JP2002349470A - 電動ポンプ - Google Patents

電動ポンプ

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JP2002349470A
JP2002349470A JP2001152704A JP2001152704A JP2002349470A JP 2002349470 A JP2002349470 A JP 2002349470A JP 2001152704 A JP2001152704 A JP 2001152704A JP 2001152704 A JP2001152704 A JP 2001152704A JP 2002349470 A JP2002349470 A JP 2002349470A
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Japan
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magnet
rotor
cylindrical portion
stator
flow path
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JP2001152704A
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Tatsuo Ushida
達男 牛田
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Toshiba TEC Corp
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Toshiba TEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】発生トルク及び流量を増やすことができて小型
化にも適する電動ポンプを得ることにある。 【解決手段】ステータ4内にロータ5を配置したモータ
の内部に流路を形成する電動ポンプ1を前提とする。ロ
ータ5を、マグネット25を有した円筒部22と、この
円筒部22の内部に設けたインペラ23を備えて形成す
る。ステータ4との間に磁気間隙Gを形成して配置され
る円筒部22内を流路Fとして、この流路Fと、ステー
タ4及びこれに対向するロータ5のマグネット25から
なるトルク発生部とを分けたことを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、気体や液体等の流
体を移送するのに使用される電動ポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】特開平10−246193号公報には、
ステータ内にロータを配置したモータの内部に流路を形
成して、ロータの回転に伴い前記流路に流体を流通させ
る軸流式の電動ポンプが示されている。この電動ポンプ
では、ロータを突極構造としてその外周部に軸方向に連
通する凹部を形成し、この凹部とステータとにより軸方
向の流路を形成している。
【0003】このようにロータとステータとの間に流路
を形成し、この流路が主としてロータの凹部で確保され
る電動ポンプでは、凹部の分だけロータの外周面の面積
が減るので、トルクを発生させる上では不利である。そ
のため、電動ポンプの小型化を図ろうとすると、発生ト
ルクの低下を伴うことは避けられない。よって、小型化
には適さず、移送する流体が液体である場合にはその移
送に必要なトルクが不足し易くなる。
【0004】更に、ロータの外周面からえぐられるよう
に設けられる凹部は、トルク発生との兼ね合いにより無
闇に大きくできない。そのため、凹部により形成される
流路の断面積は小さく、それに応じて、流量が少ない点
でも不利である。
【0005】又、前記構成の電動ポンプの金属製ロータ
は移送流体と接するため、液体を移送する場合や、移送
される気体が湿気を含んでいる場合等においては、ロー
タに錆を生じる可能性が高い。そのため、耐久性に改良
の余地があるとともに、発生した錆がロータとステータ
との間に噛み込みまれて動作不良を生じる可能性が考え
られる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、発生トルク及び流量を増やすことができて
小型化にも適する電動ポンプを得ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、ステータ内に
ロータを配置したモータの内部に流路を形成する電動ポ
ンプを前提とする。そして、前記課題を解決するため
に、請求項1に係る発明は、前記ロータが、マグネット
を有して前記ステータとの間に磁気間隙を形成して対向
する円筒部、及びこの円筒部の内部に設けたインペラを
備えて形成され、前記円筒部内を前記流路としたことを
特徴としている。
【0008】この発明及び以下の各発明において、マグ
ネットにはプラスチックマグネットや磁性金属材料製の
マグネット等を用いることができ、特に強磁性金属材
料、例えば希土類のマグネットを使用すると、発生トル
クをより大きく確保できる点で好ましい。又、この発明
及び以下の各発明において、インペラには1以上の羽根
車又はスクリュー等を使用できるとともに、このインペ
ラは合成樹脂又は金属で形成できる。又、この発明及び
以下の各発明において、ロータは、流路の両端中央部に
設けた軸受、又は流路外においてロータの両端部外周を
支持する軸受によって支持できる。更に、この発明及び
以下の各発明において、流路を通過する流体をガイドし
たり、又は整流するための部材を付設することは妨げる
ものではなく、又、ステータ及びロータの極数は後述の
実施形態には制約されないとともに、この発明の電動ポ
ンプは液体や気体等の流体移送用として好適に使用でき
る。
【0009】この請求項1の発明においては、ステータ
との間に磁気間隙を形成して配置されるロータのマグネ
ットを有した円筒部の内部にインペラを設けたので、こ
の円筒部内を流路として用いることができる。それによ
り、流路と、ステータ及びこれに対向するロータのマグ
ネットからなるトルク発生部とが分けられるので、ロー
タの外周に流路形成用の凹部を設けてステータとの間に
流路を形成する必要がなくなるに伴い、前記トルク発生
部でのトルク発生性能が流路によって制限されることが
ない。したがって、インペラが設けられた円筒部の内側
の流路断面積を、ロータとステータとの間に流路を形成
した場合の流路断面積より大きくできる。
【0010】請求項2に係る発明は、請求項1に係る発
明の記載の円筒部が、磁性金属材料製の前記マグネット
と、このマグネット全体を覆ったモールド樹脂とを有す
ることを特徴としている。
【0011】この発明においては、金属マグネット全体
がモールド樹脂で包まれて流体に接することがないの
で、マグネットが錆びることを防止できる。
【0012】請求項3に係る発明は、請求項2に係る発
明に記載のインペラを前記モールド樹脂と一体に形成し
たことを特徴としている。
【0013】この発明においては、インペラとモールド
樹脂とを一体成形したので、部品点数を削減できる。
【0014】請求項4に係る発明は、請求項1に係る発
明の記載の円筒部が、前記マグネットと、このマグネッ
トに積層されて前記ステータと対向する硬質な非磁性材
料製のカバーリングとを有することを特徴としている。
この発明において、カバーリングをなす非磁性材料とし
て、非磁性金属材料例えば防錆性に優れるステンレス鋼
を好適に使用できる。
【0015】この発明においては、カバーリングによっ
てマグネットの表面が覆われるので、ステータと円筒部
との間の磁気間隙に異物が噛み込まれることがあって
も、それに伴うマグネットの損傷を防止できる。
【0016】請求項5に係る発明は、請求項1〜4の内
のいずれか一項に記載の円筒部が、前記マグネットと、
このマグネットの裏面に積層されたリング状のバックヨ
ークとを有することを特徴としている。
【0017】この発明においては、マグネットを薄くし
ても、これを厚み方向に貫通する磁束の量をバックヨー
クによって確保できる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図3を参照して本発
明の第1実施形態を説明する。
【0019】本実施形態に係る電動ポンプ1は電動モー
タにより形成され、図1に示すようにモータケースを兼
ねる防錆性のポンプケーシング2、複数の軸受3、ステ
ータ4、及びロータ5を備えている。
【0020】ポンプケーシング2は、筒状のフレーム主
部12と、この主部12の軸方向両端部に夫々連結され
た一対のブラケット状をなす端部フレーム13とで形成
されている。各端部フレーム13の中央部には夫々軸受
3が取付けられている。この軸受3の周囲に位置して各
端部フレーム13には複数の流体通し口13aが開けら
れている。
【0021】フレーム主部12の内周面に密着して設け
られるステータ4は、多数枚のコア板を積層してなるス
テータコア4aと、このコア4aが有した例えば6個の
T形の突極(図3参照)に夫々巻付けられたステータ巻
線4bとを備えている。ステータ巻線4bは、ステータ
4の径方向に対応して配置されたもの同士を直列に接続
して3組みの巻線をなして3相接続されている。
【0022】図1及び図3に示すようにロータ5は、回
転軸21と、円筒部22と、インペラ23とを備えて形
成されている。ロータ5は、その回転軸21の両端部を
夫々軸受3に回転自在に支持してステータ4内に配置さ
れている。この配置状態において、ロータ5の円筒部2
2の表面はステータ4の突極先端面に近接対向してお
り、両対向面間には磁気間隙Gが形成されている。な
お、図1中24は回転軸21をその軸方向に動かないよ
うに保持するために回転軸21の溝に嵌め付けたCリン
グ等の止め輪を示している。
【0023】図3に示すように円筒部22は、ロータ5
の極数を4極とするための断面円弧状の4個のマグネッ
ト25と、互いに隣接するマグネット25同士を接続し
て設けたポリエステル樹脂等の接続樹脂26とで形成さ
れている。接続樹脂26は、環状をなすように配置され
たマグネット25をモールドして、これらを一体的に結
合している。各マグネット25はその厚み方向に着磁さ
れている。これらのマグネット25は、円筒部22の表
面にその周方向に交互にN極とS極とが2対設けられる
ように配設されている。なお、この円筒部22に代え
て、前記接続樹脂を有することなく90度毎の領域が着
磁された円筒形のマグネットのみからなる円筒部を用い
ることもできる。各マグネット25は希土類の強磁性金
属材料で形成されている。
【0024】図1〜図3に示すように前記インペラ23
には羽根車が使用されている。つまり、インペラ23
は、回転軸21の軸回りに回転しないようにこの軸21
に嵌着されるハブ31と、このハブ31の外周に突設さ
れた複数枚の羽根32とから形成されている。各羽根3
2は図2に示されるようにひねられている。このインペ
ラ23は例えば合成樹脂で一体に形成されている。そし
て、インペラ23は円筒部22内に配置され、その各羽
根32の先端縁は円筒部22の内周面に接着剤を用いて
接続されている。
【0025】以上のように構成されたロータ5における
円筒部22の内部空間は流路Fとして用いられている。
この流路Fには既述のようにインペラ23が設けられて
いるが、流路Fの断面積を大きくするために、回転軸2
1及びハブ31はできる限り小径に形成されている。そ
して、図1に示すように流路Fの一端は一方の端部フレ
ーム13の流体通し口13aに対向し、かつ、流路Fの
他端は他方の端部フレーム13の流体通し口13aに対
向している。
【0026】前記構成の電動ポンプ1はそのステータ4
に通電することにより駆動されて例えば給水等を行な
う。前記通電は順次励磁相を切り換えて行なわれ、それ
に伴いステータ4の周方向に進行する回転磁界が発生す
るので、この磁界とロータ5の各マグネット25とが磁
気結合する。それにより、ステータ4とマグネット25
との間で回転トルクが発生するので、軸受3で両端支持
されたロータ5はインペラ23を伴って回転される。し
たがって、インペラ23のひねりに応じて例えば図1中
矢印で示す方向に水を移送できる。この移送は、磁気間
隙Gよりも遥かに流路断面積が大きい円筒部22内の流
路Fを通って行われる。なお、この場合に、磁気間隙G
にも通水されるが、その量は、流路Fを流通する水量に
比較して遥かに少なく、実質的に無視できる程度であ
る。
【0027】以上のように駆動される電動ポンプ1は、
ロータ5の円筒部22内にインペラ23を設けたので、
この円筒部22内を流路Fとして用いることができ、そ
れにより、流路Fと、ステータ4及びこれに対向するロ
ータ5のマグネット25からなるトルク発生部とが分け
られる。そのため、ロータ5の外周に流路形成用の凹部
を設けてステータ4との間に流路を形成する構成、つま
り、流路とトルク発生部とが分化されていない構成とは
異なり、前記トルク発生部でのトルク発生性能が流路F
によって制限されることがない。
【0028】そのため、磁束を発生させるマグネット2
5の表面積を多く確保できるので、発生トルクが増やさ
れて流体の移送能力を向上できる。したがって、電動ポ
ンプ1を小径にする場合にも、流体移送に必要十分なト
ルクを発生させることができるので、小型化を促進する
のに好適である。
【0029】しかも、ロータ5の円筒部22はその外周
面(表面)をステータ4に近接させてこのステータ4と
の間に磁気間隙Gを形成して設けられており、この円筒
部22内をインペラ23が収容された流路Fとして用い
たから、流路Fの断面積を、ロータ5とステータ4との
間に流路を形成した場合の流路断面積より遥かに大きく
確保できる。そのため、インペラ23の回転に伴って移
送される流量を多くできる。
【0030】図4及び図5は本発明の第2実施形態を示
している。この実施形態は図4及び図5に示されない部
分を含めて基本的には第1実施形態と同様な構成である
ので、同様構成部分には第1実施形態と同じ符号を付し
て、その構成および作用の説明を省略し、以下異なる部
分について説明する。第2実施形態が第1実施形態と異
なる部分は、ステータ及びロータの夫々に防水ないしは
防塵の為の保護手段を講じるとともに、ロータについて
の保護手段とインペラとを一体化した点などである。
【0031】すなわち、第2実施形態において、ステー
タ4には、そのステータ巻線4bを埋設する電気絶縁性
樹脂4cがモールドされている。この樹脂4cにはポリ
エステル樹脂等を好適に使用できる。絶縁性樹脂4cの
内周面はステータコア4aの突極先端面と略面一に連な
って形成されている。したがって、ステータ4の内周面
は円筒状となっており、この円筒状内周面により流体を
円滑に導いて流動させることができるようにしてある。
又、ロータ5の円筒部22は、4個のマグネット25
と、これらマグネット25全体を埋設して覆ったモール
ド樹脂27とから形成されている。このモールド樹脂2
7はインペラ23と一体にモールドされている。なお、
複数のマグネットに代えて、円筒形であって、その所定
領域毎に着磁された単一のマグネットを用いてもよい。
又、以上説明した点以外の構成は第1実施形態と同じで
ある。
【0032】したがって、この第2実施形態の構成にお
いても、ロータ5の円筒部22内を流路Fとして、この
流路Fとトルク発生部とを分化したから、第1実施形態
と同様の本発明の所期の課題を解決できる。しかも、磁
性金属材料製、つまり、その一例として希土類のマグネ
ット25全体をモールド樹脂27で覆ったので、マグネ
ット25がモータ内部の流路F及び磁気間隙G等を流動
する水等の流体に接することがない。そのため、マグネ
ット25が錆びることを防止できるので、電動ポンプ1
の耐久性を向上できる。更に、インペラ23とモールド
樹脂27とを一体成形したから、ロータ5の部品点数を
削減でき、コストダウンを図ることができる。その上、
前記一体成形によりインペラ23と円筒部22とが分離
する恐れがないから、品質を高めることができる。
【0033】図6は本発明の第3実施形態を示してい
る。この実施形態は図6に示されない部分を含めて基本
的には第2実施形態と同様な構成であるので、同様構成
部分には第2実施形態と同じ符号を付して、その構成お
よび作用の説明を省略し、以下異なる部分について説明
する。第3実施形態が第2実施形態と異なる部分は、ロ
ータの円筒部の構成である。
【0034】すなわち、第3実施形態において、円筒部
22は、4個のマグネット25と、これらマグネット2
5をその表面を除いて覆ったモールド樹脂27と、各マ
グネット25の表面に積層された硬質なカバーリング2
8とから形成されている。モールド樹脂27はインペラ
23と一体にモールドされている。カバーリング28は
硬度が高く且つ防錆性に優れたステンレス鋼で形成され
ていて、このリング28はステータ4と対向して設けら
れる。なお、以上説明した点以外の構成は第2実施形態
と同じである。
【0035】したがって、この第3実施形態の構成にお
いても、ロータ5の円筒部22内を流路Fとして、この
流路Fとトルク発生部とを分化したから、第2実施形態
と同様に本発明の所期の課題を解決できる。しかも、カ
バーリング28によって各マグネット25の表面が覆わ
れるので、磁気間隙Gに異物が噛み込まれることがあっ
ても、それに伴うマグネット25の損傷が防止されるの
で、耐久性を向上できる。又、各マグネット25は、そ
の表面をこれに接着したカバーリング28で覆われてい
るだけではなく、それ以外の全ての面をモールド樹脂2
7で覆われていて、各マグネット25がモータ内部の流
路F及び磁気間隙G等を流動する水等の流体に接するこ
とがない。そのため、各マグネット25が錆びることを
防止できるので、電動ポンプ1の耐久性を向上できる。
更に、インペラ23とモールド樹脂27とが一体成形さ
れているから、ロータ5の部品点数が削減されてコスト
ダウンを図れるとともに、インペラ23と円筒部22と
が分離する恐れがなく品質を高めることができる点でも
第2実施形態と同様である。
【0036】図7は本発明の第4実施形態を示してい
る。この実施形態は図7に示されない部分を含めて基本
的には第2実施形態と同様な構成であるので、同様構成
部分には第2実施形態と同じ符号を付して、その構成お
よび作用の説明を省略し、以下異なる部分について説明
する。第4実施形態が第2実施形態と異なる部分は、ロ
ータの円筒部の構成である。
【0037】すなわち、第4実施形態において、円筒部
22は、4個のマグネット25と、これらマグネット2
5の裏面に積層されたリング状のバックヨーク29と、
これらマグネット25及びバックヨーク29を覆ったモ
ールド樹脂27とから形成されている。なお、以上説明
した点以外の構成は第2実施形態と同じである。
【0038】したがって、この第4実施形態の構成にお
いても、ロータ5の円筒部22内を流路Fとして、この
流路Fとトルク発生部とを分化したから、第2実施形態
と同様に本発明の所期の課題を解決できる。しかも、マ
グネット25の裏面にバックヨーク29を重ねて設けた
ので、マグネット25を薄くしても、このマグネット2
5を厚み方向に貫通する磁束の量をバックヨーク29に
よって多く確保できるので、それに伴って発生トルクの
減少を抑制できる。そのため、円筒部22を薄肉にして
流路Fの断面積を大きく確保する場合に有利である。そ
して、同様の理由から、電動ポンプ1を小型化する場合
にも、発生トルクの減少が抑制されるので、気体に比較
して質量が大きい液体を移送するのに好適である。もち
ろん、モールド樹脂27により各マグネット25が水等
の流体に接して錆びることを防止できるので電動ポンプ
1の耐久性を向上でき、更に、このモールド樹脂27と
インペラ23とが一体成形されているから、ロータ5の
部品点数が削減されてコストダウンを図れるとともに、
インペラ23と円筒部22とが分離する恐れがなく品質
を高めることができる点でも第2実施形態と同様であ
る。なお、この第4実施形態において採用したバックヨ
ークは第1、第3の実施形態にも適用できる。
【0039】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0040】請求項1に係る発明によれば、ロータがそ
の円筒部内を流路とするインペラを備え、この円筒部内
の流路と、ステータ及びこれに対向する前記円筒部のマ
グネットからなるトルク発生部とを分化して、トルク発
生部でのトルク発生性能が流路によって制限されないよ
うにし、かつ、前記流路の断面積を大きく確保すること
が可能であるので、発生トルク及び流量を増やすことが
できて小型化にする場合にも適する電動ポンプを提供で
きる。
【0041】請求項2に係る発明によれば、磁性金属材
料製のマグネットが流体に接して錆びることを防止した
ので、耐久性に優れる電動ポンプを提供できる。
【0042】請求項3に係る発明によれば、インペラと
モールド樹脂とを一体成形して部品点数を削減したの
で、安価であり、かつ、インペラが円筒部から分離する
恐れがなく高品質な電動ポンプを提供できる。
【0043】請求項4に係る発明によれば、ステータと
円筒部との間の磁気間隙に異物が噛み込まれても、マグ
ネットが損傷しないように硬質なカバーリングによって
保護したので、耐久性に優れる電動ポンプを提供でき
る。
【0044】請求項5に係る発明によれば、磁束がマグ
ネットを厚み方向に通り易いので、円筒部を薄肉にして
流路断面積を大きくするのに有効であるとともに、発生
トルクの減少が抑制されるので、小型化する場合に好適
な電動ポンプを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る電動ポンプを示す
断面図。
【図2】図1の電動ポンプが備えるインペラを示す斜視
図。
【図3】図1中Z−Z線に沿う断面図。
【図4】本発明の第2実施形態に係る電動ポンプを示す
断面図。
【図5】図4中Y−Y線に沿う断面図。
【図6】本発明の第3実施形態に係る電動ポンプを示す
断面図。
【図7】本発明の第4実施形態に係る電動ポンプを示す
断面図。
【符号の説明】
1…電動ポンプ 4…ステータ 5…ロータ 21…回転軸 22…円筒部 23…インペラ 25…マグネット 27…モールド樹脂 28…カバーリング 29…バックヨーク G…磁気間隙 F…流路
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F04D 3/00 F04D 3/00 B 29/32 29/32 A 29/52 29/52 A B E Fターム(参考) 3H033 AA01 AA02 AA11 BB01 BB08 BB13 CC01 CC03 DD01 DD25 DD26 DD30 EE14 EE19 3H034 AA01 AA02 AA11 BB01 BB08 BB13 CC01 CC03 DD01 DD22 DD24 DD30 EE00 EE14 EE18

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステータ内にロータを配置したモータの
    内部に流路を形成する電動ポンプにおいて、前記ロータ
    が、マグネットを有して前記ステータとの間に磁気間隙
    を形成して対向する円筒部、及びこの円筒部の内部に設
    けたインペラを備えて形成され、前記円筒部内を前記流
    路としたことを特徴とする電動ポンプ。
  2. 【請求項2】 前記円筒部が、磁性金属材料製の前記マ
    グネットと、このマグネット全体を覆ったモールド樹脂
    とを有することを特徴とする請求項1に記載の電動ポン
    プ。
  3. 【請求項3】 前記インペラを前記モールド樹脂と一体
    に形成したことを特徴とする請求項2に記載の電動ポン
    プ。
  4. 【請求項4】 前記円筒部が、前記マグネットと、この
    マグネットに積層されて前記ステータと対向する硬質な
    非磁性材料製のカバーリングとを有することを特徴とす
    る請求項1に記載の電動ポンプ。
  5. 【請求項5】 前記円筒部が、前記マグネットと、この
    マグネットの裏面に積層されたリング状のバックヨーク
    とを有することを特徴とする請求項1〜4の内のいずれ
    か一項に記載の電動ポンプ。
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Cited By (5)

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JP2007512472A (ja) * 2003-11-21 2007-05-17 東京エレクトロン株式会社 超臨界二酸化炭素循環ポンプの設計
JP2007170270A (ja) * 2005-12-21 2007-07-05 Nidec Shibaura Corp 送風機
CN102996464A (zh) * 2012-12-11 2013-03-27 常州工学院 一种管道泵
EP4439933A1 (de) 2023-03-29 2024-10-02 Wirthwein SE Rotor
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