JP2002344743A - 画像処理装置および画像処理方法 - Google Patents

画像処理装置および画像処理方法

Info

Publication number
JP2002344743A
JP2002344743A JP2001142329A JP2001142329A JP2002344743A JP 2002344743 A JP2002344743 A JP 2002344743A JP 2001142329 A JP2001142329 A JP 2001142329A JP 2001142329 A JP2001142329 A JP 2001142329A JP 2002344743 A JP2002344743 A JP 2002344743A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
halftone
image
image processing
spatial frequency
halftone dot
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001142329A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Shibaki
弘幸 芝木
Etsuro Morimoto
悦朗 森本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2001142329A priority Critical patent/JP2002344743A/ja
Publication of JP2002344743A publication Critical patent/JP2002344743A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 モアレの発生を抑制しつつ、網点上の文字の
強調を行ったり網点画像のコントラスト調整を行うこと
ができる画像処理を提供すること。 【解決手段】 入力された画像信号に対し、鮮鋭性を
強調/非強調する空間周波数処理を実行し、出力する画
像処理装置において、入力された画像信号の網点構造を
解析する網点構造解析手段6と、網点構造解析手段6に
よる解析結果にしたがって空間周波数処理における2次
元的方向特性を制御するフィルタ処理手段2と、を備え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する分野】本発明は、電子写真プロセスを用
いたレーザプリンタやデジタル複写機、ファクシミリ装
置などの画像形成装置に適用される画像処理装置および
画像処理方法に関し、より詳細には、網点画像における
スクリーン角や網点度、線数などの特性を解析し、その
解析結果にしたがってフィルタリングの方向特性や強度
を制御することにより、網点画像の鮮鋭性を向上させる
画像処理装置および画像処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のデジタル複写機などにおいては、
網点画像に対してモアレ(周期的縞模様の異常画像)の
発生を抑制するために、平滑化処理を行なうか、あるい
は非常に弱い強調処理を加える程度の処理を行なってい
る。また、像域分離により文字部と絵柄部を領域分割
し、両領域に対して異なるフィルタ処理(空間周波数処
理)を行なうことにより文字の鮮鋭性向上と網点画像部
のモアレ抑制の両立を図る方法が知られている。
【0003】なお、本発明に関連する参考技術文献とし
て、たとえば、特公平6−44802号公報の「網点周
期、網点スクリーン角度の判定方法」が開示され、ここ
では、網点画像が含まれる画像を小領域に分割し、各小
領域のペアレングス出現分布から網点周期および網点ス
クリーン角度を判定している。
【0004】また、特許第2788479号公報の「カ
ラー画像処理装置」には、画像判別処理手段の判別結果
がカラー階調画像の場合はフィルタ処理手段による空間
周波数補正の補正量を弱くし、黒文字の場合は補正量を
強くする方法が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記に
示されるような従来のデジタル複写機にあっては、網点
画像においてモアレの発生を抑制するために、平滑化処
理を行なうかあるいは非常に弱い強調程度にとどめてい
るが、網点上の文字の鮮鋭性を向上させるためには、あ
る程度強い強調が必要である。また、網点画像のコント
ラストを強調したいなどの要求の際にはフィルタによる
強調処理が必要であるので、このような場合、従来のフ
ィルタ処理ではモアレの発生は回避されず、その処理後
の画像データで画像形成を行なうと出力画像において画
像劣化が発生するという問題点があった。
【0006】また、像域分離により文字部と絵柄部を領
域分割し、両領域に対して異なるフィルタ処理を行なう
ことにより文字の鮮鋭性向上と網点画像部のモアレ抑制
の両立を図ると、コントラストの低い網点上の文字など
に対しては分離がうまく行えず、その両立は困難であっ
た。
【0007】なお、特公平6−44802号公報は、検
出された網点周期(線数)および網点スクリーン角を用
いてフィルタ処理を制御するものではない。また、特許
第2788479号公報では、検出された網点周期(線
数)および網点スクリーン角を用いてフィルタ処理を制
御するようなことは行なっていない。また、これらのカ
ラー画像処理装置は、空間周波数処理における補正量を
制御するものであり、空間周波数の2次元的方向特性を
制御するものではない。
【0008】本発明は、上記に鑑みてなされたものであ
って、モアレの発生を抑制しつつ、網点上の文字の強調
を行ったり網点画像のコントラスト調整を行なうことが
できる画像処理を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を解決するた
めに、請求項1にかかる画像処理装置にあっては、入力
された画像信号に対し、空間周波数の変換によって鮮鋭
性を強調/非強調する空間周波数処理を実行し、出力す
る画像処理装置において、前記入力された画像信号の網
点構造を解析する網点構造解析手段と、前記網点構造解
析手段による解析結果にしたがって前記空間周波数処理
における2次元的方向特性を制御する画像特性制御手段
と、を備えるものである。
【0010】この発明によれば、入力された画像信号の
網点構造を解析する網点構造解析手段と、空間周波数の
補正手段における2次元的方向特性を制御する画像特性
制御手段と、を具備し、網点構造解析手段の解析結果か
らその強調方向などに応じて2次元方向特性を有する空
間周波数処理を実行することにより、周期的縞模様のモ
アレ画像の発生を抑制することが可能になる。
【0011】また、請求項2にかかる画像処理装置にあ
っては、前記網点構造解析手段は、少なくとも網点画像
のスクリーン角を検出するものである。
【0012】この発明によれば、網点構造の解析する手
段は少なくとも網点画像のスクリーン角を検出し、その
スクリーン角に応じて強調量を調整するように、2次元
方向特性を有する空間周波数処理を行なうことにより、
スクリーン方向に生じるモアレ画像発生を抑制すること
が可能になる。
【0013】また、請求項3にかかる画像処理装置にあ
っては、前記網点構造解析手段により検出されたスクリ
ーン角と同方向に対する周波数応答特性は、他の方向に
対する周波数応答特性よりも小さくなるよう制御される
ものである。
【0014】この発明によれば、網点構造の解析する手
段は少なくとも網点画像のスクリーン角を検出する手段
であり、検出されたスクリーン角と同方向に対する周波
数応答特性は、他の方向に対する周波数応答特性よりも
小さくなるよう空間周波数処理を行なうよう構成するこ
とにより、スクリーン角方向に生じるモアレ画像の発生
を抑制することが可能になる。
【0015】また、請求項4にかかる画像処理装置にあ
っては、前記網点構造解析手段により複数のスクリーン
角が検出された場合、前記空間周波数処理を、全方向に
対して略均等な周波数応答特性を有するよう制御するも
のである。
【0016】この発明によれば、網点構造解析手段は、
少なくとも網点画像のスクリーン角を検出する手段であ
り、複数のスクリーン角が検出された際には、空間周波
数処理を全方向に対して略均等な周波数応答特性を有す
るよう構成させることにより、複数のスクリーン角を有
するカラー画像などに対してもモアレの発生を抑制する
ことが可能になる。
【0017】また、請求項5にかかる画像処理装置にあ
っては、前記網点構造解析手段によりスクリーン角が検
出されない場合には、前記空間周波数処理を、全方向に
対して略均等な周波数応答特性を有するよう制御するも
のである。
【0018】この発明によれば、網点構造解析手段は、
少なくとも網点画像のスクリーン角を検出する手段であ
り、スクリーン角が検出されない場合には、空間周波数
処理を、全方向に対して略均等な周波数応答特性を有す
るよう構成させることにより、複数のスクリーン角を有
するカラー画像などに対してもモアレの発生を抑制する
ことが可能になる。
【0019】また、請求項6にかかる画像処理装置にあ
っては、前記網点構造解析手段は、少なくとも網点画像
のスクリーン角および網点画像の網点度を解析するもの
である。
【0020】この発明によれば、網点構造解析手段は、
少なくとも網点画像のスクリーン角および網点画像の網
点度を解析する手段であり、検出されたスクリーン角に
および網点度に応じて網点画像にモアレが発生しないよ
うな2次元方向特性を有する空間周波数処理を行なうよ
う構成することにより、モアレの発生を抑制することが
可能になる。
【0021】また、請求項7にかかる画像処理装置にあ
っては、複数のスクリーン角が検出された際には、前記
空間周波数処理を、網点度が最も大きいスクリーン角と
同方向に対する周波数応答特性は他の方向に対する周波
数応答特性よりも小さくなるよう制御されるものであ
る。
【0022】この発明によれば、網点構造解析手段は、
少なくとも網点画像のスクリーン角および網点画像の網
点度を解析する手段であり、複数のスクリーン角が検出
された際には、空間周波数処理において、と同方向に対
する周波数応答特性を、他の方向に対する周波数応答特
性よりも小さくなるよう制御することにより、網点度が
最も大きいスクリーン角方向におけるモアレの発生を抑
制することが可能になる。
【0023】また、請求項8にかかる画像処理装置にあ
っては、異なる2次元方向特性を有する複数のフィルタ
群の中から選択することにより前記空間周波数処理を実
行するものである。
【0024】この発明によれば、空間周波数処理は、異
なる2次元方向特性を有する複数のフィルタ群の中から
選択することにより、簡単なソフトウエアなどにより実
現することが可能になる。
【0025】また、請求項9にかかる画像処理装置にあ
っては、異なる2次元方向特性を有する複数のフィルタ
を混合することにより前記空間周波数処理を実行するも
のである。
【0026】この発明によれば、空間周波数処理は、異
なる2次元方向特性を有する複数のフィルタを混合させ
て空間周波数の補正を行なうことにより、様々な周波数
特性の補正が可能になる。
【0027】また、請求項10にかかる画像処理装置に
あっては、前記網点構造解析手段は、少なくとも網点画
像のスクリーン角および網点画像の網点度および網点線
数を解析するものである。
【0028】この発明によれば、網点構造解析手段は、
少なくとも網点画像のスクリーン角および網点画像の網
点度および網点線数を解析する手段であり、検出された
スクリーン角におよび網点度および網点線数に応じて網
点画像にモアレが発生しないような2次元方向特性を有
する空間周波数の補正を行なうよう構成しているので、
網点画像の構造特性を総合的に考慮したモアレの発生を
抑制することが可能になる。
【0029】また、請求項11にかかる画像処理装置に
あっては、異なる2次元方向特性、異なる周波数応答特
性を有する複数のフィルタ群の中から選択することによ
り前記空間周波数処理を実行するものである。
【0030】この発明によれば、空間周波数処理を、異
なる2次元方向特性、異なる周波数応答特性を有する複
数のフィルタ群の中から選択して空間周波数の補正を行
なうよう構成することにより、簡単なソフトウエアなど
で実現する。
【0031】また、請求項12にかかる画像処理装置に
あっては、異なる2次元方向特性、異なる周波数応答特
性を有する複数のフィルタを混合することにより前記空
間周波数処理を実行するものである。
【0032】この発明によれば、空間周波数処理を、異
なる2次元方向特性、異なる周波数応答特性を有する複
数のフィルタを混合させて空間周波数の補正を行なうよ
う構成することにより、方向性、強度、周波数軸上でみ
たプロファイルについて様々な周波数特性を任意に設定
することが可能になる。
【0033】また、請求項13にかかる画像処理装置に
あっては、前記網点構造解析手段は、少なくとも所定範
囲内の線数を有する網点画像に対しては解析可能であ
り、前記空間周波数処理は、所定範囲内の線数以上の周
波数帯域に対しては強調を行わないバンド強調型の周波
数応答特性を有するよう処理するものである。
【0034】この発明によれば、網点構造解析手段を、
少なくとも所定範囲内の線数を有する網点画像に対して
は解析可能であり、空間周波数処理は、所定範囲内の線
数以上の周波数帯域に対しては強調を行わないバンド強
調型の周波数応答特性を有するよう構成することによ
り、全ての網点線数について解析を行なうのではなく、
ある範囲の網点画像の解析は確実に行える解析手段と、
解析手段で解析できない範囲の網点線数については強い
強調を行わないような空間周波数特性を有するフィルタ
処理とが組み合わされ、モアレの発生をさらに抑制する
ことが可能になる。
【0035】また、請求項14にかかる画像処理装置に
あっては、前記網点構造解析手段による解析可能な所定
範囲は、略100〜150線程度の網点線数である。
【0036】この発明によれば、網点構造が解析可能な
所定範囲を略100〜150線程度の網点線数とするこ
とにより、5×5程度のマスクサイズの網点の構造を解
析することが可能となると共にハードウエアが小規模と
なる。
【0037】また、請求項15にかかる画像処理装置に
あっては、前記網点構造解析手段は、少なくとも網点画
像の有彩または無彩情報を解析する有彩/無彩判定手段
を有するものである。
【0038】この発明によれば、網点構造解析手段は、
少なくとも網点画像の有彩または無彩情報を解析する手
段であり、検出された有彩または無彩情報に応じて網点
画像にモアレが発生しないような2次元方向特性を有す
る空間周波数の補正を行なうよう構成させることによ
り、カラー網点画像におけるモアレの発生を抑制するこ
とが可能になる。
【0039】また、請求項16にかかる画像処理装置に
あっては、前記有彩/無彩判定手段により無彩色と判定
された領域に対し、少なくとも45度および135度方
向に対する周波数応答特性は他の方向に対する周波数応
答特性よりも小さくなるよう制御するものである。
【0040】この発明によれば、無彩色と判定された領
域においては、少なくとも45度および135度方向に
対する周波数応答特性は他の方向に対する周波数応答特
性よりも小さくなるよう制御することにより、カラー網
点画像における特定の方向に強いモアレの発生を抑制す
ることが可能になる。
【0041】また、請求項17にかかる画像処理装置に
あっては、前記有彩/無彩判定手段により有彩色と判定
された領域に対し、前記空間周波数処理を、全方向に対
して略均等な周波数応答特性を有するよう制御するもの
である。
【0042】この発明によれば、有彩色と判定された領
域においては、空間周波数処理を、全方向に対して略均
等な周波数応答特性を有するよう制御することにより、
カラー網点画像に対し特定の方向に強いモアレが生ずる
ことを防止することが可能になる。
【0043】また、請求項18にかかる画像処理装置に
あっては、前記網点構造解析手段は、少なくとも網点画
像の色相判定情報を解析する色相判定手段を有するもの
である。
【0044】この発明によれば、網点構造解析手段は、
少なくとも網点画像の色相判定情報を解析する手段であ
り、検出された色相情報に応じて網点画像にモアレが発
生しないような2次元方向特性を有する空間周波数の補
正を行なうよう構成することにより、カラー網点画像に
おけるモアレの発生を抑制することが可能になる。
【0045】また、請求項19にかかる画像処理装置に
あっては、前記色相判定手段により1次色または2次色
のいずれかでもないと判定された領域においては、前記
空間周波数処理を、全方向に対して略均等な周波数応答
特性を有するよう制御するものである。
【0046】この発明によれば、1次色もしくは2次色
のどちらでもないと判定された領域においては、空間周
波数処理は、全方向に対して略均等な周波数応答特性を
有するよう制御することにより、カラー網点画像に対し
特定の方向に強いモアレが生ずることを防止することが
可能になる。
【0047】また、請求項20にかかる画像処理方法に
あっては、入力された画像信号に対し、空間周波数の変
換によって鮮鋭性を強調/非強調する空間周波数処理を
実行し、出力する画像処理方法において、前記入力され
た画像信号の網点構造を解析する網点構造解析工程と、
前記網点構造解析工程による解析結果にしたがって前記
空間周波数処理における2次元的方向特性を制御する画
像特性制御工程と、を含むものである。
【0048】この発明によれば、入力された画像信号の
網点構造を解析する網点構造解析工程と、空間周波数処
理における2次元的方向特性を制御する画像特性制御工
程と、を含み、網点構造解析工程の解析結果からその強
調方向などに応じて2次元方向特性を有する空間周波数
処理を実行することにより、周期的縞模様のモアレ画像
の発生を抑制することが可能になる。
【0049】また、請求項21にかかる画像処理方法に
あっては、前記網点構造解析工程は、少なくとも網点画
像のスクリーン角を検出するものである。
【0050】この発明によれば、網点構造解析工程は、
少なくとも網点画像のスクリーン角を検出し、そのスク
リーン角に応じて強調量を調整するように、2次元方向
特性を有する空間周波数処理を行なうことにより、スク
リー角方向に生じるモアレ画像発生を抑制することが可
能になる。
【0051】また、請求項22にかかる画像処理方法に
あっては、前記網点構造解析工程により検出されたスク
リーン角と同方向に対する周波数応答特性は、他の方向
に対する周波数応答特性よりも小さくなるよう制御され
るものである。
【0052】この発明によれば、網点構造解析工程は、
少なくとも網点画像のスクリーン角を検出する工程であ
り、検出されたスクリーン角と同方向に対する周波数応
答特性は、他の方向に対する周波数応答特性よりも小さ
くなるよう空間周波数処理を行なうことにより、スクリ
ーン角方向に生じるモアレ画像の発生を抑制することが
可能になる。
【0053】また、請求項23にかかる画像処理方法に
あっては、前記網点構造解析工程により複数のスクリー
ン角が検出された場合、前記空間周波数処理を、全方向
に対して略均等な周波数応答特性を有するよう制御する
ものである。
【0054】この発明によれば、網点構造解析工程は、
少なくとも網点画像のスクリーン角を検出する工程であ
り、複数のスクリーン角が検出された際には、空間周波
数処理を全方向に対して略均等な周波数応答特性を有す
るよう処理することにより、複数のスクリーン角を有す
るカラー画像などに対してもモアレの発生を抑制するこ
とが可能になる。
【0055】また、請求項24にかかる画像処理方法に
あっては、前記網点構造解析工程によりスクリーン角が
検出されない場合には、前記空間周波数処理を、全方向
に対して略均等な周波数応答特性を有するよう制御する
ものである。
【0056】この発明によれば、網点構造解析工程は、
少なくとも網点画像のスクリーン角を検出する工程であ
り、スクリーン角が検出されない場合には、空間周波数
処理を、全方向に対して略均等な周波数応答特性を有す
るよう処理させることにより、複数のスクリーン角を有
するカラー画像などに対してもモアレの発生を抑制する
ことが可能になる。
【0057】また、請求項25にかかる画像処理方法に
あっては、前記網点構造解析工程は、少なくとも網点画
像のスクリーン角および網点画像の網点度を解析するも
のである。
【0058】この発明によれば、網点構造解析工程は、
少なくとも網点画像のスクリーン角および網点画像の網
点度を解析する工程であり、検出されたスクリーン角に
および網点度に応じて網点画像にモアレが発生しないよ
うな2次元方向特性を有する空間周波数処理を行なうこ
とにより、さらにモアレの発生を抑制することが可能に
なる。
【0059】また、請求項26にかかる画像処理方法に
あっては、複数のスクリーン角が検出された際には、前
記空間周波数処理を、網点度が最も大きいスクリーン角
と同方向に対する周波数応答特性は、他の方向に対する
周波数応答特性よりも小さくなるよう制御するものであ
る。
【0060】この発明によれば、網点構造解析工程は、
少なくとも網点画像のスクリーン角および網点画像の網
点度を解析する工程であり、複数のスクリーン角が検出
された際には、空間周波数処理において、網点度が最も
大きいスクリーン角と同方向に対する周波数応答特性
を、他の方向に対する周波数応答特性よりも小さくなる
よう制御することにより、モアレの発生を抑制すること
が可能になる。
【0061】また、請求項27にかかる画像処理方法に
あっては、異なる2次元方向特性を有する複数のフィル
タ群の中から選択することにより空間周波数処理を実行
するものである。
【0062】この発明によれば、空間周波数処理におい
て、異なる2次元方向特性を有する複数のフィルタ群の
中から選択することにより、簡単なソフトウエアなどに
より実現することが可能になる。
【0063】また、請求項28にかかる画像処理方法に
あっては、異なる2次元方向特性を有する複数のフィル
タを混合することにより前記空間周波数処理を実行する
ものである。
【0064】この発明によれば、空間周波数処理におい
て、異なる2次元方向特性を有する複数のフィルタを混
合させて空間周波数の補正を行なうことにより、様々な
周波数特性の補正が可能になる。
【0065】また、請求項29にかかる画像処理方法に
あっては、前記網点構造解析工程は、少なくとも網点画
像のスクリーン角および網点画像の網点度および網点線
数を解析するものである。
【0066】この発明によれば、網点構造解析工程は、
少なくとも網点画像のスクリーン角および網点画像の網
点度および網点線数を解析する工程であり、検出された
スクリーン角におよび網点度および網点線数に応じて網
点画像にモアレが発生しないような2次元方向特性を有
する空間周波数処理を行なうことにより、さらにモアレ
の発生を抑制することが可能になる。
【0067】また、請求項30にかかる画像処理方法に
あっては、異なる2次元方向特性、異なる周波数応答特
性を有する複数のフィルタ群の中から選択することによ
り前記空間周波数処理を実行するものである。
【0068】この発明によれば、空間周波数処理におい
て、異なる2次元方向特性、異なる周波数応答特性を有
する複数のフィルタ群の中から選択して空間周波数処理
を行なうことにより、簡単なソフトウエアなどで実現す
る。
【0069】また、請求項31にかかる画像処理方法に
あっては、異なる2次元方向特性、異なる周波数応答特
性を有する複数のフィルタを混合することにより前記空
間周波数処理を実行するものである。
【0070】この発明によれば、空間周波数処理におい
て、異なる2次元方向特性、異なる周波数応答特性を有
する複数のフィルタを混合させて空間周波数処理を行な
うことにより、方向性、強度、周波数軸上でみたプロフ
ァイルについて様々な周波数特性を任意に設定すること
が可能になる。
【0071】また、請求項32にかかる画像処理方法に
あっては、前記網点構造解析工程は、少なくとも所定範
囲内の線数を有する網点画像に対して解析可能であり、
前記空間周波数処理は、所定範囲内の線数以上の周波数
帯域に対しては強調を行わないバンド強調型の周波数応
答特性を有するよう処理するものである。
【0072】この発明によれば、網点構造解析工程を、
少なくとも所定範囲内の線数を有する網点画像に対して
は解析可能であり、空間周波数処理において、所定範囲
内の線数以上の周波数帯域に対しては強調を行わないバ
ンド強調型の周波数応答特性を有するよう処理すること
により、全ての網点線数について解析を行なうのではな
く、ある範囲の網点画像の解析は確実に行えるよう解析
し、解析できない範囲の網点線数については強い強調を
行わないような空間周波数特性を有するフィルタ処理と
が組み合わされ、モアレの発生をさらに抑制することが
可能になる。
【0073】また、請求項33にかかる画像処理方法に
あっては、前記網点構造解析工程による解析可能な所定
範囲は、略100〜150線程度の網点線数である。
【0074】この発明によれば、網点構造が解析可能な
所定範囲を略100〜150線程度の網点線数とするこ
とにより、5×5程度のマスクサイズの網点の構造を解
析することが可能となると共にハードウエアが小規模と
なる。
【0075】また、請求項34にかかる画像処理方法に
あっては、前記網点構造解析工程は、少なくとも網点画
像の有彩または無彩情報を解析する有彩/無彩判定工程
を有するものである。
【0076】この発明によれば、網点構造解析工程は、
少なくとも網点画像の有彩または無彩情報を解析する工
程であり、検出された有彩または無彩情報に応じて網点
画像にモアレが発生しないような2次元方向特性を有す
る空間周波数補正を行なうことにより、カラー網点画像
におけるモアレの発生を抑制することが可能になる。
【0077】また、請求項35にかかる画像処理方法に
あっては、前記有彩/無彩判定工程により無彩色と判定
された領域に対し、少なくとも45度および135度方
向に対する周波数応答特性は他の方向に対する周波数応
答特性よりも小さくなるよう制御されるものである。
【0078】この発明によれば、無彩色と判定された領
域においては、少なくとも45度および135度方向に
対する周波数応答特性は他の方向に対する周波数応答特
性よりも小さくなるよう制御することにより、カラー網
点画像における特定の方向に強いモアレの発生を抑制す
ることが可能になる。
【0079】また、請求項36にかかる画像処理方法に
あっては、前記有彩/無彩判定工程により有彩色と判定
された領域に対し、前記空間周波数処理を、全方向に対
して略均等な周波数応答特性を有するよう制御するもの
である。
【0080】この発明によれば、有彩色と判定された領
域においては、空間周波数処理を、全方向に対して略均
等な周波数応答特性を有するよう制御することにより、
カラー網点画像に対し特定の方向に強いモアレが生ずる
ことを防止することが可能になる。
【0081】また、請求項37にかかる画像処理方法に
あっては、前記網点構造解析工程は、少なくとも網点画
像の色相判定情報を解析する色相判定工程を有するもの
である。
【0082】この発明によれば、網点構造解析工程は、
少なくとも網点画像の色相判定情報を解析する工程であ
り、検出された色相情報に応じて網点画像にモアレが発
生しないような2次元方向特性を有する空間周波数処理
を行なうことにより、カラー網点画像におけるモアレの
発生を抑制することが可能になる。
【0083】また、請求項38にかかる画像処理方法に
あっては、前記色相判定工程により1次色または2次色
のいずれかでもないと判定された領域においては、前記
空間周波数処理を、全方向に対して略均等な周波数応答
特性を有するものである。
【0084】この発明によれば、1次色もしくは2次色
のどちらでもないと判定された領域においては、空間周
波数処理は、全方向に対して略均等な周波数応答特性を
有するよう制御されることにより、カラー網点画像に対
し特定の方向に強いモアレが生ずることを防止すること
が可能になる。
【0085】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる画像処理装
置および画像処理方法の好適な実施の形態について添付
図面を参照し、詳細に説明する。なお、本発明はこの実
施の形態に限定されるものではない。
【0086】さて、網点画像には単色スクリーンとカラ
ースクリーンがあるが、網点画像に対し、フィルタ処理
(空間周波数処理)による強調を行なう際、両者の間に
は大きな違いがあった。すなわち、単色スクリーンの網
点画像では、スクリーンの方向に対する強調を弱くし、
他の方向に対する強調を若干強くすることにより、モア
レ発生を抑制することができる。
【0087】たとえば、ほとんどの場合、単色スクリー
ンは45°というスクリーン角を有しているが、このよ
うな網点画像に対しては45°方向の強調を弱くし、0
°、90°方向に対する強調が強いフィルタを用いるこ
とにより、モアレの発生が抑制される。網点上の文字画
像に対しては、0°、90°方向の強調が作用するの
で、コントラストが強調され、高解像性が得られる。
【0088】また、カラースクリーンのように4つのス
クリーン角が混在したような網点画像の場合は、特定の
方向性を持たないフィルタを用いることが望ましい。あ
るいは、最も強いスクリーン角の成分に対して強い強調
を行わないように制御するのが望ましい。
【0089】本発明は、このような網点画像の特性にし
たがった処理を実行するものであり、網点画像のスクリ
ーン角など網点画像の特徴を検出する手段(または工
程)を具備し、その検出結果に基づいてフィルタリング
の方向特性、およびその強度を制御することによりモア
レ発生を抑制し、好適な画像再生を得るものである。以
下、その具体例について実施の形態ごとに説明する。
【0090】(実施の形態1)図1は、本発明の実施の
形態にかかる画像処理装置を用いた画像形成装置の構成
を示すブロック図である。この画像形成装置は、大きく
は、カラースキャナなどによる画像入力部1と、画像入
力部1を介して入力された画像に対して所定の画像処理
を施す画像処理部100と、カラーレーザプリンタなど
の画像出力部5と、からなる。画像処理部100は、後
述する、フィルタ処理部2と、濃度変換部3と、中間調
処理部4と、網点構造解析部6と、を備えている。
【0091】つぎに、以上のように構成された画像形成
装置の動作について説明する。カラースキャナなどの画
像入力部1によって入力された画像信号は、網点構造解
析部6に入力され網点画像領域に関してそのスクリーン
角や網点線数、網点度の検出が行われる。網点画像につ
いて解析された情報を元に、フィルタ処理部2ではモア
レがなく鮮鋭性に優れた空間周波数の変換(これを空間
周波数処理という)を行なう。
【0092】この空間周波数処理は、注目画素とその周
辺の画素に対して適当な係数を掛け合わせて重み平均す
るコンボリュージョン(たたみ込み)演算を用いる。注
目画素以外の重み平均係数が負になれば鮮鋭性強調とな
り、反対に係数が正になればぼかすことになるものであ
る。
【0093】さらに空間周波数処理(フィルタ処理)後
の画像信号は濃度変換部3により、所望の濃度特性とな
るように変換(γ変換)され、中間調処理部4を介して
階調性処理が施され、電子写真プリンタ(カラーレーザ
プリンタ)などの画像出力部5に出力される。
【0094】ここで、網点構造解析部6はたとえば、特
開昭62−99881号公報「網点周期、網点スクリー
ン角度の判定方法」に開示されているような方法を用い
て網点画像のスクリーン角と網点線数を検出すればよ
い。なお、網点度についてはその検出方法について後述
する。また、網点画像領域を特定する方法としては、特
許第2777379号公報「領域分離装置」に開示され
ているような方法を用いればよいのでここでの説明は省
略する。
【0095】図2は、図1におけるフィルタ処理部2と
網点構造解析部6の構成を示すブロック図である。カラ
ー印刷において、C(シアン)版、Y(イエロー)版、
M(マゼンタ)版、K(ブラック)版の色間の干渉によ
るモアレを除去するために、図17に示すようなスクリ
ーン角をつけるのが一般的である。このため、図2にお
いては、網点構造解析部6として、網点画像のスクリー
ン角を検出するスクリーン角検出部7を備えている。
【0096】また、フィルタ処理部2は、図2に示すよ
うに、それぞれフィルタが異なる第1のフィルタ処理部
8,第2のフィルタ処理部9,第3のフィルタ処理部1
0と、スクリーン角検出部7の検出結果に応じて上記3
つのフィルタ処理を選択的に出力するセレクタ11と、
から構成されている。
【0097】ここで第1のフィルタ処理部8,第2のフ
ィルタ処理部9,第3のフィルタ処理部10は、たとえ
ば図3、図4、図5に示すようなフィルタマトリクス
(コンボリュージョンマスク、あるいはカーネルと呼称
される)によって演算されるものであり、それぞれ周波
数強調する2次元的方向が異なるものである。
【0098】図3に示すフィルタマトリクスは、45°
方向にマイナス項が配置されたようなフィルタマトリク
スであり、図6に示すように斜め45°方向の強調が強
いような特性を有している。また、図4に示すフィルタ
は、0°,90°方向にマイナス項が配置され、図7に
示すように0°,90°方向の強調が強い特性を有して
いる。さらに図5に示すフィルタは図8に示すような全
方向の強調が略均一な特性を有している。
【0099】図9〜図11は、それぞれの2次元的周波
数伝達特性をグラフで示したものである。図9は、0
°,90°方向の強調が強く、図10は斜め45°方向
の強調が強く、図11は全方向の強調が比較的均一な特
性であることがわかる。
【0100】また、下記表1に、スクリーン角検出部7
によって検出されたスクリーン角に応じてどのフィルタ
処理部の結果をセレクタ11がどのように選択的に出力
するかを示した。表1に示すように、スクリーン角検出
部7によるスクリーン角が0°と判定された場合は、0
°,90°方向の強調が弱い第1のフィルタ処理部8か
らの出力を選択するように動作する。スクリーン角が4
5°と判定された場合には、45°方向の強調が弱い第
2のフィルタ処理部9からの出力を選択する。
【0101】
【表1】
【0102】このように、スクリーン角検出部7によっ
て検出された網点画像のスクリーン角に応じてフィルタ
処理部2により空間周波数処理を制御することによっ
て、網点画像の周波数成分を極端に強調することなく他
の周波数成分を強調することができるので、網点画像の
モアレを抑制しつつ網点画像中の文字などに対しては鮮
鋭性を満足することができる。
【0103】また、スクリーン角検出部7によって検出
されたスクリーン角が複数にわたるときや、網点構造は
検出できたもののスクリーン角を検出できなかった場合
には、表1に示すように全方向に略均等の強調を行なう
第3のフィルタ処理部10の出力をセレクタ11によっ
て選択するように構成する。
【0104】このようにすることによって、複数のスク
リーン角を有するカラー網点原稿に対してもモアレのな
い良好な画像再生が行なえ、また、周期性をもたないF
Mスクリーンなどに対しても同様、良好な画像再生を行
なうことができる。
【0105】なお、この実施の形態では3つのフィルタ
処理を選択的に切り換える方式を示したが、切り換える
フィルタの個数はこの限りではない。
【0106】(実施の形態2)図12は、本発明の実施
の形態2にかかる画像処理装置の構成を示すブロック図
である。この図12に示す画像処理装置は、それぞれ強
調特性の方向性の異なる第1のフィルタ処理部12およ
び第2のフィルタ処理部13と、これら2つのフィルタ
処理部の出力結果を合成して出力する合成部14と、を
具備し、スクリーン角検出部7からの検出結果に応じて
合成部14における両出力の混合比を制御するように構
成されている。
【0107】ここで、第1のフィルタ処理部12は、た
とえば図15に示すような0°、90°方向の強調が強
いラプラシアンフィルタであり、第2のフィルタ処理部
13は、たとえば図16に示すような斜め45°方向の
強調が強いラプラシアンフィルタである。さらに、この
合成された2つのラプラシアンフィルタ処理後の信号と
元信号とを加算器15で加算して出力するよう構成され
ている。
【0108】また、合成部14は、図13に示すよう
に、スクリーン角検出部7により検出されたスクリーン
角に応じて混合比を制御するよう構成されている。0
°、90°のスクリーン角を持つ網点領域と検出された
際には、第2のフィルタ処理部13からの出力が優位と
なり斜め45°方向の強調が強く、0°、90°の強調
が弱いような空間周波数処理が行われ、スクリーン角が
45°、135°では第1のフィルタ処理部12からの
出力が優位となり、0°,90°方向の強調が強いよう
な空間周波数処理が行われる。また、スクリーン角が複
数検出された場合や、特定のスクリーン角が検出されな
かった場合には混合比を1:1とするように構成する。
【0109】以上のように構成することによって、実施
の形態1と同様に網点画像のモアレの抑制を行ないなが
ら網点上の文字などの成分の強調を行なうことができ
る。
【0110】また、この実施の形態2では、それぞれ異
なる強調特性の方向性を持つ2つのフィルタの出力を合
成することによって、実施の形態1と同様の動作を行な
うことができ、かつフィルタの演算処理を少なくするこ
とができるので回路の小規模化が実現し、またはソフト
ウエアで実現した場合には処理速度の高速化に貢献する
ことができる。
【0111】(実施の形態3)図14は、本発明の実施
の形態3にかかる画像処理装置の構成を示すブロック図
である。図14において、網点構造解析部6はスクリー
ン角検出部7と網点画像の網点度を検出する網点度検出
部16と、から構成されている。
【0112】ここでの網点度とは、網点のピークの強さ
を示すものであり、周囲の画素レベルに対してどれくら
い網点のピークレベルが卓越しているかを表すものであ
る。たとえば、図18はある網点画像の1つの網点の濃
度変化を1次元にプロットしたものであるが、図18
(a)は網点度が大きいものを示す例であり、これに対
して図18(b)は網点度が小さいものを示す例であ
る。言い換えれば網点画像の振幅の大きさともいえる。
【0113】図19に示すフローチャートおよび図20
を用いて網点度の算出方法を説明する。まず、図20
(b)に示すマトリクスのように注目画素pと注目画素
pの周囲8画素によって網点度を求める(ステップS1
1)。ここで、網点画像の特徴は2次元的に山谷ピーク
が規則的に繰り返されていることであるので、その性質
を利用して下記動作を実行する。すなわち、そのピーク
画素を検出し(ステップS12)、ピーク画素が周囲に
対してどれだけ卓越しているかを評価する。つまり、ピ
ーク画素が山ピーク画素であるか谷ピーク画素であるか
を判断する(ステップS13)。
【0114】すなわち、ステップS13においては以下
の条件式(図20(a))が成立したときに注目画素を
山ピーク画素と判断する。 p>a1 & p>a2 & p>b1 & p>b2 & p>c1 & p>c2 & p>d1 & p
>d2 この山ピーク画素と検出されたものに対し、以下の式に
よって山ピーク度yを算出する(ステップS14)。 y = min((2p-a1-a2),(2p-b1-b2),(2p-c1-c2),(2p-d1-d
2)) 同様に、谷ピークについても、以下の条件式(図20
(a))が成立したときに谷ピーク画素とする。 p<a1 & p<a2 & p<b1 & p<b2 & p<c1 & p<c2 & p<d1 & p
<d2 谷ピーク画素と検出されたものに対し、以下の式によっ
て谷ピーク度tを算出する(ステップS15)。 t = min((a1+a2-2p),(b1+b2-2p),(c1+c2-2p),(d1+d2-2
p)) 続いて、以上求められた、山ピーク度yおよび谷ピーク
度tとスクリーン角検出結果に応じてフィルタ処理にお
ける2次元的方向特性を制御する(ステップS16)。
【0115】なお、図14において、第1のフィルタ処
理部12および第2のフィルタ処理部13は、実施の形
態2(図12)で述べたものと同様であるのでここでの
説明は省略する。この実施の形態3では、複数のスクリ
ーン角がスクリーン角検出部7によって求められたと
き、網点度検出部16によってどのスクリーン角におけ
る網点度が最も大きいかを判別し、最も網点度が大きい
スクリーン角方向に対しては弱い周波数特性となるよう
なフィルタ処理が行われるように制御するものである。
【0116】たとえば、検出されたスクリーン角が、図
17で示すところのM版網点方向とK版網点方向であっ
た場合、網点度検出部16によってどちらのスクリーン
角が網点度が大きいかを求め、たとえば、K版の方向が
網点度が大きいとされた場合には、斜め45°方向の強
調が弱くなるように第1のフィルタ処理部12からの出
力が大きくなるように混合比を制御し出力する。以上の
ように複数のスクリーン角が検出された場合でも、網点
度によって最適なフィルタリングを行なうことができ
る。
【0117】(実施の形態4)図21は、本発明の実施
の形態4にかかる画像処理装置の構成を示すブロック図
である。図21においては、実施の形態3と同様に網点
構造解析部6にスクリーン角検出部7と網点度検出部1
6を備えている。また、第1のフィルタ処理部12と第
2のフィルタ処理部13も実施の形態3と同様である。
この実施の形態4では、網点度検出部16の検出結果に
応じて、フィルタ処理の2次元的方向特性の他に、フィ
ルタ強度を制御するよう構成している。
【0118】たとえば、非常に大きな網点度が検出され
たような網点画像では、強いモアレが発生する場合があ
るので、所定の値以上の網点度を検出した場合には、乗
算器17によって1未満の係数を乗算し、フィルタの強
度を弱くするようにする。
【0119】あるいは、2つのスクリーン角方向にわた
り強い網点度が検出された場合には、第1のフィルタ処
理部12および第2のフィルタ処理部13の合成比をほ
ぼ同等とし、全方向に略均一な2次元的フィルタ特性と
なるように制御すると共に、乗算器17では1未満の係
数を乗算し、フィルタの強度を弱く設定することにより
モアレの発生を防止することができる。
【0120】(実施の形態5)図22は、本発明の実施
の形態5にかかる画像処理装置の構成を示すブロック図
である。図22の画像処理装置においては、第1のフィ
ルタ処理部12〜第4のフィルタ処理部20を備えてお
り、それぞれのフィルタ処理部のフィルタ係数は図23
(a)〜図23(d)に示すものである。(a)は第1
のフィルタ処理部12、(b)は第2のフィルタ処理部
13、(c)は第3のフィルタ処理部19、(d)は第
4のフィルタ処理部20それぞれに対応するフィルタマ
トリクスである。
【0121】また、図24(a)〜図24(d)は上記
それぞれのフィルタマトリクスに対応する2次元的周波
数伝達特性を示すグラフである。詳細には、第1のフィ
ルタ処理部12は、0°,90°方向の強調が強く、高
い周波数領域の強調を抑え、中程度の線数領域まで強調
するようなパラメータとなっている(図23(a)およ
び図24(a))。第2フィルタ処理部13は、45°
方向の強調が強く、同様に高い周波数領域の強調を抑
え、中程度の線数領域まで強調するようなパラメータと
なっている(図23(b)および図24(b))。
【0122】第3のフィルタ処理部19は、0°,90
°方向の強調が強く、周波数的には比較的低い周波数の
強調が強く、反対に中〜高い周波数の強調は抑えたよう
なパラメータとなっている(図23(c)および図24
(c))。第4のフィルタ処理部20は、45°方向の
強調が強く、周波数的には比較的低い周波数の強調が強
く、反対に中〜高い周波数の強調は抑えたようなパラメ
ータとなっている(図23(d)および図24
(d))。
【0123】すなわち、フィルタの2次元的方向性に関
していえば、第1のフィルタ処理部12、第3のフィル
タ処理部19は0°,90°方向の強調が強く、45°
方向の強調を抑えたような特性であり、反対に第2のフ
ィルタ処理部13、第4のフィルタ処理部20は45°
方向の強調が強く、0°、90°方向の強調を抑えたよ
うな特性である。
【0124】また、フィルタの周波数軸で見た強度に関
していえば、第1のフィルタ処理部12、第2のフィル
タ処理部13は低〜中程度の周波数領域に対して強く強
調する特性であり、第3のフィルタ処理部19、第4の
フィルタ処理部20は低周波領域のみに対して強調する
ような特性である。
【0125】図22に示す画像処理装置では、スクリー
ン角検出部7と網点度検出部16と線数検出部18の検
出結果に応じてこれら4つのフィルタによる出力の混合
比を制御するよう構成している。
【0126】すなわち、第1のフィルタ処理部12およ
び第2のフィルタ処理部13の結果を合成する第1の合
成部21と、第3のフィルタ処理部19と第4のフィル
タ処理部20の結果を合成する第2の合成部22と、を
有し、スクリーン角検出部7と網点度検出部16の検出
結果に応じて混合比を制御するよう構成している。その
制御方法は前述の図21に示した実施の形態4と同様で
ある。さらに第1の合成部21と第2の合成部22から
の画像信号を第3の合成部23で合成するよう構成して
おり、第3の合成部23は線数検出部18の検出結果に
応じてこれらを合成するものである。
【0127】ここで、網点の線数が、たとえば133線
という中程度の線数で検出された場合には、少なくとも
この周波数領域を強く強調しないように設定された第3
のフィルタ処理部19または第4のフィルタ処理部20
からの出力、つまり第2の合成部22からの出力比率を
大きくするようにして出力し、たとえば175線〜20
0線という高い線数で検出された場合には、第1のフィ
ルタ処理部12または第2のフィルタ処理部13からの
出力、つまり第1の合成部21からの出力比率を大きく
するようにして出力する。
【0128】このように制御することによって網点画像
のモアレの発生を抑制しつつ、モアレが発生する近傍の
周波数領域まで強調できるので、網点上の文字などに対
しては十分な強調が行える。なお、網点の周波数に強調
を行なうとモアレが発生するが、これより少し低い周波
数領域までしか強調しないことによってモアレが抑えら
れる。しかし、網点上の文字などに対しては低〜高域ま
で強調することが望ましく、モアレ抑制のために低周波
領域で強調をとどめると文字品質が低下してしまう。そ
こで、本発明は上述を考慮し、モアレが発生するぎりぎ
りの周波数まで強調することで、モアレの発生を抑制し
つつ文字を極限まで高品位に再現する処理を行なってい
る。
【0129】第3の合成部23からの出力に対して、網
点度検出部16の結果に応じて係数を乗算し、さらに元
画像に加算することにより出力画像を得る。
【0130】なお、この実施の形態では異なる2次元的
方向特性を有する2つのフィルタと、それぞれ方向性の
フィルタに関して周波数軸のプロファイル(どの周波数
帯域まで強調するかという周波数特性)が異なる2つの
フィルタを合成することで実現しているが、複数の方向
特性、周波数軸のプロファイルを有するフィルタから選
択して出力するように構成しても同等の結果が得られ
る。
【0131】ところで、以上の実施の形態で述べた網点
構造解析部6は、すべての線数の網点画像に対して解析
可能な構成とするのは非常に困難であり、またハードウ
エアで実現するために多大なコストがかかる。
【0132】網点線数が低い場合、たとえば、65線な
どのような網点画像では、一つの網点の大きさが600
dpiの読み取り密度で7×7画素程度の大きさとなる
ため、網点構造の解析のために大きなマスクサイズを要
しラインメモリ数の増大を招来させる。また、文字、線
画との識別が難しく、分離エラーの発生も回避するのが
困難である。
【0133】また、反対に200線のような非常に高い
線数の網点に関しては600dpiの読み取り密度では
3×3程度のマトリクスで十分であるが、網点ピークの
読み取り値のばらつきが大きいため分離精度に問題があ
る。さらに中程度、たとえば100〜150線の網点画
像では、網点構造を解析するために5×5程度の大きさ
が適当である。このように全ての線数に対して網点構造
の解析を行おうとすると、複数のサイズのマスクを用意
し非常に大規模かつ複雑な処理を行なう必要がある。そ
れでもなお、解析結果にエラーが含まれることは否めな
い。
【0134】そこで、本発明では、このように全ての網
点線数について解析を行なうのではなく、ある範囲の網
点画像の解析は確実に行える解析手段と、この解析手段
で解析できない範囲の網点線数については強い強調を行
わないような空間周波数特性を有するフィルタ処理とを
組み合わせることによってモアレのない高品位な画像再
生を可能にするものである。
【0135】図25(a)に100線網点画像を600
dpiスキャナで読み取ったときの画像と、(b)に2
00線網点画像を読み取ったときの画像を模式的に示
す。たとえば実施の形態3で網点度を解析した方法にお
いて、図25(a)では周囲画素に対する網点ピークの
レベルを解析するために5×5程度のマスクサイズを用
いるのが望ましい。(b)の200線網点では5×5サ
イズのマスクでピークレベルの解析を行なうと、図のよ
うに隣接する網点ピークのレベルを評価することになる
ので正しい解析が行えない。図26は、マスクサイズを
5×5に固定して網点の構造解析を行った結果を示した
ものであるが、200線網点に対しては解析精度が低下
している。
【0136】しかしながら、網点構造解析部6による解
析結果が200線網点でエラーがあったとしても、後段
のフィルタ処理の空間周波数特性が、図27に示すよう
に150線以上の網点画像に対して強い強調を行わない
ようなバンド強調型の特性とすることによりモアレなど
の画像劣化を起こすことがないので、良好な画像再生を
行なうことができる。
【0137】また、100線よりも低い線数の網点画像
に対してはフィルタ処理の空間周波数特性が、線数帯域
で強い強調がなされても線数が低いためモアレが目に付
きにくく大きな画像劣化を引き起こすことはない。ハー
ドウエアの規模を小さくしつつモアレのない画像再生を
行なうためには、5×5マスクサイズによる少なくとも
100〜150線程度の網点画像に対してエラーの少な
い構造解析を行ない、これに対応して100〜150線
よりも高い線数に相当する周波数帯域に対しては強い強
調は行わないように設定する。これにより、たとえ15
0線以上の網点画像の解析においてエラーがあったとし
ても画像劣化が発生しないようにすることができる。
【0138】(実施の形態6)図28は、本発明の実施
の形態6にかかる画像処理装置の構成を示すブロック図
である。図28において網点構造解析部6は有彩/無彩
判定部24で構成され、網点領域として判定された領域
に対して有彩色/無彩色の判定を行ない、判定結果に基
づいて2次元的方向特性の異なる2種類のフィルタによ
る出力混合比を制御するよう構成している。ここで、有
彩/無彩判定部24は、たとえば、特許第278847
9号公報「カラー画像処理装置」に開示されているよう
な画像判別処理手段を用いればよいのでここでの説明は
省略する。
【0139】有彩/無彩判定部24の判定結果が、無彩
色の場合、つまりモノクロ網点画像の場合は45°方向
のスクリーン角を有する網点画像であるケースが多い。
よってこのような無彩色の場合には、45°方向の強調
を弱く設定したフィルタ処理を行なうことによりモアレ
の発生を抑制することができる。また、有彩色と判定さ
れた場合は、複数のスクリーン角を有するカラー網点画
像であるとみなし、全方向に略均一な2次元的周波数伝
達特性を有するフィルタ処理を施すことにより、特定の
方向に強いモアレが生ずることを防止し、高品位な画像
再生を行なうことができる。
【0140】(実施の形態7)図29は、本発明の実施
の形態7にかかる画像処理装置の構成を示すブロック図
である。図29において網点構造解析部6は色相判定部
25で構成され、網点領域として判定された領域に対し
て色相の判定を行ない、判定結果に基づいて2次元的方
向特性の異なる2種類のフィルタによる出力混合比を制
御するよう構成している。ここで、色相判定部25は、
たとえば特開平10−257334号公報「色補正処理
装置」に開示されている色相領域を判定する手段を用い
ればよいのでここでの説明は省略する。
【0141】図30に色相判定結果を大きく7つのブロ
ックに分類した例を示す。うちわけは、彩度の高い6つ
の領域、つまりC,M,Y,R,G,Bと、彩度の低い
グレー領域である。これら判定された色相に対して、下
記表2に示すようにそれぞれに対してフィルタの2次元
的周波数特性を設定する。これは、図17に示したカラ
ー網点画像のスクリーン角を想定して決定したものであ
る。表2に示す例では、Yはモアレに対する影響が少な
いので、RおよびGではそれぞれMおよびCと同様の2
次元的周波数特性を有するフィルタで処理するよう構成
する。
【0142】
【表2】
【0143】また、Bの色相に関してはC版およびM版
による強い成分の複数のスクリーン角が存在するケース
が多いので、全方向に略均等な方向特性を有するフィル
タリングを行なう。さらに、1次色もしくは2次色でな
いとき、つまりグレーの色相に関しても全方向に略均等
な方向特性を有するフィルタリング(空間周波数処理)
を行なう。
【0144】なお、上記実施の形態ではモアレの発生に
関してY版の影響は少なく、反対にC版,M版の影響が
大きいものとして取り扱い、これらC版,M版によるス
クリ−ン角成分に対してモアレが出ないようなフィルタ
処理を施す例を示したが、Y版の影響を等価に取り扱
い、処理するようにしても構わない。
【0145】以上のように色相に応じて網点画像のスク
リーン角を想定し、そのスクリーン各成分に対しては強
い周波数強調を行わないように制御することによってモ
アレのない高品位な画像再生を行なうことができる。
【0146】ところで、以上説明してきた画像処理装置
の動作手順(方法)を、プログラム化し、コンピュータ
読み取り可能な記録媒体に記録し、コンピュータ上で実
行することもできる。また、この画像処理方法の一部を
ネットワーク上に有し、通信回線を通して実現すること
もできる。
【0147】すなわち、この実施の形態で説明した画像
処理装置の動作(アルゴリズム)は、あらかじめ用意さ
れたプログラムをパーソナルコンピュータやワークステ
ーションなどのコンピュータ(CPU)で実行すること
により実現される。このプログラムは、キーボードの操
作などにより、メモリ、ハードディスク、フロッピー
(登録商標)ディスク、CD−ROM、MO、DVDな
どのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録さ
れ、コンピュータ(CPU)によって記録媒体から読み
出されることによって実行される。また、必要に応じて
この画像処理における処理データを通信装置から外部装
置に送受信することも可能である。
【0148】また、このプログラムは、上記記録媒体を
介して、インターネットなどのネットワークによってパ
ーソナルコンピュータなどに配布することができる。
【0149】
【発明の効果】以上説明したように、本発明にかかる画
像処理装置(請求項1)によれば、入力された画像信号
の網点構造を解析する手段と、空間周波数処理における
2次元的方向特性を制御する手段を具備し、この解析結
果に応じて網点画像にモアレが発生しないような2次元
方向特性を有する空間周波数処理を行なうよう構成して
いるので、モアレの発生を抑制しつつ、網点上の文字の
強調を行ったり網点画像のコントラスト調整を行なうこ
とができる画像処理装置が実現する。
【0150】また、本発明にかかる画像処理装置(請求
項2)によれば、網点構造の解析する手段は少なくとも
網点画像のスクリーン角を検出する手段であり、検出さ
れたスクリーン角に応じて網点画像にモアレが発生しな
いような2次元方向特性を有する空間周波数処理を行な
うよう構成しているので、モアレがなく、網点上の文字
の解像性に優れた高品位な画像再生を行なうことができ
る。
【0151】また、本発明にかかる画像処理装置(請求
項3)によれば、網点構造の解析する手段は少なくとも
網点画像のスクリーン角を検出する手段であり、検出さ
れたスクリーン角と同方向に対する周波数応答特性は、
他の方向に対する周波数応答特性よりも小さくなるよう
空間周波数処理を行なうよう構成しているので、モアレ
がなく、網点上の文字の解像性に優れた高品位な画像再
生を行なうことができる。
【0152】また、本発明にかかる画像処理装置(請求
項4)によれば、網点構造の解析する手段は、少なくと
も網点画像のスクリーン角を検出する手段であり、複数
のスクリーン角が検出された際には、空間周波数処理
は、全方向に対して略均等な周波数応答特性を有するよ
う構成されているので、複数のスクリーン角を有するカ
ラー画像などに対してもモアレの発生を抑えた高品位な
画像再生を行なうことができる。
【0153】また、本発明にかかる画像処理装置(請求
項5)によれば、網点構造の解析する手段は、少なくと
も網点画像のスクリーン角を検出する手段であり、スク
リーン角が検出されない場合には、空間周波数処理は、
全方向に対して略均等な周波数応答特性を有するよう構
成されているので、複数のスクリーン角を有するカラー
画像などに対してもモアレの発生を抑えた高品位な画像
再生を行なうことができる。
【0154】また、本発明にかかる画像処理装置(請求
項6)によれば、網点構造の解析する手段は、少なくと
も網点画像のスクリーン角および網点画像の網点度を解
析する手段であり、検出されたスクリーン角におよび網
点度に応じて網点画像にモアレが発生しないような2次
元方向特性を有する空間周波数処理を行なうよう構成し
ているので、モアレがなく、網点上の文字の解像性に優
れた高品位な画像再生を行なうことができる。
【0155】また、本発明にかかる画像処理装置(請求
項7)によれば、網点構造の解析する手段は、少なくと
も網点画像のスクリーン角および網点画像の網点度を解
析する手段であり、複数のスクリーン角が検出された際
に、空間周波数処理において網点度が最も大きいスクリ
ーン角と同方向に対する周波数応答特性を他の方向に対
する周波数応答特性よりも小さくなるよう制御している
ので、モアレがなく、網点上の文字の解像性に優れた高
品位な画像再生を行なうことができる。
【0156】また、本発明にかかる画像処理装置(請求
項8)によれば、空間周波数処理は、異なる2次元方向
特性を有する複数のフィルタ群の中から選択するよう構
成されているので、ソフトウエアなどにおいても高速に
処理を実行することができる。
【0157】また、本発明にかかる画像処理装置(請求
項9)によれば、空間周波数処理は、異なる2次元方向
特性を有する複数のフィルタを混合するよう構成されて
いるので、様々な周波数特性の補正を行なうことができ
る。
【0158】また、本発明にかかる画像処理装置(請求
項10)によれば、網点構造の解析する手段は、少なく
とも網点画像のスクリーン角および網点画像の網点度お
よび網点線数を解析する手段であり、検出されたスクリ
ーン角におよび網点度および網点線数に応じて網点画像
にモアレが発生しないような2次元方向特性を有する空
間周波数処理を行なうよう構成されているので、モアレ
がなく、網点上の文字の解像性に優れた高品位な画像再
生を行なうことができる。
【0159】また、本発明にかかる画像処理装置(請求
項11)によれば、空間周波数処理は、異なる2次元方
向特性、異なる周波数応答特性を有する複数のフィルタ
群の中から選択するよう構成されているので、ソフトウ
エアなどにおいても高速に処理を実行することができ
る。
【0160】また、本発明にかかる画像処理装置(請求
項12)によれば、空間周波数処理は、異なる2次元方
向特性、異なる周波数応答特性を有する複数のフィルタ
を混合するよう構成されているので、方向性、強度、周
波数軸上でみたプロファイルについて様々な周波数特性
を任意に設定することができ高精細な補正を行なうこと
ができる。
【0161】また、本発明にかかる画像処理装置(請求
項13)によれば、網点構造を解析する手段は、少なく
とも所定範囲内の線数を有する網点画像に対しては解析
可能であり、空間周波数処理は、所定範囲内の線数以上
の周波数帯域に対しては強調を行わないバンド強調型の
周波数応答特性を有するよう構成されているので、全て
の網点線数について解析を行なうのではなく、ある範囲
の網点画像の解析は確実に行える手段と、解析できない
範囲の網点線数については強い強調を行わないような空
間周波数特性を有するフィルタ処理とを組み合わせるこ
とによってモアレのない高品位な画像再生を行なうこと
ができる。
【0162】また、本発明にかかる画像処理装置(請求
項14)によれば、網点構造が解析可能な所定範囲を略
100〜150線程度の網点線数とすることにより、5
×5程度のマスクサイズで網点の構造を解析できるの
で、ハードウエアの小規模化が実現すると共に、150
線以上の網点画像に対してはエラーが生じたとしても画
像劣化が発生しないようなバンド強調型のフィルタが容
易に設けられ、高品位な画像再生を行なうことができ
る。
【0163】また、本発明にかかる画像処理装置(請求
項15)によれば、網点構造の解析する手段は、少なく
とも網点画像の有彩または無彩情報を解析する手段であ
り、検出された有彩または無彩情報に応じて網点画像に
モアレが発生しないような2次元方向特性を有する空間
周波数処理を行なうよう構成しているので、モアレがな
く、網点上の文字の解像性に優れた高品位な画像再生を
行なうことができる。
【0164】また、本発明にかかる画像処理装置(請求
項16)によれば、無彩色と判定された領域において
は、少なくとも45度および135度方向に対する周波
数応答特性を、他の方向に対する周波数応答特性よりも
小さくなるよう制御しているので、モアレがなく、網点
上の文字の解像性に優れた高品位な画像再生を行なうこ
とができる。
【0165】また、本発明にかかる画像処理装置(請求
項17)によれば、有彩色と判定された領域において
は、空間周波数処理を、全方向に対して略均等な周波数
応答特性を有するよう制御しているので、カラー網点画
像に対し特定の方向に強いモアレが生ずることを防止
し、高品位な画像再生を行なうことができる。
【0166】また、本発明にかかる画像処理装置(請求
項18)によれば、網点構造の解析する手段は、少なく
とも網点画像の色相判定情報を解析する手段であり、検
出された色相情報に応じて網点画像にモアレが発生しな
いような2次元方向特性を有する空間周波数処理を行な
うよう構成しているので、モアレがなく、網点上の文字
の解像性に優れた高品位な画像再生を行なうことができ
る。
【0167】また、本発明にかかる画像処理装置(請求
項19)によれば、1次色もしくは2次色のどちらでも
ないと判定された領域においては、空間周波数処理は、
全方向に対して略均等な周波数応答特性を有するよう制
御しているので、カラー網点画像に対し特定の方向に強
いモアレが生ずることを防止し、高品位な画像再生を行
なうことができる。
【0168】また、本発明にかかる画像処理方法(請求
項20)によれば、入力された画像信号の網点構造を解
析する工程と、空間周波数処理における2次元的方向特
性を制御する工程と、を含み、この解析結果に応じて網
点画像にモアレが発生しないような2次元方向特性を有
する空間周波数処理を実行するので、モアレの発生を抑
制しつつ、網点上の文字の強調を行ったり網点画像のコ
ントラスト調整を行なうことができる画像処理方法が実
現する。
【0169】また、本発明にかかる画像処理方法(請求
項21)によれば、網点構造の解析する工程は、少なく
とも網点画像のスクリーン角を検出する工程であり、検
出されたスクリーン角に応じて網点画像にモアレが発生
しないような2次元方向特性を有する空間周波数処理を
行なうので、モアレがなく、網点上の文字の解像性に優
れた高品位な画像再生を行なうことができる。
【0170】また、本発明にかかる画像処理方法(請求
項22)によれば、、網点構造の解析する工程は、少な
くとも網点画像のスクリーン角を検出する工程であり、
検出されたスクリーン角と同方向に対する周波数応答特
性は、他の方向に対する周波数応答特性よりも小さくな
るよう空間周波数の補正を行なうので、モアレがなく、
網点上の文字の解像性に優れた高品位な画像再生を行な
うことができる。
【0171】また、本発明にかかる画像処理方法(請求
項23)によれば、網点構造の解析する工程は、少なく
とも網点画像のスクリーン角を検出する工程であり、複
数のスクリーン角が検出された際には、空間周波数処理
は、全方向に対して略均等な周波数応答特性を有する処
理するので、複数のスクリーン角を有するカラー画像な
どに対してもモアレの発生を抑えた高品位な画像再生を
行なうことができる。
【0172】また、本発明にかかる画像処理方法(請求
項24)によれば、網点構造の解析する工程は、少なく
とも網点画像のスクリーン角を検出する工程であり、ス
クリーン角が検出されない場合には、空間周波数処理
は、全方向に対して略均等な周波数応答特性を有するよ
う処理しているので、複数のスクリーン角を有するカラ
ー画像などに対してもモアレの発生を抑えた高品位な画
像再生を行なうことができる。
【0173】また、本発明にかかる画像処理方法(請求
項25)によれば、網点構造の解析する工程は、少なく
とも網点画像のスクリーン角および網点画像の網点度を
解析する工程であり、検出されたスクリーン角におよび
網点度に応じて網点画像にモアレが発生しないような2
次元方向特性を有する空間周波数の補正を行なうので、
モアレがなく、網点上の文字の解像性に優れた高品位な
画像再生を行なうことができる。
【0174】また、本発明にかかる画像処理方法(請求
項26)によれば、網点構造の解析する工程は、少なく
とも網点画像のスクリーン角および網点画像の網点度を
解析する工程であり、複数のスクリーン角が検出された
際には、空間周波数処理は、網点度が最も大きいスクリ
ーン角と同方向に対する周波数応答特性を他の方向に対
する周波数応答特性よりも小さくなるよう制御されてい
るので、モアレがなく、網点上の文字の解像性に優れた
高品位な画像再生を行なうことができる。
【0175】また、本発明にかかる画像処理方法(請求
項27)によれば、空間周波数処理は、異なる2次元方
向特性を有する複数のフィルタ群の中から選択すること
により空間周波数の補正を行なうので、ソフトウエアな
どにおいても高速に処理を実行することができる。
【0176】また、本発明にかかる画像処理方法(請求
項28)によれば、空間周波数処理は、異なる2次元方
向特性を有する複数のフィルタを混合することにより空
間周波数の補正を行なうので、様々な周波数特性の補正
を行なうことができる。
【0177】また、本発明にかかる画像処理方法(請求
項29)によれば、網点構造の解析する工程は、少なく
とも網点画像のスクリーン角および網点画像の網点度お
よび網点線数を解析する工程であり、検出されたスクリ
ーン角におよび網点度および網点線数に応じて網点画像
にモアレが発生しないような2次元方向特性を有する空
間周波数の補正を行なうので、モアレがなく、網点上の
文字の解像性に優れた高品位な画像再生を行なうことが
できる。
【0178】また、本発明にかかる画像処理方法(請求
項30)によれば、空間周波数処理は、異なる2次元方
向特性、異なる周波数応答特性を有する複数のフィルタ
群の中から選択することにより空間周波数の補正を行な
うので、ソフトウエアなどにおいても高速に処理を実行
することができる。
【0179】また、本発明にかかる画像処理方法(請求
項31)によれば、空間周波数処理は、異なる2次元方
向特性、異なる周波数応答特性を有する複数のフィルタ
を混合することにより空間周波数の補正を行なうので、
方向性、強度、周波数軸上でみたプロファイルについて
様々な周波数特性を任意に設定することができ高精細な
補正を行なうことができる。
【0180】また、本発明にかかる画像処理方法(請求
項32)によれば、網点構造を解析する工程は、少なく
とも所定範囲内の線数を有する網点画像に対しては解析
可能であり、空間周波数処理は、所定範囲内の線数以上
の周波数帯域に対しては強調を行わないバンド強調型の
周波数応答特性を有するよう処理するので、全ての網点
線数について解析を行なうのではなく、ある範囲の網点
画像の解析は確実に行ない、解析できない範囲の網点線
数については強い強調を行わないような空間周波数特性
を有するフィルタ処理とを組み合わせることによってモ
アレのない高品位な画像再生を行なうことができる。
【0181】また、本発明にかかる画像処理方法(請求
項33)によれば、網点構造が解析可能な所定範囲を略
100〜150線程度の網点線数とすることにより、5
×5程度のマスクサイズで網点の構造を解析できるの
で、ハードウエアの小規模化が実現すると共に、150
線以上の網点画像に対してはエラーが生じたとしても画
像劣化が発生しないようなバンド強調型のフィルタが容
易に設けられ、高品位な画像再生を行なうことができ
る。
【0182】また、本発明にかかる画像処理方法(請求
項34)によれば、網点構造の解析する工程は、少なく
とも網点画像の有彩または無彩情報を解析する工程であ
り、検出された有彩または無彩情報に応じて網点画像に
モアレが発生しないような2次元方向特性を有する空間
周波数の補正を行なうので、モアレがなく、網点上の文
字の解像性に優れた高品位な画像再生を行なうことがで
きる。
【0183】また、本発明にかかる画像処理方法(請求
項35)によれば、無彩色と判定された領域において
は、少なくとも45度および135度方向に対する周波
数応答特性は他の方向に対する周波数応答特性よりも小
さくなるよう制御しているので、モアレがなく、網点上
の文字の解像性に優れた高品位な画像再生を行なうこと
ができる。
【0184】また、本発明にかかる画像処理方法(請求
項36)によれば、有彩色と判定された領域において
は、空間周波数処理は、全方向に対して略均等な周波数
応答特性を有するよう制御しているので、カラー網点画
像に対し特定の方向に強いモアレが生ずることを防止
し、高品位な画像再生を行なうことができる。
【0185】また、本発明にかかる画像処理方法(請求
項37)によれば、網点構造の解析する工程は、少なく
とも網点画像の色相判定情報を解析する工程であり、検
出された色相情報に応じて網点画像にモアレが発生しな
いような2次元方向特性を有する空間周波数の補正を行
なうので、モアレがなく、網点上の文字の解像性に優れ
た高品位な画像再生を行なうことができる。
【0186】また、本発明にかかる画像処理方法(請求
項38)によれば、1次色もしくは2次色のどちらでも
ないと判定された領域においては、空間周波数処理は、
全方向に対して略均等な周波数応答特性を有するよう制
御しているので、カラー網点画像に対し特定の方向に強
いモアレが生ずることを防止し、高品位な画像再生を行
なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかる画像処理装置を用
いた画像形成装置の構成を示すブロック図である。
【図2】図1におけるフィルタ処理部と網点構造解析部
の構成を示すブロック図である。
【図3】図2における第1のフィルタ処理部に対応する
フィルタ例を示すマトリクス図である。
【図4】図2における第2のフィルタ処理部に対応する
フィルタ例を示すマトリクス図である。
【図5】図2における第3のフィルタ処理部に対応する
フィルタ例を示すマトリクス図である。
【図6】図2における第1のフィルタ処理部の強調特性
を示すグラフである。
【図7】図2における第2のフィルタ処理部の強調特性
を示すグラフである。
【図8】図2における第3のフィルタ処理部の強調特性
を示すグラフである。
【図9】0°,90°方向に強調が強い場合の2次元的
周波数伝達特性を示すグラフである。
【図10】斜め45°方向に強調が強い場合の2次元的
周波数伝達特性を示すグラフである。
【図11】全方向に強調が強い場合の2次元的周波数伝
達特性を示すグラフである。
【図12】本発明の実施の形態2にかかる画像処理装置
の構成を示すブロック図である。
【図13】本発明の実施の形態2にかかるスクリーン角
検出結果に応じた混合比例を示すグラフである。
【図14】本発明の実施の形態3にかかる画像処理装置
の構成を示すブロック図である。
【図15】本発明の実施の形態2にかかるラプラシアン
フィルタ(0°,90°方向)例を示すマトリクス図で
ある。
【図16】本発明の実施の形態2にかかるラプラシアン
フィルタ(斜め45°方向)例を示すマトリクス図であ
る。
【図17】網点各色ごとのスクリーン角設定例を示すグ
ラフである。
【図18】網点画像における1つの網点の濃度変化を一
次元でプロットしたグラフである。
【図19】本発明の実施の形態3にかかる網点度算出手
順を示すフローチャートである。
【図20】本発明の実施の形態3にかかる網点度算出方
法のアルゴリズムおよびマトリクスを示す説明図であ
る。
【図21】本発明の実施の形態4にかかる画像処理装置
の構成を示すブロック図である。
【図22】本発明の実施の形態5にかかる画像処理装置
の構成を示すブロック図である。
【図23】本発明の実施の形態5にかかる第1のフィル
タ部〜第4のフィルタ部それぞれに対応するフィルタ例
をマトリクス図である。
【図24】本発明の実施の形態5にかかる第1のフィル
タ部〜第4のフィルタ部それぞれに対応する2次元的周
波数伝達特性を示すグラフである。
【図25】600dpiスキャナで読み取った場合にお
ける100線網点画像および200線画像を拡大して示
す説明図である。
【図26】マスクサイズ5×5における網点構造解析結
果例を示すグラフである。
【図27】網点線数に対する周波数応答例を示すグラフ
である。
【図28】本発明の実施の形態6にかかる画像処理装置
の構成を示すブロック図である。
【図29】本発明の実施の形態7にかかる画像処理装置
の構成を示すブロック図である。
【図30】色相判定結果をブロック分類した説明図であ
る。
【符号の説明】
1 画像入力部 2 フィルタ処理部 5 画像出力部 6 網点構造解析部 7 スクリーン角検出部 8 第1のフィルタ処理部 9 第2のフィルタ処理部 10 第3のフィルタ処理部 11 セレクタ 12 第1のフィルタ処理部 13 第2のフィルタ処理部 14 合成部 15 加算器 16 網点度検出部 17 乗算器 18 線数検出部 19 第3のフィルタ部 20 第4のフィルタ部 21 第1の合成部 22 第2の合成部 23 第3の合成部 24 有彩/無彩判定部 25 色相判定部
フロントページの続き Fターム(参考) 5B057 CA07 CB07 CE03 CE06 CE13 CH09 DA17 DB02 DC08 DC16 5C077 LL03 LL19 MP02 NN04 PP03 PP49 5C079 HB01 HB02 LA02 LA06 LA15 LA31 LC01 NA02 5L096 AA13 BA07 DA01 FA43 FA67

Claims (38)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力された画像信号に対し、空間周波数
    の変換によって鮮鋭性を強調/非強調する空間周波数処
    理を実行し、出力する画像処理装置において、 前記入力された画像信号の網点構造を解析する網点構造
    解析手段と、 前記網点構造解析手段による解析結果にしたがって前記
    空間周波数処理における2次元的方向特性を制御する画
    像特性制御手段と、 を備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記網点構造解析手段は、少なくとも網
    点画像のスクリーン角を検出することを特徴とする請求
    項1に記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記網点構造解析手段により検出された
    スクリーン角と同方向に対する周波数応答特性は、他の
    方向に対する周波数応答特性よりも小さくなるよう制御
    されることを特徴とする請求項2に記載の画像処理装
    置。
  4. 【請求項4】 前記網点構造解析手段により複数のスク
    リーン角が検出された場合、前記空間周波数処理を、全
    方向に対して略均等な周波数応答特性を有するよう制御
    することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  5. 【請求項5】 前記網点構造解析手段によりスクリーン
    角が検出されない場合には、前記空間周波数処理を、全
    方向に対して略均等な周波数応答特性を有するよう制御
    することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  6. 【請求項6】 前記網点構造解析手段は、少なくとも網
    点画像のスクリーン角および網点画像の網点度を解析す
    ることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  7. 【請求項7】 複数のスクリーン角が検出された際に
    は、前記空間周波数処理において、網点度が最も大きい
    スクリーン角と同方向に対する周波数応答特性を、他の
    方向に対する周波数応答特性よりも小さくなるよう制御
    することを特徴とする請求項6に記載の画像処理装置。
  8. 【請求項8】 異なる2次元方向特性を有する複数のフ
    ィルタ群の中から選択することにより空間周波数処理を
    実行することを特徴とする請求項3〜5、7のいずれか
    1つに記載の画像処理装置。
  9. 【請求項9】 異なる2次元方向特性を有する複数のフ
    ィルタを混合することにより前記空間周波数処理を実行
    することを特徴とする請求項3〜5、7のいずれか1つ
    に記載の画像処理装置。
  10. 【請求項10】 前記網点構造解析手段は、少なくとも
    網点画像のスクリーン角および網点画像の網点度および
    網点線数を解析することを特徴とする請求項1に記載の
    画像処理装置。
  11. 【請求項11】 異なる2次元方向特性、異なる周波数
    応答特性を有する複数のフィルタ群の中から選択するこ
    とにより前記空間周波数処理を実行することを特徴とす
    る請求項10に記載の画像処理装置。
  12. 【請求項12】 異なる2次元方向特性、異なる周波数
    応答特性を有する複数のフィルタを混合することにより
    前記空間周波数処理を実行することを特徴とする請求項
    10に記載の画像処理装置。
  13. 【請求項13】 前記網点構造解析手段は、少なくとも
    所定範囲内の線数を有する網点画像に対して解析可能で
    あり、前記空間周波数処理は所定範囲内の線数以上の周
    波数帯域に対しては強調を行わないバンド強調型の周波
    数応答特性を有するよう処理することを特徴とする請求
    項1〜12のいずれか1つに記載の画像処理装置。
  14. 【請求項14】 前記網点構造解析手段による解析可能
    な所定範囲は、略100〜150線程度の網点線数であ
    ることを特徴とする請求項13に記載の画像処理装置。
  15. 【請求項15】 前記網点構造解析手段は、少なくとも
    網点画像の有彩または無彩情報を解析する有彩/無彩判
    定手段を有することを特徴とする請求項1に記載の画像
    処理装置。
  16. 【請求項16】 前記有彩/無彩判定手段により無彩色
    と判定された領域に対し、少なくとも45度および13
    5度方向に対する周波数応答特性は他の方向に対する周
    波数応答特性よりも小さくなるよう制御されることを特
    徴とする請求項15に記載の画像処理装置。
  17. 【請求項17】 前記有彩/無彩判定手段により有彩色
    と判定された領域に対し、前記空間周波数処理を、全方
    向に対して略均等な周波数応答特性を有するよう制御す
    ることを特徴とする請求項15に記載の画像処理装置。
  18. 【請求項18】 前記網点構造解析手段は、少なくとも
    網点画像の色相判定情報を解析する色相判定手段を有す
    ることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  19. 【請求項19】 前記色相判定手段により1次色または
    2次色のいずれかでもないと判定された領域において
    は、前記空間周波数処理を、全方向に対して略均等な周
    波数応答特性を有するよう制御することを特徴とする請
    求項18に記載の画像処理装置。
  20. 【請求項20】 入力された画像信号に対し、空間周波
    数の変換によって鮮鋭性を強調/非強調する空間周波数
    処理を実行し、出力する画像処理方法において、 前記入力された画像信号の網点構造を解析する網点構造
    解析工程と、 前記網点構造解析工程による解析結果にしたがって前記
    空間周波数処理における2次元的方向特性を制御する画
    像特性制御工程と、 を含むことを特徴とする画像処理方法。
  21. 【請求項21】 前記網点構造解析工程は、少なくとも
    網点画像のスクリーン角を検出することを特徴とする請
    求項20に記載の画像処理方法。
  22. 【請求項22】 前記網点構造解析工程により検出され
    たスクリーン角と同方向に対する周波数応答特性は、他
    の方向に対する周波数応答特性よりも小さくなるよう制
    御されることを特徴とする請求項21に記載の画像処理
    方法。
  23. 【請求項23】 前記網点構造解析工程により複数のス
    クリーン角が検出された場合、前記空間周波数処理を、
    全方向に対して略均等な周波数応答特性を有するよう制
    御することを特徴とする請求項21に記載の画像処理方
    法。
  24. 【請求項24】 前記網点構造解析工程によりスクリー
    ン角が検出されない場合には、前記空間周波数処理を、
    全方向に対して略均等な周波数応答特性を有するよう制
    御することを特徴とする請求項21に記載の画像処理方
    法。
  25. 【請求項25】 前記網点構造解析工程は、少なくとも
    網点画像のスクリーン角および網点画像の網点度を解析
    することを特徴とする請求項20に記載の画像処理方
    法。
  26. 【請求項26】 複数のスクリーン角が検出された際に
    は、前記空間周波数処理において、網点度が最も大きい
    スクリーン角と同方向に対する周波数応答特性を、他の
    方向に対する周波数応答特性よりも小さくなるよう制御
    することを特徴とする請求項25に記載の画像処理方
    法。
  27. 【請求項27】 異なる2次元方向特性を有する複数の
    フィルタ群の中から選択することにより前記空間周波数
    処理を実行することを特徴とする請求項22〜24、2
    6のいずれか1つに記載の画像処理方法。
  28. 【請求項28】 異なる2次元方向特性を有する複数の
    フィルタを混合することにより前記空間周波数処理を実
    行することを特徴とする請求項22〜24、26のいず
    れか1つに記載の画像処理方法。
  29. 【請求項29】 前記網点構造解析工程は、少なくとも
    網点画像のスクリーン角および網点画像の網点度および
    網点線数を解析することを特徴とする請求項20に記載
    の画像処理方法。
  30. 【請求項30】 異なる2次元方向特性、異なる周波数
    応答特性を有する複数のフィルタ群の中から選択するこ
    とにより前記空間周波数処理を実行することを特徴とす
    る請求項29に記載の画像処理方法。
  31. 【請求項31】 異なる2次元方向特性、異なる周波数
    応答特性を有する複数のフィルタを混合することにより
    前記空間周波数処理を実行することを特徴とする請求項
    29に記載の画像処理方法。
  32. 【請求項32】 前記網点構造解析工程は、少なくとも
    所定範囲内の線数を有する網点画像に対しては解析可能
    であり、前記空間周波数処理は、所定範囲内の線数以上
    の周波数帯域に対しては強調を行わないバンド強調型の
    周波数応答特性を有することを特徴とする請求項20〜
    31のいずれか1つに記載の画像処理方法。
  33. 【請求項33】 前記網点構造解析工程による解析可能
    な所定範囲は、略100〜150線程度の網点線数であ
    ることを特徴とする請求項32に記載の画像処理方法。
  34. 【請求項34】 前記網点構造解析工程は、少なくとも
    網点画像の有彩または無彩情報を解析する有彩/無彩判
    定工程を有することを特徴とする請求項20に記載の画
    像処理方法。
  35. 【請求項35】 前記有彩/無彩判定工程により無彩色
    と判定された領域に対し、少なくとも45度および13
    5度方向に対する周波数応答特性は他の方向に対する周
    波数応答特性よりも小さくなるよう制御されることを特
    徴とする請求項34に記載の画像処理方法。
  36. 【請求項36】 前記有彩/無彩判定工程により有彩色
    と判定された領域に対し、前記空間周波数処理を、全方
    向に対して略均等な周波数応答特性を有するよう制御す
    ることを特徴とする請求項34に記載の画像処理方法。
  37. 【請求項37】 前記網点構造解析工程は、少なくとも
    網点画像の色相判定情報を解析する色相判定工程を有す
    ることを特徴とする請求項20に記載の画像処理方法。
  38. 【請求項38】 前記色相判定工程により1次色または
    2次色のいずれかでもないと判定された領域において
    は、前記空間周波数処理を、全方向に対して略均等な周
    波数応答特性を有するよう制御することを特徴とする請
    求項37に記載の画像処理方法。
JP2001142329A 2001-05-11 2001-05-11 画像処理装置および画像処理方法 Pending JP2002344743A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001142329A JP2002344743A (ja) 2001-05-11 2001-05-11 画像処理装置および画像処理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001142329A JP2002344743A (ja) 2001-05-11 2001-05-11 画像処理装置および画像処理方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002344743A true JP2002344743A (ja) 2002-11-29

Family

ID=18988647

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001142329A Pending JP2002344743A (ja) 2001-05-11 2001-05-11 画像処理装置および画像処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002344743A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005228314A (ja) * 2004-02-12 2005-08-25 Xerox Corp 走査された文書のデ・スクリーニングのための装置および方法
JP2009284550A (ja) * 2003-07-01 2009-12-03 Xerox Corp 走査されたドキュメントのためのデジタル・スクリーニング解除技術
JP2010034648A (ja) * 2008-07-25 2010-02-12 Samsung Electronics Co Ltd 画像処理装置、画像処理方法、プログラム、および表示装置
JP2010226288A (ja) * 2009-03-23 2010-10-07 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像処理装置、画像処理方法、及び画像処理プログラム
US8041138B2 (en) 2005-08-03 2011-10-18 Olympus Corporation Image processor
US8184174B2 (en) 2005-09-01 2012-05-22 Olympus Corporation Image processor and image processing program to correct a spatial frequency band of an image
WO2018139228A1 (ja) * 2017-01-30 2018-08-02 富士フイルム株式会社 画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法、及び画像処理プログラム

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009284550A (ja) * 2003-07-01 2009-12-03 Xerox Corp 走査されたドキュメントのためのデジタル・スクリーニング解除技術
JP2005228314A (ja) * 2004-02-12 2005-08-25 Xerox Corp 走査された文書のデ・スクリーニングのための装置および方法
US8041138B2 (en) 2005-08-03 2011-10-18 Olympus Corporation Image processor
US8184174B2 (en) 2005-09-01 2012-05-22 Olympus Corporation Image processor and image processing program to correct a spatial frequency band of an image
JP2010034648A (ja) * 2008-07-25 2010-02-12 Samsung Electronics Co Ltd 画像処理装置、画像処理方法、プログラム、および表示装置
JP2010226288A (ja) * 2009-03-23 2010-10-07 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像処理装置、画像処理方法、及び画像処理プログラム
WO2018139228A1 (ja) * 2017-01-30 2018-08-02 富士フイルム株式会社 画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法、及び画像処理プログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4509415B2 (ja) 画像処理装置
US8477324B2 (en) Image processor and image processing method that uses s-shaped gamma curve
JP4549418B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、画像形成装置、並びに、プログラム、記録媒体
EP1684498B1 (en) Method of generating a set of threshold matrices for producing color separations
JP2008227759A (ja) 画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法、画像処理プログラムおよびコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP4381360B2 (ja) 画像処理方法、画像処理装置、画像形成装置、コンピュータプログラム及び記録媒体
JP2007013551A (ja) 画像処理装置および画像処理方法
US7324244B2 (en) Image forming apparatus and image forming method
US7692817B2 (en) Image processing method, image processing apparatus, image forming apparatus, computer program product and computer memory product for carrying out image processing by transforming image data to image data having spatial frequency components
JP2002077623A (ja) 画像処理装置
JP6976824B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム
JP2002344743A (ja) 画像処理装置および画像処理方法
EP1001609A2 (en) Processing system and method
JP4596964B2 (ja) 画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法、コンピュータプログラム及び記録媒体
US8665498B2 (en) Method and system for automatically detecting and processing halftone regions in scanned documents
JP2004135317A (ja) カラー画像処理装置およびカラー画像処理方法
JP7391619B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム
US6847732B1 (en) Image error diffusion device with noise superposition
JP2004112728A (ja) 画像処理装置
JP2004213415A (ja) 画像処理装置、画像処理プログラムおよび記憶媒体
JP3658052B2 (ja) 画像処理装置
JP3990103B2 (ja) 画像処理装置、及び画像処理方法
JP2004274398A (ja) 画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法、画像処理プログラム、記録媒体
JP4160887B2 (ja) 画像処理装置および画像処理方法
JP4230435B2 (ja) 画像処理方法及び画像処理装置並びにそれを備えた画像形成装置