JP2002347340A - 光記録媒体 - Google Patents

光記録媒体

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JP2002347340A
JP2002347340A JP2001124661A JP2001124661A JP2002347340A JP 2002347340 A JP2002347340 A JP 2002347340A JP 2001124661 A JP2001124661 A JP 2001124661A JP 2001124661 A JP2001124661 A JP 2001124661A JP 2002347340 A JP2002347340 A JP 2002347340A
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Masato Harigai
眞人 針谷
Toshishige Fujii
俊茂 藤井
Takashi Shibakuchi
孝 芝口
Yoshiyuki Kageyama
喜之 影山
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録マークの消去の可能性が全くなく、高い
記録感度を有する優れた追記型の光記録媒体を提供す
る。 【解決手段】 光を照射することにより、基板上に形成
した記録層に変形を生じさせて記録する追記型の記録媒
体であって、前記記録層がBiと、In、Sn、Cd、
Pb及びZnからなる群から選択される少なくとも1種
の元素とからなる構成を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザ光等を照射
して記録材料に変化を生じさせ、情報の記録、再生を行
うことが可能な追記型(ライトワンス型)の光記録媒体
に関する。
【0002】
【従来の技術】ライトワンス型の記録媒体としては、レ
ーザ照射により媒体にビット(穴)をあける方法や、相
変化や合金化等により記録層に構造変化を生じさせて反
射率を変化させて情報を記録させる方法が提案されてい
る。
【0003】例えば、ビット方式の場合はTe膜を用い
た検討が進み、その中で耐環境性を改善するためにSe
やCを添加するといった提案やCS−Te膜の検討も
進められている。(以上、記録・記憶技術ハンドブック
(P543〜546)丸善)。 また、相変化方式とし
ては、TeOx及びこれらにGe、Sn、Pd等を添加
するとの提案がされている(記録・記憶技術ハンドブッ
ク(p546))。
【0004】また、合金化による方法としては(Ge、
Si、Sn)の元素群から選択された少なくとも1種類
の元素と(Au、Ag、Al、Cu)の元素群から選択
された少なくとも1種類の元素とを主成分とする合金を
記録層として、これにレーザ光を照射して、合金の原子
配列を変化させて、反射率の変化を利用する方法や、こ
れらの2つの元素群を各々積層したものを記録層として
レーザ照射することにより、照射部を合金化させる方法
(特開平4−226784号公報等)の提案がある。
【0005】また、2層の記録層を設ける方法として
は、SbSeとBiTeとを記録層とする方法
もある(光記録技術と材料、P94、シーエムシー
等)。
【0006】しかしながら、上記特開平4−22678
4号公報に開示されている合金化による方法は、レーザ
照射による反射率の変動が少なく、十分な記録特性を確
保できない。また、SbSeとBiTeを積層
化してこれを記録膜とする提案は、SbSeの結晶
と非晶間の相転移を利用するものであり、時としてデー
タを消去してしまう危険性がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前述した追記型の記録
媒体は、ビット方式、相変化方式、合金化方式等、それ
ぞれの特徴を有するが、耐環境性、記録特性、記録マー
クの保存性等に関して十分なレベルにないといった第1
の問題を有している。
【0008】さらに、現在記録可能なCDとしては有機
物質である色素を記録材料として用いたものが市販され
ている。しかしこの材料は光による劣化を起こしたり記
録波長の許容度が極度に狭く、また再生光の波長によっ
て反射率が大きく変わるという問題がある。一方、無機
材料を記録材料として用いる場合は高反射率を得るため
に金属を用いる必要があり、この金属材料の融点が高い
ので記録感度が低いという欠点がある。現在知られてい
る光ディスクを分類するとオーディオコンパクトディス
クに代表される再生専用型、一回記録が可能な追記型、
光磁気効果及び相変化を利用した書き換え可能型のもの
が存在する。
【0009】追記型の材料である無機材料はTe系を代
表とした穴開け形と相変化形、及び熱拡散のものがあ
る。穴開け形はTeC、TeSe等であり、相変化形は
TeO が典型である。熱拡散系はAl又はAuとGe
とが相互に熱拡散し、光学定数が変化する。
【0010】また、インジウムとビスマスの合金からな
る記録層を使用して、異なる結晶状態間での反射率変化
を利用したものが特公平3−55891号公報に開示さ
れている。このインジウムとビスマスの合金は融点が低
い材料であり、低パワーで記録することができる。上記
公報では、高パワー、短パルス光を照射すると反射率の
高い状態になり、低パワー、長パルス光を照射すると反
射率の低い状態となることが明らかにされている。しか
しながら、前述したいずれの場合でも高反射率特性をも
ち、ROM互換性がある光記録媒体を形成できないとい
う第2の問題がある。
【0011】まず、第1の発明の目的は、前述した従来
技術における第1の問題点を解決すべく、記録マークの
消去の可能性が全くなく、高い記録感度を有する信号特
性に優れた追記型の光記録媒体を提供することである。
【0012】次に、第2の発明の目的は、低融点合金で
あるBiInを用いて、高反射率特性を備え、かつRO
M互換可能な追記型光記録媒体を提供することである。
【0013】さらに、第2の発明に関連して重要なこと
は層数の少ない構成で高感度の追記型の記録媒体を提供
することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的は請求項
1に記載の如く、光を照射することにより、基板上に形
成した記録層に変形を生じさせて記録する追記型の記録
媒体であって、前記記録層がBiと、In、Sn、C
d、Pb及びZnからなる群から選択される少なくとも
1種の元素とからなる光記録媒体により達成される。
【0015】また、請求項2に記載の如く、請求項1に
記載の光記録媒体において、前記記録層は共晶組成であ
り、該記録層にN、Ar及びSからなる群から選択され
る少なくとも1種の元素が添加されている構成とするこ
とが好ましい。
【0016】また、請求項3に記載の如く、請求項2に
記載の記録媒体において、前記記録層と前記基板との間
に記録層との濡れ性を改善する誘電体層を設けた構成と
してもよい。
【0017】さらに、上記第2の目的は請求項4に記載
の如く、光を照射することにより、基板上に形成した記
録層に変形を生じさせて記録する追記型の記録媒体であ
って、前記記録層をBiとInとの合金で形成し、該記
録層上に反射層を設けた光記録媒体により達成できる。
【0018】また、請求項5に記載の如く、請求項4に
記載の光記録媒体において、前記反射層がGe、Ga、
Zn、Sb、Sn、In、Bi及びPbから成る群から
選択された1つ又はこれらの合金からなる構成とするこ
とができる。
【0019】また、請求項6に記載の如く、請求項4又
は5に記載の光記録媒体において、前記記録層の膜厚が
50nm以下であるように形成することが好ましい。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する
が、第1の発明と第2の発明を順に説明する。先ず、第
1の発明について説明する。
【0021】第1の発明は、追記型の光記録媒体におい
て記録層がBiと、In、Sn、Znから選択される少
なくとも一種の元素とから成り、その組成が共晶組成の
ものを選び融点を低下させて記録感度を向上させると共
に、N、Ar、Sの中から選ばれる少なくとも一種の元
素を添加することにより、記録層の溶融時での融液の表
面張力を低下させてきれいな変形(又は穴)を生じせし
めて高いC/Nを実現させるものである。なお、上記
N、Ar、Sが添加されることにより融液の表面張力が
低下できることの理論的な裏付けは今のところ不明であ
る。
【0022】例えば、提供される記録層としたはBi−
In、Bi−Sn、Bi−Znがあり、これにN、A
r、S等が添加される。この時の融点はBi−Inが7
2℃、Bi−Snが140℃、Bi−Znが270℃と
きわめて低い温度で溶融する為、高い記録感度を得るこ
とができるようになる。
【0023】また、上述のN、Ar、S添加による表面
張力の低下に対しての添加量は15mol%を越えない
ようにすることが好ましい。これ以上の添加になると共
晶組成近傍組成から、ずれて融点が上昇して記録感度が
低下するからである。
【0024】また、本第1の発明では記録層と基板の間
にZnSの誘電体層膜を設けることが推奨される。この
膜を設けることにより記録層との濡れ性を向上させ、記
録層の上にきれいな変形を形成することが可能となり、
高い信号特性を得るこができるようになる。
【0025】図1は、第1の発明に係る実施例の光記録
媒体の構成を示す図である。図1で案内溝を有する基板
1の上に誘電体層2(この層はなくてもよい)、記録層
3、そして環境保護層4が順次設けられている。
【0026】基板1の材料は通常、ガラス、セラミック
ス、あるいは樹脂が用いられ、樹脂基板が成形性の点で
好ましい。代表例としてはポリカーボネート樹脂、アク
リル樹脂、エポキシ樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリエチ
レン樹脂、ポリプロピレン樹脂、シリコーン樹脂、フッ
素系樹脂、ABS樹脂、ウレタン樹脂等が挙げられる
が、加工性、光学特などの点からポリカーボネート樹脂
が好ましい。また、基板の形状はディスク状、カード状
あるいはシート状であってもよい。
【0027】記録層はBi−In、Bi−Sn、Bi−
Cd、Bi−Pb、Bi−Znから作られた合金の共晶
組成を中心とした材料が用いられ、これにN、Ar、S
から選ばれた少なくとも一種の元素が添加され、各種気
相成長法、例えば真空蒸着法、スパッタリング法、電子
ビーム法により膜が形成される。この時の膜厚は50Å
から500Å、好ましくは150Åから350Åがよ
い。これより厚いと、記録が困難となり、これより薄い
と感度が低下する。この記録層の融点は280℃以下で
ある。
【0028】また、基板上に誘電体を設けてから記録層
を形成すると濡れ性が向上し、記録時にきれいな変形を
得ることが可能となり高い信号特性が得られる。この誘
電体層としてはZnSが良く、その膜厚は、200Åか
ら1000Å、好ましくは300Åから600Åの間が
良い。
【0029】さらに、第1の発明の具体例を説明する。
【0030】ピッチ0.74μm、深さ400Åの溝付
き、厚さ0.6mm、直径120mmφのポリカーボネ
ート基板上に下記の表1に示す構成により、記録層とZ
nS誘電体をスパッタ法により成膜し、記録媒体を作成
した。
【0031】
【表1】 また、得られた記録媒体の信号評価はC/N比と記録前
の反射率、記録前後のモジュレーションで評価し、記録
信号はEFMランダムパターン、記録パワーは8mw、
9mw、10mw、11mw、12mw、記録線速6m
/sで行ない、再生信号のC/Nは3T(基準時間幅T
は標準速度、つまり1倍速にて周波数4.32MHzの
1周期で約230nsec)信号で評価した。
【0032】ここで実施例1〜3は記録層としてBi−
In、Bi−Sn、Bi−Znの共晶合金をスパッタ法
で200Åの厚みとして作成し、実施例4〜6は、これ
らの共晶合金にSを5mol%添加したもの、実施例7
はBi−SnにNを添加した記録層を作成し、実施例
8、9は記録層としてBi−In、Bi−Sn共晶合金
を用い、さらに誘電体層としてZnSを設けたものを使
用した。比較例は追記型の記録材料として知られている
Teを用いた。
【0033】評価結果を下記表2及び表3に示す。
【0034】
【表2】
【0035】
【表3】 以上のように本第1の発明に係る記録媒体を構成する記
録層として、Bi−In、Bi−Sn、Bi−Znの共
晶組成合金を用い、必要に応じ、S、Nを添加した系の
信号特性はきわめて良好であることが確認できる。
【0036】また、上記例では示していないが、Bi−
Cd、Bi−Pbの共晶合金材料についても同等な特性
が得られ、Ar添加の場合と同様にS、Nも同等の効果
を有する。また、上記から明らかなように基板上にZn
S層を設けると反射率が高くなり、C/N及びモジュレ
ーションも向上する。これは濡性の向上と共にZnS層
と記録層の間の光干渉による効果も加わっているものと
考えられる。
【0037】さらに、以下では第2の発明について説明
する。
【0038】図2は、第2の発明に係る実施例の光記録
媒体の構成を示す図である。図2に示す光記録媒体は、
透明な基板11上にBiIn合金からなる記録層12、
反射層13をスパッタリングにより順次形成した構成で
ある。
【0039】反射層13上には保護用として光硬化性樹
脂膜14がスピンコート法等により形成される。基板1
1にはアクリル系やポリカーボネート(PC)などのプ
ラスチック基板を用いることができる。
【0040】反射層13は金属系材料により形成するこ
とができる。金属材料としては、Au、Ag、Cu、P
t、Al等から選択された単体或いはこれらの合金から
なる高反射率金属を用いることができる。しかし、これ
らの高反射率金属は熱伝導率が大きいために記録媒体の
記録感度を低下させる場合がある。
【0041】そこで、記録感度を高くするための反射層
材料としては熱伝導率の小さい金属材料であるGe、G
a、Zn、Sb、Sn、In、Bi、Pb等から選択さ
れる元素単体或いはこれらの合金から成る材料を用いる
ことが望ましい。
【0042】次にBiIn合金の記録原理について述べ
る。特公平3−55891号公報に記述されている単膜
の場合は基板を静止した状態で集光ビームを光記録媒体
に照射し、照射レーザビームのパワーとパルス幅を変え
て反射率の変化を測定している。その結果、大パワー、
短パルス幅のレーザー照射後に反射率が低下するのが確
認されている。
【0043】また、記録媒体の記録部分と未記録部分は
透過型電子顕微鏡の回折パターンから、各々結晶状態と
非結晶状態であることが判明した。
【0044】本第2の発明は前述の記録原理を基に鋭意
研究して成されたもので、低反射率にある結晶状態を記
録状態にし、成膜後の非晶質状態を未記録状態としたも
のである。
【0045】図3は、透明基板(PC基板)上にBiI
n単膜を配置した構成で、反射率と吸収率を計算した結
果である。
【0046】この図3は多層成膜の方法でよく知られて
いるマトリックス法を用いて反射率及び吸収率を求め
た。横軸はBiIn合金の厚さを表わしている。反射率
はBiInの膜厚とともに増加し、BiInの膜厚が7
0nmになると反射率が33%と最大になり、飽和す
る。ここで計算で用いたBiInの屈折率nと消衰係数
kはガラス基板上にBi50In50のサンプルを約1
000Aの厚さに成膜し、エリプソメータ(He−Ne
レーザ光源を使用)で測定した。
【0047】図4(a)、(b)はBiIn記録層上に
Ge成膜からなる反射層を設けて、図3の場合と同様に
して反射率と吸収率を求めた実施例である。図4(a)
はBiInの膜厚を20nmにして、反射層のGe膜厚
を変えたもので、図4(b)はGe膜厚を30nmにし
て、記録層のBiIn膜厚を変えたものである。両者と
もBiIn膜だけの場合に比べ未記録部の反射率(成膜
後のアモルファス状態の反射率)が増加している。
【0048】図4(a)によればGe膜厚が15nm〜
50mnの範囲で反射率が40%以上となっている。図
4(b)によればBiIn膜厚が50nm以下であれば
反射率が40%以上の値になる。
【0049】図5(a)、(b)はBiIn記録層上に
Sn成膜の反射層を設けて反射率、吸収率を求めた実施
例である。
【0050】図5(a)はBiInの膜厚を20nmに
して、反射層のSn膜厚を変えたもので、図5(b)は
Sn膜厚を30nmにして記録層のBiIn膜厚を変え
たものである。両図ともBiIn膜だけの場合に比べ未
記録部の反射率が増加している。
【0051】図5(a)からSn膜厚が18nm以上で
あれば反射率が40%以上となる。図5(b)からBi
In膜厚が33nm以下であれば反射率が40%以上の
値となる。
【0052】以上に示した図4(a)及び(b)、並び
に図5(a)及び(b)に示した実施例より記録層Bi
Inの膜厚として50nm以下が好ましいことが確認で
きる。 また、反射層Geの膜厚としては15nm以上
であればよいがGe膜厚があまり厚くなると感度が低下
するので、あまり厚くすることはできない。高感度、高
反射率のGe膜厚としては、15nm〜50nmの範囲
内とすることが好ましい。同様に反射層Snに膜厚とし
て18nm以上であればよいが感度の低下を防ぐにはS
n膜厚は18nm〜50nmの範囲内とするが好まし
い。
【0053】さらに本第2の発明における光記録媒体及
び記録再生の具体的例について説明する。トラッキング
用の溝を設けたポリカーボネート基板上に厚さ20nm
のBi50In50合金からなる記録層、厚さ30nm
のGe反射層を順次スパッタリング法により成膜後、G
e反射層表面を紫外線硬化樹脂でスピンコートした。
【0054】作製した光ディスクを秒速3.5m/sで
回転し、トラック上に15MHzの信号を記録した。こ
のときの光学系はλ=650nm、対物レンズNA=
0.6、レーザーパワーは5mWに設定した。
【0055】信号を記録した光ディスクの再生信号から
未記録部の反射率48%、記録部の反射率は16%とな
りモジュレーションの値として67%が得られた。これ
らの実験結果から作成した記録媒体は記録部の反射率が
未記録部の反射率よりも低いHigh to Lowの
再生信号特性をもつことが確認された。
【0056】以上本発明の好ましい実施例について詳述
したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるもの
ではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の
範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
【0057】
【発明の効果】以上詳述したところから明らかなよう
に、請求項1から3に記載の発明によれば、追記型記録
媒体において、その記録層にBi−In、Bi−Sn、
Bi−Zn等の共晶組成の合金を用い、これにS、N、
Arの中から選ばれた少なくとも一種の元素を添加する
と極めて良好な信号特性を有する記録媒体を実現するこ
とができる。そして、基板上にZnS等による誘電体層
を設け、その上に前記記録層を設けると信号特性が良好
でかつ反射率の高い特性を有する記録媒体を実現でき
る。
【0058】また、請求項4から6に記載の発明によれ
ば、基板上にBiIn合金からなる記録層と熱伝導率の
低い反射層から構成されているので層数が少なく低価格
化が容易である高反射、高感度のROM互換可能な追記
型光記録媒体を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明に係る実施例の光記録媒体の構成を
示す図である。
【図2】第2の発明に係る実施例の光記録媒体の構成を
示す図である。
【図3】第2の発明について、基板上にBiIn単膜を
配置した構成で、反射率と吸収率について示した図であ
る。
【図4】BiIn記録層上にGe成膜からなる反射層を
設けて、図3の場合と同様にして反射率と吸収率につい
て示した図である。
【図5】BiIn記録層上にSn成膜の反射層を設けて
反射率、吸収率について示した図である。
【符号の説明】
1 基板 2 記録層 3 誘電層 4 環境保護層 11 基板 12 BiIn合金記録層 13 反射層 14 光硬化性樹脂
フロントページの続き (72)発明者 芝口 孝 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 影山 喜之 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 2H111 EA03 EA12 EA21 EA22 EA33 FA01 FA12 FA21 FB06 FB07 FB10 FB19 FB21 FB27 FB28 FB29 5D029 HA05 JA01 JB28 JB35 LA11 LB01 LB02 LC30 MA13

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光を照射することにより、基板上に形成
    した記録層に変形を生じさせて記録する追記型の記録媒
    体であって、 前記記録層がBiと、In、Sn、Cd、Pb及びZn
    からなる群から選択される少なくとも1種の元素とから
    なることを特徴とする光記録媒体。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の光記録媒体において、 前記記録層は共晶組成であり、該記録層にN、Ar及び
    Sからなる群から選択される少なくとも1種の元素が添
    加されていること特徴とする光記録媒体。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の記録媒体において、 前記記録層と前記基板との間に記録層との濡れ性を改善
    する誘電体層を設けたことを特徴とする光記録媒体。
  4. 【請求項4】 光を照射することにより、基板上に形成
    した記録層に変形を生じさせて記録する追記型の記録媒
    体であって、 前記記録層をBiとInとの合金で形成し、該記録層上
    に反射層を設けたことを特徴とする光記録媒体。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の光記録媒体において、 前記反射層がGe、Ga、Zn、Sb、Sn、In、B
    i及びPbから成る群から選択された1つ又はこれらの
    合金からなる、ことを特徴とする光記録媒体。
  6. 【請求項6】 請求項4又は5に記載の光記録媒体にお
    いて、 前記記録層の膜厚が50nm以下であることを特徴とす
    る光記録媒体。
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