JP2002340800A - エンジンの燃料濃度測定装置 - Google Patents

エンジンの燃料濃度測定装置

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JP2002340800A
JP2002340800A JP2001143079A JP2001143079A JP2002340800A JP 2002340800 A JP2002340800 A JP 2002340800A JP 2001143079 A JP2001143079 A JP 2001143079A JP 2001143079 A JP2001143079 A JP 2001143079A JP 2002340800 A JP2002340800 A JP 2002340800A
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Akihiko Sumikata
章彦 角方
Yutaka Hashizume
豊 橋詰
Teruyuki Ito
輝行 伊東
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Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】内燃機関の燃焼室内の燃料濃度を高精度に検出
する。 【解決手段】一対のサファイアロッド8,9間に光源3
から測定光を入射させたときの通過後の光強度を第1検
出器11で検出し、該検出値を、遮断弁12で前記測定
光を遮断したときの第1検出器11の出力値でドリフト
補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジン(内燃機
関)の燃焼室内の燃料濃度を測定する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、光の吸収の原理に基づいて、測定
対象の濃度を検出する濃度検出手法はさまざまな分野に
汎用的に用いられてきた。内燃機関の空燃比計測のため
にも、同様の原理を利用し、たとえば特開平11−51
866号公報に示されている内燃機関の空燃比測定装置
がある。
【0003】特開平11−51866号公報では、燃料
に選択的に吸収される赤外光を燃焼室内に投射し、燃料
通過後の透過率を検出し、該透過率と、空気密度に基づ
いて、点火前の燃焼室内の空燃比を検出する構成となっ
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、赤外検
出器は熱等の影響により、出力値がドリフトし、透過光
強度が不正確になる場合がある。特開平11−5186
6号公報では、この点に関する記載がなく、検出された
空燃比の誤差が大きくなることが懸念される。従来よ
り、光源のON−OFFやチョッパによる光の断続によ
って、出力を矩形波とし、矩形波のプラス側ピークとマ
イナス側ピークの差を出力値とすることにより、出力ド
リフトの影響を除去する方策が講じられている。
【0005】しかしながら、上記のような光の断続によ
る測定では、断続する周波数によって時間分解能が左右
されることになる。特に、内燃機関に適用する場合、圧
縮上死点付近の空燃比が急激に変化するような、たとえ
ば直噴エンジンの圧縮行程噴射時等の点火時期付近での
空燃比測定に対しては、機関回転数によっては時間分解
能が充分とはいえない場合がある。また、内燃機関で
は、燃焼による熱発生が毎サイクル発生し、ドリフトを
補正するための光を遮断する時期の選択が重要となる。
【0006】本発明は、このような従来の課題に着目し
てなされたもので、光検出器の出力ドリフトの影響をサ
イクル毎に補正することにより、高精度の燃料濃度測定
を行うことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1に係
る発明は、燃焼室内部の測定光路に特定波長の測定光を
導く測定光導入光路と、測定光路を透過した測定光を燃
焼室外部へ導き出す測定光導出光路と、燃焼室外部へ導
き出された測定光の強度に応じた信号を出力する光強度
検出器と、前記光強度検出器への測定光の導出を遮断す
る光遮断手段と、測定光の導出を行なったときの光強度
検出器の出力信号を、測定光の導出を遮断したときの光
強度検出器の出力信号で補正し、測定光路を透過した測
定光の強度を算出する透過測定光強度算出手段と、測定
光路に入射した測定光の強度と透過測定光強度算出手段
で算出した透過測定光の強度とに基づいて測定光路にお
ける測定光の透過率を算出し、この透過率に基づいて測
定光路中の混合気の燃料濃度を算出する燃料濃度算出手
段と、を備えることを特徴とする。
【0008】請求項1に係る発明によると、光強度検出
器のドリフト量を、光遮断手段で測定光が遮断されとと
きに検出して測定光の強度を補正することで、検出器の
ドリフトに左右されず、燃焼室内の燃料濃度(空燃比)
を精度良く計測することが可能となる。また、請求項2
に係る発明は、前記光遮断手段により測定光を遮断する
区間が、熱輻射の影響が小さい期間に設定されることを
特徴とする。
【0009】また、請求項3に係る発明は、前記光遮断
手段により測定光を遮断する区間が、排気上死点から吸
気下死点後60°のクランク角期間に設定されることを
特徴とする。内燃機関では、圧縮上死点付近における点
火または着火によって、その後燃焼室内に熱エネルギー
が発生する。また、圧縮開始温度が高い場合、ピストン
の圧縮よって圧縮上死点前においても燃焼室内の熱エネ
ルギーが増大する。
【0010】そこで、前記光遮断手段により測定光を遮
断する区間を、請求項2に係る発明のように、燃焼によ
る熱輻射の影響が小さい期間、具体的には、請求項3に
係る発明のように、排気上死点から吸気下死点後60°
のクランク角期間に設定することにより、燃焼およびピ
ストンによる圧縮によって発生する熱輻射によって遮断
中の透過光出力が影響されることがなく、正しいドリフ
ト量を算出することが可能となり、ドリフト量補正を精
度良く行うことができる。
【0011】また、請求項4に係る発明は、前記光遮断
手段が、測定光路上に設けた開閉する遮断弁であること
を特徴とする。請求項4に係る発明によると、前記光遮
断手段を光路上に設けた開閉する遮蔽弁としたため、光
源の種類によらず、簡易な方法で光の入射と遮断を行う
ことができる。
【0012】また、請求項5に係る発明は、前記光遮断
手段が、所定期間光源の発光を停止する光源のON−O
FF装置であることを特徴とする。請求項5に係る発明
によると、前記光遮断手段を所定期間光源の発光を停止
する光源のON−OFF装置としたため、サイクル毎に
遮断期間のバラツキを少なくすることができ、さらに、
機関回転数が非常に高い場合でも1サイクル中の所定期
間光を遮断することが可能)となり、幅広い機関回転領
域の燃料濃度測定が可能となる。
【0013】また、請求項6に係る発明は、排気上死点
前30°から排気上死点間の透過光強度の平均値と、光
遮断区間中の透過光強度の平均値との差異を検出し、前
期透過光強度の差異が所定値以下であった場合、警告を
発する警告装置を備えることを特徴とする。請求項6に
係る発明によると、排気上死点前30°から排気上死点
問の透過光強度の平均値と、光遮断区間中の透過光強度
の平均値の差異が所定値以下であった場合、警告を発す
る警告装置を備えるようにしたため、たとえば光源や光
強度検出器の故障、光学素子の汚れ、破損および光軸の
ずれ等によって燃料濃度測定結果に異常が生じた場合、
速やかに異常を察知して対応することにより、常時信頼
性の高い燃料濃度計測結果を得ることができる。
【0014】また、請求項7に係る発明は、測定光路に
入射する測定光の強度に応じた信号を出力する第2光強
度検出器を備え、前記透過測定光強度算出手段は、該測
定光路に入射する測定光を基準値と比較して光源出力の
変動補正係数を算出し、前記燃焼室外部へ導き出された
測定光の強度に応じた信号を出力する光強度検出器の出
力を前記変動補正係数によっても補正することを特徴と
する。
【0015】請求項7に係る発明によると、光源の出力
変動に対しても補正が行われ、測定精度がより向上す
る。また、請求項8に係る発明は、前記光遮断手段は、
前記光強度検出器への測定光の導出の遮断を、前記第2
光強度検出器への測定光の導入前で遮断して行い、前記
透過測定光強度算出手段は、前記測定光の導入を遮断さ
れたときの第2光強度検出器の出力値に基づいて、測定
光導入時の第2光強度検出器の出力値を補正し、該補正
された出力値を前記基準値と比較して前記光源出力の変
動補正係数を算出することを特徴とする。
【0016】請求項8に係る発明によると、第2光強度
検出器のドリフト補正を行った上で、算出した光源出力
の変動補正係数を用いることにより、測定精度がより一
層向上する。
【0017】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施形態の全体
図を示す。エンジン1の燃焼室2に投入される燃料に選
択的に吸収される波長の光を発する光源3を配設する。
ここでは光源3として、波長3.39μmの赤外光を発
振するHe−Neレーザを示してある。波長3−39μ
mの赤外光は飽和炭化水素類に吸収される。したがって
飽和炭化水素類を多く含むガソリンや、天然ガス等を燃
料とした内燃機関の空燃比測定に適している。ただし、
光源3はヒーター等の発熱体や別の燃料成分に吸収され
る別の波長のレーザ等であってもよい。光源3を出た光
は、まずビームスプリッタ4によってその一部が出力の
モニタ用として第2検出器5に入射される。第2検出器
5の受光面前面には、バンドパスフィルタが配されてお
り、3.39μm付近の波長の光のみ透過するようにな
っている。したがって、第2検出器5は光源3(ここで
はレーザ)の出力変動をモニタするために設けられてい
る。ビームスプリッタ4を透過した光は、光ファイバ6
に入射し、光ファイバ6内を通過してセンサ付点火プラ
グ7に装着されたサファイアロッドヘ導かれる。
【0018】ここで、図2に測定部の詳細図を示す。測
定部は前記点火プラグ7のスパークギャップ側方にサフ
ァイアロッド8,9が装着されており、該一対のサファ
イアロッド8,9の先端が45°の角度をなして燃焼室
2内で対向している。光ファイバ6によって光は一方の
サファイアロッド8に入射し、燃焼室2に突出した45
°の界面で反射し、燃焼室2空間を横切って対向するサ
ファイアロッド9に入射する。その後、対向するサファ
イアロッド9の45°の界面で反射し、もう1方の光フ
ァイバ10によって燃料濃度測定用の第1検出器11へ
導かれる。該第1検出器11は、前記出力変動モニター
用の第2検出器5と同様に、前面にバンドパスフィルタ
が配されており、3.39μm付近の波長の光のみ透過
するようになっている。これによって第1検出器11周
辺の熱ノイズの影響を除去している。
【0019】対向するサファイアロッド8,9間が燃料
濃度(空燃比)測定空間となり、該測定空間に燃料が存
在する場合、光が吸収されて減衰し、その減衰量が燃料
濃度に依存することによって燃料濃度を計測することが
出来る。その関係はLamber−Beer則に基づ
き、次式で表わされる。透過率T=I/I0=exp
(−ε×C×L)ここで、Iは透過光強度、I0は燃料
による吸収がない場合の透過光強度(ここでは、入射光
強度とよぶ)、εは吸光係数、Cは燃料濃度、Lは光路
長である。吸光係数は燃料に固有の係数であり、光路長
は本実施形態ではサファイアロッド8,9間の間隔で一
定であるため、透過率を計測することにより燃料濃度を
算出することができる。
【0020】また、本実施形態では、光源3の直後に遮
断弁12を設け、クランク角度センサ13からの信号に
基づいて、1サイクル中の所定区間燃焼室2および第2
検出器5,11への光の入射を遮るよう作動する。ここ
では、遮断弁12は、排気上死点後30°から排気上死
点後150°のクランク角期間、光を遮断するよう駆動
制御される。
【0021】前記第2検出器5および第1検出器11の
1サイクルにおける出力波形の模式図を図3に示す。こ
こでは、ポート噴射式エンジンに適用した場合の出力値
を図示してある。まず、排気上死点から吸気行程初期に
おいては、吸気バルブ21が開くことにより、空気また
は混合気が流入する。混合気が流入する場合、吸気行程
初期には比較的濃い混合気が点火プラグ7を通過するた
め、燃焼室2内を通過した光を検出する第1検出器11
の透過光出力が減衰する。しかしながら、この期間は、
混合気が測定部を通過するような時期には上述したよう
な遮断弁12の作動により、第2検出器5および第1検
出器11の出力値は混合気の存在とは無関係に、光強度
ゼロの出力値となる。しかる後に遮断弁12が開とな
り、第1検出器11は燃焼室2を透過した透過光強度、
第2検出器5はレーザの出力に応じた光強度を検出す
る。
【0022】圧縮行程に至ると、ピストン22の圧縮に
よって密度が上昇し、測定空間における燃料分子が増大
するため、光吸収量が多くなり、第1検出器11の出力
値は低下していく。点火後、火炎によって測定空間中の
燃料分子が燃焼し、同時に熱発生によって測定空間から
波長3.39μmを含む熱輻射が検出器に入射するた
め、出力値が排気上死点付近の燃料のない初期状態の出
力値を越えて大きくなる。熱輻射の影響は、排気行程中
盤まで減衰しつつ検出される。排気上死点前30°付近
では熱輻射の影響が検出されない程度まで下がり、再び
次サイクルの吸気行程へと続く。
【0023】燃料濃度を算出するために、上述したLa
mber−Beerの式中の透過率を算出する。透過率
を算出するためには、測定する随意のクランク角度の透
過光強度とともに、燃料分子が存在しない場合の透過光
強度(入射光強度)を求める必要がある。内燃機関の燃
焼室に燃料が最も少ない時期は、燃焼後の膨張行程、排
気行程、および混合気流入前の吸気行程初期である。
【0024】このうち、膨張行程および排気行程前半
は、前述のように、測定空間に燃料分子は存在しなくて
も、熱輻射の影響により検出器出力が影響されるため、
熱輻射の影響のない時期、すなわち排気上死点近傍の透
過光強度を使用する。具体的には、排気上死点前30°
から排気上死点までの30°CAにおける透過光強度の
平均値を用いる。平均するのは、検出器の電気ノイズ、
燃焼生成物やオイルミストのように低濃度ながら存在す
る可能性がある燃焼室内の光島か阻害要因によるエラー
を軽減するためである。
【0025】前記入射光強度と各クランク角度における
透過光強度の比から透過率を算出する。上記透過率から
クランク角度毎の燃料濃度が求まる。また、前記燃料濃
度と、吸入空気流量計14によって計測された吸入空気
流量Qと、前記クランク角センサ13で検出されるクラ
ンク角度(ピストン22位置で決まる気筒容積)から求
まる燃焼室2内の吸入空気密度とに基づいて、各クラン
ク角度毎の燃料濃度(空燃比)を求めることができる。
なお、これらの算出は、CPUで構成される演算装置1
5により行う。
【0026】ここで、上記透過率の算出において、レー
ザ出力の変動、検出器ドリフトが直接的に透過光強度に
影響を与えるため、燃料濃度の算出においては、それら
の誤差要因を取り除く必要がある。検出器の出力値は、
遮断弁12が閉じることにより、前記所定期間、光が入
射しない状態に下がるが、その他の期間はレーザの出力
値のみによって変化する。したがって、検出器の出力に
よってレーザ出力の変動を補正することができる。ま
た、遮断弁12が閉であり、光が入射しない状態では、
検出器の出力ドリフトがなければ、ゼロとなり、ゼロか
らのずれがドリフトに相当する。したがって、ゼロから
のずれ量を差し引くことでドリフト量の補正が出来る。
【0027】一方、第1検出器11は、毎サイクル、サ
イクル変動を含む燃焼室内の混合気の運動、ピストンの
圧縮による密度変化、および燃焼生成物や熱輻射の影響
を受ける。ここで、遮断弁12閉時の検出器出力値によ
って、検出器の出力ドリフトの影響を除去しようとする
と、第1検出器11の出力値は熱輻射により膨張から排
気行程において大きく影響をうけ、燃料のない初期状態
の値を越える。したがって、遮断弁12を作動し、検出
器の出力ドリフトを較正するにはふさわしくない。ま
た、圧縮行程後半は本来の圧縮行程後半における燃料濃
度測定という主旨からすると当然適当ではない。
【0028】したがって、これまで述べてきたような燃
料濃度測定装置を内燃機関に適用するにおいては、検出
器のドリフトを補正し、精度の高い空燃比を得るために
は、光の入射を遮断する時期を吸気行程〜圧縮行程前半
に設定する必要がある。前記第1検出器11および第2
検出器5の出力を補正する手順に関し、図3のタイムチ
ャートおよび図4に示すフローチャートに基づいて説明
する。
【0029】まず、S1では、遮断弁12閉期間の第2
検出器5の出力値を平均し、ドリフト量Aを算出する。
S2では、遮断弁12開後のクランク角度毎の第2検出
器5出力値Xiから前記ドリフト量Aをそれぞれ差し引
くことで第2検出器5のドリフトを補正する(補正値X
i’=Xi−A)。
【0030】S3では、予め設定されたドリフトのない
場合の第2検出器5出力の基準値Sを読込む。S4で
は、遮断弁12開時の第2検出器5出力値をドリフト補
正した値の平均値Xi’avを算出する。S5では、前記
遮断弁12開時の出力値の平均値Xi’avと基準値Sを
比較し、該平均値を基準値Sに合わせるように、レーザ
出力変動の補正係数Kを次式のように設定する。
【0031】K=Xi’av/S S6では、第2検出器5と同様に第1検出器11のドリ
フト量Bを遮断弁12閉時の出力値から算出する。S7
では、第1検出器11の遮断弁12開時の出力値Ziか
ら前記ドリフト量Bを差し引き、第1検出器1のドリフ
ト補正を行う(補正値Zi’=Zi−B)。
【0032】S8では、前記補正係数Kを第1検出器1
1の出力に乗じることによってレーザ出力変動の影響を
補正し、燃焼室2内を経由した透過光強度Zi”を算出
する(Zi”=K・Zi’)。S9では、前記透過光強
度Zi”が出力異常判定用の閾値以内であるかを判定
し、閾値より大きいときは、正常と判断してS10へ進
み、透過光強度Zi”から燃料濃度(空燃比)を算出す
る。
【0033】S9で、閾値以内と判定されたときは、S
11へ進んで出力異常を生じていると警報する。該警報
で装置の異常を察知して対応することにより、常時信頼
性の高い燃料濃度計測結果を得ることができる。以上の
ようにすれば、透過率を求め、検出器のドリフト、光源
の出力変動の影響を取り除いた透過光強度Zi”に基づ
いて、精度の高い燃料濃度(空燃比)測定値を得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の全体構成を示す図
【図2】同上実施形態の点火プラグ近傍を示す図
【図3】同上実施形態における各検出器の出力補正の様
子を示すタイムチャート
【図4】同上の各検出器の出力補正ルーチンを示すフロ
ーチャート
【符号の説明】
1 エンジン(内燃機関) 2 燃焼室 3 光源 5 第2検出器 6,10 光ファイバ 7 点火プラグ 8,9 サファイアロッド 11 第1検出器 12 ビームスプリッタ 13 クランク角センサ 15 演算装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊東 輝行 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 Fターム(参考) 2G059 AA01 BB01 CC15 EE01 GG01 GG05 HH01 HH06 JJ02 JJ12 JJ17 JJ22 KK01 KK03 LL02 MM03 MM05 MM17 NN01 NN05 NN07 NN08 2G087 AA13 BB25 CC40 3G084 DA04 EA08 EA11 EB25 FA07 FA14 FA23 FA38 FA39

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】燃焼室内部の測定光路に特定波長の測定光
    を導く測定光導入光路と、 測定光路を透過した測定光を燃焼室外部へ導き出す測定
    光導出光路と、 燃焼室外部へ導き出された測定光の強度に応じた信号を
    出力する光強度検出器と、 前記光強度検出器への測定光の導出を遮断する光遮断手
    段と、 測定光の導出を行なったときの光強度検出器の出力信号
    を、測定光の導出を遮断したときの光強度検出器の出力
    信号で補正し、測定光路を透過した測定光の強度を算出
    する透過測定光強度算出手段と、 測定光路に入射した測定光の強度と透過測定光強度算出
    手段で算出した透過測定光の強度とに基づいて測定光路
    における測定光の透過率を算出し、この透過率に基づい
    て測定光路中の混合気の燃料濃度を算出する燃料濃度算
    出手段と、 を備えることを特徴とするエンジンの燃料濃度測定装
    置。
  2. 【請求項2】前記光遮断手段により測定光を遮断する区
    間が、熱輻射の影響が小さい期間に設定されることを特
    徴とする請求項1に記載のエンジンの燃料濃度測定装
    置。
  3. 【請求項3】前記光遮断手段により測定光を遮断する区
    間が、排気上死点から吸気下死点後60°のクランク角
    期間に設定されることを特徴とする請求項2に記載のエ
    ンジンの燃料濃度測定装置。
  4. 【請求項4】前記光遮断手段が、測定光路上に設けた開
    閉する遮断弁であることを特徴とする請求項1〜請求項
    3のいずれか1つに記載のエンジンの燃料濃度測定装
    置。
  5. 【請求項5】前記光遮断手段が、所定期間光源の発光を
    停止する光源のON−OFF装置であることを特徴とす
    る請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載のエンジン
    の燃料濃度測定装置。
  6. 【請求項6】排気上死点前30°から排気上死点間の透
    過光強度の平均値と、光遮断区間中の透過光強度の平均
    値との差異を検出し、前期透過光強度の差異が所定値以
    下であった場合、警告を発する警告装置を備えることを
    特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1つに記載の
    エンジンの燃料濃度測定装置。
  7. 【請求項7】測定光路に入射する測定光の強度に応じた
    信号を出力する第2光強度検出器を備え、前記透過測定
    光強度算出手段は、該測定光路に入射する測定光を基準
    値と比較して光源出力の変動補正係数を算出し、前記燃
    焼室外部へ導き出された測定光の強度に応じた信号を出
    力する光強度検出器の出力を前記変動補正係数によって
    も補正することを特徴とする請求項1〜請求項5のいず
    れか1つに記載のエンジンの燃料濃度測定装置。
  8. 【請求項8】前記光遮断手段は、前記光強度検出器への
    測定光の導出の遮断を、前記第2光強度検出器への測定
    光の導入前で遮断して行い、前記透過測定光強度算出手
    段は、前記測定光の導入を遮断されたときの第2光強度
    検出器の出力値に基づいて、測定光導入時の第2光強度
    検出器の出力値を補正し、該補正された出力値を前記基
    準値と比較して前記光源出力の変動補正係数を算出する
    ことを特徴とする請求項7に記載のエンジンの燃料濃度
    測定装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006145268A (ja) * 2004-11-17 2006-06-08 Yamaha Motor Co Ltd 空燃比検出装置、それを備えるエンジンおよびそれらを備える車両
JP2008157728A (ja) * 2006-12-22 2008-07-10 Toyota Motor Corp 燃料性状検出装置
JP2016217745A (ja) * 2015-05-14 2016-12-22 株式会社日本自動車部品総合研究所 燃料濃度測定装置

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