JP2002342893A - 交通情報処理方法及び交通情報処理システム - Google Patents
交通情報処理方法及び交通情報処理システムInfo
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- Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
Abstract
路を推定する際、少ないコンピュータ資源で、迅速かつ
的確に処理する。 【解決手段】 メモリーカードを通して受け取った旅行
情報を格納する格納部20と、電子地図を格納する格納
部21と、処理済み旅行情報を格納する格納部22と、
旅行情報中のプローブカーの位置情報の時系列的変化に
基づいて、前記プローブカーが電子地図上の2以上の所
定のポイントを通過したかを判断する通過ポイント判断
部24と、前記位置情報に基づいて、プローブカーが通
過した所定の2ポイント間の通過時間を算出するポイン
ト間通過時間算出部25と、当該通過時間に基づいてそ
のポイント間での通過速度を算出し、その算出結果を前
記電子地図上の各ポイントに関連付けた状態で前記処理
済旅行情報格納部22に出力する通過速度算出・集計部
26とを有する。
Description
により検出された交通情報に基づいて、その通過経路を
算出するための交通情報処理方法及び交通情報処理シス
テムに関する。
い、交通情報を収集し分析することに対するニーズが急
激に高まっている。わが国では、交通に関する情報は、
道路交通情報システム(VICS)に代表されるよう
に、路側に設置されたセンサ等を用いて収集されるもの
が一般的である。
ては、プローブカー(ProbeCar)あるいはフロ
ーティング・カー・データ(Floating Car
Data)等と呼ばれる自動車自体から情報を収集する
仕組みが導入されており、わが国においても近年関心が
高まっている。
土交通省)が、2000年5月から東京都内の一般道を
中心に道路の渋滞情報を把握するため、カーナビゲーシ
ョンシステムを利用してトラックやタクシーが走行した
経路を記録する調査を開始している。この調査は、都心
部を中心に営業している運送会社のトラック20台とタ
クシー会社のタクシー20台の協力で実施されているも
のであり、それぞれの車にはメモリーカード付きのカー
ナビ装置が配備され、そのメモリーカードに当該車両の
挙動が記録されていく。そして、このカードを1ヶ月毎
に回収することで、格納された情報を分析するようにな
っている。これにより、渋滞のピーク時の判断等を行
い、「毎月『5・10日(ごとおび)』や雨天の日は、
道路が渋滞する」といった定説の真偽等も確かめ、道路
の建設・拡張計画や道路工事の時間帯の設定等に役立て
ようとしているのである。
を分析するのは手作業で行われるものであり、時間がか
かる上に精度的にも一定の限界がある。
行情報を分析する際には、このプローブカーの走行経路
を特定する必要がある。この走行経路の特定の手法とし
ては、GPSによって検出された時系列の位置情報に基
づく最適経路の推定が考えられる。しかしながら、前記
旅行情報の取得は、多種多数のプローブカーを一定の期
間走行させることによって行われるものであり、そのデ
ータ数は非常に多い。そして、前記位置情報は例えば1
秒という非常に短いインターバルで取得されるものであ
り、すべての位置情報を利用して最適経路を推定してい
たのでは、前記交通情報の処理に膨大な時間がかかるこ
とになる。
に複雑な挙動を示すものであり、これらを考慮した上で
の経路推定を行わなければ、その処理結果の信頼性を確
保することはできない。
れたものであり、上述のようにして車両から得られた交
通情報に基づいて走行経路を推定する際、少ないコンピ
ュータ資源で、迅速かつ的確に処理することができる交
通情報処理方法及び交通情報処理システムを提供するこ
とを目的とする。
成するためになされたもので、その第1の主要な観点に
よれば、車両の位置情報を含む旅行情報を取得する旅行
情報取得工程と、前記工程で取得した車両の位置情報
中、前記車両の走行方向が変化した位置間を最短距離で
結ぶことで仮経路を作成する仮経路作成工程と、地図デ
ータ上に予め設定されたポイントのうち、前記仮経路か
ら所定距離内にある前記ポイントを抽出するポイント抽
出工程と、前記抽出されたポイントに基づいて前記車両
の通過経路を推定する通過経路推定工程とを有すること
を特徴とする車両の交通情報処理方法が提供される。
行方向が変化した位置間を最短距離で結んで仮経路を求
め、この仮経路に基づいて地図データ中の道路上に設定
されたポイントを抽出するようにした。そして、前記車
両がこの抽出されたポイントを通過したものとして、そ
の通過経路を算出することができる。これにより、前記
車両旅行情報中のすべての位置情報を利用して通過経路
の推定を行う必要がないから、通過経路の算出を迅速に
行うことができる。すなわち、この方法によれば、交通
情報を予め設定された所定のポイントに関して集約する
ようにしたから、大量の旅行情報であっても効率的に処
理できる効果がある。
記仮経路と、前記推定された通過経路とを比較し、その
間の距離が所定値以上となった場合に、エラー信号を出
力する工程や、このエラー信号が出力された場合、前記
仮経路と前記推定された通過経路との距離が所定値以上
となった箇所で通過経路を分割し、分割した経路毎に前
記抽出されたポイントに基づいて車両の通過経路を再度
推定する工程とをさらに有するものである。
路との距離が所定値以上の箇所を特定することで、推定
経路の精度が不十分な箇所を抽出することができる。そ
して、その個所についてのみ再度通過経路を推定するよ
うにしたから、より少ないコンピュータ資源で精度の高
い経路推定が可能になる。
イント抽出工程は、前記走行方向が変化した2つの位置
を結んだ仮経路毎に少なくとも1つ以上の前記ポイント
が抽出されているかを判別する工程と、少なくとも1以
上のポイントが抽出されない場合、当該2つの位置間の
仮経路について前記所定距離を増加させて前記ポイント
を抽出する工程とをさらに含むものである。
ポイントが抽出されない場合に、ポイントの抽出された
区間についてのみポイント抽出のための仮経路からの距
離を増加させてポイントを探索するようにした。これに
より、より少ないコンピュータ資源で精度の高い経路推
定が可能になる。
前記通過経路推定工程は、前記車両が通過したと判断さ
れる地図データ上のポイントを出力する工程をさらに有
するものである。この場合、さらに、前記車両が通過し
たと判断される各ポイントのうち所定の2ポイント間に
ついて、前記車両の位置情報に基づいて、前記車両が各
2ポイント間を通過するのに要した通過時間若しくは平
均通過速度を算出する通過時間/平均通過速度算出工程
と、同一の2ポイント間について算出された複数の通過
時間若しくは平均通過速度を集計し、その集計結果を前
記地図データ上の各ポイントに関連付けて出力する通過
時間集計・出力工程とを有し、この通過時間集計・出力
工程は、複数の車両についての前記通過時間若しくは平
均通過速度を集計するものであることが好ましい。さら
に、前記旅行情報は、車両の位置における時刻情報を含
み、前記通過時間集計・出力工程は、当該通過時間若し
くは平均通過速度を、所定の時間帯毎に集計するもので
あることが好ましい。
ト間について複数の情報を集計することができるので正
確な交通情報処理データを得ることができる。
図データ上の所定のポイントは交差点を含むものであ
る。
等に大きな影響を及ぼす交差点に関連付けて前記通過時
間若しくは平均通過速度を算出することができる。
さらに、前記車両の旅行情報に基づいて、この車両の滞
留位置及び滞留要因を判別する滞留位置/滞留要因判別
工程を有し、前記通過時間/平均通過速度算出工程は、
滞留要因が渋滞以外の場合の滞留時間を前記通過時間か
ら除去するように前記通過時間を算出するものである。
ここで、前記滞留位置/滞留要因判別工程は、車両の速
度及びその速度の継続時間、所定時間における移動距
離、若しくは移動距離あたりの所要時間に基づいて、前
記旅行情報中、当該車両が滞留している位置を出力する
工程と、前記滞留している位置及びその位置における時
刻に基づいて、その滞留時間を算出する工程と、前記滞
留時間の長さに基づいて滞留要因を判別する工程と、前
記滞留要因を前記滞留している位置に関連付けて出力す
る工程とを有し、さらに、前記滞留位置/滞留要因判別
工程は、前記車両の滞留時間及びその車両の車種に基づ
いて前記滞留要因を判別することが好ましい。ここで、
前記滞留要因は少なくとも渋滞、停止若しくは駐車を含
むものであることが好ましい。
する際に不要となる所定要因の滞留時間を予め除去して
おくことができる。これにより、後で利用しやすいデー
タを生成することが可能になる。
旅行経路の始点及び終点を受け取る工程と、旅行時の環
境・条件を受け取る工程と、前記旅行経路の始点及び終
点に基づいて前記始点から終点までの旅行経路を算出
し、当該旅行経路が通過する地図上のポイントを抽出す
る工程と、通過する各ポイント間について集計された前
記通過時間若しくは平均通過速度を取得する工程と、各
ポイント間の平均旅行時間を前記受け取った環境・条件
に応じたパラメータを適用して補正し、各ポイント間の
補正通過時間若しくは平均通過速度を算出する工程と、
前記旅行経路を構成する全ポイント間の補正通過時間若
しくは平均通過速度を出力する工程とを有する。ここ
で、前記通過時間若しくは平均通過速度を所定の周期で
更新する工程をさらに有することが好ましい。
れた各ポイントに関連付けられて記憶されている通過時
間若しくは平均通過速度に基づいて、旅行経路の所要時
間を算出することができる。
の位置情報を含む旅行情報を取得する旅行情報取得手段
と、前記手段で取得した車両の位置情報中、前記車両の
走行方向が変化した位置間を最短距離で結ぶことで仮経
路を作成する仮経路作成手段と、地図データ上に予め設
定されたポイントのうち、前記仮経路から所定距離内に
ある前記ポイントを抽出するポイント抽出手段と、前記
抽出されたポイントに基づいて前記車両の通過経路を推
定する通過経路推定手段とを有することを特徴とする車
両の交通情報処理システムが提供される。
理方法を実行することができる交通情報処理システムを
得ることができる。
は、次の実施形態の項の記載と添付した図面とを参照す
ることでより明確に理解される。
報を利用して車両の通過経路の推定処理を行う場合に、
コンピュータシステムを利用してこれを処理し、まず、
電子地図上の通過ポイントの抽出を行い、この抽出され
たポイントに基づいて通過経路の推定を行うようにした
ものである。
選択された車両で構成される「プローブカー」を利用し
て旅行情報を収集し、その情報を処理し各種利用者に提
供する「交通情報処理センター」に適用した例を説明す
る。
交通情報処理センター1の概略構成を示す模式図であ
る。
ー」である。このプローブカー2には、カーナビゲーシ
ョンシステム3と、このカーナビゲーションシステム3
に接続され、このプローブカー2の位置、その位置にお
ける時刻、走行方向等を検出するためのGPSアンテナ
4、車速パルス検出器5等が接続されている。前記カー
ナビゲーションシステム3は、前記GPSアンテナ4及
び車速パルス検出器5で検出した情報を用いて道路ナビ
ゲーションを行うだけでなく、前記で検出した各種情報
をメモリーカード6に格納するようになっている。
えば1ヶ月毎に回収され、格納した旅行情報を交通情報
処理センター1の交通情報処理システム8に受け渡すよ
うになっている。この交通情報処理システム8は、この
旅行情報を、渋滞情報10や気象情報11等の外部情報
12と共に処理し、処理済み旅行情報13を生成する機
能を有する。この処理済み旅行情報13は、具体的に
は、後で詳しく説明するように、電子地図(DRM:D
igital Road Map)内に予め設定された
所定のポイント(交差点や高速道路の出入口等)に関連
付けて生成された旅行時間若しくは通過速度の情報であ
る。
旅行時間案内システムが設けられており、このシステム
15は、前記処理済み旅行情報13に基づいて図に16
で示すインターネット上の案内利用者や走行中のプロー
ブカー2の運転者等に推定旅行時間を提供・案内する機
能を有する。具体的には、後で詳しく説明するように、
この旅行時間案内システム15は、前記案内利用者16
が指定した条件に基づいて最適旅行経路を演算し、この
旅行経路が通過する電子地図上のポイントに基づいて、
前記処理済み旅行情報13から各ポイント間の平均通過
速度若しくは通過所要時間を取り出し、これを集計する
ことで前記全旅行経路の所要時間を演算する機能を有す
るものである。
給する場合、前記プローブカー2に設備された情報受信
システム18にこの情報を送信し、前記カーナビゲーシ
ョンシステム3を通してこのプローブカー2の運転者に
前記旅行時間の情報を提供するように構成されているこ
とが好ましい。
られた交通情報処理システム8及び旅行時間案内システ
ム15の各構成要素について図2以下に基づいて詳しく
説明する。なお、以下で説明する各構成要素は、実際に
は、コンピュータシステムの記憶媒体上にフォーマット
された領域及び所定の領域にインストールされたコンピ
ュータソフトウエアプログラムであり、前記コンピュー
タシステムのCPUによってRAM上に呼び出され実行
されることで、この発明の各機能を奏するようになって
いる。
に、前記交通情報処理システム8は、前記メモリーカー
ド6を通して受け取った旅行情報を格納する旅行情報格
納部20と、電子地図を格納する電子地図格納部21
と、前記処理済み旅行情報を格納する処理済旅行情報格
納部22と、旅行情報格納部20から前記旅行情報を取
得する旅行情報取得部23と、この旅行情報中のプロー
ブカー2の位置情報の時系列的変化に基づいて、前記プ
ローブカー2が電子地図上に予め設定された2以上の所
定のポイントを通過したかを判断する通過ポイント判断
部24と、前記プローブカー2が通過したと判断される
ポイントのうち所定の2ポイント間について、前記位置
情報に基づいて、前記プローブカー2が各2ポイント間
を通過するのに要した通過時間を算出するポイント間通
過時間算出部25と、当該2ポイント間について算出さ
れた通過時間に基づいてそのポイント間での通過速度を
算出し、その算出結果を前記電子地図上の各ポイントに
関連付けた状態で前記処理済旅行情報格納部22に出力
する通過速度算出・集計部26とを有する。
うに、前記旅行情報格納部20に格納された旅行情報か
ら、プローブカー2の1秒毎の位置28、その位置にお
ける時刻29、その位置における速度30、その位置に
おける走行方向31、車種32、その位置における事象
33の情報を取得する。ここで、事象33とは、タクシ
ー等においては「実車空車情報」、商用車両においては
「荷物積載情報」等である。このような各事象は前記プ
ローブカー2に設けられた各種センサによって検知可能
となっている。そして、このように検出された事象は各
事象を特定するコードと共に前記旅行情報として格納さ
れているものであることが好ましい。
4に示すように、取得したプローブカーの位置情報28
中、前記プローブカー2の走行方向が変化した位置間を
最短距離で結ぶことで仮経路を作成する仮経路作成部3
5と、電子地図上に予め設定された前記ポイントのう
ち、前記仮経路から所定距離内にある前記ポイントを抽
出する通過候補ポイント抽出部36と、前記抽出された
ポイントに基づいて前記プローブカー2の通過経路を推
定する通過経路推定部37と、前記仮経路と前記推定さ
れた通過経路とを比較し、その間の距離が所定値以上と
なった場合に、エラー信号を出力するエラー信号出力部
38と、前記エラー信号が出力された場合、前記仮経路
と前記推定された通過経路との距離が所定値以上となっ
た箇所で通過経路を分割し、分割した経路毎に前記抽出
されたポイントに基づいてプローブカーの通過経路を再
度推定する通過経路再推定部39と、以上で推定された
通過経路上にあるポイントを前記プローブカーが通過し
たポイントと判断して出力する通過ポイント出力部40
とを有する。
ーブカー2が通過した電子地図上のポイントを効率的に
特定することができる機能を有するものである。以下、
上記各構成要素の機能を図5のフローチャート、図6〜
図8の電子地図、図9及び図10の模式図を参照して説
明する。なお、図5中の符号S1〜S9は、ステップを
参照するための符号であり、以下の説明中のステップ番
号と一致する。
すように、プローブカー2の通過経路のうち、処理を行
う部分の始点S及び終点Eを指定する(図5のステップ
S1)。ついで、この仮経路作成部35は、前記旅行情
報中の方向情報31を利用して、図7に示すように、方
向の変化した位置を認識し、その位置間を直線で結ぶ
(ステップS2)。この直線により仮経路41が構成さ
れる。
は、前記仮経路41の中心から幅30m以内にある全て
のポイントを抽出する(ステップS3)。このポイント
は、図10の模式図中にP1〜P8で示すように、前記
電子地図内に予め座標として設定されているものであ
り、旅行時間に影響を及ぼす道路42上の位置、例えば
交差点、高速道路の出入口、急カーブ等に設定されてい
る。この図10に示すように、前記仮経路41は、GP
Sの誤差に応じて、必ずしも電子地図上の道路42上に
載っているとは限らない。このため、上記誤差を勘案し
て約30m(図中の鎖線)内にある全てのポイントを抽
出する。この例では、P1,P2,P3,P4が抽出さ
れることになる。この状態を電子地図上に示したのが図
8である。
30mでは十分な数のポイントを抽出できない場合も考
えられる。このため、前記通過候補ポイント抽出部36
は、図4に示すように、さらに、抽出ポイント有無判別
部44と、通過候補ポイント再抽出部45とを有する。
前記抽出ポイント有無判別部44は、前記仮経路41上
の走行方向が変化した2つの位置(図10に示すK1、
K2)間で少なくとも1つ以上の前記ポイントPが抽出
されているかを判別する(図5のステップS4)。そし
て、通過候補ポイント再抽出部45は、前記判別部44
によって少なくとも1以上のポイントが抽出されないと
判別された場合、当該2つの位置(例えばK1、K2)
間の仮経路についてのみ前記所定距離30mを10m増
加させ40mとして前記通過候補ポイントを抽出する
(ステップS5)。
イントが抽出されたならば、前記通過経路推定部37
が、前記全ての通過候補ポイントP1,P2,P3,P
4を対象に最短経路探索を行い、前記電子データ上の道
路にマッチングした最適の経路を算出する(ステップS
6)。このことで、図11に実腺で示す経路P1−P2
−P3−P4が最適経路46として決定される。また、
この最適経路46を電子地図上に示したのが図9であ
る。
上に設定されたポイントの密度が高い場合や、東京等の
ようにタクシー等が複雑な走行パターンを示す大都市等
では、このようにして推定された最適経路が当初のGP
Sでの検出データと大きくずれている場合も考えられ
る。そこで、前記エラー信号出力部38が、これで求め
た最適経路46と前記仮経路41とを比較し、これらの
差が所定値以上の箇所があるかを判断する(ステップS
7)。この場合には、前記通過経路再推定部39が、上
記差が所定値以上の箇所で前記仮経路を分割し(ステッ
プS8)、それぞれの仮経路について再度ステップS4
〜S7を実行する。そして、推定した通過経路と前記仮
経路との誤差が所定値以内に収まったならば、前記通過
ポイント出力部40が、前記推定した通過経路上にある
全てのポイント(P1,P2,P3,P4)を通過ポイ
ントと確定して出力する(ステップS9)。
らば、次に、前記ポイント間通過時間算出部25(図
2)が、前記で出力された通過ポイントに基づいて、各
通過ポイント間の通過所要時間を出力する。例えば、図
10の例では、P1〜P2間、P2〜P3間毎にそのポ
イント間の通過所要時間を算出する。
には、交通事象により生じた滞留時間が含まれるが、中
にはすべての車両において一律に取り扱えない滞留要因
により費やされた時間、例えば、タクシーにおける客待
ち、客乗降等の滞留等が含まれる。後で説明する旅行時
間等を計算する場合には、このような所定の滞留要因に
よる滞留時間は除去されるべきである。そこで、このポ
イント間通過時間算出部25は、図12に示すように、
前記ポイント間の旅行時間に基づいて前記プローブカー
2の滞留位置及び滞留要因を判別する滞留判別部47
と、滞留要因が渋滞以外の場合の滞留時間を前記ポイン
ト間の通過時間から除去する滞留時間除去部48とを有
する。
及びその速度の継続時間、所定時間における移動距離、
若しくは移動距離あたりの所要時間に基づいて、前記旅
行情報中、当該車両が滞留している位置を出力する滞留
位置出力部49と、前記滞留している位置及びその位置
における時刻に基づいて、その滞留時間を算出する滞留
時間算出部50と、前記滞留時間の長さに基づいて滞留
要因を判別する滞留要因判別部51と、前記滞留要因を
前記滞留している位置に関連付けて出力する滞留位置・
滞留要因出力部52とを有する。
この滞留判別の手順(ステップS10〜S12)を説明
する。
間算出部50は、前記メモリーカード6内に格納された
1秒毎の位置情報から各位置での連続停止時間、すなわ
ち速度0km/hの連続時間を算出し、その位置とその
連続停止時間を特定する(ステップS10)。ついで、
滞留要因判別部51は、当該プローブカー2の車種、前
記連続停止時間と前記プローブカー2から受け取った事
象データとに基づいて、各位置における滞留要因を判別
する(ステップS11)。前記車種情報には、例えば、
一般車両、タクシー/ハイヤー、及び商用車(トラック
等)の別が記述されている。事象データには、前記プロ
ーブカー2がタクシー若しくはハイヤーの場合、実車空
車検出情報が含まれる。この場合、前記車種がタクシー
で、停止中に前記実車空車検出情報が変動したならば、
客の乗降があったものと判別できる。また、空車状態で
長時間停止している場合には客待若しくは休憩であると
判別できる。
シーについての滞留要因判別テーブル54を示したもの
である。一般車両の場合、図14(a)に示すように、
停止時間に応じて信号/渋滞、休憩に判別される。一
方、タクシーの場合には、図14(b)に示すように、
停止時間と前記実車空車情報(実/空と表示)に応じ
て、信号/渋滞、立ち寄り、客待ち、客乗降、休憩の各
滞留要因が判別されるようになっている。
置及び時間に関連付けて前記処理済旅行情報格納部22
に格納されるようになっている。
が信号待ち・渋滞以外の場合の滞留時間を前記通過時間
から除去する(ステップS12)。なお、タクシーの場
合には、停車時間が2分以内と通常は信号待ち若しくは
渋滞と判断される場合であっても、前記実車が空車状態
になるという事象発生に基づき客の乗降時間と判断され
るときには、その時間を上記旅行時間から除去するよう
になっている。
要因が除去されたならば、次に、前記通過速度算出・集
計部26によって、前記所定2ポイント間の通過速度が
算出される。このため、前記通過速度算出・集計部26
は、図15に示すように、当該プローブカー2の前記各
ポイント間の所要時間に基づいて当該ポイント間の通過
速度を算出(区間内で一定として算出)する通過速度算
出部55と、当該区間を通過した全プローブカー2の通
過速度の平均を算出する平均通過速度算出部56と、当
該プローブカー2の旅行時間の前記平均時間からの偏差
値を求める偏差値算出部57と、当該計算結果を計測し
たポイント、時間等に関連付けて出力する出力部58と
を有する。
から取得した各ポイント間の距離を当該ポイント間の旅
行時間で除することで通過速度を求めるようになってい
る。すなわち、当該通過速度は、当該プローブカー2に
よる前記ポイント間の走行平均速度ということになる。
ついで、前記平均通過速度算出部56は、当該ポイント
間を通過した全てのプローブカー2の通過速度を積算し
その合計台数で除することで全プローブカー2の平均通
過速度を算出する。この平均速度は、全ての時間帯にお
ける全てのプローブカー2について求めた平均速度とい
うことなる。前記偏差値算出部57は、この平均速度と
当該プローブカー2の通過速度とを比較し、このプロー
ブカー2の通過速度の前記平均速度に対する偏差値を求
める。この偏差値は、後で特定の時間帯及び特定の外部
条件の下での通過速度を求める際に上記平均速度に適用
される。
報を前記処理済旅行情報格納部22に格納する。この出
力部58によって出力される情報は図16に示すように
なる。以下、この出力情報について説明する。
カーを識別する文字列である。例えば1:一般車両、
2:タクシー、3:運送車両等と規定されて、前記プロ
ーブカー2の車両番号と共に格納される。次に、項目2
〜5のポイント番号は、当該ポイント間を規定する2つ
のポイント番号であって、番号の小さい方をノード1、
大きい方をノード2として格納される。なお、メッシュ
番号とは、当該ノードが属する電子地図上の区画(メッ
シュ)の番号である。
ブカーの走行方向を示すコードが格納される。たとえ
ば、1:ノード1からノード2に向かう方向、2:ノー
ド2からノード1へ向かう方向、と規定される。また、
項目7は、電子地図(DRM)に格納された情報から取
得した当該ポイントの道路種別である。例えば、1:高
速自動車道、2:都市高速道路、3:国道、4:主要地
方道路、5:一般県道、6:その他の道路、0:未調査
として各コードが格納される。また、項目8のポイント
間長は、電子地図から取得したポイント(ノード1、ノ
ード2)間の距離が格納される。
前記通過速度算出部55で算出した当該プローブカーの
通過速度が格納される。項目10〜13には、前記プロ
ーブカーの実際の走行日時が格納される。進入、進出の
各時刻は、前記ポイント(ノード)にマッチングした時
刻である。そして、項目14には、前記平均通過速度算
出部56で算出した平均通過速度、項目15には前記偏
差値算出部57で算出した偏差値が格納される。
走行した際の外部情報12(渋滞情報10、気象情報1
1等、図1参照)が格納されるようになっている。
は、前記電子地図上に予め設定された2以上のポイント
間に関連付けられた所定時間における旅行時間及び通過
速度の情報ということになる。したがって、この処理済
み旅行情報を利用することで、例えば、図17〜図20
に示すような集計結果を容易に得ることができる。
明する。
区間の旅行速度を集計した結果の例であり、図17は下
り方面、図18は上り方面である。図17(a)、図1
8(a)は交差点やカーブなどのリンク間の平均旅行速
度の変化を示し、図17(b)、図18(b)は速度ラ
ンク別距離比構成を示している。
面(図17)は特定のポイント(リンク)で部分的に滞
留(信号待ち等)が発生しているが、全体的にはスムー
ズに流れていることが分かる。これに対して、上り方面
(図18)では滞留の距離が占める割合が大きく、この
区間全体が断続的に滞留(渋滞)していることが分か
る。
ける同一メッシュ内の平均旅行速度の相違を示してい
る。図19(a)は曜日別、図19(b)は交通量別、
図20(a)は月別、図20(b)は道路種類別の平均
旅行速度である。例えば図19(a)の曜日別平均旅行
速度の集計結果からは、この区間が曜日毎の交通流の変
化が大きく、特に平日と週末との差が大きいことが分か
る。一方、図20(a)の集計結果を見ると、この区間
は月別では交通流にほとんど変化がないことが分かる。
ビ情報とは異なり、後述する利用者が指定する旅行条件
に合致した非常に有益な旅行情報として提供することが
できる。また、このような情報を蓄積しておくことによ
り、道路の建設・拡張計画の策定等に役立てることがで
きる。
済み旅行情報を利用して旅行時間案内を行う旅行時間案
内システム15について説明する。
案内利用者16(図1)から例えばインターネット網を
通して所望旅行経路の始点及び終点を受け取る旅行経路
始点・終点受取部61と、旅行希望時の環境・条件を受
け取る環境・条件受取部62と、前記旅行経路の始点及
び終点に基づいて前記始点から終点までの旅行経路を算
出し、当該旅行経路が通過する地図上のポイントを抽出
する旅行経路通過ポイント抽出部63と、通過する各ポ
イント間について集計された前記通過速度を取得する通
過速度取得部64と、各ポイント間の平均通過速度を前
記受け取った環境・条件に応じたパラメータを適用して
補正し、各ポイント間の補正通過速度を算出する通過速
度補正部65と、前記旅行経路を構成する全ポイント間
の通過速度に基づいて当該旅行経路の全旅行時間を算出
する旅行時間算出部66と、各ポイント間の通過時間を
所定の周期で更新する通過時間更新部67とからなる。
の構成及び機能を、その動作と共に図21のフローチャ
ートを参照して説明する。
および環境・条件受取部62は、例えばインターネット
網を通してアクセスした案内利用者に対して旅行時間案
内のためのインタフェースを提供し、前記旅行経路の始
点及び終点、旅行希望時の環境・条件を入力させるよう
になっている(ステップS13)。旅行経路の始点及び
終点は、前記インタフェース上に地図を表示しそこから
選択させても良いし、住所を直接入力させるようにして
も良い。また、旅行希望時の環境・条件は、例えば旅行
希望日付、天候(雨、雪、曇、晴)の設定などを含む。
そして、前記利用者が前記の情報を入力し例えば送信ボ
タンを押すことでこれらの情報はこの旅行時間案内シス
テムに送信される(ステップS14)。
は、前記始点及び終点に基づいて前記電子地図上で最適
経路を演算する。この最適経路の計算は一般に知られて
いる方法により行われる。ついで、この電子地図中か
ら、最適経路が通過する複数のポイントを抽出する(ス
テップS15)。このポイントは、前記した図10にP
1〜P8で示し説明したように、前記電子地図内に予め
座標として設定されているものであり、旅行時間に影響
を及ぼす道路42上の位置、例えば交差点、高速道路の
出入口、急カーブ等に設定されたものである。
のポイントのうち全ての隣り合う2つのポイント(ノー
ド1、ノード2)の組み合わせ、通過方向を用いて前記
処理済旅行情報格納部22内の情報(図16参照)を検
索し、2つのポイント及び通過方向が一致しかつ、設定
条件にもっとも近い処理済み旅行情報を抽出する(ステ
ップS16)。
ポイント間の平均通過速度に、日時、前記環境・条件に
応じた所定の偏差値を求めて適用して、当該ポイント間
の補正後の通過速度を算出する(ステップS17)。環
境・条件に応じた所定のパラメータとは、天候や、曜日
等に応じて予め定められたパラメータであり、例えば、
前記通過速度に乗算することで適用されるものである。
イント間の距離を前記通過速度補正部65で算出した通
過速度で除算することで、当該各ポイント間に係る旅行
時間を求め、上記最適経路を構成する全ての区間につい
てこれを足し合わせて全経路についての旅行時間を算出
する(ステップS18)。なお、この旅行時間算出部6
6は、経路の渋滞が激しく、通常の平均速度で計算した
所要時間と比較して所定以上の時間がかかると判断した
場合には、前記ポイント抽出部63に別の経路を検索す
るように指令を発するようになっている。また、上記の
方法以外に、各ポイント間の通過速度に基づいて全経路
における平均通過速度を算出し、これに基づいて全経路
の旅行所要時間を求めるようにしても良い。
者に対して、前記最適経路の地図若しくは説明と共に前
記旅行時間を表示するインタフェースを提供するように
なっている(ステップS19)。
ポイント間の平均速度や通過時間等、実際に集計された
情報を利用して旅行時間案内を行うようにしたので、正
確な旅行時間を提供できる。
にこの情報を提供してカーナビゲーションの経路案内を
通して提示するようにしても良い。
れるものではなく、発明の要旨を変更しない範囲で種々
変形可能である。
算出するために2ポイント間の平均通過速度を求めて出
力するようにしているが、これに限定されるものではな
い。2ポイント間の通過時間のみを集計することのみで
旅行時間を算出することができる場合には前記通過速度
を算出する必要はない。
態のものに限定されるものではない。さらに、交通情報
を収集する手段も前記一実施形態のものに限定されるも
のではない。前記一実施形態ではメモリーカードを介し
て取得するようにしているが、例えば無線で取得するよ
うにしても良い。
ド中に、プローブカーの「事象」を格納し、この事象を
利用して例えばタクシーにおける実車/空車を判断する
ようにしているが、必ずしも上記事象を出力・利用しな
くても良い。例えば、タクシーの場合、当該車両の勤務
データから上記事象を判別することができる場合があ
り、この場合、このデータを利用するようにしても良
い。
基づいて通過候補ポイントを抽出する際、仮経路から3
0m以内にある全ての経路を抽出するようにしたが、こ
れに限定されるものではない。仮経路からの距離は、当
該道路の状況に応じて適宜変更することが可能である。
例えば、市街地では20m、郊外では40m等と設定し
てもよい。
待ち/渋滞状態にあるかを判断する基準として、停止時
間が2分以内としたが、これに限定されるものではな
い。出願人らの事前の調査及び分析によれば、「2分」
という基準により上記事象とそれ以外の事象との分離が
もっとも適切に行えることが判明している。しかしなが
ら、これも道路環境その他によっては将来変動する可能
性がある。
メータとして利用する情報は上記のものに限定されるも
のではない。例えば図22に示すようにその他の様々な
データをパラメータとして利用するようにしても良い。
交通情報に基づいて走行経路を推定する際、少ないコン
ピュータ資源で、迅速かつ的確に処理することができる
交通情報処理方法及び交通情報処理システムを提供する
ことができる。
するためのブロック図。
ト。
略図。
略図。
略図。
略図。
模式図。
模式図。
図。
ーチャート。
す図。
ャート。
を示すブロック図。
Claims (30)
- 【請求項1】 車両の位置情報を含む旅行情報を取得す
る旅行情報取得工程と、 前記工程で取得した車両の位置情報中、前記車両の走行
方向が変化した位置間を最短距離で結ぶことで仮経路を
作成する仮経路作成工程と、 地図データ上に予め設定されたポイントのうち、前記仮
経路から所定距離内にある前記ポイントを抽出するポイ
ント抽出工程と、 前記抽出されたポイントに基づいて前記車両の通過経路
を推定する通過経路推定工程とを有することを特徴とす
る車両の交通情報処理方法。 - 【請求項2】 請求項1記載の方法において、 前記仮経路と、前記推定された通過経路とを比較し、そ
の間の距離が所定値以上となった場合に、エラー信号を
出力する工程をさらに有することを特徴とする方法。 - 【請求項3】 請求項2記載の方法において、 前記エラー信号が出力された場合、前記仮経路と前記推
定された通過経路との距離が所定値以上となった箇所で
通過経路を分割し、分割した経路毎に前記抽出されたポ
イントに基づいて車両の通過経路を再度推定する工程を
さらに有することを特徴とする方法。 - 【請求項4】 請求項1記載の方法において、 前記ポイント抽出工程は、 前記走行方向が変化した2つの位置を結んだ仮経路毎に
少なくとも1つ以上の前記ポイントが抽出されているか
を判別する工程と、 少なくとも1以上のポイントが抽出されない場合、当該
2つの位置間の仮経路について前記所定距離を増加させ
て前記ポイントを抽出する工程とをさらに含むことを特
徴とする方法。 - 【請求項5】 請求項1記載の方法において、 前記通過経路推定工程は、 前記車両が通過したと判断される地図データ上のポイン
トを出力する工程をさらに有するものであることを特徴
とする方法。 - 【請求項6】 請求項5記載の方法において、 さらに、 前記車両が通過したと判断される各ポイントのうち所定
の2ポイント間について、前記車両の位置情報に基づい
て、前記車両が各2ポイント間を通過するのに要した通
過時間若しくは平均通過速度を算出する通過時間/平均
通過速度算出工程と、 同一の2ポイント間について算出された複数の通過時間
若しくは平均通過速度を集計し、その集計結果を前記地
図データ上の各ポイントに関連付けて出力する通過時間
/平均通過速度集計・出力工程とを有することを特徴と
する方法。 - 【請求項7】 請求項6記載の方法において、 前記通過時間/平均通過速度集計・出力工程は、複数の
車両についての前記通過時間若しくは平均通過速度を集
計するものであることを特徴とする方法。 - 【請求項8】 請求項6記載の交通情報処理方法におい
て、 前記旅行情報は、車両の位置における時刻情報を含み、 前記通過時間/平均通過速度集計・出力工程は、当該通
過時間若しくは平均通過速度を、所定の時間帯毎に集計
するものであることを特徴とする方法。 - 【請求項9】 請求項6記載の方法において、 前記地図データ上の所定のポイントは、交差点を含むも
のであることを特徴とする方法。 - 【請求項10】 請求項6記載の方法において、 さらに、前記車両の旅行情報に基づいて、この車両の滞
留位置及び滞留要因を判別する滞留位置/滞留要因判別
工程を有し、 前記通過時間/平均通過速度算出工程は、滞留要因が渋
滞以外の場合の滞留時間を前記通過時間から除去するよ
うに前記通過時間を算出するものであることを特徴とす
る方法。 - 【請求項11】 請求項10記載の方法において、 前記滞留位置/滞留要因判別工程は、 車両の速度及びその速度の継続時間、所定時間における
移動距離、若しくは移動距離あたりの所要時間に基づい
て、前記旅行情報中、当該車両が滞留している位置を出
力する工程と、 前記滞留している位置及びその位置における時刻に基づ
いて、その滞留時間を算出する工程と、 前記滞留時間の長さに基づいて滞留要因を判別する工程
と、 前記滞留要因を前記滞留している位置に関連付けて出力
する工程とを有するものであることを特徴とする交通情
報処理方法。 - 【請求項12】 請求項11記載の交通情報処理方法に
おいて、 前記滞留位置/滞留要因判別工程は、前記車両の滞留時
間及びその車両の車種に基づいて前記滞留要因を判別す
るものであることを特徴とする方法。 - 【請求項13】 請求項11記載の交通情報処理方法に
おいて、 前記滞留要因は少なくとも渋滞、停止若しくは駐車を含
むものであることを特徴とする方法。 - 【請求項14】 請求項1記載の方法において、 旅行経路の始点及び終点を受け取る工程と、 旅行時の環境・条件を受け取る工程と、 前記旅行経路の始点及び終点に基づいて前記始点から終
点までの旅行経路を算出し、当該旅行経路が通過する地
図上のポイントを抽出する工程と、 通過する各ポイント間について集計された前記通過時間
若しくは平均通過速度を取得する工程と、 各ポイント間の平均旅行時間を前記受け取った環境・条
件に応じたパラメータを適用して補正し、各ポイント間
の補正通過時間若しくは平均通過速度を算出する工程
と、 前記旅行経路を構成する全ポイント間の補正通過時間若
しくは平均通過速度を出力する工程とを有することを特
徴とする方法。 - 【請求項15】 請求項14記載の方法において、 前記通過時間若しくは平均通過速度を所定の周期で更新
する工程をさらに有することを特徴とする方法。 - 【請求項16】 車両の位置情報を含む旅行情報を取得
する旅行情報取得手段と、 前記手段で取得した車両の位置情報中、前記車両の走行
方向が変化した位置間を最短距離で結ぶことで仮経路を
作成する仮経路作成手段と、 地図データ上に予め設定されたポイントのうち、前記仮
経路から所定距離内にある前記ポイントを抽出するポイ
ント抽出手段と、 前記抽出されたポイントに基づいて前記車両の通過経路
を推定する通過経路推定手段とを有することを特徴とす
る車両の交通情報処理システム。 - 【請求項17】 請求項16記載のシステムにおいて、 前記仮経路と、前記推定された通過経路とを比較し、そ
の間の距離が所定値以上となった場合に、エラー信号を
出力する手段をさらに有することを特徴とするシステ
ム。 - 【請求項18】 請求項17記載のシステムにおいて、 前記エラー信号が出力された場合、前記仮経路と前記推
定された通過経路との距離が所定値以上となった箇所で
通過経路を分割し、分割した経路毎に前記抽出されたポ
イントに基づいて車両の通過経路を再度推定する手段を
さらに有することを特徴とするシステム。 - 【請求項19】 請求項16記載のシステムにおいて、 前記ポイント抽出手段は、 前記走行方向が変化した2つの位置を結んだ仮経路毎に
少なくとも1つ以上の前記ポイントが抽出されているか
を判別する手段と、 少なくとも1以上のポイントが抽出されない場合、当該
2つの位置間の仮経路について前記所定距離を増加させ
て前記ポイントを抽出する手段とをさらに含むことを特
徴とするシステム。 - 【請求項20】 請求項16記載のシステムにおいて、 前記通過経路推定手段は、 前記車両が通過したと判断される地図データ上のポイン
トを出力する手段をさらに有するものであることを特徴
とするシステム。 - 【請求項21】 請求項20記載のシステムにおいて、 さらに、 前記車両が通過したと判断される各ポイントのうち所定
の2ポイント間について、前記車両の位置情報に基づい
て、前記車両が各2ポイント間を通過するのに要した通
過時間若しくは平均通過速度を算出する通過時間/平均
通過速度算出手段と、 同一の2ポイント間について算出された複数の通過時間
若しくは平均通過速度を集計し、その集計結果を前記地
図データ上の各ポイントに関連付けて出力する通過時間
集計・出力手段とを有することを特徴とするシステム。 - 【請求項22】 請求項21記載のシステムにおいて、 前記通過時間集計・出力手段は、複数の車両についての
前記通過時間若しくは平均通過速度を集計するものであ
ることを特徴とするシステム。 - 【請求項23】 請求項21記載の交通情報処理システ
ムにおいて、 前記旅行情報は、車両の位置における時刻情報を含み、 前記通過時間集計・出力手段は、当該通過時間若しくは
平均通過速度を、所定の時間帯毎に集計するものである
ことを特徴とするシステム。 - 【請求項24】 請求項21記載のシステムにおいて、 前記地図データ上の所定のポイントは、交差点を含むも
のであることを特徴とするシステム。 - 【請求項25】 請求項21記載のシステムにおいて、 さらに、前記車両の旅行情報に基づいて、この車両の滞
留位置及び滞留要因を判別する滞留位置/滞留要因判別
手段を有し、 前記通過時間/平均通過速度算出手段は、滞留要因が渋
滞以外の場合の滞留時間を前記通過時間から除去するよ
うに前記通過時間若しくは平均通過速度を算出するもの
であることを特徴とするシステム。 - 【請求項26】 請求項25記載のシステムにおいて、
前記滞留位置/滞留要因判別手段は、 車両の速度及びその速度の継続時間、所定時間における
移動距離、若しくは移動距離あたりの所要時間に基づい
て、前記旅行情報中、当該車両が滞留している位置を出
力する手段と、 前記滞留している位置及びその位置における時刻に基づ
いて、その滞留時間を算出する手段と、 前記滞留時間の長さに基づいて滞留要因を判別する手段
と、 前記滞留要因を前記滞留している位置に関連付けて出力
する手段とを有するものであることを特徴とする交通情
報処理システム。 - 【請求項27】 請求項26記載の交通情報処理システ
ムにおいて、 前記滞留位置/滞留要因判別手段は、前記車両の滞留時
間及びその車両の車種に基づいて前記滞留要因を判別す
るものであることを特徴とするシステム。 - 【請求項28】 請求項26記載の交通情報処理システ
ムにおいて、 前記滞留要因は少なくとも渋滞、停止若しくは駐車を含
むものであることを特徴とするシステム。 - 【請求項29】 請求項16記載のシステムにおいて、 旅行経路の始点及び終点を受け取る手段と、 旅行時の環境・条件を受け取る手段と、 前記旅行経路の始点及び終点に基づいて前記始点から終
点までの旅行経路を算出し、当該旅行経路が通過する地
図上のポイントを抽出する手段と、 通過する各ポイント間について集計された前記通過時間
若しくは平均通過速度を取得する手段と、 各ポイント間の平均旅行時間を前記受け取った環境・条
件に応じたパラメータを適用して補正し、各ポイント間
の補正通過時間若しくは平均通過速度を算出する手段
と、 前記旅行経路を構成する全ポイント間の補正通過時間若
しくは平均通過速度を出力する手段とを有することを特
徴とするシステム。 - 【請求項30】 請求項29記載のシステムにおいて、 前記通過時間若しくは平均通過速度を所定の周期で更新
する手段をさらに有することを特徴とするシステム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2001148524A JP3803710B2 (ja) | 2001-05-17 | 2001-05-17 | 交通情報処理方法及び交通情報処理システム |
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JP2002342893A true JP2002342893A (ja) | 2002-11-29 |
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