JP2002359929A - 電圧変動補償装置 - Google Patents

電圧変動補償装置

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JP2002359929A JP2002093707A JP2002093707A JP2002359929A JP 2002359929 A JP2002359929 A JP 2002359929A JP 2002093707 A JP2002093707 A JP 2002093707A JP 2002093707 A JP2002093707 A JP 2002093707A JP 2002359929 A JP2002359929 A JP 2002359929A
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健一 小山
Toshiyuki Kikunaga
敏之 菊永
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電力系統における電圧低下の監視、およびそ
れに基づく給電制御を行う検出制御部を備えて、負荷に
供給される電圧変動を抑える電圧変動補償装置におい
て、安価で小型化を図ると共に、高精度な電圧補償を実
現する。 【解決手段】 それぞれ異なる充電電圧(最小電圧の2
倍(K=0、1、2、・・))を有するコンデンサ1
1に蓄積された直流電圧を交流に変換して出力する複数
の電圧補償回路P1〜P3、N1〜N3を電力系統に直
列に接続し、系統電圧低下時に、電圧補償回路P1〜P
3、N1〜N3の中から所望の組み合わせを選択し、そ
の出力電圧の総和で電圧補償し、通常時には、高速機械
式の短絡スイッチ8でバイパスして装置ロスを低減す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、負荷に供給され
る電力系統の電圧が瞬時的に低下した際に、それを検出
して電圧低下を補償する電圧変動補償装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】雷などにより電力系統の電圧が瞬時的に
低下し、工場などの精密機器などが誤作動や一時停止す
ることにより、生産ラインで多大な被害を被ることがあ
る。このような被害を防ぐために、電力系統の瞬時的電
圧低下などの電圧変動を監視して、電圧低下を補償する
電圧変動補償装置が用いられている。従来の電圧変動補
償装置の概略構成図を図22に示す。図に示すように、
送電線1からの電力は、変圧器2により降圧されて、電
圧変動補償装置を介して需要家3(負荷)に接続され、
電力が供給される。電圧変動補償装置は、直流電源4、
インバータ5、平滑フィルタ6および大容量トランス7
で構成される。このような従来の電圧変動補償装置にお
ける、系統電圧の瞬時低下時(以下、瞬低時と称す)の
電圧補償動作について以下に示す。図23は、系統電圧
の瞬低時の、系統電圧、電圧変動補償回路出力、および
需要家3に供給される電圧をそれぞれ示したものであ
る。図に示すように、系統電圧に瞬時的に電圧低下が発
生すると、電圧変動を監視している検出部(図示せず)
にて電圧低下を検出し、それに基づく給電制御により、
電圧変動補償装置では、直流電源4とインバータ5とで
交流電圧を発生させて、平滑フィルタ6と大容量のトラ
ンス7を介して電力系統に直列に接続することにより、
電力系統の電圧低下を補償する。これにより、需要家3
には、電圧低下した系統電圧に電圧変動補償装置からの
出力電圧が加算されてほぼ正常な電圧で電力が供給され
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の電圧変動補償装
置は、以上のように構成されているため、系統電圧が正
常の場合にも、トランス7を介して負荷電流相当分がイ
ンバータ5に流れ、これにより、トランス7とインバー
タ5との損失が通常時にも発生し、大型の冷却装置が必
要であった。また、系統電圧の瞬低時には、平滑フィル
タ6およびトランス7を介して電力系統に電圧供給する
ため、平滑フィルタ6やトランス7の容量が大きくな
り、装置が大型化するという問題点があった。
【0004】この発明は、上記のような問題点を解消す
るために成されたものであって、系統電圧の瞬低時にお
ける高精度な電圧補償が可能で、装置全体が安価で小型
に構成できる電圧変動補償装置を得ることを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明に係る請求項1
記載の電圧変動補償装置は、それぞれ異なる電圧が蓄積
されるエネルギ蓄積手段を備え該エネルギ蓄積手段に蓄
積された直流電圧を交流に変換して出力する複数の電圧
補償回路を電力系統に直列に接続し、上記電力系統の電
圧低下時に、上記複数の電圧補償回路の中から所望の組
み合わせを選択し、その出力電圧の総和で上記電力系統
の電圧低下を補償するものである。
【0006】またこの発明に係る請求項2記載の電圧変
動補償装置は、請求項1において、複数の電圧補償回路
内のエネルギ蓄積手段にそれぞれ蓄積される異なる電圧
の絶対値は、最も小さい該電圧補償回路の出力電圧(絶
対値)に対して概ね2倍(K=0、1、2、・・・)
である。
【0007】またこの発明に係る請求項3記載の電圧変
動補償装置は、請求項1または2において、電圧補償回
路をバイパスするための高速機械式の短絡スイッチを、
1つもしくは直列接続された複数の上記電圧補償回路の
出力端毎に備え、電力系統の電圧が通常時には、全ての
該短絡スイッチを閉じて全ての上記電圧補償回路をバイ
パスし、上記電力系統の電圧低下時には全ての該短絡ス
イッチを開放して上記電圧補償回路からの電圧出力によ
り上記電力系統の電圧低下を補償するものである。
【0008】またこの発明に係る請求項4記載の電圧変
動補償装置は、請求項1または2において、電圧補償回
路をバイパスするための高速機械式の短絡スイッチを、
直列接続された全ての電圧補償回路から成る全補償回路
の出力端に該全補償回路と並列に備え、電力系統の電圧
が通常時には該短絡スイッチを閉じて上記全補償回路を
バイパスし、上記電力系統の電圧低下時には該短絡スイ
ッチを開放して上記全補償回路からの電圧出力により上
記電力系統の電圧低下を補償するものである。
【0009】またこの発明に係る請求項5記載の電圧変
動補償装置は、請求項4において、電力系統の電圧低下
による短絡スイッチの開放開始時に、全補償回路と上記
短絡スイッチとで構成される閉回路で、上記全補償回路
内の所定のエネルギ蓄積手段から放電電流を流すことに
より、上記短絡スイッチを流れる商用周波数の交流電流
において強制的に電流ゼロ点を形成して該交流電流を瞬
時に遮断するものである。
【0010】またこの発明に係る請求項6記載の電圧変
動補償装置は、請求項5において、電力系統における電
圧低下の監視、およびそれに基づく給電制御を行う検出
制御部が、上記電力系統の電圧低下時に、上記短絡スイ
ッチを流れる電流極性を検出する手段と、所望の電圧補
償回路を選択して該電圧補償回路内のエネルギ蓄積手段
から、上記短絡スイッチを流れる電流と逆極性の放電電
流を流すように制御する手段とを備えたものである。
【0011】またこの発明に係る請求項7記載の電圧変
動補償装置は、エネルギ蓄積手段を備え該エネルギ蓄積
手段に蓄積された直流電圧を交流に変換して出力する電
圧補償回路を電力系統に直列に接続し、上記電圧補償回
路と並列に高速機械式の短絡スイッチを接続し、上記電
力系統の電圧が通常時には該短絡スイッチを閉じて上記
電圧補償回路をバイパスし、上記電力系統の電圧低下時
には該短絡スイッチを開放して上記電圧補償回路からの
電圧出力により上記電力系統の電圧低下を補償するもの
である。
【0012】またこの発明に係る請求項8記載の電圧変
動補償装置は、請求項7において、電力系統の電圧低下
による短絡スイッチの開放開始時に、電圧補償回路と上
記短絡スイッチとで構成される閉回路で、上記電圧補償
回路内のエネルギ蓄積手段から放電電流を流すことによ
り、上記短絡スイッチを流れる商用周波数の交流電流に
おいて強制的に電流ゼロ点を形成して該交流電流を瞬時
に遮断するものである。
【0013】またこの発明に係る請求項9記載の電圧変
動補償装置は、請求項3、4、または7のいずれかにお
いて、短絡スイッチは、電力系統の電圧低下による該短
絡スイッチの開放開始時に、該短絡スイッチを流れる電
流を、該電流と逆方向の電流を供給することにより瞬時
に遮断する高速転流手段を備えたものである。
【0014】またこの発明に係る請求項10記載の電圧
変動補償装置は、請求項3〜9のいずれかにおいて、短
絡スイッチは、接点の開極操作に電磁反発力を用いて開
放する機械式スイッチである。
【0015】またこの発明に係る請求項11記載の電圧
変動補償装置は、請求項1〜4のいずれかにおいて、各
電圧補償回路は、エネルギ蓄積手段に蓄積された電圧を
電力系統に接続するための補償スイッチと、該電圧補償
回路の出力端に並列に接続される切替スイッチとを備
え、上記補償スイッチおよび上記切替スイッチは、それ
ぞれダイオードが逆並列に接続された半導体スイッチン
グ素子で構成されたものである。
【0016】またこの発明に係る請求項12記載の電圧
変動補償装置は、請求項1〜4のいずれかにおいて、各
電圧補償回路は、それぞれダイオードが逆並列に接続さ
れた4個の半導体スイッチング素子から成るフルブリッ
ジインバータを備え、エネルギ蓄積手段に蓄積された電
圧を、電力系統の電圧低下時における極性に応じて正負
いずれかの極性で出力するものである。
【0017】またこの発明に係る請求項13記載の電圧
変動補償装置は、請求項1〜4のいずれかにおいて、各
電圧補償回路は、それぞれダイオードが逆並列に接続さ
れた2個の半導体スイッチング素子が逆方向に直列接続
されて、該電圧補償回路の出力端に並列に接続される切
替スイッチと、それぞれダイオードが逆並列に接続され
た2個の半導体スイッチング素子から成るハーフブリッ
ジインバータとを備え、正負の電圧出力する一対のエネ
ルギ蓄積手段のいずれかに蓄積された電圧を、電力系統
の電圧低下時における極性に応じて出力するものであ
る。
【0018】またこの発明に係る請求項14記載の電圧
変動補償装置は、請求項1〜13のいずれかにおいて、
エネルギ蓄積手段は、充電用トランスと充電用ダイオー
ドとにより充電されるコンデンサである。
【0019】またこの発明に係る請求項15記載の電圧
変動補償装置は、請求項14において、充電用トランス
2次巻き線、充電用ダイオードおよびコンデンサから成
る充電用閉回路内に電流制限用抵抗を挿入するものであ
る。
【0020】またこの発明に係る請求項16記載の電圧
変動補償装置は、請求項11において、エネルギ蓄積手
段が、充電用トランスと充電用ダイオードとにより充電
されるコンデンサであり、上記充電用トランスの共通の
2次巻き線により複数個の電圧補償回路の上記コンデン
サが充電されるものである。
【0021】またこの発明に係る請求項17記載の電圧
変動補償装置は、請求項16において、全ての電圧補償
回路のコンデンサはそれぞれ所望の充電電圧に応じた抵
抗が並列に接続され、該全コンデンサを一括して充電す
る充電用トランス2次巻き線を備え、該充電用トランス
2次巻き線の正極、負極側両端子の中間点と該正極側端
子との間に、出力電圧が正極性のコンデンサを全て直列
に接続し、上記中間点と上記負極側端子との間に、出力
電圧が負極性のコンデンサを全て直列に接続し、上記充
電用トランス2次巻き線の中間点からの出力を、上記正
極性のコンデンサと上記負極性のコンデンサとの接続点
に接続し、上記各コンデンサには、並列接続された上記
抵抗の比に応じて分圧された充電電圧が充電されるもの
である。
【0022】またこの発明に係る請求項18記載の電圧
変動補償装置は、請求項17において、充電用トランス
2次巻き線の中間点、および正極性のコンデンサと負極
性のコンデンサとの接続点の間に、各コンデンサに並列
接続される抵抗に比して十分小さな電流制限用の抵抗を
挿入したものである。
【0023】またこの発明に係る請求項19記載の電圧
変動補償装置は、請求項14〜18のいずれかにおい
て、コンデンサを充電する充電用トランスは、一次側が
電力系統に接続されるものである。
【0024】またこの発明に係る請求項20記載の電圧
変動補償装置は、請求項1〜19のいずれかにおいて、
電力系統における電圧低下の監視、およびそれに基づく
給電制御を行う検出制御部を動作させるために、電力系
統に1次側が接続された降圧用トランス、および該降圧
用トランスの2次側に接続され、整流回路とコンデンサ
とから成るコンバータ回路で直流電源装置を構成して、
上記コンバータ回路からの直流電圧を上記検出制御部に
供給するものである。
【0025】またこの発明に係る請求項21記載の電圧
変動補償装置は、請求項20において、電力系統の電圧
低下を補償する動作時間内に、直流電源装置からの出力
電圧低下が所定の許容値以下となるように、コンデンサ
容量を大きくして該コンデンサからコンバータ回路出力
部への放電時定数を所定値より大きく設定するものであ
る。
【0026】またこの発明に係る請求項22記載の電圧
変動補償装置は、請求項1〜19のいずれかにおいて、
電力系統における電圧低下の監視、およびそれに基づく
給電制御を行う検出制御部を動作させるために、上記電
力系統とは別系統から構成される直流電源より上記検出
制御部に直流電圧を供給するものである。
【0027】またこの発明に係る請求項23記載の電圧
変動補償装置は、請求項1または2において、直列接続
された全ての電圧補償回路から成る全補償回路の出力端
に該全補償回路と並列にバイパス用スイッチを備えたも
のである。
【0028】またこの発明に係る請求項24記載の電圧
変動補償装置は、請求項4または23において、全補償
回路の両側で短絡スイッチあるいはバイパス用スイッチ
との接続点より該全補償回路側に、切り離しスイッチを
挿入したものである。
【0029】またこの発明に係る請求項25記載の電圧
変動補償装置は、請求項4において、全補償回路と短絡
スイッチとが並列接続された回路の両端に切り離しスイ
ッチを直列に接続し、両側の該切り離しスイッチの外側
を接続点として、上記全補償回路および上記短絡スイッ
チと並列にバイパス用スイッチを備えたものである。
【0030】またこの発明に係る請求項26記載の電圧
変動補償装置は、請求項1〜4のいずれかにおいて、電
力系統に接続される電圧変動補償装置より該電力系統の
上流側に、不足電圧継電器を備えて上記電力系統の一定
以上の電圧低下を検出して電路を遮断する電力系統保護
遮断器を配し、電圧補償回路からの電圧出力により上記
電力系統の電圧低下を補償する動作中には、上記不足電
圧継電器から出力される電路遮断指令となる電圧低下検
出信号を上記電力系統保護遮断器に伝達しないで阻止す
る回路を備えたものである。
【0031】またこの発明に係る請求項27記載の電圧
変動補償装置は、該電圧変動補償装置より上記電力系統
の上流側に、不足電圧継電器を備えて上記電力系統の一
定以上の電圧低下を検出して電路を遮断する電力系統保
護遮断器を配し、補償電圧の出力中には、上記不足電圧
継電器から出力される電路遮断指令となる電圧低下検出
信号を上記電力系統保護遮断器に伝達しないで阻止する
回路を備えたものである。
【0032】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下、この発明の
実施の形態1について詳細に説明する。図1は、この発
明の実施の形態1による電圧変動補償装置の構成図であ
る。送電線1からの電力は、変圧器2により降圧され
て、電圧変動補償装置100を介して需要家3(負荷)
に接続され、電力が供給される。電圧変動補償装置10
0においては、図に示すように、電力系統に、電圧の極
性に応じて選択される2つの電圧補償回路P、Nからな
る補償ユニット110が複数個直列に接続される。この
直列接続された複数個(この場合6個)の電圧補償回路
N1、P1、N2、P2、N3、P3で構成される全補
償回路120は、その出力端に全補償回路120と並列
に、高速機械式の定常短絡スイッチ8を備える。各電圧
補償回路P1〜P3、N1〜N3には、出力端に並列に
備えられた瞬低切替スイッチ9、瞬低補償スイッチ1
0、エネルギ蓄積手段としての充電コンデンサ11、お
よび充電コンデンサ11を充電するための充電ダイオー
ド12と充電用トランス200の2次巻線14とが備え
られ、充電コンデンサ11の充電電圧はこの充電コンデ
ンサ11に直列に接続された瞬低補償スイッチ10によ
って電力系統に接続される。また、瞬低切替スイッチ9
および瞬低補償スイッチ10は、ダイオードが逆並列に
接続された半導体スイッチング素子、例えばIGBTに
て構成されている。なお、半導体スイッチング素子はI
GBT以外の自己消弧型素子でも構わない。
【0033】充電コンデンサ11は充電ダイオード12
と充電用トランス200の2次巻線14によって電圧が
充電され、充電用トランス1次巻線13は、電力系統と
接続される。なお、15は充電用トランス200のコア
である。1つの補償ユニット110内の2つの電圧補償
回路P、Nは、それぞれ正・負の電圧発生をつかさど
る。つまり、2つの充電ダイオード12p、12nの作
用により、充電コンデンサ11pと充電コンデンサ11
nとには共通の2次巻線14を用いてそれぞれ逆極性の
電圧が同じ大きさで充電されている。各補償ユニット1
10内の充電コンデンサ11((11p1,11n1)
(11p2,11n2)(11p3,11n3))に充
電される電圧の比は概ね2のべき乗比に設定されてい
る。つまり、以下の関係を満足させる。 Vn3=2×Vn2=2×2×Vn1 (pも同様)
【0034】定常短絡スイッチ8、瞬低切替スイッチ
9、瞬低補償スイッチ10は、検出制御部としての電圧
瞬低制御回路16に接続される。また、系統電圧も電圧
瞬低制御回路16に入力される。この電圧瞬低制御回路
16の構成および動作について、以下に説明する。図2
は、電圧瞬低制御回路16の詳細を示す回路図である。
また、図3は、図1で示した電圧変動補償装置100に
よる電圧補償の動作と電圧瞬低制御回路16の制御動作
との関係を示す波形図である。図2に示すように、系統
電圧は電圧瞬低制御回路16に入力され、目標電圧25
と比較される。このとき目標電圧25は、正常時の系統
電圧とする。両者の差を誤差増幅器26にて増幅し、さ
らに絶対値変換を施した後、A/Dコンバータ27にて
3ビットのデジタル信号(D1〜D3)に変換する。系
統電圧と目標電圧25との差が、充電コンデンサ11p
1の充電電圧Vp1と等しくなったとき、A/Dコンバ
ータ27からの出力信号における最下位ビットのみが
1、即ち゛001゛となるよう、誤差増幅器26のゲイ
ンは予め調整しておく。
【0035】D1〜D3の信号のいずれかが1となる
と、NOR回路28を通して、信号Z(=0)により定
常短絡スイッチ8をオフする。一方、電圧瞬低制御回路
16に入力された系統電圧は、極性判定回路29にも入
力され、極性が判定される。次いで、系統電圧の極性が
正・負の場合に応じて、デジタル信号D1〜D3にてア
クテイブとなる信号YpもしくはYn、XpもしくはX
nをAND回路30および反転器31を経て選択する。
Xp、Xnは瞬低補償スイッチ10の駆動信号で、Y
p、Ynは瞬低切替スイッチ9の駆動信号であり、瞬低
切替スイッチ9と瞬低補償スイッチ10とは常に逆極性
にて動作するよう反転器31にて構成されている。系統
電圧が通常時、即ちデジタル信号D1〜D3が全て0の
時は、定常短絡スイッチ8はオン(信号Zは1)、瞬低
切替スイッチ9はオン(信号Yは1)、瞬低補償スイッ
チ10はオフ状態(信号Xは0)にあり、電流は定常短
絡スイッチ8を流れる。このとき充電コンデンサ11は
充電用トランス200によって一定の電圧に充電されて
いる。充電用トランス200は、充電コンデンサ11を
充電するのみの働きでよいから、小容量のもので済む。
【0036】次に、瞬低時の補償動作を図3に基づいて
説明する。時刻t0において、系統電圧に瞬時的に電圧
低下が発生したとする。時刻t0以降に誤差増幅回路2
6の出力には誤差電圧が発生する。それに応じて、A/
Dコンバータ27の出力には、誤差電圧に応じてデジタ
ル信号D1〜D3が発生する。それと同時に、信号Zが
0となり、定常短絡スイッチ8はオフする。時刻t0〜
t1は系統電圧の極性が正であるから、デジタル信号D
1〜D3は、それぞれp側素子に伝達される。最下位ビ
ットの信号D1が1のとき、電圧補償回路P1におい
て、Xp1が1、Yp1が0となり、瞬低補償スイッチ
10p1がオン、瞬低切替スイッチ9p1がオフして、
充電コンデンサ11p1の電圧Vp1が瞬低補償スイッ
チ10p1により出力される。信号D2が1のときは、
電圧補償回路P2において、Xp2が1、Yp2が0と
なり、瞬低補償スイッチ10p2がオン、瞬低切替スイ
ッチ9p2がオフして、充電コンデンサ11p2の電圧
Vp2が瞬低補償スイッチ10p2により出力される。
同様に、最上位ビットの信号D3が1のとき、電圧補償
回路P3において充電コンデンサ11p3の電圧Vp3
が出力される。なお、各デジタル信号D1〜D3のうち
0となる信号については、例えば最下位ビットの信号D
1が0のとき、電圧補償回路P1において、Xp1が
0、Yp1が1であるので、瞬低切替スイッチ9p1に
よって出力端が短絡されて電圧補償回路P1からの出力
はほぼゼロとなる。これらの出力は、系統にて組み合わ
され、゛000゛〜゛111゛の8階調の電圧出力を発
生することができ、最大の補償電圧は、7×Vp1とな
る。時刻t1〜t2までは、系統電圧の極性が負である
から、デジタル信号D1〜D3は、それぞn側素子に伝
達されて、電圧補償回路N1〜N3において同様に補償
電圧を出力し、最大の補償電圧は、7×Vn1となる。
【0037】上記実施の形態1では、直列接続された複
数個の電圧補償回路N1、P1、N2、P2、N3、P
3で構成される全補償回路120が直接電力系統に直列
に接続されているため、従来のような大型のトランスが
不要である。また、全補償回路120と並列に、高速機
械式の定常短絡スイッチ8を備えて、系統電圧が通常時
には定常短絡スイッチ8が導通して電流をバイパスする
ため、通常時の装置ロスはほとんどゼロとなり、冷却装
置が小容量でよく、装置全体が安価で小型化できる。ま
た、系統電圧が瞬時低下したときには、それぞれ異なる
電圧が充電された充電コンデンサ11を有する複数個の
電圧補償回路N1、P1、N2、P2、N3、P3をデ
ィジタル階調制御により組み合わせを選択して、出力電
圧の総和で電圧補償するため、きめ細かい電圧補償が可
能になり、出力フィルタが不要または小型でよい。ま
た、一般に用いられるPWM制御の場合などで出力フィ
ルタの帯域分に相当する応答遅れが発生するのに比し
て、制御方式がデジタル階調制御であるため、リアルタ
イムで電圧を補償でき、さらに精度良く電圧補償が可能
である。
【0038】また、各電圧補償回路P1〜P3、N1〜
N3の充電コンデンサ11に充電される電圧は、Vn3
=2×Vn2=2×2×Vn1(pも同様)としたた
め、補償電圧を等間隔で高精度に階調制御できる。さら
に充電コンデンサ11は、電力系統に接続された充電用
トランス200を介して、系統電圧の通常時にゆっくり
充電できるため、充電用トランス200は小容量で十分
であり、充電回路は小型・安価となる。また、自動的に
充電が行われるため装置が簡素化される。
【0039】なお、上記実施の形態1では、全補償回路
120の出力端に全補償回路120と並列に、定常短絡
スイッチ8を1個備えたが、図4に示すように、各電圧
補償回路P1〜P3、N1〜N3の出力端毎に並列に備
えても良い。また、一対の電圧補償回路P、Nから成る
各補償ユニット110の出力端毎に、定常短絡スイッチ
8を備えても良く、この場合の各補償ユニット110の
構成図を図5に示す。あるいはその他の複数の電圧補償
回路P1〜P3、N1〜N3の出力端毎に定常短絡スイ
ッチ8を備えても良い。このように定常短絡スイッチ8
が複数個備えられても、制御方式は1個の場合と同様で
あり、通常時には全ての定常短絡スイッチ8を閉じて全
ての電圧補償回路P1〜P3、N1〜N3をバイパス
し、電力系統の電圧低下時には全ての定常短絡スイッチ
8を開放して電圧補償回路P1〜P3、N1〜N3から
の電圧出力により電力系統の電圧低下を補償する。
【0040】実施の形態2.次に、この発明の実施の形
態2について説明する。図6(a)、図6(b)は、こ
の発明の実施の形態2による電圧変動補償装置における
電圧補償回路の構成図である。上記実施の形態1では、
一対の電圧補償回路P、Nで補償ユニット110を構成
したが、この実施の形態2で示す2種の例では、正負の
電圧を出力する各補償ユニット110は、1つの電圧補
償回路PNで構成される。上記実施の形態1における電
圧補償回路P1および電圧補償回路N1に対応する電圧
補償回路PN1について以下に説明する。
【0041】図6(a)に示す第1の例では、電圧補償
回路PN1は、ダイオードが逆並列に接続された4個の
半導体スイッチング素子17a〜17dから成るフルブ
リッジインバータ、エネルギ蓄積手段としての充電コン
デンサ18、および充電コンデンサ18を充電するため
の充電ダイオード12と充電用トランス200の2次巻
線14とが備えられ、充電コンデンサ18の充電電圧V
pn1は、半導体スイッチング素子17a〜17dのオ
ン/オフ制御により正負いずれかの極性で電力系統に接
続される。また、電圧補償回路PN1の出力端には、電
圧補償回路PN1と並列に定常短絡スイッチ8が設けら
れる。この場合も、上記実施の形態1と同様に、それぞ
れ充電電圧の異なる充電コンデンサ18を備えた電圧補
償回路PN1と電圧補償回路PN2、PN3(図示せ
ず)とが電力系統に直列に接続される。また、各電圧補
償回路PN1、PN2、PN3内の充電コンデンサ18
に充電される電圧の比は2のべき乗比に設定されてい
る。つまり、以下の関係を満足させる。 Vpn3=2×Vpn2=2×2×Vpn1
【0042】次に、動作について説明する。通常時、即
ちデジタル信号D1〜D3が全て0の時は、定常短絡ス
イッチ8はオン状態で、電流は定常短絡スイッチ8を流
れる。このとき、半導体スイッチング素子17a〜17
dのうち上アーム側17a、17bあるいは下アーム側
17c、17dのどちらか一方をオン状態とし他方をオ
フ状態としておく。また電力系統の電圧低下時には、誤
差電圧に応じて発生されたデジタル信号D1〜D3によ
って選択された各電圧補償回路PN1、PN2、PN3
において、系統電圧の極性が正のとき、スイッチング素
子17b、17cをオンし、スイッチング素子17a、
17dをオフすることにより、スイッチング素子17
b、17cを介して充電電圧を正極性で出力する。また
系統電圧の極性が負のとき、スイッチング素子17a、
17dをオンし、スイッチング素子17b、17cをオ
フすることにより、スイッチング素子17a、17dを
介して充電電圧を負極性で出力する。なお、各デジタル
信号D1〜D3のうち0となる信号については、例えば
最下位ビットの信号D1が0のとき、電圧補償回路PN
1において、上アーム側17a、17bあるいは下アー
ム側17c、17dのどちらか一方がオンで他方がオフ
であるため、出力端が短絡されて電圧補償回路PN1か
らの出力はほぼゼロとなる。これにより上記実施の形態
1と同様に、電圧補償が行える。このように構成される
電圧補償回路PN1、PN2、PN3では、それぞれ1
個の充電用ダイオード12および充電コンデンサ18
で、正負両極性に対応できる補償電圧を出力できるた
め、小型化および低コスト化が図れる。
【0043】次に、図6(b)に示す第2の例について
説明する。図に示すように、電圧補償回路PN1は、ダ
イオードが逆並列に接続された2個の半導体スイッチン
グ素子19p1、19n1から成るハーフブリッジイン
バータ、ダイオードが逆並列に接続された2個の半導体
スイッチング素子20p1、20n1が逆方向に直列接
続されて、電圧補償回路PN1の出力端に並列に接続さ
れる瞬低切替スイッチ、エネルギ蓄積手段としての充電
コンデンサ21p1、21n1、および充電コンデンサ
21p1、21n1を充電するための充電ダイオード1
2と充電用トランス200の2次巻線14とが備えられ
る。また、電圧補償回路PN1の出力端には、電圧補償
回路PN1と並列に定常短絡スイッチ8が設けられる。
この場合も、上記実施の形態1と同様に、それぞれ充電
電圧の異なる充電コンデンサ21を備えた電圧補償回路
PN1と電圧補償回路PN2、PN3(図示せず)とが
電力系統に直列に接続される。
【0044】この場合、上記実施の形態1の図2で示し
た電圧瞬低制御回路16で発生する同様の制御信号X、
Y、Zで制御され、例えば図に示す電圧補償回路PN1
においては、信号Xp1はスイッチング素子19p1
に、信号Xn1はスイッチング素子19n1に、信号Y
p1はスイッチング素子20p1に、信号Yn1はスイ
ッチング素子20n1に、信号Zは定常短絡スイッチ8
にそれぞれ伝達される。これにより、電力系統の電圧低
下時に、例えば極性が正で、最下位ビットの信号D1が
1のとき、電圧補償回路PN1において、Xp1が1、
Yp1が0となり、充電コンデンサ21p1の電圧Vp
1がスイッチング素子19p1により出力される。極性
が負の時は、Xn1が1、Yn1が0となり、充電コン
デンサ21n1の電圧Vn1がスイッチング素子19n
1により出力される。信号D1が0のときも上記実施の
形態1と同様に、瞬低切替スイッチを構成するスイッチ
ング素子20p1、20n1がオンしているため、出力
端が短絡されて電圧補償回路PN1からの出力はほぼゼ
ロとなる。これにより上記実施の形態1の図3で示した
同様の電圧補償動作が行える。
【0045】このように構成される電圧補償回路PN
1、PN2、PN3では、正極、負極の充電コンデンサ
21p、21nを共通の充電用経路で充電でき、充電用
ダイオード12が1個でよく、充電用トランス2次巻線
14のタップが1つ少なくて済むため、小型化および低
コスト化が図れる。
【0046】実施の形態3.次に、この発明の実施の形
態3について説明する。図7は、この発明の実施の形態
3による電圧変動補償装置の構成図である。上記実施の
形態1では、一対の電圧補償回路P、Nで補償ユニット
110を構成したが、この実施の形態3では、正極電圧
を発生する電圧補償回路Pと負極電圧を発生する電圧補
償回路Nとがそれぞれまとめられ、例えば図に示すよう
に、電圧補償回路P3、電圧補償回路P2、電圧補償回
路P1、電圧補償回路N1、電圧補償回路N2、電圧補
償回路N3の順に直列に接続して全補償回路120を構
成し、その出力端に全補償回路120と並列に、高速機
械式の定常短絡スイッチ8を備える。各電圧補償回路P
1〜P3、N1〜N3は、上記実施の形態1と同様に、
出力端に並列に備えられた瞬低切替スイッチ9、瞬低補
償スイッチ10、エネルギ蓄積手段としての充電コンデ
ンサ11が備えられる。
【0047】各充電コンデンサ11はそれぞれ所望の充
電電圧に応じた電圧設定用抵抗22が並列に接続され、
また全充電コンデンサ11を一括して充電する充電用ト
ランス2次巻き線14を備える。充電用トランス2次巻
き線14の中間タップを電圧補償回路P1と電圧補償回
路N1との接続点に接続して、正側と負側でそれぞれ充
電用ダイオード12を備え、正側充電用経路および負側
充電用経路にて、各充電コンデンサ11には、並列接続
された電圧設定用抵抗22の比に応じて分圧された充電
電圧が充電される。各抵抗22は以下のようにおおよそ
選定する(nはpに同様)。(22p3の抵抗)=2×
(22p2の抵抗)=2×2×(22p1の抵抗)この
ようにすることで、各充電コンデンサ11の電圧は上記
実施の形態1と同様に設定できる。また、各充電コンデ
ンサ11に並列接続される電圧設定用抵抗22に比して
十分小さな電流制限用の抵抗23を、充電用トランス2
次巻き線14の中間タップと電圧補償回路P1、N1の
接続点との間に挿入する。
【0048】なお、この構成では充電コンデンサ11の
充電経路とは別に、電流制限用抵抗23および瞬低切替
スイッチ9を経由して流れる電流を食い止めることがで
きない。従って、この構成では、まず、系統電圧が通常
時で定常短絡スイッチ8が導通状態にあるとき、各瞬低
切替スイッチ9はいずれもオフ状態となるよう制御す
る。なお、このとき以外の制御は上記実施の形態1と同
様である。即ち、図3におけるt0以前とt2以降は瞬
低切替スイッチ9は強制的にオフとするよう制御する。
それにより、充電経路が系統と切り離され、充電電圧の
系統への漏洩が防止される。しかし、定常短絡スイッチ
8がオフとなる図3の時刻t0〜t2までの間は瞬低切
替スイッチ9がいずれかでオンとなるため、充電電圧が
瞬低切替スイッチ9を通して漏洩してしまう。このとき
中間タップから瞬低切替スイッチ9、充電ダイオード1
2を介して充電用トランス200を流れる漏洩電流は、
電流制限用抵抗23によって制限されるため、充電用ト
ランス200の破壊を防止することができる。このよう
に、電流制限用抵抗23は、瞬低補償時(to〜t2)
における漏洩電流を抑制するものであり、電圧設定用抵
抗22との間に以下の関係が成り立てば、充電コンデン
サ11の充電時に電流制限用抵抗23での電圧降下が問
題ない程度に抑えられる。 (電圧設定用抵抗22p1の抵抗)>>(電流制限用抵
抗23の抵抗)
【0049】この実施の形態では、充電用トランス20
0の共通の2次巻線14により全充電コンデンサ11が
充電されるため、2次巻線14は中間点から1タップを
採るのみの構成でよく、極めて簡略なものとでき、電圧
変動補償装置100の小型化および低コスト化が図れ
る。
【0050】なお、上記実施の形態1〜3では、電圧補
償回路P1〜P3、N1〜N3、あるいは電圧補償回路
PN1〜PN3を直列に接続、即ち補償ユニット110
を3個用いたが、これに限るものではなく、補償ユニッ
ト110の数が多いほど、きめ細かな電圧補償が行え
る。
【0051】実施の形態4.次に、この発明の実施の形
態4を図8について説明する。上記実施の形態1、2で
示した電圧変動補償装置100において、充電用トラン
ス14、充電コンデンサ11、充電用ダイオード12で
充電ループが構成され、電圧補償動作終了後に上記充電
ループには、充電用トランス2次巻き線14→充電コン
デンサ11→充電用ダイオード12の向きの充電電流が
流れる。ここで電圧補償動作期間が長く充電コンデンサ
11の電圧低下が大きい場合にはこの充電電流が大きく
なり、2次巻き線14の焼損、充電ダイオード12の破
壊等が発生する恐れがある。このため、この実施の形態
4では、充電ループ内に電流制限抵抗24を設けた。こ
れにより充電時に充電ループ内で過電流が流れるのを防
ぐことができ、充電ループを構成する回路部品の異常発
熱、破壊を防ぐことができる。
【0052】実施の形態5.次に、上記実施の形態1の
図1で示した同様の構成の電圧変動補償装置100にお
いて、全補償回路120の出力端に並列に設けられた定
常短絡スイッチ8について、図9に基づいて詳細に説明
する。図に示すように、全補償回路120と定常短絡ス
イッチ8とで構成される並列回路に接続される電力系統
の電源側や負荷側には電流や電圧などを計測する計測部
35aが配設されている。また定常短絡スイッチ8を流
れる電流経路にも計測部35bが配設される。これらの
計測部35(35a、35b)からの電気情報に基づい
て電圧瞬低制御回路16は各電圧補償回路P1〜P3、
N1〜N3や定常短絡スイッチ8を上述したように適切
な時間で制御する。
【0053】次に定常短絡スイッチ8の動作を中心とし
て電圧変動補償装置100の動作について説明する。こ
の電圧変動補償装置100は、電力系統の電圧が低下し
た場合などにその電圧を補償して負荷側(需要家3)に
は正常な電圧を送出するもので、まず、系統電圧が正常
な場合には、定常短絡スイッチ8がオン状態で、電流は
この定常短絡スイッチ8を流れる。これにより電圧変動
補償装置100における電力損失はきわめて小さい。
【0054】次に系統電圧に瞬低などの異常が発生した
場合について説明する。電圧の低下に対して電圧補償を
行うのがこの装置の目的であるが、その前に定常短絡ス
イッチ8に流れている電流を全補償回路120へ転流す
る、すなわち定常短絡スイッチ8を流れる電流を速やか
に遮断する必要がある。図10は、このような転流動作
を説明する図であり、また、図11に電力系統の電圧低
下とその後の上記転流動作を含む電圧変動補償装置10
0の補償動作による電流電圧波形の変化を模式的に示
す。電源側の計測部35aでは常時、電圧と電流とを監
視し、図11に示すように、時刻t1において、電圧異
常が発生してそれを検出する。直後に電圧瞬低制御回路
16は、定常短絡スイッチ8に開極指令を送出する。時
刻t1では電源側電圧(系統電圧)V1が低下し、これ
に伴って定常短絡スイッチ電流I2も低下している。開
極指令により定常短絡スイッチ8の接点が時刻t1aに
て開離しアークが発生するが、通常このままでは電流の
自然ゼロ点まで定常短絡スイッチ8には電流が流れ続け
てしまい電圧補償動作がそれまで行えない。このため、
定常短絡スイッチ8の接点間で、アークが発生し、その
後転流可能な接点間距離に至った時刻t2において、図
10に示すように、全補償回路120の例えば電圧補償
回路N1の補償スイッチ10n1をオンにし、その他の
電圧補償回路N2、N3、P1〜P3の瞬低切替スイッ
チ9をオンにする。これにより充電コンデンサ11n1
に予め充電されていた電荷を定常短絡スイッチ8を介し
た閉回路としての瞬時遮断用閉ループ36に、定常短絡
スイッチ8を流れていた電流と逆極性に流す。なお、転
流可能な接点間距離に至る時刻t2とは、転流完了時に
接点間にかかる電圧に対して耐えうる距離まで接点が離
れた時刻を意味する。
【0055】上記瞬時遮断用閉ループ36に流れる充電
コンデンサ11n1からの放電電流37の周波数は、充
電コンデンサ11n1の静電容量とこの閉ループ36の
インダクタンスとから決定され、例えば50Hz、60
Hzといった商用周波数より十分に高いものである。こ
のため、定常短絡スイッチ8を流れる商用周波電流に瞬
時遮断用閉ループ36の高周波電流(放電電流)37が
重畳されて、時刻t3において、定常短絡スイッチ電流
I2に強制的に電流ゼロ点38が形成される。この強制
電流ゼロ点38において定常短絡スイッチ8は電流を遮
断し、その後は系統の電流が全補償回路120に流れる
ことになる。図11に示すように、時刻t2〜t3にお
いて、定常短絡スイッチ電流I2は減少し、逆に全補償
回路電流I3は増加している。この増加する割合は上述
した瞬時遮断用閉ループ36の充電コンデンサ11n1
の静電容量とインダクタンスとで決まる周波数により決
定される。全補償回路120に電流が転流された直後か
ら、全補償回路120は電圧瞬低制御回路16からの制
御によって、上記実施の形態1と同様に補償動作を行
う。
【0056】ところで、定常短絡スイッチ8は、系統電
圧の瞬低時に、可能な限り瞬時に電圧を補償するため
に、素早く開極する必要がある。図12は高速機械式の
定常短絡スイッチ8を、電磁反発力を用いた真空開閉装
置で構成した場合の断面図である。図において、41は
電路を開閉する接点部である真空バルブ、42は真空バ
ルブ41に接続された固定側端子、43は可動側端子
で、系統の電流は固定側端子42−真空バルブ41−可
動側端子43で構成される電路を流れる。図示していな
いが真空バルブ41の中に固定接点と可動接点がある。
44は真空バルブ41の接点を開閉するための駆動部で
ある電磁反発部、45は接点を接触させるための接触力
と接点の開極状態の保持とを行うバネ機構部である。こ
のように構成される定常短絡スイッチ8では、開極指令
が与えられてから約1ms程度で真空バルブ41の中の
接点を離すことが可能で、瞬時の遮断に適した構造であ
るといえる。また機械式の接点であるので通電時の損失
が極めて小さい。
【0057】上記実施の形態5では、定常短絡スイッチ
8の開放開始時に、全補償回路120の充電コンデンサ
11から放電電流37を流して定常短絡スイッチ電流に
強制的に電流ゼロ点38を発生させて、定常短絡スイッ
チ電流を瞬時に遮断することができる。このため、電圧
低下の補償動作が電圧に異常が発生してから瞬時に開始
できる。また、強制電流ゼロ点を発生させるための装置
や制御装置を別途必要とせず、小型化、低コスト化に適
した構造で、信頼性の高い電圧変動補償装置が得られ
る。
【0058】なお、上記実施の形態では、全補償回路1
20内の充電コンデンサ11n1から放電電流37を流
したが、放電電流37の極性が同じであれば、他の充電
コンデンサ11n2、11n3、またはその組み合わせ
により、放電電流37を流すこともできる。
【0059】また、上記実施の形態で示した定常短絡ス
イッチ8の転流動作は、全補償回路120に並列に定常
短絡スイッチ8が接続される上記実施の形態3にも同様
に適用でき、また、複数の電圧補償回路P1〜P3、N
1〜N3を直列に接続した電圧変動補償装置100だけ
でなく、一つの電圧補償回路で電圧変動補償装置が構成
されて電力系統に直列に接続された場合であっても、同
様に適用できる。さらに、上記実施の形態では、定常短
絡スイッチ8の開放開始時に、全補償回路120内の充
電コンデンサ11n1から放電電流37を流して、定常
短絡スイッチ8を流れる電流を遮断したが、定常短絡ス
イッチ8を流れる電流を、この電流と逆方向の電流を供
給することで瞬時に遮断することができれば、他の転流
手段を用いてもよい。
【0060】実施の形態6.次に、この発明の実施の形
態6について説明する。図13は、この発明の実施の形
態6による電圧変動補償装置の概略構成図である。図に
示すように、複数の電圧補償回路P、Nが全て直列に接
続された全補償回路120の出力端に全補償回路120
と並列に、高速機械式の定常短絡スイッチ8を備えた電
圧変動補償装置100において、全補償回路120の両
端にはそれぞれ切り離しスイッチ51、52が全補償回
路120に直列に接続される。この切り離しスイッチ5
1、52は、全補償回路120と定常短絡スイッチ8と
の接続点53、54よりも全補償回路120側に配され
る。
【0061】次に動作について説明する。全補償回路1
20は系統電圧が低下するなどの異常時にその不足電圧
を補償するものであるが、電圧が正常なとき、定常短絡
スイッチ8はオン状態で、接続点53から接続点54ま
での回路インピーダンスは定常短絡スイッチ8側の回路
の方が、切り離しスイッチ51、52と全補償回路12
0で構成される回路よりも低いので、電流のほとんどは
定常短絡スイッチ8を流れ、電圧変動補償装置100の
通常時の損失は大きく抑制される。このとき、切り離し
スイッチ51、52はオン状態である。この状態から系
統電圧の低下等の異常が発生すると、定常短絡スイッチ
8をオフして上記実施の形態1で説明したように全補償
回路120が電圧の不足分を補償する動作を行う。とこ
ろで、この全補償回路120において点検や修理の必要
が生じた場合、通常時は電流は定常短絡スイッチ8を流
れているため、切り離しスイッチ51、52をオフして
全補償回路120の点検、修理を行う。また系統電圧の
低下時で全補償回路120が電圧補償動作を行っている
最中に全補償回路120の点検や修理を行う場合、定常
短絡スイッチ8をオンさせて切り離しスイッチ51、5
2をオフする。
【0062】上記実施の形態では、全補償回路120の
両端にそれぞれ切り離しスイッチ51、52を備えて、
全補償回路120の点検や修理の際、定常短絡スイッチ
8をオンして切り離しスイッチ51、52をオフする。
このため、一次側端子(電源側)から二次側端子(負荷
側)に電力を供給したままで負荷側で停電を発生するこ
とがなく、電圧低下時に補償はできないものの連続的に
給電可能となる。またこのとき、切り離しスイッチ5
1、52をオフすることで、全補償回路120は無電圧
状態となり感電のおそれなく点検や修理が可能である。
【0063】なお、この実施の形態で用いる切り離しス
イッチ51、52は、例えば図14に示すように、ジョ
イント凸端子61aおよびジョイント凹端子61bから
成るジョイント61を用い、プレート62上に車輪63
を備えて可動状態で載置された全補償回路120を、電
力系統から取り外して絶縁に必要な距離を離す動作を行
う際に、ジョイント61で系統から電気的に切り離すよ
うにしても良い。
【0064】実施の形態7.次に、この発明の実施の形
態7について説明する。図15は、この発明の実施の形
態7による電圧変動補償装置の概略構成図である。図に
示すように、複数の電圧補償回路P、Nが全て直列に接
続された全補償回路120の出力端に全補償回路120
と並列に、高速機械式の定常短絡スイッチ8を備えた電
圧変動補償装置100において、全補償回路120の両
端にはそれぞれ切り離しスイッチ51、52が全補償回
路120に直列に接続される。この切り離しスイッチ5
1、52は、全補償回路120と定常短絡スイッチ8と
の接続点53、54よりも外側(全補償回路120と反
対側)に配され、さらに外側の接続点55、56にバイ
パス用スイッチ57が、全補償回路120および定常短
絡スイッチ8が並列接続された回路と並列に接続され
る。
【0065】次に動作について説明する。全補償回路1
20は系統電圧が低下するなどの異常時にその不足電圧
を補償するものであるが、電圧が正常なとき、定常短絡
スイッチ8はオン状態で、接続点53から接続点54ま
での回路インピーダンスは定常短絡スイッチ8側の回路
の方が、全補償回路120で構成される回路よりも低い
ので、電流のほとんどは定常短絡スイッチ8を流れ、電
圧変動補償装置100の通常時の損失は大きく抑制され
る。このとき、切り離しスイッチ51、52はオン状
態、バイパス用スイッチ57はオフ状態である。この状
態から系統電圧の低下等の異常が発生すると、定常短絡
スイッチ8をオフして上記実施の形態1で説明したよう
に全補償回路120が電圧の不足分を補償する動作を行
う。ところで、この全補償回路120や定常短絡スイッ
チ8において点検や修理の必要が生じた場合、バイパス
用スイッチ57をオンさせて、切り離しスイッチ51、
52をオフする。
【0066】このような電圧変動補償装置100では、
全補償回路120および定常短絡スイッチ8の点検修理
時においても、一次側端子(電源側)から二次側端子
(負荷側)に電力を供給したままで負荷側で停電を発生
することがなく、電圧低下時に補償はできないものの連
続的に給電可能となる。またこのとき、切り離しスイッ
チ51、52をオフすることで、全補償回路120およ
び定常短絡スイッチ8は無電圧状態となり感電のおそれ
なく点検や修理が可能である。
【0067】なお、図16(a)、図16(b)に示す
ように、定常短絡スイッチ8が備えられていない場合、
通常時には、バイパス用スイッチ57はオフ状態であ
り、電流は図17に示す全補償回路120の瞬低切替ス
イッチ9のスイッチング素子とそれに並列接続されたダ
イオードとの回路を流れ、系統電圧の低下時には上記実
施の形態と同様の補償動作を全補償回路120で行う。
この場合も上記実施の形態7と同様に、全補償回路12
0において点検や修理の必要が生じた場合は、バイパス
用スイッチ57をオンさせて、点検や修理を行う。この
とき図16(a)では、切り離しスイッチ51、52を
オフすることにより全補償回路120は無電圧状態とな
り感電のおそれなく点検や修理が可能である。
【0068】実施の形態8.次に、この発明の実施の形
態8について説明する。図18は、この発明の実施の形
態8による電圧変動補償装置の構成図である。図に示す
ように、上記実施の形態1における、この場合図4で示
した電圧変動補償装置100において、電圧瞬低制御回
路16を動作させるための制御回路用直流電源装置70
を設けた。この直流電源装置70は、電力系統に1次側
が接続された降圧用トランス71、および降圧用トラン
ス71の2次側に接続され、整流回路72とコンデンサ
73とから成るコンバータ回路74で構成される。次
に、直流電源装置70の動作について説明する。制御回
路用の直流電源装置70は、電圧補償を行う対象である
送電線1から電源を引き込み、送電線1に接続された降
圧トランス71にて電圧瞬低制御回路16に用いるため
の電圧に変換する。降圧トランス71の2次側にはコン
バータ回路74が接続されており交流を直流に変換す
る。コンバータ回路74の出力部分に設けられたコンデ
ンサ73により出力電圧は安定化され、電圧瞬低制御回
路16に制御回路用直流電圧VDCを供給する。
【0069】ところで、電圧補償を行う対象である送電
線1から電源を引き込んでいるため、送電線1の電力系
統の電圧が低下して補償動作を行う際に、電圧瞬低制御
回路16に供給する出力電圧が低下する。このため、電
圧瞬低制御回路16を正常に動作させる出力電圧が確保
されるように、コンバータ回路74のコンデンサ73か
らの放電時定数を大きくしておく。系統電圧に瞬低が発
生した場合、コンバータ回路74の出力電圧VDCは、
図19に示すように、時間と共に低下する。例えば電圧
変動補償装置100の補償動作時間t1内にコンバータ
回路74の出力はΔVだけ低下する。ここで電圧瞬低制
御回路16に要求される直流電圧供給最小電圧をVmin
とすると、ΔVが(VDC−Vmin)よりも大きくなる
と、補償動作中に電圧瞬低制御回路16への供給電圧が
Vmin以下となり、電圧瞬低制御回路16が正常に動作
しなくなる。そこで、この実施の形態では、電圧変動補
償装置100の補償動作時間t1と電圧瞬低制御回路1
6に要求される直流電圧供給最小電圧Vminから、許容
される電圧低下分ΔVaを求め、コンバータ回路74の
出力電圧低下率がΔVa/t1以下となるようにする。
これは、コンバータ回路74出力部分のコンデンサ73
の放電時定数が所定値以上となるようにコンデンサ73
容量を大きくしておけばよい。
【0070】この実施の形態では、系統電圧の低下中に
も電圧瞬低制御回路16に必要な直流電圧を供給するこ
とができ、電圧瞬低制御回路16の動作異常を防ぐこと
ができ、電圧変動補償装置100の信頼性が向上する。
【0071】なお、上記実施の形態では、電圧補償を行
う対象である送電線1から電源を引き込んだ直流電源装
置70を示したが、図20に示すように、電圧補償の対
象である送電線1と別の電力系統に接続される直流電源
75を用いてもよい。この場合、電圧変動補償装置10
0が電圧補償する電力系統とは別系統に接続した直流電
源75から電圧瞬低制御回路16に直流電圧を供給して
いるので、補償対象の電力系統で瞬低が発生した場合に
もその影響を受けずに安定して電圧瞬低制御回路16に
直流電圧を供給することができる。直流電源75にはバ
ッテリー、太陽電池、風力発電装置などを用いてもよ
く、同様の効果が得られる。
【0072】実施の形態9.次に、この発明の実施の形
態9を説明する。一般に、電力系統には保護機能が備え
られ、過電流継電器および不足電圧継電器によって系統
の異常を検出し、これによって保護遮断器は電路を切り
離す。保護遮断器は過電流継電器あるいは不足電圧継電
器のどちらか一方の異常信号だけでも遮断動作するよう
に構成される。これは電力系統に短絡事故が発生した場
合、大電流が流れ且つ短絡事故のため電圧低下が発生す
るので、過電流と電圧低下の二つを監視していれば、ど
ちらか一方の継電器が故障しても他方の継電器からの異
常信号により確実に事故を検出できるからである。
【0073】この発明の実施の形態9では、上記のよう
な通常の保護機能を備えた電力系統に上記実施の形態1
で示した電圧変動補償装置を導入する場合について、図
21に基づいて以下に説明する。図に示すように、送電
線1からの電力は変圧器2によって降圧され、まず保護
遮断器80を通り、電路81aで電圧変動補償装置10
0に入力され、電圧変動補償装置100の出力が電路8
1bにより各需要家3に接続され電力が供給される。保
護遮断器80は系統事故時に電圧源である変圧器2から
電路81aを切り離すもので、この保護遮断器80の直
下の電路81aには、過電流検出用の過電流継電器82
のための電流計83と、不足電圧検出用の不足電圧継電
器84のための電圧計85とが設置される。
【0074】過電流継電器82は電路81aの電流が規
定値を超えると信号「1」、それ以下では信号「0」を
出力して、出力信号はOR回路86の第1の入力とな
る。一方、不足電圧継電器84では電路81aの電圧が
規定値より小さくなると電圧低下検出信号87となる信
号「1」、それ以上では信号「0」を出力し、その出力
信号は電圧変動補償装置100の出力部分に備えられた
AND回路88の第1の入力となる。電圧変動補償装置
100では、例えば図2に示した電圧瞬低制御回路16
からの信号ZのNOT信号を、AND回路88に入力す
る。即ち、電圧補償動作中は信号「0」、電圧補償動作
停止中は信号「1」を出力して、この出力信号がAND
回路88の第2の入力となる。AND回路88の出力
は、OR回路86の第2の入力となり、OR回路86の
出力は、保護遮断器80へ電路遮断指令89として入力
される。保護遮断器80は電路遮断指令89が「0」の
場合は不動作、「1」の場合に遮断動作を行う。
【0075】図21において、送電線1の系統電圧が正
常、下流の系統にも異常が無い場合は、過電流継電器8
2および不足電圧継電器84の出力は共に「0」、また
電圧変動補償装置100の出力は、電圧補償動作が停止
しているため「1」である。AND回路88には
「0」、「1」が入力されて出力は「0」となり、従っ
てOR回路86には「0」、「0」が入力されて出力は
「0」となり、保護遮断器80は遮断動作しない。送電
線1の事故により系統電圧が低下すると電圧変動補償装
置100は瞬時に補償動作に入り、電圧補償動作中を示
す信号「0」を出力する。一方、不足電圧継電器84の
応答は遅く、電路81aの電圧低下を検出し不足電圧継
電器84が電圧低下検出信号87即ち、信号「1」を出
力するのは、電圧変動補償装置100が動作開始した後
である。また過電流継電器82の出力は「0」となる。
従って、AND回路88には「0」、「1」が入力され
て出力は「0」となり、従ってOR回路86には
「0」、「0」が入力されて出力は「0」となり、保護
遮断器80は遮断動作しない。これにより電圧変動補償
装置100は不足電圧の補償動作を行い、需要家3に電
力を供給する。
【0076】このように、電圧変動補償装置100の出
力部分にAND回路88を配し、電圧補償動作中には、
不足電圧継電器84から出力される電圧低下検出信号8
7を電力系統の保護遮断器80に伝達しないで阻止する
ようにした。即ち、保護遮断器80の電路遮断指令89
となる、不足電圧継電器84からの電圧低下検出信号8
7は、電圧変動補償装置100の電圧補償動作中には電
路遮断指令89として作用せず、保護遮断器80は遮断
動作を行わない。このため、電圧変動補償装置100は
系統電圧の瞬低時に信頼性良く電圧補償動作を行うこと
ができ、補償された電圧を負荷需要家3に供給すること
ができる。
【0077】なお、この実施の形態では、送電系統の送
り出し部に電圧変動補償装置100を設置した場合を示
したが、需要家3構内に設置した場合でも同様である。
またこの実施の形態では、不足電圧継電器84の電圧低
下検出信号87が電圧変動補償装置100の電圧補償動
作中には保護遮断器80に伝達されない構成にしたが、
電圧補償動作中には不足電圧継電器84が動作しないよ
うにしても良い。
【0078】また、上記実施の形態では、上記実施の形
態1で示した電圧変動補償装置を用いたが、電力系統に
接続されて、電力系統の電圧低下の監視に基づく給電制
御により補償電圧を出力する電圧変動補償装置のいずれ
にも適用できる。
【0079】また、上記各実施の形態では、各補償ユニ
ット内の充電コンデンサに充電される電圧の比を概ね2
のべき乗比に設定するようにしているが、他の電圧比の
組み合わせにしてもよい。なお、電圧の比を概ね2のべ
き乗にすることで、その組み合わせによって供給可能な
電圧値が重複されることがないので、最適なものにする
ことができる。
【0080】また、上記各実施の形態では、エネルギー
蓄積手段としてコンデンサを用いたものを示している
が、例えばエネルギー蓄積手段としてバッテリーを用い
たものにしてもよい。
【0081】
【発明の効果】以上のようにこの発明に係る請求項1記
載の電圧変動補償装置は、それぞれ異なる電圧が蓄積さ
れるエネルギ蓄積手段を備え該エネルギ蓄積手段に蓄積
された直流電圧を交流に変換して出力する複数の電圧補
償回路を電力系統に直列に接続し、上記電力系統の電圧
低下時に、上記複数の電圧補償回路の中から所望の組み
合わせを選択し、その出力電圧の総和で上記電力系統の
電圧低下を補償するため、安価で小型化の促進された装
置構成とできると共に、きめ細かい高精度な電圧補償が
可能になる。
【0082】またこの発明に係る請求項2記載の電圧変
動補償装置は、請求項1において、複数の電圧補償回路
内のエネルギ蓄積手段にそれぞれ蓄積される異なる電圧
の絶対値は、最も小さい該電圧補償回路の出力電圧(絶
対値)に対して概ね2倍(K=0、1、2、・・・)
であるため、補償電圧を等間隔で階調制御でき、さらに
精度良く電圧補償が行える。
【0083】またこの発明に係る請求項3記載の電圧変
動補償装置は、請求項1または2において、電圧補償回
路をバイパスするための高速機械式の短絡スイッチを、
1つもしくは直列接続された複数の上記電圧補償回路の
出力端毎に備え、電力系統の電圧が通常時には、全ての
該短絡スイッチを閉じて全ての上記電圧補償回路をバイ
パスし、上記電力系統の電圧低下時には全ての該短絡ス
イッチを開放して上記電圧補償回路からの電圧出力によ
り上記電力系統の電圧低下を補償するため、通常時の損
失が低減でき、冷却装置が小容量でよく、装置全体が安
価で小型化できる。
【0084】またこの発明に係る請求項4記載の電圧変
動補償装置は、請求項1または2において、電圧補償回
路をバイパスするための高速機械式の短絡スイッチを、
直列接続された全ての電圧補償回路から成る全補償回路
の出力端に該全補償回路と並列に備え、電力系統の電圧
が通常時には該短絡スイッチを閉じて上記全補償回路を
バイパスし、上記電力系統の電圧低下時には該短絡スイ
ッチを開放して上記全補償回路からの電圧出力により上
記電力系統の電圧低下を補償するため、通常時の損失が
低減でき、冷却装置が小容量でよく、また、短絡スイッ
チの個数は1個のみで良いため、装置全体が安価で小型
化できる。
【0085】またこの発明に係る請求項5記載の電圧変
動補償装置は、請求項4において、電力系統の電圧低下
による短絡スイッチの開放開始時に、全補償回路と上記
短絡スイッチとで構成される閉回路で、上記全補償回路
内の所定のエネルギ蓄積手段から放電電流を流すことに
より、上記短絡スイッチを流れる商用周波数の交流電流
において強制的に電流ゼロ点を形成して該交流電流を瞬
時に遮断するため、全補償回路の一部を用いて放電電流
を流すことで、電圧低下の補償動作を電圧に異常が発生
してから瞬時に開始でき、信頼性の高い電圧補償が可能
になる。
【0086】またこの発明に係る請求項6記載の電圧変
動補償装置は、請求項5において、電力系統における電
圧低下の監視、およびそれに基づく給電制御を行う検出
制御部が、上記電力系統の電圧低下時に、上記短絡スイ
ッチを流れる電流極性を検出する手段と、所望の電圧補
償回路を選択して該電圧補償回路内のエネルギ蓄積手段
から、上記短絡スイッチを流れる電流と逆極性の放電電
流を流すように制御する手段とを備えため、安価で小型
化の促進された装置構成で、信頼性の高い電圧補償が可
能になる。
【0087】またこの発明に係る請求項7記載の電圧変
動補償装置は、エネルギ蓄積手段を備え該エネルギ蓄積
手段に蓄積された直流電圧を交流に変換して出力する電
圧補償回路を電力系統に直列に接続し、上記電圧補償回
路と並列に高速機械式の短絡スイッチを接続し、上記電
力系統の電圧が通常時には該短絡スイッチを閉じて上記
電圧補償回路をバイパスし、上記電力系統の電圧低下時
には該短絡スイッチを開放して上記電圧補償回路からの
電圧出力により上記電力系統の電圧低下を補償するた
め、通常時の損失が低減でき、安価で小型化の促進され
た装置構成で、電圧補償が可能になる。
【0088】またこの発明に係る請求項8記載の電圧変
動補償装置は、請求項7において、電力系統の電圧低下
による短絡スイッチの開放開始時に、電圧補償回路と上
記短絡スイッチとで構成される閉回路で、上記電圧補償
回路内のエネルギ蓄積手段から放電電流を流すことによ
り、上記短絡スイッチを流れる商用周波数の交流電流に
おいて強制的に電流ゼロ点を形成して該交流電流を瞬時
に遮断するため、電圧補償回路の一部を用いて放電電流
を流すことで、電圧低下の補償動作を電圧に異常が発生
してから瞬時に開始でき、信頼性の高い電圧補償が可能
になる。
【0089】またこの発明に係る請求項9記載の電圧変
動補償装置は、請求項3、4、または7のいずれかにお
いて、短絡スイッチは、電力系統の電圧低下による該短
絡スイッチの開放開始時に、該短絡スイッチを流れる電
流を、該電流と逆方向の電流を供給することにより瞬時
に遮断する高速転流手段を備えたため、電圧低下の補償
動作が電圧に異常が発生してから瞬時に開始でき、信頼
性の高い電圧補償が可能になる。
【0090】またこの発明に係る請求項10記載の電圧
変動補償装置は、請求項3〜9のいずれかにおいて、短
絡スイッチは、接点の開極操作に電磁反発力を用いて開
放する機械式スイッチであるため、通電時の損失が極め
て小さく、瞬時の遮断に適した構造の短絡スイッチとな
り、信頼性の高い電圧補償が確実に行える。
【0091】またこの発明に係る請求項11記載の電圧
変動補償装置は、請求項1〜4のいずれかにおいて、各
電圧補償回路は、エネルギ蓄積手段に蓄積された電圧を
電力系統に接続するための補償スイッチと、該電圧補償
回路の出力端に並列に接続される切替スイッチとを備
え、上記補償スイッチおよび上記切替スイッチは、それ
ぞれダイオードが逆並列に接続された半導体スイッチン
グ素子で構成されたため、精度の良い電圧補償が確実に
行える。
【0092】またこの発明に係る請求項12記載の電圧
変動補償装置は、請求項1〜4のいずれかにおいて、各
電圧補償回路は、それぞれダイオードが逆並列に接続さ
れた4個の半導体スイッチング素子から成るフルブリッ
ジインバータを備え、エネルギ蓄積手段に蓄積された電
圧を、電力系統の電圧低下時における極性に応じて正負
いずれかの極性で出力するため、精度の良い電圧補償が
確実に行える。
【0093】またこの発明に係る請求項13記載の電圧
変動補償装置は、請求項1〜4のいずれかにおいて、各
電圧補償回路は、それぞれダイオードが逆並列に接続さ
れた2個の半導体スイッチング素子が逆方向に直列接続
されて、該電圧補償回路の出力端に並列に接続される切
替スイッチと、それぞれダイオードが逆並列に接続され
た2個の半導体スイッチング素子から成るハーフブリッ
ジインバータとを備え、正負の電圧出力する一対のエネ
ルギ蓄積手段のいずれかに蓄積された電圧を、電力系統
の電圧低下時における極性に応じて出力するため、精度
の良い電圧補償が確実に行える。
【0094】またこの発明に係る請求項14記載の電圧
変動補償装置は、請求項1〜13のいずれかにおいて、
エネルギ蓄積手段は、充電用トランスと充電用ダイオー
ドとにより充電されるコンデンサであるため、補償電圧
を確実に出力できる。
【0095】またこの発明に係る請求項15記載の電圧
変動補償装置は、請求項14において、充電用トランス
2次巻き線、充電用ダイオードおよびコンデンサから成
る充電用閉回路内に電流制限用抵抗を挿入するため、充
電時に充電用閉回路内で過電流が流れるのを防止して、
回路部品の異常発熱、破壊を防止することができる。
【0096】またこの発明に係る請求項16記載の電圧
変動補償装置は、請求項11において、エネルギ蓄積手
段が、充電用トランスと充電用ダイオードとにより充電
されるコンデンサであり、上記充電用トランスの共通の
2次巻き線により複数個の電圧補償回路の上記コンデン
サが充電されるため、装置構成が簡略化される。
【0097】またこの発明に係る請求項17記載の電圧
変動補償装置は、請求項16において、全ての電圧補償
回路のコンデンサはそれぞれ所望の充電電圧に応じた抵
抗が並列に接続され、該全コンデンサを一括して充電す
る充電用トランス2次巻き線を備え、該充電用トランス
2次巻き線の正極、負極側両端子の中間点と該正極側端
子との間に、出力電圧が正極性のコンデンサを全て直列
に接続し、上記中間点と上記負極側端子との間に、出力
電圧が負極性のコンデンサを全て直列に接続し、上記充
電用トランス2次巻き線の中間点からの出力を、上記正
極性のコンデンサと上記負極性のコンデンサとの接続点
に接続し、上記各コンデンサには、並列接続された上記
抵抗の比に応じて分圧された充電電圧が充電されるた
め、充電用トランス2次巻き線が大幅に簡略化されて安
価で小型化が促進された装置構成で、精度の良い電圧補
償が確実に行える。
【0098】またこの発明に係る請求項18記載の電圧
変動補償装置は、請求項17において、充電用トランス
2次巻き線の中間点、および正極性のコンデンサと負極
性のコンデンサとの接続点の間に、各コンデンサに並列
接続される抵抗に比して十分小さな電流制限用の抵抗を
挿入したため、充電電圧による漏洩電流を信頼性良く制
限でき、充電用トランスの破壊を防止できる。
【0099】またこの発明に係る請求項19記載の電圧
変動補償装置は、請求項14〜18のいずれかにおい
て、コンデンサを充電する充電用トランスは、一次側が
電力系統に接続されるため、コンデンサは系統電圧の通
常時に自動的にゆっくり充電でき、装置が小型で簡略化
できる。
【0100】またこの発明に係る請求項20記載の電圧
変動補償装置は、請求項1〜19のいずれかにおいて、
電力系統における電圧低下の監視、およびそれに基づく
給電制御を行う検出制御部を動作させるために、電力系
統に1次側が接続された降圧用トランス、および該降圧
用トランスの2次側に接続され、整流回路とコンデンサ
とから成るコンバータ回路で直流電源装置を構成して、
上記コンバータ回路からの直流電圧を上記検出制御部に
供給するため、検出制御部に直流電圧を制御性良く供給
できる。
【0101】またこの発明に係る請求項21記載の電圧
変動補償装置は、請求項20において、電力系統の電圧
低下を補償する動作時間内に、直流電源装置からの出力
電圧低下が所定の許容値以下となるように、コンデンサ
容量を大きくして該コンデンサからコンバータ回路出力
部への放電時定数を所定値より大きく設定するため、検
出制御部を安定して動作させることが可能になり、電圧
変動補償装置の信頼性が向上する。
【0102】またこの発明に係る請求項22記載の電圧
変動補償装置は、請求項1〜19のいずれかにおいて、
電力系統における電圧低下の監視、およびそれに基づく
給電制御を行う検出制御部を動作させるために、上記電
力系統とは別系統から構成される直流電源より上記検出
制御部に直流電圧を供給するため、検出制御部を安定し
て動作させることが可能になり、電圧変動補償装置の信
頼性が向上する。
【0103】またこの発明に係る請求項23記載の電圧
変動補償装置は、請求項1または2において、直列接続
された全ての電圧補償回路から成る全補償回路の出力端
に該全補償回路と並列にバイパス用スイッチを備えたた
め、保守、点検時にバイパス用スイッチを介して負荷に
電力を供給できる。
【0104】またこの発明に係る請求項24記載の電圧
変動補償装置は、請求項4または23において、全補償
回路の両側で短絡スイッチあるいはバイパス用スイッチ
との接続点より該全補償回路側に、切り離しスイッチを
挿入したため、負荷に電力を供給しながら、全補償回路
の保守、点検が無電圧状態で安全に行える。
【0105】またこの発明に係る請求項25記載の電圧
変動補償装置は、請求項4において、全補償回路と短絡
スイッチとが並列接続された回路の両端に切り離しスイ
ッチを直列に接続し、両側の該切り離しスイッチの外側
を接続点として、上記全補償回路および上記短絡スイッ
チと並列にバイパス用スイッチを備えたため、保守、点
検時にバイパス用スイッチを介して負荷に電力を供給し
ながら、全補償回路および短絡スイッチの保守、点検が
無電圧状態で安全に行える。
【0106】またこの発明に係る請求項26記載の電圧
変動補償装置は、請求項1〜4のいずれかにおいて、電
力系統に接続される電圧変動補償装置より該電力系統の
上流側に、不足電圧継電器を備えて上記電力系統の一定
以上の電圧低下を検出して電路を遮断する電力系統保護
遮断器を配し、電圧補償回路からの電圧出力により上記
電力系統の電圧低下を補償する動作中には、上記不足電
圧継電器から出力される電路遮断指令となる電圧低下検
出信号を上記電力系統保護遮断器に伝達しないで阻止す
る回路を備えたため、電圧変動補償装置は系統電圧の低
下時に信頼性良く電圧補償動作を行うことができて、補
償された電圧を負荷に供給することができる。
【0107】またこの発明に係る請求項27記載の電圧
変動補償装置は、該電圧変動補償装置より上記電力系統
の上流側に、不足電圧継電器を備えて上記電力系統の一
定以上の電圧低下を検出して電路を遮断する電力系統保
護遮断器を配し、補償電圧の出力中には、上記不足電圧
継電器から出力される電路遮断指令となる電圧低下検出
信号を上記電力系統保護遮断器に伝達しないで阻止する
回路を備えたため、電圧変動補償装置は系統電圧の低下
時に信頼性良く電圧補償動作を行うことができて、補償
された電圧を負荷に供給することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による電圧変動補償
装置の構成図である。
【図2】 この発明の実施の形態1による電圧瞬低制御
回路の詳細を示す回路図である。
【図3】 この発明の実施の形態1による電圧変動補償
装置の動作を説明する波形図である。
【図4】 この発明の実施の形態1の別例による電圧変
動補償装置の構成図である。
【図5】 この発明の実施の形態1の別例による電圧補
償回路の構成図である。
【図6】 この発明の実施の形態2による電圧補償回路
の構成図である。
【図7】 この発明の実施の形態3による電圧変動補償
装置の構成図である。
【図8】 この発明の実施の形態4による電圧変動補償
装置の構成図である。
【図9】 この発明の実施の形態5による電圧変動補償
装置の構成図である。
【図10】 この発明の実施の形態5による定常短絡ス
イッチの転流動作を説明する図である。
【図11】 この発明の実施の形態5による電圧変動補
償装置の電圧補償動作時の電流電圧波形を示す図であ
る。
【図12】 この発明の実施の形態5による定常短絡ス
イッチの構造を示す断面図である。
【図13】 この発明の実施の形態6による電圧変動補
償装置の概略構成図である。
【図14】 この発明の実施の形態6による切り離しス
イッチの構造を示す図である。
【図15】 この発明の実施の形態7による電圧変動補
償装置の概略構成図である。
【図16】 この発明の実施の形態7の別例による電圧
変動補償装置の概略構成図である。
【図17】 この発明の実施の形態7の別例による全補
償回路の構成図である。
【図18】 この発明の実施の形態8による電圧変動補
償装置の構成図である。
【図19】 この発明の実施の形態8による直流電源装
置の出力を示す図である。
【図20】 この発明の実施の形態8の別例による電圧
変動補償装置の構成図である。
【図21】 この発明の実施の形態9による電圧変動補
償装置の概略構成図である。
【図22】 従来の電圧変動補償装置の概略構成図であ
る。
【図23】 従来の電圧変動補償装置の電圧補償動作を
説明する図である。
【符号の説明】
1 送電線、3 負荷(需要家)、8 定常短絡スイッ
チ、9 瞬低切替スイッチ、10 瞬低補償スイッチ、
11 エネルギ蓄積手段としての充電コンデンサ、12
充電用ダイオード、13 充電用トランス1次巻き
線、14 充電用トランス2次巻き線、16 検出制御
部としての電圧瞬低制御回路、17a〜17b 半導体
スイッチング素子(フルブリッジインバータ)、18
エネルギ蓄積手段としての充電コンデンサ、19p,1
9n 半導体スイッチング素子(ハーフブリッジインバ
ータ)、20(20p1,20n1) 瞬低切替スイッ
チ、21(21p1,21n1) エネルギ蓄積手段と
しての充電コンデンサ、22 電圧設定用抵抗、23
電流制限用抵抗、24 電流制限用抵抗、36 閉回路
としての瞬時遮断用閉ループ、37 放電電流、38
電流ゼロ点、41 接点部としての真空バルブ、44
電磁反発部、51,52 切り離しスイッチ、53,5
4 接続点、55,56 接続点、57 バイパス用ス
イッチ、70 直流電源装置、71 降圧用トランス、
72 整流回路、73 コンデンサ、74 コンバータ
回路、75 直流電源、80 保護遮断器、84 不足
電圧継電器、86 OR回路、87 電圧低下検出信
号、88 AND回路、89 電路遮断指令、100
電圧変動補償装置、120 全補償回路、200 充電
用トランス、P1〜P3,N1〜N3,PN 電圧補償
回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 笹尾 博之 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 小山 健一 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 菊永 敏之 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 高橋 貢 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5G066 DA07 5H007 AA08 BB05 CA01 CB02 CB04 CC06 CC23 DA06 DB02 DC05 FA02 FA12

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電力系統における電圧低下の監視、およ
    びそれに基づく給電制御を行う検出制御部を備えて、負
    荷に供給される電圧変動を抑える電圧変動補償装置にお
    いて、それぞれ異なる電圧が蓄積されるエネルギ蓄積手
    段を備え該エネルギ蓄積手段に蓄積された直流電圧を交
    流に変換して出力する複数の電圧補償回路を上記電力系
    統に直列に接続し、上記電力系統の電圧低下時に、上記
    複数の電圧補償回路の中から所望の組み合わせを選択
    し、その出力電圧の総和で上記電力系統の電圧低下を補
    償することを特徴とする電圧変動補償装置。
  2. 【請求項2】 複数の電圧補償回路内のエネルギ蓄積手
    段にそれぞれ蓄積される異なる電圧の絶対値は、最も小
    さい該電圧補償回路の出力電圧(絶対値)に対して概ね
    倍(K=0、1、2、・・・)であることを特徴と
    する請求項1記載の電圧変動補償装置。
  3. 【請求項3】 電圧補償回路をバイパスするための高速
    機械式の短絡スイッチを、1つもしくは直列接続された
    複数の上記電圧補償回路の出力端毎に備え、電力系統の
    電圧が通常時には、全ての該短絡スイッチを閉じて全て
    の上記電圧補償回路をバイパスし、上記電力系統の電圧
    低下時には全ての該短絡スイッチを開放して上記電圧補
    償回路からの電圧出力により上記電力系統の電圧低下を
    補償することを特徴とする請求項1または2記載の電圧
    変動補償装置。
  4. 【請求項4】 電圧補償回路をバイパスするための高速
    機械式の短絡スイッチを、直列接続された全ての電圧補
    償回路から成る全補償回路の出力端に該全補償回路と並
    列に備え、電力系統の電圧が通常時には該短絡スイッチ
    を閉じて上記全補償回路をバイパスし、上記電力系統の
    電圧低下時には該短絡スイッチを開放して上記全補償回
    路からの電圧出力により上記電力系統の電圧低下を補償
    することを特徴とする請求項1または2記載の電圧変動
    補償装置。
  5. 【請求項5】 電力系統の電圧低下による短絡スイッチ
    の開放開始時に、全補償回路と上記短絡スイッチとで構
    成される閉回路で、上記全補償回路内の所定のエネルギ
    蓄積手段から放電電流を流すことにより、上記短絡スイ
    ッチを流れる商用周波数の交流電流において強制的に電
    流ゼロ点を形成して該交流電流を瞬時に遮断することを
    特徴とする請求項4記載の電力変動補償装置。
  6. 【請求項6】 電力系統における電圧低下の監視、およ
    びそれに基づく給電制御を行う検出制御部が、上記電力
    系統の電圧低下時に、上記短絡スイッチを流れる電流極
    性を検出する手段と、所望の電圧補償回路を選択して該
    電圧補償回路内のエネルギ蓄積手段から、上記短絡スイ
    ッチを流れる電流と逆極性の放電電流を流すように制御
    する手段とを備えたことを特徴とする請求項5記載の電
    圧変動補償装置。
  7. 【請求項7】 電力系統における電圧低下の監視、およ
    びそれに基づく給電制御を行う検出制御部を備えて、負
    荷に供給される電圧変動を抑える電圧変動補償装置にお
    いて、エネルギ蓄積手段を備え該エネルギ蓄積手段に蓄
    積された直流電圧を交流に変換して出力する電圧補償回
    路を上記電力系統に直列に接続し、上記電圧補償回路と
    並列に高速機械式の短絡スイッチを接続し、上記電力系
    統の電圧が通常時には該短絡スイッチを閉じて上記電圧
    補償回路をバイパスし、上記電力系統の電圧低下時には
    該短絡スイッチを開放して上記電圧補償回路からの電圧
    出力により上記電力系統の電圧低下を補償することを特
    徴とする電圧変動補償装置。
  8. 【請求項8】 電力系統の電圧低下による短絡スイッチ
    の開放開始時に、電圧補償回路と上記短絡スイッチとで
    構成される閉回路で、上記電圧補償回路内のエネルギ蓄
    積手段から放電電流を流すことにより、上記短絡スイッ
    チを流れる商用周波数の交流電流において強制的に電流
    ゼロ点を形成して該交流電流を瞬時に遮断することを特
    徴とする請求項7記載の電力変動補償装置。
  9. 【請求項9】 短絡スイッチは、電力系統の電圧低下に
    よる該短絡スイッチの開放開始時に、該短絡スイッチを
    流れる電流を、該電流と逆方向の電流を供給することに
    より瞬時に遮断する高速転流手段を備えたことを特徴と
    する請求項3、4または7のいずれかに記載の電圧変動
    補償装置。
  10. 【請求項10】 短絡スイッチは、接点の開極操作に電
    磁反発力を用いて開放する機械式スイッチであることを
    特徴とする請求項3〜9のいずれかに記載の電圧変動補
    償装置。
  11. 【請求項11】 各電圧補償回路は、エネルギ蓄積手段
    に蓄積された電圧を電力系統に接続するための補償スイ
    ッチと、該電圧補償回路の出力端に並列に接続される切
    替スイッチとを備え、上記補償スイッチおよび上記切替
    スイッチは、それぞれダイオードが逆並列に接続された
    半導体スイッチング素子で構成されたことを特徴とする
    請求項1〜4のいずれかに記載の電圧変動補償装置。
  12. 【請求項12】 各電圧補償回路は、それぞれダイオー
    ドが逆並列に接続された4個の半導体スイッチング素子
    から成るフルブリッジインバータを備え、エネルギ蓄積
    手段に蓄積された電圧を、電力系統の電圧低下時におけ
    る極性に応じて正負いずれかの極性で出力することを特
    徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の電圧変動補償
    装置。
  13. 【請求項13】 各電圧補償回路は、それぞれダイオー
    ドが逆並列に接続された2個の半導体スイッチング素子
    が逆方向に直列接続されて、該電圧補償回路の出力端に
    並列に接続される切替スイッチと、それぞれダイオード
    が逆並列に接続された2個の半導体スイッチング素子か
    ら成るハーフブリッジインバータとを備え、正負の電圧
    を出力する一対のエネルギ蓄積手段のいずれかに蓄積さ
    れた電圧を、電力系統の電圧低下時における極性に応じ
    て出力することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに
    記載の電圧変動補償装置。
  14. 【請求項14】 エネルギ蓄積手段は、充電用トランス
    と充電用ダイオードとにより充電されるコンデンサであ
    ることを特徴とする請求項1〜13のいずれかに記載の
    電圧変動補償装置。
  15. 【請求項15】 充電用トランス2次巻き線、充電用ダ
    イオードおよびコンデンサから成る充電用閉回路内に電
    流制限用抵抗を挿入することを特徴とする請求項14記
    載の電圧変動補償装置。
  16. 【請求項16】 エネルギ蓄積手段が、充電用トランス
    と充電用ダイオードとにより充電されるコンデンサであ
    り、上記充電用トランスの共通の2次巻き線により複数
    個の電圧補償回路の上記コンデンサが充電されることを
    特徴とする請求項11記載の電圧変動補償装置。
  17. 【請求項17】 全ての電圧補償回路のコンデンサはそ
    れぞれ所望の充電電圧に応じた抵抗が並列に接続され、
    該全コンデンサを一括して充電する充電用トランス2次
    巻き線を備え、該充電用トランス2次巻き線の正極、負
    極側両端子の中間点と該正極側端子との間に、出力電圧
    が正極性のコンデンサを全て直列に接続し、上記中間点
    と上記負極側端子との間に、出力電圧が負極性のコンデ
    ンサを全て直列に接続し、上記充電用トランス2次巻き
    線の中間点からの出力を、上記正極性のコンデンサと上
    記負極性のコンデンサとの接続点に接続し、上記各コン
    デンサには、並列接続された上記抵抗の比に応じて分圧
    された充電電圧が充電されることを特徴とする請求項1
    6記載の電圧変動補償装置。
  18. 【請求項18】 充電用トランス2次巻き線の中間点、
    および正極性のコンデンサと負極性のコンデンサとの接
    続点の間に、各コンデンサに並列接続される抵抗に比し
    て十分小さな電流制限用の抵抗を挿入したことを特徴と
    する請求項17記載の電圧変動補償装置。
  19. 【請求項19】 コンデンサを充電する充電用トランス
    は、一次側が電力系統に接続されることを特徴とする請
    求項14〜18のいずれかに記載の電圧変動補償装置。
  20. 【請求項20】 電力系統における電圧低下の監視、お
    よびそれに基づく給電制御を行う検出制御部を動作させ
    るために、電力系統に1次側が接続された降圧用トラン
    ス、および該降圧用トランスの2次側に接続され、整流
    回路とコンデンサとから成るコンバータ回路で直流電源
    装置を構成して、上記コンバータ回路からの直流電圧を
    上記検出制御部に供給することを特徴とする請求項1〜
    19のいずれかに記載の電圧変動補償装置。
  21. 【請求項21】 電力系統の電圧低下を補償する動作時
    間内に、直流電源装置からの出力電圧低下が所定の許容
    値以下となるように、コンデンサ容量を大きくして該コ
    ンデンサからコンバータ回路出力部への放電時定数を所
    定値より大きく設定することを特徴とする請求項20記
    載の電圧変動補償装置。
  22. 【請求項22】 電力系統における電圧低下の監視、お
    よびそれに基づく給電制御を行う検出制御部を動作させ
    るために、上記電力系統とは別系統から構成される直流
    電源より上記検出制御部に直流電圧を供給することを特
    徴とする請求項1〜19のいずれかに記載の電圧変動補
    償装置。
  23. 【請求項23】 直列接続された全ての電圧補償回路か
    ら成る全補償回路の出力端に該全補償回路と並列にバイ
    パス用スイッチを備えたことを特徴とする請求項1また
    は2記載の電圧変動補償装置。
  24. 【請求項24】 全補償回路の両側で短絡スイッチある
    いはバイパス用スイッチとの接続点より該全補償回路側
    に、切り離しスイッチを挿入したことを特徴とする請求
    項4または23記載の電圧変動補償装置。
  25. 【請求項25】 全補償回路と短絡スイッチとが並列接
    続された回路の両端に切り離しスイッチを直列に接続
    し、両側の該切り離しスイッチの外側を接続点として、
    上記全補償回路および上記短絡スイッチと並列にバイパ
    ス用スイッチを備えたことを特徴とする請求項4記載の
    電圧変動補償装置。
  26. 【請求項26】 電力系統に接続される電圧変動補償装
    置より該電力系統の上流側に、不足電圧継電器を備えて
    上記電力系統の一定以上の電圧低下を検出して電路を遮
    断する電力系統保護遮断器を配し、電圧補償回路からの
    電圧出力により上記電力系統の電圧低下を補償する動作
    中には、上記不足電圧継電器から出力される電路遮断指
    令となる電圧低下検出信号を上記電力系統保護遮断器に
    伝達しないで阻止する回路を備えたことを特徴とする請
    求項1〜4のいずれかに記載の電圧変動補償装置。
  27. 【請求項27】 電力系統に接続され、該電力系統の電
    圧低下の監視に基づく給電制御により、上記電力系統の
    電圧低下を補償する補償電圧を出力して負荷に供給され
    る電圧変動を抑える電圧変動補償装置において、該電圧
    変動補償装置より上記電力系統の上流側に、不足電圧継
    電器を備えて上記電力系統の一定以上の電圧低下を検出
    して電路を遮断する電力系統保護遮断器を配し、上記補
    償電圧の出力中には、上記不足電圧継電器から出力され
    る電路遮断指令となる電圧低下検出信号を上記電力系統
    保護遮断器に伝達しないで阻止する回路を備えたことを
    特徴とする電圧変動補償装置。
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