡＤＨＤを示す値を有するか否
かを決定するためにサンプリングされた眼球運動のデー
タを予め選択されたパラメータについて分析する手段と
を含む。
に、安価に、高い信頼性で見つけることを目的とする。 【解決手段】 個人が注意欠陥過活動性障害（ＡＤＨ
Ｄ）をもつか否かを決定する装置が提供される。装置
は、サンプリングされた眼球運動のデータを与えるため
に被験者が活動していない状態のときに所定の時間に亘
って被験者の眼球運動をサンプリングする手段と、予め
選択されたパラメータがＡＤＨＤを示す値を有するか否
かを決定するためにサンプリングされた眼球運動のデー
タを予め選択されたパラメータについて分析する手段と
を含む。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、概して、眼球の瞬
間的な運動といった生物学的な測定基準を用いて注意欠
陥過活動性障害（ＡＤＨＤ）を診断する技術に関する。
間的な運動といった生物学的な測定基準を用いて注意欠
陥過活動性障害（ＡＤＨＤ）を診断する技術に関する。
【０００２】
【従来の技術】ＡＤＨＤは、小児期における最も一般的
な神経行動学的障害であるとともに、学齢期の子供に影
響を与えている最も蔓延した健康状態である。学齢期の
子供たちの４％乃至１２％（数百万人）がこの障害をも
っている。ＡＤＨＤを持つ学生のために年間３０億ドル
が使われている。更に、一般大衆のうち、男性の９．２
％と女性の２．９％がＡＤＨＤにみられる挙動を示すこ
とが分かっている。１０００万人以上の成人がこの障害
をもっている可能性がある。
な神経行動学的障害であるとともに、学齢期の子供に影
響を与えている最も蔓延した健康状態である。学齢期の
子供たちの４％乃至１２％（数百万人）がこの障害をも
っている。ＡＤＨＤを持つ学生のために年間３０億ドル
が使われている。更に、一般大衆のうち、男性の９．２
％と女性の２．９％がＡＤＨＤにみられる挙動を示すこ
とが分かっている。１０００万人以上の成人がこの障害
をもっている可能性がある。
【０００３】ＡＤＨＤは、診断が難しい障害である。小
児期のＡＤＨＤの主な症状は、不注意であること、極度
に活動的であること、及び、衝動的であることを含む。
ＡＤＨＤの子供たちは、顕著な機能問題、例えば、学校
生活の困難、学業成績の悪さ、家族や仲間との関係の乏
しさ、及び、自尊心の低さを経験することがある。ＡＤ
ＨＤをもつ成人は、失業、衝動的な行動、薬物乱用、離
婚の経歴を有する場合が多い。ＡＤＨＤは、年齢が若い
うちに見つけられなければ診断未確定となる場合が多
く、この健康状態に気づかない多くの成人が悪い影響を
受けうる。ＡＤＨＤは、多くの類似した原因（家族の事
情、動機付け）と、病気に伴う健康状態（鬱、不安、学
習能力障害）を有する。
児期のＡＤＨＤの主な症状は、不注意であること、極度
に活動的であること、及び、衝動的であることを含む。
ＡＤＨＤの子供たちは、顕著な機能問題、例えば、学校
生活の困難、学業成績の悪さ、家族や仲間との関係の乏
しさ、及び、自尊心の低さを経験することがある。ＡＤ
ＨＤをもつ成人は、失業、衝動的な行動、薬物乱用、離
婚の経歴を有する場合が多い。ＡＤＨＤは、年齢が若い
うちに見つけられなければ診断未確定となる場合が多
く、この健康状態に気づかない多くの成人が悪い影響を
受けうる。ＡＤＨＤは、多くの類似した原因（家族の事
情、動機付け）と、病気に伴う健康状態（鬱、不安、学
習能力障害）を有する。
【０００４】ＡＤＨＤの診断には、ペーパーテスト及び
口頭テストを用いたふるい落とし法が用いられる。しか
しながら、ＡＤＨＤのための１つの客観的な独立した有
効なテストはない。様々な客観的な技術が提案されてき
たが、まだ受け入れられていない。これらには以下の技
術がある。 （１）米国サンディエゴのカリフォルニア大学のDavid
Granetにより、ＡＤＨＤをもつ子供たちは、輻輳機能不
全症と称される目の問題が見つかる割合が、他の子供た
ちと比較して３倍であることがわかった。 （２）米国マサチューセッツ州、ベルモントのMcLean病
院の精神科医により、子供たちの小さい集団でＡＤＨＤ
を診断するために、脳の機能ＭＲＩ撮像と組み合わせて
注意力のテストをしている間の子供たちの検出困難な運
動を測定するために赤外線追跡法が用いられた（Nature
Medicine, Vol. 6, No. 4, April 2000,pages 470-47
3）。 （３）Lubarにより、ＡＤＨＤの診断及び治療のための
ＥＥＧバイオフィードバックに基づく技術が示された
（Biofeedback and Self-Regulation, Vol. 16, No. 3,
1991, Pages 201-225）。 （４）２０００年８月１日発行の米国特許第６，０９
７，９８０号（発明者Monastra外）は、ＡＤＨＤを評価
する定量的な脳波図を用いた方法を開示する。 （５）Brownは、ＡＤＨＤの診断及び治療のためのビデ
オゲームを開示する。 （６）ＡＤＨＤの診断及び治療のためのビデオゲームを
開示する。 （７）Brownは、ＡＤＨＤの診断及び治療のためのビデ
オゲームといったマイクロプロセッサを開示する。 （８）１９９４年１２月２７日発行の米国特許第５，３
７７，１００号（発明者Pope外）は、ＡＤＨＤをもつ患
者を治療するために脳波検出部とつながれたビデオゲー
ムを用いる方法を開示する。 （９）南カリフォルニア大学の統合メディアシステムズ
センターのAlbert Rizzo博士は、ＡＤＨＤの検出及び治
療のためにバーチャルリアリティ技術を用いた。 （１０）米国特許第６，０５３，７３９号（発明者Stew
art外）は、注意能力テストを行うために視覚的な表
示、色付きの視覚的な単語ターゲット、及び色付きの視
覚的な応答ターゲットを用いる方法を開示する。 （１１）１９９４年１２月２７日発行の米国特許第５，
３７７，１００号（発明者Patton外）は、画像を用いて
個人の心理的な状態を管理するシステムを開示する。 （１２）米国特許第６，１１７，０７５号で、Barnea
は、周辺温度変化性の抑制を検出することにより知覚麻
痺の深さを測定する方法を開示する。
口頭テストを用いたふるい落とし法が用いられる。しか
しながら、ＡＤＨＤのための１つの客観的な独立した有
効なテストはない。様々な客観的な技術が提案されてき
たが、まだ受け入れられていない。これらには以下の技
術がある。 （１）米国サンディエゴのカリフォルニア大学のDavid
Granetにより、ＡＤＨＤをもつ子供たちは、輻輳機能不
全症と称される目の問題が見つかる割合が、他の子供た
ちと比較して３倍であることがわかった。 （２）米国マサチューセッツ州、ベルモントのMcLean病
院の精神科医により、子供たちの小さい集団でＡＤＨＤ
を診断するために、脳の機能ＭＲＩ撮像と組み合わせて
注意力のテストをしている間の子供たちの検出困難な運
動を測定するために赤外線追跡法が用いられた（Nature
Medicine, Vol. 6, No. 4, April 2000,pages 470-47
3）。 （３）Lubarにより、ＡＤＨＤの診断及び治療のための
ＥＥＧバイオフィードバックに基づく技術が示された
（Biofeedback and Self-Regulation, Vol. 16, No. 3,
1991, Pages 201-225）。 （４）２０００年８月１日発行の米国特許第６，０９
７，９８０号（発明者Monastra外）は、ＡＤＨＤを評価
する定量的な脳波図を用いた方法を開示する。 （５）Brownは、ＡＤＨＤの診断及び治療のためのビデ
オゲームを開示する。 （６）ＡＤＨＤの診断及び治療のためのビデオゲームを
開示する。 （７）Brownは、ＡＤＨＤの診断及び治療のためのビデ
オゲームといったマイクロプロセッサを開示する。 （８）１９９４年１２月２７日発行の米国特許第５，３
７７，１００号（発明者Pope外）は、ＡＤＨＤをもつ患
者を治療するために脳波検出部とつながれたビデオゲー
ムを用いる方法を開示する。 （９）南カリフォルニア大学の統合メディアシステムズ
センターのAlbert Rizzo博士は、ＡＤＨＤの検出及び治
療のためにバーチャルリアリティ技術を用いた。 （１０）米国特許第６，０５３，７３９号（発明者Stew
art外）は、注意能力テストを行うために視覚的な表
示、色付きの視覚的な単語ターゲット、及び色付きの視
覚的な応答ターゲットを用いる方法を開示する。 （１１）１９９４年１２月２７日発行の米国特許第５，
３７７，１００号（発明者Patton外）は、画像を用いて
個人の心理的な状態を管理するシステムを開示する。 （１２）米国特許第６，１１７，０７５号で、Barnea
は、周辺温度変化性の抑制を検出することにより知覚麻
痺の深さを測定する方法を開示する。
【０００５】上述のように、ＡＤＨＤを診断する主な方
法は、米国医師会（ＡＭＡ）により確立され診断及び統
計マニュアル−ＩＶ（Diagnostic and Statistics manu
al:ＤＳＭ−ＩＶ）に記載された規準を評価するよう設
計された一組の筆記及び口頭の評価器具を用い、学校の
心理学者又は他の認可された開業医によって行うもので
ある。最近では、米国小児科学会が、広く従われている
ガイドライン（Clinical Practice Guidelines: Diagno
sis of a child with Attention Deficit Hyperactivit
y Disorder; Pediatrics V5 #105 5 May 2000）を発行
した。いくつかの場合には、ＡＤＨＤ診断のためのＤＳ
Ｍ−ＩＶ規準を満たす患者に対して、リタリン（Ritali
n）といった薬が処方される。処方された薬の影響を評
価するために、リタリンを投与した状態で患者の挙動が
観察される。
法は、米国医師会（ＡＭＡ）により確立され診断及び統
計マニュアル−ＩＶ（Diagnostic and Statistics manu
al:ＤＳＭ−ＩＶ）に記載された規準を評価するよう設
計された一組の筆記及び口頭の評価器具を用い、学校の
心理学者又は他の認可された開業医によって行うもので
ある。最近では、米国小児科学会が、広く従われている
ガイドライン（Clinical Practice Guidelines: Diagno
sis of a child with Attention Deficit Hyperactivit
y Disorder; Pediatrics V5 #105 5 May 2000）を発行
した。いくつかの場合には、ＡＤＨＤ診断のためのＤＳ
Ｍ−ＩＶ規準を満たす患者に対して、リタリン（Ritali
n）といった薬が処方される。処方された薬の影響を評
価するために、リタリンを投与した状態で患者の挙動が
観察される。
【０００６】幾つかの臨床的なバイオフィードバック及
び生理的な監視システム（例えばMulti Trace, Bio Int
egrator）がある。これらのシステムは、専門的な臨床
医によって使用されている。臨床医は、患者の生理的な
変化を監視し、それにより異なったプロトコルを用い
る。
び生理的な監視システム（例えばMulti Trace, Bio Int
egrator）がある。これらのシステムは、専門的な臨床
医によって使用されている。臨床医は、患者の生理的な
変化を監視し、それにより異なったプロトコルを用い
る。
【０００７】米国特許出願第０９／５９７，６１０号
は、被験者が短い時間に亘って刺激の少ない環境で静か
に座るよう命じられている場合の生理学的な反応度のパ
ターンを解析することによってその人が注意欠陥過活動
性障害を有するか否かを決定する装置及び方法を記載し
ている。
は、被験者が短い時間に亘って刺激の少ない環境で静か
に座るよう命じられている場合の生理学的な反応度のパ
ターンを解析することによってその人が注意欠陥過活動
性障害を有するか否かを決定する装置及び方法を記載し
ている。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】従来技術の診断方法で
は診断が難しい注意欠陥過活動性障害（ＡＤＨＤ）を簡
単に、安価に、高い信頼性で見つけることを目的とす
る。
は診断が難しい注意欠陥過活動性障害（ＡＤＨＤ）を簡
単に、安価に、高い信頼性で見つけることを目的とす
る。
【０００９】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上述の
問題を解決し、必要性を満たす装置が提供される。
問題を解決し、必要性を満たす装置が提供される。
【００１０】本発明によれば、個人が注意欠陥過活動性
障害（ＡＤＨＤ）をもつか否かを決定する装置であっ
て、サンプリングされた眼球運動のデータを与えるため
に被験者が活動していない状態のときに所定の時間に亘
って被験者の眼球運動をサンプリングする手段と、予め
選択されたパラメータがＡＤＨＤを示す値を有するか否
かを決定するためにサンプリングされた眼球運動のデー
タを上記予め選択されたパラメータについて分析する手
段とを含む装置が提供される。
障害（ＡＤＨＤ）をもつか否かを決定する装置であっ
て、サンプリングされた眼球運動のデータを与えるため
に被験者が活動していない状態のときに所定の時間に亘
って被験者の眼球運動をサンプリングする手段と、予め
選択されたパラメータがＡＤＨＤを示す値を有するか否
かを決定するためにサンプリングされた眼球運動のデー
タを上記予め選択されたパラメータについて分析する手
段とを含む装置が提供される。
【００１１】
【発明の実施の形態】本発明によれば、ＡＤＨＤの兆候
は、眼球の角加速度であることがわかっている。実験に
よれば、眼球の角加速度は被験者が静かに座るよう指示
された場合と同じ基準時間に亘って測定された。
は、眼球の角加速度であることがわかっている。実験に
よれば、眼球の角加速度は被験者が静かに座るよう指示
された場合と同じ基準時間に亘って測定された。
【００１２】図１に示すように被験者１０は、椅子１２
に座り、何も表示されていない画面１４を見ている。被
験者は、活動していない状態とされている。図示のよう
に、被験者１０は、ワイヤ１８を介して音発生装置１９
に接続されるイアホン１６を装着する。イアホン１６
は、周囲雑音を遮断するため、又は、テスト中の環境か
らの聴覚的な刺激を減少又は排除するための白色雑音を
発生するために使用されうる。本発明の本実施例に記載
される方法では、被験者は感覚遮断された環境に置かれ
る。被験者１０は、眼鏡２０を装着する。眼鏡２０は、
ワイヤ２２を介してモジュール２１に接続される。眼鏡
２０は、１９８４年６月２６日発行の米国特許第４，４
５６，３４７号（発明者F.A.Stahly）に記載されるよう
に眼球の角加速度を測定する図２に示す装置３０を具備
する。被験者１０の眼球の角加速度を測定する方法は、
図２に示される。
に座り、何も表示されていない画面１４を見ている。被
験者は、活動していない状態とされている。図示のよう
に、被験者１０は、ワイヤ１８を介して音発生装置１９
に接続されるイアホン１６を装着する。イアホン１６
は、周囲雑音を遮断するため、又は、テスト中の環境か
らの聴覚的な刺激を減少又は排除するための白色雑音を
発生するために使用されうる。本発明の本実施例に記載
される方法では、被験者は感覚遮断された環境に置かれ
る。被験者１０は、眼鏡２０を装着する。眼鏡２０は、
ワイヤ２２を介してモジュール２１に接続される。眼鏡
２０は、１９８４年６月２６日発行の米国特許第４，４
５６，３４７号（発明者F.A.Stahly）に記載されるよう
に眼球の角加速度を測定する図２に示す装置３０を具備
する。被験者１０の眼球の角加速度を測定する方法は、
図２に示される。
【００１３】図２を参照するに、米国特許第４，４５
６，３４７号に記載されるように、発光ダイオード（Ｌ
ＥＤ）３１と感赤外線フォトダイオード３２の対とを有
する形の赤外線放射器を含む３つの光トランスデュース
素子は、図１に示すような眼鏡２０といった取り付けユ
ニットに支持される。小型電子回路（図示せず）への適
切な配線は、光トランスデュース素子３１及び３２を接
続する。素子は、ＬＥＤ３１からの放射エネルギーが装
着者の目３３（又は閉じた瞼）の表面に向かい、その放
射線の反射がフォトダイオード３２によって受信される
よう調整される。装着者の目３３の僅かな動きは、放射
エネルギーが当たっている装着者の目３３又は閉じた瞼
の特定の領域の反射率に変化を生じさせる。例えば、強
膜中の微細な血管のパターンに生ずる変化、又は瞼の輪
郭のわずかな変化は、かかる反射率に夫々変化を生じさ
せる。反射率のわずかな変化に伴って、眼球のサッケー
ド（saccade）運動の大きさと持続時間によって振幅が
変化するフォトダイオード３２の出力信号に対して対応
する変化が生ずる。
６，３４７号に記載されるように、発光ダイオード（Ｌ
ＥＤ）３１と感赤外線フォトダイオード３２の対とを有
する形の赤外線放射器を含む３つの光トランスデュース
素子は、図１に示すような眼鏡２０といった取り付けユ
ニットに支持される。小型電子回路（図示せず）への適
切な配線は、光トランスデュース素子３１及び３２を接
続する。素子は、ＬＥＤ３１からの放射エネルギーが装
着者の目３３（又は閉じた瞼）の表面に向かい、その放
射線の反射がフォトダイオード３２によって受信される
よう調整される。装着者の目３３の僅かな動きは、放射
エネルギーが当たっている装着者の目３３又は閉じた瞼
の特定の領域の反射率に変化を生じさせる。例えば、強
膜中の微細な血管のパターンに生ずる変化、又は瞼の輪
郭のわずかな変化は、かかる反射率に夫々変化を生じさ
せる。反射率のわずかな変化に伴って、眼球のサッケー
ド（saccade）運動の大きさと持続時間によって振幅が
変化するフォトダイオード３２の出力信号に対して対応
する変化が生ずる。
【００１４】フォトダイオード３２の出力は、差動増幅
器３４へ供給される。装置３０は、点「ａ」において増
幅器から差動信号を受信する。信号は収集され、サンプ
リングユニット３５によって１０２４ｓ／ｓｅｃでサン
プリングされ、Ａ／Ｄ変換器３６によってディジタル信
号へ変換され、図１に示される記憶モジュール２１の中
に置かれたデータファイル中に記憶される。モジュール
２１は、ディジタルコンピュータ又は他の種類の論理及
び制御ユニットでありうる。破線３０の内側に示される
機器は、例えばJ+J Engineering Companyによって製造
されるＤＳＰ−３３０といったディジタルデータ捕捉シ
ステムの一部でありうる。モジュール２１は、テスト場
所に、又はテスト場所から遠隔の場所に配置されうる。
従って、信号は、分析のために遠隔場所へワイヤレス伝
送路を通じて伝送されうる。信号は、遠隔場所での分析
のために、電気通信伝送路、電話、ケーブル、衛星、イ
ンターネット等のいずれを通じても伝送されうる。
器３４へ供給される。装置３０は、点「ａ」において増
幅器から差動信号を受信する。信号は収集され、サンプ
リングユニット３５によって１０２４ｓ／ｓｅｃでサン
プリングされ、Ａ／Ｄ変換器３６によってディジタル信
号へ変換され、図１に示される記憶モジュール２１の中
に置かれたデータファイル中に記憶される。モジュール
２１は、ディジタルコンピュータ又は他の種類の論理及
び制御ユニットでありうる。破線３０の内側に示される
機器は、例えばJ+J Engineering Companyによって製造
されるＤＳＰ−３３０といったディジタルデータ捕捉シ
ステムの一部でありうる。モジュール２１は、テスト場
所に、又はテスト場所から遠隔の場所に配置されうる。
従って、信号は、分析のために遠隔場所へワイヤレス伝
送路を通じて伝送されうる。信号は、遠隔場所での分析
のために、電気通信伝送路、電話、ケーブル、衛星、イ
ンターネット等のいずれを通じても伝送されうる。
【００１５】図２に示す装置を用いて、被験者が活動し
ていない状態にあるときに所定の時間に亘って、人間で
ある被験者の瞳孔角度がサンプリングされる。被験者１
０がテスト時間中に何も表示されていない画面１４を凝
視する間、等間隔で目の角加速度が計算される。テスト
時間は、約１０分間でありうる。目の角加速度の測定デ
ータは、図３及び図４に示すヒストグラムの形式でプロ
ットされる。ヒストグラムの幅は、最大値の選択された
割合で測手され、閾値と比較される。幅が閾値を下回る
場合はＡＤＨＤであると診断され、幅が閾値よりも上で
ある場合は異常がないと診断される。
ていない状態にあるときに所定の時間に亘って、人間で
ある被験者の瞳孔角度がサンプリングされる。被験者１
０がテスト時間中に何も表示されていない画面１４を凝
視する間、等間隔で目の角加速度が計算される。テスト
時間は、約１０分間でありうる。目の角加速度の測定デ
ータは、図３及び図４に示すヒストグラムの形式でプロ
ットされる。ヒストグラムの幅は、最大値の選択された
割合で測手され、閾値と比較される。幅が閾値を下回る
場合はＡＤＨＤであると診断され、幅が閾値よりも上で
ある場合は異常がないと診断される。
【００１６】図３を参照するに、ヒストグラムは、２人
の被験者Ａ及びＢについての目の加速度を示す。被験者
Ａは、ＡＤＨＤをもつと診断された。被験者Ｂは、ＡＤ
ＨＤをもたないと診断された。被験者Ａのヒストグラム
が被験者Ｂのヒストグラムよりも幅が狭いということ
は、目の加速度の範囲がより小さいことを示す。ヒスト
グラムの幅ｗは、２σの点［ｗ＝２σ］において測定さ
れ、σは標準偏差であり、以下の式、
の被験者Ａ及びＢについての目の加速度を示す。被験者
Ａは、ＡＤＨＤをもつと診断された。被験者Ｂは、ＡＤ
ＨＤをもたないと診断された。被験者Ａのヒストグラム
が被験者Ｂのヒストグラムよりも幅が狭いということ
は、目の加速度の範囲がより小さいことを示す。ヒスト
グラムの幅ｗは、２σの点［ｗ＝２σ］において測定さ
れ、σは標準偏差であり、以下の式、
【００１７】
【数１】 で定義される。式中、ａは目の角加速度を相対単位で示
し、ｎはサンプル数であり、τはｎ個のサンプルを含む
時間ウィンドウの開始における時間である。
し、ｎはサンプル数であり、τはｎ個のサンプルを含む
時間ウィンドウの開始における時間である。
【００１８】図４を参照するに、７人（図３に示す被験
者Ａ及びＢを含む被験者）について測定した眼球のサッ
ケードのヒストグラムの標準偏差が示されている。これ
らのデータは、時間的に等しく間隔があけられた５つの
ウィンドウから測定されるヒストグラムの幅の平均をと
ることによって得られた。被験者Ｄを除き、ＡＤＨＤで
あると診断された全ての被験者は、異常のない被験者と
比較して狭いヒストグラムを有する。データは、眼球の
運動の範囲がＡＤＨＤの診断方法として使用されうるこ
とを示す。図４の縦座標に示されるヒストグラムの幅が
閾値Θよりも小さいとき、被験者はＡＤＨＤをもつと診
断され、幅がΘ（図４中、破線で示す）よりも大きいと
き、被験者は異常がないと診断される。Θの値を１０と
設定すると、図４に示す８回のテストのうち擬陽性の結
果が得られるのは一回であり、精度は８７．５％であ
る。
者Ａ及びＢを含む被験者）について測定した眼球のサッ
ケードのヒストグラムの標準偏差が示されている。これ
らのデータは、時間的に等しく間隔があけられた５つの
ウィンドウから測定されるヒストグラムの幅の平均をと
ることによって得られた。被験者Ｄを除き、ＡＤＨＤで
あると診断された全ての被験者は、異常のない被験者と
比較して狭いヒストグラムを有する。データは、眼球の
運動の範囲がＡＤＨＤの診断方法として使用されうるこ
とを示す。図４の縦座標に示されるヒストグラムの幅が
閾値Θよりも小さいとき、被験者はＡＤＨＤをもつと診
断され、幅がΘ（図４中、破線で示す）よりも大きいと
き、被験者は異常がないと診断される。Θの値を１０と
設定すると、図４に示す８回のテストのうち擬陽性の結
果が得られるのは一回であり、精度は８７．５％であ
る。
【００１９】
【発明の効果】本発明によれば、簡単で、安価で、信頼
性の高い、ＡＤＨＤ診断技術が提供される。
性の高い、ＡＤＨＤ診断技術が提供される。
【図１】本発明の装置を概略的に示す図である。
【図２】装置を示すブロック図である。
【図３】本発明を説明するために用いる図である。
【図４】本発明を説明するために用いる図である。
１０ 被験者 １２ 椅子 １４ 画面 １６ イアホン １８ ワイヤ １９ 音発生装置 ２０ 眼鏡 ２１ モジュール ２２ ワイヤ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 デイヴィッド エル パットン アメリカ合衆国 ニューヨーク 14580 ウェブスター マジェスティック・ウェイ 1218 (72)発明者 ピーター エイ パークス アメリカ合衆国 カンザス 66606−1233 トピーカ サウス・ウエスト・エルムウ ッド・アヴェニュー 337
Claims (3)
- 【請求項１】 個人が注意欠陥過活動性障害（ＡＤＨ
Ｄ）をもつか否かを決定する装置であって、 サンプリングされた眼球運動のデータを与えるために被
験者が活動していない状態のときに所定の時間に亘って
被験者の眼球運動をサンプリングする手段と、 予め選択されたパラメータがＡＤＨＤを示す値を有する
か否かを決定するために上記サンプリングされた眼球運
動のデータを上記予め選択されたパラメータについて分
析する手段とを含む装置。 - 【請求項２】 上記サンプリング手段は、被験者が活動
していない状態のときに所定の時間に亘って被験者の目
の瞳孔角度をサンプリングする手段を含み、 上記分析手段は、所定の時間に亘って等しい間隔で上記
瞳孔角度サンプルから上記目の角加速度を測定する手段
を含む、請求項１記載の装置。 - 【請求項３】 上記分析手段は、上記角加速度の測定値
をヒストグラムの形式でプロットする手段と、 上記ヒストグラムの幅を最大値の選択された割合で測定
する手段と、 上記測定された幅を閾値と比較し、幅が上記閾値を下回
るときはＡＤＨＤであるとの診断結果を示し、幅が閾値
を上回るときは異常がないとの診断結果を示す手段とを
含む、請求項２記載の装置。
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|---|---|---|---|
| US09/866183 | 2001-05-25 | ||
| US09/866,183 US6652458B2 (en) | 2000-06-20 | 2001-05-25 | ADHD detection by eye saccades |
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| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
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ID=25347084
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| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2002150611A Pending JP2002360518A (ja) | 2001-05-25 | 2002-05-24 | 眼球のサッケード運動によりａｄｈｄを検出する装置 |
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| EP (1) | EP1260177A3 (ja) |
| JP (1) | JP2002360518A (ja) |
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