JP2002357550A - プローブ及びそれを用いたラマン分光装置 - Google Patents

プローブ及びそれを用いたラマン分光装置

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JP2002357550A
JP2002357550A JP2001165133A JP2001165133A JP2002357550A JP 2002357550 A JP2002357550 A JP 2002357550A JP 2001165133 A JP2001165133 A JP 2001165133A JP 2001165133 A JP2001165133 A JP 2001165133A JP 2002357550 A JP2002357550 A JP 2002357550A
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JP2001165133A
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English (en)
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Hideo Tashiro
英夫 田代
Koyo Ozaki
幸洋 尾崎
Teruki Ikeda
照樹 池田
Kanji Fujiwara
幹治 藤原
Susumu Nakamura
進 中村
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Jasco Corp
RIKEN Institute of Physical and Chemical Research
Original Assignee
Jasco Corp
RIKEN Institute of Physical and Chemical Research
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、各種機能等の変更を既存の
光学系等の構成部材を有効に用い、安価で行なえるプロ
ーブを提供することにある。 【解決手段】所望の機能が得られるように選択された複
数のブロックより構成され、該各ブロックにそれぞれ所
望の光学系構成部材が収容され、該選択された各ブロッ
ク32a,32b,32c,32dの一体化及びその分
解を可能にする一時固定手段38a,38bを備え、一
部のブロック構成を変更可能にしたことを特徴とするプ
ローブ18。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はプローブ及びそれを
用いたラマン分光装置、特にプローブの構造の改良に関
する。
【0002】
【従来の技術】物質に特定の波長の光を照射すると、そ
の照射光は散乱され、その一部は照射光の波長とは異な
るラマン散乱光となる。このラマン散乱光は、試料を構
成する分子の振動や回転に基づいてある決まった波数に
表れ、その分子に特有であるため、物質の同定が可能で
ある。また、ラマン強度は、照射光の強度、分子数(濃
度)に比例するため試料中の特定成分の定量も可能であ
る。このため、従来より各種のラマン分光装置が開発さ
れており、各種測定、分析に用いられている。
【0003】例えば、光源からの励起光を試料に照射す
る照射部、試料からのラマン散乱光を集光する集光部等
の光学系構成部材が収容された一体型プローブと、該ラ
マン散乱光を分光分析する分析部との間を光ファイバに
より接続したラマン分光装置が開発されている。
【0004】したがって、このようなラマン分光装置に
よれば、プローブのみを試料に近づけるだけで、光源か
らの励起光を試料上に照射し、試料上で散乱された光か
ら、励起光とは異なる波長のラマン散乱光を採取し、分
析部へ導光することが可能となるので、該プローブから
十分隔離した位置でラマン分光分析結果を得ることが可
能となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
ラマン分光分析は、古くは主として有機化合物の分子構
造の解析、官能基の分析等に利用されていたが、最近で
は、半導体、触媒、生体試料、大気汚染物質等、各種試
料についての応用が期待されている。このような試料の
応用範囲の拡大に伴い、測定方法やプローブの機能につ
いても、応用範囲が拡大されている。
【0006】測定方法としては、例えば励起光の試料へ
の照射角度により、直角散乱光の測定、後方散乱光の測
定、擬似後方散乱光の測定等がある。前記直角散乱光の
測定では、試料に励起光をラマン散乱光を検出する光軸
に対し略直交する方向より照射する。前記後方散乱光の
測定では、試料に励起光をラマン散乱光を検出する光軸
上より照射する。前記擬似後方散乱光の測定では、試料
に励起光をラマン散乱光を検出する光軸に対し所定の角
度で照射する。
【0007】しかしながら、従来の一体型プローブを用
いたラマン分光装置では、測定方法を変えるごとにプロ
ーブごと交換しなければならない。また、プローブの一
部の機能を変更したい場合であっても、従来の一体型プ
ローブを用いたのでは、プローブごと交換しなければな
らない。このように従来の一体型プローブを用いたラマ
ン分光装置では、測定方法や各種機能ごとにプローブを
揃えなければならないので、既存の光学系等の構成部材
の有効利用、コスト削減等の点では、改善の余地が残さ
れていた。
【0008】しかしながら、従来は、これを解決するこ
とのできる適切な技術が存在しなかった。本発明は前記
従来技術の課題に鑑みなされたものであり、その目的は
各種機能等の変更を既存の光学系等の構成部材を有効に
用い、安価で行なえるプローブ、及びそれを用いたラマ
ン分光装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明にかかるプローブは、所望の機能が得られるよ
うに選択された複数のブロックより構成され、該各ブロ
ックにそれぞれ所望の光学系構成部材が収容され、前記
選択された各ブロックの一体化及びその分解を可能にす
る一時固定手段を備え、一部のブロック構成を変更可能
にすることを特徴とする。なお、本発明において、試料
照射用光源と、モニタ手段と、を備えた試料観察用ブロ
ックを含むことが好適である。
【0010】ここで、前記試料照射用光源は、前記試料
の測定部位近傍を照明する。また、前記モニタ手段は、
試料照射用光源により照明された試料面をモニタする。
また、前記目的を達成するために本発明にかかるラマン
分光装置は、前記プローブにより、光源からの励起光を
試料上に照射し、試料上で散乱された光から、励起光と
は異なる波長のラマン散乱光を採取し、前記分析部へ導
光することを特徴とする。なお、本発明において、照射
側光ファイバと、集光側光ファイバと、を備えることが
好適である。
【0011】ここで、前記照射側光ファイバは、前記光
源と前記プローブの励起光導入部との間を接続し、該光
源からの励起光を該プローブの励起光導入部に導光す
る。また、前記集光側光ファイバは、前記プローブのラ
マン光導出部と前記分析部との間を接続し、該プローブ
で採取された試料からのラマン散乱光をそのラマン光導
出部から前記分析部へ導光する。
【0012】ここにいう光学系構成部材とは、プローブ
に侵入した迷光を除去するフィルタ、例えば、励起光の
通過コース上に設けられた励起光のみを通過させるフィ
ルタ、ラマン散乱光の通過コース上に設けられた、励起
光と同じ波長の反射光、レーリ散乱光を除去し、ラマン
散乱光の波長帯を透過させるフィルタ等をいう。また、
ここにいう一部のブロック構成を変更可能にするとは、
一のプローブを構成している複数のブロックに対し、新
たなブロックを加えることや、一のプローブを構成して
いる複数のブロックのうち一部のブロックを除くこと等
をいう。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の好
適な実施形態を説明する。図1には本発明の一実施形態
にかかるラマン分光装置の概略構成が示されている。同
図に示すラマン分光装置10は、レーザ光源(光源)1
2と、例えばレンズ等よりなるレーザ集光系14と、例
えば単芯光ファイバ等のレーザファイバ(照射側光ファ
イバ)16と、プローブ18と、例えば単芯光ファイバ
等のラマンファイバ(集光側光ファイバ)20と、例え
ばレンズ等よりなるラマン集光系21と、分光器(分析
部)22と、検出器(分析部)24と、コンピュータ
(分析部)26を備える。
【0014】そして、レーザ光源12より発射された特
定波長のレーザ光(励起光)L1は、レーザ集光系14
を介してレーザファイバ16に入れられ、該レーザファ
イバ16を介してプローブ18に導光される。このプロ
ーブ18の先端部より試料27の表面に照射され、該試
料27の表面よりのラマン散乱光L2がプローブ18の
先端部より集光される。
【0015】このプローブ18により集光されたラマン
散乱光L2は、ラマンファイバ20、ラマン集光系21
を介して分光器22に導光される。このラマン散乱光L
2は、分光器22により分光され、検出器24により強
度が検出され、コンピュータ26によりラマンシフト情
報が得られる。その結果は、ディスプレイ28に表示、
プリンタ30に記録される。
【0016】このようにしてラマン分光装置10を構成
することにより、プローブ18のみを試料27に近づけ
るのみで、該プローブ18から十分隔離した位置でラマ
ン分光分析結果を得ることが可能となる。
【0017】ここで、測定方法やプローブの機能を変え
たい場合、従来の一体型プローブでは、プローブそのも
のを交換していたが、既存の光学系等の構成部材の有効
利用、コスト削減等の点では、改善の余地が残されてい
た。そこで、本発明において特徴的なことは、測定方法
やプローブ機能の変更を、一のプローブを構成するブロ
ックの変更ないし追加、さらには光学系構成部材の変更
ないし追加等で可能にしたことである。
【0018】このために本実施形態においては、プロー
ブは、複数のブロックより構成され、各ブロックにそれ
ぞれ所望の光学系構成部材が収容されている。すなわ
ち、所望の機能が得られるように複数のブロックを選択
し、該選択された各ブロックを光軸が一致するように一
時固定手段により固定し、一のプローブを構成可能にし
ている。また、一時固定手段により、一のプローブを構
成している各ブロックを分解可能にしている。また、前
記プローブを構成していたブロックのうち一部のブロッ
クの取外しや、新たなブロックの追加等をした後、一時
固定手段により再度、一のプローブを組立て可能にして
いる。
【0019】具体的には、図2に拡大して示されるよう
に、プローブ18は、例えば第一ブロック32a、第二
ブロック32b、第三ブロック32c、第四ブロック3
2dよりなる。そして、各ブロック32は、光軸がそれ
ぞれ一致するように、図3に示されるようなねじ38
a,38b、ピン(図示省略)等の一時固定手段で位置
決めされ、1つに結合されている。なお、同図(A)は
上方より見た図、同図(B)は側方より見た図である。
【0020】すなわち、第一ブロック32a、第二ブロ
ック32bは、同じ軸上にねじ穴33a,33bが設け
られ、該ねじ穴33a,33bに一本のねじ38aが入
れられ、第一ブロック32aを第二ブロック32bに固
定している(図中、一本のみを示し、各ブロックで同様
のねじ穴が対応ブロックの対角線上に設けられ、該ねじ
穴に同様のねじが入れられる)。
【0021】この第二ブロック32b、第三ブロック3
2c、第四ブロック32dは、同じ軸上にねじ穴35
a,35b,35cが設けられ、該ねじ穴35a,35
b,35cに一本のねじ38bが入れられ、第二ブロッ
ク32bに第三ブロック32c、第四ブロック32dを
固定している(図中、一本のみを示し、各ブロックで同
様のねじ穴が対応ブロックの対角線上に設けられ、該ね
じ穴に同様のねじが入れられる)。
【0022】また、第一ブロックと第二ブロックの間、
第二ブロックと第三ブロックの間、第三ブロックと第四
ブロックの間では、該ねじの軸方向以外の残りの対角線
上に、それぞれピンが設けられ、隣接するブロック間を
固定している。このような一時固定手段により、第一ブ
ロック32a、第二ブロック32b、第三ブロック32
c、第四ブロック32dが1つに結合されている。ま
た、このねじ、ピンをねじ穴より取外すことにより、ブ
ロックを再度、分解、組立て可能にしている。
【0023】前記第一ブロック32aは、レーザ光L1
の通過コース上に、例えばレーザファイバ16が接続さ
れるレーザファイバコネクタ(励起光導入部)40a、
レーザファイバ16からのレーザ光L1を平行光束にす
るレンズ42が設けられている。この第一ブロック32
aのラマン光L2の通過コース上には、ラマンファイバ
20が接続されるラマンファイバコネクタ(ラマン光導
出部)40b、試料からのラマン散乱光L2をラマンフ
ァイバ20へ集光するための集光レンズ44が設けられ
ている。
【0024】前記第二ブロック32bは、レーザ光L1
の通過コース上に、強いレーザ光L1の試料への悪影響
を低減するためのシャッタ付減光器46、レーザ光L1
を所定の振動方向の直線偏光とする偏光子48、レーザ
ファイバ等の光ファイバ固有のラマン散乱光、蛍光等の
迷光を除去し、レーザ光L1と同じ波長の光のみを通す
干渉フィルタ50が設けられている。この第二ブロック
32bのラマン散乱光L2の通過コース上には、レーザ
光L1と同じ波長の反射光、レーリ散乱光等の迷光を反
射させてラマン散乱光L2のみを通過させるリジェクシ
ョンフィルタ54が設けられている。
【0025】前記第三ブロック32cは、レーザ光L1
の通過コース上に、第二ブロック32bからのレーザ光
L1をリジェクションフィルタ54へ反射する折り返し
鏡60aが設けられ、その後段に折り返し鏡60bが設
けられている。また、この第三ブロック32cのラマン
散乱光L2の通過コース上には、ダイクロイックミラー
62を設けることができる。
【0026】前記第四ブロック32dは、試料からのラ
マン散乱光L2を集光するための対物レンズ90が設け
られている。このため、レーザファイバ16からのレー
ザ光L1は、プローブ18のコリメータレンズ42によ
り平行光束となり、プローブ18内に入射される。
【0027】ここで、本実施形態にかかるラマン分光装
置10は、前述のように光ファイバを用いることによ
り、プローブ18のみを試料27に近づけるだけで、該
プローブ18から十分隔離した位置でラマン分光分析結
果を得ることが可能となる。しかしながら、強いレーザ
光L1を光ファイバに入射させると、該ファイバ自体よ
り蛍光やラマン散乱光等が発せられてしまい、このファ
イバ固有のラマン等が測定の邪魔になる場合がある。
【0028】そこで、本実施形態では、第二ブロック3
2bに、レーザファイバ固有のラマン散乱光を除去し、
レーザ光L1と同じ波長の光のみを透過するフィルタ5
0を収容しているので、前記光ファイバを用いた場合の
利点はそのままで、前記問題点を回避している。
【0029】そして、レーザファイバ16からのレーザ
光L1は、シャッタ付減光器46、偏光子48、前記干
渉フィルタ50、折り返し鏡60a,60b、リジェク
ションフィルタ54、ダイクロイックミラ62を介し
て、対物レンズ90より試料27に、ラマン散乱光L2
を採取する光軸と同じ光軸上より入射される。この試料
27からのラマン散乱光L2は、プローブ18の対物レ
ンズ90より集光されるが、その他にレーザ光L1と同
じ波長の反射光、レーリ散乱光等の迷光が含まれる場合
がある。
【0030】このため、本実施形態では、第三ブロック
32cに収容されたダイクロイックミラ62、または第
二ブロック32bに収容されたリジェクションフィルタ
54により、レーザ光L1と同じ波長の反射光、レーリ
散乱光等の迷光を除去し、ラマン散乱光L2の波長帯を
透過させている。そして、リジェクションフィルタ54
を透過したラマン散乱光L2は、レンズ44よりラマン
ファイバ20に導光され、さらにラマン集光系21を介
して後段に導光され、分光分析される。
【0031】ここで、プローブの機能の変更を行ないた
い場合、従来の一体型プローブでは、一部の機能の変更
であっても、プローブごと交換しなければならず、既存
の光学系等の構成部材の有効利用、コスト削減等の点で
は、改善の余地が残されていた。
【0032】本実施形態において特徴的なことは、これ
らの問題点を解決するため、プローブの機能の変更を、
一のプローブを構成する複数のブロックのうち、一部の
ブロックの変更ないし追加、さらには一部の光学系構成
部材の変更ないし追加等で可能にしたことである。例え
ば、レーザ光の波長を変えて測定を行ないたい場合、フ
ィルタ50等を変える必要があるが、従来は、ある特定
の光学系構成部材のみを変更したい場合であっても、プ
ローブごと交換しなくてはならない。
【0033】そこで、本実施形態では、まず第二ブロッ
ク32bに対し、光学系構成部材の変更ないし追加を可
能にしている。例えば、本実施形態では、第二ブロック
32bに収容されているシャッタ付減光器46、偏光子
48、干渉フィルタ50は、それぞれ保持部材52a,
52b,52cにより保持されている。
【0034】また、この第二ブロック32bは、保持部
材により保持されている光学系構成部材を、所定の箇所
にそのまま設置するだけで、その光軸をレーザ光L1の
所定の光軸上にて位置決め可能な設置部56a,56
b,56c,56dを備えている。そして、第二ブロッ
ク32bの設置部56a,56b,56c,56dに対
し該保持部材により保持されている光学系構成部材を着
脱自在に設けている。
【0035】また、設置部56aには、レーザ光の遮光
のためのシャッタ58が設けられ、測定時、観察時以外
にはレーザ光を外部に出さないようにすることができ
る。この結果、本実施形態では、保持部材により保持さ
れている光学系構成部材を第二ブロックの設置部に設置
するのみで、光軸の位置決めが自動的に可能となるの
で、光学系構成部材を変更した際の位置決めが容易とな
る。
【0036】また、試料へのレーザ光の照射ポイント、
ラマン散乱光導入ポイントを確認するため、試料観察用
のプローブが用いられるが、従来の一体型プローブで
は、プローブごと交換する必要があった。そこで、本実
施形態においては、プローブの機能を変更したい場合
は、ブロックの変更ないし追加で作業を済ませてしま
う。
【0037】例えば、ねじ、ピン等の一時固定手段を取
外し、図4に拡大して示されるように第三ブロック32
cと第四ブロック32dの間を分解し、その間に試料観
察用ブロック32eを追加している。そして、前記変更
後、各ブロックを一時固定手段により位置決めして再結
合して作業を完了している。
【0038】この試料観察用ブロック32eは、図5に
示されるように、試料照射用光源66、モニタ手段6
8、ミラー70、ハーフミラー72、ミラー74、ハー
フミラー76、ハーフミラー78、結像レンズ80を収
容している。なお、同図(A)は上方より見た断面図、
同図(B)は側方より見た断面図である。そして、試料
観察時、ハーフミラー76は、光路中に挿入されてい
る。このハーフミラー76は、ホルダ77により保持さ
れ、該ホルダ77がスライドレール上に配置されてい
る。そして、使用者はレバー79によりハーフミラー7
6をスライドレール上を移動させることにより、光路中
に対しハーフミラー76を出し入れしている。
【0039】前記試料照射用光源66は、例えば白色L
ED等よりなり、その光L3は、ミラー70、ミラー7
2、ミラー74、結像レンズ80、ミラー76、第4ブ
ロック32dを介して試料27の測定部位近傍を照明す
る。前記モニタ手段68は、例えば同図(C)に示すよ
うに撮影レンズ80、TVカメラ82、該撮影レンズ8
0とTVカメラ82間のピント制御を行なうオートフォ
ーカス84等よりなり、試料照射用光源66により照明
され、試料面で反射してきた光L4をTVカメラ82に
よりモニタし、その映像信号を後段のコンピュータ26
に出力し、ディスプレイ28等に表示される。
【0040】この結果、前記図1に示した各ブロック3
2a,32b,32c,32dはそのまま用い、試料観
察用ブロック32eを新たに加えるだけで、試料に対す
るレーザ光の照射ポイント、及びラマン散乱光の導入ポ
イントをディスプレイ28上で確認することが可能とな
る。そして、確認後は、ハーフミラー76を光路より退
避させ、測定を行なう。このように本実施形態では、プ
ローブの機能等の変更、追加を、一部の光学系部材、一
部のブロックの変更ないし追加で可能にしたので、既存
の光学系等の構成部材を有効に用い、安価で行なえる。
【0041】なお、本発明のプローブ、及びそれを用い
たラマン分光装置は、前記構成に限定されるものではな
く、発明の要旨の範囲内で種々の変形が可能である。例
えば、図5において、ハーフミラー78からの光の集光
位置に、アパーチャとセンサーを設け、そのセンサーの
信号の強弱に基づいてサンプル上での焦点位置を自動的
に測定可能なオートフォーカス機構を設けてもよい。
【0042】また、前記構成では、例えばねじ、ピン、
ねじ穴で複数のブロックを一のプローブに組み立てた例
について説明したが、これに限定されるものではなく、
任意の一時固定手段を用いることが可能であり、例えば
外枠内に各ブロックを嵌め込み、1つに結合し、外枠を
外すと各ブロックに分解可能にすることも好ましい。
【0043】また、前記構成では、測定方法に後方散乱
を適用し、レーザ光の波長を固定した例について説明し
たが、ブロックの構成を変更するだけで、前記後方散乱
に代えて擬似後方散乱を行なうこと、通常のラマン測定
に代えて、イメージ像測定を行なうこと、レーザ光の波
長を固定から可変に変更すること等が行なえる。前記構
成の変形例を以下に示す。
【0044】波長固定(通常)、擬似後方散乱 例えば、前記後方散乱測定法では、レーザ光の光軸とラ
マン散乱光を採取する光軸が同じなので、測定時の光軸
調整等が楽であるものの、反射レーザ光、レーリ光も同
時に対物レンズに入り、レーリ光が除きにくい。また、
対物レンズ固有のラマン等の迷光もプローブ内に侵入し
てしまう場合がある。
【0045】このような後方散乱測定法に代えて、擬似
後方散乱測定法を採用することも、プローブごと交換す
るのではなく、ブロックの構成の変更のみで行なえる。
このような擬似後方散乱測定法では、レーザスポットと
観測スポットが一致したとき、測定が行なえるので、調
整が少々難しいが、試料観察用ブロックを用い、TVモ
ニタでレーザスポットと観測スポットを観測しながら容
易に調整することができる。しかも、レーザ光を対物レ
ンズを介さず試料に照射しているので、薄いDLC膜等
の測定であっても、対物レンズ固有のラマン等の影響を
回避することができる。
【0046】このために、例えば、前記第三ブロック3
2cの折り返し鏡を除き、これに代えてレーザ光の通過
穴とラマン散乱光の通過穴を持つブロックに置き換え
る。また、前記第四ブロック32dは、レーザ光を試料
に、ラマン散乱光を採取する光軸より所定の角度で照射
するレーザ集光系を設けたブロックに置き換える。前記
擬似後方散乱測定を行なう場合のブロック構成の変形例
を図6に示す。なお、前記図1と対応する部分には符号
100を加えて示し、説明を省略する。
【0047】同図に示すプローブ118は、前記図1に
示した後方散乱測定用の第三ブロック32cに代えて、
擬似後方散乱測定用の第三ブロック132fを、前記図
1に示した後方散乱測定用の第四ブロック32dに代え
て、擬似後方散乱測定用の第四ブロック132gを用い
ている。この擬似後方散乱測定用の第三ホルダ132f
は、ラマン散乱光の通過コース上にダイクロイックミラ
ー162を設けることもある。
【0048】この第四ブロック132gは、レーザ光L
1の通過コース上に反射鏡186、レンズ188等のレ
ーザ照射系アッセンブリが設けられ、ラマン散乱光L2
の通過コース上にレンズ190が設けられている。そし
て、レーザファイバ116からのレーザ光L1は、プロ
ーブ118のコリメータレンズ142、シャッタ付減光
器146、偏光子148、干渉フィルタ150、反射鏡
186、レンズ188より試料127に、ラマン散乱光
L2を採取する光軸より所定の入射角で入射される。
【0049】この試料127からのラマン散乱光L2
は、プローブ118の集光レンズ190により集光さ
れ、ダイクロイックミラー162、またはリジェクショ
ンフィルタ154を介して、集光レンズ144よりラマ
ンファイバ120に導光され、さらにラマン集光系12
1を介して分光器122に導光される。
【0050】したがって、前記後方散乱測定法に代え
て、擬似後方散乱測定法を採用することも、プローブご
と交換するのではなく、ブロック構成の変更のみで行な
える。なお、この擬似後方散乱測定法では、レーザファ
イバ116、ラマンファイバ120として、単芯光ファ
イバ、又は、レーザ像若しくは分光器122の入射スリ
ットに合わせたバンドル光ファイバを用いることが可能
である。
【0051】波長固定(イメージ)、後方散乱 前記通常のラマン測定に代えて、イメージ像測定に用い
ることも、プローブごと交換するのではなく、ブロック
構成の変更で行なえる。例えば、第一ブロックのラマン
光の通過コース上に狭帯域バンドパスフィルタを挿入
し、試料からのラマン散乱光のみを透過させ、これをイ
メージファイバに結像させる光学系を収容したブロック
に置き換える。この結果、イメージファイバからの像を
CCD検出器に結像させると、試料のラマンイメージ像
が得られる。
【0052】前記イメージ像測定を行なう場合のブロッ
ク構成の変形例を図7に示す。なお、前記図6と対応す
る部分には符号100を加えて示し、説明を省略する。
同図に示すプローブ218は、例えば前記図6に示した
通常のラマン用の第一ブロック132aに代えて、ラマ
ンイメージ用のブロック232hを用いる。このイメー
ジ用のブロック232hは、レーザ光L1の通過コース
上にレーザファイバコネクタ240a、コリメータレン
ズ242が設けられている。
【0053】また、このイメージ用のブロック232h
のラマン散乱光L2の通過コース上には、イメージファ
イバ292が接続されているイメージファイバコネクタ
240c、画像用集光レンズ233、ラマン散乱光バン
ドパスの干渉フィルタ294が設けられている。
【0054】そして、レーザファイバ216からのレー
ザ光L1は、プローブ218のコリメータレンズ24
2、シャッタ付減光器246、レーザ光L1と同じ波長
の光のみを通過させ、光ファイバ固有のラマン散乱光を
除去する干渉フィルタ250、折り返し鏡260a,2
60b、リジェクションフィルタ254、ダイクロイッ
クミラ262を介して、レンズ290より試料227
に、ラマン散乱光L2を採取する光軸と同じ光軸上より
入射される。
【0055】この試料227からのラマン散乱光L2
は、レンズ290により集光され、レーザ光L1と同じ
波長の光を除去するダイクロイックミラ262、または
リジェクションフィルタ254、ラマン散乱光バンドパ
スの干渉フィルタ294を介して、画像用集光レンズ2
93よりイメージファイバ292に結像される。
【0056】そして、試料227のラマンイメージ像
は、イメージファイバ229により、ラマン集光系22
1を介してCCD検出器296により撮影される。コン
ピュータ226は、CCD検出器296により撮影され
たラマンイメージ像をディスプレイ228上に写し、そ
のラマンスペクトルと共に表示したり、プリンタ230
により印刷出力したり、画像データとしてコンピュータ
226内の記憶装置(図示省略)に記憶する。したがっ
て、前記通常のラマン測定に代えて、イメージ像測定に
用いることも、プローブごと交換するのではなく、ブロ
ックの構成の変更のみで行なえる。
【0057】波長固定(イメージ)、擬似後方散乱 前記後方散乱測定法に代えて、擬似後方散乱測定法を用
いることも、プローブごと交換するのではなく、ブロッ
ク構成の変更のみで行なえる。擬似後方散乱測定法を行
なう場合のブロックの変形例を図8に示す。なお、前記
図7と対応する部分には符号100を加えて示し、説明
を省略する。
【0058】同図に示すプローブ318は、前記図7に
示した後方散乱測定用の第三ブロック232cに代え
て、擬似後方散乱測定用の第三ブロック332fを、前
記図3に示した後方散乱測定用の第四ブロック232d
に代えて、擬似後方散乱測定用の第四ブロック332g
を用いる。
【0059】前記第三ホルダ332fは、レーザ光L1
の通過コース、ラマン散乱光L2の通過コースが、それ
ぞれ設けられ、該ラマン散乱光L2の通過コース上に
は、ダイクロイックミラ362が設けられている。前記
第四ホルダ332gは、レーザ光L1の通過コース上
に、例えば反射鏡386、レンズ388等のレーザ照射
系アッセンブリが設けられている。この第四ホルダ33
2gのラマン散乱光L2の通過コース上には、ラマン集
光レンズ390が設けられている。
【0060】そして、レーザファイバ316からのレー
ザ光L1は、プローブ318のコリメータレンズ35
4、シャッタ付減光器346、偏光子348、干渉フィ
ルタ350、反射鏡386を介して、レンズ388より
試料327に、ラマン散乱光L2を採取する光軸より所
定の入射角で入射される。
【0061】この試料327からのラマン散乱光L2
は、プローブ318の集光レンズ390により集光さ
れ、レーザ光L1と同じ波長の光を除去するダイクロイ
ックミラ362、リジェクションフィルタ354、ラマ
ン散乱光バンドパスのナロウバンド干渉フィルタ394
を介して、画像用集光レンズ393よりイメージファイ
バ392に結像され、さらにラマン集光系321を介し
てCCD検出器396により撮影される。
【0062】コンピュータ326は、CCD検出器39
6により撮影されたラマンイメージ画像をディスプレイ
328上に写し、そのラマンスペクトルと共に表示した
り、プリンタ330により印刷出力したり、画像データ
としてコンピュータ326内の記憶装置(図示省略)に
記憶する。したがって、前記後方散乱測定法に代えて、
擬似後方散乱測定法を用いることも、プローブごと交換
するのではなく、ブロック構成の変更のみで行なえる。
【0063】波長可変レーザを用いたラマン分光装置 また、前記各構成では、レーザ光の波長をある特定波長
に固定し、ラマン光を分光する分光器を波長走査した場
合について説明したが、波長可変レーザを用いることに
より、分光器を用いることなく、光源、プローブ、検出
器等でラマン分光分析が行なえる。この場合も、プロー
ブごと交換するのではなく、ブロック構成の変更のみで
行なえ、ラマンファイバからの光をシングルセンサ等の
検出器に入れると、レーザの波長走査によって分光器の
いらないラマン測定が行なえる。
【0064】すなわち、ラマンシフトの波長軸は、励起
光とラマン散乱光との波数差であるから、ラマン散乱光
の通過コース上のフィルタの透過波長をある波数に固定
し、該波長の位置をラマンシフトの基準波長0に合わせ
ておけば、この波長を基準にしたレーザの例えば低波長
側への波長走査によって、ラマン散乱光の極大位置も変
化し、その波長とレーザ光の波長の間隔がほぼ一定に保
たれるので、ラマンシフト情報がレーザの波長走査範囲
で得られる。
【0065】前記波長可変レーザを用いた場合のラマン
分光装置の概略構成、プローブのブロック構成例を図9
に示す。なお、前記図1と対応する部分には符号300
を加えて示し説明を省略する。例えば、図9に示される
ようにラマン分光装置410は、波長可変レーザ490
と、駆動装置500と、レーザ集光系414と、レーザ
ファイバ416と、プローブ418と、ラマンファイバ
420と、ラマン集光系421と、検出器424を備え
る。
【0066】波長可変(通常)、後方散乱 以下に、前記プローブ418のブロック構成例を説明す
る。同図に示すプローブ418は、波長可変レーザ用の
第一ホルダ432i、第二ホルダ432j、第三ホルダ
432kを用いている。
【0067】前記第一ホルダ432iは、レーザ光L1
の通過コース上に、レーザファイバコネクタ440a、
コリメータレンズ442が設けられている。この第一ホ
ルダ432iのラマン散乱光L2の通過コース上には、
ラマンファイバコネクタ440b、集光レンズ444、
ある波長λのラマン散乱光パスの干渉フィルタ445が
設けられている。
【0068】前記第二ホルダ432jは、レーザ光L1
の通過コース上に、シャッタ付減光器446、偏光子4
48、連続レーザ発振波長を通すためのブロードバンド
パスまたはショートパスフィルタ450が設けられてい
る。この第二ホルダ432jのラマン散乱光L2の通過
コース上には、前記フィルタ445と同じ波長λのラマ
ン散乱光パスの干渉フィルタ447、レーザ光は反射
し、ラマン光は透過するロングパスフィルタ454が設
けられている。
【0069】前記第三ホルダ432kは、レーザ光L1
の通過コース、ラマン散乱光L2の通過コースが設けら
れており、該レーザ光L1の通過コース上には、第二ブ
ロック432jからのレーザ光L1をロングパスフィル
タ454へ反射する折り返し鏡460aが設けられ、そ
の後段に折り返し鏡460bが設けられている。このた
め、レーザファイバ416からのレーザ光L1は、プロ
ーブ418のコリメータレンズ442、シャッタ付減光
器446、偏光子448、干渉フィルタ450、折り返
し鏡460,460b、ロングパスフィルタ454を介
して、レンズ490より試料427に、ラマン散乱光L
2を採取する光軸と同じ光軸より入射される。
【0070】この試料427からのラマン散乱光L2
は、レンズ490により集光され、ロングパスフィルタ
454を透過し、波長λのラマン散乱光パスの干渉フィ
ルタ445を介して、レンズ444よりラマンファイバ
420に導光され、さらにラマン集光系421を介して
検出器424に導光される。ここで、干渉フィルタ44
7,445の透過波長はλに固定されているので、コン
ピュータ426は、駆動装置500により波長可変レー
ザ498から出射されるレーザ光L1の波長を、前記波
長λより高波長側へ順次走査するので、ラマンファイバ
420からの光を検出器424に入れると、レーザ光L
1の波長走査によって分光器のいらないラマン測定、つ
まり干渉フィルタ445の選択波長λとレーザ波長の波
数差としてのラマンシフト情報が得られ、このような機
能の変更がプローブごと交換するのではなく、ブロック
構成の変更のみで行なえる。
【0071】なお、第三ホルダ432kのラマン散乱光
L2の通過コース上には、例えばプローブによりラマン
散乱光と共に集光された迷光を除去し、所望の波長のラ
マン散乱光のみが得られるように二のロングパスフィル
タを設けてもよい。
【0072】波長可変(通常)、擬似後方散乱 前記後方散乱測定法に代えて、擬似後方散乱測定法を行
なう場合のブロックの構成例を図10に示す。なお、前
記図9と対応する部分には符号100を加えて示し、説
明を省略する。
【0073】同図に示すプローブ518は、前記図9に
示した後方散乱測定用の第三ブロック432kに代え
て、擬似後方散乱測定用の第三ブロック532lを、前
記図9に示した後方散乱測定用の第四ブロック432d
に代えて、擬似後方散乱測定用の第四ブロック532g
を用いる。前記第三ブロック532lは、レーザ光L1
の通過コース、ラマン散乱光L2の通過コースが、それ
ぞれ設けられている。
【0074】前記第四ブロック532gは、レーザ光L
1の通過コース上に反射鏡586、レンズ588等が設
けられている。この第四ブロック532gのラマン散乱
光L2の通過コース上には、ラマン集光レンズ590が
設けられている。このため、レーザファイバ516から
のレーザ光L1は、プローブ518のコリメータレンズ
542、シャッタ付減光器546、偏光子548、干渉
フィルタ550、反射鏡586を介して、レンズ588
より試料527に、ラマン散乱光L2を採取する光軸よ
り所定の入射角で入射される。
【0075】この試料527からのラマン散乱光L2
は、プローブ518のラマン集光レンズ590により集
光され、ロングパスフィルタ554、干渉フィルタ54
7,545を介して、レンズ544よりラマンファイバ
520に導入され、さらにラマン集光系521を介して
検出器524に導光される。したがって、測定方法を前
記後方散乱から、擬似後方散乱測定に変更した場合であ
っても、プローブごと交換するのではなく、ブロック構
成の変更のみで行なえる。
【0076】なお、この擬似後方散乱測定法では、レー
ザファイバ516、ラマンファイバ520として、単芯
光ファイバ、または検出器524のレーザ像に合わせた
バンドル光ファイバを用いることが可能である。また、
第三ホルダ532lのラマン散乱光L2の通過コース上
には、例えばプローブによりラマン散乱光と共に集光さ
れた迷光を除去し、所望の波長のラマン散乱光が得られ
るように二のロングパスフィルタを設けてもよい。
【0077】波長可変(イメージ)、後方散乱 前記通常のラマン測定に代えてイメージ像測定、特に分
光器を用いることなく波長可変レーザの波長走査だけ
で、各波長のラマンイメージ像の採取を行なう場合のブ
ロックの変形例を図11に示す。なお、前記図10と対
応する部分には符号100を加えて示し、説明を省略す
る。
【0078】同図に示すプローブ618は、前記図10
に示した第一ブロック532iに代えて、ラマンイメー
ジ用の第一ブロック632mを用いる。前記第一ホルダ
632mは、レーザ光L1の通過コース上にレーザファ
イバコネクタ640a、コリメータレンズ642が設け
られている。この第一ホルダ632mのラマン散乱光L
2の通過コース上には、イメージファイバコネクタ64
0c、画像用集光レンズ693、干渉フィルタ695が
設けられている。このため、レーザファイバ616から
のレーザ光L1は、プローブ618のコリメータレンズ
642、シャッタ付減光器646、偏光子648、干渉
フィルタ650、折り返し鏡660a,660b、ロン
グパスフィルタ654を介してレンズ690より試料6
27に、ラマン散乱光L2を採取する光軸と同じ光軸上
より入射される。
【0079】この試料627からのラマン散乱光L2
は、プローブ618のレンズ690により集光され、ロ
ングパスフィルタ654、ナロウバンド干渉フィルタ6
47,645を介して、画像用集光レンズ693よりイ
メージファイバ692に導光され、さらにラマン集光系
621を介してCCD検出器696に導光される。
【0080】ここで、コンピュータ626は、駆動装置
700により波長可変レーザ698の波長を走査するだ
けで、各波長でのラマンイメージ像は、イメージファイ
バ692を介してCCD検出器696上に結像されて撮
影される。このコンピュータ626は、CCD検出器6
96により撮影された各波長でのラマンイメージ画像を
ディスプレイ628上に写し、そのラマンスペクトルと
共に表示したり、プリンタ630により印刷出力した
り、画像データとして記憶装置(図示省略)に記憶す
る。
【0081】したがって、測定方法を通常のラマン測定
から、イメージラマン像の測定、特に分光器を用いるこ
となく波長可変レーザの波長走査だけで、各波長のラマ
ンイメージ像の採取を行なう機能に変更した場合であっ
ても、プローブごと交換するのではなく、ブロック構成
の変更のみで行なえる。
【0082】波長可変(イメージ)、擬似後方散乱 前記後方散乱測定法に代えて、擬似後方散乱測定法を行
なう場合のブロックの構成例を図12に示す。なお、前
記図11と対応する部分には符号100を加えて示し、
説明を省略する。同図に示すプローブ718は、前記図
12に示した後方散乱測定用の第三ブロック632kに
代えて、擬似後方散乱測定用の第三ブロック732l
を、前記図11に示した後方散乱測定用の第四ブロック
632dに代えて、擬似後方散乱測定用の第四ブロック
732gを用いる。
【0083】前記第三ホルダ732dは、レーザ光L1
の通過コース、ラマン散乱光L2の通過コースが、それ
ぞれ設けられている。前記第四ホルダ732gは、レー
ザ光L1の通過コース上に反射鏡786、レンズ788
が設けられている。この第四ホルダ732gのラマン散
乱光L2の通過コース上には、ラマン集光レンズ790
が設けられている。
【0084】そして、レーザファイバ616からのレー
ザ光L1は、プローブ618のコリメータレンズ64
2、シャッタ付減光器746、偏光子748、ブロード
パス干渉フィルタ750を介してレンズ788より試料
727に、ラマン散乱光L2を採取する光軸より所定の
入射角で入射される。この試料727からのラマン散乱
光L2は、プローブ718のラマン集光レンズ790に
より集光され、ロングパスフィルタ754、干渉フィル
タ747、干渉フィルタ745を介して、画像用集光レ
ンズ793よりイメージファイバ792に導光され、さ
らにラマン集光系721を介して後段のCCD検出器7
96に結像される。
【0085】このため、コンピュータ726は、駆動装
置800により波長可変レーザ798の波長を変えるだ
けで、各波長での試料727のラマンイメージ像は、イ
メージファイバ792を介してCCD検出器796によ
り撮影される。コンピュータ726は、ディスプレイ7
28上に各波長でのラマンイメージ画像を写し、そのラ
マンスペクトルと共に表示したり、プリンタ730によ
り印刷出力したり、画像データとして記憶装置に記憶す
る。したがって、前記図11に示した後方散乱測定法か
ら、擬似後方散乱測定法に変更した場合であっても、プ
ローブごと交換するのではなく、ブロック構成の変更の
みで行なえる。
【0086】また、前記各構成では、試料へのレーザ光
の照射ポイント、ラマン散乱光導入ポイントを確認する
ため等の必要に応じて、前記図5に示した試料観察用ブ
ロックを加えることも好ましい。また、各ブロックの構
成部材は、前記各構成のものに限定されるものではな
く、必要な光学系構成材が付加されていてもよい。
【0087】なお、本発明は、前記各構成の後方散乱測
定法、擬似後方散乱測定法に限定されるものではなく、
例えばレーザ光の試料への導入を90度方向から行い、
プローブを用いてその試料からの測定光をファイバに導
光し、測定を行うこと(直角散乱光の測定)、また試料
の裏面よりレーザ光の照射を行い、その試料表面からの
後方散乱測定を行うことが可能であり、これらの測定法
は、ラマン測定以外に吸収測定、蛍光測定等に利用する
ことも可能である。
【0088】
【発明の効果】以上説明したように本発明にかかるプロ
ーブによれば、所望の機能が得られるように選択された
複数のブロックより構成され、該各ブロックにそれぞれ
所望の光学系構成部材が収容され、一時固定手段によ
り、該選択された各ブロックの一体化及びその分解を可
能にし、一部のブロック構成を変更可能にしたので、各
種機能等の変更を既存の光学系等の構成部材を有効に用
い、安価で行なえる。なお、本発明において、試料の測
定部位近傍を照明する試料照射用光源、該光源により照
明された試料面をモニタするモニタ手段を備えた試料観
察用ブロックを含むことにより、試料の測定部位近傍の
観察が可能となる。また、本発明にかかるラマン分光装
置によれば、前記プローブにより、光源からの励起光を
試料上に照射し、試料上で散乱された光から、励起光と
は異なる波長のラマン散乱光を採取し、分析部へ導光す
ることとしたので、各種機能等の変更を既存の光学系等
の構成部材を有効に用い、安価で行なえる。なお、本発
明において、前記光源からの励起光を前記プローブの励
起光導入部に導光する照射側光ファイバと、前記プロー
ブで採取された試料からのラマン散乱光をそのラマン光
導出部から前記分析部へ導光する集光側光ファイバを設
けることにより、プローブのみを試料に近づけるのみ
で、該プローブから十分隔離した位置でラマン分光分析
結果を得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかるラマン分光装置の
概略構成の説明図である。
【図2】図1に示したラマン分光装置に好適に用いられ
るプローブの斜視分解図である。
【図3】図2に示したプローブのブロック構成の説明図
である。
【図4】図2に示したプローブのブロック構成の変形例
である。
【図5】図4に示したプローブの試料観察用ブロックに
収容されている構成部材の説明図である。
【図6】図1に示したプローブを擬似後方散乱測定に適
用した場合のブロック構成例である。
【図7】図1に示したプローブをラマンイメージ像測定
に適用した場合のブロック構成例である。
【図8】図1に示したプローブを擬似後方散乱測定に適
用した場合のブロック構成例である。
【図9】波長可変レーザを用いた場合のラマン分光装置
の構成例、ブロック構成例である。
【図10】図9に示したプローブを擬似後方散乱測定に
適用した場合のブロック構成例である。
【図11】図9に示したプローブをラマンイメージ像測
定に適用した場合のブロック構成例である。
【図12】図11に示したプローブを擬似後方散乱測定
に適用した場合のブロック構成例である。
【符号の説明】
10 ラマン分光装置 12 レーザ光源(光源) 16 レーザファイバ 18 プローブ 20 ラマンファイバ 22 分光器(分析部) 24 検出器(分析部) 26 コンピュータ(分析部) 32a 第一ブロック(ブロック) 32b 第二ブロック(ブロック) 32c 第三ブロック(ブロック) 32d 第四ブロック(ブロック) 32e 試料観察用ブロック(ブロック) 38a,38b ねじ(一時固定手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 池田 照樹 東京都八王子市石川町2967番地の5 日本 分光株式会社内 (72)発明者 藤原 幹治 東京都八王子市石川町2967番地の5 日本 分光株式会社内 (72)発明者 中村 進 東京都八王子市石川町2967番地の5 日本 分光株式会社内 Fターム(参考) 2G020 BA03 BA12 BA20 CA01 CA02 CA04 CB23 CC01 CC26 CC31 CC47 CC48 CD14 CD24 CD37 CD51 2G043 AA03 AA04 BA16 CA01 CA05 EA01 EA03 EA13 HA01 HA02 HA05 HA07 HA09 HA11 HA15 JA01 JA03 KA09 LA03 MA01 NA05 NA06

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源からの励起光を試料上に照射し、該
    試料上で散乱された光から、励起光とは異なる波長のラ
    マン散乱光を採取するプローブにおいて、 前記プローブは、所望の機能が得られるように選択され
    た複数のブロックより構成され、該各ブロックにそれぞ
    れ所望の光学系構成部材が収容され、 前記選択された各ブロックの一体化及びその分解を可能
    にする一時固定手段を備え、一部のブロック構成を変更
    可能にしたことを特徴とするプローブ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のプローブにおいて、 前記試料の測定部位近傍を照明する試料照射用光源と、 前記試料照射用光源により照明された試料面をモニタす
    るモニタ手段と、 を備えた試料観察用ブロックを含むことを特徴とするプ
    ローブ。
  3. 【請求項3】 光源からの励起光を試料上に照射し、試
    料上で散乱された光から、励起光とは異なる波長のラマ
    ン散乱光を採取し、試料の特性分析を行なう分析部を備
    えたラマン分光装置において、 請求項1又は2記載のプローブにより、光源からの励起
    光を試料上に照射し、試料上で散乱された光から、励起
    光とは異なる波長のラマン散乱光を採取し、前記分析部
    へ導光したことを特徴とするラマン分光装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のラマン分光装置におい
    て、 前記光源と前記プローブの励起光導入部との間を接続
    し、該光源からの励起光を該プローブの励起光導入部に
    導光する照射側光ファイバと、 前記プローブのラマン光導出部と前記分析部との間を接
    続し、該プローブで採取された試料からのラマン散乱光
    をそのラマン光導出部から前記分析部へ導光する集光側
    光ファイバと、 を備えたことを特徴とするラマン分光装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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CN115656141A (zh) * 2022-11-15 2023-01-31 奥谱天成(厦门)光电有限公司 一种拉曼光谱探头

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