JP2002352889A - コネクタ - Google Patents

コネクタ

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JP2002352889A
JP2002352889A JP2001152535A JP2001152535A JP2002352889A JP 2002352889 A JP2002352889 A JP 2002352889A JP 2001152535 A JP2001152535 A JP 2001152535A JP 2001152535 A JP2001152535 A JP 2001152535A JP 2002352889 A JP2002352889 A JP 2002352889A
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connector housing
female
male
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housings
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JP2001152535A
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English (en)
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Masayuki Kurihara
正幸 栗原
Koichi Ono
浩一 大野
Yoshiaki Kato
義明 加藤
Satoshi Ozawa
聰 小澤
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Tokai Rika Co Ltd
Original Assignee
Tokai Rika Co Ltd
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  • Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アークが発生する時間を短くし、アーク熱に
よる接触子やハウジングの変形を抑制できるコネクタを
提供する。 【解決手段】 コネクタ11はメス端子12を有するメ
スコネクタハウジング13と、オス端子14を有するオ
スコネクタハウジング15とを備える。メスコネクタハ
ウジング13とオスコネクタハウジング15が係合した
際にはメス端子12とオス端子14とが電気的接続可能
に接触するように構成する。そして、両ハウジング1
3,15の係合を解除する際に、両端子12,14の開
放速度を上げるためのコイルバネ16をメスコネクタハ
ウジング13に設けた。このため、両ハウジング13,
15の係合を解除する際に、両端子12,14が早く開
放し、両端子12,14間でのアーク発生時間が短くな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両などの配線等
に使用されるコネクタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、オス端子を有するオスコネク
タハウジングと、メス端子を有するメスコネクタハウジ
ングとを係合させることで、オス端子とメス端子とを電
気的に接続するコネクタが知られている。
【0003】前記オスコネクタハウジングには係合爪が
設けられ、前記メスコネクタハウジングには前記係合爪
が係合される被係合部が設けられている。そして、前記
係合爪と被係合部と係合することで、オスコネクタハウ
ジングとメスコネクタハウジングとを離脱不能としてい
る。
【0004】そして、オスコネクタハウジングとメスコ
ネクタハウジングとを離脱する際には、前記係合爪と被
係合部との係合を手で解除し、メスコネクタハウジング
とオスコネクタハウジングとを手で離脱している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが前記コネクタ
は、通電が行われている際にメスコネクタハウジングと
オスコネクタハウジングとを手で徐々に離脱すると、電
圧や電流の大きさによっては持続的なアークが発生し、
端子やハウジングが変形することが考えられる。
【0006】従って、本発明は、前述した事情に鑑みて
なされたものであって、その目的はアークが発生する時
間を短くし、アーク熱による接触子やハウジングの変形
を抑制できるコネクタを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、オス側接触子を有するオ
スコネクタハウジングと、メス側接触子を有するメスコ
ネクタハウジングとを備え、前記オスコネクタハウジン
グと前記メスコネクタハウジングが係合した際には前記
オス側接触子と前記メス側接触子とが電気的に接続可能
に接触するコネクタにおいて、前記オスコネクタハウジ
ング及び前記メスコネクタハウジングのうち少なくとも
一方には、両ハウジングが係合した状態で付勢力を蓄勢
し、両ハウジングの係合を解除した際に、他方のハウジ
ング側の部材に作用して両接触子の開放速度を上げるた
めの開放促進付勢部材を備えたことを要旨とする。
【0008】請求項2に記載の発明は、請求項1におい
て、前記オス側接触子又は前記メス側接触子のうち一方
は、前記開放促進付勢部材も兼ねていることを要旨とす
る。請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に
記載において、前記開放促進付勢部材を兼用した側の前
記接触子は、板バネ状をなし、前記オスコネクタハウジ
ングとメスコネクタハウジングとが係合した際には、前
記開放促進付勢部材を兼用した側の前記接触子は、撓ん
で開放促進のための付勢力を蓄勢し、かつ撓むことで他
方の接触子に対して電気的に接続可能に接触することを
要旨とする。 (作用)従って、請求項1に記載の発明においては、両
コネクタを係合すると、開放促進付勢部材は付勢力を蓄
勢する。両ハウジングの係合を解除する際には、一方の
ハウジングに備えられた開放促進付勢部材が他方のハウ
ジング側の部材に作用して、オス側接触子とメス側接触
子とが開放する速度が向上する。すると、オス側接触子
とメス側接触子との電気的接続が断たれる速度も向上す
る。通常、流れる電流や電圧の大きさによっては、オス
側接触子とメス側接触子との電気的接続が断たれる際に
アークが発生することがある。しかしながら、オス側接
触子とメス側接触子との電気的接続を断つ速度が早くな
るとアーク発生時間が短くなる。そのため、本発明では
開放促進付勢部材にてアークの発生する時間が短くな
り、アーク熱による接触子や両ハウジングの変形を抑制
する。
【0009】請求項2に記載の発明においては、請求項
1に記載の作用に加えて、両ハウジングの係合を解除す
る際に、オス側接触子又は前記メス側接触子のうち一方
の付勢力により両接触子が開放する速度が向上する。
【0010】請求項3に記載の発明においては、請求項
1又は請求項2に記載の作用に加えて、両ハウジングが
係合した際には、開放促進付勢部材を兼用した側の前記
接触子は、撓んで開放促進のための付勢力を蓄勢し、か
つ撓むことで他方の接触子に対して電気的に接続可能に
接触する。
【0011】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)以下、本発明を
具体化した第1実施形態を図1及び図2に従って説明す
る。
【0012】図1(a)に示すように、コネクタ11
は、メス端子12を有するメスコネクタハウジング13
と、オス端子14を有するオスコネクタハウジング15
とを備えている。前記メス端子12はメス側接触子に相
当し、前記オス端子14はオス側接触子に相当する。
【0013】前記メスコネクタハウジング13及びオス
コネクタハウジング15は合成樹脂にて略四角箱状に形
成され、メス端子12は導電性の金属板が打ち抜き、折
り曲げ加工されることで形成されている。前記オス端子
14は導電性の金属板から形成されている。
【0014】前記メスコネクタハウジング13には接続
端側に開口を有するメス端子収納孔K1が断面四角形状
をなすように形成されている。前記メス端子収納孔K1
の底部には前記メス端子12が挿通固定されている。前
記メス端子12の基端部は、メスコネクタハウジング1
3の基端部壁を貫通してメスコネクタハウジング13外
部へ突出され、メス端子12の先端側はメス端子収納孔
K1内に配置されている。
【0015】前記メス端子12の先端部は二股状の挟着
片12aを備えている。両挟着片12aは弾性を備えて
おり、その略中間部は互いに近接するように湾曲されて
いる。そして、前記両ハウジング13,15が係合した
際に、前記両挟着片12aにてオス端子14を弾性的に
挟みつけるように構成されている。前記メスコネクタハ
ウジング13には、接続端側に開口を有するとともに断
面円形をなすコイルバネ収納孔K2が、メスコネクタハ
ウジング13の長手方向(図1(a)においては左右方
向)に沿って形成されている。コイルバネ収納孔K2
は、「コイルバネ用の収納孔」に相当する。
【0016】同コイルバネ収納孔K2の底部には開放促
進付勢部材としてのコイルバネ16の基端が固定されて
いる。図2に示すように、前記コイルバネ16の直径
は、前記コイルバネ収納孔K2の断面形状における直径
より若干小さいサイズで形成されている。即ち、コイル
バネ収納孔K2の断面形状及び断面の大きさは、前記コ
イルバネ16が入る最小限の形状及び大きさとされてい
る。前記コイルバネ16はコイルバネ収納孔K2内にお
いて両ハウジング13,15の係合方向へ向け伸縮自在
にされている。
【0017】なお、本明細書では係合方向とは、オスコ
ネクタハウジングとメスコネクタハウジングとを係合す
る方向のことをいう。図1(a)に示すように、メスコ
ネクタハウジング13の基端側外周側部には、片持ち梁
状に撓む可動部17が形成されている。前記可動部17
は梁部17a、押圧部17b、及び係合爪17cから構
成されている。前記梁部17aの基端部はメスコネクタ
ハウジング13に固定され、同梁部17aの外側面はメ
スコネクタハウジング13の一側面に対して面一とされ
ている。同梁部17aの長手方向略中央部における外側
面には、梁部17aの先端部を撓み可動させるための押
圧部17bが形成されている。前記梁部17aの先端部
における外側面には係合爪17cが形成され、同係合爪
17cはメスコネクタハウジング13の一側面に対して
突出されている。
【0018】前記オスコネクタハウジング15には接続
端側に開口を有するメスコネクタ収納孔K3が断面四角
形状をなすように形成されている。前記メスコネクタ収
納孔K3は、メスコネクタハウジング13が内嵌可能に
構成されている。前記オスコネクタハウジング15にお
けるメスコネクタ収納孔K3の底部には、平板帯状に形
成されたオス端子14が挿通固定されている。前記オス
端子14の基端部はオスコネクタハウジング15の基端
部壁を貫通してオスコネクタハウジング15外部へ突出
され、オス端子14の先端側はメスコネクタ収納孔K3
内に配置されている。
【0019】前記メスコネクタ収納孔K3の底部には、
円柱状をなすスプリング押圧部18がオスコネクタハウ
ジング15における接続端側へ向け突出形成されてい
る。前記スプリング押圧部18は「他方のハウジング側
の部材」に相当する。前記スプリング押圧部18は前記
両ハウジング13,15が互いに嵌合(係合)した際
に、メスコネクタハウジング13のコイルバネ収納孔K
2内に挿入され、コイルバネ16を押圧するように構成
されている。
【0020】前記オスコネクタハウジング15の開口部
近傍には、メスコネクタ収納孔K3とオスコネクタハウ
ジング15外部の空間とを連通する嵌合孔15aが形成
されている。前記嵌合孔15aは被係合部に相当する。
前記嵌合孔15aは前記オスコネクタハウジング15に
メスコネクタハウジング13を挿入した際に、メスコネ
クタハウジング13の係合爪17cと係止するように構
成されている。
【0021】前記コネクタ11は両ハウジング13,1
5が係合している際に押圧部17bを指などで押圧する
と、コイルバネ16に蓄えられていた付勢力にて両ハウ
ジング13,15を勢いよく離脱するように構成されて
いる。
【0022】次に、上記第1実施形態のように構成され
たコネクタ11の作用について説明する。オスコネクタ
ハウジング15のメスコネクタ収納孔K3にメスコネク
タハウジング13を挿入すると、スプリング押圧部18
はコイルバネ16を押圧し、両挟着片12aはオス端子
14を挟着する。すると、コイルバネ16は付勢力を蓄
勢し、メス端子12とオス端子14は電気的に接続され
る。そして、さらにオスコネクタハウジング15のメス
コネクタ収納孔K3にメスコネクタハウジング13を挿
入すると、係合爪17cと嵌合孔15aとが係合し、両
ハウジング13,15が離脱不能とされる。
【0023】一方、両ハウジング13,15を係合状態
から離脱する際には、メスコネクタハウジング13の押
圧部17bを指などで押す。すると、係合爪17cと嵌
合孔15aとの係合が解除され、コイルバネ16に蓄え
られていた付勢力にて両ハウジング13,15を勢いよ
く離脱する。
【0024】このため、両ハウジング13,15が勢い
よく離脱することで、メス端子12とオス端子14とが
勢いよく離れる。すると、たとえメス端子12とオス端
子14との間で通電が行われている最中に両ハウジング
13,15を離脱しても、両端子12,14間で発生す
るアークの発生時間は短くなる。従って、アーク熱によ
るメス端子12、オス端子14、メスコネクタハウジン
グ13、オスコネクタハウジング15の変形が抑制され
る。
【0025】また、図2に示すように、コイルバネ収納
孔K2はコイルバネ16が収納可能な最小限の形状及び
大きさとなっているため、コイルバネ16が伸縮する際
にコイルバネ16がぶれることがない。この結果、両ハ
ウジング13,15の離脱を行う際に、コイルバネ16
の付勢力を効率よく使える。
【0026】従って、上記第1実施形態のコネクタ11
によれば、以下のような効果を得ることができる。 (1)本実施形態では、コネクタ11はメス端子12を
有するメスコネクタハウジング13と、オス端子14を
有するオスコネクタハウジング15とを備えた。前記メ
スコネクタハウジング13と前記オスコネクタハウジン
グ15が係合した際にはメス端子12とオス端子14と
が電気的接続可能に接触するように構成した。前記メス
コネクタハウジング13には、両ハウジング13,15
を係合した際に付勢力を蓄勢するコイルバネ16を設け
た。そして、前記両ハウジング13,15の係合を解除
する際に、同コイルバネ16は、蓄勢した付勢力にてオ
スコネクタハウジング15に設けたスプリング押圧部1
8を押圧し、両ハウジング13,15の係合を解除する
速度を向上させる。すると、両端子12,14の開放速
度も向上される。
【0027】このため、両端子12,14間に通電が行
われている際に、両ハウジング13,15を離脱して
も、両端子12,14間で発生するアークの発生時間は
従来の手で両ハウジングを離脱するコネクタと比べて短
くなる。従って、アークが発生する時間を短くし、アー
ク熱による端子12,14、及びハウジング13,15
の変形を抑制できる。
【0028】(2)本実施形態では、メスコネクタハウ
ジング13に係合爪17cを有する可動部17を設け、
オスコネクタハウジング15に嵌合孔15aを設けた。
従って、係合爪17cと嵌合孔15aとの係止により、
両ハウジング13,15を係合できる。
【0029】(3)本実施形態では、メスコネクタハウ
ジング13において、コイルバネ16をコイルバネ収納
孔K2内に設けた。コイルバネ収納孔K2はコイルバネ
16が収納可能な最小限の形状及び大きさに形成した。
従って、コイルバネ16が伸縮する際にコイルバネ16
がぶれることがなく、両ハウジング13,15の離脱を
行う際に、コイルバネ16の付勢力を効率よく使うこと
ができる。
【0030】(第2実施形態)以下、本発明を具体化し
た第2実施形態を図3〜図5に従って説明する。なお、
前記第1実施形態と同一構成については、同一符号を付
してその説明を省略する。
【0031】図3(a)に示すように、コネクタ31
は、メス端子32を有するメスコネクタハウジング33
と、オス端子34を有するオスコネクタハウジング35
とを備えている。前記メスコネクタハウジング33及び
オスコネクタハウジング35は合成樹脂にて略四角箱状
に形成され、前記オス端子34は導電性の金属板から形
成されている。前記メス端子32は板バネ状をなし、か
つ弾性変形可能な導電性の金属から形成されている。前
記メス端子32はメス側接触子及び開放促進付勢部材に
相当し、前記オス端子34はオス側接触子に相当する。
【0032】前記メスコネクタハウジング33には、接
続端側に開口を有するメス端子収納孔S1が断面四角形
状をなすように形成されている。前記メス端子収納孔S
1の底部には前記メス端子32が挿通固定されている。
前記メス端子32の基端部は、メスコネクタハウジング
33の基端部壁を貫通してメスコネクタハウジング33
外部へ突出され、メス端子32の先端側はメス端子収納
孔S1内に配置されている。前記メス端子32の先端側
は、弾性変形スイッチ32aとされている。同弾性変形
スイッチ32aは、メスコネクタハウジング33におけ
るメス端子収納孔S1にて形成された一側面であるスイ
ッチ待機面33aに当接されている。
【0033】図4,5に示すように、前記メスコネクタ
ハウジング33の接続端側で、かつ前記スイッチ待機面
33aには係合方向へ向かってT溝33bが形成されて
いる。前記T溝33bは、その係合方向の全長に亘って
メス端子収納孔S1に連通されている。前記T溝33b
には断面T型形状のスイッチ押圧部36が離脱不能に、
かつ係合方向に沿ってスライド可能に嵌合されている。
【0034】前記スイッチ押圧部36は合成樹脂にて形
成されており、その一側部が前記T溝33bの開口を介
してメス端子収納孔S1に突出されている。従って、同
スイッチ押圧部36の一側部は、スイッチ待機面33a
よりも内方に位置する。前記T溝33bにおけるオスコ
ネクタハウジング35との接続側端部には合成樹脂から
なるストッパ37が固定されており、同ストッパ37に
てスイッチ押圧部36がT溝33bから離脱不能にされ
ている。前記ストッパ37は前記T溝33bの開口から
メス端子収納孔S1側へ突出しないようにされており、
スイッチ待機面33aよりも外方に位置している。
【0035】前記メスコネクタハウジング33におい
て、スイッチ待機面33aと対向する面は、平面を備え
たオス端子当接面33cとされている。図3(b)に示
すように、前記オスコネクタハウジング35には接続端
側に開口を有するメスコネクタ収納孔S2が断面四角形
状をなすように形成されている。前記メスコネクタ収納
孔S2はメスコネクタハウジング33が内嵌可能に構成
されている。前記オスコネクタハウジング35における
メスコネクタ収納孔S2の底部には、平板帯状に形成さ
れたオス端子34が挿通固定されている。前記オス端子
34の基端部はオスコネクタハウジング35の基端部壁
を貫通してオスコネクタハウジング35外部へ突出さ
れ、オス端子34の先端側はメスコネクタ収納孔S2内
に配置されている。
【0036】前記オス端子34は両ハウジング33,3
5が係合した際に、メスコネクタハウジング33のメス
端子収納孔S1内に挿入され、メスコネクタハウジング
33のオス端子当接面33cに当接(摺接)するように
構成されている。
【0037】前記メスコネクタ収納孔S2の底部には、
四角柱状の押圧部39がオスコネクタハウジング35に
おける接続端側へ向け突出形成されている。前記押圧部
39は「他方のハウジング側の部材」に相当する。前記
押圧部39の先端部はオス端子34の先端部よりも基端
側に位置するように形成されている。前記押圧部39は
前記両ハウジング33,35が係合した際に、メスコネ
クタハウジング33のメス端子収納孔S1内に挿入さ
れ、スイッチ押圧部36を押圧するように構成されてい
る。
【0038】前記メスコネクタハウジング33は両ハウ
ジング33,35が係合していない際には、スイッチ押
圧部36がストッパ37に当接し、かつ弾性変形スイッ
チ32aがスイッチ待機面33aに当接するように配置
されている。
【0039】図3(b)に示すように、前記押圧部39
にてスイッチ押圧部36が押し込みされた際に、弾性変
形スイッチ32aの撓み変形(係合方向と直交する側へ
の変形)した部分が、オス端子34に対して電気的接続
可能に接触するように、押圧部39の突出長さは設定さ
れている。
【0040】また、メス端子32の弾性変形スイッチ3
2aは、その略中央部がオス端子当接面33c側に湾曲
するように、若干湾曲されている(なお、図3(a)で
はその若干の湾曲は示していない)。
【0041】次に、上記第2実施形態のように構成され
たコネクタ31の作用について説明する。オスコネクタ
ハウジング35のメスコネクタ収納孔S2にメスコネク
タハウジング33を挿入すると、オス端子34はオス端
子当接面33cに当接(摺接)する。さらに、前記メス
コネクタ収納孔S2にメスコネクタハウジング33を挿
入すると、押圧部39は弾性変形スイッチ32aの付勢
に抗してスイッチ押圧部36を押圧し、弾性変形スイッ
チ32aが撓み変形される。さらに、前記メスコネクタ
収納孔S2にメスコネクタハウジング33を挿入する
と、係合爪17cと嵌合孔35aとが係合し、両ハウジ
ング33,35が離脱不能とされる。
【0042】そして、両ハウジング33,35が係合し
た際には、撓み変形した弾性変形スイッチ32aはオス
端子34に接触され、メス端子32とオス端子34は電
気的に接続される。
【0043】一方、両ハウジング33,35を係合状態
から離脱する際には、メスコネクタハウジング33の押
圧部17bを指などで押す。すると、係合爪17cと嵌
合孔35aとの係合が解除され、メス端子32の弾性変
形スイッチ32aに蓄勢した付勢力にて両ハウジング3
3,35を勢いよく離脱する。
【0044】また、両ハウジング33,35を係合状態
から離脱する際に、前記弾性変形スイッチ32aの変形
が元に戻ることで、同弾性変形スイッチ32aの略中央
部はオス端子当接面33c側からスイッチ待機面33a
側へ移動する。このため、弾性変形スイッチ32aに蓄
えられた付勢力により、弾性変形スイッチ32aの略中
央部とオス端子34とが勢いよく離れる。
【0045】すると、たとえメス端子32とオス端子3
4との間で通電が行われている最中に両ハウジング3
3,35を離脱しても、両端子32,34間で発生する
アークの発生時間は短くなる。従って、アーク熱による
メス端子32、オス端子34、メスコネクタハウジング
33、オスコネクタハウジング35の変形が抑制され
る。
【0046】従って、上記第2実施形態のコネクタ31
によれば、第1実施形態の(2)と同様の効果を奏する
とともに、以下のような効果を得ることができる。 (1)本実施形態では、コネクタ31はメス端子32を
有するメスコネクタハウジング33と、オス端子34を
有するオスコネクタハウジング35とを備えた。前記メ
スコネクタハウジング33と前記オスコネクタハウジン
グ35が係合した際にはメス端子32とオス端子34と
が電気的接続可能に接触するように構成した。そして、
前記メス端子32の弾性変形スイッチ32aは、両ハウ
ジング33,35の係合を解除する際に同弾性変形スイ
ッチ32aに蓄勢した付勢力により両端子32,34が
開放する速度を上げるようにした。
【0047】このため、両端子32,34間に通電が行
われている際に、両ハウジング33,35を離脱して
も、両端子32,34間で発生するアークの発生時間は
従来の手で両ハウジングを離脱するコネクタと比べて短
くなる。従って、アークが発生する時間を短くし、アー
ク熱による端子32,34、及びハウジング33,35
の変形を抑制できる。
【0048】(2)本実施形態では、メス端子32は、
両ハウジング33,35の係合解除を行う際における両
端子32,34の開放を促進する開放促進付勢部材も兼
ねている。従って、両ハウジング33,35の係合解除
を行う際に、メス端子32にて両端子32,34の開放
速度を上げることができる。
【0049】(3)本実施形態では、メス端子32の弾
性変形スイッチ32aは板バネ状をなしている。従っ
て、両ハウジング33,35が係合した際には弾性変形
スイッチ32aは撓み変形して開放促進のための付勢力
が蓄勢し、かつ撓むことで両端子32,34が電気的に
接続可能に接触することができる。 (他の実施形態)なお、上記各実施形態は以下のような
他の実施形態に変更して具体化してもよい。
【0050】・前記第1実施形態では、メスコネクタハ
ウジング13に係合爪17cを有する可動部17を設
け、オスコネクタハウジング15に嵌合孔15aを設け
ていた。これに限らず、メスコネクタハウジング13に
嵌合孔15aを設け、オスコネクタハウジング15に係
合爪17cを有する可動部17を設ける。そして、嵌合
孔15aと係合爪17cとの係合により、両ハウジング
13,15を離脱不能とするように構成してもよい。こ
のように構成しても前記第1実施形態と同様の効果を奏
する。また、このような変更を第2実施形態において具
体化してもよい。
【0051】・前記第1実施形態では、コイルバネ収納
孔K2の底部にコイルバネ16を固定し、そのコイルバ
ネ16にて両端子12,14の開放速度を向上するよう
に構成していた。これに限らず、ゴム、スポンジなどの
弾性部材をコイルバネ収納孔K2の底部に固定し、その
ゴム、スポンジなどにて両端子12,14の開放速度を
向上するように構成してもよい。この場合、ゴム、スポ
ンジなどは、開放促進付勢部材に相当する。
【0052】・前記第1実施形態では、メスコネクタハ
ウジング13にコイルバネ収納孔K2及びコイルバネ1
6を設けていた。また、オスコネクタハウジング15に
スプリング押圧部18を設けていた。これに限らず、メ
スコネクタハウジング13にスプリング押圧部18を設
け、オスコネクタハウジング15にコイルバネ収納孔K
2及びコイルバネ16を設けてもよい。この場合、両ハ
ウジング13,15を係合させた際に、メスコネクタハ
ウジング13のスプリング押圧部18はメス端子12の
コイルバネ収納孔K2内におけるコイルバネ16を押圧
するように構成する。このように構成しても前記第1実
施形態と同様の効果を奏する。
【0053】・前記第2実施形態では、メスコネクタハ
ウジング33のスイッチ待機面33aにT溝33bを形
成し、そのT溝33bにスイッチ押圧部36をスライド
可能に構成していた。そして、両ハウジング33,35
を係合させる際には、スイッチ押圧部36にて弾性変形
スイッチ32aを押圧するように構成していた。これに
限らず、前記メスコネクタハウジング33のT溝33b
及びストッパ37を省略し、スイッチ押圧部36を弾性
変形スイッチ32aの先端部に固定するように構成して
もよい。このように構成しても前記第2実施形態と略同
様の効果を奏する。
【0054】また、T溝33b及びストッパ37を省略
することに加えて、スイッチ押圧部36も省略してもよ
い。前記T溝33b、ストッパ37、及びスイッチ押圧
部36を省略する場合には、両ハウジング33,35を
係合させた際に押圧部39の先端部がメスコネクタハウ
ジング33のスイッチ待機面33aに当接可能(摺接可
能)に構成する。そして、押圧部39にて弾性変形スイ
ッチ32aを直接押圧し、同弾性変形スイッチ32aを
撓み変形させるように構成する。このように構成しても
前記第2実施形態と略同様の効果を奏する。
【0055】・前記第1実施形態のコネクタ11及び第
2実施形態のコネクタ31を車両等の配線に使用する車
両用コネクタとして具体化してもよい。 ・前記第1実施形態のコネクタ11及び第2実施形態の
コネクタ31を30V〜100V及び、5A〜17Aの
範囲で使用するように構成してもよい。
【0056】・前記第1実施形態のコネクタ11及び第
2実施形態のコネクタ31を42V、7Aに限って使用
するように構成してもよい。次に、上記実施形態及び他
の実施形態から把握できる技術的思想について、それら
の効果と共に以下に記載する。
【0057】(イ)前記メスコネクタハウジング及び前
記オスコネクタハウジングのうち、一方には係合爪を備
え、他方には前記係合爪に係合可能な被係合部を備えた
ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のうちいずれか
1項に記載のコネクタ。このようにすると、係合爪と被
係合部との係合により、開放付勢部材に付勢力を蓄勢し
た状態でメスコネクタハウジングとオスコネクタハウジ
ングとを係合できる。
【0058】(ロ)前記開放促進付勢部材はコイルバネ
であり、前記コイルバネはハウジングに設けられたコイ
ルバネ用の収納孔に収納され、前記コイルバネ用の収納
孔は、前記コイルバネが伸縮可能な最小限の空間とされ
ていることを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。こ
のようにすると、コイルバネをコイルバネ用の収納孔に
収納するため、コイルバネが伸縮する際にぶれることな
く伸縮できる。
【0059】(ハ)前記請求項1〜3、(イ)、及び
(ロ)のコネクタは、車両等の配線に使用するコネクタ
であることを特徴とする車両用コネクタ。
【0060】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1〜3に記
載の発明によれば、アークが発生する時間を短くし、ア
ーク熱による接触子やハウジングの変形を抑制できる。
【0061】請求項2に記載の発明によれば、メス側接
触子又は前記オス側接触子のうち一方にて両接触子が開
放する速度を上げることができる。請求項3に記載の発
明によれば、開放促進付勢部材を兼用した側の前記接触
子は、撓むことでハウジングが係合解除する際における
両接触子の開放促進のための付勢力を蓄勢し、かつ撓む
ことで両接触子を電気的に接続できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)は、第1実施形態における両ハウジン
グを離脱した際の断面図。(b)は、第1実施形態にお
ける両ハウジングを係合した際の断面図。
【図2】 図1(a)におけるA−A線矢視断面図。
【図3】 (a)は、第2実施形態における両ハウジン
グを離脱した際の断面図。(b)は、第2実施形態にお
ける両ハウジングを係合した際の断面図。
【図4】 第2実施形態におけるメスコネクタハウジン
グの部分拡大断面図。
【図5】 図3(a)におけるB−B線矢視断面図。
【符号の説明】
11,31…コネクタ、12…メス側接触子としてのメ
ス端子、13,33…メスコネクタハウジング、14,
34…オス側接触子としてのオス端子、15,35…オ
スコネクタハウジング、16…開放促進付勢部材として
のコイルバネ、18…他方のハウジング側の部材として
のスプリング押圧部、32…メス側接触子及び開放促進
付勢部材としてのメス端子、39…他方のハウジング側
の部材としての押圧部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 義明 愛知県丹羽郡大口町豊田三丁目260番地 株式会社東海理化電機製作所内 (72)発明者 小澤 聰 愛知県丹羽郡大口町豊田三丁目260番地 株式会社東海理化電機製作所内 Fターム(参考) 5E021 FA02 FA11 FB07 FB20 FC13 HB15 HC09 HC37 5E087 EE02 EE06 FF02 FF06 FF12 HH02 HH04 QQ04 RR34

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オス側接触子を有するオスコネクタハウ
    ジングと、メス側接触子を有するメスコネクタハウジン
    グとを備え、 前記オスコネクタハウジングと前記メスコネクタハウジ
    ングが係合した際には前記オス側接触子と前記メス側接
    触子とが電気的に接続可能に接触するコネクタにおい
    て、 前記オスコネクタハウジング及び前記メスコネクタハウ
    ジングのうち少なくとも一方には、両ハウジングが係合
    した状態で付勢力を蓄勢し、両ハウジングの係合を解除
    した際に、他方のハウジング側の部材に作用して両接触
    子の開放速度を上げるための開放促進付勢部材を備えた
    ことを特徴とするコネクタ。
  2. 【請求項2】 前記オス側接触子又は前記メス側接触子
    のうち一方は、前記開放促進付勢部材も兼ねていること
    を特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
  3. 【請求項3】 前記開放促進付勢部材を兼用した側の前
    記接触子は、板バネ状をなし、 前記オスコネクタハウジングとメスコネクタハウジング
    とが係合した際には、前記開放促進付勢部材を兼用した
    側の前記接触子は、撓んで開放促進のための付勢力を蓄
    勢し、かつ撓むことで他方の接触子に対して電気的に接
    続可能に接触することを特徴とする請求項1又は請求項
    2に記載のコネクタ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002367718A (ja) * 2001-06-07 2002-12-20 Auto Network Gijutsu Kenkyusho:Kk コネクタ
JP2008530742A (ja) * 2005-02-09 2008-08-07 デーン+シェーネ ゲーエムベーハ+ツェオー.カーゲー 過電圧保護のための器具のプラグインの組み合わせ
JP2009544127A (ja) * 2006-07-18 2009-12-10 デーン+シェーネ ゲーエムベーハ+ツェオー.カーゲー 差込型サージ保安コンビネーション器具

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