JP2002350319A - 走査型プローブ顕微鏡 - Google Patents

走査型プローブ顕微鏡

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JP2002350319A
JP2002350319A JP2001196608A JP2001196608A JP2002350319A JP 2002350319 A JP2002350319 A JP 2002350319A JP 2001196608 A JP2001196608 A JP 2001196608A JP 2001196608 A JP2001196608 A JP 2001196608A JP 2002350319 A JP2002350319 A JP 2002350319A
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gap
dimensional structure
probe microscope
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JP2001196608A
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Katsunori Honma
克則 本間
Akira Egawa
明 江川
Tatsuya Miyatani
竜也 宮谷
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Seiko Instruments Inc
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Seiko Instruments Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 半導体パターンや光ディスクのスタンパのピ
ット等を測定するのに好適な走査型プローブ顕微鏡、す
なわち、非直線動作やドリフトおよびXYZ軸の干渉動
作がなく、繰り返し精度が高い、走査型プローブ顕微鏡
を提供する。 【構成】 走査型プローブ顕微鏡において、円筒型圧電
素子の自由端に具備され、前記自由端と一体となって動
作する立体構造体103と、前記立体構造体の周囲近傍
に、立体構造体103と接触することのないようにある
一定の隙間を保って設置固定され、参照基準位置を提供
する固定構造体104を有し、さらに、立体構造体10
3と固定構造体104との複数の方向の隙間を随時測定
する隙間測定手段105と、隙間の変化情報を蓄積する
情報蓄積手段113と、隙間の変化情報から試料表面形
状を再現するコンピュータ114からなることを特徴と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、円筒側面が湾曲す
ることにより水平方向のラスター走査を行い、円筒軸方
向に伸縮運動することにより垂直方向の駆動をする円筒
型圧電素子と、先鋭化された先端部を有するプローブを
備え、プローブと試料表面を相対的に走査することによ
り、試料表面の物理的情報を観察する走査型プローブ顕
微鏡(SPM)に関する。
【0002】
【従来の技術】走査型プローブ顕微鏡は、機械的もしく
は電子的探針(以下プローブと称す)で試料表面を走査
し、プローブと試料表面との間に働く相互作用を検出す
ることによって、試料表面の物理量をnm(10-9m)
以下の極めて高い分解能で観察する装置である。例え
ば、走査型プローブ顕微鏡の一つとして代表的な原子間
力顕微鏡(AFM)では、マイクロカンチレバーと呼ば
れるプローブを用い、カンチレバー試料表面の間に働く
原子間力などを、カンチレバーのたわみ量変化という情
報で検出し、このたわみ量が一定となるように高さ方向
(以下、Z方向と呼ぶ)に伸縮するスキャナに電圧を印
加する。この印加電圧を高さ情報とすることによって試
料の表面形状が再現され観察することが可能になる。こ
の走査型プローブ顕微鏡の装置は、主に圧電素子からな
るスキャナと、プローブと、プローブ変位検出装置とか
らなる。具体的な一例としては、スキャナの上に試料台
を設けて試料を載せ、プローブは試料表面直上に配置
し、プローブの上側にプローブ変位検出装置を配置す
る。観察は、試料をスキャナによって水平方向(以下、
XY方向と呼ぶ)にラスター走査(テレビのブラウン管
の走査方法に類似)をして行う、という構成が挙げられ
る。こうした構成を持つ走査型プローブ顕微鏡は、試料
表面の微小な範囲(1〜100μm)を高分解能で観察
するには最適の装置である。
【0003】図6は従来の走査型プローブ顕微鏡の構成
を示した模式図である。基盤501に円筒型圧電素子5
02が中心軸を基盤501に垂直にして固定される。円
筒型圧電素子502の自由端側に試料台503が設置さ
れ、試料台503の上に試料504を搭載する。試料5
04の上部にプローブ505が配置される。プローブ5
05は、例えば原子間力顕微鏡においては、シリコンプ
ロセスで製作した片持ち梁(カンチレバー)であり、そ
の自由端に先鋭化された針(チップ)を形成する。
【0004】基盤501は、試料504の表面とプロー
ブ505を接近させるためのZ粗動ステージ506の上
に固定される。プローブ505の上方にはプローブ変位
検出手段507があり、プローブ変位検出手段507に
はフィードバック回路508が接続され、フィードバッ
ク回路508は円筒型圧電素子502に接続される。同
時に円筒型圧電素子502には、XY走査回路509が
接続される。
【0005】試料504は円筒型圧電素子502によ
り、XY方向の走査およびZ方向の微動駆動させること
が可能である。この駆動を可能とするために円筒型圧電
素子502の側面にはいくつかに分割された電極を形成
する。どの電極に電圧を印加するかを制御することによ
って、円筒型圧電素子502を屈曲あるいは伸縮させる
ことができる。一般的に、屈曲がXY方向の動作であ
り、伸縮がZ方向の動作として利用される。
【0006】試料504とプローブ505との距離はプ
ローブ変位検出手段507によって検出される。プロー
ブ変位検出手段としては光てこや光干渉計を用いた方式
がある。試料504をXY走査回路509によりXY方
向にラスター走査しつつ、フィードバック回路508に
より円筒型圧電素子502にZ方向の駆動電圧を印加
し、試料504とプローブ505の距離が常に一定にな
るように制御する。この制御信号とXY走査信号をモニ
ター510に入力すれば、試料504の表面状態を画像
として再現することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上に示したような従
来の走査型プローブ顕微鏡は、スキャナに圧電素子を利
用する関係上、分解能は非常に高い(水平方向0.1n
m、高さ方向0.01nm)。走査型プローブ顕微鏡に
おける観察対象は、従来、金属表面の原子像や単分子膜
の分子配列などであり、装置の用途は試料表面の微細構
造観察・研究であった。こうした用途においては、圧電
素子の高い分解能は非常に有効である。
【0008】一方、ここ数年、半導体ウェハ上のパター
ンの微細構造や、ディスクのスタンパやレプリカの表面
形状を高精度で測定する用途が要求されるようになっ
た。こうした用途ではXY方向およびZ方向に高い繰り
返し精度(1%以下)が必要とされる。すでに説明した
ような従来の走査型プローブ顕微鏡は、分解能は高いも
のの、圧電素子特有の非直線動作やドリフト等が原因
で、繰り返し精度は5%程度であり、1%以下という高
い繰り返し精度には対応することが出来ない。
【0009】具体的には、従来の走査型プローブ顕微鏡
では、XY方向の走査は、オープンループ制御であり、
印加した駆動電圧とおりに圧電素子が変位することを前
提としている。実際には、圧電素子には非直線動作が存
在し、その変位量は駆動電圧には比例しない。これを解
決するために、駆動電圧と変位量を予め測定しておき、
圧電素子が直線的に動作するように駆動電圧の補正を行
っている。しかし、この方法では、環境温度変化や、経
過時間による変動を吸収することができない。
【0010】また、ドリフトは駆動電圧を一定としてい
ても変位量が変化していく現象であり、これが原因とな
り、XY走査時に走査軸が徐々にずれていく場合があ
る。こうした場合、従来の走査型プローブ顕微鏡では、
XY軸は直交しているものとして画像を再現するため、
再現像に歪みを生じてしまう。
【0011】さらに、円筒型圧電素子の特性として、円
筒肉厚のばらつきによって、高さ方向の伸縮動作時に水
平方向(XY方向)への干渉動作を発生し、微小変位を
生ずる場合がある。こうした場合も、従来の走査型プロ
ーブ顕微鏡およびXY方法では、XY軸は変動しないも
のとして再現するため、測定断面に歪みを生じてしま
う。このような非直線動作やドリフトおよびXYZ軸の
干渉動作が、従来の走査型プローブ顕微鏡の繰り返し精
度を劣化させる原因となっている。
【0012】そこで、本発明の目的は、従来の走査型プ
ローブ顕微鏡の持つ上記のような課題を解決し、繰り返
し精度が高く、半導体パターンや光ディスクのスタンパ
のピット等の測定に好適な走査型プローブ顕微鏡を提供
することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本願発明は、先鋭化された先端部を有するプロ
ーブと試料表面を円筒型圧電素子によって相対的に走査
することにより、試料表面の物理的情報を観察する走査
型プローブ顕微鏡において、円筒型圧電素子の自由端に
具備され、前記自由端と一体となって動作する立体構造
体と、前記立体構造体の周囲近傍に前記立体構造体と隙
間を保って設けられ、参照基準位置を提供する固定構造
体と、前記立体構造体と前記固定構造体との複数の方向
の隙間を測定する隙間測定手段と、を備え、前記隙間測
定手段により測定された隙間の変化情報から試料表面形
状を再現することとした。
【0014】さらに、測定対象となる方向が、前記円筒
型圧電素子が試料表面を走査する方向と同一であるこ
と、すなわち、XYZ座標で表される試料表面のX、Y
方向およびZ方向の3方向であることとした。
【0015】また、前記立体構造体が、前記円筒型圧電
素子の走査方向(すなわちX、Y、Z方向の駆動軸方
向)に垂直な平滑面を有し、前記固定構造体が、前記立
体構造物の平滑面と隙間を介して対向する平滑面を有す
ることとした。さらに、前記立体構造体の平滑面と前記
固定構造体の平滑面の少なくとも一方に前記隙間測定手
段を設けることとした。ここで、前記固定構造体は、前
記立体構造物の平滑面と平行かつ同数の平滑面を有する
こととした。
【0016】あるいは、先鋭化された先端部を有するプ
ローブと試料表面を円筒型圧電素子によって相対的に走
査し、水平方向での各位置での前記プローブと試料表面
の相互作用量を測定することにより試料表面の物理的情
報を観察する走査型プローブ顕微鏡(SPM)におい
て、前記円筒型圧電素子にとりつけられ、かつ、前記圧
電素子の変位と共に変位する試料台あるいはプローブ取
り付け台のX、Y、Z方向の変位量を測定し、該変位量か
ら試料表面状態を求める構成とした。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明による走査型プローブ顕微
鏡は、円筒側面が湾曲することにより水平方向のラスタ
ー走査を行い、円筒軸方向に伸縮運動することにより垂
直方向の駆動をする円筒型圧電素子と、先鋭化された先
端部を有するプローブとを有し、プローブと試料表面を
相対的に走査することにより、試料表面の物理的情報を
観察する走査型プローブ顕微鏡であって、円筒型圧電素
子の自由端に一体となって動作するように円筒型圧電素
子に設けられた立体構造体と、立体構造体の一定の隙間
を保つように設けられ、参照基準位置を提供する固定包
囲構造体と、立体構造体と包囲構造体との複数の方向の
隙間を随時測定する隙間測定手段と、隙間の変化情報を
蓄積する情報蓄積手段と、隙間の変化情報から試料表面
形状を再現するコンピュータを備える構成である。
【0018】また、本発明による走査型プローブ顕微鏡
は、先鋭化された先端部を有するプローブと試料表面を
円筒型圧電素子によって相対的に走査し、水平方向での
各位置でのプローブと試料表面の相互作用量を測定する
ことにより試料表面の物理的情報を観察する走査型プロ
ーブ顕微鏡(SPM)において、円筒型圧電素子に取り
付けられ、かつ、この圧電素子の変位と共に変位する試
料台あるいはプローブ取り付け台のX、Y、Z方向の変
位量を測定し、該変位量から試料表面状態を求める構成
である。
【0019】このような構成により、円筒型圧電素子1
02の自由端すなわち試料の実際の移動量が測定でき、
これに基づいて試料の表面形状を再現するため、圧電素
子の非直線動作やドリフトおよびXYZ軸の干渉動作に
影響されない正確な画像を得ることができる。
【0020】
【実施例】以下に、本発明の実施例について図に基づい
て説明する。 (1)第1の実施例 図1は、本発明の走査型プローブ顕微鏡のうち、第1の
実施例を示した模式図である。なお、試料に平行な面を
X、Y方向とし、試料の高さ方向をZ方向として図示す
る。
【0021】円筒型圧電素子102は、その中心軸が基
盤101と垂直になるように固定される。円筒型圧電素
子102の側面にはいくつかに分割された電極が形成さ
れている。そのため、その自由端をX、Y、Z方向に駆
動させることが可能である。円筒型圧電素子102の自
由端に立体構造体103が固定される。本図では立体構
造体103は円盤形状を有し、円筒型圧電素子102の
中心軸と同軸の中心軸を持つ。立体構造体103の外側
に、立体構造体103と接触することのないようにある
一定の隙間を保って固定構造体104が設置される。固
定構造体104は円筒型圧電素子102の固定されてい
る基盤101に固定される。立体構造体103は、円筒
型圧電素子102の走査軸方向(すなわち、X、Y、Z
軸方向)に対してそれぞれ垂直な平滑面を有する。固定
構造体104はこの3つの平滑面のそれぞれに対して平
行な平滑面を備える。
【0022】立体構造体103または固定構造体104
のいずれか一方の平滑面には隙間測定手段が具備され
る。本実施例では、固定構造体104に隙間測定手段1
05が設けられている。測定対象となる隙間の方向は、
円筒型圧電素子102が試料表面を走査する方向と同一
方向であり、従って、隙間測定手段105は、X、Yお
よびZ方向の3方向を測定可能となるように備えられ
る。ここで、隙間測定手段105としては例えば静電容
量式センサーが挙げられる。静電容量式センサーの測定
端面を固定構造体104の平滑面に一致させることによ
りそのセッティングを簡便に行うことができる。
【0023】立体構造体103の上には試料台106が
設置される。本図では立体構造体103と試料台106
は別構造であるが、立体構造体103が試料台106を
兼ねる構造も、もちろん可能である。
【0024】試料台106の上に試料107を搭載す
る。試料107の上部にプローブ108が配置される。
プローブ108は、例えば原子間力顕微鏡においては、
シリコンプロセスで製作した片持ち梁(カンチレバー)
であり、その自由端には先鋭化された針(チップ)が形
成される。
【0025】基盤101は、試料107の表面とプロー
ブ108の先端を接近させるためのZ粗動ステージ10
9の上に固定される。
【0026】プローブ108の上方にはプローブ変位検
出手段110があり、プローブ変位検出手段110には
フィードバック回路111が接続され、フィードバック
回路111は円筒型圧電素子102のZ電極に接続され
る。同時に円筒型圧電素子102のXY電極には、XY
走査回路112が接続される。
【0027】隙間測定手段105によって測定された隙
間寸法の情報は、情報蓄積手段113に蓄えられる。情
報蓄積手段113にはコンピュータ114が接続され、
コンピュータ114にはモニター115が接続される。
【0028】次に動作を説明する。
【0029】今、XY走査回路112により円筒型圧電
素子102のXY電極に電圧を入力し、円筒型圧電素子
102に屈曲運動を励起させる。入力電圧を制御するこ
とにより円筒型圧電素子102の自由端に搭載される試
料107がXY方向にラスター走査される。この時に、
試料107に近接されたプローブ108は、試料107
の表面との相互作用により、試料107の形状に合わせ
て高さ方向(Z方向)に曲がり変形を起こす。この変形
量はプローブ変位検出手段110によって検出される。
ここで得られる変位信号は、フィードバック回路111
に入力され、フィードバック回路111は、プローブ1
08の変形量が常に一定となるように円筒型圧電素子1
02のZ電極に制御電圧信号を印加する。従来の走査型
プローブ顕微鏡では、すでに説明しているように、Z電
極に印加する制御電圧信号とXYラスター走査信号をモ
ニター115に入力すれば、試料107の表面形状を画
像として再現することができる。
【0030】本願発明では、Z電極に印加する制御電圧
信号とXYラスター走査信号から直接に試料107の表
面形状を再現しない。円筒型圧電素子102の自由端の
動作は、立体構造体103と固定構造体104との間の
隙間の変化状態として知ることができる。隙間の変化
は、XYZの各方向について隙間測定手段105によっ
て測定され、測定値が情報として情報蓄積手段113に
蓄積される。この情報を基にコンピュータ114によっ
て3次元画像を再構成すれば、この3次元画像がすなわ
ち試料107の表面形状となる。
【0031】ここで、従来の走査型プローブ顕微鏡の圧
電素子のドリフトによる画像への影響と、本願発明によ
って得られる画像について説明する。図2(a)は測定
されるべき形状とXY座標を示したもの、図2(b)は
従来の走査型プローブ顕微鏡で得られる形状像、図2
(c)は本願発明の走査型プローブ顕微鏡で得られる形
状像である。図2(a)において、X軸方向への動作時
にのみドリフトが発生する例を示す。固定されたXY軸
で囲まれた四角形が、従来の走査型プローブ顕微鏡にお
いて圧電素子が動作すると設定される走査領域である。
一点鎖線は実際の圧電素子のXY軸であり、これらの線
で囲まれた四角形が走査領域となる。測定される形状像
は、圧電素子のZ軸の変化により得られる。ここでは、
凹み形状の2個のピットを例とする。最初のピットが記
録されるタイミングをTx1、2個目のピットが記録さ
れるタイミングをTx2とする。記録タイミングは、走
査線の起点からの時間であるから、2つのピットがY軸
方向に一直線にならんでいても、その起点がドリフトし
てずれていけば、記録タイミングは異なる。
【0032】図2(a)では、Tx1>Tx2である。
この結果を固定されたXY軸に当てはめると、図2
(b)に示すようにピット配置が歪んでしまう。これが
従来の走査型プローブ顕微鏡で得られる形状像である。
これに対して、本願発明の走査型プローブ顕微鏡では、
X軸がドリフトしていく様子も測定されるため、実際の
XY軸にTx1、Txt2のタイミングを重ねることが
出来る。この結果として、図2(c)に示すように正確
なピット位置を再現することができる。
【0033】次に、従来の走査型プローブ顕微鏡におけ
る圧電素子のXYZ軸の干渉動作による影響を図3に示
す。円筒型圧電素子の特性として、円筒肉厚のばらつき
によって、高さ方向の伸縮動作時に、水平方向(XY方
向)への干渉動作を発生し、微小変位を生ずる場合があ
る。こうした場合も、従来の走査型プローブ顕微鏡で
は、XY軸は変動しないものとして再現されるため、測
定断面に歪みを生じてしまう。図3においては、ピット
の凹みをプローブの先端でトレースする様子を示す。太
い実線が実際のピット形状、一点鎖線が、干渉動作のな
い理想的なトレースライン、細い実線は干渉動作がある
場合のトレースラインである。この例ではZ軸を動作し
た時にX軸方向へ干渉動作をする場合を示す。
【0034】なお、ここでは、プローブ先端の動きは、
円筒型圧電素子の自由端の動きそのものであると考え
る。
【0035】ここでh1を干渉動作の発生しない高さと
する。この時のX座標をXa1、Xe1とする。Xa1
は実際の圧電素子のX座標であり、本願発明の走査型プ
ローブ顕微鏡で利用されるものである。Xe1は印加電
圧より決定されるX座標であり、予め求められる式に基
づいて計算される。こちらは従来の走査型プローブ顕微
鏡で利用される座標である。
【0036】次に、プローブが移動し、h2の高さでピ
ットの底面に接触する際、プローブは圧電素子の干渉動
作により、例えば、矢印で示すような動作をする。この
時、実際の圧電素子のX座標はXa2であるが、印加電
圧より決定されるX座標はXe2である。従来の走査型
プローブ顕微鏡ではXe2の座標がピット底面の位置で
あると判断される。
【0037】最後に、プローブがh3の高さで再びピッ
ト上面に到達すると考える。このとき、実際の圧電素子
のX座標はXa3であり、印加電圧より決定されるX座
標はXe3である。
【0038】Xa1、Xa2、Xa3とh1、h2、h
3の高さをプロットすれば一点鎖線で表すようなライン
が得られる。このラインは、実際の圧電素子先端の動作
を示し、本願発明の走査型プローブ顕微鏡で得られる断
面像である。また、Xe1、Xe2、Xe3とh1、h
2、h3の高さプロットすれば細い実線で表すようなラ
インが得られる。このラインで再現される断面像は、従
来の走査型プローブ顕微鏡で得られるものであり、実際
のピット断面形状とは異なる、歪んだものとなる。
【0039】このような非直線動作やドリフトおよびX
YZ軸の干渉動作が、従来の走査型プローブ顕微鏡の繰
り返し精度を劣化させる原因となっている。
【0040】本願発明では、円筒型圧電素子102の自
由端すなわち試料の実際の移動量を測定し、これを元に
試料表面形状を再現するため、圧電素子の非直線動作や
ドリフトおよびXYZ軸の干渉動作に影響されない正確
な画像を得ることができる。
【0041】なお、本実施例では、試料107を円筒型
圧電素子102によって走査する構成を示したが、円筒
型圧電素子102を上側に配置し、プローブ108を走
査する構成も可能である。 (2)第2の実施例 図4は、本発明の走査型プローブ顕微鏡のうち、第2の
実施例を示した模式図である。
【0042】円筒型圧電素子102は中心軸を基盤10
1と垂直になるよう基盤101に固定される。円筒型圧
電素子102の自由端に、側面に貫通孔を有する筒体1
16を介して立体構造体103が固定される。本図では
立体構造体103は円盤形状をなし、円筒型圧電素子1
02の中心軸と同軸の中心軸を有している。立体構造体
103の外側に、立体構造体103と接触することのな
いようにある一定の隙間を保って固定構造体104が設
置される。立体構造体103は、円筒型圧電素子102
の駆動軸方向、すなわち、X、Y、Z軸方向に対して垂
直な平滑面を有する。この3つの平滑面のそれぞれに対
して、固定構造体104は3つの平行な平滑面を備えて
いる。
【0043】固定構造体104は、その内側を水平方向
隙間補償手段117によって接続されている。水平方向
隙間補償手段117は、複数の梁で構成されており、筒
体116の貫通孔を非接触に通過してスポーク状に包囲
構造体104の内側を支えている。その熱膨張係数は包
囲構造体104と同じである。望ましくは、同じ材質を
用いる。筒体116もまた、固定構造体104と同じで
ある。
【0044】固定構造体104と基盤101は、高さ方
向隙間補償手段118により接続されている。高さ方向
隙間補償手段118は、円筒型圧電素子102と同軸の
中空円筒形状をしており、その高さおよび熱膨張係数
は、円筒型圧電素子102と等しい。
【0045】立体構造体103または固定構造体104
のいずれか一方の平滑面には隙間測定手段105が具備
される。本実施例では、固定構造体104側に隙間測定
手段105が設けられている。測定対象となる隙間の方
向は、円筒型圧電素子102が試料表面を走査する方向
と同一方向であり、従って、隙間測定手段105は、
X、YおよびZ方向の3方向を測定可能となるように備
えられる。その他の構成については、第1の実施例と同
じである。
【0046】ここで、周囲の熱変化により材料が膨張収
縮する場合を考える。立体構造体103と固定構造体1
04および水平方向隙間補償手段117は、同じ熱膨張
係数の材質からなり、例えば、アルミニウムやステンレ
ス等の金属である。立体構造体103と固定構造体10
4および水平方向隙間補償手段116は、周辺温度の変
化、例えば温度上昇により、円筒型圧電素子102の中
心軸を中心に、放射状に膨張する。すなわち、立体構造
体103と固定構造体104および水平方向隙間補償手
段116は、その中心軸に垂直な放射方向、すなわちX
Y方向には等しく膨張し、その結果、立体構造体103
と固定構造体104の隙間は周囲の熱に関わらず常に一
定となる。立体構造体103と固定構造体104は、そ
れぞれ筒体116と高さ方向隙間補償手段118に接続
されているが、その接続部は水平方向の拘束はなく、こ
のため、立体構造体103と固定構造体104が放射状
に膨張しても、筒体116と高さ方向隙間補償手段11
8に応力を与えるものではない。
【0047】一方、基盤101と円筒型圧電素子10
2、および高さ方向隙間補償手段117は、同じ熱膨張
係数の材質からなり、例えば、PZTである。PZTは
セラミクスであるため、金属より小さい膨張係数を有す
る。円筒型圧電素子102、および高さ方向隙間補償手
段117は軸方向に長いため、温度上昇により高さ方向
の伸びが顕著である。しかしながら、円筒型圧電素子1
02と高さ方向隙間補償手段118は、同じ材質であ
り、全長が伸びても、その自由端面、すなわち、立体構
造体103、固定構造体104が搭載される高さは等し
くなる。
【0048】隙間測定手段105は、固定構造体104
に固定されている。このうち高さ方向の隙間を測定する
手段を高さ方向隙間測定手段105(a)とする。高さ
方向隙間測定手段105(a)は、固定構造体104の
伸びに合わせて固定構造体104の自由端側、すなわ
ち、図中では上に向かって上昇する。
【0049】一方、立体構造体103と筒体116も、
固定構造体104と同じ熱膨張係数を有しているため、
同様に伸びる。この結果、立体構造体103は、高さ方
向隙間測定手段105(a)と同じ量だけ、図中上に向
かって上昇する。前述のように立体構造体103と固定
構造体104の搭載される高さは等しいため、伸びの起
点は同じであり、したがって、結果として、立体構造体
103と高さ方向隙間測定手段105(a)の隙間は、
周辺温度の変化に関わらず一定である。
【0050】以上のような構成とすることにより、周辺
温度の変化によらず立体構造体103と固定構造体10
4の隙間を一定とすることができる。したがって、温度
ドリフトのない安定した走査型プローブ顕微鏡を提供す
ることができる。その他の効果は、実施例1と変わりな
い。
【0051】なお、本実施例においても第1の実施例と
同様に、円筒型圧電素子102を上側に配置し、プロー
ブ108を走査する構成も可能である。 (3)第3の実施例 図5は、本発明の走査型プローブ顕微鏡のうち、第3の
実施例を示した模式図である。基盤101に円筒型圧電
素子102が中心軸を基盤101と垂直に固定される。
第1、第2の実施例とは異なり、円筒型圧電素子102
は上から吊される格好となる。基盤101はZ粗動ステ
ージ109下に固定される。円筒型圧電素子102の自
由端に、立体構造体103が固定される。立体構造体1
03の外側に、立体構造体103と接触することのない
ようにある一定の隙間を保って固定構造体104が設置
される。立体構造体103は、円筒型圧電素子102の
駆動軸方向、すなわち、X、Y、Z軸方向に対して垂直
な平滑面を有する。この3つの平滑面のそれぞれに対し
て、固定構造体104は3つの平行な平滑面を備える。
【0052】立体構造体103または固定構造体104
のいずれか一方の平滑面には隙間測定手段105が具備
される。本実施例では、固定構造体104側に隙間測定
手段105が備わる。測定対象となる隙間の方向は、円
筒型圧電素子102が試料表面を走査する方向と同一方
向であり、したがって、隙間測定手段105は、X、Y
およびZ方向の3方向を測定可能となるように備えられ
る。隙間測定手段105としては例えば静電容量式セン
サーが挙げられる。
【0053】固定構造体104のうち、隙間測定手段1
05が具備される部分の近傍には隙間調整手段119が
設置されている。隙間調整手段119は、隙間の間隔を
調整する方向に移動可能となっている。構造としては例
えば、1軸のスライド式ステージなどが挙げられる。
【0054】円筒型圧電素子102の自由端部、すなわ
ち立体構造体103の最先端部にプローブ108が固定
される。
【0055】プローブ108の下方に試料107と、そ
れを搭載する試料台106が設置される。第1、第2の
実施例とは異なり、試料台106と試料107は動かす
必要がなく、固定される。プローブ108の上方にはプ
ローブ変位検出手段110があり、プローブ変位検出手
段110にはフィードバック回路111が接続され、フ
ィードバック回路111は円筒型圧電素子102のZ電
極に接続される。同時に、円筒型圧電素子102のXY
電極にはXY走査回路112が接続される。
【0056】隙間測定手段105によって測定された隙
間寸法の情報は、情報蓄積手段113に蓄えられる。情
報蓄積手段113にはコンピュータ114が接続され、
コンピュータ114にはモニター115が接続される。
【0057】本実施例の動作については、プローブ10
8を試料107に対して走査させる点が、第1、第2の
実施例とは異なるが、発揮される効果については何ら変
わるところはない。
【0058】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように、先鋭
化された先端部を有するプローブと試料表面を相対的に
走査することにより、試料表面の物理的情報を観察する
走査型プローブ顕微鏡において、円筒型圧電素子の自由
端と一体となって動作するように前記自由端に設けられ
た立体構造体と、前記立体構造体の周囲近傍に前記立体
構造体と接触することのないようにある一定の隙間を保
って設置固定され、参照基準位置を提供する固定構造体
と、前記立体構造体と前記固定構造体との複数の方向の
隙間を随時測定する隙間測定手段と、前記隙間の変化情
報を蓄積する情報蓄積手段と、前記隙間の変化情報から
試料表面形状を再現するコンピュータを備える構成とし
た。
【0059】このような構成とすることにより、圧電素
子特有の非直線動作やドリフトおよびXYZの干渉動作
に影響されず、したがって、繰り返し精度が高く、半導
体パターンや光ディスクのスタンパのピット等の測定に
好適な走査型プローブ顕微鏡を提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による走査型プローブ顕微鏡の構成の一
例を示した模式図である。
【図2】走査型プローブ顕微鏡の圧電素子のドリフトに
よる画像への影響の一例を説明した模式図である。
【図3】走査型プローブ顕微鏡の圧電素子のXYZ軸の
干渉動作による画像への影響の一例を説明した模式図で
ある。
【図4】本発明の走査型プローブ顕微鏡のうち、第2実
施例の構成の一例を示した模式図である。
【図5】本発明の走査型プローブ顕微鏡のうち、第3実
施例の構成の一例を示した模式図である。
【図6】従来の走査型プローブ顕微鏡の実施例を示した
模式図である。
【符号の説明】
101 基盤 102 円筒型圧電素子 103 立体構造体 104 固定構造体 105 隙間測定手段 105(a)高さ方向隙間測定手段 106 試料台 107 試料 108 プローブ 109 Z粗動手段 110 プローブ変位検出手段 111 フィードバック回路 112 XY走査回路 113 情報蓄積手段 114 コンピュータ 115 モニター 116 筒体 117 水平方向隙間補償手段 118 高さ方向隙間補償手段 119 隙間調整手段 601 基盤 602 円筒型圧電素子 603 試料台 604 試料 605 プローブ 606 Z粗動手段 607 プローブ変位検出手段 608 フィードバック回路 609 XY走査回路 610 モニター
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮谷 竜也 千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目8番地 セ イコーインスツルメンツ株式会社内 Fターム(参考) 2F069 AA44 AA57 AA60 AA64 BB15 DD12 EE02 EE26 GG04 GG06 GG07 GG62 HH04 HH30 JJ08 JJ15 LL03 MM02 MM23 MM32 MM34 PP02

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先鋭化された先端部を有するプローブと
    試料表面を円筒型圧電素子によって相対的に走査するこ
    とにより、試料表面の物理的情報を観察する走査型プロ
    ーブ顕微鏡であって、 前記円筒型圧電素子の自由端に具備され、前記自由端と
    一体となって動作する立体構造体と、 前記立体構造体の周囲近傍に前記立体構造体と隙間を保
    って設けられ、参照基準位置を提供する固定構造体と、 前記立体構造体と前記固定構造体との複数の方向の隙間
    を測定する隙間測定手段と、を備えるとともに、 前記隙間測定手段により測定された隙間の変化情報から
    試料表面形状を再現することを特徴とする走査型プロー
    ブ顕微鏡。
  2. 【請求項2】 測定対象となる方向が、前記円筒型圧電
    素子が試料表面を走査する方向と同一であることを特徴
    とする請求項1に記載の走査型プローブ顕微鏡。
  3. 【請求項3】 前記立体構造体が、前記円筒型圧電素子
    の走査方向に垂直な平滑面を有し、前記固定構造体が、
    前記立体構造物の平滑面と隙間を介して対向する平滑面
    を有し、前記立体構造体の平滑面と前記固定構造体の平
    滑面の少なくとも一方に前記隙間測定手段が設けられた
    ことを特徴とする請求項2または3に記載の走査型プロ
    ーブ顕微鏡。
  4. 【請求項4】 前記固定構造体が、前記隙間の隙間量を
    調整する隙間調整手段を有することを特徴とする請求項
    1または3に記載の走査型プローブ顕微鏡。
  5. 【請求項5】 前記立体構造体と前記固定構造体の少な
    くとも一方が熱膨張による隙間変化を補償する隙間補償
    手段を含むことを特徴とする請求項1または4に記載の
    走査型プローブ顕微鏡。
  6. 【請求項6】 前記立体構造体の平滑面と前記固定構造
    体の平滑面は、前記隙間の平行度を調整する際の治具も
    兼ねることを特徴とする請求項3または5に記載の走査
    型プローブ顕微鏡。
  7. 【請求項7】 前記立体構造体は、前記円筒型圧電素子
    と同軸の円盤形状をなしており、前記固定構造体は、前
    記円筒型圧電素子と同軸の中空円筒形状をなし、かつ、
    内筒を梁状の水平方向隙間補償手段で支え、 前記立体構造体と、前記固定構造体および前記水平方向
    隙間補償手段は等しい熱膨張係数を有し、 前記立体構造体および前記固定構造体は、それぞれ前記
    円筒型圧電素子および高さ方向隙間測定手段の上に搭載
    され、前記円筒型圧電素子および高さ方向隙間測定手段
    は等しい熱膨張係数を有することを特徴とする請求項6
    記載の走査型プローブ顕微鏡。
  8. 【請求項8】 前記隙間測定手段が静電容量センサーで
    あることを特徴とする請求項7記載の走査型プローブ顕
    微鏡。
  9. 【請求項9】 先鋭化された先端部を有するプローブと
    試料表面を円筒型圧電素子によって相対的に走査し、水
    平方向での各位置での前記プローブと試料表面の相互作
    用量を測定することにより試料表面の物理的情報を観察
    する走査型プローブ顕微鏡において、前記円筒型圧電素
    子に取り付けられ、かつ、前記圧電素子の変位と共に変
    位する試料台あるいはプローブ取り付け台のX、Y、Z
    方向の変位量を測定し、該変位量から試料表面状態を求
    める事を特徴とする走査型プローブ顕微鏡。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
RU2518859C2 (ru) * 2008-12-11 2014-06-10 Инфинитесима Лтд Система обнаружения для динамического зонда
WO2015140996A1 (ja) * 2014-03-20 2015-09-24 株式会社島津製作所 走査型プローブ顕微鏡

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