JP2002352970A - 高圧放電灯点灯装置 - Google Patents

高圧放電灯点灯装置

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JP2002352970A
JP2002352970A JP2001158228A JP2001158228A JP2002352970A JP 2002352970 A JP2002352970 A JP 2002352970A JP 2001158228 A JP2001158228 A JP 2001158228A JP 2001158228 A JP2001158228 A JP 2001158228A JP 2002352970 A JP2002352970 A JP 2002352970A
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JP2001158228A
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Jun Kumagai
潤 熊谷
Masaaki Uchihashi
聖明 内橋
Akio Okude
章雄 奥出
Noriyuki Fukumori
律之 福盛
Hiroshi Noro
浩史 野呂
Koji Yamashita
浩司 山下
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高圧放電灯以外のランプを挿入された場合にお
いても、高圧放電灯点灯装置内の部品の発熱を防止す
る。 【解決手段】高圧放電灯LAと、高圧放電灯に点灯エネ
ルギーを供給するための電源と、高圧放電灯を始動させ
る高圧パルスを発生させる回路Igと、電源と高圧放電
灯の間に接続される限流要素を備え高圧放電灯を安定に
点灯維持する点灯回路とからなる高圧放電灯点灯装置に
おいて、ランプソケットに同形状の口金を持つ白熱灯又
は蛍光灯を含む高圧放電灯以外のランプが挿入されてい
る誤挿入時に、ランプ電圧、ランプ電流またはランプ電
力もしくはそれらの変移によりランプの誤挿入を検出
し、誤挿入検出時は点灯回路が誤挿入されているランプ
に必要以上の電力が供給されない制御を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水銀ランプ、高圧
ナトリウムランプ、メタルハライドランプ等の高圧放電
灯を始動・点灯させる高圧放電灯点灯装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】図15は従来の高圧放電灯点灯装置の基
本的な回路を示している。直流電源回路1は全波整流器
DBで商用交流電源ACを全波整流して得られる脈流電
圧をインダクタンス素子L1、ダイオードD1、コンデ
ンサC1、MOSFETなどのスイッチング素子Q1に
より構成される所謂昇圧チョッパ回路により直流電圧に
変換するようになっている。降圧チョッパ回路2は数1
0kHzでオン・オフするMOSFETなどのスイッチ
ング素子Q2、ダイオードD2、インダクタンス素子L
2で構成され、その出力電流IL2は図17(a)に示
すような三角波状である。降圧チョッパ回路2のインダ
クタンス素子L2の2次巻線に発生する電圧は直列接続
されている抵抗R4を介して出力電流IL2の検出出力
として制御回路5へ送られ、制御回路5を通じて降圧チ
ョッパ回路2のスイッチング素子Q2をゼロクロススイ
ッチング駆動制御するためのフィードバック信号となる
(図17(b))。コンデンサC2は、降圧チョッパ回
路2の出力電流から高周波成分を除去するものである。
極性反転回路3は降圧チョッパ回路2からの直流出力を
MOSFETのようなスイッチング素子Q3〜Q6で構
成されるフルブリッジ回路により低周波の矩形波交流電
圧に変換し、数100Hzの低周波の矩形波交流電流を
高圧放電灯LAに供給する。高圧パルス電圧発生回路I
gは、始動時に高圧放電灯LAを絶縁破壊させるための
高圧パルス電圧を発生させ、高圧放電灯LAの点灯後は
動作停止する。
【0003】降圧チョッパ回路2のスイッチング素子Q
2の駆動制御を行うための制御回路5の詳細を図16に
示す。この制御回路5は、降圧チョッパ回路2のインダ
クタンス素子L2の2次巻線電圧を検出するゼロ電流検
出回路14と、ゼロ電流検出回路14の出力を受けてゼ
ロ電流となったときに発生するトリガパルス(図17
(c))により、スイッチング素子Q2を駆動させるた
めの所定の信号を発生させるPWM回路8と、PWM回
路8の出力信号によりスイッチング素子Q2を駆動する
ドライバ回路11から構成される。
【0004】ここで上記回路説明を踏まえて電源投入か
らランプの安定点灯までを説明する。商用交流電源AC
が投入されると、直流電源回路1、降圧チョッパ回路
2、極性反転回路3と制御回路5が動作を開始する。こ
れに伴い、図15の端子LA1−LA2間に、図18の
(1)の期間のように、降圧チョッパ回路2の出力電圧
Vdcを極性反転回路3により極性反転させた矩形波交
流電圧に、高圧パルス発生回路Igより発生される高圧
パルス電圧が重畳された電圧Vo2が発生する。次に、
図18の(1)の期間の高圧パルス電圧により高圧放電
灯が絶縁破壊されてから安定点灯状態に入るまでの期間
が図18の(2)の期間である。絶縁破壊直後、高圧放
電灯はほぼ短絡状態となり、端子LA1−LA2間には
高圧放電灯の短絡電流Io2が流れる。その後、高圧放
電灯が徐々に安定点灯に移行するが、その過程でランプ
電流は短絡電流値と比べて少なくなり、ランプ電圧は上
がる。高圧放電灯が安定点灯状態になると、端子LA1
−LA2間には、高圧放電灯の定格電圧Vlaが発生
し、定格電流Ilaが流れる。このときの波形が図18
の(3)の期間である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】近年、高圧放電灯も3
5W,70W,100W,150W等のランプが発売さ
れ、その用途も一般ユーザーが手軽に交換できる場所に
位置するダウンライト・スポットライトの分野に及んで
いる。そのため、上記高圧放電灯と同形状の口金を持つ
白熱灯や蛍光灯ランプが誤挿入されやすくなっている。
このように、白熱灯や蛍光灯といった高圧放電灯以外の
ランプで高圧放電灯と同形状の口金を持つランプが存在
していることから、上述したような高圧放電灯点灯装置
に、誤挿入する可能性がある。白熱灯や蛍光灯を前述の
高圧放電灯点灯装置へ誤挿入した場合、正当な点灯装置
とランプの組合せでないため正常点灯できず、所望の光
出力を得るのが困難であった。また、高圧放電灯点灯装
置において、白熱灯や蛍光灯の誤挿入時に出力電流が増
大し、部品温度上昇が大きくなり、これに連れて部品の
寿命が短縮される問題があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するために、図1に示すように、高圧放電灯LA
と、高圧放電灯LAに点灯エネルギーを供給するための
電源と、高圧放電灯LAを始動させる高圧パルスを発生
させる回路Igと、電源と高圧放電灯LAの間に接続さ
れる限流要素を備え高圧放電灯を安定に点灯維持する点
灯回路とからなる高圧放電灯点灯装置において、ランプ
ソケットに同形状の口金を持つ白熱灯又は蛍光灯を含む
高圧放電灯以外のランプが挿入されている誤挿入時に、
ランプ電圧、ランプ電流またはランプ電力もしくはそれ
らの変移によりランプの誤挿入を検出する手段を有し、
誤挿入検出時は点灯回路が誤挿入されているランプに必
要以上の電力が供給されない制御を行なうことを特徴と
するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)図1に本発明の
実施の形態1の回路図を示す。本回路では、従来の高圧
放電灯点灯装置に白熱灯か蛍光灯が誤挿入されていた場
合にそれを検知して回路動作を停止させる機能を持つラ
ンプ誤挿入検知回路Detを追加したものである。以下
に、ランプ誤挿入検知回路Detの動作を詳しく説明す
る。ランプが高圧放電灯である場合、絶縁破壊前のラン
プ両端のインピーダンスは非常に大きく、ほぼ無限大で
ある。しかし、白熱灯や点灯回路内蔵型蛍光灯のランプ
両端のインピーダンスは高圧放電灯の絶縁破壊前のラン
プ両端のインピーダンスに比較して非常に小さい。この
特性を利用して、パルス印加前の2次電圧が発生してい
る期間の端子LA1−LA2間の電圧を検出し、ランプ
が高圧放電灯であるのか、または白熱灯か点灯回路内蔵
型蛍光灯であるのかが判断できる。
【0008】ここで、端子LA1−LA2間の電圧によ
るランプ誤挿入検知方法を説明する。高圧パルス電圧が
発生しない無負荷時動作をする図2(1)の期間を設け
る。この期間において、負荷が高圧放電灯の場合、絶縁
破壊が起こっていないので、端子LA1−LA2間のイ
ンピーダンスは非常に大きくほぼ無限大であるため、端
子LA1−LA2間の電圧を検出すると、図2のVok
で表す2次電圧と同じ電圧の矩形波が検出される。しか
し、負荷が白熱灯や蛍光灯の場合、インピーダンスが端
子LA1−LA2間につながり、同矩形波2次電圧より
も低い電圧値の矩形波Vstopが検出される。Vok
とVstopを判別するスレッシュホールド電圧VTH
設定しておき、スレッシュホールド電圧VTHよりも低い
電圧すべてをVstopと判断する。ランプ誤挿入検知
回路Detにて、スレッシュホールド電圧VTHよりも低
い電圧Vstopが検出された場合、ランプ誤挿入検知
回路Detから、制御回路5へ誤挿入検知信号を送信し
て、制御回路5からスイッチング素子Q2への制御信号
の出力を停止する。スレッシュホールド電圧VTHよりも
高い電圧Vokの検出時には、以後従来の高圧放電灯点
灯装置の動作をする。
【0009】(実施の形態2)図3に本発明の実施の形
態2の回路図を示す。本回路の基本動作は実施の形態1
と同じであるが、実施の形態1のランプ誤挿入検知回路
Detの検出対象を端子LA1−LA2間に流れる電流
の検出に変えたものである。
【0010】以下、本実施の形態のランプ誤挿入検知回
路Detの検知方法を説明する。高圧パルス電圧が発生
しない無負荷時動作をする図2(1)の期間を設ける。
この期間において、負荷が高圧放電灯で絶縁破壊が起こ
っていない場合、端子LA1−LA2間のインピーダン
スは非常に大きく、ほぼ無限大であるため電流は流れな
いが、負荷が白熱灯や蛍光灯の場合、インピーダンスが
小さく、端子LA1−LA2間に電流が流れる。これに
より、端子LA1−LA2間に流れる電流を検知した場
合、白熱灯あるいは点灯回路内蔵型蛍光灯が誤挿入され
ていることがわかる。
【0011】ランプ誤挿入検知回路Detにて電流が検
出された場合、ランプインピーダンスを検知し、誤挿入
されているランプの定格ワット数を特定する。そのワッ
ト数が高圧放電灯点灯装置の定格電力より小さい場合、
誤挿入ランプの定格ワット数で点灯し、定格電力よりも
大きい場合は高圧放電灯点灯装置の定格出力電力にて点
灯する。電流を検出しなかった場合、以後従来の高圧放
電灯点灯装置の動作をする。
【0012】(実施の形態3)図4に本発明の実施の形
態3の回路図を示す。本回路の基本動作は実施の形態1
と同じであるが、ランプ誤挿入検知回路Detが実施の
形態1の電圧検出方法と、実施の形態2の電流検出方法
の両方を用いた電力検出方法によりランプ誤挿入を検出
するものである。ランプ誤挿入検知回路Det1では、
実施の形態1の電圧による検知を行い、ランプ誤挿入検
知回路Det2では実施の形態2の電流による検知を行
う。2つの検出を併用することにより、実施の形態1、
2よりも微細な電圧・電流の変化も検知でき、より正確
なランプ誤挿入検出回路を構成している。
【0013】更に、制御回路5内の演算回路にて上記2
つの検出結果にもとづいて、端子LA1−LA2間のイ
ンピーダンスを計算する。この結果を同制御回路5にメ
モリーされた表1の内容と比較することにより、挿入さ
れているランプが何であるのかを認識し、誤挿入ランプ
に適当な電力を供給することができる。表1は70W点
灯回路の場合のメモリテーブルである。
【表1】
【0014】(実施の形態4)本発明の実施の形態4の
回路図は、実施の形態1と同じ図1である。本回路の基
本動作は実施の形態1〜3と同じであるが、ランプ誤挿
入検知回路Detの検知期間である図2(1)の期間を
設けず、検出も高圧パルス電圧発生回路Igの動作停止
後の図18(2)の期間において行う。
【0015】以下に、ランプ誤挿入検知回路Detの動
作を詳しく説明する。ランプが高圧放電灯である場合、
絶縁破壊後の端子LA1−LA2間のインピーダンス
は、ほぼ0から徐々に増していく。しかし、ランプが白
熱灯や点灯回路内蔵型蛍光灯の場合、端子LA1−LA
2間のインピーダンスは常にほぼ一定に保たれる。実施
の形態1〜3における端子LA1−LA2間の電圧、電
流又は、電力の検出を図18(2)の期間に2つ以上の
コンパレータにより2つ以上のスレッシュホールド値を
設けて何段階かに分けて比較判定することによりインピ
ーダンスの変化が検出できる。インピーダンスに変化が
ある場合、ランプが高圧放電灯であることが分かり、イ
ンピーダンスに変化がない場合は白熱灯か点灯回路内蔵
型蛍光灯であると判断できる。ランプ誤挿入検知回路D
etにて、端子LA1−LA2間のインピーダンスの変
化が検知されなかった場合、ランプ誤挿入検知回路De
tから、制御回路5へ誤挿入検知信号を送信して、制御
回路5からスイッチング素子Q2への制御信号の出力を
停止する。端子LA1−LA2間のインピーダンスの変
化検知時には、従来の高圧放電灯点灯装置の動作をす
る。
【0016】(実施の形態5)図5に本発明の実施の形
態5の回路図を示す。本回路の基本動作は実施の形態1
〜3と同じであるが、ランプ誤挿入検知回路Detの検
知期間である図2(1)の期間を設けず、誤挿入検出は
ランプ電流が高圧パルス電圧発生回路Igの動作前後の
どちらのタイミングで電流が流れたのかを見分けること
により行う。以下に、本実施の形態の誤挿入ランプ検出
方法を説明する。当回路は、2つの信号をランプ誤挿入
検出用として制御回路5へ送信する。第1の信号は、ラ
ンプ誤挿入検知回路Detからの信号でランプ電流が流
れたどうかを知らせる信号である。第2の信号は、高圧
パルス電圧発生回路Igからの信号で同回路Igが動作
したか、しなかったかを知らせるものである。これら信
号を受けた制御回路5は、ランプ電流が高圧パルス電圧
発生回路Igの動作前に流れていた場合はランプ誤挿
入、同回路Igの動作後にランプ電流が流れ始めた場
合、高圧放電灯が挿入されていたと判断する。
【0017】(実施の形態6)図6に本発明の実施の形
態6の検出手段の説明図を示す。回路構成は、ランプ電
圧検出を用いる図1に対応する。本回路の基本動作は実
施の形態1〜3と同じであるが、ランプ誤挿入検知回路
Detの検知期間である図2(1)の期間を設けず、誤
挿入検出をランプ点灯後のランプ電圧変移の有無を検出
することにより行う。
【0018】以下に、本実施の形態の誤挿入検出方法を
示す。最初に時間軸において、ランプ電圧0Vの時点か
らτ1秒後となるタイミングt1でランプ電圧VA また
はVaを検出する。次にt1からτ2秒後に設定された
検出タイミングt2にて2回目のランプ電圧VB または
Vbを検出する。次に演算回路にて、検出した2回のラ
ンプ電圧をΔV1=VB −VA ,ΔV2=Vb−Vaの
ように引き算する。この結果を、通常の高圧放電灯の電
圧変移上昇値VHID HB−VHAと比較すると、|ΔV2
−VHID |≫0,|ΔV1−VHID |≒0となることか
ら、始動後、時間とともにインピーダンスが減少して行
く高圧放電灯と始動直後から一定のインピーダンスを有
する白熱灯・蛍光灯などの他のランプとを判別すること
ができる。上記ランプ判別後は、実施の形態1〜3のよ
うな回路動作を行う。
【0019】(実施の形態7)図7に本発明の実施の形
態7の検出手段の説明図を示す。回路構成は、ランプ電
流検出を用いる回路である図2に対応する。本回路の基
本動作は実施の形態1〜3と同じであるが、ランプ誤挿
入検知回路Detの検知期間である図2(1)の期間を
設けず、誤挿入検出をランプ点灯後のランプ電圧変移の
有無を検出することにより行う。
【0020】以下に、本実施の形態の誤挿入検出方法を
示す。最初に時間軸において、ランプ電流が0の時点か
らτ1秒後となるタイミングt1でランプ電流IA また
はIaを検出する。次にt1からτ2秒後に設定された
検出タイミングt2にて2回目のランプ電流IB または
Ibを検出する。次に演算回路にて、検出した2回のラ
ンプ電流をΔI1=IB −IA ,ΔI2=Ib−Iaの
ように引き算する。この結果を、通常の高圧放電灯の電
流値変移IHID =IHB−IHAと比較すると、|ΔI2−
HID |≫0,|ΔI1−IHID |≒0となることか
ら、始動後、時間とともにインピーダンスが減少して行
く高圧放電灯と始動直後から一定のインピーダンスを有
する白熱灯・蛍光灯などの他のランプとの判別をするこ
とができる。上記ランプ判別後は、実施の形態1〜3の
ような回路動作を行う。
【0021】(実施の形態8)図8に本発明の実施の形
態8の制御方法を示す。回路図は、図1、図3、図4に
対応する。本回路の基本動作は実施の形態1〜7と同じ
であるが、ランプ誤挿入検出時において、ランプへ供給
する電力を絞り、ランプの点灯状態が異常であることを
使用者に知らせる制御を行うものである。
【0022】以下に本実施の形態の制御方法を説明す
る。実施の形態1〜7のいずれかの手段により、ランプ
誤挿入を検出した場合、制御回路5からスイッチング素
子Q2へ出力するドライブ信号のオン幅を通常ドライブ
のオン幅より狭くする。図8で示すように、tonが通
常点灯でのドライブ信号より狭いと、当然出力電流(同
図(a))、出力電圧(同図(b))のピーク値も通常
のtonの場合よりも低くなる。そのため、端子LA1
−LA2間の負荷に供給される出力も通常ドライブでの
出力より小さく絞られた出力となる。これにより、ラン
プへ供給する電力を絞り、ランプの点灯状態が異常であ
ることを使用者に知らせることができる。逆に、図9に
示すように、ランプへ供給する電力を増加させて、白熱
灯などのフィラメントを焼き切る制御を行うようにして
も良い。
【0023】(実施の形態9)図10に本発明の実施の
形態9の制御方法を示す。回路図は、図1、図3、図4
に対応する。本回路の基本動作は実施の形態1〜7と同
じであるが、ランプ誤挿入検出時において、ランプへ供
給する電力を間欠的に供給し、ランプを点滅させて、ラ
ンプの点灯状態が異常であることを使用者に知らせる制
御を行うものである。
【0024】以下に本実施の形態の制御方法を説明す
る。実施の形態1〜7のいずれかの手段により、ランプ
誤挿入を検出した場合、制御回路5からスイッチング素
子Q2へ出力するドライブ信号を図10(d)のよう
に、ある一定に設定された時間ごとに間欠発振させる動
作とする。これにより、ランプを点滅させて、ランプの
点灯状態が異常であることを使用者に知らせることがで
きる。
【0025】(実施の形態10)図11に本発明の実施
の形態10の回路図を示す。本回路図は、実施の形態1
〜9と同じくランプ誤挿入検知回路Detを付加したこ
とを特徴とする回路であり、5石式の高圧放電灯点灯回
路と比べて、スイッチング素子が一つ減った4石のフル
ブリッジ式点灯回路である。すなわち、直流電源回路1
である昇圧チョッパ部と極性反転回路3と高圧パルス電
圧発生回路Igとランプ誤挿入検知回路Detとランプ
誤挿入検知時に昇圧チョッパ動作停止信号を出力する制
御回路5から成り、図1に比べると降圧チョッパ回路2
が省略されている。直流電源回路1は実施の形態1〜7
と同様のものである。極性反転回路3は前段の昇圧チョ
ッパ部を含めた直流電源回路1からの直流出力をMOS
FETのようなスイッチング素子Q3〜Q6で構成され
るフルブリッジ回路により低周波の矩形波交流電流I3
に変換して高圧放電灯LAに供給する矩形波インバータ
を構成する。下側スイッチング素子Q5とQ6は、交互
に数100Hzでオン・オフする。上側スイッチング素
子Q3は、下側スイッチング素子Q6がオンしている期
間に、上側スイッチング素子Q4は、下側スイッチング
素子Q5がオンしている時に、数10kHzの高周波で
オン・オフする。高圧パルス電圧発生回路Igは、高圧
放電灯を絶縁破壊させるための高圧パルス電圧を発生さ
せ、高圧放電灯の始動後は動作停止する。
【0026】図11に示す制御回路5は、ランプ誤挿入
検知回路Detが実施の形態1と同じ電圧による検出を
して、ランプが白熱灯か点灯回路内蔵型蛍光灯である場
合に、誤挿入検知信号を受けて昇圧チョッパのスイッチ
ング素子Q1の動作を停止させる。誤挿入検知信号が無
い場合は、通常の昇圧チョッパ動作を行なわせる。
【0027】(実施の形態11)図12に本発明の実施
の形態11の回路図を示す。本回路図は、実施の形態1
〜7と同じくランプ誤挿入検知回路Detを付加したこ
とを特徴とする回路であり、4石式の高圧放電灯点灯回
路と比べて、スイッチング素子がさらに二つ減った2石
のハーフブリッジ式点灯回路である。すなわち、直流電
源回路1である昇圧チョッパ部と極性反転回路3と高圧
パルス電圧発生回路Igとランプ誤挿入検知回路Det
とランプ誤挿入検知時に昇圧チョッパ動作停止信号を出
力する制御回路5から成る。直流電源回路1は実施の形
態1〜7と同様のものである。極性反転回路3は前段の
昇圧チョッパを含めた直流電源1からの直流出力を入力
としたMOSFETのようなスイッチング素子Q2とQ
3で構成されるハーフブリッジ回路により構成される。
スイッチング素子Q2がオン・オフする期間とスイッチ
ング素子Q3がオン・オフする期間は、数100Hzで
切り替わる。スイッチング素子Q2がオン・オフしてい
る時は、スイッチング素子Q3はオフであり、スイッチ
ング素子Q3がオン・オフしているときは、スイッチン
グ素子Q2はオフである。スイッチング素子Q2、Q3
は数10kHzの高周波でオン・オフする。以上によっ
て、ランプLAに矩形波の矩形波交流電流を流す。高圧
パルス電圧発生回路Igは、高圧放電灯を絶縁破壊させ
るための高圧パルス電圧を発生させ、高圧放電灯始動後
は動作停止する。
【0028】図12に示す制御回路5は、ランプ誤挿入
検知回路Detが実施の形態2と同じ検出をして、ラン
プが白熱灯か点灯回路内蔵型蛍光灯である場合に、誤挿
入検知信号を受けて昇圧チョッパスイッチング素子Q1
の動作を停止する。誤挿入検知信号が無い場合は、通常
の昇圧チョッパ動作を行なわせる。
【0029】(実施の形態12)図13に本発明の実施
の形態12の要部回路図を示す。実施の形態1〜9にお
いて、直流電源回路1は、交流電源と、整流平滑回路
と、昇圧チョッパ回路の組み合わせであったが、本実施
の形態の直流電源回路1は、図13(a)で示す交流電
源と整流平滑回路の組み合わせ、または、図13(b)
で示す電池である。
【0030】(実施の形態13)図14に本発明の実施
の形態13の回路図を示す。本実施の形態は銅鉄式点灯
回路を用いた例である。商用交流電源Vsからインダク
タL1を介して、E26ベース型ソケットへ挿入されて
いるランプLAへ電力が供給される。高圧パルス電圧発
生回路Igから高圧パルス電圧がランプLAに印加され
る前にランプ誤挿入検知回路Detに電流が流れると、
その電流をランプ誤挿入検知回路Detが検知して、絶
縁破壊前には電流の流れない高圧放電灯ではない負荷で
ある、白熱灯か蛍光灯がソケットに挿入されていること
を制御回路5へ伝える。制御回路5からは、スイッチ素
子Q1へ停止信号が伝達されて、スイッチ素子Q1がオ
フし、ランプLAへの電力供給を停止させる。
【0031】
【発明の効果】本発明の高圧放電灯点灯装置によれば、
所望の高圧放電灯以外のランプを挿入された場合におい
ても、点灯回路が誤挿入されているランプに必要以上の
電力が供給されない制御を行なうようにしたので、高圧
放電灯点灯装置内の部品の発熱を防止して、寿命の確保
ができる。また、そのランプの定格電力を特定し、ラン
プに見合った電力を供給することにより、安全に誤挿入
ランプを点灯することができる。さらに、誤挿入検出時
には、間欠点灯したり、定格電力よりも小さい電力を供
給することにより、ユーザーに誤挿入を知らせることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の回路図である。
【図2】本発明の実施の形態1の動作説明図である。
【図3】本発明の実施の形態2の回路図である。
【図4】本発明の実施の形態3の回路図である。
【図5】本発明の実施の形態5の回路図である。
【図6】本発明の実施の形態6の検出手段の動作説明図
である。
【図7】本発明の実施の形態7の検出手段の動作説明図
である。
【図8】本発明の実施の形態8の動作説明図である。
【図9】本発明の実施の形態8の一変形例の動作説明図
である。
【図10】本発明の実施の形態9の動作説明図である。
【図11】本発明の実施の形態10の回路図である。
【図12】本発明の実施の形態11の回路図である。
【図13】本発明の実施の形態12の要部回路図であ
る。
【図14】本発明の実施の形態13の回路図である。
【図15】従来の高圧放電灯点灯装置の回路図である。
【図16】従来例の制御回路の構成を示すブロック図で
ある。
【図17】従来例の制御回路の動作説明図である。
【図18】従来例の動作説明図である。
【符号の説明】
1 直流電源回路 2 降圧チョッパ回路 3 極性反転回路 5 制御回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 奥出 章雄 大阪府門真市大字門真1048番地 松下電工 株式会社内 (72)発明者 福盛 律之 大阪府門真市大字門真1048番地 松下電工 株式会社内 (72)発明者 野呂 浩史 大阪府門真市大字門真1048番地 松下電工 株式会社内 (72)発明者 山下 浩司 大阪府門真市大字門真1048番地 松下電工 株式会社内 Fターム(参考) 3K072 AA12 AA13 AA14 AB09 AC01 BA05 BB10 BC01 CA16 EA07 EA08 EB01 EB05 EB07 EB08 EB10 GA03 GB18 HA07 HA08 3K083 AA15 AA43 AA94 BA04 BA12 BC48 BD02 BD03 BD04 BD05 BD06 BD13 BD29 BE04 CA27 CA33 CA37 DA01

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高圧放電灯と、高圧放電灯に点灯エネ
    ルギーを供給するための電源と、高圧放電灯を始動させ
    る高圧パルスを発生させる回路と、電源と高圧放電灯の
    間に接続される限流要素を備え高圧放電灯を安定に点灯
    維持する点灯回路とからなる高圧放電灯点灯装置におい
    て、ランプソケットに同形状の口金を持つ白熱灯又は蛍
    光灯を含む高圧放電灯以外のランプが挿入されている誤
    挿入時に、ランプ電圧、ランプ電流またはランプ電力も
    しくはそれらの変移によりランプの誤挿入を検出する手
    段を有し、誤挿入検出時は点灯回路が誤挿入されている
    ランプに必要以上の電力が供給されない制御を行なうこ
    とを特徴とする高圧放電灯点灯装置。
  2. 【請求項2】 誤挿入検出時は点灯回路が誤挿入され
    ているランプへの電力供給を停止することを特徴とする
    請求項1記載の高圧放電灯点灯装置。
  3. 【請求項3】 誤挿入検出時は点灯回路が設計の定格
    出力電力より小さい電力を誤挿入されているランプへ供
    給することを特徴とする請求項1記載の高圧放電灯点灯
    装置。
  4. 【請求項4】 誤挿入検出時は点灯回路が設計の定格
    出力電力と等しい電力を誤挿入されているランプへ供給
    することを特徴とする請求項1記載の高圧放電灯点灯装
    置。
  5. 【請求項5】 誤挿入検出時は点灯回路が誤挿入され
    ているランプの定格電力を供給することを特徴とする請
    求項1記載の高圧放電灯点灯装置。
  6. 【請求項6】 誤挿入検出時は点灯回路がランプに間
    欠的に電力を供給することを特徴とする請求項1〜5の
    いずれかに記載の高圧放電灯点灯装置。
  7. 【請求項7】 挿入されているランプが点灯するまで
    の経緯において高圧パルス電圧が印加されたか否かを判
    別することにより誤挿入を検出することを特徴とする請
    求項1〜6のいずれかに記載の高圧放電灯点灯装置。
  8. 【請求項8】 ランプ誤挿入検出時には前もってラン
    プ特性を記録してあるランプ種判別メモリと、検出され
    たランプ特性を比較することにより、誤挿入されている
    ランプの定格電力をランプへ供給することを特徴とする
    請求項1〜6のいずれかに記載の高圧放電灯点灯装置。
  9. 【請求項9】 点灯回路始動後の一定期間におけるラ
    ンプ電圧の変移をみることにより誤挿入を検出すること
    を特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の高圧放電
    灯点灯装置。
  10. 【請求項10】 点灯回路始動後の一定期間における
    ランプ電流の変移をみることにより誤挿入を検出するこ
    とを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の高圧放
    電灯点灯装置。
  11. 【請求項11】 点灯回路始動後の一定期間における
    ランプ電力の変移をみることにより誤挿入を検出するこ
    とを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の高圧放
    電灯点灯装置。
  12. 【請求項12】 電源は商用交流電源であり、限流要
    素はインダクタンスであることを特徴とする請求項1〜
    11のいずれかに記載の高圧放電灯点灯装置。
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