JP2002355901A - 未加硫ゴムローラの製造装置、および、未加硫ゴムローラの製造方法 - Google Patents
未加硫ゴムローラの製造装置、および、未加硫ゴムローラの製造方法Info
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- JP2002355901A JP2002355901A JP2001162463A JP2001162463A JP2002355901A JP 2002355901 A JP2002355901 A JP 2002355901A JP 2001162463 A JP2001162463 A JP 2001162463A JP 2001162463 A JP2001162463 A JP 2001162463A JP 2002355901 A JP2002355901 A JP 2002355901A
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- cutting
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Abstract
(57)【要約】
【課題】未加硫ゴムローラを作製する際に、未加硫ゴム
組成物の十分な切断性を実現し、芯金に傷が発生するこ
とを抑制する。 【解決手段】長手方向に空隙が生じないよう連接された
複数の芯金の外周上に、未加硫ゴム組成物を被覆し、温
度が15℃以下の切断刃により、該芯金に被覆された未
加硫ゴム組成物を、該連接部または該芯金の端部外周上
で切断する。
組成物の十分な切断性を実現し、芯金に傷が発生するこ
とを抑制する。 【解決手段】長手方向に空隙が生じないよう連接された
複数の芯金の外周上に、未加硫ゴム組成物を被覆し、温
度が15℃以下の切断刃により、該芯金に被覆された未
加硫ゴム組成物を、該連接部または該芯金の端部外周上
で切断する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、未加硫ゴムローラ
の製造装置および製造方法に関する。
の製造装置および製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ゴムローラの製造方法としては、
未加硫のゴム組成物を押出し機を用いてチューブ状に押
出し、規定の寸法に切断した後、加熱して加硫ゴムチュ
ーブを作製し、接着剤を塗布した芯金をこの加硫ゴムチ
ューブの内径部に挿入した後、さらに加熱して芯金と加
硫ゴムの接着を行う方法が知られている。
未加硫のゴム組成物を押出し機を用いてチューブ状に押
出し、規定の寸法に切断した後、加熱して加硫ゴムチュ
ーブを作製し、接着剤を塗布した芯金をこの加硫ゴムチ
ューブの内径部に挿入した後、さらに加熱して芯金と加
硫ゴムの接着を行う方法が知られている。
【0003】しかしながら、この方法では、製造工程が
多く、生産性が不十分となる場合がある。
多く、生産性が不十分となる場合がある。
【0004】一方、押出し機を用いて未加硫のゴム組成
物を押出すのと同時に、連続的に接着剤を塗布した芯金
を押出し機のクロスヘッドダイを通過させて、芯金の外
周上に未加硫のゴム組成物を配置し、芯金の端部近傍の
未加硫ゴム組成物を切断刃で芯金1本毎に切断した後、
加熱してゴム組成物を加硫させる方法も知られている。
物を押出すのと同時に、連続的に接着剤を塗布した芯金
を押出し機のクロスヘッドダイを通過させて、芯金の外
周上に未加硫のゴム組成物を配置し、芯金の端部近傍の
未加硫ゴム組成物を切断刃で芯金1本毎に切断した後、
加熱してゴム組成物を加硫させる方法も知られている。
【0005】しかし、この方法では、芯金の挿入工程と
加熱接着工程とが省かれるために製造工程を短くするこ
とができるものの、未加硫ゴム組成物の切断が芯金上で
行われるため、未加硫ゴム組成物の切断が不十分となる
場合がある。具体的には、未加硫のゴムローラを1本毎
に切り離す際、未加硫ゴムが糸状に引き伸ばされて装置
や切断刃に付着する場合があり、装置トラブルや切断不
良の原因となったり、装置汚染が発生する恐れがある。
加熱接着工程とが省かれるために製造工程を短くするこ
とができるものの、未加硫ゴム組成物の切断が芯金上で
行われるため、未加硫ゴム組成物の切断が不十分となる
場合がある。具体的には、未加硫のゴムローラを1本毎
に切り離す際、未加硫ゴムが糸状に引き伸ばされて装置
や切断刃に付着する場合があり、装置トラブルや切断不
良の原因となったり、装置汚染が発生する恐れがある。
【0006】また、未加硫ゴム組成物の切断性を向上す
るため、切断刃を強く芯金に押付けると、芯金に傷が付
く場合があり、ゴムローラが不良品となったり、切断刃
が摩耗および破損しやすい恐れがある。
るため、切断刃を強く芯金に押付けると、芯金に傷が付
く場合があり、ゴムローラが不良品となったり、切断刃
が摩耗および破損しやすい恐れがある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、未加硫ゴム
ローラを作製する際に、未加硫ゴム組成物の十分な切断
性を実現し、芯金に傷が発生することを抑制することを
目的とする。
ローラを作製する際に、未加硫ゴム組成物の十分な切断
性を実現し、芯金に傷が発生することを抑制することを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は以下
の本発明により解決できる。 (1)長手方向に空隙が生じないよう連接された複数の
芯金の外周上に、未加硫ゴム組成物を被覆する手段と、
温度が15℃以下の切断刃により、該芯金に被覆された
未加硫ゴム組成物を、該連接部または該芯金の端部外周
上で切断する切断手段とを含んでなることを特徴とする
未加硫ゴムローラの製造装置。 (2)長手方向に空隙が生じないよう連接された複数の
芯金の外周上に、未加硫ゴム組成物を被覆する工程と、
温度が15℃以下の切断刃により、該芯金に被覆された
未加硫ゴム組成物を、該連接部または該芯金の端部外周
上で切断する切断工程とを含んでなることを特徴とする
未加硫ゴムローラの製造方法。
の本発明により解決できる。 (1)長手方向に空隙が生じないよう連接された複数の
芯金の外周上に、未加硫ゴム組成物を被覆する手段と、
温度が15℃以下の切断刃により、該芯金に被覆された
未加硫ゴム組成物を、該連接部または該芯金の端部外周
上で切断する切断手段とを含んでなることを特徴とする
未加硫ゴムローラの製造装置。 (2)長手方向に空隙が生じないよう連接された複数の
芯金の外周上に、未加硫ゴム組成物を被覆する工程と、
温度が15℃以下の切断刃により、該芯金に被覆された
未加硫ゴム組成物を、該連接部または該芯金の端部外周
上で切断する切断工程とを含んでなることを特徴とする
未加硫ゴムローラの製造方法。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明においては、押出機を用い
て未加硫のゴム組成物を押出すのと同時に、連続的に芯
金を押出機のクロスヘッドダイを通過させ、芯金の外周
上に未加硫のゴム組成物を配置した後、芯金の端部近傍
の未加硫ゴム組成物を15℃以下に冷却した切断刃で切
断して芯金1本毎にゴムローラを作製する。
て未加硫のゴム組成物を押出すのと同時に、連続的に芯
金を押出機のクロスヘッドダイを通過させ、芯金の外周
上に未加硫のゴム組成物を配置した後、芯金の端部近傍
の未加硫ゴム組成物を15℃以下に冷却した切断刃で切
断して芯金1本毎にゴムローラを作製する。
【0010】未加硫ゴム組成物を15℃以下に冷却した
切断刃で切断することにより、未加硫ゴム組成物を切断
する際に未加硫ゴム組成物が糸状に引き伸ばされること
などが抑制され、未加硫ゴム組成物を良好に切断でき
る。これは、切断刃による未加硫ゴム組成物の切断が完
全でなくても、未加硫ゴムが引き伸ばされ始めた状態の
時に冷却によって未加硫ゴムの伸びが抑制され、切断さ
れるためと考えられる。
切断刃で切断することにより、未加硫ゴム組成物を切断
する際に未加硫ゴム組成物が糸状に引き伸ばされること
などが抑制され、未加硫ゴム組成物を良好に切断でき
る。これは、切断刃による未加硫ゴム組成物の切断が完
全でなくても、未加硫ゴムが引き伸ばされ始めた状態の
時に冷却によって未加硫ゴムの伸びが抑制され、切断さ
れるためと考えられる。
【0011】また、未加硫ゴム組成物の切断性が良好な
ので、切断刃を強く芯金に押付ける必要がなくなり、芯
金に傷が付いたり、切断刃が破損することなども抑制で
きる。
ので、切断刃を強く芯金に押付ける必要がなくなり、芯
金に傷が付いたり、切断刃が破損することなども抑制で
きる。
【0012】そして、このようにして得られた未加硫ゴ
ムローラの未加硫ゴム層を加硫することにより、電子写
真装置等に好適に配設できるゴムローラを作製すること
ができる。
ムローラの未加硫ゴム層を加硫することにより、電子写
真装置等に好適に配設できるゴムローラを作製すること
ができる。
【0013】以下、本発明について詳細に説明する。
【0014】本発明では、未加硫ゴム組成物を切断する
時の切断刃の温度は15℃以下である。切断刃の温度が
15℃よりも高い室温領域では、切断性の向上効果が十
分には得られない。本発明において、切断刃の温度は常
に15℃以下である必要はなく、未加硫ゴム組成物の切
断時に15℃以下であればよい。
時の切断刃の温度は15℃以下である。切断刃の温度が
15℃よりも高い室温領域では、切断性の向上効果が十
分には得られない。本発明において、切断刃の温度は常
に15℃以下である必要はなく、未加硫ゴム組成物の切
断時に15℃以下であればよい。
【0015】未加硫ゴム組成物を切断する時の切断刃の
温度は、非常に高い切断性の向上効果が得られるので、
10℃以下であることが好ましい。また、未加硫ゴム組
成物を切断する時の切断刃の温度は、冷却が容易で製造
コストを十分低くできるので、−20℃以上であること
が好ましい。
温度は、非常に高い切断性の向上効果が得られるので、
10℃以下であることが好ましい。また、未加硫ゴム組
成物を切断する時の切断刃の温度は、冷却が容易で製造
コストを十分低くできるので、−20℃以上であること
が好ましい。
【0016】冷却方法は、特に限定されるものではない
が、液体窒素噴霧などにより冷却することができる。液
体窒素噴霧は、切断刃に液体窒素を噴霧できるノズルを
設けておき、そこから連続的に、あるいは、断続的に液
体窒素を噴霧して切断刃の温度を上記の範囲に保つよう
にすればよい。また、その他の方法としては、例えば、
液化炭酸ガス、15℃以下の気体または液体の冷媒を噴
霧する方法等が挙げられる。
が、液体窒素噴霧などにより冷却することができる。液
体窒素噴霧は、切断刃に液体窒素を噴霧できるノズルを
設けておき、そこから連続的に、あるいは、断続的に液
体窒素を噴霧して切断刃の温度を上記の範囲に保つよう
にすればよい。また、その他の方法としては、例えば、
液化炭酸ガス、15℃以下の気体または液体の冷媒を噴
霧する方法等が挙げられる。
【0017】本発明で使用される未加硫ゴム組成物は複
合材料であり、ゴム系ポリマー(必要に応じて複数のゴ
ム系ポリマー)に各種添加剤が混合されたものである。
また、未加硫とは加硫前のものを意味しており、後工程
で加硫され、ゴムローラ等は加硫されて使用される場合
が殆どであるため、加硫助剤、加硫促進剤、加硫剤など
が添加剤として未加硫ゴム組成物に混合される。
合材料であり、ゴム系ポリマー(必要に応じて複数のゴ
ム系ポリマー)に各種添加剤が混合されたものである。
また、未加硫とは加硫前のものを意味しており、後工程
で加硫され、ゴムローラ等は加硫されて使用される場合
が殆どであるため、加硫助剤、加硫促進剤、加硫剤など
が添加剤として未加硫ゴム組成物に混合される。
【0018】このような未加硫ゴム組成物に使用される
ゴム系ポリマーは特に限定されないが、例えば、エチレ
ン−プロピレン−ジエン共重合ゴム(EPDM)、エピ
クロルヒドリン系ゴム、アクリロニトリル−ブタジエン
共重合ゴム(NBR)、水素化ニトリルゴム(H−NB
R)、ミラブル型ウレタンゴム(U)、スチレン−ブタ
ジエンゴム(SBR)、イソプレンゴム(IR)、ブタ
ジエンゴム(BR)、天然ゴム(NR)、クロルプレン
ゴム(CR)、ブチルゴム(IIR)、シリコーンゴム
(Q)等が挙げられ、これらを単独または2種以上ブレ
ンドして用いる。
ゴム系ポリマーは特に限定されないが、例えば、エチレ
ン−プロピレン−ジエン共重合ゴム(EPDM)、エピ
クロルヒドリン系ゴム、アクリロニトリル−ブタジエン
共重合ゴム(NBR)、水素化ニトリルゴム(H−NB
R)、ミラブル型ウレタンゴム(U)、スチレン−ブタ
ジエンゴム(SBR)、イソプレンゴム(IR)、ブタ
ジエンゴム(BR)、天然ゴム(NR)、クロルプレン
ゴム(CR)、ブチルゴム(IIR)、シリコーンゴム
(Q)等が挙げられ、これらを単独または2種以上ブレ
ンドして用いる。
【0019】また、未加硫ゴム組成物には、一般に使用
される補強剤、充填剤、軟化剤、加硫助剤、加硫促進
剤、加硫剤、導電剤、発泡剤、発砲助剤、老化防止剤、
加工助剤等の各種ゴム用資材を使用することができる。
これらの資材は、必要に応じて適宜配合すればよい。補
強剤としては、SAF、ISAF、HAF、MAF、F
EF、GPF、SRF、FT、MT等の各種ゴム用カー
ボンブラックやシリカ等が挙げられ、充填剤としては、
軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、クレー、タ
ルク等が挙げられる。軟化剤としては、パラフィン系オ
イル、ナフテン系オイル、アロマ系オイル等の鉱物油や
極性ゴム用の各種可塑剤等が挙げられる。加硫助剤とし
ては、酸化亜鉛、ステアリン酸、オレイン酸等があげら
れ、加硫促進剤としては、2−メルカプトベンゾチアゾ
ール(MBT)、ジベンゾチアジルジスルフィド(MB
TS)、2−(4−モルホリノジチオ)ベンゾチアゾー
ル(MDB)等のチアゾール系促進剤、テトラエチルチ
ウラムジスルフィド(TETD)、ジペンタメチレンチ
ウラムテトラスルフィド(DPTT)、テトラブチルチ
ウラムジスルフィド(TBT)、テトラメチルチウラム
モノスルフィド(TMTM)、テトラメチルチウラムジ
スルフィド(TMTD)、テトラキス(2−エチルヘキ
シル)チウラムジスルフィド(TOTD)等のチウラム
系促進剤、ジブチルジチオカルバミン酸亜鉛(ZDB
C)、ジメチルジチオカルバミン酸テルル(TDE
C)、ジメチルジチオカルバミン酸亜鉛(ZDMC)、
ジエチルジチオカルバミン酸亜鉛(ZDEC)等のジチ
オカルバミン酸塩系促進剤、N−シクロヘキシル−2−
ベンゾチアゾリルスルフェンアミド(CBS)、N−オ
キシルジエチレン−2−ベンゾチアゾリルスルフェンア
ミド(OBS)等のスルフェンアミド系促進剤、1,3
ジフェニルグアニジン(DPG)、ジオルトトリルグア
ニジン(DOTG)等のグアニジン系促進剤、N,N’
−エチレンチオウレア(ETU)、N,N’−ジエチル
チオウレア(DETU)等のチオウレア系促進剤などが
挙げられる。加硫剤としては、硫黄、4,4’−ジチオ
ジモルホリン、テトラエチルチウラムジスルフィド(T
ETD)、ジペンタメチレンチウラムテトラスルフィド
(DPTT)、テトラブチルチウラムジスルフィド(T
BT)、テトラメチルチウラムジスルフィド(TMT
D)、テトラキス(2−エチルヘキシル)チウラムジス
ルフィド(TOTD)等のサルファードナーや各種パー
オキサイド類などが挙げられる。導電剤としては、ケッ
チェンブラック、アセチレンブラック等の導電性カーボ
ンブラックや第4級アンモニウム塩等のイオン導電剤等
が挙げられる。発泡剤としては、アゾジカルボンアミド
(ADCA)、p,p’−オキシビス(ベンゼルスルホ
ニルヒドラジド)(OBSH)等が挙げられる。
される補強剤、充填剤、軟化剤、加硫助剤、加硫促進
剤、加硫剤、導電剤、発泡剤、発砲助剤、老化防止剤、
加工助剤等の各種ゴム用資材を使用することができる。
これらの資材は、必要に応じて適宜配合すればよい。補
強剤としては、SAF、ISAF、HAF、MAF、F
EF、GPF、SRF、FT、MT等の各種ゴム用カー
ボンブラックやシリカ等が挙げられ、充填剤としては、
軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、クレー、タ
ルク等が挙げられる。軟化剤としては、パラフィン系オ
イル、ナフテン系オイル、アロマ系オイル等の鉱物油や
極性ゴム用の各種可塑剤等が挙げられる。加硫助剤とし
ては、酸化亜鉛、ステアリン酸、オレイン酸等があげら
れ、加硫促進剤としては、2−メルカプトベンゾチアゾ
ール(MBT)、ジベンゾチアジルジスルフィド(MB
TS)、2−(4−モルホリノジチオ)ベンゾチアゾー
ル(MDB)等のチアゾール系促進剤、テトラエチルチ
ウラムジスルフィド(TETD)、ジペンタメチレンチ
ウラムテトラスルフィド(DPTT)、テトラブチルチ
ウラムジスルフィド(TBT)、テトラメチルチウラム
モノスルフィド(TMTM)、テトラメチルチウラムジ
スルフィド(TMTD)、テトラキス(2−エチルヘキ
シル)チウラムジスルフィド(TOTD)等のチウラム
系促進剤、ジブチルジチオカルバミン酸亜鉛(ZDB
C)、ジメチルジチオカルバミン酸テルル(TDE
C)、ジメチルジチオカルバミン酸亜鉛(ZDMC)、
ジエチルジチオカルバミン酸亜鉛(ZDEC)等のジチ
オカルバミン酸塩系促進剤、N−シクロヘキシル−2−
ベンゾチアゾリルスルフェンアミド(CBS)、N−オ
キシルジエチレン−2−ベンゾチアゾリルスルフェンア
ミド(OBS)等のスルフェンアミド系促進剤、1,3
ジフェニルグアニジン(DPG)、ジオルトトリルグア
ニジン(DOTG)等のグアニジン系促進剤、N,N’
−エチレンチオウレア(ETU)、N,N’−ジエチル
チオウレア(DETU)等のチオウレア系促進剤などが
挙げられる。加硫剤としては、硫黄、4,4’−ジチオ
ジモルホリン、テトラエチルチウラムジスルフィド(T
ETD)、ジペンタメチレンチウラムテトラスルフィド
(DPTT)、テトラブチルチウラムジスルフィド(T
BT)、テトラメチルチウラムジスルフィド(TMT
D)、テトラキス(2−エチルヘキシル)チウラムジス
ルフィド(TOTD)等のサルファードナーや各種パー
オキサイド類などが挙げられる。導電剤としては、ケッ
チェンブラック、アセチレンブラック等の導電性カーボ
ンブラックや第4級アンモニウム塩等のイオン導電剤等
が挙げられる。発泡剤としては、アゾジカルボンアミド
(ADCA)、p,p’−オキシビス(ベンゼルスルホ
ニルヒドラジド)(OBSH)等が挙げられる。
【0020】以上のような未架橋ゴム組成物を作業性良
好に押出し被覆するための手段として、クロスヘッドダ
イが配設されたものが好ましい。この場合、連接される
芯金がクロスヘッドダイの丸ダイ軸芯部を通過しなが
ら、連接される芯金の外周に未加硫ゴム組成物が連続的
に圧着される。
好に押出し被覆するための手段として、クロスヘッドダ
イが配設されたものが好ましい。この場合、連接される
芯金がクロスヘッドダイの丸ダイ軸芯部を通過しなが
ら、連接される芯金の外周に未加硫ゴム組成物が連続的
に圧着される。
【0021】被覆された未加硫ゴム組成物を切断する際
に、未加硫ゴム組成物が糸状に引き伸ばされることなど
を十分抑制し、未加硫ゴム組成物を良好に切断するため
の手段として、芯金対応半円部および噛合せ部を具備す
る複数の切断刃と、複数の切断刃を開閉する手段とが配
設されているものが好ましい。
に、未加硫ゴム組成物が糸状に引き伸ばされることなど
を十分抑制し、未加硫ゴム組成物を良好に切断するため
の手段として、芯金対応半円部および噛合せ部を具備す
る複数の切断刃と、複数の切断刃を開閉する手段とが配
設されているものが好ましい。
【0022】この場合、複数の切断刃は、閉じた状態で
円形空洞部が生じるように設計されており、切断刃を開
いた状態から閉じた状態とし円形空洞部を形成して、芯
金対応半円部により未加硫ゴム組成物を挟扼し切断す
る。
円形空洞部が生じるように設計されており、切断刃を開
いた状態から閉じた状態とし円形空洞部を形成して、芯
金対応半円部により未加硫ゴム組成物を挟扼し切断す
る。
【0023】切断部位は、芯金の連接部または芯金の端
部外周上とされ、連接部または連接部近傍で未加硫ゴム
組成物が切断される。特に切断部位が芯金の端部で外周
上の場合、切断刃は芯金の端部外周に当接され、未加硫
ゴム組成物は切断刃および芯金の外周によって切断され
る。
部外周上とされ、連接部または連接部近傍で未加硫ゴム
組成物が切断される。特に切断部位が芯金の端部で外周
上の場合、切断刃は芯金の端部外周に当接され、未加硫
ゴム組成物は切断刃および芯金の外周によって切断され
る。
【0024】このような複数の切断刃の例としては、図
1〜3に示すように2枚刃のもの、図4に示すように4
枚刃のもの等を挙げることができる。なお、図1〜4に
おいて、(a)は切断刃が開いている状態を示してお
り、(b)は切断刃が閉じている状態を示している。ま
た、(c)は切断刃が閉じた状態を芯金が供給される方
向から見た平面図であり、10、20、30および40
は芯金対応半円部を示しており、11、21、31およ
び41は噛合せ部を示している。
1〜3に示すように2枚刃のもの、図4に示すように4
枚刃のもの等を挙げることができる。なお、図1〜4に
おいて、(a)は切断刃が開いている状態を示してお
り、(b)は切断刃が閉じている状態を示している。ま
た、(c)は切断刃が閉じた状態を芯金が供給される方
向から見た平面図であり、10、20、30および40
は芯金対応半円部を示しており、11、21、31およ
び41は噛合せ部を示している。
【0025】ここで、未加硫ゴム組成物の切断部位が芯
金の端部外周上の場合、円形空洞部の直径Dは、芯金の
直径以上が好ましく、略同等で僅かに大きいことが好ま
しい。この場合、芯金を傷つける可能性を低下でき、切
断刃の摩耗も抑制できる。
金の端部外周上の場合、円形空洞部の直径Dは、芯金の
直径以上が好ましく、略同等で僅かに大きいことが好ま
しい。この場合、芯金を傷つける可能性を低下でき、切
断刃の摩耗も抑制できる。
【0026】なお、円形空洞部の直径Dが芯金の直径以
上の場合、工作精度の限界から、切断刃を閉じた状態で
切断刃と芯金外周とが接触している部分と空隙が生じて
いる部分とが発生する場合がある。このような場合、複
数の切断刃を閉じた後で、複数の切断刃を全体として芯
金の軸回りに10°以上回転することで、均一な切断を
実現できる。
上の場合、工作精度の限界から、切断刃を閉じた状態で
切断刃と芯金外周とが接触している部分と空隙が生じて
いる部分とが発生する場合がある。このような場合、複
数の切断刃を閉じた後で、複数の切断刃を全体として芯
金の軸回りに10°以上回転することで、均一な切断を
実現できる。
【0027】同様に、複数の切断刃を閉じながら、複数
の切断刃の全体を芯金の軸回りに10°以上回転するこ
とでも、均一な切断を実現できる。
の切断刃の全体を芯金の軸回りに10°以上回転するこ
とでも、均一な切断を実現できる。
【0028】なお、回転角は例えば180°とされ、3
60°未満であることが好ましい。360°以上回転す
ると、生産効率が低下する場合がある。
60°未満であることが好ましい。360°以上回転す
ると、生産効率が低下する場合がある。
【0029】また、噛合せ部の少なくともいずれかの長
さLは、未加硫ゴム組成物の被覆層の厚さ(芯金外周上
に配置された未加硫ゴムの厚み)より大きいことが、未
加硫ゴム組成物を十分切断する観点から好ましい。
さLは、未加硫ゴム組成物の被覆層の厚さ(芯金外周上
に配置された未加硫ゴムの厚み)より大きいことが、未
加硫ゴム組成物を十分切断する観点から好ましい。
【0030】さらに、芯金を傷つける可能性を低下し、
切断刃の摩耗も低減するためには、芯金対応半円部によ
り未加硫ゴム組成物を挟扼する圧力(切断刃の閉じ圧)
を、0.38MPa以下、特に0.3MPa以下、さら
には0.25MPa以下とすることが好ましい。一方、
未加硫ゴム組成物を挟扼する圧力の下限は、未加硫ゴム
組成物によって大きく異なるが、未加硫ゴム組成物を十
分切断するために、一般に0.1MPa以上とする。
切断刃の摩耗も低減するためには、芯金対応半円部によ
り未加硫ゴム組成物を挟扼する圧力(切断刃の閉じ圧)
を、0.38MPa以下、特に0.3MPa以下、さら
には0.25MPa以下とすることが好ましい。一方、
未加硫ゴム組成物を挟扼する圧力の下限は、未加硫ゴム
組成物によって大きく異なるが、未加硫ゴム組成物を十
分切断するために、一般に0.1MPa以上とする。
【0031】また、本発明では、芯金外周上の未加硫ゴ
ム組成物の切断時に切断刃が芯金に強く接触したとして
も芯金に傷が付きにくく、ゴムローラが不良品となる確
率が低いので、切断刃は、芯金の表面硬度よりも低い硬
度の材質からなることが好ましい。
ム組成物の切断時に切断刃が芯金に強く接触したとして
も芯金に傷が付きにくく、ゴムローラが不良品となる確
率が低いので、切断刃は、芯金の表面硬度よりも低い硬
度の材質からなることが好ましい。
【0032】切断刃の材質として、具体的には、一般に
芯金としてSUM(硫黄複合快削鋼鋼材)材にKNメッ
キを施したもの等が用いられており、このような芯金に
傷を付けないようにするため、真鍮またはジュラルミン
であることが好ましい。
芯金としてSUM(硫黄複合快削鋼鋼材)材にKNメッ
キを施したもの等が用いられており、このような芯金に
傷を付けないようにするため、真鍮またはジュラルミン
であることが好ましい。
【0033】また、芯金に未加硫ゴム組成物を被覆する
のに先立ち、芯金の外周に接着剤を塗布することによ
り、被覆された未加硫ゴム組成物と芯金との接着強度を
向上することができる。
のに先立ち、芯金の外周に接着剤を塗布することによ
り、被覆された未加硫ゴム組成物と芯金との接着強度を
向上することができる。
【0034】このような接着剤としては、加硫接着剤、
ホットメルト接着剤などを使用することができる。
ホットメルト接着剤などを使用することができる。
【0035】
【実施例】以下、実施例および比較例により本発明を説
明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものでは
ない。なお、特に明記しない限り、試薬等は市販の高純
度品を使用した。
明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものでは
ない。なお、特に明記しない限り、試薬等は市販の高純
度品を使用した。
【0036】(実施例1)芯金として、外径φ6mm、
長さ25cmのKNメッキが施されたSUM(硫黄複合
快削鋼鋼材)材に、未加硫ゴム組成物を、クロスヘッド
ダイ付き押出機を用いて30℃で押出コーティングし
た。芯金にはロードファーイースト社製加硫接着剤(商
品名:ケムロック#252)を予め塗布しておき、複数
の芯金を軸方向に連接し、連接部に隙間が生じないよう
一定速度でゴムの押出速度に合わせて供給した。なお、
未加硫ゴム組成物の層の厚さは2mmとし、被覆後の芯
金の外径はφ10mmとなるようにした。
長さ25cmのKNメッキが施されたSUM(硫黄複合
快削鋼鋼材)材に、未加硫ゴム組成物を、クロスヘッド
ダイ付き押出機を用いて30℃で押出コーティングし
た。芯金にはロードファーイースト社製加硫接着剤(商
品名:ケムロック#252)を予め塗布しておき、複数
の芯金を軸方向に連接し、連接部に隙間が生じないよう
一定速度でゴムの押出速度に合わせて供給した。なお、
未加硫ゴム組成物の層の厚さは2mmとし、被覆後の芯
金の外径はφ10mmとなるようにした。
【0037】なお、使用した未加硫ゴム組成物は、以下
に示す配合資材を混練りして得た; 三井化学株式会社製エチレン−プロピレン−ジエン共重合体 (商品名:EPT4070) 100質量部 ハクスイテック株式会社製酸化亜鉛 (商品名:酸化亜鉛2種) 5質量部 花王株式会社製ステアリン酸 (商品名:ルナックS20) 1質量部 三洋化成株式会社製ポリエチレングリコール (商品名:PEG−4000S) 1質量部 井上石灰工業株式会社製酸化カルシウム (商品名:VESTA・BS) 4質量部 ライオンアクゾ株式会社製ケッチェンブラック (商品名:ケッチェンブラック600JD) 10質量部 旭カーボン株式会社製SRFカーボン (商品名:旭#35) 50質量部 ハクスイテック株式会社製炭酸カルシウム (商品名:シルバーW) 20質量部 出光興産株式会社製パラフィンオイル (商品名:ダイアナプロセスオイルPW−380)50質量部 大内振興化学工業株式会社製2−メルカプトベンゾチアゾール(MBT) (商品名:ノクセラーM) 2質量部 大内振興化学工業株式会社製ジブチルジチオカルバミン酸亜鉛(ZDBC) (商品名:ノクセラーBZ) 1質量部 大内振興化学工業株式会社製 ジペンタメチレンチウラムテトラスルフィド(DPTT) (商品名:ノクセラーTRA) 1質量部 大内振興化学工業株式会社製テトラエチルチウラムジスルフィド(TETD) (商品名:ノクセラーTET) 1質量部 鶴見化学株式会社製硫黄 (商品名:サルファックスPMC) 2質量部 永和化成工業株式会社製 p,p’−オキシビス(ベンゼルスルホニルヒドラジド) (商品名:ネオセルボン1000S) 4質量部 三協化成株式会社製アゾジカルボンアミド (商品名:セルマイクC) 6質量部 三協化成株式会社製尿素系発砲助剤 (商品名:セルマイクN−P) 6質量部。
に示す配合資材を混練りして得た; 三井化学株式会社製エチレン−プロピレン−ジエン共重合体 (商品名:EPT4070) 100質量部 ハクスイテック株式会社製酸化亜鉛 (商品名:酸化亜鉛2種) 5質量部 花王株式会社製ステアリン酸 (商品名:ルナックS20) 1質量部 三洋化成株式会社製ポリエチレングリコール (商品名:PEG−4000S) 1質量部 井上石灰工業株式会社製酸化カルシウム (商品名:VESTA・BS) 4質量部 ライオンアクゾ株式会社製ケッチェンブラック (商品名:ケッチェンブラック600JD) 10質量部 旭カーボン株式会社製SRFカーボン (商品名:旭#35) 50質量部 ハクスイテック株式会社製炭酸カルシウム (商品名:シルバーW) 20質量部 出光興産株式会社製パラフィンオイル (商品名:ダイアナプロセスオイルPW−380)50質量部 大内振興化学工業株式会社製2−メルカプトベンゾチアゾール(MBT) (商品名:ノクセラーM) 2質量部 大内振興化学工業株式会社製ジブチルジチオカルバミン酸亜鉛(ZDBC) (商品名:ノクセラーBZ) 1質量部 大内振興化学工業株式会社製 ジペンタメチレンチウラムテトラスルフィド(DPTT) (商品名:ノクセラーTRA) 1質量部 大内振興化学工業株式会社製テトラエチルチウラムジスルフィド(TETD) (商品名:ノクセラーTET) 1質量部 鶴見化学株式会社製硫黄 (商品名:サルファックスPMC) 2質量部 永和化成工業株式会社製 p,p’−オキシビス(ベンゼルスルホニルヒドラジド) (商品名:ネオセルボン1000S) 4質量部 三協化成株式会社製アゾジカルボンアミド (商品名:セルマイクC) 6質量部 三協化成株式会社製尿素系発砲助剤 (商品名:セルマイクN−P) 6質量部。
【0038】引続き、連接された芯金に被覆された未加
硫ゴム組成物を、図1に示す2枚組の真鍮製切断刃
(A)を用いて、芯金の連接部から1mm離れた端部外
周上で切断した。つまり、芯金の連接部から1mm離れ
た端部外周上で、切断刃を図1(a)に示す開いた状態
から図1(b)に示す閉じた状態とし、芯金対応半円部
10で連接部の未加硫ゴム組成物を挟扼し、連接部の未
加硫ゴム組成物を切断した。このとき、液体窒素を切断
刃に噴霧することで未加硫ゴム組成物の切断時の切断刃
の温度を5℃となるように設定した。また、切断刃の閉
じ圧(挟扼圧)を0.2MPaに設定した。また、切断刃の形
状としては、芯金対応半円部10が長径(D)6mmの
穴を形成するものとし、噛合せ部11の長さLは2cm
とした。
硫ゴム組成物を、図1に示す2枚組の真鍮製切断刃
(A)を用いて、芯金の連接部から1mm離れた端部外
周上で切断した。つまり、芯金の連接部から1mm離れ
た端部外周上で、切断刃を図1(a)に示す開いた状態
から図1(b)に示す閉じた状態とし、芯金対応半円部
10で連接部の未加硫ゴム組成物を挟扼し、連接部の未
加硫ゴム組成物を切断した。このとき、液体窒素を切断
刃に噴霧することで未加硫ゴム組成物の切断時の切断刃
の温度を5℃となるように設定した。また、切断刃の閉
じ圧(挟扼圧)を0.2MPaに設定した。また、切断刃の形
状としては、芯金対応半円部10が長径(D)6mmの
穴を形成するものとし、噛合せ部11の長さLは2cm
とした。
【0039】(実施例2)未加硫ゴム組成物の切断時の
切断刃の温度を0℃となるように設定した以外は、実施
例1と同様にして未加硫ゴムローラを作製した。
切断刃の温度を0℃となるように設定した以外は、実施
例1と同様にして未加硫ゴムローラを作製した。
【0040】(実施例3)未加硫ゴム組成物の切断時の
切断刃の温度を12℃となるように設定した以外は、実
施例1と同様にして未加硫ゴムローラを作製した。
切断刃の温度を12℃となるように設定した以外は、実
施例1と同様にして未加硫ゴムローラを作製した。
【0041】(実施例4)図2に示す2枚組の真鍮製切
断刃(B)を用い、未加硫ゴム組成物の切断時の切断刃
の温度を5℃となるように設定した以外は、実施例1と
同様にして未加硫ゴムローラを作製した。なお、切断刃
の形状としては、芯金対応半円部20が長径(D)6m
mの穴を形成するものとし、噛合せ部21の長さLは5
mmとした。
断刃(B)を用い、未加硫ゴム組成物の切断時の切断刃
の温度を5℃となるように設定した以外は、実施例1と
同様にして未加硫ゴムローラを作製した。なお、切断刃
の形状としては、芯金対応半円部20が長径(D)6m
mの穴を形成するものとし、噛合せ部21の長さLは5
mmとした。
【0042】(実施例5)切断刃(B)の材質をジュラ
ルミンとした以外は、実施例4と同様にして未加硫ゴム
ローラを作製した。
ルミンとした以外は、実施例4と同様にして未加硫ゴム
ローラを作製した。
【0043】(実施例6)切断刃(B)を閉じた後に切
断刃を180°回転させた以外は、実施例5と同様にし
て未加硫ゴムローラを作製した。
断刃を180°回転させた以外は、実施例5と同様にし
て未加硫ゴムローラを作製した。
【0044】(実施例7)図3に示す2枚組の真鍮製切
断刃(C)を用いた以外は、実施例1と同様にして未加
硫ゴムローラを作製した。なお、切断刃の形状として
は、芯金対応半円部30が長径(D)6mmの穴を形成
するものとし、噛合せ部31の長さLは2cmとした。
断刃(C)を用いた以外は、実施例1と同様にして未加
硫ゴムローラを作製した。なお、切断刃の形状として
は、芯金対応半円部30が長径(D)6mmの穴を形成
するものとし、噛合せ部31の長さLは2cmとした。
【0045】(実施例8)図4に示す4枚組の真鍮製切
断刃(D)を用いた以外は、実施例1と同様にして未加
硫ゴムローラを作製した。なお、切断刃の形状として
は、芯金対応半円部40を長径(D)6mmの穴を形成
するものとし、噛合せ部41の長さLは2cmとした。
断刃(D)を用いた以外は、実施例1と同様にして未加
硫ゴムローラを作製した。なお、切断刃の形状として
は、芯金対応半円部40を長径(D)6mmの穴を形成
するものとし、噛合せ部41の長さLは2cmとした。
【0046】(比較例1)切断刃を冷却することなく、
未加硫ゴム組成物の切断時の切断刃の温度を室温(25
℃)とした以外は、実施例1と同様にして未加硫ゴムロ
ーラを作製した。
未加硫ゴム組成物の切断時の切断刃の温度を室温(25
℃)とした以外は、実施例1と同様にして未加硫ゴムロ
ーラを作製した。
【0047】(比較例2)未加硫ゴム組成物の切断時の
切断刃の温度を20℃となるように設定した以外は、実
施例1と同様にして未加硫ゴムローラを作製した。
切断刃の温度を20℃となるように設定した以外は、実
施例1と同様にして未加硫ゴムローラを作製した。
【0048】(比較例3)切断刃を冷却することなく、
未加硫ゴム組成物の切断時の切断刃の温度を室温(25
℃)とした以外は、実施例4と同様にして未加硫ゴムロ
ーラを作製した。
未加硫ゴム組成物の切断時の切断刃の温度を室温(25
℃)とした以外は、実施例4と同様にして未加硫ゴムロ
ーラを作製した。
【0049】(比較例4)切断刃(A)の材質をSUS303
とした以外は、比較例1と同様にして未加硫ゴムローラ
を作製した。
とした以外は、比較例1と同様にして未加硫ゴムローラ
を作製した。
【0050】(比較例5)切断刃(B)の材質をSUS303
とした以外は、比較例3と同様にして未加硫ゴムローラ
を作製した。
とした以外は、比較例3と同様にして未加硫ゴムローラ
を作製した。
【0051】(比較例6)切断刃(A)の閉じ圧を0.4MP
aに設定した以外は、比較例4と同様にして未加硫ゴム
ローラを作製した。
aに設定した以外は、比較例4と同様にして未加硫ゴム
ローラを作製した。
【0052】(比較例7)切断刃(A)を閉じた後に切
断刃を180°回転させた以外は、比較例6と同様にし
て未加硫ゴムローラを作製した。
断刃を180°回転させた以外は、比較例6と同様にし
て未加硫ゴムローラを作製した。
【0053】このようにして実施例1〜8の未加硫ゴム
ローラおよび比較例1〜7の未加硫ゴムローラをそれぞ
れ100本作製し、切断状況と芯金傷について次のよう
に評価した。
ローラおよび比較例1〜7の未加硫ゴムローラをそれぞ
れ100本作製し、切断状況と芯金傷について次のよう
に評価した。
【0054】(切断状況)未加硫ゴム組成物を切断し、
芯金を1本毎に切離す際の状況を目視により観察し、以
下のように評価した。 ○:未加硫ゴムが完全に切断され、切り離す際に全く糸
状に引き伸ばされることがない △:切り離す際に未加硫ゴムが僅かに引き伸ばされる
が、大きく引き伸ばされることはなく、装置が汚染され
ない ×:切り離す際に未加硫ゴムが糸状に大きく引き伸ばさ
れ、装置が汚染される
芯金を1本毎に切離す際の状況を目視により観察し、以
下のように評価した。 ○:未加硫ゴムが完全に切断され、切り離す際に全く糸
状に引き伸ばされることがない △:切り離す際に未加硫ゴムが僅かに引き伸ばされる
が、大きく引き伸ばされることはなく、装置が汚染され
ない ×:切り離す際に未加硫ゴムが糸状に大きく引き伸ばさ
れ、装置が汚染される
【0055】(芯金傷)未加硫ゴム組成物を切断し、芯
金を1本毎に切離した後、切断刃による芯金表面の傷の
有無を目視により観察し、以下のように評価した。 ○:100本の未加硫ゴムローラの全ての芯金に傷がな
い △:100本の未加硫ゴムローラ中1〜20本の芯金に
傷がある ×:100本の未加硫ゴムローラ中21本以上の芯金に
傷がある
金を1本毎に切離した後、切断刃による芯金表面の傷の
有無を目視により観察し、以下のように評価した。 ○:100本の未加硫ゴムローラの全ての芯金に傷がな
い △:100本の未加硫ゴムローラ中1〜20本の芯金に
傷がある ×:100本の未加硫ゴムローラ中21本以上の芯金に
傷がある
【0056】その結果を表1および表2に示す。また、
芯金に傷が付いた未加硫ゴムローラの本数もあわせて示
す。
芯金に傷が付いた未加硫ゴムローラの本数もあわせて示
す。
【0057】
【表1】
【0058】
【表2】
【0059】この結果から、切断刃を15℃以下、好ま
しくは10℃以下に冷却することにより、未加硫ゴムの
切断性が向上し、切り離す際に未加硫ゴムが糸状に引き
伸ばされることがほとんどなくなることがわかる。
しくは10℃以下に冷却することにより、未加硫ゴムの
切断性が向上し、切り離す際に未加硫ゴムが糸状に引き
伸ばされることがほとんどなくなることがわかる。
【0060】また、切断性を向上させるために、切断刃
を硬くし、芯金に切断刃を強く押し付けた比較例4〜7
では、芯金に傷が付いてしまうことがあった。
を硬くし、芯金に切断刃を強く押し付けた比較例4〜7
では、芯金に傷が付いてしまうことがあった。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
押出機を用いて未加硫のゴム組成物を押出すのと同時
に、連続的に芯金を押出機のクロスヘッドダイを通過さ
せて、芯金の外周上に未加硫のゴム組成物を配置した
後、芯金の端部近傍の未加硫ゴム組成物を切断刃で切断
してゴムローラを作製する際に、温度が15℃以下の切
断刃を用いることにより、未加硫ゴム組成物を良好に切
断でき、芯金に傷を付けることも抑制できる。
押出機を用いて未加硫のゴム組成物を押出すのと同時
に、連続的に芯金を押出機のクロスヘッドダイを通過さ
せて、芯金の外周上に未加硫のゴム組成物を配置した
後、芯金の端部近傍の未加硫ゴム組成物を切断刃で切断
してゴムローラを作製する際に、温度が15℃以下の切
断刃を用いることにより、未加硫ゴム組成物を良好に切
断でき、芯金に傷を付けることも抑制できる。
【図1】本発明で使用される複数の切断刃(A)を説明す
るための模式図である。
るための模式図である。
【図2】本発明で使用される複数の切断刃(B)を説明す
るための模式図である。
るための模式図である。
【図3】本発明で使用される複数の切断刃(C)を説明す
るための模式図である。
るための模式図である。
【図4】本発明で使用される複数の切断刃(D)を説明す
るための模式図である。
るための模式図である。
10 芯金対応半円部 11 噛合せ部 20 芯金対応半円部 21 噛合せ部 30 芯金対応半円部 31 噛合せ部 40 芯金対応半円部 41 噛合せ部 D 直径 L 長さ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B29L 31:00 B29L 31:00 (72)発明者 石井 健二 茨城県稲敷郡茎崎町茎崎1888−2 キヤノ ン化成株式会社内 Fターム(参考) 3J103 AA02 AA32 BA41 EA02 EA03 GA57 GA58 HA53 4F207 AA45 AD05 AG03 AH04 KA01 KA17 KB18 KL58 KW23 4F213 AA45 AD05 AG03 AH04 WA06 WA53 WA63 WB01 WB18
Claims (12)
- 【請求項1】 長手方向に空隙が生じないよう連接され
た複数の芯金の外周上に、未加硫ゴム組成物を被覆する
手段と、温度が15℃以下の切断刃により、該芯金に被
覆された未加硫ゴム組成物を、該連接部または該芯金の
端部外周上で切断する切断手段とを含んでなることを特
徴とする未加硫ゴムローラの製造装置。 - 【請求項2】 未加硫ゴム組成物を切断する時の前記切
断刃の温度が−20〜10℃であることを特徴とする請
求項1に記載の未加硫ゴムローラの製造装置。 - 【請求項3】 前記切断手段には、芯金対応半円部およ
び噛合せ部を具備する複数の切断刃と、該複数の切断刃
を開閉する手段とが配設されており、該複数の切断刃
は、閉じた状態で円形空洞部が生じるよう設計されてお
り、前記芯金の連接部または前記芯金の端部外周上で、
前記切断刃を開いた状態から閉じた状態として円形空洞
部を形成し、該芯金対応半円部により未加硫ゴム組成物
を挟扼し切断することを特徴とする請求項1または2に
記載の未加硫ゴムローラの製造装置。 - 【請求項4】 前記円形空洞部の直径は、前記芯金の直
径以上であり、前記噛合せ部の少なくともいずれかの長
さは、前記未加硫ゴム組成物の被覆層の厚さより大きい
ことを特徴とする請求項3に記載の未加硫ゴムローラの
製造装置。 - 【請求項5】 前記複数の切断刃を閉じた後に、前記複
数の切断刃を前記芯金の軸回りに10°以上回転するこ
とを特徴とする請求項3または4に記載の未加硫ゴムロ
ーラの製造装置。 - 【請求項6】 前記複数の切断刃を閉じながら、前記複
数の切断刃を前記芯金の軸回りに10°以上回転するこ
とを特徴とする請求項3〜5のいずれかに記載の未加硫
ゴムローラの製造装置。 - 【請求項7】 前記芯金対応半円部により前記未加硫ゴ
ム組成物を挟扼する圧力は、0.38MPa以下である
ことを特徴とする請求項3〜6のいずれかに記載の未加
硫ゴムローラの製造装置。 - 【請求項8】 前記切断刃の硬度は、前記芯金の表面硬
度よりも低いことを特徴とする請求項1〜7のいずれか
に記載の未加硫ゴムローラの製造装置。 - 【請求項9】 前記切断刃は、真鍮またはジュラルミン
よりなることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記
載の未加硫ゴムローラの製造装置。 - 【請求項10】 前記被覆手段にはクロスヘッドダイが
配設されており、前記連接される芯金は該クロスヘッド
ダイの丸ダイ軸芯部を通過しながら、前記連接される芯
金の外周上に前記未加硫ゴム組成物が連続的に押出され
ることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の未
加硫ゴムローラの製造装置。 - 【請求項11】 長手方向に空隙が生じないよう連接さ
れた複数の芯金の外周上に、未加硫ゴム組成物を被覆す
る工程と、温度が15℃以下の切断刃により、該芯金に
被覆された未加硫ゴム組成物を、該連接部または該芯金
の端部外周上で切断する切断工程とを含んでなることを
特徴とする未加硫ゴムローラの製造方法。 - 【請求項12】 前記被覆工程に先立ち、前記芯金の外
周に接着剤を塗布することを特徴とする請求項11に記
載の未加硫ゴムローラの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001162463A JP2002355901A (ja) | 2001-05-30 | 2001-05-30 | 未加硫ゴムローラの製造装置、および、未加硫ゴムローラの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001162463A JP2002355901A (ja) | 2001-05-30 | 2001-05-30 | 未加硫ゴムローラの製造装置、および、未加硫ゴムローラの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002355901A true JP2002355901A (ja) | 2002-12-10 |
Family
ID=19005579
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001162463A Pending JP2002355901A (ja) | 2001-05-30 | 2001-05-30 | 未加硫ゴムローラの製造装置、および、未加硫ゴムローラの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002355901A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007015145A (ja) * | 2005-07-05 | 2007-01-25 | Bridgestone Corp | ホースの製造方法 |
-
2001
- 2001-05-30 JP JP2001162463A patent/JP2002355901A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007015145A (ja) * | 2005-07-05 | 2007-01-25 | Bridgestone Corp | ホースの製造方法 |
JP4671787B2 (ja) * | 2005-07-05 | 2011-04-20 | 株式会社ブリヂストン | ホースの製造方法 |
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