JP2002351664A - ルールベースを配信するためのプログラムおよびルールベースを利用するためのプログラム - Google Patents

ルールベースを配信するためのプログラムおよびルールベースを利用するためのプログラム

Info

Publication number
JP2002351664A
JP2002351664A JP2001158434A JP2001158434A JP2002351664A JP 2002351664 A JP2002351664 A JP 2002351664A JP 2001158434 A JP2001158434 A JP 2001158434A JP 2001158434 A JP2001158434 A JP 2001158434A JP 2002351664 A JP2002351664 A JP 2002351664A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rule base
rule
usage
base
information
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001158434A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4067784B2 (ja
Inventor
敦 ▲吉▼田
Atsushi Yoshida
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP2001158434A priority Critical patent/JP4067784B2/ja
Publication of JP2002351664A publication Critical patent/JP2002351664A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4067784B2 publication Critical patent/JP4067784B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Stored Programmes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 利用者の使用状況に応じてルールベースを更
新できるようにする。 【解決手段】 ルールベース提供装置1は、ルールベー
ス1aと適用条件とをルールベース利用装置2,3,4
へ配付する(ステップS2)。ルールベース利用装置2
は、ルールベース提供装置1から受け取った適用条件が
満たされるのを待って、ルールベース利用装置2内のル
ールベース2aを更新する(ステップS4)。ルールベ
ース利用装置2は、ルールベース2aの利用状況を示す
利用情報2bを収集し(ステップS6)、収集した利用
情報2bを、ルールベース提供装置1へ送信する(ステ
ップS7)。ルールベース提供装置1は、複数のルール
ベース利用装置2,3,4から送られる利用情報を集信
し、集信した利用情報で構成される利用統計情報1bか
らルールベース1aの改善内容を判断し(ステップS
9)、ルールベース1aを編集する(ステップS1
0)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はルールベースを配信
するためのプログラムおよびルールベースを利用するた
めのプログラムに関し、特に適宜更新されるルールベー
スを配信するためのプログラムおよび適宜更新されるル
ールベースを利用するためのプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】人工知能やエキスパートシステムを構築
するための手法の1つとして、ルールベースと呼ばれる
ものがある。ルールベースは、問題を解決するための知
識を、IF(前提条件)〜THEN(動作)形式のプロ
ダクション・ルールとして表したものである。そして、
推論エンジンがルールベースを参照し、与えられた問題
に対して次々にルールを適用し、解を見つける。
【0003】ルールベースは、アプリケーションの動作
を制御する規則を表すデータとして利用できる。この場
合、ルールベースを、インターネット、エクストラネッ
ト、またはイントラネットにおいて各利用者に供給する
ことができる。各種業務を遂行するためのアプリケーシ
ョンプログラムで実現される機能(アプリケーション)
に、ルールベースを供給すれば、業務の効率化を図るこ
とができる。
【0004】ルールベースの供給システムが適用される
主な業務としては、たとえば以下のような業務が挙げら
れる。 ・翻訳作業で使用する翻訳辞書の自動配付と管理業務 ・文書作成に使用するかな漢字変換辞書の自動配付と管
理業務 ・文書校正に使用する校正規則辞書の自動配付と管理業
務 ・ワークフローシステムにおけるワークフロー生成規則
データの自動配付と管理業務 図30は、従来のルールベースの運用形態を示す概念図
である。従来の運用形態では、ルールベース提供者91
0側が最新のルールベース911を管理している。そし
て、ルールベース提供者910がルールベース利用者9
20にCD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)
などの媒体でルールベース911を供給するか、WWW
(World Wide Web)サーバやftpサーバなどの公開サー
バ912にルールベース911を置いておく。ルールベ
ース利用者920は、公開サーバ912のルールベース
911を自分でダウンロードし、クライアントコンピュ
ータにインストール/更新する。
【0005】このように、ルールベース提供者から利用
者へルールベースが配付されることで、利用者が、最新
の版数のルールベースを使用することができる。なお、
ルールベース911を自動配信・自動更新するシステム
も近年登場してきている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のシステ
ムでは、管理者によるルールベースの作成または編集作
業が、利用者の利用状況を加味せずに行われていた。そ
のため、管理者側が想定していたルールベースの利用状
況と、実際に利用者が利用したときの利用状況とが異な
ることにより、ルールベースに定義されたルールが、実
際の運用において非効率的となる場合があった。従来の
システムでは、処理効率の悪いルールをユーザの利用状
況に応じて変更することができなかった。そのため、利
用者は、非効率的なルールが定義されたルールベースを
使用し続けなければならず、業務の非効率化を招いてい
た。
【0007】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
のであり、利用者の使用状況に応じてルールベースを更
新できる、ルールベースを配信するためのプログラムを
提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明では上記課題を解
決するために、図1に示すような処理をコンピュータに
実行させるためのプログラムが提供される。本発明のプ
ログラムは、少なくとも1つのルールベース利用装置
2,3,4にルールベース1aを配信するためのプログ
ラムである。このプログラムは、コンピュータに、ルー
ルベース1aをルールベース利用装置2,3,4に配信
させ(ステップS2)、ルールベース利用装置2,3,
4におけるルールベース2aの利用状況を示す利用情報
2bを、ルールベース利用装置2,3,4から集信させ
(ステップS8)、ルールベース利用装置2,3,4か
ら収集した利用情報2bに基づいて、ルールベース1a
の改善内容を判断させる(ステップS9)。
【0009】これにより、コンピュータはルールベース
提供装置1として機能する。このルールベース提供装置
1を用いることで、ルールベース利用装置2におけるル
ールベース2aの利用状況を、ルールベース1aに反映
させることが可能となる。その結果、ルールベース提供
装置1の利用者は、ルールベース利用装置2におけるル
ールベース2aの利用した処理の効率を向上させるため
のルールベース1aの改善内容を得ることができる。そ
して、得られた改善内容に従ってルールベース1aを編
集すれば、ルールベース1aを用いた処理の処理効率を
向上させることができる。
【0010】また、本発明は上記課題を解決するため
に、ルールベース提供装置1から配信されるルールベー
ス1aを利用するためのプログラムが適用される。この
プログラムは、コンピュータに、ルールベース提供装置
1から配信されたルールベース1aを更新させ(ステッ
プS4)、格納後のルールベース2aを利用した処理を
実行させ(ステップS5)、ルールベース2aの利用状
況を監視して、利用状況を示す利用情報2bを生成させ
(ステップS6)、生成された利用情報2bを、ルール
ベース提供装置1に送信させる。
【0011】これにより、コンピュータはルールベース
利用装置2として機能する。ルールベース利用装置2
が、ルールベース2aの利用状況を、ルールベース提供
装置1に送信することで、ルールベース利用装置2によ
るルールベース2aの利用状況を、ルールベース1aの
編集作業に反映させることができる。
【0012】また、本発明は上記課題を解決するため
に、ルールベースを利用するためのプログラムにおい
て、コンピュータに、ルールベースを利用した処理を実
行し、ルールベースの利用状況を監視して、利用状況を
示す利用情報を生成し、利用情報に基づいてルールベー
スの改善内容を判断し、ルールベースの改善内容に従っ
て、ルールベースを編集する、処理を実行させることを
特徴とするプログラムを提供する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は、本発明の原理構成図であ
る。本発明は、大別してルールベース提供装置1と複数
のルールベース利用装置2,3,4とで構成される。な
お、各ルールベース利用装置2,3,4は、それぞれ同
様の構成および機能を有しているため、以下、代表的に
ルールベース利用装置2の構成と機能とを説明する。
【0014】ルールベース提供装置1は、ルールベース
1aと利用統計情報1bとを格納している。ルールベー
ス1aは、問題を解決するための知識をルールの集合で
表現したものである。ルールベース1aは、ルールベー
ス利用装置2,3,4に配付するためのものである。利
用統計情報1bは、ルールベース利用装置2,3,4に
おけるルールベースの利用情報2bを集めた統計データ
である。
【0015】ルールベース利用装置2は、ルールベース
2aと利用情報2bとを有している。ルールベース2a
は、ルールベース利用装置2自身が利用するルールベー
スである。利用情報2bは、ルールベース利用装置2に
おけるルールベース2aの利用状況を示す情報である。
【0016】ルールベース提供装置1は、操作入力に応
答して、ルールベース1aの適用条件の設定処理を行う
(ステップS1)。適用条件は、ルールベース1aをル
ールベース利用装置2,3,4において利用可能とする
ための条件(適用開始条件や適用終了条件)である。次
に、ルールベース提供装置1は、所定のタイミングで、
ルールベース1aと適用条件とをルールベース利用装置
2,3,4へ配付する(ステップS2)。すなわち、ル
ールベース1aと適用条件とが自動配付される。
【0017】ルールベース利用装置2は、ルールベース
提供装置1から配付されたルールベース1aと適用条件
とを受信する(ステップS3)。次に、ルールベース利
用装置2は、ルールベース提供装置1から受け取った適
用条件(適用開始条件)が満たされるのを待って、ルー
ルベース提供装置1から受け取ったルールベース1aを
用いて、ルールベース2aを更新する(ステップS
4)。なお、ルールベース利用装置2は、適用条件にお
ける適用終了条件が満たされると、ルールベース2aを
削除する。
【0018】ルールベース利用装置2は、ルールベース
1aを用いて更新されたルールベース2aを利用する
(ステップS5)。このとき、ルールベース利用装置2
は、ルールベース2aの利用状況を示す利用情報2bを
収集する(ステップS6)。そして、ルールベース利用
装置2は、収集した利用情報2bを、任意のタイミング
でルールベース提供装置1へ送信する(ステップS
7)。
【0019】ルールベース提供装置1は、複数のルール
ベース利用装置2,3,4から送られる利用情報を集信
する(ステップS8)。集信した利用情報は、利用統計
情報1bとして、ルールベース提供装置1内に蓄えられ
る。次に、ルールベース提供装置1は、利用統計情報1
bからルールベース1aの改善内容を判断し(ステップ
S9)、判断した改善内容に応じて、ルールベース1a
を編集する(ステップS10)。
【0020】このようにして、ルールベース提供装置1
に、ルールベース1aの適用条件を設定すると、各ルー
ルベース利用装置2,3,4にルールベース1aと適用
条件とが自動的に配付される。ルールベース利用装置
2,3,4に配付されたルールベース1aは、ルールベ
ース提供装置1においてあらかじめ設定した適用条件
が、ルールベース利用装置2,3,4において成立した
ことが検出されると、自動更新(古い版がない場合はイ
ンストール・セットアップ)または削除される。
【0021】ルールベース利用装置2におけるルールベ
ース2aの利用状況(たとえば、各ルール毎の利用回数
やルール間の呼出し回数)を示す利用情報2bは、ルー
ルベース提供装置1に自動的に集められる。そして、ル
ールベース提供装置1において、各ルールベース利用装
置2,3,4から収集した利用情報で構成される利用統
計情報1bを元に、利用状況を反映したルールベース1
a更新のための編集を行うことができる。
【0022】このように、ルールベースの利用情報を集
信し、その内容に応じてルールベース1aを更新するこ
とで、ルールベース利用装置2,3,4におけるルール
ベースの利用形態に合わせて、ルールベース1aを最適
化することができる。これにより、処理効率の高いルー
ルベース1aを構築し、そのルールベース1aをルール
ベース利用装置2,3,4に提供することができる。そ
の結果、ルールベース利用装置2,3,4におけるルー
ルベースを用いた処理の処理効率が向上する。
【0023】図2は、本実施の形態を適用するシステム
の構成例を示す図である。ルールベース提供装置100
には、ネットワーク10を介して、複数のルールベース
利用装置200,200a,200bが接続されてい
る。ネットワーク10は、たとえばインターネットのよ
うな広域ネットワークである。
【0024】ルールベース提供装置100は、ルールベ
ースを格納しており、適宜、格納しているルールベース
を複数のルールベース利用装置200,200a,20
0bに配信する。また、ルールベース提供装置100
は、各ルールベース利用装置200,200a,200
bにおけるルールベースの使用状況を収集し、その使用
状況に応じて、ルールベースを編集することができる。
【0025】ルールベース利用装置200,200a,
200bは、ルールベースに基づいた処理を実行するア
プリケーションを有している。また、ルールベース利用
装置200,200a,200bは、ルールベースの利
用状況を、ルールベース提供装置100へ送信すること
ができる。
【0026】図3は、本発明の実施の形態に用いるルー
ルベース提供装置のハードウェア構成例を示す図であ
る。ルールベース提供装置100は、CPU(Central P
rocessing Unit)101によって装置全体が制御されて
いる。CPU101には、バス107を介してRAM(R
andom Access Memory)102、ハードディスクドライブ
(HDD:Hard Disk Drive)103、グラフィック処理
装置104、入力インタフェース105、および通信イ
ンタフェース106が接続されている。
【0027】RAM102は、CPU101に実行させ
るOS(Operating System)のプログラムやアプリケーシ
ョンプログラムの少なくとも一部が一時的に格納され
る。また、RAM102には、CPU101による処理
に必要な各種データが格納される。HDD103は、O
S、アプリケーションプログラム、ルールベースなどが
格納される。
【0028】グラフィック処理装置104には、モニタ
11が接続されている。グラフィック処理装置104
は、CPU101からの命令に従って、画像をモニタ1
1の画面に表示させる。入力インタフェース105に
は、キーボード12とマウス13とが接続されている。
入力インタフェース105は、キーボード12やマウス
13から送られてくる信号を、バス107を介してCP
U101に送信する。
【0029】通信インタフェース106は、ネットワー
ク10に接続されている。ネットワーク10は、たとえ
ばインターネットのような広域ネットワークである。通
信インタフェース106は、ネットワーク10を介し
て、他のコンピュータとの間でデータの送受信を行う。
【0030】以上のようなハードウェア構成によって、
本実施の形態の処理機能を実現することができる。な
お、図3では、ルールベース提供装置100のハードウ
ェア構成について説明したが、ルールベース利用装置2
00,200a,200bも同様のハードウェア構成で
実現することができる。
【0031】図4は、ルールベース提供装置の機能構成
例を示すブロック図である。ルールベース提供装置10
0は、HDD103などの記憶装置に、複数のルールベ
ース111、変換済形式ルールベース112、修正指示
生成規則113、ルールベースに関する利用統計情報1
14を格納している。
【0032】複数のルールベース111は、ルールベー
ス利用装置200,200a,200bに提供するルー
ル群である。ルールベース111は、たとえば、翻訳作
業で使用する翻訳辞書、文書作成に使用するかな漢字変
換辞書の自動配付と管理業務、文書校正に使用する校正
規則辞書の自動配付と管理業務、ワークフローシステム
におけるワークフロー生成規則データなどである。な
お、各ルールベース111には、適用開始/終了条件を
設定することができる。
【0033】変換済形式ルールベース112は、ルール
ベース111を、自動配付に適した形式に変換した後の
データである。たとえば、ルールベース111の以前の
版数からの差分データなどが、変換済形式ルールベース
112として格納される。
【0034】修正指示生成規則113は、修正指示を生
成するための生成規則に関する情報である。利用統計情
報114は、ルールベース利用装置200,200a,
200bから収集した利用情報を統合させた統計的な情
報である。
【0035】ルールベース提供装置100は、処理機能
として、適用開始/終了条件決定装置121、ルールベ
ース形式変換装置122、ルールベース自動配付装置1
23、修正指示生成装置124、ルールベース編集装置
125、利用状況集信装置126、利用統計情報格納装
置127、および利用統計情報取得装置128を有して
いる。なお、適用開始/終了条件決定装置121、ルー
ルベース編集装置125、および利用統計情報取得装置
128は、入出力装置14との間で情報の送受信を行う
ためのユーザインタフェースを有している。入出力装置
14は、モニタ11、キーボード12およびマウス13
で構成される装置である。
【0036】適用開始/終了条件決定装置121は、ル
ールベース提供者からの入出力装置14を用いた操作入
力に応答して、ルールベース111、ルールベース配付
先またはルールベース配付先のグループを選択し、選択
されたルールベース111に対して適用開始/終了条件
を設定する。
【0037】ルールベース形式変換装置122は、ルー
ルベース111と、ルールベース111に設定された適
用開始/終了条件などの付随情報を、自動配付に適した
データ形式に変換する。ルールベース形式変換装置12
2は、変換後のデータを、変換済形式ルールベース11
2としてHDD103などに格納する。
【0038】ルールベース自動配付装置123は、ルー
ルベース111を配信するための送信側の装置である。
ルールベース自動配付装置123は、データ形式変換さ
れた変換済形式ルールベース112を、所定のルールベ
ース利用装置200,200a,200bに配信する。
【0039】修正指示生成装置124は、ルールベース
編集装置125からルールベース111に関する利用統
計情報を受け取ると、修正指示生成規則113を参照
し、ルールベース111の改善内容を判断する。そし
て、修正指示生成装置124は、改善内容に沿った修正
指示を生成し、その修正指示をルールベース編集装置1
25に渡す。
【0040】ルールベース編集装置125は、入出力装
置14を介したルールベース提供者からの操作入力に応
答して、ルールベース111を編集する。たとえば、ル
ールベース編集装置125は、ルールベース編集装置1
25は、利用統計情報取得装置128から取得した統計
情報を、修正指示生成装置124に渡し、修正指示生成
装置124より修正指示を受け取る。そして、ルールベ
ース編集装置125は、修正指示生成装置124より受
け取った修正指示に応じて、ルールベース111を編集
する。
【0041】利用状況集信装置126は、ルールベース
利用装置200,200a,200bからルールベース
の利用状況を集信するための管理者側の装置である。利
用状況集信装置126は、ルールベース利用装置20
0,200a,200bから集信したルールベースの利
用状況を示す利用情報を、利用統計情報格納装置127
に渡す。
【0042】利用統計情報格納装置127は、利用状況
集信装置126から受け取った、各ルールベース利用装
置200,200a,200bにおけるルールベースの
利用情報を、利用統計情報114として、HDD103
などの記憶装置に格納する。
【0043】利用統計情報取得装置128は、ルールベ
ース提供者からの入出力装置14を用いた操作入力に応
答して、利用統計情報114を取得し、ルールベース編
集装置125に渡す。
【0044】なお、各ルールベース利用装置200,2
00a,200bは、同様の機能を有しているため、以
下の説明では、代表的にルールベース利用装置200の
機能について説明する。
【0045】図5は、ルールベース利用装置の機能構成
例を示すブロック図である。ルールベース利用装置20
0は、HDDなどの記憶装置に、更新待ちルールベース
211、ルールベース212、および利用情報213を
格納している。
【0046】更新待ちルールベース211は、ルールベ
ース提供装置100から送られたルールベースである。
更新待ちルールベース211は、ルールベースの適用開
始条件が満たされるまで蓄えられる。
【0047】ルールベース212は、ルールベース利用
装置200において現在利用されているルールベースで
ある。ルールベース利用装置200は、複数のルールベ
ース212を利用することができる。
【0048】利用情報213は、ルールベース利用装置
200におけるルールベース212の利用状況に関する
情報である。また、ルールベース利用装置200は、処
理機能として、ルールベース自動配付装置221、ルー
ルベース復元装置222、ルールベース自動更新装置2
23、ルールベース利用処理実行装置224、ルールベ
ース利用状況自動収集装置225、および利用状況集信
装置226を有している。
【0049】ルールベース自動配付装置221は、ルー
ルベース提供装置100からルールベースを配信するた
めの受信側の装置である。ルールベース自動配付装置2
21は、ルールベース提供装置100内のルールベース
自動配付装置123から送出されたルールベースを受け
取り、ルールベース復元装置222に渡す。
【0050】ルールベース復元装置222は、ルールベ
ース自動配付装置221から送られたルールベース(配
信に適した形式)を、元のデータ形式のルールベースに
復元する。ルールベース復元装置222は、復元したル
ールベースを、更新待ちルールベース211としてHD
Dなどの記憶装置に格納する。
【0051】ルールベース自動更新装置223は、更新
待ちルールベース211の適用開始条件を逐次判断し、
適用開始条件を満たした更新待ちルールベース211を
用いて、ルールベース212を更新する。なお、ルール
ベース自動更新装置223は、更新待ちルールベース2
11適用以前にルールベース212が存在していない場
合には、ルールベース211をルールベース212とし
て格納する。また、更新待ちルールベース211の旧版
のルールベースがルールベース212として格納されて
いた場合には、旧版のルールベース212を新版のルー
ルベースである更新待ちルールベース211に更新す
る。
【0052】ルールベース利用処理実行装置224は、
ルールベース212を利用するためのアプリケーション
である。ルールベース利用処理実行装置224として
は、たとえば、翻訳辞書のルールベースを利用するスペ
ルチェックソフトウェアがある。
【0053】ルールベース利用状況自動収集装置225
は、ルールベース利用処理実行装置224によるルール
ベース212の利用状況を常時監視しており、利用状況
に関する利用情報213を、HDDなどの記憶装置に格
納する。
【0054】利用状況集信装置226は、ルールベース
提供装置100へルールベース212の利用状況に関す
る利用情報213を送信するための利用者側の装置であ
る。利用状況集信装置226は、所定のタイミングで、
ルールベースの利用状況に関する情報を、ルールベース
提供装置100へ送信する。
【0055】図6は、ルールベースのデータ構造の一例
を示す図である。本実施の形態において、ルールベース
111は、1つの目的を持ったアプリケーションから使
用される変換規則やIF〜THEN形式の規則の集まり
である。ルールベースの中のルールをさらに幾つかのル
ールの集まり(ルール集合)にまとめることでルールを
階層化する場合も本発明におけるルールベースに含む。
【0056】ルールベース111には、ルールベースの
識別子(ID:IDentifier)、関連アプリケーション名
(関連アプリ)などの情報が設定されている。また、ル
ールベース111には、ルール111bが複数のルール
集合111aに分類して格納されている。各ルール集合
111aには、ルール集合111aの識別子(ID)、
適用優先順位などの情報が設定されている。
【0057】各ルール集合111aは、複数のルール1
11bを有している。各ルール111bには、ルール1
11bの識別子(ID)、優先順位、ルール111bが
適用されるための前提条件、前提条件が成立した場合に
関連するアプリケーション(たとえば、ルールベース利
用装置200のルールベース利用処理実行装置224)
条件成立時の処理などの情報が設定されている。
【0058】ルールベース111の例としては、機械翻
訳システムにおける変換辞書、文書校正システムにおけ
る校正辞書などが挙げられる。[ルールベース配信処
理]以上のような構成によるルールベース配信処理につ
いて、以下に詳細に説明する。
【0059】図7は、ルールベースの配信処理の動作原
理を示す模式図である。ルールベース提供者(以下、管
理者という)が入出力装置14を用いて、任意のルール
ベース111を指定し、指定したルールベース111に
対する適用開始条件や適用終了条件を入力すると、それ
らの情報が適用開始/終了条件決定装置121に渡され
る。すると、適用開始/終了条件決定装置121によ
り、指定されたルールベース111に対応付けて、適用
開始/終了条件21が設定される。
【0060】また、管理者が入出力装置14を用いて、
ルールベース111やルールベース111の配付先また
はルールベース111の配付先グループを選択入力する
と、それらの情報がルールベース形式変換装置122に
渡される。すると、ルールベース形式変換装置122に
より、適用開始/終了条件21の設定されたルールベー
ス111が、自動配付に適した形式に変換され、変換済
形式ルールベース112に格納される。なお、ルールベ
ース形式変換装置122により、適用開始/終了条件2
1などの付帯情報もルールベースと同様に、自動配付に
適した形式に変換することもできる。
【0061】その後、操作入力によって指定された配付
先、または配付グループに含まれるルールベース利用者
のルールベース利用装置200,200a,200bに
対して、ルールベース自動配付装置123により、変換
済形式ルールベース112と適用開始/終了条件21と
が配信される。たとえば、ルールベース自動配付装置1
23は、各ルールベース利用装置200,200a,2
00bを利用するルールベース利用者のユーザ名、その
ルールベース利用者が所属するグループのグループ名、
およびルールベース利用者が利用するルールベース利用
装置の識別子を対応付けて管理しており、操作入力で指
定されたルールベース利用者の使用するルールベース利
用装置の識別子を判断し、その識別子のルールベース利
用装置に対して、変換済形式のルールベースと適用開始
/終了条件21とを送信する。
【0062】ルールベース利用装置200は、ルールベ
ース自動配付装置221において、変換済形式のルール
ベースと適用開始/終了条件21とを受け取る。変換済
形式ルールベース112は、ルールベース自動配付装置
221からルールベース復元装置222に渡される。変
換済形式のルールベース112は、ルールベース復元装
置222によって元の形式のルールベースに復元され、
更新待ちルールベース211としてHDDなどの記憶装
置に格納される。
【0063】また、適用開始/終了条件21は、ルール
ベース自動配付装置221からルールベース自動更新装
置223に渡される。なお、適用開始/終了条件21が
配信に適した形式に変換されていた場合には、適用開始
/終了条件21は、一度ルールベース復元装置222に
渡され、ルールベース復元装置222で元のデータ形式
に復元された後、ルールベース自動更新装置223に渡
される。
【0064】適用開始/終了条件21を受け取ったルー
ルベース自動更新装置223は、適用開始/終了条件2
1が成立するか否かを、ルールベース提供者によりあら
かじめ決められたスケジュールでチェックする。そし
て、適用開始条件が満たされた場合、ルールベース自動
更新装置223により適用開始/終了条件21に対応す
る更新待ちルールベース211が、ルールベース212
として、初期導入または、更新登録される。また、既に
運用されているルールベース212の適用開始/終了条
件21における終了条件が満たされた場合、その適用開
始/終了条件21に対応するルールベース212が、ル
ールベース自動更新装置223により削除される。
【0065】なお、ルールベースの適用開始/終了条件
21はルールベース提供者により任意の時点で変更が可
能である。たとえば、ルールベース111の適用開始/
終了条件21が管理者により変更された場合は、該当す
るルールベース111に対して新しく設定された適用開
始/終了条件21が付随情報として古い適用開始/終了
条件が設定される。新しい適用開始/終了条件21は、
ルールベース形式変換装置122を通してルールベース
自動配付装置123に登録され、ルールベース利用者の
ルールベース利用装置200,200a,200bに自
動配信される。
【0066】ルールベース形式変換装置122が行うル
ールベースの形式変換としては、たとえば、転送中第三
者により盗聴されないようにするための暗号化、転送デ
ータ量を少なくするためのデータ圧縮、ルールベースや
ルールベースに付随する情報が更新された場合の更新差
分の抽出、またはこれらの処理の組み合わせなどが考え
られる。
【0067】ルールベースの適用開始/終了条件21と
しては適用開始/終了時刻やそのルールベースを使用す
るルールベース利用装置200,200a,200bの
識別情報(例えばアプリケーションプログラム名とその
バージョンレベル)、条件をチェックする対象となるユ
ーザ/ユーザグループなどが挙げられる。
【0068】次に、図8〜図11を参照して、ルールベ
ースを配信する際の処理手順について説明する。図8
は、ルールベース提供装置におけるルールベースの適用
開始/終了条件設定処理を示すフローチャートである。
ルールベース提供装置100において、ルールベース提
供者側でルールベースに適用開始/終了条件21を設定
する処理は、ルールベース提供者(以下、管理者と表現
する)が手動で開始する。すなわち、管理者が、入出力
装置14を用いて、適用開始/終了条件決定装置121
を起動させることで以下の処理が開始される。以下、図
8に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
【0069】[ステップS11]適用開始/終了条件決
定装置121は、管理者からの、対象ルールベースと利
用者または利用者グループを選択する操作入力を受け付
ける。
【0070】[ステップS12]適用開始/終了条件決
定装置121は、管理者からの、適用開始/終了条件2
1を指定する操作入力を受け付ける。 [ステップS13]適用開始/終了条件決定装置121
は、選択されたルールベース111、選択された利用者
または利用者グループ、ならびに適用開始/終了条件2
1のチェックを行い、入力された情報が有効か否かを判
断する。入力された情報が有効でない場合とは、たとえ
ば、適用終了時刻が過去の時刻である場合や、選択され
たルールベース111を利用する利用者のルールベース
利用装置200,200a,200bの識別情報が指定
されていない場合などである。
【0071】入力された情報が有効であれば、処理がス
テップS14に進められる。入力された情報が無効であ
れば、処理がステップS11に進められる。 [ステップS14]適用開始/終了条件決定装置121
は、管理者により選択されたルールベース111に対し
て、ステップS12で入力された適用開始/終了条件2
1を設定する。また、適用開始/終了条件決定装置12
1は、管理者により選択された利用者、または選択され
た利用者グループに含まれる利用者を、管理者により選
択されたルールベース111の配付先の利用者として、
ルールベース自動配付装置123に通知する。
【0072】[ステップS15]適用開始/終了条件決
定装置121は、管理者により選択されたルールベース
111に対して、そのルールベース111が更新された
ことを示す更新フラグを設定する(フラグをONにす
る)。なお、ルールベース111の更新フラグは、ルー
ルベース111が作成されたとき、およびルールベース
111の内容が更新されたときにもONに設定される。
【0073】このようにして、管理者により入力された
適用開始/終了条件21が、ルールベース提供装置10
0内に登録される。次に、適用開始/終了条件21が設
定されたルールベース111を自動配付する処理につい
て説明する。
【0074】図9は、適用開始/終了条件が設定された
ルールベースの形式変換処理を示すフローチャートであ
る。図9に示す処理は、あらかじめ設定されたスケジュ
ールに従って開始される。また、図9に示す処理は、ル
ールベース毎に実行される。なお、ルールベース111
の形式変換処理は、図8に示す適用開始/終了条件の設
定処理とは非同期に行われる。以下、図9に示す処理
を、ステップ番号に沿って説明する。
【0075】[ステップS21]ルールベース形式変換
装置122は、ルールベース111または適用開始/終
了条件21が更新されているかどうかを判断する。ルー
ルベース111または適用開始/終了条件21のいずれ
かが更新されていれば、処理がステップS22に進めら
れる。ルールベース111または適用開始/終了条件2
1のいずれも更新されていない場合には、形式変換処理
が終了する。
【0076】[ステップS22]ルールベース形式変換
装置122は、ルールベース111または適用開始/終
了条件21が更新されている場合は、まず、ルールベー
ス111のデータ形式を変換する。形式変換処理は、た
とえば、暗号化処理、データ圧縮処理、直前の版数のル
ールベースとの間の差分抽出処理などである。
【0077】[ステップS23]ルールベース形式変換
装置122は、形式変換後の変換済形式ルールベース1
12を、ルールベース提供装置100のHDD103な
どの記憶装置に格納する。
【0078】次に、変換済形式ルールベース112を自
動配信する処理について説明する。図10は、ルールベ
ースを自動配付する処理のフローチャートを示す図であ
る。図10では、ルールベース提供装置100が実行す
る処理と、ルールベース利用装置200が実行する処理
とを並列に記載している。
【0079】なお、ルールベースの自動配付は、ルール
ベース毎に、あらかじめ設定されたスケジュールに従っ
て実行される。ルールベースの自動配付における配付の
仕組みは、ルールベース提供装置100からルールベー
ス利用装置200へ所定のタイミングで配信するPUS
H型配信と、ルールベース利用装置200からルールベ
ース提供装置100へ更新要求を出し、更新されていた
らルールベースまたは形式変換されたものを取ってくる
Pull型配信とがある。
【0080】PUSH型配信では、ルールベース提供装
置100に設定されたスケジュールに従って、ルールベ
ース提供装置100の配信処理が開始される。また、ル
ールベース提供装置100からのルールベース配信を受
けたルールベース利用装置200において、受信処理が
開始される。
【0081】Pull型配信では、ルールベース利用装
置200に設定されたスケジュールに従って、ルールベ
ース利用装置200からルールベース提供装置100へ
更新要求が出され(図示せず)、ルールベース利用装置
200において受信処理が開始される。ルールベース提
供装置100では、ルールベース利用装置200からの
更新要求に応答しての配信処理が開始される。
【0082】以下、図10に示す処理を、ステップ番号
に沿って説明する。 [ステップS31]ルールベース提供装置100のルー
ルベース自動配付装置123は、ルールベース111ま
たはルールベース111の適用開始/終了条件21が更
新されたか否かを判断する。
【0083】ルールベース111またはルールベース1
11の適用開始/終了条件21が更新されたか否かは、
ルールベース111に設定された更新フラグがONかど
うかで判断できる。すなわち、ルールベース111に設
定された更新フラグがONであれば、ルールベース11
1またはルールベース111の適用開始/終了条件21
が更新されていると判断し、更新フラグがOFFであれ
ば、ルールベース111またはルールベース111の適
用開始/終了条件21は更新されていないと判断する。
【0084】ルールベース111またはルールベース1
11の適用開始/終了条件21が更新されている場合に
は、処理がステップS32に進められる。ルールベース
111またはルールベース111の適用開始/終了条件
21が更新されていない場合には、配信処理が終了す
る。
【0085】[ステップS32]ルールベース提供装置
100のルールベース自動配付装置123は、ルールベ
ース111またはルールベース111の適用開始/終了
条件21が更新されている場合は、まず、変換済形式ル
ールベース112とルールベース111の適用開始/終
了条件21を、配信先のルールベース利用装置200に
配付する。なお、変換済形式ルールベース112は、更
新前のルールベースと更新後のルールベースとの差分
(更新による差分)のみを配信してもよい。その後、ル
ールベース提供装置100における処理は、ステップS
35に進められる。
【0086】[ステップS33]ルールベース利用装置
200のルールベース配付装置221は、ルールベース
提供装置100から送られた変換済形式ルールベース1
12(または更新による差分)とルールベース111の
適用開始/終了条件21とを受信する。
【0087】[ステップS34]ルールベース利用装置
200のルールベース配付装置221は、変換済形式ル
ールベース112(または更新による差分)とルールベ
ース111の受信結果を、ルールベース提供装置100
に通知する。受信結果とは、受信に成功したか否かの情
報である。その後、ルールベース利用装置200の処理
は、ステップS38に進められる。
【0088】[ステップS35]ルールベース提供装置
100のルールベース自動配付装置123は、ルールベ
ース利用装置200から受信結果を受け取る。 [ステップS36]ルールベース提供装置100のルー
ルベース自動配付装置123は、ルールベース利用装置
200から送られた受信結果に基づいて、ルールベース
の配信に成功したか否かを判断する。ルールベースの配
信に成功した場合には、処理がステップS37に進めら
れ、ルールベースの配信に失敗した場合には、処理がス
テップS32に進められる。
【0089】[ステップS37]ルールベース提供装置
100のルールベース自動配付装置123は、ルールベ
ース提供装置100のルールベース111に対する更新
フラグをOFFにする。その後、ルールベース提供装置
100における配信処理が終了する。
【0090】[ステップS38]ルールベース利用装置
200のルールベース配付装置221は、受信結果に基
づいて、ルールベースの受信に成功したか否かを判断す
る。ルールベースの受信に成功した場合には、処理がス
テップS39に進められ終了し、ルールベースの受信に
失敗した場合には、処理がステップS33に進められ
る。
【0091】[ステップS39]ルールベース利用装置
200のルールベース配付装置221は、ルールベース
利用装置200で受信したルールベースに対応する更新
フラグをONにする。
【0092】[ステップS40]ルールベース利用装置
200のルールベース復元装置222は、ルールベース
自動配付装置221が受信した変換済形式ルールベース
112を元のデータ形式に復元し、更新待ちルールベー
ス211として格納する。
【0093】このようにして、更新されたルールベース
111が、所定のスケジュールに従って配付される。な
お、ルールベースの配付が途中で失敗した場合、ルール
ベース利用装置200からすぐに、受信の失敗を示す受
信結果をルールベース提供装置100に送信すること
で、通知失敗時点から配付を再開することができる。
【0094】また、途中までのデータが正常に受け取れ
ていることが確認できていれば、受け取れなかった残り
のデータのみを再送するようにしてもよい。その場合、
たとえば、受信結果通知に、正常に受信できたデータを
特定するための情報を含めることで、ルールベース提供
装置100において、正常に配信できたデータを判断す
ることができる。
【0095】次に、ルールベース利用装置200におけ
るルールベースの更新処理について説明する。図11
は、ルールベースの更新処理を示すフローチャートであ
る。ルールベースの更新処理は、ルールベース利用装置
200の各更新待ちルールベース211に対して、あら
かじめ定められたスケジュールで実行される。以下に、
図11に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
【0096】[ステップS51]ルールベース自動更新
装置223は、ルールベース212に対応する更新待ち
ルールベース211があるか否か、およびルールベース
212に対応する新たな適用開始/終了条件21がある
か否かにより(ルールベースを更新情報があるが否か)
を判断する。ルールベース自動更新装置223は、ルー
ルベース212に対応する更新待ちルールベース21
1、または、ルールベース212に対応する新たな適用
開始/終了条件21のいずれか一方を有していれば、ル
ールベース211の更新情報ありと判断する。
【0097】ルールベース212の更新情報ありと判断
された場合には、処理がステップS52に進められる。
ルールベース212の更新情報なしと判断された場合に
は、更新処理が終了する。
【0098】[ステップS52]ルールベース自動更新
装置223は、ルールベース212の更新フラグがON
かOFFかを判断する。更新フラグがONであれば処理
がステップS53に進められる。更新フラグがOFFで
あれば、処理が終了する。
【0099】[ステップS53]ルールベース自動更新
装置223は、ルールベース利用装置200の利用者
が、適用開始/終了条件21が適用されるユーザまたは
ユーザグループに当てはまるかどうかが判断される。適
用開始/終了条件21が適用される利用者であれば、処
理がステップS54に進められる。適用開始/終了条件
21が適用される利用者でなければ、処理が終了する。
【0100】[ステップS54]ルールベース自動更新
装置223は、更新待ちルールベース211の適用開始
/終了条件21として設定された条件が成立するかどう
かを判断する。
【0101】たとえば、ルールベース自動更新装置22
3は、設定条件に時刻が含まれる場合は適用開始/終了
時刻と現在の時刻を比較し、現在の時刻が適用始時刻以
降、適用終了時刻以前であれば、条件が成立すると判断
する。また、ルールベース自動更新装置223は、設定
条件に更新待ちルールベース211を使用する装置の識
別情報が含まれる場合は、識別情報に該当する装置の有
無を判断する。
【0102】全ての条件が成立した場合には、処理がス
テップS55に進められる。成立しない条件が少なくと
も1つあった場合には、処理が終了する。 [ステップS55]ルールベース自動更新装置223
は、ルールベース適用開始/終了条件が成立する場合
は、更新待ちルールベース211を用いて、運用状態の
ルールベース212を更新する。
【0103】[ステップS56]ルールベース自動更新
装置223は、ルールベース212に対応する更新フラ
グをOFFにする。 [ステップS57]ルールベース自動更新装置223
は、ルールベースの付随情報を調べ、ルールベースを利
用する装置(アプリケーションソフトウェアも含む)を
起動する必要があるかどうかを調べる。装置を起動する
必要があれば、処理がステップS58に進められ、装置
を起動する必要がなければ処理が終了する。
【0104】[ステップS58]ルールベース自動更新
装置223は、ルールベースを利用する装置の起動が必
要な場合は、該当する装置を起動する。以上のようにし
て、ルールベース利用装置200内のルールベース21
2が自動的に更新される。更新処理は、所定のスケジュ
ールに従って行われるため、ルールベース利用装置20
0の利用者が、ルールベース212の更新タイミングを
意識する必要がない。
【0105】しかも、ルールベース212に対して、管
理者が適用開始/終了条件21を設定することができる
ため、複数のルールベース利用装置200,200a,
200bにおいて、特定の日時から同じルールベース2
12が適用されるようにすることができる。たとえば、
企業における業務のワークフローを定義するルールベー
スがあった場合、社内の組織変更があれば、新しい組織
による業務の開始日から、新しいルールベースを全ての
ルールベース利用装置で一斉に適用させることができ
る。
【0106】[ルールベース利用状況集信処理]次に、
ルールベース利用状況集信処理のについて説明する。図
12は、ルールベース利用状況集信処理の動作原理を表
す模式図である。本実施の形態では、ルールベース利用
装置200側のルールベース212が、個人用ルールベ
ース212aと、配付更新ルールベース212bとで構
成されている。個人用ルールベース212aは、ルール
ベース利用装置200を利用する利用者が個人的に利用
するルールベースである。配付更新ルールベース212
bは、ルールベース提供装置100から配信されるルー
ルベースである。
【0107】ルールベース利用処理実行装置224は、
個人用ルールベース212aと、配付更新ルールベース
212bとを利用して、様々な処理を実行する。ルール
ベース利用処理実行装置224による個人用ルールベー
ス212aと配付更新ルールベース212bとの利用状
況は、ルールベース利用状況自動収集装置225で監視
される。そして、ルールベース利用状況自動収集装置2
25により、ルールベース利用処理実行装置224によ
る個人用ルールベース212aと配付更新ルールベース
212bとの利用状況を示す利用情報213が収集さ
れ、ルールベース利用装置200のHDD103などの
記憶装置に格納される。
【0108】なお、ルールベース利用状況自動集信装置
225は、ルールベース利用処理実行装置224に、組
込まれていてもよいし、ルールベース利用処理実行装置
224とは別に設けられていてもよい。
【0109】格納された利用情報213は、利用者側の
利用状況集信装置226によって、ルールベース提供装
置100に送信される。ルールベース利用装置200か
ら送信された利用情報213は、ルールベース提供装置
100の利用状況集信装置126で受信される。利用状
況集信装置126は、各ルールベース利用装置200,
200a,200bからの利用情報を受信し、それらを
利用統計情報格納装置127に渡す。各利用情報に基づ
いて、利用統計情報格納装置127によって統計的な利
用統計情報114が生成され、ルールベース提供装置1
00内に格納される。
【0110】以下に、図13、図14を参照して、利用
情報の構成例を説明する。なお、本実施の形態では、各
利用者におけるルールベース212の利用情報213
は、各ルール/ルール集合ごとの利用回数を集計したも
の(利用回数情報)と、各ルール間の呼出し関係を表す
グラフ(呼出関係グラフ)などが挙げられる。
【0111】図13は、利用情報における利用回数情報
の構成例を示す図である。図13の例では、利用情報2
13における利用回数情報213aには、ルール集合毎
に、ルール集合IDとルール集合の利用回数が登録され
ている。そして、各ルール集合を構成するルール毎に、
ルールIDとルールの利用回数とが登録されている。
【0112】各ルール/ルール集合毎の利用回数をカウ
ントする方法としては、たとえば、ルールベース更新後
からの利用回数を累計する方法や、一定時間間隔(たと
えば1週間や1月間隔)毎に利用回数をカウントする方
法などが考えられる。
【0113】図14は、利用情報における呼出関係グラ
フの構成例を示す図である。図14の例では、利用情報
213における呼出関係グラフ213bには、グラフの
ノード31〜33をルールまたはルール集合としてい
る。
【0114】あるルールの動作部分において別のルール
を適用するための前提条件をチェックするとき、前者の
ルールに対応するノードから後者のルールに対応するノ
ードにリンクが設定されている。そして、ルール間の呼
出し回数が、各々のルールに対応するノード間のリンク
に対して設定されている。呼出し回数の数えかたとして
は、たとえば、ルールベース更新からの累積利用日数を
数える方法や、一定時間間隔(たとえば1週間や1月間
隔)毎に利用回数をカウントする方法などが考えられ
る。
【0115】以下に、ルールベースの利用情報集信処理
の処理手順について、図15〜図17を参照して説明す
る。図15は、ルールベース利用装置での利用情報収集
処理を示すフローチャートである。ルールベース利用装
置200における利用情報収集処理は、ルールベース利
用装置起動時またはルールベース利用装置がルールを利
用するたびに起動される。以下、図15に示す処理をス
テップ番号に沿って説明する。
【0116】[ステップS61]ルールベース利用状況
自動収集装置225は、ルールベース利用処理実行装置
224によるルールの利用状況を検出する。たとえば、
ルールベース利用状況自動収集装置225は、ルールベ
ース利用処理実行装置224がどのルールを利用したか
(またはどのルールの動作部を実行中にどのルールの前
提条件をチェックしたか)を検出する。
【0117】[ステップS62]ルールベース利用状況
自動収集装置225は、ルールベース利用処理実行装置
224が利用したルールが、統計を取る対象のルールか
否かを判断する。なお、統計を取る対象のルールは、そ
のルールの識別子(たとえばルールID)が、あらかじ
めルールベース利用状況自動収集装置225に定義され
ている。
【0118】統計対象のルールであれば、処理がステッ
プS63に進められる。統計対象のルールでなければ、
処理がステップS69に進められる。 [ステップS63]ルールベース利用状況自動収集装置
225は、ルールベース利用処理実行装置224により
利用されたルールの利用回数、およびそのルールが所属
するルール集合の利用回数を1増やす。
【0119】[ステップS64]ルールベース利用状況
自動収集装置225は、ルールベース利用処理実行装置
224で利用されたルールにより、ルール間呼出が行わ
れたか否かが判断される。すなわち、適用されたルール
(呼出元のルール)に従った動作において、他のルール
(呼出先のルール)を適用するかの前提条件が判断さ
れ、呼出先のルールを適用すると判断された場合には、
ルール間呼出が行われたことになる。ルール間呼出が行
われた場合には、処理がステップS65に進められる。
ルール間呼出が行われていない場合には、処理がステッ
プS69に進められる。
【0120】[ステップS65]ルールベース利用状況
自動収集装置225は、利用情報213における呼出関
係グラフ213bにおいて、呼出元のルールから呼出先
のルールへのリンクが生成されているか否かを判断す
る。リンクが生成されている場合には、処理がステップ
S68に進められる。リンクが生成されていない場合に
は、処理がステップS66に進められる。
【0121】[ステップS66]ルールベース利用状況
自動収集装置225は、呼出関係グラフ213bにおい
て、呼出元のルールから呼出先のルールへのリンクを生
成する。
【0122】[ステップS67]ルールベース利用状況
自動収集装置225は、呼出関係グラフ213bにおい
て、呼出元のルールから呼出先のルールへのリンクの使
用回数を1に設定する。その後、処理がステップS69
に進められる。
【0123】[ステップS68]ルールベース利用状況
自動収集装置225は、呼出関係グラフ213bにおい
て、呼出元のルールから呼出先のルールへのリンクの使
用回数を1増やす。その後、処理がステップS69に進
められる。
【0124】[ステップS69]ルールベース利用状況
自動収集装置225は、ルールベース利用処理実行装置
224によるルールベース212の利用が終了したか否
かを判断する。ルールベースの利用が終了した場合には
処理がステップS70に進められ、ルールベースの利用
が終了していない場合には、処理がステップS61に進
められる。
【0125】[ステップS70]ルールベース利用状況
自動収集装置225は、利用情報213が更新されたか
否かを判断する。利用情報213が更新された場合に
は、処理がステップS71に進められ、利用情報213
が更新されていない場合には、処理が終了する。
【0126】[ステップS71]ルールベース利用状況
自動収集装置225は、利用情報213に対する利用情
報更新フラグをONに設定し、処理を終了する。次に、
利用情報213の集信処理について説明する。
【0127】図16は、利用情報集信処理を示すフロー
チャートである。図16では、ルールベース提供装置1
00が実行する処理と、ルールベース利用装置200が
実行する処理とを並列に記載している。
【0128】なお、利用情報213の集信処理は、あら
かじめ設定されたスケジュールにしたがって実行され
る。利用情報213を集信する仕組みには、ルールベー
ス利用装置200からルールベース提供装置100に利
用情報213を転送する方法と、ルールベース提供装置
100が各ルールベース利用装置200から利用情報2
13を吸い上げる方法がある。
【0129】以下、図16に示す処理を、ルールベース
提供装置100の処理とルールベース利用装置200の
処理とに分けて、ステップ番号に沿って説明する。ステ
ップS81〜ステップS89は、ルールベース提供装置
100における処理である。
【0130】[ステップS81]ルールベース提供装置
100において、利用状況集信装置126が、ルールベ
ース利用装置100から送られた利用統計情報114の
状態問い合わせを受け取る。
【0131】[ステップS82]ルールベース提供装置
100の利用状況集信装置126は、利用統計情報11
4の状態をルールベース利用装置200に通知する。な
お、状態の通知には、利用統計情報114がロックされ
ているか否かの情報が含まれる。利用統計情報114が
ロックされている状態とは、利用統計情報114が他の
装置に使用されており、排他制御されている状態であ
る。
【0132】[ステップS83]ルールベース提供装置
100の利用状況集信装置126は、利用統計情報11
4がロックされた状態か否かを判断する。ロックされて
いれば、ルールベース提供装置100の処理が終了し、
ロックされていなければ、処理がステップS84に進め
られる。
【0133】[ステップS84]ルールベース提供装置
100の利用状況集信装置126は、利用統計情報11
4をロックする。 [ステップS85]ルールベース提供装置100の利用
状況集信装置126は、ルールベース利用装置200か
ら送られてくる利用情報213を受信する。
【0134】[ステップS86]ルールベース提供装置
100の利用状況集信装置126は、利用情報213の
受信結果を、ルールベース利用装置200に通知する。 [ステップS87]ルールベース提供装置100の利用
状況集信装置126は、利用情報213の受信が成功し
たか否かを判断する。受信が成功した場合には、処理が
ステップS88に進められる。受信が失敗した場合に
は、処理がステップS85に進められる。
【0135】[ステップS88]ルールベース提供装置
100の利用状況集信装置126は、利用統計情報11
4を更新する。 [ステップS89]ルールベース提供装置100の利用
状況集信装置126は、利用統計情報114のロックを
解除し、処理を終了する。
【0136】ステップS91〜ステップS97は、ルー
ルベース利用装置200における処理である。以上が、
ルールベース提供装置100による利用情報集信処理で
ある。以下に、ルールベース利用装置200による利用
情報送出処理を説明する。
【0137】[ステップS91]ルールベース利用装置
200の利用状況集信装置226は、利用情報213が
更新されたか否かを判断する。利用情報213が更新さ
れた場合には処理がステップS92に進められ、利用情
報213が更新されていない場合には、処理が終了す
る。
【0138】[ステップS92]ルールベース利用装置
200の利用状況集信装置226は、ルールベース提供
装置100に対して、利用統計情報114の状態を問い
合わせる。
【0139】[ステップS93]ルールベース利用装置
200の利用状況集信装置226は、ルールベース提供
装置100から送られた利用統計情報114の状態の通
知を受け取る。
【0140】[ステップS94]ルールベース利用装置
200の利用状況集信装置226は、利用統計情報11
4の状態通知に基づいて、利用統計情報114がロック
された状態か否かを判断する。ロックされていれば、ル
ールベース利用装置200の処理が終了し、ロックされ
ていなければ、処理がステップS95に進められる。
【0141】[ステップS95]ルールベース利用装置
200の利用状況集信装置226は、利用情報213を
ルールベース提供装置100に対して送信する。 [ステップS96]ルールベース利用装置200の利用
状況集信装置226は、ルールベース提供装置100か
ら送られた利用情報213の受信結果の通知を受け取
る。
【0142】[ステップS97]ルールベース利用装置
200の利用状況集信装置226は、ルールベース提供
装置100から送られた利用情報213の受信結果の通
知に基づいて、利用情報213の送信が成功したか否か
を判断する。送信が成功した場合には、ルールベース利
用装置200における処理が終了する。送信が失敗した
場合には、処理がステップS95に進められる。
【0143】以上のようにして、ルールベース提供装置
100において、複数のルールベース利用装置200,
200a,200bにおけるルールベースの利用状況を
示す利用情報213を集信することができる。集信した
利用情報213に基づいて、ルールベース提供装置10
0における利用統計情報114が更新される。これによ
り、ルールベース提供装置100が配信したルールベー
スが、ルールベース利用装置200,200a,200
bにおいてどのように利用されているのかを、ルールベ
ース提供装置100において把握することができる。
【0144】[ルールベース編集処理]次に、ルールベ
ース編集処理について説明する。図17は、ルールベー
ス編集処理の動作原理を表す模式図である。利用統計情
報取得装置128は、入出力装置14を用いた管理者か
らの操作入力により起動される。すると、ルールベース
提供装置100内に格納された利用統計情報114が、
利用統計情報取得装置128により取り出される。利用
統計情報取得装置128により取り出された利用統計情
報114は、ルールベース編集装置125に渡される。
【0145】なお、利用統計情報取得装置128は、利
用統計情報114を取り出す際には、利用統計情報11
4をロックすることで(他の装置からのアクセスを禁止
する)、利用統計情報114の排他制御を行う。利用統
計情報114をロックしているか否かの状態情報は、利
用統計情報取得装置128から利用状況集信装置126
に通知される。
【0146】また、ルール集合修正に関する指示を生成
する規則である修正指示生成規則113に基づいて、修
正指示生成装置124により、統計情報を元にルール
(またはルール集合)を修正させるための修正指示が生
成される。生成された修正指示は、ルールベース編集装
置125に渡される。
【0147】すると、ルールベース編集装置125は、
管理者からの操作入力に応答し、統計情報と修正指示と
を用いてルールベース111の内容を更新する。なお、
ルールベース編集装置125は、ルールベース111を
更新すると、ルールベース形式変換装置122を起動す
る。これにより、更新されたルールベース111が、ル
ールベース形式変換装置122により、配信に適したデ
ータ形式である変換済形式ルールベース112に変換さ
れる。
【0148】利用統計情報114を用いて、ルールベー
ス111を編集し、ルールベース111内のルールの構
造を変えることで、たとえば、ルールを使う処理の応答
性能を上げることが可能である。
【0149】なお、本実施の形態では、ルールの修正案
を利用統計情報から生成してルール提供者に提示し、ル
ール提供者が了解したらルールの更新を行うものとす
る。ここで、修正指示生成規則113の内容について説
明する。利用統計情報を元にルール集合に対する修正案
を生成するための修正指示生成規則として、本実施の形
態では、以下の規則が設定されている。
【0150】(1)ルールを順番に適用していくルール
集合 ・「ルールの呼び出し回数/ルール集合全体の呼び出し
回数」の値が大きい順にルールの優先順位を並べ替え
る。
【0151】・上記値が同じ場合、ルールの呼び出し回
数、ルール集合の呼び出し回数を期間を区切って取って
いる場合は、期間ごとのルールの呼び出し回数が増えて
いるものを先に使うようルールを並べ替える。
【0152】このように、呼出回数の多いルールの優先
順位を上げることで、ルールの適用する際の、処理効率
が向上する。 (2)ルールの抹消 ルールの呼び出し回数を期間を区切って取っている場
合、一定期間以上利用回数が0のルールは抹消する。
【0153】利用される見込みの少ないルールを抹消す
ることで、呼び出されるルールの抽出効率が向上する。 (3)ルールからルールを呼び出すルール集合の場合
(例:推論木) ・ルールの合成 連続して呼び出される可能性の高い複数のルールを合成
するような修正指示生成規則を設定する。たとえば、
「Rule-A: if C1 then check(Rule-B) check(Rule-C)」
というRule-Aを想定する。そして、Rule-Aの呼び出し回
数とRule-B, Rule-Cの呼び出し回数を調査させる。たと
えば、Rule-Aの呼び出し回数≒Rule-Bの呼び出し回数で
あれば、Rule-AとRule-Bとを合成したあらたなルールを
生成される。
【0154】合成後のルールの条件部には、Rule-Aの条
件部+Rule-Bの条件部とを含ませる。また、合成後のル
ールの条件部は、Rule-Bの実行部を持たせる(Rule-Aが
Rule-Bの呼び出し以外の手続きを実行部に持つ場合は、
Rule-Aの実行部+Rule-Bの実行部を持つ)。
【0155】ここで、Rule-AとRule-Bとを合成した場合
において、Rule-Aの呼び出し回数≒Rule-Cの呼び出し回
数の場合には、さらにRule-AとRule-Cとを合成したルー
ルを生成してもよい。この場合、たとえば、さらにRule
-A条件部+Rule-C条件部を条件に持ち、Rule-C実行部と
Rule-A実行部を実行部に持つ新たなルールを別途生成す
ることができる。
【0156】(4)所属ルール集合の変更 Rule-Aから、Aの所属するルール集合外にあるRule-Bの
呼び出し回数が多い(一定の閾値以上)のであればRule
-BをRule-Aの所属するルール集合内にコピーする。
【0157】(5)無駄な呼出の抑制 Rule-AからRule-Bを呼び出しているが、Rule-Bは必ず条
件部が成立しない場合は、Rule-AからRule-Bの呼び出し
を止める(動作部からルールB呼び出しをはずす)。こ
の修正指示生成規則を適用するには、ルールベース利用
状況自動収集装置225において、各ルールの条件部が
成功する回数をカウントして、利用情報213に含め、
利用統計情報114としてルールベース提供装置100
に格納されることが必要である。
【0158】ルールの条件部を構成する各条件につい
て、ルールベース利用状況自動収集装置225が各ルー
ルの条件部が成功する回数をカウントして、利用情報2
13に含め、利用統計情報114としてルールベース提
供装置100に格納された場合、以下のような変更アド
バイスを提示するような修正指示生成規則を設定するこ
とができる。
【0159】(6)ルールの条件評価順序の変更 複数の条件C1〜Cn(nは自然数)を有するRule-Dが if
(C1 && C2 && ... Cn)then ... の形式となっており、
条件C1〜Cnのそれぞれについて成立した回数もカウント
していれば、条件C1〜Cnを(条件成立回数/ルールの呼
び出し回数)の値が大きい順に並べ替える。
【0160】(7)条件の緩和 上記Rule-Dにおいて、ある条件Ci(iは自然数)につい
て(条件成立回数/ルールの呼び出し回数)の値が一定の
閾値より小さい(または0)状態が続く場合は、Ciが
ないルールを新規に生成する。
【0161】(8)必ず成立する条件の削除 上記Rule-Dにおいて、ある条件Cj(jは自然数)につい
て条件成立回数=ルールの呼び出し回数(つまりCjはル
ール呼び出し時には必ず成立している)の状態が続く場
合は、Cjがないルールを新規に生成する)。
【0162】以上のように、利用統計情報114を利用
したさまざまな修正指示生成規則113を、ルールベー
ス提供装置100において定義しておくことができる。
以下に、図18、図19を参照して、利用統計情報を取
得し、ルールベースを編集する処理について説明する。
【0163】図18は、利用統計情報取得処理を示すフ
ローチャートである。この処理は、ルールベースの管理
者が、入出力装置14を用いて手動でルールベースの編
集装置を起動することにより開始される。以下、図18
の処理をステップ番号に沿って説明する。
【0164】[ステップS101]利用統計情報取得装
置128は、ルールベースの利用統計情報114に排他
ロックを設定する。 [ステップS102]利用統計情報取得装置128は、
ルールベースの利用統計情報114を取得する。
【0165】[ステップS103]修正指示生成装置1
24は、ルールベースの利用統計情報114と、利用統
計情報114からルール集合修正に関する指示を生成す
る修正指示生成規則113とから、ルールベース111
を修正するための指示を生成する。
【0166】[ステップS104]ルールベース編集装
置125が起動され、ルールベース編集装置125によ
り、ルール集合修正に関する指示が表示される。そし
て、ルールベース編集処理が実行される。ルールベース
編集処理の詳細は、図19に示す。
【0167】[ステップS105]利用統計情報取得装
置128は、ルールベースの利用統計情報114に排他
ロックを解除する。図19は、ルールベース編集処理を
示すフローチャートである。以下に、図19に示す処理
を、ステップ番号に沿って説明する。
【0168】[ステップS111]ルールベース編集装
置125は、表示されている修正指示が管理者に受け入
れられたか否かを判断する。これは、管理者による操作
入力の内容に基づいて判断される。表示されている修正
の指示が受け入れられた場合には、処理がステップS1
12に進められる。修正指示が受け入れられなかった場
合には、処理がステップS115に進められる。
【0169】[ステップS112]ルールベース編集装
置125は、処理対象となるルール集合に対して、修正
指示に応じた修正を実行する。 [ステップS113]ルールベース編集装置125は、
処理対象となるルール集合に対して、ルール更新フラグ
をONに設定する。
【0170】[ステップS114]ルールベース編集装
置125は、受け入れられた修正の指示を、画面から削
除する。 [ステップS115]ルールベース編集装置125は、
管理者によりルールベース111内のルール集合の保存
の操作入力があったか否かを判断する。保存の操作入力
があった場合には、処理がステップS116に進められ
る。保存の操作入力がなかった場合には、処理がステッ
プS118に進められる。
【0171】[ステップS116]ルールベース編集装
置125は、処理対象となったルール集合をルールベー
ス111に保存する。 [ステップS117]ルールベース編集装置125は、
処理対象となったルール集合をルール更新フラグをOF
Fに設定する。
【0172】[ステップS118]ルールベース編集装
置125は、管理者により操作終了の指示を示す操作入
力があったか否かを判断する。操作終了の操作入力があ
った場合には、処理がステップS121に進められる。
操作終了の操作入力がない場合には、処理がステップS
119に進められる。
【0173】[ステップS119]ルールベース編集装
置125は、管理者の操作入力に従って、ルール集合を
更新する。 [ステップS120]ルールベース編集装置125は、
更新されたルール集合に対して管理者によるその他の更
新操作(ルール集合へのルール新規追加、ルールの削除
など)が行われた場合、ルール更新フラグをONに設定
する。その後、処理がステップS111に進められる。
【0174】[ステップS121]ルールベース編集装
置125は、処理対象とされていたルール集合のルール
更新フラグがONか否かを判断する。ルール更新フラグ
がONであれば、処理がステップS122に進められ
る。ルール更新フラグがOFFであれば、処理が終了す
る。
【0175】[ステップS122]ルールベース編集装
置125は、処理対象となったルール集合をルールベー
ス111に保存する。 [ステップS123]ルールベース編集装置125は、
処理対象となったルール集合をルール更新フラグをOF
Fに設定する。その後、処理が、図18に示すステップ
S104に進められる。
【0176】以上のようにして、利用統計情報114を
有効に利用して、ルールベース111の内容を編集し、
ルールベースの最適化を図ることができる。 [本実施の形態の適用例]本実施の形態におけるルール
ベース提供システムを、ワークフローに関するルールベ
ースに適用した場合の例を、以下に示す。
【0177】図20は、本実施の形態が適用されたワー
クフローシステムの構成例を示す図である。図20の例
は、ワークフローシステムにおいてワークフロー処理の
起動に関するルールを集めたルールベースを、ワークフ
ローサーバ300から各クライアント400に自動配付
・自動更新する例である。
【0178】なお、以下の説明において、「・・・ツー
ル」あるいは「・・・サーバ(ワークフローサーバを除
く)」と言った場合、ワークフローサーバ300または
クライアント400上で実現される処理機能の1つを指
すものとする。
【0179】ワークフローサーバ300には、ワークフ
ロー起動ルールを集めたルールベースのマスター版であ
るワークフロー起動ルールベース311と、クライアン
ト400から集信した利用情報に基づく統計データであ
る利用統計情報312が格納されている。
【0180】また、ワークフローサーバ300は、資源
更新管理装置321、資源登録ツール322、資源配付
サーバ323、統計情報集信サーバ324、およびルー
ルベース編集装置325を有している。
【0181】資源更新管理装置321は、管理者による
入出力装置301を用いた操作入力に応答して、ワーク
フロー起動ルールベース311の配付先や、更新条件な
どを含む適用開始/終了条件302、ワークフロー起動
ルールベース311の配付タイミング、配付先の決定な
どを設定する。そして、資源更新管理装置321は、配
付する資源(ワークフロー起動ルールベース311およ
びワークフローエンジン(ワークフロー起動ルールベー
ス311を使用するワークフロークライアントエンジン
のプログラム))に対して設定された適用開始/終了条
件302に基づいてワークフロー起動ルールベース31
1やワークフローエンジンの更新を制御する。
【0182】資源登録ツール322は、資源更新管理装
置321による設定に応じて、適用開始/終了条件30
2やワークフロー起動ルールベース311を、配付対象
として資源配付サーバ323に対して登録する。資源配
付サーバ323は、資源登録ツール322により配付対
象として登録された適用開始/終了条件302やワーク
フロー起動ルールベース311を、クライアント400
に送信する。なお、資源配付サーバ323は、ワークフ
ロー起動ルールベース311を使用するワークフローク
ライアントエンジンのプログラムを資源として、クライ
アント400に配付することもできる。
【0183】統計情報集信サーバ324は、クライアン
ト400から利用情報を集信し、集信した利用情報を、
利用統計情報312として格納する。ルールベース編集
装置325は、入出力装置301を介した、管理者から
の操作入力に応答し、ワークフロー起動ルールベース3
11を編集する。管理者は、ルールベース編集装置32
5を通して、各利用者から集められた利用統計情報31
2に基づくルールベース編集画面を見ながら、ルールベ
ースの編集操作を行う。
【0184】たとえば、ルールベース編集装置325
は、ワークフロー起動ルールベース311を編集に際し
て、利用統計情報312を利用して改善策を生成し、そ
の改善策を管理者に提示する。そして、ルールベース編
集装置325は、監視者が改善策の適用を指示した場合
に、改善策に従って、ワークフロー起動ルールベース3
11を編集する。
【0185】クライアント400は、資源配付クライア
ント410、ワークフロー起動ルールベース421、利
用情報422、およびワークフローエンジン423を有
している。また、資源配付クライアント410は、ルー
ルベース更新差分データ411、資源更新管理装置41
2および統計情報集信クライアント413を有してい
る。
【0186】資源配付クライアント410は、資源配付
サーバ323から配付される資源を受け取るための機能
を有している。ワークフロー起動ルールベース421、
ルールベースを利用するワークフローエンジン423、
統計情報集信クライアント413、および資源更新管理
装置412は、資源配付サーバ323から資源配付クラ
イアント410に自動配付され、クライアント400に
インストールされる。
【0187】ルールベース更新差分データ411は、ワ
ークフロー起動ルールベース421を更新するために使
用する差分データである。資源更新管理装置412は、
ワークフロー起動ルールベース421やワークフローエ
ンジン423の自動更新を制御する。統計情報集信クラ
イアント413は、ワークフローエンジン423の動作
を監視し、ワークフローエンジン423によるルールの
利用統計情報を集め、あらかじめ決められたスケジュー
ルでワークフローサーバ300にその利用者によるルー
ルの利用統計情報422を自動転送する。
【0188】ワークフローエンジン423は、ワークフ
ロー起動ルールベース421を使用してワークフローを
制御する機能を有している。利用情報422は、統計情
報集信クライアント413によって集められた、ワーク
フローエンジン423によるワークフロー起動ルールベ
ース421の使用状況を表す情報である。
【0189】図21は、図20に示すシステムにおける
ワークフロー起動ルールベースの一例を示す図である。
ワークフロー起動ルールベース311には、利用アプリ
ケーション(利用アプリ)が登録されている。図21の
例では、ワークフロー起動ルールベース311は、WF
1ワークフローエンジンという名前のワークフローエン
ジン423で利用される。
【0190】ルール311aは、ワークフローエンジン
423が扱うワークフロー操作(電子メール送信、フォ
ーラム記事登録、共有データベースヘのデータ登録な
ど)ごとのルール集合に分類されている。各ルール31
1aには、ルールの名称(図の例では、「RS1R00
1」)、優先順位を表すデータ、ルールの動作部が実行
されるための前提条件(if・・・)、前提条件が成立し
たときの動作(then・・・)が記述される。
【0191】たとえば、図21のルール311aは、電
子メールメッセージの表題に“必読”というキーワード
が含まれるときに、添付文書の名前とメッセージの表題
を使って、必読文書表示の通知を行うことを示してい
る。
【0192】図22は、ワークフローサーバにおけるル
ールベースの適用開始/終了条件を設定するための画面
の一例を示す図である。図22の条件設定画面510
は、資源更新管理装置321が提供するユーザインタフ
ェースに基づく画面である。
【0193】条件設定画面510には、ルールベースI
D入力部511、利用者/グループ名入力部512、設
定区分指定部513、利用アプリケーション入力部51
4、設定日時入力部515、OKボタン516、クリア
ボタン517、およびキャンセルボタン518が設けら
れている。
【0194】ルールベースID入力部511は、条件設
定を行う対象のルールベースを指定するための入力領域
である。利用者/グループ名入力部512は、ルールベ
ースを配付する対象の利用者を指定するための入力領域
である。設定区分指定部513は、有効期限の設定区分
を指示するための選択部である。設定区分指定部513
には、適用開始(適用開始条件の設定)と適用中止(適
用終了条件の設定)との選択項目があり、管理者は、い
ずれか一方を選択することができる。
【0195】利用アプリケーション入力部514は、ル
ールベースを利用するためのアプリケーション(たとえ
ば、ワークフローエンジン)を指定するための入力領域
である。設定日時入力部515は、適用日時を指定する
ための入力領域である。
【0196】OKボタン516は、入力された内容を確
定するためのボタンである。クリアボタン517が、入
力された内容を消去するためのボタンである。キャンセ
ルボタン518は、条件設定を取りやめるためのボタン
である。
【0197】このような条件設定画面510により、適
用開始/終了条件を設定するルールベース、ルールベー
スの配付先ユーザ(またはユーザグループ)の選択がで
きる。また、ルールベースの適用開始/終了条件の設定
では、ルールベースの有効期限と、ルールベースを利用
するアプリケーションプログラムの名前・版の組み合わ
せが選択できる。さらに、ルールベースの有効期限とし
て、適用開始、適用終了の2種類の有効期限が設定でき
る。有効期限の設定は、ルールベースを選択し、これに
対して有効期限の設定区分を選ばせ、適用開始または終
了日時を入力させる形をとっている。なお、適用開始ま
たは終了日時の入力においては、カレンダーを表示して
設定させたり、時計を表示して設定させて、管理者に日
付等を選択させることで、設定日時を指定させることも
可能である。
【0198】次に、ワークフローシステムにおけるクラ
イアント400側のワークフロー起動ルールベース42
1の更新例について説明する。図23は、ワークフロー
起動ルールベースの更新例を示す模式図である。図23
において、ワークフロー起動ルールベース311は、あ
らかじめ決められたスケジュールに従って、または、ル
ールベース提供者の操作により資源登録ツール322に
より資源配付サーバ323に登録される。資源配付サー
バ323への登録時に、ワークフロー起動ルールベース
311が以前の版より更新されたものである場合にはB
yteレベル差分データ313が、資源配付サーバ32
3によって抽出される。資源配付サーバ323は、この
Byteレベル差分データ313をクライアント400
に配付する。
【0199】なお、ワークフロー起動ルールベース31
1が更新されていない場合でも、適用開始/終了条件3
02が更新されている場合がある。その場合、適用開始
/終了条件の差分がByteレベル差分データ313と
して、資源配付サーバ323に登録される。
【0200】また、適用開始/終了条件302が資源更
新管理装置412に含まれる場合、資源更新管理装置4
12が管理するワークフロー起動ルールベース421の
適用開始/終了条件302が更新されていれば、更新さ
れたデータの差分がワークフローサーバ300の資源配
付サーバ323に登録される。そして、資源配付サーバ
323より、資源更新管理装置412自体の更新差分と
して差分データが配付される。
【0201】クライアント400は、あらかじめ決めら
れたスケジュールで(たとえば毎日午前3時に)資源配
付サーバ323に対してワークフロー起動ルールベース
311または資源更新管理装置412自身のデータが更
新されているかどうかを確認する。更新されている場合
(適用開始または終了時刻が更新されている場合も、更
新されていると判定する)、クライアント400は、ワ
ークフロー起動ルールベース311とその付随情報、ま
たは資源更新管理装置412のデータの更新差分を資源
配付サーバ323から取り出す。なお、資源更新管理装
置412のデータの更新差分は、即時、クライアント4
00の資源更新管理装置412に反映される。
【0202】クライアント400のワークフロー起動ル
ールベース421を更新する際には、資源更新管理装置
412が、ワークフロー起動ルールベース421の更新
が済んでいるかどうか、そのワークフロー起動ルールベ
ース421に対する適用開始/終了条件302がその利
用者に適用されるものかどうか、適用されるのであれば
適用開始/終了条件302が成立するかどうかをチェッ
クする。ワークフロー起動ルールベース421の更新が
まだ済んでおらず、適用開始/終了条件302がその利
用者に適用されるものでかつ条件が成立する(適用開始
時刻を過ぎており、ルールベースを利用するワークフロ
ーエンジン423が存在する)のであれば、資源更新管
理装置412は、ワークフロー起動ルールベース421
に対して、配付された更新差分(Byteレベル差分データ
411a)を使って自動更新を行う。
【0203】図24は、ワークフローサーバにおける利
用統計情報の一例を示す図である。図24ではルール集
合600内の各ルール610,620,630に対して
そのルール610,620,630の呼出し回数(即
ち、前提条件をチェックされた回数)と、各ルール61
0,620,630間の呼出し回数(即ち、呼出し元ル
ールの動作部において呼出し先ルールの前提条件のチェ
ックを行った回数)を各ルール集合600内の各ルール
610,620,630に対して取得するようにしてい
る。
【0204】図25は、ワークフローシステムにおける
利用情報集信の例である。図25では、ワークフローエ
ンジン(WF1)423に外付けされたルールベース利
用監視アプリケーション424が、図24で示したよう
なワークフローエンジン423によるルールベース内の
各ルール利用状況のデータを記録している。統計情報集
信クライアント413は、あらかじめ決められたスケジ
ュールでワークフローサーバ300側に、HTTPプロ
トコルを使い、WWWサーバ324aを通して転送して
いる。転送されたデータはWWWサーバ324aから呼
び出されるデータ格納機構324bを使って利用統計情
報312として格納される。なお、WWWサーバ324
aとデータ格納機構324bとにより、図20に示した
統計情報集信サーバ324が構成されている。
【0205】図26は、ワークフローシステムにおける
ルール更新情報の一例である。ルール更新情報520
は、図25のようにして集められた利用統計情報312
から自動生成される。図26に示すルール更新情報52
0では、2つの指示521,522が設定されている。
【0206】1つ目の指示521は、ワークフローエン
ジン423が使用するワークフロー起動ルールベース(R
S1)421中のルールR001, R002, R003 に対して、ルー
ルR001の優先順位を1から2に、R002の優先順位を2か
ら3に、R003の優先順位を3から1に変更する指示であ
る。2つめの指示522は、ワークフロー起動ルールベ
ース(RS1)421中のルールR004,R008を合成し、R004の
条件部とR008の条件部を条件部に、R004の動作部とR008
の動作部を動作部に持つ新しいルールを生成する指示で
ある。
【0207】管理者が前者(優先順位の変更)の指示5
21を受け入れると、ルールの優先順位が変更される。
管理者が後者(ルールの合成)の指示522を受け入れ
ると、新しいルールが生成され追加される。
【0208】次に、ワークフローシステムにおいて管理
者がルールベースを更新するときのユーザインタフェー
スによる画面遷移を、図27〜図29を参照して説明す
る。図27は、ルールベース編集画面の一例を示す図で
ある。ルールベース編集画面530には、ツールバー5
31、ルールベース表示部532、ルール集合一覧表示
部533、新規ボタン534、編集ボタン535、削除
ボタン536、複写ボタン537、移動ボタン538、
OKボタン539a、適用ボタン539b、およびキャ
ンセルボタン539cが設けられている。
【0209】ツールバー531には、ファイル操作など
に関するコマンドを選択入力するためのツールが登録さ
れている。ルールベース表示部532には、ワークフロ
ーサーバ300に登録されているルールベースのリスト
が表示されている。ルール集合一覧表示部533には、
ルールベース表示部532において選択されているルー
ルベースに含まれるルール集合の一覧が表示されてい
る。
【0210】新規ボタン534は、新規のルールベース
を登録する際に押すべきボタンである。編集ボタン53
5は、ルールベース表示部532において選択されてい
るルールベースを編集する際に押すべきボタンである。
削除ボタン536は、ルールベース表示部532におい
て選択されているルールベースを削除する際に押すべき
ボタンである。複写ボタン537は、ルールベース表示
部532において選択されているルールベース、または
ルール集合一覧表示部533において選択されているル
ール集合を複写(複製の生成)する際に押すべきボタン
である。移動ボタン538は、ルール集合一覧表示部5
33において選択されているルール集合を、他のルール
ベースに移動する際に押すべきボタンである。
【0211】OKボタン539aは、ルールベース編集
画面530において行った操作を確定し、処理を終了す
る際に押すべきボタンである。適用ボタン539bは、
ルールベース編集画面530において行った操作を確定
する際に押すべきボタンである(処理は継続される)。
キャンセルボタン539cは、ルールベース編集画面5
30において行った操作を非確定のまま処理を終了する
際に押すべきボタンである。
【0212】図27のルールベース編集画面530の、
ルールベース表示部532において編集対象のルールベ
ースを選択され、ルール集合一覧表示部533において
ルール集合が選択され、さらに編集ボタン535が押さ
れると、ルール編集画面とルール更新指示画面とが表示
される。
【0213】図28は、ルール編集画面とルール更新指
示画面との一例を示す図である。ルール編集画面540
には、ルール表示部541、新規ボタン542、編集ボ
タン543、削除ボタン544、複写ボタン545、移
動ボタン546、OKボタン547、適用ボタン54
8、およびキャンセルボタン549が設けられている。
【0214】ルール表示部541には、選択されたルー
ル集合に含まれるルールのリストが表示されている。新
規ボタン542は、新規のルールを登録する際に押すべ
きボタンである。編集ボタン543は、ルール表示部5
41において選択されているルールの内容を編集する際
に押すべきボタンである。削除ボタン544は、ルール
表示部541において選択されているルールを削除する
際に押すべきボタンである。複写ボタン545は、ルー
ル表示部541において選択されているルールを複写
(複製の生成)する際に押すべきボタンである。移動ボ
タン546は、ルール表示部541において選択されて
いるルールを、他のルール集合に移動する際に押すべき
ボタンである。
【0215】OKボタン547は、ルール編集画面54
0において行った操作を確定し、処理を終了する際に押
すべきボタンである。適用ボタン548は、ルール編集
画面540において行った操作を確定する際に押すべき
ボタンである(処理は継続される)。キャンセルボタン
549は、ルール編集画面540において行った操作を
非確定のまま処理を終了する際に押すべきボタンであ
る。
【0216】ルール更新指示画面550は、利用統計情
報を元に生成された画面である。ルール更新指示画面5
50には、更新指示表示部551,552が設けられて
いる。更新指示表示部551,552には、更新指示内
容が表示されている。また、更新指示表示部551に
は、受け入れボタン553が設けられている。受け入れ
ボタン553が押されると、更新指示表示部551に表
示されている内容に従って、ルールベースが更新され
る。同様に、更新指示表示部552には、受け入れボタ
ン554が設けられている。受け入れボタン554が押
されると、更新指示表示部552に表示されている内容
に従って、ルールベースが更新される。
【0217】この状態でルールベースの管理者は、表示
されている更新指示を受け入れることができる。ルール
ベース管理者が更新指示を受け入れると、更新指示の内
容にしたがってルールベースが自動的に修正される。
【0218】ルールベース管理者は、表示された更新指
示を受け入れるほかに、ルールを選択して編集すること
もできる。ルール編集画面540のルール表示部541
において編集対象のルールが選択され、編集ボタン54
3が押されると、ルール内容編集画面が表示される。
【0219】図29は、ルール内容編集画面の一例を示
す図である。ルール内容編集画面560には、優先度設
定部561、前提条件設定部562、動作設定部56
3、前提条件追加ボタン564、前提条件編集ボタン5
65、前提条件削除ボタン566、動作追加ボタン56
7、動作編集ボタン568、動作削除ボタン569、O
Kボタン560a、リセットボタン560b、およびキ
ャンセルボタン560cが設けられている。
【0220】優先度設定部561は、処理対象となって
いるルールの優先度を設定するための領域である。前提
条件設定部562は、ルールの前提条件を設定するため
の入力領域である。動作設定部563は、ルールの前提
条件を満たしたときに実行すべき動作を設定するための
領域である。
【0221】前提条件追加ボタン564は、前提条件設
定部562に設定された前提条件を、処理対象のルール
に追加するためのボタンである。前提条件編集ボタン5
65は、前提条件設定部562に設定されている前提条
件を編集する際に押すべきボタンである。前提条件削除
ボタン566は、前提条件設定部562に設定されてい
る前提条件を、処理対象のルールから削除するためのボ
タンである。
【0222】動作追加ボタン567は、動作設定部56
3に設定された動作を、処理対象のルールに追加するた
めのボタンである。動作編集ボタン568は、動作設定
部563に設定されている動作を編集する際に押すべき
ボタンである。動作削除ボタン569は、動作設定部5
63に設定されている動作を、処置対象のルールから削
除するためのボタンである。
【0223】OKボタン560aは、ルール内容編集画
面560で設定した内容を確定し、処理を終了させるた
めのボタンである。リセット(Reset)ボタン560b
は、ルール内容編集画面560の内容を、編集操作開始
前の状態に戻すためのボタンである。キャンセルボタン
560cは、ルール内容編集画面560で編集した内容
を適用せずに処理を終了するためのボタンである。
【0224】このルール内容編集画面560によって、
ルールの優先度の変更と、ルールの前提条件、ルールの
動作部分それぞれに対して追加や編集、削除が行える。 [実施の形態の効果]本発明の効果として、以下を挙げ
ることができる。
【0225】ルールベースの利用状況を示す利用情報を
集信し、その利用情報の集合である利用統計情報に基づ
いてルールベースを編集するようにしたため、ルールベ
ースの管理者は、利用者によるルールベースの利用状況
に応じて、配付するルールベースを更新することができ
る。これにより、利用者は、自己の使用状況に合わせて
処理の効率化が図られたルールベースを利用することが
でき、ルールベースを利用した作業効率が向上する。た
とえば、利用統計情報を利用して、優先順位を変更する
ようにすることで、利用者は、常時最適化された優先順
のルールベースを利用することができる。
【0226】また、提供者から利用者に配付されるルー
ルベースに対して、適用開始/終了条件を状況に合わせ
て設定でき、設定した適用開始/終了条件にあわせてル
ールベースの利用開始や終了が自動的に行われるように
なる。
【0227】なお、上記の説明では、ルールベースを提
供するルールベース提供装置とクライアントとがネット
ワークを介して接続された個別の装置であったが、ルー
ルベース提供装置とクライアントとの機能を1つのコン
ピュータに搭載することもできる。たとえば、クライア
ントにルールベース提供装置100における利用統計情
報取得装置128、ルールベース編集装置125、修正
指示生成装置124の機能を搭載すれば、クライアント
単体でルールベースの最適化を行うことができる。すな
わち、各クライアントのユーザが、それぞれの使用状況
に合ったルールベースを構築することが可能となる。
【0228】なお、上記の処理機能は、サーバコンピュ
ータとクライアントコンピュータとによって実現するこ
とができる。その場合、ルールベース提供装置が有すべ
き機能の処理内容を記述したサーバプログラム、および
ルールベース利用装置が有すべき機能の処理内容を記述
したクライアントプログラムが提供される。サーバプロ
グラムをサーバコンピュータで実行することにより、ル
ールベース提供装置の処理機能がサーバコンピュータ上
で実現される。また、クライアントプログラムをクライ
アントコンピュータで実行することにより、ルールベー
ス利用装置の処理機能がクライアントコンピュータ上で
実現される。
【0229】処理内容を記述したサーバプログラムやク
ライアントプログラムは、コンピュータで読み取り可能
な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータ
で読み取り可能な記録媒体としては、磁気記録装置、光
ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリなどがある。
磁気記録装置には、ハードディスク装置(HDD)、フ
レキシブルディスク(FD)、磁気テープなどがある。
光ディスクには、DVD(Digital Versatile Disc)、D
VD−RAM(Random Access Memory)、CD−ROM(C
ompact Disc Read Only Memory)、CD−R(Recordabl
e)/RW(ReWritable)などがある。光磁気記録媒体に
は、MO(Magneto-Optical disc)などがある。
【0230】サーバプログラムやクライアントプログラ
ムを流通させる場合には、たとえば、各プログラムが記
録されたDVD、CD−ROMなどの可搬型記録媒体が
販売される。また、クライアントプログラムをサーバコ
ンピュータの記憶装置に格納しておき、ネットワークを
介して、サーバコンピュータからクライアントコンピュ
ータにクライアントプログラムを転送することもでき
る。
【0231】サーバプログラムを実行するサーバコンピ
ュータは、たとえば、可搬型記録媒体に記録されたサー
バプログラムを、自己の記憶装置に格納する。そして、
サーバコンピュータは、自己の記憶装置からサーバプロ
グラムを読み取り、サーバプログラムに従った処理を実
行する。なお、サーバコンピュータは、可搬型記録媒体
から直接サーバプログラムを読み取り、そのサーバプロ
グラムに従った処理を実行することもできる。
【0232】クライアントプログラムを実行するクライ
アントコンピュータは、たとえば、可搬型記録媒体に記
録されたクライアントプログラムもしくはサーバコンピ
ュータから転送されたクライアントプログラムを、自己
の記憶装置に格納する。そして、クライアントコンピュ
ータは、自己の記憶装置からクライアントプログラムを
読み取り、クライアントプログラムに従った処理を実行
する。なお、クライアントコンピュータは、可搬型記録
媒体から直接クライアントプログラムを読み取り、その
クライアントプログラムに従った処理を実行することも
できる。また、クライアントコンピュータは、サーバコ
ンピュータからクライアントプログラムが転送される毎
に、逐次、受け取ったクライアントプログラムに従った
処理を実行することもできる。
【0233】(付記1) 少なくとも1つのルールベー
ス利用装置にルールベースを配信するためのプログラム
において、コンピュータに、前記ルールベースを前記ル
ールベース利用装置に配信し、前記ルールベース利用装
置における前記ルールベースの利用状況を示す利用情報
を、前記ルールベース利用装置から収集し、前記ルール
ベース利用装置から収集した前記利用情報に基づいて、
前記ルールベースの改善内容を判断する、処理を実行さ
せることを特徴とするプログラム。
【0234】(付記2) 前記ルールベースの前記改善
内容に従って、前記ルールベースを編集させることを特
徴とする付記1記載のプログラム。 (付記3) 判断した前記改善内容を表示させ、表示さ
せた前記改善内容の適用を指示する操作入力に応答し
て、前記改善内容に従って前記ルールベースの内容を編
集させることを特徴とする付記1記載のプログラム。
【0235】(付記4) 前記ルールベースの前記ルー
ルベース利用装置への配信は、前記ルールベースの内容
が変更された場合に実行させることを特徴とする付記1
記載のプログラム。
【0236】(付記5) 前記ルールベースを利用可能
とするための条件が設定された適用条件を、前記ルール
ベースに対して設定させ、前記ルールベースの前記ルー
ルベース利用装置への配信の際に、前記ルールベース利
用装置に対して前記適用条件を配信させることを特徴と
する付記1記載のプログラム。
【0237】(付記6) ルールベース提供装置から配
信されるルールベースを利用するためのプログラムにお
いて、コンピュータに、前記ルールベース提供装置から
配信された前記ルールベースを格納し、前記ルールベー
スを利用した処理を実行し、前記ルールベースの利用状
況を監視して、前記利用状況を示す利用情報を生成し、
生成された前記利用情報を、前記ルールベース提供装置
に送信する、処理を実行させることを特徴とするプログ
ラム。
【0238】(付記7) 前記ルールベースを利用可能
とするための条件が設定された適用条件を受け取ると、
前記適用条件が満たされている間のみ前記ルールベース
を使用可能とさせることを特徴とする付記6記載のプロ
グラム。
【0239】(付記8) 前記ルールベース提供装置が
配信した前記ルールベースが、既に使用している既存ル
ールベースの新版である場合には、前記既存ルールベー
スを前記ルールベース提供装置から配信した前記ルール
ベースに更新させることを特徴とする付記6記載のプロ
グラム。
【0240】(付記9) 前記ルールベースとともに、
前記ルールベースを利用可能とするための条件が設定さ
れた適用条件を受け取ると、前記適用条件が満たされる
のを待って、前記既存ルールベースを前記ルールベース
提供装置から配信した前記ルールベースに更新させるこ
とを特徴とする付記8記載のプログラム。
【0241】(付記10) ルールベースを利用するた
めのプログラムにおいて、コンピュータに、前記ルール
ベースを利用した処理を実行し、前記ルールベースの利
用状況を監視して、前記利用状況を示す利用情報を生成
し、前記利用情報に基づいて前記ルールベースの改善内
容を判断し、前記ルールベースの前記改善内容に従っ
て、前記ルールベースを編集する、処理を実行させるこ
とを特徴とするプログラム。
【0242】(付記11) 少なくとも1つのルールベ
ース利用装置に配信するルールベースをコンピュータで
管理するためのルールベース管理方法において、前記ル
ールベースを前記ルールベース利用装置に配信し、前記
ルールベース利用装置における前記ルールベースの利用
状況を示す利用情報を、前記ルールベース利用装置から
収集し、前記ルールベース利用装置から収集した前記利
用情報に基づいて、前記ルールベースの改善内容を判断
する、ことを特徴とするルールベース管理方法。
【0243】(付記12) ルールベース提供装置から
配信されるルールベースをコンピュータで利用するため
のルールベース利用方法において、前記ルールベース提
供装置から配信された前記ルールベースを格納し、前記
ルールベースを利用した処理を実行し、前記ルールベー
スの利用状況を監視して、前記利用状況を示す利用情報
を生成し、生成された前記利用情報を、前記ルールベー
ス提供装置に送信する、ことを特徴とするルールベース
利用方法。
【0244】(付記13) ルールベースをコンピュー
タで利用するためのルールベース利用方法において、前
記ルールベースを利用した処理を実行し、前記ルールベ
ースの利用状況を監視して、前記利用状況を示す利用情
報を生成し、前記利用情報に基づいて前記ルールベース
の改善内容を判断し、前記ルールベースの前記改善内容
に従って、前記ルールベースを編集する、ことを特徴と
するルールベース利用方法。
【0245】(付記14) 少なくとも1つのルールベ
ース利用装置にルールベースを配信するルールベース提
供装置において、前記ルールベースを前記ルールベース
利用装置に配信する配信手段と、前記配信手段が配信し
た前記ルールベースの前記ルールベース利用装置におけ
る利用状況を示す利用情報を、前記ルールベース利用装
置から収集する収集手段と、前記収集手段が前記ルール
ベース利用装置から収集した前記利用情報に基づいて、
前記ルールベースの改善内容を判断する判断手段と、を
有することを特徴とするルールベース提供装置。
【0246】(付記15) ルールベース提供装置から
配信されるルールベースを利用するルールベース利用装
置において、前記ルールベース提供装置から配信された
前記ルールベースを格納する格納手段と、前記格納手段
が格納した前記ルールベースを利用した処理を実行する
実行手段と、前記実行手段による前記ルールベースの利
用状況を監視して、前記利用状況を示す利用情報を生成
する利用情報生成手段と、前記利用情報生成手段で生成
された前記利用情報を、前記ルールベース提供装置に送
信する送信手段と、を有することを特徴とするルールベ
ース利用装置。
【0247】(付記16) ルールベースを利用するた
めのルールベース利用装置において、前記ルールベース
を利用した処理を実行する実行手段と、前記実行手段に
よる前記ルールベースの利用状況を監視して、前記利用
状況を示す利用情報を生成する利用情報生成手段と、前
記利用情報生成手段が生成した前記利用情報に基づい
て、前記ルールベースの改善内容を判断する判断手段
と、前記判断手段が判断した前記ルールベースの前記改
善内容に従って、前記ルールベースを編集する編集手段
と、を有することを特徴とするルールベース利用装置。
【0248】(付記17) 少なくとも1つのルールベ
ース利用装置にルールベースを配信するためのプログラ
ムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体にお
いて、前記コンピュータに、前記ルールベースを前記ル
ールベース利用装置に配信し、前記ルールベース利用装
置における前記ルールベースの利用状況を示す利用情報
を、前記ルールベース利用装置から収集し、前記ルール
ベース利用装置から収集した前記利用情報に基づいて、
前記ルールベースの改善内容を判断する、処理を実行さ
せることを特徴とするプログラムを記録した記録媒体。
【0249】(付記18) ルールベース提供装置から
配信されるルールベースを利用するためのプログラムを
記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体におい
て、前記コンピュータに、前記ルールベース提供装置か
ら配信された前記ルールベースを格納し、前記ルールベ
ースを利用した処理を実行し、前記ルールベースの利用
状況を監視して、前記利用状況を示す利用情報を生成
し、生成された前記利用情報を、前記ルールベース提供
装置に送信する、処理を実行させることを特徴とするプ
ログラムを記録した記録媒体。
【0250】(付記19) ルールベースを利用するた
めのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な
記録媒体において、前記コンピュータに、前記ルールベ
ースを利用した処理を実行し、前記ルールベースの利用
状況を監視して、前記利用状況を示す利用情報を生成
し、前記利用情報に基づいて前記ルールベースの改善内
容を判断し、前記ルールベースの前記改善内容に従っ
て、前記ルールベースを編集する、処理を実行させるこ
とを特徴とするプログラムを記録した記録媒体。
【0251】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、ルール
ベースの利用状況を示す利用情報を収集し、その利用情
報に基づいてルールベースの改善内容を判断するように
したため、その改善内容に基づいてルールベースを編集
することで、利用時の処理効率の高いルールベースを生
成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の概略を示す概念図である。
【図2】本実施の形態を適用するシステムの構成例を示
す図である。
【図3】本発明の実施の形態に用いるルールベース提供
装置のハードウェア構成例を示す図である。
【図4】ルールベース提供装置の機能構成例を示すブロ
ック図である。
【図5】ルールベース利用装置の機能構成例を示すブロ
ック図である。
【図6】ルールベースのデータ構造の一例を示す図であ
る。
【図7】ルールベースの配信処理の動作原理を示す模式
図である。
【図8】ルールベース提供装置におけるルールベースの
適用開始/終了条件設定処理を示すフローチャートであ
る。
【図9】適用開始/終了条件が設定されたルールベース
の形式変換処理を示すフローチャートである。
【図10】ルールベースを自動配付する処理のフローチ
ャートを示す図である。
【図11】ルールベースの更新処理を示すフローチャー
トである。
【図12】ルールベース利用状況集信処理の動作原理を
表す模式図である。
【図13】利用情報における利用回数情報の構成例を示
す図である。
【図14】利用情報における呼出関係グラフの構成例を
示す図である。
【図15】クライアントでの利用情報収集処理を示すフ
ローチャートである。
【図16】利用情報集信処理を示すフローチャートであ
る。
【図17】ルールベース編集処理の動作原理を表す模式
図である。
【図18】利用統計情報取得処理を示すフローチャート
である。
【図19】ルールベース編集処理を示すフローチャート
である。
【図20】本実施の形態が適用されたワークフローシス
テムの構成例を示す図である。
【図21】図20に示すシステムにおけるワークフロー
起動ルールベースの一例を示す図である。
【図22】ワークフローサーバにおけるルールベースの
適用開始/終了条件を設定するための画面の一例を示す
図である。
【図23】ワークフロー起動ルールベースの更新例を示
す模式図である。
【図24】ワークフローサーバにおける利用統計情報の
一例を示す図である。
【図25】ワークフローシステムにおける利用情報集信
の例である。
【図26】ワークフローシステムにおけるルール更新情
報の一例である。
【図27】ルールベース編集画面の一例を示す図であ
る。
【図28】ルール編集画面とルール更新指示画面との一
例を示す図である。
【図29】ルール内容編集画面の一例を示す図である。
【図30】従来のルールベースの運用形態を示す概念図
である。
【符号の説明】
1 ルールベース提供装置 1a ルールベース 1b 利用統計情報 2,3,4 ルールベース利用装置 2a ルールベース 2b 利用情報 10 ネットワーク 100 ルールベース提供装置 101 CPU 102 RAM 103 ハードディスクドライブ 104 グラフィック処理装置 105 入力インタフェース 106 通信インタフェース 107 バス 200,200a,200b ルールベース利用装置

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1つのルールベース利用装置
    にルールベースを配信するためのプログラムにおいて、 コンピュータに、 前記ルールベースを前記ルールベース利用装置に配信
    し、 前記ルールベース利用装置における前記ルールベースの
    利用状況を示す利用情報を、前記ルールベース利用装置
    から収集し、 前記ルールベース利用装置から収集した前記利用情報に
    基づいて、前記ルールベースの改善内容を判断する、 処理を実行させることを特徴とするプログラム。
  2. 【請求項2】 判断した前記改善内容を表示させ、表示
    させた前記改善内容の適用を指示する操作入力に応答し
    て、前記改善内容に従って前記ルールベースの内容を編
    集させることを特徴とする請求項1記載のプログラム。
  3. 【請求項3】 前記ルールベースを利用可能とするため
    の条件が設定された適用条件を、前記ルールベースに対
    して設定させ、 前記ルールベースの前記ルールベース利用装置への配信
    の際に、前記ルールベース利用装置に対して前記適用条
    件を配信させることを特徴とする請求項1記載のプログ
    ラム。
  4. 【請求項4】 ルールベース提供装置から配信されるル
    ールベースを利用するためのプログラムにおいて、 コンピュータに、 前記ルールベース提供装置から配信された前記ルールベ
    ースを格納し、 前記ルールベースを利用した処理を実行し、 前記ルールベースの利用状況を監視して、前記利用状況
    を示す利用情報を生成し、 生成された前記利用情報を、前記ルールベース提供装置
    に送信する、 処理を実行させることを特徴とするプログラム。
  5. 【請求項5】 ルールベースを利用するためのプログラ
    ムにおいて、 コンピュータに、 前記ルールベースを利用した処理を実行し、 前記ルールベースの利用状況を監視して、前記利用状況
    を示す利用情報を生成し、 前記利用情報に基づいて前記ルールベースの改善内容を
    判断し、 前記ルールベースの前記改善内容に従って、前記ルール
    ベースを編集する、 処理を実行させることを特徴とするプログラム。
JP2001158434A 2001-05-28 2001-05-28 ルールベースを配信するためのプログラム Expired - Fee Related JP4067784B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001158434A JP4067784B2 (ja) 2001-05-28 2001-05-28 ルールベースを配信するためのプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001158434A JP4067784B2 (ja) 2001-05-28 2001-05-28 ルールベースを配信するためのプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002351664A true JP2002351664A (ja) 2002-12-06
JP4067784B2 JP4067784B2 (ja) 2008-03-26

Family

ID=19002162

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001158434A Expired - Fee Related JP4067784B2 (ja) 2001-05-28 2001-05-28 ルールベースを配信するためのプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4067784B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011029889A (ja) * 2009-07-24 2011-02-10 Ricoh Co Ltd 情報処理装置、ワークフローシステム、ワークフロー管理方法、プログラムおよび記録媒体
JP2016058050A (ja) * 2014-09-12 2016-04-21 国立大学法人電気通信大学 学習分類子システム、学習分類子生成方法及びプログラム

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011029889A (ja) * 2009-07-24 2011-02-10 Ricoh Co Ltd 情報処理装置、ワークフローシステム、ワークフロー管理方法、プログラムおよび記録媒体
JP2016058050A (ja) * 2014-09-12 2016-04-21 国立大学法人電気通信大学 学習分類子システム、学習分類子生成方法及びプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP4067784B2 (ja) 2008-03-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5835911A (en) Software distribution and maintenance system and method
JP4986418B2 (ja) プロジェクトデータのキャッシュおよび同期をとる方法およびシステム
US7827199B2 (en) Centralized configuration data management for distributed clients
US7949999B1 (en) Providing support for multiple interface access to software services
CN101090356B (zh) 使能对远程存储装置的访问的方法和系统
US7418489B2 (en) Method and apparatus for applying policies
US6799314B2 (en) Work flow management method and work flow management system of controlling a work flow
US20070192769A1 (en) Program, method, and apparatus for managing applications
US20080091738A1 (en) Standard operating procedure automation in database administration
JPS63239552A (ja) データ処理を複数の制御位置にわたって分散させるための装置
JP2005523491A (ja) 統合された資産管理の方法およびシステム
JP2009508190A (ja) 顧客関係管理システム及び方法
JP2005267233A (ja) バックアップシステム及び方法並びにプログラム
CN101196896A (zh) 文档提供系统和方法
US20070294672A1 (en) Support apparatus, program, information processing system and suport method
JP2019159556A (ja) Rpa保守支援装置及びrpa保守支援プログラム
US20230177213A1 (en) Integrated personal data retrieval across multiple applications
US8635590B1 (en) Adaptively shrinking software
US8024800B2 (en) File attachment processing method and system
GB2461774A (en) Data approval system
JP4067784B2 (ja) ルールベースを配信するためのプログラム
CN115098574A (zh) 多数据源的数据转存方法、系统、终端设备及存储介质
CN101086703A (zh) 用于为计算机程序管理缺省值的系统和方法
JP4197930B2 (ja) 返答取得支援プログラムおよび返答取得支援方法
JPH09274596A (ja) 分散処理システムにおける稼働情報自動取得通知方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040423

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060912

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061109

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070911

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071112

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080108

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080109

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110118

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110118

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120118

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130118

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130118

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140118

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees