JP2002353215A - Hdpcvd処理によるトレンチ充填 - Google Patents

Hdpcvd処理によるトレンチ充填

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 堆積エッチング技術を使用し、トレンチマス
ク及び回路素子をクリツピング無しで優れたギヤツプ充
填特性の絶縁層を堆積する。 【解決手段】トレンチ充填材料は処理チャンバに配置さ
れた(218)基板のトレンチを充填するために堆積さ
れる。不活性ガスは、処理チャンバに導入され(22
0)、プラズマは、一般的にはトレンチ充填材料の堆積
が行われるべき温度である事前設定された温度に基板を
加熱するために形成される(222)。このプラズマ
は、基板のための事前設定された温度に達するときに終
了される(224)。次に、処理ガス流および分配が通
常処理チャンバで定常状態を達成するまで、処理ガスは
プラズマ励起なしに処理チャンバに流し込まれる(22
6)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は集積回路の製造に関
するものである。より詳細には、本発明は、高アスペク
ト比トレンチを有する基板上のボイドなしのトレンチ充
填を実行する方法および装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体装置ジオメトリックスは、サイズ
を減少し、製造ウエハ上に単位面積当たりより多くの装
置を供給し続ける。これらの装置は、ウエハに形成され
るとき最初に互いから分離され、その後所望される特定
の回路形状を形成するように相互接続される。現在、い
くつかの装置はわずか0.08μmの形体寸法で製造さ
れる。例えば、パターン化ウエハ上の導電線あるいはト
レースのような装置間の間隔は、比較できるサイズの凹
部あるいはギャップを残して0.08μmだけ分離でき
る。二酸化シリコンのような絶縁材料の非導電層は、一
般的には形体の上に堆積され、前述のギャップを充填
し、形体を隣接層の集積回路の他の形体あるいは同じ層
の隣接形体から絶縁する。
【0003】浅いトレンチ分離(“STI”)は、約1
μm以下の形体寸法を有する装置を分離する技術であ
る。図1は、トレンチマスク13でカバーされる2つの
アイランド12を有する半導体ウエハのようなSTIト
レンチ基板10の例を示している。トレンチ14は、ト
レンチ14の側壁16を規定する2つのアイランド12
間に配置される。マスク13は、一般的にはトレンチを
形成する際に使用される窒化シリコン(SiN)のよう
な比較的固い材料で作られたパターン化トレンチマスク
層である。熱酸化層(図示せず)はトレンチ14の表面
上に成長される。窒化シリコンマスク13は、能動装置
が形成されるべきシリコン基板10の酸化を防止し、酸
化マスクとも呼ばれる。トレンチ14は、全トレンチマ
スク13の上の二酸化シリコンのような絶縁材料18を
堆積することによって充填される。二酸化シリコンは、
トレンチ14を過充填し、不規則な上部表面形状を形成
する。窒化シリコンマスク13とともに過剰材料は、一
般的にはトレンチ充填材料18がアイランド12と同一
平面にあるようにトレンチ14を平坦化するために取り
除かれる。
【0004】集積回路の形体寸法が減少される場合に見
られる1つのギャップ充填問題は、STI構造の場合の
ようにトレンチを充填することが困難になるということ
である。この問題は、ギャップ充填問題と呼ばれ、図1
および図2とともに後述される。図1の垂直断面図にお
いて、トレンチの側壁16は2つの隣接アイランド12
の各々の1つのエッジによって形成される。堆積中、絶
縁ギャップ充填材料18は、アイランド12の表面20
上ならびに基板表面上に累積し、アイランド12のコー
ナー24にある張り出し22を形成する。ギャップ充填
材料18の堆積が連続すると、張り出し22は、一般的
には絶縁層26が形成されるまでトレンチ14が充填さ
れるよりも速く一緒に成長し、図2によりはっきりと示
される内部ボイド28を形成する。このように、絶縁層
26は内部ボイド28の中への堆積を防止する。内部ボ
イド28は、装置製造、動作および信頼性の問題となり
得る。
【0005】堆積エッチバック(dep-etch)技術を含む
多数の異なる技術は、絶縁層ギャップ充填特性を改善す
るために実施された。1つのこのようなdep-etch技術
は、堆積処理中ボイドの形成を防止するイオン衝撃によ
る絶縁層の物理的スパッタリングを含む。図3に示され
るdep‐エッチ技術は、物理的スパッタリングの影響
である。図3に示されるように、絶縁材料に入射するイ
オン30は、衝突によりそれにエネルギーを伝達し、原
子32が局部結合力を抑え、それから排出することを可
能にする。dep-etch技術の最中に、絶縁材料は表面34
を形成するトレンチ14を充填する。この表面34は、
普通ファセットと呼ばれる側壁16まで斜めに延びる平
面にある。dep-etch技術は、絶縁層26が堆積され、次
にその後エッチングされ、付加絶縁材料の堆積が続くよ
うに逐次応用されてもよい。それとは別に、堆積処理お
よびエッチング処理は同時に生じてもよい。堆積および
エッチングが逐次であろうが同時であろうが、絶縁層2
6のプロファイルの表面のプロファイルに及ぼす第1次
影響は同じである。
【0006】一般的に、プラズマ化学気相成長法(CV
D)処理はdep-etch技術を使用して絶縁層を堆積するた
めに使用される。プラズマは、基板の表面上で吸収され
る化学反応プラズマ化学種(原子、ラジカル、およびイ
オン)を発生するように生成される。例えば、高密度プ
ラズマ化学気相成長法(HDP‐CVD)処理(例え
ば、RF電力を誘導コイルに印加することによってある
いは電子サイクロトロン共鳴化学気相成長法(ECR‐
CVD)処理によって形成されたプラズマ)を含むプラ
ズマ化学気相成長法(PECVD)処理は使用されても
よい。プラズマCVD処理は、一般的にはより低い温度
でおよび単に熱で活性化されるCVD処理を使用する一
般的には可能であるよりも速い堆積速度で高品質膜の堆
積を可能にする。
【0007】図3および図4を参照すると、拡張dep-et
ch技術の結果、導電形体12間の間隔にもかかわらずコ
ーナー24に隣接して配置された絶縁層26の一部は、
基板10がある平面に対して斜角を形成する表面34を
有する。その後、平坦化は、物理的スパッタリングが堆
積とバランスされる拡張平坦化エッチング技術によって
行われてもよいので、非常に狭い形体は完全に平坦化さ
れる。それとは別に、大きな形体の残りの工程を取り除
くことができる別個の平坦化処理が、使用されてもよ
い。
【0008】ギャップ寸法は益々狭く、深くなる場合、
他のギャップ充填問題が生じるので、形成し得る図2の
ボイド28は深い。このようなギャップは、その幅で割
られるギャップの深さと規定される、一般的には約3:
1よりも大きい高アスペクト比で特徴づけられる。窒化
シリコンマスク13をクリッピングあるいはスパッタリ
ングなしに深いボイドのためにギャップ充填を実行する
ことは困難である。このクリッピングは図5に関して説
明される。ボイドなしのギャップ充填を実行するため
に、従来の方式は、スパッタリング速度に対して堆積速
度を減少させ、dep-etch処理中ギャップを開いたままに
しておく。ギャップ充填を改善し続けるために、より低
い堆積対スパッタリング比あるいは堆積対エッチング
(dep-etch)比は必要になる。より低いdep-etch比によ
って、斜めのファセット34は窒化シリコンマスク13
により遠く離れ、より接近して移動する。dep-etch比が
十分低い場合、ファセット34は、窒化シリコンマスク
13に到達し、マスク13のコーナー24は、図5に示
されるようにスパッタリングあるいはクリッピングされ
る。クリッピングは、平坦化中の集積関係を強め、ゲー
トの包み込みおよび装置性能の低下をもたらす。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ボイドなしのギャップ
充填を行うことは、金属間の絶縁(IMD)層およびプ
レメタル絶縁(PMD)層の形成のような処理でも重要
である。IMD処理では、例えば、一般的には未ドープ
SiO2あるいはフッ素ドープトオキサイドの絶縁層
は、金属相互接続層間に形成される。金属相互接続層の
クリッピングは通常生じないけれども、優れたギャップ
充填特性を有するボイドなしのギャップ充填を形成する
同様な問題が特に高アスペクト比ギャップに対して生じ
る。
【0010】必要とされるものは、優れたギャップ充填
特性を有し、トレンチマスクあるいは他の回路素子を殆
どあるいは全然クリッピングしないでギャップ充填層を
基板に堆積する方法および装置である。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、ボイド形成お
よびクリッピングを殆どあるいは全然しないでギャップ
充填を実行するためにdep-etch技術を使用する絶縁層を
堆積する方法および装置を提供する。本発明は、ソース
プラズマ電力密度を上げ、イオン密度を増加させ、ギャ
ップに向けられたより方向性のある堆積を生成し、ソー
スプラズマ電力密度をシフトし、基板の上により均一の
堆積を生成するために充填されるギャップの上により高
いパーセンテージの電力密度を集中することによってボ
イドなしのギャップ充填を実行する。
【0012】ギャップ充填層は、アプライドマテリアル
ズ社、ウルテマHDP‐CVDシステムのような高密度
プラズマ化学気相成長法(HDP‐CVD)システムを
使用して堆積される。一般的には、約3:1あるいはそ
れよりも高い高アスペクト比を有する狭いトレンチは、
絶縁層が堆積されるべき基板上にあってもよく、この基
板はHDP‐CVDシステムの処理チャンバに置かれて
いる。シリコンソースガスおよび酸素ソースガスのよう
な堆積ガスは、不活性ガスとともに基板の表面を横切っ
て流される。RFソース発生器およびRFバイアス発生
器は、各々処理チャンバと電気的につながっていて、処
理ガス混合物(堆積ガスおよび不活性ガス)からプラズ
マを形成し、スパッタリングのための反応プラズマ化学
種を生成する。RFソース発生器からのエネルギーは、
処理チャンバの中へ誘導的に結合されるのに対して、R
Fバイアス発生器からのエネルギーは処理チャンバの中
へ容量的に結合される。
【0013】スパッタリングは、張り出しを除去し、ギ
ャップ充填中ギャップを開いたままにしておくことがで
きるけれども、過剰スパッタリングは、スパッタリング
された材料の再堆積によってボイド形成をもたらすこと
ができる。ギャップ充填dep-etch化学的性質は、好まし
くは再堆積することによって引き起こされるボイド形成
を減少させるかあるいは除去するために堆積速度に対し
てスパッタリング速度を制御するために調整される。例
えば、処理ガスの不活性ガス成分の量は、スパッタリン
グエネルギーおよびスパッタリング速度を増減するため
に調整でき、優れたギャップ充填特性を得るために最適
化できる。さらに、スパッタリングされた材料は、厚い
表面と接触するときに気相に戻る傾向があるために、再
堆積はあまり高速度で生じそうにない。
【0014】本発明の態様によれば、処理ガスは、トレ
ンチを有し、処理チャンバに配置された基板の表面上に
層を堆積する方法で処理チャンバに流れ込む。この基板
は通常表面を囲むサイドエッジを有する。この処理ガス
は、シリコン、酸素、および不活性成分を含む。処理ガ
スの不活性成分の濃度は体積が約40%未満である。プ
ラズマは、層を基板の表面上に堆積し、トレンチを充填
するために処理チャンバで形成される。プラズマの形成
は、少なくとも約15ワット/cm2の全基板電力密度
でソースプラズマエネルギーを処理チャンバの中へ結合
することを含む。一実施形態では、エネルギーは、上部
電力密度を発生するように基板の表面の上で上部RF電
力レベルでRFコイルを処理チャンバの上部と結合し、
側面電力密度を発生するように側面RF電力レベルで側
面RFコイルが基板のサイドエッジを通常囲む処理チャ
ンバの側面部と結合することによって処理チャンバの中
へ誘導的に結合される。全電力密度は、上部電力密度お
よび側面電力密度の和に等しい。上部電力密度および側
面電力密度は、少なくとも約1.5、より好ましくは少
なくとも約2の比を有する。これは、前の処理で一般的
には約0.4の比から上部へ電力集中の著しいシフトを
示す。一実施形態では、上部電力密度は、約13.7ワ
ット/cm2〜約16.9ワット/cm2であり、側面R
F電力密度は、約4.1ワットcm2〜約7.6ワット
/cm2であり、不活性成分の濃度は体積が約15%未
満である。特定の実施形態では、不活性成分の濃度は約
0%である。
【0015】不活性ガスの濃度の減少はトレンチ充填中
クリッピングも避けることができる。例えば、本発明
は、ほぼトレンチマスクをスパッタリングすることを避
けるかあるいはSTI手順でトレンチ充填絶縁材料のス
パッタリング速度よりも実質的に低い速度でトレンチマ
スクをスパッタリングする。これは、トレンチ充填dep-
etch化学的性質を調整することによって行われる。特
に、一般的には窒化シリコンから形成されるトレンチマ
スクをスパッタリングするのに必要とされるエネルギー
が二酸化シリコンのような絶縁材料をスパッタリングす
るのに必要とされるエネルギーよりも大きいことを発見
した。反応プラズマ化学種のスパッタリングエネルギー
は、処理ガス混合物の化学的性質の変化とともに変わ
る。この化学的性質は、絶縁材料をスパッタリングする
のに十分であるがトレンチマスクのいかなる著しいスパ
ッタリングも生じるのに不十分なスパッタリングエネル
ギーを有するプラズマ化学種を主に発生するために選択
できる。例えば、アルゴンイオンは二酸化シリコン絶縁
材料および窒化シリコンマスクをスパッタリングするの
に十分なスパッタリングエネルギーを有するのに対し
て、酸素イオンは二酸化シリコンをスパッタリングする
のに十分なスパッタリングエネルギーを有するが窒化シ
リコンのスパッタリングを殆どあるいは全然生じないこ
とを発見した。このように、トレンチマスクのスパッタ
リング速度は、絶縁材料のスパッタリング速度に対して
実質的に減少され、それによってトレンチマスクをクリ
ッピングする可能性を減らす。減少されたトレンチマス
クスパッタリング速度によって、絶縁材料のスパッタリ
ング速度に対して絶縁材料の堆積速度を減少させること
は、トレンチマスククリッピングの殆どあるいは全然な
いボイドなしのトレンチ充填を得ることができる。
【0016】ギャップ充填特性をさらに改善するため
に、発明者は、特に約4:1よりも大きいアスペクト比
を有するギャップを充填するためにギャップ充填層の最
初の堆積中の一時的な影響を減らすかあるいは除去する
ことは有利であることを発見した。一時的な影響は、一
般的にはギャップ充填層のボイド形成に現れる非均一堆
積を生じる。本発明は、不活性ガスを処理チャンバに導
入し、プラズマを加え、基板を堆積が生じるべきである
事前設定された温度に加熱することによって一時的な影
響を減少させる。事前設定された温度に達すると、プラ
ズマはターンオフされ、処理ガスは、処理ガスの流れお
よび分配がこの処理チャンバで通常定常状態あるいは均
衡を得るまでプラズマ励起なしに処理チャンバに流れ込
むので、処理ガスのガス成分が基板の表面に均一に供給
される。したがって、プラズマは、ギャップ充填層を基
板の表面に堆積し、基板のトレンチを充填するように形
成される。事前設定された温度は一般的には、例えばI
MDに対しては約350℃〜450℃およびSTIに対
しては約600℃〜760℃である。
【0017】本発明の目的および長所をさらに理解する
ために、添付図面とともに行われる下記の詳細な説明に
対する参照が行われるべきである。
【0018】
【発明の実施の形態】I.序論 本発明の態様は、イオン密度を増加させ、ギャップに向
けられたより方向性のある堆積を生成するためにソース
プラズマ電力密度を増し、基板の上により均一の堆積を
生成するために充填されるギャップの上により高いパー
センテージの電力密度を集中するようにソースプラズマ
電力密度を変えることによってボイドなしのギャップ充
填を得ることに基づいている。本発明の他の態様は、処
理チャンバでプラズマを不活性ガスで触れ、堆積が生じ
る温度に通常等しい温度に基板を加熱することによって
ギャップ充填層の最初の堆積中一時的な影響を減らすか
あるいは除去することに関するものである。次に、処理
ガスは、プラズマがギャップ充填層を堆積するために形
成される前に処理ガスの流れおよび分配が処理チャンバ
で通常定常状態あるいは均衡を得ることができるように
プラズマ励起なしに処理チャンバに流し込まれる。
【0019】本発明の他の態様は、トレンチマスク材料
がSTI用途で殆どあるいは全然スパッタリングできな
いようにdep-etchギャップ充填の化学的性質を変えるこ
とに基づいている。スパッタリング堆積の速度は一般に
スパッタリング歩留まりによって決定される。スパッタ
リング歩留まりは、目標材料に対する衝突イオンの入射
角の関数である。さらに、スパッタリング歩留まりは、
目標材料、衝突イオンの質量、および衝突イオンのエネ
ルギーを含む要因によっても決まる。ほぼ昇華の熱に等
しいスパッタリングのための最小閾値エネルギー(例え
ば、シリコンの場合は13.5eV)である。スパッタ
リングのエネルギー範囲(10〜5000eV)におい
て、スパッタリング歩留まりはイオンエネルギーおよび
質量とともに増加する。例えば、酸素はアルゴンに比べ
て質量が半分未満であるために、アルゴンは、酸素より
も非常に高いスパッタリングに対する衝突エネルギーを
有する。結果として、アルゴンは酸素よりも非常に高い
スパッタリング歩留まりを有する。したがって、ギャッ
プ充填化学的性質を選択し、操作し、トレンチマスク層
の場合、絶縁層の場合よりも著しく少ないスパッタリン
グ歩留まりを提供することが可能である。さらに、スパ
ッタリングエネルギーは温度上昇とともに増加するため
に、スパッタリング歩留まりは温度に左右される。トレ
ンチマスクのスパッタリングは、dep-etch処理が生じる
温度を操作することによってさらに減少できる。
【0020】一実施形態において、二酸化シリコンから
形成される絶縁層は、標準HDP‐CVDシステムを使
用して浅いトレンチシリコン基板上に堆積される。この
基板は窒化シリコンから形成されるトレンチマスク層を
有する。堆積は、dep-etchガス混合物が基板の表面を横
切って流される処理チャンバで行われる。典型的なdep-
etchスパッタリングガス混合物は、シラン(SiH4
のようなシリコンソースガスと、分子酸素(O2)のよ
うな酸素ソースガスと、アルゴン(Ar)のような不活
性ガスとを含む。ガス混合物は、化学的に反応し、二酸
化シリコン絶縁層を堆積し、スパッタリングのためのア
ルゴンイオン(Ar+)および酸素イオン(O)を発生
する。図6に示されるように、アルゴンイオンの場合の
スパッタリングエネルギー分布EArは、酸素イオンの場
合のスパッタリングエネルギー分布EOよりも高い。図
6は、窒化シリコンマスクがスパッタリングの場合二酸
化シリコン絶縁層E2よりも高いエネルギーE1を必要と
することも示している。アルゴンイオンは、窒化シリコ
ンおよび二酸化シリコンの両方をスパッタリングするの
に十分なエネルギーを有する。一方、酸素イオンのいく
つかは二酸化シリコンをスパッタリングするのに十分な
エネルギーを有するが、窒化シリコンのスパッタリング
を殆どあるいは全然生じなくてもよい。dep-etchガス組
成のアルゴンの量を除去するかあるいは著しく減少させ
ることによって、窒化シリコントレンチマスク層を殆ど
あるいは全然スパッタリングしないでトレンチを充填す
るために堆積対スパッタリング比を減少することが可能
である。スパッタリングエネルギーは温度の低下ととも
に減少するので、この温度は、窒化シリコンマスクのス
パッタリングがあまりに生じないように堆積において初
期にも低下できる。このように、優れたギャップ充填特
性を有する絶縁層の堆積は、トレンチマスク層の統一性
を犠牲にしないで高アスペクト比を有するトレンチの場
合に実行されてもよい。
【0021】アルゴンの除去はスループットを低下させ
るために、このような手順は、約3:1あるいはそれよ
りも高いアスペクト比を有する非常に活発なギャップを
充填するために最も望ましい。あまり活発なギャップで
はない場合、窒化シリコンマスクのスパッタリングをさ
らに最少にしている間、全堆積速度を増加させるように
わずかなパーセンテージのアルゴンを処理ガス混合物に
含めることはより有利である得る。この場合、アルゴン
のパーセンテージは、窒化シリコンマスクのスパッタリ
ング速度が二酸化シリコン絶縁層のスパッタリング速度
と比較して受容レベルにある。図7は、処理ガス混合物
のアルゴンの濃度とともに窒化シリコンおよび二酸化シ
リコンのスパッタリング速度の変化の概略を示してい
る。曲線SR1によって示されるように、アルゴンが除
去される場合、窒化シリコンのスパッタリング速度は実
際上ゼロである。二酸化シリコンのスパッタリング速度
は曲線SR2によって示される。低いアルゴン濃度レベ
ルで、二酸化シリコンの場合のスパッタリング速度は、
酸素イオンによるスパッタリングによる窒化シリコンの
場合のスパッタリング速度よりも高い。窒化シリコンの
スパッタリング速度は、より高いアルゴン濃度でおよび
アルゴン濃度範囲の大部分に対して二酸化シリコンのス
パッタリング速度を超える。図7のプロットは、所望の
結果を生じるようにアルゴン濃度レベルを選択するため
に使用できる。dep-etch処理中ずっとアルゴン濃度を変
えることもできる。例えば、トレンチ充填処理の初期の
工程中アルゴンを除去し、トレンチの深さが減少し、ク
リッピングの可能性が減少された後の時間にアルゴンを
導入してもよい。 II.典型的なCVDシステム 図8は、本発明による絶縁層が堆積できるHDP‐CV
Dシステムの一実施形態を示す。このシステム36は、
処理チャンバ38と、真空システム40と、ソースプラ
ズマシステム42と、バイアスプラズマシステム44
と、ガス供給システム46と、遠隔プラズマクリーニン
グシステム48とを含んでいる。処理チャンバ38の上
部は、アルミナあるいは窒化アルミニウムのような絶縁
材料で作られているドーム50を含む。このドーム50
は、プラズマ処理領域52の上部境界を規定する。プラ
ズマ処理領域52は、基板54の上部表面および基板支
持部材56によって底部で制限される。
【0022】ヒータプレート58およびコールドプレー
ト60は、ドーム50の上にあり、ドーム50に熱結合
される。ヒータプレート58およびコールドプレート
は、ドーム温度の制御が約100℃〜200℃の範囲以
上の約±10℃内にあることを可能にする。これは、い
ろいろの処理のためのドーム温度を最適化することを可
能にする。例えば、クリーニングあるいはエッチング処
理の場合、堆積処理の場合よりも高い温度にドームを保
持することが望ましいことであり得る。ドーム温度の正
確な制御は、処理チャンバの薄片あるいは粒子の総数を
減らし、堆積層と基板間の粘着力も改善する。
【0023】処理チャンバ38の下部は、処理チャンバ
を真空システムに接合する本体部材62を含む。基板支
持部材56のベース部64は、本体部材62上に取り付
けられ、本体部材と連続内部表面を形成する。基板は、
真空チャンバ38の側面の挿入/取り外し開口95を通
してロボットブレード(図示せず)によって真空チャン
バ38の内外に移送される。モータ(図示せず)は、ウ
エハを上下させるリフトピン(図示せず)を上下させる
リフトピンプレート(図示せず)を上下させる。真空チ
ャンバ38への移送の際、基板は上げられたリフトピン
上に搭載され、次に基板支持部材56の基板収納部66
まで下げられる。基板収納部66は、基板処理中基板を
基板支持部材56に固定する静電チャック68を含む。
【0024】真空システム40は、対のブレードスロッ
トルバルブ72を収容し、ゲートバルブ74およびター
ボモレキュラポンプ76に取り付けられるスロットル本
体70を含む。スロットル本体70が、1995年12
月12日に最初に出願された同時係属の共同譲渡の米国
特許出願、および1996年9月11日に再出願された
譲渡された出願第08/574,839号ならびに名称
が“対称チャンバ”である譲渡された出願第08/71
2724号に記載されるように、ガス流に対して最少の
障害を与え、対称ポンピングを可能にする。ゲートバル
ブ74は、ポンプ76をスロットル本体70から分離で
き、スロットルバルブ72が完全に開いている場合、排
気流容積を制限することによって処理チャンバ圧も制御
できる。スロットルバルブ72、ゲートバルブ74、タ
ーボモレキュラポンプ76の配置は、約1〜100ミリ
トルの処理チャンバ圧の正確で安定した制御を可能にす
る。
【0025】ソースプラズマシステム42は、ドーム5
0上に取り付けられた上部コイル78および側面コイル
80を含む。対称のグランドシールド(図示せず)は、
コイル間の電気結合を減少させる。上部コイル78は、
上部RFソース発生器82によって電力が供給されるの
に対して、側面コイル80は、側面RFソース発生器8
4によって電力が供給され、各コイルに対する個別の電
力レベルおよび動作の周波数を可能にする。この双対コ
イルシステムは、処理チャンバ38のラジカルイオン密
度の制御を可能にし、それによってプラズマ均一性を改
善する。側面コイル80および上部コイル78は、処理
チャンバ38の中へエネルギーを誘導的に結合する。特
定の実施形態では、上部RFソース発生器82は、公称
2MHzで最高約5300ワットあるいはそれ以上のR
F電力を供給し、側面RFソース発生器84は、公称2
MHzで最高約2300ワットあるいはそれ以上のRF
電力を供給する。上部RF発生器および側面RF発生器
の作動周波数は、プラズマ発生効率を改善するために公
称動作周波数から(例えば、1.7〜1.9MHzおよ
び1.9〜2.1MHzのそれぞれに)オフセットされ
てもよい。
【0026】RF発生器82および84は、ディジタル
制御合成器を含み、約1.7MHz〜約2.1MHzま
での周波数範囲にわたって作動する。各発生器は、当業
者によって理解されるように、処理チャンバおよびコイ
ルから後方へ発生器に反射される電力を測定し、最低反
射電力を得るために動作周波数を調整するRF制御回路
(図示せず)を含む。RF発生器は、一般的には50Ω
の特性インピーダンスを有する負荷へ作動するように設
計される。RF電力は、発生器とは異なるインピーダン
スを有する負荷から反射されてもよい。これは負荷に伝
達される電力を減少させることができる。さらに、負荷
から後方へ発生器に反射される電力は、発生器に過負荷
をかけ、発生器を損傷し得る。プラズマのインピーダン
スは、他の要因の中のプラズマイオン密度に応じて、5
Ω未満〜900Ω以上までの範囲に及ぶ得るために、反
射電力は周波数の関数であり得るために、反射電力に従
って発生器周波数を調整することは、RF発生器からプ
ラズマに伝達される電力を増加させ、発生器を保護す
る。反射電力を減少させ、効率を改善する他の方法は整
合回路網によるものである。
【0027】整合回路網89および90は、コイル78
および80を有する発生器82および84のそれぞれの
出力インピーダンスと整合する。RF制御回路は、負荷
が変化するとき発生器を負荷に整合させるように整合回
路網内のキャパシタの値を変えることによって両方の整
合回路網に同調してもよい。負荷から後方へ発生器に反
射される電力が所定の限界を超える場合、RF制御回路
は整合回路網に同調してもよい。一定の整合を行い、R
F制御回路が制御回路網に同調することを効率的に不能
にする1つの方法は、反射電力限界を反射電力の任意の
予想値以上に設定することにある。これは、整合回路網
をその最も最新の状態に保持することによっていくつか
の条件の下でプラズマを安定化するのに役立ち得る。
【0028】バイアスプラズマシステム44は、RFバ
イアス発生器86と、バイアス整合回路網88とを含
む。このバイアスプラズマシステム44は、基板収納部
66を相補電極の役を果たす本体部材62に容量的に結
合する。バイアスプラズマシステム44は、基板の表面
へのソースプラズマシステム42によって形成されるプ
ラズマ化学種の移送を増すのに役立つ。特定の実施形態
では、RFバイアス発生器86は、13.56MHzで
最高5000ワットのRF電力を供給する。
【0029】他の対策はプラズマも安定化させるのに役
立ち得る。例えば、RF制御回路は、負荷(プラズマ)
に供給される電力を決定するために使用でき、層の堆積
中供給された電力をほぼ一定に保持するために発生器出
力電力を増減してもよい。
【0030】ガス供給システム46は、ガス供給線92
(そのいくつかだけが示されている)を介して基板を処
理するためにガスをいくつかの供給源92から処理チャ
ンバに供給する。ガスは、ガスリング94、上部ノズル
96、および上部通気孔98を通して処理チャンバ38
に導入される。
【0031】図8および図9を参照すると、第1および
第2のガス供給源100aおよび100bならびに第1
および第2のガス流コントローラ102aおよび102
bは、ガスをガス供給線92(そのいくつかだけが示さ
れている)を介してガスリング94のリングプレナム1
04に供給する。ガスリング94は、基板の上にガスの
均一の流れを供給する複数のガスノズル106および1
08(その2つだけが示されている)を有する。ノズル
長およびノズル角はガスリング94を変えることによっ
て変更されてもよい。これは、個別処理チャンバ内の特
定の処理のために均一性プロフィールおよびガス利用効
率を調整することを可能にする。特定の実施形態では、
ガスリング94は、24のガスノズル、12個の第1の
ノズル108および12個の第2のガスノズル106の
全部を有する。
【0032】ガスリング94は、(それの1つだけが示
されている)、好ましい実施形態では同じ平面にあり、
複数の第2のガスノズル106よりも短い複数の第1の
ガスノズル108を有する。一実施形態では、第1のガ
スノズル108は、1つあるいはそれ以上のガスを本体
プレナム110から受け取り、第2のガスノズル106
は、1つあるいはそれ以上のガスをガスリングプレナム
104から受け取る。いくつかの実施形態では、第1の
ガスノズルが酸化剤ガスを供給するために使用され、第
2のガスノズルがソースガスを供給するために使用され
る場合のようにガスを処理チャンバ38に注入する前に
本体プレナム110およびガスリングプレナム104で
ガスを混合しないことが望ましい。他の実施形態では、
処理ガスは、本体プレナム110とガスリングプレナム
104との間に開口(図示せず)を設けることによって
ガスを処理チャンバ38に注入するより前に混合されて
もよい。一実施形態では、第3および第4のガス供給源
110cおよび100d、ならびに第3および第4のガ
ス流コントローラ102cおよび102dは、ガスをガ
ス供給線92を介して本体プレナムに供給する。付加バ
ルブ、例えば112(他のバルブは示されていない)
は、流れコントローラから処理チャンバへのガスを遮断
してもよい。
【0033】いくつかの実施形態では、シランあるいは
三弗化窒素のような可燃性の毒ガスあるいは腐食性ガス
が使用されてもよい。これらの例では、堆積後ガス供給
線に残っているガスを除去することは望ましいことで有
り得る。これは、バルブ112のようなスリーウェイバ
ルブを使用して、処理チャンバ38を供給線92aから
分離し、供給線92aに穴をあけ、フォアライン114
を真空にして行われてもよい。図8に示されるように、
他の同様なバルブ、例えば112Aおよび112Bは他
のガス供給線に組み込まれてもよい。このようなスリー
ウェイバルブは、(スリーウェイバルブと処理チャンバ
との間の)穴をあけられていないガス供給線の容積を最
少にするために実際と同じように処理チャンバ38に接
近して置かれてもよい。さらにツーウェイ(オンオフ)
バルブ(図示せず)は、マスフローコントローラ(MF
C)と処理チャンバ間あるいはガス供給源とMFCとの
間に置かれてもよい。
【0034】再度図8を参照すると、上部ノズル96お
よび上部通気孔98は、膜均一性を改善し、膜の堆積お
よびドーピングパラメータの細かい調整を可能にするガ
スの上部および側面の流れの別個の制御を可能にする。
上部通気孔98は、ガスがガス供給システムから処理チ
ャンバに流れ込む上部ノズル96の周りの環状開口であ
る。一実施形態では、第1のガス供給源100aは、ガ
スノズル106および上部ノズル96を与えるシラン供
給源である。供給源ノズルMFC102aは、ガスノズ
ル106に供給されるシラン量を制御し、上部ノズルM
FC102aは、上部ガスノズル96に供給されるシラ
ン量を制御する。同様に、2つのMFC102bおよび
120bは、100bのような単一の酸素供給源から上
部通気孔98および第1のガスノズル108の両方への
酸素の流れを制御するために使用されてもよい。上部ノ
ズル96および上部通気孔98に供給されたガスは、ガ
スを処理チャンバ38に流し込むより前に分離したまま
であってもよいし、あるいはガスは、処理チャンバ38
に流れ込む前に上部プレナム112aで混合されてもよ
い。同じガスの別個の供給源は処理チャンバのいろいろ
の部分に与えるために使用されてもよい。
【0035】遠隔マイクロ波発生プラズマクリーニング
システム48は、処理チャンバ構成要素から堆積残留物
を周期的に清浄するために備えられている。このクリー
ニングシステムは、反応器空洞126で、フッ素、三弗
化窒素、あるいは等価物のようなクリーニングガス供給
源100eからプラズマを生じる遠隔マイクロ波発生器
124を含む。このプラズマから生じる反応化学種は、
アプリケータチューブ130を介してクリーニングガス
供給ポートを通して処理チャンバ38に伝達される。ク
リーニングプラズマを含む(例えば、空洞126および
アプリケータチューブ130)ために使用される材料
は、プラズマによる腐食に強くあるべきである。望まし
いプラズマ化学種の濃度は反応器空洞126からの距離
とともに低下するので、反応器空洞126と供給ポート
128との間の距離は、実際と同じように短く保たれる
べきである。反応器空洞内でクリーニングプラズマを生
成することは、効率のよいマイクロ波発生器の使用を可
能にし、処理チャンバ構成要素をインシチュウプラズマ
に存在し得るグロー放電の温度、放射、あるいは衝撃に
さらさない。したがって、静電チャック68のような比
較的傷つきやすい構成要素は、ダミーウエハでカバーさ
れる必要がなく、あるいはインシチュウプラズマクリー
ニング処理で必要とされ得るように特に保護される必要
がない。クリーニング処理あるいは他の処理中、ゲート
バルブ74は、ターボモレキュラ真空ポンプ76を処理
チャンバから分離するために閉じられてもよい。この形
態では、フォアライン114は、一般的には機械真空ポ
ンプである遠隔真空ポンプによって発生された処理真空
を生じる。ターボモレキュラポンプをゲートバルブを有
する処理チャンバから分離することは、ターボモレキュ
ラポンプを腐食性化合物あるいは処理チャンバクリーニ
ング処理あるいは他の処理から生じる他の可能性がある
有害な影響から保護する。
【0036】システムコントローラ132は、システム
36の動作を調整し、その動作を調整するためにそれと
電気的につながっているプロセッサ134を含む。一般
的には、プロセッサ134は、アナログおよびディジタ
ルの入出力ボードと、インタフェースボードと、ステッ
プモータコントローラとを含む単一ボードコンピュータ
(SBC)の一部である。CVDシステム36のいろい
ろの構成要素は、ボード、カードケージならびにコネク
タ型および寸法を規定するバァサモジュラヨーロッパ
(VME)規格に従う。VME規格は、16ビットデー
タバスおよび24ビットアドレスバスを有するバス構造
も規定する。プロセッサ134は、プロセッサ134に
電子的に結合されているメモリ136に記憶されている
コンピュータプログラムであるシステム制御ソフトウェ
アを実行する。ハードディスクドライブ、フロッピー
(登録商標)ディスクドライブ、カードラックあるいは
その組み合わせのようないかなる種類のメモリ装置も使
用されてもよい。システム制御ソフトウェアは、図11
を参照して下記により詳細に述べられているように、タ
イミング、ガスの混合物、処理チャンバ圧、処理チャン
バ温度、マイクロ波電力レベル、ペダル位置、特定の処
理の他のパラメータを命じる命令のセットを含む。
【0037】図10を参照すると、ユーザとプロセッサ
134との間のインタフェースは、CRTモニタ138
およびライトペン140を介する。好ましい実施形態で
は、各々が、それに関連するライトペン140および1
40′をそれぞれ有する2つのモニタ138および13
8′が使用される。モニタ138の一方は、オペレータ
のために清潔な部屋壁144に取り付けられ、他方は、
サービス専門技術者のために壁の後ろに取り付けられ
る。CRTモニタ138および138′は同じ情報を同
時に表示するが、ライトペン140および140′の中
の1つだけが任意の所与の時間中データ入力のために作
動可能にされる。ライトペン140がプロセッサ134
とつなげるために使用されるならば、オペレータは、C
RTモニタ138上のスクリーン上にライトペン140
を置く。ライトペン140の先端にある光センサ(図示
せず)はCRTモニタ138によって放出された光を検
出する。特定のスクリーンあるいは機能を選択するため
に、オペレータは、CRTモニタ138の指定領域をタ
ッチし、ライトペン140上のボタン(図示せず)を押
す。タッチされた領域は、色の変化、あるいは表示され
る新しいメニューあるいはスクリーンのような可視応答
を行い、ライトペン140とCRTモニタ138との間
の通信を確認する。キーボード、マウス、あるいは他の
指示装置あるいは通信装置のような他の入力装置は、ラ
イトペン140の代わりあるいはライトペン140に加
えて、ユーザがプロセッサ134と通信できるように使
用されてもよい。
【0038】膜を堆積する処理は、プロセッサ134に
よって実行されるコンピュータプログラムプロダクトを
使用して実行できる。コンピュータプログラムコード
は、任意の従来のコンピュータ可読プログラミング言
語、例えば、68000アセンブリ言語、C、C++、
フォートランあるいは他のもので記述できる。適当なプ
ログラムコードは、従来のテキストエディタを使用して
単一ファイルあるいは複数ファイルに入力され、図8に
示されるメモリ136のようなコンピュータで用いるこ
とができる媒体に記憶されるかあるいは組み込まれる。
入力されたコードテキストが高水準言語にある場合、こ
のコードはコンパイルされ、次に得られたコンパイラコ
ードは、予めコンパイルされたウインドウズ?ライブラ
リルーチンのオブジェクトコードと結合される。結合さ
れ、コンパイルされたオブジェクトコードを実行するた
めに、システムユーザは、オブジェクトコードを呼出
し、プロセッサ134にこのコードをメモリ136にロ
ードさせる。次に、プロセッサ134は、このコードを
読み取り、実行し、プログラムで識別されたタスクを実
行する。
【0039】図11は、システム制御ソフトウェア14
6の階層制御構造の具体的なブロック図を示す。ユーザ
は、ライトペンインタフェースを使用することによって
CRTモニタ上に表示されたメニューあるいはスクリー
ンに応じて処理セット番号および処理チャンバ番号を処
理セレクタサブルーチン148に入力する。処理セット
は、特定処理を実行するのに必要な所定の処理パラメー
タのセットであり、予め規定されたセット番号によって
識別される。処理セレクタサブルーチン148は、
(i)マルチチャンバシステムの所望の処理チャンバ、
および(ii)所望の処理を実行する処理チャンバを操
作するのに必要とされる所望の処理パラメータのセット
を識別する。特定の処理を実行する処理パラメータは、
例えば、処理ガス組成および流量、温度、圧力、RF電
力レベルおよび処理チャンバドーム温度のようなプラズ
マ条件、およびユーザに製法の形で供給されたアークの
ような処理条件に関するものである。この製法で特定さ
れたパラメータは、ライトペン/CRTモニタインタフ
ェースを使用して入力される。
【0040】処理を監視する信号は、システムコントロ
ーラのアナログ入力ボードおよびディジタル入力ボード
によって供給され、処理を制御する信号は、システムコ
ントローラのアナログ出力ボードおよびディジタル出力
ボード上に出力される。
【0041】処理シーケンササブルーチン150は、識
別された処理チャンバおよび処理セレクタサブルーチン
148からの処理パラメータのセットを受諾し、いろい
ろの処理チャンバの操作を制御するプログラムコードを
含む。複数のユーザは、処理セット番号および処理チャ
ンバ番号を入力できるかあるいはユーザは、複数の処理
セット番号および処理チャンバ番号を入力できるので、
シーケンササブルーチン150は、所望のシーケンスで
選択された処理をスケジュールするように作動する。好
ましくは、シーケンササブルーチン150は、(i)処
理チャンバの操作を監視し、処理チャンバが使用されて
いるかどうかを決定するステップ、(ii)どんな処理
が使用されている処理チャンバで実行されているかを決
定するステップ、(iii)処理チャンバの使用可能度
および実行される処理の種類に基づいて所望の処理を実
行するステップ、を実行するプログラムコードを含む。
ポーリングのような処理チャンバを監視する従来の方法
が使用できる。どの処理が実行されるべきであるかをス
ケジュールする場合、シーケンササブルーチン150
は、選択された処理のための所望の処理条件、リクエス
トを入力した各特定のユーザの「年令」あるいはシステ
ムプログラマがスケジュール優先順位を決定するために
含むことを望む任意の他の関連要因と比較して使用され
る処理チャンバの現在の状態を考慮するように設計でき
る。
【0042】シーケンササブルーチン150がどの処理
チャンバおよび処理セット組み合わせが次に実行される
ことを予定しているかを決定した後、シーケンササブル
ーチン150は、特定の処理セットパラメータを、処理
チャンバ38およびシーケンササブルーチン150によ
って決定された処理セットに従う多分他の処理チャンバ
(図示せず)の複数の処理タスクを制御する処理チャン
バマネージャサブルーチン152、154および156
に送ることによって処理セットの実行をもたらす。
【0043】処理チャンバ構成要素サブルーチンの例
は、基板位置決めサブルーチン158、処理ガス制御サ
ブルーチン160、圧力制御サブルーチン162、プラ
ズマ制御サブルーチン164、および温度制御サブルー
チン165である。当業者は、どんな処理が処理チャン
バ38で実行されるのが望まれるかに応じて他の処理チ
ャンバ制御サブルーチンを含むことができることを認識
する。動作において、処理チャンバマネージャサブルー
チン152は、実行される特定の処理セットに従って処
理構成要素サブルーチンを選択的にスケジューリングす
るかあるいは呼び出す。処理チャンバマネージャサブル
ーチン152によるスケジューリングは、どの処理チャ
ンバおよび処理セットを実行するかをスケジュールする
際にシーケンササブルーチン150によって使用される
方法と同様に実行される。一般的には、処理チャンバマ
ネージャサブルーチン152は、いろいろの処理チャン
バ構成要素を監視するステップと、実行される処理セッ
トのための処理パラメータに基づいてどの構成要素が作
動される必要があるかを決定するステップと、監視する
ステップおよび決定するステップに応じて処理チャンバ
構成要素サブルーチンの実行をもたらすステップとを含
む。
【0044】図8および図11の両方を参照すると、動
作おいて、基板位置決めサブルーチン158(図11)
は、基板支持番号68上に基板54を搭載する処理チャ
ンバ構成要素を制御するプログラムコードを含む。基板
位置決めサブルーチン158は、他の処理が完了された
後、例えばマルチチャンバシステムのPECVD反応器
あるいは他の反応器から処理チャンバ38の中への移送
も制御してもよい。
【0045】処理ガス制御サブルーチン160は、処理
ガス組成および流量を制御するプログラムコードを有す
る。サブルーチン160は、安全遮断バルブの開閉位置
を制御し、所望のガス流量を得るために質量流量コント
ローラも上下に傾斜を設ける。処理ガス制御サブルーチ
ン160を含む全処理チャンバ構成要素サブルーチン
は、処理チャンバマネージャサブルーチン152によっ
て呼び出される。サブルーチン160は、所望のガス流
量に関連した処理チャンバマネージャサブルーチン15
2から処理パラメータを受け取る。
【0046】一般的には、処理ガス制御サブルーチン1
60は、ガス供給線を開き、繰り返して(i)必要な質
量流量コントローラを読み取り、(ii)読み取り値を
処理チャンバマネージャサブルーチン152から受け取
られた所望の流量に比較し、および(iii)必要に応
じてガス供給線の流量を調整することによって作動す
る。さらに、処理ガス制御サブルーチン160は、安全
でない流量のためのガス流量を監視するステップと、安
全でない状態が検出される場合、安全遮断バルブを作動
させるステップとを含んでもよい。
【0047】いくつかの処理では、不活性ガスは、反応
処理ガスが処理チャンバに導入される前に処理チャンバ
の圧力を安定化させるために処理チャンバ13に流し込
まれる。これらの処理のために、処理ガス制御サブルー
チン160は、処理チャンバの圧力を安定化させるのに
必要な時間量不活性ガスを処理チャンバ38に流し込む
ステップを含むようにプログラム化される。前述のステ
ップがそのとき実行されてもよい。
【0048】さらに、処理ガスが液体前駆体、例えばテ
トラエチルオキシシラン(TEOS)から気化されるべ
きである場合、処理ガス制御サブルーチン160は、バ
ブラーアセンブリの液体前駆体を通るヘリウムのような
供給ガスを泡立たせるステップあるいはヘリウムを液体
注入バルブに導入するステップを含んでもよい。この種
の処理の場合、処理ガス制御サブルーチン160は、所
望の処理ガス流量を得るために供給ガスの流れ、バブラ
ーの圧力、およびバブラー温度を調整する。前述のよう
に、所望の処理ガス流量は、処理パラメータとして処理
ガス制御サブルーチン160に移送される。
【0049】さらに、処理ガス制御サブルーチン160
は、所与の処理ガス流量に必要な値を含む記憶されたテ
ーブルをアクセスすることによって所望の処理ガス流量
に必要に供給ガス流量、バブラー圧力、およびバブラー
温度を得るステップを含む。一旦必要な値が得られる
と、供給ガス流量、バブラー圧力およびバブラー温度
は、監視され、必要な値と比較され、それに応じて調整
される。
【0050】処理ガス制御サブルーチン160は、個別
のヘリウム制御(IHC)サブルーチン(図示せず)で
ウエハチャックの内部通路および外部通路を通るヘリウ
ム(He)のような熱伝達ガスの流れも制御してもよ
い。ガスの流れは、基板をチャックに熱結合する。典型
的な処理では、ウエハは、プラズマおよび層を形成する
化学反応によって加熱され、Heは、水冷されてもよい
チャックを通る基板を冷却する。これは、基板を基板上
の予め存在する形体を損傷し得る温度以下に保持する。
【0051】圧力制御サブルーチン162は、処理チャ
ンバの排気部のスロットルバルブ72の開口のサイズを
調整することによって処理チャンバ38の圧力を制御す
るプログラムコードを含む。処理チャンバをスロットル
バルブで制御する少なくとも2つの基本方法がある。第
1の方法は、関連する処理チャンバ圧力、とりわけ、全
処理ガス流、処理チャンバのサイズ、およびポンピング
容量を特徴とすることによる。第1の方法はスロットル
バルブ72を固定位置にセットする。スロットルバルブ
72を固定位置にセットすることによって、最終的には
定常状態圧力を生じる。
【0052】それとは別に、処理チャンバ圧力は、例え
ばマノメータで測定されてもよく、制御点がガス流およ
び排気容量による境界セット内にあると仮定すると、ス
ロットルバルブ72の位置は圧力制御サブルーチン16
2に従って調整されてもよい。後者の方法に関連した測
定、比較、および計算が呼び出されないとき、前者の方
法は、より速い処理チャンバ圧力変化を生じ得る。処理
チャンバ圧力の正確な制御が必要とされない場合、前者
の方法は望ましいかもしれないのに対して、層の堆積中
のように正確で、反復でき、安定した圧力が所望される
場合、後者の方法は望ましいかもしれない。
【0053】圧力制御サブルーチン162が呼び出され
る場合、所望(あるいは目標)圧力レベルは、処理チャ
ンバマネージャサブルーチン152からのパラメータと
して受信される。圧力制御サブルーチン162は、処理
チャンバに接続された1つあるいはそれ以上の従来の圧
力マノメータを読み取ることによって処理チャンバ38
の圧力を測定し、測定値を目標圧力と比較し、目標圧力
に対応する記憶された圧力テーブルから比例積分微分
(PID)値を得て、圧力テーブルから得られたPID
値に従ってスロットルバルブ72を調整するように作動
する。それとは別に、圧力制御サブルーチン162は、
スロットルバルブ72を特定の開口サイズに開閉し、処
理チャンバ38の圧力を所望の圧力あるいは圧力範囲に
調整してもよい。
【0054】プラズマ制御サブルーチン164は、RF
発生器82および84の周波数および電力出力設定を制
御し、整合回路網88および90に同調させるプログラ
ムコードを含む。温度制御サブルーチン165は、処理
チャンバ38内部の温度を制御するプログラムコードを
含む。プラズマ制御サブルーチン164および温度制御
サブルーチン165は、前述された処理チャンバ構成要
素サブルーチンのように、処理チャンバマネージャサブ
ルーチン152によって呼び出される。
【0055】前述されたサブシステムおよびルーチンの
いくつかあるいは全てを組み込んでもよいシステムの例
は、本発明を実施するように構成されるアプライドマテ
リアルズ社によって製造されたウルティマシステムであ
る。 III.典型的な構造 図12は、本発明の特徴を組み込む集積回路166の簡
略断面図を示す。図12に示されるように、集積回路1
66は、浅いトレンチ172によって分離され、互いか
ら電気絶縁される。各トランジスタ168および170
は、ソース領域174と、ゲート領域176と、ドレイ
ン領域178とを含む。フィールド酸化膜領域179
は、浅いトレンチ172、ソース領域174およびドレ
イン領域178の上に形成される。
【0056】プレメタル絶縁層180は、トランジスタ
168および170を金属層182から分離し、金属層
182とトランジスタとの間の接続はコンタクト184
で行われる。金属層182は、集積回路166に含まれ
る4つの金属層182、186、188および190の
中の1つである。各金属層182、186、188およ
び190は、それぞれの金属間の絶縁層192、194
および196によって隣接金属層から分離され、アルミ
ニウム堆積およびパターン化のような処理ステップによ
って形成されてもよい。隣接金属層は、バイア198に
よって選択開口に接続される。金属層190の上に堆積
されるのは平坦化パッシベーション層200である。
【0057】簡略集積回路166は具体的な目的のため
だけのものである。当業者は、マイクロプロセッサ、特
定用途向け集積回路(ASIC)、メモリ装置等のよう
な他の集積回路の製造のための本方法を実施できる。さ
らに、本発明の方法は、BiCMOS、NMOS、バイ
ポーラおよび他のもののような他の技術を使用する集積
回路の製造で使用されてもよい。 IV.インシチュウ堆積エッチング 図8、図13、および図14とも参照すると、本発明の
目的は、トレンチ214を充填するためにHDP‐CV
Dシステム(図8)に置かれたトレンチマスク212を
有する基板210(図13)上にギャップ充填層を堆積
するために使用されてもよい。トレンチ214は、一般
的には、約3:1あるいはそれ以上のアスペクト比およ
び約1μmあるいはそれよりも小さい深さを有する浅い
トレンチであり、このアスペクト比は、トレンチ214
の深さHをその幅Wで割るものとして規定される。この
方法は、基板210がプラズマ処理領域52に近接する
処理チャンバ38に置かれるステップ218(図14)
を含む。ステップ218に続いて、不活性ガスは、図1
4に示されるようにステップ220中処理チャンバ38
に流し込まれる。前述の不活性ガスは、一般的にはアル
ゴンガスArの流れを含む。他の適当な不活性ガスある
いは無反応ガスの例はヘリウムおよび水素を含む。不活
性ガスが処理チャンバ38に流し込まれた後、プラズマ
はステップ222で衝突される。不活性ガスからのプラ
ズマは基板210を加熱する。基板210が、一般的に
はトレンチ充填層の堆積が行われるべきである温度であ
る所定の温度に到達する場合、プラズマが終了される
(ステップ224)。
【0058】ステップ224に続いて、堆積ガスは、ス
テップ226で、プラズマ励起なしに処理チャンバ38
に導入される。堆積ガスは、例えば、シランガスSiH
4のようなシリコンソースガスと、分子酸素ガスO2のよ
うな酸素ソースガスとを含んでいる。ステップ226
中、アルゴンの流量は、好ましくは、シリコンソースガ
スおよび酸素ソースガスの流量よりも実質的に低い。一
例では、アルゴン流量は約0〜40sccmの範囲にあ
る。シランガスの流量は約60〜70sccmの範囲に
ある。酸素ガスは、約120〜140sccmの範囲の
流量で処理チャンバに流し込まれる。
【0059】プラズマは、ステップ228で、RFソー
ス発生器82および84およびプラズマ処理領域52
(図8)にRFフィールドを形成するRFバイアス発生
器86によって形成される。RFバイアス発生器86
は、一般的には約13.56MHzの周波数および約2
000〜3500ワットの電力レベルを有する。RFソ
ース発生器82および84は、一般的には約2MHzの
周波数を使用する。314cm2の基板面積を有する2
00mmの場合、RFソース発生器82および84の結
合電力レベルは、少なくとも約4700ワット、より望
ましくは少なくとも約5600ワットであり、少なくと
も約5600ワット/cm2、より望ましくは少なくと
も約17.8ワット/cm2の全ソースプラズマ電力密
度を発生する。上部発生器82の上部電力レベルは上部
電力密度を発生し、側面発生器84の側面電力レベルは
側面電力レベルを発生する。上部電力密度および側面電
力密度の比は少なくとも約1.5である。特定の実施形
態では、上部電力密度は、約13.7ワット/cm2
約16.9ワット/cm2(約4300〜5300ワッ
トの上部電力レベル)であり、側面電力密度は、約4.
1ワット/cm2〜約7.6ワット/cm2(約1300
〜2300ワットの側面電力レベル)である。バイアス
電力密度は約6.4〜11.2ワット/cm2である。
一般的には、処理チャンバの大気圧は、約2〜10ミリ
トルに保持され、4〜5ミリトルは好ましい圧力範囲で
ある。
【0060】より高いソースRF電力密度によって、処
理ガスはより高いイオン成分になる。例えば、Si
+、SiH2 +、およびSiH3 +イオン成分は、処理チ
ャンバのSiH4から発生される。これは、処理チャン
バにより高いイオン密度プラズマを発生し、減少された
ボイド形成でおよび約3:1対4:1およびそれよりも
高いアスペクト比を有する非常に活動的なギャップの場
合さえ優れたギャップ充填特性でギャップ充填を容易に
するより方向性のプラズマを発生する。ギャップの上の
ソースRF電力密度の集中は基板上のギャップ充填のよ
り均一の堆積を生じる。
【0061】ステップ228中、絶縁層225は、ギャ
ップ(図15に示される)を充填するために基板210
およびマスク層212の上に堆積され、反応プラズマ化
学種、すなわちアルゴンガスおよび酸素ガスから形成さ
れるイオンによって同時にエッチングされる。プラズマ
のソース成分は、主にプラズマへの処理チャンバガスの
原子および分子の分離の原因であるエネルギーを発生
し、プラズマのバイアス成分は、プラズマ化学種を堆積
される絶縁層の表面におよび堆積される絶縁層の表面か
ら移動させる。バイアス成分は、その中で結合し、それ
をスパッタリングするために堆積イオンを絶縁層に伝達
する主要な力を生じる。
【0062】適切なガス混合物およびそれぞれの流量を
選択することは、トレンチマスクのクリッピングを避け
るかあるいは最少する選択スパッタリングエネルギーを
有するプラズマ化学種を生成するのに重要である。アル
ゴンのようないくつかのスパッタリングガスは、絶縁ト
レンチ充填材料のスパッタリング速度に対して十分な速
度でトレンチマスクをスパッタリング高エネルギーイオ
ンを発生する。このようなスパッタリングガスの流量
は、トレンチマスクスパッタリングを減少させるように
他の処理ガスの中のスパッタリングガスに対して制御さ
れるべきである。不活性ガスの流量は、最少のトレンチ
マスクスパッタリングに対して堆積速度を最適化するこ
とが望まれる場合、ステップ230で調整されてもよ
い。例えば、不活性の濃度は、最初にトレンチマスクス
パッタリングを減らすために最少にし、全堆積速度を増
加させるために時間にわたって増加できる。他の実施形
態では、アルゴンのような不活性成分の濃度は約0%で
ある。その代わりに、酸素ガスは、実質的に窒化シリコ
ンマスクを全然スパッタリングしないで二酸化シリコン
絶縁材料をスパッタリングする酸素イオンを発生するた
めに使用できる。この方法はSTIに対して説明されて
いるけれども、本発明は、IMD、PMD等を含む他の
用途のために使用できる。 IV.実験および試験結果 以下の実験例は、前述された方法の異なる態様がSTI
用途およびIMD用途でギャップを充填するために使用
される場合、誘電ファイル品質における本発明の利点を
示すために使用される。この例は、CVDチャンバ、特
にカリフォルニア州のサンタクララ市のアプライドマテ
リアルズ社によって製造され、販売されるウルティマH
DP‐CVDチャンバ(200mm基板のためのサイズ
にされる)を使用して始められる。チャンバサイズは、
当業者に公知であるような基板サイズとともに変わる。
200mm基板を含む実験の場合、チャンバは約30リ
ットル、すなわち30,000cm3の体積を有する。
STI実験は、窒化シリコントレンチマスク層によって
カバーされるアイランド間に配置された浅いトレンチを
有したシリコン基板を使用した。トレンチは、Si
4、O2、およびArを含む処理ガスをCVDチャンバ
に流し込み、二酸化シリコン層を基板上に堆積すること
によって充填される。IMD用途の場合、TiN、A
l、およびUSGのような材料を含む金属線は、充填さ
れる金属線間のギャップを有するシリコン基板上に形成
された。
【0063】図16から図19に示されたSTIの例で
は、堆積に対する典型的な処理パラメータは、約4〜1
0ミリトルのチャンバ圧力、約550℃よりも大きく、
約760℃よりも小さいチャンバ温度、11.2ワット
/cm2のバイアス電力密度を生じる3500ワットの
バイアスRF電力、約64sccmのSiH4流量、約
128sccmのO2流量、および0〜40sccmの
Ar流量を含んでいる。
【0064】図16および図17のSEM断面図は、基
板300の浅いトレンチの上に形成された二酸化シリコ
ンギャップ充填層のギャップ充填特性に及ぼすソースR
F電力密度の影響を示す。図16では、ギャップ充填層
302は、ギャップ充填層302は、約0.17μmの
幅および3.0:1のアスペクト比を有するトレンチの
上に2.0ワット/cm2の側面RFソース電力密度お
よび5.4ワット/cm2の上部RFソース電力密度を
使用して堆積された。D/S(堆積対スパッタリング)
比は3.5であった。この比較的低いRF電力密度で、
たとえ電力密度が上部に移動されるとしても、ボイドは
ギャップ充填で観察された。トレンチマスク層304の
クリッピングは全然観察されなかった。
【0065】ソースRF電力密度を4.1ワット/cm
2の側面RFソース電力密度および10.8ワット/c
2の上部RFソース電力密度に増加させることによっ
て、ボイドなしのギャップ充填層310は、図17に示
されるようにトレンチマスク層314を全然クリッピン
グしないで基板312上に約0.16μmの幅および
3.3:1のアスペクト比を有するさらにより活動的な
トレンチのために形成される。D/S比は4.5であっ
た。他の処理状態は図16の例で使用される状態とほぼ
同じである。
【0066】図18および図19のSEM断面図は、約
0.12μmの幅および4.2:1の非常に高いアスペ
クト比を有するトレンチのために得られた。この堆積
は、5.7ワット/cm2の側面RFソース電力密度お
よび15.3ワット/cm2の上部RFソース電力密度
を使用して実行された。図18において、アルゴンの2
0秒基板加熱はギャップ充填層を堆積するために処理ガ
スを導入するより前に実行された。チャンバに導入され
た処理ガスは、プラズマがギャップ充填層を堆積するた
めに形成される前に一時的な影響をさらに減らすために
約6秒与えられた。図19の例はアルゴンの60秒基板
加熱を含み、6秒間、処理ガスはプラズマで堆積するよ
り前にチャンバに流れ込む。両方の場合、基板加熱は、
5.7ワット/cm2の側面RFソース電力密度および
15.3ワット/cm2の上部RFソース電力密度でア
ルゴンで実行された。上部RFソース電力密度対側面R
Fソース電力密度の比は2.67であった。両方の場
合、D/S比は4.5であった。堆積中、アルゴンレベ
ルは体積で約0〜10%に減少される。ボイドは、トレ
ンチマスク層324を全然クリッピングしないで図18
の基板322上のギャップ充填層320に形成された。
ボイドは図19の基板322上のギャップ充填層330
に全然なく、トレンチマスク層334のクリッピングは
全然観察されなかった。ボイドなしのギャップ充填は、
ソースRF電力密度を上げ、堆積より前に一時的な影響
を減らすために適切な基板加熱を行うことによって非常
に活動的なギャップの場合さえ行われる。
【0067】STIの場合、アルゴンのような不活性ガ
スの減少されたレベルは望ましい。不活性ガスの減少量
はスパッタリングを減少させ、それによってトレンチマ
スク層あるいは他の回路素子のクリッピングの問題を減
少させる。スパッタリングの減少は、それから生じるス
パッタリングされた材料の再堆積およびボイド形成も減
少させる。不活性ガス成分量は、優れたギャップ充填特
性をえるために体積が約40%未満であるのが望まし
い。特定の実施形態では、不活性ガス成分量は約ゼロで
ある。図16から図20に示された例のトレンチは、ト
レンチの開口の近くで少なくともほぼ垂直である側壁を
有し、先細りにされた側壁を有するトレンチよりもより
充填するのが困難であることに注目のこと。
【0068】図20から図22は、0.2μmの幅およ
び0.6μmの高さを有するギャップの上にIMD層を
形成する例を示している。堆積に対する典型的な処理パ
ラメータは、約4〜10ミリトルのチャンバ圧、約33
0℃以上および約420℃未満のチャンバ温度、11.
2ワット/cm2のバイアス電力密度を生じる3500
ワットのバイアスRF電力、約87sccmのSiH4
流量、約126sccmのO2流量、および0〜126
sccmのAr流量を含む。
【0069】図20では、実験は、4.1ワット/cm
2の側面RFソース電力密度および9.9ワット/cm2
の上部RFソース電力密度を使用した。Ar流量は12
6sccmであった。大きなボイドは、基板344上の
金属線324間のIMD層340に形成された。図21
では、側面RFソース電力密度は、5.7ワット/cm
2に上げられ、上部RFソース電力密度は、15.3ワ
ット/cm2に上げられるが、Ar流量は126scc
mのままであった。基板354上の金属線352間のI
MD層350に形成された。ギャップの上で電力密度を
上部に移動することは基板の上により均一の堆積を生じ
る。図22では、Ar流量はゼロに減少されるが、側面
RFソース電力密度および上部RFソース電力密度は、
5.7ワット/cm2および15.3ワット/cm2のそ
れぞれに保持された。アルゴンが処理ガスから除去され
た場合、小さいボイドは基板364上の金属線362間
のIMD層360にあった。図22のボイドは図20の
ボイドよりも著しく小さい。
【0070】図20から図22のSEM断面図は、より
高いソースRF電力密度がより高いイオン密度プラズマ
およびより方向性の堆積を生成し、改良されたギャップ
充填を得て、ギャップの上で電力密度を上部に移動する
ことはIMD層のより均一の堆積を生じることを示して
いる。STIとは違って、金属線のクリッピングはIM
D用途において問題でない。したがって、アルゴンのよ
うな不活性ガス量は、クリッピングを回避するために最
少にされる必要がない。アルゴンはイオン密度プラズマ
を増加させ、改良されたギャップ充填に対してより方向
性の堆積を生じるために、アルゴンの存在は、IMD層
の堆積中有利なことである。増加されたイオン密度プラ
ズマの長所は、スパッタリング材料の再堆積に対するい
かなる可能性のある問題も相殺する。
【0071】前述から分かるように、より高いソースプ
ラズマ電力密度は、STI例およびIMD例の両方にお
いて優れたギャップ充填特性を有するより方向性の堆積
を生成する。ギャップの上でソースプラズマ電力密度の
集中を上部に移動することによって、基板の中心からエ
ッジまでギャップ充填層のより均一の堆積を生じる。
【0072】より高いソースプラズマ電力密度は、改良
されたギャップ充填のためにギャップの方へ向けられた
より方向性のプラズマを生じる。結果として、スパッタ
リングをあまり頼りにしないことが、クリッピングの可
能性が減少され、D/S比が約2.8〜3.3から約
3.5〜6.0まで増加できるようにボイドなしのギャ
ップ充填を得るために必要である。
【0073】処理チャンバがギャップ充填層を堆積する
ためにプラズマに衝突する前に定常状態あるいは均衡状
態に達するまで基板を不活性ガスプラズマで加熱し、処
理ガスを処理チャンバに流し込むことは、堆積層に優れ
たギャップ充填特性を生じる。スパッタリングされた材
料の再堆積はより高い温度で生じる可能性は少ない。堆
積より前に基板を高温に加熱し、堆積中増加されたソー
スRF電力密度で高温を保持することは、より高いイオ
ン密度プラズマを発生するのと同様に再堆積の可能性を
減少させると信じられている。したがって、形成される
ギャップ層は、ほとんどあるいは全くボイドがなく、よ
り均一である。
【0074】前述の説明は具体的であり、限定されてい
ないことを意図していることを理解すべきである。多数
の実施形態は上記の説明を精査するときに当業者に明ら
かである。例として、ここでの本発明はSTI用途およ
びIMD用途に関して主に示されているが、本発明はそ
のように限定されない。例えば、上部のより高い濃度に
よって増加されたソースRF電力密度の使用は、より均
一なPMD層もまたリンドーパントを有するリン珪酸塩
ガラス(PSG)ギャップ充填層あるいは他のドープシ
リコン層を堆積するために使用できる。したがって、本
発明の範囲は、前述の説明に関してではなく決定される
べきであるが、その代わりに均等物のクレームの全範囲
とともに添付されたクレームに関して決定されるべきで
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の堆積方法を使用するそれに関連した狭い
トレンチ上の絶縁材料の累積物を示す基板の垂直断面図
である。
【図2】従来の堆積方法に関連した内部ボイドを示す図
1に示された基板の垂直断面図である。
【図3】堆積エッチングが従来の方法による図2に示さ
れた内部ボイドを取り除くために使用される図1および
図2に示された基板の垂直断面図である。
【図4】従来の堆積エッチング方法を使用する配置され
た絶縁層の輪郭を示す図1、図2および図3に示された
基板の垂直断面図である。
【図5】それに関連した高アスペクト比を有するトレン
チを絶縁材料で充填する堆積エッチング方法の使用およ
びトレンチに関連したトレンチマスク層のクリッピング
を示す基板の垂直断面図である。
【図6】アルゴンイオンおよび酸素イオンの場合のスパ
ッタリングエネルギーを比較する概略図である。
【図7】処理ガス混合物のアルゴンのアルゴン濃度に対
するスパッタリング速度の変動を示す概略図である。
【図8】本発明によるHDP‐CVDシステムの一実施
形態の簡略図である。
【図9】図8の典型的なCVD処理チャンバとともに使
用されてもよいガスリングの簡略断面図である。
【図10】図8の典型的なCVD処理チャンバとともに
使用されてもよいモニタおよびライトペンの簡略図であ
る。
【図11】図8の典型的なCVD処理チャンバを制御す
るために使用される典型的な処理制御コンピュータプロ
グラムプロダクトのフローチャートである。
【図12】本発明を使用して形成された集積回路の断面
図である。
【図13】ギャップを有する基板の断面図である。
【図14】本発明の実施形態による方法の流れ図であ
る。
【図15】それの上に配置されたギャップ充填を有する
図13に示された基板の断面図である。
【図16】2.1ワット/cm2の側面RF電力密度お
よび5.4ワット/cm2の上部RFソース電力密度を
使用して3.0:1のアスペクト比を持つトレンチを有
する基板上に形成されたSTIトレンチ充填層のSEM
(走査型電子顕微鏡写真)断面図である。
【図17】4.1ワット/cm2の側面RF電力密度お
よび10.8ワット/cm2の上部RFソース電力密度
を使用して3.3:1のアスペクト比を持つトレンチを
有する基板上に形成されたSTIトレンチ充填層のSE
M断面図である。
【図18】5.7ワット/cm2の側面RF電力密度、
15.3ワット/cm2の上部RFソース電力密度、お
よび20秒加熱期間を使用して4.2:1のアスペクト
比を持つトレンチを有する基板上に形成されたSTIト
レンチ充填層のSEM断面図である。
【図19】5.7ワット/cm2の側面RF電力密度、
15.3ワット/cm2の上部RFソース電力密度、お
よび60秒加熱期間を使用して4.2:1のアスペクト
比を持つトレンチを有する基板上に形成されたSTIト
レンチ充填層のSEM断面図である。
【図20】IMD層の堆積中処理ガスの容積が約37%
のアルゴンの場合に4.1ワット/cm2の側面RF電
力密度および9.9ワット/cm2の上部RFソース電
力密度を使用して0.2μmの幅および0.6μmの高
さを有するギャップ上に形成されたIMD層のSEM断
面図である。
【図21】IMD層の堆積中処理ガスの容積が約37%
のアルゴンの場合に5.7ワット/cm2の側面RF電
力密度および15.3ワット/cm2の上部RFソース
電力密度を使用して0.2μmの幅および0.6μmの
高さを有するギャップ上に形成されたIMD層のSEM
断面図である。
【図22】IMD層の堆積中処理ガスに全然アルゴンが
ない場合に5.7ワット/cm2の側面RF電力密度お
よび15.3ワット/cm2の上部RFソース電力密度
を使用して0.2μmの幅および0.6μmの高さを有
するギャップ上に形成されたIMD層のSEM断面図で
ある。
【符号の説明】
10…基板、14…トレンチ、36…HDP‐CVDシ
ステム、38…処理チャンバ、40…真空チャンバ、4
2…ソースプラズマシステム、44…バイアスプラズマ
システム、46…ガス供給システム、48…遠隔プラズ
マクリーニングシステム、50…ドーム、58…ヒータ
プレート、60…コールドプレート、72…スロットル
弁、78、80…コイル、82、84…RF発生器、8
8、90…整合回路網。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 シュアン リー アメリカ合衆国, カリフォルニア州, サン ノゼ, サウス パーク 533 (72)発明者 ヤング リー 大韓民国, キュンギ−ドウ, サンナム −シ, スーヒュン−ドン 91, ハニャ ン シブー アパートメント 316 ドン 601 ホー Fターム(参考) 5F032 AA35 AA44 AA69 DA01 DA04 5F045 AA08 AB31 AC01 AC11 AC16 AD07 AD09 AD10 AD11 DP03 EB06 EE06 EF08 EH11 EH20 EJ04 EM10 5F058 BC02 BF07 BF23 BF29 BJ06

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トレンチを有し、および処理チャンバに
    配置された基板の表面上に層を堆積する方法であって、
    前記基板が通常前記表面を囲むサイドエッジを有し、前
    記方法が処理ガスを前記処理チャンバに流し込むことで
    あって、前記処理ガスが、シリコン、酸素および不活性
    成分を含み、前記処理ガスの前記不活性成分の濃度が体
    積単位で約40%未満であることと、 前記層を前記基板の表面上に堆積し、およびトレンチを
    充填するため、前記処理チャンバでプラズマを形成する
    ことと、前記形成するステップが、少なくとも約15ワ
    ット/cm2の全電力密度でソースプラズマエネルギー
    を前記処理チャンバの中に結合することを含む方法。
  2. 【請求項2】 前記エネルギーが、上部電力密度を発生
    するように上部RF電力レベルで上部RF電源を前記基
    板の表面上の前記処理チャンバの上部と結合し、および
    側面電力密度を発生するように側面RF電力レベルで側
    面RF電源を通常前記基板の前記サイドエッジを囲む前
    記処理チャンバの側面部と結合することによって前記処
    理チャンバに結合されること、全電力密度が上部電力密
    度および側面電力密度の合計と等しくなる請求項1に記
    載の方法。。
  3. 【請求項3】 前記上部RF電源が、前記上部RF電力
    レベルで電力が供給される上部コイルを含み、および前
    記側面RF電源が、前記側面RF電力レベルで電力が供
    給される側面コイルを含む請求項2に記載の方法。。
  4. 【請求項4】 前記上部電力密度および側面電力密度
    が、少なくとも約1.5の比を有する請求項2に記載の
    方法。。
  5. 【請求項5】 前記上部電力密度および前記側面電力密
    度が、少なくとも2であり、および約4よりも小さい比
    を有する請求項4に記載の方法。。
  6. 【請求項6】 前記上部電力密度が、少なくとも約1
    3.7ワット/cm2であり、および前記側面電力密度
    が、少なくとも約4.1ワット/cm2である請求項6
    に記載の方法。。
  7. 【請求項7】 前記上部電力密度が、約16.9ワット
    /cm2未満であり、および前記側面電力密度が、約
    7.6ワット/cm2である請求項6に記載の方法。。
  8. 【請求項8】 前記全電力密度が、少なくとも約17.
    8ワット/cm2である請求項1に記載の方法。。
  9. 【請求項9】 前記処理ガスの前記不活性成分の濃度が
    体積単位で約15%未満である請求項1に記載の方
    法。。
  10. 【請求項10】前記処理ガスの前記不活性成分の濃度が
    約0%である請求項1の記載方法。
  11. 【請求項11】前記処理ガスが、シラン、酸素、および
    アルゴンを含む請求項1の記載方法。
  12. 【請求項12】前記処理ガスが、少なくとも1つのドー
    パントをさらに含む請求項1の記載方法。
  13. 【請求項13】前記基板の表面が、約314cm2の面
    積を有し、および前記エネルギーが、少なくとも約47
    00ワットの全電力レベルで前記処理チャンバの中へ誘
    導的に結合される請求項1に記載の方法。。
  14. 【請求項14】前記処理ガスを前記処理チャンバに流し
    込み、および前記プラズマを前記処理チャンバで形成
    し、前記層を前記基板の表面上に堆積するより前に、 不活性ガスを前記処理チャンバに導入するステップと、 プラズマを前記処理チャンバで形成し、前記基板を事前
    設定された所望の温度に加熱するステップと、 前記基板に対する前記事前設定された温度に到達する時
    に前記プラズマを終了させるステップとをさらに含む請
    求項1に記載の方法。。
  15. 【請求項15】前記処理ガスが、前記プラズマを前記処
    理チャンバで形成し、前記前記層を基板の表面上に堆積
    するより前に事前設定された時間プラズマ励起なしに前
    記処理チャンバに流し込まれる請求項14に記載の方
    法。。
  16. 【請求項16】前記処理ガスの流れおよび分配が前記処
    理チャンバで通常定常状態を得るまで、前記処理ガス
    が、プラズマ励起なしに前記処理チャンバに流し込まれ
    る請求項15に記載の方法。。
  17. 【請求項17】前記事前設定された所望の温度が、前記
    層を前記基板の表面上に堆積する間、少なくともほぼ前
    記基板の温度に等しい請求項14に記載の方法。。
  18. 【請求項18】前記事前設定された所望の温度が少なく
    とも約550℃である請求項14に記載の方法。。
  19. 【請求項19】前記事前設定された所望の温度が約60
    0℃〜760℃である請求項18に記載の方法。。
  20. 【請求項20】前記層を前記基板の表面上に堆積する間
    前記基板を少なくとも約550℃の温度に保持すること
    をさらに含む請求項1に記載の方法。。
  21. 【請求項21】前記基板が、前記層を前記基板の表面上
    に堆積する間約600℃〜760℃の温度に保持される
    請求項20に記載の方法。。
  22. 【請求項22】トレンチを有し、および処理チャンバに
    配置されている基板の表面上に層を堆積する方法であっ
    て、 不活性ガスを前記処理チャンバに導入すること、 前記基板を事前設定された所望の温度に加熱するため、
    プラズマを前記処理チャンバに形成すること、 基板に対して事前設定の所望の温度に達するプラズマを
    終了すること、 前記処理ガスの流れおよび分配が前記処理チャンバで通
    常定常状態を得るまで、プラズマ励起なしに処理ガスを
    前記処理チャンバに流し込むこと、 プラズマを前記処理チャンバに形成し、前記層を前記基
    板の表面上に堆積し、および前記トレンチを充填するこ
    ととを含む堆積する方法。
  23. 【請求項23】前記事前設定された所望の温度が少なく
    とも約300℃である請求項22に記載の方法。。
  24. 【請求項24】前記事前設定された所望の温度が少なく
    とも約550℃である請求項23に記載の方法。。
  25. 【請求項25】前記事前設定された所望の温度が約60
    0℃〜760℃である請求項24に記載の方法。。
  26. 【請求項26】前記処理ガスが、シリコン、酸素、およ
    び不活性成分を含み、前記処理ガスの前記不活性成分の
    濃度が体積単位で約40%未満である請求項22に記載
    の方法。。
  27. 【請求項27】前記プラズマを前記処理チャンバで形成
    し、前記層を前記基板の表面上に堆積し、および前記ト
    レンチを充填するステップが、少なくとも約15ワット
    /cm2の全電力密度でソースプラズマエネルギーを前
    記処理チャンバの中へ結合することを含む請求項22に
    記載の方法。。
  28. 【請求項28】前記エネルギーが、上部電力密度を発生
    するように上部RF電力レベルで上部RF電源を前記基
    板の表面上の前記処理チャンバの上部と結合し、および
    側面電力密度を発生するように側面RF電力レベルで側
    面RF電源を通常前記基板の前記サイドエッジを囲む前
    記処理チャンバの側面部と結合することによって前記処
    理チャンバに結合され、前記全電力密度が、前記上部電
    力密度および前記側面電力密度の和に等しい請求項27
    に記載の方法。。
  29. 【請求項29】前記上部電力密度および前記側面電力密
    度が、少なくとも約1.5の比を有する請求項28の方
    法。
  30. 【請求項30】基板処理システムであって、 処理チャンバを規定するハウジングと、 前記処理チャンバとつながっており、その中にプラズマ
    を配置するRFプラズマシステムと、 前記処理チャンバと流体でつながっているガス供給シス
    テムと、 前記RFプラズマシステムおよび前記ガス供給システム
    を調整するコントローラと、 その中に埋め込まれたコンピュータ可読プログラムを有
    するコンピュータ可読媒体を含むコントローラに結合さ
    れ、前記コントローラの動作を請求項22記載のステッ
    プを実行するように命令するメモリとを備えている基板
    処理システム。
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