JP2002347188A - ポリアミド混合物の障壁層を有する無塩素多層薄膜およびその薄膜から形成した造孔術用袋 - Google Patents
ポリアミド混合物の障壁層を有する無塩素多層薄膜およびその薄膜から形成した造孔術用袋Info
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Abstract
り曲げるときに低騒音である無塩素熱融着多層臭気障壁
構造の薄膜を提供すること。 【解決手段】 無水物で改良されたオレフィン重合体ま
たは共重合体とアモルファスポリアミド樹脂とを混合し
た臭気障壁層を有している。また、エチレン重合体また
は共重合体からなる少なくとも一つの熱融着表皮層を有
している。その表皮層は、臭気障壁層の両側に設けるの
が好ましい。各表皮層と臭気障壁層との間に粘着性接着
層を有している。そのような多層薄膜から袋16が形成
される。
Description
の障壁層を有する無塩素多層薄膜およびその薄膜から形
成した造孔術用袋に関する。
術用薄膜は、使用者への機能障害を避けるために、優れ
た臭気障壁特性を有し、曲げられたり、しわが寄ったと
きに騒音が最小になるようにすべきである。典型的に
は、造孔術用薄膜は、多層薄膜のガス障壁層としてのポ
リ塩化ビニリデン(PVDC)またはアクリル酸メチル
や塩化ビニルのような単量体と塩化ビニリデンとの共重
合体を利用している。そのような多層薄膜は、臭気の伝
搬に対して良好な抵抗力を示し、比較的騒音が少ない。
しかし、それらは、多くの国で慣習的に焼却処分される
とき、環境に有害であると考えられている。塩素化重合
体は、焼却の副産物として塩酸を生成し、焼却炉の燃焼
ガスから放出される塩酸の原因になると考えられてい
る。さらに、塩素化重合体は、灰の中に保持されている
焼却の副産物である有毒なダイオキシン誘導体を形成す
ると考えられており、固体廃棄物の処理方法についての
問題がある。
薄膜は、従来のPVDCベースの樹脂を利用する薄膜よ
り硬く、騒音が大きくて、従来の造孔術用塩素化薄膜の
特性に及ばない。このように、塩素がなく、簡単に利用
することができる原料から共有押出し成形によって製造
することができ、熱融着性で、柔軟性に優れ、曲げられ
たり、しわが寄ったときに騒音が小さく、糞便の臭気を
通さない多層薄膜を提供することが要望されている。
が、アモルファスナイロン、結晶ナイロン、エチレンと
ビニルアルコールの共重合体またはそれらの混合物から
なる多層障壁薄膜を開示している。上記特許に表された
データによれば、一般的な商業用途の塩素化薄膜と匹敵
しうる程度の静かな多層薄膜であることを示している
が、経験によれば、そのような無塩素薄膜は、造孔術用
袋の製造に利用されている塩素含有薄膜よりかなり騒音
が大きいことが分かった。一般的な知見によれば、無塩
素障壁樹脂は高弾性で硬く、低騒音の造孔術用薄膜の生
産には向いていないということが分かっている。これ
は、結晶構造であろうとアモルファスであろうと、すべ
てのナイロン(ポリアミド)障壁樹脂について言えるこ
とである。それはまた、エチレン−ビニルアルコール共
重合体として知られている加水分解されたエチレン−酢
酸ビニル共重合体、およびニトリル樹脂として知られて
いる高ニトリル含有のアクリロニトリルまたはメタクリ
ロニトリルの共重合体のような他の公知の無塩素障壁樹
脂についても言えることである。
の文献としては、米国特許5496295、56433
75、5407713および5895694がある。
イロンと0.89g/cm3 以下の密度を有する、無
水物で改良されたオレフィン重合体または共重合体とを
混合することによって、アモルファスナイロン(ポリア
ミド)が臭気障壁層として利用される多層薄膜の騒音特
性を、障壁特性に影響を及ぼすことなく効果的に減少し
うることを発見したことにある。無水物で改良されたオ
レフィン重合体または共重合体は、全障壁層重量の約1
0〜30%の範囲にすべきであり、15〜25%の範囲
にするのが好ましい。
体からなる少なくとも一つの表皮層好ましくは二つの表
皮層と、各表皮層と混合アモルファスナイロン障壁層と
の間に介在させた粘着性接着層を有している。各粘着性
接着層は、主として、ポリアミドを含有する障壁層との
接着を促進しうる無水基を含むポリエチレンまたはエチ
レンと酢酸ビニルの共重合体のような無水物で改良され
たエチレン重合体から成る。
た臭気障壁特性を有し、同時に、臭気障壁層がナイロ
ン、エチレン−ビニルアルコール共重合体またはニトリ
ル樹脂から形成されている公知の無塩素薄膜に比べて比
較的柔らかく(低弾性)、静かであるために、造孔術用
として特に有用である。曲げるときの騒音の発生に関し
ては、本発明の無塩素多層薄膜は、塩素含有障壁薄膜を
有する従来の造孔術用薄膜に匹敵する。それゆえ、本発
明の多層薄膜で形成された袋は、塩素含有成分で形成さ
れた高品質の袋に匹敵する特性を有し、しかも環境に対
して悪影響を与えない。
は、以下の詳細な説明および図面から明らかである。
ロー成形を含む標準的な共有押出し成形技術によって製
造できる。多層薄膜は、5つの層、すなわち、表皮層と
障壁層との間に接着層を介在させるとともに2つの熱融
着表皮層の間に無塩素障壁薄膜を挟むのが好ましい。し
かし、本発明の利点は、障壁層と単一の表皮層と接着層
を有する3層構造においても、少なくとも部分的に達成
できる。
15の間に挟み込んだ臭気障壁層11を有する無塩素多
層薄膜10を示す。臭気障壁層11は、基本的に、アモ
ルファスポリアミド(ナイロン)樹脂と、無水物で改良
されたオレフィン重合体または共重合体との混合物から
なる。完全な脂肪族である結晶ポリアミドと異なり、ア
モルファスポリアミドは部分的に芳香族の構造であり、
典型的には脂肪族ジアミンと芳香族ジアシドとの縮合ま
たはジアミンに対して等しいモル量のジアシドを化合す
ることによって製造される。どのようなアモルファスポ
リアミド樹脂でも使用できると考えられるが、有利な結
果は、デュポン社によって「Selar PA3426」という名称
で市販されているポリアミド樹脂によって得られる。Se
lar PA3426は、約1.19g/cm3 の密度を有する実
質的にアモルファスであると考えられる。そのSelar PA
3426は、従来の結晶ナイロンよりも高い溶融強度を有し
ており、幅広い加工条件の下で使用できる。Selar PA34
26は、重合体の65〜80%がヘキサメチレン−イソフ
タルアミドの誘導体であるヘキサメチレンジアミン、テ
レフタル酸およびイソフタル酸の縮合によって製造され
る。
アミド樹脂は、その混合物の主要成分であり、その混合
物の70〜90重量%を占める。無水物で改良されたオ
レフィン重合体または共重合体は、全障壁層重量の約1
0〜30重量%であり、15〜25重量%であるのが好
ましい。無水物で改良されたオレフィン重合体の密度
は、0.89g/cm3 より小さくすべきであり、0.
87g/cm3 より小さくするのが好ましい。0.89
g/cm3 より大きい密度の無水物で改良されたオレフ
ィン重合体は、強化剤としては有効であるが、低密度の
重合体によって得られる薄膜の弾性係数の低下と騒音の
減少は図れない。オレフィン重合体または共重合体は、
不飽和無水カルボン酸で処理することによって機能的に
される。無水物による改良のメカニズムは完全には解明
されていないけれども、重合体と不飽和無水物との間に
グラフト反応が起こっていると考えられる。不飽和無水
カルボン酸が機能基を与えるために使用できると考えら
れており、無水マレイン酸はその目的のために特に効果
があると思われる。オレフィン重合体を機能化するため
に必要な無水マレイン酸の量は非常に少なく、2重量%
未満である。オレフィン重合体の密度は、そのような少
ない量の無水物の改良によって影響を受けない。無水物
で改良されたオレフィン重合体の一例は、デュポン社製
の名称「FusabondMN493D」 のものである。Fusabond MN
493D は、0.5%の無水マレイン酸で改良されたエチ
レン−オクテン共重合体であり、0.869g/cm3
の密度を有している。結晶ナイロンの強化材として機能
することは知られているけれども、Fusabond MN493D は
障壁層11の臭気障壁特性を破壊したり低下したりせず
に、アモルファスナイロンの弾性係数や騒音を減少する
という予期しえない作用を奏する。同様の効果は、エチ
レン−プロピレン共重合体およびエチレン−プロピレン
−ジエン3元共重合体(EPMとEPDM)のような比
較的密度の低い無水物による改良オレフィン重合体でも
達成できる。EPMとEPDMは、0.85から0.8
6g/cm3 の密度を有しており、無水マレイン酸によ
る改良に適している。これらの混合物の混和しない特性
によって、ナイロンと、無水物により改良されたオレフ
ィン重合体との混合は、同一方向または反対方向に回転
するスクリューを備えた一対のスクリュー式化合物押出
成形機を使って行うことができる。これによって、オレ
フィン相をナイロン相中に均一に分散させることができ
る。その混合物は押し出し成形されて、ペレット状に切
断された後、薄膜状に押し出される。
合体またはエチレンとヘキサンまたはオクテンのような
アルファオレフィンとの共重合体で形成されている。適
切な樹脂は、エクソン化学社製の名称「Exact 8201」で
市販されているエチレン−オクテン共重合体のような、
メタロセン触媒の作用下でのエチレンとオクテンコモノ
マーとの共重合体である。
方を結合できなければならない。機能性無水基で改良さ
れた、ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体
(EVA)、またはエチレン−アクリル酸メチル共重合
体(EMA)は特に好ましいと考えられている。「Byne
l 3860」または「Bynel 3861」のようなEVAベースの
無水物による改良樹脂または「Bynel 41E557」のような
ポリエチレンベースの無水物による改良樹脂は、すべ
て、デュポン社製であって、好ましいことが分かってい
る。接着促進剤として作用する、これらの無水物による
改良樹脂の機能は、接着層の中の無水基と障壁層の中の
ナイロンのアミン基との相互作用によるものであると考
えられている。
約2〜5ミルの範囲とすべきであり、約3〜4ミルの範
囲とするのが好ましい。障壁層11については、その厚
さは0.1〜1.0ミルの範囲とすべきである。その下
限値(0.1ミル)は、押し出し成形機の能力によって
決められ、上限値(1.0ミル)は低弾性係数と低騒音
特性を有する多層薄膜を得る場合に障壁層によって得ら
れる物理的特性によって決められる。障壁層の厚さは約
0.2〜0.4ミルの範囲が好ましく、柔軟さや、静か
さや、押し出しの容易さなどの臭気障壁特性としてのす
べての要素を考慮すると、0.3ミルが最適であると考
えられる。反対に、表皮層14と15は、それらの間に
挟まれる障壁層よりもかなり厚くされる。例えば、表皮
層は、約0.5〜2.5ミルの範囲の厚さを有すること
ができるが、好ましくは、1〜2ミルであり、臭気障壁
層11の厚さに対してほぼ1桁大きいものとすることが
できる。
16aと16bを有する典型的な造孔術用袋16を示
す。造孔術とは、2つの管腔臓器間あるいは管腔臓器か
ら体外に老廃物の排出などを行うために、開口部を作る
手術をいう。薄膜は、17で示す袋の外周縁部に沿って
互いに面し、密封された熱融着表皮層で外形が画定され
る。袋の壁は、瘻孔を受ける開口部18を有している。
瘻孔とは、体液や排出物を通すため、管腔臓器間あるい
は管腔臓器から体外に向け、手術的に作る開口部をい
う。粘着性の取り付けリング19が患者の囲口部の皮膚
の表面に取り付けるために開口部の回りに取り付けられ
ている。袋は図示されているように、ワンピースの器具
として描かれているが、希望するならば、粘着性の取り
付けリング19に代えて機械的結合リングを用いれば、
袋はツーピースの造孔術用器具の一部品となる。
例を示すが、本発明の技術的範囲は以下の実施例に限定
されない。 (実施例1)実施例1は、アモルファスナイロン(デュ
ポン社製のSelar PA3426)と無水物で改良されたポリオ
レフィン(デュポン社製の Fusabond MN493D)との混合
物の特性を示す。これらの樹脂は、ツインスクリューの
化合物押出成形機を使って混合されて造粒された。混合
された樹脂は、キリオン(Killion) 押出成形機を使っ
て、A/B/Aの3層の薄膜構造に押し出し成形され
た。Aはポリエチレンであり、Bはナイロンの混合物で
ある。接着層がないために、ナイロン混合物層Bからポ
リエチレンの表皮層Aを剥がし、100%アモルファス
ナイロン(Selar PA3426)からなる単層の薄膜に対して
種々の配合の単層Bを試験することができた。単層薄膜
の2%伸び時のセカント弾性係数(Secant Modulus) が
0.1インチ/インチ・分の歪み速度でASTM D882 に従って、
伸び方向(MD)とその直角方向(TD)において測定
された。その結果を以下の表1に示す。
ると、セカント弾性係数が減少することを示している。
セカント弾性係数が低いということは、混合樹脂は10
0%アモルファスナイロンよりも軟らかくなるというこ
とを示している。セカント弾性係数が減少することによ
って、さらに、以下の実施例に示すように、軟らかくて
静かなナイロンベースの多層薄膜の製造が可能になる。 (実施例2)共有押し出し鋳造によって、本発明に従っ
て、5層の薄膜が製造された。その薄膜の全体の厚さは
3.3ミルで、障壁層の厚さは0.32ミルであった。
薄膜の構造は、A/B/C/B/Aである。Aは、反ブ
ロッキング懸濁濃縮液(エー・シャルマン社製のEXT422
6TSE)5%と低密度ポリエチレン(エクソン化学社製の
LD200.48) 3%を添加することによって改良されたポリ
エチレンベースの樹脂(エクソン化学社製のExact 820
1) である。Bは、無水物によって改良されたエチレン
−酢酸ビニル共重合体(デュポン社製のBynel 3601)から
なる接着層である。Cは、アモルファスナイロン(Selar
PA3426)85重量部に対して無水物で改良された弾性ポ
リオレフィン(Fusabond MN493D) が15重量部の比率で
ある混合物を示す。
インチ×4インチの大きさに切断されて、その正方形のシート
20は、図3(b)に示すように、固定された部材21
に取り付けられた円筒状片22に装着されて、シート2
0の両端部23を接合してシリンダー形状に成形され
た。そのシリンダー24の一端側25は円筒状片22に
固定され、シリンダー24の他端側26はシリンダー2
4の軸27に対して、矢視28の方向に15度の角度
で、70サイクル/分の振動数で往復振動させられ、そ
の往復振動によって発生する騒音が騒音レベル計で測定
された。比較のために、塩素含有障壁を有する市販の造
孔術用薄膜(比較例)について同じ試験が行われた。そ
の結果を以下の表2に示す。
わたる人間の音の知覚を考慮した加重平均であり、8k
Hzと16kHzの周波数帯のdBはより高い周波数レ
ンジの騒音を表し、音の甲高さを示す。それゆえ、表2
のdBAとdBの数値は、本発明の実施例である薄膜試
料が、中心層がPVDCをベースとする比較例の試料よ
りかなり静かであることを示している。 (実施例3)5層の薄膜が共有押し出し鋳造によって、
本発明に従って製造された。その結果、全厚みが3.2
ミルで、障壁層の厚みが0.28ミルの薄膜が得られ
た。その薄膜の構造は、A/B/C/B/Aであり、接
着層Bがポリエチレンベースのもの(デュポン社製の B
ynel 41E557) であるという点を除けば、実施例2の薄
膜と同じ組成である。その薄膜は実施例2に記載したよ
うに、静かさについて試験された。その結果は、以下の
表3に示す。表3には、PVDCの塩素含有障壁層を有
する市販の造孔術用薄膜の比較例を含んでいる。
zと16kHzのdBの数値は、実施例3の薄膜試料
が、中心層がPVDCである比較例の試料よりかなり静
かであることを示している。 (実施例4)実施例2と3の薄膜は、英国標準712
7、第101部、追加Gの規定に従って、臭気の伝搬に
ついて試験された。その方法は、結腸瘻造設術および回
腸瘻造設術の袋材料の臭気の伝搬を試験する方法であ
り、ロンドンの英国規格協会による。
障壁層の改良は薄膜の臭気障壁特性に有害な影響を与え
ないことを示した。
試験が、糞便の臭いの3つの化合物モデルである、ジメ
チルジサルファイド、インドールおよびスカトールを使
って行われた。比較のために、同じ試験が、塩素含有
(PVDC)障壁層を有する市販の造孔術用薄膜につい
ても行われた。排出ガスの分析が、水素炎イオン化検出
器を使ってガスクロマトグラフィーによって行われた。
以下の表4は、透過時間(分)と、60時間後の排出気
流中の各成分の濃度を示す。
気体中の濃度が低い薄膜には期待できる。実施例2の薄
膜は、これらの点に関して、塩素を含有する比較例の薄
膜より優れており、糞便の臭気の障壁として優れた機能
を有していることを示している。
を詳細に説明したが、本発明の技術的範囲を逸脱しない
範囲において、当業者であれば、修正が可能である。
構成されているので、軟らかく、曲げられたときに騒音
が小さく、臭気障壁特性に優れ、しかも、塩素を含まな
いので、造孔術用袋として好適に使用しうる。
る。
正面図である。
図3(a)は試験用シートの斜視図、図3(b)は試験
機及びその試験方法を示す図である。
Claims (19)
- 【請求項1】 0.89g/cm3 以下の密度を有し
全障壁層重量の約10〜30%である、無水物で改良さ
れたオレフィン重合体または共重合体とアモルファスポ
リアミド樹脂とを混合したものからなる臭気障壁層と、
少なくとも一つのエチレン重合体もしくは共重合体また
はそれらの混合物からなる熱融着表皮層と、上記表皮層
と障壁層との間に介在させた、無水物で改良されたエチ
レン重合体または共重合体の粘着性接着層とを有する、
無塩素多層薄膜。 - 【請求項2】 臭気障壁層のオレフィン重合体または共
重合体が、0.1〜2%の無水マレイン酸で改良された
請求項1記載の薄膜。 - 【請求項3】 臭気障壁層のオレフィン重合体または共
重合体が、約0.5%の無水マレイン酸で改良されたエ
チレン−オクテン共重合体である請求項2記載の薄膜。 - 【請求項4】 アモルファスポリアミド樹脂が、ヘキサ
メチレンジアミン、テレフタル酸およびイソフタル酸の
縮合物であり、その重合体の65〜80%は、ヘキサメ
チレン−イソフタルアミドから誘導したものである請求
項3記載の薄膜。 - 【請求項5】 無水物で改良されたオレフィン重合体ま
たは共重合体は、全障壁層重量の約15〜25%の範囲
である請求項1記載の薄膜。 - 【請求項6】 2つの表皮層と2つの粘着性接着層が、
障壁層の反対側に設けられている請求項1、2または5
記載の薄膜。 - 【請求項7】 障壁層が約0.1〜1ミルの範囲の厚さ
を有し、薄膜の全厚さが約2〜5ミルの範囲である請求
項1記載の薄膜。 - 【請求項8】 障壁層が約0.2〜0.4ミルの範囲の
厚さを有し、薄膜の全厚さが約3〜4ミルの範囲である
請求項7記載の薄膜。 - 【請求項9】 表皮層が、ポリエチレンまたはエチレン
とアルファオレフィンとの共重合体である請求項6記載
の薄膜。 - 【請求項10】 粘着性接着層が、無水物で改良された
ポリエチレンまたは無水物で改良されたエチレン−酢酸
ビニル共重合体である請求項6記載の薄膜。 - 【請求項11】 二つの側壁を有する造孔術用袋であっ
て、各側壁が、少なくとも一つの熱融着表皮層および該
表皮層と障壁層との間に介在させた接着層とともに共有
押し出し成形されてなる臭気障壁層を有する無塩素多層
薄膜を備え、各側壁の表皮層が互いに面し且つ上記袋の
周縁端部に沿って熱融着され、各側壁の障壁層は、0.
89g/cm3 以下の密度を有し全障壁層重量の約1
0〜30%である、無水物で改良されたオレフィン重合
体または共重合体と混合したアモルファスポリアミド樹
脂を有し、各側壁の上記表皮層はエチレン重合体もしく
は共重合体またはそれらの混合物であり、各側壁の接着
層は無水物で改良されたエチレン重合体または共重合体
であるもの。 - 【請求項12】 臭気障壁層のオレフィン重合体または
共重合体が、0.1〜2%の無水マレイン酸で改良され
た請求項11記載の袋。 - 【請求項13】 障壁層のオレフィン重合体または共重
合体が、約0.5%の無水マレイン酸で改良されたエチ
レン−オクテン共重合体である請求項11記載の袋。 - 【請求項14】 2つの表皮層と2つの接着層が、障壁
層の反対側に設けられている請求項11または13記載
の袋。 - 【請求項15】 表皮層が、ポリエチレンまたはエチレ
ンとアルファオレフィンとの共重合体である請求項14
記載の袋。 - 【請求項16】 接着層が、無水物で改良されたポリエ
チレンまたは無水物で改良されたエチレン−酢酸ビニル
共重合体である請求項14記載の袋。 - 【請求項17】 障壁層が約0.2〜0.4ミルの範囲
の厚さを有し、薄膜の全厚さが約3〜4ミルの範囲であ
る請求項14記載の袋。 - 【請求項18】 アモルファスポリアミド樹脂が、ヘキ
サメチレンジアミン、テレフタル酸およびイソフタル酸
の縮合物であり、その重合体の65〜80%は、ヘキサ
メチレン−イソフタルアミドから誘導されたものである
請求項11記載の袋。 - 【請求項19】 無水物で改良されたオレフィン重合体
または共重合体は、全障壁層重量の約15〜25%の範
囲である請求項11記載の袋。
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