JP2002343285A - ワイヤーグリッド型蛍光表示管 - Google Patents

ワイヤーグリッド型蛍光表示管

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JP2002343285A
JP2002343285A JP2001150017A JP2001150017A JP2002343285A JP 2002343285 A JP2002343285 A JP 2002343285A JP 2001150017 A JP2001150017 A JP 2001150017A JP 2001150017 A JP2001150017 A JP 2001150017A JP 2002343285 A JP2002343285 A JP 2002343285A
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wire grid
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wire
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JP2001150017A
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Sadahisa Yonezawa
米沢禎久
Yukio Ogawa
小川行雄
Yasuhiro Nohara
野原康弘
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ワイヤーグリッド型蛍光表示管において、ワイ
ヤーグリッドに金属線を使用し、そのワイヤーグリッド
の直径によりグリッドの高さを規定すること、及びその
ワイヤーグリッドを蛍光表示管の管外へ引出すことな
く、管内のグリッド固着用金属膜に超音波溶接により固
着すること。 【解決手段】 ガラスのアノード基板11にアノード電
極21、グリッド配線25等を形成し、その上に絶縁層
23、グリッド固着用金属膜24を積層し、開口部23
1,241内のアノード電極21に蛍光体層22を形成
する。ワイヤーグリッド26は、グリッド固着用金属膜
24に超音波溶接により固着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、絶縁層又は絶縁
材の支柱に形成したグリッド固着用金属膜にワイヤーグ
リッドを固着したワイヤーグリッド型蛍光表示管に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来ワイヤーグリッド型蛍光表示管は、
空間に張架した金属ワイヤーをグリッドとするものが提
案されているが、金属ワイヤーを空間に保持する関係
で、ワイヤーグリッド型蛍光表示管の高精細化、薄型化
には限度がある。その点を改善するため、図5の構造の
ワイヤーグリッド型蛍光表示管が提案されている。
【0003】図5(a)は、アノード基板(一部)の平
面図、図5(b),(c)は、図5(a)のX1−X1
部分の断面図、図5(d)は、図5(a)のX2−X2
部分の断面図である。ガラスのアノード基板61にアノ
ード電極72、グリッド配線731を形成し、アノード
電極72と直交する方向に凸状の絶縁層75を形成して
ある。アノード電極72には、ドット状の蛍光体層74
を形成してある。絶縁層75上には、導電層73を形成
してある。その導電層73は、グリッド配線731に電
気的に接続されている。別途形成したワイヤーグリッド
71は、導電層73と接触するように配置してある。ワ
イヤーグリッド71は、フレーム711と一体にエッチ
ングにより形成してある。ワイヤーグリッド71の取付
け作業は、まずフレーム711を専用の冶具(図示せ
ず)に取付け、その冶具によりワイヤーグリッド71を
図5(a)の左右にタイトに張架し、その状態でワイヤ
ーグリッド71を図5(b)のように導電層71上に載
せて位置合わせをする。次にガラスの側面板63を図5
(c)のように押し下げ、側面板63とアノード基板6
1とでワイヤーグリッド71を挟持し、フリットガラス
(図示せず)により固着する。固着後、ワイヤーグリッ
ド71は、ハーフエッチングした凹部712の部分で切
断する。なお721は、アノード電極72のアノード配
線部分、62は、ガラスの別の側面板である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図5の場合、ワイヤー
グリッド71は、取付けの際、専用の冶具で張架しなけ
ればならないから、取付け作業が複雑になり、かつアノ
ード基板61と側面板63とにより挟持しなければなら
ないから、ワイヤーグリッド71は、熱膨張係数がガラ
スと略同じ426合金等、特殊な金属に限られてしま
う。またワイヤーグリッド71は、エッチングにより加
工しなければならないから、加工費が高く、かつフレー
ム711は、ワイヤーグリッド71の固着後に切断して
廃棄する部分である。そのため、図5の蛍光表示管は、
組立てコストや材料コストが高くなってしまう。図5の
場合、ワイヤーグリッド71及び導電層73は、アノー
ド電極72と直交する方向にのみ存在し、アノード電極
72と平行する方向には存在しない。即ちワイヤーグリ
ッド71及び導電層73は、蛍光体層74を取囲む構造
でないから、グリッドの発生する制御電界の均一性がよ
くない。本願発明は、これらの点に鑑み、ワイヤーグリ
ッドの取付け作業が容易で、安価な材料によりワイヤー
グリッドを形成でき、かつグリッドの発生する制御電界
がより均一なワイヤーグリッド型蛍光表示管を提供する
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本願発明のワイヤーグリ
ッド型蛍光表示管は、ドット状蛍光体層を形成したアノ
ード電極とワイヤーグリッドとが交差するように配置し
たワイヤーグリッド型蛍光表示管において、基板上に形
成したアノード電極、該アノード電極を覆う絶縁層、該
絶縁層上に形成したグリッド固着用金属膜、及び該グリ
ッド固着用金属膜上に固着したワイヤーグリッドから成
り、前記絶縁層と前記グリッド固着用金属膜は前記ドッ
ト状蛍光体層が突出する開口部を有している。本願発明
のワイヤーグリッド型蛍光表示管は、ドット状蛍光体層
を形成したアノード電極とワイヤーグリッドとが交差す
るように配置したワイヤーグリッド型蛍光表示管におい
て、基板上に形成したアノード電極、その基板上にワイ
ヤーグリッドに沿って形成した絶縁材の支持部材、該絶
縁材の支持部材に形成したグリッド固着用金属膜、及び
該グリッド固着用金属膜に固着したワイヤーグリッドか
ら成る。本願発明のワイヤーグリッド型蛍光表示管は、
ドット状蛍光体層を形成したアノード電極とワイヤーグ
リッドとが交差するように配置したワイヤーグリッド型
蛍光表示管において、基板上に形成したアノード電極、
その基板上にワイヤーグリッドに沿って形成したグリッ
ド固着用金属膜、及び該グリッド固着用金属膜上に固着
したワイヤーグリッドから成る。本願発明のワイヤーグ
リッド型蛍光表示管は、前記各ワイヤーグリッド型蛍光
表示管において、前記ワイヤーグリッドは、前記グリッ
ド固着用金属膜の固着箇所よりも高く湾曲している。
【0006】
【発明の実施の形態】図1は、本願発明の第1実施形態
に係るワイヤーグリッド型蛍光表示管のアノード基板
(一部)の平面図と拡大断面図である。図1(a)は、
平面図、図1(b)は、図1(a)のY1−Y1部分の
拡大断面図、図1(c)は、図1(b)のY2−Y2部
分の拡大断面図である。図において、11はガラスのア
ノード基板、12,13は、ガラスの側面板、21はア
ノード電極、22は蛍光体層、23は絶縁層(SiO
x,SiN等)、24は線状ワイヤーグリッドの固着用
金属膜(以下グリッド固着用金属膜と呼ぶ)、25はグ
リッド配線、26はワイヤーグリッドである。アノード
電極21とワイヤーグリッド26は、直交するように配
置してある。アノード電極21はアルミニウム、ITO
等から成り、グリッド固着用金属膜24、グリッド配線
25はアルミニウムから成り、ワイヤーグリッド26は
アルミニウム線を用いている。
【0007】基板11にアノード電極21、アノード配
線部分211、グリッド配線25を形成し、それらの上
に絶縁層23を形成し、その絶縁層23の上にグリッド
固着用金属膜24を形成してある。絶縁層23、グリッ
ド固着用金属膜24は、夫々開口部231,241を形
成してある。それらの開口部231,241内のアノー
ド電極21上に蛍光体層22をドット状に形成してあ
る。グリッド固着用金属膜24の開口部241は、四角
形で蛍光体層22を取囲んでいる。ワイヤーグリッド2
6は、超音波溶接によりグリッド固着用金属膜24に固
着してある。溶接箇所は、アノード電極21の上方又は
アノード電極21の間又はワイヤーグリッド26の両端
部、或いはそれらの組み合せでよい。またアノード電極
21の上方又はアノード電極21の間に溶接する場合
は、アノード電極毎又はアノード電極一つ置きに、或い
は所定個数毎又は所定個数置きに溶接してもよい。グリ
ッド固着用金属膜24とグリッド配線25は、絶縁層2
3のスルーホール232に充填した導電ペースト等の導
電材により電気的に接続してある。
【0008】アノード電極21、グリッド固着用金属膜
24及びグリッド配線25は、蒸着法により、0.2〜
1.0μm程度の厚みに形成する。絶縁層23は、蒸着
法又は印刷法により1.0〜200μm程度の厚みに形
成する。蛍光体層22は、スラリー法により10〜40
μm程度の厚みに形成する。ワイヤーグリッド26は、
直径が15〜100μm程度のものを用いる。
【0009】蛍光体層22の上面(カソードから電子が
飛来する側)とワイヤーグリッド26の上面との距離
は、ワイヤーグリッド26の線径を変えることにより任
意に選定できる。ここで絶縁層23を薄膜にし、その膜
厚を、例えば、1.0μm程度にした場合、蛍光体層2
2の上面は、絶縁層23よりも高くなり、かつワイヤー
グリッド26の上面よりも低くなるから、絶縁層23の
チャージは小さくなる。したがって蛍光体層22は、絶
縁層23のチャージの影響が小さくなるから、チャージ
による表示欠け等の障害は小さくなる。
【0010】ワイヤーグリッド26は、グリッド固着用
金属膜24に載せて位置合わせし、超音波溶接によりグ
リッド固着用金属膜24に直接固着できる。その固着の
際、特殊な冶具を用いてワイヤーグリッド26をタイト
に張架したり、アノード基板と側面板とでワイヤーグリ
ッド26を挟持し、フリットガラスにより固着する必要
もない。したがってワイヤーグリッド26の取付け作業
は、極めて簡単になる。またワイヤーグリッド26は、
アノード基板と側面板とで挟持する必要がないから、ア
ノード基板、側面板及びフリットガラスの熱膨張係数を
勘案して、その熱膨張係数と略同じ材料のものを選択す
る必要がなく、グリッド固着用金属膜と同じアルミニウ
ムを使用することができる。
【0011】従来は、ワイヤーグリッドを形成する或い
は保持する絶縁層の層厚を厚くして、ワイヤーグリッド
の位置を高くしていたが、絶縁層が厚くなるとチャージ
が大きくなって表示の障害になる。また例えば、絶縁層
が200μm程度の場合、絶縁材を10回以上重ねて印
刷しなければ絶縁層を形成できないため、絶縁層の形成
に長時間を要した。本実施の形態は、絶縁層23を薄く
して、ワイヤーグリッドの直径を大きくすることによ
り、ワイヤーグリッド26の上面を高くすることができ
るから、従来のチャージや多数回印刷の問題はない。グ
リッド固着用金属膜24の開口部241は、蛍光体層2
2の周囲を取囲んでいるから、グリッド固着用金属膜2
4の発生する制御電界は、蛍光体層22に均一に作用
し、したがって表示品質が向上する。即ちグリッド固着
用金属膜24は、平面グリッドとしての機能も兼ね備え
ている。
【0012】本実施の形態において、開口部241は、
複数の蛍光体層22毎に形成してもよい。そして開口部
241の形状は、四角形に限らず、円形等でもよい。ま
たグリッド固着用金属膜24とグリッド配線25の接続
は、スルーホールに限らず、導電ペーストにより、グリ
ッド固着用金属膜24の端部をグリッド配線25に接続
するとか、或いはグリッド固着用金属膜24の端部をグ
リッド配線25まで伸ばして接続するとかの方法であっ
てもよい。絶縁層23は、図1のようにアノード基板1
1の略全面を覆ってもよいし、グリッド固着用金属膜2
4毎に設けてもよい。
【0013】図2は、本願発明の第2実施形態に係るワ
イヤーグリッド型蛍光表示管のアノード基板(一部)の
平面図と拡大断面図である。図2(a)は、平面図、図
2(b)は、図2(a)のY3−Y3部分の拡大断面
図、図2(c)は、図2(a)のY4−Y4部分の拡大
断面図である。図2は、図1と同じ部分は、同じ符号を
用いている。図2は、絶縁材の支柱(支持部材)33
を、アルミニウム線のワイヤーグリッド36に沿ってア
ノード基板11に形成してある。支柱33は、アノード
電極21の間及びワイヤーグリッド36の両端に配置し
てあるが、この配置に限らず、スルーホール331を形
成する支柱を除いて、アノード電極21上にも配置する
(即ち線状の支柱を用いる)ことができる。ワイヤーグ
リッド36は、支柱33のアルミニウムのグリッド固着
用金属膜34に超音波溶接してある。溶接箇所は、全支
柱でもよいし、一部の支柱毎でもよい。グリッド固着用
金属膜34とグリッド配線35とは、支柱33のスルー
ホール331に充填した導電ペースト等の導電材により
電気的に接続してある。
【0014】図2の場合には、グリッド固着用金属膜3
4又はワイヤーグリッド36は、ドット状蛍光体層22
の周囲を取囲む構造でないから、蛍光体層22に対する
グリッドが発生する制御電界の均一性は、図1の場合に
比べて小さくなるが、図1のように絶縁層を略全面に形
成する構造ではないから、支柱33のチャージの影響は
小さくなる。またグリッド固着用金属膜34とグリッド
配線35との接続は、図1と同様に支柱のスルーホール
に限らない。
【0015】図3は、本願発明の第3実施形態に係るワ
イヤーグリッド型蛍光表示管のアノード基板(一部)の
平面図と拡大断面図である。図3(a)は、平面図、図
3(b)は、図3(a)のY5−Y5部分の拡大断面
図、図3(c)は、図3(a)のY6−Y6部分の拡大
断面図である。図3は、図1と同じ部分は、同じ符号を
用いている。図3は、絶縁材の支柱43を、アルミニウ
ム線のワイヤーグリッド46に沿ってアノード基板11
に形成してある。支柱43は、アノード電極21の間及
びワイヤーグリッド46の両端に配置してあるが、この
配置に限らない。ワイヤーグリッド46は、アルミニウ
ムのグリッド固着用金属膜44に超音波溶接してある。
ワイヤーグリッド46は、固着箇所よりも高く、蛍光体
層22よりも高くなるように湾曲させてある。ワイヤー
グリッド46の湾曲は、図3の弓形の他、頂上部分が平
らな形状であってもよい。グリッド固着用金属膜44と
グリッド配線45とは、支柱43のスルーホール431
に充填した導電ペースト等の導電材により電気的に接続
してある。
【0016】図3の場合には、絶縁材の支柱43を低く
できるから、支柱43のチャージの影響は小さく、かつ
細いワイヤーグリッド46を使用することができるか
ら、ワイヤーグリッドの配置密度を高くすることができ
る。図3において、支柱43は、スルーホール431を
形成する支柱を除いて、アノード電極21上に形成する
こともできる。またグリッド固着用金属膜34とグリッ
ド配線35との接続は、図1と同様に支柱のスルーホー
ルに限らない。
【0017】図4は、本願発明の第4実施形態に係るワ
イヤーグリッド型蛍光表示管のアノード基板(一部)の
平面図と拡大断面図である。図4(a)は、平面図、図
4(b)は、図4(a)のY7−Y7部分の拡大断面
図、図4(c)は、図4(a)のY8−Y8部分の拡大
断面図である。図4は、図1及び図3と同じ部分は、同
じ符号を用いている。図4は、アルミニウムのグリッド
固着用金属膜44を、アノード基板11にアルミニウム
線のワイヤーグリッド46に沿って、アノード電極21
の間に形成してある。グリッド固着用金属膜44の配置
は、この配置に限らず、アノード電極21の所定個数毎
に配置してもよい。ワイヤーグリッド46は、グリッド
固着用金属膜44に超音波溶接してある。ワイヤーグリ
ッド46は、グリッド固着用金属膜44の固着箇所より
も高く、蛍光体層22よりも高くなるように湾曲させて
ある。ワイヤーグリッド46の湾曲は、図4のように弓
形の他、頂上部分が平ら形状であってもよい。ワイヤー
グリッド46の端部は、グリッド配線45に直接電気的
に接続してある。
【0018】図4の場合には、絶縁層及び絶縁材の支柱
を設けないから、絶縁層や絶縁材の支柱のチャージの影
響はなく、かつ細いワイヤーグリッドを使用できるか
ら、ワイヤーグリッドの配置密度を高くすることができ
る。また絶縁層及び絶縁材の支柱を形成する工程が不要
で、かつワイヤーグリッドを固着するグリッド固着用金
属膜は、アノード電極、グリッド配線の形成と同時に、
即ち同一工程で形成できるから、製造工程が簡単にな
る。
【0019】前記各実施は、蛍光体層22の間にワイヤ
ーグリッド46を2個設けてあるが1個でもよい。前記
各実施の形態においては、ワイヤーグリッド及びそのワ
イヤーグリッドを固着するグリッド固着用金属膜は、双
方がアルミニウムである場合について説明したが、アル
ミニウム以外のAu,Ag,Cu等であってもよいし、
双方が異種の金属(例えば、片方がアルミニウムであ
り、もう一方がAu,Ag,又はCu等)であってもよ
い。前記各実施の形態のワイヤーグリッドは、断面形状
が円形のものについて説明したが、円形以外のものであ
ってもよい。断面形状が円形の場合には、ワイヤーグリ
ッドをグリッド固着用金属膜に超音波溶接する際、ワイ
ヤーグリッドの溶接面を確認する必要がないため、ワイ
ヤーグリッドの取付け作業が容易になる。
【0020】前記各実施の形態は、ワイヤーグリッドと
直交する方向に配置した帯状のアノード電極に蛍光体層
をドット状に形成した例について説明したが、ドット状
蛍光体層毎に独立したアノード電極を、ワイヤーグリッ
ドと直交する方向に配置したものであってもよい。そこ
で本願発明は、ワイヤーグリッドと直交する方向に配置
した複数個のアノード電極列を含めて、ワイヤーグリッ
ドに直交するアノード電極と呼ぶ。
【0021】
【発明の効果】本願発明は、超音波溶接によりワイヤー
グリッドをグリッド固着用金属膜に直接固着できるか
ら、特殊な冶具を用いてワイヤーグリッドをタイトに張
架し、アノード基板と側面板とで挟持してフリットガラ
スにより固着する必要がない。またワイヤーグリッド
は、材料の熱膨張係数をガラスと略同じにする必要もな
いから、グリッド固着用金属膜と同じ、例えばアルミニ
ウムを使用することができる。したがってワイヤーグリ
ッドの取付け作業は、極めて簡単になる。また蛍光表示
管のシール部のリーク不良が低減する。
【0022】本願発明のワイヤーグリッドは、アルミニ
ウム等の金属線を使用できるから、従来のワイヤーグリ
ッドのように、426合金等の特殊な金属板をエッチン
グにより加工する必要がない。そのため本願発明は、エ
ッチングの加工費が不要になり、かつワイヤーグリッド
の取付け後に切断して廃棄するフレーム等の部分がない
から、材料の無駄がない。
【0023】本願発明は、アノード電極、アノード配
線、グリッド固着用金属膜、グリッド配線及びグリッド
固着用金属膜を形成する絶縁層を、薄膜で形成できるか
ら、蛍光表示管を薄くでき、かつ薄膜のグリッド固着用
金属膜にワイヤーグリッドを超音波溶接により固着する
から、部品に加熱による損傷を与えることもない。本願
発明は、ワイヤーグリッドの線径を変えることにより、
蛍光体層の上面とワイヤーグリッドの上面との距離を、
任意に選定できる。
【0024】本願発明のグリッド固着用金属膜の開口部
は、各ドット状蛍光体層の周囲を取囲んでいるから、グ
リッドの発生する制御電界は、ドット状蛍光体層に均一
に作用し、したがって表示品質が向上する。本願発明
は、アノード基板の全面に形成する絶縁層に代えて、グ
リッド固着用金属膜を形成した絶縁材の支柱を用いる場
合には、前者のグリッド固着用金属膜の開口部が、ドッ
ト状蛍光体層を取囲む構造の場合に比べて、グリッドの
発生する制御電界の均一性は、悪いが、支柱のチャージ
の影響は、小さくなる。
【0025】本願発明は、ワイヤーグリッドを、その固
着箇所よりも高く湾曲させて配置することもできるが、
この場合には、ワイヤーグリッドの直径を細くできるか
ら、ワイヤーグリッドの配置密度を高くすることができ
る。またこの場合、ワイヤーグリッドの直径が同じなら
ば、グリッド固着用金属膜を形成する絶縁材の支柱又は
絶縁層を薄く(低く)することができるから、その分絶
縁材の支柱や絶縁層のチャージは小さくなる。さらにこ
の場合には、絶縁材の支柱や絶縁層を省略できるから、
絶縁材の支柱や絶縁層のチャージはなくなり、かつ絶縁
層及び絶縁材の支柱を形成する工程も不要になり、グリ
ッド固着用金属膜は、アノード電極、グリッド配線等と
同時に形成できるから、製造工程が簡単になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の第1実施形態に係る蛍光表示管のア
ノード基板(一部)の平面図と断面図である。
【図2】本願発明の第2実施形態に係る蛍光表示管のア
ノード基板(一部)の平面図と断面図である。
【図3】本願発明の第3実施形態に係る蛍光表示管のア
ノード基板(一部)の平面図と断面図である。
【図4】本願発明の第4実施形態に係る蛍光表示管のア
ノード基板(一部)の平面図と断面図である。
【図5】従来の蛍光表示管のアノード基板(一部)の平
面図と断面図である。
【符号の説明】
11 アノード基板 12,13 側面板 21 アノード電極 211 アノード電極の配線部分 22 蛍光体層 23 絶縁層 231,241 開口部 232,331,431 スルーホール 24,34,44 グッド固着用金属膜 25,35,45 グリッド配線 26,36,46 ワイヤーグリッド 33,43 絶縁材の支柱
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野原康弘 千葉県茂原市大芝629双葉電子工業株式会 社内 Fターム(参考) 5C036 EE02 EE14 EE19 EF01 EF03 EF05 EF06 EF07 EF08 EG02 EG16

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドット状蛍光体層を形成したアノード電
    極とワイヤーグリッドとが交差するように配置したワイ
    ヤーグリッド型蛍光表示管において、基板上に形成した
    アノード電極、該アノード電極を覆う絶縁層、該絶縁層
    上に形成したグリッド固着用金属膜、及び該グリッド固
    着用金属膜上に固着したワイヤーグリッドから成り、前
    記絶縁層と前記グリッド固着用金属膜は前記ドット状蛍
    光体層が突出する開口部を有しているワイヤーグリッド
    型蛍光表示管。
  2. 【請求項2】 ドット状蛍光体層を形成したアノード電
    極とワイヤーグリッドとが交差するように配置したワイ
    ヤーグリッド型蛍光表示管において、基板上に形成した
    アノード電極、その基板上にワイヤーグリッドに沿って
    形成した絶縁材の支持部材、該絶縁材の支持部材に形成
    したグリッド固着用金属膜、及び該グリッド固着用金属
    膜に固着したワイヤーグリッドから成るワイヤーグリッ
    ド型蛍光表示管。
  3. 【請求項3】 ドット状蛍光体層を形成したアノード電
    極とワイヤーグリッドとが交差するように配置したワイ
    ヤーグリッド型蛍光表示管において、基板上に形成した
    アノード電極、その基板上にワイヤーグリッドに沿って
    形成したグリッド固着用金属膜、及び該グリッド固着用
    金属膜上に固着したワイヤーグリッドから成るワイヤー
    グリッド型蛍光表示管。
  4. 【請求項4】 前記ワイヤーグリッドは、前記グリッド
    固着用金属膜の固着箇所よりも高く湾曲している請求項
    1乃至請求項3のいずれかに記載のワイヤーグリッド型
    蛍光表示管。
JP2001150017A 2001-05-18 2001-05-18 ワイヤーグリッド型蛍光表示管 Pending JP2002343285A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8058792B2 (en) 2009-05-25 2011-11-15 Samsung Sdi Co., Ltd. Light emission device and display device including same

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