JP2002344535A - データ伝送サービス提供システム、データ伝送サービス提供方法およびデータ伝送サービス提供システムの構築方法 - Google Patents

データ伝送サービス提供システム、データ伝送サービス提供方法およびデータ伝送サービス提供システムの構築方法

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JP2002344535A
JP2002344535A JP2001297890A JP2001297890A JP2002344535A JP 2002344535 A JP2002344535 A JP 2002344535A JP 2001297890 A JP2001297890 A JP 2001297890A JP 2001297890 A JP2001297890 A JP 2001297890A JP 2002344535 A JP2002344535 A JP 2002344535A
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adsl
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JP2001297890A
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Kohei Yamamoto
浩平 山本
Katsumi Nagumo
克美 南雲
Shinji Suzuki
慎治 鈴木
Yumiko Nishi
由美子 西
Mikihiko Hata
幹彦 籏
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Hitachi Ltd
Hitachi Information Technology Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi Communication Systems Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】収容局とSTM伝送路で接続される遠隔終端装
置に収容されている加入者に対して、データ伝送サービ
スを提供する。 【解決手段】遠隔終端装置3内の交換呼処理装置31に
はデータ呼用固定帯域が割り当てられており、ADSL
加入者収容装置32からのデータ呼(STMデータ)9
2をデータ呼用固定帯域に割り当てて光ケーブル72へ
送出する。また、光ケーブル72上の前記データ呼用固
定帯域に割り当てられているデータ呼(STMデータ)
92をADSL加入者収容装置32に送出する。一方、
収容局4内の方路振分装置44は、光ケーブル72上の
STMデータ(多重化信号95)を固定帯域に応じて方
路振分けし、交換呼(STMデータ)91を交換装置4
1へ送出すると共に、データ呼(STMデータ)92を
ADSL多重装置42へ送出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、STM(Synchron
ous Transfer Mode)伝送路を介して収容局と接続され
た遠隔終端装置に、既存の電話通信に使用されるアクセ
ス回線を介して収容された加入者に対して、データ伝送
サービスを提供するための技術に関する。特に、前記遠
隔終端装置に銅(メタル)線を介して収容された加入者
に対して、xDSL(x-Digital Subscriber Line)技術
を用いたデータ伝送サービスを提供するための技術に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、既存の電話通信サービスに使用さ
れる銅線に、専用のモデムを接続して、電話通信の加入
者に、データ伝送サービスを提供するxDSL技術が提
案されている。xDSLは、銅線上の数kHz〜数MH
zまでの高い周波数帯域を使用し、専用のモデムにより
データを変調して伝送を行う技術である。4kHz以下
の周波数帯を使用する従来の電話通信に比べ、はるかに
高速(数百kbit/s〜数十Mbit/s)の伝送を行
なうことができる。
【0003】ここで、xDSLには、使用する銅線のペ
ア数、上り・下りの速度差の有無、伝送速度、伝送可能
な距離などにより、ADSL(Asymmetric DSL)、HD
SL(High-bit-rate DSL)、SDSL(Symmetric DS
L)、SHDSL(Symmetrichigh-bit-rate DSL)、S
SDSL(Synchronized Symmetrical DSL)、VDSL
(Very-high-bit-rate DSL)などの数種類の方式があ
る。xDSLは、これらの方式の総称である。
【0004】以下に、従来のxDSL技術を用いたデー
タ伝送サービスについて、約30kHz〜1MHzの周
波数帯域を使用して、数Mbit/sの伝送速度を実現
するADSL技術を用いた場合を例にとり説明する。
【0005】図16は、ADSL技術を用いたデータ伝
送サービスを提供するための従来のADSLサービス提
供システムの構成例を示す図である。
【0006】図示するように、ADSL加入者宅2は、
銅線71を介して収容局4”に収容されており、この収
容局4”を介して、電話網(公衆/専用線網)5に接続
して電話通信サービスを享受したり、あるいは、データ
網(ATM網)6に接続してデータ伝送サービスを享受
したりすることができる。
【0007】ADSL加入者宅2には、電話端末21、
データ端末22、加入者側ADSLモデム24および加
入者側スプリッタ23が設けられている。一方、収容局
4”には、交換装置41およびADSL多重化装置4
2”が設けられている。ADSL多重化装置42”は、
ADSL加入者宅2毎に、局側スプリッタ421および
局側ADSLモデム422を有しており、局側ADSL
モデム422は、ATM多重分離部423およびATM
IF(Inter Face)部424を介してデータ網6に接続
されている。
【0008】上記構成のADSLサービス提供システム
において、上り方向(ADSL加入者宅2から収容局
4”へ向かう方向)の電話通信サービスおよびデータ伝
送サービスは、以下のようにして行なわれる。
【0009】すなわち、ADSL加入者宅2において、
データ端末22から送出されたデータ呼92は、加入者
側ADSLモデム24より、ATM(Asynchronous Tra
nsfer Mode)セル化された後にD/A変換され、さら
に、約30kHz〜1MHzの周波数帯域に変調され
て、ADSL信号93に変換される。加入者側スプリッ
タ23は、このADSL信号93を、電話端末21から
送出された、4kHz以下の周波数帯を使用したアナロ
グ信号である交換呼91と多重し、その結果得られた多
重化信号90を銅線71に送出する。
【0010】収容局4”において、ADSL多重装置4
2”の各局側スプリッタ421は、銅線71を介して自
身に対応するADSL加入者宅2から送られてくる多重
化信号90を、交換呼91およびADSL信号93に分
離する。そして、交換呼91を交換装置41へ送出する
と共に、ADSL信号93を同じ組の局側ADSLモデ
ム422へ送出する。
【0011】交換装置41は、ADSL多重装置42”
の各局側スプリッタ421より送られてきた交換呼91
に交換処理を行ない、電話網5へ中継する。また、各局
側ADSLモデム422は、同じ組の局側スプリッタ4
21より送られてきたADSL信号93を復調して、A
TMセル(データ呼92)を得、これをATM多重分離
部423へ送出する。
【0012】ATM多重分離部423は、各局側ADS
Lモデム422より送られてきたATMセルを多重し、
ATMIF部424を介してデータ網6へ中継する。
【0013】一方、上記構成のADSLサービス提供シ
ステムにおいて、下り方向(収容局4”からADSL加
入者宅2へ向かう方向)の電話通信サービスおよびデー
タ伝送サービスは、以下のようにして行なわれる。
【0014】すなわち、収容局4”において、交換装置
41は、電話網5より送られてきた交換呼91に交換処
理を行ない、交換呼91を送出先局側スプリッタ421
へ中継する。
【0015】また、ADSL多重装置42”のATM多
重分離部423は、ATMIF部424を介してデータ
網6より受け取ったATMセル多重信号をATMセル毎
に分離し、分離した各ATMセル(データ呼92)の送
出先局側ADSLモデム422を、そのセルヘッダなど
に基づいて決定する。そして、前記分離した各ATMセ
ルを送出先局側ADSLモデム422へ送出する。
【0016】各局側ADSLモデム422は、ATM多
重分離部423より受け取ったATMセルを、ADSL
信号93に変調する。そして、同じ組の局側スプリッタ
421へ送出する。
【0017】各局側スプリッタ421は、同じ組の局側
ADSLモデム422より受け取ったADSL信号93
と、交換装置41より受け取った交換呼91とを多重
し、その結果得られた多重化信号90を銅線71に送出
する。
【0018】ADSL加入者宅2において、加入者側ス
プリッタ23は、銅線71を介して収容局4”より受け
取った多重化信号90を、交換呼91およびADSL信
号93に分離する。そして、交換呼91を電話端末21
へ送出すると共に、ADSL信号93を加入者側ADS
Lモデム24へ送出する。加入者側ADSLモデム24
は、加入者側スプリッタ23より受け取ったADSL信
号93を復調し、その結果得られたATMセルからデー
タ呼92を取り出して、データ端末22へ送出する。
【0019】なお、図16に示すように、ADSL多重
装置42”には、保守装置43より受け付けた設定に従
い、ADSL多重装置42”を構成する各部の保守・制
御を行なう制御部425が設けられている。
【0020】以上のように、収容局4”およびADSL
加入者宅2間の既存の銅線71を使用して、交換呼91
およびデータ呼92の同時伝送が可能となる。また、デ
ータ呼92の高速伝送が可能となる。なお、xDSLに
は、xDSL加入者が電話端末を利用しない方式や、加
入者側xDSLモデムおよび局側xDSLモデムがデー
タ呼と共に交換呼を収容する方式などがあり、そのよう
な方式では、局側スプリッタおよび加入者側スプリッタ
が設けられない場合もある。この種の装置に関連する文
献として、例えば特開平11-355435号等があ
る。
【0021】次に、電話通信サービスなどを提供するキ
ャリアと、データ伝送サービスを提供するADSL事業
者とが異なる場合において、電話通信サービスの加入者
がADSL事業者にデータ伝送サービスへの加入を申し
込んでから、図16に示す従来のADSLサービス提供
システムが構築されて、前記加入者が実際にデータ伝送
サービスを享受できるようになるまでの処理の流れにつ
いて説明する。
【0022】図17は、電話通信サービスの加入者がA
DSL事業者にデータ伝送サービスへの加入を申し込ん
でから、図16に示す従来のADSLサービス提供シス
テムが構築されて、前記加入者が実際にデータ伝送サー
ビスを享受できるようになるまでの処理の流れを説明す
るための図である。
【0023】ここで、キャリアAは、収容局4”内の交
換装置41および銅線71を用いて、加入者Bの電話端
末21などを電話網5に接続し、固定電話などの電話通
信サービスを提供している(S9001)。
【0024】さて、ADSL事業者Cは、加入者Bより
データ伝送サービスへの加入申し込みを受け付けると
(S9002)、キャリアAの収容局4”に、ADSL
多重装置42”を設置させてもらい、これをデータ網6
に接続する。また、加入者Bの宅内に、加入者側ADS
Lモデム24および加入者側スプリッタ23を設置して
もらう(S9003)。これにより、ADSL事業者C
は、キャリアAの設備である銅線71を利用して、AD
SLによるデータ伝送サービスを、加入者Bに提供する
(S9004)。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】上述したADSLサー
ビス提供システムは、ADSL加入者宅2が、銅線71
により収容局4”に直接収容されていること(いわゆる
直収)が前提となる。すなわち、ADSL加入者宅2
が、電話加入者の交換呼91を伝送するためのSTM伝
送路を介して収容局4”と接続されている遠隔終端装置
に、銅線71を介して収容されているような場合(例え
ば、ADSL加入者宅2が集合住宅である場合に多く見
られる)を想定していない。ここで、収容局4”および
遠隔終端装置間のSTM伝送路には、通常、光ケーブル
が用いられる。
【0026】なお、収容局4”と同様に遠隔終端装置に
もADSL多重装置42”を設置し、収容局4”に直収
しているADSL加入者宅2には、収容局4”内のAD
SL多重化装置42”を用いてデータ伝送サービスを提
供し、遠隔終端装置に収容しているADSL加入者宅2
には、遠隔終端装置内のADSL多重化装置42”を用
いてデータ伝送サービスを提供する方法も考えられる。
【0027】しかし、この場合、遠隔終端装置のそれぞ
れを、遠隔終端装置内に設置したADSL多重装置4
2”のATMIF部424を介して、データ網6に接続
しなければならない。このため、データ網6の管理・構
成が複雑となり、コスト高を招く。このことは、ADS
Lサービス提供システムのみならず、従来のxDSLサ
ービス提供システムに共通の問題である。
【0028】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
ある。本発明の目的は、収容局とSTM伝送路で接続さ
れる遠隔終端装置をデータ網に直接接続しなくても、該
遠隔終端装置に電話通信用のアクセス回線を介して収容
されている加入者に対して、データ伝送サービスを提供
できるデータ伝送サービス提供システムを実現すること
にある。また、キャリアとデータ伝送サービス事業者と
が異なる場合において、そのようなシステムを構築する
ための方法を提供することにある。
【0029】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、交換呼伝送用のSTM伝送路を介して前
記収容局装置に接続された遠隔終端装置に、交換呼処理
装置および加入者収容装置を設ける。
【0030】前記加入者収容装置は、データ端末より受
信したATMセル化されたデータ呼を、STMデータに
格納して前記交換呼処理装置へ送出すると共に、前記交
換呼処理装置より受信したSTMデータからATMセル
化されたデータ呼を抽出して、これを前記データ端末へ
送出する。
【0031】前記交換呼処理装置は、電話端末より受信
した交換呼をSTMデータに格納し、これに交換呼用固
定帯域を割り当てて前記STM伝送路に送出すると共
に、前記STM伝送路より受信した、前記交換呼用固定
帯域が割り当てられているSTMデータから、交換呼を
抽出して、前記電話端末へ送出する。
【0032】また、前記交換呼処理装置は、前記加入者
収容装置より受信したSTMデータにデータ呼用固定帯
域を割り当てて前記STM伝送路へ送出すると共に、前
記STM伝送路より受信した、前記データ呼用固定帯域
が割り当てられているSTMデータを、前記加入者収容
装置に送出する。
【0033】一方、前記収容局装置に、方路振分装置お
よび多重装置を設ける。
【0034】前記多重装置は、STMデータからATM
セル化されたデータ呼を取り出して、これをデータ網へ
送出すると共に、前記データ網より受信したATMセル
化されたデータ呼を、STMデータに格納する。
【0035】前記方路振分装置は、前記データ呼用固定
帯域が割り当てられているSTMデータを前記多重装置
に送出し、且つ、前記交換呼用固定帯域が割り当てられ
ているSTMデータを電話網の交換装置へ送出するよう
に、前記STM伝送路より受信したSTMデータの方路
分けを行なうと共に、前記多重装置より受信したSTM
データに前記データ呼用固定帯域を割り当てて前記ST
M伝送路へ送出し、且つ、前記交換装置より受信したS
TMデータに前記交換呼用固定帯域を割り当てて前記S
TM伝送路へ送出するように、前記多重装置および前記
交換装置より受信したSTMデータの集線を行なう。
【0036】ここで、前記交換装置は、前記収容局装置
の内部に設置されていてもよいし、あるいは、外部に設
置されていてもよい。
【0037】本発明によれば、前記の構成により、前記
遠隔終端装置が収容する加入者からのデータ呼(ATM
セル)が、前記収容局装置経由で前記データ網に中継さ
れる。また、前記データ網からのデータ呼(ATMセ
ル)が、前記収容局装置経由で前記遠隔終端装置に送ら
れ、そこから前記遠隔終端装置が収容する加入者へ送信
される。したがって、前記収容局装置と前記STM伝送
路で接続される前記遠隔終端装置を前記データ網に接続
しなくても、前記遠隔終端装置に収容されている加入者
に対して、データ伝送サービスを提供できる。
【0038】なお、本発明において、前記STM伝送路
を用いたATMセル(データ呼)の前記収容局装置およ
び前記遠隔終端装置間の送受は、前記加入者装置および
前記多重装置のそれぞれに、例えば以下の処理を行なわ
せることで実現できる。
【0039】すなわち、ATMセルを、そのATMセル
のSTMデータ内での位置を示す位置情報と共に、当該
STMデータに格納し、また、STMデータに格納され
ている前記位置情報に基づいて、当該STMデータから
ATMセルを抽出する。あるいは、STMデータおよび
ATMセルのサイズが固定であることを利用して、当該
STMデータに格納されているATMセルを認識し抽出
する。
【0040】また、電話通信事業者であるキャリアとデ
ータ伝送サービス事業者とが異なる場合、本発明のデー
タ伝送サービス提供システムは、次のようにして構築す
ればよい。
【0041】すなわち、前記データ伝送サービス事業者
が、前記遠隔終端装置に前記加入者収容装置を、そし
て、前記収容局装置に前記多重装置をそれぞれ設置し、
前記加入者収容装置を前記交換呼処理装置に接続すると
共に、前記多重装置を前記方路振分装置に接続する。
【0042】一方、前記キャリアは、前記データ伝送サ
ービス事業者に対して、前記交換呼処理装置、前記ST
M伝送路および前記方路振分装置の前記データ呼用固定
帯域を貸出しして、前記加入者収容装置および前記多重
装置間が前記データ呼用固定帯域を用いてSTMデータ
を送受できるように前記交換呼処理装置および前記方路
振分装置を設定する。
【0043】このようにすれば、キャリアとデータ伝送
サービス事業者とが異なる場合でも、本発明のデータ伝
送サービス提供システムを構築できる。
【0044】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。
【0045】図1は、本発明の一実施形態が適用された
ADSLサービス提供システムの概略構成を示す図であ
る。ここで、図16に示す従来のものと同一の機能を有
するものには、同一の符号を付すことでその詳細な説明
を省略する。
【0046】図1に示すように、ADSL加入者宅2
は、銅線71を介して収容局4に直収される場合(直収
タイプ)と、銅線71を介して、光ケーブル72で収容
局4に接続された遠隔終端装置3に収容される場合(遠
隔収容タイプ)とがある。
【0047】直収タイプのADSL加入者宅2は、収容
局4を介して、電話網5に接続して電話通信サービスを
享受したり、あるいは、データ網6に接続してデータ伝
送サービスを享受したりすることができる。また、遠隔
収容タイプのADSL加入者宅2は、遠隔終端装置3お
よび収容局4を介して、電話網5に接続して電話通信サ
ービスを享受したり、あるいは、データ網6に接続して
データ伝送サービスを享受したりすることができる。
【0048】図1において、遠隔終端装置3は、ADS
L加入者宅2に加えて、一般のアナログ電話回線の加入
者であるアナログ線加入者宅11や、ISDN(Integr
atedServices Digital Network)回線の加入者であるI
SDN加入者宅12や、専用線の加入者である専用線加
入者宅13などの電話加入者宅を収容している。ここ
で、アナログ線加入者宅11および遠隔終端装置3間の
伝送路には銅線71が用いられるが、ISDN加入者宅
12および遠隔終端装置3間の伝送路と、専用線加入者
宅13および遠隔終端装置3間の伝送路とは、銅線71
を用いてもよいし、あるいは、光ケーブル72を用いて
もよい。
【0049】遠隔終端装置3は、遠隔収容タイプのAD
SL加入者宅2を収容するADSL加入者収容装置32
と、電話加入者宅11〜13およびADSL加入者収容
装置32を収容する交換呼処理装置31と、を有する。
【0050】図2は、ADSL加入者収容装置32の概
略構成図である。
【0051】図2に示すように、ADSL加入者収容装
置32は、遠隔収容タイプのADSL加入者宅2毎に設
けられた、局側スプリッタ321および局側ADSLモ
デム322と、ATM多重分離部323と、STMIF
部324と、を有する。
【0052】局側スプリッタ321は、銅線71を介し
て、自身に対応するADSL加入者宅2から送られてく
る多重化信号90を、交換呼91およびADSL信号9
3に分離する。そして、交換呼91を交換呼処理装置3
1へ送出すると共に、ADSL信号を自身と同じ組の局
側ADSLモデム322へ送出する。また、局側スプリ
ッタ321は、交換呼処理装置31より送られてきた交
換呼91と、自身と同じ組の局側ADSLモデム322
より送られてきたADSL信号93とを多重して多重化
信号90を生成し、これを、銅線71を介して、自身に
対応するADSL加入者宅2へ送出する。
【0053】局側ADSLモデム322は、自身と同じ
組の局側スプリッタ321より送られてきたADSL信
号93をATMセル(データ呼92)に復調して、これ
をATM多重分離部323へ送出する。また、ATM多
重分離部323より送られてきたATMセル(データ呼
92)をADSL信号93に変調して、これを自身と同
じ組の局側スプリッタ321へ送出する。
【0054】ATM多重分離部323は、局側ADSL
モデム322各々より送られてきたATMセルを多重し
てSTMIF部324へ送出する。また、STMIF部
324より送られてくるATMセル多重化信号をATM
セル毎に分離し、各ATMセルを、そのセルヘッダに格
納されている宛先に応じて定まる送出先局側ADSLモ
デム322へ送出する。
【0055】STMIF部324は、ATM多重分離部
323より送られてくるATMセル多重化信号をSTM
データに格納して交換呼処理装置31へ送出する。ま
た、交換呼処理装置31より送られてくるSTMデータ
からATMセル多重化信号を抽出してATM多重分離部
323へ送出する。
【0056】図3は、交換呼処理装置31の概略構成図
である。
【0057】図3に示すように、交換呼処理装置31
は、遠隔終端装置3が収容するアナログ線加入者宅11
およびADSL加入者収容装置32の局側スプリッタ3
21毎に設けられたアナログ線IF部311と、遠隔終
端装置3が収容するISDN加入者宅12毎に設けられ
たISDNIF部312と、遠隔終端装置3が収容する
専用線加入者宅13毎に設けられた専用線IF部313
と、STM多重分離部314と、光-電気変換部315
と、を有する。
【0058】アナログ線IF部311は、銅線71を介
して接続されたアナログ線加入者宅11あるいはADS
L加入者収容装置32内の局側スプリッタ321とのイ
ンターフェースを持ち、4kHz以下の周波数帯を使用
した従来のアナログ電話信号のA/D変換、D/A変換等
の双方向処理を行う。これにより、アナログ線加入者宅
11あるいは局側スプリッタ321より送られてきた交
換呼91をSTMデータとしてSTM多重分離部314
に送出する。また、STM多重分離部314より送られ
てきたSTMデータから交換呼91を復元し、アナログ
線加入者宅11あるいは局側スプリッタ321へ送出す
る。
【0059】ISDNIF部312は、銅線71あるい
は光ケーブル72を介して接続されたISDN加入者宅
12とのインタフェースを持ち、64kbit/s、1
28kbit/s、1.5Mbit/s等の伝送速度を持
つISDNディジタル信号の双方向処理を行なう。これ
により、ISDN加入者宅12より送られてきた交換呼
91をSTMデータとしてSTM多重分離部314に送
出する。また、STM多重分離部314より送られてき
たSTMデータから交換呼91を復元し、ISDN加入
者宅12へ送出する。
【0060】専用線IF部313は、銅線71あるいは
光ケーブル72を介して接続された専用線加入者宅13
との間のインタフェースを持ち、64kbit/s、1
28kbit/s、192kbit/s、256kbit
/s、384kbit/s、512kbit/s、768
kbit/s、1Mbit/s、1.5Mbit/s等の
伝送速度を持つディジタル専用線信号の双方向処理を行
う。これにより、専用線加入者宅13より送られてきた
交換呼91をSTMデータとしてSTM多重分離部31
4に送出する。また、STM多重分離部314より送ら
れてきたSTMデータから交換呼91を復元し、専用線
加入者宅13へ送出する。
【0061】STM多重分離部314は、IF部311
〜313より送出されたSTMデータ(交換呼91)各
々に、その呼の宛先もしくは送信元加入者の伝送速度に
合った交換呼用固定帯域(64kbit/s、128k
bit/s、1.5Mbit/s等)を割り当てる。ま
た、ADSL加入者収容装置32内のSTMIF部32
4より送出されたSTMデータ(データ呼92)に、デ
ータ伝送サービスに十分なデータ呼用固定帯域(1.5
Mbit/s、768kbit/s、384kbit/s
等)を割り当てる。以上のようにして固定帯域が割り当
てられた交換呼91およびデータ呼92のSTMデータ
(多重化信号95)を、光-電気変換部315に送出す
る。
【0062】また、STM多重分離部314は、光-電
気変換部315から送られてくるSTMデータ(多重化
信号95)から、各加入者に割り当てられている交換呼
用固定帯域毎にSTMデータ(交換呼91)を抽出し、
抽出したSTMデータ(交換呼91)各々を、そのST
Mデータに割り当てられている交換呼用固定帯域に応じ
て定まる送出先(IF部311〜313)へ送出する。
また、光-電気変換部315から送られてくるSTMデ
ータ(多重化信号95)から、データ呼用固定帯域のS
TMデータ(データ呼92)を抽出し、これをADSL
加入者収容装置32内のSTMIF部324へ送出す
る。
【0063】光-電気変換部315は、STM多重分離
部314から送られてきたSTMデータ(多重化信号9
5)を光信号に変換して、光ケーブル72へ送出する。
また、光ケーブル72より受信した光信号を電気信号に
変換してSTMデータ(多重化信号95)を復元し、こ
れをSTM多重分離部314に送信する。
【0064】ここで、STM多重分離部314は、電話
加入者用の既存のSTM多重分離部に、ADSL加入者
収容装置32とのインタフェースに関する僅かな変更を
行ない、データ呼用固定帯域を用意することで実現する
ことができる。これにより、データ呼92を交換呼91
と同等に扱うことが可能となる。
【0065】なお、STM多重分離部314に対するデ
ータ呼用固定帯域の割り当ては、例えば、操作者が遠隔
終端装置3に設けられた操作パネルもしくは遠隔終端装
置3に接続された保守装置(いずれも不図示)を用い
て、あるいは、遠隔終端装置3が図示していない通信手
段によって収容局4と通信を行なうことにより、後述す
る収容局4の方路振分装置44などに設定されている、
この遠隔終端装置3に収容されているADSL加入者宅
2に関する所データ(局データ)を、STM多重分離部
314に設定することで行なえばよい。
【0066】さて、図1に戻って説明を続ける。
【0067】収容局4は、交換装置41と、ADSL多
重装置42と、方路振分装置44と、を有する。
【0068】方路振分装置44は、交換装置41より受
け取ったSTMデータ(交換呼91)各々に、その呼の
宛先もしくは送信元加入者の伝送速度に合った交換呼用
固定帯域を割り当てる。また、ADSL多重装置42よ
り受け取ったSTMデータ(データ呼92)に、データ
伝送サービスに十分なデータ呼用固定帯域を割り当て
る。以上のようにして固定帯域が割り当てられた交換呼
91およびデータ呼92のSTMデータ(多重化信号9
5)を、光信号に変換して光ケーブル72へ送出する。
【0069】また、方路振分装置44は、光ケーブル7
2からの光信号をSTMデータ(多重化信号95)に復
元し、この復元したSTMデータ(多重化信号95)の
うち、交換呼用固定帯域が割り当てられたSTMデータ
(交換呼91)を交換装置41へ振り分ける。また、復
元したSTMデータ(多重化信号95)のうち、データ
呼用固定帯域が割り当てられたSTMデータ(データ呼
92)をADSL多重装置42へ振り分ける。
【0070】なお、図1において、収容局4に設けられ
ている方路振分装置44の少なくとも1つに、交換処理
機能つまり交換装置41としての機能を具備させるよう
にしてもかまわない。この場合、交換処理機能を有する
方路振分装置44は、交換装置41を経由することな
く、電話網5と交換呼91を送受することになる。
【0071】また、図1において、交換装置41は、収
容局4内に設けられている必要は必ずしもない。例え
ば、収容局4の外部のより電話網5側に、交換装置41
を設けるようにしてもかまわない。
【0072】ADSL多重装置42は、方路振分装置4
4毎に設けられたSTMIF部426と、収容局4が直
収するADSL加入者宅2毎に設けられた局側スプリッ
タ421および局側ADSLモデム422と、ATM多
重分離部423と、ATMIF部424と、を有する。
また、ADSL多重装置42には、保守装置43より受
け付けた設定に従い、ADSL多重装置42を構成する
各部の保守・制御を行なう制御部425が設けられてい
る。
【0073】STMIF部426は、自身に対応する方
路振分装置44より送られてくるSTMデータ(データ
呼92)からATMセル(データ呼92)を抽出して、
ATM多重分離部423へ送出する。また、ATM多重
分離部423より送られてくるATMセル(データ呼9
2)をSTMデータ(データ呼92)に格納して、自身
に対応する方路振分装置44へ送出する。
【0074】ここで、STMIF部426は、冗長性を
持たない一重化構成でもよい。しかし、このSTMIF
部426に対応する方路振分装置44に、光ケーブル7
2を介して接続されている遠隔終端装置3が、複数のA
DSL加入者宅2を収容している場合、STMIF部4
26の故障におけるADSLサービスへの影響範囲が大
きくなる。そこで、STMIF部426に二重化構成あ
るいは運用系+予備系の冗長構成を持たせてもよい。そ
して、方路振分装置44が、自身に対応するSTMIF
部426から運用系の情報を受け取り、この情報に基づ
いて、運用系のSTMIF部426を選択し、選択した
STMIF部426とSTMデータ(データ呼92)を
送受するように構成してもよい。
【0075】局側スプリッタ421は、銅線71を介し
て、自身に対応するADSL加入者宅2から送られてく
る多重化信号90を、交換呼91およびADSL信号9
3に分離する。そして、交換呼91を交換装置41へ送
出すると共に、ADSL信号93を自身と同じ組の局側
ADSLモデム422へ送出する。また、局側スプリッ
タ421は、交換装置41より送られてきた交換呼91
と、自身と同じ組の局側ADSLモデム422より送ら
れてきたADSL信号93とを多重して多重化信号90
を生成し、これを、銅線71を介して、自身に対応する
ADSL加入者宅2へ送出する。
【0076】局側ADSLモデム422は、自身と同じ
組の局側スプリッタ421より送られてきたADSL信
号93をATMセル(データ呼92)に復調して、これ
をATM多重分離部423へ送出する。また、ATM多
重分離部423より送られてきたATMセル(データ呼
92)をADSL信号93に変調して、これを自身と同
じ組の局側スプリッタ421へ送出する。
【0077】ATM多重分離部423は、局側ADSL
モデム422およびSTMIF部426各々より送られ
てきたATMセルを多重してATMIF部424へ送出
する。また、ATMIF部424より送られてきるAT
Mセル多重信号をATMセル毎に分離する。そして、分
離した各ATMセルを、そのセルヘッダに格納されてい
る宛先に応じて定まる送出先の局側ADSLモデム42
2あるいはSTMIF部426へ送出する。
【0078】ATMIF部424は、データ網6とのイ
ンターフェースを持ち、ATM多重分離部423および
データ網6間の中継を行なう。
【0079】なお、方路振分装置44に対するデータ呼
用固定帯域の割り当ては、例えば、操作者が収容局4に
設けられた操作パネルもしくは保守装置43を用いて、
あるいは、収容局4が図示していない通信手段によって
遠隔終端装置3と通信を行なうことにより、遠隔遠隔終
端装置3内のSTM多重分離部314などに設定されて
いる、この遠隔終端装置3に収容されているADSL加
入者宅2に関する所データ(局データ)を、方路振分装
置44に設定することで行なえばよい。
【0080】次に、上記構成のADSLサービス提供シ
ステムにおいて行なわれる電話通信サービスおよびデー
タ伝送サービスについて説明する。
【0081】なお、直収タイプのADSL加入者宅2に
対して行なわれる電話通信サービスおよびデータ伝送サ
ービスは、図16を用いて説明した従来のADSLサー
ビス提供システムと同様である。そこで、ここでは、遠
隔収容タイプのADSL加入者宅2に対して行なわれる
電話通信サービスおよびデータ伝送サービスについて説
明する。
【0082】先ず、上り方向(ADSL加入者宅2から
収容局4へ向かう方向)の電話通信サービスおよびデー
タ伝送サービスについて説明する。
【0083】先ず、遠隔収容タイプのADSL加入者宅
2において、データ端末22から送出されたデータ呼9
2は、加入者側ADSLモデム24より、ATMセル化
された後にD/A変換され、さらに、約30kHz〜1
MHzの周波数帯域に変調されて、ADSL信号93に
変換される。加入者側スプリッタ23は、このADSL
信号93を、電話端末21から送出された、4kHz以
下の周波数帯を使用したアナログ信号である交換呼91
と多重し、その結果得られた多重化信号90を銅線71
に送出する。
【0084】次に、遠隔終端装置3のADSL加入者収
容装置32において、各局側スプリッタ321は、銅線
71を介して自身に対応するADSL加入者宅2から送
られてくる多重化信号90を、交換呼91およびADS
L信号93に分離する。そして、交換呼91を交換呼処
理装置31へ送出すると共に、ADSL信号93を自身
と同じ組の局側ADSLモデム322へ送出する。各局
側ADSLモデム322は、自身と同じ組の局側スプリ
ッタ321より送られてきたADSL信号93を復調し
て、ATMセル(データ呼92)を得、これをATM多
重分離部323へ送出する。ATM多重分離部323
は、各局側ADSLモデム322より送られてきたAT
Mセルを多重し、これをSTMIF部324へ送出す
る。STMIF部324は、ATM多重分離部323よ
り受け取った多重されたATMセルを、STMデータ
(データ呼92)に格納して、交換呼処理装置31へ送
出する。
【0085】次に、遠隔終端装置3の交換呼処理装置3
1において、各IF部311〜313は、自身に対応す
る電話加入者もしくはADSL加入者収容装置32より
受け取った交換呼91をSTMデータ(交換呼91)に
格納して、STM多重分離部314へ送出する。STM
多重分離部314は、各IF部311〜313から受け
取ったSTMデータ(交換呼91)各々に交換呼用固定
帯域を割り当てる。また、ADSL加入者収容装置32
内のSTMIF部324より送出されたSTMデータ
(データ呼92)にデータ呼用固定帯域を割り当てる。
それからSTMデータ(多重化信号95)を光-電気変
換部315に送出する。光-電気変換部315は、ST
M多重分離部314より受け取ったSTMデータ(多重
化信号95)を光信号に変換して、光ケーブル72へ送
出する。
【0086】次に、収容局4において、方路振分装置4
4は、光ケーブル72より受信した光信号をSTMデー
タ(多重化信号95)を復元し、復元したSTMデータ
(多重化信号95)のうち、交換呼用固定帯域が割り当
てられたSTMデータ(交換呼91)を交換装置41へ
送出する。また、復元したSTMデータ(多重化信号9
5)のうち、データ呼用固定帯域が割り当てられたST
Mデータ(データ呼92)をADSL多重装置42へ送
出する。
【0087】次に、収容局4において、交換装置41
は、方路振分装置44より送られてきたSTMデータつ
まり交換呼91に対して、交換処理を行ない、電話網5
へ中継する。
【0088】また、収容局4のADSL多重装置42に
おいて、STMIF部426は、方路振分装置44より
送られてきたSTMデータ(データ呼92)からATM
セル多重信号を抽出し、ATM多重分離部423へ送出
する。ATM多重分離部423は、このATM多重信号
と各局側ADSLモデム422より送られてきたATM
セルとを多重して、ATMIF部424を介して、デー
タ網6へ中継する。
【0089】次に、下り方向(収容局4からADSL加
入者宅2へ向かう方向)の電話通信サービスおよびデー
タ伝送サービスについて説明する。
【0090】まず、収容局4において、交換装置41
は、電話網5より送られてきた交換呼91に交換処理を
行ない、この呼(STMデータ)を、その宛先に対応す
る方路振分装置44へ送出する。
【0091】また、収容局4のADSL多重装置42に
おいて、ATM多重分離部423は、ATMIF部42
4を介してデータ網6より受け取ったATMセル多重信
号をATMセル毎に分離し、分離した各ATMセル(デ
ータ呼92)の送出先(STMIF部426もしくは局
側ADSLモデム422)を、そのセルヘッダなどに基
づいて決定する。そして、分離した各ATMセルを送出
先へ送出する。STMIF部426は、ATM多重分離
部423より受け取ったATMセルをSTMデータに格
納して、自身に対応する方路振分装置44へ送出する。
【0092】次に、収容局4において、方路振分装置4
4は、交換装置41より受け取ったSTMデータ(交換
呼91)に交換呼用固定帯域を割り当てる。また、AD
SL多重装置42より受け取ったSTMデータ(データ
呼92)にデータ呼用固定帯域を割り当てる。そして、
以上のようにして固定帯域が割り当てられたSTMデー
タ(多重化信号95)を光信号に変換して、光ケーブル
72へ送出する。
【0093】次に、遠隔終端装置3の交換呼処理装置3
1において、光-電気変換部315は、光ケーブル72
より受信した光信号をSTMデータ(多重化信号95)
に復元して、STM多重分離部314に送出する。ST
M多重分離部314は、光-電気変換部315より受信
したSTMデータ(多重化信号95)のうち、交換呼用
固定帯域が割り当てられているSTMデータ(交換呼9
1)各々を、そのSTMデータに割り当てられている交
換呼用固定帯域に応じて定まる送出先(IF部311〜
313)へ送出する。また、光-電気変換部315より
受信したSTMデータ(多重化信号95)のうち、デー
タ呼用固定帯域が割り当てられているSTMデータ(デ
ータ呼92)を、ADSL加入者収容装置32へ送出す
る。
【0094】次に、遠隔終端装置3のADSL加入者収
容装置32において、STMIF部324は、交換呼処
理装置31のSTM多重分離部314より送られてくる
STMデータ(データ呼92)からATMセル多重信号
を抽出してATM多重分離部323へ送出する。ATM
多重分離部323は、STMIF部324より送られて
きたATMセル多重信号をATMセル(データ呼92)
毎に分離し、各ATMセルを、そのセルヘッダに格納さ
れている宛先に応じて定まる送出先局側ADSLモデム
322へ送出する。各局側ADSLモデム322は、A
TM多重分離部323より送られてきたATMセルつま
りデータ呼92をADSL信号93に変調して、これを
自身と同じ組の局側スプリッタ321へ送出する。局側
スプリッタ321は、自身と同じ組の局側ADSLモデ
ム322より送られてきたADSL信号93と、交換呼
処理装置31の自身に対応するアナログ線IF部311
より送られてきた交換呼91とを多重し、その多重化信
号90を銅線71へ送出する。
【0095】次に、遠隔収容タイプのADSL加入者宅
2において、加入者側スプリッタ23は、銅線71を介
して遠隔終端装置3より受け取った多重化信号90を、
交換呼91およびADSL信号93に分離する。そし
て、交換呼91を電話端末21へ送出すると共に、AD
SL信号93を加入者側ADSLモデム24へ送出す
る。加入者側ADSLモデム24は、加入者側スプリッ
タ23より受け取ったADSL信号93を復調し、その
結果得られたATMセルからデータ呼92を取り出し
て、データ端末22へ送出する。
【0096】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、遠隔終端装置3が収容するADSL加入者宅2から
のATMセル(データ呼92)が、収容局4経由でデー
タ網6に中継される。また、データ網6からのATMセ
ル(データ呼92)が、収容局4経由で遠隔終端装置3
に送られ、そこから遠隔終端装置3が収容するADSL
加入者宅2へ送信される。したがって、収容局4とST
M伝送路(ここでは、光ケーブル72)で接続される遠
隔終端装置3を、データ網6に直接接続しなくても、遠
隔終端装置3に銅線71を介して収容されているADS
L加入者宅2に対して、データ伝送サービスを提供でき
る。
【0097】また、本実施形態によれば、遠隔終端装置
3に収容されるADSL加入者宅2のデータ呼92と、
収容局4に直収されるADSL加入者宅2のデータ呼9
2とを、同じADSL多重装置42にて処理することが
できるので、ADSL多重装置42の導入スペースおよ
び導入数を抑えて、ADSLサービス導入時におけるシ
ステム構築コストを低減することができる。
【0098】次に、本実施形態のADSLサービス提供
システムに採用されている、収容局4および遠隔終端装
置3間の光ケーブル72の帯域制御方法について説明す
る。
【0099】上述したように、本実施形態では、光ケー
ブル72上に構築される伝送路としてSTM伝送路を用
いている。ここで、STMは、国際電気通信連合・電気
通信標準化部門(ITU-T)で標準化されたSDH(Syn
chronuos Digital Hierarchy)あるいは簡易SDHを用
いたデータ転送モードである。なお、簡易型SDHは、
標準SDHを構成する際に付加される保守情報や状態モ
ニタなどの運用上の諸機能を一部簡略化したものであ
る。簡易SDHの伝送フォーマットは、標準SDHと同
様である。
【0100】SDHではデータの開始位置・終了位置が
定まる。このため、光ケーブル72上に構築される伝送
路としてSTM伝送路を用いると、交換呼処理装置31
内のSTM多重分離部314および収容局4内の方路振
分装置44における、個々のデータの確認作業が不要と
なり、高速動作が可能となる。
【0101】SDHには、約50Mbit/sのVC-3
(バーチャルコンテナ-3)と呼ばれる信号フレーム
に、ネットワーク用の保守バイトを付加したSTM-
0、VC-3を3つ束ねたSTM-1(約156Mbit
/s)、このSTM-1を4倍したSTM-4(約600
Mbit/s)などがある。また、それぞれのVC-3内
には、64kbit/s換算で24chを有するVC-1
1(バーチャルコンテナ-11、1.5Mbit/s)と
呼ばれる信号フレームが28個存在する。
【0102】図4は、収容局4および遠隔終端装置3間
の光ケーブル72上に構築されるSTM伝送路の一例を
示している。
【0103】図4に示す例では、STM-1が有する3
個のVC-3内のVC-11単位に、データ呼92および
交換呼91を多重した状態を示している。方路振分装置
44における伝送路の管理単位(ハンドリング単位)に
合せてデータ呼用固定帯域を管理する機能を、STMI
F部426に持たせることにより、ADSL多重装置4
2のATM多重分離部423に、遠隔収容タイプのAD
SL加入者宅2のデータ呼92を、直収タイプのADS
L加入者宅2のデータ呼92と同等に扱わせることがで
きる。
【0104】なお、図4に示す例では、ADSL加入者
宅2のデータ呼用固定帯域として、専用線加入者宅13
のハンドリング単位であるVC-11単位を割当てて、
データ呼92および交換呼91を多重している。しか
し、データ呼用固定帯域のハンドリング単位は、VC-
11内の64kbit/sのch単位、VC-3単位、こ
れらの単位を複数個(複数リンク)まとめた単位などで
あってもよい。
【0105】次に、データ呼用固定帯域のハンドリング
単位をVC-11とした場合におけるデータ呼用固定帯
域を確保するための処理を、図5を用いて説明する。
【0106】図5は、データ呼用固定帯域のハンドリン
グ単位をVC-11とした場合におけるデータ呼用固定
帯域を確保するためのシーケンスの一例を示す図であ
る。
【0107】ここで、ADSL多重装置42のSTMI
F部426と、遠隔終端装置3内のADSL加入者収容
装置32のSTMIF部324との間には、デフォルト
で接続されるリンク(標準リンク)が設定されている。
【0108】先ず、図5を用いてデータ呼用固定帯域の
初期設定シーケンスを説明する。
【0109】ここで、収容局4内の方路振分装置44お
よび遠隔終端装置3内の交換呼処理装置31のSTM多
重分離部314については、このシーケンスの実行に先
立って、既に初期設定すべきデータ呼用固定帯域が割り
当てられているものとする。
【0110】先ず、ADSL多重装置42内の制御部4
25は、STMIF部426へ、データ呼用固定帯域に
使用するリンクの情報を含む初期設定指示を送信する
(S801)。STMIF部426は、制御部425よ
り初期設定指示を受け取ると、この初期設定指示内にあ
るリンクの情報に基づいてデータ呼用固定帯域を設定す
ると共に、上記の標準リンクを使用して、データ呼用固
定帯域に使用するリンクの情報(初期リンク情報)を、
ADSL加入者収容装置32のSTMIF部324へ送
信する(S802)。
【0111】ADSL加入者収容装置32のSTMIF
部324は、初期リンク情報を受信すると、これに基づ
いてデータ呼用固定帯域を設定すると共に、上記の標準
リンクを使用して、データ呼用固定帯域の初期設定完了
を表す初期リンク設定完了通知を、ADSL多重装置4
2のSTMIF部426へ送信する(S803)。
【0112】ADSL多重装置42のSTMIF部42
6は、初期リンク設定完了通知を受け取ると、データ呼
用固定帯域の初期設定が完了したものと判断し、制御部
425に対して、初期設定完了通知を送信する(S80
4)。
【0113】以上により、データ呼用固定帯域の初期設
定シーケンスが完了する。
【0114】ここで、標準リンクをデータ呼用固定帯域
として使用してもかまわない。また、データ呼用固定帯
域の初期設定に、上記の標準リンクを使用せずに、AD
SL多重装置42およびADSL加入者収容装置32に
備えられた操作パネルや、これらの装置に接続された保
守装置を用いて、データ呼用固定帯域に使用するリンク
の設定を行ってもよい。
【0115】次に、図5を用いてデータ呼用固定帯域の
リンク増設シーケンスを説明する。
【0116】この場合も、データ呼用固定帯域の初期設
定シーケンスの場合と同様、収容局4内の方路振分装置
44および遠隔終端装置3内の交換呼処理装置31のS
TM多重分離部314については、このシーケンスの実
行に先立って、既に増設すべきデータ呼用固定帯域が割
り当てられているものとする。
【0117】先ず、ADSL多重装置42内の制御部4
25は、STMIF部426へ、データ呼用固定帯域に
増設するリンクの情報を含むリンク増設指示を送信する
(S811)。STMIF部426は、リンク増設指示
を受け取ると、リンク増設指示内にある増設するリンク
の情報に基づいて固定帯域を設定すると共に、この固定
帯域をデータ呼用固定帯域に統合する。また、STMI
F部426は、ADSL加入者収容装置32のSTMI
F部324との間で、保守情報および制御情報を互いに
送受信するためにデータ呼用固定帯域内に設けている保
守制御情報帯域を使用して、データ呼用固定帯域に増設
するリンクの情報(増設リンク情報)を、ADSL加入
者収容装置32のSTMIF部324に送信する(S8
12)。
【0118】ADSL加入者収容装置32のSTMIF
部324は、増設リンク情報を受信すると、これに基づ
いて固定帯域を設定すると共に、この固定帯域をデータ
呼用固定帯域に統合する。そして、上記の保守制御情報
帯域を使用して、データ呼用固定帯域の増設完了を表す
増設リンク設定完了通知を、ADSL多重装置42のS
TMIF部426へ送信する(S813)。
【0119】ADSL多重装置42のSTMIF部42
6は、増設リンク設定完了通知を受け取ると、データ呼
用固定帯域のリンク増設が完了したものと判断し、制御
部425に対して、リンク増設完了通知を送信する(S
814)。
【0120】以上により、データ呼用固定帯域のリンク
増設シーケンスが完了する。
【0121】次に、図5を用いてデータ呼用固定帯域の
リンク減設シーケンスを説明する。
【0122】先ず、ADSL多重装置42内の制御部4
25は、STMIF部426へ、データ呼用固定帯域か
ら減設するリンクの情報を含むリンク減設指示を送信す
る(S821)。STMIF部426は、リンク減設指
示を受け取ると、リンク減設指示内にある減設するリン
クの情報に基づいて、データ呼用固定帯域から減設する
リンクの固定帯域を分離する。また、STMIF部42
6は、上記の保守制御情報帯域を使用して、データ呼用
固定帯域から減設するリンクの情報(減設リンク情報)
を、ADSL加入者収容装置32のSTMIF部324
に送信する(S822)。
【0123】ADSL加入者収容装置32のSTMIF
部324は、減設リンク情報を受信すると、これに基づ
いてデータ呼用固定帯域から減設するリンクの固定帯域
を分離する。そして、上記の保守制御情報帯域を使用し
て、データ呼用固定帯域の減設完了を表す減設リンク設
定完了通知を、ADSL多重装置42のSTMIF部4
26へ送信する(S823)。
【0124】ADSL多重装置42のSTMIF部42
6は、減設リンク設定完了通知を受け取ると、データ呼
用固定帯域のリンク減設が完了したものと判断し、制御
部425に対して、リンク減設完了通知を送信する(S
824)。
【0125】以上により、データ呼用固定帯域のリンク
減設シーケンスが完了する。その後、必要に応じて、収
容局4内の方路振分装置44および遠隔終端装置3内の
交換呼処理装置31のSTM多重分離部314に設定さ
れているデータ呼用固定帯域から、減設した固定帯域を
分離する。
【0126】次に、以上のようにして確保したデータ呼
用固定帯域内に、ADSL加入者宅2のデータ呼92を
伝送するための帯域制御方法を、図6および図7を用い
て説明する。
【0127】図6は、ADSL加入者宅2のデータ呼用
固定帯域として、VC-11単位で3リンク使用してい
る場合に、収容局4および遠隔終端装置3間の光ケーブ
ル72上に構築されるSTM伝送路の一例を示してい
る。
【0128】ここで、データ呼用固定帯域80は、各リ
ンクをそれぞれ1つの固定帯域として扱うことで、複数
確保してもよい。しかし、図6に示すように、複数のリ
ンクを束ねて1つのデータ呼用固定帯域80として扱う
ことが好ましい。図6に示すようにすれば、ADSL加
入者収容装置32のSTMIF部324およびADSL
多重装置42のSTMIF部426において、データ呼
92を格納したSTMデータを終端する回路が各々1つ
で済む。また、複数のリンクを束ねて1つのデータ呼用
固定帯域80を確保することにより、このデータ呼用固
定帯域80に、異なる伝送速度の複数のデータ呼92を
多重することが可能となり、遠隔収容タイプのADSL
加入者宅2に、各種速度のデータ伝送サービスを提供す
ることが可能となる。
【0129】なお、複数の回線を束ねて使用する方法と
しては、ATMの勧告にて、2Mbit/sの伝送速度
を持つE1インタフェースまたは1.5Mbit/sの
伝送速度を持つT1インタフェースを、複数本使用して
つくった帯域に、ATMデータを伝送する方法が存在す
る。しかし、E1およびT1インタフェースは、物理的
に1本の銅線(伝送路)であるのに対し、VC-11な
どは、SDHおよび簡易SDH内の論理的な伝送路であ
り、この点で両者は異なっている。
【0130】図6において、データ呼用固定帯域80内
の位置情報帯域81は、ADSL加入者収容装置32の
STMIF部324およびADSL多重装置42のST
MIF部426が、STM伝送路であるデータ呼用固定
帯域80を用いて、ATMセルであるデータ呼92を伝
送するために、データ呼用固定帯域80内におけるAT
Mセルの位置を示すためのポインタ情報を格納する帯域
である。ここで、ATMセルの大きさとデータ呼用固定
帯域80の帯域幅とが固定長であるために、データ呼用
固定帯域80内におけるATMセルの位置が周期的に同
じ位置に現れることを利用して、その周期を明示する信
号(フレーム信号)を位置情報帯域81に格納して対向
側へ伝送し、ATMセルの位置を判断できるようにして
もよい。
【0131】また、図6において、データ呼用固定帯域
80内の保守制御情報帯域82は、ADSL加入者収容
装置32のSTMIF部324およびADSL多重装置
42のSTMIF部426が、互いに保守情報および制
御情報を送受信するための帯域である。ここでは、保守
制御情報帯域82をデータ呼用固定帯域80内に確保し
ているが、保守制御情報帯域82用の固定帯域を、AD
SL加入者収容装置32のSTMIF部324およびA
DSL多重装置42のSTMIF部426間の伝送路
に、別途設けてもよい。
【0132】また、図6において、データ呼用固定帯域
80内のデータ帯域83は、データ呼92(ATMセ
ル)を実際に伝送するための帯域である。図6に示すよ
うに、ATMセルは、データ呼用固定帯域80のフレー
ム(SDHまたは簡易SDHの1フレーム毎におけるデ
ータ呼用固定帯域のデータ)をまたがって伝送される。
【0133】図7は、図6に示すデータ呼用固定帯域8
0をADSLサービス運用中に導通確認する方法を説明
するための図である。
【0134】ADSL加入者収容装置32のSTMIF
部324およびADSL多重装置42のSTMIF部4
26において、データ呼用固定帯域80をリンク単位で
管理すると共に、保守制御情報帯域82を使用して両者
間でネゴシエーションを行なうことにより、データ呼用
固定帯域80内から、あるリンクを導通確認用の帯域
(導通確認帯域)84として分離する(図5のリンク減
設時のシーケンス参照)。そして、導通確認帯域84を
使用して導通確認用データを送受してその導通確認を行
い、導通確認後、前記リンクをデータ呼用固定帯域80
に統合する(図5のリンク増設時のシーケンス参照)。
【0135】図7において、データ呼用固定帯域80
は、ATMセルの位置を示す位置情報を運ぶための位置
情報帯域81、保守情報および制御情報を運ぶための保
守制御情報帯域82、および、データ呼92(ATMセ
ル)を運ぶためのデータ帯域83が割当てられる有効帯
域85と、それらが割当てられない無効帯域86と、を
持つ。データ呼用固定帯域80の導通確認は、この無効
帯域86を導通確認帯域84として使用することにより
行う。
【0136】以下、導通確認の手順を述べる。
【0137】先ず、ADSL加入者収容装置32のST
MIF部324およびADSL多重装置42のSTMI
F部426は、図5のリンク減設時のシーケンスを実行
し、データ呼用固定帯域80の1番目のデータ(フレー
ム)において、リンク3を有効帯域85から無効帯域8
6へ分離する。そして、このリンク3を導通確認帯域8
4とし、導通確認帯域84を使用して導通確認用データ
を送受してその導通確認を行う。このとき、有効帯域8
5であるリンク1およびリンク2に、位置情報帯域8
1、保守制御情報帯域82およびデータ帯域83が割り
当てられる。
【0138】次に、ADSL加入者収容装置32のST
MIF部324およびADSL多重装置42のSTMI
F部426は、図5のリンク増設時のシーケンスを実行
し、データ呼用固定帯域80の2番目のデータにおい
て、リンク3を有効帯域85に統合する。また、図5の
リンク減設時のシーケンスを実行して、リンク2を有効
帯域85から無効帯域86へ分離する。そして、このリ
ンク2を導通確認帯域84とし、導通確認帯域84を使
用して導通確認用データを送受してその導通確認を行
う。このとき、有効帯域85であるリンク1およびリン
ク3に、位置情報帯域81、保守制御情報帯域82およ
びデータ帯域83が割り当てられる。
【0139】次に、ADSL加入者収容装置32のST
MIF部324およびADSL多重装置42のSTMI
F部426は、図5のリンク増設時のシーケンスを実行
し、データ呼用固定帯域80の3番目のデータにおい
て、リンク2を有効帯域85に統合する。また、図5の
リンク減設時のシーケンスを実行して、リンク1を有効
帯域85から無効帯域86へ分離する。そして、このリ
ンク1を導通確認帯域84とし、導通確認帯域84を使
用して導通確認用データを送受してその導通確認を行
う。このとき、有効帯域85であるリンク2およびリン
ク3に、位置情報帯域81、保守制御情報帯域82およ
びデータ帯域83が割り当てられる。
【0140】以上の処理によりリンク1〜リンク3の導
通を確認すると、ADSL加入者収容装置32のSTM
IF部324およびADSL多重装置42のSTMIF
部426は、図5のリンク増設時のシーケンスを実行
し、データ呼用固定帯域80の4番目のデータにおい
て、リンク1を有効帯域85に統合する。そして、以降
のデータでは、リンク1〜リンク3を有効帯域85とし
て使用して、位置情報帯域81、保守制御情報帯域82
およびデータ帯域83を割り当てる。
【0141】なお、図7では、SDHまたは簡易SDH
の1フレーム毎に、導通確認用のリンクを分離・統合し
ている。しかし、SDHまたは簡易SDHの複数フレー
ム毎に、導通確認用のリンクを分離・統合してもかまわ
ない。
【0142】以上、本発明の一実施形態が適用されたA
DSLサービス提供システムについて説明した。
【0143】ところで、図1に示すADSLサービス提
供システムでは、収容局4内にADSL多重装置42を
1つ設置した場合を例にとり説明している。しかし、本
発明は、これに限定されない。例えば、図8に示すよう
に、ADSL多重装置42をADSL事業者毎に設置し
てもかまわない。
【0144】図8に示す例では、ADSL事業者C1の
ADSL多重装置42と、ADSL事業者C2のADS
L多重装置42とが、収容局4に設置されている。ここ
で、直収タイプのADSL加入者宅2について、ADS
L事業者C1のサービスに加入している加入者宅は、銅
線71を介してADSL事業者C1のADSL多重装置
42に直収されており、ADSL事業者C2のサービス
に加入している加入者宅は、銅線71を介してADSL
事業者C2のADSL多重装置42に直収されている。
一方、遠隔収容タイプのADSL加入者宅2について
は、ADSL事業者C1のサービスに加入している加入
者宅およびADSL事業者C2のサービスに加入してい
る加入者宅の両方共に、遠隔収容装置3のADSL加入
者収容装置32に収容されている。
【0145】以上のような構成において、ADSL加入
者収容装置32のSTMIF部324は、ADSL事業
者C1のADSL多重装置42のSTMIF部426お
よびADSL事業者C2のADSL多重装置42のST
MIF部426のそれぞれと、図4〜図7を用いて説明
したようなネゴシエーションを行ない、遠隔終端装置3
および収容局4間の光ケーブル72上に構築されたST
M伝送路に、データ呼用固定帯域を設定する。そして、
ADSL事業者C1のADSL多重装置42のSTMI
F部426およびADSL事業者C2のADSL多重装
置42のSTMIF部426のそれぞれと、各事業者C
1、C2毎に設けたデータ呼用固定帯域を用いてSTM
データ(データ呼92)を送受する。このとき、収容局
4内の方路振分装置44は、遠隔終端装置3および交換
装置41間で交換呼91が送受され、ADSL加入者収
容装置32のSTMIF部324およびADSL事業者
C1のADSL多重装置42のSTMIF部426間
で、ADSL事業者C1のサービス加入者のデータ呼9
2が送受され、そして、ADSL加入者収容装置32の
STMIF部324およびADSL事業者C2のADS
L多重装置42のSTMIF部426間で、ADSL事
業者C2のサービス加入者のデータ呼92が送受される
ように、設定された固定帯域に応じて方路振分けを行な
う。
【0146】なお、本発明は、ADSLを利用してデー
タ伝送を行なうADSLサービス提供システムに限定さ
れるものではなく、xDSLを利用してデータ伝送を行
なうxDSLサービス提供システムに広く適用できる。
xDSLには、xDSL加入者が電話端末を利用しない
方式や、加入者側xDSLモデムおよび局側xDSLモ
デムがデータ呼と共に交換呼を収容する方式などがあ
り、そのような方式では、局側スプリッタおよび加入者
側スプリッタが設けられない場合もある。
【0147】また、本発明は、xDSLサービス提供シ
ステムのみならず、データ呼をATMセル化して送受す
るデータ伝送方式を利用するデータ伝送サービスシステ
ムに広く適用できる。この場合、収容局とこの収容局に
直収されたデータ伝送サービス加入者宅との間、およ
び、遠隔終端装置とこの遠隔終端装置に収容されたデー
タ伝送サービス加入者宅との間のアクセス回線には、銅
線に限らず、光ケーブルや無線などの様々な回線を利用
できる。
【0148】図9は、本発明の一実施形態の変形例が適
用された高速データ伝送サービス提供システムの概略構
成を示す図である。ここで、図1に示すものと同一の機
能を有するものには、同一の符号を付すことでその詳細
な説明を省略する。
【0149】この変形例では、加入者側スプリッタ23
および加入者側ADSLモデム24に代えて加入者側高
速データIF部25を、局側スプリッタ421および局
側ADSLモデム422に代えて局側高速データIF部
427を、そして、ADSL加入者収容装置32に代え
て高速データ加入者収容装置33を設けている。
【0150】加入者側高速データIF部25は、データ
端末22からのデータ呼92をATMセル化して、電話
端末21からの交換呼91と多重し、多重化信号90を
アクセス回線73へ送出すると共に、アクセス回線73
から受信した多重化信号90を交換呼91とATMセル
とに分離し、交換呼91を電話端末21へ送出すると共
に、ATMセルからデータ呼92を抽出してデータ端末
22へ送出する。
【0151】局側高速データIF部427は、高速デー
タ多重分離部428からのデータ呼92を格納したAT
Mセルを、交換装置41からの交換呼91と多重し、多
重化信号90をアクセス回線73へ送出すると共に、ア
クセス回線73から受信した多重化信号90を交換呼9
1とATMセルとに分離し、交換呼91を交換装置41
へ送出すると共に、ATMセルを高速データ多重分離部
428へ送出する。
【0152】そして、高速データ加入者収容装置33
は、自身が収容する各高速データ加入者宅2’からアク
セス回線73を介して受信した多重化信号90のそれぞ
れを、交換呼91とATMセルとに分離し、交換呼91
を交換呼処理装置31の対応するIF部311〜313
へ送出すると共に、ATMセルを多重化してATMセル
多重信号を生成し、これをSTMデータ(データ呼9
2)に格納して、交換呼処理装置31のSTM多重分離
部314へ送出する。また、交換呼処理装置31のST
M多重分離部314より受信したSTMデータ(データ
呼92)からATMセル多重信号を抽出し、さらに、A
TMセル毎に分離して、各ATMセルを、交換呼処理装
置31のIF部311〜313より受信した同一加入者
宛の交換呼91と多重して、当該加入者とのアクセス回
線73へ送出する。
【0153】このような高速データ伝送サービス提供シ
ステムにおいても、図1に示すADSLサービス提供シ
ステムと同様に、収容局4’および遠隔終端装置3’間
の光ケーブル72上にデータ呼92および交換呼91を
同時伝送することが可能となる。したがって、遠隔終端
装置3’をデータ網6に直接接続しなくても、高速デー
タ加入者宅2’に対して、高速データ伝送サービスを提
供できる。
【0154】なお、図9に示す高速データ伝送サービス
提供システムでは、収容局4’内に高速データ多重装置
42’を1つ設置した場合を例にとり説明している。し
かし、本発明はこれに限定されない。例えば、図8に示
すADSLサービス提供システムと同様、図10に示す
ように、高速データ多重装置42’を高速データ伝送サ
ービス事業者毎に設置してもかまわない。
【0155】次に、電話通信サービスなどを提供するキ
ャリアと、ADSL事業者とが異なる場合において、遠
隔収容タイプの電話通信サービスの加入者が、ADSL
事業者にデータ伝送サービスへの加入を申し込んでか
ら、本実施形態のADSLサービス提供システムが構築
されて、前記加入者が実際にデータ伝送サービスを享受
できるようになるまでの処理の流れを説明する。
【0156】なお、直収タイプの電話通信サービスの加
入者が、ADSL事業者にデータ伝送サービスへの加入
を申し込んでから、本実施形態のADSLサービス提供
システムが構築されて、前記加入者が実際にデータ伝送
サービスを享受できるようになるまでの処理の流れにつ
いては、図17を用いて説明した従来のものと同様であ
る。
【0157】図11は、遠隔収容タイプの電話通信サー
ビスの加入者が、ADSL事業者にデータ伝送サービス
への加入を申し込んでから、本実施形態のADSLサー
ビス提供システムが構築されて、前記加入者が実際にデ
ータ伝送サービスを享受できるようになるまでの処理の
流れを説明するための図である。
【0158】ここで、キャリアAは、収容局4内の交換
装置41および遠隔終端装置3の交換呼処理装置31な
どを用いて、加入者Bの電話端末21を電話網5に接続
し、固定電話などの電話通信サービスを提供している
(S1101)。
【0159】さて、ADSL事業者Cは、加入者Bより
データ伝送サービスへの加入申込みを受け付けると(S
1102)、キャリアAの収容局4に、ADSL多重装
置42を設置させてもらい、これをデータ網6に接続す
ると共に、キャリアAの遠隔終端装置3にADSL加入
者収容装置32を設置させてもらい、このADSL加入
者収容装置32に、加入者Bよりの銅線71を接続す
る。また、キャリアAに対して、キャリアAの設備であ
る収容局4内の方路振分装置44や遠隔終端装置3内の
交換呼処理装置31の帯域貸出しを申し出る。さらに、
ADSL事業者Cは、加入者Bの宅内に、加入者側AD
SLモデム24および加入者側スプリッタ23を設置し
てもらい、加入者側スプリッタ23に遠隔終端装置3よ
りの銅線71を接続してもらう(S1103)。
【0160】次に、キャリアAは、ADSL事業者Cよ
り帯域貸出しを受け付けると、ADSL事業者Cに対し
て、収容局4内の方路振分装置44、遠隔終端装置3内
の交換呼処理装置31、収容局4および遠隔終端装置3
間の光ケーブル72の帯域を貸出す(S1104)。
【0161】これを受けて、ADSL事業者Cは、遠隔
収容装置3内に設置させてもらったADSL加入者収容
装置32のSTMIF部324と、収容局4内に設置さ
せてもらったADSL多重装置42のSTMIF部42
6とを、キャリアAより貸し出された帯域(データ呼用
固定帯域)を利用してデータ呼92を送受するように設
定する。これにより、ADSL事業者Cは、キャリヤA
の設備である遠隔終端装置3配下の加入者Bに対して、
ADSLによるデータ伝送サービスを提供する(S11
05)。
【0162】次に、図11に示す処理の流れの詳細を、
図12を用いて説明する。
【0163】キャリアAは、遠隔終端装置3内の交換呼
処理装置31、遠隔終端装置3および収容局4間を繋ぐ
光ケーブル72、収容局4内の方路振分装置44および
交換装置41を用いて、加入者Bの電話端末21を電話
網5に接続し、固定電話などの電話通信サービスを提供
している(S1201)。
【0164】ADSL事業者Cは、加入者Bよりデータ
伝送サービスへの加入申込みを受け付けると(S120
2)、キャリアAに対して、キャリアAの設備である収
容局4内の方路振分装置44、遠隔終端装置3および収
容局4間を繋ぐ光ケーブル72、および、遠隔終端装置
3内の交換呼処理装置31の帯域貸出しを申し出る(S
1203)。また、キャリアAの収容局4に、ADSL
多重装置42を設置させてもらい、これをデータ網6に
接続する(S1204)と共に、キャリアAの遠隔終端
装置3にADSL加入者収容装置32を設置させてもら
い、このADSL加入者収容装置32に、加入者Bより
の銅線71を接続する(S1205)。ここで、ADS
L加入者収容装置32が、キャリアAの設備であるなら
ば、遠隔終端装置3にADSL加入者収容装置32を設
置させてもらう代わりに、ADSL加入者収容装置32
の帯域貸出しを申し出る。
【0165】次に、ADSL事業者Cは、キャリヤAの
収容局4に設置したADSL多重装置42のSTMIF
部426を方路振分装置44に接続すると共に、キャリ
アAの遠隔終端装置3に設置したADSL加入者収容装
置32のSTMIF部324を、交換呼処理装置31の
STM多重分離部314に接続する(S1206)。
【0166】一方、キャリアAは、ADSL事業者Cよ
り帯域貸出しを受け付けると、ADSL事業者Cに対し
て、収容局4内の方路振分装置44、遠隔終端装置3内
の交換呼処理装置31、収容局4および遠隔終端装置3
間の光ケーブル72の帯域を貸出す。そして、帯域貸出
し通知をADSL事業者Cに送る(S1207)。
【0167】ADSL事業者Cは、キャリアAより帯域
貸出し通知を受け取ると、遠隔収容装置3内に設置させ
てもらったADSL加入者収容装置32のSTMIF部
324と、収容局4内に設置させてもらったADSL多
重装置42のSTMIF部426とを、キャリアAより
貸し出された帯域(データ呼用固定帯域)を利用してデ
ータ呼92を送受するように設定する。これにより、加
入者Bにデータ伝送サービスを提供することが可能とな
る。
【0168】ここで、貸出された帯域は、自由に使用す
ることができる。したがって、レイヤ2のデータ形式
は、必ずしもATMに限らない。例えば、データ伝送サ
ービス事業者が、図9や図10に示すようなデータ伝送
サービスを提供するxDSL事業者以外の事業者である
場合、レイヤ2のデータ形式は、フレームリレーであっ
てもよい。また、統計多重を行って1つの帯域内に複数
の加入者Bのデータ呼92を割り当ててもよいし(統計
多重割付け)、あるいは、ある加入者Bのデータ呼が1
つの帯域を占有するように固定的に割り当ててもよい
(固定割付け)。
【0169】なお、ADSL加入者収容装置32を遠隔
終端装置3内に設置する代わりに、遠隔終端装置3内に
設置されているキャリアAの設備であるADSL加入者
収容装置32の帯域を借りるADSL事業者Cの場合、
レイヤ2のデータ形式はキャリアAによって決められる
ものの、統計多重割付けを行うか、それとも、固定割付
けするかの選択は可能である。この場合、図12のS1
208に示すように、キャリアAからADSL加入者収
容装置32の設定通知(固定割付けか、それとも統計多
重割付けか)を受け取ることになる。
【0170】以上により、ADSL事業者Cは、加入者
Bに対して、キャリアAの設備である収容局4内の方路
振分装置44、遠隔終端装置3および収容局4間を繋ぐ
光ケーブル72、および、遠隔終端装置3内の交換呼処
理装置31を用いて、データ伝送サービスの提供が可能
となる。
【0171】次に、ADSL加入者収容装置32の設定
方法(固定割付けか、それとも統計多重割付けか)につ
いて説明する。
【0172】図13は、ADSL加入者収容装置32を
固定割付けに設定した場合、つまり、ある加入者Bのデ
ータ呼92が1つの帯域を占有するように、ADSL加
入者収容装置32を設定した場合を説明するための図で
ある。
【0173】ここで、図13は、ADSL事業者Cが、
キャリアAの設備である収容局4内の方路振分装置4
4、遠隔終端装置3および収容局4間を繋ぐ光ケーブル
72、および、遠隔終端装置3内の交換呼処理装置31
を用いて、データ伝送サービスを提供している場合のシ
ステム構成を示している。遠隔終端装置3内のADSL
加入者収容装置32において、SDHの構成要素である
VC-11単位にADSL加入者宅2のデータ呼92を
固定割付けし、ADSL事業者Cに貸し出された帯域を
使ってデータ伝送サービスを行なっている。図13にお
いて、ADSL多重装置42およびデータ網6は、AD
SL事業者Cの設備である。遠隔終端装置3内のADS
L加入者収容装置32は、キャリアAおよびADSL事
業者Cの設備のどちらであってもよい。
【0174】さて、ADSL加入者収容装置32におい
て、このADSL加入者収容装置32に銅線71で接続
されているADSL加入者B1、B2各々のデータ呼9
2は、それぞれ1つのVC-11を占有するように、帯
域が割り当てられる。そして、交換呼処理装置31およ
び方路振分装置44間において、固定割付された帯域が
そのまま保持される。
【0175】それから、方路振分装置44において、各
ADSL加入者B1、B2のデータ呼92がVC-11
単位にまとめられ、ADSL多重装置42に送られる。
このようにして、ADSL事業者Cは、ADSL加入者
B1、B2各々に対してデータ伝送サービスの提供が可
能となる。
【0176】図14は、ADSL加入者収容装置32を
統計多重割付けに設定した場合、つまり、複数の加入者
Bのデータ呼92が1つの帯域に割り当てられるよう
に、ADSL加入者収容装置32を設定した場合を説明
するための図である。
【0177】ここで、図14は、図13と同様に、AD
SL事業者Cが、キャリアAの設備である収容局4内の
方路振分装置44、遠隔終端装置3および収容局4間を
繋ぐ光ケーブル72、および、遠隔終端装置3内の交換
呼処理装置31を用いて、データ伝送サービスを提供し
ている場合のシステム構成を示している。遠隔終端装置
3内のADSL加入者収容装置32において、SDHの
構成要素であるVC-11単位にADSL加入者宅2の
データ呼92を統計多重割付けし、ADSL事業者Cに
貸し出された帯域を使ってデータ伝送サービスを行なっ
ている。
【0178】さて、ADSL加入者収容装置32におい
て、このADSL加入者収容装置32に銅線71で接続
されているADSL加入者B1、B2各々のデータ呼9
2は、統計多重されて、両者が1つのVC-11に格納
されるように、帯域が割り当てられる。そして、交換呼
処理装置31および方路振分装置44間において、固定
割付された帯域がそのまま保持される。
【0179】それから、方路振分装置44において、各
ADSL加入者B1、B2のデータ呼92は、1つのV
C-11に統計多重された状態で、ADSL多重装置4
2に送られる。このようにして、ADSL事業者Cは、
ADSL加入者B1、B2各々に対してデータ伝送サー
ビスの提供が可能となる。
【0180】最後に、方路振分装置44において、VC
-11単位にデータ呼92の集線および振分けを行うこ
とで、方路振分装置44を複数のADSL多重装置42
に接続する場合について説明する。
【0181】図15は、方路振分装置44において、V
C-11単位にデータ呼92の集線および振分けを行う
ことで、方路振分装置44を複数のADSL多重装置4
2に接続する場合を説明するための図である。
【0182】ここで、図15は、ADSL事業者C1、
C2各々が、キャリアAの設備である収容局4内の方路
振分装置44、遠隔終端装置3および収容局4間を繋ぐ
光ケーブル72、および、遠隔終端装置3内の交換呼処
理装置31を用いて、データ伝送サービスを提供してい
る場合のシステム構成を示している。
【0183】遠隔終端装置31配下のADSL加入者B
1、B2は、共にADSL事業者C1が提供するサービ
スの加入者である。キャリアAが貸出した帯域を有効に
活用するため、遠隔終端装置31内のADSL加入者収
容装置32において、ADSL加入者B1、B2各々の
データ呼92を統計多重割付けして、1つのVC-11
に格納している。
【0184】一方、遠隔終端装置32配下のADSL加
入者B3は、ADSL事業者C1が提供するサービスの
加入者であるが、ADSL加入者B4は、ADSL事業
者C2が提供するサービスの加入者である。遠隔終端装
置32内のADSL加入者収容装置32において、AD
SL加入者B3、B4のデータ呼92各々を固定割付け
して、VC-11単位に格納している。
【0185】方路振分装置44において、VC-11単
位で集線・振分けが行なわれる。そして、ADSL加入
者B1、B2各々のデータ呼92が統計多重割付けされ
たVC-11、および、ADSL加入者B3のデータ呼
92が固定割付けされたVC-11は、ADSL事業者
C1の設備であるADSL多重装置421に接続される
ようにまとめられる。一方、ADSL加入者B4のデー
タ呼92が固定割付けされたVC-11は、ADSL事
業者C2の設備であるADSL多重装置422に接続さ
れる。このようにして、複数のADSL事業者C1、C
2は、自身のサービス加入者に対してデータ伝送サービ
スの提供が可能となる。
【0186】なお、以上では、電話通信サービスなどを
提供するキャリアと、ADSL事業者とが異なる場合に
おいて、ADSLサービス提供システムを構築する場合
を例にとり説明したが、当然のことながら、キャリアと
ADSL事業者とが同一の場合、すなわち、キャリアが
所有する設備を使用して、データ伝送サービスを提供す
ることも可能である。また、以上の説明は、データ伝送
サービスを提供する事業者がADSL以外のデータ伝送
サービス、例えば、ADSL以外のxDSLサービス
や、その他のデータ伝送サービスを提供する事業者であ
る場合にも、同様に有効である。
【0187】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
収容局とSTM伝送路で接続される遠隔終端装置をデー
タ網に直接接続しなくても、該遠隔終端装置にアクセス
回線を介して収容されている加入者に対して、データ伝
送サービスを提供できる。また、キャリアとデータ伝送
サービス事業者とが異なる場合においても、そのような
データ伝送サービスを提供するシステムを構築すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態が適用されたADSLサー
ビス提供システムの概略構成を示す図である。
【図2】図1に示すADSL加入者収容装置32の概略
構成図である。
【図3】図1に示す交換呼処理装置31の概略構成図で
ある。
【図4】図1において、収容局4および遠隔終端装置3
間の光ケーブル72上に構築されるSTM伝送路の一例
を示す図である。
【図5】図4において、データ呼用固定帯域のハンドリ
ング単位をVC-11とした場合のデータ呼用固定帯域
を確保するための処理を説明するための図である。
【図6】図1において、ADSL加入者宅2のデータ呼
用固定帯域として、VC-11単位で3リンク使用して
いる場合に、収容局4および遠隔終端装置3間の光ケー
ブル72上に構築されるSTM伝送路の一例を示す図で
ある。
【図7】図6に示すデータ呼用固定帯域80をADSL
サービス運用中に導通確認する方法を説明するための図
である。
【図8】図1に示すADSLサービス提供システムの変
形例を示す図である。
【図9】本発明の一実施形態の変形例が適用された高速
データ伝送サービス提供システムの概略構成を示す図で
ある。
【図10】図9に示す高速データ伝送サービス提供シス
テムの変形例を示す図である。
【図11】遠隔収容タイプの電話通信サービスの加入者
が、ADSL事業者にデータ伝送サービスへの加入を申
し込んでから、本実施形態のADSLサービス提供シス
テムが構築されて、前記加入者が実際にデータ伝送サー
ビスを享受できるようになるまでの処理の流れを説明す
るための図である。
【図12】図11に示す処理の流れの詳細を示す図であ
る。
【図13】ADSL加入者収容装置32を固定割付けに
設定した場合を説明するための図である。
【図14】ADSL加入者収容装置32を統計多重割付
けに設定した場合を説明するための図である。
【図15】方路振分装置44において、VC-11単位
にデータ呼92の集線および振分けを行うことで、方路
振分装置44を複数のADSL多重装置42に接続する
場合を説明するための図である。
【図16】ADSL技術を用いたデータ伝送サービスを
提供するための従来のADSLサービス提供システムの
構成例を示す図である。
【図17】電話通信サービスの加入者がADSL事業者
にデータ伝送サービスへの加入を申し込んでから、図1
6に示す従来のADSLサービス提供システムが構築さ
れて、前記加入者が実際にデータ伝送サービスを享受で
きるようになるまでの処理の流れを説明するための図で
ある。
【符号の説明】
2…ADSL加入者宅、2’…高速データ加入者宅、
3,3’…遠隔終端装置、4,4’,4”…収容局、5…
電話網、6…データ網、11…アナログ線加入者宅、1
2…ISDN加入者宅、13…専用線加入者宅、21…
電話端末、22…データ端末、23…加入者側スプリッ
タ、24…加入者側ADSLモデム、25…加入者側高
速データIF部、31…交換呼処理装置、32…ADS
L加入者収容装置、33…高速データ加入者収容装置、
41…交換装置、42,42”…ADSL多重装置、4
2’…高速データ多重装置、43…保守装置、44…方
路振分装置、71…銅線、72…光ケーブル、73…ア
クセス回線、311…アナログ線IF部、312…IS
DNIF部、313…専用線IF部、314…STM多
重分離部、315…光-電気変換部、321,421…局
側スプリッタ、322,422…局側ADSLモデム、
323,423…ATM多重分離部、324,426…S
TMIF部、424…ATMIF部、425…制御部、
91…交換呼、92…データ呼、93…ADSL信号、
90…多重化信号、95…多重化信号(STMデー
タ)、80…データ呼用固定帯域、81…位置情報帯
域、82…保守制御情報帯域、83…データ帯域、84
…導通確認帯域、85…有効帯域、86…無効帯域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 南雲 克美 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町216番地 株 式会社日立製作所通信事業部内 (72)発明者 鈴木 慎治 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町216番地 株 式会社日立製作所通信事業部内 (72)発明者 西 由美子 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町216番地 株 式会社日立製作所通信事業部内 (72)発明者 籏 幹彦 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町180番地 日 立通信システム株式会社内 Fターム(参考) 5K028 AA06 BB08 KK01 KK35 LL02 LL11 TT01 5K030 HA01 HA10 JA01 JL03 JL08 JT01 JT02

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】収容局装置と、交換呼伝送用のSTM(Sy
    nchronous Transfer Mode)伝送路を介して前記収容局
    装置に接続された遠隔終端装置と、を有するデータ伝送
    サービス提供システムであって、 前記遠隔終端装置は、 電話端末より受信した交換呼をSTMデータに格納し、
    これに交換呼用固定帯域を割り当てて前記STM伝送路
    に送出すると共に、前記STM伝送路より受信した、前
    記交換呼用固定帯域が割り当てられているSTMデータ
    から、交換呼を抽出して、前記電話端末へ送出する交換
    呼処理装置と、 データ端末より受信したATM(Asynchronous Transfe
    r Mode)セル化されたデータ呼を、STMデータに格納
    して前記交換呼処理装置へ送出すると共に、前記交換呼
    処理装置より受信したSTMデータからATMセル化さ
    れたデータ呼を抽出して、これを前記データ端末へ送出
    する加入者収容装置と、を有し、 前記交換呼処理装置は、 前記加入者収容装置より受信したSTMデータにデータ
    呼用固定帯域を割り当てて前記STM伝送路へ送出する
    と共に、前記STM伝送路より受信した、前記データ呼
    用固定帯域が割り当てられているSTMデータを、前記
    加入者収容装置に送出し、 前記収容局装置は、 STMデータからATMセル化されたデータ呼を取り出
    して、これをデータ網へ送出すると共に、前記データ網
    より受信したATMセル化されたデータ呼を、STMデ
    ータに格納する多重装置と、 前記データ呼用固定帯域が割り当てられているSTMデ
    ータを前記多重装置に送出し、且つ、前記交換呼用固定
    帯域が割り当てられているSTMデータを電話網の交換
    装置へ送出するように、前記STM伝送路より受信した
    STMデータの方路分けを行なうと共に、前記多重装置
    より受信したSTMデータに前記データ呼用固定帯域を
    割り当てて前記STM伝送路へ送出し、且つ、前記交換
    装置より受信したSTMデータに前記交換呼用固定帯域
    を割り当てて前記STM伝送路へ送出するように、前記
    多重装置および前記交換装置より受信したSTMデータ
    の集線を行なう方路振分装置と、を有することを特徴と
    するデータ伝送サービス提供システム。
  2. 【請求項2】請求項1記載のデータ伝送サービス提供シ
    ステムであって、 前記加入者収容装置および前記多重装置は、 ATMセル化されたデータ呼を、そのATMセルのST
    Mデータ内での位置を示す位置情報と共に、当該STM
    データに格納し、また、STMデータに格納されている
    前記位置情報に基づいて、当該STMデータからATM
    セル化されたデータ呼を抽出することを特徴とするデー
    タ伝送サービス提供システム。
  3. 【請求項3】請求項1記載のデータ伝送サービス提供シ
    ステムであって、 前記加入者収容装置および前記多重装置は、 STMデータおよびATMセルのサイズが固定であるこ
    とを利用して、当該STMデータに格納されているAT
    Mセルを認識し抽出することを特徴とするデータ伝送サ
    ービス提供システム。
  4. 【請求項4】請求項1、2または3記載のデータ伝送サ
    ービス提供システムであって、 前記加入者収容装置は、 複数の前記データ端末各々より受信したATMセル化さ
    れたデータ呼を、同じ前記データ呼用固定帯域が割り当
    てられるSTMデータに格納して、前記交換呼処理装置
    へ送出することを特徴とするデータ伝送サービス提供シ
    ステム。
  5. 【請求項5】請求項1、2または3記載のデータ伝送サ
    ービス提供システムであって、 前記加入者収容装置は、 複数の前記データ端末各々より受信したATMセル化さ
    れたデータ呼を、それぞれ異なる前記データ呼用固定帯
    域が割り当てられるSTMデータに格納して、前記交換
    呼処理装置へ送出することを特徴とするデータ伝送サー
    ビス提供システム。
  6. 【請求項6】請求項1、2、3、4または5記載のデー
    タ伝送サービス提供システムであって、 前記データ呼用固定帯域は、 SDHフレームの構成要素であるバーチャルコンテナあ
    るいはバーチャルコンテナ内のチャネルを、前記加入者
    収容装置および前記多重装置間のリンク単位とした場合
    に、少なくとも1つのリンクで構成されることを特徴と
    するデータ伝送サービス提供システム。
  7. 【請求項7】請求項6記載のデータ伝送サービス提供シ
    ステムであって、 前記加入者収容装置および前記多重装置は、 前記データ呼用固定帯域を構成するリンク毎に有効・無
    効を設定し、有効に設定したリンクを用いてATMセル
    化されたデータ呼を送受すると共に、無効に設定された
    リンクを用いて導通確認情報を送受することにより、デ
    ータ伝送サービス中に、前記データ呼用固定帯域の導通
    確認を行なうことを特徴とするデータ伝送サービス提供
    システム。
  8. 【請求項8】請求項1、2、3、4、5、6または7記
    載のデータ伝送サービス提供システムであって、 前記加入者収容装置は、 xDSL(x-Digital Subscriber Line)を利用して、前
    記データ端末とデータ呼の送受を行なうことを特徴とす
    るデータ伝送サービス提供システム。
  9. 【請求項9】請求項1、2、3、4、5、6、7または
    8記載の遠隔終端装置。
  10. 【請求項10】請求項1、2、3、4、5、6、7また
    は8記載の収容局装置。
  11. 【請求項11】収容局装置と、交換呼伝送用のSTM
    (Synchronous Transfer Mode)伝送路を介して前記収
    容局装置に接続された遠隔終端装置とを用いて、前記遠
    隔終端装置に収容されたデータ端末にデータ伝送サービ
    スを提供するデータ伝送サービス提供方法であって、 前記遠隔終端装置において、 当該遠隔終端装置内に設置されている、電話端末の交換
    呼を処理するための交換呼処理装置に、データ呼用固定
    帯域を確保しておき、データ端末より受信したATM
    (Asynchronous Transfer Mode)セル化されたデータ呼
    を、STMデータに格納して、このSTMデータに前記
    データ呼用固定帯域を割り当てて、前記交換呼処理装置
    経由で前記STM伝送路へ送出すると共に、前記交換呼
    処理装置経由で前記STM伝送路より、前記データ呼用
    固定帯域が割り当てられているSTMデータを受信し、
    このSTMデータからATMセル化されたデータ呼を抽
    出して、前記データ端末へ送出し、 前記収容局装置において、 当該収容局装置内に設置されている、電話端末の交換呼
    を交換装置へ中継するすための方路振分装置に、前記デ
    ータ呼用固定帯域を割り当てておき、前記方路振分装置
    経由で前記STM伝送路より、前記データ呼用固定帯域
    が割り当てられているSTMデータを受信し、このST
    MデータからATMセル化されたデータ呼を抽出してデ
    ータ網へ送出すると共に、前記データ網から受信したA
    TMセル化されたデータ呼をSTMデータに格納し、こ
    れに前記データ呼用固定帯域を割り当てて、前記方路振
    分装置経由で前記STM伝送路へ送出することを特徴と
    するデータ伝送サービス提供方法。
  12. 【請求項12】電話通信事業者であるキャリアとデータ
    伝送サービス事業者とが異なる場合における、請求項
    1、2、3、4、5、6、7または8記載のデータ伝送
    サービス提供システムの構築方法であって、 前記データ伝送サービス事業者が、前記遠隔終端装置に
    前記加入者収容装置を、そして、前記収容局装置に前記
    多重装置をそれぞれ設置し、前記加入者収容装置を前記
    交換呼処理装置に接続すると共に、前記多重装置を前記
    方路振分装置に接続するステップと、 前記キャリアが、前記データ伝送サービス事業者に対し
    て、前記交換呼処理装置、前記STM伝送路および前記
    方路振分装置の前記データ呼用固定帯域を貸出しして、
    前記加入者収容装置および前記多重装置間が前記データ
    呼用固定帯域を用いてSTMデータを送受できるように
    前記交換呼処理装置および前記方路振分装置を設定する
    ステップと、を有することを特徴とするデータ伝送サー
    ビス提供システムの構築方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012199856A (ja) * 2011-03-23 2012-10-18 Oki Electric Ind Co Ltd 通話信号伝送システム

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