JP2002343448A - 電源装置及び電源装置の制御方法 - Google Patents

電源装置及び電源装置の制御方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、電源装置及び電源装置の制御方法
に関し、例えば2次電池を使用したPDA等の情報端末
機器、移動体通信機器等に適用して、著しく環境温度変
化の激しい屋外等で使用される場合であっても、容量の
変化を緩和することができるようにする。 【解決手段】 2次電池2の温度を検出し、温度検出結
果に応じて2次電池2の温度を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電源装置及び電源
装置の制御方法に関し、例えば2次電池を使用したPD
A(Personal Digital Assistants )等の情報端末機
器、移動体通信機器等に適用することができる。本発明
は、2次電池の温度を検出し、温度検出結果に応じて2
次電池の温度を制御することにより、著しく環境温度変
化の激しい屋外等で使用される場合であっても、容量の
変化を緩和することができるようにする。
【0002】
【従来の技術】従来、リチウムイオン2次電池等におい
ては、軽量で、寿命が長く、かつエネルギー密度が高い
ことにより、ノート型パーソナルコンピュータ、各種モ
バイバル機器等に適用して、移動時の電源として使用さ
れるようになされている。なおこのような機器において
は、例えば負荷電流と使用時間の積算により2次電池の
使用量を計算し、この計算結果より2次電池の残量を検
出してユーザーに通知することにより、ユーザーの使い
勝手を向上するようになされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところでこのような2
次電池の使用においては、屋外で使用される場合も考え
られ、このような使用環境においては、地域、季節、天
候で環境が大きく異なり、多大な環境負荷が年、日、時
単位で加わることが考えられる。2次電池における充放
電機構は、化学反応であることから、このような環境の
変化の中でも、低温時における反応速度の低下が著しく
性能に現れる。具体的に、2次電池においては、温度の
低下により内部抵抗が上昇し、充放電可能な容量が著し
く低下することになる。
【0004】このように充放電可能な容量が著しく低下
すると、残量を正しく検出することが困難になり、2次
電池が満充電になっていないとの検出結果が得られてい
るにもかかわらず、充電することが困難になったりす
る。またこれとは逆に2次電池に残量が残っているとの
検出結果が得られているにもかかわらず、実際には2次
電池を使用することが困難であったり、さらには残量の
検出結果では2次電池を使い切っているにもかかわら
ず、2次電池に使用可能な容量が残っている場合があっ
た。
【0005】因みに、図5は、温度25度を基準にし
て、リチウムイオン2次電池の内部抵抗の相対的な変化
を示す特性曲線図である。この特性曲線図によれば、温
度の低下による著しい内部抵抗の増大を確認することが
できる。
【0006】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、著しく環境温度変化の激しい屋外等で使用される場
合であっても、容量の変化を緩和することができる電源
装置及び電源装置の制御方法を提案しようとするもので
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め請求項1の発明においては、電源装置に適用して、2
次電池の温度を検出して温度検出結果を出力する温度検
出手段と、温度検出結果に応じて、少なくとも充放電
時、2次電池の温度を制御する温度制御手段と、温度制
御手段による温度制御を表示する表示手段とを備えるよ
うにする。
【0008】また請求項4の発明においては、電源装置
の制御方法に適用して、2次電池の温度を検出して温度
検出結果を出力する温度検出のステップと、温度検出結
果に応じて、少なくとも充放電時、2次電池の温度を制
御する温度制御のステップと、温度検出結果を表示する
表示のステップとを有するようにする。
【0009】請求項1の構成によれば、電源装置に適用
して、2次電池の温度を検出して温度検出結果を出力す
る温度検出手段と、温度検出結果に応じて、少なくとも
充放電時、2次電池の温度を制御する温度制御手段と、
温度制御手段による温度制御を表示する表示手段とを備
えることにより、ユーザーにおいて確認可能にして、2
次電池の温度を一定温度以上に保持することができ、こ
れにより温度が低下して内部抵抗が増大することによる
容量の変化を緩和することができる。
【0010】これにより請求項4の構成によれば、著し
く環境温度変化の激しい屋外等で使用される場合であっ
ても、容量の変化を緩和することができる電源装置の制
御方法を提供することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、適宜図面を参照しながら本
発明の実施の形態を詳述する。
【0012】(1)実施の形態の構成 図1は、本発明の実施の形態に係る電源装置を示すブロ
ック図である。この電源装置1は、情報携帯機器に接続
される電源装置であり、商用電源等の電力により2次電
池ユニット2を充電し、またこの2次電池ユニット2の
電力を所定の機器に出力する。
【0013】ここで2次電池ユニット2は、1組のリチ
ウムイオン型電池による2次電池4を並列接続して1つ
のブロックが構成され、このブロックが所定個数だけ直
列に接続されて構成される。2次電池ユニット2は、こ
のようにして接続された2次電池4が絶縁テープにより
絶縁された後、所定の抵抗値による抵抗電線が全体に巻
き付けられて各2次電池4を効率良く加熱できるように
ヒータ6が配置されようになされている。またそれぞれ
サーミスター等による温度検出センサー7が配置され、
2次電池4の温度を検出できるようになされている。2
次電池ユニット2は、所定の回路素子を介してそれぞれ
正極及び負極の電極がコネクタ8に接続され、このコネ
クタ8を介して供給される電力により充電され、さらに
は充電した電力を出力できるようになされている。
【0014】FET9及び10は、このコネクタ8と2
次電池ユニット2の正極電極との間の充放電経路に配置
され、充放電制御回路11の制御によりオンオフ動作す
る。これにより電源装置1は、コネクタ8より2次電池
ユニット2に充電用の電力を供給し、またこれとは逆に
2次電池ユニット2の電力をコネクタ8に出力する。
【0015】充放電制御回路11は、上位のコントロー
ラからの通知による温度制御回路15の指示により動作
を開始し、コネクタ8の端子電圧、電圧検出回路14で
検出される2次電池ユニット2全体の端子電圧に応じ
て、これらFET9、10、の動作を制御し、2次電池
ユニット2の電力をコネクタ8より外部に供給し、また
これとは逆に、コネクタ8より入力される電力により2
次電池ユニット2を充電する。充放電制御回路11は、
この充電の処理の際に、例えば定電圧、定電流、さらに
はこれらの組み合わせ等の所定の特性により2次電池ユ
ニット2を充電する。また充放電制御回路11は、これ
ら充放電電流の制御において、後述する電圧検出回路1
4で検出される各種電圧により2次電池の異常を監視
し、2次電池の異常を検出すると、充放電の処理を中止
する。
【0016】電圧検出回路14は、2次電池4による各
ブロックの端子電圧、2次電池ユニット2全体の端子電
圧を検出して充放電制御回路11に出力する。
【0017】温度検出回路19は、各2次電池4に配置
された温度検出センサー7により各2次電池4の温度を
検出し、この検出結果を温度制御回路15に出力する。
【0018】温度制御回路15は、この電源装置1の動
作を制御するコントローラであり、コネクタ8を介して
この電源装置1が接続されてなる機器より動作の開始が
指示されると、動作を立ち上げ、各回路ブロックに動作
の開始を指示する。さらにこの処理において、図3に示
す処理手順を実行し、コネクタ8を介してこの機器より
入力される制御信号ENに応じて、ヒータ6を駆動して
2次電池ユニット2の温度を制御する。
【0019】すなわち温度制御回路15は、上位の機器
の指示による動作を開始すると、ステップSP1からス
テップSP2に移り、制御信号ENの信号レベルを判定
することにより、この機器より2次電池ユニット2の温
度制御が指示されているか否か判断する。ここで否定結
果が得られると、温度制御回路15は、ステップSP3
に移り、通常の動作モードにより充放電の処理を実行す
るように、全体の動作を制御する。なおここで通常の動
作モードは、何らヒータ6により2次電池ユニットを加
熱しないで充放電する動作モードである。
【0020】このようにして動作モードを設定すると、
温度制御回路15は、ステップSP4に移り、上位の機
器より動作の終了が指示されたか否か判断する。ここで
否定結果が得られると、温度制御回路15は、ステップ
SP5に移り、内蔵のタイマーにより制御信号ENの信
号レベルを判定した後、所定時間経過したか否か判断す
る。ここで否定結果が得られると、温度制御回路15
は、ステップSP4に戻り、これにより所定時間の経過
を待機する。さらに所定時間経過すると、ステップSP
5で肯定結果が得られることにより、ステップSP2に
戻り、改めて制御信号ENの信号レベルを判定する。こ
れにより温度制御回路15は、一定の時間間隔により上
位の機器より2次電池ユニット2の温度制御が指示され
るか否か監視して充放電の処理を実行するようになされ
ている。
【0021】これに対してステップSP4で肯定結果が
得られると、温度制御回路15は、ステップSP6に移
り、この処理手順を終了する。
【0022】これに対して上位の機器より2次電池ユニ
ット2の温度制御が指示されると、温度制御回路15に
おいては、ステップSP2で肯定結果が得られ、ステッ
プSP7に移る。ここで温度制御回路15は、温度検出
回路19から2次電池4の現在温度Tnowを取得す
る。なお温度制御回路15は、複数の2次電池4より得
られる温度検出結果の平均値を2次電池4の現在温度T
nowとして取得する。
【0023】このようにして現在温度Tnowを取得す
ると、温度制御回路15は、ステップSP8に移り、こ
こで制御データテーブルの記録を参照して、現在温度T
nowが所定の判定基準温度T0より高いか否か判断す
る。ここでこの判定基準温度T0は、2次電池ユニット
2における内部抵抗の増大により充放電可能な容量の変
化が外部の機器において無視できなくなると考えられる
温度である。
【0024】このステップSP8において、肯定結果が
得られると、この場合、2次電池ユニット2が十分に温
まった状態であることにより、温度制御回路15は、ス
テップSP9に移る。ここで温度制御回路15は、それ
まで発光ダイオードによる警告灯20を点灯している場
合には、この警告灯20の点灯を中止した後、ステップ
SP3に移る。これにより温度制御回路15は、2次電
池ユニット2の温度が所定温度以上の場合、何ら2次電
池ユニット2を加熱することなく充放電の処理を実行す
るようになされている。
【0025】これに対してステップSP8で否定結果が
得られると、温度制御回路15は、ステップSP10に
移る。ここで温度制御回路15は、警告灯20を点灯し
てユーザーに警告を発する。ここでこの場合、電源装置
1では、2次電池ユニット2の温度が著しく低下してい
る場合であることにより、内部抵抗の増大により充放電
容量が少なくなっている場合である。これにより温度制
御回路15は、警告灯20の点灯により、残容量の検出
等に誤差の発生する可能性をユーザーに通知するように
なされている。
【0026】かくするにつきこのようにして警告灯20
を点灯すると、温度制御回路15は、ステップSP11
に移り、温度データテーブルを参照して、小さな発熱量
により2次電池ユニット2を加熱するようにヒータ6の
動作を制御し、これにより動作モードを加温モードに設
定した後、ステップSP3に移る。
【0027】これらにより温度制御回路15は、2次電
池ユニット2の温度変化を緩和し、その分、著しく環境
温度変化の激しい屋外等で使用される場合であっても、
容量の変化を緩和するようになされている。
【0028】さらに温度制御回路15は、このような制
御において、ユーザーにより操作子21が押圧操作され
ると、割り込みの処理により、2次電池ユニット2の温
度を制御する。すなわち温度制御回路15は、図4に示
すように、操作子21が押圧操作されると、ステップS
P21からステップSP22に移り、上述したステップ
SP7と同様にして、2次電池4の現在温度Tnowを
取得する。
【0029】さらに温度制御回路15は、ステップSP
23に移り、ここで制御データテーブルの記録を参照し
て、現在温度Tnowが判定基準温度T0より高いか否
か判断する。ここで否定結果が得られると、温度制御回
路15は、ステップSP27に移り、元の処理に戻る。
【0030】これに対してステップSP23で肯定結果
が得られると、温度制御回路15は、ステップSP24
に移り、ここで警告灯20を点灯する。さらに続くステ
ップSP25において、温度データテーブルを参照し
て、大きな発熱量により2次電池ユニット2を加熱する
ようにヒータ6の動作を制御し、これにより動作モード
を加温モードに設定する。温度制御回路15は、このよ
うにして2次電池の加熱を開始すると、ステップSP2
6に移り、ここで内蔵のタイマーによりこの割り込みの
処理を開始して所定時間経過したか否か判断する。ここ
で否定結果が得られると、温度制御回路15は、ステッ
プSP26を繰り返し、これにより所定時間の経過を待
機する。さらに所定時間経過すると、ステップSP26
で肯定結果が得られることにより、ステップSP27に
移って、元の処理に戻る。
【0031】これによりこの温度制御回路15は、操作
子21が操作された場合も、2次電池ユニット2の温度
変化を緩和し、その分、著しく環境温度変化の激しい屋
外等で使用される場合であっても、容量の変化を緩和す
るようになされている。またこのように操作子21が操
作された場合には、上位の機器からの制御信号ENによ
り温度制御が指示された場合に比して、大きな発熱量に
より2次電池ユニット2を加熱して短時間で2次電池ユ
ニット2を所定温度以上に暖めるようになされ、これに
よりこの操作子21を操作してユーザーの使い勝手を向
上するようになされている。
【0032】(2)実施の形態の動作 以上の構成において、この電源装置1は(図1)、接続
された機器より動作の開始が指示されると、充放電制御
回路11の制御により、コネクタ8に充電用の電源が供
給されている場合には、この電力により2次電池ユニッ
ト2を充電し、またコネクタ8に負荷が接続されている
場合には、2次電池ユニット2の電力をこの負荷に供給
する。またこのような電力がコネクタ8に供給されてい
ない場合であって、負荷がコネクタ8に接続されていな
い場合、待機の状態に保持される。
【0033】電源装置1では、このような充電の状態、
放電の状態、待機の状態において、接続された機器より
制御信号ENが出力されると、制御データテーブルの記
録に従って、温度検出回路19で検出される2次電池ユ
ニット2の温度Tnowが所定温度T0以上か否か判断
され、温度T0以上の場合、何らヒータ6により2次電
池ユニット2を加熱することなく、充放電の処理が実行
される。これに対して温度T0より現在の温度Tnow
が低い場合、電源装置1では、温度制御回路15の制御
によりヒータ6が駆動され、このヒータ6の発熱により
2次電池ユニット2の温度が上昇される。
【0034】また充電の状態、放電の状態、待機の状態
において、ユーザーが操作子21を操作すると、同様
に、制御データテーブルの記録に従って、温度検出回路
19で検出される2次電池ユニット2の温度Tnowが
所定温度T0以上か否か判断され、温度T0以上の場
合、何らヒータ6により2次電池ユニット2を加熱する
ことなく、充放電の処理が実行される。これに対して温
度T0より低い場合、電源装置1では、温度制御回路1
5の制御によりヒータ6が駆動され、このヒータ6の発
熱により2次電池ユニット2の温度が上昇される。
【0035】これによりこの電源装置1では、機器の制
御により、又は操作子の操作に応動して、2次電池ユニ
ット2の温度を制御し、これにより著しく環境温度変化
の激しい屋外等で使用される場合であっても、容量の変
化を緩和することができる。またこのようにして温度制
御することにより、2次電池の性能を最大限に引き出す
効果も得ることができる。
【0036】電源装置1では、このようにして温度制御
するにつき、ユーザーにより操作子21が操作された場
合には、高い発熱量により発熱するようにヒータ6を駆
動し、これにより速やかに温度が立ち上げるられる。こ
れにより電源装置1では、例えば機器の運用を開始する
前に、この操作子21を操作して短い待ち時間により十
分に2次電池ユニット2の温度を立ち上げることができ
る。
【0037】またこのように機器からの制御信号により
温度制御を実行することにより、この電源装置1が種々
の装置に装着されて使用される場合に、例えば外部に携
帯して使用する機器においては、このような温度制御の
処理を機器側より指示することができ、これにより必要
に応じて適切に温度制御の処理を実行することができ
る。
【0038】因みに、図5について上述したように、2
次電池セルを1度以上の温度で放電させる場合、日常の
使用温度と考えられる0度〜40度近傍でも、内部抵抗
が変動し、大電流により放電する場合には、使用可能時
間が大きく変化することになる。また出力電圧に関し
て、電圧値はセルの直列接続数により決まるが、装置全
体を軽量化、小型化する場合には、セルの直列接続数を
少なくし、セル単体で見たとき大電流により使用するこ
とが望まれる。
【0039】この実施の形態においては、必要に応じて
適切に温度制御の処理を実行できることにより、所望の
放電電圧、放電電流を少ない直列接続数により確保する
ことができる。
【0040】かくするにつき電源装置1では、このよう
にして2次電池ユニット2の温度が所定温度T0以下で
あり、ヒータ6を駆動している場合には、警告灯20が
点灯され、これによりユーザーへの注意が喚起される。
【0041】(3)実施の形態の効果 以上の構成によれば、2次電池の温度を検出し、その温
度検出結果に応じて2次電池の温度を制御することによ
り、著しく環境温度変化の激しい屋外等で使用される場
合であっても、容量の変化を緩和することができる。
【0042】また所定の操作子の操作により、2次電池
を加熱することにより、ユーザーの指示により温度制御
を実行して使い勝手を向上することができる。
【0043】また2次電池の電力を送受する機器からの
制御により、2次電池の温度を制御することにより、必
要に応じて適切に温度制御の処理を実行することができ
る。
【0044】(4)他の実施の形態 なお上述の実施の形態においては、操作子の操作に応じ
て、又は機器からの制御信号に応じて、2次電池を温度
制御する場合について述べたが、本発明はこれに限ら
ず、必要に応じて常時、温度制御の処理を実行するよう
にしてもよい。また操作子と制御信号との論理和による
制御に代えて、排他的論理和、論理積等により制御する
ようにしてもよい。
【0045】また上述の実施の形態においては、ヒータ
の駆動を2段階で切り換える場合について述べたが、本
発明はこれに限らず、種々の駆動方法により2次電池を
加熱する場合に広く適用することができる。
【0046】また上述の実施の形態においては、情報形
態機器の電源に本発明を適用する場合について述べた
が、本発明はこれに限らず、種々の電源に広く適用する
ことができ、特に、緊急時の異常警報、異常信号、救助
用無線等の電源、さらには人目に付かない箇所に設置す
る防犯用装置の電源等に適用して、小型軽量で、簡易な
構成による電源を提供することができる。
【0047】因みに、このような防犯用装置において
は、例えばバイクの盗難防止警報装置に適用することが
考えられ、この場合、第3者には発見できないような箇
所に電源を配置し、通常のバイクに保持された鉛蓄電池
によりこの電源を充電し、また温度を制御するように
し、車体の異常な傾き、鉛蓄電池の取り外し等を検出し
たときに、この電源により盗難の警報を発生し、また以
後、位置情報を無線通信手段により通知することが考え
られる。またこのような緊急時の電源としては、海難事
故、登山等の防災グッズである緊急無線装置等が考えら
れる。
【0048】また上述の実施の形態においては、リチウ
ムイオン電池による電源装置に本発明を適用する場合に
ついて述べたが、本発明はこれに限らず、種々の2次電
池による電源装置に広く適用することができる。
【0049】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、2次電池
の温度を検出し、その温度検出結果に応じて2次電池の
温度を制御することにより、著しく環境温度変化の激し
い屋外等で使用される場合であっても、容量の変化を緩
和することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る電源装置を示すブロ
ック図である。
【図2】図1の電源装置において制御データテーブルを
示す図表である。
【図3】図1の電源装置における温度制御回路の処理手
順を示すフローチャートである。
【図4】図3の温度制御回路の割り込み処理手順を示す
フローチャートである。
【図5】2次電池の内部抵抗の温度特性を示す特性曲線
図である。
【符号の説明】 1……電源装置、2……2次電池ユニット、6……ヒー
タ、9、10……FET、11……充放電制御回路、1
5……温度制御回路、19……温度検出回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5G003 BA03 BA04 CA11 CB01 5H030 AA01 AS11 BB01 BB14 BB21 FF24 5H031 CC05 CC09 KK04

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2次電池の温度を検出して温度検出結果を
    出力する温度検出手段と、 前記温度検出結果に応じて、少なくとも充放電時、前記
    2次電池の温度を制御する温度制御手段と、 前記温度検出結果を表示する表示手段とを備えることを
    特徴とする電源装置。
  2. 【請求項2】前記温度制御手段は、 所定の操作子の操作により、前記2次電池の温度を制御
    する、 ことを特徴とする請求項1に記載の電源装置。
  3. 【請求項3】前記温度制御手段は、 前記2次電池の電力を送受する機器からの制御により、
    前記2次電池の温度を制御することを特徴とする請求項
    1に記載の電源装置。
  4. 【請求項4】2次電池の温度を検出して温度検出結果を
    出力する温度検出のステップと、 前記温度検出結果に応じて、少なくとも充放電時、前記
    2次電池の温度を制御する温度制御のステップと、 前記温度検出結果による温度制御を表示する表示のステ
    ップとを有することを特徴とする電源装置の制御方法。
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