JP2002341764A - 電子透かし情報識別装置、データ記録装置、データ再生装置、データ出力装置、配信装置、配信システム、コンテンツデータ、情報付加装置、及び、プログラム - Google Patents

電子透かし情報識別装置、データ記録装置、データ再生装置、データ出力装置、配信装置、配信システム、コンテンツデータ、情報付加装置、及び、プログラム

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JP2002341764A
JP2002341764A JP2001142657A JP2001142657A JP2002341764A JP 2002341764 A JP2002341764 A JP 2002341764A JP 2001142657 A JP2001142657 A JP 2001142657A JP 2001142657 A JP2001142657 A JP 2001142657A JP 2002341764 A JP2002341764 A JP 2002341764A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の課題は、通信回線を介して配信され
るデジタルコンテンツデータについて、データを処理す
る機器において複雑な処理をすることなく、著作権の保
護を可能にすることである。 【解決手段】 本発明に係る配信システム1において、
配信装置11は、デジタル音楽データを配信する際に、
配信用のデータであることを示す埋込データをデジタル
音楽データ埋め込んで配信する。そして、データ再生装
置12は、ネットワークNを介して受信したデジタル音
楽データについては、配信用のデジタル音楽データであ
ることを示す埋込データが埋め込まれている場合にの
み、再生を行う。また、データ記録装置15は、ネット
ワークNを介して受信したデジタル音楽データについて
は、配信用のデータであることと、複製が許諾されてい
ることを示す埋込データが埋め込まれている場合に限
り、記録用メディアドライブ152によって該デジタル
音楽データを記録媒体に記録する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンテンツデータ
に埋め込まれた電子透かし情報を識別する電子透かし情
報識別装置、コンテンツデータを記録するデータ記録装
置、コンテンツデータを再生するデータ再生装置、コン
テンツデータを出力するデータ出力装置、コンテンツデ
ータを配信する配信装置、この配信装置を含んでなる配
信システム、コンテンツデータ、コンテンツデータに情
報を付加する情報付加装置、及び、この情報付加装置を
制御するためのプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、音楽や画像、文書等のコンテンツ
がデジタルデータとして流通するようになり、EMD
(Electronic Music Distribution:デジタル音楽配
信)と呼ばれるサービスも開始されている。これに伴っ
て、コンテンツデータの著作権の保護が重要な課題とな
り、様々な手法が提案されている。
【0003】CD等に用いられる著作権管理手法とし
て、SCMS(Serial Copy Management System )を挙
げて説明すると、パッケージ販売されるCD(Compact
Disk)に記録されたデジタル音楽データには、SCMS
情報と呼ばれるデータが付加されていた。このSCMS
情報は、デジタルデータとしての複製を制限する情報で
あり、主に一世代に限って複製を許諾するものであっ
た。そして、デジタル音楽データを再生・記録可能なオ
ーディオ機器により、デジタル音楽データをCDからM
D(Mini Disk )へ複製する場合には、一世代に限って
デジタルコピーが可能であり、二世代以上のデジタルコ
ピーは不可能となっていた。また更には、「Digital Wa
ter Mark(電子透かし)」と呼ばれる技術を用い、コン
テンツデータに特定のデータを付加する手法があった。
これはコンテンツの信号そのものの中に、著作権に関す
る情報を記録する方法で、それを取り除くことが極めて
困難であり、改ざんされ難いという点で、著作権情報の
記録に向いている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、最近で
は、デジタルコンテンツデータがパーソナルコンピュー
タによって処理されるようになり、SCMS情報ごとコ
ンテンツデータが複製されてしまうことがあった。この
ような場合、SCMS情報は常に一世代の複製を許諾す
ることとなってしまい、実質的に、複製を制限すること
ができないという問題があった。
【0005】そこで、SCMS情報のような著作権情報
が電子透かし技術を用いて付加される場合、電子透かし
データを、デジタルコピー毎に書き換える手法が提案さ
れている。しかしながら、この手法では、コンテンツデ
ータを処理する全ての機器に、電子透かしデータを書き
換える機能を持たせなければならないという問題があっ
た。
【0006】また、DVD(Digital Versatile Disc)
で採用されたように、コンテンツデータを処理する機器
は専用のインターフェースを備え、このインターフェー
スを介した認証処理を行う手法もあった。この手法で
は、コンテンツデータに、認証された機器でのみ復号可
能な暗号化を施していた。しかしながら、この手法では
全ての機器に専用のインターフェースを備える必要があ
り、さらに暗号化されたコンテンツデータを復号しなけ
ればならず、機器側における負荷が大きいので、デジタ
ル音楽データのように広汎に普及するコンテンツデータ
に適用することは困難であった。
【0007】本発明の課題は、通信回線を介して配信さ
れるデジタルコンテンツデータについて、違法な複製を
効果的に防止できる、著作権の保護技術を提供すること
である。
【0008】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るため、請求項1記載の発明は、通信回線を介して受信
したコンテンツデータに含まれる電子透かし情報を識別
する電子透かし情報識別手段を有し、前記電子透かし情
報識別手段は、前記電子透かし情報が、前記コンテンツ
データがパッケージ販売用の記録媒体に記録されていた
ことを示す情報か否かを識別することを特徴としてい
る。
【0009】請求項2記載の発明は、通信回線を介して
受信したコンテンツデータに含まれる電子透かし情報を
識別する電子透かし情報識別手段を有し、前記電子透か
し情報識別手段は、前記電子透かし情報が、前記コンテ
ンツデータがパッケージ販売用の記録媒体に記録されて
いたことを示す情報か、或いは、前記コンテンツデータ
が配信用のデータであることを示す情報かを識別するこ
とを特徴としている。
【0010】請求項3記載の発明は、通信回線を介して
受信したコンテンツデータに含まれる電子透かし情報を
識別する電子透かし情報識別手段を有し、前記電子透か
し情報識別手段は、前記電子透かし情報が、前記コンテ
ンツデータが配信用のデータであることを示す情報か否
かを識別することを特徴としている。
【0011】請求項4記載の発明は、通信回線を介して
受信したコンテンツデータに含まれる電子透かし情報を
識別する電子透かし情報識別手段を有し、前記電子透か
し情報識別手段は、所定の電子透かし情報が、前記コン
テンツデータに含まれている場合に、配信用のデータで
あると識別することを特徴としている。
【0012】請求項5記載の発明は、通信回線を介して
コンテンツデータを受信する受信手段と、この受信手段
により受信されたコンテンツデータを記録媒体に記録す
る記録手段とを備えるデータ記録装置において、前記受
信手段により受信されたコンテンツデータに、当該コン
テンツデータが配信用のデータであることを示す電子透
かし情報が含まれていない場合には、前記記録手段によ
る当該コンテンツデータの記録を阻止する記録制御手段
を備えることを特徴としている。
【0013】請求項6記載の発明は、通信回線を介して
コンテンツデータを受信する受信手段と、この受信手段
により受信されたコンテンツデータを記録媒体に記録す
る記録手段とを備えるデータ記録装置において、前記受
信手段により受信されたコンテンツデータに、当該コン
テンツデータがパッケージ販売用の記録媒体に記録され
ていたことを示す電子透かし情報が含まれていた場合に
は、前記記録手段による当該コンテンツデータの記録を
阻止する記録制御手段を備えることを特徴としている。
【0014】請求項7記載の発明は、通信回線を介して
コンテンツデータを受信する受信手段と、この受信手段
により受信されたコンテンツデータを記録媒体に記録す
る記録手段とを備えるデータ記録装置において、前記受
信手段により受信されたコンテンツデータに、当該コン
テンツデータが配信用のデータであることを示す電子透
かし情報が含まれている場合には、前記記録手段による
当該コンテンツデータの記録を許可する記録制御手段を
備えることを特徴としている。
【0015】請求項8記載の発明は、通信回線を介して
コンテンツデータを受信する受信手段と、この受信手段
により受信されたコンテンツデータを記録媒体に記録す
る記録手段とを備えるデータ記録装置において、前記受
信手段により受信されたコンテンツデータに、所定の電
子透かし情報が含まれている場合には、前記コンテンツ
データは配信用のデータであると判別して、前記記録手
段による当該コンテンツデータの記録を許可する記録制
御手段を備えることを特徴としている。
【0016】請求項11記載の発明は、コンテンツデー
タが記録されたパッケージ販売用の記録媒体から、コン
テンツデータを読み出す読出手段と、前記読出手段によ
り読み出されたコンテンツデータを記録媒体に記録する
記録制御手段と、を備え、前記記録制御手段は、前記読
出手段により読み出されたコンテンツデータに付加され
ている複製管理情報が、一世代に限って複製を許諾する
ことを示す情報でない場合には、前記記録手段による当
該コンテンツデータの記録を阻止することを特徴として
いる。
【0017】請求項17記載の発明は、通信回線を介し
てコンテンツデータを受信する受信手段と、この受信手
段により受信されたコンテンツデータを再生する再生手
段とを備えるデータ再生装置において、前記受信手段に
より受信されたコンテンツデータに、当該コンテンツデ
ータが配信用のデータであることを示す電子透かし情報
が含まれていない場合に、前記再生手段による当該コン
テンツデータの再生を阻止する再生制御手段を備えるこ
とを特徴としている。
【0018】請求項18記載の発明は、通信回線を介し
てコンテンツデータを受信する受信手段と、この受信手
段により受信されたコンテンツデータを再生する再生手
段とを備えるデータ再生装置において、前記受信手段に
より受信されたコンテンツデータに含まれる電子透かし
情報に当該コンテンツデータがパッケージ販売用の記録
媒体に記録されていたことを示す情報が含まれていない
場合に、前記再生手段による当該コンテンツデータの再
生を許可する再生制御手段を備えることを特徴としてい
る。
【0019】請求項19記載の発明は、通信回線を介し
てコンテンツデータを受信する受信手段と、この受信手
段により受信されたコンテンツデータを再生する再生手
段とを備えるデータ再生装置において、前記受信手段に
より受信されたコンテンツデータに所定の電子透かし情
報が含まれている場合には当該コンテンツデータは配信
用データであると判別して、前記再生手段による当該コ
ンテンツデータの再生を許可する再生制御手段を備える
ことを特徴としている。
【0020】請求項20記載の発明は、通信回線を介し
てコンテンツデータを受信する受信手段と、この受信手
段により受信されたコンテンツデータを再生する再生手
段とを備えるデータ再生装置において、前記受信手段に
より受信されたコンテンツデータに、当該コンテンツデ
ータがパッケージ販売用の記録媒体に記録されていたこ
とを示す電子透かし情報が含まれていた場合には、前記
再生手段による当該コンテンツデータの再生を阻止する
再生制御手段を備えることを特徴としている。
【0021】請求項21記載の発明は、通信回線を介し
てコンテンツデータを受信する受信手段と、この受信手
段により受信されたコンテンツデータを再生する再生手
段とを備えるデータ再生装置において、前記受信手段に
より受信されたコンテンツデータに、当該コンテンツデ
ータが配信用のデータであることを示す電子透かし情報
が含まれている場合には、前記再生手段による当該コン
テンツデータの再生を許可する再生制御手段を備えるこ
とを特徴としている。
【0022】請求項24記載の発明は、通信回線を介し
てコンテンツデータを受信する受信手段と、この受信手
段により受信されたコンテンツデータを出力する出力手
段とを備えるデータ出力装置において、前記受信手段に
より受信されたコンテンツデータに、当該コンテンツデ
ータが配信用のデータであることを示す電子透かし情報
が含まれていない場合には、前記出力手段による当該コ
ンテンツデータの出力を阻止する出力制御手段を備える
ことを特徴としている。
【0023】請求項25記載の発明は、通信回線を介し
てコンテンツデータを受信する受信手段と、この受信手
段により受信されたコンテンツデータを出力する出力手
段とを備えるデータ出力装置において、前記受信手段に
より受信されたコンテンツデータに、当該コンテンツデ
ータが配信用のデータであることを示す電子透かし情報
が含まれている場合には、前記出力手段による当該コン
テンツデータの出力を許可する出力制御手段を備えるこ
とを特徴としている。
【0024】請求項27記載の発明は、通信回線を介し
てコンテンツデータを受信する受信手段と、この受信手
段により受信されたコンテンツデータを出力する出力手
段とを備えるデータ出力装置において、前記受信手段に
より受信されたコンテンツデータに、当該コンテンツデ
ータがパッケージ販売用の記録媒体に記録されていたこ
とを示す電子透かし情報が含まれていた場合には、前記
出力手段による当該コンテンツデータの出力を阻止する
出力制御手段を備えることを特徴としている。
【0025】請求項28記載の発明は、通信回線を介し
てコンテンツデータを受信する受信手段と、この受信手
段により受信されたコンテンツデータを出力する出力手
段とを備えるデータ出力装置において、前記受信手段に
より受信されたコンテンツデータに、所定の電子透かし
情報が含まれている場合に、当該コンテンツデータは配
信用のデータであると判別して、前記出力手段による当
該コンテンツデータの出力を許可する出力制御手段を備
えることを特徴としている。
【0026】請求項29記載の発明は、通信回線を介し
てコンテンツデータを受信する受信手段と、この受信手
段により受信されたコンテンツデータを出力する出力手
段とを備えるデータ出力装置において、前記受信手段に
より受信されたコンテンツデータに含まれる電子透かし
情報に、当該コンテンツデータがパッケージ販売用の記
録媒体に記録されていたことを示す情報が含まれていな
い場合に、当該コンテンツデータは配信用のデータであ
ると判別して、前記出力手段による当該コンテンツデー
タの出力を許可する出力制御手段を備えることを特徴と
している。
【0027】請求項30記載の発明は、通信回線を介し
てコンテンツデータを配信する配信装置において、前記
コンテンツデータに、配信用のデータであることを示す
情報を電子透かし情報として含ませて配信することを特
徴としている。
【0028】請求項31記載の発明は、通信回線を介し
てコンテンツデータを配信する配信装置と、この配信装
置に対して前記通信回線を介して接続されるデータ出力
装置とを備えてなる配信システムにおいて、前記配信装
置は、前記コンテンツデータに、所定のデータを電子透
かし情報として含ませて配信するものであり、前記デー
タ出力装置は、前記通信回線を介してコンテンツデータ
を受信する受信手段と、この受信手段により受信された
コンテンツデータを出力する出力手段と、前記受信手段
により受信されたコンテンツデータに、所定の電子透か
し情報が含まれていない場合には、前記出力手段による
当該コンテンツデータの出力を阻止するとともに、前記
受信手段により受信されたコンテンツデータに、所定の
電子透かし情報が含まれている場合には、前記出力手段
による当該コンテンツデータの出力を許可する出力制御
手段を備えることを特徴としている。
【0029】請求項33記載の発明は、通信回線を介し
てコンテンツデータを配信する配信装置と、この配信装
置に対して前記通信回線を介して接続されるデータ出力
装置とを備えてなる配信システムにおいて、前記配信装
置は、前記コンテンツデータに、配信用のデータである
ことを示す情報を電子透かし情報として含ませて配信す
るものであり、前記データ出力装置は、前記通信回線を
介してコンテンツデータを受信する受信手段と、この受
信手段により受信されたコンテンツデータを出力する出
力手段と、前記受信手段により受信されたコンテンツデ
ータに、当該コンテンツデータがパッケージ販売用の記
録媒体に記録されていたことを示す電子透かし情報が含
まれていた場合には、前記出力手段による当該コンテン
ツデータの出力を阻止するとともに、前記受信手段によ
り受信されたコンテンツデータに、当該コンテンツデー
タが配信用のデータであることを示す電子透かし情報が
含まれている場合には、前記出力手段による当該コンテ
ンツデータの出力を許可する出力制御手段を備えること
を特徴としている。
【0030】請求項35記載の発明は、通信回線を介し
て送受信可能なコンテンツデータであって、電子透かし
情報を保持しており、当該コンテンツデータが前記通信
回線を介して配信される配信用のデータである場合に
は、前記電子透かし情報に所定の識別情報が保持され、
前記所定の識別情報は、前記電子透かし情報に前記所定
の識別情報が保持されている場合は当該コンテンツデー
タを出力する装置によって出力が可能となる一方、前記
電子透かし情報に前記所定の識別情報が保持されていな
い場合には当該コンテンツデータを出力する装置による
出力が不可能となるよう意味づけがなされた情報である
ことを特徴としている。
【0031】請求項36記載の発明は、通信回線を介し
て送受信可能なコンテンツデータであって、当該コンテ
ンツデータが前記通信回線を介して配信される配信用の
データであることを示す第1の識別情報と、当該コンテ
ンツデータが前記通信回線を介した配信以外の所定の用
に用いられるデータであることを示す第2の識別情報と
のいずれか一方を、電子透かし情報として保有してお
り、前記第1の識別情報は、前記電子透かし情報に前記
第1の識別情報が保持されている場合は当該コンテンツ
データを出力する装置によって出力が可能となるよう意
味づけがなされた情報であり、前記第2の識別情報は、
前記電子透かし情報に前記第2の識別情報が保持されて
いる場合には当該コンテンツデータを出力する装置によ
る出力が不可能となるよう意味づけがなされた情報であ
ることを特徴としている。
【0032】請求項37記載の発明は、コンテンツデー
タが記録されたパッケージ販売用の記録媒体から読み出
されたコンテンツデータに、当該コンテンツデータがパ
ッケージ販売用の記録媒体に記録されていたことを示す
情報を電子透かし情報として付加する情報付加手段と、
この情報付加手段により電子透かし情報が付加されたコ
ンテンツデータを、通信回線を介して送信する送信手段
とを備えることを特徴としている。
【0033】請求項38記載の発明は、通信回線にコン
テンツデータを送信するため、コンピュータを、コンテ
ンツデータが記録されたパッケージ販売用の記録媒体か
ら読み出されたコンテンツデータに、当該コンテンツデ
ータがパッケージ販売用の記録媒体に記録されていたこ
とを示す情報を電子透かし情報として付加する情報付加
手段と、この情報付加手段により電子透かし情報が付加
されたコンテンツデータを、通信回線を介して送信する
送信手段として機能させるためのプログラムである。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図11を参照して、
本発明の実施の形態について説明する。なお、以下の実
施の形態において、埋込データは、請求項に記載の電子
透かし情報に対応し、SCMS情報は、請求項に記載の
複製管理情報に対応する。
【0035】[第1の実施の形態]図1は、本発明を適
用した第1の実施の形態における配信システム1の概略
構成を示す図である。この図1に示すように、配信シス
テム1は、ネットワークNによって互いに接続された配
信装置11、データ再生装置12およびデータ記録装置
15によって構成されている。データ再生装置12は再
生用メディアドライブ121を有し、データ記録装置1
5は、再生用メディアドライブ151および記録用メデ
ィアドライブ152を有する。
【0036】配信システム1において、データ再生装置
12は、配信装置11によりネットワークNを介して送
信されるデータを受信して再生する装置であり、データ
記録装置15は、配信装置11からネットワークNを介
して送信されるデータを受信して、記録用メディアドラ
イブ152により記録させる。
【0037】データ再生装置12およびデータ記録装置
15が有する再生用メディアドライブ121,151
は、CD(Compact Disk)やMD(Mini Disk)等の光
学式記録媒体、ハードディスク等の磁気記録媒体、ある
いは、半導体メモリを内蔵するカード型記録媒体を駆動
し、これらの各種記録媒体に記録されたデータを読み取
る装置である。また、データ記録装置15が有する記録
用メディアドライブ152は、上記各種記録媒体に対し
てデータを記録する装置である。なお、上記再生用メデ
ィアドライブ121,151および記録用メディアドラ
イブ152において利用可能な記録媒体は特に限定され
るものではなく、上記記録媒体に類するもの、および、
今後実用化されるものについても勿論適用可能である。
【0038】ネットワークNは、専用線、公衆電話回
線、衛星通信回線等の各種通信回線や図示しない各種サ
ーバ等を含んで構成され、その具体的態様は特に限定さ
れない。また、配信装置11、データ再生装置12及び
データ記録装置15の各装置とネットワークNとの間に
は、ISP(Internet Service Provider )やNSP
(Network Service Provider)等が提供するサーバやフ
ァイアーウォール、ゲートウェイ装置等の各種機器が介
在する構成としても良いが、ここでは図示しない。
【0039】ここで、配信システム1において配信、再
生および記録されるデータについて説明する。
【0040】本第1の実施の形態では、配信システム1
において、コンテンツデータとして音楽データを配信、
再生および記録する例について説明する。従来から、パ
ッケージ販売されるCDやMDに記録されたデジタル音
楽データには、SCMS(Serial Copy Management Sys
tem)と呼ばれるデータが付加されている。ここで、S
CMS情報の構成を表1に示す。
【表1】
【0041】上記表1に示すように、SCMS情報は2
ビットで構成されており、デジタル音楽データの複製に
関して、3通りの制限を示している。たとえば、SCM
S情報「00」は、「Copy Free 」すなわち複製につい
て制限がないことを示している。また、SCMS情報
「10」は、「One GenerationCopy Permitted 」すな
わち一世代の複製のみ許諾されていることを示し、SC
MS情報「11」は、「No More Copy 」すなわち複製
が禁止されていることを示している。
【0042】従って、デジタル音楽データにSCMS情
報「10」が付加されている場合、そのデジタル音楽デ
ータは、一世代に限り、デジタルデータとして複製する
ことが可能である。たとえば、パッケージ販売されてい
るCDを購入したユーザが、このCDに記録されたデジ
タル音楽データをMDに記録することは可能であるが、
そのMDから、さらに他の記録媒体にデジタル音楽デー
タをデジタルコピーすることは許諾されていない。同様
に、デジタル音楽データにSCMS情報「00」が付加
されている場合、そのデジタル音楽データは自由にデジ
タルコピーすることが可能であり、デジタル音楽データ
にSCMS情報「11」が付加されている場合、そのデ
ジタル音楽データは既に一回コピーされたコンテンツを
示し、更なるデジタルコピーは不可能である。なお、現
在市販されているデジタル音楽データのデジタルコピー
が可能な機器は、概ねSCMS情報の制限に準じた動作
を行うものとなっている。
【0043】さらに、本第1の実施の形態では、配信シ
ステム1において配信、再生および記録されるデジタル
音楽データには、3ビットのデータが埋め込まれている
ものとする。この3ビットのデータを、以下、「埋込デ
ータ」と呼称し、その構成を表2に示す。
【表2】
【0044】上記表2に示すように、3ビットで構成さ
れる埋込データは、先頭の1ビットである「第1ビッ
ト」と、この第1ビットに次ぐ2ビットの「第2,第3
ビット」とに分けられる。第1ビットは、該埋込データ
が埋め込まれたデジタル音楽データが、CD等店頭に並
べられてパッケージ販売されるパッケージメディアのデ
ータか、或いは、EMD(Electronic Music Distribut
ion )サービス等で配信される配信用のデータであるか
を示す。具体的には、第1ビットが「0」であれば、該
埋込データが埋め込まれたデジタル音楽データはパッケ
ージメディアのデータであり、第1ビットが「1」であ
れば、該埋込データが埋め込まれたデジタル音楽データ
は配信用のデータである。
【0045】なお、ここで配信用のデータとは、EMD
等で配信されるべきデータとして正規に作成されたデジ
タル音楽データであり、正規に認証された配信装置11
によって、通常のデジタル音楽データに埋込データを埋
め込んでなるものである。従って、通常のデジタル音楽
データがネットワークNを介して配信されても、配信用
のデータであるとは限らない。
【0046】また、表2に示す第2,第3ビットのデー
タは2ビットでひとまとまりになっており、デジタル音
楽データの複製に関して、3通りの制限を示している。
たとえば、第2,第3ビットのデータが「00」の場
合、「Copy Free 」すなわち複製について制限がないこ
とを示している。また、第2,第3ビットのデータが
「10」の場合、「One Generation Copy Permitted 」
すなわち一世代の複製のみ許諾されていることを示し、
第2,第3ビットのデータが「11」の場合は、「Neve
r Copy 」もしくは「No More Copy 」すなわち複製が禁
止されていることを示している。
【0047】従って、たとえば埋込データ「010」が
埋め込まれたデジタル音楽データは、パッケージメディ
アに記録されていたデータであって、一世代のみデジタ
ルデータとして複製することが可能である。このよう
に、3ビットで構成される埋込データは、デジタル音楽
データの出自と、該デジタル音楽データに関して定めら
れたデジタルコピーの制限とを示すデータである。
【0048】なお、埋込データは、いわゆる「Digital
Water Mark(電子透かし)」技術によってデジタル音楽
データに埋め込まれるものであり、一般消費者による記
録・改変が不可能なように記録されたものである。これ
らのDigital Water Mark技術については、既に一般に利
用されているものを適用することが可能である。
【0049】そして、配信システム1における配信装置
11は、正規に配信可能なデジタル音楽データについ
て、第1ビットが「1」の埋込データを埋め込んだ上
で、ネットワークNを介してデータ再生装置12やデー
タ記録装置15へ配信するものである。なお、配信装置
11により埋め込まれる埋込データの第2,第3ビット
については、配信されるデジタル音楽データの著作権者
により予め指定された内容となる。
【0050】一方、配信システム1において、データ再
生装置12は、ネットワークNを介して配信装置11か
ら配信されたデジタル音楽データを受信し、或いは、再
生用メディアドライブ121にセットされた記録媒体に
記録されているデジタル音楽データを読み取ることによ
りデジタル音楽データを取得し、その再生を行う。ま
た、データ記録装置15は、ネットワークNを介して配
信装置11から配信されたデジタル音楽データを受信
し、或いは、再生用メディアドライブ151にセットさ
れた記録媒体に記録されているデジタル音楽データを読
み取ることによってデジタル音楽データを取得し、記録
用メディアドライブ152にセットされた記録媒体に記
録する。
【0051】図2は、データ再生装置12の機能的構成
を示す図である。図2に示すように、データ再生装置1
2は、デジタル音楽データが入力されるインターフェー
スとして、保護対応インターフェース122、ネットワ
ークインターフェース123、および再生用メディアド
ライブインターフェース124を備えている。
【0052】保護対応インターフェース122は、音楽
データや映像データ等のデジタルコンテンツの著作権を
保護するために策定された認証処理等に対応したインタ
ーフェースであって、たとえば、IEEE(Institute
of Electrical and Electronic Engineers )1394
規格に準拠したものが挙げられる。デジタルコンテンツ
のデータは、暗号化された状態で保護対応インターフェ
ース122を介して送受信されるため、受信側の機器に
おいては、正規の認証を得たハードウェア若しくはソフ
トウェアによって暗号を解読して、再生可能なデータ形
式に変換した上で、再生等の処理を行わなければならな
い。また、保護対応インターフェース122を介して送
受信されるデータには、著作権を保護するためのDRM
(Digital Rights Management )情報が含まれており、
デジタルコンテンツの再生や記録は、このDRM情報に
基づいて行われる。
【0053】また、ネットワークインターフェース12
3は、ネットワークNとの間でデジタルデータを送受信
するためのインターフェースである。ネットワークイン
ターフェース123を介しては、扱う種類を問わず一般
的なデジタルデータ全般が送受信されるが、所定の処理
を経ることにより、上記保護対応インターフェース12
2と同様に著作権の保護に対応するインターフェースと
して機能する。たとえば、ネットワークNとデータ再生
装置12との間に存在するISPのサーバ(図示略)
と、保護対応インターフェース122との間において認
証処理が行われ、著作権の保護に対応する認証処理が行
われた上でデジタル音楽データが送受信される場合、該
デジタル音楽データは、保護対応インターフェース12
2から入力されるデジタル音楽データと同等に扱うこと
が可能である。
【0054】また、再生用メディアドライブインターフ
ェース124は、再生用メディアドライブ121(図
1)に接続されるインターフェースであり、再生用メデ
ィアドライブ121にセットされた記録媒体に記録され
たデジタル音楽データは、再生用メディアドライブイン
ターフェース124を介して入力される。
【0055】さらに、データ再生装置12は、音声を出
力する端子として、デジタル出力端子139及びアナロ
グ出力端子140を備えている。デジタル出力端子13
9は、デジタル信号を出力するためのインターフェース
であり、デジタル出力端子139の前段にはデジタル信
号出力回路137が接続されている。デジタル信号出力
回路137は、後述する出力回路128,135及びデ
ジタル信号入力回路136から出力されたデジタル音楽
データを、デジタル出力端子139に適合する信号に変
換する回路である。
【0056】一方、アナログ出力端子140は、アナロ
グ信号として音声を出力する端子であり、その前段には
D/A(Digital/Analog)コンバータ138が接続され
ている。D/Aコンバータ138は、後述する出力回路
128,135及びデジタル信号入力回路136から出
力されたデジタル音楽データをアナログ音声信号に変換
し、アナログ出力端子140から出力させる。
【0057】保護対応インターフェース122には、相
互認証部125が接続されている。相互認証部125
は、保護対応インターフェース122を介して接続され
た機器(図示略)との間で、著作権保護のために策定さ
れた認証処理を行う回路である。そして、相互認証部1
25は、認証処理を経た後に保護対応インターフェース
122から入力されるデジタル音楽データを暗号解読部
126へ出力する。
【0058】相互認証部125から入力されたデジタル
音楽は暗号化されたデータであるから、暗号解読部12
6は、入力されたデータを解読する処理を行い、出力回
路128へ出力する。また、暗号解読部126は、相互
認証部125から入力されたデジタル音楽データを解読
する際に、該デジタル音楽データに含まれるDRM情報
を抽出して、DRM処理部127へ出力する。
【0059】DRM処理部127は、暗号解読部126
から入力されたDRM情報の内容を識別する処理を行
い、DRM情報に異常がなく、かつ、デジタル音楽デー
タの再生が許可されている場合は、デジタル音楽データ
を再生する指示を出力回路128へ出力する。出力回路
128は、デジタル音楽データを再生する指示がDRM
処理部127から入力されている場合に、暗号解読部1
26から出力されたデータをデジタル信号出力回路13
7及びD/Aコンバータ138へ出力する。
【0060】一方、ネットワークインターフェース12
3には、通信制御部129が接続されている。通信制御
部129は、ネットワークインターフェース123を介
してネットワークNとの間で回線を確立し、配信装置1
1からネットワークNを介して配信されるデジタル音楽
データを受信する。通信制御部129により受信された
デジタル音楽データは、受信データデコーダ132に出
力され、受信データデコーダ132によってデコードさ
れる。一般に、WAV形式等のデジタル音楽データはデ
ータ量が大きいため、ネットワークNを介して配信され
る際には、MP3(Moving Picture Expert Group Phas
e2 -Audio Layer III)形式等のデータ形式に準じて圧
縮されている。従って、受信データデコーダ132は、
通信制御部129によって受信されたデジタル音楽デー
タをデコードし、再生可能なデータ形式に変換する。
【0061】受信データデコーダ132によってデコー
ドされたデジタル音楽データは、埋込データデコーダ1
33に出力される。埋込データデコーダ133は、受信
データデコーダ132から入力されたデジタル音楽デー
タを出力回路135へ出力するとともに、該デジタル音
楽データに埋め込まれた埋込データをデコードし、埋込
データ判定部134へ出力する。
【0062】埋込データ判定部134は、埋込データデ
コーダ133から入力された埋込データの判定を行い、
埋込データの第1ビットが、「1」か「0」かを判定す
る。上記表2に示すように、埋込データの第1ビットは
デジタル音楽データの出自を示すものであり、「0」の
場合はパッケージ販売された記録媒体に記録されたデー
タであることを示し、「1」の場合はEMD等により配
信される配信用のデータであることを示す。そして、埋
込データデコーダ133から入力された埋込データの第
1ビットが「0」であった場合、該デジタル音楽データ
は、ネットワークNを介して配信するためのデータとし
て正規に許諾され、著作権の保護に配慮されたデータで
はないものであるから、埋込データ判定部134は出力
回路135に対し、デジタル音楽データの出力を停止す
る旨の指示を出力する。
【0063】また、埋込データデコーダ133から入力
された埋込データの第1ビットが「1」であった場合、
該デジタル音楽データは正規の配信用のデータであるか
ら、埋込データ判定部134は、出力回路135に対し
てデジタル音楽データを出力する旨の指示を出力する。
【0064】出力回路135は、埋込データ判定部13
4からデジタル音楽データを再生する旨の指示が出力さ
れた場合にのみ、デジタル信号出力回路137及びD/
Aコンバータ138へデジタル音楽データを出力する。
【0065】また、通信制御部129には、保護判定部
130及び認証部131が接続されている。通信制御部
129によって、ネットワークインターフェース123
を介してデータを送受信する相手側機器が、著作権の保
護に対応する認証処理を行うサーバ等であった場合、保
護判定部130は、通信制御部129によって受信した
データを認証部131へ出力し、通信制御部129を介
して認証処理を行わせる。そして、認証部131による
認証が成功した場合には、通信制御部129によって受
信されたデジタル音楽データは、認証部131を介して
上記の暗号解読部126へ出力され、保護対応インター
フェース122から入力されたデジタル音楽データと同
様に処理される。
【0066】再生用メディアドライブインターフェース
124には、デジタル信号入力回路136が接続されて
いる。デジタル信号入力回路136は、再生用メディア
ドライブ121(図1)にセットされた記録媒体に記録
されたデジタル音楽データが再生用メディアドライブ1
21によって読み取られ、再生用メディアドライブイン
ターフェース124から入力されると、該デジタル音楽
データをデジタル信号出力回路137及びD/Aコンバ
ータ138へ出力する。
【0067】以上のように、配信装置11によってネッ
トワークNを介して配信されるデジタル音楽データに対
し、配信用のデータであることを示す埋込データを埋め
込んでおき、データ再生装置12において、ネットワー
クNを介して受信したデジタル音楽データについて、該
デジタル音楽データに埋め込まれた埋込データを埋込デ
ータ判定部134により判定することで、EMD等によ
り配信を行うために正規に許諾されたデジタル音楽デー
タか否かを判定する。そして、ネットワークNを介して
受信したデジタル音楽データが配信用のデータであった
場合は、その再生を行う。また、ネットワークNを介し
て受信したデジタル音楽データが、もともとパッケージ
販売される記録媒体に記録されたデータであった場合
は、再生出力を行わない。
【0068】これにより、パッケージメディアからコピ
ーされ、ネットワークを介して配信されるデータとして
正規に許諾されていないデータが、ネットワークNを介
して送信された場合であっても、その再生を行わないの
で、著作権を無視した不正なデータが際限なく利用され
ることがない。
【0069】また、データ再生装置12によれば、保護
対応インターフェース122を介して入力されたデジタ
ル音楽データについては、該デジタル音楽データに付加
されたDRM情報に基づく再生処理を行い、再生用メデ
ィアドライブ121にセットされた記録媒体から読み取
られたデータも再生することができる。このため、著作
権の保護に対応するデジタル音楽データや、パッケージ
メディアに記録されたデジタル音楽データについては問
題なく再生することができる。
【0070】図3は、データ記録装置15の機能的構成
を示すブロック図である。図3に示すように、データ記
録装置15は、デジタル音楽データが入力されるインタ
ーフェースとして、保護対応インターフェース153、
ネットワークインターフェース154、および再生用メ
ディアドライブインターフェース155を備えている。
【0071】保護対応インターフェース153は、保護
対応インターフェース122(図2)と同様に、音楽デ
ータや映像データ等のデジタルコンテンツの著作権を保
護するために策定された認証処理等に対応したインター
フェースである。保護対応インターフェース153を介
して送受信されるデジタルコンテンツのデータは、暗号
化された状態で送受信されるため、受信側の機器におい
ては、正規の認証を得たハードウェア若しくはソフトウ
ェアによって暗号を解読して、再生可能なデータ形式に
変換した上で、再生等の処理を行わなければならない。
また、保護対応インターフェース153を介して送受信
されるデータには、著作権を保護するためのDRM情報
が含まれており、デジタルコンテンツの再生や記録はD
RM情報に基づいて行われる。
【0072】また、ネットワークインターフェース15
4は、ネットワークインターフェース123(図2)と
同様に、ネットワークNとの間でデジタルデータを送受
信するためのインターフェースである。
【0073】再生用メディアドライブインターフェース
155は、再生用メディアドライブ151(図1)に接
続されるインターフェースであり、再生用メディアドラ
イブ151にセットされた記録媒体に記録されたデジタ
ル音楽データが入力される。
【0074】さらに、データ記録装置15は、記録用メ
ディアドライブ152(図1)に接続される記録用メデ
ィアドライブインターフェース171を備えており、記
録用メディアドライブインターフェース171を介して
記録用メディアドライブ152へ出力されたデジタル音
楽データは、記録用メディアドライブ152にセットさ
れた記録用記録媒体に記録される。
【0075】保護対応インターフェース153には、相
互認証部156が接続されている。相互認証部156
は、保護対応インターフェース153を介して接続され
た機器(図示略)との間で、著作権保護のために策定さ
れた認証処理を行う回路である。そして、相互認証部1
56は、認証処理を経た後に保護対応インターフェース
153から入力されるデジタル音楽データを暗号解読部
157へ出力する。
【0076】相互認証部156から入力されたデジタル
音楽は暗号化されたデータであるから、暗号解読部15
7は、入力されたデータを解読する処理を行い、出力回
路159へ出力する。また、暗号解読部157は、相互
認証部156から入力されたデジタル音楽データを解読
する際に、該デジタル音楽データに含まれるDRM情報
を抽出して、DRM処理部158へ出力する。
【0077】DRM処理部158は、暗号解読部157
から入力されたDRM情報の内容を識別する処理を行
う。そして、暗号解読部157から入力されたDRM情
報が複製を禁止している場合は、デジタル音楽データの
出力を停止する旨の指示を出力回路159へ出力する。
一方、暗号解読部157から入力されたDRM情報が複
製を許諾している場合、DRM処理部158は、デジタ
ル音楽データを出力する旨の指示を出力回路159へ出
力する。出力回路159は、DRM処理部158からデ
ジタル音楽データを出力する旨の指示が入力された場合
に、暗号解読部157から出力されたデータを記録用メ
ディアドライブインターフェース171へ出力し、DR
M処理部158からデジタル音楽データの出力を停止す
る旨の指示が入力された場合は、記録用メディアドライ
ブインターフェース171へのデジタル音楽データの出
力を停止する。
【0078】ネットワークインターフェース154に
は、通信制御部160が接続されている。通信制御部1
60は、ネットワークインターフェース154を介して
ネットワークNとの間で回線を確立し、配信装置11か
らネットワークNを介して配信されるデジタル音楽デー
タを受信する。通信制御部160で、配信される音楽が
暗号化され著作権保護を受けている場合は、配信側装置
と認証部162で認証処理を行い、更に保護判定部16
1で、そのデジタル音楽データが著作権保護の為に暗号
化してあるかどうか判定して、暗号化されている場合は
暗号解読部157へ信号を送る。暗号化されていない場
合、受信されたデジタル音楽データは埋込データデコー
ダ163へ出力される。
【0079】埋込データデコーダ163は、通信制御部
160から入力されたデジタル音楽データを出力回路1
65へ出力するとともに、該デジタル音楽データに埋め
込まれた埋込データをデコードし、埋込データ判定部1
64へ出力する。
【0080】埋込データ判定部164は、埋込データデ
コーダ163から入力された埋込データの判定を行い、
埋込データの第1ビットおよび第2,第3ビットの判定
を行う。この判定について詳細に説明する。
【0081】埋込データ判定部164は、まず、埋込デ
ータデコーダ163から入力された埋込データの第1ビ
ットが「0」か「1」かを判定する。埋込データの第1
ビットが「0」であった場合、該デジタル音楽データ
は、ネットワークNを介して配信するためのデータとし
て正規に許諾され、著作権の保護に配慮されたデータで
はなく、パッケージメディアから読み取られたものであ
る。従って、埋込データ判定部164は出力回路165
に対し、デジタル音楽データの出力を停止する旨の指示
を出力する。
【0082】また、埋込データデコーダ163から入力
された埋込データの第1ビットが「1」であった場合、
該デジタル音楽データは正規の配信用のデータであるか
ら、埋込データ判定部164は、埋込データの第2,第
3ビットについての判定に移行する。
【0083】そして、埋込データの第2,第3ビットが
「00」であった場合、上記表2に示すように、該デジ
タル音楽データの複製に制限はないので、埋込データ判
定部164は、出力回路165に対してデジタル音楽デ
ータを出力する旨の指示を出力する。また、埋込データ
の第2,第3ビットが「10」であった場合、受信に係
る音楽データの記録は許可され、埋込データ判定部16
4は出力回路165に対して、デジタル音楽データを出
力する旨の指示を出力する。尚、一旦データ記録装置1
5によって記録されたデジタル音楽データはその出力が
制限され、他の記録媒体への出力は行われないように制
御される。また埋込データの第2,第3ビットが「1
1」であった場合、データ記録装置15によって該デジ
タル音楽データを記録することは埋込データの制限に反
するので、埋込データ判定部164は出力回路165に
対し、デジタル音楽データの出力を停止する旨の指示を
出力する。
【0084】出力回路165は、埋込データ判定部16
4からデジタル音楽データを記録する旨の指示が出力さ
れた場合にのみ、記録用メディアドライブインターフェ
ース171へデジタル音楽データを出力し、埋込データ
判定部134からデジタル音楽データの出力を停止する
旨の指示が入力された場合は、デジタル音楽データの出
力を停止する。
【0085】また、通信制御部160には、保護判定部
161及び認証部162が接続されている。通信制御部
160によって、ネットワークインターフェース154
を介してデータを送受信する相手側機器が、著作権の保
護に対応する認証処理を行うサーバ等であった場合、保
護判定部161は、通信制御部160によって受信した
データを認証部162へ出力し、通信制御部160を介
して認証処理を行わせる。そして、認証部162による
認証が成功した場合には、通信制御部160によって受
信されたデジタル音楽データは、認証部162を介して
上記の暗号解読部157へ出力され、保護対応インター
フェース153から入力されたデジタル音楽データと同
様に処理される。
【0086】再生用メディアドライブインターフェース
155には、デジタル信号入力回路166が接続されて
いる。デジタル信号入力回路166は、再生用メディア
ドライブ151(図1)にセットされた記録媒体に記録
されたデジタル音楽データが再生用メディアドライブ1
51によって読み取られ、再生用メディアドライブイン
ターフェース155から入力されると、該デジタル音楽
データを埋込データデコーダ167へ出力する。
【0087】埋込データデコーダ167は、デジタル信
号入力回路166から入力されたデジタル音楽データを
SCMS読取部169へ出力するとともに、デジタル信
号入力回路166から入力されたデジタル音楽データに
埋め込まれた埋込データをデコードし、埋込データ・S
CMS判定部168へ出力する。SCMS読取部169
は、埋込データデコーダ167から入力されたデジタル
音楽データを出力回路170へ出力するとともに、埋込
データデコーダ167から入力されたデジタル音楽デー
タに付加されているSCMS情報を読みとって、埋込デ
ータ・SCMS判定部168へ出力する。
【0088】埋込データ・SCMS判定部168は、埋
込データデコーダ167から入力された埋込データと、
SCMS読取部169から入力されたSCMS情報とに
ついて判定を行う。詳細には、埋込データ・SCMS判
定部168は、まず、埋込データデコーダ167から入
力された埋込データの第1ビットが「0」か「1」かを
判定する。再生用メディアドライブインターフェース1
55から入力されるデジタル音楽データは、再生用メデ
ィアドライブ151によって記録媒体から読み取られた
データである。従って、第1ビットが「1」の場合は、
再生用メディアドライブ151にセットされた記録媒体
は正規のパッケージ販売された記録媒体ではないので、
複製すべきではない。従って、埋込データ・SCMS判
定部168は出力回路170に対し、デジタル音楽デー
タの出力を停止する旨の指示を出力する。
【0089】一方、埋込データデコーダ167から入力
された埋込データの第2、第3ビットが「10」の場
合、埋込データ・SCMS判定部168は、SCMS読
取部169から入力されたSCMS情報の判定を行う。
ここで、SCMS情報が「10」以外の場合録音を行な
わない様に制御される。例えば、SCMS情報が「0
0」であった場合、明らかに本来のSCMS記号「1
0」が違法に書換えられていると判断されるので、出力
回路170に対し、デジタル音楽データの出力を停止す
る旨の指示を出力する。また、SCMS情報が「11」
であった場合にも、これは一度コピーされたものであ
り、SCMSでは第二世代の複製は禁止されているた
め、埋込データ・SCMS判定部168は出力回路17
0に対し、デジタル音楽データの録音(記録)のための
出力を停止する旨の指示を出力する。
【0090】そして、SCMS情報が「10」であった
場合、一世代のみ複製が可能である。再生用メディアド
ライブ151にセットされた記録媒体はパッケージ販売
されたものであるから、データ記録装置15による複製
は一世代目に該当し、複製可能である。従って、埋込デ
ータ・SCMS判定部168は出力回路170に対し、
デジタル音楽データを出力する旨の指示を出力する。更
に、埋込データの第2,第3ビットを判別し、「10」
である場合に、複製を許可するという制限を加えても良
い。この場合、SCMS情報と埋込データが一致しない
ときには複製を禁止する制御が行え、違法複製をより強
固に禁止できる。
【0091】出力回路170は、埋込データ・SCMS
判定部168からデジタル音楽データを出力する旨の指
示が入力された場合にのみ、SCMS読取部169から
入力されたデジタル音楽データを記録用メディアドライ
ブインターフェース171へ出力し、埋込データ・SC
MS判定部168からデジタル音楽データの出力を停止
する旨の指示が入力された場合は、デジタル音楽データ
の出力を停止する。
【0092】このように、配信装置11によってネット
ワークNを介して配信されるデジタル音楽データに対
し、配信用のデータであることを示す埋込データを埋め
込んでおき、データ記録装置15においては、ネットワ
ークNを介して受信したデジタル音楽データについて、
該デジタル音楽データに埋め込まれた埋込データを埋込
データ判定部164で判定し、EMD等により配信を行
うために正規に許諾されたデジタル音楽データか否かを
判定する。そして、ネットワークNを介して受信したデ
ジタル音楽データが配信用のデータであった場合は、埋
込データの第2,第3ビットの判定を行う。そして、埋
込データの第2,第3ビットを判定することにより、複
製が許諾されているか否かを判別し、複製が許諾されて
いる場合にのみ、デジタル音楽データを記録用メディア
ドライブ152へ出力する。また、ネットワークNを介
して受信したデジタル音楽データが、もともとパッケー
ジ販売される記録媒体に記録されたデータであった場合
は、デジタル音楽データを記録用メディアドライブ15
2へ出力しない。
【0093】これにより、ネットワークNを介して受信
したデジタル音楽データについては、ネットワークを介
して配信されるデータとして正規に許諾されたデータで
あり、かつ、複製が許諾されている場合に限り、記録用
メディアドライブ152へデジタル音楽データを出力す
るので、著作権を無視した不正な複製を防止できる。
【0094】また、データ再生装置15によれば、保護
対応インターフェース152を介して入力されたデジタ
ル音楽データについては、該デジタル音楽データに付加
されたDRM情報によって複製が許諾されている場合に
のみ、記録用メディアドライブ152へデジタル音楽デ
ータを出力する。さらに、再生用メディアドライブ15
1にセットされた記録媒体から読み取られたデジタル音
楽データについては、埋め込まれた埋込データとSCM
S情報とを判定し、記録媒体がパッケージ販売されたも
のであり、かつ、SCMS情報が一世代の複製のみを許
諾している場合に限り、記録用メディアドライブ152
へデジタル音楽データを出力する。このため、著作権の
保護に対応するデジタル音楽データや、パッケージメデ
ィアに記録されたデジタル音楽データについては、著作
権の保護に対応する場合に限って、記録用メディアドラ
イブ152による記録を行う。
【0095】これにより、著作権の保護に対応する保護
対応インターフェース153を介して入力されたデジタ
ル音楽データや、再生用メディアドライブ151にセッ
トされた記録媒体に記録されたデジタル音楽データに対
しても、著作権を無視した不正な複製を行ってしまうこ
とがない。
【0096】以上のように、本発明を適用した第1の実
施の形態における配信システム1によれば、データ再生
装置12は、パッケージ販売されている記録媒体に記録
されたデジタル音楽データがそのままネットワークNを
介して配信された場合には、該デジタル音楽データを再
生しない。また、データ記録装置15は、パッケージ販
売されている記録媒体に記録されたものが、そのままネ
ットワークNを介して配信されたデジタル音楽データ
や、著作権の保護に対応した許諾を受けていない第三者
が、埋込データやSCMS情報を故意に改変してネット
ワークNを介して配信したデジタル音楽データ、及び、
パッケージ販売されている記録媒体に記録されたデジタ
ル音楽データを複製して作成された記録媒体のデジタル
音楽データについては、記録処理、すなわち記録媒体に
複製する処理を行わない。このため、デジタル音楽デー
タの再生や記録に際して、著作権の保護に対応していな
い行為を誤って行ってしまうことがなく、著作権の保護
にも寄与することができる。
【0097】なお、上記第1の実施の形態において、図
1にはデータ再生装置12及びデータ記録装置15は直
接ネットワークNに接続されているものとして図示した
が、本発明はこれに限定されるものではなく、たとえ
ば、データ再生装置12及びデータ記録装置15が、ネ
ットワークNに接続されたLAN(Local Area Networ
k)に対して接続された構成であってもよいし、その
他、具体的なネットワーク構成に関しては任意である。
また、再生用メディアドライブ121、再生用メディア
ドライブ151及び記録用メディアドライブ152は、
それぞれデータ再生装置12及びデータ記録装置15に
外部接続される構成としたが、データ再生装置12及び
データ記録装置15に内蔵される構成としてもよい。さ
らに、データ再生装置12とデータ記録装置15の機能
を統合して1個の機器とすることも勿論可能である。こ
の場合、ほとんど共通の回路を利用可能であるので、デ
ータ記録装置15の構成をデータ再生装置としても使用
することが出来る。従ってデジタル出力端子139若し
くはアナログ出力端子140への出力と、記録メディア
用メディアドライブ171への出力とを、選択的に、ま
たは同時に出力する出力切換回路を備えるだけでよい。
尚、このとき、再生用メディアドライブに入力される信
号を再生する場合には、デジタル信号入力回路から出力
されるデータは、埋込データデコーダ167及びSCM
S読取部169を単に通過して、デジタル出力回路,D
/Aコンバータに送られるように制御される。
【0098】また、上記第1の実施の形態において、デ
ータ記録装置15は、再生用メディアドライブ151に
セットされた記録媒体から読み取られたデジタル音楽デ
ータについて、埋込データデコーダ167によって埋込
データをデコードし、この埋込データについて埋込デー
タ・SCMS判定部168で判定を行う構成とした。し
かしながら、現在すでに市場に供給されたCD等のパッ
ケージメディアには、埋込データを含まないデジタル音
楽データが記録されている。従って、データ記録装置1
5において、再生用メディアドライブインターフェース
155を介して入力されるデジタル音楽データについて
は埋込データの判定を行わないようにすることも可能で
ある。以下、この例について、変形例として説明する。
【0099】[変形例]図4は、本発明を適用した第1
の実施の形態における変形例として、データ記録装置1
5aの機能的構成を示すブロック図である。図4に示す
データ記録装置15aは、図3に示すデータ記録装置1
5において埋込データデコーダ167及び埋込データ・
SCMS判定部168を省き、SCMS判定部172を
新たに備えるものである。なお、埋込データ・SCMS
判定部168及びSCMS判定部172を除く各部につ
いては、データ記録装置15aはデータ記録装置15
(図3)と同様の構成によってなるものであるから、同
符号を付して説明を省略する。
【0100】データ記録装置15aにおいて、再生用メ
ディアドライブインターフェース155に入力されたデ
ジタル音楽データは、デジタル信号入力回路166によ
ってSCMS読取部169へ出力される。ここで、SC
MS読取部169により、デジタル音楽データのSCM
S情報が読み取られ、SCMS判定部172へ出力され
る。
【0101】SCMS判定部172は、SCMS読取部
169から入力されたSCMS情報について判定を行
う。ここで、SCMS情報が「00」であった場合、複
製に制限はないが、パッケージ販売されたデータとして
複製に制限がないとは想定できない。従ってSCMS情
報が改ざんされたものであると判定して、SCMS判定
部172は出力回路170に対し、デジタル音楽データ
の出力を停止する旨の指示を出力する。また、SCMS
情報が「11」であった場合、複製は禁止されているた
め、SCMS判定部172は出力回路170に対し、デ
ジタル音楽データの出力を停止する旨の指示を出力す
る。
【0102】また、SCMS情報が「10」であった場
合は、一世代のみ複製が可能である。再生用メディアド
ライブ151にセットされた記録媒体はパッケージ販売
されたものであるから、データ記録装置15による複製
は一世代目に該当し、複製可能である。従って、SCM
S判定部172は出力回路170に対し、デジタル音楽
データを出力する旨の指示を出力する。
【0103】従って、データ記録装置15aによれば、
再生用メディアドライブ151にセットされた記録媒体
に記録されたデジタル音楽データについては、SCMS
情報に従って、著作権の保護に対応した複製を行うもの
である。このため、上記第1の実施の形態におけるデー
タ記録装置15による効果に加えて、埋込データが埋め
込まれていないデジタル音楽データについても、著作権
を無視した不正な複製を行ってしまうことがない。
【0104】尚、上述の実施の形態においては、埋込デ
ータの第1ビットに、配信のデータかパッケージメディ
アのデータかを識別するデータが埋め込まれているもの
として説明したが、これに限定されるものではない。上
述のごとく、パッケージメディアには埋込データを記録
しない形態が実施された場合、配信用データに埋め込ま
れる埋込データは配信用データであることを識別できれ
ば足り、これが識別されれば配信用データであると判定
し、配信用データであることが識別されなければパッケ
ージメディア用データであると判定することが可能であ
る。つまりこの場合、配信用データに埋め込まれる埋込
データにパッケージメディアのデータであることを識別
するデータを規定しなくても、上述と同様に、違法な再
生や複製,出力等を防止することが可能である。さらに
は、上述の実施の形態で、埋込データ中に第2,第3ビ
ットとして埋め込まれる複製管理用のデータを利用し
て、配信用のデータであるかパッケージメディア用のデ
ータであるかを識別することも可能である。つまりパッ
ケージメディアには埋込データが含まれない形態を想定
した場合、配信用のデータに複製管理用のデータを埋込
データとして記録することが規定されれば、結果として
埋込データが存在するデータは全て配信用のデータであ
ると判定することが可能であるからである。この場合も
上述と同様に、違法な再生や複製,出力等を防止するこ
とが可能である。
【0105】[第2の実施の形態]続いて、本発明を適
用した第2の実施の形態について説明する。図5は、本
発明を適用した第2の実施の形態における配信システム
2の概略構成を示す図である。同図に示すように、配信
システム2は、ネットワークNと、ネットワークNに接
続される配信サーバ21及び端末装置23,25によっ
て構成される。
【0106】本第2の実施の形態では、上記第1の実施
の形態と同様に、配信システム2において、音楽データ
を配信、再生および記録する例について説明する。ま
た、配信システム2において、配信、再生及び記録され
るデジタル音楽データのうち、パッケージ販売されるC
DやMDに記録されたデジタル音楽データには、SCM
S情報(表1)が付加されており、さらに配信システム
2において配信、再生および記録されるデジタル音楽デ
ータに、3ビットの埋込データ(表2)が埋め込まれて
いることについても、上記第1の実施の形態と同様であ
る。なお、以下では、端末装置23,25はいずれも同
一の構成によってなるものであり、端末装置23につい
てのみ説明する。また、ネットワークNの構成について
は、上記第1の実施の形態と同様であるから、説明を省
略する。
【0107】図6は、配信システム2における配信サー
バ21の構成を示すブロック図である。同図に示すよう
に、配信サーバ21は、CPU(Central Processing U
nit)211、RAM(Random Access Memory)21
2、記憶装置213、記憶装置213が備える記憶媒体
214、入力装置215及び通信制御装置216の各部
を備えて構成され、記憶媒体214を除く各部はバス2
17に接続されている。
【0108】図6に示すCPU211は、入力装置21
5から入力される指示に従って記憶媒体213に記憶さ
れた配信処理プログラムを読み出して実行し、配信サー
バ21の各部を制御して、後述する配信処理(図8)を
実行する。この配信処理において、CPU211は、ネ
ットワークNを介して端末装置23から送信された配信
要求を通信制御装置216によって受信すると、要求さ
れたデジタル音楽データを記憶装置213から読み出す
とともに、配信用のデータであることを示す埋込データ
をデジタル音楽データに埋め込んで、通信制御装置21
6およびネットワークNを介して、端末装置23へ送信
する。
【0109】RAM212は、CPU211により実行
されるプログラム、及び、このプログラムに係るデータ
を一時的に格納するワークエリアを形成する。
【0110】記憶装置213は、磁気的、光学的記録媒
体、若しくは半導体メモリ等で構成される記憶媒体21
4を有し、この記憶媒体214に、配信処理プログラム
を始めとする各種プログラムや、デジタル音楽データ等
のデータを記憶する。なお、記憶媒体214に記憶する
プログラムやデータ等は、その一部若しくは全部を他の
機器から通信回線等を介して通信制御装置216から受
信して記憶する構成にしてもよく、さらに、記憶媒体2
14はネットワークN等のネットワーク上に構築された
他のサーバが有する記憶媒体であってもよい。
【0111】入力装置215は、数字キー、文字キー、
各種機能キー等を備えるキーボードや、マウスやタブレ
ット等のポインティングデバイスを有しており、キーボ
ード上で操作されたキーに対応する操作信号、若しくは
ポインティングデバイスの操作に伴う位置情報を含む操
作信号をCPU211へ出力する。
【0112】通信制御装置216は、モデム(MODE
M:MOdulator/DEModulator )、ADSL(Asymmetric
Digital Subscriber Line)モデムやスプリッタ、ケー
ブルモデム、ターミナルアダプタ(TA:Terminal Ada
pter)やDSU(Digital Service Unit)等によって構
成され、電話回線、ISDN(Integrated ServicesDig
ital Network)回線、ADSL回線、ケーブルテレビ回
線、或いは光ファイバ等によってなる専用線等の通信回
線を介して、ネットワークNに接続された端末装置2
3,25等の外部機器との通信を行うための制御を行
う。
【0113】図7は、端末装置23の構成を示すブロッ
ク図である。同図に示すように、端末装置23は、CP
U231、RAM232、記憶装置233、記憶装置2
33が備える記憶媒体234、通信制御装置235、入
力装置236、表示装置237、音声出力装置238、
再生用メディアドライブ239、記録用メディアドライ
ブ240、及び保護対応インターフェース241の各部
を備えて構成され、記憶媒体234を除く各部はバス2
42に接続されている。
【0114】図7に示すCPU231は、入力装置23
6から入力される指示に従って記憶媒体233に記憶さ
れたデータ再生処理プログラムを読み出して実行し、端
末装置23の各部を制御して、後述するデータ再生処理
(図9)を実行する。このデータ再生処理において、C
PU231は、入力装置236から入力された指示によ
り指定されたデジタル音楽データが、著作権の保護に対
応する処理を経たデジタル音楽データか否かを判別し、
著作権の保護に対応するように、指定されたデジタル音
楽データを再生する処理を行う。また、CPU231
は、入力装置236から入力される指示に従って記憶媒
体233に記憶されたデータ記録処理プログラムを読み
出して実行し、端末装置23の各部を制御して、後述す
るデータ記録処理(図10)を実行する。このデータ記
録処理において、CPU231は、入力装置236から
入力された指示により指定されたデジタル音楽データ
が、著作権の保護に対応する処理を経たデジタル音楽デ
ータか否かを判別し、著作権を無視しない範囲におい
て、指定されたデジタル音楽データを、記録用メディア
ドライブ240にセットされた記録媒体に記録する処理
を行う。
【0115】RAM232は、CPU231により実行
されるプログラム、及び、このプログラムに係るデータ
を一時的に格納するワークエリアを形成する。
【0116】記憶装置233は、磁気的、光学的記憶媒
体、若しくは半導体メモリ等で構成される記憶媒体23
4を有し、この記憶媒体234に、データ再生処理プロ
グラムデータ記録処理プログラムを始めとする各種プロ
グラムや、デジタル音楽データ等のデータを記憶する。
なお、記憶媒体234に記憶するプログラムやデータ等
は、その一部若しくは全部を他の機器から通信回線等を
介して通信制御装置235から受信して記憶する構成に
してもよく、さらに、記憶媒体234はネットワークN
等のネットワーク上に構築された他のサーバが有する記
憶媒体であってもよい。
【0117】通信制御装置235は、モデム、ADSL
モデムやスプリッタ、ケーブルモデム、ターミナルアダ
プタやDSU等によって構成され、電話回線、ISDN
回線、ADSL回線、ケーブルテレビ回線、或いは光フ
ァイバ等によってなる専用線等の通信回線を介して、ネ
ットワークNに接続された配信サーバ21等の外部機器
との通信を行うための制御を行う。
【0118】入力装置236は、数字キー、文字キー、
各種機能キー等を備えるキーボードや、マウスやタブレ
ット等のポインティングデバイスを有しており、キーボ
ード上で操作されたキーに対応する操作信号、若しくは
ポインティングデバイスの操作に伴う位置情報を含む操
作信号をCPU231へ出力する。
【0119】表示装置237は、CRT(Cathode Ray
Tube)やLCD(Liquid Crystal Display)等の表示画
面を有しており、CPU231により実行中のプログラ
ムに関するデータや、入力装置236により入力された
入力内容、ネットワークNを経由して通信制御装置23
5により受信したデータ、端末装置23の各部の動作状
態に係るデータ等を上記の表示画面に表示する。
【0120】音声出力装置238は、図示しないスピー
カやアンプ等の音響機器に接続されており、後述するデ
ータ再生処理においてCPU231から入力されるデジ
タル音楽データを、上記機器へ出力する。なお、音声出
力装置238に接続された機器がアナログ音声信号を処
理する機器であった場合、音声出力装置238はD/A
コンバータとして機能し、CPU231から入力される
デジタル音楽データをアナログ音声信号に変換して出力
するものとしても良い。
【0121】再生用メディアドライブ239は、CDや
MD等の光学式記録媒体、ハードディスク等の磁気記録
媒体、あるいは、半導体メモリを内蔵するカード型記録
媒体を駆動し、これらの各種記録媒体に記録されたデー
タを読み取って、CPU231へ出力する。
【0122】記録用メディアドライブ240は、CDや
MD等の光学式記録媒体、ハードディスク等の磁気記録
媒体、あるいは、半導体メモリを内蔵するカード型記録
媒体を駆動し、これら各種記録媒体に対して、CPU2
31から入力されるデジタル音楽データを記録する。
【0123】なお、再生用メディアドライブ239及び
記録用メディアドライブ240において利用可能な記録
媒体は、上記した記録媒体に限定されるものではなく、
上記記録媒体に類するもの、および、今後実用化される
ものについても勿論適用可能である。
【0124】保護対応インターフェース241は、音楽
データや映像データ等のデジタルコンテンツの著作権を
保護するために策定された認証処理等に対応したインタ
ーフェースであって、たとえば、IEEE1394規格
に準拠したものが挙げられる。保護対応インターフェー
ス241を介して送受信されるデジタルコンテンツのデ
ータは、暗号化された状態で送受信されるため、受信側
の機器においては、正規の認証を得たハードウェア若し
くはソフトウェアによって暗号を解読して、再生可能な
データ形式に変換した上で、再生等の処理を行わなけれ
ばならない。また、保護対応インターフェース241を
介して送受信されるデータには、著作権を保護するため
のDRM情報が含まれている。
【0125】続いて、本第2の実施の形態における配信
システム2の動作について説明する。
【0126】図8は、配信サーバ21により実行される
配信処理を示すフローチャートである。図8に示す配信
処理において、CPU211は、端末装置23からのネ
ットワークNを介して送信されたデータ送信要求を、通
信制御装置216によって受信すると(ステップS1
1)、受信した送信要求により指定されたデジタル音楽
データを、記憶装置213から読み出す(ステップS1
2)。
【0127】次いで、CPU211は、記憶装置213
から読み出したデジタル音楽データに対し、配信用のデ
ータであることを示す埋込データを埋め込む(ステップ
S13)。このプロセスはストアして有る音楽データに
元々埋め込みデータが存在する場合は省略可能である。
なお、このステップS13で埋込データを埋め込む処理
において、埋込データの第1ビットは、配信用のデータ
であることを示す「1」とし、第2,第3ビットについ
ては、処理対象のデジタル音楽データの著作権者により
予め指定された内容となる。
【0128】そして、CPU211は、ステップS13
で埋込データを埋め込んだデジタル音楽データを、通信
制御装置216によって、ネットワークNを介して端末
装置23へ送信し(ステップS14)、本処理を終了す
る。
【0129】図9は、端末装置23により実行されるデ
ータ再生処理を示すフローチャートである。
【0130】図9に示すデータ再生処理は、入力装置2
36から入力される指示に基づいて開始され、CPU2
31は、ステップS21において、入力装置236から
の指示により再生が指示されたデジタル音楽データにつ
いて、著作権の保護に対応する処理を経たデータか否か
を判別する。
【0131】ここで、入力装置236からの指示により
指定されたデジタル音楽データが、保護対応インターフ
ェース241から入力されるデジタル音楽データである
場合、若しくは、配信サーバ21や図示しない他のサー
バとの間で、著作権の保護に対応する認証処理を経て、
ネットワークNを経由して配信されたデジタル音楽デー
タである場合には、CPU231は、ステップS22に
移行する。
【0132】ステップS22において、CPU231
は、指定されたデジタル音楽データについて、著作権を
保護するために暗号化されたデータを解読し、ステップ
S23に移行する。ステップS23で、CPU231
は、ステップS22で解読されたデジタル音楽データに
含まれるDRM情報を解析し、DRM情報に従って再生
処理を実行し、本処理を終了する。
【0133】一方、ステップS21で、入力装置236
からの指示により指定されたデジタル音楽データが、著
作権の保護に対応する処理を経たデータでない場合、C
PU231はステップS24に移行して、指定されたデ
ジタル音楽データが、ネットワークNを介して配信され
るデータであるか否かを判別する。
【0134】ここで、指定されたデジタル音楽データが
ネットワークNを介して配信されるデータである場合、
CPU231はステップS25に移行して、通信制御装
置235によって、ネットワークNを介して配信サーバ
21(図5)へ送信要求を送信し、この送信要求に応じ
て配信サーバ21から送信されるデジタル音楽データを
受信する。
【0135】続いて、CPU231は、ステップS26
に移行して、ステップS25で受信したデジタル音楽デ
ータに埋め込まれている埋込データを解読し、ステップ
S27へ移行する。
【0136】ステップS27で、CPU231は、ステ
ップS26で解読した埋込データが、配信用のデータで
あることを示すものか否かを判別する。上記表2に示す
ように、デジタル音楽データが配信用のデータである場
合には、埋込データの第1ビットは「1」となる。従っ
て、ステップS27では、埋込データの第1ビットが
「1」であるか否かが判別される。
【0137】ステップS27において、埋込データの第
1ビットが「1」でない場合、若しくは、第1ビットが
「1」の埋込データが発見されなかった場合には、CP
U231はステップS28に移行して、該デジタル音楽
データの再生を禁止する処理を行い、本処理を終了す
る。
【0138】また、ステップS27において、埋込デー
タの第1ビットが「1」であった場合には、CPU23
1はステップS29に移行して、該デジタル音楽データ
を再生し、音声出力装置238によって音声を出力させ
て、本処理を終了する。
【0139】さらに、ステップS24において、指定さ
れたデジタル音楽データがネットワークNを介して配信
されるデータでない場合には、CPU231は、指定さ
れたデータは再生用メディアドライブ239により駆動
される記録媒体に記録されているものと判別し、ステッ
プS29に移行して該デジタル音楽データを再生して、
本処理を終了する。
【0140】従って、図9のデータ再生処理によれば、
保護対応インターフェース241から入力されたデジタ
ル音楽データや、著作権を保護する認証処理を経て受信
されたデジタル音楽データ、及び、再生用メディアドラ
イブ239にセットされた記録媒体に記録されたデジタ
ル音楽データは、そのまま再生される。一方、ネットワ
ークNを経由して受信されたデジタル音楽データについ
ては、埋込データの判別が行われ、配信用のデータであ
った場合にのみ再生が行われる。
【0141】図10は、端末装置23により実行される
データ記録処理を示すフローチャートである。図10に
示すデータ記録処理は、入力装置236から入力される
指示に基づいて開始され、CPU231は、ステップS
31において、入力装置236からの指示により記録が
指示されたデジタル音楽データについて、著作権の保護
に対応する処理を経たデータか否かを判別する。
【0142】ここで、入力装置236からの指示により
指定されたデジタル音楽データが、保護対応インターフ
ェース241から入力されるデジタル音楽データである
場合、若しくは、配信サーバ21や図示しない他のサー
バとの間で、著作権の保護に対応する認証処理を経て、
ネットワークNを経由して配信されたデジタル音楽デー
タである場合には、CPU231は、ステップS32に
移行する。
【0143】ステップS32において、CPU231
は、指定されたデジタル音楽データについて、著作権を
保護するために暗号化されたデータを解読し、ステップ
S33に移行する。ステップS33で、CPU231
は、ステップS22で解読されたデジタル音楽データに
含まれるDRM情報を解析する。
【0144】このステップS33で、DRM情報が、複
製を禁止する内容(Never Copy)であった場合、CPU
231はステップS34に移行して、該デジタル音楽デ
ータの記録を禁止する処理を行い、本処理を終了する。
一方、ステップS33で、DRM情報が一世代の複製の
み許諾する内容(1G.Copy)であった場合、及び、DR
M情報が複製に関して制限を設けていない場合(Copy F
ree )、CPU231は、後述するステップS43に移
行して、デジタル音楽データを記録用メディアドライブ
240へ出力し、デジタル音楽データの記録を行わせ
る。
【0145】また、ステップS31で、入力装置236
からの指示により指定されたデジタル音楽データが、著
作権の保護に対応する処理を経たデータでない場合、C
PU231はステップS35に移行して、指定されたデ
ジタル音楽データが、ネットワークNを介して入力され
るデータであるか否かを判別する。
【0146】ここで、指定されたデジタル音楽データが
ネットワークNを介して入力されるデータである場合、
CPU231はステップS36に移行して、通信制御装
置235によって、ネットワークNを介して配信サーバ
21(図5)へ送信要求を送信し、この送信要求に応じ
て配信サーバ21から送信されるデジタル音楽データを
受信する。
【0147】続いて、CPU231は、ステップS37
に移行して、ステップS25で受信したデジタル音楽デ
ータに埋め込まれている埋込データを解読し、ステップ
S38へ移行する。
【0148】ステップS38で、CPU231は、ステ
ップS37で解読した埋込データのうち第1ビット(表
2)が、配信用のデータであることを示すものか否かを
判別する。上記表2に示すように、デジタル音楽データ
が配信用のデータである場合には、埋込データの第1ビ
ットは「1」となる。従って、ステップS37では、埋
込データの第1ビットが「1」であるか否かが判別され
る。
【0149】そして、ステップS38における判別の結
果、埋込データの第1ビットが「1」でない場合、若し
くは第1ビットが「1」の埋込データが発見されない場
合には、CPU231はステップS34へ移行して記録
を禁止する処理を行い、本処理を終了する。
【0150】また、ステップS38において、埋込デー
タの第1ビットが「1」であった場合には、CPU23
1はステップS39に移行して、埋込データの第2,第
3ビット、すなわち、複製の制限を示す埋込データを判
別する。そして、埋込データの第2,第3ビットが「0
0」(Copy Free )であった場合には、複製が制限され
ないので、ステップS43に移行して、記録用メディア
ドライブ240によってデジタル音楽データを記録させ
て本処理を終了する。
【0151】ステップS39で、埋込データの第2,第
3ビットが「10」(1G. Copy)であった場合、ステッ
プ43に移行して記録を実行するが、以後、他の記録装
置等へのデジタルデータの出力が禁止されるよう制御さ
れることとなる。また、埋込データの第2,第3ビット
が「11」(Never Copy)であった場合には、CPU2
31はステップS34へ移行して、該デジタル音楽デー
タの記録を禁止する処理を行って、本処理を終了する。
【0152】さらに、ステップS35において、指定さ
れたデジタル音楽データがネットワークNを介して配信
されるデータでない場合には、CPU231は、指定さ
れたデータは再生用メディアドライブ239により駆動
される記録媒体に記録されているものと判別し、ステッ
プS40に移行する。
【0153】ステップS40で、CPU231は、デジ
タル音楽データに埋め込まれている埋込データを解読し
てステップS41に移行し、埋込データの第2,第3ビ
ット、すなわち、複製の制限を示す埋込データを判別す
る。そして、埋込データの第2,第3ビットが「00」
(Copy Free )であった場合には、複製が制限されない
ので、ステップS43に移行して、記録用メディアドラ
イブ240によってデジタル音楽データを記録させ、本
処理を終了する。
【0154】また、ステップS41で、埋込データの第
2,第3ビットが「11」(NeverCopy)であった場合
には、CPU231はステップS34へ移行して、該デ
ジタル音楽データの記録を禁止する処理を行って、本処
理を終了する。
【0155】一方、ステップS41で、埋込データの第
2,第3ビットが「10」(1G. Copy)であった場合、
CPU231はステップS42に移行し、該デジタル音
楽データに付加されているSCMS情報の判別を行う。
ここで、SCMS情報が「10」(1G. Copy)であった
場合、一世代のみ複製が許諾されているので、CPU2
31はステップS43に移行して、記録用メディアドラ
イブ240によってデジタル音楽データを記録させ、本
処理を終了する。尚、ステップ41で埋込データの第
2,第3ビットが「00」(Copy Free)であった場合
にも、ステップ42に移行してSCMS情報の判別を行
うようにしても良い。
【0156】また、ステップS42において、SCMS
情報が「00」(Copy Free )であった場合、すなわち
SCMS情報が改ざんされたものであると判定される場
合、及び、SCMS情報が「11」(Never Copy)であ
った場合には、CPU231はステップS34へ移行し
て、該デジタル音楽データの記録を禁止する処理を行っ
て、本処理を終了する。
【0157】従って、図10に示すデータ記録処理によ
れば、保護対応インターフェース241から入力された
デジタル音楽データ、及び、著作権を保護する認証処理
を経て受信されたデジタル音楽データについては、DR
M情報が示す複製制限に基づいて、デジタル音楽データ
の記録処理が行われる。また、ネットワークNを経由し
て受信されたデジタル音楽データについては、埋込デー
タの判別が行われ、埋込データの第1ビットが配信用の
データであることを示し、かつ、埋込データの第2,第
3ビットが複製を許諾している場合にのみ、デジタル音
楽データの記録処理が行われる。さらに、再生用メディ
アドライブ239にセットされた記録媒体に記録された
デジタル音楽データについては、埋込データの第2,第
3ビットが複製に関する制限がないことを示している場
合には、そのまま記録処理を行うとともに、埋込データ
の第2,第3ビットが一世代の複製のみを許諾し、か
つ、SCMS情報が一世代の複製のみを許諾している場
合に、記録処理を行う。
【0158】以上のように、本発明を適用した第2の実
施の形態における配信システム2によれば、配信サーバ
21によって、デジタル音楽データをネットワークNを
介して配信する際には、埋込データとして、配信用のデ
ータであることを示すデータをデジタル音楽データに埋
め込んで配信する。そして、端末装置23においてデジ
タル音楽データを再生する際には、著作権を保護する認
証処理を経たデジタル音楽データや再生用メディアドラ
イブ239にセットされた記録媒体に記録されているデ
ジタル音楽データは、そのまま再生される一方、ネット
ワークNを経由して受信されたデジタル音楽データにつ
いては埋込データの判別が行われ、配信用のデータであ
った場合にのみ再生が行われる。さらに、端末装置23
によって、デジタル音楽データを記録、すなわち複製す
る場合には、著作権を保護する認証処理を経て受信され
たデジタル音楽データについてはDRM情報が示す複製
制限に基づいて記録処理が行われ、ネットワークNを経
由して受信されたデジタル音楽データについては、埋込
データの第1ビットが配信用のデータであることを示
し、かつ、埋込データの第2,第3ビットが複製を許諾
している場合にのみ、記録処理が行われる。さらに、再
生用メディアドライブ239にセットされた記録媒体に
記録されたデジタル音楽データについては、埋込データ
の第2,第3ビットが複製に関する制限がないことを示
している場合、及び、埋込データの第2,第3ビットと
SCMS情報の両方が一世代の複製のみを許諾している
場合に、記録処理を行う。
【0159】これにより、パッケージ販売されている記
録媒体に記録されたデジタル音楽データがそのままネッ
トワークNを介して配信された場合には、該デジタル音
楽データを再生しない。また、パッケージ販売されてい
る記録媒体に記録されたものが、そのままネットワーク
Nを介して配信されたデジタル音楽データや、著作権の
保護に対応した許諾を受けていない第三者が、埋込デー
タやSCMS情報を故意に改変してネットワークNを介
して配信したデジタル音楽データ、及び、パッケージ販
売されている記録媒体に記録されたデジタル音楽データ
を複製して作成された記録媒体のデジタル音楽データに
ついては、記録処理、すなわち記録媒体に複製する処理
を行わない。このため、デジタル音楽データの再生や記
録に際して、著作権を無視した不正な行為を防止し、著
作権の保護にも寄与することができる。
【0160】なお、端末装置23においては、上述した
データ再生処理、データ記録処理の他、通信制御装置2
35を用いてデータを配信することも可能である。ここ
で、端末装置23を利用して、ネットワークNを介して
データを配信する例について説明する。
【0161】図11は、端末装置23により実行される
データ配信処理を示すフローチャートである。図11の
ステップS51において、CPU231は、ステップS
51で、入力装置236からの指示により配信が指示さ
れたデジタル音楽データを読み出すとともに、ステップ
S52に移行して、指示されたデジタル音楽データがパ
ッケージメディアのデータか否かを判別する。
【0162】すなわち、ステップS52において、CP
U231は、配信を指示されたデジタル音楽データが、
記憶装置233に記憶され、或いはネットワークNから
受信された配信用のデータか、或いは、再生用メディア
ドライブ239にセットされたパッケージメディアに記
録されているデータかを判別する。
【0163】そして、ステップS52において、指示さ
れたデジタル音楽データがパッケージメディアに記録さ
れたデジタル音楽データでない場合であって複製が制限
されていない場合、CPU231は、ステップS54へ
移行し、該デジタル音楽データをネットワークNを介し
て送信し、本処理を終了する。つまり配信用データであ
るデジタル音楽データであっても、複製の制限が一世代
のみ許諾されている場合、本端末装置23への記録を第
一世代の複製とみなして、他の機器への送信は禁止され
ることとなる。
【0164】一方、ステップS52において、指示され
たデジタル音楽データがパッケージメディアに記録され
たデジタル音楽データであった場合、CPU231は、
ステップS53へ移行し、パッケージメディアであるこ
とを示す埋込データを生成して、該デジタル音楽データ
に埋め込み、ステップS54へ移行する。
【0165】このデータ配信処理によれば、端末装置2
3は、パッケージメディアに記録されたデジタル音楽デ
ータをネットワークNへ配信する際には、パッケージメ
ディアであることを示す埋込データを埋め込むので、パ
ッケージメディアのデジタル音楽データがネットワーク
Nを介して配信された場合に、際限なく複製される事態
を防止できる。
【0166】なお、本第2の実施の形態において、端末
装置23により実行されるデータ再生処理においては、
ネットワークNを介して配信されるデータは、入力装置
236により指定されてから受信するようにしたが、本
発明はこれに限定されず、あらかじめネットワークNを
介してデジタル音楽データを受信し、記憶装置233に
記憶しておくようにしても良い。これは、端末装置23
により実行されるデータ記録処理についても同様であ
る。また、再生用メディアドライブ239や記録用メデ
ィアドライブ240については、端末装置23に外部接
続することも可能である。
【0167】さらに、上記第1および第2の実施の形態
においては、配信システム1,2にいてデジタル音楽デ
ータを処理する例について説明したが、本発明はこれに
限定されるものではなく、静止画像データ、動画デー
タ、文書データ、プログラムを構成するデータ等、デジ
タル形式で記録することが可能なデータであれば、全て
の種類のデータについて適用することができる。
【0168】また、デジタル音楽データに埋め込まれる
埋込データについては、単に3ビットの構成としたが、
本発明はこれに限定されず、より多くの情報を含むもの
としても良い。たとえば、埋込データに、デジタル音楽
データの著作権者を示すID情報を含ませる構成とし、
埋込データに含まれるIDを解読するためには、正規の
許諾を得た事業者により製造されたハードウェア若しく
はソフトウェアが必要とされるようにしても良い。この
場合、改ざんや不正な解読への耐性が増し、より確実に
著作権を保護することが可能となる。
【0169】
【発明の効果】本発明によれば、電子透かし情報や複製
管理情報に基づき、通信回線を介して受信したコンテン
ツデータが配信用のコンテンツデータであることを識別
して、適切に出力、再生、記録を行うことができる。こ
れにより、コンテンツデータを処理する機器側で複雑な
処理を行うことなく、また、コンテンツデータについて
複雑な処理を施すことなく、コンテンツデータの著作権
を保護することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した第1の実施の形態における配
信システム1の概略構成を示す図である。
【図2】図1に示すデータ再生装置12の機能的構成を
示すブロック図である。
【図3】図1に示すデータ記録装置15の機能的構成を
示すブロック図である。
【図4】本発明を適用した第1の実施の形態の変形例と
して、データ記録装置15aの機能的構成を示すブロッ
ク図である。
【図5】本発明を適用した第2の実施の形態における配
信システム2の概略構成を示す図である。
【図6】図5に示す配信サーバ21の構成を示すブロッ
ク図である。
【図7】図5に示す端末装置23の構成を示すブロック
図である。
【図8】図5に示す配信サーバ21により実行される配
信処理を示すフローチャートである。
【図9】図5に示す端末装置23により実行されるデー
タ再生処理を示すフローチャートである。
【図10】図5に示す端末装置23により実行されるデ
ータ記録処理を示すフローチャートである。
【図11】図5に示す端末装置23により実行されるデ
ータ配信処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1,2 配信システム 11 配信装置 12 データ再生装置 15,15a データ記録装置 121,151 再生用メディアドライブ 122,153 保護対応インターフェース 123,154 ネットワークインターフェース 124,155 再生用メディアドライブインターフェ
ース 125,156 相互認証部 126,157 暗号解読部 127,158 DRM処理部 128,159,135,165,170 出力回路 129,160 通信制御部 130,161 保護判定部 131,162 認証部 132 受信データデコーダ 133,163 埋込データデコーダ 134,164 埋込データ判定部 136,166 デジタル信号入力回路 137 デジタル信号出力回路 138 D/Aコンバータ 139 デジタル出力端子 140 アナログ出力端子 167 埋込データデコーダ 168 埋込データ・SCMS判定部 169 SCMS読取部 171 記録用メディアドライブインターフェース 21 配信サーバ 23,25 端末装置 211,231 CPU 212,232 RAM 213,233 記憶装置 214,234 記憶媒体 215,236 入力装置 216,235 通信制御装置 217,242 バス 238 音声出力装置 239 再生用メディアドライブ 240 記録用メディアドライブ 241 保護対応インターフェース N ネットワーク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // H04N 5/91 G10L 9/00 E 7/16 H04N 5/91 P Fターム(参考) 5B085 AE29 BE07 BG06 CA04 5C053 FA13 HA40 JA30 LA14 5C064 BA07 BB10 BC06 BC25 BD16 5J104 AA07 AA14 AA15 KA02 PA07

Claims (38)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】通信回線を介して受信したコンテンツデー
    タに含まれる電子透かし情報を識別する電子透かし情報
    識別手段を有し、 前記電子透かし情報識別手段は、 前記電子透かし情報が、前記コンテンツデータがパッケ
    ージ販売用の記録媒体に記録されていたことを示す情報
    か否かを識別することを特徴とする電子透かし情報識別
    装置。
  2. 【請求項2】通信回線を介して受信したコンテンツデー
    タに含まれる電子透かし情報を識別する電子透かし情報
    識別手段を有し、 前記電子透かし情報識別手段は、 前記電子透かし情報が、前記コンテンツデータがパッケ
    ージ販売用の記録媒体に記録されていたことを示す情報
    か、或いは、前記コンテンツデータが配信用のデータで
    あることを示す情報かを識別することを特徴とする電子
    透かし情報識別装置。
  3. 【請求項3】通信回線を介して受信したコンテンツデー
    タに含まれる電子透かし情報を識別する電子透かし情報
    識別手段を有し、 前記電子透かし情報識別手段は、 前記電子透かし情報が、前記コンテンツデータが配信用
    のデータであることを示す情報か否かを識別することを
    特徴とする電子透かし情報識別装置。
  4. 【請求項4】通信回線を介して受信したコンテンツデー
    タに含まれる電子透かし情報を識別する電子透かし情報
    識別手段を有し、 前記電子透かし情報識別手段は、 所定の電子透かし情報が、前記コンテンツデータに含ま
    れている場合に配信用のデータであると識別することを
    特徴とする電子透かし情報識別装置。
  5. 【請求項5】通信回線を介してコンテンツデータを受信
    する受信手段と、 この受信手段により受信されたコンテンツデータを記録
    媒体に記録する記録手段とを備えるデータ記録装置にお
    いて、 前記受信手段により受信されたコンテンツデータに、当
    該コンテンツデータが配信用のデータであることを示す
    電子透かし情報が含まれていない場合には、前記記録手
    段による当該コンテンツデータの記録を阻止する記録制
    御手段を備えることを特徴とするデータ記録装置。
  6. 【請求項6】通信回線を介してコンテンツデータを受信
    する受信手段と、 この受信手段により受信されたコンテンツデータを記録
    媒体に記録する記録手段とを備えるデータ記録装置にお
    いて、 前記受信手段により受信されたコンテンツデータに、当
    該コンテンツデータがパッケージ販売用の記録媒体に記
    録されていたことを示す電子透かし情報が含まれていた
    場合には、前記記録手段による当該コンテンツデータの
    記録を阻止する記録制御手段を備えることを特徴とする
    データ記録装置。
  7. 【請求項7】通信回線を介してコンテンツデータを受信
    する受信手段と、 この受信手段により受信されたコンテンツデータを記録
    媒体に記録する記録手段とを備えるデータ記録装置にお
    いて、 前記受信手段により受信されたコンテンツデータに、当
    該コンテンツデータが配信用のデータであることを示す
    電子透かし情報が含まれている場合には、前記記録手段
    による当該コンテンツデータの記録を許可する記録制御
    手段を備えることを特徴とするデータ記録装置。
  8. 【請求項8】通信回線を介してコンテンツデータを受信
    する受信手段と、 この受信手段により受信されたコンテンツデータを記録
    媒体に記録する記録手段とを備えるデータ記録装置にお
    いて、 前記受信手段により受信されたコンテンツデータに、所
    定の電子透かし情報が含まれている場合には、前記コン
    テンツデータは配信用のデータであると判別して前記記
    録手段による当該コンテンツデータの記録を許可する記
    録制御手段を備えることを特徴とするデータ記録装置。
  9. 【請求項9】コンテンツデータが記録されたパッケージ
    販売用の記録媒体から、コンテンツデータを読み出す読
    出手段をさらに備え、 前記記録制御手段は、前記読出手段により読み出された
    コンテンツデータに、複製を許諾することを示す複製管
    理情報が付加されている場合には、前記記録手段による
    当該コンテンツデータの記録を許可することを特徴とす
    る請求項5乃至8のいずれか1項に記載のデータ記録装
    置。
  10. 【請求項10】前記記録制御手段は、前記読出手段によ
    り読み出されたコンテンツデータに付加されている複製
    管理情報が、一世代に限って複製を許諾することを示す
    情報でない場合には、前記記録手段による当該コンテン
    ツデータの記録を阻止することを特徴とする請求項9記
    載のデータ記録装置。
  11. 【請求項11】コンテンツデータが記録されたパッケー
    ジ販売用の記録媒体から、コンテンツデータを読み出す
    読出手段と、 前記読出手段により読み出されたコンテンツデータを記
    録媒体に記録する記録制御手段と、 を備え、 前記記録制御手段は、前記読出手段により読み出された
    コンテンツデータに付加されている複製管理情報が、一
    世代に限って複製を許諾することを示す情報でない場合
    には、前記記録手段による当該コンテンツデータの記録
    を阻止することを特徴とするデータ記録装置。
  12. 【請求項12】前記記録制御手段は、前記受信手段によ
    り受信されたコンテンツデータに含まれる電子透かし情
    報に、複製を許諾することを示す情報が含まれている場
    合は、前記記録手段による当該コンテンツデータの記録
    を許可することを特徴とする請求項5乃至8のいずれか
    1項に記載のデータ記録装置。
  13. 【請求項13】前記記録制御手段が記録手段と同一装置
    に含まれていて、前記受信手段により受信されたコンテ
    ンツデータに含まれる電子透かし情報に、一世代に限っ
    て複製を許諾することを示す情報が含まれている場合
    は、当該コンテンツデータの受信装置内での記録を可能
    とすると共に、外部機器への出力を阻止することを特徴
    とする請求項12記載のデータ記録装置。
  14. 【請求項14】コンテンツデータが記録されたパッケー
    ジ販売用の記録媒体から、コンテンツデータを読み出す
    読出手段をさらに備え、 前記記録制御手段は、前記読出手段により読み出された
    コンテンツデータに、自由な複製を許諾することを示す
    電子透かし情報が含まれている場合は、前記記録手段に
    よる当該コンテンツデータの記録を許可することを特徴
    とする請求項5乃至8のいずれか1項に記載のデータ記
    録装置。
  15. 【請求項15】前記記録制御手段は、前記読出手段によ
    り読み出されたコンテンツデータに、複製を許諾するこ
    とを示す複製管理情報が付加されている場合は、前記記
    録手段による当該コンテンツデータの記録を許可するこ
    とを特徴とする請求項14記載のデータ記録装置。
  16. 【請求項16】前記記録制御手段は、前記読出手段によ
    り読み出されたコンテンツデータに付加されている複製
    管理情報が、一世代に限って複製を許諾することを示す
    情報でない場合は、前記記録手段による当該コンテンツ
    データの記録を阻止することを特徴とする請求項15記
    載のデータ記録装置。
  17. 【請求項17】通信回線を介してコンテンツデータを受
    信する受信手段と、 この受信手段により受信されたコンテンツデータを再生
    する再生手段とを備えるデータ再生装置において、 前記受信手段により受信されたコンテンツデータに、当
    該コンテンツデータが配信用のデータであることを示す
    電子透かし情報が含まれていない場合に、前記再生手段
    による当該コンテンツデータの再生を阻止する再生制御
    手段を備えることを特徴とするデータ再生装置。
  18. 【請求項18】通信回線を介してコンテンツデータを受
    信する受信手段と、 この受信手段により受信されたコンテンツデータを再生
    する再生手段とを備えるデータ再生装置において、 前記受信手段により受信されたコンテンツデータに含ま
    れる電子透かし情報に当該コンテンツデータがパッケー
    ジ販売用の記録媒体に記録されていたことを示す情報が
    含まれていない場合に、前記再生手段による当該コンテ
    ンツデータの再生を許可する再生制御手段を備えること
    を特徴とするデータ再生装置。
  19. 【請求項19】通信回線を介してコンテンツデータを受
    信する受信手段と、 この受信手段により受信されたコンテンツデータを再生
    する再生手段とを備えるデータ再生装置において、 前記受信手段により受信されたコンテンツデータに所定
    の電子透かし情報が含まれている場合には当該コンテン
    ツデータは配信用データであると判別して、前記再生手
    段による当該コンテンツデータの再生を許可する再生制
    御手段を備えることを特徴とするデータ再生装置。
  20. 【請求項20】通信回線を介してコンテンツデータを受
    信する受信手段と、 この受信手段により受信されたコンテンツデータを再生
    する再生手段とを備えるデータ再生装置において、 前記受信手段により受信されたコンテンツデータに、当
    該コンテンツデータがパッケージ販売用の記録媒体に記
    録されていたことを示す電子透かし情報が含まれていた
    場合には、前記再生手段による当該コンテンツデータの
    再生を阻止する再生制御手段を備えることを特徴とする
    データ再生装置。
  21. 【請求項21】通信回線を介してコンテンツデータを受
    信する受信手段と、 この受信手段により受信されたコンテンツデータを再生
    する再生手段とを備えるデータ再生装置において、 前記受信手段により受信されたコンテンツデータに、当
    該コンテンツデータが配信用のデータであることを示す
    電子透かし情報が含まれている場合には、前記再生手段
    による当該コンテンツデータの再生を許可する再生制御
    手段を備えることを特徴とするデータ再生装置。
  22. 【請求項22】コンテンツデータが記録されたパッケー
    ジ販売用の記録媒体から、コンテンツデータを読み出す
    読出手段をさらに備え、 前記記録制御手段は、前記読出手段により読み出された
    コンテンツデータに、複製を許諾することを示す複製管
    理情報が付加されている場合には、前記記録手段による
    当該コンテンツデータの記録を許可することを特徴とす
    る請求項5乃至8のいずれか1項に記載のデータ記録装
    置。
  23. 【請求項23】前記記録制御手段は、前記読出手段によ
    り読み出されたコンテンツデータに付加されている複製
    管理情報が、一世代に限って複製を許諾することを示す
    情報でない場合には、前記記録手段による当該コンテン
    ツデータの記録を阻止することを特徴とする請求項22
    に記載のデータ記録装置。
  24. 【請求項24】通信回線を介してコンテンツデータを受
    信する受信手段と、 この受信手段により受信されたコンテンツデータを出力
    する出力手段とを備えるデータ出力装置において、 前記受信手段により受信されたコンテンツデータに、当
    該コンテンツデータが配信用のデータであることを示す
    電子透かし情報が含まれていない場合には、前記出力手
    段による当該コンテンツデータの出力を阻止する出力制
    御手段を備えることを特徴とするデータ出力装置。
  25. 【請求項25】通信回線を介してコンテンツデータを受
    信する受信手段と、 この受信手段により受信されたコンテンツデータを出力
    する出力手段とを備えるデータ出力装置において、 前記受信手段により受信されたコンテンツデータに、当
    該コンテンツデータが配信用のデータであることを示す
    電子透かし情報が含まれている場合には、前記出力手段
    による当該コンテンツデータの出力を許可する出力制御
    手段を備えることを特徴とするデータ出力装置。
  26. 【請求項26】前記コンテンツデータを前記通信回線を
    介して送信する場合、電子透かし情報に複製の制限がな
    いことを示すデータが含まれている場合に、出力制御手
    段のコンテンツデータの出力を可能とするよう制御する
    請求項25に記載のデータ出力装置。
  27. 【請求項27】通信回線を介してコンテンツデータを受
    信する受信手段と、 この受信手段により受信されたコンテンツデータを出力
    する出力手段とを備えるデータ出力装置において、 前記受信手段により受信されたコンテンツデータに、当
    該コンテンツデータがパッケージ販売用の記録媒体に記
    録されていたことを示す電子透かし情報が含まれていた
    場合には、前記出力手段による当該コンテンツデータの
    出力を阻止する出力制御手段を備えることを特徴とする
    データ出力装置。
  28. 【請求項28】通信回線を介してコンテンツデータを受
    信する受信手段と、 この受信手段により受信されたコンテンツデータを出力
    する出力手段とを備えるデータ出力装置において、 前記受信手段により受信されたコンテンツデータに、所
    定の電子透かし情報が含まれている場合に、当該コンテ
    ンツデータは配信用のデータであると判別して、前記出
    力手段による当該コンテンツデータの出力を許可する出
    力制御手段を備えることを特徴とするデータ出力装置。
  29. 【請求項29】通信回線を介してコンテンツデータを受
    信する受信手段と、 この受信手段により受信されたコンテンツデータを出力
    する出力手段とを備えるデータ出力装置において、 前記受信手段により受信されたコンテンツデータに含ま
    れる電子透かし情報に、当該コンテンツデータがパッケ
    ージ販売用の記録媒体に記録されていたことを示す情報
    が含まれていない場合に、当該コンテンツデータは配信
    用のデータであると判別して、前記出力手段による当該
    コンテンツデータの出力を許可する出力制御手段を備え
    ることを特徴とするデータ出力装置。
  30. 【請求項30】通信回線を介してコンテンツデータを配
    信する配信装置において、前記コンテンツデータに、配
    信用のデータであることを示す情報を電子透かし情報と
    して含ませて配信することを特徴とする配信装置。
  31. 【請求項31】通信回線を介してコンテンツデータを配
    信する配信装置と、この配信装置に対して前記通信回線
    を介して接続されるデータ出力装置とを備えてなる配信
    システムにおいて、 前記配信装置は、前記コンテンツデータに、所定のデー
    タを電子透かし情報として含ませて配信するものであ
    り、 前記データ出力装置は、 前記通信回線を介してコンテンツデータを受信する受信
    手段と、 この受信手段により受信されたコンテンツデータを出力
    する出力手段と、 前記受信手段により受信されたコンテンツデータに、所
    定の電子透かし情報が含まれていない場合には、前記出
    力手段による当該コンテンツデータの出力を阻止すると
    ともに、前記受信手段により受信されたコンテンツデー
    タに、所定の電子透かし情報が含まれている場合には、
    前記出力手段による当該コンテンツデータの出力を許可
    する出力制御手段を備えることを特徴とする配信システ
    ム。
  32. 【請求項32】前記所定のデータは、 前記コンテンツデータが配信用のデータであることを示
    すデータであることを特徴とする請求項31に記載の配
    信システム。
  33. 【請求項33】通信回線を介してコンテンツデータを配
    信する配信装置と、この配信装置に対して前記通信回線
    を介して接続されるデータ出力装置とを備えてなる配信
    システムにおいて、 前記配信装置は、前記コンテンツデータに、配信用のデ
    ータであることを示す情報を電子透かし情報として含ま
    せて配信するものであり、 前記データ出力装置は、 前記通信回線を介してコンテンツデータを受信する受信
    手段と、 この受信手段により受信されたコンテンツデータを出力
    する出力手段と、 前記受信手段により受信されたコンテンツデータに、当
    該コンテンツデータがパッケージ販売用の記録媒体に記
    録されていたことを示す電子透かし情報が含まれていた
    場合には、前記出力手段による当該コンテンツデータの
    出力を阻止するとともに、前記受信手段により受信され
    たコンテンツデータに、当該コンテンツデータが配信用
    のデータであることを示す電子透かし情報が含まれてい
    る場合には、前記出力手段による当該コンテンツデータ
    の出力を許可する出力制御手段を備えることを特徴とす
    る配信システム。
  34. 【請求項34】前記コンテンツデータの出力は、再生の
    ための出力若しくは記録のための出力であることを特徴
    とする請求項33に記載の配信システム。
  35. 【請求項35】通信回線を介して送受信可能なコンテン
    ツデータであって、 電子透かし情報を保持しており、当該コンテンツデータ
    が前記通信回線を介して配信される配信用のデータであ
    る場合には、前記電子透かし情報に所定の識別情報が保
    持され、 前記所定の識別情報は、前記電子透かし情報に前記所定
    の識別情報が保持されている場合は当該コンテンツデー
    タを出力する装置によって出力が可能となる一方、前記
    電子透かし情報に前記所定の識別情報が保持されていな
    い場合には当該コンテンツデータを出力する装置による
    出力が不可能となるよう意味づけがなされた情報である
    ことを特徴とするコンテンツデータ。
  36. 【請求項36】通信回線を介して送受信可能なコンテン
    ツデータであって、 当該コンテンツデータが前記通信回線を介して配信され
    る配信用のデータであることを示す第1の識別情報と、
    当該コンテンツデータが前記通信回線を介した配信以外
    の所定の用に用いられるデータであることを示す第2の
    識別情報とのいずれか一方を、電子透かし情報として保
    有しており、 前記第1の識別情報は、前記電子透かし情報に前記第1
    の識別情報が保持されている場合は当該コンテンツデー
    タを出力する装置によって出力が可能となるよう意味づ
    けがなされた情報であり、 前記第2の識別情報は、前記電子透かし情報に前記第2
    の識別情報が保持されている場合には当該コンテンツデ
    ータを出力する装置による出力が不可能となるよう意味
    づけがなされた情報であることを特徴とするコンテンツ
    データ。
  37. 【請求項37】コンテンツデータが記録されたパッケー
    ジ販売用の記録媒体から読み出されたコンテンツデータ
    に、当該コンテンツデータがパッケージ販売用の記録媒
    体に記録されていたことを示す情報を電子透かし情報と
    して付加する情報付加手段と、 この情報付加手段により電子透かし情報が付加されたコ
    ンテンツデータを、通信回線を介して送信する送信手段
    とを備えることを特徴とする情報付加装置。
  38. 【請求項38】通信回線にコンテンツデータを送信する
    ため、コンピュータを、 コンテンツデータが記録されたパッケージ販売用の記録
    媒体から読み出されたコンテンツデータに、当該コンテ
    ンツデータがパッケージ販売用の記録媒体に記録されて
    いたことを示す情報を電子透かし情報として付加する情
    報付加手段と、 この情報付加手段により電子透かし情報が付加されたコ
    ンテンツデータを、通信回線を介して送信する送信手段
    と、して機能させるためのプログラム。
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