JP2002349842A - 石油燃焼器のカートリッジタンク - Google Patents
石油燃焼器のカートリッジタンクInfo
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- JP2002349842A JP2002349842A JP2001162033A JP2001162033A JP2002349842A JP 2002349842 A JP2002349842 A JP 2002349842A JP 2001162033 A JP2001162033 A JP 2001162033A JP 2001162033 A JP2001162033 A JP 2001162033A JP 2002349842 A JP2002349842 A JP 2002349842A
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Abstract
して燃焼しても、カートリッジタンク内を低温度に維持
して油タンクへの油の流出を防止する構造に関する。 【構成】 石油燃焼器の枠体1内にはバーナ2に油を供
給する油タンク3を設け、カートリッジタンク4の給油
キャップを兼ねる口金弁5を前記油タンク3の上面に設
けた開口部3aに装着し、カートリッジタンク4内の油
を油タンク3に供給する。カートリッジタンク4の壁面
にはヒートパイプ6を設置し、該ヒートパイプ6の両端
をカートリッジタンク4の底板4a方向と口金弁5を設
けた上板4b方向にのぞませる。カートリッジタンク4
内の温度が上昇した時、ヒートパイプ6は底板4a側の
端部で高温となった空気の熱を吸収し、上板4b側の端
部へ移動させて低温の油へ放熱し、カートリッジタンク
4内を低温度に維持して空気の膨脹を抑える。
Description
等の揮発性の高い油を間違って給油してしまった時の事
故防止に関するものである。
等の揮発性の高い油を給油してしまった時、燃焼による
バーナからの熱や室温の上昇でガソリンが気化し、蒸気
圧によりカートリッジタンク内の空気が膨脹してカート
リッジタンク内の油が油タンク内に押し出され、油タン
ク内で油が収容出来なくなると、油タンクの開口部から
油が溢れでる。灯油に比べてガソリンは引火点も低く、
蒸発しやすいので蒸発したガソリンの蒸気がバーナの燃
焼によるドラフトで燃焼用空気と一緒にバーナに吸込ま
れて、バーナの熱で引火して火災となる危険性があっ
た。
する為に、従来では間違って揮発性の高い油を給油した
時、蒸気圧によって油が油タンクに押し出され、油タン
クの油面が異常上昇した時には油タンクに設置したフロ
ートで油面上昇を検知して自動的に燃焼を停止させた
り、ブザーにより警報を出したりする考案が提案されて
きた。
変化は大きい時で20℃程度あり、空気の膨脹、収縮は
絶対温度に比例するので、燃焼していない状態の時でも
気温の変化によってカートリッジタンク内の空気が膨張
する為に燃料が油タンクに押し出されて油面が上昇する
ことがある。また、持ち運び式の石油燃焼器の場合、移
動時に油タンク内の油面が揺れて上下に変化するもので
あった。
によって油面の上昇を検知する構造では油面変化による
誤作動防止の為、フロートの検知範囲がかなり制限され
ていた。通常、油タンクの油面から開口部までの高さは
2〜4cm程度に設計されているので、油タンクの開口
部から油が溢れる直前に検知したり、検知後のバーナの
余熱でカートリッジタンクの温度が上昇して蒸気圧によ
って油が押し出されて油タンクの開口部から溢れてしま
うケースがあり、安全装置としての信頼性に欠けるもの
であった。
決するもので、石油燃焼器の枠体1内にはバーナ2に油
を供給する油タンク3を設け、かつ、カートリッジタン
ク4の給油キャップを兼ねる口金弁5を前記油タンク3
の上面に設けた開口部3aに装着し、カートリッジタン
ク4内の油を油タンク3に供給する石油燃焼器におい
て、カートリッジタンク4の壁面にヒートパイプ6を設
置し、該ヒートパイプ6の両端はカートリッジタンク4
の底板4a方向と口金弁5を設けた上板4b方向にのぞ
ませたものであり、カートリッジタンク4内の空気の熱
を低温の油に移動させるものである。
カートリッジタンク収納部7との間に遮熱板8を設け、
口金弁5を油タンク3の上面に設けた開口部3aに装着
したカートリッジタンク4の遮熱板8側の側壁にヒート
パイプ6を配置したことにより、少ないヒートパイプ6
で効率的にカートリッジタンク4内の熱を移動させるこ
とができるものである。
位置によって油タンク3は定油面を保持すると共に、油
タンク3の上部空間の容積と等しい油量が貯えられたカ
ートリッジタンク4の油内に、ヒートパイプ6の放熱端
部6aを位置させたことによりヒートパイプ6が作動し
ない油面となってカートリッジタンク4から油が油タン
ク3に流出しても油タンク3の開口部3aから油が溢れ
ることはない。
ートパイプ6を設置し、該ヒートパイプ6の両端をカー
トリッジタンク4の底板4a方向と口金弁5を設けた上
板4b方向にのぞませて設置したものであり、カートリ
ッジタンク4内の空気の熱をヒートパイプ6で油側に移
動させて低温度を維持するので、空気の膨脹を抑えて油
タンク3の開口部3aから油が溢れるのを防止すること
が可能となった。
部7との間に設けた遮熱板8側の側壁にヒートパイプ6
を配置すれば、最も高温になりやすい遮熱板8側の熱を
吸収するから、カートリッジタンク4の温度上昇を効率
よく抑制することができる。
位置によって油タンク3は定油面を保持されているか
ら、カートリッジタンク4内に貯えられている油量が油
タンク3の上部空間の容積と等しい時にヒートパイプ6
の放熱端部6aを油内に位置させれば、カートリッジタ
ンク4内の油量が低下してヒートパイプ6の放熱端部6
aがカートリッジタンク4の油内に位置しなくなり、ヒ
ートパイプ6で熱移動ができなくなって、カートリッジ
タンク4の温度が上昇してカートリッジタンク4の油が
油タンク3に全て押し出されたとしても、油タンク3の
開口部3aから油が溢れることはない。
と、1は石油燃焼器の枠体、4は枠体1内へ装着して油
を供給するカートリッジタンク、3はカートリッジタン
ク4から油の供給を受ける油タンク、2は油タンク3の
油を燃焼する為のバーナであり、バーナ2は油タンク3
の片側に寄せて配置してある。
はカートリッジタンク4の上板、4cは上板4bに設け
てカートリッジタンク4へ油の補給と流出を行う給油
口、5は給油口4cに着脱自在に設けた給油キャップを
兼ねた口金弁、3aは油タンク3の上面に設けた開口
部、9は開口部3aに形成した開閉軸である。
納するカートリッジタンク収納部、8はバーナ2とカー
トリッジタンク収納部7との間に配置した遮熱板、8a
は枠体1とバーナ2との間に配置してバーナ2を囲うよ
うに設けた反射板であり、バーナ2の燃焼による熱を遮
熱板8と反射板8aとで遮って枠体1やカートリッジタ
ンク4の温度上昇を抑えるようにしている。
し、カートリッジタンク4を口金弁5を下にして油タン
ク3の開口部3aに装着すると、開閉軸9が口金弁5を
押し上げ、カートリッジタンク4の油が油タンク3に流
れて燃焼に供される。そして、バーナ2で油が燃焼して
油タンク3内の油面が下がると、口金弁5からカートリ
ッジタンク4内に空気が入り、油タンク3内に油が流入
して油タンク3内を一定油面に保持している。
遮熱板8の温度が上昇しており、遮熱板8の熱が伝わっ
てカートリッジタンク収納部7及びカートリッジタンク
4の温度も少しずつ上昇する。灯油の場合はカートリッ
ジタンク4の温度が上昇してもほとんど気化しないか
ら、カートリッジタンク4内の灯油が押し出されること
はなく、油タンク3内を一定油面に保持できるものであ
る。
油して燃焼すると、カートリッジタンク4の温度が上昇
した時にはガソリンが気化するから、カートリッジタン
ク4の上部の空気が膨脹してガソリンが油タンク3へ押
し出されてしまい、燃焼によって消費される以上のガソ
リンが油タンク3へ押し出されると開口部3aから溢れ
出る恐れがあり、この為の対策が必要であった。
ク3内に設置して油量の浮力により上下するフロート、
11aはフロート11の上部に設けた可動部、12は地
震などの異常時に作動する自動消火装置、13は芯上下
操作を行なう為の芯上下装置、12aは自動消火装置1
2と芯上下装置13とを連動する作動板であり、フロー
ト11の可動部11aの上端を作動板12aの下方に向
けて配置してある。
ッジタンク4に入れて燃焼すると、バーナ2の熱でカー
トリッジタンク4が温度上昇し、カートリッジタンク4
内の空気が膨脹して油タンク3へ油が押し出される。油
タンク3内の油が増加して油面が上昇すると油タンク3
に設置したフロート11が上昇し、フロート11の可動
部11aが自動消火装置12の作動板12aを押上げ、
芯上下装置13が消火位置に駆動して燃焼を停止させて
いる。
温の変化が大きい時で20℃程度あり、空気の膨脹、収
縮は絶対温度に比例するので、燃焼していない時でもカ
ートリッジタンク4内の空気が膨脹して、空気体積の約
7%に相当する油が油タンク3に押し出されて油面が上
昇することがある。また、持ち運び式の石油燃焼器の場
合、移動時に油タンク3内の油面が揺れて上下に変化す
るものであった。
て消火装置12の作動板12aを押上げて消火させる構
造では、通常の気温変化でも油タンク3の油面が大きく
変化する為にフロート11の検知範囲がかなり制限され
るものであった。この為、油タンク3の開口部3aから
油が溢れる直前に検知したり、検知後のバーナ2の余熱
でカートリッジタンク4の温度上昇による蒸気圧によっ
て油タンク3から油が溢れてしまうケースがあり、安全
装置としての信頼性に欠けるものであった。
6はカートリッジタンク4の壁面に設置したヒートパイ
プ、6b及び6cはヒートパイプ6をカートリッジタン
ク4の壁面に固定するブラケットであり、該ヒートパイ
プ6の両端はカートリッジタンク4の底板4a方向と口
金弁5を設けた上板4b方向にのぞませて取付けてあ
る。
毛細管構造を持たせた金属パイプの内部を真空にし、作
動液として少量の水・代替フロンなどを密封した伝熱素
子であり、パイプの一端を加熱すると作動液が蒸発して
熱を吸収し、蒸気流となって低温部へ高速移動する。低
温部の管壁に接触して冷却されると凝縮して熱を放出
し、凝縮液は毛細管現象または重力により加熱部へと戻
り、再び蒸発、移動、凝縮のサイクルを繰返して、熱を
連続的にきわめて効率よく輸送するものである。
てカートリッジタンク4の温度が上昇した時は、空気は
油に比べてはるかに比熱が小さいので、カートリッジタ
ンク4内の上部の空気は下部の油よりはるかに早く温度
上昇する。この時、ヒートパイプ6は高温となった空気
の熱をカートリッジタンク4の底板4a側の端部で吸収
して上板4b方向へ移動させ、低温の油へ放熱するか
ら、カートリッジタンク4内の温度上昇を抑えることが
できる。
の空気は温度上昇しにくくなり、空気の膨張を抑えるこ
とができるので、間違って揮発性の高い油を入れてしま
った時でも、温度上昇による蒸気圧で油タンク3へ油が
押出される油量が少なくなり、油タンク3から油が溢れ
る危険を元から絶つことができ、従来のフロート11の
ように油タンク3の開口部3aから油を溢させるケース
がなくなった。
温度上昇はバーナ2の輻射熱やバーナ2の上に排気され
る燃焼排気ガスによってカートリッジタンク4の上部遮
熱板8側が最も早く、しかも最も高温となる。この高温
となる部分の熱によってカートリッジタンク4内の比熱
の小さい空気が熱対流により温度上昇していくものであ
った。
カートリッジタンク4の遮熱板8側の側面に配置したの
で、ヒートパイプ6はカートリッジタンク4で最も温度
が高くなる上部遮熱板8側の温度を速やかに下げること
ができ、揮発性の高い油を間違って使用してもカートリ
ッジタンク4内の空気の膨張を確実に抑えることができ
るものとなった。
カートリッジタンク4に装着された口金弁5の位置で定
油面に維持されており、その定油面から油タンク3の開
口部3aまでの上部空間容積とカートリッジタンク4に
貯えられた油量が等しい時にヒートパイプ6の放熱端部
6aが油内に位置するように取付けてある。
減少してヒートパイプ6の放熱端部6aよりも油面が低
くなると、ヒートパイプ6による熱移動ができなくな
り、カートリッジタンク4の温度が上昇して油タンク3
に油が押し出されるが、この時の油量は油タンク3の上
部空間の容積よりも少ないから、この状態でカートリッ
ジタンク4から油タンク3へ燃料が押し出されても、油
タンク3の開口部3aから燃料が溢れ出る心配はないも
のである。
ク4の内面側にヒートパイプ6を設置しているが、カー
トリッジタンク4の遮熱板8側の側壁であるカートリッ
ジタンク4の外面側にヒートパイプ6を設置しても良
い。
プ6の両端はカートリッジタンク4の底板4a方向と口
金弁5を設けた上板4b方向にのぞませたことにより、
ヒートパイプ6の熱の高速移動によってカートリッジタ
ンク4内上部の空気温度の上昇が抑えられ、その結果、
間違って揮発性の高い油を使用しても蒸気圧による空気
の膨脹が抑えられているので、カートリッジタンク4か
ら油が油タンク3へ押し出されて溢れる恐れがなく、燃
焼中にバーナ2の高温部からの引火の危険性が防止でき
た。
の側壁にヒートパイプ6を配置したことによって、カー
トリッジタンク4で最も高温度となりやすい遮熱板8側
の側壁の熱を吸収するから、カートリッジタンク4の温
度上昇を効率よく抑えることができ、また、使用するヒ
ートパイプ6の本数を少なくできるので製造コストの上
昇を抑えて簡単な構成で実現できるものとなった。
い油量が貯えられたカートリッジタンク4の油内に、ヒ
ートパイプ6の放熱端部6aを位置させたことによっ
て、放熱端部6aが油内に浸漬されなくなってヒートパ
イプ6の作用が止まっても油タンク3の開口部3aから
油が溢れることはなく、引火の危険性が確実に防止でき
るものである。
図である。
図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 石油燃焼器の枠体1内にはバーナ2に油
を供給する油タンク3を設け、かつ、カートリッジタン
ク4の給油キャップを兼ねる口金弁5を前記油タンク3
の上面に設けた開口部3aに装着し、カートリッジタン
ク4内の油を油タンク3に供給する石油燃焼器におい
て、カートリッジタンク4の壁面にヒートパイプ6を設
置し、該ヒートパイプ6の両端はカートリッジタンク4
の底板4a方向と口金弁5を設けた上板4b方向にのぞ
ませたことを特徴とする石油燃焼器のカートリッジタン
ク。 - 【請求項2】 石油燃焼器の枠体1にはバーナ2とカー
トリッジタンク収納部7との間に遮熱板8を設け、口金
弁5を油タンク3の上面に設けた開口部3aに装着した
カートリッジタンク4の遮熱板8側の側壁にヒートパイ
プ6を配置した請求項1記載の石油燃焼器のカートリッ
ジタンク。 - 【請求項3】 カートリッジタンク4の口金弁5の位置
によって油タンク3は定油面を保持すると共に、油タン
ク3の上部空間の容積と等しい油量が貯えられたカート
リッジタンク4の油内に、ヒートパイプ6の放熱端部6
aを位置させた請求項1記載の石油燃焼器のカートリッ
ジタンク。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001162033A JP3873661B2 (ja) | 2001-05-30 | 2001-05-30 | 石油燃焼器のカートリッジタンク |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001162033A JP3873661B2 (ja) | 2001-05-30 | 2001-05-30 | 石油燃焼器のカートリッジタンク |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002349842A true JP2002349842A (ja) | 2002-12-04 |
JP3873661B2 JP3873661B2 (ja) | 2007-01-24 |
Family
ID=19005220
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001162033A Expired - Fee Related JP3873661B2 (ja) | 2001-05-30 | 2001-05-30 | 石油燃焼器のカートリッジタンク |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3873661B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103471141A (zh) * | 2013-08-28 | 2013-12-25 | 黄成源 | 自动加液壁炉 |
-
2001
- 2001-05-30 JP JP2001162033A patent/JP3873661B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN103471141A (zh) * | 2013-08-28 | 2013-12-25 | 黄成源 | 自动加液壁炉 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3873661B2 (ja) | 2007-01-24 |
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