JP2002350999A - 映像表示システム及び映像プログラム - Google Patents

映像表示システム及び映像プログラム

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JP2002350999A
JP2002350999A JP2001155419A JP2001155419A JP2002350999A JP 2002350999 A JP2002350999 A JP 2002350999A JP 2001155419 A JP2001155419 A JP 2001155419A JP 2001155419 A JP2001155419 A JP 2001155419A JP 2002350999 A JP2002350999 A JP 2002350999A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 後方の客席からの鑑賞にも好適な高没入感映
像を表示する。 【解決手段】 複数列に配置された複数の客席1と、各
客席1よりも前方に配置された凹面形状のカーブスクリ
ーン2rと、カーブスクリーン2rに映像を投影するた
めの投影装置とを備えた映像表示システム等を対象とす
る。ここで、カーブスクリーン2rの弧に対する幾何学
的な中心であるスクリーン中心Gからカーブスクリーン
2rまでの距離を示すスクリーン半径Rは、各客席1の
うちの最前列中央の客席(I)とカーブスクリーン2r
との間の距離よりも大きい。これにより、最前列中央の
客席(映像中心I)よりも後方にカーブスクリーン2r
の曲率中心Gが配置されるので、後方の客席でも没入感
が減少しない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、映像表示システム
及び映像プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、映像表示システムの一種として、
鑑賞者に高い没入感を与え得る高没入感映像システムが
知られている。
【0003】この高没入感映像システムは、半径3m〜
10m程度で、水平視野角150°程度の球面や円柱面
の一部からなる凹面形状のスクリーンや、複数の平面ス
クリーンを凹面形状に設けたスクリーン(以下、これら
のスクリーンをカーブスクリーンという)に映像を投影
する構成により、数十名の鑑賞者に映像を鑑賞させる際
に、高い没入感を与えるものである。ここで、高没入感
は、鑑賞者がスクリーンを見込む角度である映像視野角
Γが標準的な視聴位置において従来45°程度であった
単一の平面スクリーンに代えて、90°以上の広い映像
視野角Γが得られるカーブスクリーンを用いることによ
り作成される。なお、「鑑賞」の語は、「視聴」と読み
替えてもよい。
【0004】この種の高没入感映像システムは、マルチ
プロジェクション方式及び広角投影方式がある。
【0005】マルチプロジェクション方式は、VR(Vir
tual Reality: 仮想現実感)技術で一般的に用いられる
方式であり、複数の投影装置の表示領域毎に映像を生成
・出力し、各映像が連続になるように画像処理を行なう
方法や、カーブスクリーン上で各映像を光学的に合成す
る構成により、カーブスクリーンのスクリーン中心角β
と等しい画角の映像を表示するものである。広角投影方
式は、IMAX(登録商標)などの大型フィルム系方式
として知られており、広角レンズによって一度にカーブ
スクリーンのスクリーン中心角βと等しい画角で映像を
撮影し、フィルム上に記録された映像を投影するもので
ある。
【0006】いずれの方式にしても、高没入感映像シス
テムは、高没入感を与えるように、歪みの無い正確な映
像を表示することが求められる。係る観点から、高没入
感映像システムは、図7に一例を示すように、複数列に
配置された複数の客席1と、各客席1よりも前方に配置
された凹面形状のカーブスクリーン2と、客席1の上方
に配置された3台の投影装置3を示す平面図上におい
て、「スクリーン中心G」と「映像中心I」とを一致さ
せるように設計される。なお、スクリーン中心G、映像
中心Iはプロジェクタの光学中心とは無関係であり、従
って、この場合、投影装置3の台数及び配置は任意であ
り、極端な例(リア・プロジェクタ)では、カーブスク
リーン2の裏側から客席1の方向に向けてカーブスクリ
ーン2上に投影する配置も可能である。
【0007】ここで、「スクリーン中心G」とは、スク
リーンの弧に対する幾何学的な中心点(曲率中心Gとも
いう)である。スクリーン中心Gでは、例えば球面の一
部をなすカーブスクリーン(スフェリカル・スクリー
ン)の場合、スクリーン中心Gからスクリーン表面まで
の距離がカーブスクリーンの全域において等しいため、
カーブスクリーンに投影された映像が歪みのない正確な
映像として鑑賞される。但し、鑑賞者がスクリーン中心
Gから前後に離れるほど、図8に示すように、鑑賞され
るカーブスクリーン2の周辺の映像の歪みが顕著にな
る。
【0008】なお、カーブスクリーン2は、円柱面や球
面の一部から構成されることもあるし、複数枚の平面ス
クリーンにより近似して凹面形状として構成されること
もある。
【0009】次に、「映像中心I」について説明する。
VR技術の場合、カーブスクリーン2に投影する映像
は、次の(a)〜(c)に示す手順に従い、映像生成装
置により作成される。 (a)図9に示すように、カーブスクリーン(曲面)2
を複数枚の平面から構成される仮想平面スクリーン(多
角形平面)2xで近似する。ただし、後述するマルチフ
ラットスクリーンの場合は、各々のフラットスクリーン
がそのまま仮想平面スクリーンに対応するため、近似は
不要である。なお、多角形平面とは、ここでは、水平方
向又は垂直方向のいずれか、あるいはその両方に一定の
スクリーン角度をもって連続的に配置したスクリーンを
言う。 (b)現実世界での写真撮影と同様に、図10に示すよ
うに、映像生成装置において仮想空間内に仮想カメラ
(視点)Ixを設定し、その位置、方向および画角の設
定に基づいて、各仮想平面スクリーン2xに映像を投影
する、いわゆる透視投影変換を実行する。なお、透視投
影変換については、例えば文献「安生 健一他 著、コ
ンピュータグラフィックス<技術系CG標準テキストブ
ック>、財団法人 画像情報教育振興協会、p.103
−p.115、1995年」に詳しい。
【0010】(c)図11に示すように、近似された各
仮想平面スクリーン2xに並べて表示される各映像を連
続した映像にするように、フレームバッファなどの画像
処理装置や投影装置(例えば、プロジェクタ)の映像補
正機能により、各映像のつなぎ目部分を補正してカーブ
スクリーン2に投影する。なお、カーブスクリーン2を
用いず、複数枚の平面スクリーンを用いる場合には、投
影変換によって得られた図9に示す映像を補正せずにそ
のまま平面スクリーンに投影すればよい。
【0011】実際のカーブスクリーン2と映像中心Iと
の位置関係は、図12に示すように、複数枚の仮想平面
スクリーン2xと仮想カメラIxとの位置関係に対応す
る。すなわち、実際のカーブスクリーン2は、仮想空間
内の複数枚の仮想平面スクリーン2xに対応し、実際の
映像中心Iは、仮想空間内の仮想カメラIxに対応す
る。なお、映像中心Iは、映像生成装置に設定する視点
(仮想カメラIx)の座標値を変更(操作)すること
で、任意の位置に設定が可能である。
【0012】このようにしてカーブスクリーン2に投影
された映像は、映像生成装置に設定した映像画角αと等
しい画角の映像になる。
【0013】また、この時、映像中心Iからカーブスク
リーン2に投影された映像を鑑賞した場合、映像画角α
と等しい映像視野角Γが得られ、望遠効果や広角効果の
ない正確な映像として鑑賞される。
【0014】一方、図13に示すように、鑑賞者が映像
中心Iから複数枚からなる仮想平面スクリーン2xの中
心線上で離れるほど、前述のスクリーン中心Gからのズ
レに基づく映像の歪み、及び鑑賞者の映像視野角Γと映
像画角αとの不一致による望遠・広角効果が顕著にな
る。
【0015】これは、現実世界での写真撮影において、
広角レンズで撮影された写真を鑑賞した場合に知覚する
歪みと同じ理由による。
【0016】さて高没入感映像システムは、鑑賞者が十
分に高い没入感を得ることができる最適視聴領域、いわ
ゆるスイートスポットを有することが必要である。スイ
ートスポットとしては、(i)スクリーン全体で湾曲し
た歪み等の無い映像を得ること、(ii)映像生成装置
に設定した映像画角αと等しい視野角で鑑賞できるこ
と、といった2つの条件(i),(ii)が求められて
いる。
【0017】各条件(i),(ii)は、夫々スクリー
ン中心Gと映像中心Iの条件に等しいため、2つを同時
に満たす視聴領域は、スクリーン中心G且つ映像中心I
となる。
【0018】従って、図14に示すように、スクリーン
中心Gに映像中心Iを一致させることにより、理想的な
スイートスポットを得ている。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら以上のよ
うな高没入感映像システムでは、複数の客席1を設ける
場合、鑑賞者の映像視野角Γがカーブスクリーン2のス
クリーン中心角βを大幅に上回ることを避ける観点か
ら、客席1がスイートスポットの後方に拡張される。
【0020】この場合、後方の客席1からの鑑賞は、図
8及び図13に示したように、映像の正確さと、没入感
とが共に劣化する。ここで、映像視野角Γは、鑑賞者が
任意の位置からカーブスクリーン2(映像)を見込む角
度とする。映像の正確さの劣化は、鑑賞者がスクリーン
中心Gから離れた場合に、鑑賞者とカーブスクリーン2
上の各部との間の光学的距離が各部毎に異なる点と、鑑
賞者が映像中心Iから離れた場合に、映像生成装置に設
定した映像画角αに対して鑑賞者の映像視野角Γが不一
致となる点と、の両者が複合された原因と考えられる。
【0021】没入感の劣化は、鑑賞者がカーブスクリー
ン2から離れることにより、鑑賞者の映像視野角Γが小
さくなることが原因と考えられる。
【0022】すなわち、従来の高没入感映像システムで
は、後方の客席1からの鑑賞には不向きなものになって
しまう。
【0023】本発明は上記実情を考慮してなされたもの
で、後方の客席からの鑑賞にも好適な高没入感映像を表
示し得る映像表示システム及び映像プログラムを提供す
ることを目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】請求項1に対応する発明
は、複数列に配置された複数の客席と、前記各客席より
も前方に配置された凹面形状のスクリーンと、前記スク
リーンに映像を投影するための投影装置とを備えた映像
表示システムであって、前記映像の視点位置に相当する
映像中心Iと、前記スクリーンの弧に対する幾何学的な
中心であるスクリーン中心Gとを互いに分離した映像表
示システムである。
【0025】これにより、映像中心Iによるスイートス
ポットとスクリーン中心Gによるスイートスポットとが
分離されて全体のスイートスポットが拡大されるので、
後方の客席からの鑑賞にも好適な高没入感映像を表示す
ることができる。
【0026】請求項2に対応する発明は、請求項1に対
応する映像表示システムであって、前記映像中心Iを前
記スクリーン中心Gよりも前方に設けた映像表示システ
ムである。
【0027】これにより、映像中心Iとスクリーン中心
Gの前後関係が規定されるので、請求項1に対応する作
用を容易且つ確実に奏することができる。すなわち、映
像歪みが少なく映像視野角Γの大きい領域(スクリーン
中心Gよりも前方領域)且つ、映像視野角Γが映像画角
αを越えない領域(映像中心Iよりも後方領域)に客席
を配置できることから、容易且つ確実にスイートスポッ
トを拡大することができる。
【0028】請求項3に対応する発明は、複数列に配置
された複数の客席と、前記各客席よりも前方に配置され
た凹面形状のスクリーンと、前記スクリーンに映像を投
影するための投影装置とを備えた映像表示システムであ
って、前記スクリーンの弧に対する幾何学的な中心であ
るスクリーン中心Gから前記スクリーンまでの距離を示
すスクリーン半径Rは、前記各客席のうちの最前列中央
の客席と前記スクリーンとの間の距離よりも大きい値に
設計されている映像表示システムである。
【0029】これにより、最前列中央の客席(映像中心
I)よりも後方にスクリーン中心Gが配置される。すな
わち、後方の客席からの鑑賞者の映像視野角Γがスクリ
ーン中心角βと同等になるので、後方の客席でも映像が
劣化せず、スイートスポットが拡大される。よって、後
方の客席からの鑑賞にも好適な高没入感映像を表示する
ことができる。
【0030】また、請求項4に対応する発明は、請求項
1乃至請求項3のいずれか1項に対応する映像表示シス
テムにおいて、前記スクリーン中心Gとしては、前記各
客席のうち、最前列の客席よりも後方の客席又は客席近
傍に位置する映像表示システムである。これにより、請
求項1〜3に対応する作用を容易且つ確実に奏すること
ができる。
【0031】さらに、請求項5に対応する発明は、請求
項1乃至請求項4のいずれか1項に対応する映像表示シ
ステムにおいて、前記スクリーン中心Gから前記スクリ
ーンを見込む水平方向の角度を示すスクリーン中心角
β、前記スクリーンの両端間の直線距離を示すスクリー
ン幅S、及び前記スクリーン半径Rは下記式の関係にし
てもよい。
【0032】
【数2】
【0033】これにより、請求項1〜4に対応する作用
を、より一層、容易且つ確実に奏することができる。ま
た、請求項6に対応する発明は、請求項1乃至請求項5
のいずれか1項に記載の映像表示システムに使用され、
前記映像表示システムのコンピュータを、前記投影装置
を介して前記スクリーンに所定の映像画角αの映像を表
示させるための表示処理手段として機能させるための映
像プログラムであって、前記スクリーン中心Gから前記
スクリーンを見込む水平方向の角度を示すスクリーン中
心角βに対し、前記映像画角αが、より大きい値(β<
α)で記述された映像プログラムである。
【0034】これにより、請求項1〜5の各発明に対応
する作用を容易且つ確実に奏することができる。なお、
映像プログラムに代えて、映像フィルムを用いてもよ
い。但し、β<αの条件は、映像フィルムでも同様であ
る。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て図面を参照して説明するが、その前に本発明の原理に
ついて述べる。本発明の原理は、スクリーン中心Gと映
像中心Iとを必ずしも一致させず、且つスクリーン中心
Gを映像中心Iよりも後方に配置する構成により、スイ
ートスポット(最適視聴領域)を拡大して、映像中心I
より後方の客席からの鑑賞にも好適とした高没入感映像
を表示できる技術を提供することにある。
【0036】ここで、映像中心Iは、図5に示すよう
に、例えば客席最前列に配置されてもよく、また、スク
リーン中心Gは、客席最後列に配置されてもよい。さら
に、映像生成装置に設定される複数枚の仮想平面スクリ
ーン2x全体のスクリーン中心角を「各々の仮想平面ス
クリーン2xの垂線が交わる点を中心とし、その点から
複数枚の仮想平面スクリーン2x全体を見込む水平角」
と定義したとき、この複数枚の仮想平面スクリーン2x
全体のスクリーン中心角は、分離された映像中心Iから
実際のカーブスクリーン2rを見込む角度に設定され
る。
【0037】従って、カーブスクリーン2には、映像生
成装置に設定される複数枚の仮想平面スクリーン2x全
体の画角と等しい画角の映像が投影される。
【0038】なお、本発明に用いられるカーブスクリー
ン2rは、カーブスクリーン2のスクリーン中心Gより
後方にスクリーン中心Gを配置した関係から、スクリー
ン中心Gとカーブスクリーン2rとの間の距離を示すス
クリーン半径R(単位:メートル)が従来よりも大きい
値となるために曲率(1/R)が減少されている。この
ため、従来よりもフォーカスが改善されることから、高
没入感映像システムの画質を向上し得るものとなる。さ
らに、本発明に用いられるカーブスクリーン2rは、従
来のカーブスクリーン2の曲率よりも小さい曲率のた
め、従来よりも設置スペースを節約できる。
【0039】なお、本発明に用いられるカーブスクリー
ンとしては、曲面と平面との組合せをも考慮すると非常
に多くの種類が可能であるが、ここでは次の[1]〜
[4]の4種類についてのみ述べる。 [1]シリンドリカル・カーブスクリーン(円柱面型ス
クリーン) [2]スフェリカル・カーブスクリーン(球面型スクリ
ーン) [3]マルチ・フラットスクリーン(多面型平面スクリ
ーン) [4]エリプティカル・カーブスクリーン(楕円柱面型
スクリーン) 以下、これらのスクリーンについて詳細に述べる。 [1]シリンドリカル・カーブスクリーン(円柱面型ス
クリーン) スフェリカル・カーブスクリーンとは、次の(1a)〜
(1c)に示すR,β,Sによって定義されるカーブス
クリーンである。 (1a)スクリーン半径Rは、スクリーン中心Gからス
クリーンまでの水平距離を示し、且つ一定の値である
(R=const.)。
【0040】(1b)スクリーン中心角βは、スクリー
ン中心Gからスクリーンを水平に見込む水平方向の角度
を示し、且つ高さに無関係に一定の値である。
【0041】(1c)スクリーン幅Sは、スクリーンの
両端間の直線距離を示し、且つ高さに無関係に一定の値
である。
【0042】[2]スフェリカル・カーブスクリーン
(球面型スクリーン) スフェリカル・カーブスクリーンとは、次の(2a)〜
(2c)に示すR,β,Sによって定義されるカーブス
クリーンである。 (2a)スクリーン半径Rは、スクリーン中心Gからス
クリーンまでの距離を示し、且つ一定の値である。
【0043】(2b)スクリーン中心角βは、スクリー
ン中心Gからスクリーンを見込む水平方向の角度を示
し、且つ見上げる/見下げる角度に無関係に一定の値で
ある。
【0044】(2c)スクリーン幅Sは、スクリーン中
央部の両端間の直線距離を示す。
【0045】[3]マルチ・フラットスクリーン(多面
型平面スクリーン) マルチ・フラットスクリーンとは、複数枚のフラット
(平面)スクリーンを水平方向又は垂直方向のいずれ
か、又はその両方向に一定のスクリーン角度をもって連
続的に配置した構成を有し、次の(3a)〜(3c)に
示すR,β,Sによって定義されるフラットスクリーン
群である。 (3a)スクリーン半径Rは、スクリーン中心Gから各
フラットスクリーンの中央までの距離を示し、且つ全て
が互いに同一の値である。
【0046】(3b)スクリーン中心角βは、スクリー
ン中心Gからフラットスクリーン群全体を水平に見込む
水平方向の角度を示し、且つ高さに無関係に一定の値で
ある。
【0047】(3c)スクリーン幅Sは、半径R、中心
角βの円弧(マルチ・フラットスクリーンの近似円弧)
の両端点間の直線距離を示す。
【0048】なお、このようなマルチ・フラットスクリ
ーンは、図6に示すように、各平面スクリーンの法線間
に角度をもたせて配置したスクリーンであり、例えば、
映像視野角40°の3枚の平面スクリーン2p1〜2p3
を組合せると、120°の映像視野角をもつスクリーン
となる。また、投影変換により得られた図9に示す映像
は、補正せずにそのまま各平面スクリーンに投影され
る。
【0049】また、マルチ・フラットスクリーンでは、
R,S,βが近似円弧により算出される。このため、平
面スクリーンの水平方向の構成面数mは、R,S,βと
は無関係であり、他のパラメータから算出すべきでな
く、設計者により予め入力される必要がある。また、こ
の構成面数mが入力されると、マルチ・フラットスクリ
ーンでは、近似円弧で算出したスクリーン幅Sに基づ
き、実際のスクリーン幅S’が次式のように算出可能と
なる。
【0050】
【数3】
【0051】[4]エリプティカル・カーブスクリーン
(楕円柱面型スクリーン) エリプティカル・カーブスクリーンとは、2つの楕円焦
点によって定まる楕円の弧を導線とする柱面の一部によ
って構成され、次の(4a)〜(4d)に示すc,R,
β,Sによって定義されるカーブスクリーンである。 (4a)パラメータcは、スクリーン中心Gと2つの楕
円焦点が同一直線上にあるとき、スクリーン中心Gから
2つの楕円焦点までの各々の距離が等しい場合に、スク
リーン中心Gと楕円焦点までの距離を示す値である。
【0052】(4b)曲率半径Rは、スクリーン中心G
からスクリーン中央までの距離を示す値であり、例えば
次式のように表される。 R={a2cos2β+b2sin2β}1/2 但し、a,bは各々楕円の長軸2a、短軸2bより求ま
る値である。
【0053】(4c)スクリーン中心角βは、スクリー
ン中心Gからスクリーンを水平に見込む水平方向の角度
を示し、且つ高さに無関係に一定の値である。
【0054】(4d)スクリーン幅Sは、半径R、中心
角βの円弧(エリプティカル・カーブスクリーンの近似
円弧)の両端点間の距離を示す。
【0055】なお、エリプティカル・カーブスクリーン
は、パラメータcが大きくなるに従い、近似円弧との誤
差が大きくなる。このため、エリプティカル・カーブス
クリーンでは、実際のスクリーン幅S’が次式のよう
に、R,β,cの関係式で示される。
【0056】
【数4】
【0057】さて以上のような本発明の原理に基づい
て、以下、本発明の一実施形態を説明する。図1は本発
明の一実施形態に係る映像表示システムの平面構成を示
す模式図であり、従来の図面と同一部分には同一符号を
付してその詳しい説明を省略し、ここでは異なる部分に
ついて主に述べる。
【0058】すなわち、この映像表示システムは、広い
スイートスポット(最適視聴領域)を備えた高没入感映
像システムであり、具体的には、従来のカーブスクリー
ン2の曲率半径よりも小さい曲率半径Rを有するカーブ
スクリーン2rを備えている。
【0059】このように、本実施形態の映像表示システ
ムは、幾何学的な寸法及び角度が重要なものであり、具
体的には、必要な5個のパラメータ(R,S,W,α,
β)が以下のように規定されたものとなっている。ここ
で、Rは、図1に示すように、カーブスクリーン2rの
幾何学的な半径(以下、スクリーン半径Rという)を意
味している。スクリーン半径Rは、各客席1のうちの最
前列中央の客席1とカーブスクリーン2rとの間の距離
よりも大きい値である。Sは、カーブスクリーン2rの
両端e1,e2間の直線距離(以下、スクリーン幅Sと
いう)を意味している。
【0060】Wは、図2に示すように、映像中心Iとス
クリーン中心Gとの間の距離(以下、オフセットWとい
う)を意味している。すなわち、映像中心Iは最前列で
なくてもよい。同様に、スクリーン中心Gも最後列でな
くてもよい。但し、スクリーン中心Gは、各客席のう
ち、最前列の客席よりも後方の客席又は客席近傍に位置
することが必要である。なお、広いスイートスポットを
得る観点からすると、スクリーン中心Gは、各客席のう
ち、半分よりも後方の客席又は客席近傍に位置すること
が好ましい。一方、映像中心Iは、スクリーン中心Gよ
りも前方であることが必要である。また、映像中心Iと
投影装置の光学的中心やその配置とは無関係であり、リ
ア・プロジェクタで例示した通り、投影装置の台数及び
配置は任意である。
【0061】また、各客席1は、後方の席ほど高い位置
に設けることが好ましく、最前列の席に座った鑑賞者の
視点がカーブスクリーン2rの高さの半分以上の位置に
あることが好ましい(全ての鑑賞者が、カーブスクリー
ン2rの中心部を正面に見るか又は見下ろす方が好まし
く、見上げることは好ましくない)。
【0062】αは、スクリーンに投影される映像の水平
方向の画角であり、映像中心Iからカーブスクリーン2
rを見込む水平方向の角度にセットしてある。詳しく
は、αは、コンテンツで決めた投影変換のパラメータで
一意に決定されており、鑑賞者の位置には無関係であ
る。すなわち、どこから鑑賞してもカーブスクリーン2
rに投影された映像の映像画角αは一定である。
【0063】βは、スクリーン中心Gにおける水平方向
のスクリーン中心角βを意味しており、β<αの関係に
ある。なお、鑑賞者の映像視野角Γとの関係は、スクリ
ーン中心Gが最後列で映像中心Iが最前列にあり、且つ
鑑賞者が直線GI上で最後列から最前列のいずれかの客
席に座る場合、β≦Γ≦α (β<α)となる。従来
は、β=αの関係にあり、常にΓ≦α,βである。
【0064】ここで、各パラメータ(R,S,W,α,
β)は、最適値や推奨値を用いない場合、次の(1)式
〜(5)式によって示される。
【0065】
【数5】
【0066】次に、推奨値について述べる。映像画角α
の推奨値:90°≦α≦160°の範囲内の値は、一般
に没入感が得られるとされる映像視野角110°に約2
0%のマージンを設けた90°を下限とし、人間の一度
に知覚可能な視野角160°を上限としたことによる。
【0067】スクリーン中心角βの推奨値:90°≦β
の範囲内の値は、αと同様、一般に没入感が得られると
される映像視野角110°に約20%のマージンを設け
た90°を下限としたことによる。また、β≦144°
の範囲内の値は、映像画角αの上限の90%を上限と仮
定し、スクリーン中心角βの上限を144°としたこと
による。
【0068】なお、推奨値は、個別に設定する場合に限
らず、例えば(α,β)=(120°,95°)のよう
に、複数のパラメータの組として設定してもよい。オフ
セットWとスクリーン半径Rとの関係は、次式のよう
に、αとβをパラメータとした関係式で表される。
【0069】
【数6】
【0070】ここで、スクリーン中心角βを最小の90
°とすると、係数aは次の値を取る。 ・映像画角αが最大の160°のとき:a=0.58 ・映像画角αが推奨の120°のとき:a=0.30 すなわち、スクリーン中心角β及び映像画角αを推奨値
内に収め、スクリーン中心Gと映像中心Iとの間に生じ
る映像品質差を抑制するために、関係式W=aRの係数
aをa≦0.58とし、好ましくはa=0.3とした。
なお、各式は適宜、数学的に等価な式あるいは近似した
式に変形して用いてもよい。
【0071】また、本実施形態に係る映像表示システム
は、映像フィルムを上映する場合と、コンピュータと映
像プログラムを用いる場合とのいずれとして実現しても
よい。なお、後者の場合、コンピュータは、映像プログ
ラムが記憶媒体又はネットワークから予めインストール
された構成となる。また、映像プログラムは、映像表示
システムのコンピュータを、投影装置を介してカーブス
クリーンに所定の映像画角αの映像を表示させるための
表示処理手段として機能させるためのプログラムであ
り、映像画角αがスクリーン中心角βよりも大きい値
(β<α)で記述された構成となる。
【0072】次に、以上のように構成された映像表示シ
ステムの作用を、スイートスポットの拡大、画質の向
上、及び設置スペースの有効化、の順に説明する。な
お、各説明は、この映像表示システムが、客席1前方に
配置されたカーブスクリーン2rに対し、投影装置3か
ら映像を投影する基本的な作用を有する上での更なる作
用として述べている。
【0073】(スイートスポットの拡大)カーブスクリ
ーン2,2rでは、図8に示したように、鑑賞者がスク
リーン中心Gからスクリーン2,2rの中心線上で前後
に移動する場合、前方への移動の方が後方への移動に比
べて映像歪みが少なく、映像視野角Γが増加する傾向に
ある。
【0074】そこで、本実施形態では、図3の下段左に
示すように、スクリーン中心Gを後方の客席に定めたの
で、スクリーン中心Gより前方の鑑賞者は、わずかな映
像歪みを視認するものの、映像視野角Γの増加により高
い没入感を得ることができる。
【0075】一方、鑑賞者が映像中心Iからスクリーン
の中心線上で前後に移動する場合、図13に示したよう
に、映像画角αと鑑賞者の映像視野角Γが一致しないこ
とによる望遠効果や広角効果が生じる。
【0076】実際に鑑賞者が知覚する映像歪みは、スク
リーン中心Gからのズレ及び映像中心Iからのズレを複
合した結果である。従来では、図3の上段右に示すよう
に、スクリーン中心G且つ映像中心Iであるスイートス
ポットから移動すると、両中心G,Iから同時に離れる
ことによる映像歪みと望遠・広角効果によって画質が大
きく劣化する。
【0077】一方、本実施形態では、図3の下段右に示
すように、スクリーン中心Gと映像中心Iを分離し、映
像歪みが少なく映像視野角Γの大きい領域(スクリーン
中心Gよりも前方領域)且つ、映像視野角Γが映像画角
αを越えない領域(映像中心Iよりも後方領域)に客席
を配置するようにしたので、夫々の中心G,Iから同時
に離れることによる映像の劣化が分散され、高没入感映
像システムが、従来よりも拡大されたスイートスポット
(最適視聴領域)を有するものとなる。
【0078】補足すると、従来のスイートスポットは、
両中心G,Iと一致する1つの客席(α=β=Γとなる
映像視野角Γの席)であるのに対し、本発明のスイート
スポットは、両中心G,Iの間の複数の客席(β≦Γ≦
α (β<α)となる映像視野角Γの席)に拡大された
ものとなる。
【0079】なお、このスイートスポットの拡大効果に
至るまでの説明は、次のように要約してもよい。 ・映像中心Iからのズレによる影響により、望遠・広角
効果が発生する。 ・映像中心Iよりも後方の領域で視聴した場合、広角効
果が発生するものの、スクリーン中心Gよりも後方で視
聴した場合のような著しい映像の歪みは発生しない。 ・スクリーン中心Gよりも前方の領域では、スクリーン
中心Gよりも後方の領域に比して映像歪みが小さく、ま
た、広い映像視野角Γを確保できる。 ・これらにより、スクリーン中心Gと映像中心Iに挟ま
れた領域は、それぞれの中心G,Iから離れることによ
って生じる映像の劣化が少ない方の領域に属し、スクリ
ーン中心Gと映像中心Iから同時に離れることによる映
像の劣化が分散される。 ・従って、本発明に係る高没入感映像システムは、従来
よりも拡大されたスイートスポットを有するものにな
る。なお、このスイートスポットは、前方の映像中心I
に対してスクリーン中心Gが後方に離れるに従い、広く
なる傾向にある。従って、スクリーン中心Gを各客席の
うちの半分よりも後方の客席近傍に配置すると、より後
方の客席にまでスイートスポットを拡大することができ
る。
【0080】(画質の向上)図4(a)に示すように、
従来のカーブスクリーン2は、映像中心Iとスクリーン
中心Gとが同一であるため、短いスクリーン半径Rに起
因して曲率(1/R)が大きいので、スクリーン中央部
とスクリーン周辺部の光学的距離差が生じ、スクリーン
全域を投影装置の被写界深度内に収めることが困難であ
る。
【0081】一方、図4(b)に示すように、本実施形
態のカーブスクリーン2rは、客席後方にスクリーン中
心Gを配置することからスクリーン半径Rが大きくなる
ので、従来と比べて曲率が減少され、スクリーン全域が
投影装置の被写界深度内に収まる。
【0082】このため、本実施形態のカーブスクリーン
2rは、被写界深度の問題が解決され、従来と比べてフ
ォーカスが改善されるため、高没入感映像システムを従
来よりも高い画質で表示可能なものにできる。
【0083】(設置スペースの有効化)従来のカーブス
クリーン2は、曲率が大きいので、スクリーン後部に広
いデッドスペースが生じ、設置スペースを有効利用する
観点から効率が悪い。
【0084】一方、本実施形態のカーブスクリーン2r
は、従来と比べて曲率が減少されるため、従来よりも設
置スペースを有効に利用することが可能なものとなる。
【0085】(本実施形態の効果)上述したように本実
施形態によれば、スクリーン中心Gの前方に映像中心I
が配置されることにより、スイートスポットが拡大さ
れ、後方の客席からの鑑賞にも好適な高没入感映像シス
テムを実現させることができる。
【0086】また、本実施形態のカーブスクリーン2r
は、客席後方にスクリーン中心Gを配置した関係から、
従来よりも大きいスクリーン半径Rとなるために曲率
(1/R)が減少されている。このため、従来よりもフ
ォーカスが改善されることから、高没入感映像システム
の画質を向上させることができる。
【0087】さらに、カーブスクリーン2rは、小さい
曲率のため、従来よりも設置スペースを節約してその有
効利用を図ることができる。
【0088】(他の変形例)なお、上記各実施形態に記
載した手法は、コンピュータに実行させることのできる
プログラムとして、磁気ディスク(フロッピー(登録商
標)ディスク、ハードディスクなど)、光ディスク(C
D−ROM、DVDなど)、光磁気ディスク(MO)、
半導体メモリなどの記憶媒体に格納して頒布することも
できる。
【0089】なお、本願発明は、上記各実施形態に限定
されるものでなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない
範囲で種々に変形することが可能である。また、各実施
形態は可能な限り適宜組み合わせて実施してもよく、そ
の場合、組み合わされた効果が得られる。さらに、上記
各実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示
される複数の構成用件における適宜な組み合わせにより
種々の発明が抽出され得る。例えば実施形態に示される
全構成要件から幾つかの構成要件が省略されることで発
明が抽出された場合には、その抽出された発明を実施す
る場合には省略部分が周知慣用技術で適宜補われるもの
である。
【0090】その他、本発明はその要旨を逸脱しない範
囲で種々変形して実施できる。
【0091】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明によ
れば、映像中心Iによるスイートスポットとスクリーン
中心Gによるスイートスポットとが分離されて全体のス
イートスポットが拡大されるので、後方の客席からの鑑
賞にも好適な高没入感映像を表示できる映像表示システ
ムを提供できる。
【0092】また、請求項2に対応する発明は、映像中
心Iとスクリーン中心Gの前後関係が規定されるので、
請求項1の効果を容易且つ確実に奏することができる。
【0093】さらに、請求項3の発明は、最前列中央の
客席(映像中心I)よりも後方にスクリーン中心Gが配
置されるため、後方の客席でも映像が劣化せず、スイー
トスポットが拡大されるので、後方の客席からの鑑賞に
も好適な高没入感映像を表示できる映像表示システムを
提供できる。
【0094】また、請求項4の発明は、スクリーン中心
Gの条件を定めたことにより、請求項1〜3の効果を容
易且つ確実に奏することができる。
【0095】さらに、請求項5の発明は、β、S、Rに
関する数式を定めたので、請求項1〜4の効果を、より
一層、容易且つ確実に奏することができる。
【0096】また、請求項6の発明は、映像プログラム
の条件を定めたので、請求項1〜5のうちの引用する請
求項の効果を容易且つ確実に奏することができる映像プ
ログラムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る映像表示システムの
平面構成を示す模式図
【図2】同実施形態におけるオフセットWを説明するた
めの模式図
【図3】同実施形態におけるスイートスポットの拡大効
果を従来と比較して示す模式図
【図4】同実施形態における曲率の減少に伴うフォーカ
スの改善を説明するための模式図
【図5】本発明に係る映像中心Iとスクリーン中心Gと
の関係を示す模式図
【図6】本発明により設計可能なマルチ・フラットスク
リーンを説明するための模式図
【図7】従来の映像中心Iとスクリーン中心Gとの関係
を示す模式図
【図8】一般的なスクリーン中心Gからの移動に関し、
映像視野角と映像歪みの変化を説明するための模式図
【図9】一般的な仮想平面スクリーン群によるカーブス
クリーンの近似を説明するための模式図
【図10】一般的な透視投影変換を説明するための模式
【図11】一般的な各仮想平面スクリーンに表示される
映像の一例を示す模式図
【図12】一般的な透視投影変換の際の位置関係を説明
するための模式図
【図13】一般的な映像中心Iからの移動に関し、映像
視野角と映像歪みの変化を説明するための模式図
【図14】従来の映像中心Iとスクリーン中心Gとの関
係を示す模式図
【符号の説明】
1…客席 2,2r…カーブスクリーン 3…投影装置 R…スクリーン半径 S…スクリーン幅 W…オフセット α…映像画角 β…スクリーン中心角 I…映像中心 Ix…仮想カメラ G…スクリーン中心 e1,e2…カーブスクリーンの端部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H021 AA08 BA01 2H059 BA12 5C058 EA02 EA33

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数列に配置された複数の客席と、前記
    各客席よりも前方に配置された凹面形状のスクリーン
    と、前記スクリーンに映像を投影するための投影装置と
    を備えた映像表示システムであって、 前記映像の視点位置に相当する映像中心Iと、前記スク
    リーンの弧に対する幾何学的な中心であるスクリーン中
    心Gとを互いに分離したことを特徴とする映像表示シス
    テム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の映像表示システムであ
    って、 前記映像中心Iを前記スクリーン中心Gよりも前方に設
    けたことを特徴とする映像表示システム。
  3. 【請求項3】 複数列に配置された複数の客席と、前記
    各客席よりも前方に配置された凹面形状のスクリーン
    と、前記スクリーンに映像を投影するための投影装置と
    を備えた映像表示システムであって、 前記スクリーンの弧に対する幾何学的な中心であるスク
    リーン中心Gから前記スクリーンまでの距離を示すスク
    リーン半径Rは、前記各客席のうちの最前列中央の客席
    と前記スクリーンとの間の距離よりも大きいことを特徴
    とする映像表示システム。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に
    記載の映像表示システムにおいて、 前記スクリーン中心Gは、前記各客席のうち、最前列の
    客席よりも後方の客席又は客席近傍に位置することを特
    徴とする映像表示システム。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項4のいずれか1項に
    記載の映像表示システムにおいて、 前記スクリーン中心Gから前記スクリーンを見込む水平
    方向の角度を示すスクリーン中心角β、前記スクリーン
    の両端間の直線距離を示すスクリーン幅S、及び前記ス
    クリーン半径Rは下記式の関係にあることを特徴とする
    映像表示システム。 【数1】
  6. 【請求項6】 請求項1乃至請求項5のいずれか1項に
    記載の映像表示システムに使用され、前記映像表示シス
    テムのコンピュータを、前記投影装置を介して前記スク
    リーンに所定の映像画角αの映像を表示させるための表
    示処理手段として機能させるための映像プログラムであ
    って、 前記スクリーン中心Gから前記スクリーンを見込む水平
    方向の角度を示すスクリーン中心角βに対し、前記映像
    画角αは、より大きい値(β<α)で記述されたことを
    特徴とする映像プログラム。
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