JP2002359960A - ステッピングモータ - Google Patents

ステッピングモータ

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JP2002359960A
JP2002359960A JP2001251632A JP2001251632A JP2002359960A JP 2002359960 A JP2002359960 A JP 2002359960A JP 2001251632 A JP2001251632 A JP 2001251632A JP 2001251632 A JP2001251632 A JP 2001251632A JP 2002359960 A JP2002359960 A JP 2002359960A
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stator
motor case
stepping motor
opening
magnetic pole
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JP2001251632A
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Daisuke Maeda
大輔 前田
Shuichi Hiruma
修一 比留間
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Mitsumi Electric Co Ltd
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Mitsumi Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易な工程によってモータケースに対してス
テータを確実に接合固定してノイズ発生を低減する。 【解決手段】 モータケース2の端子開口部13がステ
ータ5の外周部の一部を外方に臨ませるように回路基板
11よりも幅広に形成され、その開口縁と回路基板11
の側縁との間に間隙21を構成してなる。モータケース
2内にステータ構体4やロータ構体8等を組み込んだ状
態において、間隙21から接着剤23を流し込むことに
より、接着剤23が毛細管現象によってステータ5の外
周部を全周に亘って回り込んで均一な厚みの接着剤層を
形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入力パルスに対応
して正逆両方向に対して一定角度ずつ間欠的な回転出力
を得るステッピングモータに関する。
【0002】
【従来の技術】ステッピングモータは、低速・高トルク
特性、速度可変制御特性、位置決め制御特性或いは定速
特性等に優れ、制御回路が簡易であるといった特徴を有
しており、速度や回転角度、正逆回転、起動停止等の動
作を精密に実行する。ステッピングモータは、例えばデ
ジタル制御されるファクシミリやプリンタ等の電子機器
の駆動機構に好適に用いられている。
【0003】ステッピングモータは、VR(Variable R
eluctance)型、PM(Permanent Magnet)型及びHB
(Hybrid)型とに大別される。VR型ステッピングモー
タは、ステータとロータとに多数個の櫛歯状磁極片が相
対向して形成され、ステータの各磁極片に設けたコイル
を順次励磁することによって磁極片間に生じる磁気的作
用によりロータを間欠的に回転駆動する。PM型ステッ
ピングモータは、外周面にN極とS極とが円周方向に交
互に着磁された円柱状磁石が用いられ、ステータの各磁
極片に設けたコイルを順次励磁することによってこれら
磁極片と磁極との間に生じる磁気的作用によりロータを
間欠的に回転駆動する。HB型ステッピングモータは、
上述したVR型ステッピングモータのステータ又はロー
タのいずれか一方の磁極片に磁石が設けられ、各磁極片
間のエアギャップに直流バイアス磁界を発生させて出力
トルクをアップさせてなる。
【0004】従来のステッピングモータ40は、図7に
示すように、有底円筒形を呈して形成されたモータケー
ス41と、このモータケース41の上方開口部を閉塞し
て組み付けられる蓋体42とを有している。ステッピン
グモータ40は、詳細を省略するがモータケース41の
内部に、互いに等間隔を以って環状に配列された多数個
のコイルからなるコイル体43と、各コイルに対応した
多数個の磁極片が一体に形成されたステータ44とが収
納されている。ステータ44は、鉄板等の金属板によっ
てリング状に形成され、内周縁に沿ってコイル体43の
各コイルに対応して各磁極片が柵状に配列されて折曲形
成されてなる。
【0005】ステッピングモータ40は、コイル体43
の外周部に各コイルから引き出されたリードをそれぞれ
接続した端子部材43a、43bを備えており、これら
端子部材43a、43bをモータケース41の一部を切
り欠いて形成した端子開口部45に臨ませてなる。端子
部材43a、43bには、多数個のピン端子が設けられ
ており、これらピン端子が端子開口部45からモータケ
ース41の外方へと突出されてなる。ステッピングモー
タ40には、モータケース41の外側面に端子開口部4
5を閉塞するようにして駆動回路が搭載された回路基板
46が取り付けられている。回路基板46には、端子部
材43a、43bに突出された多数個のピン端子がそれ
ぞれ接続されている。
【0006】ステッピングモータ40には、モータケー
ス41の底板中心部と蓋体42の中心部とにそれぞれ軸
線を一致させて軸受47a、47bが組み付けられてお
り、これら軸受47a、47bによって回転軸48が回
転自在に支持されている。回転軸48は、ロータを構成
する円柱状のマグネット49に軸線を一致させて一体化
された状態で貫通している。マグネット49は、コイル
体43の各コイルとステータ44の各磁極片とによって
構成される円形空間部内に配置される。マグネット49
には、その外周面にN極とS極とが交互に着磁されてい
る。
【0007】以上のように構成されたステッピングモー
タ40においては、回路基板46を介してコイル体43
の各コイルに対してそれぞれ所定のタイミングで入力パ
ルスが順次印加されることによって、各コイルに対応す
るステータ44の各磁極片が順次励磁・消磁状態とな
る。ステッピングモータ40においては、各磁極片とマ
グネット49の外周面の磁極との間で磁気吸引力・反発
力とが生じ、これによりマグネット49を介して回転軸
48が間欠的に回転駆動される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ステッピン
グモータ40においては、ステータ44がモータケース
41の内径とほぼ等しい外径に形成されおり、いわゆる
填め合わせ状態でモータケース41内にステータ44が
収納され。ステッピングモータ40においては、モータ
ケース41やステータ44の寸法精度によって、内面と
外周部との間において隙間が生じることがある。
【0009】一方、ステッピングモータ40において
は、上述したように比較的質量の大きなマグネット49
が間欠的に回転・停止動作を繰り返すことから、振動が
発生する。ステッピングモータ40においては、このた
めに、モータケース41の内面とステータ44とが衝合
したり、端子部材43a、43bが端子開口部45の開
口縁に照合してがたつき音が発生することがあった。従
来のステッピングモータ40においては、接着剤によっ
てモータケース41の内面にステータ44の外周面を接
合することにより、上述したがたつき音の発生が防止さ
れている。
【0010】接合工程は、ステータ44の外周部に全周
に亘って予め接着剤を塗布し、この状態でこのステータ
44をモータケース41内に填め合わせることによって
行われる。しかしながら、ステッピングモータ40にお
いては、ステータ44を上方開口からモータケース41
の内部に填め合わす際に、上述したように外径と内径と
がほぼ等しいことから接着剤がモータケース41の内面
によって伸ばされて所定位置において充分な量の接着剤
がステータ44の外周部に残存しない状態となる。
【0011】ステッピングモータ40においては、この
ためにステータ44をモータケース41に確実に接合す
るための接着剤の塗布量の管理が難しいといった問題が
あった。ステッピングモータ40においては、ステータ
44がモータケース41の所定位置に填め込まれた状態
において、円周方向の全域に亘って接着剤の塗布量が不
均一となることからステータ44とモータケース41と
を確実に接合し得ないといった問題があった。
【0012】また、ステッピングモータ40において
は、多量の接着剤を用いた場合に、その一部がマグネッ
ト49の外周面に付着して磁気特性が劣化するといった
問題が生じる虞がある。ステッピングモータ40におい
ては、接着剤の一部が軸受47a、47bに付着し、回
転軸48の回転不良を生じさせる虞があった。
【0013】本発明は、上述した従来の問題点を解決
し、簡易な工程によってモータケースに対してステータ
の接合が確実に行われてノイズ発生の抑制を図ったステ
ッピングモータを提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
本発明にかかるステッピングモータは、モータケース
と、蓋体と、ステータ構体と、端子部材と、ロータ構体
及び回路基板とを備えてなる。モータケースは、一端が
閉口された略円筒形状を呈して形成され、開口部を閉塞
して蓋体が組み付けられることによってモータ筐体を構
成する。ステータ構体は、ステータと、コイル体とから
構成される。ステータは、モータケースの内径とほぼ等
しい外径を有するとともに内周縁に沿って多数個の磁極
片が折曲形成され、開口部からモータケースの内部に填
め込まれる。コイル体は、ステータの各磁極片にそれぞ
れ対応する多数個のコイルが環状に配列されてなる。ス
テータ構体は、コイル体の各コイルに順次入力パルスが
供給されることによって、ステータの各磁極片が順次励
磁・消磁動作する。端子部材は、各コイルのリードがそ
れぞれ接続されるとともに、モータケースに形成した端
子開口部から外方に臨ませられてモータケースに組み付
けられる。ロータ構体は、ステータ構体の各磁極片が囲
い込んで構成される磁気空間部内に回転自在に収納さ
れ、各磁極片との間に生じる磁気力により間欠的に回転
駆動される回転体及び出力軸とからなる。回路基板は、
モータケースの端子開口部を閉塞するようにして組み付
けられて端子部材と接続され、コイル体の各コイルに対
して入力パルスを供給する。
【0015】ステッピングモータにおいては、モータケ
ースの端子開口部がステータの外周部の一部を外方に臨
ませるように回路基板よりも幅広に形成された開口部か
らなり、端子開口部の開口縁と回路基板の側縁との間に
間隙を構成してなる。ステッピングモータにおいては、
モータケース内にステータ構体やロータ構体等を組み込
んだ状態において、端子開口部の間隙を介してステータ
の外周部に接着剤が流し込まれて充填される。したがっ
て、ステッピングモータにおいては、流し込まれた接着
剤が毛細管現象によってステータの外周部を全周に亘っ
て回り込んで均一な厚みの接着剤層を形成し、この接着
剤層によりステータの外周部がモータケースの内周面に
強固に接合されることからノイズの発生が防止される。
【0016】また、ステッピングモータにおいては、モ
ータケースの外周面の一部にステータの外周部に対応位
置して1個乃至数個の接着剤充填孔が形成されてなる。
ステッピングモータにおいては、モータケース内にステ
ータ構体やロータ構体を組み込んだ状態において、接着
剤充填孔から接着剤が流し込まれて充填される。したが
って、ステッピングモータにおいては、流し込まれた接
着剤が毛細管現象によってステータの外周部を全周に亘
って回り込みんで均一な厚みの接着剤層を形成し、この
接着剤層によりステータの外周部がモータケースの内周
面に強固に接合されることからノイズの発生が防止され
る。また、ステッピングモータにおいては、端子開口部
が回路基板によって閉塞されるとともに、各接着剤充填
孔もその開口部位において流し込んだ接着剤の一部が硬
化してこれを閉塞することで、密閉性の向上が図られる
ようになり、さらに静粛化が図られるとともに塵埃等の
影響も低減されるようになる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態として
図面に示したステッピングモータの詳細について説明す
る。図及び図2に示したステッピングモータ1は、単層
のPM型ステッピングモータであり、詳細を後述するモ
ータケース2と、蓋体3と、ステータ5及びコイル体6
とからなるステータ構体4と、端子部材7と、マグネッ
ト9及び回転軸10とからなるロータ構体8及び回路基
板11とを備えて構成される。モータケース2は、金属
材により上部を開放した有底円筒状に形成され、底面部
2aの中心に軸孔が設けられて第1の軸受12aが組み
付けられるとともに外周面2bの一部に詳細を後述する
端子開口部13が形成されている。
【0018】モータケース2は、内部に構成各部材を組
み込んだ後に上部の開口部を閉塞して蓋体3が組み付け
られることにより、モータ筐体を構成する。蓋体3に
は、中心部に設けた軸孔に第2の軸受12bが組み付け
られている。第1の軸受12aと第2の軸受け12bと
は、モータケース2と蓋体3とを組み付けた状態におい
て、軸線が一致される。
【0019】モータケース2には、底面部2a上に支持
されてステータ構体4が内部空間内に収納される。ステ
ータ構体4は、上下一対のステータ5a、5bと、これ
らに挟まれたコイル体6とから構成される。上部ステー
タ5aは、金属材によって全体略環状に形成され、図2
に示すように内周縁に沿って下方に向かって垂直に折曲
形成された多数個の短冊状磁極片14を有している。各
短冊状磁極片14は、それぞれ同一間隔かつ同一円周上
に位置されている。上部ステータ5aには、外周縁に沿
って全周に亘ってフランジ部15が一体に形成されてお
り、このフランジ部15の外径がモータケース2の内径
とほぼ等しくされている。
【0020】下部ステータ5bは、上述した上部ステー
タ5aと表裏対称形の全体略環状に形成され、図2に示
すように内周縁に沿って上方に向かって垂直に折曲形成
された多数個の短冊状磁極片16を有している。各短冊
状磁極片16も、それぞれ同一間隔かつ同一円周上に位
置され、上部ステータ5aの各短冊状磁極片14とそれ
ぞれ対をなしている。下部ステータ5bにも、外周縁に
沿って全周に亘ってフランジ部17が一体に形成されて
おり、このフランジ部17の外径がモータケース2の内
径とほぼ等しくされている。各ステータ5a、5bは、
互いに突き合わされた磁極片14、16が囲い込んで磁
気空間部18を構成するコイル体6は、詳細を省略する
が環状のコイルケース体の内部に上下に対をなして多数
個のコイル19が収納されてなる。コイル体6は、内径
が各ステータ5a、5bの磁極片14、16によって構
成される円周の内径とほぼ同径とされるとともに、外径
が各フランジ部15、16の内径とほぼ同径とされてな
る。コイル体6は、各磁極片14、16と各フランジ部
15、16との間に、各コイル19がそれぞれ各磁極片
14、16と対向位置されてステータ5a、5bに挟ま
れて組み合わされてる。
【0021】端子部材7は、例えば各ステータ5a、5
bの外周縁の近傍に位置して接合固定されている。端子
部材7は、詳細には多数個のピン端子が突出された一方
側面が外周縁から突出するようにして各ステータ5a、
5bに固定されている。端子部材7には、他方側面に多
数個のランドが形成されており、それぞれのランドにコ
イル体6の各コイル19から引き出されたリード19a
が接続される。端子部材7は、ステータ構体4がモータ
ケース2内に組み付けられた状態において、ピン端子の
突出面側が端子開口部13を介してモータケース2の外
周面2bから外方に臨ませられる。
【0022】ロータ構体8は、マグネット9がステータ
構体4の磁気空間部18内に回転自在に収納される。マ
グネット9は、例えばフェライト材によって円柱状に成
形されている。マグネット9は、その軸長が磁気空間部
18の高さよりもやや短軸とされるとともにその内径よ
りも小径とされてなる。マグネット9は、外周面にN極
とS極とが等間隔で交互に着磁されている。マグネット
9には、詳細を省略するが中心軸孔に軸受ブッシュ20
が填め込まれ、この軸受ブッシュ20を介して一体化さ
れた状態で回転軸10が貫通して設けられている。
【0023】ロータ構体8は、モータケース2内にステ
ータ構体4を組み付けた状態において、モータケース2
の上部開口から磁気空間部18内に装填される。ロータ
構体8は、回転軸10が、その下端部を第1の軸受12
aに支持されて底面2aを貫通されるとともに、上端部
を第1の軸受12bを介してモータケース2に組み付け
られた蓋体3から貫通される。
【0024】回路基板11には、詳細を省略するが駆動
回路が搭載されるとともに、各端子部材7に設けられた
各ピン端子がそれぞれ嵌合して電気的に接続される多数
個の嵌合孔11a、11bが形成されている。回路基板
11は、モータケース2の外側面に端子開口部13を閉
塞するようにして取り付けられることによって、相対す
る端子部材7の各ピン端子が嵌合孔に嵌合される。
【0025】端子開口部13は、上述したようにステー
タ構体4の端子部材7を外方に臨ませてモータケース2
に形成されている。端子開口部13は、詳細には端子部
材7よりもやや大きい開口幅を有するとともにステータ
構体4よりもやや大きい高さを有する高さ方向の矩形開
口部からなる。端子開口部13は、図1に示すように上
部ステータ5aに対応する上方部位に両側に幅広とする
ようにそれぞれ切欠き部13a、13bが形成されてい
る。
【0026】したがって、端子開口部13は、切欠き部
13a、13bによって、図1に示すように回路基板1
1の両側縁との間に上部ステータ5aのフランジ部17
の一部をモータケース2の外方に臨ませる間隙21a、
21bを構成する。これら間隙21a、21bは、ステ
ータ構体4をモータケース2に接合固定する接着剤の充
填部として構成される。
【0027】すなわち、ステッピングモータ1は、モー
タケース2内にその上部開口からステータ5とコイル体
6とを組み合わせたステータ構体4が填め込まれて収納
される。ステータ構体4は、上述したようにモータケー
ス2の内径と各ステータ5のフランジ部15、17の外
径とがほぼ等しく形成されることによって、はめ合い状
態でモータケース2内に保持される。
【0028】ステッピングモータ1は、この状態でモー
タケース2内にその上部開口から、マグネット9と回転
軸10とからなるロータ構体8がステータ構体4の磁気
空間部18内に位置させて収納される。ステッピングモ
ータ1は、回転軸10の下端部を第1の軸受12aに貫
通させるとともに、回転軸10の上端部を第2の軸受1
2bに貫通させて、モータケース2に対して蓋体3を取
り付ける。
【0029】ステッピングモータ1においては、この状
態でステータ構体4がモータケース2に仮保持された状
態であることから、図3に示すように端子開口部13の
切欠き部13a、13bと回路基板11の両側縁との間
の間隙21a、21bを介して接着剤供給器22から液
状の接着剤23が上部ステータ5aのフランジ部15の
外周面に供給される。ステッピングモータ1は、上述し
たようにモータケース2の内径とフランジ部15の外径
とがほぼ等しくされているが、その間に全周に亘って僅
かな隙間が存在する。
【0030】したがって、ステッピングモータ1におい
ては、間隙21から充填された接着剤23が、毛細管現
象によってモータケース2の内面とフランジ部15の外
周部との間にほぼ均一な状態で浸透して接着剤層を形成
する。ステッピングモータ1においては、これによって
モータケース2に対してステータ5がしっかりと接合固
定される。
【0031】ステッピングモータ1は、回路基板11の
駆動回路を介してコイル体6の各コイル19に対して入
力パルスが順次供給される。ステッピングモータ1は、
入力パルスの供給によって各コイル19が順次励磁状態
から消磁状態へと移行する動作が行われ、各コイル19
と対をなす各磁極片16、18も順次励磁状態から消磁
状態に切り替わる。ステッピングモータ1においては、
各磁極片16、18とロータ構体8のマグネット9の磁
極との間で磁気吸引力・反発力とが生じてマグネット
9、換言すれば回転軸10が間欠的に回転駆動される。
【0032】ステッピングモータ1においては、上述し
たようにモータケース2とステータ5とが接着剤23に
よって強固に固定されており、回転軸10の間欠的な回
転動作が行われてもモータケース2とステータ5とが衝
合したり端子部材7が端子開口部13と衝合したりする
ことは無い。したがって、ステッピングモータ1におい
ては、ノイズの発生が大幅に低減され、安定した間欠的
な回転出力が得られるようになる。
【0033】上述した実施の形態は、単層のPM型ステ
ッピングモータ1を示したが、本発明は例えば図4に示
した多層のステッピングモータ25にも適用される。ス
テッピングモータ25は、モータケース26内に上述し
たステータ構体4を基本構造とする多数個のステータ構
体27a〜27cが積層状態で収納されている。ステッ
ピングモータ25は、詳細を省略するが各ステータ構体
27a〜27cによって構成された高さ方向の磁気空間
部内に長軸のマグネットを有する回転軸が回転自在に軸
装されてなる。
【0034】ステッピングモータ25においては、モー
タケース26の外周面に、各ステータ構体27a〜27
cの端子部材28a〜28dを外方に臨ませるに足る大
きな開口形状の端子開口部29が形成されてなる。端子
開口部29も、ステータ構体27a〜27cに対応する
両側縁部にそれぞれ切欠き部30a、30bが形成され
ることによって、図示しない回路基板との間に接着剤を
充填する間隙31a、31bを構成してなる。
【0035】ステッピングモータ25においては、間隙
31から接着剤供給器によってモータケース26と各ス
テータ構体27a〜27cとの間に接着剤を流し込んで
充填する。ステッピングモータ25においては、間隙3
1から充填された接着剤が、毛細管現象によってモータ
ケース26の内面と各ステータ構体27a〜27cとの
間にほぼ均一な状態で浸透して接着剤層を形成する。ス
テッピングモータ1においては、かかる簡易な操作によ
って、モータケース26に対して各ステータ構体27a
〜27cがそれぞれしっかりと接合固定される。
【0036】ところで、ステッピングモータ25におい
ては、上述したようにモータケース26にステータ構体
27a〜27cを外方に臨ませるに足る大きな開口形状
の端子開口部29が形成される。したがって、ステッピ
ングモータ25においては、端子開口部29と回路基板
との間に構成される間隙31a、31bもおおきくな
る。ステッピングモータ25は、このために間隙31
a、31bから内部に塵埃等が侵入してロータ構体の回
転が劣化したり、内部からの振動音が間隙31a、31
bから漏れて大きなノイズとなるといった虞もある。
【0037】したがって、本発明の第3の実施の形態と
して図5及び図6に示したステッピングモータ30は、
上述したステッピングモータ25と同様に、モータケー
ス31内にステータ構体4を基本構造とするステータ構
体32a〜32cを積層状態で収納してなる多層のステ
ッピングモータであり、モータケース31の外部との開
口部位を低減するとともにモータケース31に対して各
ステータ構体32がより強固に接合固定されるように構
成したことを特徴とする。
【0038】すなわち、ステッピングモータ30にも、
モータケース31の外周面に、各ステータ構体32の端
子部材33a〜33dを外方に臨ませるに足る開口形状
を有する縦長矩形の端子開口部34が形成されてなる。
端子開口部34は、図5及び図6に示すように、各端子
部材33を外方に臨ませるに足る最小限の幅寸法を有し
てなり、モータケース31に回路基板35が取り付けら
れた状態においてこの回路基板35によって閉塞され
る。
【0039】ステッピングモータ30には、モータケー
ス31の外周面に、各ステータ構体32に対応して複数
個の接着剤充填孔36、37、38が形成されている。
第1の接着剤充填孔36は、最上層のステータ構体32
aに対応してモータケース31の外周面を貫通して形成
された3個の小径孔36a〜36cからなる。第1の接
着剤充填孔36は、図5に示すようにステータ構体32
a(具体的にはそのステータ)の外周部の一部を外方に
臨ませるに足る内径を有し、同一高さ位置に図6に示す
ように円周方向に対して等間隔を以って形成されてい
る。
【0040】第2の接着剤充填孔37は、中間層のステ
ータ構体32bに対応してそれぞれモータケース31の
外周面を貫通して形成された3個の小径孔37a〜37
cからなる。第2の接着剤充填孔37は、ステータ構体
32bのステータの外周部の一部を外方に臨ませるに足
る内径を有し、同一高さ位置でかつ円周方向に対して等
間隔を以って形成されている。第3の接着剤充填孔38
は、下層のステータ構体32cに対応してモータケース
31の外周面を貫通して形成された3個の小径孔38a
〜38cからなる。第3の接着剤充填孔38は、ステー
タ構体32cのステータの外周部の一部を外方に臨ませ
るに足る内径を有し、同一高さ位置でかつ円周方向に対
して等間隔を以って形成されている。
【0041】以上のように構成されたステッピングモー
タ30においては、モータケース31内に各ステータ構
体32やロータ構体8或いは蓋体3を組み付けた状態
で、各接着剤充填孔36、37、38から接着剤供給器
によって液状の接着剤23が流し込まれて充填される。
ステッピングモータ30においては、図6に示すように
各第1の接着剤充填孔36から充填された接着剤23が
毛細管現象によってモータケース31の内面と最上層の
ステータ構体32aのステータ外周部との間にほぼ均一
な状態で浸透して接着剤層を形成することで、モータケ
ース31に対してステータ構体32aを強固に接合固定
する。
【0042】ステッピングモータ30においては、中間
層のステータ構体32bについても各第2の接着剤充填
孔37から充填した接着剤23によってモータケース3
1に対して強固に接合固定する。さらに、ステッピング
モータ30においては、下層のステータ構体32cにつ
いても各第3の接着剤充填孔38から充填した接着剤2
3によってモータケース31に対して強固に接合固定す
る。
【0043】また、ステッピングモータ30において
は、各接着剤充填孔36、37、38から充填した接着
剤23が図6に示すようにそれぞれの開口部において硬
化することにより、これら接着剤充填孔36、37、3
8を閉塞する。ステッピングモータ30においては、上
述したように端子開口部34がその開口形状を回路基板
35の外形形状よりも小さく形成されて回路基板35に
よって閉塞された構造となっている。したがって、ステ
ッピングモータ30によれば、密閉性の向上が図られる
ようになり、さらに静粛化が図られるとともに塵埃等の
影響も低減されるようになる。
【0044】ステッピングモータ30においては、各ス
テータ構体32に対応してそれぞれ3個の接着剤充填孔
をモータケース31の外周面に形成したが、接着剤23
の流動性に合わせて適宜の個数が形成される。
【0045】なお、上述した実施の形態においては、単
層及び多層のPM型ステッピングモータを示したが、V
R型ステッピングモータやHB型ステッピングモータに
も適用されることは勿論である。
【0046】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明にか
かるステッピングモータによれば、端子開口部の開口縁
と回路基板の側縁との間に間隙を構成してなる。ステッ
ピングモータにおいては、モータケース内にステータ構
体やロータ構体等を組み込んだ状態において、間隙から
流し込まれた接着剤が毛細管現象によってステータの外
周部を全周に亘って回り込んで均一な厚みの接着剤層を
形成することによって、ステータの外周部がモータケー
スの内周面に安定かつ強固に接合固定されてノイズの発
生が確実に防止されるようになる。
【0047】また、また、ステッピングモータは、モー
タケースの外周面に、収納されたステータの外周部の一
部を臨ませる複数個の接着剤充填孔が形成されてなる。
ステッピングモータにおいては、モータケース内にステ
ータ構体やロータ構体等を組み込んだ状態において、各
接着剤充填孔から流し込まれた接着剤が毛細管現象によ
ってステータの外周部を全周に亘って回り込んで均一な
厚みの接着剤層を形成することによって、ステータの外
周部がモータケースの内周面に安定かつ強固に接合固定
されてノイズの発生が確実に防止されるようになる。ス
テッピングモータにおいては、端子開口部が回路基板に
よって閉塞されるとともに、開口部位において接着剤が
硬化することにより各接着剤充填孔も閉塞された状態と
なることから、密閉性の向上が図られるようになり、さ
らに静粛化が図られるとともに塵埃等の影響も低減され
るようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態として示す単層型ステッピ
ングモータの正面図である。
【図2】同ステッピングモータの内部機構を示す要部分
解斜視図である。
【図3】同ステッピングモータの要部水平断面図であ
る。
【図4】第2の実施の形態として示す多層型ステッピン
グモータの正面図である。
【図5】第3の実施の形態として示す多層型ステッピン
グモータの正面図である。
【図6】同ステッピングモータの要部水平断面図であ
る。
【図7】ステッピングモータの正面図である。
【符号の説明】
1 ステッピングモータ 2 モータケース 3 蓋体 4 ステータ構体 5 ステータ 6 コイル体 7 端子部材 8 ロータ構体 9 マグネット 10 回転軸 11 回路基板 13 端子開口部 14 磁極片 16 磁極片 18 磁気空間部 19 コイル 21 間隙 23 接着剤 25 ステッピングモータ 26 モータケース 27 ステータ構体 28 端子部材 29 端子開口部 30 ステッピングモータ 31 モータケース 32 ステータ構体 33 端子部材 34 端子開口部 35 回路基板 36 接着剤充填孔 37 接着剤充填孔 38 接着剤充填孔

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端が閉口された略円筒形状のモータケ
    ースと、 上記モータケースの開口部を閉塞して組み付けられる蓋
    体と、 上記モータケースの内径とほぼ等しい外径を有するとと
    もに内周縁に沿って多数個の磁極片が折曲形成されてな
    り上記モータケースの内部に填め込まれるステータと、
    上記各磁極片にそれぞれ対応する多数個のコイルが環状
    に配列されてなり上記ステータに組み合わされて上記各
    磁極片を順次励磁・消磁するコイル体とからなるステー
    タ構体と、 上記各コイルのリードがそれぞれ接続されるとともに、
    上記モータケースに形成した端子開口部から外方に臨ま
    せられて上記ステータ構体に組み付けられた端子部材
    と、 上記ステータの各磁極片によって構成される磁気空間部
    内に回転自在に収納され、上記各磁極片との間に生じる
    磁気力により間欠的に回転駆動される回転体及び出力軸
    とからなるロータ構体と、 上記モータケースの端子開口部を閉塞するようにして組
    み付けられて上記端子部材と接続され、上記コイル体の
    各コイルに対して入力パルスを供給する回路基板とを備
    え、 上記モータケースの端子開口部が、上記ステータの外周
    部の一部を外方に臨ませるように上記回路基板よりも幅
    広に形成された開口部からなり、その開口縁と上記回路
    基板の側縁との間の間隙を上記ステータの外周部を上記
    モータケースの内周面に接合する接着剤の充填として構
    成されたことを特徴とするステッピングモータ。
  2. 【請求項2】 一端が閉口された略円筒形状のモータケ
    ースと、 上記モータケースの開口部を閉塞して組み付けられる蓋
    体と、 上記モータケースの内径とほぼ等しい外径を有するとと
    もに内周縁に沿って多数個の磁極片が折曲形成されてな
    り上記モータケースの内部に填め込まれるステータと、
    上記各磁極片にそれぞれ対応する多数個のコイルが環状
    に配列されてなり上記ステータに組み合わされて上記各
    磁極片を順次励磁・消磁するコイル体とからなるステー
    タ構体と、 上記各コイルのリードがそれぞれ接続されるとともに、
    上記モータケースに形成した端子開口部から外方に臨ま
    せられて上記ステータ構体に組み付けられた端子部材
    と、 上記ステータの各磁極片によって構成される磁気空間部
    内に回転自在に収納され、上記各磁極片との間に生じる
    磁気力により間欠的に回転駆動される回転体及び出力軸
    とからなるロータ構体と、 上記モータケースの端子開口部を閉塞するようにして組
    み付けられて上記端子部材と接続され、上記コイル体の
    各コイルに対して入力パルスを供給する回路基板とを備
    え、 上記モータケースの外周面の一部に、収納された上記ス
    テータの外周部に対応位置して1個乃至数個の接着剤充
    填孔を形成したことを特徴とするステッピングモータ。
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