JP2002343010A - 駆動経路の非動作時の一時係止構造 - Google Patents

駆動経路の非動作時の一時係止構造

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JP2002343010A
JP2002343010A JP2001143153A JP2001143153A JP2002343010A JP 2002343010 A JP2002343010 A JP 2002343010A JP 2001143153 A JP2001143153 A JP 2001143153A JP 2001143153 A JP2001143153 A JP 2001143153A JP 2002343010 A JP2002343010 A JP 2002343010A
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gear
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Kunio Kido
国男 城戸
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Tokyo Pigeon Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 異なる動作を1つの駆動源によって行うこと
を可能にし、しかも駆動力を伝えていない駆動経路から
の外部入力を防止する。 【解決手段】 1つの駆動源10の駆動力を伝える駆動
経路を複数の駆動経路11,12の何れかに切換える動
力伝達切換機構13にあって、複数の駆動経路11,1
2のうち駆動源10の駆動力を伝えていない駆動経路1
1の構成部材であるギヤ26を係止する係止手段14を
備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、駆動経路の非動作
時の一時係止構造に関する。更に詳述すると、本発明
は、例えばCDプレイヤやDVDプレイヤ等のディスク
チェンジャ等に適した駆動経路の非動作時の一時係止構
造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】CDやDVD等のプレイヤとして、複数
のディスクをストックしておき、その中から1枚のディ
スクを選択して再生(プレイ)するものがある。かかる
タイプのプレイヤは複数枚のディスクを同時にストック
できるディスクチェンジャを有している。ディスクチェ
ンジャはディスクを載せるキャリッジを複数有してお
り、ディスクを再生する場合には、再生したいディスク
が載っているキャリッジを選択してストック位置からプ
レイヤの再生装置が設けられているプレイ位置に搬送す
る。一方、ディスクを交換する場合には、キャリッジを
プレイヤの前方にイジェクトさせるように、即ちストッ
ク位置からイジェクト位置に搬送する。キャリッジは、
ストック位置とイジェクト位置との間を往復動するドロ
ワー内に上下方向に複数重ねて収容されている。ストッ
クしているディスクを交換等する場合には、ドロワーを
キャリッジごとイジェクト位置まで移動させ、キャリッ
ジに載っているディスクを露出させるようにしている。
【0003】即ち、ディスクをイジェクトする場合に
は、ドロワーごとキャリッジをストック位置からイジェ
クト位置に搬送する(イジェクト動作)。一方、ディス
クをプレイする場合には、ストック位置に在るドロワー
からキャリッジを引き抜いてプレイ位置に搬送する(プ
レイ動作)。このようにイジェクト動作とプレイ動作は
別のものであり、従来のディスクチェンジャでは、イジ
ェクト動作用のモータとプレイ動作用のモータを別々に
備え、これらの動作を別々に行うようにしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、モータ
は高価であり、イジェクト動作用のモータとプレイ動作
用のモータを別々に設けると生産コストが高くなるとい
う問題があった。
【0005】一方、イジェクト動作とプレイ動作は競合
する動作であり、これらの動作を同時に行うことはな
い。したがって、共通のモータを1つ設けてこのモータ
の駆動力をイジェクト動作用駆動経路とプレイ動作用駆
動経路に選択的に伝えることが考えられるが、この場合
には、駆動力の切り換えにより非動作となった駆動経路
がフリーの状態となるため、外部からの入力がフリー状
態の駆動経路を逆方向に伝わり、停止しているキャリッ
ジをその停止位置からずらしてしまう虞がある。
【0006】本発明は、異なる動作を1つの駆動源によ
って行うことを可能にし、しかも駆動力を伝えていない
駆動経路からの外部入力を防止することができる駆動経
路の非動作時の一時係止構造を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに請求項1記載の駆動経路の非動作時の一時係止構造
は、1つの駆動源の駆動力を伝える駆動経路を複数の駆
動経路の何れかに切換える動力伝達切換機構にあって、
複数の駆動経路のうち駆動源の駆動力を伝えていない駆
動経路の構成部材を係止する係止手段を備えるものであ
る。
【0008】動力伝達切換機構が駆動経路を切り換える
と、駆動源から切り離されてその駆動力を伝えていない
駆動経路(以下、非動作の駆動経路という)がフリー状
態になる。係止手段はフリー状態となっている非動作の
駆動経路の構成部材を係止する。したがって、非動作の
駆動経路がロックされる。このため、非動作の駆動経路
に外力が入力しても、この外力が伝達されることはな
い。
【0009】また、請求項2記載の駆動経路の非動作時
の一時係止構造は、駆動源の駆動力を伝えていない駆動
経路の構成部材が係止手段によって係止される係止位置
と係止手段から離れるフリー位置との間で移動可能であ
り、駆動経路を切り換える切換手段によって係止位置と
フリー位置とに移動されるものである。
【0010】したがって、非動作の駆動経路の構成部材
が係止位置に移動すると当該駆動経路がロックされ、フ
リー位置に移動すると当該駆動経路のロックが解除され
る。非動作の駆動経路の構成部材は駆動経路を切り換え
る切換手段によって移動されるので、駆動経路の切換動
作に連動して非動作の駆動経路がロックされ、あるいは
そのロックが解除される。
【0011】さらに、請求項3記載の駆動経路の非動作
時の一時係止構造は、複数の駆動経路は第1及び第2の
駆動経路を有し、第1の駆動経路がディスクチェンジャ
のディスク保持部材をストック位置とプレイ位置の間で
移動させる駆動力の駆動経路であり、第2の駆動経路が
ディスク保持部材をストック位置とイジェクト位置の間
で移動させる駆動力の駆動経路である。
【0012】したがって、ディスクチェンジャのプレイ
動作とイジェクト動作を1つの駆動源によって行うこと
ができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成を図面に示す
最良の形態に基づいて詳細に説明する。
【0014】図1〜図6に、本発明を適用した駆動経路
の非動作時の一時係止構造の実施形態の一例を示す。こ
の駆動経路の非動作時の一時係止構造(以下、一時係止
構造という)は、例えばディスクチェンジャ5に設けら
れており、1つの駆動源10の駆動力を伝える駆動経路
を複数の駆動経路11,12の何れかに切換える動力伝
達切換機構13にあって、駆動経路11,12のうち駆
動源10の駆動力を伝えていない駆動経路(以下、非動
作の駆動経路という)の構成部材を係止する係止手段1
4を備えている。本実施形態では駆動経路として2つの
駆動経路11,12を有している。ただし、駆動経路の
数は2つに限るものではないことは勿論である。
【0015】ディスクチェンジャ5は、ドロワー6内に
複数のディスク保持部材例えばキャリッジ2を収容して
おり、各キャリッジ2にディスクを1枚ずつ載せておく
ことで複数枚のディスクをストックしておくことができ
る。ディスクを載せたキャリッジ2は、ストック位置3
にストックされている。そして、ディスクをプレイ(再
生)する場合には、プレイするディスクを載せたキャリ
ッジ2をストック位置3からプレイ位置4に搬送する
(プレイ動作)。また、ディスクをイジェクトする場合
には、ドロワー6ごとキャリッジ2をイジェクト位置7
に搬送する(イジェクト動作)。なお、キャリッジ2
は、例えば3枚設けられている。ただし、キャリッジ2
の枚数は3枚に限るものではないことは勿論である。
【0016】動力伝達切換機構13は、例えば第1及び
第2の切換手段15,16とアクチュエータ17を備え
ている。第1の切換手段15は、ディスクチェンジャ5
のシャーシ18に設けられた軸18aに回転自在に取り
付けられたギヤ19と、軸18aに対してスライド可能
に取り付けられたスライドギヤ20を備えている。ギヤ
19とスライドギヤ20の互いに対向する面には歯が形
成されており、駆動力の伝達が可能になっている。スラ
イドギヤ20はコイルスプリング21によってギヤ19
に噛み合う方向に付勢されている。
【0017】第2の切換手段16は、シャーシ18に設
けられた軸18bに回転自在に取り付けられたギヤカム
22と、ギヤカム22に対して軸方向にスライド可能に
取り付けられたプレートカム23と、プレートカム23
に対して回転自在に取り付けられた大径ギヤ24を備え
ている。ギヤカム22のプレートカム23に対向する面
には、プレートカム23をスライドさせるカム22aが
形成されている。したがって、ギヤカム22が回転する
と、プレートカム23が軸方向にスライドする。プレー
トカム23はリターンスプリング25によってギヤカム
22に向けて常時付勢されている。プレートカム23は
ギヤカム22に対して相対回転自在に且つシャーシ18
に対して回転不能になっており、ギヤカム22が回転し
てもプレートカム23は回転することがない。また、プ
レートカム23には、第1の駆動経路11の構成部材で
あるギヤ26をスライドさせるアーム23aが形成され
ている。大径ギヤ24はプレートカム23に相対回転自
在に取り付けられており、プレートカム23と一緒にス
ライドする。
【0018】第1の駆動経路11は、例えばギヤ26と
ギヤ27より構成されている。ギヤ26は、シャーシ1
8に設けられた軸18cに回転自在に且つ軸方向にスラ
イド自在に取り付けられている。この軸18cの近傍に
は係止手段14が設けられている。係止手段14は、例
えばギヤ26と噛み合い可能な凸部であり、シャーシ1
8に形成されている。したがって、ギヤ26がスライド
して係止手段14に噛み合うと、ギヤ26は回転不能に
なる。ギヤ26はリターンスプリング28によって係止
手段14に噛み合う方向に常時付勢されている。ギヤ2
7は、シャーシ18に設けられた軸18dに回転自在に
取り付けられており、ギヤ26と常時噛み合っている。
また、ギヤ27はスライダ29に形成されたラック29
aに噛み合っている。ギヤ27を回転させてスライダ2
9を移動させることで、キャリッジ2をストック位置3
からプレイ位置4に搬送するプレイ動作が行われる。
【0019】第2の駆動経路12は、例えばギヤ30よ
り構成されている。このギヤ30は図示しないイジェク
トギヤに噛み合っている。イジェクトギヤはドロワー6
に形成されたラックに噛み合っている。イジェクトギヤ
を回転させてドロワー6を移動させることで、イジェク
ト動作が行われる。
【0020】つまり、第1の駆動経路11はディスクチ
ェンジャ5のディスク保持部材としてのキャリッジ2を
ストック位置3とプレイ位置4の間で移動させる駆動力
の駆動経路であり、第2の駆動経路12はキャリッジ2
をストック位置3とイジェクト位置7の間で移動させる
駆動力の駆動経路である。
【0021】第1の切換手段15のギヤ19と第2の切
換手段16の大径ギヤ24は常時噛み合っている。大径
ギヤ24は軸方向にスライドするが、ギヤ19の歯を軸
方向にある程度長く形成することで、これらの噛み合い
状態を維持する。また、第1の切換手段15のスライド
ギヤ20は、コイルスプリング21の付勢力に抗してギ
ヤ19から離れる方向に移動した状態では第2の切換手
段16のギヤカム22に噛み合う。また、大径ギヤ24
は、プレートカム23がギヤカム22側に移動している
状態では第1の駆動経路11のギヤ26に噛み合ってお
り、プレートカム23がギヤカム22から離れる方向に
移動している状態では第2の駆動経路12のギヤ30に
噛み合っている。
【0022】駆動源10は、例えばモータである。モー
タ10の駆動力は、プーリ31→ベルト33→プーリ3
2→ギヤ34→第1の切換手段15のスライドギヤ20
へと伝達される。
【0023】アクチュエータ17は、例えばソレノイド
によってプランジャを往復動させるものである。このア
クチュエータ17はレバー35を介して第1の切換手段
15のスライドギヤ20をスライドさせる。
【0024】アクチュエータ17のソレノイドがオフさ
れている場合には、図2に示すように、レバー35は第
1の切換手段15のスライドギヤ20を操作しない。し
たがって、スライドギヤ20はコイルスプリング21に
よってギヤ19に押し付けられて噛み合っている。ま
た、図2の状態では、第2の切換手段16のギヤカム2
2に設けられているカム22aは高さの低い部分でプレ
ートカム23に当たっているので、プレートカム23を
ギヤカム22から離す方向に移動させていない。このた
め、プレートカム23はリターンスプリング25によっ
てギヤカム22側に移動されており、プレートカム23
のアーム23aは第1の駆動経路11のギヤ26を係止
手段14から離れるフリー位置36に移動させている。
したがってモータ10が始動し、モータ10から第1の
切換手段15のスライドギヤ20に伝えられた駆動力
は、スライドギヤ20→ギヤ19→大径ギヤ24→第1
の駆動経路11のギヤ26→ギヤ27→スライダ29へ
と伝達され、キャリッジ2をストック位置3からプレイ
位置4に移動させる。即ち、第1の駆動経路11がモー
タ10の駆動力を伝える駆動経路となる。なお、この状
態でモータ10を逆転させると、キャリッジ2をプレイ
位置4からストック位置3に戻すことができる。
【0025】一方、アクチュエータ17のソレノイドを
オンすると、図3に示すように、レバー35は第1の切
換手段15のスライドギヤ20をスライドさせてギヤ1
9から切り離し第2の切換手段16のギヤカム22に噛
み合わせる。したがって、モータ10から第1の切換手
段15のスライドギヤ20に伝えられた駆動力はギヤカ
ム22に伝わり、このギヤカム22が回転する。このた
め、カム22aも回転し、プレートカム23に当たる部
分の高さが徐々に高くなる。これにより、プレートカム
23がリターンスプリング25の付勢力に抗してギヤカ
ム22から離れる方向に移動する。
【0026】プレートカム23がギヤカム22から離れ
る方向に移動すると、第1の駆動経路11のギヤ26は
リターンスプリング28に押されて移動し係止手段14
に噛み合って回転不能になる(図4)。即ち、ギヤ26
が係止手段14に係止される係止位置37に移動し、第
1の駆動経路11がロックされる。このため、スライダ
29もロックされ外部入力や振動等によってキャリッジ
2が動いてしまうのを防止することができる。
【0027】この状態では、ギヤ26は係止手段14に
度当たりしており、これ以上リターンスプリング28に
押されて移動することはない。したがって、更にプレー
トカム23がギヤカム22から離れる方向に移動する
と、アーム23aがギヤ26から離れ、大径ギヤ24は
ギヤ26から切り離されて第2の駆動経路12のギヤ3
0に噛み合う(図5)。これにより、モータ10の駆動
力を伝える駆動経路が、第1の駆動経路11から第2の
駆動経路12に切り換えられる。即ち、第1の駆動経路
11がモータ10の駆動力を伝えていない非動作の駆動
経路となり、その構成部材であるギヤ26を、駆動経路
を切り換える第1及び第2の切換手段15,16によっ
てフリー位置36から係止位置37に移動させることが
できる。
【0028】この後、図6に示すように、アクチュエー
タ17のソレノイドをオフすると、レバー35によるス
ライドギヤ20の操作が解除され、スライドギヤ20は
コイルスプリング21に押されて移動しギヤカム22か
ら切り離されてギヤ19に噛み合わされる。したがって
モータ10が始動し、モータ10から第1の切換手段1
5のスライドギヤ20に伝えられた駆動力は、スライド
ギヤ20→ギヤ19→大径ギヤ24→第2の駆動経路1
2のギヤ30→イジェクトギヤへと伝達され、ストック
位置3に在るキャリッジ2をドロワー6ごとイジェクト
位置7に搬送する。この状態では、上述の通り第1の駆
動経路11はロックされているので、プレイ位置4に在
るキャリッジ2が振動等によって動かされることはな
く、また、ディスク交換作業時に作業者の指がプレイ位
置4に在るキャリッジ2に当たってもこのキャリッジ2
が動いてしまうことはない。なお、この状態でモータ1
0を逆転させることで、キャリッジ2をドロワー6ごと
イジェクト位置7からストック位置3に戻すことができ
る。
【0029】そして、アクチュエータ17のソレノイド
をオン操作すると、第1の切換手段15のスライドギヤ
20がギヤ19から切り離されて第2の切換手段16の
ギヤカム22に噛み合う(図5)。この状態でモータ1
0を回転させると、ギヤカム22が回転してカム22a
が回転するので、カム22aのプレートカム23に当た
る部分の高さが徐々に低くなり、プレートカム23がリ
ターンスプリング25に押されてギヤカム22側に移動
する(図4の状態→図3の状態)。
【0030】このプレートカム23の移動により、大径
ギヤ24は第2の駆動経路12のギヤ30から外れて第
1の駆動経路11のギヤ26に噛み合う。また、プレー
トカム23のアーム23aはギヤ26を移動させて係止
手段14から切り離す。これにより、第1の駆動経路1
1のロックが解除されるとともに、モータ10の駆動力
を伝える駆動経路が第2の駆動経路12から第1の駆動
経路11に切り換えられる。
【0031】このように、1つのモータ10を使用して
キャリッジ2をストック位置3からプレイ位置4に搬送
するプレイ動作と、キャリッジ2をストック位置3から
イジェクト位置7に搬送するイジェクト動作を行うこと
ができるので、高価なモータ10の使用数が減り、製造
コストを下げることができる。
【0032】しかも、イジェクト動作中に非動作の駆動
経路となる第1の駆動経路11をロックすることができ
るので、振動やディスク交換作業者の指が当たる等の外
部入力等によってプレイ位置4のキャリッジ2の停止位
置がずれてしまうのを防止することができ、次の動作時
に誤動作するのを防止することができる。
【0033】さらに、第1の駆動経路11のギヤ26を
係止位置37とフリー位置36との間で移動可能とし、
駆動経路を切り換える第1及び第2の切換手段15,1
6によって係止位置37とフリー位置36とに移動させ
るので、第1の駆動経路11のロックは駆動経路の切換
動作に伴って行われることになり、第1の駆動経路11
が非動作の駆動経路になるのにあわせてこれをロックす
ることができるともに、第1の駆動経路11が動作する
のにあわせてそのロックを解除することができる。この
ため、ロックとその解除のタイミングを駆動経路の切換
にあわせることができる。また、第1の駆動経路11の
ロックのために、特別のアクチュエータを使用する必要
がなく、低コストでの提供が可能になる。
【0034】なお、上述の形態は本発明の好適な形態の
一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発明の
要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能であ
る。例えば、上述の説明では、第1の駆動経路11が非
動作の駆動経路になった場合に当該第1の駆動経路11
をロックするようにしていたが、第2の駆動経路12の
構成部材であるギヤ30の近傍に係止手段14を設け、
第2の駆動経路12が非動作の駆動経路になった場合に
ギヤ30をスライドさせて係止手段14に係合させ第2
の駆動経路12をロックするようにしても良い。あるい
は、第1の駆動経路11が非動作の駆動経路になった場
合に当該第1の駆動経路11をロックするとともに、第
2の駆動経路12が非動作の駆動経路になった場合に当
該第2の駆動経路12をロックするようにしても良い。
【0035】また、上述の説明では、プレートカム23
のアーム23aによってギヤ26を移動させるようにし
ていたが、例えば図7に示すように、大径ギヤ24によ
ってギヤ26を移動させるようにしても良い。
【0036】さらに、ディスクチェンジャ5に適用した
場合を例にして説明したが、ディスクチェンジャ5以外
の装置類に適用しても良いことは勿論である。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の駆
動経路の非動作時の一時係止構造では、複数の駆動経路
のうち駆動源の駆動力を伝えていない駆動経路(非動作
の駆動経路)の構成部材を係止する係止手段を備えてい
るので、非動作の駆動経路をロックすることができる。
このため、振動や外部入力等によって非動作の駆動経路
の停止状態がずれるのを防止することができ、次の動作
時に誤動作するのを防止することができる。
【0038】また、請求項2記載の駆動経路の非動作時
の一時係止構造では、駆動源の駆動力を伝えていない駆
動経路の構成部材は係止手段によって係止される係止位
置と係止手段から離れるフリー位置との間で移動可能で
あり、駆動経路を切り換える切換手段によって係止位置
とフリー位置とに移動されるので、駆動経路の切換のタ
イミングにあわせて非動作の駆動経路をロックすること
ができる。また、非動作の駆動経路をロックするために
特別のアクチュエータを使用していないので、製造コス
トの増加を抑えることができる。
【0039】さらに、請求項3記載の駆動経路の非動作
時の一時係止構造のように、複数の駆動経路は第1及び
第2の駆動経路を有し、第1の駆動経路がディスクチェ
ンジャのディスク保持部材をストック位置とプレイ位置
の間で移動させる駆動力の駆動経路であり、第2の駆動
経路がディスク保持部材をストック位置とイジェクト位
置の間で移動させる駆動力の駆動経路であっても良い。
即ち、ディスクチェンジャに適用し、プレイ動作とイジ
ェクト動作を1つの駆動源によって行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る駆動経路の非動作時の一時係止構
造を適用したディスクチェンジャの概略構成図である。
【図2】本発明に係る駆動経路の非動作時の一時係止構
造を示し、駆動力を第1の駆動経路によって伝えている
様子を示す概略構成図である。
【図3】駆動力を伝達する駆動経路を第1の駆動経路か
ら第2の駆動経路に切り換える様子を示す概略構成図で
ある。
【図4】駆動力を伝達する駆動経路を第1の駆動経路か
ら第2の駆動経路に切り換える様子を示し、図3に続く
状態の概略構成図である。
【図5】駆動力を伝達する駆動経路を第1の駆動経路か
ら第2の駆動経路に切り換える様子を示し、図4に続く
状態の概略構成図である。
【図6】本発明に係る駆動経路の非動作時の一時係止構
造を示し、駆動力を第2の駆動経路によって伝えている
様子を示す概略構成図である。
【図7】本発明に係る駆動経路の非動作時の一時係止構
造の他の実施形態を示す概略構成図である。
【符号の説明】
2 キャリッジ(ディスク保持部材) 3 ストック位置 4 プレイ位置 5 ディスクチェンジャ 7 イジェクト位置 10 モータ(駆動源) 11 第1の駆動経路 12 第2の駆動経路 13 動力伝達切換機構 14 係止手段 15 第1の切換手段 16 第2の切換手段 26 ギヤ(構成部材) 36 フリー位置 37 係止位置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1つの駆動源の駆動力を伝える駆動経路
    を複数の駆動経路の何れかに切換える動力伝達切換機構
    にあって、前記複数の駆動経路のうち前記駆動源の駆動
    力を伝えていない駆動経路の構成部材を係止する係止手
    段を備えることを特徴とする駆動経路の非動作時の一時
    係止構造。
  2. 【請求項2】 前記駆動源の駆動力を伝えていない駆動
    経路の構成部材は前記係止手段によって係止される係止
    位置と前記係止手段から離れるフリー位置との間で移動
    可能であり、前記駆動経路を切り換える切換手段によっ
    て前記係止位置とフリー位置とに移動されることを特徴
    とする請求項1記載の駆動経路の非動作時の一時係止構
    造。
  3. 【請求項3】 前記複数の駆動経路は第1及び第2の駆
    動経路を有し、前記第1の駆動経路はディスクチェンジ
    ャのディスク保持部材をストック位置とプレイ位置の間
    で移動させる駆動力の駆動経路であり、前記第2の駆動
    経路は前記ディスク保持部材を前記ストック位置とイジ
    ェクト位置の間で移動させる駆動力の駆動経路であるこ
    とを特徴とする請求項1又は2記載の駆動経路の非動作
    時の一時係止構造。
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