JP2002354987A - 可食性粉末を塗布して得られた食品及びその製造方法 - Google Patents

可食性粉末を塗布して得られた食品及びその製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 固形状食品の表面に可食性粉末を塗布する際
に、斑になっていたものを略均一に塗布すること。 【解決手段】 成形食品に被覆したバインダー液を介し
て第一の可食性粉末を付着させた構造体を板状電極体に
載置し、該構造体上方に近接して網目状金属製スクリー
ン電極を配し、両電極間に直流の高電位を印加し、該金
属製スクリーンを介して第二の可食性粉末を該構造体に
塗布せしめて得られた食品、並びに、成形食品にバイン
ダー液を塗布後、第一の可食性粉末を付着させて得た構
造体を板状電極体上に載置し、該構造体上方に近接して
網目状金属製スクリーン電極を配し、両電極間に直流の
高電位を印加し、該金属製スクリーンを介して第二の可
食性粉末を該構造体に塗布せしめることを特徴とする食
品の製造方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、可食性粉末を塗布
して得られた食品とその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】成形食品の表面にココア粉末、粉糖、抹
茶等の可食性粉末を付着させるには回転釜、あるいは回
転ドラム内で成形食品を転動させ、必要によっては糖液
及び/又は増粘多糖類等のバインダー液を該成形食品の
表面に噴霧し、可食性粉末を付着せしめている。しかし
ながら、該従来方法では成形食品表面に付着された可食
性粉末が回転釜内の転動作用によって該食品表面の凸部
が叩かれ、変色する現象を起こす。また、可食性粉末の
食品表面への付着が不充分で、一度付着された可食性粉
末が剥離しやすい。このため均一で強固な可食性粉末の
付着面を維持できない欠点がある。また更に、該可食性
粉末付着成形食品は可食性粉末の付着後に包装容器へ充
填し包装作業の際に充填機および包装機に接触した部分
の可食性粉末が剥がれ落ちたり、変色したりするために
外観が損なわれてしまう問題点がある。
【0003】成形食品の表面に可食性粉末を付着させる
今一つの従来技術として、静電粉末塗装技術を用いた方
法が良く知られている。特開平4−183360号公報
の固形状食品に対する絵付け方法には食品に対し静電ス
クリーン印刷法によって、絵付けする方法が開示されて
いる。即ち、固形状食品の表面に予め食用のバインダー
を塗布し、その上に電荷を帯電させた食品用粉末インキ
を塗布して印刷する方法である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記による成形食品の
表面に可食性粉末を付着させるには該食品を回転釜、あ
るいは回転ドラム等の転動装置に投入し、食用のバイン
ダー液を被覆した後、可食性粉末を付着せしめている。
転動して可食性粉末を付着する際、及び可食性粉末を付
着して得られた食品を包装容器に充填および包装する際
に、最終製品である食品同士の接触、充填機および包装
機等に接触する事等により、食品の表面に付着した可食
性粉末が剥がれ落ちたり、変色してしまうために外観を
損なってしまう問題点を有していた。
【0005】また、特開平4−183360号公報の固
形状食品に対する絵付け方法に開示された方法によれ
ば、帯電した粉体インキは食用のバインダー液を塗布し
た目止め剤層部に引き寄せられる現象があると開示され
ている様に、固形状食品の表面に絵付けする様な場合は
問題ないが、帯電した可食性粉末を固形状食品の表面全
体に均一に塗布することを目的とした場合、可食性粉体
による表面の塗布状態は斑点状となり、可食性粉末を固
形食品の表面全体に均一に塗布することは著しく困難と
なる問題点がある。上記問題点を解決することが本発明
の課題とする点である。
【0006】
【課題を解決するための手段】これら上記に挙げた問題
点を解決するために鋭意研究の結果、下記に示す食品及
び製造方法を発明するに至った。即ち、成形食品に被覆
したバインダー液を介して第一の可食性粉末を付着させ
た構造体を板状電極体に載置し、該構造体上方に近接し
て網目状金属製スクリーン電極を配し、両電極間に直流
の高電位を印加し、該金属製スクリーンを介して帯電し
た第二の可食性粉末を該構造体に塗布せしめて得られた
食品、又は、成形食品に被覆したバインダー液を介して
第一の可食性粉末を付着させた構造体を収納した上方が
開口しているプラスチック製トレーをそのまま板状電極
体に載置し、該構造体上方に近接して網目状金属製スク
リーン電極を配し、両電極間に直流の高電位を印加し、
該金属製スクリーンを介して帯電した第二の可食性粉末
を該構造体に塗布せしめて得られた食品及びこれらの製
造方法である。
【0007】そして、本発明に係る食品およびその製造
方法においては、成形食品及び/又は構造体が水分活性
値0.50以上、0.94以下であること;網目状金属
製スクリーン電極にマイナス3000V〜マイナス80
00Vの電位差を板状電極体を基準として印加するこ
と;成形食品及び/又は構造体が生チョコレート、油脂
性菓子生地、ゼリー、グミのいずれか一種又は二種以上
の組み合わせであること;及び第一の可食性粉末及び/
又は第二の可食性粉末がココア粉末、粉糖、抹茶のいず
れか一種又は抹茶と粉糖の混合体であることを付加的な
要件として含むものである。
【0008】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て更に詳細に説明する。まず、図1に略示した静電スク
リーン粉末塗布装置1に基づいて説明すると、該粉末塗
布装置は、概ね所定の広さをもった板状電極体2と、そ
の上部に配設された網目状を呈する金属製スクリーン電
極5と、これら両電極間に高電位を印加する高電圧発生
装置6と、前記金属製スクリーン電極5上に配設された
すり込みブラシ7とから構成されている。
【0009】この粉末塗布装置を用いた静電粉末塗布方
式は、板状電極体2上に成形食品又は構造体3を載置す
る。この場合に、少なくとも、成形食品にバインダー液
を被覆し、該バインダー液を介して第一の可食性粉末を
付着させた構成のものを構造体と称し、これら成形食品
又は構造体を例えば、トレーTに収納して載置する。第
二の可食性粉末4を網目状金属製スクリーン電極5上に
供給し、高電圧発生装置6により、板状電極体2をゼロ
電位とした場合に、網目状金属製スクリーン電極5にマ
イナス3000V〜マイナス8000Vの直流電位を印
加し、網目状金属製スクリーン電極5上の第二の可食性
粉末4を刷り込みブラシ7で擦動することによって第二
の可食性粉末4を構造体3の表面に飛散させ、静電気に
よって吸着塗布させる。ところで、成形食品それ自体の
水分活性値が0.50以上、0.94以下にある場合
は、バインダー液の被覆と第一の可食性粉末を付着させ
ない場合もあり得るものである。
【0010】また、予めトレーTに収納することなく該
構造体3を板状電極体2に載置し、網目状金属製スクリ
ーン電極5から第二の可食性粉末4を飛散させて塗布し
た場合には、適宜の治具を用いて塗布後の外観を損なわ
ないように包装用トレーTに収納し、以降の包装プロセ
スにおける振動及び衝撃・接触の負荷等を受けても、塗
布した第二の可食性粉末4が剥がれ落ちて外観を損なっ
てしまうといった不都合もなく、第二の可食性粉末4が
強固に安定して塗布された食品を得ることができた。本
発明による静電粉末塗布方式によって第二の可食性粉末
4を塗布する構造体3及び/又は成形食品としては、水
分活性値0.50以上、0.94以下であって、該成形
食品としては生チョコレート、油脂性菓子生地、ゼリ
ー、グミのいずれかの生地を単独でまたは複数組み合わ
せて成形して使用することが出来る。
【0011】ここで云う生チョコレートとは通常のチョ
コレート生地に乳等の省令で云う生クリームを相当量含
ませた物を云う。また、油脂性菓子生地とは液状センタ
ーを有するチョコレート、アイスクリームをセンターと
するチョコレートは勿論のこと、変形の恐れのある可食
物にチョコレート、ホワイトチョコレート、バターアイ
シング、フラットアイシング、ナッツクリーム等の一種
または二種以上の油脂含有物をコーティングした物又
は、該油脂含有物その物を云う。
【0012】かくして得た成形食品自身、成形食品の表
面にバインダー液を被覆した物、成形食品の表面にチョ
コレートを被覆した物、又はしかる後、第一の可食性粉
末を付着して得た構造体3(以下これらを総称して構造
体と言う)のいずれかが水分活性値は0.50以上、
0.94以下であることが必要で、水分活性値が0.5
未満の場合には静電スクリーン粉末塗布装置によって第
二の可食性粉末を均一に表面に被覆することが難しい。
また、水分活性値が0.94を超える場合にはトレーヘ
の収納時にトレーに上記構造体3の一部が強固に固着し
て好ましくない。
【0013】成形食品の表面に被覆するバインダー液と
しては単糖類、二糖類、水飴、糖アルコールとアラビア
ガム、キサンタンガム等の一種または二種以上の増粘多
糖類等を配合した水分含量60重量%以上、85重量%
以下の糖液が好ましい。該バインダー液の水分含量が6
0重量%未満の場合には成形食品の表面に薄く均等にバ
インダー液を被覆することが難しい。一方、水分含量が
85重量%を超える場合には成形食品の表面への被覆が
均等に行われず、好ましくない。
【0014】本発明に使用する第一の可食性粉末及び/
又は第二の可食性粉末としてはココア粉末、粉糖、抹茶
等の一種または二種以上の組み合わせ粉末物、またはこ
れら複数の混合粉末体を使用することができる。
【0015】バインダー液を被覆するには通常使用する
1又は2流体ノズルを有する噴霧装置を使用し、回転
釜、回転ドラム内に成形食品を投入し、回転させながら
バインダー液を被覆するか、又は振動する網目状スクリ
ーンに成形食品を載置し、バインダー液を噴霧装置を介
して被覆することもできる。
【0016】次に、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポ
リエチレン、ポリビニ一ル、エポキシ樹脂を単用、又は
複数使用したプラスチック製シート、必要により該シー
トにアルミ蒸着させたプラスチック製シート等であって
厚みが0.5mm以下、0.15mm以上であるプラス
チック製シート材を使用してトレーTを製作する。該ト
レーTに例えば構造体3を一層状態に収納し、図1に示
す静電スクリーン粉末塗布装置1の板状電極体2上に載
置する。該構造体3に第二の可食性粉末4を網目状金属
製スクリーン電極5を介して塗布する。該網目状金属製
スクリーン電極5には高電圧発生装置6により、マイナ
ス3000V〜マイナス8000Vの電位差を板状電極
体2を基準にして印加する。また、板状電極体2は常に
ゼロ電位としてアースするのが常法であるが、装置全体
の安定性を保つために或る程度の定常電位を印加する事
もある。板状電極体2上のトレーT内の構造体3上面と
網目状金属製スクリーン電極5下部との間隙を5mm以
上、8mm以下として、網目状金属製スクリーン電極5
上の第二の可食性粉末4をブラシ7を擦動させて、構造
体3の表面に飛散させて吸着塗布する。
【0017】網目状金属製スクリーン電極5下面と板状
電極体2上の構造体3上面との間隙が5mm未満では、
トレーTの移送時に網目状金属製スクリーン電極5に構
造体3乃至トレーTの開口部が接触する事故を起こし易
く、且つ、第二の可食性粉末4が均一に塗布されない。
一方、該間隙が8mmを超える場合には周囲の気流の影
響を受けやすく、構造体3表面に均一に塗布されず好ま
しくない。また構造体3を直接板状電極体2上に載置し
た場合も同様である。
【0018】本発明で使用するトレーTを成型するため
に使用するプラスチック製シートの厚みは0.5mm以
下、0.15mm以上が好ましく、該プラスチック製シ
ートの厚みが0.5mmを超える場合には静電スクリー
ン粉末塗布装置1の板状電極体2上に載置したトレーT
内に一層状態に収納配列した各構造体3の表面に可食性
粉末4が均等に塗布できない問題を発生する。また、該
プラスチック製シートの厚みが0.15mm未満の場合
にはトレーTの剛性が不足し、静電スクリーン粉末塗布
装置1を介して第二の可食性粉末4を塗布した最終製品
である食品の包装時に変形して好ましくない。成形食品
にバインダー液を被覆後に付着させる第一の可食性粉末
と、静電スクリーン粉末塗布装置1を介して塗布する第
二の可食性粉末4とは同等のものであっても異種のもの
であっても差し支えない。
【0019】かくして、第二の可食性粉末4を構造体3
表面に塗布して得た最終製品である食品は包装工程の際
に充填機および包装機へ接触して、食品表面に塗布した
可食性粉末が剥がれ落ちて外観を損なってしまう従来製
法の問題点を解決し、且つ強固に第一の可食性粉末と第
二の可食性粉末とが食品表面に塗布されることが可能と
なった。また構造体3を直接板状電極体2上に載置して
第二の可食性粉末4を塗布して得た最終製品である場合
は、治具を用いて塗布後外観を損なうことなくトレーT
に収納し、以降の包装プロセスにおける振動及び衝撃・
接触の負荷を受けても塗布した第二の可食性粉末が剥が
れ落ちて外観を損なってしまうといった問題点もなく、
第一の可食性粉末と第二の可食性粉末とが略均一で強固
に塗布された食品を得ることが可能となった。
【0020】以下、実施例により本発明を具体的に説明
するが、本発明はこれらの実施例に限られるものではな
い。
【0021】実施例1 水分含量47.5重量%の生クリーム(メイトー生クリ
ーム47−協同乳業(株)製)27.5重量部を鍋に入
れ、加温して37℃とした後、30℃に調温したミルク
チョコレート(明治製菓(株)製)70重量部を投入し
て良く混合、溶解した後、ラム酒(キリンシーグラム
(株)製)2.4重量部を加えて、良く混合、混練し、
ペースト状の生チョコレート生地を得た。該ぺ一スト状
の生チョコレート生地を底面が平板状の容器に10mm
厚みに流し込み展延し、冷却固化後、17mm×17m
mに切断成型し、固形成型生チョコレートを得た。17
mm×17mm×10mmの形状で水分活性値をロトロ
ニック社製HH型で計測したところ0.85であった。
また、当該成型品を減圧乾燥法により水分を測定した結
果、水分含量15.5重量%であった(以降の実施例、
比較例も当該装置、方法で水分活性値、水分含量を測定
した)。次いでアラビアガム粉末15重量部と砂糖15
重量部を60重量部の水に分散させ、加熱しながら攪
拌、溶解させ、室温に冷却してバインダー液を準備し、
先に製作した固形成型生チョコレート100重量部を回
転釜内に投入し、転動させながら、該バインダー液0.
5重量部を2流体ノズルを有する噴霧装置(スプレーノ
ズル・システム・ジャパン社製SU11型)を使用し、
液圧0.07Pa,圧縮空気圧0.085Paの条件下
で該固形成型生チョコレート100重量部に被覆し、つ
いで第一の可食性粉末として油分12重量%のココア粉
末を回転釜内に投入し、当該成型品の表面に0.5重量
部付着させ、水分含量15.7重量%、水分活性が0.
83の構造体であるココア掛けをした固形成型生チョコ
レートを得た。該構造体を厚み0.4mmのポリプロピ
レンシート材で製作したポリプロピレン製トレーに収納
した。該構造体を収納したトレーを静電スクリーン粉末
塗布装置1として図1に示す当該装置(ベルク工業製)
の板状電極体2上に載置した。該構造体3である第一の
可食性粉末のココア掛けをした固形成型生チョコレート
の上面から5mm上部に設置した目開き寸法0.105
mmの網目状金属製スクリーン電極5には板状電極体2
をゼロ電位としてマイナス4000Vを高電圧発生装置
6によって印加されている。網目状金属製スクリーン電
極5上の第二の可食性粉末4としては油分含量12重量
%のココア粉末(明治製菓(株)製)を用いる。網目状
金属製スクリーン電極5上の面をブラシ7で擦動するこ
とにより、第二の可食性粉末4としての油分含量12重
量%のココアを、板状電極体2上に載置されてトレーT
に収納した構造体3である第一の可食性粉末のココアを
付着させた固形成形生チョコレートの上面に第二の可食
性粉末である該ココア粉末を塗布させた。その結果、第
二の可食性粉末4であるココア粉末は網目状金属製スク
リーン電極5を通過し、トレーTに収納された構造体3
である第一の可食性粉末のココアを付着した固形成型生
チョコレートの上面に一様に綺麗に第二の可食性粉末で
あるココア粉末が塗布された。このときの第二の可食性
粉末であるココア粉末の塗布量は、上記構造体100重
量部に対して0.5重量部であった。かくして得た第二
の可食性粉末であるココア粉末を塗布してトレーTに収
納した最終製品である食品の第二の可食性粉末であるコ
コア粉末の塗布後の定着性を確認するためにトレーTよ
り該食品100.5重量部を取り出し、該食品の上部5
cmの位置から7m/secの風を吹き付けたところ、
ココア粉末の定着量として0.42重量部が定着し、ほ
とんど剥離せず、均一な被覆状態が保たれ、外観上も優
れたものであった。
【0022】実施例2 水分含量47.5重量%の生クリーム(メイトー生クリ
ーム47−協同乳業(株)製)35重量部を鍋に入れ、
加熱して沸騰させ、加熱を止め、予め加熱融解して、3
1℃に調温したミルクチョコレート(明治製菓(株)
製)60重量部を投入して良く混合し、ラム酒(キリン
シーグラム(株)製)2.4重量部を加えて、良く混
合、混練し、ペースト状の生チョコレート生地を得た。
該ペースト状の生チョコレート生地の荒熱を取った後、
底面が平板状の容器に流し込み10mm厚みに展延し、
冷却固化後、15mm×15mmに切断成型し、固形成
型生チョコレートを得た。15mm×15mm×10m
mの形状で水分活性値をロトロニック社製HH型で計測
したところ0.92であった。また、当該成型品を減圧
乾燥法により水分を測定した結果、水分含量18.5重
量%であった。該冷却固化した固形成型生チョコレート
を表面被覆用油脂性食品として、あらかじめ融解、テン
パリングしてあるミルクチョコレート(明治製菓(株)
製)中に浸漬し、ミルクチョコレートの中から引き上
げ、ミルクチョコレートを被覆した固形成型生チョコレ
ート表面に風を送風して余分なミルクチョコレート生地
を落とし、かくして得たミルクチョコレートで被覆した
固形成型生チョコレートを冷却固化し、厚さ0.8mm
のミルクチョコレート生地で表面を完全に被覆したミル
クチョコレート被覆固形成型生チョコレートを得た。当
該品の水分活性値は0.35であった。次いでアラビア
ガム粉末15重量部、砂糖10重量部を60重量部の水
に分散させ、加熱しながら攪拌、溶解させ、室温に冷却
してバインダー液を準備し、先に製作したミルクチョコ
レート被覆固形成型生チョコレートを回転ドラム内に投
入し、転動させながら、以下実施例1に記載の方法に準
じて、バインダー液0.4重量部を2流体ノズルを有す
る噴霧装置(スプレーノズル・システム・ジャパン社製
SU11型)を使用し、液圧0.07Pa,圧縮空気圧
0.085Paの条件下で該ミルクチョコレート被覆固
形成型生チョコレートに均一に被覆し、ついで油分12
重量%の一次の可食性粉末としてのココア粉末を回転釜
内に投入し、ミルクチョコレート被覆固形成型生チョコ
レート100重量部に該ココア粉末0.5重量部を付着
し、かくして得た、構造体の水分活性が0.50であっ
た。該構造体を厚み0.4mmのポリプロピレンシート
材で製作したポリプロピレン製トレーに収納した。該構
造体を収納したトレーを静電スクリーン粉末塗布装置1
として図1に示す当該装置(ベルク工業製)の板状電極
体2上に載置した。該構造体3の上面から6mm上部に
設置した目開き寸法0.105mmの網目状金属製スク
リーン電極5には板状電極体2をゼロ電位としてマイナ
ス6000Vを高電圧発生装置6によって印加されてい
る。網目状金属製スクリーン電極5上の第二の可食性粉
末4としては油分含量12重量%の該ココア粉末(明治
製菓(株)製)を用いる。網目状金属製スクリーン電極
5上の面をブラシ7で擦動することにより、該可食性粉
末4としての油分含量12重量%のココアを板状電極体
2上に載置し、トレ一Tに収納した構造体3の上面に塗
布させた。その結果、第二の可食性粉末4であるココア
粉末は網目状金属製スクリーン電極5を通過し、トレー
Tに収納された構造体3の上面に一様に綺麗に塗布され
た。このときのココア粉末の塗布量は、上記構造体10
0重量部に対して0.5重量部であった。かくして得た
第二の可食性粉末であるココア粉末を塗布してトレーT
に収納した最終製品である食品の該ココア粉末の塗布後
の定着性を確認するためにトレーTより該食品100.
5重量部を取り出し、該食品の上部5cmの位置から7
m/secの風を吹き付けたところ、ココア粉末の定着
量として0.44重量部が定着し、ほとんど剥離せず、
均一な被覆状態が保たれ、外観上も優れた食品であっ
た。該トレーに収納された状態でトレー容器上部を封す
ることにより、本発明の可食性粉末を塗布した食品を得
た。
【0023】比較例1 実施例2に記載の製法における回転ドラムによる第一次
の可食性粉末であるココア粉末の付着を行うことなく、
水分活性値0.35のミルクチョコレート被覆固形成型
生チョコレート100重量部の表面に実施例2に記載の
バインダー液0.4重量部のみを被覆した。バインダー
液を被覆した固形成型生チョコレートは水分活性値0.
95であった。該バインダー液を被覆した固形成型生チ
ョコレート100重量部に以下実施例2に記載の方法に
より、第二の可食性粉末であるココア粉末0.48重量
部を静電スクリーン粉末塗布装置により塗布した水分活
性値0.95の食品を得た。該食品の表面に被覆された
該ココア粉末は斑点状に被覆され、均一な該ココア粉末
塗布面とならず、実施例2に記載の第二の可食性粉末で
あるココア粉末の塗布、定着性の確認法に従い、当該食
品100.5重量部に塗布され、定着した該ココア粉末
定着量を計測した結果0.37重量部が定着していた。
【0024】比較例2 実施例2に記載の製法において回転ドラムによる第一の
可食性粉末であるココア粉末の付着とバインダー液の被
覆を行うことなく得た水分活性値0.35のミルクチョ
コレート被覆固形成型生チョコレート100重量部の表
面に、以下実施例2に記載の方法に準じて、第二の可食
性粉末であるココア粉末0.5重量部を静電スクリーン
粉末塗布装置により塗布し、最終製品である水分活性値
0.35の食品を得た。当該食品の第二の可食性粉末で
あるココア粉末の塗布、定着性を確認するために実施例
2に記載の第二の可食性粉末であるココア粉末の定着性
の確認法に従い、当該食品100.5重量部に塗布さ
れ、残留する該ココア粉末の定着量を計測した結果0.
15重量部と僅かな定着量であり、強固に塗布、定着し
ている状態ではなかった。当該食品の表面に塗布された
第二の可食性粉末であるココア粉末は僅かな衝撃によっ
ても剥離する状態で定着し被覆された状態ではなかっ
た。
【0025】表1に実施例、比較例で得た食品の第二の
可食性粉末であるココア粉末の塗布状態、定着性を示
す。
【表1】 *マークの「静電塗布前の水分活性値」とは静電スクリ
ーン粉末塗布装置1によるココア粉末塗布前の水分活性
値を言う。
【0026】表1の簡単な説明 表1における「塗布量」とは、静電スクリーン粉末塗布
装置によって構造体100重量部の表面を塗布したココ
ア粉末量(重量部)を示し、また「定着量」とは、最終
製品である食品をトレーより取り出し、食品の上面より
5cm高さの位置から7m/secの風を吹き付けた
後、残留したココア粉末量(重量部)を示す。「塗布強
度」は、塗布量に対する定着量の度合いを視覚的に指標
化したものであり、「+」以上は商品価値有りと判定を
し、「一」は商品価値無しと判定した。「ココア粉末の
定着状態」とは、ココア粉末を塗布した食品を上記送風
処理し、残留したココア粉末の定着状態を目視によって
確認した結果を示している。
【0027】比較例3 実施例1に記載の製法において、生クリーム含量を0重
量部、10重量部、27.5重量部、50重量部、70
重量部に変えて、固形成型品を得た。各固形成型品の水
分含量及び水分活性値を表2に示す。
【表2】
【0028】以下、実施例1にある方法によって、バイ
ンダー液によって第一の可食性粉末であるココア粉末を
付着させられた固形成型生チョコレートを得、それぞ
れ、静電スクリーン粉末塗布装置により第二の可食性粉
末であるココア粉末を塗布した食品を得た。その静電ス
クリーン粉末塗布前の水分活性値と見た目の外観につい
ての結果は表3に示す。
【表3】 *マークの「静電塗布前の水分活性値」とは静電スクリ
ーン粉末塗布装置1による第二の可食性粉末であるココ
ア粉末塗布前の水分活性値を言う。
【0029】比較例4 実施例2に於いて、静電スクリーン粉末塗布装置1の網
目状金属製スクリーン電極5には0V、マイナス200
0V、マイナス3000V、マイナス4000V、マイ
ナス6000V、マイナス8000V、マイナス850
0Vの電位を板状電極体2を基準にして印加する。その
後の最終製品である食品の見た目の外観についての結果
を表4に示す。
【表4】
【0030】実施例3 砂糖30重量部と水分含量25重量%の高マルトース水
飴MGS(林原生化学研究所(株)製)60重量部と水
10重量部を鍋に入れ、直火にて128℃に煮詰め煮詰
糖液92重量部を得た。予め準備したゼラチン7.0重
量部を70℃、温水9.8重量部に溶解したゼラチン水
溶液と抹茶粉末0.5重量部に温水4重量部を加えて混
合、溶解した抹茶溶液を合わせ、該抹茶・ゼラチン混合
水溶液を先に調製した煮詰糖液95重量部に混合、分
散、溶解し、抹茶グミ生地を調製した。該抹茶グミ生地
を通常のグミ製法に準じ、木製トレーに乾燥コンスター
チを敷き詰め、該スターチ面を平滑にし、直径2cmの
半球状の型を平滑スターチ面に押し当て、スターチモー
ルドを製作し、該スターチモールドに抹茶グミ生地を注
入し、25℃、相対湿度45%の乾燥室に20時間静置
し水分含量16%、水分活性0.62の固形成型抹茶グ
ミを得た。該固形成型抹茶グミにホワイトチョコレート
を実施例2に記載の方法で1.0mmの厚みに被覆し、
該ホワイトチョコレート被覆固形成型抹茶グミに第一の
可食性粉末として抹茶粉末を使用し、バインダー液を介
して付着して水分活性0.52の構造体を得た後、トレ
ーに収納することなく直接板状電極体に載置した以外は
以下実施例1に記載の製法に従い、静電スクリーン粉末
塗布装置を使用し、上記構造体100重量部に対して、
第二の可食性粉末として抹茶粉末0.5重量部を塗布し
て最終製品である食品を得た。該食品100.5重量部
を該食品表面上部5cmの位置から7m/secの風を
吹き付けたところ、該食品に塗布された抹茶粉末はほと
んど剥離することなく0.38重責部定着し、強固に固
形成型抹茶グミ製品に塗布されたままであり、送風処理
しても外観上変化のない、本発明の可食性粉末を塗布し
た食品が得られた。
【0031】実施例4 ホワイトチョコレート被覆固形成型抹茶グミに第一の可
食性粉末である可食性粉末として抹茶粉末を付着させる
工程迄は実施例3と同様にして構造体を得、トレーに収
納することなく直接板状電極体に載置し、実施例1に記
載の静電スクリーン粉末塗布装置を使用し、上記構造体
100重量部に対して、第二の可食性粉末である粉糖
0.5重量部を塗布して最終製品である食品を得た。
【0032】実施例5 水分含量47.5重量%の生クリーム(メイトー生クリ
ーム47−協同乳業(株)製)27.5重量部を鍋に入
れ、加温して37℃とした後、30℃に調温したミルク
チョコレート(明治製菓(株)製)70重量部を投入し
て良く混合、溶解した後、ラム酒(キリンシーグラム
(株)製)2.4重量部を加えて、良く混合、混練し、
ペースト状の生チョコレート生地を得た。該ペースト状
の生チョコレート生地を底面が平板状の容器に10mm
厚みに流し込み展延し、冷却固化後、17mm×17m
mに切断成型し、固形成型生チョコレートを得た。17
mm×17mm×10mmの形状で水分活性値をロトロ
ニック社製HH型で計測したところ0.85であった。
固形成型生チョコレートをそのまま厚み0.4mmのポ
リプロピレンシート材で製作したポリプロピレン製トレ
ーに収納した。該構造体を収納したトレーを静電スクリ
ーン粉末塗布装置1として図1に示す当該装置(ベルク
工業製)の板状電極体2上に載置した。該構造体3に第
一の可食性粉末であるココア掛けをしてない固形成型生
チョコレートの上面から5mm上部に設置した目開き寸
法0.105mmの網目状金属製スクリーン電極5には
板状電極体2をゼロ電位としてマイナス4000Vを高
電圧発生装置6によって印加されている。網目状金属製
スクリーン電極5上の第二の可食性粉末4としては油分
含量12重量%のココア粉末(明治製菓(株)製)を用
いる。網目状金属製スクリーン電極5上の面をブラシ7
で擦動することにより、可食性粉末4としての油分含量
12重量%のココアを板状電極体2上に載置し、トレー
Tに収納した構造体3であるココアを付着してない固形
成型生チョコレート表面に塗布させた最終製品である食
品を得た。
【0033】
【発明の効果】成形食品に被覆したバインダー液を介し
て第一の可食性粉末を付着させた構造体を板状電極体に
載置し、該構造体上方に近接して網目状金属製スクリー
ン電極を配し、両電極間に直流の高電位を印加し、該金
属製スクリーンを介して第二の可食性粉末を該構造体に
塗布せしめる事により可食性粉末が強固に最終製品であ
る食品に均一に定着し、外観上好ましい状態の塗布面を
有する食品を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す静電スクリーン粉末塗
布装置の側面断面図。
【符号の説明】
1.静電スクリーン粉末塗布装置 2.板状電極体 3.構造体 4.第二の可食性粉末 5.網目状金属製スクリーン電極 6.高電圧発生装置 7.ブラシ T.トレー
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成14年4月3日(2002.4.3)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【請求項】 成形食品及び/又は構造体が生チョコレ
ート、油脂性菓子生地、ゼリー、グミのいずれか一種又
は二種以上の組み合わせである請求項1乃至4のいずれ
かに記載の食品。
【請求項】 第一の可食性粉末及び/又は第二の可食
性粉末がココア粉末、粉糖、抹茶のいずれか一種又は抹
茶と粉糖の混合体である請求項1乃至4のいずれかに記
載の食品。
【請求項】 成形食品にバインダー液を塗布後、第一
の可食性粉末を付着させて得た構造体を板状電極体上に
載置し、該構造体上方に近接して網目状金属製スクリー
ン電極を配し、両電極間に直流の高電位を印加し、該金
属製スクリーンを介して第二の可食性粉末を該構造体に
塗布せしめることを特徴とする食品の製造方法。
【請求項10】 成形食品の表面に油脂性菓子生地を被
覆後、バインダー液を介して第一の可食性粉末を付着さ
せた構造体を板状電極体に載置し、該構造体上方に近接
して網目状金属製スクリーン電極を配し、両電極間に直
流の高電位を印加し、該金属製スクリーンを介して第二
の可食性粉末を該構造体に塗布せしめることを特徴とす
る食品の製造方法。
【請求項11】 成形食品に被覆したバインダー液を介
して第一の可食性粉末を付着させた構造体を収納した上
方が開口しているプラスチック製トレーを板状電極体に
載置し、該構造体上方に近接して網目状金属製スクリー
ン電極を配し、両電極間に直流の高電位を印加し、該金
属製スクリーンを介して第二の可食性粉末を該構造体に
塗布せしめることを特徴とする食品の製造方法。
【請求項12】 成形食品の表面に油脂性菓子生地を被
覆後、バインダー液を介して第一の可食性粉末を付着さ
せた構造体を収納した上方が開口しているプラスチック
製トレーを板状電極体に載置し、該構造体上方に近接し
て網目状金属製スクリーン電極を配し、両電極間に直流
の高電位を印加し、該金属製スクリーンを介して第二の
可食性粉末を該構造体に塗布せしめることを特徴とする
食品の製造方法。
【請求項13】 成形食品及び/又は構造体が水分活性
値0.50以上、0.94以下である請求項9乃至12
のいずれかに記載の食品の製造方法。
【請求項14】 網目状金属製スクリーン電極にマイナ
ス3000V〜マイナス8000Vの電位差を板状電極
体を基準として印加して得られた請求項9乃至12のい
ずれかに記載の食品の製造方法。
【請求項15】 成形食品及び/又は構造体が生チョコ
レート、油脂性菓子生地、ゼリー、グミのいずれか一種
又は二種以上の組み合わせである請求項9乃至12のい
ずれかに記載の食品の製造方法。
【請求項16】 第一の可食性粉末及び/又は第二の可
食性粉末がココア粉末、粉糖、抹茶のいずれか一種又は
抹茶と粉糖の混合体である請求項9乃至12のいずれか
に記載の食品の製造方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 櫻井 光寛 埼玉県坂戸市千代田5丁目3番1号 明治 製菓株式会社食料総合研究所内 Fターム(参考) 4B014 GB01 GB04 GE03 GG17 GL11 GP19 GP20 4B035 LE07 LG28 LG33 LG57 LK09 LK14 LP26 LT09 4B041 LD02 LE05 LH09 LK24 LK32 LK50 LP09 LP12 LP27

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 成形食品に被覆したバインダー液を介し
    て第一の可食性粉末を付着させた構造体を板状電極体に
    載置し、該構造体上方に近接して網目状金属製スクリー
    ン電極を配し、両電極間に直流の高電位を印加し、該金
    属製スクリーンを介して第二の可食性粉末を該構造体に
    塗布せしめて得られた食品。
  2. 【請求項2】 成形食品の表面に油脂性菓子生地を被覆
    後、バインダー液を介して第一の可食性粉末を付着させ
    た構造体を板状電極体に載置し、該構造体上方に近接し
    て網目状金属製スクリーン電極を配し、両電極間に直流
    の高電位を印加し、該金属製スクリーンを介して第二の
    可食性粉末を該構造体に塗布せしめて得られた食品。
  3. 【請求項3】 成形食品に塗布したバインダー液を介し
    て第一の可食性粉末を付着させた構造体を収納した上方
    が開口しているプラスチック製トレーを板状電極体に載
    置し、該構造体上方に近接して網目状金属製スクリーン
    電極を配し、両電極間に直流の高電位を印加し、該金属
    製スクリーンを介して第二の可食性粉末を該構造体に塗
    布せしめて得られた食品。
  4. 【請求項4】 成形食品の表面に油脂性菓子生地を被覆
    後、バインダー液を介して第一の可食性粉末を付着させ
    た構造体を収納した上方が開口しているプラスチック製
    トレーを板状電極体に載置し、該構造体上方に近接して
    網目状金属製スクリーン電極を配し、両電極間に直流の
    高電位を印加し、該金属製スクリーンを介して第二の可
    食性粉末を該構造体に塗布せしめて得られた食品。
  5. 【請求項5】 成形食品及び/又は構造体が水分活性値
    0.50以上、0.94以下である請求項1乃至4のい
    ずれかに記載の食品。
  6. 【請求項6】 網目状金属製スクリーン電極にマイナス
    3000V〜マイナス8000Vの電位差を板状電極体
    を基準として印加して得られた請求項1乃至4のいずれ
    かに記載の食品。 【請求項6】 成形食品及び/又は構造体が生チョコレ
    ート、油脂性菓子生地、ゼリー、グミのいずれか一種又
    は二種以上の組み合わせである請求項1乃至4のいずれ
    かに記載の食品。
  7. 【請求項7】 第一の可食性粉末及び/又は第二の可食
    性粉末がココア粉末、粉糖、抹茶のいずれか一種又は抹
    茶と粉糖の混合体である請求項1乃至4のいずれかに記
    載の食品。
  8. 【請求項8】 成形食品にバインダー液を塗布後、第一
    の可食性粉末を付着させて得た構造体を板状電極体上に
    載置し、該構造体上方に近接して網目状金属製スクリー
    ン電極を配し、両電極間に直流の高電位を印加し、該金
    属製スクリーンを介して第二の可食性粉末を該構造体に
    塗布せしめることを特徴とする食品の製造方法。
  9. 【請求項9】 成形食品の表面に油脂性菓子生地を被覆
    後、バインダー液を介して第一の可食性粉末を付着させ
    た構造体を板状電極体に載置し、該構造体上方に近接し
    て網目状金属製スクリーン電極を配し、両電極間に直流
    の高電位を印加し、該金属製スクリーンを介して第二の
    可食性粉末を該構造体に塗布せしめることを特徴とする
    食品の製造方法。
  10. 【請求項10】 成形食品に被覆したバインダー液を介
    して第一の可食性粉末を付着させた構造体を収納した上
    方が開口しているプラスチック製トレーを板状電極体に
    載置し、該構造体上方に近接して網目状金属製スクリー
    ン電極を配し、両電極間に直流の高電位を印加し、該金
    属製スクリーンを介して第二の可食性粉末を該構造体に
    塗布せしめることを特徴とする食品の製造方法。
  11. 【請求項11】 成形食品の表面に油脂性菓子生地を被
    覆後、バインダー液を介して第一の可食性粉末を付着さ
    せた構造体を収納した上方が開口しているプラスチック
    製トレーを板状電極体に載置し、該構造体上方に近接し
    て網目状金属製スクリーン電極を配し、両電極間に直流
    の高電位を印加し、該金属製スクリーンを介して第二の
    可食性粉末を該構造体に塗布せしめることを特徴とする
    食品の製造方法。
  12. 【請求項12】 成形食品及び/又は構造体が水分活性
    値0.50以上、0.94以下である請求項9乃至12
    のいずれかに記載の食品の製造方法。
  13. 【請求項13】 網目状金属製スクリーン電極にマイナ
    ス3000V〜マイナス8000Vの電位差を板状電極
    体を基準として印加して得られた請求項9乃至12のい
    ずれかに記載の食品の製造方法。
  14. 【請求項14】 成形食品及び/又は構造体が生チョコ
    レート、油脂性菓子生地、ゼリー、グミのいずれか一種
    又は二種以上の組み合わせである請求項9乃至12のい
    ずれかに記載の食品の製造方法。
  15. 【請求項15】 第一の可食性粉末及び/又は第二の可
    食性粉末がココア粉末、粉糖、抹茶のいずれか一種又は
    抹茶と粉糖の混合体である請求項9乃至12のいずれか
    に記載の食品の製造方法。
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