JP2002334199A - 商圏自動設定システム - Google Patents

商圏自動設定システム

Info

Publication number
JP2002334199A
JP2002334199A JP2001141148A JP2001141148A JP2002334199A JP 2002334199 A JP2002334199 A JP 2002334199A JP 2001141148 A JP2001141148 A JP 2001141148A JP 2001141148 A JP2001141148 A JP 2001141148A JP 2002334199 A JP2002334199 A JP 2002334199A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
area
predetermined
trade
setting
predetermined area
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001141148A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3934361B2 (ja
Inventor
Noriaki Hino
典明 日野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nomura Research Institute Ltd
Original Assignee
Nomura Research Institute Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nomura Research Institute Ltd filed Critical Nomura Research Institute Ltd
Priority to JP2001141148A priority Critical patent/JP3934361B2/ja
Publication of JP2002334199A publication Critical patent/JP2002334199A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3934361B2 publication Critical patent/JP3934361B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Information Retrieval, Db Structures And Fs Structures Therefor (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 店舗毎の顧客データに基づいて客観的な商圏
を設定することができる商圏自動設定システムを提供す
る。 【解決手段】 商圏設定対象範囲を設定し(ステップS
11)、商圏設定対象範囲として設定された範囲内でメ
ッシュ状の所定領域を設定して(ステップS12)、商
圏設定データとして顧客人数を選定し(ステップS1
3)、設定した個々のメッシュ状領域内の顧客人数を算
出する(ステップS14)。メッシュ状領域をメッシュ
状領域内の顧客人数に基づいて選択し(ステップS1
6)、選択されたメッシュ状領域内の顧客人数を合計す
る(ステップS17)。選択された全メッシュ状領域内
の合計顧客人数が目標値に達していると判別された場合
には(ステップS18)、選択されたメッシュ状領域の
集合を商圏として記憶し(ステップS19)、商圏設定
結果を出力する(ステップS20)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、企業の支店等の
店舗毎に売上目標等を設定するための適切な商圏を設定
する商圏自動設定システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、一般企業においては、支店等の店
舗毎に前年実績や店舗人員に応じて売上目標等を設定す
ることが行われていた。しかし、このような方法により
売上目標等を設定すると、営業努力により高い業績を挙
げた店舗には更に高い売上目標等が設定される一方、営
業努力を怠った店舗には比較的低めの売上目標等が設定
されることになり、公平な売上目標の設定や、店舗毎の
本来の営業能力に相応した売上目標を設定することが困
難である等の問題があった。
【0003】この問題を解決するために、店舗毎に商圏
を設定し、その商圏に基づいて売上目標等を設定する手
法が考えられている。ここで、商圏を設定するための科
学的・客観的な手法として、店舗を中心とした一定半径
の円形若しくは店舗を中心としたドライブタイム(例え
ば乗用車の運転時間5分で行ける範囲)に基づいて商圏
を設定する手法が考えられている。しかし、一般的には
この手法により商圏を設定することよりも、本社や支店
職員の相談により主観的に商圏の設定が行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
にして設定される商圏は、話し合い等により主観的に設
定されているため、科学的根拠が薄弱であり、商圏が設
定された店舗から設定方法に対する不満を招くという問
題があった。また、仮に科学的・客観的な手法により商
圏を設定した場合であっても、実際に各店舗が営業を推
進し又は来店を誘致している範囲である現実の商圏とは
かけ離れている場合が多く、店舗毎の売上目標等を設定
する基礎の商圏としては不適切なものであった。即ち、
実際に営業活動等を行っている地域と異なる地域が商圏
に含まれてしまう等の問題があった。
【0005】また、設定される商圏が実際の商圏とかけ
離れているため、商圏に基づいて客観的に各店舗が根ざ
すマーケットを勘案し、商圏の開拓度合いを目標として
売上目標等を策定することが困難であることから、各店
舗毎に適切な売上目標を設定することができないという
問題があった。
【0006】この発明の課題は、店舗毎の顧客情報に基
づいて客観的な商圏を設定することができる商圏自動設
定システムを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の商圏自動
設定システムは、店舗の顧客情報を記憶する顧客情報記
憶手段と、商圏を設定する対象範囲を設定する商圏設定
対象範囲設定手段と、前記対象範囲を所定領域に分割す
る所定領域分割手段と、前記顧客情報記憶手段により記
憶されている顧客情報に基づいて前記所定領域分割手段
により分割された所定領域内の商圏設定データの値を前
記所定領域毎に算出する所定領域内商圏設定データ値算
出手段と、前記所定領域分割手段により分割された所定
領域を前記所定領域内商圏設定データ値算出手段により
算出された所定領域内の商圏設定データの値に基づいて
選択する所定領域選択手段と、前記所定領域選択手段に
より選択された所定領域内の商圏設定データの値を合計
する商圏設定データ値合計手段と、前記商圏設定データ
値合計手段により合計された商圏設定データの値が前記
店舗における商圏設定データの値に対して所定割合以上
であるか否かを判別する割合判別手段と、前記割合判別
手段により、前記商圏設定データ値合計手段により合計
された商圏設定データの値が前記店舗における商圏設定
データの値に対して所定割合以上となっている場合に、
前記所定領域選択手段により選択された所定領域の集合
を商圏として設定する商圏設定手段とを備えることを特
徴とする。
【0008】また、請求項2記載の商圏自動設定システ
ムは、前記所定領域分割手段が、前記対象範囲を、一定
範囲のメッシュ状の領域に分割することを特徴とする。
【0009】この請求項1及び請求項2記載の商圏自動
設定システムによれば、商圏設定対象範囲を所定領域に
分割し、分割した所定領域内の商圏設定データの値を所
定領域毎に顧客情報に基づいて算出して、この算出され
た商圏設定データの値に基づいて所定領域を選択し、選
択した全所定領域内の商圏設定データの合計値が目標値
に達していると判別した場合に、選択した全所定領域を
商圏として設定している。従って、店舗を中心とした円
形の商圏を設定する場合や、ドライブタイムに基づいて
一律に商圏を設定する場合と異なり、現実に営業活動等
を行っている範囲とほぼ一致した範囲を商圏として設定
することができ、公平かつ客観的な商圏を設定すること
ができる。
【0010】また、請求項3記載の商圏自動設定システ
ムは、前記所定領域内商圏設定データ値算出手段が、前
記顧客情報記憶手段により記憶されている顧客情報に基
づいて前記所定領域毎の商圏設定データの値を算出する
ことを特徴とする。
【0011】この請求項3記載の商圏自動設定システム
によれば、顧客情報に基づいて、所定領域内の商圏設定
データの値を算出している。従って、所定領域内の商圏
設定データの値を基準として商圏を設定することがで
き、実際に営業活動を行っている範囲とほぼ一致した範
囲を商圏として設定することができる。
【0012】また、請求項4記載の商圏自動設定システ
ムは、前記所定領域選択手段が、前記所定領域分割手段
により分割された所定領域の中から、所定領域内の商圏
設定データの値が最も大きい所定領域を順次選択するこ
とを特徴とする。
【0013】この請求項4記載の商圏自動設定システム
によれば、商圏設定対象範囲内の所定領域を、所定領域
内の商圏設定データの値が最も大きい所定領域から順次
選択している。そのため、実際に営業活動等を行った結
果、顧客が集中している所定領域を選択して商圏を設定
することができ、実際の営業活動等を行う範囲に即した
公平かつ客観的な範囲の商圏(飛び地状の商圏)を設定
することができる。
【0014】また、請求項5記載の商圏自動設定システ
ムは、前記所定領域選択手段が、前記所定領域分割手段
により分割された所定領域の中から、商圏を設定する起
点として選択された所定領域に隣接する所定領域の中か
ら所定領域内の商圏設定データの値が最も大きい所定領
域を選択し、選択された所定領域に隣接する所定領域の
中から所定領域内の商圏設定データの値が最も大きい所
定領域を順次選択することを特徴とする。
【0015】この請求項5記載の商圏自動設定システム
によれば、商圏設定対象範囲内で選択された所定領域に
隣接する所定領域の中から最も商圏設定データの値が大
きい所定領域を順次選択して商圏を設定している。従っ
て、現実の商圏の広がりに対応した地続きの商圏(アメ
ーバ状の商圏)を設定することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の実施の形態にかかる商圏自動設定システムについて説
明する。
【0017】図1は、この発明の実施の形態にかかる商
圏自動設定システムのブロック構成図である。この商圏
自動設定システムは、商圏の自動設定処理を行うデータ
処理部2を備え、このデータ処理部2には地図情報シス
テム(GIS:Geographic Information System)4、
顧客データ等のデータ入力を行う入力部6及びデータ処
理部2において設定された商圏を出力する出力部8が接
続されている。また、データ処理部2には、顧客データ
記憶部10及び商圏データ記憶部12が接続されてい
る。
【0018】ここで、地図情報システムとは、地図情報
に道路、建築物、水道管、ガス管、電話線等のライフ・
ライン情報や土地所有権等の様々な情報を重ね合わせて
蓄積しているシステムの総称である。この発明の実施の
形態において用いるGIS4には、地図情報に国勢調査
等に基づく世帯数等のデータが重ね合わされて蓄積・記
憶されている。また、顧客データ記憶部10には、商圏
の設定対象店舗の顧客データ、即ち、商圏設定対象店舗
の顧客氏名、住所、電話番号、年齢、家族構成及び購入
履歴等、当該店舗が保有している顧客の個人情報が記憶
されている。また、商圏データ記憶部12には、データ
処理部2において設定された商圏、即ち、商圏設定対象
店舗について設定された商圏のデータが記憶されてい
る。
【0019】次に、図2のフローチャートを参照して商
圏自動設定システムにより行われる商圏自動設定処理に
ついて説明する。なお、以下の説明では、外交型の業
種、即ち、主に企業の外交員等が顧客の元に出向いて営
業活動を行うことが多い業種の既存店舗について、売上
目標を設定するための適切な商圏を設定する場合を例と
して説明する。
【0020】まず、商圏設定対象範囲を設定する(ステ
ップS11)。即ち、GIS4において商圏を設定する
対象になる範囲として店舗を中心にした一定の範囲を指
定する。例えば、店舗を中心として半径200kmの円
内の地域を商圏設定対象範囲とする。この商圏設定対象
範囲内において商圏設定対象店舗の商圏、即ち、顧客商
圏が設定される。なお、この商圏設定対象範囲は、実際
の商圏を十二分に包含する範囲であり、更に商圏を設定
する対象店舗の業種及び人口過密度等の地域特性により
異ならせることが好ましい。
【0021】次に、商圏設定対象範囲として設定された
範囲内でメッシュ状の所定領域を設定する(ステップS
12)。即ち、ステップS11において設定された商圏
設定対象範囲内がメッシュ状領域、例えば、500m×
500mの正方形のメッシュ状領域に分割される。ま
た、このメッシュ状領域の大きさ及び形状は商圏設定対
象店舗の規模及び商圏設定対象範囲の地域特性等により
異ならせることが好ましい。
【0022】次に、商圏設定に用いるデータを選定する
(ステップS13)。即ち、顧客データ記憶部10に記
憶されている顧客データの中から商圏を設定するために
用いる商圏設定データを選定する。なお、以下の説明で
は顧客人数を商圏設定データとして選定した場合を例と
する。
【0023】次に、個々のメッシュ状領域内の顧客人数
を算出する(ステップS14)。即ち、設定された個々
のメッシュ状領域内に住所を有する顧客人数が、顧客デ
ータ記憶部10に記憶されている顧客データの中の顧客
住所に基づいて算出される。顧客人数が算出されると、
図3に示すようにメッシュ状領域毎にメッシュ状領域内
に住所を有する顧客人数が記憶される。なお、顧客人数
が記憶されたメッシュ状領域を表示する場合には、メッ
シュ状領域内の顧客人数に基づいて色分けして表示して
もよい。なお、商圏設定データとして売上を選択した場
合(ステップS13)には、顧客データ記憶部10に記
憶されている顧客の購入履歴等を参照してメッシュ状領
域内での売上が算出される。
【0024】次に、商圏設定のための目標値を設定する
(ステップS15)。即ち、商圏設定対象店舗の全顧客
人数の所定割合となる人数、例えば、現在の全顧客人数
が1万人の場合には、全顧客人数の7割である7000
人を商圏設定のための目標値として入力部6を介してデ
ータ処理部2へ入力する。
【0025】次に、メッシュ状領域をメッシュ状領域内
の顧客人数に基づいて選択し(ステップS16)、選択
されたメッシュ状領域内の顧客人数を合計する(ステッ
プS17)。即ち、商圏設定対象範囲内に設定されたメ
ッシュの中から、顧客人数が一番多いメッシュ状領域か
ら順にメッシュ状領域の選択が行われ、選択された全て
のメッシュ状領域内の顧客人数が合計される。
【0026】次に、選択されたメッシュ状領域内の顧客
人数が目標値を達成しているか否かを判別する(ステッ
プS18)。即ち、ステップS17において合計された
顧客人数がステップS15において設定した目標値に達
しているか否かが判別される。選択された全メッシュ状
領域内の合計顧客人数が目標値に達していないと判別さ
れた場合には、ステップS16に戻って再度メッシュ状
領域の選択が行われ、目標値に達成するまでステップS
16〜ステップS18の処理が繰り返される。一方、選
択された全メッシュ状領域内の合計顧客人数が目標値に
達していると判別された場合には、メッシュ状領域の選
択を終了して次のステップに進む。
【0027】選択された全メッシュ状領域内の合計顧客
人数が目標値に達していると判別された場合には(ステ
ップS18)、選択されたメッシュ状領域の集合を商圏
として記憶する(ステップS19)。即ち、選択された
メッシュ状領域の集合を商圏設定対象店舗の商圏として
設定し、商圏データ記憶部12に顧客商圏として記憶す
る。
【0028】このようにして設定された顧客商圏は、商
圏設定対象範囲において設定されたメッシュ状領域の中
から、メッシュ状領域内の顧客人数が多いものから順次
選択して設定される。従って、図3に示す網掛けした領
域が顧客商圏として設定され、顧客商圏は、商圏設定対
象店舗を起点として地続き状に広がる商圏ではなく、商
圏設定対象範囲内において顧客人数が多いメッシュ状領
域を集合させた(飛び地型)商圏となる。
【0029】次に、商圏設定結果を出力する(ステップ
S19)。即ち、設定された商圏が出力部8を介して出
力される。なお、この出力部8は、LCDやプリンタ等
により構成されている。
【0030】次に、図4のフローチャートを参照して、
商圏自動設定システムにおいて行われる他の商圏設定処
理について説明する。なお、以下の説明では、来店誘致
型の業種、即ち、主に顧客に店舗に足を運んでもらうこ
とで営業を成立させている業種、例えば、スーパーマー
ケットのような業種の既存店舗において売上目標を設定
するために適切な商圏を設定する場合を例として説明す
る。
【0031】まず、商圏設定対象範囲を設定し(ステッ
プS21)、商圏設定対象範囲として設定された範囲内
でメッシュ状領域を設定し(ステップS22)、商圏設
定データを選定する(ステップS23)。ここで、商圏
設定データとして顧客人数を選定した場合には、メッシ
ュ状領域内の顧客人数を算出し(ステップS24)、商
圏設定のための目標値を入力する(ステップS25)。
これらの処理は、図2に示したステップS11〜ステッ
プS15までの処理に対応する処理であるため説明を省
略する。
【0032】ここで、この実施の形態により商圏設定対
象範囲内におけるメッシュ状領域を選択するための選択
基準について説明する。
【0033】まず、商圏設定対象範囲内において、商圏
を設定するための起点となるメッシュ状領域を選択し、
選択されたメッシュ状領域に接するメッシュ状領域の中
から顧客人数が多いメッシュ状領域を順に選択する。具
体的には、図5に示すように、例えば、商圏設定対象店
舗が入っているメッシュ状領域(0)を商圏を設定するた
めの起点のメッシュ状領域とすると、そのメッシュ状領
域(0)に隣接するメッシュ状領域の中から一番多くの顧
客人数を有するメッシュ状領域(1)が選択される。次
に、起点のメッシュ状領域(0)又はメッシュ状領域(1)に
接するメッシュの中から一番多くの顧客人数を有するメ
ッシュ状領域(2)が選択され、その次に起点のメッシュ
状領域(0)、メッシュ状領域(1)又はメッシュ状領域(2)
の何れかに接するメッシュ状領域の中で一番多くの顧客
人数を有するメッシュ状領域が選択される。このように
して、選択されたメッシュ状領域に隣接するメッシュ状
領域の中から一番多くの顧客人数を有するメッシュ状領
域が順次選択される。
【0034】次に、上述の説明に示した選択基準に基づ
いて、選択されたメッシュ状領域に隣接するメッシュ状
領域の中から最も顧客人数が多いメッシュ状領域を順に
選択し(ステップS26)、選択された全メッシュ状領
域内の顧客人数を合計して(ステップS27)、顧客人
数が目標値を達成しているか否かを判別する(ステップ
S28)。そして、選択された全メッシュ状領域内の合
計顧客人数が目標値に達していると判別された場合に
は、メッシュ状領域の選択を終了して選択されたメッシ
ュ状領域の集合を顧客商圏として商圏データ記憶部12
に記憶する(ステップS29)。一方、選択された全メ
ッシュ状領域内の顧客人数が目標値に達していないと判
別された場合には(ステップS28)、ステップS26
に戻り、再度選択された全メッシュ状領域内の顧客人数
が目標値に達するまでステップS26〜ステップS28
の処理が繰り返される。このようにして設定された顧客
商圏は、出力部8において出力される(ステップS2
9)。
【0035】これらの処理は、図2に示したステップS
15〜ステップS19までの処理に対応する処理である
ため説明を省略する。なお、このようにして設定される
顧客商圏は、図5に示す網掛けした領域のように、図3
に示す飛び地型の場合と異なり商圏内に空白がなく、商
圏設定対象店舗を起点とした地続き(アメーバ型)の商
圏となる。
【0036】この発明の実施の形態によれば、既存の顧
客データに基づいて一定の範囲内で商圏を設定している
ため、店舗を中心とする一定の円内を商圏とする場合と
異なり、実際に営業活動等を行っている範囲とほぼ一致
した範囲を商圏として設定することができ、店舗毎の売
上目標等を設定するために適切な商圏を設定することが
できる。
【0037】また、商圏設定対象範囲中の選択されたメ
ッシュ状領域の集合が商圏として設定されているため、
設定される商圏のサイズが現実の商圏サイズとほぼ一致
しており、店舗毎に適切な商圏を設定することができ
る。従って、店舗毎に一律に商圏を設定して売上目標等
を設定する場合と異なり、店舗毎に設定された適切な商
圏に基づいて公平かつ客観的な売上目標等を設定するこ
とができる。
【0038】また、商圏設定対象範囲内において顧客が
多数所在しているメッシュ状領域を選択し、選択された
メッシュ状領域の集合を商圏として設定しているため、
実際に営業活動等を行っている範囲とほぼ一致した範囲
を商圏として設定することができる。ここで、商圏設定
範囲内において空白の地域を有する商圏(飛び地状商
圏)を設定する場合には、顧客密集地域が点在してお
り、店舗周辺のみではなく、交通機関の発達により地理
的に離れている顧客密集地域で営業活動を行っているよ
うな場合にであっても、実際の営業活動等を行う範囲に
即した商圏を設定することができる。このようにして商
圏を設定することができるため、複数の支店等の店舗を
有する企業においては、支店毎に顧客商圏を設定するこ
とにより、既存の店舗では顧客商圏に含まれていない範
囲を新規顧客開拓地域として発見して当該地域に新規店
舗を出店することができる。
【0039】更に、顧客が店舗から見て一方向に広く分
布している場合等に、顧客に対する営業活動を効率的に
行うことができる店舗の位置を設定された商圏内におい
て特定することができる。即ち、設定された商圏の中心
部に出張所や補完店舗等を出店等することにより、効率
的な営業活動を行うことができる。
【0040】また、メッシュ状領域内の顧客人数に基づ
いてメッシュ状領域を選択し、選択されたメッシュ状領
域の集合を商圏として設定しているため、店舗毎に設定
される商圏の大きさが異なる。従って、店舗毎に設定さ
れた商圏の大きさに基づいて売上目標等を設定すること
ができ、過疎地域等の特殊事情を考慮しないこと等によ
る店舗間の不公平のない客観的な売上目標等を設定する
ことができる。
【0041】なお、この実施の形態においては、外交型
の業種については飛び地型の商圏を設定し、来店誘致型
の業種についてはアメーバ型の商圏を設定することとし
ているが、どちらのタイプによって商圏を設定するか
は、業種にかかわり無く商圏を設定する際に任意に選択
することができるようにしてもよい。更に、飛び地型の
商圏を設定する場合と、アメーバ状の商圏を設定する場
合でメッシュ状領域の大きさ及び形状を異なるものとし
てもよい。
【0042】また、この実施の形態においては、ステッ
プS13において商圏設定データとして顧客人数を選択
して商圏の設定を行っているが、商圏設定対象店舗の業
種等により商圏設定データを売上や預金残高等を用いて
商圏設定を行ってもよい。なお、この実施の形態におい
ては、顧客人数を顧客住所のみに基づいて算出している
が、顧客データ記憶部10に記憶されている顧客データ
の顧客の家族構成(同居人)等のデータに基づいて顧客
人数を補正するようにしてもよい。
【0043】また、顧客データを用いて既存の店舗につ
いて売上目標等を設定するために商圏を設定している
が、GIS4に記憶されている国勢調査等による世帯数
等のデータに基づいて、人口密集地域等における既存の
店舗の商圏と重なり合わない部分を潜在的に顧客が存在
している新規顧客開拓領域とし、その範囲において新規
出店する場合の最適位置を特定するために用いてもよ
い。
【0044】また、商圏設定対象店舗を中心とした円形
の商圏を併せて設定し、顧客データに基づいて設定され
た商圏と比較することで、商圏のゆがみ度合い(等方な
近場にメッシュ状領域が集まった商圏なのか否か)を、
円面積に占めるメッシュ状領域面積の割合によって算出
し、この算出結果を用いて店舗間の不公平性を勘案・調
整することができるようにしてもよい。なお、このよう
に調整することにより、より公平かつ客観的な売上目標
等を設定することができる。
【0045】また、既存の店舗の売上目標を設定するた
めの適切な商圏を設定しているが、既存の店舗の統廃合
等を行うために、商圏の重複があるか否か等を判別する
ために商圏を設定してもよい。
【0046】
【発明の効果】この発明によれば、商圏設定対象範囲を
所定領域に分割し、分割した所定領域内の商圏設定デー
タの値を所定領域毎に顧客情報に基づいて算出して、こ
の算出された商圏設定データの値に基づいて所定領域を
選択し、選択した全所定領域内の商圏設定データの合計
値が目標値に達していると判別した場合に、選択した全
所定領域を商圏として設定している。従って、店舗を中
心とした円形の商圏を設定する場合や、ドライブタイム
に基づいて一律に商圏を設定する場合と異なり、現実に
営業活動等を行っている範囲とほぼ一致した範囲を商圏
として設定することができ、公平かつ客観的な商圏を設
定することができる。
【0047】また、商圏設定対象範囲内の所定領域を、
所定領域内の商圏設定データの値が最も大きい所定領域
から順次選択している。そのため、実際に営業活動等を
行った結果、顧客が集中している所定領域を選択して商
圏を設定することができ、実際の営業活動等を行う範囲
に即した公平かつ客観的な範囲の商圏(飛び地状の商
圏)を設定することができる。
【0048】また、商圏設定対象範囲内で選択された所
定領域に隣接する所定領域の中から最も商圏設定データ
の値が大きい所定領域を順次選択して商圏を設定してい
る。従って、現実の商圏の広がりに対応した地続きの商
圏(アメーバ状の商圏)を設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態にかかる商圏自動設定シ
ステムのブロック構成図である。
【図2】この発明の実施の形態にかかる商圏自動設定シ
ステムによって行われる商圏自動設定処理を説明するた
めのフローチャートである。
【図3】この発明の実施の形態にかかる商圏自動設定シ
ステムによって設定された商圏を説明するための図であ
る。
【図4】この発明の実施の形態にかかる商圏自動設定シ
ステムによって行われる他の商圏自動設定処理を説明す
るためのフローチャートである。
【図5】この発明の実施の形態にかかる他の商圏自動設
定処理によって設定された商圏を説明するための図であ
る。
【符号の説明】
2…データ処理部、4…GIS、6…入力部、8…出力
部、10…顧客データ記憶部、12…商圏データ記憶
部。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 店舗の顧客情報を記憶する顧客情報記憶
    手段と、 商圏を設定する対象範囲を設定する商圏設定対象範囲設
    定手段と、 前記対象範囲を所定領域に分割する所定領域分割手段
    と、 前記顧客情報記憶手段により記憶されている顧客情報に
    基づいて前記所定領域分割手段により分割された所定領
    域内の商圏設定データの値を前記所定領域毎に算出する
    所定領域内商圏設定データ値算出手段と、 前記所定領域分割手段により分割された所定領域を前記
    所定領域内商圏設定データ値算出手段により算出された
    所定領域内の商圏設定データの値に基づいて選択する所
    定領域選択手段と、 前記所定領域選択手段により選択された所定領域内の商
    圏設定データの値を合計する商圏設定データ値合計手段
    と、 前記商圏設定データ値合計手段により合計された商圏設
    定データの値が前記店舗における商圏設定データの値に
    対して所定割合以上であるか否かを判別する割合判別手
    段と、 前記割合判別手段により、前記商圏設定データ値合計手
    段により合計された商圏設定データの値が前記店舗にお
    ける商圏設定データの値に対して所定割合以上となって
    いる場合に、前記所定領域選択手段により選択された所
    定領域の集合を商圏として設定する商圏設定手段とを備
    えることを特徴とする商圏自動設定システム。
  2. 【請求項2】 前記所定領域分割手段は、前記対象範囲
    を、一定範囲のメッシュ状の領域に分割することを特徴
    とする請求項1記載の商圏自動設定システム。
  3. 【請求項3】 前記所定領域内商圏設定データ値算出手
    段は、前記顧客情報記憶手段により記憶されている顧客
    情報に基づいて前記所定領域毎の商圏設定データの値を
    算出することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の
    商圏自動設定システム。
  4. 【請求項4】 前記所定領域選択手段は、前記所定領域
    分割手段により分割された所定領域の中から、所定領域
    内の商圏設定データの値が最も大きい所定領域を順次選
    択することを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか一
    項記載の商圏自動設定システム。
  5. 【請求項5】 前記所定領域選択手段は、前記所定領域
    分割手段により分割された所定領域の中から、商圏を設
    定する起点として選択された所定領域に隣接する所定領
    域の中から所定領域内の商圏設定データの値が最も大き
    い所定領域を選択し、選択された所定領域に隣接する所
    定領域の中から所定領域内の商圏設定データの値が最も
    大きい所定領域を順次選択することを特徴とする請求項
    1〜請求項3の何れか一項記載の商圏自動設定システ
    ム。
JP2001141148A 2001-05-11 2001-05-11 商圏自動設定システム Expired - Fee Related JP3934361B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001141148A JP3934361B2 (ja) 2001-05-11 2001-05-11 商圏自動設定システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001141148A JP3934361B2 (ja) 2001-05-11 2001-05-11 商圏自動設定システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002334199A true JP2002334199A (ja) 2002-11-22
JP3934361B2 JP3934361B2 (ja) 2007-06-20

Family

ID=18987643

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001141148A Expired - Fee Related JP3934361B2 (ja) 2001-05-11 2001-05-11 商圏自動設定システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3934361B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014182624A (ja) * 2013-03-19 2014-09-29 Toshiba Corp データ管理装置およびその方法、ならびにプログラム
JP2014203271A (ja) * 2013-04-04 2014-10-27 日本電信電話株式会社 目的来店施設情報提供装置及び方法及びプログラム
JP2016006621A (ja) * 2014-05-28 2016-01-14 技研商事インターナショナル株式会社 購買予測分析システム及びそのプログラム
JP5946552B1 (ja) * 2015-02-13 2016-07-06 株式会社コロプラ 新規出店候補地選定システム、方法、及びプログラム
CN109118265A (zh) * 2018-06-27 2019-01-01 阿里巴巴集团控股有限公司 商圈确定方法、装置和服务器
KR20200016595A (ko) * 2018-08-07 2020-02-17 주식회사 케이티 동적 배후지 생성 방법 및 그 장치
JP2021149268A (ja) * 2020-03-17 2021-09-27 ヤフー株式会社 情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラム

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014182624A (ja) * 2013-03-19 2014-09-29 Toshiba Corp データ管理装置およびその方法、ならびにプログラム
JP2014203271A (ja) * 2013-04-04 2014-10-27 日本電信電話株式会社 目的来店施設情報提供装置及び方法及びプログラム
JP2016006621A (ja) * 2014-05-28 2016-01-14 技研商事インターナショナル株式会社 購買予測分析システム及びそのプログラム
JP5946552B1 (ja) * 2015-02-13 2016-07-06 株式会社コロプラ 新規出店候補地選定システム、方法、及びプログラム
CN109118265A (zh) * 2018-06-27 2019-01-01 阿里巴巴集团控股有限公司 商圈确定方法、装置和服务器
KR20200016595A (ko) * 2018-08-07 2020-02-17 주식회사 케이티 동적 배후지 생성 방법 및 그 장치
KR102321509B1 (ko) * 2018-08-07 2021-11-04 주식회사 케이티 동적 배후지 생성 방법 및 그 장치
JP2021149268A (ja) * 2020-03-17 2021-09-27 ヤフー株式会社 情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラム
JP6990731B2 (ja) 2020-03-17 2022-01-12 ヤフー株式会社 情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP3934361B2 (ja) 2007-06-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Münzel et al. Explaining carsharing supply across Western European cities
Anderson et al. What electric vehicle users want: Real-world preferences for public charging infrastructure
Lee et al. Neighborhood context and residential mobility
Mossig Regional employment growth in the cultural and creative industries in Germany 2003–2008
JP2019508766A (ja) 地理的エリアのヒートマップを生成するシステム、方法、およびデバイス
US20100036834A1 (en) Location-based information retrieval
CN109903065B (zh) 一种确定候选点的候选分值的方法和装置
CN105354214B (zh) 一种备忘信息的生成方法及装置
CN105160173B (zh) 安全评估方法和装置
CN111898860A (zh) 一种数字视听场所选址及经营策略生成方法及存储介质
CN112085596A (zh) 用户风险等级信息的确定方法及装置
JP2002334199A (ja) 商圏自動設定システム
CN111626777A (zh) 选址方法、选址决策系统、存储介质及电子设备
Summerson et al. Aesthetic value in Antarctica: beautiful or sublime?
CN113283680A (zh) 一种选址方法、装置、设备及其存储介质
Raj Mehndiratta et al. Likely users of advanced traveler information systems: Evidence from the Seattle Region
CN111161102B (zh) 一种基于gis的景区服务设施布局分析方法
CN106850777B (zh) 推送信息的方法和装置
KR20160025698A (ko) 지역 특성을 반영한 지역 정보 제공 장치 및 그 방법
CN107969157A (zh) 向用户提供内容项目
CN110991867A (zh) 一种基于毛利率影响因子的营销资源调整方法及装置
WO2000068854A8 (en) System and method for weather-based activities planning and advertising
CN109150934B (zh) 信息推送方法和装置
CN109886821A (zh) 案件推送方法及装置、计算设备及计算机可读存储介质
Keenan et al. A prototype web-based carpooling system

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040113

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040312

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040407

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040507

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20040518

A912 Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20040702

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070213

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070315

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110330

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110330

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120330

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130330

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130330

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140330

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees