JP2002345930A - ガス滅菌器の運転方法 - Google Patents

ガス滅菌器の運転方法

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JP2002345930A
JP2002345930A JP2001158153A JP2001158153A JP2002345930A JP 2002345930 A JP2002345930 A JP 2002345930A JP 2001158153 A JP2001158153 A JP 2001158153A JP 2001158153 A JP2001158153 A JP 2001158153A JP 2002345930 A JP2002345930 A JP 2002345930A
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JP
Japan
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gas
sterilization
sterilization tank
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sterilizing
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JP2001158153A
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Takehiko Maki
岳彦 牧
Tetsushi Nakai
哲志 中井
Yuichi Takahashi
裕一 高橋
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Miura Co Ltd
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Miura Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明が解決しようとする課題は、使
用済滅菌ガスの無害化処理装置の小型化を図ることであ
る。 【解決手段】 滅菌工程後の使用済滅菌ガスを無害化処
理装置2へ排出するに際し、前記使用済滅菌ガスの排出
量を平準化することを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、滅菌ガスを用い
て医療用具等を滅菌するガス滅菌器の運転方法に関す
る。特に、滅菌工程後の使用済滅菌ガスを無害化処理装
置へ排出するときの運転方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ガス滅菌器の一つに、酸化エチレンガス
を滅菌ガスとして用いるガス滅菌器がある。このガス滅
菌器の運転は、高圧容器に滅菌ガスを予め加圧充填して
おき、滅菌処理ごとに、この高圧容器から前記ガス滅菌
器の滅菌槽へ滅菌ガスを供給し、医療用具等の被滅菌物
を滅菌するものである。その滅菌処理としては、滅菌工
程が終了するごとに前記滅菌槽内の滅菌ガス(以下、
「使用済滅菌ガス」と云う)を排出する。この場合、排
出する使用済滅菌ガスは人体にも有害であるため、無害
化する処理を行う。そして、その無害化処理の後,すな
わち前記滅菌槽から使用済滅菌ガスを排出した後、空気
による清浄工程を行い、その後前記被滅菌物を取り出
し、滅菌処理を終了する。そして、つぎの被滅菌物を前
記滅菌槽内に収容し、つぎの滅菌処理を行う。
【0003】この無害化処理の場合、前記使用済滅菌ガ
スの排出は、初期には排出濃度が濃い状態で排出され、
次第に薄くなりながら排出される。そのため、初期は無
害化処理すべき量が多く、無害化処理装置は、無害化を
達成するため、初期の排出量に見合った大型のものを装
備する必要があり、小型化することが困難であった。す
なわち、小型の無害化処理装置の場合、初期の処理にお
いては過負荷となり、効果的な無害化処理ができなかっ
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この発明が解決しよう
とする課題は、使用済滅菌ガスの無害化処理装置の小型
化を図ることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、前記の課題
を解決するためになされたもので、請求項1に記載の発
明は、滅菌槽内の滅菌工程後の使用済滅菌ガスを減圧手
段を用いて前記使用済滅菌ガスを無害化する無害化処理
装置へ排出するに際し、前記使用済滅菌ガスの排出量を
平準化することを特徴としている。
【0006】請求項2に記載の発明は、前記前記平準化
が、滅菌槽内が第一真空度になるまで前記使用済滅菌ガ
スの排出流量を制限しながら排出する第一工程と、大気
を導入して前記滅菌槽内に残存している前記使用済滅菌
ガスを希釈する第二工程と、大気導入を停止して前記滅
菌槽内が第二真空度になるまで前記使用済滅菌ガスの排
出流量を制限しながら排出する第三工程と、大気を導入
するとともに排出流量を増加させながら排出する第四工
程とからなることを特徴としている。
【0007】さらに、請求項3に記載の発明は、前記第
三工程終了後、前記第二工程および前記第三工程を複数
回繰り返して行うことを特徴としている。
【0008】
【発明の実施の形態】この発明は、滅菌ガスを用いて医
療用具等を滅菌するガス滅菌器において実施することが
できる。すなわち、医療用具等の被滅菌物を前記滅菌槽
内に収容し、前記滅菌槽内の空気を排除する工程後、滅
菌ガス導入管から滅菌ガスを導入し滅菌する工程を行
う。また、滅菌ガスは人体にも有害であるため、前記滅
菌工程後において、前記滅菌槽から排出する使用済滅菌
ガスを無害化する無害化処理装置を設置して運転する。
【0009】この発明においては、減圧手段を用いて前
記使用済滅菌ガスを無害化する無害化処理装置へ排出す
るに際し、前記使用済滅菌ガスの排出量を平準化するも
のである。すなわち、前記平準化とは、小型の無害化処
理装置を備えたとき、初期の処理が過負荷とならないよ
うに、使用済滅菌ガスの排出流量を制限しながら排出す
るとともに、その後のガス濃度が低下してからの処理に
おいては、排出流量を増加させながら排出し、迅速に排
出するような運転を行うものである。
【0010】
【実施例】以下、この発明を実施するためのガス滅菌器
の具体例を図面に基づいて、詳細に説明する。図1は、
この発明を適用するに好適なガス滅菌器の概略説明図で
ある。
【0011】図1において、ガス滅菌器1は、滅菌ガス
として酸化エチレンガスを用いるガス滅菌器であり、し
たがってこの具体例における無害化処理装置2は、酸化
エチレンガスを無害化する装置である。この無害化処理
装置2としては、処理する使用済滅菌ガスを加熱して触
媒で処理する方式の装置や、中和処理する装置などであ
る。なお、図1において、以下に説明する各機器の制御
を行なう制御器とその接続回線は、ともに図示を省略し
ている。
【0012】さて、前記ガス滅菌器1は、医療用具用等
の被滅菌物(図示省略)を収容する滅菌槽3と、この滅
菌槽3を気密に閉鎖する扉(図示省略)と、滅菌ガスを
導入する滅菌ガス導入管4と、前記滅菌槽3内へ空気を
導入する空気導入管5を備えている。この空気導入管5
は、空気導入弁6と空気を清浄にするフィルター7を備
えている。さらに、前記ガス滅菌器1は、前記滅菌槽3
内の圧力を検出する検出器8を備えている。
【0013】そして、前記滅菌槽3内の使用済滅菌ガス
を前記無害化処理装置2へ減圧手段9,たとえば真空ポ
ンプ(以下、「真空ポンプ9」と云う)により移送する
ように構成している。前記真空ポンプ9は、前記滅菌槽
3からの排出管10と前記無害化処理装置2への移送管
11との間に設けられている。すなわち、前記排出管1
0の下流側には、前記滅菌槽3側から順番に使用済滅菌
ガスの排出流量を制限するオリフィス12と前記真空ポ
ンプ9と前記移送管11および前記無害化処理装置2と
による使用済滅菌ガスの流路が構成されている。
【0014】さらに、前記オリフィス12をバイパス
し、排出流量を増加するためのバイパス弁13が前記オ
リフィス12と並列に設けられている。すなわち、この
バイパス弁13の入口側(符号省略)は、前記排出管1
0から分岐され、このバイパス弁13の出口側(符号省
略)は、前記真空ポンプ9の入口側(符号省略)と接続
されている。
【0015】つぎに、前記構成において、前記ガス滅菌
器1の使用済滅菌ガスの前記無害化処理装置2への排出
に際しての平準化する運転方法を説明する。ここにおい
て、運転方法は、2通りある。まず、一番目の運転方法
について説明する。この一番目の運転方法における前記
ガス滅菌器1の運転は、基本的に、高圧容器(図示省
略)内に滅菌ガス(酸化エチレンガス)を予め加圧充填
しておき、滅菌処理ごとに、この高圧容器から前記滅菌
槽3内へ滅菌ガスを供給する運転となっている。そし
て、その滅菌処理は、従来と同様、前記滅菌槽3内の空
気排除工程,前記滅菌槽3内への滅菌ガス供給工程,前
記滅菌槽3内の滅菌工程,前記滅菌槽3内の使用済滅菌
ガスの排除工程および前記滅菌槽3内の空気清浄工程か
らなっている。
【0016】さて、この一番目の運転方法においては、
前記滅菌工程が終了すると、前記使用済滅菌ガスを前記
無害化処理装置2へ排出するに際し、前記使用済滅菌ガ
スの排出量を平準化するものである。この平準化は、前
記排除工程および前記空気清浄工程において行われる。
この平準化する方法について説明する。
【0017】この一番目の運転方法は、前記排除工程お
よび前記空気清浄工程を図2に示すように、4つの工程
により行うものである。図2は、この一番目の運転方法
の前記滅菌槽3内の圧力変化を説明するグラフである。
図2において、前記滅菌槽3内の圧力を前記検出器8に
より検出したものを縦軸に、時間経過を横軸に表記して
いる。図2において縦軸のゼロ(0)は、大気圧を示し
ている。
【0018】まず、第一工程として、前記バイパス弁1
3を閉じて、前記排出管10と前記移送管11とが、前
記オリフィス12と前記真空ポンプ9とを介して連通す
るような状態とする。この状態で、前記真空ポンプ9を
作動させる。すると、前記使用済滅菌ガスは、濃い濃度
の状態であるので、前記滅菌槽3から前記オリフィス1
2で制限された排出流量で、前記排出管10および前記
移送管11を経て、前記無害化処理装置2へ導入され無
害化される。そして、前記滅菌槽3内の圧力が所定の第
一真空度Aまで減圧されると、つぎの第二工程へ移行す
る。
【0019】第二工程では、前記真空ポンプ9を作動さ
せたまま、あるいは作動を停止した状態で、前記空気導
入弁6を開け、前記滅菌槽3内へ空気を導入し、使用済
滅菌ガスを希釈する。このとき、前記滅菌槽3内が若干
大気圧より低く設定された所定の復圧真空度Bまで復圧
すると、つぎの第三工程へ移行する。ここにおいて、前
記真空ポンプ9を作動させるか否かは、前記滅菌槽3の
大きさに応じて、適宜決定される。
【0020】つぎに、第三工程では、前記真空ポンプ9
を作動し、前記空気導入弁6を閉じ、再度、前記滅菌槽
3内を減圧する。そして、所定の第二真空度(図示省
略)まで減圧されると、つぎの第四工程へ移行する。こ
こにおいて、前記第二真空度は、前記第一真空度Aと同
じとすることもできる。図2では、ほぼ同じ真空度とし
て表記している。すなわち、この第三工程では、まだ濃
い濃度の状態であるので、前記オリフィス12で制限さ
れた排出流量で排出する。
【0021】さらに、第四工程では、前記真空ポンプ9
を作動させたままで、前記空気導入弁6を開くととも
に、前記バイパス弁13を開き、前記滅菌槽3内から前
記使用済滅菌ガスの排出流量を増加させて排出する。す
なわち、この第四工程においては、濃度が薄くなった前
記使用済滅菌ガスの排出は、前記バイパス弁13を開く
ことにより、多くの流量を排出する。これにより、使用
済滅菌ガスの濃度が薄くなったものを前記無害化処理装
置2の処理能力に対応する範囲で増加させた排出流量と
することができ、迅速に処理することができる。ここに
おいて、前記第四工程を行う時間を延長することによ
り、前記空気清浄工程を兼用することもできる。
【0022】そして、前記真空ポンプ9の作動を停止
し、前記滅菌槽3内の圧力がほぼ大気圧まで復圧する
と、前記空気導入弁6を閉じて、前記滅菌器1の運転と
前記無害化処理装置2の運転を終了し、前記滅菌槽3か
ら前記被滅菌物を取り出し、滅菌処理作業を完了する。
【0023】これにより、このガス滅菌器1は、排出す
る使用済滅菌ガスの濃度が初期の濃い濃度の状態のとき
は排出流量を制限し、薄い濃度の状態では排出流量を増
加させるので、初期から最後まで処理すべき使用済滅菌
ガスの排出量が平準化される。よって、前記無害化処理
装置2を小型のものとすることができる。
【0024】つぎに、二番目の運転方法について説明す
る。この二番目の運転方法は、前記一番目の運転方法の
変形例であり、前記一番目の運転方法における前記第三
工程の終了後、前記第二工程および前記第三工程を再
度、あるいは複数回繰り返すものである。すなわち、濃
い濃度の状態が続くような大型のガス滅菌器の場合に好
適である。図3では、再度前記第二工程および前記第三
工程を行う例を示している。ここにおいて、前記第二真
空度(図示省略)は、同様に前記第一真空度Aと同じと
することもできる。図3でも、ほぼ同じ真空度として表
記している。この繰り返す回数は、前記滅菌槽3の大き
さと前記無害化処理装置2の処理能力により適宜決定さ
れる。したがって、この二番目の運転方法においても、
前記無害化処理装置2は、処理すべき使用済滅菌ガスの
排出量が初期から最後まで平準化されるので、小型のも
のとすることができる。
【0025】
【発明の効果】この発明によれば、使用済滅菌ガスの無
害化処理装置を小型のものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の運転方法を適用するためのガス滅菌
器の概略説明図である。
【図2】一番目の運転方法における滅菌槽内の圧力変化
を説明するグラフである。
【図3】二番目の運転方法における滅菌槽内の圧力変化
を説明するグラフである。
【符号の説明】
2 無害化処理装置 3 滅菌槽
フロントページの続き Fターム(参考) 4C058 AA01 AA12 AA16 BB07 CC03 DD06 DD07 EE26 JJ12 JJ15 JJ29

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 滅菌工程後の使用済滅菌ガスを無害化処
    理装置2へ排出するに際し、前記使用済滅菌ガスの排出
    量を平準化することを特徴とするガス滅菌器の運転方
    法。
  2. 【請求項2】 前記平準化が、滅菌槽3内が第一真空度
    になるまで前記使用済滅菌ガスの排出流量を制限しなが
    ら排出する第一工程と、大気を導入して前記滅菌槽3内
    に残存している前記使用済滅菌ガスを希釈する第二工程
    と、大気導入を停止して前記滅菌槽3内が第二真空度に
    なるまで前記使用済滅菌ガスの排出流量を制限しながら
    排出する第三工程と、大気を導入するとともに排出流量
    を増加させながら排出する第四工程とからなることを特
    徴とする請求項1に記載のガス滅菌器の運転方法。
  3. 【請求項3】 前記第三工程終了後、前記第二工程およ
    び前記第三工程を複数回繰り返して行うことを特徴とす
    る請求項2に記載のガス滅菌器の運転方法。
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