JP2002348866A - アンカー工法用受圧板 - Google Patents

アンカー工法用受圧板

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JP2002348866A
JP2002348866A JP2001158798A JP2001158798A JP2002348866A JP 2002348866 A JP2002348866 A JP 2002348866A JP 2001158798 A JP2001158798 A JP 2001158798A JP 2001158798 A JP2001158798 A JP 2001158798A JP 2002348866 A JP2002348866 A JP 2002348866A
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recess
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JP2001158798A
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English (en)
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Koichi Kubo
幸一 久保
Kenji Kobiki
謙治 木挽
Akira Nakano
明 中野
Osamu Eito
修 栄藤
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Publication date
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  • Piles And Underground Anchors (AREA)
  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 植栽機能及び法面受圧板としての機能を良好
に両立させることが可能なアンカー工法用受圧板を提供
する。 【解決手段】 法面Fに接地自在な接地底板部3と、ア
ンカー部材挿通用として前記接地底板部に形成されたア
ンカー挿通部と、アンカー部材を係止するために前記ア
ンカー挿通部に形成されたアンカー係止部と、前記接地
底板部3の周縁部に沿って立設された周縁竪補強板部7
とを備え、かつ、前記接地底板部3と前記周縁竪補強板
部7とで囲まれる凹部20に対して外部と連通させる連
通路21を形成する水抜き孔22を前記接地底板部3に
設け、地中に係止したアンカー部材を用いて前記法面を
圧接可能に構成されているアンカー工法用受圧板であっ
て、前記接地底板部3における前記連通路21の凹部側
入口23と外部側出口24とを底面視で位置ズレさせて
前記水抜き孔22に形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アンカー工法用受
圧板に関し、詳しくは、法面に接地自在な接地底板部
と、アンカー部材挿通用として前記接地底板部に形成さ
れたアンカー挿通部と、アンカー部材を係止するために
前記アンカー挿通部に形成されたアンカー係止部と、前
記接地底板部の周縁部に沿って立設された周縁竪補強板
部とを備え、かつ、前記接地底板部と前記周縁竪補強板
部とで形成される凹部内と外部とを連通させる連通路か
ら成る水抜き孔を前記接地底板部に形成し、地中に係止
したアンカー部材を用いて前記法面を圧接可能に構成さ
れているアンカー工法用受圧板に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のアンカー工法用受圧板と
しては、法面に接地自在な接地底板部と、前記接地底板
部の周縁部に沿って立設した周縁竪補強部とで形成され
る凹部内に、土を盛りこんで草木を植栽することによっ
てアンカー工法用受圧板を設置後の地山傾斜面の景観を
よくすることが試みられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のアンカ
ー工法用受圧板によれば、草木を植栽する凹部には上面
にしか開口部がなく、かつ、地山に設置しているもので
あるから、人工的に水分を上空等から補給するのは現実
的ではなく、草木が成長するために必要となる水分を降
雨や降雪等の不定期な自然現象に頼らざるを得なかっ
た。そのため、降雨や降雪が多くて凹部内に水が溜まり
過ぎると草木の根が腐り易くなると共に、逆に降雨や降
雪が少なくて水が不足すると草木が枯れ易くなるといっ
た問題がある。また、草木の根が成長可能な空間が凹部
内のみとなるため、十分な成長が見込めず草木の根付き
が悪くなるといった問題がある。そこで、前記凹部と外
部とを連通させる連通路を形成する水抜き孔を前記接地
底板部に設け、前記水抜き孔から降雨や降雪が多いとき
の余剰な水を排出して前記凹部内に水が溜まり過ぎるの
を抑制すると共に、前記水抜き孔を介して草木の根を地
山内にまで成長させて根付きを良くし、かつ、降雨や降
雪が少なくても地山内に成長させた草木の根により地山
から水を補給させることが考えられるが、このとき、比
較例として図13に示すように、接地底板部3における
連通路21から成る水抜き孔22の凹部側入口23と外
部側出口24とが底面視で同位置になるように形成した
ものだと、水抜き孔22を設けた箇所には底面視におけ
る連通開口Kが凹部側入口23と外部側出口24と同じ
大きさになるため、その水抜き孔22の大きさだけ法面
Fを圧接する接地底板部3が存在しなくなる。つまり、
植栽機能を高めるためには水抜き孔が多い程良いのであ
るが、地山を圧接する接地底板部の圧接面積が小さくな
ってしまうため、法面受圧板としての機能が損なわれ
る。その逆に、法面受圧板としての機能を高めるために
は水抜き孔がない程法面を圧接する圧接面積が大きくな
るため良いのであるが、そうすると植栽機能が劣ったも
のとなるため、植栽機能と法面受圧板としての機能を両
立させることは困難なものであった。
【0004】従って、本発明の目的は、上記問題点を解
消し、植栽機能及び法面受圧板としての機能を良好に両
立させることが可能なアンカー工法用受圧板を提供する
ところにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】〔構成〕請求項1の発明
の特徴構成は図4に例示するごとく、法面Fに接地自在
な接地底板部3と、アンカー部材挿通用として前記接地
底板部3に形成されたアンカー挿通部と、アンカー部材
を係止するために前記アンカー挿通部に形成されたアン
カー係止部と、前記接地底板部3の周縁部に沿って立設
された周縁竪補強板部7とを備え、かつ、前記接地底板
部3と前記周縁竪補強板部7とで囲まれる凹部20に対
して外部と連通させる連通路21を形成する水抜き孔2
2を前記接地底板部3に設け、地中に係止したアンカー
部材を用いて前記法面Fを圧接可能に構成されているア
ンカー工法用受圧板であって、前記接地底板部3におけ
る前記連通路21の凹部側入口23と外部側出口24と
を底面視で位置ズレさせて前記水抜き孔22に形成して
あるところにある。
【0006】請求項2の発明の特徴構成は図4に例示す
るごとく、前記凹部側入口23に対する前記外部側出口
24の位置ズレ方向を、前記アンカー部材8から遠ざか
る方向に位置ズレさせて前記水抜き孔22に形成してあ
るところにある。
【0007】請求項3の発明の特徴構成は図6〜9に例
示するごとく、前記接地底板部3下面より外方に突出す
る中空の突出部25を設け、前記凹部20と外部とを連
通させる連通路21を前記突出部25内に形成し、前記
接地底板部3に前記連通路21の凹部側入口23を形成
すると共に、前記突出部25に外部側出口24を形成
し、前記凹部側入口23と前記外部側出口24とを底面
視で位置ズレさせて前記水抜き孔22に形成してあると
ころにある。
【0008】請求項4の発明の特徴構成は図10,11
に例示するごとく、前記接地底板部3上面より凹部20
内に突出する中空の突出部25を設け、前記凹部20内
と外部とを連通させる連通路21を前記突出部25内に
形成し、前記突出部25に凹部側入口23を形成すると
共に、前記接地底板部3に外部側出口24を形成し、前
記凹部側入口23と前記外部側出口24とを底面視で位
置ズレさせて前記水抜き孔22に形成してあるところに
ある。
【0009】尚、上述のように、図面との対照を便利に
するために符号を記したが、該記入により本発明は添付
図面の構成に限定されるものではない。
【0010】〔作用及び効果〕請求項1の発明により、
植栽機能を高めるために水抜き孔を形成したとしても、
水抜き孔の凹部側入口と外部側出口とが底面視で同位置
になるように形成した比較例のものに比して、法面受圧
板としての圧接面積を大きく確保することができる。つ
まり、接地底板部に設けた連通路の凹部側入口と外部側
出口とを底面視で位置ズレさせて水抜き孔を形成してあ
るから、位置ズレさせた分だけ底面視における連通開口
を小さくできるので、その分法面受圧板としての圧接面
積を大きくすることができる。その結果、植栽機能を高
めるために必要な水抜き孔を形成しつつも、比較例に比
して、法面受圧板としての圧接面積を大きく確保するこ
とが可能となり、植栽機能と法面受圧板としての機能を
良好に両立させることができるようになった。
【0011】請求項2の発明によれば、請求項1の発明
による作用効果を叶えることができるのに加えて、水抜
き孔から排出される排水によってアンカー部材近傍の地
山が緩むのを抑制することができる。つまり、例えば、
水抜き孔を介して排水がアンカー部材近傍に排出される
ものだと、アンカー部材近傍の地山が水分を含んで緩
み、アンカー機能が損なわれて受圧板による圧接力が低
下してしまう可能性を生じるが、本発明のものだと凹部
側入口に対する外部側出口の位置ズレ方向を、アンカー
部材から遠ざかる方向に位置ズレさせて水抜き孔を形成
してあるから、水抜き孔を介して排水をアンカー部材か
ら遠ざかる方向に排出することができる。その結果、水
抜き孔から排出される排水によってアンカー部材近傍の
地山が水分を含んで緩んでしまうのを抑制することがで
き、受圧板による圧接力の低下を抑制することができる
ようになった。
【0012】請求項3の発明によれば、請求項1又は2
の発明による作用効果を叶えることができるのに加え
て、水抜き孔を形成しつつ、法面受圧板としての圧接面
積を大きく確保することができる。つまり、接地底板部
に設けた連通路の凹部側入口と外部側出口を底面視で位
置ズレさせて水抜き孔を形成してあるから、位置ズレさ
せた分だけ底面視における連通開口を小さくできるの
で、その分法面受圧板としての圧接面積を大きくするこ
とができる。また、外方に突出する突出部の法面への食
い込みにより受圧板が傾斜面に沿って滑り落ちようとす
るのを抑制することができる。その結果、植栽機能を良
好に維持できながら、地すべりや法面崩壊防止性能を向
上させることができるようになった。
【0013】請求項4の発明によれば、請求項1又は2
の発明による作用効果を叶えることができるのに加え
て、水抜き孔を形成しつつ、法面受圧板としての圧接面
積を大きく確保することができる。つまり、連通路の凹
部側入口と接地底板部に設けた外部側出口を底面視で位
置ズレさせて水抜き孔を形成してあるから、位置ズレさ
せた分だけ底面視における連通開口を小さくできるの
で、その分法面受圧板としての圧接面積を大きくするこ
とができる。また、凹部内に盛り込んだ植栽用の土や草
木の種等が法面傾斜によって下方側に偏ろうとするの
を、凹部内に突出する突出部により抑制することができ
る。その結果、植栽機能を良好に維持できつつ、地すべ
りや法面崩壊防止性能を向上させることができるように
なった。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。尚、図面において従来例と同一の
符号で表示した部分は、同一又は相当の部分を示してい
る。
【0015】本発明に係るアンカー工法用受圧板(以
下、単に受圧板1と称する。)は、金属材料の一種であ
る例えばダクタイル鋳鉄で形成されており、図1〜3に
示すように、十字形状の一体型の受圧板1(受圧板の一
例)からなる。前記受圧板1には、法面Fに接地自在な
接地底板部3と、接地底板部3の周縁部に沿って立設さ
れた周縁竪補強板部7を備え、かつ、接地底板部3と周
縁竪補強板部7とで囲まれた凹部20に対して外部と連
通させる連通路21を形成する水抜き孔22を接地底板
部3に設けてある。また、前記周縁竪補強板部7は、何
れも、アンカー係止部6からの離間距離の増大と共に次
第に低くなるように形成されている。尚、図中18は、
両側の周縁竪補強板部7間に配設して一体連接した内方
竪補強板部である。
【0016】アンカー係止部6には、受け座6bと内方
竪補強板部18とを連結する4箇所の補強リブ6Rが設
けられており、地中に係止したアンカー部材8をアンカ
ー挿通部5に挿通し、アンカー部材8にナット9を螺合
締結してアンカー係止部6に係止することで、接地底板
部3の接地面3aを法面Fに圧接して地すべりや法面崩
壊を防止するのに用いられるものである。また、アンカ
ー係止部6を囲む周縁竪補強板部7と内方竪補強板部1
8により形成されている4箇所の角部夫々には、蓋Cを
装着するためのネジ孔17を形成してある。
【0017】前記水抜き孔22は、図4に示すように、
接地底板部3の厚み方向に傾斜させて形成した円形状の
連通路21からなり、連通路21の凹部側入口23と外
部側出口24とを底面視で位置ズレさせて形成してある
ため、図15に示す比較例のように、水抜き孔22の凹
部側入口23と外部側出口24とが底面視で同位置にな
るように形成したものに比して、位置ズレさせた分だけ
底面視における連通開口部Kを小さくすることができ、
連通路21における法面Fに対向する連通路内壁21A
により法面Fを圧接することが可能となるので、その分
法面受圧板1としての圧接面積を大きく確保することが
できる。
【0018】また、この水抜き孔22によって、降雨や
降雪が多いときの余剰な水を排水して凹部20内に水が
溜まり過ぎるのを抑制したり、水抜き孔22を貫通して
草木の根を地山B内にまで成長させて根付きを良くし、
かつ、降雨や降雪が少なくても地山B内にまで成長させ
た草木の根により地山Bから水を補給させることができ
るようになり、外観の向上や地崩れ防止効果を一層期待
することができるようになる。しかも、凹部20内に植
栽した草木が十分に成長し、水抜き孔22を介して地山
B内にまで根を植生することで、傾斜面のよりよい景観
を維持することができるようになると共に、一層地すべ
りや法面崩壊などを起こり難くすることができるように
なる。
【0019】このとき、前記水抜き孔22における凹部
側入口23に対する外部側出口24の位置ズレ方向を、
アンカー部材8から遠ざかる方向に位置ズレさせて形成
してあるから、降雨や降雪等による凹部20内の余剰な
水をアンカー部材8から遠ざかる方向に排出することが
できる。例えば、水抜き孔22を介して排水がアンカー
部材8近傍に排出されるものだと、アンカー部材8近傍
の地山Bの含有水分が多くなって地山Bが緩み易く、ア
ンカー機能が損なわれ易いものとなるが、アンカー部材
8から遠ざかる方向に排水する上記構成のものだと、ア
ンカー部材8近傍の地山Bの含有水分が多くなるのを抑
制することができるようになるため、アンカー機能が損
なわれて受圧板1による法面圧接力が低下するのを抑制
することが可能となる。
【0020】〔別実施形態〕以下に他の実施形態を説明
する。
【0021】〈1〉先の実施形態では連通路の凹部側入
口と外部側出口とを底面視で位置ズレさせて連通開口部
を小さくする例について説明したが、位置ずれの度合い
によっては底面視における連通開口部が存在しないよう
にすることが可能である。そうすることによって、接地
底板部に水抜き孔による開口を設けていないもののごと
く法面を圧接することが可能な法面受圧板を提供するこ
とができる。
【0022】〈2〉先の実施形態では連通路を形成する
水抜き孔の形状を円形に形成した例について説明した
が、水抜き孔の形状は円形のものに限らず、略円形、長
孔形、正方形、長方形、三角形等、排水や根の植生に適
した形状に適宜選択すれば良く、また、その大きさ、及
び、設ける個数についても任意である。
【0023】〈3〉また、受圧板凹部の植栽空間内に植
栽用の土を盛り込むにあたっては、単に土を凹部20内
に投入して盛り込んでも良いが、図5に示すように植栽
用の土と草木の種等を含有させた土嚢26を凹部20内
に埋め込み固定するのが、より好ましい。このように土
嚢26を固定する場合、植栽用の土や草木の種等は袋状
のカバー体に覆われているので、降水や風等により植栽
空間から植栽用の土や草木の種等が流失し難くなり、よ
り確実且つ効率良く、草木を凹部20内に植栽させ、地
山Bの景観を向上させることができるようになる。尚、
かかるカバー体は、網目状のものを採用することにより
草木の成長を阻害することがなく成長させることが可能
となる。
【0024】〈4〉凹部側入口に対する外部側出口の位
置ズレ方向を、アンカー部材から遠ざかる方向に位置ズ
レさせた先の実施形態のものに限るものではなく、例え
ば、アンカー部材を中心とした円周方向に位置ズレさせ
たり、重力方向に位置ズレさせて設けたものであっても
良い。
【0025】〈5〉水抜き孔の形状は、先の実施形態で
説明した接地底板部の厚み方向に傾斜させて形成した連
通路からなるものに限るものではなく、接地底板部下面
より外方に突出する中空の突出部を設け、凹部と外部と
を連通させる連通路を突出部内に形成し、接地底板部に
連通路の凹部側入口を形成すると共に、突出部に外部側
出口を形成し、凹部側入口と外部側出口とを底面視で位
置ズレさせて形成したものであっても良い。これだと、
位置ズレさせた分だけ底面視における連通開口を小さく
できるので、その分法面受圧板としての圧接面積を大き
くすることができ、植栽機能を良好に維持できながら、
地すべりや法面崩壊防止性能を向上させることができる
と共に、外方に突出する突出部の法面への食い込みによ
り受圧板が傾斜面に沿って滑り落ちようとするのを抑制
することができる。具体例として、図6,8に示すよう
に、接地底板部3下面より外方に突出する中空の突出部
25を設け、凹部側入口23と外部側出口24とを底面
視でアンカー部材8から遠ざかる方向に位置ズレさせて
水抜き孔22に形成したものであっても良いし、図7に
示すように、凹部側入口23と外部側出口24とを底面
視で受圧板1の径方向に直交する方向に位置ズレさせて
水抜き孔22に形成したものであっても良い。また、図
9に示すように、凹部側入口23と外部側出口24とを
受圧板の径方向に沿って位置ズレさせて水抜き孔22に
形成したものであっても良い。何れの構成においても突
出部の外壁25Aを圧接面として作用させることができ
るので、植栽機能を良好に維持できながら、地すべりや
法面崩壊防止性能を向上させることができるようにな
る。尚、上記構成において水抜き孔22を形成するに際
し、外部側出口24を設ける数も1箇所に限らず、図
7,9に示すように、2箇所以上設けたものでも良いと
共に、突出部の形状、及び、前記凹部側入口、連通路、
外部側出口の形状は、略円形、半円形、矩形、三角形、
多角形等適宜選択すれば良く、また、その大きさ、及
び、設ける個数についても任意である。
【0026】〈6〉また、水抜き孔の形状は、接地底板
部上面より凹部内に突出する中空の突出部を設け、凹部
内と外部とを連通させる連通路を突出部内に形成し、突
出部に凹部側入口を形成すると共に、接地底板部に外部
側出口を形成し、凹部側入口と外部側出口とを底面視で
位置ズレさせて形成したものであっても良い。これだ
と、位置ズレさせた分だけ底面視における連通開口を小
さくできるので、その分法面受圧板としての圧接面積を
大きくすることができ、植栽機能を良好に維持できつ
つ、地すべりや法面崩壊防止性能を向上させることがで
きると共に、凹部内に盛り込んだ植栽用の土や草木の種
等が法面傾斜によって下方側に偏ろうとするのを、凹部
内に突出する突出部により抑制することができる。具体
例として、図10に示すように、接地底板部3上面より
凹部20内に突出する中空の突出部25を設け、凹部側
入口23と外部側出口24とを底面視で位置ズレさせた
ものであっても良い。また、図11に示すように、凹部
側入口23を2箇所(2箇所以上設けたものでも良い)
設けたものであっても良い。上記構成において、凹部2
0内に突出する突出部25の内壁25Aを圧接面として
作用させることができるので、植栽機能を良好に維持で
きながら、地すべりや法面崩壊防止性能を向上させるこ
とができるようになる。 〈7〉受圧板をポリカーボネート、ナイロン、FRP、
BMC等の高強度の樹脂材料(繊維強化樹脂も含む)か
ら構成しても良い。また、パイプ等の金属材を樹脂材で
被覆した複合材料で構成しても良い。尚、受圧板は、先
の実施形態で示したように、一体型のものに限らず、図
12〜14に示すように、上下に重ねて十字形状に組み
合わせ可能に分割形成した複数の分割受圧板10(受圧
板の一例)からなるものであっても良い。そして、分割
受圧板10夫々に、法面Fに接地自在な接地底板部3
と、接地底板部3の周縁部に沿って立設された周縁竪補
強板部7を備え、かつ、接地底板部3と周縁竪補強板部
7とで囲まれる凹部20に対して外部と連通させる連通
路21を形成する水抜き孔22を接地底板部3に設けて
ある。また、前記周縁竪補強板部7は、何れも、アンカ
ー係止部6からの離間距離の増大と共に次第に低くなる
ように形成されている。
【0027】前記分割受圧板10の中で、上側に配置す
る第一分割受圧板11に、その下部を切り欠いた第一係
合部11aを形成すると共に、下側に配置する第二分割
受圧板12に、その上部を切り欠いて第一係合部11a
と相互に係合自在な第二係合部12aを形成し、アンカ
ー部材8を係止可能なアンカー係止部6を、第一係合部
11aに設けると共に、アンカー部材8を挿通自在なア
ンカー挿通部5を第二係合部12aに設け、第一、第二
係合部11a,12aを互いに係合させた状態で、地中
に係止したアンカー部材8をアンカー挿通部5に挿通
し、アンカー部材にナット9を螺合締結してアンカー係
止部6に係止することで、接地底板部3の接地面3aを
法面Fに圧接して地すべりや法面崩壊を防止するのに用
いられるものである。尚、図中18は、両側の周縁竪補
強板部7間に配設して一体連接した内方竪補強板部であ
る。また、第一係合部11aには、受け座6bと内方竪
補強板部18とを連結する4箇所の補強リブ6Rが、第
二係合部12aには、アンカー係止部6に接続される十
字状の補強リブ6rが、夫々設けられている。
【0028】尚、図12,13に示すように、周縁竪補
強板部7における第一係合部11aの上部に一対の連結
用孔13を形成すると共に、内方竪補強板部18におけ
る第二係合部12aの上部に一対の連結用孔14を形成
し、十字に組付けた際にこれら連結用孔13,14の位
置を互いに合致させて、4個の連結ボルト15を通して
強固に締付け連結して受圧板1としての強度向上を図っ
てある。前記各分割受圧板10における周縁竪補強板部
7には、各係合部11a,12aを挟んで相対向する状
態に計4箇所の吊孔16を形成してあり、運搬の際に
は、これら4箇所の吊孔16にワイヤ掛けして、クレー
ン等によって吊下げ移動及び運搬が行えるようにしてあ
る。また、アンカー係止部6を囲む周縁竪補強板部7と
内方竪補強板部18により形成されている4箇所の角部
夫々には、蓋Cを装着するためのネジ孔17を形成して
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るアンカー工法用受圧板を示す縦断
面図
【図2】本発明に係るアンカー工法用受圧板を示す斜視
【図3】本発明に係るアンカー工法用受圧板を示す平面
【図4】本発明に係る水抜き孔を示す説明図であり (イ)は要部拡大断面図、(ロ)は要部拡大底面図を示
【図5】別実施形態の植栽を示す説明斜視図であり (イ)は土嚢設置前、(ロ)は土嚢設置後を示す
【図6】別実施形態の水抜き孔を示す説明図であり (イ)は要部拡大断面図、(ロ)は一部切欠き側面図を
示す
【図7】別実施形態の水抜き孔を示す説明図であり (イ)は要部拡大断面図、(ロ)は一部切欠き側面図を
示す
【図8】別実施形態の水抜き孔を示す要部拡大断面図
【図9】別実施形態の水抜き孔を示す要部拡大断面図
【図10】別実施形態の水抜き孔を示す要部拡大断面図
【図11】別実施形態の水抜き孔を示す要部拡大断面図
【図12】別実施形態のアンカー工法用受圧板を示す分
解斜視図
【図13】別実施形態のアンカー工法用受圧板を示す斜
視図
【図14】別実施形態のアンカー工法用受圧板を示す平
面図
【図15】比較例の水抜き孔を示す要部拡大断面図
【符号の説明】
3 接地底板部 5 アンカー挿通部 6 アンカー係止部 7 周縁竪補強板部 8 アンカー部材 20 凹部 21 連通路 22 水抜き孔 23 凹部側入口 24 外部側出口 25 突出部 F 法面
フロントページの続き (72)発明者 中野 明 大阪府大阪市浪速区敷津東一丁目2番47号 株式会社クボタ内 (72)発明者 栄藤 修 大阪府大阪市浪速区敷津東一丁目2番47号 株式会社クボタ内 Fターム(参考) 2D041 GA01 GB01 GC02 GD02 2D044 DB51 EA01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 法面に接地自在な接地底板部と、アンカ
    ー部材挿通用として前記接地底板部に形成されたアンカ
    ー挿通部と、アンカー部材を係止するために前記アンカ
    ー挿通部に形成されたアンカー係止部と、前記接地底板
    部の周縁部に沿って立設された周縁竪補強板部とを備
    え、かつ、前記接地底板部と前記周縁竪補強板部とで囲
    まれる凹部に対して外部と連通させる連通路を形成する
    水抜き孔を前記接地底板部に設け、地中に係止したアン
    カー部材を用いて前記法面を圧接可能に構成されている
    アンカー工法用受圧板であって、前記接地底板部におけ
    る前記連通路の凹部側入口と外部側出口とを底面視で位
    置ズレさせて前記水抜き孔に形成してあるアンカー工法
    用受圧板。
  2. 【請求項2】 前記凹部側入口に対する前記外部側出口
    の位置ズレ方向を、前記アンカー部材から遠ざかる方向
    に位置ズレさせて前記水抜き孔に形成してある請求項1
    記載のアンカー工法用受圧板。
  3. 【請求項3】 前記接地底板部下面より外方に突出する
    中空の突出部を設け、前記凹部と外部とを連通させる連
    通路を前記突出部内に形成し、前記接地底板部に前記連
    通路の凹部側入口を形成すると共に、前記突出部に外部
    側出口を形成し、前記凹部側入口と前記外部側出口とを
    底面視で位置ズレさせて前記水抜き孔に形成してある請
    求項1又は2に記載のアンカー工法用受圧板。
  4. 【請求項4】 前記接地底板部上面より凹部内に突出す
    る中空の突出部を設け、前記凹部内と外部とを連通させ
    る連通路を前記突出部内に形成し、前記突出部に凹部側
    入口を形成すると共に、前記接地底板部に外部側出口を
    形成し、前記凹部側入口と前記外部側出口とを底面視で
    位置ズレさせて前記水抜き孔に形成してある請求項1又
    は2に記載のアンカー工法用受圧板。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5732584B1 (ja) * 2014-10-22 2015-06-10 イビデングリーンテック株式会社 斜面安定化用の受圧板および受圧構造物
JP2020119793A (ja) * 2019-01-25 2020-08-06 三菱電機株式会社 取り付け構造、表示装置、及び、照明装置

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