JP2002341152A - 光ファイバの挿入方法及び挿入装置 - Google Patents

光ファイバの挿入方法及び挿入装置

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JP2002341152A
JP2002341152A JP2001148807A JP2001148807A JP2002341152A JP 2002341152 A JP2002341152 A JP 2002341152A JP 2001148807 A JP2001148807 A JP 2001148807A JP 2001148807 A JP2001148807 A JP 2001148807A JP 2002341152 A JP2002341152 A JP 2002341152A
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JP
Japan
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optical fiber
pulling
torque
control mechanism
yarn
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JP2001148807A
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English (en)
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Seiichi Mimura
誠一 三村
Shoichiro Hara
正一郎 原
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安定な引張り力で光ファイバにダメージを与
えることなく、光ファイバをフィールドスルー及びテー
ルケーブルに挿入して海底中継器を組み立てることがで
きる光ファイバの挿入方法及び挿入装置を提供する。 【解決手段】 保持治具30aに保持した端面板12の
フィードスルー13及びテールケーブル15に、複数本
の光ファイバ3が封着されたファイバガイド構造体14
を、光ファイバ3の結束部20に接続した導き糸21を
引っ張ることにより挿入する際に、導き糸21を巻取手
段43で巻取り、巻取手段43のトルクを制御すること
により導き糸21の張力を制御するとともに、ファイバ
ガイド構造体14を固定した固定治具31aを導き糸の
張力と反対方向へ、後方引張り手段40に巻回された引
張り糸41で引っ張る。このとき、後方引張り手段40
のトルクを制御し、引張り糸41の張力を導き糸21の
張力より小さくする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光海底中継器を構
成する圧力筐体の端面板に固定されたテールケーブル内
に多数本の光ファイバを束ねて挿入する光ファイバの挿
入方法及び挿入装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5は、一般的な光海底中継器の構成を
示す部分断面図で、例えば特開平8−205375号公
報等に記載されている。
【0003】図5(a)及び(b)において、1は圧力
筐体、2はカプラ、3は光ファイバ、4は中継器回路、
5は放熱・緩衝体構造であり、圧力筐体1は、シリンダ
11の両端部に端面板12がはめ込まれ、はめ込み部の
全周が溶接され密閉構造とされ、内部に放熱・緩衝体構
造5を介して中継器回路4が収納されている。13は端
面板12を気密に貫通するフィードスルー、14はフィ
ードスルー13に挿入されたファイバガイド構造体、1
5はカプラ2部とフィードスルー13との間を接続する
テールケーブルであり、テールケーブル15は給電線を
兼ね、耐水圧パイプからなり、複数の光ファイバを収容
している。
【0004】図6は、図5に示したファイバガイド構造
体14の断面図であり、複数本の光ファイバ3を束ねて
テールケーブル15に挿入した後、圧力筐体を気密を保
持するためのものである。同図に示したように、ファイ
バガイド構造体14は、ファイバガイド16の周囲に複
数の溝17を設け、溝17内に光ファイバ3をはめ込
み、ファイバガイド16を金属スリーブ18内に挿入
し、ナット8でファイバガイド16を金属スリーブ18
内に固定した後、光ファイバ3の保護被覆を除去し、金
属被覆部19でファイバガイド16と金属スリーブ18
の間を半田封止19aしたものである。
【0005】図7は、光海底中継器のカプラを接続する
前の組立完了状態を示す断面図であり、同図に示したよ
うに、端面板12にフィードスルー13を気密に貫通さ
せ、テールケーブル15をフィードスルー13に気密状
態になるように導入し、図5に示したファイバガイド構
造体14の光ファイバ3をテールケーブル15内に挿入
し、カーリングした後、ファイバリール7を端面板12
にポスト6で固定し、さらに、ファイバガイド構造体1
4から圧力筐体1の内部側へ出た光ファイバ3を中継器
回路4に接続するとともに、テールケーブル15の給電
線と中継器回路4とを電気的に接続する。
【0006】ファイバガイド構造体14に封着された光
ファイバ3をテールケーブル15内に挿入するために
は、図8に示したように、光ファイバ3を束ねた結束部
20に導き糸21を接続し、導き糸21をテールケーブ
ル15に通し、導き糸21を一人の作業員が引き(F
1)、また、光ファイバ3に弛みが生じないように、図
示していないファイバガイド構造体に他の作業員が反対
方向の張力(F2)を加える。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の光ファイバをテールケーブルに挿入する方法は、光
ファイバの許容される引張り力に対して、挿入時の二人
の作業員が加える引張り力が不安定で過剰になり光ファ
イバにダメージを与えてしまうという問題があった。
【0008】本発明は、上記のような問題を解決するも
のであり、安定な引張り力で光ファイバにダメージを与
えることなく、光ファイバをテールケーブルに挿入して
光海底中継器を組み立てることができる光ファイバの挿
入方法及び挿入装置を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る第1の光フ
ァイバの挿入方法は、圧力筐体の端面板に固定されたフ
ィードスルー及び該フィードスルーに固定されたテール
ケーブルに、複数本の光ファイバが封着されたファイバ
ガイド構造体を、該複数本の光ファイバを結束し、該結
束部に導き糸を接続し、該導き糸を上記フィードスルー
及びテールケーブルに通して引っ張ることにより挿入す
る光ファイバの挿入方法において、上記フィードスルー
からテールケーブルに通した上記導き糸を巻取手段に巻
取り、該巻取手段のトルクを制御することによって上記
導き糸を引っ張る力をF1に制御するとともに、上記フ
ァイバガイド構造体に上記F1と反対方向の引張り力を
加える引張り糸が巻回された後方引張り手段のトルクを
制御することによって上記引張り糸を引っ張る力を上記
F1より小さいF2に制御して、F1−F2の張力で上
記複数本の光ファイバが封着されたファイバガイド構造
体を上記フィードスルー及びテールケーブルの方向に移
動させ、挿入するものである。
【0010】本発明に係る第2の光ファイバの挿入方法
は、上記第1の光ファイバの挿入方法において、巻取手
段は、一方向にのみ回転可能としたものである。
【0011】本発明に係る第3の光ファイバの挿入方法
は、上記第1の光ファイバの挿入方法において、巻取手
段は、導き糸を引張る力F1が光ファイバの最大許容張
力より小さい範囲で設定され、上記導き糸に作用する引
張り力がF1に到達すると回転が停止するようにしたも
のである。
【0012】本発明に係る第4の光ファイバの挿入方法
は、上記第1の光ファイバの挿入方法において、巻取手
段は、導き糸を巻取るリール、該リールのトルクを制御
するトルク制御機構及び該トルク制御機構と係合して上
記リールを回転させるシャフトと該シャフトに連結され
たハンドルを備え、上記導き糸を引張る力F1が光ファ
イバの最大許容張力より小さい範囲で設定され、上記導
き糸に作用する引張り力がF1に到達すると空転する空
転部を、上記トルク制御機構とシャフトとの係合部に設
けたものである。
【0013】本発明に係る第5の光ファイバの挿入方法
は、上記第1の光ファイバの挿入方法において、後方引
張り手段は、引張り糸を巻回したプーリ及びこのプーリ
のシャフトと係合しトルクを制御するトルク制御機構を
備え、上記引張り糸の引張り力がF2を越えF1より小
さな範囲で空転する空転部を、上記シャフトとトルク制
御機構との係合部に設けたものである。
【0014】本発明に係る第1の光ファイバの挿入装置
は、圧力筐体の端面板に固定されたフィードスルー及び
該フィードスルーに固定されたテールケーブルに、複数
本の光ファイバが封着されたファイバガイド構造体を、
上記複数本の光ファイバを結束した該結束部に導き糸を
接続して該導き糸を上記フィードスルー及びテールケー
ブルに通して引っ張ることにより挿入する光ファイバの
挿入装置において、架台上に、上記端面板を保持する保
持治具と、該保持治具に保持された端面板と対向し、該
端面板の方向へ摺動させる摺動手段を備えた上記ファイ
バガイド構造体を固定する固定治具と、上記導き糸を巻
取り、トルクを制御することにより上記導き糸を引っ張
る力をF1に制御するトルク制御機構を備えた巻取手段
と、上記固定治具を上記F1と反対方向へ引っ張る引張
り糸が巻回され、トルクを制御することにより上記引張
り糸を引っ張る力を上記F1より小さいF2に制御する
トルク制御機構を備えた後方引張り手段とを備えたもの
である。
【0015】本発明に係る第2の光ファイバの挿入装置
は、上記第1の光ファイバの挿入装置において、巻取手
段は、一方向にのみ回転可能とする一方向回転機構を備
えたものである。
【0016】本発明に係る第3の光ファイバの挿入装置
は、上記第1の光ファイバの挿入装置において、巻取手
段は、導き糸を引張る力F1が光ファイバの最大許容張
力より小さい範囲で設定され、上記導き糸に作用する引
張り力がF1に到達すると回転が停止するようにしたも
のである。
【0017】本発明に係る第4の光ファイバの挿入装置
は、上記第1の光ファイバの挿入装置において、巻取手
段は、導き糸を巻取るリール、該リールのトルクを制御
するトルク制御機構及び該トルク制御機構と係合して上
記リールを回転させるシャフトと該シャフトに連結され
たハンドルを備え、上記導き糸を引張る力F1が光ファ
イバの最大許容張力より小さい範囲で設定され、上記導
き糸に作用する引張り力がF1に到達すると空転する空
転部を、上記トルク制御機構とシャフトとの係合部に設
けたものである。
【0018】本発明に係る第5の光ファイバの挿入装置
は、上記第1の光ファイバの挿入装置において、後方引
張り手段は、引張り糸を巻回したプーリ及びこのプーリ
のシャフトと係合しトルクを制御するトルク制御機構を
備え、上記引張り糸の引張り力がF2を越えF1より小
さい範囲で空転する空転部を、上記シャフトとトルク制
御機構との係合部に設けたものである。
【0019】本発明に係る第6の光ファイバの挿入装置
は、上記第1の光ファイバの挿入装置において、導き糸
の方向を反転させる滑車が設けられているものである。
【0020】本発明に係る第7の光ファイバの挿入装置
は、上記第1の光ファイバの挿入装置において、架台を
併設可能な2つの架台に分割し、一方の架台に少なくと
も保持治具を設け、かつ他方の架台に少なくとも固定治
具、摺動手段及び後方引張り手段を設けたものである。
【0021】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
に基づいて説明する。 実施の形態1.図1、図2及び図3は、本発明に係る光
ファイバ挿入装置における実施の形態1を示す構成図で
ある。図1において30,31は架台、30aは架台3
0の所定位置に位置決めして搭載された保持治具であ
り、保持治具30aは、フィードスルー13とフィード
スルー13に固定されたテールケーブル15とを有する
端面板12を固定する。
【0022】31aは光ファイバ3が封着されたファイ
バガイド構造体14を固定する固定治具、31bはレー
ルであり、固定治具31aは、固定治具31aに設けら
れた直動ガイドブロック31cとレール31bで構成さ
れる摺動手段によって、架台31上を保持治具30aに
保持された端面板12の方向へ摺動する。
【0023】40は架台31に固定された後方引張り手
段であり、後方引張り手段40には、図2に示すよう
に、プーリ40aと、プーリ40aに連結されたシャフ
ト40bと、軸受部40dに支持されたシャフト40b
と係合するトルク制御機構40cが設けられている。プ
ーリ40aには引張り糸41が巻回され、巻回された引
張り糸41の先端は固定治具31aの後端に接続されて
いる。トルク制御機構40cには、磁気式のトルクリミ
ッタあるいはトルクコントローラが用いられる。
【0024】42は架台30に固定された滑車、43は
架台30に固定された巻取手段であり、巻取手段43
は、図3に示すように、軸受部43aに支持されたシャ
フト43bの一端に、シャフト43bを一方向のみに回
転可能に制御する1ウエイクラッチのような一方向回転
機構43cが係合されており、シャフト43bの他端に
は、トルク制御機構43d、巻取リール43eが結合さ
れ、ハンドル43fと係合するトルク制御機構43dを
介して巻取リール43eが設けられている。
【0025】上記構成の光ファイバ挿入装置において、
フィードスルー13及びテールケーブル15に光ファイ
バ3を通すためには、まず、図1に示したように、保持
治具30aに端面板12を保持し、固定治具31aにフ
ァイバガイド構造体14を固定する。
【0026】次に、ファイバガイド構造体14に封着さ
れた複数本の光ファイバ3の結束部20に導き糸21を
接続し、導き糸21をフィードスルー13からテールケ
ーブル15に通し、導き糸21の先端部を巻取手段43
の巻取リール43eに巻回する。この時、プーリ40a
に巻回された引張り糸41の先端は固定治具31aの後
端に接続されている。
【0027】また、導き糸21の巻回に先立ち、トルク
制御機構43d及びトルク制御機構40cのトルクを設
定する。例えば、光ファイバ3の最大許容張力を200
gfとしたときには、巻取手段43のトルク制御機構4
3dを制御して導き糸21に掛かる張力が180gfに
なるように設定し、後方引張り手段40のトルク制御機
構40cを制御して引張り糸41に掛かる張力が100
gfになるように設定する。
【0028】上記設定後、一方向回転機構43cが設け
られた巻取手段43の巻取リール43eによって導き糸
21を巻回すると、導き糸21の張力と引張り糸41の
張力との差分(180−100=80gf)による安定
した引張り力によってプーリ40aが回転し、引張り糸
41がプーリ40aから繰り出されて固定治具31aは
レール31bと直動ガイドブロック31cから構成され
る摺動部によってほとんど抵抗なく保持治具30aの方
向へ移動し、光ファイバ3にダメージを与えることなく
フィードスルー13及びテールケーブル15に光ファイ
バ3及びファイバガイド構造体14が挿入される。
【0029】また、引張り糸41によって固定治具31
aは移動方向と反対方向に引張り力を受けているので、
光ファイバ3が弛むことはない。
【0030】また、一方向回転機構43cが設けられて
いるので、巻取手段43のハンドル43fの回転が一時
停止して巻取リール43eの回転が止まっても、逆転す
ることがないので、光ファイバ3に弛みが生ずることは
ない。
【0031】上記のように、本発明の実施の形態1によ
れば、安定な引張り力で光ファイバ3にダメージを与え
ることなく、テールケーブル15に光ファイバ3を挿入
することができる。
【0032】なお、本実施の形態において、架台30に
滑車42を設けて導き糸21の方向を反転させ装置全体
の大きさを小型にしているが、滑車42部の位置に巻取
手段43を設置してもよい。
【0033】また、巻取手段43は必ずしも架台30に
固定する必要はなく、架台31に固定してもよい。
【0034】実施の形態2.図4(a)及び(b)は、
本発明に係る光ファイバ挿入装置における実施の形態2
を示す構成図であり、後方引張り手段(a)と巻取手段
(b)の構成を示している。同図において、43gは巻
取手段43のハンドル43fとトルク制御機構43dと
の係合部でハンドル43fを空転させる空転部分、40
eはプーリ40aのシャフト40bとトルク制御機構4
0cとの係合部でプーリ40aを空転させる空転部であ
り、空転部43g,40eは導き糸21または引張り糸
43に所定の値以上の張力が加わるとハンドル45f及
びプーリ40aが空転する。
【0035】空転部40eは、一定の引張り力になると
空転してプーリ40aが回転して引張り糸41を繰り出
し、固定治具31aを保持治具30aに保持された端面
板12の方向へ移動させる。この時、慣性力で固定治具
31aが急激な移動をしないように、トルク制御機構4
0cにより引張り糸41に引張り力を与えて装置が安定
に動作するようにしている。
【0036】また、空転部43gは、例えば、固定治具
31aの摺動手段が動作せず、固定治具31aの移動が
妨害された場合、あるいはフィードスルー13にファイ
バガイド構造体14が挿入され、光ファイバ3の挿入作
業が終了した場合などのように、導き糸21の張力がト
ルク制御機構43dによる設定張力に到達した時に、光
ファイバ3の最大許容張力より小さい範囲で空転し、光
ファイバ3がダメージを受けないように保護することが
できる。
【0037】なお、本実施の形態において、導き糸21
の張力が設定値を越えた場合に空転部43gが動作する
ようにして、巻取手段43の巻取リール43eが回転し
ないようにしたが、導き糸21の張力が設定値を越えた
場合に巻取手段43がロックされ、回転しないようにし
てもよい。
【0038】実施の形態3.光ファイバ3が封止された
ファイバガイド構造体14をフィードスルー13及びテ
ールケーブル15に挿入する前に、端面板12にフィー
ドスルー13及びテールケーブル15を固定する作業が
ある。
【0039】本実施の形態は、図1に示したように、架
台30と架台31とを分離し、架台30と架台31とを
併設できるようにする。架台30には、少なくとも端面
板12を保持する保持治具30aを設け、かつ架台31
には、少なくとも固定治具31a及び後方引張り手段4
0を設ける。架台30は、端面板12にフィードスルー
13を固定し、フィードスルー13にテールケーブル1
5を固定する作業に用いる。この固定作業の後、端面板
12を保持治具30aに保持したまま、架台31を架台
30に併設し、フィードスルー13及びテールケーブル
15に光ファイバ3を封止したファイバガイド構造体1
4を挿入する作業を行う。
【0040】本実施の形態によれば、端面板12を保持
治具30aに保持したまま、フィードスルー13及びテ
ールケーブル15の固定作業に連続してテールケーブル
15に光ファイバ3を挿入する作業を行うことができる
ため、工程間のワークの搬送作業を省くことができ、作
業性が向上する。
【0041】
【発明の効果】本発明に係る第1の光ファイバの挿入方
法によれば、圧力筐体の端面板に固定されたフィードス
ルー及び該フィードスルーに固定されたテールケーブル
に、複数本の光ファイバが封着されたファイバガイド構
造体を、該複数本の光ファイバを結束し、該結束部に導
き糸を接続し、該導き糸を上記フィードスルー及びテー
ルケーブルに通して引っ張ることにより挿入する光ファ
イバの挿入方法において、上記フィードスルーからテー
ルケーブルに通した上記導き糸を巻取手段に巻取り、該
巻取手段のトルクを制御することによって上記導き糸を
引っ張る力をF1に制御するとともに、上記ファイバガ
イド構造体に上記F1と反対方向の引張り力を加える引
張り糸が巻回された後方引張り手段のトルクを制御する
ことによって上記引張り糸を引っ張る力を上記F1より
小さいF2に制御して、F1−F2の張力で上記複数本
の光ファイバが封着されたファイバガイド構造体を上記
フィードスルー及びテールケーブルの方向に移動させ、
挿入するものであるので、光ファイバにダメージを与え
ることなくフィードスルー及びテールケーブルに光ファ
イバが挿入され、また、引張り糸によって固定治具は移
動方向と反対方向に引張り力を受けているので、光ファ
イバが弛むことはない。
【0042】本発明に係る第2の光ファイバの挿入方法
によれば、巻取手段は、一方向にのみ回転可能としたも
のであるので、巻取手段の回転が停止しても光ファイバ
が弛むことはない。
【0043】本発明に係る第3の光ファイバの挿入方法
によれば、巻取手段は、導き糸を引張る力F1が光ファ
イバの最大許容張力より小さい範囲で設定され、導き糸
に作用する引張り力がF1に到達すると回転が停止する
ようにしたものであるので、導き糸の張力が設定張力よ
り大きくなったときでも、導き糸の張力を光ファイバの
最大許容張力より小さい範囲で巻取手段の回転を停止
し、光ファイバがダメージを受けないように保護するこ
とができる。
【0044】本発明に係る第4の光ファイバの挿入方法
によれば、巻取手段は、導き糸を巻取るリール、該リー
ルのトルクを制御するトルク制御機構及び該トルク制御
機構と係合して上記リールを回転させるシャフトと該シ
ャフトに連結されたハンドルを備え、上記導き糸を引張
る力F1が光ファイバの最大許容張力より小さい範囲で
設定され、導き糸に作用する引張り力がF1に到達する
と空転する空転部を、上記トルク制御機構とシャフトと
の係合部に設けたものであるので、導き糸の張力が設定
張力に到達したときでも、導き糸の張力が光ファイバの
最大許容張力以上に上昇しないようにし、光ファイバが
ダメージを受けないように保護することができる。
【0045】本発明に係る第5の光ファイバの挿入方法
によれば、後方引張り手段は、引張り糸を巻回したプー
リ及びこのプーリのシャフトと係合しトルクを制御する
トルク制御機構を備え、上記引張り糸の引張り力がF2
を越えF1より小さな範囲で空転する空転部を、上記シ
ャフトとトルク制御機構との係合部に設けたものである
ので、引張り糸の張力が設定張力より大きくなったよう
な時に空転してプーリを回転させ、引張り糸を繰り出し
て固定治具を移動させ、装置を安定に動作させることが
できる。
【0046】本発明に係る第1の光ファイバの挿入装置
によれば、圧力筐体の端面板に固定されたフィードスル
ー及び該フィードスルーに固定されたテールケーブル
に、複数本の光ファイバが封着されたファイバガイド構
造体を、上記複数本の光ファイバを結束した該結束部に
導き糸を接続して該導き糸を上記フィードスルー及びテ
ールケーブルに通して引っ張ることにより挿入する光フ
ァイバの挿入装置において、架台上に、上記端面板を保
持する保持治具と、該保持治具に保持された端面板と対
向し、該端面板の方向へ摺動させる摺動手段を備えた上
記ファイバガイド構造体を固定する固定治具と、上記導
き糸を巻取り、トルクを制御することにより上記導き糸
を引っ張る力をF1に制御するトルク制御機構を備えた
巻取手段と、上記固定治具を上記F1と反対方向へ引っ
張る引張り糸が巻回され、トルクを制御することにより
上記引張り糸を引っ張る力を上記F1より小さいF2に
制御するトルク制御機構を備えた後方引張り手段とを備
えたものであるので、光ファイバにダメージを与えるこ
となくフィードスルー及びテールケーブルに光ファイバ
が挿入され、また、引張り糸によって固定治具は移動方
向と反対方向に引張り力を受けているので、光ファイバ
が弛むことはない。
【0047】本発明に係る第2の光ファイバの挿入装置
によれば、巻取手段は、一方向にのみ回転可能とする一
方向回転機構を備えたものであるので、巻取手段の回転
が停止しても光ファイバが弛むことはない。
【0048】本発明に係る第3の光ファイバの挿入装置
によれば、巻取手段の、導き糸を引張る力F1が光ファ
イバの最大許容張力より小さい範囲で設定され、導き糸
に作用する引張り力がF1に到達すると回転が停止する
ようにしたものであるので、導き糸の張力が設定張力よ
り大きくなったときでも、導き糸の張力を光ファイバの
最大許容張力より小さい範囲で巻取手段の回転を停止
し、光ファイバがダメージを受けないように保護するこ
とができる。
【0049】本発明に係る第4の光ファイバの挿入装置
によれば、巻取手段は、導き糸を巻取るリール、該リー
ルのトルクを制御するトルク制御機構及び該トルク制御
機構と係合して上記リールを回転させるシャフトと該シ
ャフトに連結されたハンドルを備え、導き糸を引張る力
F1が光ファイバの最大許容張力より小さい範囲で設定
され、上記導き糸に作用する引張り力がF1に到達する
と空転する空転部を、トルク制御機構とシャフトとの係
合部に設けたものであるので、導き糸の張力が設定張力
以上に上昇しないようにし、光ファイバがダメージを受
けないように保護することができる。
【0050】本発明に係る第5の光ファイバの挿入装置
によれば、後方引張り手段は、引張り糸を巻回したプー
リ及びこのプーリのシャフトと係合しトルクを制御する
トルク制御機構を備え、上記引張り糸の引張り力がF2
を越えF1より小さい範囲で空転する空転部を、上記シ
ャフトとトルク制御機構との係合部に設けたものである
ので、引張り糸の張力が設定張力より大きくなったよう
な時に空転してプーリを回転させ、引張り糸を繰り出し
て固定治具を移動させ、装置を安定に動作させることが
できる。
【0051】本発明に係る第6の光ファイバの挿入装置
によれば、導き糸の方向を反転させる滑車が設けられて
いるものであるので、装置を小型にすることができる。
【0052】本発明に係る第7の光ファイバの挿入装置
によれば、架台を併設可能な2つの架台に分割し、一方
の架台に少なくとも保持治具を設け、かつ他方の架台に
少なくとも固定治具、摺動手段及び後方引張り手段を設
けたものであるので、端面板を保持治具に保持したま
ま、フィードスルー及びテールケーブルの固定作業に連
続してフィードスルー及びテールケーブルに光ファイバ
を挿入する作業を行うことができるため、工程間のワー
クの搬送作業を省くことができ、作業性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る光ファイバの挿入装置の実施の
形態1を示す構成図である。
【図2】 本発明に係る光ファイバの挿入装置の実施の
形態1における後方引張り手段を示す構成図である。
【図3】 本発明に係る光ファイバの挿入装置の実施の
形態1における巻取手段を示す構成図である。
【図4】 本発明に係る光ファイバの挿入装置の実施の
形態2を示す構成図である。
【図5】 海底中継器の一般的な構成を示す断面図であ
る。
【図6】 ファイバガイド構造体の構成を示す断面図で
ある。
【図7】 光ファイバ挿入組立状態を示す断面図であ
る。
【図8】 光ファイバの挿入方法を示す断面図である。
【符号の説明】
3 光ファイバ、12 端面板、13 フィードスル
ー、14 ファイバガイド構造体、15 テールケーブ
ル、20 結束部、21 導き糸、30,31 架台、
30a 保持治具、31a 固定治具、31b レー
ル、31c 直動ガイドブロック、40 後方引張り手
段、40a プーリ、40b,43b シャフト、40
c,43d トルク制御機構、40d,43a 軸受
部、40e,43g 空転部、41 引張り糸、42
滑車、43 巻取手段、43c 一方向回転機構、43
e 巻取リール、43f ハンドル。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02G 15/14 H02G 15/14 Fターム(参考) 2H038 CA38 CA49 5G355 AA10 BA01 BA11 CA03 CA19 5G375 AA18 BA27 BB74 CA02 CA19 CC02 DB16 DB35 DB41 EA08 EA17

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧力筐体の端面板に固定されたフィード
    スルー及び該フィードスルーに固定されたテールケーブ
    ルに、複数本の光ファイバが封着されたファイバガイド
    構造体を、該複数本の光ファイバを結束し、該結束部に
    導き糸を接続し、該導き糸を上記フィードスルー及びテ
    ールケーブルに通して引っ張ることにより挿入する光フ
    ァイバの挿入方法において、 上記フィードスルーからテールケーブルに通した上記導
    き糸を巻取手段に巻取り、該巻取手段のトルクを制御す
    ることによって上記導き糸を引っ張る力をF1に制御す
    るとともに、上記ファイバガイド構造体に上記F1と反
    対方向の引張り力を加える引張り糸が巻回された後方引
    張り手段のトルクを制御することによって上記引張り糸
    を引っ張る力を上記F1より小さいF2に制御して、F
    1−F2の張力で上記複数本の光ファイバが封着された
    ファイバガイド構造体を上記フィードスルー及びテール
    ケーブルの方向に移動させ、挿入することを特徴とする
    光ファイバの挿入方法。
  2. 【請求項2】 巻取手段は、一方向にのみ回転可能とし
    たものであることを特徴とする請求項1記載の光ファイ
    バの挿入方法。
  3. 【請求項3】 巻取手段は、導き糸を引張る力F1が光
    ファイバの最大許容張力より小さい範囲で設定され、上
    記導き糸に作用する引張り力がF1に到達すると回転が
    停止するようにしたことを特徴とする請求項1記載の光
    ファイバの挿入方法。
  4. 【請求項4】 巻取手段は、導き糸を巻取るリール、該
    リールのトルクを制御するトルク制御機構及び該トルク
    制御機構と係合して上記リールを回転させるシャフトと
    該シャフトに連結されたハンドルを備え、上記導き糸を
    引張る力F1が光ファイバの最大許容張力より小さい範
    囲で設定され、上記導き糸に作用する引張り力がF1に
    到達すると空転する空転部を、上記トルク制御機構とシ
    ャフトとの係合部に設けたことを特徴とする請求項1記
    載の光ファイバの挿入方法。
  5. 【請求項5】 後方引張り手段は、引張り糸を巻回した
    プーリ及びこのプーリのシャフトと係合しトルクを制御
    するトルク制御機構を備え、上記引張り糸の引張り力が
    F2を越えF1より小さな範囲で空転する空転部を、上
    記シャフトとトルク制御機構との係合部に設けたことを
    特徴とする請求項1記載の光ファイバの挿入方法。
  6. 【請求項6】 圧力筐体の端面板に固定されたフィード
    スルー及び該フィードスルーに固定されたテールケーブ
    ルに、複数本の光ファイバが封着されたファイバガイド
    構造体を、上記複数本の光ファイバを結束した該結束部
    に導き糸を接続して該導き糸を上記フィードスルー及び
    テールケーブルに通して引っ張ることにより挿入する光
    ファイバの挿入装置において、 架台上に、上記端面板を保持する保持治具と、該保持治
    具に保持された端面板と対向し、該端面板の方向へ摺動
    させる摺動手段を備えた上記ファイバガイド構造体を固
    定する固定治具と、上記導き糸を巻取り、トルクを制御
    することにより上記導き糸を引っ張る力をF1に制御す
    るトルク制御機構を備えた巻取手段と、上記固定治具を
    上記F1と反対方向へ引っ張る引張り糸が巻回され、ト
    ルクを制御することにより上記引張り糸を引っ張る力を
    上記F1より小さいF2に制御するトルク制御機構を備
    えた後方引張り手段とを備えたことを特徴とする光ファ
    イバの挿入装置。
  7. 【請求項7】 巻取手段は、一方向にのみ回転可能とす
    る一方向回転機構を備えたものであることを特徴とする
    請求項6記載の光ファイバの挿入装置。
  8. 【請求項8】 巻取手段は、導き糸を引張る力F1が光
    ファイバの最大許容張力より小さい範囲で設定され、上
    記導き糸に作用する引張り力がF1に到達すると回転が
    停止するようにしたことを特徴とする請求項6記載の光
    ファイバの挿入装置。
  9. 【請求項9】 巻取手段は、導き糸を巻取るリール、該
    リールのトルクを制御するトルク制御機構及び該トルク
    制御機構と係合して上記リールを回転させるシャフトと
    該シャフトに連結されたハンドルを備え、上記導き糸を
    引張る力F1が光ファイバの最大許容張力より小さい範
    囲で設定され、上記導き糸に作用する引張り力がF1に
    到達すると空転する空転部を、上記トルク制御機構とシ
    ャフトとの係合部に設けたことを特徴とする請求項6記
    載の光ファイバの挿入装置。
  10. 【請求項10】 後方引張り手段は、引張り糸を巻回し
    たプーリ及びこのプーリのシャフトと係合しトルクを制
    御するトルク制御機構を備え、上記引張り糸の引張り力
    がF2を越えF1より小さい範囲で空転する空転部を、
    上記シャフトとトルク制御機構との係合部に設けたこと
    を特徴とする請求項6記載の光ファイバの挿入装置。
  11. 【請求項11】 導き糸の方向を反転させる滑車が設け
    られていることを特徴とする請求項6記載の光ファイバ
    の挿入装置。
  12. 【請求項12】 架台を併設可能な2つの架台に分割
    し、一方の架台に少なくとも保持治具を設け、かつ他方
    の架台に少なくとも固定治具、摺動手段及び後方引張り
    手段を設けたことを特徴とする請求項6記載の光ファイ
    バの挿入装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR200478624Y1 (ko) * 2014-02-13 2015-10-28 삼성중공업(주) 피아노선 고정 치구
CN113651178A (zh) * 2020-05-12 2021-11-16 武汉光圈科技有限公司 一种光纤绕圈机

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