JP2002354835A - 電力変換装置、設定装置、太陽電池モジュールおよび太陽光発電システム - Google Patents

電力変換装置、設定装置、太陽電池モジュールおよび太陽光発電システム

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JP2002354835A
JP2002354835A JP2001151525A JP2001151525A JP2002354835A JP 2002354835 A JP2002354835 A JP 2002354835A JP 2001151525 A JP2001151525 A JP 2001151525A JP 2001151525 A JP2001151525 A JP 2001151525A JP 2002354835 A JP2002354835 A JP 2002354835A
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Takuma Kobayashi
拓磨 小林
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電力変換装置が通常設置される屋外は電力変
換装置にとって大変厳しい環境であり、例えば雨や埃な
どから電力変換装置内部の電気素子を守るために電力変
換装置は密閉構造にする必要があり、電力変換装置に操
作スイッチを設けることは大変厄介である。 【解決手段】 制御回路36は、電力変換装置の動作に関
するパラメータに従い、電力変換装置の動作を制御す
る。信号受信部39は、パラメータを設定または変更する
信号を外部から非接触に受信する。制御回路36は、信号
受信部39により受信された信号に基づき、パラメータを
設定または変更する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電力変換装置、設定
装置、太陽電池モジュールおよび太陽光発電システムに
関する。
【0002】
【従来の技術】地球環境への関心の高まりから、太陽光
発電システムが広まっている。太陽光発電システムは、
複数枚の太陽電池モジュールを直並列に接続して太陽電
池アレイを構成し、太陽電池アレイが発電した直流電力
を集電箱で集電し、集電した直流電力を電力変換装置に
よって交流電力に変換し、負荷または商用電力系統(以
下「系統」と呼ぶ)に供給する。
【0003】最近、発電電力が30〜200W程度の太陽電池
モジュールの裏側に電力変換装置を取り付けた、電力変
換装置一体型の太陽電池モジュール(以下「ACモジュー
ル」と呼ぶ)という新しい形態の製品が開発されてい
る。ACモジュールは、モジュール一枚単位で商用周波数
・電圧の交流電力が得られ、設置場所を選ばないという
利点がある。
【0004】電力変換装置には、電圧に関する保護(過
電圧、不足電圧)、周波数に関する保護(周波数低下、
周波数上昇)など、様々な保護機能が備えられている。
これら保護機能の設定パラメータは、契約する電力会社
または太陽光発電システムを設置する場所に応じて、所
定の値にする必要がある。そのため、市場に普及してい
る住宅用インバータ(電力変換装置)では、設定パラメ
ータの変更は主にインバータ側面や内部に設けられたロ
ータリスイッチやディップスイッチによって行われる。
【0005】また、電力変換装置を運転するための制御
電源は、電力変換装置の入力または出力側から取得さ
れ、入力側から取得する場合は太陽電池が、出力側から
取得する場合は系統が電力の供給源になる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】電力変換装置は、太陽
電池モジュールと同様に屋外に設置されるが、その設置
条件は電力変換装置にとって大変厳しいものである。厳
しい環境下、例えば雨や埃などから電力変換装置内部の
電気素子を守るため、電力変換装置は密閉構造にする必
要がある。従って、電力変換装置に操作スイッチを設け
ることは大変厄介である。
【0007】電力変換装置の制御電源を出力側から取得
する場合、系統に接続不可能な場所(例えばキャンプ場
など)ではパラメータの設定(変更)ができない。
【0008】また、電力変換装置の制御電源を直流側
(太陽電池)から取得する場合は、日射が弱い時(曇天
や夕暮れ時)は充分な発電電力が得られず、制御電源も
得られないことがある。このような場合、パラメータの
設定(変更)ができない。とくに、ACモジュールの太陽
電池容量は30W〜200W程度であるため、数kWの太陽電池
アレイを組む場合と異なり、制御電源が得られない可能
性が高い。
【0009】本発明は、上述の問題を個々にまたはまと
めて解決するためのもので、電力変換装置に操作スイッ
チを設けずに、電力変換装置のパラメータの設定または
変更を可能にすることを目的とする。
【0010】また、制御電源が得られない場合でも、電
力変換装置のパラメータの設定または変更を可能にする
ことを他の目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記の目的を
達成する一手段として、以下の構成を備える。
【0012】本発明にかかる電力変換装置は、入力され
る直流電力を、所定の交流または直流電力に変換する電
力変換装置であって、前記電力変換装置の動作に関する
設定パラメータに従い、前記電力変換装置の動作を制御
する制御手段と、前記設定パラメータを設定または変更
する信号を外部から非接触に受信する受信手段とを有
し、前記制御手段は、前記受信手段により受信された信
号に基づき、前記設定パラメータを設定または変更する
ことを特徴とする。
【0013】好ましくは、前記受信手段は、電磁結合に
より前記信号を受信することを特徴とする。
【0014】さらに好ましくは、前記受信手段は、受信
した信号から前記制御手段を動作させるための電力を供
給可能であることを特徴とする。
【0015】本発明にかかる設定装置は、入力される直
流電力を、所定の交流または直流電力に変換する電力変
換装置の動作パラメータを設定または変更する信号を、
前記電力変換装置へ送信する設定装置であって、設定ま
たは変更すべき動作パラメータをマニュアル設定するた
めの設定手段と、前記設定手段により設定された動作パ
ラメータを示す信号を生成する生成手段と、前記信号を
前記電力変換装置へ非接触に送信する送信手段とを有す
ることを特徴とする。
【0016】好ましくは、前記送信手段は、電磁結合に
より前記信号を送信することを特徴とする。
【0017】さらに好ましくは、前記送信手段は、前記
電力変換装置の制御手段を動作させるための電力を前記
信号として供給可能であることを特徴とする。
【0018】本発明にかかる太陽電池モジュールは、太
陽電池モジュール、および、上記の電力変換装置が一体
に形成されたことを特徴とする。
【0019】好ましくは、前記電力変換装置は前記太陽
電池モジュールの非受光面に配置され、前記受信手段は
前記太陽電池モジュールの受光面に配置されることを特
徴とする。
【0020】本発明にかかる太陽光発電システムは、上
記の太陽電池モジュールを用いることを特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる電力変換装
置の実施形態を図面を参照して詳細に説明する。
【0022】
【第1実施形態】[構成]図1は実施形態の電力変換装置
の構成例を示すブロック図である。
【0023】太陽電池からの直流電力は入力端子311に
入力され、直流/交流変換回路34により交流電力に変換
され、交流電力は出力端子312から系統や交流負荷に供
給される。なお、直流電力を交流電力に変換するだけで
なく、直流電力を所定の電圧を有する直流電力に変換し
て、例えばモータやバッテリなどの直流負荷へ供給する
場合も本実施形態に含まれる。
【0024】直流/交流変換回路34は、チョッパ部(DC-
DC変換部)およびインバータ部(DC-AC変換部)から構
成され、平滑コンデンサ、リアクトル、ダイオード、ス
イッチング素子などを有する。連系リレー35は交流出力
の開閉を行う。入力電圧検出器331および入力電流検出
器332は、入力端子311へ入力される直流電力の電圧およ
び電流を検出する。
【0025】出力電圧検出器334および出力電流検出器3
33は、直流/交流変換回路34から出力される交流電力の
電圧および電流を検出する。系統電圧検出器335は出力
端子312へ接続される系統の電圧を検出する。
【0026】制御回路36は、I/Oポート、A/D変換器、D/
A変換器、タイマおよびメモリなどの機能がワンチップ
化されたマイクロプロセッサ(MPU)から構成され、直流
電圧検出器332および直流電流検出器331により検出され
る電圧および電流値に基づき太陽電池から最大電力を取
り出すための最大電力追従制御(MPPT)を行うとともに、
各検出器により検出される電圧および電流値に基づき直
流/交流変換回路34のインバータ部やチョッパ部の各種
制御および保護などを行う。
【0027】RCC方式のスイッチングレギュレータとし
て構成される制御電源生成回路38は、入力端子311へ入
力される直流電力を所定の直流電圧に変換して、制御回
路36を動作させる電力として供給する。
【0028】信号受信部39は、後述するパラメータ設定
装置からの信号を受信する部分で、例えば電磁結合用の
コイルによって構成される。パラメータ設定装置から受
信される信号にはパラメータ設定信号および制御電源と
して供給される電力が含まれ、信号受信部39の出力には
信号周波数検出回路391および制御電源生成回路392が接
続される。
【0029】信号周波数検出回路391は、絶縁トランス
および周波数を検出するためのゼロクロス検出回路など
から構成され、ゼロクロス検出回路によって生成された
ゼロクロス信号は制御回路36を構成するMPUの割り込み
タイマ端子に入力される。制御電源生成回路392は、全
波整流回路、コンデンサおよびコイルを有する平滑回路
などで構成され、逆流防止ダイオードを介して制御回路
36のMPUの電源端子に接続される。
【0030】[パラメータ設定装置]図2はパラメータ
設定装置の構成例を示すブロック図、図3はパラメータ
設定装置の概観図である。
【0031】パラメータ設定装置40は、キーボード44、
ディスプレイ43、制御回路42および信号送信部41より構
成される。制御回路42は、プログラムが格納されたRO
M、キーボード44からの信号を入力するI/Oポート、MP
U、および、ディスプレイ43を駆動する駆動ドライバな
どから構成される。
【0032】信号送信部41は、電磁結合用のコイル、並
びに、信号周波数を決める抵抗器およびコンデンサなど
から構成される。制御回路42、変更すべきパラメータお
よび設定すべきパラメータの値に応じて、予めメモリに
記録された設定値テーブルを参照して、信号送信部41の
抵抗器およびコンデンサの値を変更することで、電力変
換装置へ送る信号の周波数を設定する。
【0033】なお、パラメータ設定装置40の電源に関し
ては図示しないが、商用交流電力を整流平滑して用い
る、二次電池などの電池を用いるなど様々な方法を利用
することができる。
【0034】[パラメータの変更]次に、電力変換装置
のパラメータの変更方法を説明する。
【0035】ユーザは、パラメータ設定装置40のディス
プレイ43を見ながら、キーボード44を操作して変更を希
望するパラメータ項目を選択し、次に設定値を選択す
る。図5(a)は一例として、「インバータ設定値」かつ
「系統電圧下限」が選択された状態を、図5(b)は一例と
して、系統電圧下限として「90V」が選択された状態を
示している。図4は変更可能なパラメータ項目および設
定値を示す図である。
【0036】パラメータ設定装置40の制御回路42は、選
択されたパラメータ項目および設定値に基づき、設定値
テーブルに示される設定信号周波数をもつ信号が信号送
信部41から出力されるように、上述した抵抗器およびコ
ンデンサの値を変更する。
【0037】次に、ユーザは、パラメータ設定装置40の
信号送信部41を電力変換装置の信号受信部39に近付け
て、図3に示す「通信」ボタンを押す。これによって、
パラメータ設定装置40から電力変換装置へ、電磁的に結
合された信号路を介して、パラメータ設定信号が送信さ
れる。なお、電力変換装置の筐体には、信号受信部39の
位置を示すマークを付けておくと便利である。
【0038】信号受信部39に受信されたパラメータ設定
信号は、制御電源生成回路392により整流平滑されて制
御回路36へ供給される電力になる。従って、制御電源生
成回路38(太陽電池)から電力が供給されていない場合
でも制御回路36は起動することができる。電力の供給と
ほぼ同時に、信号周波数検出回路391によりパラメータ
設定信号の周波数に相当するゼロクロス信号が制御回路
36へ供給される。
【0039】制御回路36のMPUは、割り込みタイマ端子
へ入力されるゼロクロス信号のエッジを検出してタイマ
を起動する。タイマのカウントはMPUのクロックにより
インクリメントされる。MPUは、ゼロクロス信号のエッ
ジごとに、タイマのカウント値をレジスタに書き込み、
タイマのカウンタ値はゼロにリセットし、再びカウント
を再開させる。従って、MPUは、レジスタに書き込んだ
値から、パラメータ設定信号の周波数を求めることがで
きる。
【0040】上記の動作を繰り返し、所定回数、ほぼ同
じ周波数が検出された場合、MPUは、設定パラメータの
変更が要求されたことを認識して、変更を要求されたパ
ラメータの設定値を指示された値に変更する。例えば、
クロック周波数が25MHzで、レジスタに書き込んだ値が
「1000」の場合、パラメータ設定信号の周波数は25000/
(2×1000)=12.5kHzになり、パラメータ設定信号は下限
電圧の設定値を90Vに変更する旨を表す。MPUは、その値
を制御回路36内の不揮発性メモリに書き込む。
【0041】このように、パラメータ設定装置40から受
信される信号を、パラメータの設定信号としてのみなら
ず、制御回路36の電力に利用することで、電力変換装置
の入力側に太陽電池が接続されていない場合や太陽電池
が発電していない場合でも、電力変換装置のパラメータ
を変更することが可能になる。工場出荷時に電力変換装
置を初期設定する場合にも、上記の方法は有用である。
【0042】また、電力変換装置の信号受信部39の近傍
に凹部を設け、その部分にパラメータ設定装置40の信号
送信部41を配置可能に、電力変換装置の筐体を設計すれ
ば、電力変換装置とパラメータ設定装置40の間の通信お
よび電力供給をより確実なものにすることができる。
【0043】[報知手段]電力変換装置の設定パラメー
タの変更処理が行われていること、および、変更処理が
行われたことを示す報知手段を、電力変換装置に備える
ことも有用である。具体的には、報知手段として電力変
換装置にLEDなどを装備し、設定パラメータの変更処理
が行われている間はLEDを点滅させ、変更処理が終了し
た後、所定期間、LEDを点灯する。例えば、設定パラメ
ータの変更処理において、パラメータ設定信号が入力さ
れ、タイマがカウントしている間はLEDを点滅させ、不
揮発性メモリに新しい設定値が書き込まれた後にLEDを
点灯させるように制御する。
【0044】このように報知手段を設ければ、電力変換
装置の設定パラメータの変更が適切に行われているか、
行われたかをユーザはLEDの発光状態から容易に判断す
ることが可能になる。また、報知手段として7セグメン
トのLEDや液晶ディスプレイを電力変換装置に装備すれ
ば、例えば「UV(不足電圧設定)を90Vに設定中」のよ
うに、詳細に設定状況を表示させることも可能である。
【0045】また、音によって設定終了を報知すること
も可能である。例えば、メロディーICを用いて、電力変
換装置に設定された設定値に応じた異なるメロディーを
流し、ユーザに設定値を通知することも可能である。
【0046】
【第2実施形態】以下、本発明にかかる第2実施形態の電
力変換装置を説明する。なお、本実施形態において、第
1実施形態と略同様の構成については、同一符号を付し
て、その詳細説明を省略する。
【0047】図6は第2実施形態の電力変換装置の構成例
を示すブロック図である。
【0048】第1実施形態では、信号受信部39に受信さ
れるパラメータ設定信号の周波数を信号周波数検出回路
391で検出してパラメータを設定する例を説明したが、
第2実施形態では、パラメータ設定信号の電圧値を信号
分圧回路393およびMPUで検出してパラメータを設定す
る。信号電圧分圧回路393は、信号を絶縁するためのト
ランス、および、信号電圧を分圧するための分圧回路な
どから構成され、分圧された信号はMPUのA/D変換入力端
子へ入力される。
【0049】パラメータ設定装置40における第1実施形
態との差異は信号送信部41である。第2実施形態の信号
送信部41は、電磁結合用のコイル、並びに、パラメータ
設定信号の電圧を決める電圧設定回路などから構成され
る。制御回路42、変更すべきパラメータおよび設定すべ
きパラメータの値に応じて、予めメモリに記録された設
定値テーブルを参照して、信号送信部41の電圧設定回路
を制御することで、電力変換装置へ送る信号の電圧を設
定する(図7参照)。
【0050】信号受信部39に受信されたパラメータ設定
信号は、制御電源生成回路392により整流平滑されて制
御回路36へ供給される電力になる。電力の供給とほぼ同
時に、信号電圧分圧回路393によりパラメータ設定信号
が分圧されて制御回路36のMPUのA/D変換入力端子へ供給
される。
【0051】MPUは、A/D変換入力端子へ入力される信号
を所定周期ごとにA/D変換して電圧値を検出する。そし
て、所定回数、ほぼ同じ電圧値が検出された場合、MPU
は、設定パラメータの変更が要求されたことを認識し
て、変更を要求されたパラメータの設定値を指示された
値に変更する。例えば、検出値が「12.5V」の場合、パ
ラメータ設定信号は下限電圧の設定値を90Vに変更する
旨を表す。MPUは、その値を制御回路36内の不揮発性メ
モリに書き込む。
【0052】このように、パラメータ設定装置40から受
信される信号を、パラメータの設定信号としてのみなら
ず、制御回路36の電力に利用することで、電力変換装置
の入力側に太陽電池が接続されていない場合や太陽電池
が発電していない場合でも、電力変換装置のパラメータ
を変更することが可能になる。工場出荷時に電力変換装
置を初期設定する場合にも、上記の方法は有用である。
【0053】なお、信号送信部41が送信するパラメータ
設定信号の波形は正弦波、矩形波または三角波でもよ
く、電磁結合により電力変換装置にパラメータ設定信号
が供給可能であればどのような波形でもよい。
【0054】
【第3実施形態】以下、本発明にかかる第3実施形態の電
力変換装置を説明する。なお、本実施形態において、第
1実施形態と略同様の構成については、同一符号を付し
て、その詳細説明を省略する。
【0055】図8は第3実施形態のACモジュールの構成例
を示す図で、電力変換装置30を太陽電池モジュール10の
裏面に取り付けたものである。図8に示すように、通
常、電力変換装置30は太陽電池モジュール10の裏面補強
材12上に配置されている。そのため、電力変換装置30が
太陽電池モジュール10の陰になり、パラメータ設定装置
40との通信がうまくいかないことがある。そこで、電力
変換装置30の信号受信部46を、図8に示すように、太陽
電池モジュール10の受光面に配置することで、パラメー
タ設定装置40と電力変換装置30との通信が円滑に行われ
るようにする。
【0056】[太陽電池モジュール]亜鉛塗装鋼鈑の裏
面補強材12上にアモルファスシリコンなどの太陽電池セ
ルを積層し、太陽電池セル上に弗素樹脂フィルムなどの
表面保護材13を積層し、真空中で約150℃で充填材を溶
融してラミネート処理し、太陽電池モジュール10にす
る。
【0057】[電力変換装置]図9は電力変換装置30の
構成例を示すブロック図である。第1および第2実施形態
と異なり、信号受信部46はPINフォトダイオードおよび
集光レンズなどからなる赤外線受信モジュールとして構
成されている。信号受信部46が受信した信号は制御回路
36のMPUのシリアル入力端子へ入力される。なお、第3実
施形態において、制御回路36の電源には、電力変換装置
30の入力端子331に接続された太陽電池の発電電力を使
用する。
【0058】[パラメータ設定装置]第3実施形態のパ
ラメータ設定装置40は、赤外線LEDおよびLED駆動回路な
どからなる赤外線送信モジュールとして構成された信号
送信部41を有する。制御回路42は、ユーザが変更を希望
するパラメータ項目および設定値に従い、設定値テーブ
ルを参照して、電力変換装置30へ送信する赤外線信号パ
ターンを設定する。なお、第3実施形態において、パラ
メータ設定装置40から電力変換装置30へ送信されるのは
パラメータ設定信号で、電力の送信は行われない。
【0059】電力変換装置30のパラメータの変更方法は
第1および第2実施形態とほぼ同じであるから、その説明
は省略する。
【0060】このように、ACモジュールにおいて、電力
変換装置30の信号受信部39を太陽電池モジュール10の受
光面側に配置して、電力変換装置30とパラメータ設定装
置40との間で通信を円滑に行うことができる。
【0061】なお、電力変換装置30とパラメータ設定装
置40との間で赤外線によるシリアル通信を行う例を説明
したが、通信方法はこれに限定されるものではない。さ
らに、第1および第2実施形態と同様に、電磁結合を利用
して制御回路36用の電力をパラメータ設定装置40から供
給することもできる。
【0062】上述した各実施形態によれば、次の効果を
得ることができる。 (1) パラメータ設定装置から送信する信号を、電力変換
装置のパラメータ設定用の信号としてだけではなく、電
力変換装置の制御回路用の電力源として利用することが
できる。従って、電力変換装置の入力または出力側から
制御電源が得られない場合でも、電力変換装置のパラメ
ータを設定(変更)することが可能になる。とくに、工
場出荷時に電力変換装置を初期設定する場合に有用であ
る。 (2) ACモジュールにおいて、電力変換装置の信号受信部
を太陽電池モジュールの受光面に配置することで、電力
変換装置とパラメータ設定装置との間の通信を円滑に行
うことができる。 (3) 電力変換装置のパラメータの設定(変更)を電磁結
合または赤外線などを利用して行うので、電力変換装置
に操作スイッチを設ける必要がなく、電力変換装置を比
較的容易に密閉構造にすることができる。 (4) 電磁結合により電力変換装置の制御電源を供給する
ことができるので、系統に接続不可能な場所や日射が弱
い場合でも、電力変換装置のパラメータを設定(変更)
することが可能である。
【0063】また、パラメータ設定装置から供給される
パラメータ設定信号を受信する信号受信部などに、パラ
メータ設定信号が受信されていることを識別する手段を
設けてもよい。そして、パラメータ設定信号を受信した
場合、電力変換装置の運転(変換動作)を停止するよう
にしてもよい。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
電力変換装置に操作スイッチを設けずに、電力変換装置
のパラメータの設定または変更が可能になる。
【0065】また、制御電源が得られない場合でも、電
力変換装置のパラメータの設定または変更が可能にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の電力変換装置の構成例を示すブ
ロック図、
【図2】パラメータ設定装置の構成例を示すブロック
図、
【図3】パラメータ設定装置の概観図、
【図4】変更可能なパラメータ項目および設定値を示す
図、
【図5】パラメータ設定装置のディスプレイの表示例を
示す図、
【図6】第2実施形態の電力変換装置の構成例を示すブ
ロック図、
【図7】変更可能なパラメータ項目および設定値を示す
図、
【図8】ACモジュールの構成例を示す図、
【図9】第3実施形態の電力変換装置の構成例を示すブ
ロック図である。

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力される直流電力を、所定の交流また
    は直流電力に変換する電力変換装置であって、 前記電力変換装置の動作に関する設定パラメータに従
    い、前記電力変換装置の動作を制御する制御手段と、 前記設定パラメータを設定または変更する信号を外部か
    ら非接触に受信する受信手段とを有し、 前記制御手段は、前記受信手段により受信された信号に
    基づき、前記設定パラメータを設定または変更すること
    を特徴とする電力変換装置。
  2. 【請求項2】 前記受信手段は、電磁結合により前記信
    号を受信することを特徴とする請求項1に記載された電
    力変換装置。
  3. 【請求項3】 前記受信手段は、受信した信号から前記
    制御手段を動作させるための電力を供給可能であること
    を特徴とする請求項2に記載された電力変換装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、前記受信手段により受
    信された信号の周波数に基づき、前記設定パラメータを
    設定または変更することを特徴とする請求項1から請求
    項3の何れかに記載された電力変換装置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、前記受信手段により受
    信された信号の電圧に基づき、前記設定パラメータを設
    定または変更することを特徴とする請求項1から請求項3
    の何れかに記載された電力変換装置。
  6. 【請求項6】 さらに、前記設定パラメータが格納され
    るメモリを有することを特徴とする請求項1から請求項5
    の何れかに記載された電力変換装置。
  7. 【請求項7】 さらに、前記設定パラメータの設定また
    は変更が行われていること、および/または、前記設定
    パラメータの設定または変更が終了したことを報知する
    報知手段を有することを特徴とする請求項1から請求項6
    の何れかに記載された電力変換装置。
  8. 【請求項8】 前記報知手段は発光、表示または音を利
    用することを特徴とする請求項7に記載された電力変換
    装置。
  9. 【請求項9】 入力される直流電力を、所定の交流また
    は直流電力に変換する電力変換装置の動作パラメータを
    設定または変更する信号を、前記電力変換装置へ送信す
    る設定装置であって、 設定または変更すべき動作パラメータをマニュアル設定
    するための設定手段と、 前記設定手段により設定された動作パラメータを示す信
    号を生成する生成手段と、 前記信号を前記電力変換装置へ非接触に送信する送信手
    段とを有することを特徴とする設定装置。
  10. 【請求項10】 前記送信手段は、電磁結合により前記
    信号を送信することを特徴とする請求項9に記載された
    設定装置。
  11. 【請求項11】 前記送信手段は、前記電力変換装置の
    制御手段を動作させるための電力を前記信号として供給
    可能であることを特徴とする請求項10に記載された設定
    装置。
  12. 【請求項12】 前記生成手段は、前記設定手段により
    設定された動作パラメータに対応する周波数をもつ信号
    を生成することを特徴とする請求項9から請求項11の何
    れかに記載された設定装置。
  13. 【請求項13】 前記生成手段は、前記設定手段により
    設定された動作パラメータに対応する電圧をもつ信号を
    生成することを特徴とする請求項9から請求項11の何れ
    かに記載された設定装置。
  14. 【請求項14】 太陽電池モジュール、および、請求項
    1から請求項8の何れかに記載された電力変換装置が一体
    に形成されたことを特徴とする太陽電池モジュール。
  15. 【請求項15】 前記電力変換装置は前記太陽電池モジ
    ュールの非受光面に配置され、前記受信手段は前記太陽
    電池モジュールの受光面に配置されることを特徴とする
    請求項14に記載された太陽電池モジュール。
  16. 【請求項16】 請求項14または請求項15に記載された
    太陽電池モジュールを用いることを特徴とする太陽光発
    電システム。
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