JP2002344191A - 電磁遮蔽板材及び電磁遮蔽構造物 - Google Patents
電磁遮蔽板材及び電磁遮蔽構造物Info
- Publication number
- JP2002344191A JP2002344191A JP2001141794A JP2001141794A JP2002344191A JP 2002344191 A JP2002344191 A JP 2002344191A JP 2001141794 A JP2001141794 A JP 2001141794A JP 2001141794 A JP2001141794 A JP 2001141794A JP 2002344191 A JP2002344191 A JP 2002344191A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- electromagnetic shielding
- shielding plate
- electromagnetic
- hollow particles
- plate material
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H05—ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H05K—PRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
- H05K9/00—Screening of apparatus or components against electric or magnetic fields
- H05K9/0073—Shielding materials
- H05K9/0081—Electromagnetic shielding materials, e.g. EMI, RFI shielding
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01Q—ANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
- H01Q1/00—Details of, or arrangements associated with, antennas
- H01Q1/52—Means for reducing coupling between antennas; Means for reducing coupling between an antenna and another structure
- H01Q1/526—Electromagnetic shields
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01Q—ANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
- H01Q17/00—Devices for absorbing waves radiated from an antenna; Combinations of such devices with active antenna elements or systems
- H01Q17/002—Devices for absorbing waves radiated from an antenna; Combinations of such devices with active antenna elements or systems using short elongated elements as dissipative material, e.g. metallic threads or flake-like particles
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
- Y10T—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
- Y10T428/00—Stock material or miscellaneous articles
- Y10T428/25—Web or sheet containing structurally defined element or component and including a second component containing structurally defined particles
- Y10T428/256—Heavy metal or aluminum or compound thereof
Landscapes
- Physics & Mathematics (AREA)
- Electromagnetism (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
- Shielding Devices Or Components To Electric Or Magnetic Fields (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 簡便な方法で得られ、軽量で、かつ電磁遮蔽
効果の高い電磁遮蔽板材、並びに前記電磁遮蔽板材から
なる電磁遮蔽構造物を提供する。 【解決手段】 金属マトリクス１１中に、無機化合物か
らなる中空粒子１２を含有させた中空粒子分散複合材か
らなる電磁遮蔽板材１０、並びにこの電磁遮蔽板材１０
を二次元または三次元的に連結してなる電磁遮蔽構造
物。
効果の高い電磁遮蔽板材、並びに前記電磁遮蔽板材から
なる電磁遮蔽構造物を提供する。 【解決手段】 金属マトリクス１１中に、無機化合物か
らなる中空粒子１２を含有させた中空粒子分散複合材か
らなる電磁遮蔽板材１０、並びにこの電磁遮蔽板材１０
を二次元または三次元的に連結してなる電磁遮蔽構造
物。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁遮蔽作用のあ
る電磁遮蔽板材、並びに前記電磁遮蔽板材を二次元また
は三次元的に連結してなる電磁遮蔽構造物に関する。
る電磁遮蔽板材、並びに前記電磁遮蔽板材を二次元また
は三次元的に連結してなる電磁遮蔽構造物に関する。
【０００２】
【従来の技術】情報・通信化社会の発展に伴って大量の
電子情報を伝達するために、電子機器では信号の高密度
化や高周波化が進んでいる。しかし、その一方で、電子
機器から発生する電磁波がノイズとなって周辺機器に電
波障害を起こす問題が多発しており、その対策が急がれ
ている。
電子情報を伝達するために、電子機器では信号の高密度
化や高周波化が進んでいる。しかし、その一方で、電子
機器から発生する電磁波がノイズとなって周辺機器に電
波障害を起こす問題が多発しており、その対策が急がれ
ている。
【０００３】電磁遮蔽対策として、電子機器自体では、
回路中に高周波フィルタ等のフィルタ回路を設けること
が一般に行われている。また、この電子機器を収容する
筐体、あるいは建築物等の構造物においても電磁遮蔽対
策がなされており、例えば図４に示すような電磁遮蔽ル
ーム１では、その壁や床、天井を電磁遮蔽板材２で構成
している。
回路中に高周波フィルタ等のフィルタ回路を設けること
が一般に行われている。また、この電子機器を収容する
筐体、あるいは建築物等の構造物においても電磁遮蔽対
策がなされており、例えば図４に示すような電磁遮蔽ル
ーム１では、その壁や床、天井を電磁遮蔽板材２で構成
している。
【０００４】しかしながら、従来の電磁遮蔽板材２は、
図５に拡大して示すように、木材や石膏、石材等からな
る基材３の表面に、金属薄板や金属含浸プラスチックシ
ート、導電性塗膜等からなる電磁遮蔽部材４を添設した
構造のものが一般的であり、基材３が重量物であること
から、必然的に重量が大きくなる。そのため、基礎や骨
組みの強度を高める必要が生じ、必然的にコストが高く
なるという問題がある。
図５に拡大して示すように、木材や石膏、石材等からな
る基材３の表面に、金属薄板や金属含浸プラスチックシ
ート、導電性塗膜等からなる電磁遮蔽部材４を添設した
構造のものが一般的であり、基材３が重量物であること
から、必然的に重量が大きくなる。そのため、基礎や骨
組みの強度を高める必要が生じ、必然的にコストが高く
なるという問題がある。
【０００５】また、今日では、自動車においても電子制
御や通信機能を持たせるために各種の高周波動作の電子
機器を搭載しており、電磁遮蔽対策が必要になっている
が、これらの電子機器を同様の電磁遮蔽板材２に収容す
ると、車体重量が増して燃費効率の低下を招いてしま
う。
御や通信機能を持たせるために各種の高周波動作の電子
機器を搭載しており、電磁遮蔽対策が必要になっている
が、これらの電子機器を同様の電磁遮蔽板材２に収容す
ると、車体重量が増して燃費効率の低下を招いてしま
う。
【０００６】更に、従来の電磁遮蔽板２では、基材３と
電磁遮蔽部材４とを接合しなければならず、製造もしく
は施工が複雑になるという問題もある。
電磁遮蔽部材４とを接合しなければならず、製造もしく
は施工が複雑になるという問題もある。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な課題を解決するためになされたものであり、簡便な方
法で得られ、軽量で、かつ電磁遮蔽効果の高い電磁遮蔽
板材、並びに前記電磁遮蔽板材からなる電磁遮蔽構造物
を提供することを目的とする。
な課題を解決するためになされたものであり、簡便な方
法で得られ、軽量で、かつ電磁遮蔽効果の高い電磁遮蔽
板材、並びに前記電磁遮蔽板材からなる電磁遮蔽構造物
を提供することを目的とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、金属マトリクス中に無機質化合物からな
る中空粒子を含有させた中空粒子分散複合材からなるこ
とを特徴とする電磁遮蔽板材を提供する。
に、本発明は、金属マトリクス中に無機質化合物からな
る中空粒子を含有させた中空粒子分散複合材からなるこ
とを特徴とする電磁遮蔽板材を提供する。
【０００９】このように構成された電磁遮蔽板材は、従
来の基材に比べて大幅に軽量化でき、しかも電磁遮蔽特
性の向上も達成できる。また、従来のように、基材と電
磁遮蔽部材とを接合する工程も必要がない。
来の基材に比べて大幅に軽量化でき、しかも電磁遮蔽特
性の向上も達成できる。また、従来のように、基材と電
磁遮蔽部材とを接合する工程も必要がない。
【００１０】また、本発明は、上記電磁遮蔽板材を、二
次元または三次元的に連結してなることを特徴とする電
磁遮蔽構造物を提供する。
次元または三次元的に連結してなることを特徴とする電
磁遮蔽構造物を提供する。
【００１１】この電磁遮蔽構造物、例えば電磁遮蔽ルー
ムや筐体は、軽量の電磁遮蔽板材で構成されているため
に、骨組み等の補強の必要も無く、また車載用に使用し
ても重量増による燃費効率の低下を招くこともない。
ムや筐体は、軽量の電磁遮蔽板材で構成されているため
に、骨組み等の補強の必要も無く、また車載用に使用し
ても重量増による燃費効率の低下を招くこともない。
【００１２】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
に基づいて説明する。
【００１３】図１は、本発明の電磁遮蔽板材１０を模式
的に示す断面図である。この電磁遮蔽板材１０は、金属
マトリクス１１中に無機化合物からなる微細な中空粒子
１２（以下、無機中空粒子という）を分散させてなる中
空粒子分散複合材である。
的に示す断面図である。この電磁遮蔽板材１０は、金属
マトリクス１１中に無機化合物からなる微細な中空粒子
１２（以下、無機中空粒子という）を分散させてなる中
空粒子分散複合材である。
【００１４】金属マトリクス１１は特に制限されるもの
ではないが、できるだけ軽量であるものが好ましく、こ
こではアルミニウム、アルミニウム合金、マグネシウム
またはマグネシウム合金をマトリクスとして好適に使用
できる。特に、安価であるアルミニウムまたはアルミニ
ウム合金が好ましい。
ではないが、できるだけ軽量であるものが好ましく、こ
こではアルミニウム、アルミニウム合金、マグネシウム
またはマグネシウム合金をマトリクスとして好適に使用
できる。特に、安価であるアルミニウムまたはアルミニ
ウム合金が好ましい。
【００１５】無機中空粒子１２は、耐熱性のある材料、
例えばＳｉＯ2、Ａｌ2Ｏ3、ＣａＯ、ＭｇＯ等の酸化
物、あるいは同様の金属の窒化物や炭化物等からなる。
また、例えばシラスバルーンやパーライト、ムライト等
の天然鉱物からなる中空粒子であってもよい。
例えばＳｉＯ2、Ａｌ2Ｏ3、ＣａＯ、ＭｇＯ等の酸化
物、あるいは同様の金属の窒化物や炭化物等からなる。
また、例えばシラスバルーンやパーライト、ムライト等
の天然鉱物からなる中空粒子であってもよい。
【００１６】無機中空粒子１２の粒径は、特に制限され
るものではないが、１０〜１００μｍ、特に５０〜１０
０μｍ程度であることが好ましい。また、粒径の異なる
無機中空粒子１２を混合して使用しもよい。無機中空粒
子１２の中空粒子分散複合材における含有量は、軽量化
のためにはより含有量が多い方が望ましいが、含有量の
増加とともに電磁遮蔽効果が低下する。本発明において
は、電磁遮蔽効果を維持しつつ軽量化を図るために、無
機中空粒子１２の含有量を最大で６０重量％とする。
尚、無機中空粒子１２の含有量の下限については、目的
とする軽量化の程度に応じて適宜設定し得る。
るものではないが、１０〜１００μｍ、特に５０〜１０
０μｍ程度であることが好ましい。また、粒径の異なる
無機中空粒子１２を混合して使用しもよい。無機中空粒
子１２の中空粒子分散複合材における含有量は、軽量化
のためにはより含有量が多い方が望ましいが、含有量の
増加とともに電磁遮蔽効果が低下する。本発明において
は、電磁遮蔽効果を維持しつつ軽量化を図るために、無
機中空粒子１２の含有量を最大で６０重量％とする。
尚、無機中空粒子１２の含有量の下限については、目的
とする軽量化の程度に応じて適宜設定し得る。
【００１７】本発明の電磁遮蔽板材を得るには、例えば
平板状のキャビティを備える鋳型に所定量の無機中空粒
子１２を投入し、そこへ金属マトリクス１１となる金属
の融液を流し込み、冷却すればよい。従って、従来のよ
うに基材３と電磁遮蔽部材４とを接合する必要も無く、
製造的にも有利である。
平板状のキャビティを備える鋳型に所定量の無機中空粒
子１２を投入し、そこへ金属マトリクス１１となる金属
の融液を流し込み、冷却すればよい。従って、従来のよ
うに基材３と電磁遮蔽部材４とを接合する必要も無く、
製造的にも有利である。
【００１８】以上のように、金属マトリクス１１中に無
機中空粒子１２を分散させた中空粒子分散複合材で電磁
遮蔽板材１０を構成することにより、電磁遮蔽特性を損
なうことなく軽量化が達成できる。この電磁遮蔽板材１
０は二次元または三次元に自在に展開することができ、
例えば自動車のエンジンルーム、車室の側壁や天井、あ
るいは電磁遮蔽板ルーム（図４参照）等の建築構造物に
利用可能である。その際、軽量であることから、自動車
に適用しても燃費効率を低下させることがなく、また建
築構造物に適用しても基礎や骨組みの補強が不要でコス
ト増を招くことがない。
機中空粒子１２を分散させた中空粒子分散複合材で電磁
遮蔽板材１０を構成することにより、電磁遮蔽特性を損
なうことなく軽量化が達成できる。この電磁遮蔽板材１
０は二次元または三次元に自在に展開することができ、
例えば自動車のエンジンルーム、車室の側壁や天井、あ
るいは電磁遮蔽板ルーム（図４参照）等の建築構造物に
利用可能である。その際、軽量であることから、自動車
に適用しても燃費効率を低下させることがなく、また建
築構造物に適用しても基礎や骨組みの補強が不要でコス
ト増を招くことがない。
【００１９】尚、電磁遮蔽板材１０の電磁遮蔽特性は、
金属マトリクス１１の種類や無機中空粒子１２の配合量
等により異なるが、概ね１００ｋＨｚ〜１ＧＨｚの周波
数帯域で良好な電磁遮蔽効果が得られる。車載用の電子
機器からはこの周波数帯域の漏洩信号が多いことから、
本発明の電磁遮蔽板材１０は自動車の電磁遮蔽に特に有
効である。
金属マトリクス１１の種類や無機中空粒子１２の配合量
等により異なるが、概ね１００ｋＨｚ〜１ＧＨｚの周波
数帯域で良好な電磁遮蔽効果が得られる。車載用の電子
機器からはこの周波数帯域の漏洩信号が多いことから、
本発明の電磁遮蔽板材１０は自動車の電磁遮蔽に特に有
効である。
【００２０】
【実施例】以下に実施例及び比較例を挙げて本発明を更
に説明するが、本発明はこれにより何ら制限されるもの
ではない。
に説明するが、本発明はこれにより何ら制限されるもの
ではない。
【００２１】（実施例１：サンプルＡ）ムライト質バル
ーンからなる中空粒子（粒径１０〜１００μｍ）を鋳型
内に充填し、この鋳型を９００°Ｃ程度に予熱した状態
でアルミニウム合金（比重２．７）を流し込み、室温ま
で冷却した後に鋳型から取り出し、中空粒子分散複合材
からなるサンプルＡを作製した。尚、形状は、図２に示
すような、外径５０ｍｍ、内径１１ｍｍ、厚さ１．１ｍ
ｍのドーナツ形状とした。また、中空粒子が６０重量％
となるように、中空粒子及びアルミニウム合金の使用量
を調整した。得られたサンプルＡの比重は１．３４であ
り、使用したアルミニウム合金の比重の約１／２であっ
た。
ーンからなる中空粒子（粒径１０〜１００μｍ）を鋳型
内に充填し、この鋳型を９００°Ｃ程度に予熱した状態
でアルミニウム合金（比重２．７）を流し込み、室温ま
で冷却した後に鋳型から取り出し、中空粒子分散複合材
からなるサンプルＡを作製した。尚、形状は、図２に示
すような、外径５０ｍｍ、内径１１ｍｍ、厚さ１．１ｍ
ｍのドーナツ形状とした。また、中空粒子が６０重量％
となるように、中空粒子及びアルミニウム合金の使用量
を調整した。得られたサンプルＡの比重は１．３４であ
り、使用したアルミニウム合金の比重の約１／２であっ
た。
【００２２】（比較例１：サンプルＢ）サンプルＡの作
製に用いたアルミニウム合金を、サンプルＡと同形状に
成形してサンプルＢとした。
製に用いたアルミニウム合金を、サンプルＡと同形状に
成形してサンプルＢとした。
【００２３】（比較例２：サンプルＣ）真鍮をサンプル
Ａと同形状に成形してサンプルＣとした。
Ａと同形状に成形してサンプルＣとした。
【００２４】（電磁遮蔽試験）上記の各サンプルについ
て、三菱電線法による電磁遮蔽試験を行った。即ち、シ
ールド材を備えるサンプルホルダーにサンプルを装着
し、トラッキングジェネレータから測定周波数の信号を
入力し、漏洩量をスペクトラムアナライザで測定した。
尚、サンプルホルダーにはインピーダンス不整合による
不要反射を低減するためのアッテネータ（１０ｄＢ）を
装着してあり、トラッキンジェネレータからの信号はア
ッテネータ（１０ｄＢ）を経由してパワーアンプ（４０
ｄＢ）で増幅され、さらにパワーアッテネータ（２０ｄ
Ｂ）を経由してサンプルホルダーに入力される。
て、三菱電線法による電磁遮蔽試験を行った。即ち、シ
ールド材を備えるサンプルホルダーにサンプルを装着
し、トラッキングジェネレータから測定周波数の信号を
入力し、漏洩量をスペクトラムアナライザで測定した。
尚、サンプルホルダーにはインピーダンス不整合による
不要反射を低減するためのアッテネータ（１０ｄＢ）を
装着してあり、トラッキンジェネレータからの信号はア
ッテネータ（１０ｄＢ）を経由してパワーアンプ（４０
ｄＢ）で増幅され、さらにパワーアッテネータ（２０ｄ
Ｂ）を経由してサンプルホルダーに入力される。
【００２５】結果を図３に示すが、サンプルＡは、測定
周波数全域にわたり真鍮製のサンプルＣと比べて格段に
優れた電磁遮蔽特性を有し、また金属マトリクスとして
用いたアルミニウム合金製のサンプルＢと比べても同等
の電磁遮蔽特性を有し、特に６００ＭＨｚ以上の高周波
帯域ではより優れた電磁遮蔽特性を有することがわか
る。
周波数全域にわたり真鍮製のサンプルＣと比べて格段に
優れた電磁遮蔽特性を有し、また金属マトリクスとして
用いたアルミニウム合金製のサンプルＢと比べても同等
の電磁遮蔽特性を有し、特に６００ＭＨｚ以上の高周波
帯域ではより優れた電磁遮蔽特性を有することがわか
る。
【００２６】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
金属マトリクス中に無機中空粒子を含有させた中空粒子
分散複合材で電磁遮蔽板材を構成することにより、軽量
でありながらも、使用した金属マトリクス単体と同等以
上の電磁遮蔽特性が得られる。また、製造に際して、従
来のように基材と電磁遮蔽部材とを接合する必要もな
く、製造的にも有利である。
金属マトリクス中に無機中空粒子を含有させた中空粒子
分散複合材で電磁遮蔽板材を構成することにより、軽量
でありながらも、使用した金属マトリクス単体と同等以
上の電磁遮蔽特性が得られる。また、製造に際して、従
来のように基材と電磁遮蔽部材とを接合する必要もな
く、製造的にも有利である。
【図１】本発明の電磁遮蔽板材の一実施形態を模式的に
示す断面図である。
示す断面図である。
【図２】実施例及び比較例で作製した電磁遮蔽板材のサ
ンプルの形状及び各部の寸法を示す斜視図である。
ンプルの形状及び各部の寸法を示す斜視図である。
【図３】実施例において、各サンプルについて電磁遮蔽
試験を行った結果を示すグラフである。
試験を行った結果を示すグラフである。
【図４】電磁遮蔽ルームの一例を模式的に示す斜視図で
ある。
ある。
【図５】従来の電磁遮蔽板材を模式的に示す断面図であ
る。
る。
１０ 電磁遮蔽板材 １１ 金属マトリクス １２ 無機中空粒子
Claims (5)
- 【請求項１】 金属マトリクス中に、無機化合物からな
る中空粒子を含有させた中空粒子分散複合材からなるこ
とを特徴とする電磁遮蔽板材。 - 【請求項２】 前記中空粒子が、酸化物、窒化物、炭化
物もしくは天然鉱物からなることを特徴とする請求項１
記載の電磁遮蔽板材。 - 【請求項３】 前記金属マトリクスが、アルミニウム、
アルミニウム合金、マグネシウムまたはマグネシウム合
金であることを特徴とする請求項１または２記載の電磁
遮蔽板材。 - 【請求項４】 前記中空粒子の含有率が、６０％以下で
あることを特徴とする請求項１乃至３記載の何れか１項
に電磁遮蔽板材。 - 【請求項５】 請求項１乃至４の何れか１項に記載の電
磁遮蔽板材を、二次元または三次元的に連結してなるこ
とを特徴とする電磁遮蔽構造物。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001141794A JP2002344191A (ja) | 2001-05-11 | 2001-05-11 | 電磁遮蔽板材及び電磁遮蔽構造物 |
| US10/142,792 US6831223B2 (en) | 2001-05-11 | 2002-05-13 | Electromagnetic shielding plate and electromagnetic shielding structure |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001141794A JP2002344191A (ja) | 2001-05-11 | 2001-05-11 | 電磁遮蔽板材及び電磁遮蔽構造物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002344191A true JP2002344191A (ja) | 2002-11-29 |
Family
ID=18988193
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001141794A Pending JP2002344191A (ja) | 2001-05-11 | 2001-05-11 | 電磁遮蔽板材及び電磁遮蔽構造物 |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US6831223B2 (ja) |
| JP (1) | JP2002344191A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2013518360A (ja) * | 2010-01-26 | 2013-05-20 | 賢太郎 沖野 | 電線のシールド構造 |
| DE102014001266A1 (de) * | 2014-01-31 | 2015-08-06 | Diehl Aerospace Gmbh | Gehäuse für Elektroniksysteme sowie Verfahren zu dessen Herstellung |
| CN106835113A (zh) * | 2017-03-14 | 2017-06-13 | 深圳智达机械技术有限公司 | 一种兼具电磁屏蔽和防腐效果的镁合金 |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7641983B2 (en) * | 2005-04-04 | 2010-01-05 | Boston Scientific Scimed, Inc. | Medical devices including composites |
| CA2568253A1 (en) * | 2005-12-02 | 2007-06-02 | Randy Chipkar | Seat for motorcycles |
| US8535604B1 (en) | 2008-04-22 | 2013-09-17 | Dean M. Baker | Multifunctional high strength metal composite materials |
| CN108717999B (zh) * | 2018-04-25 | 2022-07-19 | 深圳三星通信技术研究有限公司 | 一种大阵列天线的隔离结构及天线 |
| US11602788B2 (en) | 2018-05-04 | 2023-03-14 | Dean Baker | Dissolvable compositions and tools including particles having a reactive shell and a non-reactive core |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| FR2507729B1 (fr) * | 1981-06-12 | 1986-08-22 | Snecma | Joint susceptible d'etre use par abrasion et son procede de realisation |
| US6250362B1 (en) * | 1998-03-02 | 2001-06-26 | Alcoa Inc. | Method and apparatus for producing a porous metal via spray casting |
-
2001
- 2001-05-11 JP JP2001141794A patent/JP2002344191A/ja active Pending
-
2002
- 2002-05-13 US US10/142,792 patent/US6831223B2/en not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2013518360A (ja) * | 2010-01-26 | 2013-05-20 | 賢太郎 沖野 | 電線のシールド構造 |
| DE102014001266A1 (de) * | 2014-01-31 | 2015-08-06 | Diehl Aerospace Gmbh | Gehäuse für Elektroniksysteme sowie Verfahren zu dessen Herstellung |
| CN106835113A (zh) * | 2017-03-14 | 2017-06-13 | 深圳智达机械技术有限公司 | 一种兼具电磁屏蔽和防腐效果的镁合金 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| US20020167438A1 (en) | 2002-11-14 |
| US6831223B2 (en) | 2004-12-14 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP2003243878A (ja) | 電磁波吸収材料及びそれを用いた各種製品 | |
| KR20030007399A (ko) | 전파 흡수체 | |
| JPH07212079A (ja) | 電磁波干渉抑制体 | |
| JP2002344191A (ja) | 電磁遮蔽板材及び電磁遮蔽構造物 | |
| KR20040063911A (ko) | 복합자성체, 전자파 흡수시트, 시트형상 물품의 제조방법,및 전자파 흡수시트의 제조방법 | |
| US6051156A (en) | Compound magnetic material and electromagnetic interference suppressor | |
| JP2001358493A (ja) | 電磁波吸収材とその製造法及びそれを用いた各種用途 | |
| KR20080021891A (ko) | 전자파 흡수체 및 그 시공방법 | |
| JP2007180289A (ja) | 電磁波吸収体 | |
| JP2007096269A (ja) | 近傍界電磁波吸収体 | |
| EP1511370A1 (en) | Counter emi component and counter emi method | |
| JP3722391B2 (ja) | 複合磁性体およびそれを用いた電磁干渉抑制体 | |
| JP4375987B2 (ja) | 電波吸収体用成型体およびその製造方法、ならびに電波吸収体 | |
| TWI642070B (zh) | 複合磁性體及製造方法 | |
| JP6405355B2 (ja) | 複合磁性シート | |
| JPH0923108A (ja) | 線路変換器 | |
| JPH08228105A (ja) | マイクロストリップ基板 | |
| JP2001047423A (ja) | 複合積層体およびその製造方法 | |
| JP4306172B2 (ja) | 表面を安定化した磁性シートとその製造方法 | |
| JP2002134984A (ja) | 樹脂複合体及びこれを用いた放射雑音抑制基板 | |
| WO1997010624A1 (fr) | Materiau a autosyntonisation et son procede de fabrication | |
| JPH0346399A (ja) | 吸音性ならびに電波吸収性を具えた材料の製造法 | |
| JPH1140979A (ja) | ノイズ対策部品 | |
| JP2003234594A (ja) | 高性能な電磁波吸収体 | |
| JP2000306735A (ja) | ハイブリッドコア |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040924 |
|
| RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20060324 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20061220 |
|
| A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070215 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20070627 |