JP2002334050A - メモリ制御回路およびメモリ制御方法 - Google Patents

メモリ制御回路およびメモリ制御方法

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JP2002334050A
JP2002334050A JP2001140479A JP2001140479A JP2002334050A JP 2002334050 A JP2002334050 A JP 2002334050A JP 2001140479 A JP2001140479 A JP 2001140479A JP 2001140479 A JP2001140479 A JP 2001140479A JP 2002334050 A JP2002334050 A JP 2002334050A
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dma
signal
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circuit
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Akira Kuronuma
明 黒沼
Toru Nakayama
亨 中山
Takuji Katsu
拓二 勝
Sohei Tanaka
壮平 田中
Noriyuki Suzuki
範之 鈴木
Masafumi Wataya
雅文 綿谷
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 比較的簡素な回路でアクセス時間の冗長性を
無くし、スループットの向上を図ることができるメモリ
制御回路を提供する。 【解決手段】 DMAコントローラ2は、複数のDMA
源6から出力されるDMA要求信号(REQ)を受信
し、選択したDMA源のDMA要求信号を出力するアー
ビタ回路3、およびSDRAM5へのデータアクセスを
実行するSDRAMメモリコントローラ4を内蔵する。
SDRAMコントローラ4からアービタ回路3に出力さ
れるデータアクセス信号が有効でなくなった後、アービ
タ回路3がDMA源6のアービトレーション動作を行っ
てDMA処理を続行する際、SDRAMコントローラ4
は、SDRAM5へのデータアクセスの終了時にアクセ
ス終了信号(BSTEND)を出力すると、アービタ回
路3は、このアクセス終了信号(BSTEND)を検知
して、次の調停および選択を開始する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、SDRAM(Sy
nchronous Dynamic Random
Access Memory)等のメモリを制御するメ
モリ制御回路およびメモリ制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、SDRAMは、非同期DRAMを
高速に動作させるために開発された比較的新しいデバイ
スである。SDRAMの制御方法は、従来の非同期DR
AMの制御方法と似ているが、同期用にCLK信号を
使用し、SDRAMへのアクセスをコマンドによって
行い、連続してリード/ライトが実行可能である(バ
ーストモード)などを有する点が特徴である。
【0003】図4は従来の標準的なSDRAMへのデー
タアクセスを示すタイミングチャートである。ここで
は、バースト長(BL)=2である場合を示す。SDR
AMへの実際のデータアクセス方法において、SDRA
Mコントローラは、まず、ACTVコマンドの発行と同
時にローアドレス(RAS)を出力し、次にWRITA
コマンドまたはREADAコマンドの発行と同時にカラ
ムアドレス(CAS)を出力する。尚、特に断らない限
り、ACTVコマンド後の1クロック(CLK)で、S
DRAMは次のコマンドを受付可能とする。
【0004】WRITAコマンドである場合、CASの
出力と同時にデータバスライン(DQ)に書き込むべき
データを出力してライト動作を行う。一方、READA
コマンドである場合、固有のディレイ値(CAS LA
TENCY = CL)分遅れた後、SDRAMからリ
ードデータが出力されるので、このデータを取り込む。
【0005】ところで、WRITA/READAコマン
ドを利用する場合、バースト回数がバースト長(BUR
ST LENGTH:BL)で指定される値に固定され
ているので、任意の回数を実行しようとした場合、MR
Sコマンドを発行してBL値を変更し、所望のバースト
回数に到達するように、コマンドを組み合わせて制御す
る必要があり、バースト回数を変更する場合、トータル
のスループットが低下してしまう。
【0006】これに対し、WRITA/READAコマ
ンドを使用せず、SDRAMコントローラが所望のバー
スト回数に到達した場合、バースト動作を中断させる方
法が知られている。
【0007】図5は一般的なDMAコントローラの構成
を示すブロック図である。DMAコントローラ2aは、
アービタ回路3aおよびSDRAMコントローラ4aを
内蔵する。また、アービタ回路3aには、複数のDMA
源6aが接続され、SDRAMコントローラ4aには、
SDRAM5aが接続されている。一般に、DMA源6
aはアプリケーションによってその構成が異なり、ま
た、メモリコントローラ部はメモリの種類によってその
回路構成が異なるので、図5に示すように、様々なアプ
リケーションやメモリへの対応を容易にするため、アー
ビトレーション部(アービタ回路3a)およびメモリコ
ントローラ部(SDRAMコントローラ4a)は独立に
構成されることが望ましい。
【0008】この場合、各DMA源6a(DMA源1、
DMA源2、…、DMA源N)からアービタ回路3aに
は、それぞれDMA要求信号(DREQ_1、DREQ
_2、…、DREQ_N)、アドレス信号(ADDRE
SS_1、ADDRESS_2、…、ADDRESS_
N)、リード/ライトのどちらの要求であるかを示す信
号(R−WX_1、R−WX_2、…、R−WX_
N)、バースト回数を示す信号(BSTNUM_1、B
STNUM_2、…、BSTNUM_N)、およびライ
ト用データバス信号(WRDATA_1、WRDATA
_2、…、WRDATA_N)が出力される。
【0009】一方、アービタ回路3aから各DMA源6
aには、それぞれ負論理のDMA要求受諾信号(DRE
QACKX_1、DREQACKX_2、…、DREQ
ACKX_N)、リード用データバス信号(RDDAT
A_1、RDDATA_2、…、RDDATA_N)、
負論理のデータアクセス信号(DTACKX_1、DT
ACKX_2、…、DTACKX_N)が出力される。
【0010】尚、図5では、全てのDMA源にライト用
データバスおよびリード用データバスが接続されている
が、実際、DMA源によってはリードまたはライトのど
ちらか一方しか行わない場合があり、その場合、使用し
ないデータバスは接続しなくてもよい。また、図5にお
いては、SDRAMのリフレッシュを制御する回路が省
略されている。
【0011】さらに、アービタ回路3aからSDRAM
コントローラ4aへは、調停後のDMA要求信号(RE
Q)、調停後のアドレス信号(ADRS)、調停後のリ
ード/ライト識別信号(R−WX)、バースト回数を表
す信号(BSTNUM)、ライト用データバス信号(W
RDATA)等の信号が出力される。
【0012】一方、SDRAMコントローラ4aからア
ービタ回路3aには、リード用データバス信号(RDD
ATA)、および負論理のデータアクセス信号(ORG
_DTACKX)が出力される。
【0013】このように、アービタ回路3aおよびSD
RAMコントローラ4aを独立の構成にすることで、ア
ービトレーション部(アービタ回路3a)およびメモリ
コントローラ部(SDRAMコントローラ4a)間のイ
ンターフェースを統一することができ、さまざまなアプ
リケーションやメモリへの対応が容易になる。
【0014】つぎに、上記構成を有するDMAコントロ
ーラ2aの動作を示す。図6はDMAコントローラ2a
の各部の信号の変化を示すタイミングチャートである。
ここでは、バースト長は初期MRSコマンド発行時に最
大値8に設定されている。また、最初にDMA源1が単
独でバーストリードのDMA要求を発し、このDMA処
理中に、DMA源2がバーストライトのDMA要求を発
する場合を示す。
【0015】まず、タイミングT0において、アービタ
回路3aは、アービトレーション動作の許可状態にあ
り、各DMA源6aからのDMA要求を待っている。タ
イミングT1において、DMA源1は、DMA制御情報
(アドレス信号ADDRESS_1、バースト回数を表
す信号BSTNUM_1)を出力すると同時に、DMA
要求信号(DREQ_1)を有効にする。尚、ここで
は、バースト長「2」のリードである場合を示す。
【0016】アービタ回路3aは、DMA要求信号(D
REQ_1)の受信をタイミングT2中に確認すると、
他のDMA要求信号(DREQ)が出力されていないか
を検知する。さらに、他のDMA要求信号(DREQ)
が出力されている場合、予め定められた優先順位に基づ
いて調停および選択を行い、選択されたDMA源からの
DMA制御情報をラッチする。
【0017】その後、タイミングT3において、選択さ
れたDMA源6a(ここでは、DMA源1)に対してD
MA要求受諾信号(DREQACKX_1)を返送す
る。同時に、SDRAMコントローラ4aに対し、ラッ
チしたDMA制御情報を出力すると同時に、DMA要求
信号(REQ)を有効にする。そして、アービタ回路3
aは、DMA要求の受付、調停および選択の禁止状態に
入る。この結果、タイミングT6において、DMA源2
からDMA要求が出されているが、アービタ回路3aは
これを受け付けない。
【0018】一方、DMA要求信号(REQ)を受けた
SDRAMコントローラ4aは、タイミングT4におい
て、ACTVコマンドの発行によってローアドレス(R
AS)を出力し、続くタイミングT5において、REA
Dコマンドの発行と同時にカラムアドレス(CAS)を
出力する。READコマンドの場合、タイミングT4以
降、ディレイ値(CL=2)分遅れた後、SDRAM5
aからリードデータがデータバスライン(DQ)上に出
力されるので、SDRAMコントローラ4aはこのデー
タを取り込む。尚、ここでは、コマンドを発行しない場
合、NOP状態としているが、これ以外にDESL、P
Dなどの状態で待ってもよい。
【0019】取り込まれたデータは、一度、SDRAM
コントローラ4aでラッチされ、各DMA源6aに返送
される。データアクセス中、各DMA源6aがこのデー
タを読み込めるように、データアクセス信号(ORG_
DTACKX)を有効にする。このデータアクセス信号
(ORG_DTACKX)はアービタ回路3aに返送さ
れる。アービタ回路3aは、選択されたDMA源6a
(ここでは、DMA源1)だけに、データアクセス信号
(DTACKX_1)を有効(ローレベル)にする。D
MA源6aは、データアクセス信号(DTACKX_
1)が有効になると、そのタイミングでリード用データ
バスからデータであるデータバス信号(RDDATA_
1)を読み込む。
【0020】一方、SDRAMコントローラ4aは、所
望の回数分(2回分)のデータアクセスを要求した後、
タイミングT7において、プリチャージコマンド(PR
E)コマンドの発行によってバースト動作を中止させ
る。また、所望の回数分(2回分)のデータを読み込ん
だ後、タイミングT9において、データアクセス信号
(ORG_DTACKX)を無効(ハイレベル)にす
る。
【0021】アービタ回路3aは、タイミングT10に
おいて、データアクセス信号(ORG_DTACKX)
の立ち上がりを検出すると、タイミングT11におい
て、DMA要求の受付、調停および選択の禁止状態を、
解除する。
【0022】この結果、タイミングT12において、ア
ービタ回路3aは、DMA源2のDMA要求信号(DR
EQ_2)を認識し、他のDMA要求信号(DREQ)
が出力されていないかを検知し、さらに、他のDMA要
求信号DREQが出力されている場合、予め定められた
優先順位に基づいて調停および選択を行い、選択された
DMA源からのDMA制御情報をラッチする。
【0023】この後、タイミングT13において、選択
されたDMA源6a(ここでは、DMA源2)に対し、
DMA要求受諾信号(DREQACKX_2)を返送す
る。同時に、SDRAMコントローラ4aに対し、ラッ
チしたDMA制御情報を出力し、DMA要求信号(RE
Q)を有効にする。そして、アービタ回路3aは、再び
DMA要求の受付、調停および選択の禁止状態に入る。
【0024】DMA要求信号(REQ)を受けたSDR
AMコントローラ4aは、タイミングT14において、
ACTVコマンドの発行によってローアドレス(RA
S)を出力し、タイミングT15において、WRITコ
マンドの発行と同時にカラムアドレス(CAS)を出力
する。WRITコマンドの場合、DMA源2は、WRI
Tコマンドの発行と同じタイミングでライト用データバ
スにデータであるライト用データバス信号(WRDAT
A_2)を出力する。
【0025】このデータは、SDRAMコントローラ4
a経由でデータバスライン(DQ)に出力され、実際に
メモリであるSDRAM5aに書き込まれる。メモリに
書き込まれている間、データアクセス信号(ORG_D
TACKX)が有効になる。このデータアクセス信号
(ORG_DTACKX)はアービタ回路3aに返送さ
れる。アービタ回路3aは、選択されたDMA源6a
(ここでは、DMA源2)だけに、データアクセス信号
(DTACKX_2)を有効にする。
【0026】ここでは、3回のバーストライトであるの
で、SDRAMコントローラ4aは、3回分のデータを
書き込むと、PREコマンドを発行し、バーストライト
を中断するとともに、データアクセス信号(ORG_D
TACKX)を無効にする。アービタ回路3aは、タイ
ミングT18において、データアクセス信号(ORG_
DTACKX)の立ち上がりを検出すると、タイミング
T19において、DMA要求の検出、調停および選択の
禁止状態を解除する。
【0027】このように、従来のメモリ制御方法では、
アービタ回路3aは、データアクセス信号(ORG_D
TACKX)の無効(=ORG_DTACKXの立ち上
がり)を検出してから次のアービトレーション動作を開
始していた。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のメモリ制御方法では、以下に掲げる点において猶一
層の改善が要望されていた。すなわち、バーストリード
を行った場合、データアクセス信号(ORG_DTAC
KX)が無効になった次のクロックから次のACTVコ
マンドが発行可能であるにもかかわらず、この動作が行
われておらず、データアクセスが冗長であった。
【0029】また、バーストライトの場合、必ずPRE
コマンドの発行で終了する。一般に、PREコマンドか
ら次のACTVコマンドの受信までは、SDRAMの仕
様として一定時間待機する必要がある。しかし、その値
は30nS程度であり、30MHz以下で駆動される低
速の回路では、事実上、SDRAMは次のクロックでA
CTVコマンドを受信可能である。このため、SDRA
MコントローラがPREコマンド発行中、アービタ回路
は、次のアービトレーション動作が開始可能であるにも
かかわらず、従来では、この動作が行われておらず、や
はりデータアクセスが(1CLK分)冗長であった。
【0030】複数のDMA源からの各DMA要求が離散
的に行われる場合、これらの冗長性はさほど問題となら
ないが、複数のDMA要求が重複する場合、後に要求さ
れたDMAの開始が無駄に待たされることになり、更な
るスループットの向上にとってこれらの問題は弊害とな
っていた。
【0031】これらの問題に対し、冗長される部分を無
くすために、データアクセスの終了を待たずにアービト
レーション処理を実行する、いわゆる先読み制御は、従
来から行われてきたが、この場合、回路が複雑になって
しまうという問題があった。
【0032】また、DMAの高速化に関し、特開200
0−010909号公報では、連続した転送(1サイク
ルがリード−ライトである処理)を行うDMAの最後の
サイクルにおいて、ライト終了まで待たずに、リード終
了時に割り込みを発生させる制御方法が示されている。
しかし、この制御方法は、各サイクルにおける高速性に
ついて解決するものではない。
【0033】そこで、本発明は、標準動作クロックより
遅いクロックでSDRAMを動作させる場合、比較的簡
素な回路でアクセス時間の冗長性を無くし、スループッ
トの向上を図ることができるメモリ制御回路およびメモ
リ制御方法を提供することを目的とする。
【0034】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のメモリ制御回路は、複数のDMA源から出
力されるDMA要求信号を受信し、該DMA要求信号を
出力したDMA源より1つのDMA源を選択し、選択し
た前記DMA源からのDMA要求信号を後段に出力する
選択回路と、前記選択回路から出力されたDMA要求信
号にしたがって、メモリへのデータアクセスを実行する
メモリコントローラとを備え、前記選択回路および前記
メモリコントローラ間におけるハンドシェーク信号とし
て、前記メモリコントローラから前記選択回路に出力さ
れるデータアクセス信号が有効でなくなった後、前記選
択回路が前記DMA源の選択動作を行ってDMA処理を
続行するメモリ制御回路において、前記メモリコントロ
ーラは、前記メモリへのデータアクセス終了時に前記デ
ータアクセス信号とは別に、アクセス終了信号を前記選
択回路に出力する終了信号出力回路を備え、前記選択回
路は、前記アクセス終了信号に応じて、次のDMA源の
選択動作を開始することを特徴とする。
【0035】また、前記メモリコントローラは、プリチ
ャージコマンドを実行した後、前記データアクセスを終
了することを特徴とする。
【0036】さらに、前記アクセス終了信号のタイミン
グは、前記データアクセス信号に対して可変であること
を特徴とする。
【0037】本発明のメモリ制御方法は、複数のDMA
源から出力されるDMA要求信号を受信し、該DMA要
求信号を出力したDMA源より1つのDMA源を選択
し、選択した前記DMA源からのDMA要求信号を後段
に出力する選択回路と、前記選択回路から出力されたD
MA要求信号にしたがって、メモリへのデータアクセス
を実行するメモリコントローラとの間におけるハンドシ
ェーク信号として、前記メモリコントローラから前記選
択回路に出力されるデータアクセス信号が有効でなくな
った後、前記選択回路が前記DMA源の選択動作を行っ
てDMA処理を続行するメモリ制御方法において、前記
メモリへのデータアクセス終了時に前記データアクセス
信号とは別に、アクセス終了信号を、前記メモリコント
ローラから前記選択回路に出力する工程と、前記アクセ
ス終了信号に応じて、前記選択回路が次のDMA源の選
択動作を開始する工程とを有することを特徴とする。
【0038】
【発明の実施の形態】本発明のメモリ制御回路およびメ
モリ制御方法の実施の形態について図面を参照しながら
説明する。図1は実施の形態におけるメモリ制御回路と
してのDMAコントローラの構成を示すブロック図であ
る。DMAコントローラ2は、アービタ回路3およびS
DRAMコントローラ4を内蔵する。また、アービタ回
路3には、複数のDMA源6が接続され、SDRAMコ
ントローラ4には、SDRAM5が接続されている。
【0039】各DMA源(1、2、…、N)1からアー
ビタ回路3には、DMA要求信号(DREQ#1、2、
…、N)、アドレス信号(ADDRESS#1、2、
…、N)、リード/ライトのどちらの要求であるかを示
す信号(R−WX#1、2、…、N)、バースト回数を
表す信号(BSTNUM#1、2、…、N)、およびラ
イト用データバス信号(DWRDATA#1、2、…、
N)信号が出力される。ここで、Nは値2以上の任意の
数である。
【0040】一方、アービタ回路3から各DMA源6に
は、DMA要求受諾信号(DREQACKX#1、2、
…、N)、リード用データバス信号(RDDATA#
1、2、…、N)、およびデータアクセス信号(DTA
CKX#1、2、…、N)が出力される。
【0041】尚、本実施形態では、全てのDMA源にラ
イト用データバスおよびリード用データバスが接続され
ているが、実際、各DMA源は、リードまたはライトの
どちらか一方しか行わない場合があり、その場合、使用
しないデータバスは接続しなくてもよい。また、図1で
は、SDRAM5のリフレッシュを制御する回路が省略
されている。
【0042】また、アービタ回路3からSDRAMコン
トローラ4には、調停後のDMA要求信号(REQ)、
調停後のアドレス信号(ADRS)、調停後のリード/
ライト識別信号(R−WX)、バースト回数を表す信号
(BSTNUM)、およびライト用データバス信号(W
RDATA)が出力される。一方、SDRAMコントロ
ーラ4からアービタ回路3には、リード用データバス信
号(RDDATA)、データアクセス信号(DTACK
X)、およびアクセス終了信号(BSTEND)が出力
される。
【0043】図2はDMAコントローラ2の各部の信号
の変化を示すタイミングチャートである。ここでは、本
実施形態の特徴を分かり易くするため、従来例と諸条件
を同じにする。即ち、予め、バースト長を初期MRSコ
マンド発行時に最大値8に設定しておく。また、最初に
DMA源1が単独で2回分のバーストリードのDMA要
求を発し、このDMA処理中、DMA源2が3回分のバ
ーストライトDMA要求を発する場合を示す。
【0044】まず、タイミングT0において、アービタ
回路3は、アービトレーション動作の許可状態にあり、
各DMA源6からのDMA要求を待っている。タイミン
グT1において、DMA源1は、DMA制御情報(アド
レス信号ADDRESS_1、バースト回数を表す信号
BSTNUM_1)を出力すると同時に、DMA要求信
号(DREQ_1)を有効にする。
【0045】タイミングT2において、アービタ回路3
は、DMA要求信号(DREQ_1)の受信を確認する
と、他のDMA要求信号(DREQ)が出力されていな
いかを検知し、さらに他のDMA要求信号(DREQ)
が出力されている場合、予め定められた優先順位に基づ
いて調停および選択を行い、選択されたDMA源に関す
るDMA制御情報をラッチする。
【0046】その後、タイミングT3において、アービ
タ回路3は、選択されたDMA源(ここでは、DMA源
1)に対し、DMA要求受諾信号(DREQACKX_
1)を返送する。同時に、SDRAMコントローラ4に
対し、ラッチしたDMA制御情報を出力すると同時に、
DMA要求信号(REQ)を有効にする。そして、アー
ビタ回路3はDMA要求の受付、調停および選択の禁止
状態に入る。この結果、ここでは、タイミングT6にお
いて、DMA源2からDMA要求(DREQ_2)が出
力されているが、これを受け付けない。
【0047】DMA要求信号(REQ)を受けたSDR
AMコントローラ4は、タイミングT4において、AC
TVコマンドの発行によってローアドレス(RAS)を
出力し、続くタイミングT5において、READコマン
ドの発行と同時にカラムアドレス(CAS)を出力す
る。READコマンドの場合、ディレイ値CL(ここで
は、CL=2)分遅れた後、タイミングT7において、
SDRAM5からリードデータ(D0)が出力されるの
で、SDRAMコントローラ4はこのデータを取り込
む。取り込まれたデータは、一度、SDRAMコントロ
ーラ4でラッチされ、DMA源1に返送される。
【0048】データアクセス中、SDRAMコントロー
ラ4は、各DMA源がデータを読み込めるように、デー
タアクセス信号(ORG_DTACKX)を有効にす
る。このデータアクセス信号(ORG_DTACKX)
は、アービタ回路3に返送される。アービタ回路3は、
これに応じて、選択されたDMA源(ここでは、DMA
源1)に対してだけ、データアクセス信号(DTACK
X_1)を有効(ローレベル)にする。DMA源1は、
データアクセス信号(DTACKX_1)が有効になる
と、そのタイミングT8において、リード用データバス
からリード用データバス信号(RDDATA_1)であ
るデータを読み込む。
【0049】一方、SDRAMコントローラ4は、所望
の回数分(2回分)、データアクセスを要求した後、タ
イミングT7において、プリチャージコマンド(PR
E)コマンドの発行によってバースト動作を中止させ
る。さらに、所望の回数分、データアクセスを要求した
ことを示すために、最後のデータアクセス信号(ORG
_DTACKX)と同じタイミングT9において、アク
セス終了信号(BSTEND信号)を有効にする。その
後、SDRAMコントローラ4は、所望の回数分(2回
分)のデータを読み込むと、タイミングT10におい
て、データアクセス信号(ORG_DTACKX)を無
効(ハイレベル)にする。
【0050】アービタ回路3は、タイミングT9におい
て、アクセス終了信号(BSTEND信号)を検出する
と、タイミングT10において、DMA要求の受付、調
停および選択の禁止状態を解除する。この結果、タイミ
ングT11において、DMA源2からのDMA要求信号
(DREQ_2)を認識し、他のDMA要求信号(DR
EQ)が出力されていないかを検知し、さらに他のDR
EQが出力されている場合、予め定められた優先順位に
基づいて調停および選択を行い、選択されたDMA源か
らのDMA制御情報をラッチする。
【0051】その後、タイミングT12において、アー
ビタ回路3は、選択されたDMA源(ここでは、DMA
源2)に対し、DMA要求受諾信号(DREQACKX
_2)を返送する。同時に、SDRAMコントローラ4
に対し、ラッチしたDMA制御情報(アドレス信号AD
DRESS_2、バースト回数を表す信号BSTNUM
_2)を出力し、DMA要求信号(REQ)を有効にす
る。そして、アービタ回路3は、再びDMA要求の受
付、調停および選択の禁止状態に入る。
【0052】DMA要求信号(REQ)を受けたSDR
AMコントローラ4は、タイミングT13において、A
CTVコマンドの発行によってローアドレス(RAS)
を出力し、続くタイミングT14において、WRITコ
マンドの発行と同時にカラムアドレス(CAS)を出力
する。WRITコマンドの場合、DMA源2は、WRI
Tコマンドの発行と同じタイミングで、ライト用データ
バスにライト用データバス信号(WRDATA_2)で
あるデータ(D2)を出力する。このデータは、SDR
AMコントローラ4経由でデータバスライン(DQ)に
出力され、実際にメモリ(SDRAM5)に書き込まれ
る。メモリ(SDRAM5)に書き込まれている間、デ
ータアクセス信号(ORG_DTACKX)が有効にな
る。このデータアクセス信号(ORG_DTACKX)
はアービタ回路3に返送される。
【0053】アービタ回路3は、これに応じて、選択さ
れたDMA源(ここでは、DMA源2)に対してだけ、
データアクセス信号(DTACKX_2)を有効にす
る。ここでは、3回のバーストライトであるので、3回
分のデータを書き込み、最後のデータアクセス信号(O
RG_DTACKX)と同じタイミングT16におい
て、アクセス終了信号(BSTEND信号)を発行す
る。
【0054】その後、タイミングT17において、PR
Eコマンドを発行し、バーストライトを中断するととも
に、データアクセス信号(ORG_DTACKX)を無
効にする。一方、アービタ回路3は、タイミングT16
において、アクセス終了信号(BSTEND信号)を検
出すると、タイミングT17において、DMA要求の受
付、調停および選択の禁止状態を解除する。
【0055】図3はアクセス終了信号(BSTEND)
発生回路の構成を示す図である。このアクセス終了信号
(BSTEND)発生回路は、SDRAMコントローラ
4内に設けられており、カウンタ21、JKフリップフ
ロップ22、ORゲート23およびNANDゲート24
から構成される。図示するように、アクセス終了信号
(BSTEND)は、データアクセス信号(ORG_D
TACKX)の立ち上がり信号を入力とするカウンタ2
1の出力を用いて生成されており、SDRAMコントロ
ーラ4側に新たな回路を付加することなく生成可能であ
る。
【0056】このように、本実施形態によれば、データ
アクセス信号(ORG_DTACKX)とは別に、デー
タアクセス信号の最後にアクセス終了用のパルス信号と
してのアクセス終了信号(BSTEND)を出力し、こ
の信号を基に、次のアービトレーション動作を開始させ
ることにより、SDRAM5の標準動作クロックよりも
遅いクロックで動作させる場合、比較的簡素な回路によ
ってアクセス時間の冗長性を無くし、スループットの向
上を図ることができる。
【0057】すなわち、前述したように、一般に、PR
Eコマンドから次のACTVコマンドの受信までは、S
DRAMの仕様として一定時間待機する必要があるが、
その値は30nS程度であり、30MHz以下で駆動さ
れる低速の回路では、事実上、SDRAMは次のクロッ
クでACTVコマンドを受信可能である。したがって、
SDRAMコントローラ4によるPREコマンド発行
中、アービタ回路3は、次のアービトレーション動作を
開始することができ、従来に比べ、1CLK分アクセス
時間を短縮できる。
【0058】以上が本発明の実施の形態の説明である
が、本発明は、この実施の形態の構成に限られるもので
はなく、特許請求の範囲で示した機能、または実施の形
態の構成が持つ機能が達成できる構成であればどのよう
なものであっても適用可能である。
【0059】例えば、上記実施形態では、アクセス終了
信号(BSTEND)のデータアクセス信号(ORG_
DTACKX信号)に対するタイミングは、固定されて
しまっていたが、これを可変にすることで、システムの
クロックが速くなっても対応可能なDMAコントローラ
にすることが可能である。この場合、リードとライトと
で、アクセス終了信号(BSTEND)のタイミングを
別々に設定するようにしてもよく、より適応範囲の広い
DMAコントローラに得ることが可能である。
【0060】
【発明の効果】本発明によれば、データアクセス信号と
は別に、アクセス終了信号を出力し、この信号を基に、
次のアービトレーション動作を開始させることにより、
標準動作クロックより遅いクロックでSDRAMを動作
させる場合、比較的簡素な回路でアクセス時間の冗長性
を無くし、スループットの向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態におけるメモリ制御回路としてのD
MAコントローラの構成を示すブロック図である。
【図2】DMAコントローラの各部の信号の変化を示す
タイミングチャートである。
【図3】アクセス終了信号(BSTEND)発生回路の
構成を示す図である。
【図4】従来の標準的なSDRAMへのデータアクセス
を示すタイミングチャートである。
【図5】一般的なDMAコントローラの構成を示すブロ
ック図である。
【図6】DMAコントローラ2aの各部の信号の変化を
示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
2 DMAコントローラ 3 アービタ回路 4 SDRAMコントローラ 5 SDRAM 6 DMA源 21 カウンタ 22 JKフリップフロップ 23 ORゲート 24 NANDゲート
フロントページの続き (72)発明者 勝 拓二 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 田中 壮平 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 鈴木 範之 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 綿谷 雅文 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 5B060 CD12 KA03 5B061 BA03 BB03 DD11 DD17

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のDMA源から出力されるDMA要
    求信号を受信し、該DMA要求信号を出力したDMA源
    より1つのDMA源を選択し、選択した前記DMA源か
    らのDMA要求信号を後段に出力する選択回路と、 前記選択回路から出力されたDMA要求信号にしたがっ
    て、メモリへのデータアクセスを実行するメモリコント
    ローラとを備え、 前記選択回路および前記メモリコントローラ間における
    ハンドシェーク信号として、前記メモリコントローラか
    ら前記選択回路に出力されるデータアクセス信号が有効
    でなくなった後、前記選択回路が前記DMA源の選択動
    作を行ってDMA処理を続行するメモリ制御回路におい
    て、 前記メモリコントローラは、前記メモリへのデータアク
    セス終了時に前記データアクセス信号とは別に、アクセ
    ス終了信号を前記選択回路に出力する終了信号出力回路
    を備え、 前記選択回路は、前記アクセス終了信号に応じて、次の
    DMA源の選択動作を開始することを特徴とするメモリ
    制御回路。
  2. 【請求項2】 前記メモリコントローラは、プリチャー
    ジコマンドを実行した後、前記データアクセスを終了す
    ることを特徴とする請求項1記載のメモリ制御回路。
  3. 【請求項3】 前記アクセス終了信号のタイミングは、
    前記データアクセス信号に対して可変であることを特徴
    とする請求項1記載のメモリ制御回路。
  4. 【請求項4】 複数のDMA源から出力されるDMA要
    求信号を受信し、該DMA要求信号を出力したDMA源
    より1つのDMA源を選択し、選択した前記DMA源か
    らのDMA要求信号を後段に出力する選択回路と、前記
    選択回路から出力されたDMA要求信号にしたがって、
    メモリへのデータアクセスを実行するメモリコントロー
    ラとの間におけるハンドシェーク信号として、前記メモ
    リコントローラから前記選択回路に出力されるデータア
    クセス信号が有効でなくなった後、前記選択回路が前記
    DMA源の選択動作を行ってDMA処理を続行するメモ
    リ制御方法において、 前記メモリへのデータアクセス終了時に前記データアク
    セス信号とは別に、アクセス終了信号を、前記メモリコ
    ントローラから前記選択回路に出力する工程と、 前記アクセス終了信号に応じて、前記選択回路が次のD
    MA源の選択動作を開始する工程とを有することを特徴
    とするメモリ制御方法。
  5. 【請求項5】 前記メモリコントローラは、プリチャー
    ジコマンドを実行した後、前記データアクセスを終了す
    ることを特徴とする請求項4記載のメモリ制御方法。
  6. 【請求項6】 前記アクセス終了信号のタイミングは、
    前記データアクセス信号に対して可変であることを特徴
    とする請求項4記載のメモリ制御方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7340544B2 (en) 2004-01-17 2008-03-04 Samsung Electronics Co., Ltd. Method of using bus and bus interface
JP2014092813A (ja) * 2012-10-31 2014-05-19 Canon Inc メモリ制御装置、メモリ制御方法およびプログラム

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