JP2002358731A - データスクランブル/デ・スクランブル方法、この方法を用いた装置およびこの方法によるデータを記憶する媒体 - Google Patents

データスクランブル/デ・スクランブル方法、この方法を用いた装置およびこの方法によるデータを記憶する媒体

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JP2002358731A
JP2002358731A JP2001165562A JP2001165562A JP2002358731A JP 2002358731 A JP2002358731 A JP 2002358731A JP 2001165562 A JP2001165562 A JP 2001165562A JP 2001165562 A JP2001165562 A JP 2001165562A JP 2002358731 A JP2002358731 A JP 2002358731A
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Hideo Ando
秀夫 安東
Chosaku Nozen
長作 能弾
Hideaki Osawa
英昭 大澤
Yuji Sato
裕治 佐藤
Tadashi Kojima
正 小島
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Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】再生専用媒体と反復書替可能媒体との共通化を
図りつつ反復書替可能媒体の書替寿命を改善する。 【解決手段】データID・1を含むセクタ内の全てのデ
ータに対してスクランブルを掛けるための鍵情報(スク
ランブルの火種情報)を、同一セクタ内の所定位置(書
き換え毎に変化するプリセットデータ4を含む位置)に
入れて一緒に情報記憶媒体(21)上に記録する。ここ
で、上記鍵情報も、スクランブルを掛けた状態で情報記
憶媒体上に一緒に記録される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、高精細映像情報
等のデジタル記録再生に適した情報媒体における記録デ
ータ構造の改良に関する。とくに、短波長レーザ(ブル
ーレーザ)を用いた次世代DVDディスク(ROMディ
スク、Rディスク、RWディスク、RAMディスク)に
おける、セクタスクランブルのフォーマット改良に関す
る。
【0002】
【従来の技術】DVDディスク(ROMディスク、Rデ
ィスク、RWディスク、RAMディスク)に代表される
大容量デジタル情報媒体では、セクタ単位(またはデー
タフレーム単位)で情報記録が行われる。このセクタの
先頭にはセクタ識別用のデータID(一定パターンを持
つ)が配置され、その後にメインデータ(記録コンテン
ツ)が配置されている。これらデータIDおよびメイン
データの情報を含むデータセクタのうち、メインデータ
部分がスクランブル(セクタスクランブル)される。ス
クランブルされたメインデータを含むセクタ(またはデ
ータフレーム)の情報は、所定個数(16個)分まとめ
られてECCエンコーディングされ、デジタル変調(8
/16変調)され、同期コードが付加されて、ディスク
上の所定個数(16個)の物理セクタに記録される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】以上のようなセクタデ
ータフォーマットを反復書替可能な媒体(RAMディス
ク、RWディスクなど)の記録再生に用いると、セクタ
スクランブルから外されている一定パターンのデータI
D記録部分(物理的にいつも同じ場所になる)が、同一
媒体上で、記録コンテンツの書替毎に繰り返し書き替え
られるようになる。この書き替えが何度も繰り返される
と、媒体記録膜内での物質流動あるいは金属疲労により
データID部の記録再生特性に劣化が生じ、その媒体の
書替寿命を縮める結果となる。この「書替寿命を縮め
る」という問題は、記録密度が高くなる次世代DVDで
は(より狭い面積が反復書替されるため)より顕著化す
る。
【0004】上記「書替寿命を縮める」という問題に対
処する方法として、セクタ先頭のデータIDも含めてセ
クタスクランブルを掛け、データID部分の物理的な記
録場所が書き替え毎に変化するようにすることが考えら
れる。しかし、この方法を採ると、データID部分にス
クランブルを掛けないこれまでの再生専用DVDビデオ
ディスク(またはビデオフォーマットで一旦記録した後
のRディスク)と、実際のデータ構造が異なってしま
う。すると、反復書替可能媒体(RAMディスク、RW
ディスクなど)で用いるセクタスクランブルのハードウ
エア/ソフトウエアと再生用媒体(ROMディスク、R
ディスクなど)で用いるセクタスクランブルのハードウ
エア/ソフトウエアとの共通化が図り辛くなる。
【0005】この発明は上記事情に鑑みなされたもの
で、その目的は、再生専用媒体と反復書替可能媒体との
共通化を図りつつ反復書替可能媒体の書替寿命を改善し
た、 (1)変調方法(セクタスクランブル方法); (2)復調方法(デ・スクランブル方法); (3)上記方法を用いた装置; (4)上記方法を情報記録および/または情報再生に用
いた媒体 を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明では、(A)データID・1を含むセクタ
内の全てのデータに対してスクランブルを掛けるための
スクランブル(変調)に利用する鍵情報(スクランブル
の火種情報)を、同一セクタ内の所定位置(書き換え毎
に変化するプリセットデータ4を含む位置または固定情
報である著作権管理情報CPR_MAI・8aの記録位
置)に入れて一緒に情報記憶媒体(21または22)上
に記録するようにしている。ここで、上記鍵情報(スク
ランブルの火種情報)も、スクランブルを掛けた状態で
情報記憶媒体上に一緒に記録される。
【0007】(B)変調(スクランブル)または復調
(デ・スクランブル)は、エラー伝搬距離が制限(例え
ば8ビットに制限)された、つまりエラー伝搬距離に制
限特性を有する変調回路または復調回路を用いて行うよ
うにしている。エラー伝搬距離が無制限に伝搬しない
(例えば8ビット以上伝搬しない)ことにより、セクタ
内の先頭位置から復調することなく、同一セクタ内に記
録されスクランブルが掛かっている状態の“スクランブ
ル(変調)に利用する鍵情報(スクランブルの火種情
報)”を抜き出して、即座にセクタ内の先頭からの復調
(デ・スクランブル)が可能となる。
【0008】(C)スクランブル状態のセクタデータに
対して“スクランブル(変調)に利用する鍵情報(スク
ランブルの火種情報)”位置のデータ(および/または
その直前のデータ)を抽出し、その抽出したデータを利
用して該当セクタの先頭から復調(デ・スクランブル)
を行うようにしている。あるいは、(D)エラー伝搬距
離に制限特性を有する変調回路または復調回路を用いて
変調(スクランブル)または復調(デ・スクランブル)
を行うことにより、“スクランブル(変調)に利用する
鍵情報(スクランブルの火種情報)”の内容に関係な
く、同一セクタ内の先頭位置近傍以外の任意の位置(例
えば図29のPX)から復調(デ・スクランブル)を行
うようにしている。
【0009】上記の(C)および(D)は二者択一でど
ちらかを採用できる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の一実施の形態に係る情報媒体、記録装置、再生装置、
アクセス制御方法、およびトラック外れ検出方法を説明
する。
【0011】図1は、書替可能情報記憶媒体(DVD−
RAMディスク、DVD−RWディスクなど)21に書
き込まれるセクタデータのスクランブル処理を説明する
図である。
【0012】現世代の書替可能情報媒体で用いられるセ
クタ記録フォーマットでは、記録の最小単位であるセク
タ(データフレーム)の先頭にそのセクタを識別するデ
ータID(4バイト)が配置され、その後にデータID
のエラー検出コードIED(2バイト)が配置され、そ
の後に予約エリアRSV(6バイト)が配置され、その
後にメインデータ(160バイト+172×10バイト
+168バイト)が配置され、その後にエラー検出コー
ドEDC(4バイト)が配置されている。
【0013】これに対し、次世代の書替可能情報媒体2
1で用いられるセクタ記録フォーマットでは、図1
(a)に示すように、記録の最小単位であるセクタ(デ
ータフレーム)の先頭にそのセクタを識別するデータI
D・1が配置され、その後にデータIDのエラー検出コ
ードIED2が配置され、その後にデータタイプ3が配
置され、その後にプリセットデータ4が配置され、その
後に予約エリア5が配置され、その後にメインデータ6
が配置され、その後にエラー検出コードEDC7が配置
される。
【0014】ここで、データタイプ3は、書替可能情報
記憶媒体21上に記録する情報がPC(パーソナルコン
ピュータ)用途のデータなのかリアルタイムでの記録/
再生が要求されるAV(オーディオ・ビデオ)用データ
なのかを識別するフラグ情報(図示せず)を含むことが
できるようになっている。
【0015】図1(a)のデータ構造は、上述した現世
代の書替可能情報媒体における予約エリアを、データタ
イプ3およびプリセットデータ4で置換したものに対応
している。ここで、データタイプ3およびプリセットデ
ータ4のエリアP2〜P3の内容は、媒体の書き替え毎
に変化する可変内容(時変データ)となっている。プリ
セットデータ4は、例えば後述する図7のプリセットデ
ータ発生部66で生成される。プリセットデータ発生部
66は一種の“乱数発生器”になっており、時変のラン
ダムデータを常に発生している。書替可能情報記憶媒体
21上に記録された情報の書き替えを行うときは、この
時変のランダムデータをプリセットデータ4として使う
ので、結果的に情報の書き替え毎にこのプリセットデー
タ4の内容が変化することになる。
【0016】図1(a)のデータ構造(パターン変化の
ないデータIDを先頭に含むデータ構造)そのままで書
き替えを反復すると、媒体上のデータIDの書き替え部
分がいつも同じになり、媒体の書き替え可能回数が小さ
くなる。そこで、図1(a)のデータIDおよびIED
のエリアP1〜P2(6バイト)とデータタイプおよび
プリセットデータのエリアP2〜P3(6バイト)とを
入れ替え、図1(b)に示すようなデータ配置に組み替
える。この組み替えにより、データタイプ3およびプリ
セットデータ4のセットがセクタの先頭にくるようにな
る。
【0017】そして、図1(c)に示すように、組み替
え後のデータタイプ3からEDC7までのデータにスク
ランブル処理を施して、スクランブルデータ11を作成
する。このスクランブル処理は、例えば後述する図7の
スクランブル回路57により行なわれる。こうして得ら
れた部分的スクランブル処理後のセクタデータ(図1
(c))は、所定の変調(8/16変調など)を受け
る。
【0018】図1(d)に示すように、変調後のデータ
13a、13b、13c、…には、それぞれ、所定の同
期コード19a、19b、19c、…が付加される。こ
のように変調後データと同期コードとが混在配置された
セクタデータが、所定個数(例えば16セクタ分ないし
32セクタ分)纏められてECCエンコーディングされ
る。ECCエンコーディングされたデータは、図1
(e)の書替可能情報記憶媒体21(ブルーレーザを用
いる次世代のDVD−RAMディスク、DVD−RWデ
ィスクなど)に書き込まれる。
【0019】図2は、書替可能情報記憶媒体から再生さ
れたセクタデータのデ・スクランブル処理を説明する図
である。
【0020】図2(a)の書替可能情報記憶媒体21に
は、図1に示すデータ構造のセクタデータが記録されて
いる。この記録データを再生した直後の内容は、図2
(b)に示すように、同期コード19a、19b、19
c、…と復調前のデータ15a、15b、15c、…と
が混在配置されたものとなっている。図2(b)の再生
データを復調し同期コードを削除すると、図2(c)に
示すように、復調後のスクランブルされたままのデータ
17が得られる。
【0021】スクランブルデータ17は、後述する図8
のデ・スクランブル回路58によりデ・スクランブル
(スクランブル解除)される。スクランブルデータ17
に対するデ・スクランブル処理は、セクタ先頭(同期コ
ード19aの位置)から開始される。このデ・スクラン
ブル処理により、スクランブルデータ17は、図2
(d)に示すように、データタイプ3およびプリセット
データ4の組(6バイト)と、プリセットデータ4の直
後に続くデータID・1と、IED2と、予約エリア5
と、メインデータ6と、EDC7とに戻る。すなわち、
デ・スクランブルされたデータタイプ、プリセットデー
タ、データID、IED、予約エリア、メインデータお
よびEDCが、この順番で配置される。
【0022】デ・スクランブル処理終了後のセクタデー
タ(図2(d))は、図1(b)に示した、入れ替え処
理後の記録前セクタデータに戻っている。このセクタデ
ータ(図2(d))の先頭にある可変内容エリアP1〜
P2(6バイトのデータタイプおよびプリセットデー
タ)と、その後のデータエリアP2〜P3(6バイトの
データIDおよびIED)とを入れ替えると、図2
(e)に示すように、元のセクタデータ構造(図1
(a))に戻る。
【0023】図1を参照した方法(セクタ内スクランブ
ル)で記録を行い、図2を参照した方法(セクタ内デ・
スクランブル)で再生を行うと、記録前データ(図1
(a))と同じデータ(図2(e))を再生できる。こ
の方法によれば、プリセットデータ4が情報の書き替え
毎に異なる値に設定されるため、データIDに対するス
クランブル条件がその都度異なるようになる。その結
果、書替可能情報記憶媒体21上には異なるスクランブ
ル後のデータIDが記録されるため、(データID部分
に対する)記録膜劣化が軽減されて書き替え可能回数の
増加と再生信号の信頼性向上を達成できる。
【0024】また、内容が書き替え毎に変化するプリセ
ットデータ4の一部(図1(a)の下位nビット27;
nは例えば1〜8のいずれか)を、多数用意された同期
コードの選択に利用すれば、書き替え毎に図1(d)の
同期コードも変化させることができる。すなわち、図1
および図2を参照して説明した実施の形態によれば、書
替可能情報記憶媒体21に対しては、データIDのスク
ランブルに関係し同期コードの選択に関係する情報(プ
リセットデータ4の下位nビット27)を、書き替え毎
に変化し得る(ランダムに変化する情報を含む)ものと
することができる。そうすると、情報記憶媒体21上に
記録されたスクランブル後のデータID情報と同期コー
ドが書き替え毎に変化するため、記録膜の物質流動や金
属疲労に起因する再生信号劣化が生じ辛く、書き替え可
能回数が向上する。
【0025】図3は、再生専用情報記憶媒体(DVD−
ROMディスク、一旦書き込み後のDVD−Rディスク
など)22に書き込まれるセクタデータのスクランブル
処理を説明する図である。この処理は、ROMディスク
作成時に利用されるときは原盤記録プロセスで使用さ
れ、Rディスクの焼き込み時に利用されるときはRレコ
ーダでの記録プロセスで使用される。
【0026】なお、図1の書替可能情報記憶媒体21と
の互換性あるいは共通性を高めるために、再生専用情報
記憶媒体22のセクタスクランブル前のデータ構造(図
3(a)(b))は、書替可能情報記憶媒体21のセク
タスクランブル前のデータ構造(図1(a)(b))と
同様にしてある。
【0027】すなわち、次世代の再生専用情報記憶媒体
22で用いられるセクタ記録フォーマットでは、図3
(a)に示すように、記録の最小単位であるセクタの先
頭にそのセクタを識別するデータID・1が配置され、
その後にデータIDのエラー検出コードIED2が配置
され、その後に特定情報8(著作権管理情報8aおよび
8b)が配置され、その後にメインデータ6が配置さ
れ、その後にエラー検出コードEDC7が配置される。
【0028】ここで、特定情報(著作権管理情報)8に
は、メインデータ6として記録された情報コンテンツ
の、コピー制御情報、著作権、および/または頒布領域
(日本とか北米など)に関する情報が記録される。この
特定情報(著作権管理情報)8は内容が固定された情報
である。
【0029】図3(a)のデータ構造は、図1(a)に
おけるデータタイプ3およびプリセットデータ4のエリ
アP2〜P3を、これと同じサイズ(6バイト)の著作
権管理情報8aで置換したものに対応している。ここで
は、著作権管理情報8a+8bのデータサイズが6バイ
トを越える場合を想定し、著作権管理情報8を2分割し
て、その一部(8a)のエリアP2〜P3を、図1
(a)におけるデータタイプ3およびプリセットデータ
4のエリアP2〜P3に対応させている。また、著作権
管理情報8の他部(8b)のエリアP3〜P4は、図1
(a)における予約エリア5のエリアP3〜P4に対応
させている。
【0030】もし著作権管理情報8の必要サイズが6バ
イト以内なら、著作権管理情報8=8aとなり、著作権
管理情報8bは存在しない。
【0031】図3(a)のデータIDおよびIEDのエ
リアP1〜P2(6バイト)は、著作権管理情報8aの
エリアP2〜P3(6バイト)と入れ替えられ、図3
(b)に示すようなデータ配置に組み替えられる。この
組み替えにより、著作権管理情報8の一部(8a)がセ
クタの先頭にくるようになる。
【0032】そして、図3(c)に示すように、組み替
え後の著作権管理情報8aからEDC7までのセクタ全
体のデータにスクランブル処理を施して、スクランブル
データ12を作成する。このスクランブル処理は、例え
ば後述する図7のスクランブル回路57により行なうこ
とができる。
【0033】この処理では、セクタの先頭側に配置替え
された著作権管理情報8aのエリアもスクランブルされ
る。こうして得られたスクランブル処理後のセクタデー
タ(図3(c))は、所定の変調(8/16変調など)
を受ける。
【0034】図3(d)に示すように、変調後のデータ
14a、14b、14c、…には、それぞれ、所定の同
期コード19e、19f、19g、…が付加される。こ
のように変調後データと同期コードとが混在配置された
セクタデータが、所定個数(例えば16セクタ分ないし
32セクタ分)纏められてECCエンコーディングされ
る。ECCエンコーディングされたデータは、図3
(e)の再生専用情報記憶媒体22(ブルーレーザを用
いる次世代のDVD−ROMディスク、あるいは一旦書
き込みの済んだ後の次世代DVD−Rディスクなど)に
書き込まれる。
【0035】ここで、同期コード19e、19f、19
g、…のコードパターンは予め決められたものでもよい
が、著作権管理情報8aの一部(図3(a)の下位nビ
ット28;nは例えば1〜8のいずれか)を利用して、
多数種類用意された同期コードパターンから、図3
(d)で用いる同期コードパターンを選択するようにし
てもよい。
【0036】なお、図1、図3いずれの実施の形態にお
いても、同期コード部分にはスクランブルを掛けないよ
うにしている。したがって、図3(あるいは図1)の方
法でスクランブルされて記録されたセクタデータの先頭
位置は、スクランブルされていない(ユニークパターン
を持った)同期コード19e(あるいは19a)をサー
チすることにより、容易に検出できる。
【0037】図3(a)におけるセクタ内のデータ構造
およびデータ配列は、現世代のDVD−ROMビデオの
セクタ内のデータ構造およびデータ配列と同じになって
いる(2分割する前の著作権管理情報8a+8bが、現
世代DVD−ROMビデオの著作権管理情報CPR_M
AIに相当する)。このため、図3(a)に示す次世代
DVD再生用ディスクのセクタデータフォーマットと図
示しない現世代DVD再生用ディスクのセクタデータフ
ォーマットとの共通性が高く、現世代で開発されたハー
ドウエア/ソフトウエアを次世代でも利用し易くなって
いる。
【0038】さらに重要なことは、図3(a)のデータ
IDおよびIEDのエリアP1〜P2と著作権管理情報
8aのエリアP2〜P3とが、それぞれ、位置的にもサ
イズ的にも、図1(a)のデータIDおよびIEDのエ
リアP1〜P2とデータタイプおよびプリセットデータ
のエリアP2〜P3とに、1対1で対応していることで
ある。
【0039】このため、図1(a)のセクタデータを図
1(b)のデータ配列に変換する処理(あるいはその逆
の処理)と、図3(a)のセクタデータを図3(b)の
データ配列に変換する処理(あるいはその逆の処理)と
を、共通の内容にできる。このことから、書替可能媒体
21と再生専用媒体22との互換性を高めることができ
る。
【0040】図4は、再生専用情報記憶媒体22から再
生されたセクタデータのデ・スクランブル処理を説明す
る図である。
【0041】図4(a)の再生専用情報記憶媒体22に
は、図3に示すデータ構造のセクタデータが記録されて
いる。この記録データを再生した直後の内容は、図4
(b)に示すように、同期コード19e、19f、19
g、…と復調前のデータ16a、16b、16c、…と
が混在配置されたものとなっている。図4(b)の再生
データを復調し同期コードを削除すると、図4(c)に
示すように、復調後のスクランブルされたデータ18が
得られる。
【0042】スクランブルデータ18は、後述する図8
のデ・スクランブル回路58によりデ・スクランブル
(スクランブル解除)される。スクランブルデータ18
に対するデ・スクランブル処理は、セクタ先頭(同期コ
ード19eの位置)から開始される。このデ・スクラン
ブル処理により、スクランブルデータ18は、図4
(d)に示すように、著作権管理情報8aの直後に続く
データID・1と、IED2と、著作権管理情報8b
と、メインデータ6と、EDC7とに戻る。
【0043】デ・スクランブル処理終了後のセクタデー
タ(図4(d))は、図3(b)に示した、入れ替え処
理後の記録前セクタデータに戻っている。このセクタデ
ータ(図4(d))の先頭にある固定内容エリアP1〜
P2(6バイトの著作権管理情報8a)と、その後のデ
ータエリアP2〜P3(6バイトのデータIDおよびI
ED)とを入れ替えると、図4(e)に示すように、元
のセクタデータ構造(図3(a))に戻る。
【0044】再生専用情報記憶媒体22のデ・スクラン
ブル後のデータ構造(図4(d)(e))は、書替可能
情報記憶媒体21のデ・スクランブル後のデータ構造
(図2(d)(e))と同様になっている。これによ
り、図1の書替可能情報記憶媒体21と図4の再生専用
情報記憶媒体22との互換性あるいは共通性を高めてい
る。
【0045】図3のデータ構造(セクタスクランブルフ
ォーマット)は、メインデータのみならず、データI
D、IED、著作権管理情報も含めた情報群に対してセ
クタスクランブルを掛ける所に、大きな特徴を持つ。
【0046】図1〜図4を参照して説明した実施の形態
の特徴を纏めると、次のようになる。
【0047】(1)書替可能情報記憶媒体21に対して
は“書き替え毎に変化する情報(プリセットデータ
4)”を利用してデータID・1に対するスクランブル
処理を行い、再生専用情報記憶媒体22に対しては記録
される“固定情報(著作権管理情報8a)”を利用して
データID・1に対するスクランブル処理を行う。
【0048】(2)再生専用情報記憶媒体22の場合に
は、セクタ先頭の固定情報(著作権管理情報8a)から
スクランブルが開始されるため、データID・1に対す
るスクランブル条件が常に一定となる。
【0049】(3)再生専用情報記憶媒体22に対して
は、データIDのスクランブルに関係し同期コードの選
択に関係する情報として、書替可能情報記憶媒体21で
利用した情報(データタイプ3とプリセットデータ4)
と同じ場所に配置した固定情報(著作権管理情報8a)
を利用する。これにより、書替可能情報記憶媒体21と
再生専用情報記憶媒体22との間の再生処理の共通性
(互換性)を高めている。
【0050】(4)再生専用情報記憶媒体22では、先
頭位置にくる情報が図3(b)に示すように固定情報
(著作権管理情報8a)となり、この情報の記録パター
ンは常に固定されるが、再生専用情報記憶媒体22では
情報の書き替えはないので、この固定情報を先頭にして
スクランブルを掛けても(反復書替による劣化という)
問題は生じない。
【0051】(5)各セクタ情報内で一旦データ配置を
行った後、部分的な配置替えにより“再生専用”と“記
録可能用”の同じ場所の同じデータサイズの部分(図1
(a)、図3(a)のP2〜P3部分)をデータIDよ
りも前に移動させた後、スクランブルを掛けることで、
書替可能情報記憶媒体21と再生専用情報記憶媒体22
との間の再生処理の共通性(互換性)を高めている。
【0052】(6)図3(a)のデータ構造は現世代の
DVDビデオと同じなので、従来のDVDビデオとの間
の互換性を取りやすい。その結果、この発明に基づき情
報記録再生装置あるいは情報再生装置を製造する場合、
従来のDVD装置で用いていたハードウエアおよび/ま
たはソフトウエアを流用できる可能性が高まり、安価に
しかも短納期で、次世代DVDの情報記録再生装置ある
いは情報再生装置の開発が可能となる。
【0053】(7)図3のデータは図1のデータと構造
上類似しているため、図1の書替可能媒体用に開発され
る装置と図3の再生媒体用に開発される装置との間で、
ハードウエア/ソフトウエアの共通化を図りやすい。
【0054】図5は、書替可能情報記憶媒体または再生
専用情報記憶媒体に記録されるセクタデータの同期コー
ド選択方法について説明する図である。
【0055】図1または図3で用いる同期コードのパタ
ーンは、同期コード選択テーブル20内の複数テーブル
中に多数種類用意されている。これらのコードパターン
は、「SY0=0001 0010 0100 0100 0000 0000 0001 0
001」とか「SY1=0000 0100 0000 0100 0000 0000 0
001 0001」いった特定のビットパターンを持っており、
互いに異なるパターンを持つ複数種類の同期コードを含
む多数の同期コードテーブルが、同期コード選択テーブ
ル20内に格納されている。これら多数の同期コードテ
ーブルのうちどれを目的の同期コード(例えば図1
(d)の19aあるいは図3(d)の19e)用に選択
するかは、次のようにして行うことができる。
【0056】<書替可能情報記憶媒体21の場合>目的
とする該当セクタ33の直前のセクタ31の最後にくる
変調後のデータ13zのデジタル・サム・バリュー(D
SV)値23と、該当セクタ33内のプリセットデータ
4の下位nビット27(図1(a))との組み合わせに
より、同期コード選択テーブル20内に格納されている
複数種類の同期コードテーブルのうち該当する同期コー
ドテーブル中の同期コードが、該当セクタ33の先頭に
付加するに最適な同期コード19aとして選択される。
【0057】図1(d)の同期コード19aが選択され
ると、その直後に変調後のデータ13aが続く。以下同
様に最適な同期コード群が同期コード選択テーブル20
から自動的に選択され、変調後のデータ群にそれぞれ付
加される。このようにして同期コードおよび変調後のデ
ータが混在配置されたセクタデータ(図1(d))が、
図5の書替可能情報記憶媒体21の該当セクタ33に書
き込まれる。
【0058】<再生専用情報記憶媒体22の場合>目的
とする該当セクタ34の直前のセクタ32の最後にくる
変調後のデータ14zのデジタル・サム・バリュー(D
SV)値24と、該当セクタ34内の著作権管理情報8
aの下位nビット28(図3(a))との組み合わせに
より、同期コード選択テーブル20内に格納されている
複数種類の同期コードテーブルのうち該当する同期コー
ドテーブル中の同期コードが、該当セクタ34の先頭に
付加するに最適な同期コード19eとして選択される。
【0059】図3(d)の同期コード19eが選択され
ると、その直後に変調後のデータ14aが続く。以下同
様に最適な同期コード群が同期コード選択テーブル20
から自動的に選択され、変調後のデータ群にそれぞれ付
加される。このようにして同期コードおよび変調後のデ
ータが混在配置されたセクタデータ(図3(d))が、
図5の再生専用情報記憶媒体22の該当セクタ34に書
き込まれる。
【0060】現世代のDVDと同じ考え方では、同期コ
ード19の設定は、DSV値23(あるいは24)に対
応して、2種類のテーブルの中からどちらかを選択する
しかない。そのため、書替可能情報記憶媒体21上で情
報を書き替える場合、選択肢が2種類しかなく、同じ同
期コードパターンが繰り返し選択される可能性が高かっ
た。この場合、同一パターンの同期コードの反復使用に
より、記録膜の物質流動や金属疲労に起因する再生信号
劣化が生じ易く、書き替え可能回数を高めることが難し
かった。
【0061】それに対して、図1〜図5の実施の形態で
は、DSV値23(あるいは24)だけでなく、プリセ
ットデータ4の下位nビット27(あるいは著作権管理
情報8aの下位nビット28)も利用して多種類のパタ
ーンの中から同期コードを選択できる(例えば下位nビ
ットのnが2の場合、DSV値との組み合わせにより、
3ビット相当の8種類の選択が可能になる)。このた
め、情報の書き替えに対して同一の同期コードパターン
が繰り返し使われる可能性が低くなる。その結果、書き
替え毎に異なる同期コードが記録されるため、記録膜の
物質流動や金属疲労に起因する再生信号劣化が生じ難く
なり、書き替え回数が向上する。
【0062】さらに、同期コード選択に用いるnビット
(27あるいは28)は、書替可能情報媒体21と再生
専用情報媒体22とで同じ位置(図1(a)または図3
(a)のP3)にあり、またこのnビット(27あるい
は28)とDSV値(23あるいは24)との組み合わ
せで所望の(最適な)同期コードを選択するやり方も書
替可能情報媒体21と再生専用情報媒体22とで共通し
ている。このため、同期コード選択方法に関して書替可
能情報媒体21と再生専用情報媒体22とで互換性ある
いは共通性を確保できる。
【0063】図6は、該当セクタ(33あるいは34)
の同期コード検出、該当セクタに記録されたIEDを用
いたデータIDのエラーチェック、およびデータIDの
情報を用いたアクセス制御あるいは連続再生時のトラッ
ク外れ検出を説明する図である。
【0064】図6(c)に例示されるように、書替可能
情報媒体21(図6(a))から再生されたセクタ33
には図2(b)に示すような情報が含まれ、再生専用情
報媒体22(図6(b))から再生されたセクタ34に
は図4(b)に示すような情報が含まれている。
【0065】該当セクタ33(または34)の先頭位置
は、パターンマッチング法を用いて同期コード19a
(または19e)を検索することにより、検出できる
(例えば“0001 0010 0100 0100 0000 0000 0001 000
1”というビットパターンを持つ32ビットの同期コー
ドを検索する場合は、これと同じ配列のビット列を検索
キーワードとしてサーチすればよい)。
【0066】検索された同期コード19a(または19
e)により該当セクタ33(または34)の先頭位置が
分かれば、この同期コード19a(または19e)の直
後から、復調前のデータ15a、15b、15c、…
を、該当セクタ33(または34)分、取り出すことが
できる(1つのセクタの物理サイズは予め定められた一
定値(例えば2048バイト)となっているから、その
先頭位置さえ分かればセクタ単位で情報を取り出すこと
ができる)。
【0067】図6(d)は、検出された同期コード19
a(または19e)およびその直後の復調前データ15
a(スクランブルされたままのデータ17aまたは18
a)を例示している。
【0068】復調前データ15a、15b、15c、…
を該当セクタ33(または34)分復調しデ・スクラン
ブル処理すると、図6(e)に示すようなセクタデータ
(図2(d)相当)または図6(f)に示すようなセク
タデータ(図4(d)相当)が得られる。図6(e)の
データIDおよびIEDの位置と、図6(f)のデータ
IDおよびIEDは同じ位置にあるため、図6(e)お
よび図6(f)のデータIDおよびIEDは、同じ方法
で検出し抽出できる(図6(g))。
【0069】検出されたIEDで検出されたデータID
部のエラーチェックを行い(図6(h))、エラーがな
ければ、抽出されたデータID部の情報を用いて、媒体
21または22に記録された情報のアクセス制御または
その連続再生時のトラック外れ検出を行うことができる
(図6(i))。
【0070】上記アクセス制御の具体的方法は図14を
参照して後述する。また、上記トラック外れ検出の具体
的方法は図15を参照して後述する。
【0071】図7は、書替可能情報記憶媒体または再生
専用情報記憶媒体に対する情報記録系の構成を説明する
ブロック図である。
【0072】記録用メインデータ(ソースデータまたは
ユーザデータ)は、インターフェイス部42を介して、
所定情報付加部68に送られる。この所定情報付加部6
8において、ソースデータはセクタ単位に細分化され、
細分化されたソースデータが図1(a)または図3
(a)のメインデータ6部分に格納される。
【0073】記録に用いる媒体が書替可能情報媒体21
である場合は、この所定情報付加部68において、メイ
ンデータ6部分の前に、そのセクタのデータID・1、
IED2、データタイプ3、プリセットデータ4および
予約エリア5が付加され、メインデータ6部分の後にE
DC7が付加される。このとき付加されるデータID・
1はデータID発生部65から得られ、プリセットデー
タ4はプリセットデータ発生部66から得られる。プリ
セットデータ発生部66は「乱数発生機能」を持ってお
り、時変のランダムデータをプリセットデータ4として
常に発生できるようになっている。なお、プリセットデ
ータ発生部66は図1(a)に示す下位nビット27も
別途発生できるようになっており、発生された下位nビ
ット27は同期コード選択キーの一部として同期コード
選択部46に送られる。
【0074】一方、記録に用いる媒体が再生専用情報媒
体22である場合は、所定情報付加部68において、メ
インデータ6部分の前に、そのセクタのデータID・
1、IED2および著作権管理情報8(8aと8b)が
付加され、メインデータ6部分の後にEDC7が付加さ
れる。このとき付加されるデータID・1はデータID
発生部65から得られ、著作権管理情報8(8aと8
b)は著作権管理情報のデータ発生部67から得られ
る。なお、著作権管理情報のデータ発生部67は図3
(a)に示す下位nビット28も別途発生できるように
なっており、発生された下位nビット28は同期コード
選択キーの一部として同期コード選択部46に送られ
る。
【0075】なお、この実施の形態では、下位nビット
(27あるいは28)の“n”は、1〜8ビットの範囲
から選択される。
【0076】所定情報付加部68において生成された図
1(a)のようなデータ構造のセクタデータ、または所
定情報付加部68において生成された図3(a)のよう
なデータ構造のセクタデータは、データ配置部分交換部
63に送られる。データ配置部分交換部63では、送ら
れてきたセクタデータの先頭エリアP1〜P2(例えば
6バイト)の内容と、その後のエリアP2〜P3(例え
ば6バイト)の内容とを交換する。その結果、図1
(a)のようなデータ構造のセクタデータは図1(b)
に示すようなデータ構造に変換され、図3(a)のよう
なデータ構造のセクタデータは図3(b)に示すような
データ構造に変換される。
【0077】データ配置部分交換部63においてエリア
P1〜P2とエリアP2〜P3とが交換されたセクタデ
ータは、スクランブル回路57に送られる。送られてき
たセクタデータが書替可能情報媒体用のデータ(図1
(b))でも再生専用情報媒体用のデータ(図3
(b))でも、スクランブル回路57は、セクタ先頭か
らセクタ末尾までのセクタ全体に対して、スクランブル
処理を施す。
【0078】こうしてスクランブル処理されたセクタデ
ータは、順次ECCエンコーディング回路61に送られ
る。ECCエンコーディング回路61では、送られてき
たセクタデータを所定個数(例えば16セクタ分ないし
32セクタ分)纏めてECCエンコーディングする。
【0079】なお、図7の構成が後述する図16または
図18に例示されるデータ構造のセクタスクランブルに
利用されるときは、データ配置部分交換部63は不要と
なり、その代わりに、この部分は特定データ(SD−A
またはSD−B)の先頭位置へのコピー挿入部630と
して機能するように構成できる。
【0080】ECCエンコーディングされたデータは変
調回路51に送られる。変調回路51は、変調用変換テ
ーブル記録部53から必要な情報を得ながら、送られて
きたデータに所定の変調(8/16変調など)を施す。
変調されたデータ(図1(d)の13a、13b、13
c、…;あるいは図3(d)の14a、14b、14
c、…)は、データ合成部44に送られる。
【0081】データ合成部44に送られた変調後のデー
タのうち、各セクタの末尾部分の変調データ(図5の1
3zまたは14z)に対して、そのデジタル・サム・バ
リュー(DSV)の値が、DSV値計算部48で計算さ
れる。計算されたDSV値(図5の23または24)
は、同期コード選択部46に送られる。
【0082】同期コード選択部46は、DSV値計算部
48で計算されたDSV値と、プリセットデータ発生部
からの下位nビットデータ27または著作権管理情報の
データ発生部67からの下位nビットデータ28とに基
づいて、同期コード選択テーブル記録部47に記録され
ている多種類の同期コードテーブルから、特定の(最適
な)同期コードを選択する。この同期コード選択部46
+同期コード選択テーブル記録部47は、図5の同期コ
ード選択テーブル20に対応している。
【0083】なお、この実施の形態では、セクタ内の同
一場所(例えば先頭位置)での同期コード(19aある
いは19e)に対する同期コードテーブルを、4種類以
上(例えば8種類)用意している。このようにすれば、
各セクタ(33または34)の先頭位置にくる同期コー
ド(19aまたは19e)のビットパターンを複数種類
(例えば8種類)利用できる。
【0084】同期コード選択部46により同期コード選
択テーブル記録部47から選択された同期コードテーブ
ル中の同期コード(図1(d)の19a、19b、19
c、…;あるいは図3(d)の19e、19f、19
g、…)は、データ合成部44において、変調回路51
からの変調データ(図1(d)の13a、13b、13
c、…;あるいは図3(d)の14a、14b、14
c、…)と、交互に合成される。
【0085】こうして合成されたデータが書替可能情報
媒体用である場合は、そのデータ(図1(d))は、情
報記録再生部41の記録系41Rにより、書替可能情報
媒体21(相変化記録方式を採用するRAMディスク、
RWディスクなど)に書き込まれる。
【0086】一方、合成されたデータが再生専用情報媒
体用である場合は、そのデータ(図3(d))は、
(a)ROMディスクの原盤記録部によりROMディス
ク複製用の原盤にカッティングされるか、(b)情報記
録再生部41の記録系41Rにより、一旦記録した後は
再生専用となるRディスク(書き込みレーザ照射部分の
反射率が永久変化する色素を利用したディスクなど)に
焼き込まれる。
【0087】図7の装置の各ブロック要素の動作は、制
御部43内のROMに書き込まれた制御プログラムに従
い、その中のRAMをワークエリアに用いて、その中の
MPUにより、制御されるようになっている。
【0088】なお、記録データが図1または図3に例示
されるようなデータ構造を持つときは、スクランブル回
路57は、後述するが図9に示すような回路57で構成
できる。一方、記録データが後述する図16または図1
8に例示されるようなデータ構造を持つときは、スクラ
ンブル回路57は、後述するが図20に示すような回路
1000で構成できる。
【0089】この回路1000は、データタイプ3+プ
リセットデータ4あるいは著作権管理情報8aに対応す
る特定データ(図16のSD−A=データタイプ3+プ
リセットデータ4;あるいは図18のSD−B=著作権
管理情報8a)をセクタデータから抜き取って(抽出し
て)セクタ先頭にコピー挿入する構成(図22のスイッ
チS10相当)を持つこともできる。
【0090】図8は、書替可能情報記憶媒体または再生
専用情報記憶媒体に対する情報再生系の構成を説明する
ブロック図である。
【0091】情報記録再生部(または記録機能のない再
生部)41により情報記憶媒体(21または22)から
再生された直後のデータ構造では、図6(c)に示すよ
うに、復調前のデータ15z、15a、15b、…と同
期コード19y(19z)、19a(19e)〜19c
(19c)が混在配置されている。再生部41(再生系
41P)により再生された直後のデータは、同期コード
位置検出/抽出部45および復調回路52に送られる。
【0092】同期コード位置検出/抽出部45は、パタ
ーンマッチング法を用いて、再生された直後のデータ中
から、各セクタ先頭の同期コード(19aまたは19
e)を検索し、検出する。先頭の同期コードが検出され
たあと、そのセクタ内の後続同期コード(19b、19
c、…または19f、19g、…)も検出され、抽出さ
れる。抽出された同期コード(19a〜19cまたは1
9e〜19g)の情報は、復調回路52に送られる。復
調回路52は、同期コード位置検出/抽出部45からの
同期コード(19a〜19cまたは19e〜19g)の
情報により、再生部41からの再生データのセクタ先頭
位置を知るとともに、そのセクタ内の同期コード位置も
知ることができる。
【0093】復調回路52内では、同期コード位置検出
/抽出部45からの同期コード情報により、セクタ内に
含まれる同期コード(19a〜19cまたは19e〜1
9g)が削除される。そして、削除後にセクタ内に残っ
た復調後のデータ(15a、15b、…;これらは8/
16変調されている)は、復調用変換テーブル記録部5
4からの復調情報に基づいて、復調される。復調回路5
2で復調されたデータは、デ・スクランブル回路58に
送られる。
【0094】デ・スクランブル回路58は、セクタの先
頭(P1)から一定バイト(例えば6バイト)後の所定
範囲(P2〜P3)のデータまでを一旦デ・スクランブ
ル(スクランブル解除)してから、データID部&IE
D部抽出部71に送る。このデ・スクランブルされた所
定範囲(P2〜P3)には、図2(d)あるいは図4
(d)に示すように、データID・1およびIED2の
情報が入っている。
【0095】データID部&IED部抽出部71は、デ
・スクランブルされた所定範囲(P2〜P3)内のデー
タID・1の情報内容を制御部43のMPUに通知す
る。あるいは、データID部のエラーチェック部72に
よりデ・スクランブルされた所定範囲(P2〜P3)内
のIED2でデータID・1のエラーをチェックしてか
ら(図6(i)参照)、エラーなしが確認されたデータ
ID・1の情報内容を制御部43のMPUに通知する。
こうして通知されたデータID・1の情報内容により、
制御部43のMPUは、後に図14を参照して詳述する
アクセス制御あるいは図15を参照して詳述するトラッ
ク外れ検出を行うことができる。
【0096】復調回路52で復調されたデータは、EC
Cデコーディング回路62にも送られている。ECCデ
コーディング回路62は、所定個数(16個あるいは3
2個など)分のセクタを1つのECCブロックしてEC
CエンコーディングされたデータをECCデコーディン
グしてから、デ・スクランブル回路59に送る。
【0097】再生に用いた媒体が書替可能情報記憶媒体
21の場合は、復調回路52で復調されECCデコーデ
ィング回路62でECCデコーディングされた後のセク
タデータは、図6(e)または図2(c)(d)に示す
ようなデータ構造となっている。一方、再生に用いた媒
体が再生専用情報記憶媒体22の場合は、復調回路52
で復調されECCデコーディング回路62でECCデコ
ーディングされた後のセクタデータは、図6(f)また
は図4(c)(d)に示すようなデータ構造となってい
る。
【0098】なお、使用媒体が書替可能情報媒体21で
あるか再生専用情報記憶媒体22であるかの識別は、媒
体の特定部(ディスク状媒体では内周部)に記録されて
いるメディア識別情報(図示せず)を用いて行うことが
できる。
【0099】再生に用いた媒体が書替可能情報記憶媒体
21の場合は、デ・スクランブル回路59は、図2
(c)(d)に示すデータ構造の先頭位置(P1)から
セクタ末尾位置までのデータに対して、デ・スクランブ
ル(スクランブル解除)処理を行う。同様に、再生に用
いた媒体が再生専用情報記憶媒体22の場合は、デ・ス
クランブル回路59は、図4(c)(d)に示すデータ
構造の先頭位置(P1)からセクタ末尾位置までのデー
タに対して、デ・スクランブル(スクランブル解除)処
理を行う。デ・スクランブル処理後のデータ(図2
(d)または図4(d))は、データ配置部分交換部6
4に送られる。
【0100】データ配置部分交換部64は、送られてき
たデ・スクランブル処理後のデータ(図2(d)または
図4(d))の先頭からの所定範囲(6バイトのP1〜
P2)と、その後の所定範囲(6バイトのP2〜P3)
とを入れ替える処理を行う。この処理により、再生に用
いた媒体が書替可能情報記憶媒体21の場合は図2
(e)に示すような構造のセクタデータが得られ、再生
に用いた媒体が再生専用情報記憶媒体22の場合は図4
(e)に示すような構造のセクタデータが得られる。
【0101】こうして得られた各セクタデータ(図2
(e)または図4(e))の先頭所定範囲(6バイトの
P1〜P2)内のデータ(データID+IED)はデー
タID部&IED部抽出部71により検出され、エラー
チェック後のデータIDが抽出される。また、得られた
各セクタデータ(図2(e)または図4(e))の先頭
位置から一定長(P1〜P4)後のメインデータ6はメ
インデータ抽出部73により抽出され、インターフェイ
ス部42を介して、外部に出力される。
【0102】図8の装置の各ブロック要素の動作は、制
御部43内のROMに書き込まれた制御プログラムに従
い、その中のRAMをワークエリアに用いて、その中の
MPUにより、制御されるようになっている。
【0103】なお、再生データが図2または図4に例示
されるようなデータ構造を持つときは、デ・スクランブ
ル回路58(または59)は、後述するが図10に示す
ような回路57(または59)で構成できる。一方、記
録データが後述する図17または図19に例示されるよ
うなデータ構造を持つときは、デ・スクランブル回路5
8(または59)は、後述するが図21に示すような回
路2000で構成できる。
【0104】この回路2000は、データタイプ3+プ
リセットデータ4あるいは著作権管理情報8aに対応す
る特定データ(図17のデータタイプ3+プリセットデ
ータ4;あるいは図19の著作権管理情報8a)をセク
タデータから抜き取って(抽出して)セクタ先頭にコピ
ー挿入する構成(図22のスイッチS20相当)を持つ
こともできる。
【0105】また、図8の構成が図17または図19に
例示されるデータ構造のデ・スクランブルに利用される
ときは、データ配置部分交換部64は不要となる。その
代わりに、この部分を、デ・スクランブルすべきデータ
の先頭にコピー挿入された部分(SD−AまたはSD−
B)をデ・スクランブル処理後に削除するデータ削除部
640として機能するよう構成してもよい(ただし、前
段に配置されたデ・スクランブル回路2000がこのデ
ータ削除機能を持つときは、データ配置部分交換部64
もデータ削除部640も不要)。
【0106】図9は、図7のスクランブル回路57の具
体例を示す回路図である。この回路の構成方法は、図1
(b)のデータおよび図3(b)のデータのいずれをス
クランブルするときにも利用できる。
【0107】図9のスクランブル回路は、例えば15ビ
ットのシフトレジスタ回路81と、このシフトレジスタ
回路81に対して初期条件(例えば“000 0000 0000 00
00”)を設定する初期条件設定回路83と、2つのEX
OR回路85および86とで構成されている。シフトレ
ジスタ回路81のビットr14およびr10はEXOR
回路85の2つの入力端に与えられ、EXOR回路86
の2つの入力端にはEXOR回路85の出力と、図3
(b)に例示されるようなデータ構造に対応するセクタ
データのビット列(スクランブル前)が与えられる。
【0108】オールゼロの初期条件(“000 0000 0000
0000”)が設定された(つまり初期条件でリセットされ
た)直後のシフトレジスタ回路81のビットr0〜r1
4は、全て“0”となっている。この場合、EXOR回
路85の出力は“0”となる。EXOR回路86の一方
入力であるEXOR回路85の出力が“0”であり、E
XOR回路86の他方入力であるセクタデータの先頭ビ
ットが“0”のときは、EXOR回路86の出力も
“0”である。すると、シフトレジスタ回路81のビッ
トr0〜r14は、初期条件で設定された“000…
0”で安定している。この状況下(EXOR回路85の
出力=“0”)では、EXOR回路86は、スクランブ
ル前のセクタデータ入力に対して、入出力同相のバッフ
ァ回路として機能している。このシフトレジスタ回路8
1のビットr14から、スクランブル後のデータ12
(図3(c))が出力される。
【0109】図10は、図8のデ・スクランブル回路5
8の具体例を示す回路図である。この回路構成は、図2
(d)のデータおよび図4(d)のデータのいずれをデ
・スクランブルするときにも利用できる。
【0110】図10のデ・スクランブル回路は、基本的
に図9のスクランブル回路と同じ回路構成を持つもの
で、15ビットのシフトレジスタ回路82と、このシフ
トレジスタ回路82に対して初期条件(例えば“000 00
00 0000 0000”)を設定する初期条件設定回路84と、
2つのEXOR回路87および88とで構成されてい
る。シフトレジスタ回路82のビットr14およびr1
0はEXOR回路87の2つの入力端に与えられ、EX
OR回路88の2つの入力端にはEXOR回路87の出
力と、スクランブルされたままのセクタデータのビット
列(図4(c))が与えられる。
【0111】図10の回路動作は図9の回路動作と同じ
(ミラーライク)である。このため、図9のスクランブ
ル回路でスクランブルされたデータのビット配列は、初
期条件を同じにすれば、図10のデ・スクランブル回路
により、正確に元のビット配列に戻すことができる。
【0112】図11は、書替可能情報記憶媒体21への
書き込みデータ作成手順の一例を説明するフローチャー
トである。この手順は、例えば図7に示す制御部43内
のMPUにより処理される。
【0113】まず、書替可能情報記憶媒体21(図1
(e))に記録すべきメインデータ6の情報(ソースデ
ータまたはユーザデータ)が、インターフェイス部42
で受信される(ステップST01)。制御部43内のM
PUは、受信された情報がパーソナルコンピュータの情
報なのかAV情報なのかを判別し、判別結果によりデー
タタイプ3(図1(a))の内容を設定する。設定され
た情報は、プリセットデータ発生部66に送られる(ス
テップST02)。続いて、データID発生部65で、
セクタ毎のデータID情報(図1(a)のデータID・
1)を発生する(ステップST03)。すると、データ
ID発生部65は、発生されたデータID情報に対応し
てIDエラー検出コード(図1(a)のIED2の情
報)を生成する(ステップST04)。
【0114】プリセットデータ発生部66では、時間と
ともに変化するランダムなプリセットデータ4(図1
(a))を発生し、発生したランダムな(時変の)プリ
セットデータ4を、ステップST02で設定されたデー
タタイプ3の情報に組み合わせる(ステップST05
R)。所定情報付加部68は、ステップST03および
ST04で得たデータID・1およびIED2と、ステ
ップST05Rで得たデータタイプ3およびプリセット
データ4とを組み合わせて、図1(a)のエリアP1〜
P3に示すような配置のデータを作成する(ステップS
T06R)。こうして作成されたデータに、適宜予約エ
リア5が付加され、その後にステップST01で受信し
たメインデータ6の情報が(1セクタ分)付加され、さ
らにその末尾にエラー検出コード(EDC7)が付加さ
れる(ステップST07)。
【0115】こうして得られた図1(a)に示す1セク
タ分のデータ配置は、データ配置部分交換部63におい
て、次のように組み替えられる。すなわち、データID
・1およびIED2を含む範囲(P1〜P2;この範囲
のサイズは例えば6バイト)と、データタイプ3および
プリセットデータ4を含む範囲(P2〜P3;この範囲
のサイズも例えば6バイト)とが交換され、図1(b)
に示すような1セクタ分のデータ配置に組み替えられる
(ステップST08R)。こうして得られた図1(b)
に示す1セクタ分のデータは、先頭の6バイトエリアP
1〜P2(その中のプリセットデータ4はランダムに変
化する時変データ)から末尾(EDC7)までの全デー
タが、スクランブル回路57によりスクランブルされる
(ステップST09R)。これにより、図1(c)に示
すようなスクランブル後のセクタデータ(スクランブル
データ11)が得られる。こうして得られたスクランブ
ル後のセクタデータは、ECCエンコーディング回路6
1内で、所定個数分(例えば16セクタ分ないし32セ
クタ分)纏められて、ECCエンコーディングされ、E
CCブロックが構成される(ステップST10R)。
【0116】ECCブロック内のデータは、変調回路5
1において、例えば8/16変調される(ステップST
11)。また、変調後データのデジタル・サム・バリュ
ー(図5のDSV値23)がDSV値計算部48で逐次
計算され(ステップST12)、同期コード選択部46
に送られる。同期コード選択部46では、送られてきた
DSV値23とプリセットデータ4の下位nビット27
(図1(a))との組み合わせにより、同期コード選択
テーブル記録部47内の同期コード選択テーブル20
(図5)から、最適な(あるいは所定の)同期コードが
選択される(ステップST13R)。ステップST12
で逐次計算されたDSV値23とプリセットデータ4の
下位nビット27とにより選択された一連の同期コード
群(図1(d)の19a、19b、19c、…)は、ス
テップST11で変調した後の一連のデータ群(図1
(d)の13a、13b、13c、…)と交互に配置さ
れる(ステップST14R)。こうして同期コード群と
変調後のデータ群とが交互配置されたデータ構造を持つ
セクタデータ(図1(d))が作成され(ステップST
15R)、作成されたセクタデータが書替可能情報記憶
媒体21上の所定の物理セクタ位置に順次記録される。
【0117】図12は、再生専用情報記憶媒体22への
書き込みデータ作成手順の一例を説明するフローチャー
トである。この手順は、例えば図7に示す制御部43内
のMPUにより処理される。
【0118】まず、再生専用情報記憶媒体22(図3
(e))に記録すべきメインデータ6の情報(ソースデ
ータ)が、インターフェイス部42で受信される(ステ
ップST01)。制御部43内のMPUは、受信された
情報がパーソナルコンピュータの情報なのかAV情報な
のかを判別し、判別結果によりデータタイプ3(図1
(a))の内容を設定する。設定された情報は、プリセ
ットデータ発生部66に送られる(ステップST0
2)。なお、図12の処理を再生専用情報記憶媒体22
だけに適用する場合は、このステップST02の処理は
省略できる。続いて、データID発生部65で、セクタ
毎のデータID情報(図3(a)のデータID・1)を
発生する(ステップST03)。すると、データID発
生部65は、発生されたデータID情報に対応してID
エラー検出コード(図3(a)のIED2の情報)を生
成する(ステップST04)。
【0119】著作権管理情報のデータ発生部67では、
所定のコピープロテクションルールに従って、著作権管
理情報(CRP_MAI)8が発行される(ステップS
T05P)。著作権管理情報8が図1(a)または図3
(a)のエリアP2〜P3(ここでは6バイト)に収ま
らないサイズを持つときは、この著作権管理情報8は、
エリアP2〜P3(6バイト)に収まる部分(8a)
と、そこからはみ出す部分(8b)に分割される。はみ
出す部分(8b)は、図1(a)の予約エリア5(P3
〜P4)と同じサイズを持つ図3(a)のエリアP3〜
P4に、格納される。所定情報付加部68は、ステップ
ST03およびST04で得たデータID・1およびI
ED2と、ステップST05Pで得た著作権管理情報8
aとを組み合わせて、図3(a)のエリアP1〜P3に
示すような配置のデータを作成する(ステップST06
P)。こうして作成されたデータに、著作権管理情報8
bが適宜付加され、その後にステップST01で受信し
たメインデータ6の情報が(1セクタ分)付加され、さ
らにその末尾にエラー検出コード(EDC7)が付加さ
れる(ステップST07)。なお、著作権管理情報8a
がエリアP2〜P3に全て収まるサイズ(例えば6バイ
ト以内)である場合は、著作権管理情報8bという情報
をさらに付加する必要はなく、その場合はエリアP3〜
P4はブランクとされる。
【0120】こうして得られた図3(a)に示す1セク
タ分のデータ配置は、データ配置部分交換部63におい
て、次のように組み替えられる。すなわち、データID
・1およびIED2を含む範囲(P1〜P2;この範囲
のサイズは例えば6バイト)と、著作権管理情報8aを
含む範囲(P2〜P3;この範囲のサイズも例えば6バ
イト)とが交換され、図3(b)に示すような1セクタ
分のデータ配置に組み替えられる(ステップST08
P)。こうして得られた図3(b)に示す1セクタ分の
全データが、スクランブル回路57によりスクランブル
される(ステップST09P)。これにより、図3
(c)に示すようなスクランブル後のセクタデータ12
が得られる。こうして得られたスクランブル後のセクタ
データ12は、ECCエンコーディング回路61内で、
所定個数分(例えば16セクタ分ないし32セクタ分)
纏められて、ECCエンコーディングされ、ECCブロ
ックが構成される(ステップST10P)。
【0121】ECCブロック内のデータは、変調回路5
1において、例えば8/16変調される(ステップST
11)。また、変調後データのデジタル・サム・バリュ
ー(図5のDSV値24)がDSV値計算部48で逐次
計算され(ステップST12)、同期コード選択部46
に送られる。同期コード選択部46では、送られてきた
DSV値24と著作権管理情報8aの下位nビット28
(図3(a))との組み合わせにより、同期コード選択
テーブル記録部47内の同期コード選択テーブル20
(図5)から、最適な(あるいは所定の)同期コードが
選択される(ステップST13P)。ステップST12
で逐次計算されたDSV値24と著作権管理情報8aの
下位nビット28とにより選択された一連の同期コード
群(図3(d)の19e、19f、19g、…)は、ス
テップST11で変調した後の一連のデータ群(図3
(d)の14a、14b、14c、…)と交互に配置さ
れる(ステップST14P)。こうして同期コード群と
変調後のデータ群とが交互配置されたデータ構造を持つ
セクタデータ(図3(d))が作成され(ステップST
15P)、作成されたセクタデータが再生専用情報記憶
媒体22上の所定の物理セクタ位置に順次記録される。
【0122】図13は、書替可能情報記憶媒体21また
は再生専用情報記憶媒体22からデータを再生する手順
の一例を説明するフローチャートである。この手順は、
例えば図8に示す制御部43内のMPUにより処理され
る。
【0123】まず、書替可能情報記憶媒体21(図2
(a))または再生専用情報記憶媒体22(図4
(a))から再生すべき範囲の指示情報が、インターフ
ェイス部42で受信される(ステップST21)。この
再生範囲指示情報に基づいて、書替可能情報記憶媒体2
1または再生専用情報記憶媒体22から、同期コード
(19a〜19cまたは19e〜19g)と復調前デー
タ(15a〜15cまたは16a〜16c)とが混在し
た構造のデータの再生が開始される(ステップST2
2)。再生されたデータ中の同期コード(19a〜19
cまたは19e〜19g)の位置は、同期コード位置検
出/抽出部45により、割り出される(ステップST2
3)。割り出された同期コードの位置を元に、復調回路
52内では、復調前のデータ(15a〜15cまたは1
6a〜16c)のみが抽出され、復調される(ステップ
ST24)。
【0124】復調されたデータは、ECCデコーディン
グ回路62において、所定セクタ数分(例えば16セク
タ分ないし32セクタ分)の情報を含むとするECCブ
ロックの単位で、エラー訂正処理を受ける(ステップS
T25)。このエラー訂正後に得られた各セクタのデー
タは、図2(c)(d)または図4(c)(d)に示す
ような内容となっている。デ・スクランブル回路59に
よりセクタ先頭からデ・スクランブル処理が開始される
と、デ・スクランブル処理後に図4(d)に示すような
構造のセクタデータが得られる(ステップST26)。
【0125】こうして得られたデ・スクランブル処理後
のセクタデータ(図2(d)または図4(d))に対し
て、その先頭6バイト分(P1〜P2)のデータとその
直後の6バイト分(P2〜P3)のデータとが、部分的
に交換される。この部分交換により、ステップST26
で得られたセクタデータのデータ配列はさらに並べ替え
られて、図2(e)または図4(e)に示すような構造
のセクタデータに戻される(ステップST27)。こう
して得られたセクタデータ(図2(e)または図4
(e))は、記録前のセクタデータ(図1(a)または
図3(a))と同じ内容に戻っている。
【0126】図2(e)または図4(e)に示すような
構造のセクタデータが得られたあと、メインデータ抽出
部73において、各セクタ内のメインデータ6部分だけ
が抽出される(つまりデータID、IED、データタイ
プ、プリセットデータ、予約エリア、著作権管理情報、
EDCが削除される)。そして、抽出されたメインデー
タ6だけが、順次インターフェイス部42を介して、装
置外部(例えば図示しないモニタTV)に転送される
(ステップST28)。
【0127】上述した実施の形態では、データID・1
の情報がスクランブルされた形で情報記憶媒体21また
は22に記録されるため、情報記憶媒体21または22
からデータを再生した直後は、データID・1の場所と
その情報内容を検出し辛くなっている。
【0128】この問題を回避するため、この発明の実施
の形態では、同期コード19aまたは19eの検出位置
を利用してスクランブル記録されているデータID・1
の位置を割り出し、データID・1およびIED2をデ
・スクランブルした直後にデータID・1の情報を解読
して、アクセスの高速化や連続再生時のトラック外れ検
出の高速化を実現している。
【0129】図14は、書替可能情報記憶媒体21また
は再生専用情報記憶媒体22に対するアクセス制御方法
の一例を説明するフローチャートである。この手順は、
例えば図8に示す制御部43内のMPUにより処理され
る。
【0130】まず、アクセス制御に先立って、書替可能
情報記憶媒体21(図2(a))または再生専用情報記
憶媒体22(図4(a))から再生すべき箇所の指示情
報(コマンド)が、インターフェイス部42で受信され
る(ステップST31)。この指示情報に基づいて、制
御部43内のMPUは、書替可能情報記憶媒体21また
は再生専用情報記憶媒体22上の「アクセスすべき」セ
クタに対応したデータIDの値を算出する(ステップS
T32)。
【0131】制御部43のMPUは、ステップST31
で得た再生範囲指示情報に基づき、再生部41を制御し
て、媒体21または22上のおよその再生開始位置(ス
テップST32で算出したデータIDに対応するセクタ
が存在するであろうトラック位置)から、情報再生を開
始させる(ステップST33)。情報再生が開始される
と、同期コード位置検出/抽出部45は、再生情報か
ら、セクタ先頭に位置する同期コード(図6(d)の1
9aまたは19e)の位置を検出する(ステップST3
4)。この検出は、図6(c)(d)を参照して説明し
た“パターンマッチング法”を利用して行うことができ
る。復調回路52は、検出された同期コード(19aま
たは19e)直後の復調前データに対してリアルタイム
で復調を行い、復調が完了したデータから、逐次、デ・
スクランブル回路58に転送する(ステップST3
5)。
【0132】デ・スクランブル回路58では、書替可能
情報記憶媒体21からの再生と、再生専用情報記憶媒体
22からの再生とで、同じ処理(ステップST36)を
行う。すなわち、(1)書替可能情報記憶媒体21から
の再生では、同期コード19a(図2(b))直後の
「復調後のデータ17(図2(c))」から逐次デ・ス
クランブル処理を実行し、その処理結果をデータID部
&IED部抽出部71に転送する。また、(2)再生専
用情報記憶媒体22からの再生では、同期コード19e
の直後の「復調後データ18(図4(c)」から逐次デ
・スクランブル処理を実行し、その処理結果をデータI
D部&IED部抽出部71に転送する。
【0133】ここで、デ・スクランブル後のデータ配置
は図6(e)または図6(f)に示すように事前に分か
っており、何処にデータID・1およびIED2がある
かはデ・スクランブルする前に分かる。従って、図6
(e)(f)に示すように全てのデータをデ・スクラン
ブルする前の段階で、データID部&IED部抽出部7
1内で、デ・スクランブル直後のデータID・1および
IED2を抽出(図6(g))し、データID部のエラ
ーチェク部72に転送することができる。
【0134】すなわち、データID部&IED部抽出部
71は、デ・スクランブル回路58から同期転送されて
きたデータのうち、データID・1およびIED2を即
座に抽出する(ステップST37)。抽出されたデータ
ID・1およびIED2は、データID部のエラーチェ
ク部72に転送される。データID部のエラーチェク部
72は、抽出されたIED2の情報を用いて、抽出され
たデータID・1の情報にエラーがないかどうかチェッ
クする(ステップST38)。エラーがあれば(ステッ
プST39イエス)、エラー訂正処理(図13のST2
5と同様な処理)が施され、エラー訂正されたデータI
D・1の情報が抽出される(ステップST40)。エラ
ーがないとき(ステップST39ノー)のデータIDま
たはエラー訂正(ステップST40)されたデータID
が示すセクタが存在するトラック(ディスク状媒体21
または22上の記録トラック)上を再生部41がトレー
スしているときは(ステップST41イエス)、情報再
生が開始される(ステップST42)。
【0135】このトラック上を正確にトレースしていな
いときは(ステップST41ノー)、制御部43のMP
Uは、媒体から再生されたデータIDの値と、再生開始
予定セクタのデータID(ステップST32で算出した
もの)の値との差分値からトラックずれ量を算出する
(ステップST43)。そして、算出されたトラックず
れ量から正しいトラックを求め、ステップST33に戻
る。以後、目的のトラックを正確にトレースするように
なるまでステップST33〜ST43が反復される。こ
の反復処理により、目的トラックへの密なアクセス制御
が行われる。
【0136】図14の処理の特徴は、情報媒体(21ま
たは22)に記録されたスクランブルデータに含まれる
同期コード(19aまたは19e)の場所を抽出し(S
T34)、少なくともデータIDが存在する場所までス
クランブル解除した後(ST36)、スクランブル解除
されたデータIDの情報を利用してアクセス制御を行う
(ST37〜ST42)ことにある。
【0137】図14の処理の別の特徴は、スクランブル
されたデータID・1の位置を、その前に存在する同期
コード19aまたは19eを用いて検索し、その後から
データID・1またはIED2までリアルタイムでデ・
スクランブルすることにより、高速にデータID情報を
読み取り、アクセス制御を行うことにある。
【0138】図1または図3の実施の形態によれば、デ
ータIDがスクランブルされた形で情報記憶媒体に記録
されるため、アクセス制御に用いるデータID情報の検
出が難しくなる。それに対して、スクランブルされたデ
ータIDの位置をその前に存在する同期コード19aま
たは19eを用いて検索し、その後からデータIDまで
またはIEDまでリアルタイムでデ・スクランブルする
ことにより、高速にデータID情報を読み取ることが可
能となる。その結果、高速なアクセス制御が可能とな
る。
【0139】図15は、書替可能情報記憶媒体21また
は再生専用情報記憶媒体22における連続再生時のトラ
ック外れ検出方法の一例を説明するフローチャートであ
る。この手順は、例えば図8に示す制御部43内のMP
Uにより処理される。
【0140】まず、アクセス制御に先立って、書替可能
情報記憶媒体21(図2(a))または再生専用情報記
憶媒体22(図4(a))から再生すべき箇所の指示情
報(コマンド)が、インターフェイス部42で受信され
る(ステップST51)。この指示情報に基づいて、制
御部43内のMPUは、図14で説明したアクセス制御
を行い、書替可能情報記憶媒体21または再生専用情報
記憶媒体22上の所定の再生開始位置にアクセスし、再
生を開始する(ステップST52)。その後、図13で
説明した再生手順に従って、連続再生が行われる(ステ
ップST53)。
【0141】制御部43内のMPUは、現在再生中のセ
クタの次に再生される予定のセクタのデータID値を逐
次計算し、次に再生されるセクタを予想して待機してい
る(ステップST54)。情報再生中、同期コード位置
検出/抽出部45は、再生情報から、セクタ先頭に位置
する同期コード(図6(d)の19aまたは19e)の
位置を検出している(ステップST55)。この検出
は、図6(c)(d)を参照して説明した“パターンマ
ッチング法”を利用して行うことができる。復調回路5
2は、検出された同期コード(19aまたは19e)直
後の復調前データに対してリアルタイムで復調を行い、
復調が完了したデータから、逐次、デ・スクランブル回
路58に転送する(ステップST56)。
【0142】デ・スクランブル回路58では、書替可能
情報記憶媒体21からの再生と、再生専用情報記憶媒体
22からの再生とで、同じ処理(ステップST57)が
行われる。この処理は、図14のステップST36と同
じでよい。
【0143】データID部&IED部抽出部71は、デ
・スクランブル回路58から同期転送されてきたデータ
のうち、データID・1およびIED2を即座に抽出す
る(ステップST58)。抽出されたデータID・1お
よびIED2は、データID部のエラーチェク部72に
転送される。
【0144】データID部のエラーチェク部72は、抽
出されたIED2の情報を用いて、抽出されたデータI
D・1の情報にエラーがないかどうかチェックする(ス
テップST59)。エラーがあれば(ステップST60
イエス)、エラー訂正処理(図13のST25と同様な
処理)が施され、エラー訂正されたデータID・1の情
報が抽出される(ステップST61)。エラーがないと
き(ステップST60ノー)のデータIDまたはエラー
訂正(ステップST61)されたデータIDが示すセク
タが存在するトラック(ディスク状媒体21または22
上の記録トラック)上を再生部41がトレースしている
ときは(ステップST62イエス)、ステップST53
に戻って、連続再生が継続される。
【0145】連続再生時には、ステップST54の処理
を利用することにより、高速に、順次再生されるセクタ
のデータIDを検出することができる。しかし、この検
出情報がステップST54で事前に予想したデータID
値と異なる場合は、「トラック外れ」が生じたとみなし
て(ステップST62ノー)、再度、図14のアクセス
制御(ステップST52)からやり直すことになる。
【0146】図15の処理の特徴は、情報媒体(21ま
たは22)に記録されたスクランブルデータに含まれる
同期コード(図1(d)の19aまたは図3(d)の1
9e)の場所を抽出し(ST55)、少なくともデータ
IDが存在する場所までスクランブル解除した後(ST
57)、スクランブル解除されたデータIDの情報を利
用してトラック外れ検知を行うことにある。
【0147】図15の処理の別の特徴は、スクランブル
されたデータID・1の位置をその前に存在する同期コ
ード19aまたは19eを用いて検索し、その後からデ
ータID・1またはIED2までリアルタイムでデ・ス
クランブルすることにより、高速にデータID情報を読
み取り、トラック外れ検出を行うことにある。
【0148】図1または図3の実施の形態では、データ
IDがスクランブルされた形で情報記憶媒体に記録され
るため、トラック外れ検出に用いるデータID情報の検
出が難しくなる。この状況に対しては、スクランブルさ
れたデータIDの位置をその前に存在する同期コード1
9aまたは19eを用いて検索し、その後からデータI
DまでまたはIEDまでリアルタイムでデ・スクランブ
ルすることにより、高速にデータID情報を読み取るこ
とが可能となる。その結果、高速なトラック外れ検出が
可能となる。
【0149】図14のアクセス制御方法または図15の
トラック外れ検出方法によれば、検出されたデータID
にエラーがない場合には、検出されたデータIDの情報
を用いて即座にアクセス制御または連続再生時のトラッ
ク外れ検出を実行することができる。
【0150】逆に、検出されたデータIDにエラーが発
見された場合には、ECC単位のデータをECCデコー
ディング回路62へ転送し、ここでエラー訂正してか
ら、データIDの情報を抽出するようにしている。その
後、エラー訂正後のデータID情報は、デ・スクランブ
ル回路59、データ配置部分交換部64を経てから、デ
ータID部およびIED部抽出部71へ転送される。
【0151】図16は、書替可能情報記憶媒体に書き込
まれるセクタデータのスクランブル処理の他例を説明す
る図である。以下、図1のデータ構造との違いを説明す
る。
【0152】(1−1)図1(a)(b)では、スクラ
ンブル処理の前に、先頭位置P1〜P2のデータ(デー
タID・1+IED2)と後続位置P2〜P3のデータ
(データタイプ3+プリセットデータ4)とを入れ替え
ている。
【0153】(1−2)これに対し、図16(a)
(b)では、先頭位置P11〜P12のデータ(データ
ID・1+IED2)と後続位置P12〜P13のデー
タ(データタイプ3+プリセットデータ4)とを入れ替
えない。その代わりに、後続位置P12〜P13の特定
データSD−A(データタイプ3+プリセットデータ
4)をコピーして先頭位置P11〜P12の前に挿入し
ている。
【0154】(2−1)図1(b)(c)では、入れ替
え後の先頭位置からスクランブルを開始している。ここ
では、入れ替え後の先頭位置の先頭にある「データタイ
プ3+プリセットデータ4」が、スクランブルの火種
(スクランブル開始のきっかけ)となっている。スクラ
ンブル後に火種のデータを捨てることはない。
【0155】(2−2)これに対し、図16(a)
(b)では、コピー挿入後の特定データSD−Aの先頭
位置からスクランブルを開始している。ここでは、先頭
にコピー挿入された「特定データSD−A(データタイ
プ3+プリセットデータ4)」が、スクランブルの火種
(スクランブル開始のきっかけ)となっている。コピー
挿入された火種データ(SD−A)は、スクランブル後
に捨てる(それでもSD−Aの情報内容は位置P12〜
P13に残っている)。
【0156】結果的に、スクランブル後のデータ11の
情報内容は、図1(c)も図16(c)も同等である
が、スクランブルの掛かり方が異なっている。
【0157】図17は、書替可能情報記憶媒体から再生
されたセクタデータのデ・スクランブル処理の他例を説
明する図である。以下、図2のデータ構造との違いを説
明する。
【0158】(3−1)図2(c)(d)では、スクラ
ンブルされたままのデータ17を先頭からデ・スクラン
ブルしている。ここでは、デ・スクランブル後にデータ
を捨てることはない。
【0159】(3−2)これに対し、図17(c)
(d)では、スクランブルされたままのデータ17のう
ち位置P12〜P13(例えば先頭から6バイト目〜1
2バイト目の間のデータ;データタイプ3+プリセット
データ4に相当)の特定データ(SD−A)を抽出し、
それをスクランブルされたままのデータ17の先頭にコ
ピー挿入し、コピー挿入された特定データの先頭からデ
・スクランブルしている。ここでは、データ17の先頭
にコピー挿入された特定データが、デ・スクランブルの
火種となる。コピー挿入された火種データ(SD−A)
は、デ・スクランブル後に捨てる。
【0160】図18は、再生専用情報記憶媒体に書き込
まれるセクタデータのスクランブル処理の他例を説明す
る図である。以下、図3のデータ構造との違いを説明す
る。
【0161】(4−1)図3(a)(b)では、スクラ
ンブル処理の前に、先頭位置P1〜P2のデータ(デー
タID・1+IED2)と後続位置P2〜P3のデータ
(著作権管理情報CPR_MAI・8a)とを入れ替え
ている。
【0162】(4−2)これに対し、図18(a)
(b)では、先頭位置P11〜P12のデータ(データ
ID・1+IED2)と後続位置P12〜P13のデー
タ(著作権管理情報CPR_MAI・8a)とを入れ替
えない。その代わりに、後続位置P12〜P13の特定
データSD−B(著作権管理情報CPR_MAI・8
a)をコピーして先頭位置P11〜P12の前に挿入し
ている。
【0163】(5−1)図3(b)(c)では、入れ替
え後の先頭位置からスクランブルを開始している。ここ
では、入れ替え後の先頭位置の先頭にある「著作権管理
情報CPR_MAI・8a」が、スクランブルの火種
(スクランブル開始のきっかけ)となっている。スクラ
ンブル後に火種のデータを捨てることはない。
【0164】(5−2)これに対し、図18(a)
(b)では、コピー挿入後の特定データSD−Bの先頭
位置からスクランブルを開始している。ここでは、先頭
にコピー挿入された「特定データSD−B(著作権管理
情報CPR_MAI・8a)」が、スクランブルの火種
(スクランブル開始のきっかけ)となっている。コピー
挿入された火種データ(SD−B)は、スクランブル後
に捨てる(それでもSD−Bの情報内容は位置P12〜
P13に残っている)。
【0165】結果的に、スクランブル後のデータ12の
情報内容は、図3(c)も図18(c)も同等である
が、スクランブルの掛かり方が異なっている。
【0166】図19は、再生専用情報記憶媒体から再生
されたセクタデータのデ・スクランブル処理の他例を説
明する図である。以下、図4のデータ構造との違いを説
明する。
【0167】(6−1)図4(c)(d)では、スクラ
ンブルされたままのデータ18を先頭からデ・スクラン
ブルしている。ここでは、デ・スクランブル後にデータ
を捨てることはない。
【0168】(6−2)これに対し、図17(c)
(d)では、スクランブルされたままのデータ18のう
ち位置P12〜P13(例えば先頭から6バイト目〜1
2バイト目の間のデータ;著作権管理情報CPR_MA
I・8aに相当)の特定データ(SD−B)を抽出し、
それをスクランブルされたままのデータ18の先頭にコ
ピー挿入し、コピー挿入された特定データの先頭からデ
・スクランブルしている。ここでは、データ18の先頭
にコピー挿入された特定データが、デ・スクランブルの
火種となる。コピー挿入された火種データ(SD−B)
は、デ・スクランブル後に捨てる。
【0169】図20は、図16(b)または図18
(b)のデータをスクランブルする回路1000の一例
を示す回路図である。ここでは、スクランブル対象のビ
ット列を1ビットづつ8ビット(1バイト)単位で処理
するようになっている。
【0170】図20のスクランブル回路1000は、8
ビットのシフトレジスタ回路91と、所定のオン/オフ
パターンを持つ8ビット分のスイッチアレイ93と、こ
のスイッチアレイ93を介してシフトレジスタ回路91
の各ビットr0〜r7に選択的に接続される加算回路ア
レイ95とで構成されている。
【0171】ここで、シフトレジスタ回路91は最初は
クリア(CLR)されており、データポート(DAT
A)への入力(入力Aまたは入力B)がない状態では各
ビットr0〜r7は全て“0”となっている。シフトレ
ジスタ回路91は、所定のクロック(CK)のクロック
タイミングでデータポートDATAへの入力を1ビット
づつ受け取り、受け取ったビットデータを順次ビットr
0〜r7にビットシフトしながら取り込むようになって
いる。
【0172】加算回路アレイ95は、シフトレジスタ回
路91の各ビットr0〜r7に選択的に接続される7個
の直列接続1ビット加算器と、これらの1ビット加算器
の累積加算結果とスクランブル入力(入力Aまたは入力
B)とを1ビット加算して出力する終段1ビット加算器
(アレイ95の右端)とを備えている。この終段1ビッ
ト加算器から、スクランブル結果(スクランブルデータ
11または12)が出力される。
【0173】なお、スイッチアレイ93のオン/オフパ
ターンは、デ・スクランブル回路2000(図21を参
照して後述する)のスイッチアレイ93のオン/オフパ
ターンと同じである。このオン/オフパターンは、スク
ランブル/デスクランブル処理にとって一種の鍵情報と
なっている。
【0174】図20のスクランブル回路1000は、図
16(b)に相当する入力Aまたは図18(b)に相当
する入力Bに対して、次のように動作する。
【0175】<入力Aの場合>まず、スクランブルしよ
うとするセクタデータの先頭にコピー挿入された特定デ
ータSD−A(著作権管理情報8aのうちの最初の8ビ
ット)の先頭から、加算回路アレイ95の終段1ビット
加算器(アレイ95の右端)を介して、シフトレジスタ
回路91のデータポートDATAに入力される。この特
定データSD−A(8ビットの0/1ビット列)は、そ
の先頭から1ビットづつ、クロックCKのタイミングに
同期して、シフトレジスタ回路91の各ビットr0〜r
7に順次取り込まれる。
【0176】シフトレジスタ回路91の各ビットr0〜
r7は、所定のオン/オフパターンを持つ8ビット分の
スイッチアレイ93を介して、8個の直列接続された1
ビット加算器からなる加算回路アレイ95に接続されて
いる。加算回路アレイ95は、スイッチアレイ93のう
ちオンとなっている位置のシフトレジスタビット(例え
ばビットr7、r5、r3、r1)にセットされた(セ
ット前ならクリアされた状態の)1ビットデータ
(“0”または“1”)を累積的にリアルタイムで1ビ
ット加算(2進加算)して、加算結果(1ビットの
“0”または“1”)を終段の1ビット加算器(入力A
が与えられている1ビット加算器)に入力している。こ
の終段1ビット加算器の出力(1ビット加算結果)が、
入力Aに対する最初のスクランブル結果のビットであ
り、スクランブルデータ11の特定データ(SD−A)
の先頭となる。
【0177】同様に、クロックCKのタイミングに同期
して1ビットづつシリアルにスクランブル前のデータビ
ットがシフトレジスタ回路91に取り込まれ、これと同
時並行して、クロックCKのタイミングに同期して1ビ
ットづつシリアルにスクランブル後のデータビットが加
算回路アレイ95の終段1ビット加算器から出力され
る。こうして最初の8ビットのスクランブルデータ出力
が済むと、休止なく直ちに、次の8ビットが同様にスク
ランブルされ、スクランブル後のデータビットが加算回
路アレイ95の終段1ビット加算器から出力される。以
下同様に、所定単位(8ビットすなわち1バイト)で後
続データ(データID・1以後)がスクランブルされ、
スクランブルデータ11として、例えば図7のECCエ
ンコーディング回路61に送られる。
【0178】このようにしてシリアルに得られた8ビッ
ト(1バイト)単位の0/1ビット列のうち、最初の所
定バイト数(例えば1バイト)で構成される特定データ
(SD−A)相当分は、スクランブルの火種(スクラン
ブル処理開始のきっかけ)として用いられたものであ
り、記録情報としては不要なので、後の記録処理で捨て
る(あるいは無視する)ことになる。捨てられた特定デ
ータ(SD−A)相当分と同じ内容はその後のスクラン
ブルデータ中にも含まれているので、捨てても困らな
い。
【0179】<入力Bの場合>図20のスクランブル回
路1000の回路動作そのものは、入力Aの場合と同じ
である。ただし、入力Aの場合はスクランブルの火種が
時変データ(プリセットデータ4)を含んでいたのに対
し、入力Bの場合はスクランブルの火種が固定データ
(著作権管理情報CPR_MAI)となっていることが
異なる。入力Aと入力Bとではスクランブルの火種(S
D−AまたはSD−B)が異なっているので、同じスク
ランブル回路1000が用いられていても、入力Aに対
するスクランブル後のデータ11と入力Bに対するスク
ランブル後のデータ12は、異なるビット配列となる。
【0180】図20のスクランブル回路1000におい
ては、加算回路アレイ95が処理ループを構成していな
い(終段1ビット加算器の加算結果が他の加算器入力に
フィードバックしていない)ので、スクランブル処理中
に何らかの原因でエラーが発生しても、そのエラーが8
ビット分以上広がることはない。すなわち、エラー伝搬
距離が8ビットに制限されているため、スクランブル回
路動作上の信頼性が高くなる。
【0181】図21は、図17(d)または図19
(d)のデータをデ・スクランブルする回路2000の
一例を示す回路図である。ここでは、スクランブル回路
1000と同様に、デ・スクランブル対象のビット列を
1ビットづつ8ビット(1バイト)単位で処理するよう
になっている。
【0182】図21のデ・スクランブルする回路200
0は、8ビットのシフトレジスタ回路91と、所定のオ
ン/オフパターン(図20のスイッチアレイ93のオン
/オフパターンと同じ)を持つ8ビット分のスイッチア
レイ93と、このスイッチアレイ93を介してシフトレ
ジスタ回路91の各ビットr0〜r7に選択的に接続さ
れる加算回路アレイ95とで構成されている。
【0183】ここで、シフトレジスタ回路91は最初は
クリアCLRされており、データポートDATAへの入
力(図17(c)(d)のようなデータ17;または図
19(c)(d)のようなデータ18)がない状態では
各ビットr0〜r7は全て“0”となっている。シフト
レジスタ回路91は、所定のクロックCKのクロックタ
イミングでデータポートDATAへの入力を1ビットづ
つ受け取り、受け取ったビットデータを順次ビットr0
〜r7にビットシフトしながら取り込むようになってい
る。
【0184】加算回路アレイ95は、シフトレジスタ回
路91の各ビットr0〜r7に選択的に接続される8個
の直列接続1ビット加算器を備えている。ビットr0に
選択的に接続される初段1ビット加算器(アレイ95の
右端)に、デ・スクランブルするビット列(図17
(c)(d)のようなデータ17;または図19(c)
(d)のようなデータ18)が、その先頭から1ビット
づつ入力される。そして、加算回路アレイ95の1ビッ
ト加算器の累積加算結果は、終段1ビット加算器(アレ
イ95の左端)から出力される。この終段1ビット加算
器から、デ・スクランブル結果(出力Aまたは出力B)
のビット列が得られる。
【0185】図21のデ・スクランブルする回路200
0は、図17(c)(d)に相当するスクランブルデー
タ17または図19(c)(d)に相当するスクランブ
ルデータ18に対して、次のように動作する。
【0186】<データ17の場合>まず、データ17の
先頭からみて所定位置P12〜P13(例えば6バイト
目から7バイト目まで)にあるデータ(データタイプ3
+プリセットデータ4がスクランブル回路1000でス
クランブルされたもの)が、デ・スクランブルしようと
するデータ17の先頭にコピー挿入される。
【0187】コピー挿入されたデータ(データタイプ3
+プリセットデータ相当)の先頭から、シフトレジスタ
回路91のデータポートDATAに入力される。このコ
ピー挿入されたデータ(8ビットの0/1ビット列)
は、その先頭から1ビットづつ、クロックCKのタイミ
ングに同期して、シフトレジスタ回路91の各ビットr
0〜r7に順次取り込まれる。
【0188】シフトレジスタ回路91の各ビットr0〜
r7は、図20のスイッチアレイ93と同じオン/オフ
パターンを持つ8ビット分のスイッチアレイ93を介し
て、8個の直列接続された1ビット加算器からなる加算
回路アレイ95に接続されている。加算回路アレイ95
は、スイッチアレイ93のうちオンとなっている位置の
シフトレジスタビット(ここでは図20の例に従いビッ
トr7、r5、r3、r1)にセットされた(セット前
ならクリアされた状態の)1ビットデータ(“0”また
は“1”)を累積的にリアルタイムで1ビット加算(2
進加算)して、加算結果(1ビットの“0”または
“1”)を終段の1ビット加算器(レジスタr7が接続
されている左端の1ビット加算器)から出力している。
この終段1ビット加算器の出力(1ビット加算結果)
が、デ・スクランブル後の特定データ(SD−A)の先
頭となる。
【0189】同様に、クロックCKのタイミングに同期
して1ビットづつシリアルにデ・スクランブル前のデー
タビットがシフトレジスタ回路91に取り込まれるとと
もに加算回路アレイ95の右端の初段1ビット加算器に
入力され、クロックCKのタイミングに同期して1ビッ
トづつシリアルにデ・スクランブル後のデータビットが
加算回路アレイ95の終段1ビット加算器から出力され
る。こうして最初の8ビットのデ・スクランブルデータ
出力が済むと、休止なく直ちに、次の8ビットが同様に
スクランブルされ、スクランブル後のデータビットが加
算回路アレイ95の終段1ビット加算器から出力され
る。以下同様に、所定単位(8ビットすなわち1バイ
ト)で後続データがデ・スクランブルされ、デースクラ
ンブル後の出力Aが得られる。
【0190】このようにしてシリアルに得られた8ビッ
ト(1バイト)単位の0/1ビット列のうち、最初の所
定バイト数(ここでは1バイト)で構成される特定デー
タ(SD−A)相当分は、デ・スクランブルの火種(デ
・スクランブル処理開始のきっかけ)として用いられた
ものであり、再生情報としては不要なので、後の記録処
理で捨てる(あるいは無視する)ことになる。捨てられ
た特定データ(SD−A)相当分と同じ内容はその後の
スクランブルデータ中に含まれているので、捨てても困
らない。
【0191】<データ18の場合>図21のデ・スクラ
ンブルする回路2000の回路動作そのものは、データ
17の場合と同じである。ただし、データ17の場合は
デ・スクランブルの火種が時変データ(プリセットデー
タ4)を含んでいたのに対し、データ18の場合はデ・
スクランブルの火種が固定データ(著作権管理情報CP
R_MAI)となっていることが異なる。
【0192】図21のデ・スクランブルする回路200
0においても、加算回路アレイ95は処理ループを構成
していない(終段1ビット加算器の加算結果が他の加算
器入力にフィードバックしていない)ので、デ・スクラ
ンブル処理中に何らかの原因でエラーが発生しても、そ
のエラーが8ビット分以上広がることはない。すなわ
ち、エラー伝搬距離が8ビットに制限されているため、
デ・スクランブル回路動作上の信頼性が高い。
【0193】<図20および図21の実施の形態の特徴
>もし、デ・スクランブル回路が入力データ(17/1
8)に対するフィードバックループを持つ場合は、何ら
かの原因(情報記憶媒体21/22上の欠陥および/ま
たは媒体表面のゴミや傷の等の影響)で入力データにエ
ラーが発生すると、フィードバックループの循環処理動
作により、それ以後の処理にエラーが伝搬されてしま
う。しかし、図20および図21のようにフィードバッ
クループを持たないようにすれば、仮に入力データにエ
ラーが含まれた場合でもそのエラー箇所がフィードバッ
ク(循環)されることはなく、シフトレジスタ回路91
内を通過した後はそのままシフトレジスタ回路91内か
ら消えてしまう。つまり、図20および図21のように
フィードバックループを持たない回路構成を取ること
で、シフトレジスタ回路91のビット数以上はエラー伝
搬しない特性(エラー伝搬抑制特性)が現れる。
【0194】上記エラー伝搬抑制特性について別の言葉
で説明すると、つぎのようになる。すなわち、図16〜
図19のデータ構造を扱う図20〜図21の実施の形態
において、スクランブル処理もデ・スクランブル処理
も、所定の有限ビット長(ここでは8ビット=1バイ
ト)を単位として行っている。このスクランブル処理に
用いるスクランブル回路(図20の1000)もデ・ス
クランブル処理に用いるデ・スクランブル回路(図21
の2000)も、有限ビット長の処理にループ(フィー
ドバック)を持たないようになっている。このため、処
理結果が無限循環することはなく、処理中に生じたエラ
ーは有限ビット長の処理単位(例えば8ビット)の外に
広がらない。換言すれば、エラー伝搬距離が小さい(こ
こではエラー伝搬距離=8ビットまたは1バイト)。つ
まり、セクタデータ(例えば2048バイト)のデ・ス
クランブル処理の途中で(あるいは処理の最初から)エ
ラーが発生しても、その後にエラーが連続して生じない
限りそのエラーは8ビット内で止まる。このような特徴
があるため、セクタデータの途中からでもデ・スクラン
ブル処理を行うことができる。
【0195】これに対し、処理にループを持つ回路(例
えば図10の回路ではEXOR回路87の出力がEXO
R回路88の一方入力にフィードバックするループを持
つ)では、デ・スクランブル処理中に生じたエラーがセ
クタデータ(2048バイト)内全体に広がり得る。例
えば、セクタ内のnバイト目のデ・スクランブル処理中
にエラーが発生するとそのエラーがn+1バイト目の以
降のデ・スクランブル処理に伝搬する。このエラーが1
バイト目から生じればそれはセクタ最後の2048バイ
ト目まで次々に伝染する。すなわち、処理にループを持
つ回路ではエラー伝搬距離が大きい(ここではエラー伝
搬距離=2048ビット)。このため、処理ループを持
つ回路でデ・スクランブル処理を行う場合は、エラーに
対処するために、比較的大きなセクタ単位で処理せざる
を得なくなる。
【0196】図22は、例えば図18(b)のデータを
スクランブルし、図19(d)のデータをデ・スクラン
ブルする回路1000、2000の他例を示す回路図で
ある。ここでは図18(a)のデータをスクランブル
し、スクランブルされたデータを図19(e)のデータ
に戻す場合を例に取って説明するが、図16(a)のデ
ータをスクランブルし、スクランブルされたデータを図
17(e)のデータに戻す場合も回路動作は同様であ
る。
【0197】<スクランブル回路1000側の構成>ま
ず、セクタスクランブルの火種になる特定データSD−
A(ここでは1バイトの著作権管理情報CPR_MA
I)が、スイッチS10により選択される。選択された
SD−Aの先頭から、1ビットづつシフトレジスタ回路
101に取り込まれ、加算回路アレイ105で1ビット
累積加算によるスクランブル処理を受けて、スクランブ
ル回路1000から出力される。このスクランブル処理
が特定データSD−A(著作権管理情報CPR_MA
I)に対して完了すると、間髪をいれず、スイッチS1
0がユーザデータ側に切り換えられる。この時点では、
後続するユーザデータをスクランブルするためのデータ
がシフトレジスタ回路101に入っている。
【0198】このシフトレジスタ回路101に入ってい
るビットデータ(スクランブル処理の火種)とスイッチ
アレイ103のオン/オフパターンに従って、後続する
ユーザデータ(データID・1、IED2、著作権管理
情報8、メインデータ6)に対して同様なスクランブル
処理が所定ビット単位で施される。このスクランブル処
理は、図20のスクランブル回路1000の場合と同様
に行われる。こうしてスクランブル処理されたビット列
が、スクランブル回路1000から出力される。出力さ
れたビット列のうち、最初の1バイト分(著作権管理情
報CPR_MAI=特定データSD−A)は削除されま
たは無視される。
【0199】最初の1バイト分(著作権管理情報CPR
_MAI)が削除された後のスクランブルデータ(図1
9(c)のデータ18相当)は、先頭にデータID・
1、次にIED2、その後に著作権管理情報CPR_M
AI・8、その後にメインデータ6を含んでいる。この
スクランブルデータを含むセクタデータが、例えばDV
D−ROMディスク(あるいはDVD−RAMディス
ク)に記録される。
【0200】データID・1内には、セクタ情報SIと
セクタ番号SNが書き込まれている。セクタ情報SI
は、セクタフォーマットタイプSIa(例えば線速度一
定のCLV記録か記録ゾーン毎に角速度一定のゾーンC
AVかを示す)と、トラッキング方法SIb(例えばピ
ットトラッキングかグルーブトラッキングかを示す)
と、反射率SIc(例えば40%より大きいか40%以
下かを示す)と、エリアタイプSId(例えばデータエ
リアかリードインエリアかリードアウトエリアかROM
ディスクの中間エリアかを示す)と、データタイプSI
e(例えば読み取り専用か記録可能あるいは書き替え可
能かを示す)と、記録層番号SIf(例えば片面2層デ
ィスクの1層目か2層目かを示す)の情報が含まれてい
る。
【0201】また、著作権管理情報CPR_MAI内に
は、CPM(該当セクタが著作権保護すべき内容を含む
か否かの情報)801と、CP_SEC(該当セクタが
著作権保護のための特別なデータ構造を持つか否かの情
報)802と、CGMS(コピーの可否およびコピー可
なら何世代までコピーを認めるかの情報)803と、予
約エリア804が含まれている。ここで、図18または
図19の著作権管理情報8aは図22の801〜803
および予約エリア804の一部を含むことができ、図1
8または図19の著作権管理情報8bは図22の予約エ
リア804の他部を含むことができる。
【0202】<デ・スクランブル回路2000側の構成
>スクランブルされたデータ18は所定単位(ここでは
8ビット単位=バイト単位)でスクランブルされている
ため、著作権管理情報CPR_MAIのビット配列はス
クランブル処理により変化するも、著作権管理情報CP
R_MAIの位置(セクタ先頭からのバイト位置;ここ
では先頭からみて6バイト目から7バイト目まで;図1
9(c)(d)ではP12〜P13の部分)はスクラン
ブル前後で変わらない。このため、スクランブルされた
データ18のデ・スクランブルにあたり、スクランブル
されたデータ18から、著作権管理情報CPR_MAI
の部分(図19(c)(d)のP12〜P13の部分)
を抜き取る(コピーする)ことが可能となる。この抜き
取り信号処理は、スイッチS20が図22の下側に切り
換えられている間に行われる。(一番最初に著作権管理
情報CPR_MAI部分の抜き取りがなされる以前のス
クランブルデータは、デ・スクランブル回路2000に
より正しくデ・スクランブルされていない。) 著作権管理情報CPR_MAI部分(図19(c)
(d)のP12〜P13の1バイト)がスクランブルさ
れたデータ18から抜き取られ、それがスイッチS20
を介してシフトレジスタ回路101の先頭に入力され
て、この部分がデ・スクランブルされると、これがシフ
トレジスタ回路101に残って、その後のセクタデータ
をデ・スクランブルする火種となる。それ以後は、シフ
トレジスタ回路101に残った火種(著作権管理情報C
PR_MAI部分)を用いて、スクランブルされている
セクタデータが、デ・スクランブルされる。このデ・ス
クランブル処理は、図21のデ・スクランブル回路20
00の場合と同様に行われる。
【0203】図23は、図20〜図22の回路を利用し
た記録/再生システムの構成を例示するブロック図であ
る。
【0204】<記録側/スクランブル系>まず、ユーザ
データがメインデータとして与えられ、このメインデー
タに加算回路681においてエラー検出コードEDCが
付加される。こうして得られたデータにデータIDが付
加されてスクランブル#1回路1000−1でスクラン
ブルされる。回路1000−1でスクランブルされたデ
ータには、加算回路682において、IDエラー検出コ
ードIEDとコピープロテクト情報CPおよび予約情報
(予約情報はケースバイケースで内容ブランクでもよ
い)が付加される。こうして得られたデータ(図18
(a)相当)のコピープロテクト情報CPから著作権管
理情報CPR_MAIが抽出されコピーされて、それが
得られたデータ(図18(a)相当)の先頭に挿入され
る。そして、著作権管理情報CPR_MAIが先頭にコ
ピー挿入されたデータ(図18(b)相当)が、スクラ
ンブル#2回路1000−2でスクランブルされる。ス
クランブル#2回路1000−2は図22の下半分に示
すように構成できる。
【0205】こうしてスクランブルされたセクタデータ
が例えば16ないし32セクタ分集まると、ECC回路
61でECCブロックを作成し。RLL回路51でRL
L(ランレングスリミテッド)符号化され変調されて、
情報記憶媒体(ROM/Rディスクなら21、RAM/
RWディスクなら22)にセクタ単位で記録される。
【0206】<再生側/デ・スクランブル系>情報記憶
媒体(例えばROMディスク21)から再生されたデー
タ(図19(b)相当)はデ・スクランブル#2回路2
000−1に供給されるとともに、ECC回路62を介
してデ・スクランブル#2回路2000−2に供給され
る。デ・スクランブル#2回路2000−1は図22の
上半分に示すような構成を持ち、再生データをデ・スク
ランブルしてからデータID部分(ID+IED)を出
力するようになっている。このデータID(ID+IE
D)出力部分は、図8のデータID&IED部抽出部7
1と、機能上対応している。
【0207】一方、デ・スクランブル#2回路2000
−2は、ECC回路62から供給された再生データに対
して、スクランブル#2回路1000−2でなされたス
クランブルを解除するデ・スクランブル処理を行い、デ
・スクランブル後のデータ(図19(e)相当)を出力
する。こうして出力されたデータは、デ・スクランブル
#1回路2000−3および「ID+CP+予約」抽出
部に供給される。
【0208】「ID+CP+予約」抽出部は、デ・スク
ランブル#2回路2000−2によりデ・スクランブル
されたデータから、データID、著作権管理情報CPR
_MAIおよび予約情報を抽出し出力する。デ・スクラ
ンブル#1回路2000−3は、「ID+CP+予約」
抽出部で抽出されたデータIDを適宜用いて、スクラン
ブル#1回路1000−1でなされたスクランブルを解
除するデ・スクランブル処理を行い、スクランブル前の
メインデータおよびエラー検出コードEDCを出力す
る。出力されたメインデータは、出力されたEDCによ
りチェックされ、エラーのないメインデータがユーザデ
ータとして出力される。
【0209】なお、図23の加算回路681および68
2は、図7の所定情報付加部68に対応し、スクランブ
ル回路1000−1および1000−2は図7のスクラ
ンブル回路57または1000に対応している。また、
図23のECC回路61およびRLL回路51は、それ
ぞれ、図7のECCエンコーディング回路61および変
調回路51に対応している。
【0210】さらに、図23のデ・スクランブル回路2
000−1は図8のデ・スクランブル回路58または2
000に対応し、デ・スクランブル回路2000−2お
よび2000−3は図8のデ・スクランブル回路59ま
たは2000に対応している。また、図23のRLL回
路52およびECC回路62は、それぞれ、図8の復調
回路52およびECCデコーディング回路62に対応し
ている。
【0211】図23の実施の形態では、スクランブル#
2におけるスクランブルの火種およびデ・スクランブル
#2におけるデ・スクランブルの火種として、著作権管
理情報CPR_MAIの最初の8ビット(1バイト)を
利用している。図23の実施の形態をRAMディスクを
用いた録再系に適用するときは、著作権管理情報CPR
_MAIの代わりに図16(a)のデータタイプ3+プ
リセットデータ4(1バイト)を利用すればよい。
【0212】図24は、書替可能情報記憶媒体への書き
込みデータ作成手順の他例を説明するフローチャートで
ある。この手順は、例えば図7に示す制御部43内のM
PUにより処理できる。
【0213】まず、書替可能情報記憶媒体21(図16
(e))に記録すべきメインデータ6の情報(ソースデ
ータまたはユーザデータ)が、インターフェイス部42
で受信される(ステップST101)。制御部43内の
MPUは、受信された情報がパーソナルコンピュータの
情報なのかAV情報なのかを判別し、判別結果によりデ
ータタイプ3(図16(a))の内容を設定する。設定
された情報は、プリセットデータ発生部66に送られる
(ステップST102)。続いて、データID発生部6
5で、セクタ毎のデータID情報(図16(a)のデー
タID・1)を発生する(ステップST103)。する
と、データID発生部65は、発生されたデータID情
報に対応してIDエラー検出コード(図16(a)のI
ED2の情報)を生成する(ステップST104)。
【0214】プリセットデータ発生部66では、時間と
ともに変化するランダムなプリセットデータ4(図16
(a))を発生し、発生したランダムな(時変の)プリ
セットデータ4を、ステップST102で設定されたデ
ータタイプ3の情報に組み合わせる(ステップST10
5R)。所定情報付加部68は、ステップST103お
よびST104で得たデータID・1およびIED2
と、ステップST105Rで得たデータタイプ3および
プリセットデータ4とを組み合わせて、図16(a)の
エリアP11〜P13に示すような配置のデータを作成
する(ステップST106R)。こうして作成されたデ
ータに、適宜予約エリア5が付加され、その後にステッ
プST101で受信したメインデータ6の情報が(1セ
クタ分)付加され、さらにその末尾にエラー検出コード
(EDC7)が付加される(ステップST107)。
【0215】こうしてEDC7の情報が付加されたデー
タ配列から特定のデータ(図16(a)の位置P12〜
P13にあるデータタイプ3+プリセットデータ4;例
えば1バイトの特定データSD−A)が抽出され、図1
6(b)に例示されるように、これがデータ配列の先頭
にコピー挿入される(ステップST108R)。
【0216】続いて、特定データSD−A(データタイ
プ3+プリセットデータ4)が先頭にコピー挿入された
データ(ビット列)がスクランブル回路1000に入力
され、スクランブル処理される(ステップST109
R)。
【0217】続いて、スクランブル処理後のデータの先
頭から、コピー挿入された特定データSD−A部分のビ
ット列(ここでは8ビット分)が取り除かれ、先頭部分
のビット列が取り除かれたデータ(図16(c)のスク
ランブルデータ11)により、ECCエンコーディング
回路61で、ECCブロックが構成される(ステップS
T110R)。
【0218】ECCブロック内のデータは、変調回路5
1において、例えば8/16変調される(ステップST
111)。また、変調後データのデジタル・サム・バリ
ュー(図5のDSV値23)がDSV値計算部48で逐
次計算され(ステップST112)、同期コード選択部
46に送られる。同期コード選択部46では、送られて
きたDSV値23とプリセットデータ4の下位nビット
27(図16(a))との組み合わせにより、同期コー
ド選択テーブル記録部47内の同期コード選択テーブル
20(図5)から、最適な(あるいは所定の)同期コー
ドが選択される(ステップST113R)。ステップS
T112で逐次計算されたDSV値23とプリセットデ
ータ4の下位nビット27とにより選択された一連の同
期コード群(図16(d)の19a、19b、19c、
…)は、ステップST111で変調した後の一連のデー
タ群(図16(d)の13a、13b、13c、…)と
交互に配置される(ステップST114R)。こうして
同期コード群と変調後のデータ群とが交互配置されたデ
ータ構造を持つセクタデータ(図16(d))が作成さ
れ(ステップST115R)、作成されたセクタデータ
が書替可能情報記憶媒体21上の所定の物理セクタ位置
に順次記録される。
【0219】図25は、再生専用情報記憶媒体への書き
込みデータ作成手順の他例を説明するフローチャートで
ある。この手順も、例えば図7に示す制御部43内のM
PUにより処理できる。
【0220】まず、再生専用情報記憶媒体22(図18
(e))に記録すべきメインデータ6の情報(ソースデ
ータ)が、インターフェイス部42で受信される(ステ
ップST101)。制御部43内のMPUは、受信され
た情報がパーソナルコンピュータの情報なのかAV情報
なのかを判別し、判別結果によりデータタイプ3(図1
8(a))の内容を設定する。設定された情報は、プリ
セットデータ発生部66に送られる(ステップST10
2)。なお、図25の処理を再生専用情報記憶媒体22
だけに適用する場合は、このステップST102の処理
は省略できる。続いて、データID発生部65で、セク
タ毎のデータID情報(図18(a)のデータID・
1)を発生する(ステップST103)。すると、デー
タID発生部65は、発生されたデータID情報に対応
してIDエラー検出コード(図18(a)のIED2の
情報)を生成する(ステップST104)。
【0221】著作権管理情報のデータ発生部67では、
所定のコピープロテクションルールに従って、著作権管
理情報(CRP_MAI)8が発行される(ステップS
T105P)。著作権管理情報8が図16(a)または
図18(a)のエリアP12〜P13(ここでは1バイ
ト)に収まらないサイズを持つときは、この著作権管理
情報8は、エリアP12〜P13(1バイト)に収まる
部分(8a)と、そこからはみ出す部分(8b)に分割
される。はみ出す部分(8b)は、図16(a)の予約
エリア5(P13〜P14)と同じサイズを持つ図18
(a)のエリアP13〜P14に、格納される。所定情
報付加部68は、ステップST103およびST104
で得たデータID・1およびIED2と、ステップST
105Pで得た著作権管理情報8aとを組み合わせて、
図18(a)のエリアP11〜P13に示すような配置
のデータを作成する(ステップST106P)。こうし
て作成されたデータに、著作権管理情報8bが適宜付加
され、その後にステップST101で受信したメインデ
ータ6の情報が(1セクタ分)付加され、さらにその末
尾にエラー検出コード(EDC7)が付加される(ステ
ップST107)。なお、著作権管理情報8aがエリア
P12〜P13に全て収まるサイズ(例えば1バイト以
内)である場合は、著作権管理情報8bという情報をさ
らに付加する必要はなく、その場合はエリアP13〜P
14はブランクとされる。
【0222】こうしてEDC7の情報が付加されたデー
タ配列から特定のデータ(図18(a)の位置P12〜
P13にある著作権管理情報8a;例えば1バイトの特
定データSD−B)が抽出され、図18(b)に例示さ
れるように、これがデータ配列の先頭にコピー挿入され
る(ステップST108P)。
【0223】続いて、特定データSD−B(著作権管理
情報8a)が先頭にコピー挿入されたデータ(ビット
列)がスクランブル回路1000に入力され、スクラン
ブル処理される(ステップST109P)。
【0224】続いて、スクランブル処理後のデータの先
頭から、コピー挿入された特定データSD−B部分のビ
ット列(ここでは8ビット分)が取り除かれ、先頭部分
のビット列が取り除かれたデータ(図18(c)のスク
ランブルデータ12)により、ECCエンコーディング
回路61で、ECCブロックが構成される(ステップS
T110P)。
【0225】ECCブロック内のデータは、変調回路5
1において、例えば8/16変調される(ステップST
111)。また、変調後データのデジタル・サム・バリ
ュー(図5のDSV値24)がDSV値計算部48で逐
次計算され(ステップST112)、同期コード選択部
46に送られる。同期コード選択部46では、送られて
きたDSV値24と著作権管理情報8aの下位nビット
28(図18(a))との組み合わせにより、同期コー
ド選択テーブル記録部47内の同期コード選択テーブル
20(図5)から、最適な(あるいは所定の)同期コー
ドが選択される(ステップST113P)。ステップS
T112で逐次計算されたDSV値24と著作権管理情
報8aの下位nビット28とにより選択された一連の同
期コード群(図18(d)の19e、19f、19g、
…)は、ステップST111で変調した後の一連のデー
タ群(図18(d)の14a、14b、14c、…)と
交互に配置される(ステップST114P)。こうして
同期コード群と変調後のデータ群とが交互配置されたデ
ータ構造を持つセクタデータ(図18(d))が作成さ
れ(ステップST115P)、作成されたセクタデータ
が再生専用情報記憶媒体22上の所定の物理セクタ位置
に順次記録される。
【0226】図26は、書替可能情報記憶媒体または再
生専用情報記憶媒体からデータを再生する手順の他例を
説明するフローチャートである。この手順も、例えば図
7に示す制御部43内のMPUにより処理できる。
【0227】まず、書替可能情報記憶媒体21(図17
(a))または再生専用情報記憶媒体22(図19
(a))から再生すべき範囲の指示情報が、インターフ
ェイス部42で受信される(ステップST121)。こ
の再生範囲指示情報に基づいて、書替可能情報記憶媒体
21または再生専用情報記憶媒体22から、同期コード
(19a〜19cまたは19e〜19g)と復調前デー
タ(15a〜15cまたは16a〜16c)とが混在し
た構造のデータの再生が開始される(ステップST12
2)。再生されたデータ中の同期コード(19a〜19
cまたは19e〜19g)の位置は、同期コード位置検
出/抽出部45により、割り出される(ステップST1
23)。割り出された同期コードの位置を元に、復調回
路52内では、復調前のデータ(15a〜15cまたは
16a〜16c)のみが抽出され、復調される(ステッ
プST124)。
【0228】復調されたデータは、ECCデコーディン
グ回路62において、所定セクタ数分(例えば16セク
タ分ないし32セクタ分)の情報を含むとするECCブ
ロックの単位で、エラー訂正処理を受ける(ステップS
T125)。このエラー訂正後に得られた各セクタのデ
ータは、図17(c)(d)または図19(c)(d)
に示すような内容となっている。
【0229】続いて、復調後のスクランブルされたまま
のデータ(図17(c)のデータ17または図19
(c)のデータ18)のうち、特定データ(SD−Aま
たはSD−B)がある位置(P12〜P13)のデータ
(図17(d)のデータタイプ3+プリセットデータ
4;または図19(d)の著作権管理情報8a)が抽出
され、図17(d)または図19(d)に示すように、
抽出されたデータが先頭にコピー挿入される(ステップ
ST126)。
【0230】こうして抽出データが先頭にコピー挿入さ
れた状態のビット列(図17(d)または図19
(d))が、その先頭から、デ・スクランブル回路20
00により、デ・スクランブル処理を受ける(ステップ
ST127)。このデ・スクランブル処理、先頭にコピ
ー挿入された抽出データ部分(ここでは8ビット分)が
捨てられあるいは無視される。こうして得られたセクタ
データ(図17(e)または図19(e))は、記録前
のセクタデータ(図16(a)または図18(a))と
同じ内容に戻っている。
【0231】図17(e)または図19(e)に示すよ
うな構造のセクタデータが得られたあと、メインデータ
抽出部73において、各セクタ内のメインデータ6部分
だけが抽出される(つまりデータID、IED、データ
タイプ、プリセットデータ、予約エリア、著作権管理情
報、EDCが削除される)。そして、抽出されたメイン
データ6だけが、順次インターフェイス部42を介し
て、装置外部(例えば図示しないモニタTV)に転送さ
れる(ステップST128)。
【0232】上述した実施の形態では、データID・1
の情報がスクランブルされた形で情報記憶媒体21また
は22に記録されるため、情報記憶媒体21または22
からデータを再生した直後は、データID・1の場所と
その情報内容を検出し辛くなっている。
【0233】この問題を回避するため、この発明の実施
の形態では、同期コード19aまたは19eの検出位置
を利用してスクランブル記録されているデータID・1
の位置を割り出し、データID・1およびIED2をデ
・スクランブルした直後にデータID・1の情報を解読
して、アクセスの高速化や連続再生時のトラック外れ検
出の高速化を実現している。
【0234】図27は、書替可能情報記憶媒体または再
生専用情報記憶媒体に対するアクセス制御方法の他例を
説明するフローチャートである。この手順も、例えば図
7に示す制御部43内のMPUにより処理できる。
【0235】まず、アクセス制御に先立って、書替可能
情報記憶媒体21(図17(a))または再生専用情報
記憶媒体22(図19(a))から再生すべき箇所の指
示情報(コマンド)が、インターフェイス部42で受信
される(ステップST131)。この指示情報に基づい
て、制御部43内のMPUは、書替可能情報記憶媒体2
1または再生専用情報記憶媒体22上の「アクセスすべ
き」セクタに対応したデータIDの値を算出する(ステ
ップST132)。
【0236】制御部43のMPUは、ステップST13
1で得た再生範囲指示情報に基づき、再生部41を制御
して、媒体21または22上のおよその再生開始位置
(ステップST132で算出したデータIDに対応する
セクタが存在するであろうトラック位置)から、情報再
生を開始させる(ステップST133)。情報再生が開
始されると、同期コード位置検出/抽出部45は、再生
情報から、セクタ先頭に位置する同期コード(図6
(d)の19aまたは19e)の位置を検出する(ステ
ップST134)。この検出は、図6(c)(d)を参
照して説明した“パターンマッチング法”を利用して行
うことができる。復調回路52は、検出された同期コー
ド(19aまたは19e)直後の復調前データに対して
リアルタイムで復調を行い、復調が完了したデータか
ら、逐次、デ・スクランブル回路2000に転送する
(ステップST135)。
【0237】デ・スクランブル回路58または2000
は、セクタ先頭の同期コード(19aまたは19e)直
後の位置を基準にしてスクランブルされたままの特定デ
ータ(データタイプ3+プリセットデータ4;または著
作権管理情報8a)を抽出し、抽出した特定データが先
頭にコピー挿入してからその先頭より逐次デ・スクラン
ブル処理を実行し、その処理結果をデータID部&IE
D部抽出部71(図23ではデ・スクランブル回路20
00−1の後のID+IED部に対応)に転送する(ス
テップST136)。
【0238】データID部&IED部抽出部71でリア
ルタイムに抽出されたデータID・1およびIED2
は、データID部のエラーチェク部72に転送される。
データID部のエラーチェク部72は、抽出されたIE
D2の情報を用いて、抽出されたデータID・1の情報
にエラーがないかどうかチェックする(ステップST1
38)。エラーがあれば(ステップST139イエ
ス)、エラー訂正処理(図26のST125と同様な処
理)が施され、エラー訂正されたデータID・1の情報
が抽出される(ステップST140)。エラーがないと
き(ステップST139ノー)のデータIDまたはエラ
ー訂正(ステップST140)されたデータIDが示す
セクタが存在するトラック(ディスク状媒体21または
22上の記録トラック)上を再生部41がトレースして
いるときは(ステップST141イエス)、情報再生が
開始される(ステップST142)。
【0239】このトラック上を正確にトレースしていな
いときは(ステップST141ノー)、制御部43のM
PUは、媒体から再生されたデータIDの値と、再生開
始予定セクタのデータID(ステップST132で算出
したもの)の値との差分値からトラックずれ量を算出す
る(ステップST143)。そして、算出されたトラッ
クずれ量から正しいトラックを求め、ステップST13
3に戻る。以後、目的のトラックを正確にトレースする
ようになるまでステップST133〜ST143が反復
される。この反復処理により、目的トラックへの密なア
クセス制御が行われる。
【0240】図27の処理の特徴は、情報媒体(21ま
たは22)に記録されたスクランブルデータに含まれる
同期コード(19aまたは19e)の場所を抽出し(S
T134)、少なくともデータIDが存在する場所まで
スクランブル解除した後(ST136)、スクランブル
解除されたデータIDの情報を利用してアクセス制御を
行う(ST137〜ST142)ことにある。
【0241】図27の処理の別の特徴は、スクランブル
されたデータID・1の位置を、その前に存在する同期
コード19aまたは19eを用いて検索し、その後から
データID・1またはIED2までリアルタイムでデ・
スクランブルすることにより、高速にデータID情報を
読み取り、アクセス制御を行うことにある。
【0242】図16または図18の実施の形態によれ
ば、データIDがスクランブルされた形で情報記憶媒体
に記録されるため、アクセス制御に用いるデータID情
報の検出が難しくなる。それに対して、スクランブルさ
れたデータIDの位置をその前に存在する同期コード1
9aまたは19eを用いて検索し、その後からデータI
DまでまたはIEDまでリアルタイムでデ・スクランブ
ルすることにより、高速にデータID情報を読み取るこ
とが可能となる。その結果、高速なアクセス制御が可能
となる。
【0243】図28は、書替可能情報記憶媒体または再
生専用情報記憶媒体における連続再生時のトラック外れ
検出方法の他例を説明するフローチャートである。この
手順も、例えば図7に示す制御部43内のMPUにより
処理できる。
【0244】まず、アクセス制御に先立って、書替可能
情報記憶媒体21(図17(a))または再生専用情報
記憶媒体22(図19(a))から再生すべき箇所の指
示情報(コマンド)が、インターフェイス部42で受信
される(ステップST151)。この指示情報に基づい
て、制御部43内のMPUは、図27で説明したアクセ
ス制御を行い、書替可能情報記憶媒体21または再生専
用情報記憶媒体22上の所定の再生開始位置にアクセス
し、再生を開始する(ステップST152)。その後、
図26で説明した再生手順に従って、連続再生が行われ
る(ステップST153)。
【0245】制御部43内のMPUは、現在再生中のセ
クタの次に再生される予定のセクタのデータID値を逐
次計算し、次に再生されるセクタを予想して待機してい
る(ステップST154)。情報再生中、同期コード位
置検出/抽出部45は、再生情報から、セクタ先頭に位
置する同期コード(図6(d)の19aまたは19e)
の位置を検出している(ステップST155)。この検
出は、図6(c)(d)を参照して説明した“パターン
マッチング法”を利用して行うことができる。復調回路
52は、検出された同期コード(19aまたは19e)
直後の復調前データに対してリアルタイムで復調を行
い、復調が完了したデータから、逐次、デ・スクランブ
ル回路2000に転送する(ステップST156)。
【0246】デ・スクランブル回路58または2000
は、セクタ先頭の同期コード(19aまたは19e)直
後の位置を基準にしてスクランブルされたままの特定デ
ータ(データタイプ3+プリセットデータ4;または著
作権管理情報8a)を抽出し、抽出した特定データが先
頭にコピー挿入してからその先頭より逐次デ・スクラン
ブル処理を実行し、その処理結果をデータID部&IE
D部抽出部71(図23ではデ・スクランブル回路20
00−1の後のID+IED部に対応)に転送する(ス
テップST157)。この処理は、図27のステップS
T136と同じでよい。
【0247】データID部&IED部抽出部71は、デ
・スクランブル回路2000から同期転送されてきたデ
ータのうち、データID・1およびIED2を即座に抽
出する(ステップST158)。抽出されたデータID
・1およびIED2は、データID部のエラーチェク部
72に転送される。
【0248】データID部のエラーチェク部72は、抽
出されたIED2の情報を用いて、抽出されたデータI
D・1の情報にエラーがないかどうかチェックする(ス
テップST159)。エラーがあれば(ステップST1
60イエス)、エラー訂正処理(図13のST25と同
様な処理)が施され、エラー訂正されたデータID・1
の情報が抽出される(ステップST161)。エラーが
ないとき(ステップST160ノー)のデータIDまた
はエラー訂正(ステップST161)されたデータID
が示すセクタが存在するトラック(ディスク状媒体21
または22上の記録トラック)上を再生部41がトレー
スしているときは(ステップST162イエス)、ステ
ップST153に戻って、連続再生が継続される。
【0249】連続再生時には、ステップST154の処
理を利用することにより、高速に、順次再生されるセク
タのデータIDを検出することができる。しかし、この
検出情報がステップST154で事前に予想したデータ
ID値と異なる場合は、「トラック外れ」が生じたとみ
なして(ステップST162ノー)、再度、図27のア
クセス制御(ステップST152)からやり直すことに
なる。
【0250】図28の処理の特徴は、情報媒体(21ま
たは22)に記録されたスクランブルデータに含まれる
同期コード(図16(d)の19aまたは図18(d)
の19e)の場所を抽出し(ST155)、少なくとも
データIDが存在する場所までスクランブル解除した後
(ST157)、スクランブル解除されたデータIDの
情報を利用してトラック外れ検知を行うことにある。
【0251】図28の処理の別の特徴は、スクランブル
されたデータID・1の位置をその前に存在する同期コ
ード19aまたは19eを用いて検索し、その後からデ
ータID・1またはIED2までリアルタイムでデ・ス
クランブルすることにより、高速にデータID情報を読
み取り、トラック外れ検出を行うことにある。
【0252】図16または図18の実施の形態では、デ
ータIDがスクランブルされた形で情報記憶媒体に記録
されるため、トラック外れ検出に用いるデータID情報
の検出が難しくなる。この状況に対しては、スクランブ
ルされたデータIDの位置をその前に存在する同期コー
ド19aまたは19eを用いて検索し、その後からデー
タIDまでまたはIEDまでリアルタイムでデ・スクラ
ンブルすることにより、高速にデータID情報を読み取
ることが可能となる。その結果、高速なトラック外れ検
出が可能となる。
【0253】図27のアクセス制御方法または図28の
トラック外れ検出方法によれば、検出されたデータID
にエラーがない場合には、検出されたデータIDの情報
を用いて即座にアクセス制御または連続再生時のトラッ
ク外れ検出を実行することができる。
【0254】逆に、検出されたデータIDにエラーが発
見された場合には、ECC単位のデータをECCデコー
ディング回路62へ転送し、ここでエラー訂正してか
ら、データIDの情報を抽出するようにしている。その
後、エラー訂正後のデータID情報は、デ・スクランブ
ル回路59(デ・スクランブル回路2000)、データ
配置部分交換部64を経てから、データID部およびI
ED部抽出部71へ転送される。
【0255】図29は、図16に例示されるような構造
のデータをデジタルストリームレコーダ(DVDストリ
ーマ)に記録した場合のセクタデータ構造を例示する図
である。
【0256】ストリームレコーディングにおいて使用す
るデータはパック構造を持ち、1ストリームパックのデ
ータサイズは1セクタと同じ2048バイトとすること
ができる。1つのストリームパックに相当するメインデ
ータ600は、パックヘッダ601と、PESヘッダ6
02と、サブストリームID603と、アプリケーショ
ンヘッダ604と、アプリケーションヘッダエクステン
ション605と、スタッフィングバイト606と、アプ
リケーションタイムスタンプATS付きのアプリケーシ
ョンパケット群(AP_PKTs)607とを含むこと
ができるようになっている。
【0257】アプリケーションパケット群(AP_PK
Ts)607は、図示しない先行ストリームパックの内
容から継続する部分AP_PKT6071と、最初のA
TS6072と、このATS6072が付された最初の
AP_PKT6073と、そのあとに続く1以上のAT
S6074+AP_PKT6075、ATS6076+
AP_PKT6077、および後続ストリームパック
(図29の最下段)に継続する部分AP_PKT607
8とを、含むことができる。
【0258】図30は、図29に示すようなデータ構造
でストリーム記録された媒体(DVD−RAMなど)か
らのデータ再生において、セクタの途中から再生を行う
場合のデ・スクランブル処理の一例を説明するフローチ
ャートである。
【0259】まず、ホストコンピュータ(図8の構成な
ら制御部41)から、ストリーム記録された特定の情報
記憶媒体(DVD−RAMなど)21に対して、アクセ
スすべきセクタが指定される(ステップST200)。
アクセスすべきセクタが指定されると、データIDのエ
ラーチェックを含むアクセス処理(図27参照)が実行
される(ステップST202)。
【0260】いま、図29のストリームパック600を
含むセクタの途中(位置PY)から再生したい場合を考
えてみる。この場合、位置PYの直前のAP_PKT6
075の末尾1バイト分のデータ6079を、デ・スク
ランブル処理のきっかけ(火種)として用いることがで
きる。
【0261】すなわち、図29の位置PXにあるデータ
6079の先頭から、再生したい情報(ATS6076
+AP_PKT6077以降)を含むアプリケーション
パケット群(AP_PKTs)6080を、例えば図2
1のデ・スクランブル回路2000に入力してやる。そ
して、再生開始位置PYのバイト位置より1バイト前の
位置PXから読み取りたい(再生したい)データの最後
まで、所定単位(ここでは1バイト単位)で抽出して、
これを(例えば図21に示すような構成のデ・スクラン
ブル回路2000により)デ・スクランブル処理する
(ステップST204)。
【0262】次に、このデ・スクランブル処理により得
られたビット列の最初の1バイト分(位置PX〜PY間
のデータ6079に相当)を捨てる(あるいは無視す
る)(ステップST206)。こうしてデ・スクランブ
ル処理のきっかけ(火種)を捨てた後のデータはスクラ
ンブル解除された位置PY以降のAP_PKT6080
になる。このAP_PKT6080(デ・スクランブル
後のデータ)が、ホストコンピュータ(制御部41)に
転送される(ステップST208)。
【0263】図31は、例えば図23のシステム構成に
おいて、データIDの間引き再生を行う場合の方法の一
例を説明するフローチャートである。
【0264】まず、ホストコンピュータ(図8の構成な
ら制御部41)から、ストリーム記録された特定の情報
記憶媒体(DVD−RAMなど)21に対して、再生範
囲が指定される(ステップST300)。この再生範囲
指定により、アクセスすべき1以上のセクタが特定され
る。続いて、データID読み取りの間引き回数が指定さ
れる(ステップST302)。この指定は、例えばn回
に1回データIDを読むとした場合の“n”を特定する
ことにより行われる。
【0265】次に、所定の再生方法(例えば図27のス
テップST131〜ST140)により媒体21へのア
クセスが開始される(ステップST304)。このアク
セスにおいてトラックオン制御(物理的なトラック外れ
を補正する制御)が実行される(ステップST30
6)。物理的なトラック外れが検出されれば(ステップ
ST308ノー)ステップST304に戻り、トラック
外れがなければ(ステップST308イエス)今現在が
データIDを(n回に1回)読むタイミングであるかど
うかチェックされる(ステップST310)。
【0266】(n回に1回)データIDを読むタイミン
グであれば(ステップST310イエス)、特定データ
(図17または図19の位置P12〜P13にあるデー
タ)が先頭にコピー挿入され、コピー挿入されたデータ
をデ・スクランブル開始のきっかけ(火種)として、デ
ータIDおよびIEDのビット列がデ・スクランブルさ
れる。そして、デ・スクランブル後に、先頭にコピー挿
入されたデータ部分(火種)が捨てられ(あるいは無視
され)、データIDの再生が行われる(ステップST3
12)。一方、データIDを読むタイミングでなければ
(ステップST310ノー)、データID・1、IED
2、予約エリア5(または著作権管理情報8b)を避け
てセクタデータの途中からデ・スクランブル処理がなさ
れ、メインデータ6の再生が行われる(ステップST3
14)。
【0267】ステップST304〜ST314の処理は
データ再生中(ステップST316イエス)反復され
る。データ再生が終了すれば(ステップST316ノ
ー)、図31の処理は終了する。
【0268】<<各実施の形態による効果>>書替可能
な情報記憶媒体21に対しては、データIDのスクラン
ブルに関係し同期コードの選択に関係する情報が、書き
替え毎に変化し得る(ランダムに変化する情報を含んで
いる)データ構造となっている。このため、情報記憶媒
体21上に記録されるセクタスクランブル後のデータI
D情報および同期コードが書き替え毎に変化するように
なり、媒体記録膜の物質流動や金属疲労に起因する再生
信号劣化が生じ辛くなる。このことから、書き替え可能
回数が増える。
【0269】この発明によらない現世代のDVDでは、
同期コードの設定はDSV値に対応して2種類のテーブ
ルの中からどちらかを選択するしかなかった。すなわ
ち、書替可能な情報記憶媒体21上で情報を書き替える
場合、選択肢が2種類しかなかったために常に同じ同期
コードが選択される可能性が高かった。このことから同
一の同期コードが繰り返し使用される確率が高くなり、
記録膜の物質流動や金属疲労に起因する再生信号劣化が
生じ易くなって、書き替え可能回数の上限を高めるのが
難しかった。
【0270】これに対し、この発明の実施の形態では、
DSV値だけでなく、プリセットデータ4の下位nビッ
ト27(あるいは著作権管理情報8の一部8aの下位n
ビット28)も利用して、多種類のパターンの中から同
期コードを選択することも可能にしている。このため、
情報の書き替えに対して同一の同期コードが繰り返し使
われる可能性を低くできる。その結果、書き替え毎に異
なる同期コードが記録される確率が高まるため、記録膜
の物質流動や金属疲労に起因する再生信号劣化が生じ辛
くなり、書き替え可能回数が増える。
【0271】また再生用の情報記憶媒体22に対して
は、書替可能な情報記憶媒体で利用した可変情報(デー
タタイプ3およびプリセットデータ4)と同じ場所に固
定情報(著作権管理情報8a)を配置するため、書替可
能情報記憶媒体21と再生専用情報記憶媒体22との間
で、再生処理の互換性を確保しあるいは共通性を高める
ことができる。
【0272】また、早いアクセス速度を確保するため、
セクタ毎の識別情報を有するデータIDを、各セクタ内
の先頭位置に配置している。このデータIDは情報の書
き替え毎に変化しないので、このデータIDを先頭に配
置したままスクランブルを掛けたのでは、スクランブル
後のデータIDのパターンが情報の書き替え毎に変化し
ない。しかし、書き替え毎に変化するプリセットデータ
4を含む部分をセクタ先頭に配置替えした後にスクラン
ブルを掛けると、スクランブルを掛けた後のデータID
のパターンが変化する。その結果、書替可能媒体の記録
膜の物質流動や金属疲労に起因する再生信号劣化が生じ
辛くなり、書き替え可能回数が増える。
【0273】また、再生専用情報記憶媒体22では、先
頭位置に持ってくる情報が著作権管理情報の少なくとも
一部(8a)となる。この情報(8a)は固定情報であ
り変化しないが、再生専用情報記憶媒体22では情報の
反復書き替えは行われないので、この固定情報を先頭に
してスクランブルを掛けても、前記「記録膜の物質流動
や金属疲労に起因する再生信号劣化」という問題は生じ
ない。
【0274】このように、一旦セクタ毎のデータ配置を
行った後、部分的な配置替えにより“再生専用”と“記
録可能用”の同じ場所の同じデータサイズ部分をデータ
IDよりも前に移動させた後でセクタスクランブルを掛
けることにより、書替可能情報記憶媒体21と再生専用
情報記憶媒体22との間の再生処理の互換性を確保しあ
るいは共通性を高めることができる。
【0275】さらに、この発明の実施の形態で採用する
次世代DVDに適したセクタデータ構造は、現世代DV
Dのデータ構造とほぼ一致しているため、現世代DVD
との間の共通性が保てる。その結果、この発明の実施の
形態を利用した装置(例えば高精細DVDビデオプレー
ヤ/レコーダ)と従来の装置(例えばNTSCレベルの
DVDビデオプレーヤ/レコーダ)とで主要構成(ハー
ドウエアおよび/またはソフトウエア)の兼用化が可能
となり、安価にしかも短納期で製品開発が可能となる。
【0276】この発明の実施の形態では、データIDが
スクランブルされた形で情報記憶媒体に記録されるた
め、アクセス制御に用いるデータID情報の検出が難し
くなっている。その対策として、スクランブルされたデ
ータIDの位置をその直前に存在する同期コードを用い
て検索し、検索された同期コードの後からデータIDま
で(またはそのIDエラー検出コードIED2まで)を
リアルタイムでデ・スクランブルする。これにより、速
やかにデータID情報を読み取ることが可能となる結
果、高速なアクセス制御が可能となる。
【0277】さらに、この発明の実施の形態では、デー
タIDがスクランブルされた形で情報記憶媒体に記録さ
れるため、連続再生時のトラック外れ検出に用いるデー
タID情報の検出も難しくなっている。その対策とし
て、スクランブルされたデータIDの位置をその直前に
存在する同期コードを用いて検索し、検索された同期コ
ードの後からデータIDまで(またはIED2まで)を
リアルタイムでデ・スクランブルする。これにより、速
やかにデータID情報を読み取ることが可能となる結
果、高速なトラック外れ検出が可能となる。
【0278】<<各実施の形態に即した本願発明のまと
め>> (01)<特定データを利用してスクランブルする方法
>1または複数ビットで構成される第1データ(図16
の1、2;または図18の1、2)と、1または複数ビ
ットで構成される第2データ(図16の3、4;または
図18の8a)と、1または複数ビットで構成される第
3データ(図16の5、6、7;または図18の8b、
6、7)とで構成されるデータ群(図16または図18
のセクタデータ)のビット配列をスクランブルするもの
において、前記第2データ(図16の3、4;または図
18の8a)をスクランブル開始のための特定データ
(SD−AまたはSD−B)として用いて、前記データ
群(セクタデータ)の少なくとも一部(一部のデータの
例としては、例えば図16のデータID・1からメイン
データ6の途中まで;あるいは図29のATS6076
から始まるAP_PKT群6080)のビット配列をス
クランブルする(図24のST109R;または図25
のST109P)ように構成したことを特徴とするスク
ランブル方法。
【0279】<(01)の効果>現行DVDのセクタ内
データ構造との間の互換性を確保できるため、既存の情
報記録再生装置または既存の情報再生装置に用いられて
いる変復調回路が兼用でき、情報記録再生装置あるいは
情報再生装置を安価に製造できる。
【0280】[注釈]現行DVDのセクタ内の先頭位置
に配置されるデータIDデータを利用してセクタ内デー
タのスクランブルを掛けた場合には、このデータIDデ
ータが常に一定なデータを取るため、書き換え可能な情
報記憶媒体に対して同じデータの書き換えを行うと常に
スクランブル後のデータが一致するため(相変化膜など
の)記録膜内の金属疲労や物質流動による特性劣化が生
じる。現行DVDのセクタ構造における非先頭位置とし
て7バイト目から12バイト目に存在する書き換え可能
な情報記憶媒体(DVD−RAM、DVD−RW)にお
ける“予約領域RSV”、再生専用の情報記憶媒体(D
VD−ROM)における“著作権管理情報CPR_MA
I”データを利用することで常に一定なデータIDデー
タを使わず、かつ現行DVDのセクタ内データ構造との
間の互換性が確保できる。
【0281】(02)<スクランブルする単位を有限ビ
ット長(8ビット)としエラー伝搬距離を制限;スクラ
ンブル処理にループを持たせない>前記スクランブル
が、有限ビット長(例えば8ビット)を単位として行わ
れる(図20または図22の1000)ように構成した
ことを特徴とする「(01)」の方法。
【0282】<(02)の効果>エラー伝搬距離の最大
値が制限されている(例えば図20、図21の実施の形
態によればエラー伝搬距離は8ビットに制限される)の
で、情報記憶媒体上の欠陥やゴミ・傷などの影響で復調
前の生データ内の1箇所にエラーが生じた場合でもその
影響が広範囲に渡らずに復調が出来るため、再生信号の
信頼性を向上できる。
【0283】(03)<特定データを先頭にコピー挿入
してスクランブルする方法>前記特定データ(SD−A
またはSD−B)を前記第1データ(1、2)の前にコ
ピー挿入し(図16(a)(b)および図24のST1
08R;または図18(a)(b)および図25のST
108P)、このコピー挿入された特定データ(SD−
AまたはSD−B)の先頭から、前記データ群(セクタ
データ)のビット配列に対するスクランブルを開始する
(図24のST109R;または図25のST109
P)ように構成したことを特徴とする「(01)」また
は「(02)」の方法。
【0284】(04)<スクランブル後に、先頭にコピ
ー挿入された特定データを削除する方法>前記データ群
(セクタデータ)のビット配列に対するスクランブルが
終了したら、先頭にコピー挿入された特定データ部分
(SD−A=図16(b)の先頭3、4;またはSD−
B=図18(b)の先頭8a)を取り除く(図16
(b)および図24のST110R;または図18
(b)および図25のST110P)ように構成したこ
とを特徴とする「(03)」の方法。
【0285】(05)<特定データ部分が時変データ>
前記特定データ部分(SD−A)が、データの書き替え
毎に内容が変化し得る内容可変のデータ(図16の3、
4)を含むことを特徴とする「(01)」〜「(0
4)」の方法。
【0286】<(05)の効果>特定範囲内のデータは
データの書き換え毎にデータ内容が変化するため、書き
換え毎にスクランブル後のセクタ内のデータが変化し、
書き換え毎にデータが一致した場合に生じる(相変化膜
などの)記録膜内の金属疲労や物質流動による特性劣化
が生じ辛くし、情報記憶媒体の可能書き換え回数を大幅
に向上させることが可能となる。
【0287】(06)<特定データ部分が固定データ>
前記特定データ部分(SD−B)が、内容固定のデータ
あるいは内容が書き替えられない著作権保護情報を含む
データ(図18の8a)を含むことを特徴とする「(0
1)」〜「(05)」の方法。
【0288】(07)<データ変調>前記先頭にコピー
挿入された特定データ部分(SD−AまたはSD−B)
が取り除かれたスクランブルデータ(図16(c)の1
1;または図18(c)の12)を所定の方法(図23
のラン・レングス・リミテッドRLL)で変調する(図
7または図23の51;図24または図25のST11
1)ように構成したことを特徴とする「(04)」〜
「(06)」の方法。
【0289】(08)<ROM/RAM/RW/Rディ
スク;またはROM/RAMハイブリッドディスク>
「(07)」の方法で変調されたデータが記録されるよ
うに構成されたことを特徴とする情報記憶媒体(図16
の21または図18の22)。
【0290】<(08)の効果>再生専用情報記憶媒体
および書替可能情報記憶媒体のいずれに対しても、セク
タ内の同じ位置に存在するデータを用いてスクランブル
を掛けるため、再生専用情報記憶媒体と書替可能情報記
憶媒体との間の互換性が良い。従って再生専用情報記憶
媒体用のスクランブル変復調回路と書替可能情報記憶媒
体用のスクランブル変復調回路の兼用化が可能となり、
情報記録再生装置および情報再生装置の低コスト化が図
れる。
【0291】(09)「(01)」〜「(07)」の方
法によるスクランブルを行う(図24のST108R〜
ST110R;または図25のST108P〜ST11
0P)ように構成されたことを特徴とするスクランブル
装置(図20または図22の1000)。
【0292】(10)「(01)」〜「(07)」の方
法により得られたデータを、「(08)」の情報記憶媒
体に記録するように構成したことを特徴とする記録装置
(図7または図23の上半分)。
【0293】(11)<特定範囲のデータを用いてスク
ランブルする装置>エラー伝搬距離が制限(例えば8ビ
ットに制限)された変調回路(図20の1000と図2
3の51)または復調回路(図21の2000と図23
の52)を用いて、情報記憶媒体(21または22)に
対して所定のデータ単位(図16(c)または図18
(c)あるいは図29のセクタデータ単位)で記録もし
くは再生を行うものにおいて、前記所定のデータ単位
(セクタデータ単位)の非先頭部(図16(a)または
図18(a)のP12〜P13;あるいは図29の60
79)に配置される特定範囲のデータ(SD−Aまたは
SD−B)を用いて、前記所定のデータ単位(セクタデ
ータ単位)内の少なくとも一部のデータ(一部のデータ
の例としては、例えば図16のデータID・1からメイ
ンデータ6の途中まで;あるいは図29のATS607
6から始まるAP_PKT群6080)の変調または復
調を行い、変調後または復調後のデータ(図16(d)
または図18(d))を前記情報記憶媒体への記録また
は前記情報記憶媒体からの再生に用いるように構成した
ことを特徴とする情報記録再生装置。
【0294】(12)<特定データを利用してデ・スク
ランブルする方法>1または複数ビットで構成される第
1データ(図16の1、2;または図18の1、2;あ
るいは図29の6076)と、1または複数ビットで構
成される第2データ(図16の3、4;または図18の
8a;あるいは図29の6079)と、1または複数ビ
ットで構成される第3データ(図16の5、6、7;ま
たは図18の8b、6、7;あるいは図29の607
7、6078)との内容を含んでスクランブルされた所
定単位(セクタ単位)のスクランブルデータ(図17
(c)の17;または図19(c)の18;あるいは図
29の600)をデ・スクランブルするものにおいて、
前記第2データ(図16の3、4;または図18の8
a;あるいは図29の6079)に対応した位置(P1
2〜P13;あるいはPX〜PY)にあるデータをデ・
スクランブル開始のための特定データ(SD−Aまたは
SD−Bあるいは6079)として用いて、前記スクラ
ンブルデータの少なくとも一部のビット配列(例えば図
16のデータID・1からメインデータ6の途中まで;
あるいは図29のATS6076から始まるAP_PK
T群6080)をデ・スクランブルする(図26のST
127;あるいは図30のST204)ように構成した
ことを特徴とするデ・スクランブル方法。
【0295】(13)<デ・スクランブルする単位を有
限ビット長(8ビット)としエラー伝搬距離を制限;デ
・スクランブル処理にループを持たせない>前記デ・ス
クランブルが、有限ビット長(例えば8ビット)を単位
として行われる(図21または図22の2000)よう
に構成したことを特徴とする「(12)」の方法。
【0296】<(13)の効果> (a)エラー伝搬距離の最大値が制限されているので情
報記憶媒体上の欠陥やゴミ・傷などの影響で復調前の生
データ内の1箇所にエラーが生じた場合でもその影響が
広範囲に渡らずに復調が出来るため、再生信号の信頼性
を向上できる。
【0297】(b)エラー伝搬距離の最大値が制限され
ているので上記所定単位のスクランブルデータ(セク
タ)内での特定範囲のデータから復調を開始すること
で、その特定範囲データを利用して上記所定の記録/再
生単位(セクタ単位)(セクタ)内のデータの復調が行
える。
【0298】その結果、(イ)現行DVDとの間のセク
タ内の互換性が確保でき、(ロ)既存の情報記録再生装
置または既存の情報再生装置に用いられている変調/復
調回路と兼用でき、(ハ)その結果として情報記録再生
装置あるいは情報再生装置を安価に製造できる。
【0299】(14)<特定データを先頭にコピー挿入
してデ・スクランブルする方法>前記特定データ(SD
−AまたはSD−B)を前記所定単位のスクランブルデ
ータ(17または18)の前にコピー挿入し(図17
(d)の3、4または図18(d)の8a;および図2
6のST126)、このコピー挿入された特定データ
(SD−AまたはSD−B)の先頭から、前記所定単位
のスクランブルデータ(17または18)のビット配列
に対するデ・スクランブルを開始する(図26のST1
27;図27のST136;または図28のST15
7)ように構成したことを特徴とする「(12)」また
は「(13)」の方法。
【0300】(15)<デ・スクランブル後に、先頭に
コピー挿入された特定データを削除する方法>前記所定
単位のスクランブルデータ(17または18)のビット
配列に対するデ・スクランブルが終了したら、先頭にコ
ピー挿入された特定データ部分(図17(d)の先頭
3、4=SD−A;または図19(d)の先頭8a=S
D−B)のデータを捨てる(図26のST127)よう
に構成したことを特徴とする「(14)」の方法。
【0301】(16)<特定データ部分が時変データ>
前記特定データ部分(SD−A)が、データの書き替え
毎に内容が変化し得る内容可変のデータ(図16の3、
4)を含むことを特徴とする「(12)」〜「(1
5)」の方法。
【0302】(17)<特定データ部分が固定データ>
前記特定データ部分(SD−B)が、内容固定のデータ
あるいは内容が書き替えられない著作権保護情報を含む
データ(図18の8a)を含むことを特徴とする「(1
2)」〜「(16)」の方法。
【0303】(18)「(12)」〜「(17)」の方
法により前記所定単位のスクランブルデータ(17また
は18)のビット配列に対するデ・スクランブルを行う
(図26のST126)ように構成されたことを特徴と
するデ・スクランブル装置(図21または図22の20
00)。
【0304】(19)「(08)」の情報記憶媒体(2
1または22)から記録データ(図17(b)または図
19(b))を再生して復調し(図26のST122〜
ST124)、復調された前記所定単位のスクランブル
データ(17または18)のビット配列に対するデ・ス
クランブルを行う(図26のST126)ように構成さ
れたことを特徴とする情報再生装置(図8または図23
の下半分)。
【0305】(20)情報記憶媒体(21または22)
に対して所定の記録/再生単位(セクタ単位)でデータ
の記録もしくは再生を行い、エラー伝搬距離が制限(例
えば8ビットに制限)された変調回路(図23の100
0+51)または復調回路(図23の52+2000)
を用いて情報記憶媒体に記録するデータに対する変調ま
たは復調を行うものにおいて、前記所定の記録/再生単
位(セクタ単位)内での非先頭部(図17のP12〜P
13;または図19のP12〜P13;あるいは図29
のPX〜PY)に配置される特定範囲内のデータ(図1
7の3、4;または図19の8a;あるいは図29の6
079)を用いて前記所定の記録/再生単位(セクタ単
位)内の少なくとも一部(例えば図16のデータID・
1からメインデータ6の途中まで;あるいは図29のA
TS6076から始まるAP_PKT群6080)のデ
ータの復調を行うように構成したことを特徴とするデー
タ処理方法。
【0306】(21)<セクタ先頭から復調>情報記憶
媒体(21または22)に対して所定の記録/再生単位
(セクタ単位)でデータの記録もしくは再生を行い、エ
ラー伝搬距離が制限(例えば8ビットに制限)された変
調回路(図23の1000+51)または復調回路(図
23の52+2000)を用いて情報記憶媒体に記録す
るデータに対する変調または復調を行うものにおいて、
前記所定の記録/再生単位(セクタ単位)内での非先頭
部の特定範囲内(図17のP12〜P13;または図1
9のP12〜P13)のデータ(図17の3、4;また
は図19の8a)を復調する第1の復調ステップ(図2
6のST124)と;前記第1の復調ステップで復調し
たデータを用いて、前記特定範囲内のデータ(3、4;
または8a)も含め、前記所定の記録/再生単位(セク
タ単位)の先頭(図17(d)または図19(d)の先
頭)から、前記所定の記録/再生単位(セクタ単位)内
のデータを復調する第2の復調ステップ(図26のST
126〜ST127)とを含むことを特徴とするデータ
処理方法。
【0307】(22)<セクタ途中から復調>情報記憶
媒体(21または22)に対して所定の記録/再生単位
(図29のセクタ単位またはパック単位)でデータの記
録もしくは再生を行い、エラー伝搬距離が制限(例えば
8ビットに制限)された変調回路(図23の1000+
51)または復調回路(図23の52+2000)を用
いて情報記憶媒体に記録されるデータに対する変調また
は復調を行うものにおいて、前記エラー伝搬距離が制限
された変調回路(図20)により変調されたデータが記
録された情報記憶媒体(21または22)から再生され
たデータ(図17(b)または図19(b);あるいは
図29の600)に対して、前記所定の記録/再生単位
(セクタ単位またはパック単位)内の途中(図29のP
X)から復調を行い、復調後のデータを処理する(図3
0のST204〜ST206)ことを特徴とするデータ
処理方法。
【0308】<(22)の効果> (A)現行DVD規格においては、ID情報(データI
D情報)は“セクタ番号”情報以外は同一ECCブロッ
ク内でほぼ共通の情報が記録されている。また、再生途
中でトラック外れが生じない場合には常に次に再生され
る“セクタ番号”情報は予想される。従って、情報記憶
媒体から再生されるデータのエラーが少なく、トラック
外れが生じない場合には、ECCブロック内でID情報
(データID情報)を間引き再生できる。
【0309】また、図8の情報記録再生部41は必ずし
も情報記憶媒体21、22のID情報(データID情
報)が記録された場所から再生開始できる訳ではなく、
セクタ内の途中から再生開始した場合には次のID情報
(データID情報1)を再生するまで再生し続け(復調
を行わずに待ち続け)、次のID情報(データID情報
1)から初めて再生を開始していた。しかし、エラー伝
搬距離が制限(例えば8ビットに制限)された(つまり
エラー伝搬距離に制限特性を有する)変調回路または復
調回路を使用すれば、セクタ内の除いたID情報(デー
タID情報1)の途中から再生開始が行えるため、上記
の待ち時間がなく、再生処理を高速に行うことが可能と
なる。
【0310】(B)DVDフォーラムで検討されたスト
リーム規格においては、1個のセクタ内にそれぞれ1個
のストリームパックが記録され、更に1個のストリーム
パック内に複数のアプリケーションパケット(AP_P
KT)が記録される。エラー伝搬距離に制限特性を有す
る変調回路を用いて変調された後のデータが記録された
情報記憶媒体に対しては、この発明に実施によりセクタ
の途中から再生できるため、ストリームパック内に記録
された途中のアプリケーションパケット(AP_PK
T)から再生・復調を行うことで、(セクタの先頭から
復調開始するまで待つ方法に比べて)高速に所定のアプ
リケーションパケット(AP_PKT)の情報再生が行
える。
【0311】なお、この場合にはセクタ内の最初の部分
は復調されてないが、ECCブロックの行毎のPI(Pa
rity of Inner-code)情報のみを用いて行単位のエラー
訂正を行うことで、再生データの信頼性を向上させるこ
とができる。
【0312】なお、この発明は上記各実施の形態に限定
されるものではなく、その実施の段階ではその要旨を逸
脱しない範囲で種々な変形・変更が可能である。また、
各実施の形態は可能な限り適宜組み合わせて実施されて
もよく、その場合組み合わせによる効果が得られる。
【0313】さらに、上記実施の形態には種々な段階の
発明が含まれており、この出願で開示される複数の構成
要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出
され得る。例えば、実施の形態に示される全構成要件か
ら1または複数の構成要件が削除されても、この発明の
効果あるいはこの発明の実施に伴う効果のうち少なくと
も1つが得られるときは、この構成要件が削除された構
成が発明として抽出され得るものである。
【0314】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば、
データIDも含めてセクタスクランブルを掛けるデータ
構造を採用する書替可能媒体と同様なデータ構造で再生
用情報媒体のセクタスクランブルを掛けることで、両者
のデータ構造上の共通性を高めた情報媒体を提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】書替可能情報記憶媒体に書き込まれるセクタデ
ータのスクランブル処理の一例を説明する図。
【図2】書替可能情報記憶媒体から再生されたセクタデ
ータのデ・スクランブル処理の一例を説明する図。
【図3】再生専用情報記憶媒体に書き込まれるセクタデ
ータのスクランブル処理の一例を説明する図。
【図4】再生専用情報記憶媒体から再生されたセクタデ
ータのデ・スクランブル処理の一例を説明する図。
【図5】書替可能情報記憶媒体または再生専用情報記憶
媒体に記録されるセクタデータの同期コード選択方法に
ついて説明する図。
【図6】該当セクタの同期コード検出、該当セクタに記
録されたIEDを用いたデータIDのエラーチェック、
およびデータIDの情報を用いたアクセス制御あるいは
連続再生時のトラック外れ検出を説明する図。
【図7】書替可能情報記憶媒体または再生専用情報記憶
媒体に対する情報記録系の構成を説明するブロック図。
【図8】書替可能情報記憶媒体または再生専用情報記憶
媒体に対する情報再生系の構成を説明するブロック図。
【図9】図7のスクランブル回路57の具体例を示す回
路図。
【図10】図8のデ・スクランブル回路58(または5
9)の具体例を示す回路図。
【図11】書替可能情報記憶媒体への書き込みデータ作
成手順の一例を説明するフローチャート図。
【図12】再生専用情報記憶媒体への書き込みデータ作
成手順の一例を説明するフローチャート図。
【図13】書替可能情報記憶媒体または再生専用情報記
憶媒体からデータを再生する手順の一例を説明するフロ
ーチャート図。
【図14】書替可能情報記憶媒体または再生専用情報記
憶媒体に対するアクセス制御方法の一例を説明するフロ
ーチャート図。
【図15】書替可能情報記憶媒体または再生専用情報記
憶媒体における連続再生時のトラック外れ検出方法の一
例を説明するフローチャート図。
【図16】書替可能情報記憶媒体に書き込まれるセクタ
データのスクランブル処理の他例を説明する図。
【図17】書替可能情報記憶媒体から再生されたセクタ
データのデ・スクランブル処理の他例を説明する図。
【図18】再生専用情報記憶媒体に書き込まれるセクタ
データのスクランブル処理の他例を説明する図。
【図19】再生専用情報記憶媒体から再生されたセクタ
データのデ・スクランブル処理の他例を説明する図。
【図20】図16(b)または図18(b)のデータを
スクランブルする回路1000の一例を示す回路図。
【図21】図17(d)または図19(d)のデータを
デ・スクランブルする回路2000の一例を示す回路
図。
【図22】例えば図18(b)のデータをスクランブル
し、図19(d)のデータをデ・スクランブルする回路
1000、2000の他例を示す回路図。
【図23】図20〜図22の回路を利用した記録/再生
システムの構成を例示するブロック図。
【図24】書替可能情報記憶媒体への書き込みデータ作
成手順の他例を説明するフローチャート図。
【図25】再生専用情報記憶媒体への書き込みデータ作
成手順の他例を説明するフローチャート図。
【図26】書替可能情報記憶媒体または再生専用情報記
憶媒体からデータを再生する手順の他例を説明するフロ
ーチャート図。
【図27】書替可能情報記憶媒体または再生専用情報記
憶媒体に対するアクセス制御方法の他例を説明するフロ
ーチャート図。
【図28】書替可能情報記憶媒体または再生専用情報記
憶媒体における連続再生時のトラック外れ検出方法の他
例を説明するフローチャート図。
【図29】図16に例示されるような構造のデータをデ
ジタルストリームレコーダ(DVDストリーマ)に記録
した場合のセクタデータ構造を例示する図。
【図30】図29に示すようなデータ構造でストリーム
記録された媒体(DVD−RAMなど)からのデータ再
生において、セクタの途中から再生を行う場合のデ・ス
クランブル処理の一例を説明するフローチャート図。
【図31】例えば図23のシステム構成において、デー
タIDの間引き再生を行う場合の方法の一例を説明する
フローチャート図。
【符号の説明】
1…データID;2…IED(IDエラー検出コー
ド);3…データタイプ;4…プリセットデータ;5…
予約エリア;6…メインデータ;7…EDC(エラー検
出コード);8…著作権管理情報(CPR_MAI);
11…変調前のスクランブルデータ(書替可能媒体
用);17…変調後のスクランブルデータ(書替可能媒
体用);12…変調前のスクランブルデータ(再生専用
媒体用);18…変調前のスクランブルデータ(再生専
用媒体用);13、14…変調後のデータ;19…同期
コード;21…書替可能情報記憶媒体(DVD−RA
M、DVD−RWなど);22…再生専用(または一旦
書き込みしたら以後は再生しかできない)情報記憶媒体
(DVD−ROM、DVD−Rなど);20…同期コー
ド選択テーブル;23、24…DSV(デジタル・サム
・バリュー)値;27…プリセットデータ4の下位nビ
ット;28…著作権管理情報8aの下位nビット;31
〜34…セクタ;20、44、46〜48…同期情報付
加手段;91、101…シフトレジスタ回路;93、1
03…スイッチアレイ;95、105…加算回路アレ
イ;1000…スクランブル回路;2000…デ・スク
ランブル回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大澤 英昭 神奈川県川崎市幸区柳町70番地 株式会社 東芝柳町事業所内 (72)発明者 佐藤 裕治 神奈川県川崎市幸区柳町70番地 株式会社 東芝柳町事業所内 (72)発明者 小島 正 神奈川県川崎市幸区柳町70番地 株式会社 東芝柳町事業所内 Fターム(参考) 5C052 AA02 AA04 AB03 AB05 AB09 CC06 DD04 5D044 AB01 BC02 CC06 DE02 DE31 DE48 DE55 DE61 DE68 EF05 GK12 GK17 GL18

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1または複数ビットで構成される第1デー
    タと、1または複数ビットで構成される第2データと、
    1または複数ビットで構成される第3データとで構成さ
    れるデータ群のビット配列をスクランブルするものにお
    いて、 前記第2データをスクランブル開始のための特定データ
    として用いて、前記データ群の少なくとも一部のビット
    配列をスクランブルするように構成したことを特徴とす
    るスクランブル方法。
  2. 【請求項2】 前記スクランブルが、有限ビット長を単
    位として行われるように構成したことを特徴とする請求
    項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記特定データを前記第1データの前に
    コピー挿入し、このコピー挿入された特定データの先頭
    から、前記データ群のビット配列に対するスクランブル
    を開始するように構成したことを特徴とする請求項1ま
    たは請求項2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記データ群のビット配列に対するスク
    ランブルが終了したら、先頭にコピー挿入された特定デ
    ータ部分を取り除くように構成したことを特徴とする請
    求項3に記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記特定データ部分が、データの書き替
    え毎に内容が変化し得る内容可変のデータを含むことを
    特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記
    載の方法。
  6. 【請求項6】 前記特定データ部分が、内容固定のデー
    タあるいは内容が書き替えられない著作権保護情報を含
    むデータを含むことを特徴とする請求項1ないし請求項
    5のいずれか1項に記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記先頭にコピー挿入された特定データ
    部分が取り除かれたスクランブルデータを所定の方法で
    変調するように構成したことを特徴とする請求項4ない
    し請求項6のいずれか1項に記載の方法。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の方法で変調されたデー
    タが記録されるように構成されたことを特徴とする情報
    記憶媒体。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし請求項7のいずれか1項
    に記載の方法によるスクランブルを行うように構成され
    たことを特徴とするスクランブル装置。
  10. 【請求項10】 請求項1ないし請求項7のいずれか1
    項に記載の方法により得られたデータを、請求項8に記
    載の情報記憶媒体に記録するように構成したことを特徴
    とする記録装置。
  11. 【請求項11】エラー伝搬距離が制限された変調回路ま
    たは復調回路を用いて、情報記憶媒体に対して所定のデ
    ータ単位で記録もしくは再生を行うものにおいて、 前記所定のデータ単位の非先頭部に配置される特定範囲
    のデータを用いて、前記所定のデータ単位内の少なくと
    も一部のデータの変調または復調を行い、変調後または
    復調後のデータを前記情報記憶媒体への記録または前記
    情報記憶媒体からの再生に用いるように構成したことを
    特徴とする情報記録再生装置。
  12. 【請求項12】1または複数ビットで構成される第1デ
    ータと、1または複数ビットで構成される第2データ
    と、1または複数ビットで構成される第3データとの内
    容を含んでスクランブルされた所定単位のスクランブル
    データをデ・スクランブルするものにおいて、 前記第2データに対応した位置にあるデータをデ・スク
    ランブル開始のための特定データとして用いて、前記ス
    クランブルデータの少なくとも一部のビット配列をデ・
    スクランブルするように構成したことを特徴とするデ・
    スクランブル方法。
  13. 【請求項13】 前記デ・スクランブルが、有限ビット
    長を単位として行われるように構成したことを特徴とす
    る請求項12に記載の方法。
  14. 【請求項14】 前記特定データを前記所定単位のスク
    ランブルデータの前にコピー挿入し、このコピー挿入さ
    れた特定データの先頭から、前記所定単位のスクランブ
    ルデータのビット配列に対するデ・スクランブルを開始
    するように構成したことを特徴とする請求項12または
    請求項13に記載の方法。
  15. 【請求項15】 前記所定単位のスクランブルデータの
    ビット配列に対するデ・スクランブルが終了したら、先
    頭にコピー挿入された特定データ部分のデータを捨てる
    ように構成したことを特徴とする請求項14に記載の方
    法。
  16. 【請求項16】 前記特定データ部分が、データの書き
    替え毎に内容が変化し得る内容可変のデータを含むこと
    を特徴とする請求項12ないし請求項15のいずれか1
    項に記載の方法。
  17. 【請求項17】 前記特定データ部分が、内容固定のデ
    ータあるいは内容が書き替えられない著作権保護情報を
    含むデータを含むことを特徴とする請求項12ないし請
    求項16のいずれか1項に記載の方法。
  18. 【請求項18】 請求項12ないし請求項17のいずれ
    か1項に記載の方法により前記所定単位のスクランブル
    データのビット配列に対するデ・スクランブルを行うよ
    うに構成されたことを特徴とするデ・スクランブル装
    置。
  19. 【請求項19】 請求項8に記載の情報記憶媒体から記
    録データを再生して復調し、復調された前記所定単位の
    スクランブルデータのビット配列に対するデ・スクラン
    ブルを行うように構成されたことを特徴とする情報再生
    装置。
  20. 【請求項20】情報記憶媒体に対して所定の記録/再生
    単位でデータの記録もしくは再生を行い、エラー伝搬距
    離が制限された変調回路または復調回路を用いて情報記
    憶媒体に記録するデータに対する変調または復調を行う
    ものにおいて、 前記所定の記録/再生単位内での非先頭部に配置される
    特定範囲内のデータを用いて前記所定の記録/再生単位
    内の少なくとも一部のデータの復調を行うように構成し
    たことを特徴とするデータ処理方法。
  21. 【請求項21】情報記憶媒体に対して所定の記録/再生
    単位でデータの記録もしくは再生を行い、エラー伝搬距
    離が制限された変調回路または復調回路を用いて情報記
    憶媒体に記録するデータに対する変調または復調を行う
    ものにおいて、 前記所定の記録/再生単位内での非先頭部の特定範囲内
    のデータを復調する第1の復調ステップと;前記第1の
    復調ステップで復調したデータを用いて、前記特定範囲
    内のデータも含め、前記所定の記録/再生単位の先頭か
    ら、前記所定の記録/再生単位内のデータを復調する第
    2の復調ステップとを含むことを特徴とするデータ処理
    方法。
  22. 【請求項22】情報記憶媒体に対して所定の記録/再生
    単位でデータの記録もしくは再生を行い、エラー伝搬距
    離が制限された変調回路または復調回路を用いて情報記
    憶媒体に記録されるデータに対する変調または復調を行
    うものにおいて、 前記エラー伝搬距離が制限された変調回路により変調さ
    れたデータが記録された情報記憶媒体から再生されたデ
    ータに対して、前記所定の記録/再生単位内の途中から
    復調を行い、復調後のデータを処理することを特徴とす
    るデータ処理方法。
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