JP2001305036A - 微小領域走査装置および走査型プローブ顕微鏡 - Google Patents

微小領域走査装置および走査型プローブ顕微鏡

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JP2001305036A
JP2001305036A JP2000119754A JP2000119754A JP2001305036A JP 2001305036 A JP2001305036 A JP 2001305036A JP 2000119754 A JP2000119754 A JP 2000119754A JP 2000119754 A JP2000119754 A JP 2000119754A JP 2001305036 A JP2001305036 A JP 2001305036A
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Akira Egawa
明 江川
Katsunori Honma
克則 本間
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 SPMで用いられる、高速、高分解能の微小
領域走査装置を提供すること。 【解決手段】 微小領域走査装置は、下段には共振周波
数が低く、最大変位量の大きな粗動用円筒型圧電素子1
が組み込まれ、試料台4を大きくXYZ方向に駆動する
ことが可能となる。また、粗動用円筒型圧電素子1に取
り付けられた支持具3の上に、最大変位量が小さく、共
振周波数が高い、微動用円筒型圧電素子2が組み付けら
れており、この圧電素子により微小領域をすばやく走査
することが可能となる。この微動円筒型圧電素子2によ
る微小領域の高速走査と、粗動用円筒型圧電素子1の高
速走査領域の位置調整により、試料3を高速に、かつ高
分解能に走査することが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原子間力顕微鏡
(AFM)や走査型近視野顕微鏡(SNOM)に代表さ
れる走査型プローブ顕微鏡(SPM)の試料走査やプロ
ーブ走査に利用される微小領域走査装置と、それを利用
する走査型プローブ顕微鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】走査型プローブ顕微鏡(SPM)は、機
械的探針(以下、プローブと呼ぶ)によって試料表面を
走査し、プローブと試料表面との間に働く相互作用を検
出することによって、試料表面の物理量をnm(10-9
m)以下のオーダーで観察する装置である。例えば、走
査型プローブ顕微鏡(SPM)の一つとして代表的な原
子間力顕微鏡(AFM)では、プローブと試料表面の間
に働く原子間力をプローブのたわみ量変化という情報で
検出し、これを利用することによって試料の表面形状を
観察することができる。
【0003】こうした装置において、試料やプローブを
水平方向(以下XY方向と呼ぶ)と高さ方向(以下Z方
向と呼ぶ)に精度良く走査するために必要な機械装置
が、微小領域走査装置である。
【0004】走査型プローブ顕微鏡(SPM)に利用さ
れる微小領域走査装置には、0.01〜0.1nmの高
い分解能が要求されるため、一般的に圧電素子(ピエ
ゾ)が使われる。代表的には、例えば米国特許第5、3
06、919(Elingset al.)が開示して
いるような円筒型圧電素子を利用した微小領域走査装置
が挙げられる。この微小領域走査装置は、圧電素子の横
効果を利用し、1本の円筒型圧電素子によってXY方向
およびZ方向に走査することができる。この円筒型圧電
素子を利用した微小領域走査装置の原型は、米国特許第
4、087、715(Myer et al.)が開示
しているマイクロポジショナーに見ることができる。
【0005】この例では、円筒型圧電素子の内側にグラ
ンド電極を作り、側面には4分割の電極を製作し、対向
する2極を1組としている。この2極に電圧を印加し、
1極を伸ばし、1極を縮めれば、円筒型圧電素子は1方
向に傾く。これを2組の電極で行えば、2方向に円筒型
圧電素子を変形させることができる。これに加えて、側
面円周上に別の電極を形成し電圧を加えれば、円筒型圧
電素子の軸方向に円筒型圧電素子を伸縮させることがで
きる。こうすることによって、1本の円筒型圧電素子に
よって、XY方向、Z方向に走査をすることができる。
【0006】図1は、円筒型ピエゾを利用した従来の微
小領域走査装置の構成の一例を示す模式図である。円筒
型圧電素子101の内側側面の全域にはグランド用電極
が形成される。一方、外側側面の1部には4分割の電極
を製作し、それぞれは電気的に絶縁されている。この4
分割のX1電極102、X2電極103、Y5電極10
4、Y2電極105は、それぞれ2極が対向する位置関
係にある。すなわち、X1電極102とX2電極10
3、Y1電極104とY2電極105は対向位置の関係
にある。外側側面の残りの部分には1極のZ1電極10
6が形成され、内側のグランド用電極、外側の4分割電
極とは電気的に絶縁される。
【0007】4分割のX1電極102、X2電極10
3、Y1電極104、Y2電極105、もう一つのZ1
電極106は、それぞれ、円筒型圧電素子内側のグラン
ド用電極との間で高電圧を掛け、電極の形成される部分
の圧電材料の分極を行う。この時、対向する電極の形成
される部分の圧電材料は、同じ極性の電圧を印加された
場合に、それぞれ反対の効果、すなわち、「伸び」「縮
み」を起こすように分極される。
【0008】また、図2は従来の円筒型圧電素子型微小
領域走査装置の動作を示した模式図である。なお、図2
における円筒型圧電素子101の下部は、固定されてい
るものとし、上部は解放された自由端となっており、こ
の自由端に試料等を乗せ、駆動することになる。図2に
おいて、円筒型圧電素子101のX1電極102とX2
電極103に、電圧を印加する。この状態において、X
1電極102の形成された部分の圧電材料は、収縮す
る。一方、X2電極103の形成された部分の圧電材料
に伸びを生じる。これによって、円筒型圧電素子101
は、紙面向かって右側に変形する。これによって、円筒
型圧電素子101の自由端に乗る試料は、紙面向かって
右側に走査される。同時に、Z1電極106とグランド
用電極に交番電圧を印加すれば、Z1電極106の形成
された部分の圧電材料は伸縮する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】以上に示したような従
来の円筒型圧電素子型微小領域走査装置は、構造が簡単
で軽く、XY方向の共振周波数が高いという特徴から、
SPMのほとんどで利用されてきた。
【0010】走査型プローブ顕微鏡(SPM)の先鞭で
あるSTM、AFMの登場当初は、その観察対象は金属
表面の原子像や単分子膜の分子配列などであり、必要と
されるXY方向走査範囲は1〜20μm程度であった。
この走査範囲においては、円筒型圧電素子型微小領域走
査装置は、すでに述べたように、他の微小領域走査装置
に比べ、構造が簡単で軽く、XY方向の共振周波数が高
いという長所がある。
【0011】一方、ここ数年で、STM、AFMが計測
装置として一般化し、普及するにつれ、その観察対象は
工業材料や生物試料の表面観察にまで広がってきた。そ
の対象は、例えばコンパクトディスク表面のスタンパで
あり、薄膜磁気ヘッドの凸凹であり、赤血球であり、細
胞である。SPMの種類も、最近では、SNOM(走査
型近視野顕微鏡)のような光学顕微鏡と組み合わせるタ
イプのものも登場し、観察試料の多様化傾向に拍車がか
かっている。こうした状況を背景として、SPMに求め
られるXY方向走査範囲は、50〜200μmにまで拡
大している。従来の円筒型圧電素子型微小領域走査装置
によって、この走査範囲を満足させる場合、円筒型圧電
素子の全長を伸ばしてXY方向走査用の電極長さを長く
するか、円筒型圧電素子の肉厚を薄くするか、あるいは
圧電率のより高い圧電材料を用いるなどで対応する必要
がある。
【0012】円筒型圧電素子の全長を伸ばす、あるい
は、円筒型圧電素子の肉厚を薄くするなどした場合、円
筒型圧電素子のXY方向での共振周波数は低下していく
という問題が発生する。また、圧電材料の圧電率を上げ
ていくと、誘電率も上昇し、XY方向走査時におけるヒ
ステリシスの増加を招き、精密な走査にはセンサーが必
要になる問題があった。
【0013】さらに、円筒型圧電素子の機械的Qの値に
応じて、XY方向の共振周波数およびその近傍において
XY方向の振動振幅が増大するため、XY方向の走査速
度は共振周波数の1/2から1/3以下の値に比例した
値に律速されるという問題があった。
【0014】また、分解能の点でも問題がある。円筒型
圧電素子に信号を印加する場合には、通常デジタル/ア
ナログコンバーター(DAC)が用いられるが、出力可
能な信号の分割数には限りがある。16ビットの分割数
(=65535)を持つDACにより最大XY方向走査
範囲100μmの円筒型圧電素子を制御する場合では、
100/65535=約15nmの分解能しか得られな
い。より分割数の多いDACを用いることで分解能を向
上することができるが、分割数の多さと低雑音、および
応答速度の速さなどの条件を満たす高性能DACは、コ
ストが高く、実用的とはいえない。
【0015】そこで、本発明の目的は、従来の円筒型圧
電素子型微小領域走査装置の持つ上記のような課題を解
決し、XY方向の広い走査範囲を、速い速度で走査可能
であり、さらに高分解能に走査可能な微小領域走査装置
を実現することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明では、走査型プローブ顕微鏡(SPM)の試
料走査やプローブ走査用の円筒型圧電素子型微小領域走
査装置において、XY走査用に共振特性の異なる複数の
円筒型圧電素子を組み合わせる構成とする。より具体的
には、広い領域を駆動可能な低共振特性圧電素子による
走査と、狭い領域を高速に駆動可能な高共振特性圧電素
子の組み合わせにより1軸を走査する構成とする。こう
することにより、同じ共振周波数であってもより広い領
域の走査が可能となる。また、狭い領域にDACの16
ビットの分割数を割り当てることにより、高い分解能を
実現することができる。
【0017】また、円筒型圧電素子の代わりに、圧電率
が高く、1軸のみ駆動可能な積層型圧電素子を複数組み
合わせることにより、XYそれぞれの方向へ独立した駆
動が可能となり、高速・高精度な走査を実現できる。
【0018】
【発明の実施の形態】図3は、円筒型圧電素子2個から
構成される微小領域走査装置の模式図である。下段には
共振周波数が低く、最大変位量の大きな粗動用円筒型圧
電素子1が組み込まれ、試料台4を大きくXYZ方向に
駆動することが可能となっている。また、粗動用円筒型
圧電素子1に取り付けられた支持具3の上に、最大変位
量は小さいものの共振周波数が高く、高速駆動可能な微
動用円筒型圧電素子2が組み付けられており、この圧電
素子により微小領域をすばやく走査することが可能とな
る。なお、ここでは、何らかの試料を駆動することを前
提とした構成であるため、試料台4を用いているが、プ
ローブを取り付け、駆動することも可能である。この構
造は単純で作製しやすいが、より省スペースを図る構成
を図ったものが、図4に示す微小領域走査装置である。
図4では、粗動用円筒型圧電素子1と微動用円筒型圧電
素子2を接続するための支持具5が粗動用円筒型圧電素
子1の内側に窪んだ構造となっているのが特徴である。
図4の構造にすることで、装置のとるスペースは、ほぼ
単一の円筒型圧電素子と同じ大きさとなり、従来の円筒
型圧電素子と簡単に置き換えることができる。それぞれ
の走査装置において、複数の圧電素子を独立に駆動する
ことになるため、片方が駆動した際の振動の影響がでる
可能性があるが、共振特性が大きく異なる圧電素子を用
いることで、ほとんど影響を受けないようにすることが
できる。
【0019】次に積層型圧電素子を用いた実施例を図5
に示す。積層型圧電素子は一方向にしか駆動できないた
め、XYZの3方向に駆動するためには、最低3個の圧
電素子が必要となる。図5に、粗動用の圧電素子とし
て、X粗動用積層型圧電素子6、Y粗動用積層型圧電素
子9、Z積層型圧電素子11として示している。また、
XY方向に微小駆動するための、X微動用積層型圧電素
子7とY微動用積層型圧電素子10が組み付けられてい
る。これらの小型の圧電素子は、円筒型圧電素子の場合
と同様に、粗動用の圧電素子に対して共振周波数が高
く、また最大変位量の小さな圧電素子が用いられる。な
お、それぞれの圧電素子は、各駆動方向毎に支持具8を
介して接続されており、Z積層型圧電素子11の上部に
試料台12が取り付けられている。ただし、図5で示す
ように、この微小領域走査装置では、構造が複雑になる
ため、機械的な剛性などを十分に高めるために、各圧電
素子の接続は、強固な接着材を用いるなどの十分な配慮
が必要となる。
【0020】次に円筒型圧電素子と積層型圧電素子を組
み合わせた実施例を図6に示す。この構成では、図5の
X、Y方向の微動用の圧電素子、およびZ方向の圧電素
子としての機能を全て、微動用円筒型圧電素子13で賄
う構成となっている、支持具8や試料台12に関して
は、図5と同じ構造である。この構成における動作はほ
ぼ、前述の図5の実施例と同等であり、問題となるのは
やはり、各圧電素子の取り付けを如何に正確に、機械的
剛性を十分配慮するということである。
【0021】次に前述の微小領域走査装置の制御方法に
ついての実施例を説明する。制御方法としては、狭い領
域の速い走査と大きく遅い走査をいかに効率よく組み合
わせるかが重要となる。
【0022】図7が上記制御方法の模式図である。走査
する範囲を図7の走査領域14とし、X方向に1ライン
走査する場合を考える。この場合、まず走査の始点とな
る位置に、X粗動用圧電素子とX微動用圧電素子をそれ
ぞれ駆動した後、X微動用圧電素子により、走査領域1
4上に示した実線矢印で示すように微小領域を走査す
る。その後、X粗動用圧電素子によりX方向に位置をず
らし、再度X微動用圧電素子で走査する。この行程を繰
り返すことにより1ラインの走査が実現できる。またそ
の後、Y方向に1ライン分移動し、再度1ラインX方向
に走査する。この繰り返しにより、目的の走査領域全体
を走査することが可能となる。また、この走査時の各圧
電素子に印加する信号を走査領域14の下に示してい
る。X微動信号15は、各微小走査領域に応じて、三角
波の信号となっており、またX粗動信号16およびY粗
動信号17はそれぞれの駆動のタイミングに応じたステ
ップ信号が印加されることになる。このようにX方向に
1ライン走査する場合には、Y方向への走査速度は、X
方向の走査ほど高速ではないため、微小走査用の圧電素
子を用いる必要がない。
【0023】次の制御に関する実施例を図8に示す。図
8にも、図7と同様に、走査領域18と各圧電素子への
印加信号を示している。この実施の形態では、まず、走
査領域18上に描かれた点線で囲まれた四角部分を、X
微動用圧電素子を用いての1ライン走査と、Y微動用圧
電素子によるY方向への位置変更を繰り返しにより走査
する。その後、XないしはY方向へ粗動圧電素子により
適切な走査位置に移動し、再度微動圧電素子により微小
領域内を走査する。この工程を繰り返すことで、図7の
場合と同様に、目的の領域全体を走査することが可能と
なる。また、各圧電素子に印加する駆動信号は、まずX
微動信号19は、微小領域の走査に応じて、三角波信号
となる。またY微動信号20は、X微動用圧電素子が微
小走査範囲の端まで移動した段階で、1ライン分上が
り、微小領域の走査が終了するまで、上がり続ける。微
小領域の走査が終了後、粗動用圧電素子へ適切な信号を
印加し、前述のように、微小走査範囲の位置を調節す
る。ここまで、XY方向の走査について、説明してきた
が、SPMに対して以上の微小領域走査装置を適用する
場合には、さらにZ方向の制御が加わることになる。S
PMでは、試料とプローブ間の物理的相互作用に応じ
て、試料とプローブ先端の相対的なZ方向の位置制御を
行わなければならないためである。また、SPMでは、
試料上をプローブにより走査することになるが、XY位
置は、試料−プローブの相対位置であり、そのどちらを
駆動しても構わない。そこで、微小領域走査装置とし
て、XY粗動用の圧電素子が試料側に、XY微動用の圧
電素子がプローブ側に取り付けられていても、前述の実
施例で挙げた微少領域走査装置と同様の走査が可能とな
る。その構成模式図が、図9である。なお、図9とは逆
に、粗動用の圧電素子がプローブ側に、また微動用の圧
電素子が試料側に取り付けられていても、走査するとい
う目的のためには特に問題はない。
【0024】図9では、粗動用円筒型圧電素子23の上
に試料台24が固定され、試料31がその上に置かれ
る。また微動用円筒型圧電素子27にはプローブ台26
を介してプローブ25が取り付けられている。プローブ
25と試料31との距離に応じた物理的相互作用の変化
は、相互作用検出手段28で検出され、SPMコントロ
ーラ29へと入力される。SPMコントローラ29は、
この相互作用検出手段28からの入力信号に応じてそれ
ぞれの圧電素子のZ方向の駆動量を制御することにな
る。また、XY方向の走査もまた、SPMコントローラ
29により制御される。そのXY走査時の各圧電素子の
Z方向への駆動量をプロットする事で、試料の表面形状
などの情報を得ることが可能となる。それを表示するの
が、表示手段30である。
【0025】
【発明の効果】XY方向の広い走査範囲を、速い速度で
走査可能であり、さらに高分解能に走査可能な微小領域
走査装置を実現できる。この結果、SPMで広い範囲の
走査領域を高速に測定する場合でも、高分解能が維持で
きるため、光ディスクなどのピット評価装置や、細胞な
ど生化学のための観察装置などの、広い分野へのSPM
の適用が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の円筒型圧電素子を示す模式図である。
【図2】従来の円筒型圧電素子の動作を示す模式図であ
る。
【図3】本発明の2つの円筒型圧電素子を用いた微小領
域走査装置を示す模式図である。
【図4】本発明の2つの円筒型圧電素子を用いた微小領
域走査装置を示す模式図である。
【図5】本発明の複数の積層型圧電素子を用いた微小領
域走査装置を示す模式図である。
【図6】本発明の円筒型圧電素子と積層型圧電素子を用
いた微小領域走査装置を示す模式図である。
【図7】本発明の圧電素子制御方法を示す概略図であ
る。
【図8】本発明の圧電素子制御方法を示す概略図であ
る。
【図9】本発明の微小領域走査装置を用いた走査型プロ
ーブ顕微鏡を示す構成模式図である。
【符号の説明】
1 粗動用円筒型圧電素子 2 微動用円筒型圧電素子 3 支持具 4 試料台 5 支持具 6 X粗動用積層型圧電素子 7 X微動用積層型圧電素子 8 支持具 9 Y粗動用積層型圧電素子 10 Y微動用積層型圧電素子 11 Z積層型圧電素子 12 試料台 13 微動用円筒型圧電素子 14 走査領域 15 X微動信号 16 X粗動信号 17 Y粗動信号 18 走査領域 19 X微動信号 20 X粗動信号 21 Y微動信号 22 Y粗動信号 23 粗動用円筒型圧電素子 24 試料台 25 プローブ 26 プローブ台 27 微動用円筒型圧電素子 28 相互作用検出手段 29 SPMコントローラ 30 表示手段 31 試料 101 円筒型圧電素子 102 X1電極 103 X2電極 104 Y1電極 105 Y2電極 106 Z1電極
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 41/08 N Fターム(参考) 2F069 AA04 AA60 DD15 DD19 DD20 GG04 GG62 HH04 JJ07 JJ14 LL03 MM32 MM34 MM38 RR03

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走査対象物をX、Yそれぞれの方向に走
    査可能な微小領域走査装置において、広い領域を駆動可
    能な低共振特性圧電素子と、狭い領域を高速に駆動可能
    な高共振特性圧電素子から成り、かつまた広い領域を駆
    動可能な低共振特性圧電素子による走査と、狭い領域を
    高速に駆動可能な高共振特性圧電素子による狭い領域の
    走査を組み合わせる圧電素子制御手段を有すること、を
    特徴とする微小領域走査装置。
  2. 【請求項2】 前記複数の圧電素子が、走査用のプロー
    ブあるいは走査対象となる試料のどちらか一方をXY方
    向走査可能であることを特徴とする請求項1記載の微小
    領域走査装置。
  3. 【請求項3】 前記複数の圧電素子のどちらか一方が、
    走査用のプローブあるいは走査対象となる試料のどちら
    か一方をXY方向に走査可能であることを特徴とする請
    求項1記載の微小領域走査装置。
  4. 【請求項4】 前記圧電素子制御手段が、低共振特性圧
    電素子による位置合わせと、高共振特性圧電素子による
    狭い領域の走査を組み合わせて走査する制御手段である
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載
    の微小領域走査装置。
  5. 【請求項5】 前記圧電素子制御手段が、XあるいはY
    方向に対する高共振特性圧電素子による走査と低共振特
    性圧電素子による位置合わせの繰り返しによる線走査
    と、その線走査方向と直行する別の方向への低共振特性
    圧電素子による位置合わせを繰り返すことにより、走査
    領域全体を走査する制御手段であることを特徴とする請
    求項4記載の微小領域走査装置。
  6. 【請求項6】 前記圧電素子制御手段が、別方向駆動可
    能な複数の高共振特性圧電素子による狭い領域の走査
    と、低共振特性圧電素子による位置合わせを繰り返すこ
    とにより、走査領域全体を走査する制御手段であること
    を特徴とする請求項4記載の微小領域走査装置。
  7. 【請求項7】 前記複数の圧電素子が円筒型圧電素子で
    あること、を特徴とする請求項1から6のいずれか一項
    に記載の微小領域走査装置。
  8. 【請求項8】 前記複数の圧電素子が積層型圧電素子で
    あること、を特徴とする請求項1記載の微小領域走査装
    置。
  9. 【請求項9】 前記複数の圧電素子が円筒型圧電素子と
    積層型圧電素子を組み合わせたものであることを特徴と
    する請求項1から6のいずれか一項に記載の微小領域走
    査装置。
  10. 【請求項10】 Z方向微小駆動手段を有すること、を
    特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載の微小
    領域走査装置。
  11. 【請求項11】 請求項1から10のいずれか一項に記
    載の微小領域走査装置を有すること、を特徴とする走査
    型プローブ顕微鏡。
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