JP2002346397A - 触媒用金属担体及びその製造方法 - Google Patents

触媒用金属担体及びその製造方法

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JP2002346397A
JP2002346397A JP2001150973A JP2001150973A JP2002346397A JP 2002346397 A JP2002346397 A JP 2002346397A JP 2001150973 A JP2001150973 A JP 2001150973A JP 2001150973 A JP2001150973 A JP 2001150973A JP 2002346397 A JP2002346397 A JP 2002346397A
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Naoki Yokoyama
直記 横山
Yasuo Kato
安夫 加藤
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Cataler Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 触媒用金属担体において、ハニカム体と外筒
との接合に要するコストを低減することである。 【解決手段】 触媒用金属担体は、金属製の外筒10
と、金属製の波板22と金属製の平板24とが交互に重
ね合わせて巻回され最外周に波板23が位置し外筒10
の中空孔12に挿入されたハニカム体20と、波板22
の頂部と平板24とを接合するとともに最外周の波板2
3の頂部と外筒10及び平板24とを接合する粉末ろう
材28,26と、から成る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両のエンジンか
ら排出される排ガスを浄化するための触媒コンバータに
おいて使用される触媒用金属担体及びその製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車の排気系には、エンジン
から排出される排ガスを浄化するために、触媒コンバー
タが設置され、その中には触媒用金属担体(以下「金属
担体」と呼ぶ)が配置されている。金属担体の表面に白
金等の触媒金属等を塗布することにより触媒が完成す
る。
【0003】金属担体としては種々のものが知られてい
るが、単位体積あたりの触媒金属の担持量が多く、排気
ガスに対する抵抗が小さく、しかもそれ自体の重量が軽
い点から、モノリスタイプの金属担体が多用されてい
る。このタイプの金属担体は、金属製の外筒と、該外筒
に挿入される金属製のハニカム体とから成る。
【0004】ハニカム体は多数の網目状の通気路を形成
するために、波板と平板とを組み合わせて形成される場
合が多い。波板及び平板は高温耐食性及び耐高温酸化性
等に優れた金属から成る。そして、金属担体は激しい振
動条件下で使用されるので、ハニカム体の波板と平板、
及びハニカム体と外筒とはろう材によりろう付け接合さ
れる。
【0005】例えば、特開平4ー180839号公報に
開示されたモノリスタイプの金属担体(第1従来例)で
は、図5(a)(b)に示すように、ハニカム体50は
金属材から成る波板51と平板52とを交互に重ね合わ
せて、これ等を円柱形状に多重に巻回して形成されてい
る。最外周に平板52aが巻回され、その表面が平坦に
形成されている。そして、最外周の平板52aの外周の
一部にろう箔材(不図示)が更に一層巻回されている。
外筒55はハニカム体50とは異なる金属から成り、両
端が開放した円筒形状を持つ。
【0006】金属担体を製造する時は、ハニカム体50
を外筒55内に挿入しハニカム体50にスラリ状のろう
材を塗布した後、加熱炉内でろう付け処理を施す。この
ろう付け処理によって、面接触した外筒55の内周面5
6とハニカム体50の最外周の平板52aとはろう箔材
を介してろう付け接合され、波板51の頂部(山部及び
谷部)と平板52とは粉末ろう材(不図示)によってろ
う付け接合される。
【0007】しかし、ハニカム体50の最外周に平板5
2aが位置し、該最外周の平板52aと外筒55の内周
面56とはろう箔材53により接合されているため、以
下の問題があった。ハニカム体50を外筒55内に圧入
する際に、最外周の平板52aが変形し難く、無理に圧
入すると、座屈し易い。その結果、ハニカム体50の外
周面と外筒55の内周面56との間に隙間が形成され、
内周面56の近くを流れる排ガスがハニカム体50を通
過せずに、この隙間をバイパスする。のみならず、最外
周の平板52aの座屈による歪みがハニカム体50の中
心部まで生じ、不均一な内部応力によりハニカム体52
が熱疲労破壊する虞れがあった。
【0008】以上を考慮して、特開平10−26341
87号公報に示した金属担体(第2従来例)では、図6
に示すように、中空孔を持つ外筒60内には、円柱形状
のハニカム体62が挿入され、ろう付けにより接合され
ている。
【0009】ハニカム体62は、正弦波形状に波付け加
工が施された波板63と平板64とを交互に重ね合わせ
中心から外側に向けて螺旋状に多重に巻回して形成さ
れ、波板63の頂部(山部及び谷部)と平板64とは粉
末ろう材66によりろう付け接合されている。ハニカム
体62の最外周に波板63aが巻回され、波板63aの
山部は、予め波板63aの外周に一層巻回しておいたろ
う箔材67を介して外筒60の内周面61にろう付け接
合されている。
【0010】この金属担体を製造する時は、波板63と
平板64とを交互に重ね合わせて巻回し、最外周に波板
63aが位置するハニカム体62を準備する。次に、最
外周の波板63aの外周の一部にろう箔材67を一層巻
回し、ハニカム体62を外筒60内に挿入する。続い
て、ハニカム体62にスラリ状のろう材を塗布し、加熱
炉に入れ加熱処理する。これによって、図5に示すよう
に、最外周の波板63aの山部と外筒60の内周面61
とがろう箔材67によりろう付け接合されると共に、波
板63の山部及び谷部と平板64とが粉末ろう材66に
よりろう付け接合される。
【0011】第2従来例によれば、ハニカム体62を外
筒60に圧入する際、最外周の波板63aが変形するこ
とができ、ハニカム体62が座屈することが防止され
る。こにより、外筒55の内周面56の近くを流れる排
ガスがハニカム体50をバイパスする等の問題はある程
度解決される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記第2従来
例の金属担体では、外筒60と最外周の波板63aとを
ろう箔材67によりろう付け接合しているので、金属担
体の製造コストが上昇する。即ち、単位重量当たりで比
較した場合、ろう箔材67の価格は粉末ろう材66の価
格の数倍である。しかるに、第2従来例では、外筒60
の内周面61と最外周の波板63aとの間の全周に亘っ
て、即ち最外周の波板63aの頂部が当接しない領域ま
でろう箔材67を介在させており、多量のろう箔材67
が必要になる。特に、寸法が小さい(直径が小さく長さ
が短い)金属担体の場合、製造コストのうちハニカム体
62と外筒60とのろう付け接合に要する費用が占める
割合が大きい。よって、ハニカム体62と外筒60との
接合に高価なろう箔材67を使用すると、金属担体の製
造コストが上昇する。
【0013】一方、上記第2従来例の金属担体の製造方
法では、ハニカム体62を外筒60に挿入する前に、最
外周の波板63aの外側にろう箔材67を巻回する作業
が必要である。ろう箔材67は非常に薄く、山部と谷部
とが交互に連続する最外周の波板63aに巻回するのは
容易ではない。また、一旦ろう箔材67を最外周の波板
63aに巻回しても、ハニカム体62の外筒60への圧
入時にろう箔材67が外筒60と干渉して、剥離等する
ことがある。
【0014】本発明は上記事情を背景にして、上記第2
従来例における利益を享受しつつ、その不具合を解決せ
んとする。よって、本発明は、第1には、最外周に波板
が位置するハニカム体と外筒との接合に要する費用が安
価で、製造コストが低減できる触媒用金属担体を提供す
ることを目的とする。第2には、最外周に波板が位置す
るハニカム体と外筒との接合に要する作業が容易かつ簡
単になり、製造コストが低減できる触媒用金属担体の製
造方法を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本願発明者は、ハニカム
体の最外周に波板を位置させた上で、該最外周の波板と
外筒とを粉末ろう材でろう付け接合することを思い付い
て、本発明を完成した。
【0016】即ち、本願の第1発明に係る金属担体は、
金属製の外筒と、金属製の波板と金属製の平板とが交互
に重ね合わせて巻回され最外周に波板が位置し外筒の中
空孔に挿入されたハニカム体と、波板の頂部と平板とを
接合するとともに最外周の波板の頂部と外筒及び平板と
を接合する粉末ろう材と、から成ることを特徴とする。
【0017】また、本願の第2発明に係る金属担体の製
造方法は、金属製の波板と金属製の平板とを交互に重ね
合わせて巻回し最外周に波板が位置するハニカム体を製
作する製作工程と、製作したハニカム体を金属製の外筒
に挿入する挿入工程と、波板の頂部と平板とを粉末ろう
材により接合すると共に最外周の波板の頂部と外筒及び
平板とを粉末ろう材により接合する接合工程と、から成
ることを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】<外筒>外筒は、フェライト系ス
テンレス鋼やオーステナイト系ステンレス鋼等、耐高温
性、耐腐食性等に優れた金属から成ることができる。外
筒は両端が開口した中空孔を持つことができる。外筒の
外面及び内面の形状は、円筒形状でも角筒形状でも良
い。外筒が円筒である場合、その外径は20から150
mm、長さは10から150mm、肉厚は0.3から
2.0mmの範囲で選択することができる。 <ハニカム体>外筒に挿入されるハニカム体は、フェラ
イト系ステンレスの耐熱鋼やオーステナイト系ステンレ
ス鋼等、高温耐食性及び耐高温酸化性等に優れた金属か
ら成ることができる。波板の波形状は特に制約されず、
正弦波形状、三角形状、半円形状等を採用することがで
きる。最外周の波板は他の波板と同じものを使用するこ
とができる。ハニカム体の外径は外筒の内径とほぼ同じ
であっても良いが、少し大きいことが望ましい。この場
合、ハニカム体は縮径された状態で外筒に挿入(圧入)
されることになる。 <粉末ろう材>波板と平板、及び最外周の波板と外筒と
を接合する粉末ろう材は、ニッケル(Ni)、アルミニ
ウム(Al)、クロム(Cr)等の何れか一つ又は複数
を主成分とすることができる。粉末ろう材には通常バイ
ンダ(結合材)が混入される。粉末ろう材は、スラリ状
のろう材及びバインダをハニカム体に塗布した後、ハニ
カム体及び外筒を加熱して水分を蒸発させて固着させ
る。
【0019】ろう箔材に比べて安価な粉末ろう材は、波
板と平板との当接部、及び最外周の波板と外筒及び平板
との接合部のみに塗布することができ、使用量を最低限
に抑えることができる。 <金属担体の製造方法>最外周に波板が位置するハニカ
ム体の製作、該ハニカム体の外筒への挿入(圧入を含
む)は汎用のやり方を採用することができる。但し、波
板と平板との接合は、ハニカム体の外筒への挿入前でな
く挿入後に行う。
【0020】粉末ろう材による波板の頂部と平板との接
合と、粉末ろう材による最外周の波板の頂部と外筒及び
平板との接合は別々の工程で行っても良いが、同時に行
うことが望ましい。これにより、金属担体の製造に要す
る時間が短縮できる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面を基にして
説明する。 (金属担体)図1に示すように、金属担体は金属製の外
筒10と、該外筒10の中空部12に挿入された円柱形
状で金属製のハニカム体20とから成る。
【0022】外筒10は、フェライト系ステンレス鋼
(FeーCrーAl系)から成り、両端が開口した中空
孔12を持ち、内周面14は円筒面となっている。直径
は約34mm、板厚は約1mm、長さは約20mmであ
る。この外筒10は、FeーCrーAl系から成るパイ
プ材を所定長さで切断して形成されたものである。
【0023】ハニカム体20は、正弦波形状に波付け加
工が施された複数枚の波板22と、複数枚の平板24と
を交互に重ね合わせ、これ等を中心から外側に向けて螺
旋状に多重に巻回して形成されたものである。ハニカム
体20の最外周には波板23が巻回されている。波板2
2、23及び平板24は20重量%のクロム(Cr)及
び5重量%のアルミニウム(Al)を含むフェライト系
ステンレス鋼(FeーCrーAl系)から成り、板厚は
約0.05mmである。
【0024】ハニカム体20は全体として円柱形状を持
ち、外筒10に挿入されない状態では、その外径即ち最
外周の波板23の外接円の直径は上記外筒10の中空孔
12の内径よりも僅かに大きい。よって、ハニカム体2
0は縮径された状態で外筒10に圧入され、圧入後は最
外周の波板22の頂部22aが外筒の内周面14に押圧
されている。ハニカム体20には約30個/cm2 の通
気孔が形成されている。
【0025】図1及び図3から明らかなように、各波板
22の山部22a及び谷部22bと平板24とは粉末ろ
う材26によりそれぞれろう付け接合されている。ま
た、最外周の波板23の山部23aと外筒10の内周面
14とは粉末ろう材28により、谷部23bと平板24
とは粉末ろう材26によりそれぞれろう付け接合されて
いる。粉末ろう材26、28はニッケル(Ni)、クロ
ム(Cr)及びシリコン(Si)を主成分とし、バイン
ダと混合されたものである。 (金属担体の製造方法)次に、上記金属担体の製造方法
について、図2及び図4を基に説明する。
【0026】先ず、フェライト系ステンレス鋼(Feー
CrーAl系)から成り、板厚が0.03から0.1m
mの矩形状の板材に正弦波を波付けして、波板22を形
成する(図4のS1参照)。次に、上記波板22と、フ
ェライト系ステンレス鋼(FeーCrーAl系)から成
り板厚が0.03から0.1mmの矩形状の平板24と
を交互に重ね合わせて螺旋状に巻回する。その後、最外
周の平板24に最外周の波板23を巻回して、最外周に
波板23が位置するハニカム体20を製作する(図4の
S2参照)。このとき、必要に応じて、螺旋状に巻回し
た波板22及び平板24の末端部をハニカム体20の一
部に係止しておくことができる。
【0027】ハニカム体20は全体として円柱形状を持
ち、その周長即ち最外周の波板23の外接円の長さは外
筒10の中空孔12の内周面14の周長よりも大きい。
その結果、ハニカム体20の外径は中空孔12の内径よ
りも大きい。
【0028】次に、ハニカム体20を周囲から把持し、
半径方向内向きの力を加える。すると、最外周の波板2
3の山部23aの高さが低くなり、ハニカム体20が縮
径される。縮径したハニカム体20を中空孔12内に軸
方向に圧入して、外筒10に組み付ける(図4のS3参
照)。このとき、縮径状態からもとの状態に復帰しよう
とする復帰(弾性)力により、最外周の波板23の山部
23aが外筒10の内周面14に向かって半径方向外向
きに押圧される。これにより、ハニカム体20と外筒1
0との軸方向及び半径方向の位置ずれが防止される。
【0029】次に、ろう材塗布装置により、外筒10内
に圧入されたハニカム体20にスラリ状のろう材を塗布
する(図4のS4参照)。スラリ状のろう材は、波板2
2、23と平板24とより形成される隅部、即ち各波板
22の山部22a及び谷部22bと各平板24との当接
部、及び最外周の波板23の山部23a及び谷部23b
と外筒10の内周面14及び平板24の外周面との当接
部に塗布される。
【0030】ろう材の塗布後、外筒10及びハニカム体
20に真空熱処理を施し、これらを加熱する(図4のS
5参照)。これにより、波板22の山部22a及び谷部
22bと平板24とは粉末ろう材26により接合され、
最外周の波板23の山部23a及び谷部23bと外筒1
0の内周面14及び平板24とは粉末ろう材28により
接合される。こうして、外筒10とハニカム体20とか
ら成る金属担体が製造される。
【0031】本実施例の金属担体によれば、最外周の波
板23の山部23aを外筒10の内周面14へ接合する
のに粉末ろう材28を使用している。粉末ろう材28は
前記第2従来例で使用されているろう箔材67に比べ
て、単位重量あたりの価格が安価である。加えて、粉末
ろう材28は山部23aと外周面14との当接部のみに
塗布すれば良いので、ろう箔材と比べて使用量も遙かに
少なくて済む。その結果、金属担体の製造コストを低減
することができる。
【0032】また、金属担体の製造方法によれば、粉末
ろう材26による波板22と平板24との接合と、粉末
ろう材28による最外周の波板23と外筒10との接合
とが同時に行われる。よって、第2従来例のようにこれ
らを別工程で行う場合に比べて、ハニカム体20と外筒
10との接合のための工程が半減し、その分金属担体の
製造コストが低減できる。 (耐久試験)本実施例の金属担体の耐久性を確認すべ
く、上記金属担体及び従来の金属担体を二輪用エンジン
の排気系に取り付けて耐久試験を行った。尚、従来の金
属担体(不図示)は、ハニカム体の最外周が平板である
点、ハニカム体を外筒に組み付ける前にスラリ状のろう
材をハニカム体に塗布して波板と平板とを接合した点、
及び該最外周の平板と外筒とはろう箔材により接合した
点でのみ本実施例の金属担体とは異なり、その他の点は
本実施例の金属担体と同じである。
【0033】試験条件は、金属担体の使用温度を1000℃
と50℃との間で昇降させる熱サイクル試験とし、この
サイクルを200回繰り返した。その結果、従来例の金
属担体では84サイクルでハニカム体が外筒から脱落し
た。これに対して、本実施例の金属担体では200サイ
クル経過後でもハニカム体20は外筒10から脱落しな
かった。
【0034】本実施例の金属担体においてハニカム体2
0の外筒10への接合性が従来例の金属担体のそれに比
べて向上したのは、以下の理由による。第1に、ハニカ
ム体20の最外周に波板23を配置したことによる。即
ち、最外周の波板23は、直線状に延びる山部23aに
おいて外筒10の内周面14に接合(線接合)されてお
り、山部23aが内周面14に密着し易く、隙間ができ
難い。そして、波板と平板とが当接した部分に粉末ろう
材28を塗布したので、ハニカム体20と外筒10との
接合性が向上するのである。
【0035】第2に、螺旋状に巻回した波板22と平板
24とを外筒10に挿入した後、スラリ状のろう材をハ
ニカム体20に塗布したことによる。即ち、外筒10に
圧入前は波板22と平板24とを接合しないので、ろう
材の塗布後外筒10への圧入前に、両者ををずらせる力
が作用することはない。よって、波板22と平板24と
の接合性が向上するのである。
【0036】これに対して、従来例の金属担体では、ハ
ニカム体の最外周が平板から成るため、外筒の内周面に
前面で当接することは困難で、両者間に隙間ができ易
い。加えて、波板と平板とをろう材で接合した後ハニカ
ム体を外筒に縮径、圧入するので、縮径時等にろう材の
一部が剥離することがある。
【0037】
【発明の効果】以上述べてきたように、本発明の触媒用
金属担体によれば、ハニカム体の最外周の波板と外筒と
をろう箔材に比べて安価な粉末ろう材で接合するので、
その製造コストが低減できる。また、本発明の触媒用金
属担体の製造方法によれば、ハニカム体の最外周の波板
と外筒とを、ハニカム体の波板と平板と同様に粉末ろう
材で接合するので、ろう箔材を巻回する工程が不要とな
り、製造コストが低減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の金属担体の一実施例を示す斜視図で
ある。
【図2】 上記金属担体の製造工程を説明する斜視説明
図である。
【図3】 上記実施例の要部拡大断面図である。
【図4】 上記実施例の製造工程を説明するフローチャ
ートである。
【図5】 (a)は第1従来例の製造工程を説明する斜
視説明図、(b)はその要部拡大断面図である。
【図6】 第2従来例の要部拡大断面図である。
【符号の説明】
10:外筒 12:中空孔 14:内周面 20:ハニカム
体 22:波板 22a、22
b:頂部 23:最外周の波板 24:平板 26,28:粉末ろう材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // B23K 101:02 B23K 101:02 Fターム(参考) 3G091 AB01 BA39 GA08 GA12 GA13 GB01X GB01Z HA31 4G069 AA01 AA08 DA06 EA21 EA24 FB69 FB71

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属製の外筒と、 金属製の波板と金属製の平板とが交互に重ね合わせて巻
    回され最外周に波板が位置し、前記外筒の中空孔に挿入
    されたハニカム体と、 前記波板の頂部と前記平板とを接合するとともに、最外
    周の前記波板の頂部と前記外筒及び該平板とを接合する
    粉末ろう材と、から成ることを特徴とする触媒用金属担
    体。
  2. 【請求項2】 最外周の前記波板の山部は前記外筒の内
    周面に押圧されている請求項1記載の触媒用金属担体。
  3. 【請求項3】 金属製の波板と金属製の平板とを交互に
    重ね合わせて巻回し、最外周に波板が位置するハニカム
    体を製作する製作工程と、 製作した前記ハニカム体を金属製の外筒に挿入する挿入
    工程と、 前記波板の頂部と前記平板とを粉末ろう材により接合す
    るとともに、最外周の前記波板の頂部と前記外筒及び該
    平板とを該粉末ろう材により接合する接合工程と、から
    成ることを特徴とする触媒用金属担体の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記接合工程において、前記粉末ろう材
    による波板の頂部と前記平板との接合と、該粉末ろう材
    による最外周の前記波板の頂部と前記外筒及び該平板と
    の接合は同時に行われる請求項3記載の触媒用金属担体
    の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記接合工程において、前記粉末ろう材
    は、ろう粉とバインダから成るスラリ状のろう材を前記
    ハニカム体に塗布した後加熱して水分を蒸発させたもの
    である請求項3記載の触媒用金属担体の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記挿入工程において、前記ハニカム体
    は、その外径よりも小さい内径を持つ前記外筒の中空孔
    に縮径させて圧入される請求項3記載の触媒用金属担体
    の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011519399A (ja) * 2008-03-28 2011-07-07 エミテック ゲゼルシヤフト フユア エミツシオンス テクノロギー ミツト ベシユレンクテル ハフツング ハニカム体およびろう付けしたハニカム体を製造する方法
JP2012502797A (ja) * 2008-09-17 2012-02-02 エミテック ゲゼルシヤフト フユア エミツシオンス テクノロギー ミツト ベシユレンクテル ハフツング 排ガス処理のために金属ハニカム体をはんだ付けするための方法
WO2013033881A1 (en) * 2011-09-05 2013-03-14 Basf Corporation Method for applying brazing material to metal honeycomb matrix, metal honeycomb matrix and manufacturing method thereof

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