JP2002335948A - 糞便検体輸送用培地 - Google Patents

糞便検体輸送用培地

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JP2002335948A
JP2002335948A JP2001148326A JP2001148326A JP2002335948A JP 2002335948 A JP2002335948 A JP 2002335948A JP 2001148326 A JP2001148326 A JP 2001148326A JP 2001148326 A JP2001148326 A JP 2001148326A JP 2002335948 A JP2002335948 A JP 2002335948A
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理 小松
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Abstract

(57)【要約】 【課題】食中毒菌(サルモネラ、赤痢菌、大腸菌O15
7)は抑制せず、糞便検体中の常在菌の発育を抑制す
る、食中毒菌の輸送に適した培地を提供する。 【解決手段】本発明の課題は、輸送用培地に、バンコマ
イシン、アンホテリシンB、ノボビオシンを含有させ、
常在菌が多数混在する糞便検体においても食中毒菌(サ
ルモネラ、赤痢菌、大腸菌O157)が選択的に生存で
きるように、その選択性を高めることにより達成され
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、微生物を含有する
サンプルを輸送するための微生物輸送用培地に関するも
のであり、特に糞便検体中の食中毒菌(サルモネラ、赤
痢菌、大腸菌O157)の輸送に有用な糞便検体輸送用
培地に関する。
【0002】
【従来の技術】病原細菌をはじめとする微生物の分析を
行うためには、固有の設備が必要である。ところが現状
では、このような設備を備えていないために、サンプル
採取と同時に分析を行えないことも多い。このため、微
生物を含むサンプルは、固有の設備を備えた検査施設に
輸送する必要がある。微生物輸送用培地(以下、単に
「輸送培地」という)は、この微生物を含むサンプルを
輸送するための培地である。サンプルとして採取される
ものの中には、咽頭粘液、髄液、喀痰、胆汁、関節液、
胃液、帯下、尿、糞便、気管支洗浄液、耳漏、あるいは
患者組織等の生体材料が含まれるが、これらは採取後た
だちに輸送培地に移され、その状態で検査施設に輸送さ
れる(臨床と微生物、20巻4号、463−467、1
993年)。
【0003】サンプル中の特定の微生物群が輸送中に増
殖すると他の微生物群の分離を妨げる可能性があるた
め、輸送培地には一般に、サンプル中に存在する微生物
の状態(フローラ)をそのまま維持することが要求され
る。現在一般に利用されている輸送培地には、スチュア
ート培地、キャリー・ブレア培地、アミーズ培地等があ
り、それぞれの目的に応じて、液状培地、半流動培地、
固形培地の形状で使い分けられている。
【0004】スチュアート培地は、1959年に発表さ
れた以下の組成の液状または半流動培地で、大便の保存
には適さないが、広範囲の微生物の生存に有効である。
そのため、大便以外の臨床材料の保存や輸送に用いられ
ている。
【組成2】スチュアート培地(1000mL) ────────────────────── チオグリコール酸ナトリウム 0.9g 無水グリセロリン酸ナトリウム 10g 寒天 3g 0.1%メチレンブルー水溶液 0.1mL 1%塩化カルシウム水溶液 10mL ──────────────────────
【0005】キャリー・ブレア培地は、1964年に発
表された以下の組成の半流動培地で、栄養源は持たず緩
衝液に近い組成となっている。この培地は検査材料中の
全細菌をそのままの状態で生存させるのが目的の輸送用
培地であり、腸内細菌の殆ど全てが生存し、特にグラム
陰性桿菌の輸送に適する。更にグラム陽性菌や真菌(カ
ビ)なども1週間程度は生存するので、各種微生物サン
プルの輸送に汎用されている。
【組成3】キャリーブレア培地(1000mL) ────────────────────── チオグリコール酸ナトリウム 1.5g リン酸1水素ナトリウム 1.1g 塩化ナトリウム 5g 寒天 5g 1%塩化カルシウム水溶液 9mL ──────────────────────
【0006】アミーズ培地は、1967年に発表された
以下の組成の液状または半流動培地で、スチュアート培
地のグリセロリン酸塩をリン酸緩衝液に変え、さらに活
性炭末、カルシウム塩、マグネシウム塩及び0.3%の
塩化ナトリウムを加えた培地で、広範囲の細菌の生存に
適しており、特にナイセリアやボルデテラ属菌等の栄養
要求の厳しい細菌の輸送に用いられている。
【組成4】アミーズ培地(1000mL) ────────────────────── 活性炭 10g チオグリコール酸ナトリウム 1g リン酸1水素ナトリウム 1.15g リン酸2水素カリウム 0.2g 塩化ナトリウム 3g 塩化カリウム 0.2g 寒天 4g 1%塩化カルシウム水溶液 10mL 1%塩化マグネシウム水溶液 10mL ──────────────────────
【0007】近年、飲食物取扱従事者に対する定期的な
検便検査が行われている。伝染病予防法第19条及びそ
の要綱に基づいて、伝染病の予防、及び予防思想の普及
を計るために飲食物取扱従事者に対する検便(保菌者検
出事業)が実施されている。飲食物取扱従事者の中で、
特に集団発生源となりやすい寿司屋、弁当屋を含む仕出
し屋、そば屋、魚介類販売業、豆腐製造業、集団給食施
設調理従事者、水道施設従事者、及び季節旅館を重点業
種と指定して、5月−9月の間毎月1回定期的に行う法
定検便が実施されている。さらにそれ以外の業種であっ
ても、またその法定期間以外であっても、年間を通して
勧奨検便が行われている。そのため、膨大な数の検便検
査が検査センターや保健所等の施設で実施され、その検
便検体の輸送に適した培地の供給が望まれている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来の輸送用培地は選択性が無く、全ての細菌を保存す
ることを目的としてため、従来の輸送培地を糞便輸送に
用いると種々の問題が生じていた。例えば、保菌者検出
事業のターゲットとする菌(サルモネラ,赤痢菌,大腸
菌O157)は、その菌数が少ないとき、糞便中に含ま
れる他の常在菌が多いとその常在菌に紛れて検出できな
いことがあり、更に糸状菌などのカビが含まれるとき,
検便検体を長く保存するとカビが発育し菌の分離ができ
ないこともあった。つまり、一般的な輸送培地では、糞
便中に含まれる広範囲な菌が生存・増殖するため、検査
段階で食中毒菌(サルモネラ、赤痢菌、大腸菌O15
7)の分離が難しく、目的菌を検出できないことがあっ
たのである。従って本発明の目的は、複数の細菌が混在
している糞便検体中の食中毒菌(サルモネラ、赤痢菌、
大腸菌O157)の輸送に有用な輸送用培地組成物を提
供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】かかる実状において本発
明者は、輸送培地中にバンコマイシンやアンホテリシン
B等の抗菌剤を添加し、輸送培地の選択性を増加せし
め、食中毒菌以外の常在菌の生存・増殖を抑制し、鋭意
努力の結果、本発明を完成した。
【0010】(1)本発明は、バンコマイシン、アンホ
テリシンB、ノボビオシンを含有する検体輸送用培地で
あり、(2)培地1000mLあたり、バンコマイシン
1−10mg、アンホテリシンB1−20mg、ノボビ
オシン0.1−10mgを含有する(1)記載の検体輸
送用培地であり、(3)培地1000mLあたり、以下
の組成を含有する(1)記載の検体輸送用培地である。
【組成5】 ──────────────────────── チオグリコール酸ナトリウム 1−10g 塩化ナトリウム 1−10g リン酸1水素塩 1− 5g リン酸2水素塩 0.1− 1g バンコマイシン 1−10mg アンホテリシンB 1−20mg ノボビオシン 0.1−10mg ────────────────────────
【0011】本発明の培地を上記(3)記載の培地組成
に従って説明する。本発明の検体輸送用培地は、建物の
壁や床を綿棒で擦過した環境擦過試料、環境水といった
環境試料、および咽頭粘液や尿や糞便といった生体試料
の輸送に適した培地で、特に選択性を高めたことによ
り、糞便検体の輸送に適している。本培地は、添加した
バンコマイシンでグラム陽性菌の発育を抑制し、アンホ
テリシンBで真菌の発育を抑制し、ノボビオシンで大腸
菌及び腸内細菌一部の発育を抑制している。チオグリコ
ール酸ナトリウムは、本培地の栄養成分で、培地内の遊
離酸素を還元して、培地の酸化還元電位をマイナス側に
保持し、好気性菌(通性嫌気性菌)のみならず嫌気性菌
(編成嫌気性菌)も生存できる状態にしている。塩化ナ
トリウムは浸透圧を調整し、食中毒菌を生存させる。浸
透圧が低いと菌は自己融解して死滅することがある。リ
ン酸1水素塩及びリン酸2水素塩は培地pH及び緩衝能
に寄与している。リン酸1水素塩としてはNa2HPO4やK2H
PO4が、リン酸2水素塩としてはKH2PO4やNaH 2PO4が本発
明には適しており、本培地のpH範囲は7.4〜7.8
が適している。
【0012】また本培地は組成中に添加する寒天量を調
節することにより、培地を液状培地、半流動培地、固形
培地(平板)とすることができる。つまり寒天濃度が0
〜0.04%(0〜0.4g/L)の時は培地は液状培
地となり、寒天濃度が0.05〜0.6%(0.5〜
6.0g/L)の時は培地は半流動培地となり、寒天濃
度が1〜2%(10.0〜20.0g/L)の時は培地
は固形培地となり、検体に適した形状、目的とする微生
物の生存や輸送に適した形状とすることができる。従っ
て、液状もしくは半流動培地の従来の輸送用培地(キャ
リーブレア培地、アミーズ培地、スチュアート培地等)
に本発明は応用可能である。
【0013】(4)また本発明は、上述の微生物輸送用
培地によって微生物含有検体を輸送し、次いでこの微生
物含有検体に由来する微生物を微生物分離用培地に接種
する微生物の分離方法も提供する。従来は、抗菌剤の存
在しない培地中で検体を輸送した後に、選択剤を加えた
培地に接種して分離培養を行って検出するという操作が
一般的であった。しかし、本発明ではあえてこの操作を
逆転し、抗菌剤存在下で輸送を行い、これを抗菌剤を含
まない培地に接種することで高い検出率を得ることも実
現している。本発明に係る微生物輸送用培地は、目的と
する微生物が耐性を有する抗菌剤を含むため、目的とす
る微生物以外の微生物の発育が抑制され、目的となる微
生物だけが培地中で安定して生存、あるいは増殖する。
このため、本発明に係る輸送用培地によって試料を輸送
した場合には、選択剤を含まない培地に接種することが
でき(即ち、本発明に係る輸送用培地を使用した場合に
は、選択培地の使用が不要となる)、同時にこれにより
高い検出率で目的とする微生物を検出することができ
る。
【0014】以下、実施例に基づき本発明をさらに詳細
に説明する。なお、下記実施例は単に説明のためのもの
であり、本発明を何ら限定するものではない。
【実施例】
【0015】実施例1 培地の作製 以下の組成の本培地、及び対照として市販のキャリーブ
レア培地(栄研化学社製)を調製した。以下の組成の原
料を秤量後、約1000mLの精製水に溶解し、121
℃15分高圧滅菌し、冷却後、長さ90mm、直径10
mmの滅菌した試験管(以下小試験管とする)に無菌的
に2mLずつ分注し、滅菌したキャップをかぶせ、液状
の本培地を作製した。キャリーブレア培地はその添付文
書に従って調製し、滅菌した小試験管に無菌的に2mL
ずつ分注し、滅菌キャップをかぶせ、半流動培地とし
た。
【組成6】本培地(1000mL) ──────────────────────── チオグリコール酸ナトリウム 2g 塩化ナトリウム 5g リン酸2ナトリウム 1g リン酸1カリウム 0.2g バンコマイシン 2mg アンホテリシンB 4mg ノボビオシン 0.5mg ──────────────────────── pH7.6±0.2
【0016】実施例2 本培地における各種細菌の生存
試験 実施例1で作製した本培地及びキャリーブレア培地に表
1記載の菌種を接種し、25℃で7日保存後の各菌の生
存状況を比較した。なお、S.Enteritidisはサルモネラ
菌、E.coli O157は大腸菌O157、S.sonneiは赤痢菌
である。検体として、105CFU(Colony Forming Uni
t)/mLの各菌液を作製し、その0.2mLを各培地に
添加した(各培地の菌濃度は104CFU/mLにな
る)。25℃で7日保存後、生存菌数を標準寒天培地
(栄研化学社製)を用いた混釈培養により測定した。混
釈培養は、シャーレに各1mLの本培地液、対照培地液
を採取し、121℃で高圧滅菌後約50℃に冷却した標
準寒天培地液20mLを添加して撹拌し、標準寒天が固
化後35℃で20時間培養し、それぞれの菌数を測定し
た。
【0017】
【表1】 ─────────────────────────────────── 本培地 キャリーブレア培地 ─────────────────────────────────── S.Enteritidis 708 5.6×104 6.5×104 CFU/mL S.Enteritidis 740 1.1×104 2.1×104 S.Enteritidis 739 3.1×104 2.9×104 E.coli O157 T40 6.0×104 4.2×104 E.coli O157 T50 5.7×104 3.1×104 E.coli O157 T51 2.8×104 1.4×104 S.sonnei 496 2.0×104 NG S.sonnei 498 4.4×104 4.1×104 C.freundii 389 1.0×102 9.5×104 C.freundii 393 2.7×102 3.3×104 E.coli 661 NG 4.5×104 E.coli 675 NG 3.7×104 E.cloacae 3 NG 4.8×104 E.cloacae 568 NG 2.9×104 P.mirabiris 436 NG 1.2×104 S.aureus 4096 NG 1.6×104 S.epidermidis 1105 NG 0.8×104 E.faecalis 1111 NG 0.7×104 C.albicans 3092 NG 1.1×104 ─────────────────────────────────── NG:No growth
【0018】対照培地では、ほとんど全ての菌が添加し
た濃度を維持した状態で生存していた。それに対し、本
培地で保存した場合は、食中毒菌(サルモネラ菌、大腸
菌O157、赤痢菌)は良好な状態で生存していたが、
それ以外の菌は菌数が抑制されるか、まったく発育しな
かった。混釈培養に用いた標準寒天培地は、ほとんど全
ての細菌が発育する培地である。そのため選択性の無い
キャリーブレア培地で保存した菌株はそのまま発育した
が、選択性の高い本培地で保存した菌株では、食中毒菌
は生存したが、その他の菌はほぼ死滅した。
【0019】実施例3 糞便検体の本培地への適用 実施例1で作製した本培地及びキャリーブレア培地に糞
便検体を接種し、25℃で7日保存後、セフィキシム亜
テルル酸ソルビットマッコンキー(CTSMC)寒天培
地(栄研化学製)で大腸菌O157の生存状況を、サル
モネラ−シゲラ(SS)寒天培地(栄研化学製)でサル
モネラ菌赤痢菌の生存状況を観察した。糞便検体または
各菌を添加した糞便検体約10mgを本培地及びキャリ
ーブレア培地に接種し、25℃で7日保存した。保存し
た菌液それぞれ約10μLをCT-SMC培地、SS培
地に白金耳で塗抹し、35℃で20時間培養後、それぞ
れの発育状況を確認した。なお、食中毒菌添加糞便は1
gの糞便に101−106CFU/mLの菌液0.1mL
を添加して作製した。
【0020】
【表2】 ──────────────────────────────────── ─── 本培地保存 キャリーブレア培地保 存 CTSMC SS CTSMC SS ──────────────────────────────────── ─── 糞便1 − − − − 糞便2 − − − − 糞便3 − − − + 糞便4 − − + − 糞便5 − − − − 糞便6 − − − + 糞便7 − − − + 糞便8 − − − − 糞便9 − − + − 糞便10 − − − − 糞便11 − − − − 糞便12 − − − − 糞便13 − − − − 糞便14 − − − − 糞便15 − − − − 糞便1+E.coli O157 101 − − − − 糞便1+E.coli 0157 102 − − − − 糞便1+E.coli O157 103 + − − − 糞便1+E.coli O157 104 + − − − 糞便1+E.coli O157 105 + − + − 糞便1+E.coli O157 106 + − + − 糞便1+S.Enteritidis 740 101 − − − − 糞便1+S.Enteritidis 740 102 − − − − 糞便1+S.Entetitidis 740 103 − + − − 糞便1+S.Enteritidis 740 104 − + − + 糞便1+S.Entetitidis 740 105 − + − + 糞便1+S.Enteritidis 740 106 − + − + ──────────────────────────────────── ─── +:発育 −:発育せず
【0021】糞便検体1〜15の保存・培養において、
本培地では疑わしい菌は分離されなかった。それに対し
キャリーブレア培地では、大腸菌O157が疑われる検
体が2例、サルモネラが疑われる検体が3例みられた
が、同定の結果、大腸菌O157またはサルモネラとは
異なる菌であった。また食中毒菌添加糞便検体では、大
腸菌O157及びサルモネラとも菌を10 3CFU/m
L添加した検体においてそれぞれの菌が検出でき、対照
培地よりも少ない菌数で検出できた。
【0022】
【発明の効果】食中毒菌の検便検査において目的菌は微
量であることが多く、従来は多量に存在する目的菌以外
の常在菌の影響を受けやすかったが、本発明の輸送培地
を用いれば、糞便検体の輸送の段階で目的菌以外の生存
に抑制がかかり、目的とする菌(サルモネラ、赤痢菌、
O157)はそのまま生存するので検出が容易となる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バンコマイシン、アンホテリシンB、ノ
    ボビオシンを含有する検体輸送用培地。
  2. 【請求項2】 培地1000mLあたり、バンコマイシ
    ン1−10mg、アンホテリシンB1−20mg、ノボ
    ビオシン0.1−10mgを含有する請求項1記載の検
    体輸送用培地。
  3. 【請求項3】 培地1000mLあたり、以下の組成を
    含有する請求項1または2記載の検体輸送用培地。 【組成1】 ──────────────────────── チオグリコール酸ナトリウム 1−10g 塩化ナトリウム 1−10g リン酸1水素塩 1− 5g リン酸2水素塩 0.1− 1g バンコマイシン 1−10mg アンホテリシンB 1−20mg ノボビオシン 0.1−10mg ────────────────────────
  4. 【請求項4】 請求項1〜3いずれか記載の微生物輸送
    用培地によって微生物含有検体を輸送し、次いでこの微
    生物含有検体に由来する微生物を微生物分離用培地に接
    種する微生物の分離方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6247421B1 (ja) * 2017-07-20 2017-12-13 日本細菌検査株式会社 菌輸送液及び菌輸送方法

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