JP2002342934A - 光ディスク装置 - Google Patents

光ディスク装置

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JP2002342934A
JP2002342934A JP2001148981A JP2001148981A JP2002342934A JP 2002342934 A JP2002342934 A JP 2002342934A JP 2001148981 A JP2001148981 A JP 2001148981A JP 2001148981 A JP2001148981 A JP 2001148981A JP 2002342934 A JP2002342934 A JP 2002342934A
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signal
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optical disk
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JP2001148981A
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Masahiko Azeno
正彦 畔野
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ASYNC信号とESFS信号との位相のず
れによる誤った記録動作を未然に防ぐことができ、効率
のよい正確なデータ記録を行うことができる光ディスク
装置を得る。 【解決手段】 ATIPデコーダ14によるASYNC
信号と、書き込み基準クロックをなすチャネルクロック
信号からCDエンコーダ15におけるEFM出力タイミ
ング制御部22で生成されるESFS信号との位相を比
較することによって、記録開始直前における光ディスク
2上のATIP時間情報とチャネルクロック信号に同期
したESFS信号の位置のずれ量αを検出し、システム
制御部20は、該ずれ量αに応じて光ディスク2への記
録動作の開始判定を行うようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、書き込み可能な光
ディスクに対する情報の記録及び再生を行う光ディスク
装置に関し、特にデータ記録制御における記録開始判断
及び光ディスクへ正確な記録を行う技術に関する。
【0002】
【従来の技術】書き込み可能な光ディスクに対して情報
の記録及び再生を行う光ディスク装置における従来のデ
ータ記録制御について簡単に説明する。未記録の書き込
み可能な光ディスクには、製造過程でATIP(Absolu
te Time In Pregroove)と呼ばれる絶対時間情報が埋め
込まれており、光ディスクの未記録部分にデータを書き
込む場合、光ピックアップによって該ATIPデータの
読み出しを行う。すなわち、トラックの蛇行によって光
ディスク上に刻まれているウォブル(Wobble)信号が光ピ
ックアップによって読み出される。該ウォブル信号に
は、ATIPデータが含まれており、該ATIPデータ
からセクタ用同期信号(以下、ASYNC信号と呼ぶ)
及びアドレス情報である絶対時間情報(以下、ATIP
時間情報と呼ぶ)が、復調して生成される。
【0003】更に、光ディスクへのデータ記録時におけ
るデータ書き込みタイミングを得るために使用する書き
込み用基準クロック信号が生成され、該生成された書き
込み用基準クロック信号から書き込み用基準クロック信
号に同期した所定のセクタ用同期信号(以下、ESFS
信号と呼ぶ)及びEFMフレーム用同期信号(以下、E
EFS信号と呼ぶ)を生成する。更に、該ESFS信号
及びEEFS信号の同期化を行うことで光ディスク上の
セクタ位置に同期して書き込みが行われるようにしてい
た。
【0004】具体的には、書き込み基準クロック信号に
よってカウントされ所定のカウント値になるとEEFS
信号を生成するカウンタ、及びEEFS信号によってカ
ウントされ所定のカウント値になるとESFS信号を生
成するカウンタに対して、ASYNC信号検出と同時に
ATIP時間情報の復調に要するディレイ量分の値を該
各カウンタにそれぞれ設定する。次に、書き込みを開始
したい光ディスクの目標アドレスよりも必要十分な前の
位置からシーク処理を行いながら、書き込みを開始した
い目標アドレスを設定して書き込み処理を開始する。光
ディスクから随時読み出される光ディスク上のアドレス
情報と目標アドレスを比較して目標アドレスを検出する
と、光ディスクに対する書き込みを行うようにしてい
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような記
録制御では、書き込み処理を開始して実際に光ディスク
に書き込みが行われるまでの間にモータ回転制御に乱れ
が生じたり、また、光ディスクの既記録領域で見られる
ウォブル信号の品質の低下等からATIP時間情報の誤
検出や未検出等によって、ASYNC信号とESFS信
号にずれが生じる可能性があった。このようなずれ量が
1サブコードフレームを超えると、実際の光ディスク上
の目標位置よりも手前から記録を再開してしまうという
不具合等が発生して、光ディスクへの書き込みを失敗す
るという問題があった。
【0006】本発明は、上記のような問題を解決するた
めになされたものであり、光ディスクに対してデータの
記録を行うデータ書き込み時に、ASYNC信号とES
FS信号との位相のずれ量を光ディスクへのデータ記録
開始前に検出し、該検出したずれ量に応じてデータ追記
時におけるデータ記録開始の判断を行うことによって、
誤った記録動作を未然に防ぐことができ、効率のよい正
確なデータ記録を行うことができる光ディスク装置を得
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明に係る光ディス
ク装置は、データ未記録部分の位置を示すアドレス情報
があらかじめ形成されたデータ追記可能な光ディスクに
対して、情報の記録及び再生を行う光ディスク装置にお
いて、光ディスクから上記アドレス情報を読み出して復
調し、該復調したアドレス情報に同期した所定の同期信
号を生成するアドレス情報復調部と、光ディスクへのデ
ータ記録時におけるデータ書き込みタイミングを得るた
めに使用する書き込み用基準クロック信号を生成する基
準クロック信号生成部と、該基準クロック信号生成部で
生成された書き込み用基準クロック信号から所定のセク
タ用同期信号を生成する同期信号生成部と、アドレス情
報復調部で生成された所定の同期信号と、該同期信号生
成部で生成されたセクタ用同期信号との位相のずれ量を
検出するずれ量検出部と、該ずれ量検出部で検出された
ずれ量に応じてデータ追記時における光ディスクへのデ
ータ書き込み開始判定を行って、データ追記時における
光ディスクへのデータ書き込みの制御を行う書き込み制
御部とを備えるものである。
【0008】具体的には、上記書き込み制御部は、ずれ
量検出部で検出されたずれ量が所定値を超えると、光デ
ィスクへのデータ書き込み開始を禁止するようにした。
【0009】また、上記書き込み制御部は、ずれ量検出
部で検出されたずれ量が所定値を超えると、現在行って
いる光ディスクへのデータ書き込み処理をキャンセルす
ると共に再度光ディスクへのデータ書き込み処理を開始
するようにしてもよい。
【0010】また、この発明に係る光ディスク装置は、
データ未記録部分の位置を示すアドレス情報があらかじ
め形成されたデータ追記可能な光ディスクに対して、情
報の記録及び再生を行う光ディスク装置において、光デ
ィスクから上記アドレス情報を読み出して復調し、該復
調したアドレス情報に同期した所定の同期信号を生成す
るアドレス情報復調部と、光ディスクへのデータ記録時
におけるデータ書き込みタイミングを得るために使用す
る書き込み用基準クロック信号を生成する基準クロック
信号生成部と、該基準クロック信号生成部で生成された
書き込み用基準クロック信号から所定のセクタ用同期信
号を生成する同期信号生成部と、アドレス情報復調部で
生成された所定の同期信号と、該同期信号生成部で生成
されたセクタ用同期信号との位相のずれ量を検出するず
れ量検出部と、該ずれ量検出部で検出されたずれ量に応
じてデータ追記時における光ディスクへのデータ書き込
み速度を制御して、データ追記時における光ディスクへ
のデータ書き込みの制御を行う書き込み制御部とを備え
るものである。
【0011】具体的には、上記書き込み制御部は、ずれ
量検出部で検出されたずれ量が所定値を超えると、現在
行っている光ディスクへのデータ書き込み処理をキャン
セルすると共にデータ追記時における光ディスクへのデ
ータ書き込み速度を低下させて再度光ディスクへのデー
タ書き込み処理を開始するようにした。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、図面に示す実施の形態に基
づいて、本発明を詳細に説明する。 実施の形態1.図1は、本発明の実施の形態1における
光ディスク装置の概略の構成例を示したブロック図であ
り、図1では、CD−Rを例にして示している。図1の
光ディスク装置1において、光ディスク2は、スピンド
ルモータ3によって回転駆動される。このスピンドルモ
ータ3は、モータドライバ4とサーボ回路5により、線
速度が一定になるように制御される。この線速度は、階
段的に変更することが可能である。
【0013】光ディスク2に対してデータの読み出し及
び書き込みを行う光ピックアップ6は、半導体レーザ、
光学系、フォーカスアクチュエータ、トラックアクチュ
エータ、受光素子、及びポジションセンサ等(図示せ
ず)を内蔵しており、レーザ光を光ディスク2に照射し
てデータの読み出し及び書き込みを行う。また、この光
ピックアップ6は、シークモータ(図示せず)によって
スレッジ方向への移動が可能である。これらのフォーカ
スアクチュエータ、トラックアクチュエータ及びシーク
モータは、受光素子とポジションセンサから得られる信
号に基づいて、モータドライバ4とサーボ回路5によ
り、レーザ光LBのスポットが光ディスク2上の目的の
場所に位置するように制御される。
【0014】光ピックアップ6によって読み出されたデ
ータ信号は、リードアンプ7で増幅され2値化される。
CDデコーダ8は、リードアンプ7で増幅され2値化さ
れたデータに対してEFM復調及びCIRC演算(デイ
ンタリーブ、エラー訂正等)を行ってデコードし、該デ
コードしたデータが音楽用データ(以下、CDデータと
呼ぶ)の場合は、D/Aコンバータ9でD/A変換され
オーディオ信号として出力される。
【0015】また、CDデコーダ8は、デコードしたデ
ータがパソコン用データ(以下、CD−ROMデータと
呼ぶ)であった場合は、該CD−ROMデータをCD−
ROMデコーダ10に出力する。CD−ROMデコーダ
10は、入力されたデータをバッファマネージャ11を
介して随時バッファRAM12に格納すると共に、更に
データの信頼性を高めるために、該格納されたデータに
対してエラー訂正処理を行う。このような場合において
も、バッファRAM12に格納されたデータの読み出
し、及びエラー訂正時の書き戻しによるバッファRAM
12とのデータの受け渡しは、バッファマネージャ11
を介して行われる。
【0016】CD−ROMデコーダ10によってエラー
訂正処理が終了したデータは、バッファマネージャ11
を介して読み出され、ホストインタフェース13を介し
て外部のホストコンピュータHCへ転送される。ホスト
インタフェース13は、ホストコンピュータHCとの間
のインタフェースを行うものであり、例えば、ATAP
I又はSCSI等の規格に準拠している。
【0017】一方、未記録の光ディスク2には、製造過
程でATIP(Absolute Time In Pregroove)と呼ばれ
る絶対時間情報が埋め込まれており、光ディスク2の未
記録部分にデータを書き込む場合、光ピックアップ6に
よって該ATIPデータの読み出しを行う。すなわち、
トラックの蛇行によって光ディスク2上に刻まれている
ウォブル(Wobble)信号が光ピックアップ6によって読み
出され、リードアンプ7で増幅して2値化されてATI
Pデコーダ14に出力される。ウォブル信号には、AT
IPデータが含まれており、該ATIPデータから絶対
時間情報がATIPデコーダ14によって抽出される。
【0018】ATIPデコーダ14は、入力されたAT
IPデータから同期信号(以下、ASYNC信号と呼
ぶ)及び絶対時間情報(以下、ATIP時間情報と呼
ぶ)をデコードして生成し、CDエンコーダ15に出力
する。CDエンコーダ15は、光ディスク2の未記録部
分に対してデータの書き込みを行う際、光ディスク2上
の書き込み位置を検出するための重要な情報として、入
力されたATIPデータを使用する。CDエンコーダ1
5は、ASYNC信号、ATIP時間情報によって、光
ディスク2における正確な位置からの書き込みを可能に
している。
【0019】このように、光ディスク2の未記録部分で
は、ATIPデータからのみ光ディスク上における位置
を示す時間情報を得ることができる。これに対して、光
ディスク2の記録済み部分では、ウォブル信号の品質が
悪く、ATIPデコーダ14で正確なASYNC信号及
びATIP時間情報を生成できない場合がある。しか
し、光ディスク2の記録済み部分には同期信号であるサ
ブコードシンクと共にサブコードデータが記録されてお
り、CDデコーダ8は、該サブコードデータの復調処理
を行って得られた光ディスク2上の時間情報をCDエン
コーダ15に出力する。このように、CDエンコーダ1
5は、光ディスク2の記録済み部分にデータを書き込む
場合は、サブコードデータを使用してもよく、上記AT
IP時間情報と併用することにより光ディスクの位置を
示す時間情報を得る。
【0020】光ディスク2への書き込み用データは、ホ
ストコンピュータHCからバッファマネージャ11を介
してバッファRAM12へ転送される。CD−ROMエ
ンコーダ16は、バッファマネージャ11を介してバッ
ファRAM12のデータを読み出し、エラー訂正コー
ド、EDCコード、SYNCコード、及びヘッダ情報等
を付加して、バッファRAM12へ書き戻す。
【0021】また、CD−ROMエンコーダ16は、バ
ッファRAM12に準備されたデータをバッファマネー
ジャ11を介して読み出し、CDエンコーダ15内のC
IRC演算用RAM(図示せず)に書き込む。CDエン
コーダ15は、CIRC演算用RAM内のデータをCI
RC演算し、エラー訂正コードの付加やインタリーブを
行って、演算を終えたデータを更にEFM変調して出力
する。CDエンコーダ15から出力されたデータは、レ
ーザコントロール回路17、光ピックアップ6を介し
て、光ディスク2に記録される。なお、EFM変調され
たデータは、ビットストリームとしてチャネルビットレ
ート4.3218Mbps(標準速)でレーザを駆動す
る。この場合の記録データは、588チャネルビット単
位でEFMフレームを構成し、チャネルクロックとは、
該チャネルビットの周波数のクロックを意味する。
【0022】また、光ディスク2から得られるウォブル
信号が、光ピックアップ6及びリードアンプ7を介して
サーボ回路5に入力され、サーボ回路5で生成された回
転制御信号がモータドライバ4を介してスピンドルモー
タ3に供給される。なお、CDデコーダ8、CD−RO
Mデコーダ10、ホストインタフェース13、ATIP
デコーダ14、CDエンコーダ15及びCD−ROMエ
ンコーダ16等は、CPU等からなるシステム制御部2
0によって動作制御される。
【0023】図2は、CDエンコーダ15の構成例を示
した概略のブロック図であり、図2を用いてCDエンコ
ーダ15の動作についてもう少し詳細に説明する。図2
において、CDエンコーダ15は、外部から入力される
基準クロックからCDエンコーダ15内で必要なクロッ
ク信号であるチャネルクロック信号を生成して各部に出
力するクロック信号生成部21と、レーザコントロール
回路17を制御するための各種基準信号を生成して出力
するEFM出力タイミング制御部22と、ATIPデコ
ーダ14から入力されたATIP時間情報又はCDデコ
ーダ8より入力されたサブコードデータから得られる時
間情報が設定された目標時間情報と一致するか否かの判
定を行う時間情報判定部23とを備えている。
【0024】CDエンコーダ15は、更に、CD−RO
Mエンコーダ16から入力される書き込み用データを所
定の方法でエンコードするエンコード部24と、該エン
コード部24でエンコードされた書き込み用データに対
してEFM処理を施してEFM信号を生成するEFM部
25と、該EFM部25で生成されたEFM信号の波形
変換、いわゆるストラテジ変換を行った信号をレーザコ
ントロール回路17に出力する波形変換部26と、該波
形変換部26でストラテジ変換された信号からレーザコ
ントロールに必要な信号パターンを検出してレーザコン
トロール信号を生成し、レーザコントロール回路17に
出力するパターン検出部27とを備えている。なお、サ
ンプルホールド信号生成部28は、データ書き込み中の
サーボ信号等をサンプルホールドするための信号発生回
路である。
【0025】クロック信号生成部21は、外部から入力
端子CLKINに入力される例えば33.8688MH
zの基準クロック信号から所定のクロック信号を生成す
るクロックジェネレータ31と、該クロックジェネレー
タ31で生成されたクロック信号から、CDエンコーダ
15内の基準クロック信号となるチャネルクロック信号
を生成してCDエンコーダ15内の各部に出力する、P
LL回路等で形成されたクロックシンセサイザ32とで
構成されている。
【0026】時間情報判定部23は、ATIPデータの
ATIP時間情報を一時的に格納するATIPレジスタ
42と、CDデコーダ8から入力されたサブコードデー
タの時間情報を一時的に格納するサブコードレジスタ4
4とを備えている。更に、時間情報判定部23は、AT
IPレジスタ42及びサブコードレジスタ44に格納さ
れているデータのいずれかを選択して出力するセレクタ
45と、該セレクタ45で選択されたデータを現在の時
間情報として格納する時間情報レジスタ46と、該時間
情報レジスタ46に格納されたデータの補正を行って内
部補正値を生成するデータ補正部47とを備えている。
【0027】CDエンコーダ15に入力されるATIP
データ及びサブコードデータが、光ピックアップ6で読
み出されてからCDエンコーダ15に入力されるまでに
時間が経過していることから、該データ補正部47によ
って行われる補正は、該時間差を補正するために行わ
れ、所定時間加算した時間を示すデータに補正する。
【0028】更に、時間情報判定部23は、データ書き
込み時にホストコンピュータHCから入力される書き込
み位置を示す時間情報がシステム制御部20によって書
き込まれる目標時間情報レジスタ48と、データ補正部
47で補正して生成された内部補正値が示す時間及び目
標時間情報レジスタ48に格納されているデータが示す
時間を常時比較し、該比較結果からEFM出力タイミン
グ制御に必要な制御信号を生成してEFM出力タイミン
グ制御部22に出力する比較部49とを備えている。
【0029】ATIPレジスタ42内に格納されたデー
タはセレクタ45を介して時間情報レジスタ46に格納
され、データ補正部47は、時間情報レジスタ46に格
納された時間情報を読み出し、該読み出した時間情報に
対する内部補正値を生成して比較部49に出力する。比
較部49は、データ補正部47から出力された内部補正
値と目標時間情報レジスタ48から入力されるデータを
比較し、該比較結果に応じた制御信号をEFM出力タイ
ミング制御部22に出力する。
【0030】EFM出力タイミング制御部22は、時間
情報が一致したタイミングで書き込みに必要な、上記チ
ャネルクロック信号に同期した基準同期信号であるES
FS(Encode Subcode Frame Sync)信号及びEFMフ
レームシンク信号であるEEFS(Encode EFM Frame S
ync)信号等の各種タイミング信号を生成して出力し、
光ディスク2に対してデータの書き込みが行われる。
【0031】ここで、光ディスク2に書き込むデータの
記録フォーマットについて説明する。CD方式において
は、1秒間のデータを1/75秒ごとに分割して各ブロ
ックを作り、CD−ROMの場合、該1ブロックが1セ
クタになる。CDのデータは、44.1kHzのサンプ
リングクロックごとに4バイト(16ビット×ステレオ)
であることから、1ブロックのデータ量は、(4410
0/75)×4=2352バイトになる。CDに実際に
記録されるデータは、更に24バイトのフレームに分割
される。すなわち、1ブロックは2352/24=98
フレームとなる。
【0032】そして、24バイトのフレームデータごと
に、CIRCと呼ばれる8バイトのエラー訂正コードと
1バイトの制御データであるサブコードデータを付加す
ることから、1フレームは33バイトとなる。該1フレ
ームの各1バイトデータごとにEFM変調され、3ビッ
トのマージンビットが付加される。更に、フレームデー
タの切れ目を示す、24ビットの同期パターンであるフ
レームシンクパターン(SyncHeader)と3ビットのマージ
ンビットが付加される。すなわち、1フレームデータ
は、33×(14+3)+(24+3)=588ビット(チ
ャネルクロック)となり、これを1EFMフレームと呼
ぶ。
【0033】また、サブコードデータは、98バイトで
1ブロックを形成しており、各ブロックの先頭から2バ
イトは同期パターンであるサブコードシンクパターンS
0及びS1が付加されている。上記ESFS信号は、E
FM変調されたサブコードシンクパターンS0を書き込
むタイミングを示す信号であり、EEFS信号は、EF
M変調されたフレームシンクパターンを書き込むタイミ
ングを示す信号である。すなわち、EEFS信号は、フ
レームデータごとの先頭を示す信号であり、ESFS信
号は、ブロックデータごとの先頭を示す信号である。
【0034】これに対して、CDデコーダ8は、光ディ
スク2から読み出されたデータをデコードして得た、E
FMフレームシンク信号であるDEFS(Decode EFM F
rameSync)信号、及び基準同期信号であるDSFS(De
code Subcode Frame Sync)信号をそれぞれCDエンコ
ーダ15に出力する。例えば、CDデコーダ8は、1フ
レームデータごとに設けられたフレームシンクパター
ン、及び1ブロックデータごとに設けられたサブコード
シンクパターンをパターン一致回路等で検出して、DE
FS信号及びDSFS信号をそれぞれ生成する。
【0035】このような構成において、追記が可能な光
ディスク装置では、記録開始位置の制御は、光ディスク
2にあらかじめ刻まれた絶対位置情報を復調して目標位
置情報と比較し、比較一致から所定のタイミングを経て
記録を開始させるように制御している。また、復調され
た絶対位置情報と記録情報の原クロックであるチャネル
クロック(書き込みクロック)信号との同期をとるため
に復調情報から同期信号を取り出してチャネルクロック
信号から生成される同期信号と位相比較してモータ回転
制御を行い、正確な位置への記録を行うようにしてい
る。
【0036】上記絶対位置情報は、ウォブル信号として
トラックの蛇行によりあらかじめ光ディスク2上に刻ま
れており、該ウォブル信号に含まれたATIPデータを
復調することによって光ディスク2上の位置を知ること
ができる。ATIPデータにおけるASYNC信号とA
TIP時間情報は、ATIPデータの復調を行うATI
Pデコーダ14によって抽出され、ATIPデコーダ1
4から、モータ回転制御を行うサーボ回路5及び書き込
みパルス生成と記録開始位置制御を行うCDエンコーダ
15に入力され、CDエンコーダ15によって光ディス
ク2上の正確な位置へ精度のよい記録開始制御が行われ
る。
【0037】記録開始の直前からは、サーボ回路5は、
ATIPデコーダ14によって取り出されたASYNC
信号と、CDエンコーダ15からのチャネルクロック信
号に同期したESFS信号との位相比較を行う。更にサ
ーボ回路5は、該比較結果に応じたモータ回転制御をモ
ータドライバ4に対して行わせる。また、記録開始時
に、CDエンコーダ15は、光ディスク2上のATIP
時間情報と記録開始目標位置を示す目標時間情報との比
較を行い、目標時間情報との一致検出を行う。
【0038】この時、ATIP時間情報の信頼性を補完
するため、必要に応じて光ディスク2に記録されたデー
タの再生時間情報を示すサブコードデータのQチャネル
データ(以下、SUBQデータと呼ぶ)をCDデコーダ
8からCDエンコーダ15に入力して使用してもよい。
CDエンコーダ15は、ATIP時間情報と目標時間情
報が一致すると、所定のタイミングを経て記録を開始
し、光ディスク2上の位置と記録開始タイミングを精度
よく一致させることができる。
【0039】一方、CDエンコーダ15は、図3で示す
ように、ATIPデコーダ14から入力されたATIP
データ又はCDデコーダ8から入力されたSUBQデー
タから目標位置の検出を行い、該検出した目標位置から
ESFS信号の検出を行う。検出したESFS信号か
ら、システム制御部20によってあらかじめ設定された
EFMフレーム数をEEFS信号のパルス数を数えるこ
とによって、記録開始位置を検出し該記録開始位置から
記録をスタートさせる。なお、図3において、目標位置
検出信号は、図2の比較部49の出力信号を示してい
る。
【0040】この際、ESFS信号及びEEFS信号
は、CDエンコーダ15における記録用チャネルビット
のPLL回路から生成されるチャネルクロック信号をカ
ウントして生成されるものであり、これらはASYNC
信号により記録開始前に該カウント値をリセットするこ
とによって、光ディスク2上のATIPデータとの同期
をとっている。
【0041】同様に、CDエンコーダ15は、図3で示
すように、記録終了時において、記録終了位置での最終
サブコードフレーム内におけるあらかじめ設定された終
了位置のEFMフレーム数を、EEFS信号のパルス数
をカウントすることによって検出した後、光ディスク2
へのデータ記録動作を終了させる。図3で示す26EF
Mフレームは、CD−R/RWへの追記に関する規格を
定めたいわゆるオレンジブックに規定された追記位置を
表している。
【0042】次に、ASYNC信号とESFS信号の位
相比較によってサーボ回路5で行われるモータ回転制御
について説明する。図4は、サーボ回路5における構成
の一部分を示した概略のブロック図であり、ASYNC
信号とESFS信号とを位相比較してモータ回転制御を
行う部分のみを示している。なお、通常、モータ回転制
御はASYNC信号とESFS信号との位相比較による
制御以外に様々な制御と組み合わせて行うことから、図
4では、サーボ回路5におけるモータ回転制御を行う一
部分を示している。
【0043】図4において、サーボ回路5は、ASYN
C信号及びESFS信号の位相を比較する位相比較回路
部51、該位相比較回路部51の比較結果に対するモー
タ回転制御へのレスポンスであるゲインの調整を行う位
相補正回路部52、及び位相補正回路部52でゲインの
調整が行われた位相比較結果に応じたPWM制御信号を
生成してモータドライバ4に出力するPWM出力回路部
53を備えている。
【0044】位相比較回路部51は、ASYNC信号と
ESFS信号との位相差を論理回路の組み合わせによっ
て図5で示すようなUP信号とDOWN信号を生成して
出力する位相比較部61と、UP信号のHighパルス
の数をカウントするUP用カウンタ62と、DOWN信
号のHighパルスの数をカウントするDOWN用カウ
ンタ63とを備えている。UP用カウンタ62及びDO
WN用カウンタ63は、それぞれチャネルクロック信号
を基準クロックとして動作し、ASYNC信号とESF
S信号との位相差を示す信号として各カウント値を位相
補正回路部52にそれぞれ出力する。
【0045】位相補正回路部52は、UP用カウンタ6
2及びDOWN用カウンタ63からの各カウント値に対
して所定のマスク処理を行い、該各カウント値における
特定の1ビットのみを補正UP信号及び補正DOWN信
号としてPWM出力回路部53にそれぞれ出力する。こ
のような位相補正回路部52によるビット選択は、シス
テム制御部20からのレジスタ設定によって数種類に切
り替えることができる。PWM出力回路部53は、位相
補正回路部52から入力された補正UP信号及び補正D
OWN信号に応じたPWM制御信号を生成してモータド
ライバ4に出力する。
【0046】すなわち、位相補正回路部52において、
例えば、UP用カウンタ62及びDOWN用カウンタ6
3の各カウント値の最下位ビットを選択すれば、チャネ
ルクロック信号に対して位相差を2分周した結果とな
り、補正UP信号及び補正DOWN信号の2値の信号レ
ベルが短い周期で切り替わることによってモータ回転制
御に対するゲインは高くなる。これに対して、UP用カ
ウンタ62及びDOWN用カウンタ63の各カウント値
の高次ビットを選択すれば、位相補正回路部52からの
補正UP信号及び補正DOWN信号の2値の信号レベル
が―定期間一定となり、補正UP信号が一定期間Hig
hレベルとなることからモータ回転制御に対するゲイン
が低くなる。
【0047】このようにすることにより、ESFS信号
は標準速では75Hzといった低い周波数であるが、該
周波数の周期で位相比較が行われても急激な回転変動に
対してモータ回転制御が追従しにくいという問題を解決
することができる。
【0048】なお、上記ウォブル信号は、光ディスク2
における記録済み領域では、記録データによって乱され
てS/N比が低下するため、該ウォブル信号を安定して
検出することが困難になる。すなわち、光ディスク2に
おける記録済み領域における復調後のATIPデータの
信頼性が低下し、ASYNC信号の誤検出の発生率が高
くなる。
【0049】従って、位相補正回路部52における上記
ゲインを上げすぎると、逆にノイズやATIPデコーダ
14によるASYNC信号の誤検出に対して反応し、ス
ピンドルモータ3の回転が不安定となって正確な記録を
実現できないという問題が生じる。このことから、位相
補正回路部52は、システム制御部20によってゲイン
の設定が行われ、通常はノイズやATIPデコーダ14
の誤検出に追従しないような程度のゲインに設定されて
おり、モータ回転変動によっては光ディスク上のATI
P時間情報とATIPデコーダ14によって復調された
ATIP時間情報にはずれが生じている可能性は否定で
きない。
【0050】そこで、CDエンコーダ15は、このよう
な追記を行う場合、図3のようにEEFS信号のパルス
数をカウントして実際の記録開始位置を決定する替わり
に、CDデコーダ8から得られるDEFS信号を使用
し、所定のフレーム数分のパルス数をカウントして記録
開始位置制御に使用する。すなわち、CDエンコーダ1
5は、チャネルクロック信号をカウントして生成される
一定のEEFS信号を所定のフレーム数分、フレームカ
ウンタでカウントする替わりに光ディスク2に記録され
たデータをデコードして得られるDEFS信号を用いて
所定のフレーム数分のパルス数をカウントすることによ
って、光ディスク2における前回記録位置の検出を行
う。
【0051】また、CDエンコーダ15は、光ディスク
2へのデータ記録開始時において、光ディスク2に対す
るデータ記録のタイミング制御には、再度チャネルクロ
ック信号に同期したEEFS信号及びESFS信号を使
用し、記録終了時点では従来どおり記録終了位置での最
終サブコードフレーム内におけるあらかじめ設定された
終了位置のEFMフレーム数を、EEFS信号のパルス
数をカウントすることによって検出した後、光ディスク
2へのデータ記録動作を終了させる。
【0052】一方、CDエンコーダ15は、光ディスク
2にデータを追記する前に、モータ回転変動等によって
生じる光ディスク2上のATIP時間情報とチャネルク
ロック信号に同期したESFS信号の位置のずれ量αの
検出を行う。該ずれ量αの検出方法として、CDエンコ
ーダ15は、ATIPデコーダ14によるASYNC信
号とESFS信号の位相を比較することによってずれ量
αを検出する。例えば、CDエンコーダ15のEFM出
力タイミング制御部22は、図6で示すような、ずれ量
αを検出するずれ量検出回路71を備えている。
【0053】図6において、該ずれ量検出回路71は、
カウンタ73とレジスタ74とで構成されている。カウ
ンタ73は、クロック信号入力端にチャネルクロック信
号が、リセット信号入力端RにESFS信号がそれぞれ
入力され、カウント動作の設定を行う入力端INCが、
電源電圧Vddが印加される電源端子に接続されているこ
とから、アップカウンタとして動作する。カウンタ73
の出力端は、レジスタ74の入力端Dに接続されてお
り、レジスタ74の入力端LOADには、ATIPデコ
ーダ14によってASYNC信号が入力されている。
【0054】レジスタ74は、ASYNC信号がHig
hレベルのときにカウンタ73からのカウント値をラッ
チする。レジスタ74にラッチされたカウント値は、ず
れ量αとしてシステム制御部20により読み出される。
なお、ずれ量検出回路71は、カウンタ73において5
88カウント、すなわち、1EFMフレーム区間を数え
てキャリーを生成し、更にそのキャリーをカウントする
別のカウンタを設けて、EFMフレーム数+余りのチャ
ネルビット数という回路構成にすれば、回路規模を小さ
くできてなおよい。
【0055】このような構成において、追記制御では光
ディスク2上の絶対位置情報とチャネルクロック信号に
よる記録タイミングは、サーボ回路5によるモータ回転
制御によって同期化されているとする。この場合、記録
開始制御の最初にいったん同期化を行っていることか
ら、仮に、モータ回転制御が安定し、正しくアドレス情
報が復調されているならば、すなわち光ディスク2上の
絶対位置情報とチャネルクロック信号に同期したEEF
S信号及びESFS信号が完全に一致している場合は、
ASYNC信号とESFS信号は、図7で示すような位
相関係となる。このことから、図6のレジスタ74にラ
ッチされるずれ量αを示したカウント値は、常に一定の
理論的なオフセット値となる。該オフセット値とは、A
TIPデコーダ14のデコードに要する回路固有のディ
レイ量となる。
【0056】次に、仮に、モータ回転制御が安定しな
い、又は正しくアドレス情報が復調されていないとする
ならば、ASYNC信号とESFS信号は、例えば図8
で示すような位相関係となる。このことから、図6のレ
ジスタ74にラッチされるずれ量αを示したカウント値
は、上記オフセット値以外の値を示すことになり、記録
開始直前の該カウンタ値により、光ディスク2上の絶対
位置情報に対するチャネルクロック信号に同期した記録
開始点の位置のずれ量αを検出することができる。
【0057】このことから、システム制御部20は、追
記動作時における記録開始直前に、レジスタ74の値を
読み出してずれ量αの検出を行い、該ずれ量αが所定の
しきい値Aを超えている場合は、記録開始動作をキャン
セルさせるようにして光ディスク2への記録失敗を未然
に防止できるようにする。
【0058】図9は、光ディスク装置1における光ディ
スク2への追記動作の例を示したフローチャートであ
り、図9を用いて、光ディスク2への追記動作の処理、
特にサーボ回路5、CDエンコーダ15及びシステム制
御部20の動作の流れについてもう少し詳細に説明す
る。図9において、最初に、システム制御部20は、C
Dエンコーダ15における目標時間情報レジスタ48に
記録開始目標位置を示す時間情報の設定を行い(ステッ
プS1)、CDエンコーダ15にデータ記録開始命令を
発行する(ステップS2)。
【0059】時間情報判定部23は、ATIPデータ又
はサブコードデータから光ディスク2上の絶対位置情報
の検出を行う(ステップS3)。EFM出力タイミング
制御部22は、比較部49の比較結果から開始目標位置
の1つ前のブロックデータの検出を行い(ステップS
4)、開始目標位置の1つ前のブロックデータの位置を
検出していない場合(NO)、ステップS3に戻る。ま
た、ステップS4で、開始目標位置の1つ前のブロック
データ位置を検出すると(YES)、EFM出力タイミ
ング制御部22は、ATIPデコーダ14から得られる
ASYNC信号と生成したESFS信号の位相を比較し
てずれ量αの検出を行い、検出したずれ量αをレジスタ
74に保持する(ステップS5)。
【0060】次に、EFM出力タイミング制御部22
は、比較部49からの比較結果から開始目標位置に対し
て所定値まで近づくと、システム制御部20に対して該
所定値まで近づいたことを通知し(ステップS6)、シ
ステム制御部20は、EFM出力タイミング制御部22
のレジスタ74に保持されたずれ量αを読み出す(ステ
ップS7)。
【0061】システム制御部20は、読み出したずれ量
αが所定のしきい値THaを超えているか否かを調べ
(ステップS8)、所定のしきい値THaを超えている
場合(YES)、システム制御部20は、CDエンコー
ダ15に対して記録動作をキャンセルする設定を行う
(ステップS9)。この後、システム制御部20は、ス
テップS1に戻って一連の記録制御を再度やり直す。
【0062】また、ステップS8で、所定のしきい値T
Haを超えていない場合(NO)、EFM出力タイミン
グ制御部22は、比較部49からの比較結果から、記録
開始目標位置であるか否かを調べる(ステップS1
0)。EFM出力タイミング制御部22は、記録開始目
標位置を検出すると(YES)、光ディスク2に対する
記録処理を行って(ステップS11)、本フローは終了
する。また、ステップS10で、EFM出力タイミング
制御部22は、記録開始目標位置を検出しなかった場合
は(NO)、記録開始目標位置を検出するまで記録開始
目標位置の検出を行う。
【0063】一方、上記説明では、ずれ量αがしきい値
THaを超えているか否かをシステム制御部20で検出
するようにしたが、システム制御部20の負担を軽減す
るため、EFM出力タイミング制御部22内で行うよう
にしてもよい。このようにした場合、しきい値THaを
記録開始制御前にあらかじめシステム制御部20から設
定することができるしきい値設定レジスタ77(図示せ
ず)をEFM出力タイミング制御部22内に設ける。
【0064】EFM出力タイミング制御部22は、レジ
スタ74に保持したずれ量αと上記しきい値設定レジス
タ77に設定されたしきい値THaを比較し、ずれ量α
がしきい値THaを超えている場合には、EFM出力タ
イミング制御部22はシステム制御部20に対して割り
込み信号等を出力して通知するようにする。該割り込み
信号を受信したシステム制御部20は、CDエンコーダ
15に対して記録動作のキャンセル設定を行うようにす
る。
【0065】図10は、このようにした場合の光ディス
ク装置1における光ディスク2への追記動作の例を示し
たフローチャートである。図10では、図9と同じ処理
を行うフローは同じ符号で示しており、ここではその説
明を省略する。図10において、最初に、システム制御
部20は、CDエンコーダ15における目標時間情報レ
ジスタ48に記録開始目標位置を示す時間情報の設定を
行うと共にEFM出力タイミング制御部22内のしきい
値設定レジスタ77に対してしきい値THaの設定を行
う(ステップS21)。
【0066】次に、図9のステップS2からステップS
5の処理を行った後、EFM出力タイミング制御部22
は、読み出したずれ量αが所定のしきい値THaを超え
ているか否かを調べ(ステップS22)、所定のしきい
値THaを超えていない場合(NO)、図9のステップ
S10及びステップS11の処理を行って本フローは終
了する。一方、ステップS22で、所定のしきい値TH
aを超えている場合(YES)、EFM出力タイミング
制御部22は、ずれ量αがしきい値THaを超えている
ことをシステム制御部20に通知し(ステップS2
3)、その後、図9のステップS9の処理を行った後、
ステップS21に戻る。
【0067】このように、本実施の形態1における光デ
ィスク装置は、ATIPデコーダ14によるASYNC
信号と、書き込み基準クロックをなすチャネルクロック
信号からCDエンコーダ15におけるEFM出力タイミ
ング制御部22で生成されるESFS信号との位相を比
較することによって、記録開始直前のずれ量αを検出
し、システム制御部20は、該ずれ量αに応じて光ディ
スク2への記録動作の開始判定を行うようにした。この
ことから、モータ回転制御が安定しない、又は正しくア
ドレス情報が復調されていないような場合に、光ディス
ク2上の絶対位置とATIPデコーダ14によって復調
されたATIP時間情報がずれていると、光ディスク2
への記録動作をキャンセルすることができるため、光デ
ィスクへの記録を失敗する可能性を低減させることがで
き、効率のよい正確な記録制御を実現することができ
る。
【0068】実施の形態2.上記実施の形態1では、ず
れ量αが設定された値を超えると光ディスクへの記録動
作をキャンセルして、再度光ディスクへのデータ記録を
やり直すようにしたが、ずれ量αが設定された値を超え
ると光ディスクへの記録動作をキャンセルし、データ記
録速度を低下させて再度光ディスクへのデータ記録をや
り直すようにしてもよく、このようにしたものを本発明
の実施の形態2とする。
【0069】本実施の形態2における光ディスク装置1
aは、上記実施の形態1における光ディスク装置1に対
して、検出したずれ量αが所定のしきい値THaを超え
ると、システム制御部20は、上記実施の形態1と同様
に記録動作のキャンセルを行う。この後、システム制御
部20は、サーボ回路5及びCDエンコーダ15のEF
M出力タイミング制御部22に対して光ディスク2への
データ記録速度を低下させるようにして、再び一連の記
録制御を行うようにしたものである。
【0070】データ記録速度を低下させる方法として、
具体的には、システム制御部20は、CDエンコーダ1
5のクロック信号生成部21に対して、生成されるチャ
ネルクロック信号の周波数を低下させると共に、サーボ
回路5に対して、スピンドルモータ3の回転速度を低下
させるようにする。このことから、光ディスク装置1a
において、光ディスク装置1のシステム制御部20をC
PU等からなるシステム制御部20aとし、光ディスク
装置1のクロック信号生成部21をクロック信号生成部
21aとし、これに伴って、CDエンコーダ15をCD
エンコーダ15aとした。
【0071】上記以外は上記実施の形態1の光ディスク
装置1と同じであることから、光ディスク1aの構成例
を示したブロック図、サーボ回路5の一部分を示したブ
ロック図、及びずれ量検出回路71を示したブロック図
は省略する。実施の形態1で示した各図を参照しなが
ら、光ディスク1a、CDエンコーダ15a、システム
制御部20a及びクロック信号生成部21aに置き換
え、実施の形態1との相違点のみ説明する。
【0072】図11は、クロック信号生成部21aの構
成例を示した概略のブロック図である。なお、CDエン
コーダ15aにおいて、クロック信号生成部以外の各部
は、図2で示したCDエンコーダ15と同じであること
から図示を省略する。また、図11では、図2と同じも
のは同じ符号で示しており、ここではその説明を省略す
ると共に、図2のクロック信号生成部21との相違点の
み説明する。
【0073】図11のクロック信号生成部21aと図2
のクロック信号生成部21との相違点は、生成するチャ
ネルクロック信号の周波数を設定する周波数設定レジス
タ81をクロックシンセサイザ32に設け、クロックシ
ンセサイザ32は、該周波数設定レジスタ81に設定さ
れた周波数のチャネルクロック信号を生成して出力する
ことにある。このことから、図2のクロックシンセサイ
ザ32をクロックシンセサイザ32aとしている。周波
数設定レジスタ81は、システム制御部20aによって
周波数の設定が行われ、クロックシンセサイザ32a
は、周波数設定レジスタ81に設定された周波数のチャ
ネルクロック信号を生成して、EFM出力タイミング制
御部22等のCDエンコーダ15a内の各部に出力す
る。
【0074】EFM出力タイミング制御部22は、レジ
スタ74に保持したずれ量αと上記しきい値設定レジス
タ77に設定されたしきい値THaを比較し、ずれ量α
がしきい値THaを超えている場合には、EFM出力タ
イミング制御部22はシステム制御部20aに対して割
り込み信号等を出力して通知するようにする。該割り込
み信号を受信したシステム制御部20aは、光ディスク
2への記録動作のキャンセルを行った後、周波数設定レ
ジスタ81に対して設定周波数を低くしてクロックシン
セサイザ32aから出力されるチャネルクロック信号の
周波数を低下させる。同時に、システム制御部20a
は、サーボ回路5に対してスピンドルモータ3の回転速
度を低下させるように指示する。
【0075】このようにして、システム制御部20a
は、光ディスク2に対するデータの記録速度を低下させ
た後、一連の記録制御をやり直して光ディスク2のデー
タ記録開始目標位置からデータの記録を開始する。
【0076】図12は、光ディスク装置1aにおける光
ディスク2への追記動作の例を示したフローチャートで
あり、図12を用いて、光ディスク2への追記動作の処
理、特にサーボ回路5、CDエンコーダ15a及びシス
テム制御部20aの動作の流れについてもう少し詳細に
説明する。なお、本実施の形態2は、実施の形態1にお
ける図10の場合を例にして説明しているが、実施の形
態1における図9の場合においても適用できることは言
うまでもなく、この場合も同様であるのでその説明を省
略する。また、図12では、システム制御部、CDエン
コーダ及びEFM出力タイミング制御部の符号を変える
以外は図10と同じ処理を行うフローは同じ符号で示し
ており、ここではその説明を省略する。
【0077】図12において、最初に図10のステップ
S21、ステップS2からステップS5、ステップS2
2及びステップS23の処理を行った後、システム制御
部20aは、CDエンコーダ15に対して記録動作をキ
ャンセルする設定を行うと共に、クロックシンセサイザ
32a及びサーボ回路5に対して光ディスク2に対する
データの記録速度を低下させるように指示し(ステップ
S31)、この後、ステップS21に戻る。また、ステ
ップS22で、所定のしきい値THaを超えていない場
合(NO)、図10のステップS10及びステップS1
1の処理を行って本フローは終了する。
【0078】このように、本実施の形態2における光デ
ィスク装置は、検出したずれ量αがしきい値THaを超
えていると、システム制御部20aは、クロックシンセ
サイザ32a及びサーボ回路5に対して光ディスク2に
対するデータ記録速度を低下させるようにした後、一連
の記録制御をやり直して記録を行うようにした。このこ
とから、記録速度が遅くなり、ATIPデコーダ14に
よって復調されたATIP時間情報の品質を向上させる
ことができ、さらにはサーボ回路5によるモータ回転制
御の精度を上げることができるため、ずれ量αを発生さ
せる確率を低減させることができ、光ディスクへの記録
失敗の可能性を低減させて効率のよい正確な記録制御を
実現することができる。
【0079】
【発明の効果】上記の説明から明らかなように、本発明
の光ディスク装置によれば、光ディスクにあらかじめ形
成されたデータ未記録部分の位置を示すアドレス情報か
ら得られる所定の同期信号と、書き込み用基準クロック
信号から生成されたセクタ用同期信号との位相のずれ量
に応じて、データ追記時における光ディスクへのデータ
書き込み開始判定を行って光ディスクへのデータ書き込
みの制御を行うようにした。このことから、光ディスク
への間違った記録動作を未然に防ぐことができ、記録失
敗時における光ディスクの損失とすでに記録した情報の
損失を最小限にすることができるため、効率のよい正確
な記録制御を実現することができる。
【0080】具体的には、ずれ量検出部で検出されたず
れ量が所定値を超えると、光ディスクへのデータ書き込
みを禁止するようにした。このことから、光ディスクへ
の間違った記録動作を未然に防ぐことができる。
【0081】また、ずれ量検出部で検出されたずれ量が
所定値を超えると、現在行っている光ディスクへのデー
タ書き込み処理をキャンセルすると共に再度光ディスク
へのデータ書き込み処理を開始するようにしてもよく、
このようにすることにより、光ディスクへの間違った記
録動作を未然に防ぐと共に、効率のよいデータ書き込み
を行うことができる。
【0082】また、本発明の光ディスク装置によれば、
光ディスクにあらかじめ形成されたデータ未記録部分の
位置を示すアドレス情報から得られる所定の同期信号
と、書き込み用基準クロック信号から生成されたセクタ
用同期信号との位相のずれ量に応じて、データ追記時に
おける光ディスクへのデータ書き込み速度を制御して光
ディスクへのデータ書き込みの制御を行うようにした。
このことから、復調されたアドレス情報の品質を向上さ
せることができ、光ディスクの回転制御の精度を上げる
ことができるため、ずれ量αを発生させる確率を低減さ
せることができ、光ディスクへの記録失敗の可能性を低
減させて効率のよい正確な記録制御を実現することがで
きる。
【0083】具体的には、ずれ量検出部で検出されたず
れ量が所定値を超えると、現在行っている光ディスクへ
のデータ書き込み処理をキャンセルすると共にデータ追
記時における光ディスクへのデータ書き込み速度を低下
させて再度光ディスクへのデータ書き込み処理を開始す
るようにした。このことから、光ディスクへの間違った
記録動作を未然に防ぐと共に、記録の開始から停止まで
の期間が延びることによって、ずれ量を吸収させる確率
を上げることができ、ずれの発生をより確実に防ぐこと
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1における光ディスク装
置の概略の構成例を示したブロック図である。
【図2】 図1のCDエンコーダ15の構成例を示した
概略のブロック図である。
【図3】 光ディスク2への追記時における記録タイミ
ング制御の概念を示した図である。
【図4】 図1のサーボ回路5における構成の一部分を
示した概略のブロック図である。
【図5】 図4のサーボ回路5における各部の信号波形
例を示した図である。
【図6】 ずれ量検出回路71の例を示した概略のブロ
ック図である。
【図7】 正常時のASYNC信号とESFS信号の位
相関係例を示した図である。
【図8】 ASYNC信号とESFS信号の位相のずれ
が生じた場合の位相関係例を示した図である。
【図9】 光ディスク装置1における光ディスク2への
追記動作の例を示したフローチャートである。
【図10】 光ディスク装置1における光ディスク2へ
の追記動作の他の例を示したフローチャートである。
【図11】 本発明の実施の形態2における光ディスク
装置のクロック信号生成部21aの構成例を示した概略
のブロック図である。
【図12】 本発明の実施の形態2における光ディスク
装置の追記動作例を示したフローチャートである。
【符号の説明】
1,1a 光ディスク装置 2 光ディスク 3 スピンドルモータ 5 サーボ回路 8 CDデコーダ 14 ATIPデコーダ 15,15a CDエンコーダ 20,20a システム制御部 21 クロック信号生成部 22,22a EFM出力タイミング制御部 23 時間情報判定部 51 位相比較回路部 52 位相補正回路部 53 PWM出力回路部 71 ずれ量検出回路 73 カウンタ 74 レジスタ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データ未記録部分の位置を示すアドレス
    情報があらかじめ形成されたデータ追記可能な光ディス
    クに対して、情報の記録及び再生を行う光ディスク装置
    において、 光ディスクから上記アドレス情報を読み出して復調し、
    該復調したアドレス情報に同期した所定の同期信号を生
    成するアドレス情報復調部と、 光ディスクへのデータ記録時におけるデータ書き込みタ
    イミングを得るために使用する書き込み用基準クロック
    信号を生成する基準クロック信号生成部と、 該基準クロック信号生成部で生成された書き込み用基準
    クロック信号から所定のセクタ用同期信号を生成する同
    期信号生成部と、 上記アドレス情報復調部で生成された所定の同期信号
    と、該同期信号生成部で生成されたセクタ用同期信号と
    の位相のずれ量を検出するずれ量検出部と、 該ずれ量検出部で検出されたずれ量に応じてデータ追記
    時における光ディスクへのデータ書き込み開始判定を行
    って、データ追記時における光ディスクへのデータ書き
    込みの制御を行う書き込み制御部と、を備えることを特
    徴とする光ディスク装置。
  2. 【請求項2】 上記書き込み制御部は、ずれ量検出部で
    検出されたずれ量が所定値を超えると、光ディスクへの
    データ書き込み開始を禁止することを特徴とする請求項
    1記載の光ディスク装置。
  3. 【請求項3】 上記書き込み制御部は、ずれ量検出部で
    検出されたずれ量が所定値を超えると、現在行っている
    光ディスクへのデータ書き込み処理をキャンセルすると
    共に再度光ディスクへのデータ書き込み処理を開始する
    ことを特徴とする請求項2記載の光ディスク装置。
  4. 【請求項4】 データ未記録部分の位置を示すアドレス
    情報があらかじめ形成されたデータ追記可能な光ディス
    クに対して、情報の記録及び再生を行う光ディスク装置
    において、 光ディスクから上記アドレス情報を読み出して復調し、
    該復調したアドレス情報に同期した所定の同期信号を生
    成するアドレス情報復調部と、 光ディスクへのデータ記録時におけるデータ書き込みタ
    イミングを得るために使用する書き込み用基準クロック
    信号を生成する基準クロック信号生成部と、 該基準クロック信号生成部で生成された書き込み用基準
    クロック信号から所定のセクタ用同期信号を生成する同
    期信号生成部と、 上記アドレス情報復調部で生成された所定の同期信号
    と、該同期信号生成部で生成されたセクタ用同期信号と
    の位相のずれ量を検出するずれ量検出部と、 該ずれ量検出部で検出されたずれ量に応じてデータ追記
    時における光ディスクへのデータ書き込み速度を制御し
    て、データ追記時における光ディスクへのデータ書き込
    みの制御を行う書き込み制御部と、を備えることを特徴
    とする光ディスク装置。
  5. 【請求項5】 上記書き込み制御部は、ずれ量検出部で
    検出されたずれ量が所定値を超えると、現在行っている
    光ディスクへのデータ書き込み処理をキャンセルすると
    共にデータ追記時における光ディスクへのデータ書き込
    み速度を低下させて再度光ディスクへのデータ書き込み
    処理を開始することを特徴とする請求項4記載の光ディ
    スク装置。
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