JP2002355146A - 耐雪型ベンチ - Google Patents
耐雪型ベンチInfo
- Publication number
- JP2002355146A JP2002355146A JP2001167745A JP2001167745A JP2002355146A JP 2002355146 A JP2002355146 A JP 2002355146A JP 2001167745 A JP2001167745 A JP 2001167745A JP 2001167745 A JP2001167745 A JP 2001167745A JP 2002355146 A JP2002355146 A JP 2002355146A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- seat
- snow
- bench
- height
- force
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A47—FURNITURE; DOMESTIC ARTICLES OR APPLIANCES; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
- A47C—CHAIRS; SOFAS; BEDS
- A47C11/00—Benches not otherwise provided for
Landscapes
- Special Chairs (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】座部にかかる雪の沈降力を軽減することで座部
の破損を防止することができる耐雪型ベンチを提供す
る。 【解決手段】座部を支持する支柱を高さ調節可能とする
ことで、積雪時に座部の高さを低くして地表面に近づ
け、その場合座部上方からの積雪荷重は増加するが、座
部にかかる雪の沈降力は座部上方のみならず、周囲の雪
を併せてかかるものであり、積雪荷重の増加分より沈降
力の低減分が上回ることで、座部にかかる全体の荷重は
低減されることとなる。
の破損を防止することができる耐雪型ベンチを提供す
る。 【解決手段】座部を支持する支柱を高さ調節可能とする
ことで、積雪時に座部の高さを低くして地表面に近づ
け、その場合座部上方からの積雪荷重は増加するが、座
部にかかる雪の沈降力は座部上方のみならず、周囲の雪
を併せてかかるものであり、積雪荷重の増加分より沈降
力の低減分が上回ることで、座部にかかる全体の荷重は
低減されることとなる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は積雪地域の屋外に設
置され、積雪時に座部にかかる雪の沈降力を軽減して座
部の破損を防止できる耐雪型ベンチに関するものであ
る。
置され、積雪時に座部にかかる雪の沈降力を軽減して座
部の破損を防止できる耐雪型ベンチに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】積雪地域の屋外に設置されるベンチは、
その座部に積雪荷重を受けるのに加え積雪した雪の沈降
力が加わることから、大量の積雪時に座部がその荷重に
耐えられず破損する恐れがあった。積雪は、水分の多い
ものになると一立米当たり300kg前後の重量があ
り、沈降するとその重量は更に大きなものとなる。
その座部に積雪荷重を受けるのに加え積雪した雪の沈降
力が加わることから、大量の積雪時に座部がその荷重に
耐えられず破損する恐れがあった。積雪は、水分の多い
ものになると一立米当たり300kg前後の重量があ
り、沈降するとその重量は更に大きなものとなる。
【0003】従来、そのような降雪による荷重に対して
は、座部に曲げ強さの大きい材質のものを使用するか、
また座部の厚みを大きくしたり、座部に補強材を併設す
る等、座部それ自体の強度を向上させる方法にて対応し
ていた。
は、座部に曲げ強さの大きい材質のものを使用するか、
また座部の厚みを大きくしたり、座部に補強材を併設す
る等、座部それ自体の強度を向上させる方法にて対応し
ていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ベンチ
の座部は元々数人の人間が座る程度の強度であれば十分
なものであり、かような方法では積雪時以外には強度的
に過剰なものとなり、積雪荷重及び沈降力に対する座部
の強度向上に要した費用や手間は、大量の降雪時以外に
は全く無駄なものとなる。
の座部は元々数人の人間が座る程度の強度であれば十分
なものであり、かような方法では積雪時以外には強度的
に過剰なものとなり、積雪荷重及び沈降力に対する座部
の強度向上に要した費用や手間は、大量の降雪時以外に
は全く無駄なものとなる。
【0005】そこで本発明は、座部にかかる雪の沈降力
を軽減することで座部の破損を防止することができる耐
雪型ベンチを提供するものである。
を軽減することで座部の破損を防止することができる耐
雪型ベンチを提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は以下のような構成としている。すなわち座
部と、座部を支える支柱とからなり、支柱に設けられた
高さ調節手段により積雪時の座部の高さを低くすること
を特徴とするものである。
に、本発明は以下のような構成としている。すなわち座
部と、座部を支える支柱とからなり、支柱に設けられた
高さ調節手段により積雪時の座部の高さを低くすること
を特徴とするものである。
【0007】積雪時に座部の高さを低くして地表面に近
づけることで座部上方からの積雪荷重は増加するが、座
部にかかる雪の沈降力は座部上方のみならず、周囲の雪
を併せてかかるものであり、積雪荷重の増加分より沈降
力の低減分が上回ることで、座部にかかる全体の荷重は
低減されることとなる。
づけることで座部上方からの積雪荷重は増加するが、座
部にかかる雪の沈降力は座部上方のみならず、周囲の雪
を併せてかかるものであり、積雪荷重の増加分より沈降
力の低減分が上回ることで、座部にかかる全体の荷重は
低減されることとなる。
【0008】ここで、雪の沈降力とは積雪が自らの重量
により積雪内部の空隙を埋めながら沈降して行く時に発
生する下向きの力であり、表1に示すとおり、その力は
積雪上面から下方にゆくに従い徐々に上昇して行き、地
表面から約500mmの高さで最大となることが多いと
言うことが公知である。ベンチの座部上面の高さは、人
間が座って心地よく感じる400〜500mm程度の高
さに設定されることが多く、従って積雪時には前記の沈
降力が最大に近くなる高さとなされて破損を受けやすく
なっていることが多い。
により積雪内部の空隙を埋めながら沈降して行く時に発
生する下向きの力であり、表1に示すとおり、その力は
積雪上面から下方にゆくに従い徐々に上昇して行き、地
表面から約500mmの高さで最大となることが多いと
言うことが公知である。ベンチの座部上面の高さは、人
間が座って心地よく感じる400〜500mm程度の高
さに設定されることが多く、従って積雪時には前記の沈
降力が最大に近くなる高さとなされて破損を受けやすく
なっていることが多い。
【0009】
【表1】
【0010】積雪時の座部の高さは、座部の上面が地上
より300mm以下であることが好ましい。表1に示す
とおり、雪の沈降力は最大となる約50cmより低い位
置になるに従い、急速に小さくなって行き300mmの
高さでは最大時の約6割程度に低下し座部にかかる雪の
沈降力を低減できる。
より300mm以下であることが好ましい。表1に示す
とおり、雪の沈降力は最大となる約50cmより低い位
置になるに従い、急速に小さくなって行き300mmの
高さでは最大時の約6割程度に低下し座部にかかる雪の
沈降力を低減できる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について、図
面に基づき以下に具体的に説明する。
面に基づき以下に具体的に説明する。
【0012】図1は、本発明が適用されるベンチの一例
を示すものであり、ベンチBは座部2及び支柱1より構
成されている。座部2は長期間の使用により中央部が凹
んで水が溜まることや、座部の部材が大きくなることを
避けるために2a、2b、2c、2dの4つの部材によ
り構成されている。このうち破損が起こる部位は座部2
の両端の部材2a、2dの2本の支柱1間の中央付近で
あり、従来のベンチでは、これらの部材の下方に鋼材等
を用いて形成した補強材を設けたり、これらの部材自体
を材質や厚みにより強度を向上させることで荷重対策と
していた。
を示すものであり、ベンチBは座部2及び支柱1より構
成されている。座部2は長期間の使用により中央部が凹
んで水が溜まることや、座部の部材が大きくなることを
避けるために2a、2b、2c、2dの4つの部材によ
り構成されている。このうち破損が起こる部位は座部2
の両端の部材2a、2dの2本の支柱1間の中央付近で
あり、従来のベンチでは、これらの部材の下方に鋼材等
を用いて形成した補強材を設けたり、これらの部材自体
を材質や厚みにより強度を向上させることで荷重対策と
していた。
【0013】図2はベンチの高さによる座部が受ける積
雪荷重及び雪の沈降力の違いを示す断面図である。ベン
チの座部2上に積雪すると、その積雪は図2に示す積雪
Sのような形状で積もることになる。積雪Sが沈降しな
い状態では、座部の部材2a、2b、2c、2dにかか
る荷重はS1、S2、S3、S4の領域にある積雪荷重
でしかないものの、雪が沈降を始めると雪はそれ自体が
含有する水分に由来する分子間力、ファンデルワールス
力等の結合力により分断されにくく、雪の沈降において
は座部の上面のみならず、座部周辺に積もった積雪の沈
降力の影響も受けることとなる。a)において特に座部
の部材2a、2dに影響を及ぼす範囲は、S1、S4に
留まらずS5、S6の領域の雪の沈降力の影響も受ける
こととなる。従って積雪荷重の数倍の荷重が座部の部材
2a、2dにはかかることになり、破損されやすい部位
ということが言える。
雪荷重及び雪の沈降力の違いを示す断面図である。ベン
チの座部2上に積雪すると、その積雪は図2に示す積雪
Sのような形状で積もることになる。積雪Sが沈降しな
い状態では、座部の部材2a、2b、2c、2dにかか
る荷重はS1、S2、S3、S4の領域にある積雪荷重
でしかないものの、雪が沈降を始めると雪はそれ自体が
含有する水分に由来する分子間力、ファンデルワールス
力等の結合力により分断されにくく、雪の沈降において
は座部の上面のみならず、座部周辺に積もった積雪の沈
降力の影響も受けることとなる。a)において特に座部
の部材2a、2dに影響を及ぼす範囲は、S1、S4に
留まらずS5、S6の領域の雪の沈降力の影響も受ける
こととなる。従って積雪荷重の数倍の荷重が座部の部材
2a、2dにはかかることになり、破損されやすい部位
ということが言える。
【0014】図2のb)は、図2のb)より座部の地上
高を低くしたものであるが、座部2を低くすることで積
雪荷重はS1a、S2a、S3a、S4aの領域の分増
加するが、雪の沈降力はS5b、S6bの領域の分とな
り、座部の部材2aはS5aの領域の分からS1aの領
域の分を差し引いた分が、また座部の部材2dはS6a
の領域の分からS4aの領域の分を差し引いた分の荷重
が軽減されて座部が破損される恐れを小さくできる。
高を低くしたものであるが、座部2を低くすることで積
雪荷重はS1a、S2a、S3a、S4aの領域の分増
加するが、雪の沈降力はS5b、S6bの領域の分とな
り、座部の部材2aはS5aの領域の分からS1aの領
域の分を差し引いた分が、また座部の部材2dはS6a
の領域の分からS4aの領域の分を差し引いた分の荷重
が軽減されて座部が破損される恐れを小さくできる。
【0015】図3は本発明に係わる座部の高さ調節の一
例を示すものである。a)は積雪時以外の時期で座部を
高くしている状態である。座部の部材2a、2b、2
c、2dは固定部材21に固定され、固定部材21及び
パイプ23が取付部材22に取り付けられることで座部
2が形成されている。座部2のパイプ23は、地面に埋
設されパイプ23の外径より僅かに内径が大きいサヤ管
11内に挿入される。サヤ管11及びパイプ23には貫
通孔(図示せず)が穿設され、ボルト31をその貫通孔
に通しナット32にて固定することで座部2の高さは固
定される。
例を示すものである。a)は積雪時以外の時期で座部を
高くしている状態である。座部の部材2a、2b、2
c、2dは固定部材21に固定され、固定部材21及び
パイプ23が取付部材22に取り付けられることで座部
2が形成されている。座部2のパイプ23は、地面に埋
設されパイプ23の外径より僅かに内径が大きいサヤ管
11内に挿入される。サヤ管11及びパイプ23には貫
通孔(図示せず)が穿設され、ボルト31をその貫通孔
に通しナット32にて固定することで座部2の高さは固
定される。
【0016】図3のb)は積雪時で座部を低くしている
状態である。パイプ23にa)における貫通孔より上方
の位置に貫通孔(図示せず)を穿設し、a)と同様にし
て座部2の高さを固定する。
状態である。パイプ23にa)における貫通孔より上方
の位置に貫通孔(図示せず)を穿設し、a)と同様にし
て座部2の高さを固定する。
【0017】
【発明の効果】積雪時に座部の高さを低くして地表面に
近づけることで座部上方からの積雪荷重は増加するが、
座部にかかる雪の沈降力は座部上方のみならず、周囲の
雪を併せてかかるものであり、積雪荷重の増加分より沈
降力の低減分が上回ることで、座部にかかる全体の荷重
は低減されることとなる。
近づけることで座部上方からの積雪荷重は増加するが、
座部にかかる雪の沈降力は座部上方のみならず、周囲の
雪を併せてかかるものであり、積雪荷重の増加分より沈
降力の低減分が上回ることで、座部にかかる全体の荷重
は低減されることとなる。
【図1】本発明を適用するベンチの一例を示すものであ
る。
る。
【図2】ベンチの座部の高さによる雪の沈降力の違いを
示すものである。
示すものである。
【図3】本発明の実施の一形態を示す断面図である。
1 支柱 11 サヤ管 2 座部 2a、2b、2c、2d 座部の部材 21 固定部材 22 取付部材 23 パイプ 31 ボルト 32 ナット
Claims (2)
- 【請求項1】 座部と、座部を支える支柱とからなり、
支柱に設けられた高さ調節手段により、積雪時に座部の
高さを下げることができることを特徴とする耐雪型ベン
チ。 - 【請求項2】 積雪時の座部の高さは、座部の上面が地
上より300mm以下であることを特徴とする請求項1
に記載の耐雪型ベンチ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001167745A JP2002355146A (ja) | 2001-06-04 | 2001-06-04 | 耐雪型ベンチ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001167745A JP2002355146A (ja) | 2001-06-04 | 2001-06-04 | 耐雪型ベンチ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002355146A true JP2002355146A (ja) | 2002-12-10 |
Family
ID=19010087
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001167745A Pending JP2002355146A (ja) | 2001-06-04 | 2001-06-04 | 耐雪型ベンチ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002355146A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100838628B1 (ko) | 2008-02-28 | 2008-06-16 | (주)한국환경종합건축사사무소 | 폐합성수지로 제조된 야외용 벤치 |
-
2001
- 2001-06-04 JP JP2001167745A patent/JP2002355146A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100838628B1 (ko) | 2008-02-28 | 2008-06-16 | (주)한국환경종합건축사사무소 | 폐합성수지로 제조된 야외용 벤치 |
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