JP2002351423A - カラー画像表示装置およびその方法 - Google Patents
カラー画像表示装置およびその方法Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 分割表示型のＴＦＴ液晶表示装置において、
ＦＳＣＤ方式特有の色われ妨害を低減するカラー画像表
示装置を提供すること。 【解決手段】 本発明のカラー画像表示装置１０は、フ
ィールド毎に３原色を順次表示し、画面を縦方向に複数
の画面エリアNo.1〜No.Ｎに分割し、表示データの書き
込み走査を上端の画面エリアNo.1から下端の画面エリア
No.Ｎへ連続的に行い、ある原色データの書き込み走査
が下端の画面エリアNo.Ｎで終了する前に上端の画面エ
リアNo.1での原色データの表示を終了し、原色データの
書き込み走査終了後ただちに次の原色データの書き込み
を開始することとした。
ＦＳＣＤ方式特有の色われ妨害を低減するカラー画像表
示装置を提供すること。 【解決手段】 本発明のカラー画像表示装置１０は、フ
ィールド毎に３原色を順次表示し、画面を縦方向に複数
の画面エリアNo.1〜No.Ｎに分割し、表示データの書き
込み走査を上端の画面エリアNo.1から下端の画面エリア
No.Ｎへ連続的に行い、ある原色データの書き込み走査
が下端の画面エリアNo.Ｎで終了する前に上端の画面エ
リアNo.1での原色データの表示を終了し、原色データの
書き込み走査終了後ただちに次の原色データの書き込み
を開始することとした。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、フィールド毎に１
つの表示セルに３原色を順次表示することによってカラ
ー画像を表示する液晶などを用いた透過型または反射型
のカラー画像表示装置およびその方法に関する。
つの表示セルに３原色を順次表示することによってカラ
ー画像を表示する液晶などを用いた透過型または反射型
のカラー画像表示装置およびその方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】カラー画像表示装置として代表的なもの
にシャドウマスク型ＣＲＴ表示装置やカラーフィルタ式
ＴＦＴ液晶表示装置があるが、これらはいずれも１画素
を３つの表示ドットまたはセルに分割し、それらを３原
色に塗り分ける空間分割型のカラー表示方式を用いてい
る。
にシャドウマスク型ＣＲＴ表示装置やカラーフィルタ式
ＴＦＴ液晶表示装置があるが、これらはいずれも１画素
を３つの表示ドットまたはセルに分割し、それらを３原
色に塗り分ける空間分割型のカラー表示方式を用いてい
る。
【０００３】これらに対し、最近、フィールド毎に１つ
の表示セルに３原色を順次表示することによってカラー
画像を表示するフィールド色順次式表示方式（以下、Ｆ
ＳＣＤ（Ｆｉｅｌｄ−ｓｅｑｕｅｎｔｉａｌＣｏｌｏｒ
Ｄｉｓｐlaｙの略）方式）が、一部の投射型表示装置や
直視型液晶表示装置のカラー化方式として注目され、開
発が進められている。ＦＳＣＤ方式の特長は、空間分割
型のように１画素を３セルに分割する必要がなく、１画
素＝１セルであるため、ディスプレイの高精細化に有利
であり、また、同一の精細度であれば低コスト化にも有
利である。
の表示セルに３原色を順次表示することによってカラー
画像を表示するフィールド色順次式表示方式（以下、Ｆ
ＳＣＤ（Ｆｉｅｌｄ−ｓｅｑｕｅｎｔｉａｌＣｏｌｏｒ
Ｄｉｓｐlaｙの略）方式）が、一部の投射型表示装置や
直視型液晶表示装置のカラー化方式として注目され、開
発が進められている。ＦＳＣＤ方式の特長は、空間分割
型のように１画素を３セルに分割する必要がなく、１画
素＝１セルであるため、ディスプレイの高精細化に有利
であり、また、同一の精細度であれば低コスト化にも有
利である。
【０００４】しかし、例えばＦＳＣＤ方式を直視型のＴ
ＦＴ液晶表示装置で実現する場合、ＴＦＴの駆動時間、
液晶の応答時間、表示時間（バックライトの点灯期間）
には一定の時間を要するため、表示する画像信号の１フ
ィールドの時間内に３原色順次表示を完結させることは
容易ではない。これを解決するため、以下の文献
［１］、［２］では、画面を縦方向にＮ分割して表示し
ている。
ＦＴ液晶表示装置で実現する場合、ＴＦＴの駆動時間、
液晶の応答時間、表示時間（バックライトの点灯期間）
には一定の時間を要するため、表示する画像信号の１フ
ィールドの時間内に３原色順次表示を完結させることは
容易ではない。これを解決するため、以下の文献
［１］、［２］では、画面を縦方向にＮ分割して表示し
ている。
【０００５】［１］Ｎ．Ｋｏｍａ，Ｔ．Ｍｉｙａｓｈｉ
ｔａ，Ｔ．Ｕｃｈｉｄａ，Ｎ．Ｍｉｔａｎｉ，ＳＩＤ’
００ＤＩＧＥＳＴ，Ｐ−２８，ｐｐ．６３２−６３５
（Ｍａｙ，２０００） ［２］Ｎ．Ｋｏｍａ，Ｔ．Ｍｉｙａｓｈｉｔａ，Ｔ．Ｕ
ｃｈｉｄａ，Ｎ．Ｍｉｔａｎｉ，ＡＭ−ＬＣＤ０００，
Ｓ−ＬＣ−３，ｐｐ．６５−６８（Ｊｕｌｙ，２００
０） また、ＦＳＣＤ方式は前記のような特長をもつが、３原
色を時分割で表示しているため、表示されている画像に
特有の色われ（ｃｏｌｏｒ ｂｒｅａｋｕｐ）妨害を生
じるという欠点がある。これは、例えば、本来白いはず
の画像のエッジ部分に複数の鮮やかな色が観視される現
象であり、著しい画質妨害となって表示画質を大きく劣
化させる。色われは、観視者の視点の動きや表示画像の
内容によって見え方が異なり、静止画においても観視者
がまばたきをした瞬間などに観視される。しかし、特に
明瞭に観視されるのは動画を表示した際であり、この場
合、色われが定常的に観視されるため、画質に対する影
響も大きい。従ってＦＳＣＤ方式をテレビ用などの動画
表示用として用いる場合は、色われ妨害の改善が不可欠
である。
ｔａ，Ｔ．Ｕｃｈｉｄａ，Ｎ．Ｍｉｔａｎｉ，ＳＩＤ’
００ＤＩＧＥＳＴ，Ｐ−２８，ｐｐ．６３２−６３５
（Ｍａｙ，２０００） ［２］Ｎ．Ｋｏｍａ，Ｔ．Ｍｉｙａｓｈｉｔａ，Ｔ．Ｕ
ｃｈｉｄａ，Ｎ．Ｍｉｔａｎｉ，ＡＭ−ＬＣＤ０００，
Ｓ−ＬＣ−３，ｐｐ．６５−６８（Ｊｕｌｙ，２００
０） また、ＦＳＣＤ方式は前記のような特長をもつが、３原
色を時分割で表示しているため、表示されている画像に
特有の色われ（ｃｏｌｏｒ ｂｒｅａｋｕｐ）妨害を生
じるという欠点がある。これは、例えば、本来白いはず
の画像のエッジ部分に複数の鮮やかな色が観視される現
象であり、著しい画質妨害となって表示画質を大きく劣
化させる。色われは、観視者の視点の動きや表示画像の
内容によって見え方が異なり、静止画においても観視者
がまばたきをした瞬間などに観視される。しかし、特に
明瞭に観視されるのは動画を表示した際であり、この場
合、色われが定常的に観視されるため、画質に対する影
響も大きい。従ってＦＳＣＤ方式をテレビ用などの動画
表示用として用いる場合は、色われ妨害の改善が不可欠
である。
【０００６】有効な改善方法として、以下、［３］に示
す本願人出願の出願明細書や、［４］に示す文献があ
る。
す本願人出願の出願明細書や、［４］に示す文献があ
る。
【０００７】［３］特願２０００ー３４５６８８「カラ
ー画像表示方法および装置」、２０００年１１月１３日
出願 ［４］Ｔ．Ｋｕｒｉｔａ，Ｔ．Ｋｏｎｄｏ，ＩＤＷ’０
０，ＬＣＴ４ー１，ｐｐ．６９ー７２（Ｎｏｖ．２００
０） これらは、画像の３原色成分の表示期間を、表示する画
像信号の１フィールド内の一定期間内に集中して表示す
ることにより、色われ妨害を低減している。しかし、こ
の方法には、前記文献［１］、［２］のような分割表示
型のＴＦＴ液晶表示装置に適用させる具体的な方法は示
されていない。
ー画像表示方法および装置」、２０００年１１月１３日
出願 ［４］Ｔ．Ｋｕｒｉｔａ，Ｔ．Ｋｏｎｄｏ，ＩＤＷ’０
０，ＬＣＴ４ー１，ｐｐ．６９ー７２（Ｎｏｖ．２００
０） これらは、画像の３原色成分の表示期間を、表示する画
像信号の１フィールド内の一定期間内に集中して表示す
ることにより、色われ妨害を低減している。しかし、こ
の方法には、前記文献［１］、［２］のような分割表示
型のＴＦＴ液晶表示装置に適用させる具体的な方法は示
されていない。
【０００８】以下、上記状況を詳細に説明する。
【０００９】図４は、ＦＳＣＤ方式の従来の表示シーケ
ンスの例を示す。
ンスの例を示す。
【００１０】図４の横軸は時間ｔであり、縦方向は表示
されている３原色成分の赤Ｒ、緑Ｇ、青Ｂを模式的に示
したものである。表示する画像信号のフィールド周波数
をｆｖとすると、１フィールドの時間幅は１／ｆｖであ
る。３原色成分の表示はそれぞれ極めて短い時間だけパ
ルス状に行われ、各パルスは１フィールド内に等間隔に
配置されている。ここで、ある原色成分の表示開始から
次の原色成分の表示開始までの時間をカラーフィールド
と呼び、カラーフィールドの時間幅ＴCは１フィールド
の１／３、すなわち１／３ｆｖである。
されている３原色成分の赤Ｒ、緑Ｇ、青Ｂを模式的に示
したものである。表示する画像信号のフィールド周波数
をｆｖとすると、１フィールドの時間幅は１／ｆｖであ
る。３原色成分の表示はそれぞれ極めて短い時間だけパ
ルス状に行われ、各パルスは１フィールド内に等間隔に
配置されている。ここで、ある原色成分の表示開始から
次の原色成分の表示開始までの時間をカラーフィールド
と呼び、カラーフィールドの時間幅ＴCは１フィールド
の１／３、すなわち１／３ｆｖである。
【００１１】例えば一般のテレビ信号におけるｆｖ＝６
０Ｈｚに対しては、カラーフィールドの時間幅ＴC＝１
／１８０秒である。このような表示シーケンスで動画を
表示すると、色われ妨害が大きな画質劣化として観視さ
れる。
０Ｈｚに対しては、カラーフィールドの時間幅ＴC＝１
／１８０秒である。このような表示シーケンスで動画を
表示すると、色われ妨害が大きな画質劣化として観視さ
れる。
【００１２】図５は、１例として、白い矩形のウィンド
ウ画像が画面の左から右方向に等速移動している場合の
色われ妨害の見え方を示している。すなわち、ウィンド
ウの進行方向に対して前後方向となる左右のエッジ部分
に鮮やかな色が観視される。これは元の画像（この場
合、白ウィンドウ）にない偽の色であり、一般画像では
著しい画質劣化として感じられる。例えば、動く人の顔
に赤や青のエッジがつく、などの状況になる。このと
き、偽の色すなわち色われを生じる画面上での幅が大き
いほど画質劣化も大きく感じられる。画像の動きが速い
ほど、また、前記のカラーフィールドの時間幅ＴC（図
４参照）が大きいほどこの幅も大きくなる。
ウ画像が画面の左から右方向に等速移動している場合の
色われ妨害の見え方を示している。すなわち、ウィンド
ウの進行方向に対して前後方向となる左右のエッジ部分
に鮮やかな色が観視される。これは元の画像（この場
合、白ウィンドウ）にない偽の色であり、一般画像では
著しい画質劣化として感じられる。例えば、動く人の顔
に赤や青のエッジがつく、などの状況になる。このと
き、偽の色すなわち色われを生じる画面上での幅が大き
いほど画質劣化も大きく感じられる。画像の動きが速い
ほど、また、前記のカラーフィールドの時間幅ＴC（図
４参照）が大きいほどこの幅も大きくなる。
【００１３】色われを生じる原因や原理的な改善法は文
献［３］、［４」に示されており、その一例を図６に示
す。
献［３］、［４」に示されており、その一例を図６に示
す。
【００１４】図６に示すように、この表示シーケンスで
は、３原色成分の赤Ｒ、緑Ｇ、青Ｂの表示期間を入力画
像信号の１フィールド内の一定期間内に集中させている
ためカラーフィールドの時間幅ＴCが短くなっており、
画質を改善することができる。
は、３原色成分の赤Ｒ、緑Ｇ、青Ｂの表示期間を入力画
像信号の１フィールド内の一定期間内に集中させている
ためカラーフィールドの時間幅ＴCが短くなっており、
画質を改善することができる。
【００１５】一方、ＦＳＣＤ方式を直視型のＴＦＴ液晶
表示装置で実現する場合、ＴＦＴの駆動時間、液晶の応
答時間、表示時間（バックライトの点灯期間）は一定の
時間を要するため、表示する画像信号の１フィールドの
時間内に３原色順次表示を完結させることは容易ではな
い。文献［１］、［２］の例では、図７に示すように表
示するＴＦＴ液晶表示デバイス１３の画面を縦方向にＮ
個の画面エリアNo.１から画面エリアNo.Ｎに分割して表
示している。この表示シーケンスを図８に示す。図８に
示す表示シーケンスは文献［２］に類似した図が示され
ている。
表示装置で実現する場合、ＴＦＴの駆動時間、液晶の応
答時間、表示時間（バックライトの点灯期間）は一定の
時間を要するため、表示する画像信号の１フィールドの
時間内に３原色順次表示を完結させることは容易ではな
い。文献［１］、［２］の例では、図７に示すように表
示するＴＦＴ液晶表示デバイス１３の画面を縦方向にＮ
個の画面エリアNo.１から画面エリアNo.Ｎに分割して表
示している。この表示シーケンスを図８に示す。図８に
示す表示シーケンスは文献［２］に類似した図が示され
ている。
【００１６】図８において、表示データのＴＦＴへの書
き込み走査（スキャン）は線順次に画面エリアNo.１か
ら画面エリアNo.Ｎまで連続的に行わる。ここで画面エ
リアNo.１から画面エリアNo.Ｎまでのスキャンに要する
時間をＴTFTとし、画面はＮ個のエリアに等分割されて
いるとすると、各画面エリアNo.１〜No.Ｎでスキャンに
要する時間はＴTFT／Ｎである。
き込み走査（スキャン）は線順次に画面エリアNo.１か
ら画面エリアNo.Ｎまで連続的に行わる。ここで画面エ
リアNo.１から画面エリアNo.Ｎまでのスキャンに要する
時間をＴTFTとし、画面はＮ個のエリアに等分割されて
いるとすると、各画面エリアNo.１〜No.Ｎでスキャンに
要する時間はＴTFT／Ｎである。
【００１７】スキャンの後、画素ごとに液晶の透過率は
書き込まれたデータに応じて変化する。この応答時間を
ＴLCとする。実際の表示は、スキャンから応答時間ＴLC
だけ経過した後、バックライト（図示せず）を各画面エ
リアNo.１〜No.Ｎごとに分割して発光させることにより
行われる。例えば、ある画面エリアの赤Ｒの表示は、そ
の画面エリアの赤Ｒのバックライトの発光により行わ
れ、バックライトの発光時間はＴBLとする。実際にはあ
るエリアの発光は隣接するエリアに多少漏れるため、発
光終了後ただちに次の色データのスキャンは行わず、予
め定めた一定の時間ＴDだけ経過してから行う。図８に
おけるカラーフィールドの時間幅ＴCは図４と同様に約
１／３ｆｖである。
書き込まれたデータに応じて変化する。この応答時間を
ＴLCとする。実際の表示は、スキャンから応答時間ＴLC
だけ経過した後、バックライト（図示せず）を各画面エ
リアNo.１〜No.Ｎごとに分割して発光させることにより
行われる。例えば、ある画面エリアの赤Ｒの表示は、そ
の画面エリアの赤Ｒのバックライトの発光により行わ
れ、バックライトの発光時間はＴBLとする。実際にはあ
るエリアの発光は隣接するエリアに多少漏れるため、発
光終了後ただちに次の色データのスキャンは行わず、予
め定めた一定の時間ＴDだけ経過してから行う。図８に
おけるカラーフィールドの時間幅ＴCは図４と同様に約
１／３ｆｖである。
【００１８】従って、文献［１］、［２］の例では、Ｆ
ＳＣＤ方式を用いたＴＦＴ液晶表示装置でカラー画像の
表示を行うことはできるが、色われ妨害が図４と同程度
に生じ画質は劣化したものとなっている。
ＳＣＤ方式を用いたＴＦＴ液晶表示装置でカラー画像の
表示を行うことはできるが、色われ妨害が図４と同程度
に生じ画質は劣化したものとなっている。
【００１９】以上、ＦＳＣＤ方式を用いたＴＦＴ液晶表
示装置は、分割表示型にすることにより１フィールドの
時間内に３原色を順次表示することはできるが、色われ
妨害を低減する具体的な技術が示されているものはな
く、ＦＳＣＤ方式を用いるＴＦＴ液晶表示装置において
色われ妨害を低減することが強く望まれている。
示装置は、分割表示型にすることにより１フィールドの
時間内に３原色を順次表示することはできるが、色われ
妨害を低減する具体的な技術が示されているものはな
く、ＦＳＣＤ方式を用いるＴＦＴ液晶表示装置において
色われ妨害を低減することが強く望まれている。
【００２０】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
従来の問題を解決するためになされたもので、分割表示
型のＴＦＴ液晶表示装置において、ＦＳＣＤ方式特有の
色われ妨害を低減するカラー画像表示装置およびその方
法を提供するものである。
従来の問題を解決するためになされたもので、分割表示
型のＴＦＴ液晶表示装置において、ＦＳＣＤ方式特有の
色われ妨害を低減するカラー画像表示装置およびその方
法を提供するものである。
【００２１】
【課題を解決するための手段】本発明のカラー画像表示
装置は、フィールド毎に３原色を順次表示するカラー画
像表示装置において、画面を縦方向に複数の画面エリア
に分割し、表示データの書き込み走査を上端の前記画面
エリアから下端の前記画面エリアへ連続的に行い、ある
原色データの書き込み走査が前記下端の画面エリアで終
了する前に前記上端の画面エリアでの前記原色データの
表示を終了し、前記原色データの書き込み走査終了後た
だちに次の原色データの書き込みを開始することとし
た。
装置は、フィールド毎に３原色を順次表示するカラー画
像表示装置において、画面を縦方向に複数の画面エリア
に分割し、表示データの書き込み走査を上端の前記画面
エリアから下端の前記画面エリアへ連続的に行い、ある
原色データの書き込み走査が前記下端の画面エリアで終
了する前に前記上端の画面エリアでの前記原色データの
表示を終了し、前記原色データの書き込み走査終了後た
だちに次の原色データの書き込みを開始することとし
た。
【００２２】また、本発明のカラー画像表示装置は、前
記下端の画面エリアでの原色データの表示と、前記上端
の画面エリアでの次の原色データの表示を同時に行う時
間帯を設けることとした。
記下端の画面エリアでの原色データの表示と、前記上端
の画面エリアでの次の原色データの表示を同時に行う時
間帯を設けることとした。
【００２３】また、本発明のカラー画像表示方法は、フ
ィールド毎に３原色を順次表示するカラー画像表示方法
において、画面を縦方向に複数の画面エリアに分割し、
表示データの書き込み走査を上端の前記画面エリアから
下端の前記画面エリアへ連続的に行い、ある原色データ
の書き込み走査が前記下端の画面エリアで終了する前に
前記上端の画面エリアでの前記原色データの表示を終了
し、前記原色データの書き込み走査終了後ただちに次の
原色データの書き込みを開始することとした。
ィールド毎に３原色を順次表示するカラー画像表示方法
において、画面を縦方向に複数の画面エリアに分割し、
表示データの書き込み走査を上端の前記画面エリアから
下端の前記画面エリアへ連続的に行い、ある原色データ
の書き込み走査が前記下端の画面エリアで終了する前に
前記上端の画面エリアでの前記原色データの表示を終了
し、前記原色データの書き込み走査終了後ただちに次の
原色データの書き込みを開始することとした。
【００２４】さらに、本発明のカラー画像表示方法は、
前記下端の画面エリアでの原色データの表示と、前記上
端の画面エリアでの次の原色データの表示を同時に行う
時間帯を有することとした。
前記下端の画面エリアでの原色データの表示と、前記上
端の画面エリアでの次の原色データの表示を同時に行う
時間帯を有することとした。
【００２５】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につい
て、図面を用いて説明する。
て、図面を用いて説明する。
【００２６】図１は、本発明の第１実施形態のＦＳＣＤ
方式を用いるＴＦＴ液晶表示装置における表示シーケン
スを示す。
方式を用いるＴＦＴ液晶表示装置における表示シーケン
スを示す。
【００２７】図１は、このＴＦＴ液晶表示装置（図３参
照）で表示する画面の上下軸ｙ（図の縦方向）と時間軸
ｔ（図の横方向）の２次元で表示シーケンスを描いてい
る。図１に示すように、ＴＦＴ液晶表示装置のスキャン
は１ライン毎に連続的に行われ、スキャンタイミングは
太い斜め線で、液晶の応答に要する時間は平行四辺形状
に描かれる。分割数Ｎ、スキャンに要する時間ＴTFT、
応答時間ＴLC、発光時間ＴBL、予め定めた一定時間ＴD
は図８と同様であり、この例では分割数はＮ＝４であ
り、上端の画面エリアNo.１から下端の画面エリアNo.４
まで４個のエリアが形成されている。また各時間
ＴTFT、ＴLC、ＴBL、ＴDは、（１）式を満足するように
設定する。
照）で表示する画面の上下軸ｙ（図の縦方向）と時間軸
ｔ（図の横方向）の２次元で表示シーケンスを描いてい
る。図１に示すように、ＴＦＴ液晶表示装置のスキャン
は１ライン毎に連続的に行われ、スキャンタイミングは
太い斜め線で、液晶の応答に要する時間は平行四辺形状
に描かれる。分割数Ｎ、スキャンに要する時間ＴTFT、
応答時間ＴLC、発光時間ＴBL、予め定めた一定時間ＴD
は図８と同様であり、この例では分割数はＮ＝４であ
り、上端の画面エリアNo.１から下端の画面エリアNo.４
まで４個のエリアが形成されている。また各時間
ＴTFT、ＴLC、ＴBL、ＴDは、（１）式を満足するように
設定する。
【００２８】 ＴTFT≧ＴTFT／Ｎ＋ＴLC＋ＴBL＋ＴD （１）式 この設定により、図１から明らかなように、赤Ｒのスキ
ャンを終了する前に上端の画面エリアNo.１での赤Ｒの
表示は終了し、赤Ｒのスキャンを終了すると直ちに緑Ｇ
のスキャンを開始し、緑Ｇのスキャンを終了すると直ち
に青Ｂのスキャンを開始する。その結果、カラーフィー
ルドの時間幅ＴCは、ＴC＝ＴTFTとなり、従来に比べ短
くすることができ、これにより色われ妨害を改善するこ
とができる。
ャンを終了する前に上端の画面エリアNo.１での赤Ｒの
表示は終了し、赤Ｒのスキャンを終了すると直ちに緑Ｇ
のスキャンを開始し、緑Ｇのスキャンを終了すると直ち
に青Ｂのスキャンを開始する。その結果、カラーフィー
ルドの時間幅ＴCは、ＴC＝ＴTFTとなり、従来に比べ短
くすることができ、これにより色われ妨害を改善するこ
とができる。
【００２９】例えば、Ｎ＝４であるから、ＴTFT＝４ｍ
ｓｅｃ、ＴLC＝１．５ｍｓｅｃ、ＴB L＝１ｍｓｅｃ、Ｔ
D＝０．５ｍｓｅｃとすれば（１）式を満足する。この
場合、ＴC＝４ｍｓｅｃとなり、画像が中程度の速度で
動いても、充分許容限の画質を実現することができる。
ｓｅｃ、ＴLC＝１．５ｍｓｅｃ、ＴB L＝１ｍｓｅｃ、Ｔ
D＝０．５ｍｓｅｃとすれば（１）式を満足する。この
場合、ＴC＝４ｍｓｅｃとなり、画像が中程度の速度で
動いても、充分許容限の画質を実現することができる。
【００３０】図２は、本発明の第２実施形態のＦＳＣＤ
方式を用いるＴＦＴ液晶表示装置における表示シーケン
スを示す。
方式を用いるＴＦＴ液晶表示装置における表示シーケン
スを示す。
【００３１】この例では分割数はＮ＝６であり、ＴTFT
＝３ｍｓｅｃ、ＴLC＝１ｍｓｅｃ、ＴBL＝１ｍｓｅｃ、
ＴD＝０．５ｍｓｅｃとすれば（１）式を満足する。こ
の場合、ＴC＝３ｍｓｅｃとなり、画像が中程度の速度
で動く場合は５段階評価で４程度、画像が高速に動いて
も充分許容限の画質を実現することができる。
＝３ｍｓｅｃ、ＴLC＝１ｍｓｅｃ、ＴBL＝１ｍｓｅｃ、
ＴD＝０．５ｍｓｅｃとすれば（１）式を満足する。こ
の場合、ＴC＝３ｍｓｅｃとなり、画像が中程度の速度
で動く場合は５段階評価で４程度、画像が高速に動いて
も充分許容限の画質を実現することができる。
【００３２】なお、この例のように、（２）式を満足す
る場合は、下端の画面エリアNo.６での赤Ｒ（緑Ｇ）の
表示と上端に画面エリアNo.１での緑Ｇ（青Ｂ）の表示
を同時に行う時間帯Ｔeを設ける必要がある。
る場合は、下端の画面エリアNo.６での赤Ｒ（緑Ｇ）の
表示と上端に画面エリアNo.１での緑Ｇ（青Ｂ）の表示
を同時に行う時間帯Ｔeを設ける必要がある。
【００３３】ＴTFT／Ｎ≦ＴBL （２）式 図３は、本発明の第１、第２の実施形態のＴＦＴ液晶表
示装置１０の構成図を示す。
示装置１０の構成図を示す。
【００３４】入力する３原色成分の赤Ｒ、緑Ｇ、青Ｂの
３原色画像信号はフィールド色順次変換回路１において
１本のフィールド色順次信号１ａに変換される。フィー
ルド色順次変換回路１は、例えば前記本出願人の出願明
細書［３］に示されている回路で実現できる。フィール
ド色順次信号１ａはデータドライバ２によりＴＦＴ液晶
表示デバイス３の駆動に適した電圧波形に変換され、表
示データ信号２ａとなる。スキャンドライバ４によりＴ
ＦＴ液晶表示デバイス３をスキャンし、表示データ信号
２ａを液晶表示デバイス３に書き込む。Ｎ分割バックラ
イト５の発光が液晶表示デバイス３を透過することによ
り画像が表示される。
３原色画像信号はフィールド色順次変換回路１において
１本のフィールド色順次信号１ａに変換される。フィー
ルド色順次変換回路１は、例えば前記本出願人の出願明
細書［３］に示されている回路で実現できる。フィール
ド色順次信号１ａはデータドライバ２によりＴＦＴ液晶
表示デバイス３の駆動に適した電圧波形に変換され、表
示データ信号２ａとなる。スキャンドライバ４によりＴ
ＦＴ液晶表示デバイス３をスキャンし、表示データ信号
２ａを液晶表示デバイス３に書き込む。Ｎ分割バックラ
イト５の発光が液晶表示デバイス３を透過することによ
り画像が表示される。
【００３５】Ｎ分割バックライト５は、発光のオンオフ
と発光色の赤Ｒ、緑Ｇ、青Ｂを、画面を縦方向にＮ分割
したエリアごとに任意に制御することができる。フィー
ルド色順次変換回路１における表示色の選択、およびス
キャンドライバ４、Ｎ分割バックライト５の動作を表示
色選択制御回路６で同期して制御することにより、図１
と図２に示したシーケンスの表示を実現することができ
る。
と発光色の赤Ｒ、緑Ｇ、青Ｂを、画面を縦方向にＮ分割
したエリアごとに任意に制御することができる。フィー
ルド色順次変換回路１における表示色の選択、およびス
キャンドライバ４、Ｎ分割バックライト５の動作を表示
色選択制御回路６で同期して制御することにより、図１
と図２に示したシーケンスの表示を実現することができ
る。
【００３６】なお、以上の実施形態ではＦＳＣＤ方式を
用いるＴＦＴ液晶表示装置について説明したが、これに
限定することなくＦＳＣＤ方式を用いる他のカラー画像
表示装置全般について本発明を適用することができる。
用いるＴＦＴ液晶表示装置について説明したが、これに
限定することなくＦＳＣＤ方式を用いる他のカラー画像
表示装置全般について本発明を適用することができる。
【００３７】また、ＴＦＴ液晶表示装置は透過型でも反
射型でも使用することができる。
射型でも使用することができる。
【００３８】さらに、以上の実施形態ではＴＦＴ液晶表
示装置について述べたが、これを実現する方法とし、プ
ログラム制御を行うようにすることもできる。
示装置について述べたが、これを実現する方法とし、プ
ログラム制御を行うようにすることもできる。
【００３９】
【発明の効果】本発明のカラー画像表示装置は、フィー
ルド毎に３原色を順次表示するカラー画像表示装置にお
いて、画面を縦方向に複数の画面エリアに分割し、表示
データの書き込み走査を上端の前記画面エリアから下端
の前記画面エリアへ連続的に行い、ある原色データの書
き込み走査が前記下端の画面エリアで終了する前に前記
上端の画面エリアでの前記原色データの表示を終了し、
前記原色データの書き込み走査終了後ただちに次の原色
データの書き込みを開始することとしたため、色われ妨
害、特に動画表示における色われ妨害を分割表示型のＴ
ＦＴ液晶表示装置などにおいて低減させることができ、
さらに、高精細化と低コスト化に有利なＦＳＣＤの実用
・普及にも寄与することができる。
ルド毎に３原色を順次表示するカラー画像表示装置にお
いて、画面を縦方向に複数の画面エリアに分割し、表示
データの書き込み走査を上端の前記画面エリアから下端
の前記画面エリアへ連続的に行い、ある原色データの書
き込み走査が前記下端の画面エリアで終了する前に前記
上端の画面エリアでの前記原色データの表示を終了し、
前記原色データの書き込み走査終了後ただちに次の原色
データの書き込みを開始することとしたため、色われ妨
害、特に動画表示における色われ妨害を分割表示型のＴ
ＦＴ液晶表示装置などにおいて低減させることができ、
さらに、高精細化と低コスト化に有利なＦＳＣＤの実用
・普及にも寄与することができる。
【００４０】また、本発明のカラー画像表示装置は、前
記下端の画面エリアでの原色データの表示と、前記上端
の画面エリアでの次の原色データの表示を同時に行う時
間帯を設けることとしたため、特に動画表示における色
われ妨害を分割表示型のＴＦＴ液晶表示装置などにおい
てより確実に低減させることができる。
記下端の画面エリアでの原色データの表示と、前記上端
の画面エリアでの次の原色データの表示を同時に行う時
間帯を設けることとしたため、特に動画表示における色
われ妨害を分割表示型のＴＦＴ液晶表示装置などにおい
てより確実に低減させることができる。
【００４１】また、本発明のカラー画像表示方法は、フ
ィールド毎に３原色を順次表示するカラー画像表示方法
において、画面を縦方向に複数の画面エリアに分割し、
表示データの書き込み走査を上端の前記画面エリアから
下端の前記画面エリアへ連続的に行い、ある原色データ
の書き込み走査が前記下端の画面エリアで終了する前に
前記上端の画面エリアでの前記原色データの表示を終了
し、前記原色データの書き込み走査終了後ただちに次の
原色データの書き込みを開始することとしたため、色わ
れ妨害、特に動画表示における色われ妨害を分割表示型
のＴＦＴ液晶表示装置などにおいて低減させることがで
き、さらに、高精細化と低コスト化に有利なＦＳＣＤの
実用・普及にも寄与することができる。
ィールド毎に３原色を順次表示するカラー画像表示方法
において、画面を縦方向に複数の画面エリアに分割し、
表示データの書き込み走査を上端の前記画面エリアから
下端の前記画面エリアへ連続的に行い、ある原色データ
の書き込み走査が前記下端の画面エリアで終了する前に
前記上端の画面エリアでの前記原色データの表示を終了
し、前記原色データの書き込み走査終了後ただちに次の
原色データの書き込みを開始することとしたため、色わ
れ妨害、特に動画表示における色われ妨害を分割表示型
のＴＦＴ液晶表示装置などにおいて低減させることがで
き、さらに、高精細化と低コスト化に有利なＦＳＣＤの
実用・普及にも寄与することができる。
【００４２】さらに、本発明のカラー画像表示方法は、
前記下端の画面エリアでの原色データの表示と、前記上
端の画面エリアでの次の原色データの表示を同時に行う
時間帯を有することとしたため、色われ妨害、特に動画
表示における色われ妨害を分割表示型のＴＦＴ液晶表示
装置などにおいてより確実に低減させることができる。
前記下端の画面エリアでの原色データの表示と、前記上
端の画面エリアでの次の原色データの表示を同時に行う
時間帯を有することとしたため、色われ妨害、特に動画
表示における色われ妨害を分割表示型のＴＦＴ液晶表示
装置などにおいてより確実に低減させることができる。
【図１】本発明の第１実施形態のＦＳＣＤ方式を用いる
ＴＦＴ液晶表示装置における表示シーケンスを示す図
ＴＦＴ液晶表示装置における表示シーケンスを示す図
【図２】本発明の第２実施形態のＦＳＣＤ方式を用いる
ＴＦＴ液晶表示装置における表示シーケンスを示す図
ＴＦＴ液晶表示装置における表示シーケンスを示す図
【図３】本発明の第１、第２の実施形態のＴＦＴ液晶表
示装置の構成図
示装置の構成図
【図４】ＦＳＣＤ方式の従来の表示シーケンスの例を示
す図
す図
【図５】色われ妨害の例を示す図
【図６】従来の表示シーケンスの第２の例を示す図
【図７】従来のＴＦＴ液晶表示デバイスにおける分割表
示の例を示す図
示の例を示す図
【図８】従来の分割表示シーケンスの例を示す図
１ フィールド色順次変換回路 １ａ フィールド色順次信号 ２ データドライバ ２ａ 表示データ信号 ３ ＴＦＴ液晶表示デバイス ４ スキャンドライバ ５ Ｎ分割バックライト ６ 表示色選択制御回路 １０ ＴＦＴ液晶表示装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｇ０９Ｇ 3/34 Ｇ０９Ｇ 3/34 Ｊ Ｈ０４Ｎ 9/12 Ｈ０４Ｎ 9/12 Ａ Ｆターム(参考） 2H093 NA61 NA64 ND17 5C006 AA01 AA22 AF44 AF71 BB16 BC03 BC12 EA01 FA21 FA56 5C060 AA07 BA03 BA04 BB13 BC05 BD03 BE05 BE10 DB13 HB23 JA00 5C080 AA10 BB05 CC03 DD03 EE19 EE30 FF11 JJ02 JJ04 JJ05
Claims (4)
- 【請求項１】フィールド毎に３原色を順次表示するカラ
ー画像表示装置において、画面を縦方向に複数の画面エ
リアに分割し、表示データの書き込み走査を上端の前記
画面エリアから下端の前記画面エリアへ連続的に行い、
ある原色データの書き込み走査が前記下端の画面エリア
で終了する前に前記上端の画面エリアでの前記原色デー
タの表示を終了し、前記原色データの書き込み走査終了
後ただちに次の原色データの書き込みを開始することを
特徴とするカラー画像表示装置。 - 【請求項２】前記下端の画面エリアでの原色データの表
示と、前記上端の画面エリアでの次の原色データの表示
を同時に行う時間帯を設けることを特徴とする請求項１
に記載のカラー画像表示装置。 - 【請求項３】フィールド毎に３原色を順次表示するカラ
ー画像表示方法において、画面を縦方向に複数の画面エ
リアに分割し、表示データの書き込み走査を上端の前記
画面エリアから下端の前記画面エリアへ連続的に行い、
ある原色データの書き込み走査が前記下端の画面エリア
で終了する前に前記上端の画面エリアでの前記原色デー
タの表示を終了し、前記原色データの書き込み走査終了
後ただちに次の原色データの書き込みを開始することを
特徴とするカラー画像表示方法。 - 【請求項４】前記下端の画面エリアでの原色データの表
示と、前記上端の画面エリアでの次の原色データの表示
を同時に行う時間帯を有することを特徴とする請求項３
に記載のカラー画像表示方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001160675A JP2002351423A (ja) | 2001-05-29 | 2001-05-29 | カラー画像表示装置およびその方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001160675A JP2002351423A (ja) | 2001-05-29 | 2001-05-29 | カラー画像表示装置およびその方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002351423A true JP2002351423A (ja) | 2002-12-06 |
Family
ID=19004050
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001160675A Pending JP2002351423A (ja) | 2001-05-29 | 2001-05-29 | カラー画像表示装置およびその方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2002351423A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007206698A (ja) * | 2006-02-02 | 2007-08-16 | Samsung Electronics Co Ltd | フィールドシーケンシャル映像表示装置、及びその駆動方法 |
| WO2015029461A1 (ja) * | 2013-08-28 | 2015-03-05 | シャープ株式会社 | 表示装置およびその駆動方法 |
-
2001
- 2001-05-29 JP JP2001160675A patent/JP2002351423A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007206698A (ja) * | 2006-02-02 | 2007-08-16 | Samsung Electronics Co Ltd | フィールドシーケンシャル映像表示装置、及びその駆動方法 |
| US8493417B2 (en) | 2006-02-02 | 2013-07-23 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Field sequential image display apparatus and method of driving the same |
| WO2015029461A1 (ja) * | 2013-08-28 | 2015-03-05 | シャープ株式会社 | 表示装置およびその駆動方法 |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20090520 |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090609 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20091117 |