JP2002355713A - 板材の切断方法及び切断装置 - Google Patents

板材の切断方法及び切断装置

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JP2002355713A
JP2002355713A JP2001164278A JP2001164278A JP2002355713A JP 2002355713 A JP2002355713 A JP 2002355713A JP 2001164278 A JP2001164278 A JP 2001164278A JP 2001164278 A JP2001164278 A JP 2001164278A JP 2002355713 A JP2002355713 A JP 2002355713A
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pressing
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cut
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JP2001164278A
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English (en)
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Hiroshi Shoda
浩士 庄田
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Shoda Iron Works Co Ltd
Original Assignee
Shoda Iron Works Co Ltd
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    • Y10T83/00Cutting
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T83/00Cutting
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Abstract

(57)【要約】 【課題】パーツ毎のネジ止めを不要とし、板材から所望
形状のパーツを切り抜き加工する際の作業性を向上させ
ることができる板材の切断方法及び切断装置を提供す
る。 【解決手段】板材を上面から押圧しつつ切断して切り抜
き、所望形状のパーツを得るための板材の切断方法にお
いて、板材の切断箇所の周囲を軽く押圧しつつ所望形状
の一部を切断せず残しておき他の部位を切断する第1切
断工程S1と、第1切断工程S1にて残しておいた一部
の周囲を強く押圧しつつ当該部位を切断し所望形状のパ
ーツを切り抜く第2切断工程S2とを有する板材の切断
方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、板材を切断して所
望形状のパーツを切り抜くための板材の切断方法及び切
断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば複数のアルミ板を所望形状に切り
抜いて同一形状のパーツを同時に複数得るためには、一
般に、載置テーブル上にアルミ板を重ねて載置してお
き、当該載置テーブル上で3次元的に移動可能なエンド
ミルを用いて所望形状に切断及び切り離しする加工が行
われている。即ち、載置テーブル上に重ねられたアルミ
板の最下層のものにまでエンドミルの刃が達するように
当該エンドミルを動作させ、1回の動作で複数のアルミ
板を切断して所望形状を同時に複数得るのである。
【0003】しかし、上記エンドミルによる一連の動作
によって所望形状を切断し終えると、そのはずみで切り
抜いた所望形状のパーツが飛散する場合があり、かかる
飛散によって当該パーツに傷が生じてしまうと歩留まり
を悪化させる虞があるため、従来、重ねられた全てのア
ルミ板に亘ってパーツに予めネジ止め等を施しておき、
切断終了時にアルミ板からパーツが飛散するのを防止し
ていた。尚、パーツにネジ止めを施すことにより、積層
したアルミ板同士を密着させることができ、エンドミル
による切削粉が積層したアルミ板間に入り込むのを防止
することもできる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術においては、パーツに予めネジ止め等を施す必要
があるため、その作業が面倒であり、特に、1枚のアル
ミ板から複数の所望形状のパーツを得ようとした場合、
全てのパーツ毎にネジ止め作業が必要となり、作業性を
一層悪化させるものとなっていた。
【0005】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、パーツ毎のネジ止めを不要とし、板材から所
望形状のパーツを切り抜き加工する際の作業性を向上さ
せることができる板材の切断方法及び切断装置を提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
板材を上面から押圧しつつ切断して切り抜き、所望形状
のパーツを得るための板材の切断方法において、板材の
切断箇所の周囲を軽く押圧しつつ所望形状の一部を切断
せず残しておき他の部位を切断する第1切断工程と、前
記第1切断工程にて残しておいた一部の周囲を強く押圧
しつつ当該部位を切断し所望形状のパーツを切り抜く第
2切断工程とを有することを特徴とする。
【0007】かかる構成によれば、第1切断工程におい
て所望形状の一部を残しておき他の部位を切断した後、
第2切断工程において第1切断工程で残しておいた一部
を切断する過程において、前記第1切断工程では板材を
軽く押圧して例えば積層した板材間に切断の際の切削粉
等が入り込むのを防止する一方、第2切断工程では板材
の一部周囲を強く押圧して切り抜かれた所望形状のパー
ツの飛散を防止する。
【0008】請求項2記載の発明は、板材を上面から押
圧しつつ切断して切り抜き、所望形状のパーツを得るた
めの板材の切断装置において、板材を位置決めしつつ載
置する載置テーブルと、3次元的に移動自在とされ、該
載置テーブル上の板材を所望形状に切断するための切断
手段と、該切断手段で切断される箇所の周囲を押圧し得
る押圧手段とを具備し、前記切断手段が所望形状の一部
を残しつつ他の部位を切断する際には前記押圧手段が板
材を軽く押圧するとともに、切断されず残された一部を
前記切断手段にて切断して所望形状のパーツを切り抜く
際には前記押圧手段が当該一部の周囲を強く押圧するも
のであることを特徴とする。
【0009】かかる構成によれば、切断手段にて所望形
状の一部を残しておき他の部位を切断する際には押圧手
段によって板材の上面を軽く押圧し、例えば積層した板
材間に切断の際の切削粉等が入り込むのを防止する一
方、切断手段にて切断せず残しておいた一部を切断する
際には押圧手段によって板材の上面を強く押圧し、切り
抜かれた所望形状のパーツの飛散を防止する。
【0010】請求項3記載の発明は、前記押圧手段が、
前記切断手段の駆動部と連結及び切り離し自在とされ、
前記切断手段が所望形状の一部を残しつつ他の部位を切
断する際には連結状態とされ当該切断手段と連動すると
ともに、切断されず残された一部を前記切断手段にて切
断して所望形状のパーツを切り抜く際には切り離し状態
とされ当該切断手段の動作と独立することを特徴とす
る。
【0011】かかる構成によれば、切断手段にて所望形
状の一部を残しておき他の部位を切断する際には押圧手
段が切断手段の駆動部と連結され、当該切断手段の動作
に追随して押圧手段が板材を軽く押圧し、切断手段にて
切断せず残しておいた一部を切断する際には押圧手段が
切断手段の駆動部と切り離され、当該切断手段の動作と
は独立する。即ち、押圧手段は、切断手段の駆動部と切
り離されると切断手段の動作には追随せず、板材に対す
る所定位置を強く押圧したままとなる。
【0012】請求項4記載の発明は、前記載置テーブル
が、床面と略平行面内で直交する2方向に移動自在とさ
れるとともに、そのうちの1方向に対しては前記押圧手
段が前記切断手段の駆動部と連結及び切り離し自在とさ
れ、他の方向に対しては前記押圧手段が伸縮自在な弾性
部材を介して前記切断手段の駆動部と連結されたことを
特徴とする。
【0013】かかる構成によれば、押圧手段が切断手段
の駆動部と1方向において切り離されると、その方向に
対しては切断手段の動作に追随せず独立するとともに、
他の方向に対する押圧手段の動作が弾性部材の伸縮で吸
収されて切断手段まで伝達されず、他の方向においても
前記1方向と同様に切断手段とは独立し、従って押圧手
段は板材における所定位置を押圧し続けることとなる。
【0014】請求項5記載の発明は、前記弾性部材が、
前記押圧手段と前記切断手段の駆動部とを連結するコイ
ルスプリングであることを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照しながら具体的に説明する。本実施形態に係
る板材の切断装置は、板材を上面から押圧しつつ切断し
て切り抜き、所望形状のパーツを得るためのものであ
り、図1に示すように、載置テーブル1と、切断手段と
してのエンドミル2と、押圧手段3とから主に構成され
る。
【0016】載置テーブル1は、上面に板材を位置決め
しつつ載置するもので、床面上に固設されたベッド9上
に配設され、その載置面上にベーク材等が敷設可能に構
成されている。かかる載置テーブル1上には、複数のア
ルミ板が積層された状態で載置され、図示しないバイス
等のクランプ手段で固定されている。尚、載置テーブル
1の下方には、図示しない駆動機構が配設されており、
図1中左右方向(Y方向)に往復動可能とされている。
【0017】エンドミル2は、載置テーブル1上で3次
元的(X、Y及びZ方向)に移動自在とされ、当該載置
テーブル1上に積層されたアルミ板を輪郭加工して所望
形状に切断するためのもので、そのシャンクが回転駆動
部4のホルダ4aに取り付けられて、該回転駆動部4の
駆動による回転でアルミ板に対して輪郭加工可能とされ
ている。尚、当該エンドミル2に代えて、輪郭加工が可
能な他の切断手段としてもよい。
【0018】一方、ベッド9に隣接した位置には環状コ
ラム7が固設されており、水平スライダ6が当該環状コ
ラム7に対し水平方向に配設された2本の摺動レール7
aに沿って摺動可能とされつつ支持されている。これに
より、垂直スライダ5の昇降動作及び載置テーブル1の
往復動作と併せて、エンドミル2が載置テーブル1に対
して相対的且つ3次元的に移動可能とされている。
【0019】押圧手段3は、エンドミル2で切断される
箇所の周囲を押圧し得るもので、図2及び図3に示すよ
うに、メインフレーム8及びサブフレーム10から主に
構成されており、該メインフレーム8とサブフレーム1
0とは、Y方向に延びる2つのコイルスプリング11を
介して連結されている。また、メインフレーム8の側面
には、シリンダ12が配設されており、かかるシリンダ
12の作動ロッド12aが伸縮してサブフレーム10を
メインフレーム8に対して係合、離脱可能とされてい
る。
【0020】メインフレーム8は、その基端側に油圧又
はエア圧で作動する第1挟持手段3a及び第2挟持手段
3bが形成されており、これら挟持手段が環状コラム7
から延設されたステー7b或いは水平スライダ6から延
設されたステー6aのいずれかを挟持することが可能と
されている。即ち、水平スライダ6はエンドミル2の駆
動部の一つとして機能し、該水平スライダ6から延びる
ステー6aに第2挟持手段3bが連結すれば、X方向に
対し押圧手段3が当該駆動部と連結されることとなるた
め、当該押圧手段3はエンドミル2の動作に連動する。
尚、この時の第1挟持手段3aは、ステー7bを挟持し
ておらず、フリーな状態とされている必要がある。
【0021】一方、第2挟持手段3bがステー6aの挟
持を解除され、水平スライダ6から切り離しされた状態
では、第1挟持手段3aがステー7bを挟持し、X方向
に対して押圧手段3がエンドミル2の動作と独立し、且
つその位置で固定されることとなる。尚、上記挟持手段
に代えて、各ステー7b、6aに形成された孔に凸状の
係止部材を嵌合、離間させることにより、押圧手段をエ
ンドミル2の駆動部と連結及び切り離しするよう構成し
てもよい。
【0022】サブフレーム10は、その略中央に加工用
孔13が形成され、かかる加工用孔13内にエンドミル
2が挿通されて、載置テーブル1上のアルミ板を輪郭加
工するよう構成されている。また、押圧手段3の下面側
であって加工用孔13の縁部には、環状に形成された樹
脂製パッド14が配設されており、かかる樹脂製パッド
14が載置テーブル1上のアルミ板上面に当接するよう
構成されている。
【0023】また、サブフレーム10は、既述の如くコ
イルスプリング11を介してメインフレーム8と連結さ
れているため、シリンダ12による係止がなければ、Y
方向においてメインフレーム8の動作と独立することが
できる。即ち、サブフレーム10がY方向へ動作する
際、その動作はコイルスプリング11が伸縮することに
よりメインフレーム8へ伝達されないので、サブフレー
ム10のY方向に対する動作をエンドミル2の動作と独
立させることができる。
【0024】更に、サブフレーム10には押圧用シリン
ダ15が配設されており、該押圧用シリンダ15が駆動
してロッド15aを伸縮動作させると、当該サブフレー
ム10が下降し、樹脂製パッド14で載置テーブル1上
のアルミ板を押圧することが可能とされている。また、
シリンダ15の駆動量を制御すれば、アルミ板に対する
押圧力を調整することができ、アルミ板を軽く押圧又は
強く押圧するよう切り換えることができる。
【0025】次に、上記板材の切断装置における作用に
ついて説明する。まず、載置テーブル1上に加工するア
ルミ板を所定枚数積層させて載置し、バイスによって固
定するのであるが、図4に示すように、アルミ板Aには
所定のパーツPを形取った所定形状が複数描かれてお
り、かかる所定形状に沿ってエンドミル2が動作しつつ
切断して輪郭加工を施すこととなる。即ち、エンドミル
2のX方向の動作は、水平スライダ6の動作により、Z
方向の動作は垂直スライダ5の動作により行われるとと
もに、Y方向の動作は、載置テーブル1がY方向へ往復
動することにより、エンドミル2と相対的に移動するこ
とにより行われる。
【0026】以下、図5のフローチャートに基づいた制
御が行われ、実際の輪郭加工が行われる。即ち、第1切
断工程S1において、載置テーブル1上に積層載置され
たアルミ板の切断箇所周囲を軽く押圧しつつエンドミル
2にて所望形状に沿った切断が行われる。この時、押圧
用シリンダ15の駆動は、押圧手段3の樹脂製パッド1
4がアルミ板の表面に軽く当接されるよう制御されてい
るとともに、第1挟持手段3aはフリー且つ第2挟持手
段3bはステー6aを挟持するよう制御されている。
尚、当該第1切断工程S1では、シリンダ12の作動ロ
ッド12aが突出してサブフレーム10と係合してい
る。
【0027】ここで、エンドミル2による所望形状に沿
った切断は、当該エンドミル2が押圧手段3の加工用孔
13を挿通しつつ動作するよう制御されるとともに、当
該所望形状の一部を切断せず残しておき、他の部位を切
断するよう制御されている。即ち、図6に示すように、
パーツPのP2を切断する一方、一部のP1は切断せず
残しておくことのより、パーツPが依然アルミ板Aと接
続された状態とするのである。
【0028】従って、第1切断工程S1では、押圧手段
3が切断箇所の周囲を軽く押圧しているので、エンドミ
ル2の動作と連動してアルミ板上を滑動するとともに、
一部P1が切断されず残されているので、パーツP1が
飛散することがない。尚、切断されず残しておく部位P
1は、1パーツにおいて1箇所であっても複数箇所であ
ってもよい。
【0029】上記第1切断工程S1が終了し、全てのパ
ーツPについてP2の切断が完了した後、第2切断工程
S2が行われる。かかる第2切断工程S2は、切断され
ず残しておいた一部P1の周囲を強く押圧しつつエンド
ミル2にて当該部位P1を切断し、所望形状のパーツP
を切り抜く工程であり、押圧用シリンダ15の駆動は、
押圧手段3の樹脂製パッド14がアルミ板の表面に強く
当接されるよう制御されているとともに、第2挟持手段
3aはフリー且つ第1挟持手段3bはステー7bを挟持
するよう制御されている。
【0030】従って、第2切断工程S2では、押圧手段
3がエンドミル2の動作とは独立とされるとともに、ア
ルミ板の切断箇所周囲を強く押圧しているので、従来の
所定形状を切り抜く際に予想されたパーツの飛散が防止
され、当該パーツに傷等が生じるのを回避することがで
きる。ここで、かかる第2切断工程S2においてもエン
ドミル2は加工用孔13内で動作するため、当該加工用
孔13内に切断されていない一部P1が位置するよう押
圧手段3を移動させておく必要がある。尚、第2切断工
程S2においては、第1挟持手段3aがステー7bを挟
持するよう制御されるとともに、シリンダ12の作動ロ
ッド12aが後退し、サブフレーム10の係止が解かれ
た状態とされている。
【0031】即ち、第2挟持手段3bがフリーとされる
ことにより、当該押圧手段3とエンドミル2の駆動部で
ある水平スライダ6とが切り離され、X方向の動作にお
いて押圧手段3がエンドミル2の動作とは独立するとと
もに、押圧手段3が強くアルミ板を押圧していることに
よりサブフレーム10が当該アルミ板と共にY方向へ移
動しても、その移動はコイルスプリング11の伸縮によ
り吸収されメインフレーム8に伝達されず、Y方向の動
作においても押圧手段3がエンドミル2の動作とは独立
する。
【0032】全てのパーツPの切り抜きが終了した時点
で、バイスによるクランプを解き、載置テーブル1上か
らアルミ板材A及びパーツPを取り除いて、一連のアル
ミ板の切断加工(輪郭加工)が終了する。尚、本実施形
態においては、アルミ板を複数積層したものを輪郭加工
しているが、1枚のみを切断するものとしてもよく、他
の板材(アルミ以外の鋼板及び木板等を含む)を輪郭加
工するものとしてもよい。
【0033】上記実施形態によれば、第1切断工程S1
では押圧手段3がアルミ板を軽く押圧し、エンドミル2
による切削粉が積層したアルミ板間に入り込むのを防止
することができるとともに、第2切断工程S2では押圧
手段3がアルミ板を強く押圧するので、切り抜いたパー
ツPの飛散を防止することができる。また、押圧手段3
は、第2挟持手段3bによりエンドミル2の駆動部(水
平スライダ6)と連結及び切り離し自在とされているた
め、第1切断工程S1においては押圧手段3をエンドミ
ル2と連動させ、第2切断工程S2においては押圧手段
を独立とするよう切り換えることができる。
【0034】以上、本実施形態について説明したが、本
発明はこれに限定されるものではなく、以下の如き構成
の押圧手段3’を有する切断装置をも含むものである。
即ち、メインフレーム8とサブフレーム10とを連結す
るY方向に延びるコイルスプリング11に加えて、図7
に示すように、X方向に延びるコイルスプリング11’
を配設し、押圧手段3の第1挟持手段3a及び第2挟持
手段3bを不要とするものであってもよい。
【0035】この場合、サブフレーム10におけるY方
向の動作はコイルスプリング11の伸縮で吸収され、X
方向の動作はコイルスプリング11’の伸縮で吸収され
るので、第2切断工程S2において押圧手段3をエンド
ミル2の動作から独立させる機構を簡素化することがで
きる。尚、コイルスプリング11及び11’に代えて他
の弾性部材(例えば板バネ等)としてもよい。
【0036】また、押圧手段3の動作を別途の駆動機構
にて行い、エンドミル2の動作に対する追随及び独立を
当該駆動機構で行うよう構成してもよい。この場合、第
1切断工程S1では、エンドミル2の動作に追随させる
よう押圧手段3を動作し、第2切断工程S2では、エン
ドミル2の動作とは独立に固定させるよう制御する必要
がある。かかる構成によれば、押圧手段3の動作を確実
に制御することができる。
【0037】
【発明の効果】請求項1及び請求項2の発明によれば、
所望形状の一部を残しておき他の部位を切断した後、強
く押圧しつつ残しておいた一部を切断するので、パーツ
毎のネジ止めを不要とし、板材から所望形状のパーツを
切り抜き加工する際の作業性を向上させることができ
る。
【0038】請求項3の発明によれば、所望形状の一部
を残しておき他の部位を切断する際には押圧手段が切断
手段の駆動部と連結されつつ板材を軽く押圧するので、
当該押圧手段は切断手段の動作と共に板材上を滑動し、
切断手段による切断箇所の周囲を常に押圧し、切断せず
残しておいた一部を切断する際には押圧手段が切断手段
の駆動部と切り離されて板材を強く押圧するので、切削
手段の動作に影響されず板材の所定位置を常に押圧する
ので、切断加工中においては、切断手段による切削粉が
積層した板材間或いは板材下面と載置テーブル上面との
間に入り込んでしまうのを防止できるとともに、切断終
了時においては、切り抜いたパーツが飛散するのを防止
することができる。
【0039】請求項4の発明によれば、押圧手段が1方
向においては連結切り離し自在とされ、他の方向におい
ては弾性部材の伸縮により動作が吸収されるので、両方
向共連結切り離し自在とされたものに比べ、低コストに
て装置を構成することができ、メンテナンスも容易とす
ることができる。
【0040】請求項5の発明によれば、弾性部材がコイ
ルスプリングであるので、切断手段の動作を簡単な構成
で吸収することができ、低コストにて装置を構成するこ
とができ、メンテナンスも容易とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る板材の切断装置を示す
模式図
【図2】本発明の実施形態に係る板材の切断装置におけ
る押圧手段を示す上面図
【図3】図2におけるIII−III線断面図
【図4】本発明の実施形態に係る板材の切断装置で切断
されるアルミ板を示す模式図
【図5】本発明の実施形態に係る板材の切断装置の作用
を示すフローチャート
【図6】本発明の実施形態に係る板材の切断装置で第1
切断工程が施された後のアルミ板を示す模式図
【図7】本発明の他の実施形態に係る板材の切断装置に
おける押圧手段を示す上面図
【符号の説明】
1…載置テーブル 2…エンドミル(切断手段) 3…押圧手段 3a…第1挟持手段 3b…第2挟持手段 4…回転駆動部 5…垂直スライダ 6…水平スライダ(駆動部) 7…環状コラム 7a…摺動レール 6a、7b…ステー 8…メインフレーム 9…ベッド 10…サブフレーム 11、11’…コイルスプリング(弾性部材) 12…シリンダ 12a…作動ロッド 13…加工用孔 14…樹脂製パッド 15…押圧用シリンダ 15a…ロッド

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】板材を上面から押圧しつつ切断して切り抜
    き、所望形状のパーツを得るための板材の切断方法にお
    いて、 板材の切断箇所の周囲を軽く押圧しつつ所望形状の一部
    を切断せず残しておき他の部位を切断する第1切断工程
    と、 前記第1切断工程にて残しておいた一部の周囲を強く押
    圧しつつ当該部位を切断し所望形状のパーツを切り抜く
    第2切断工程と、を有することを特徴とする板材の切断
    方法。
  2. 【請求項2】板材を上面から押圧しつつ切断して切り抜
    き、所望形状のパーツを得るための板材の切断装置にお
    いて、 板材を位置決めしつつ載置する載置テーブルと、 3次元的に移動自在とされ、該載置テーブル上の板材を
    所望形状に切断するための切断手段と、 該切断手段で切断される箇所の周囲を押圧し得る押圧手
    段と、を具備し、前記切断手段が所望形状の一部を残し
    つつ他の部位を切断する際には前記押圧手段が板材を軽
    く押圧するとともに、切断されず残された一部を前記切
    断手段にて切断して所望形状のパーツを切り抜く際には
    前記押圧手段が当該一部の周囲を強く押圧するものであ
    ることを特徴とする板材の切断装置。
  3. 【請求項3】前記押圧手段は、前記切断手段の駆動部と
    連結及び切り離し自在とされ、前記切断手段が所望形状
    の一部を残しつつ他の部位を切断する際には連結状態と
    され当該切断手段と連動するとともに、切断されず残さ
    れた一部を前記切断手段にて切断して所望形状のパーツ
    を切り抜く際には切り離し状態とされ当該切断手段の動
    作と独立することを特徴とする請求項2記載の板材の切
    断装置。
  4. 【請求項4】前記載置テーブルは、床面と略平行面内で
    直交する2方向に移動自在とされるとともに、そのうち
    の1方向に対しては前記押圧手段が前記切断手段の駆動
    部と連結及び切り離し自在とされ、他の方向に対しては
    前記押圧手段が伸縮自在な弾性部材を介して前記切断手
    段の駆動部と連結されたことを特徴とする請求項3記載
    の板材の切断装置。
  5. 【請求項5】前記弾性部材は、前記押圧手段と前記切断
    手段の駆動部とを連結するコイルスプリングであること
    を特徴とする請求項4記載の板材の切断装置。
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