JP2002333635A - 液晶表示装置およびその製造方法ならびに液晶表示装置の製造装置 - Google Patents

液晶表示装置およびその製造方法ならびに液晶表示装置の製造装置

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JP2002333635A
JP2002333635A JP2001136039A JP2001136039A JP2002333635A JP 2002333635 A JP2002333635 A JP 2002333635A JP 2001136039 A JP2001136039 A JP 2001136039A JP 2001136039 A JP2001136039 A JP 2001136039A JP 2002333635 A JP2002333635 A JP 2002333635A
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JP2001136039A
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Hideki Matsukawa
秀樹 松川
Yoshinori Yamamoto
義則 山本
Shirou Sumida
祉朗 炭田
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液晶表示素子の真空注入方式において、既に
液晶を充填したパネルを最適なギャップにするための押
し出す時間を短縮することができる。 【解決手段】 対向する基板2a,2bを有する液晶表
示素子1の空セルに液晶3が注入される液晶表示装置で
あって、液晶表示素子1の対向する基板2a,2bのギ
ャップを形成するギャップ制御部材6の面積密度が0.
08%以上で、かつ圧縮弾性係数が150×9.806
65×104 Pa(150kgf/cm2)以上であ
る。製造時において、空セルに液晶3を充填した後に適
正のギャップにまで液晶3を押し出すのにかかる時間を
短縮することができる。特に、リードタイムの短縮によ
り低コストの液晶パネルを提供することができるととも
に、品質ではパネル面内のギャップ均一性が優れたもの
となり、完成パネルの振動によるパネル面内の揺れが改
良される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、パーソナルコン
ピュータ、ワードプロセッサ、モニタディスプレイなど
のOA機器や携帯型の情報通信機器などに用いられる液
晶表示装置およびその製造方法ならびに液晶表示装置の
製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】元来、液晶表示素子の製造方法で液晶セ
ルの中に液晶を充填する方法には、注入方式と滴下方式
がある。その注入方式は一般的に量産で扱われ、真空中
で毛細管現象と圧力差により空セルの注入口から液晶を
充填するものである。
【0003】図6は従来の注入方式で作られた液晶表示
素子の工程フローチャートである。このフローチャート
でできあがった液晶表示素子1は図7で示すような断面
構成図になる。内部に表示電極を有する2枚の基板2
a,2bの隙間に、液晶3を介在し、所定のギャップを
形成するようにスペーサ4を分散させ、2枚の基板2
a,2bの両側には偏光板やその他の光学フィルムを最
適化な箇所に設置する。偏光板は原理モードにより1
枚、2枚、または使用しない場合がある。このようにし
て形成した液晶表示素子1は、透過型の場合は表示面の
反対側から3波長型冷陰極管などで照射して表示させた
り、反射型では表示面の反対側に反射板を設置して外光
を利用して明るく見ることができる。このような形態で
液晶表示素子1を電圧印加し駆動してディスプレイとし
て扱うことができる。
【0004】次に、液晶表示素子1の図6に示す従来の
製造フローチャートについて述べる。注入方式では、基
板2a,2bを洗浄し、液状の配向膜をオフセット印刷
などで塗布した後に仮焼成、本焼成を経て配向膜を形成
し、ラビングなどによる配向処理を行う。一般にラビン
グの後では表面の異物や汚れを落とすために水洗浄を実
施する。次に、どちらか一方の基板2aにシール材5を
描画装置やスクリーン印刷により塗布してシール5を形
成する。そのシールパターンは注入口が少なくとも1〜
4ヶ程度設けられている。その注入口は一般的に注入口
と呼ばれ、そこから液晶3を注入する。そして、もう一
方の基板2bにギャップを形成するために所定の大きさ
のスペーサ4を散布し、大気中で両方の基板2a,2b
を貼り合わせる。ここで用いるスペーサ4にはベンゾグ
アナミン等の有機系樹脂からなるものや、SiO2 等の
無機系からなるものが一般的である。
【0005】さて、液晶表示素子1のギャップ制御を行
うためには、2枚の基板全体2a,2bをエアープレス
などで加圧し、最適なギャップが出たところでシール材
5を硬化する。この時、熱硬化型のシール材5を用いる
のが一般的である。その後、基板表示領域外の部分を割
断する。この状態を空セルと言う。空セルは大気圧中に
放置すると、適正なギャップより大きくなる。
【0006】注入方式では、上記のようにしてできた空
セルの注入口の開口部と液晶3をプールしたものを真空
槽内に入れておき、0.2×133.332から0.7
×133.332Pa(又は0.2から0.7Tor
r)程度で触れるようにして、槽内全体を大気に開放し
て空セル内に液晶3を充填する。この状態のセルに充填
された液晶量は最適な量を超えており、ギャップも適正
なものより大きくなっている。
【0007】そして、注入口を樹脂などで閉じ、液晶表
示素子1に付着した液晶3を洗浄し、液晶表示素子全体
1をアニールして液晶3を再配向処理を行う。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の液晶
表示素子の製造方法では、空セルに液晶を充填した後に
適正のギャップにまで液晶を押し出すのにかなりの時間
を必要とし、その後に注入口を封じる。パネルサイズが
大きければ、それだけ一度充填した液晶を押し出す時間
がかかる。一般的に、注入後の液晶を充填した液晶パネ
ルは中央部のギャップが周囲に比べ膨らむ。これは液晶
パネルのギャップを形成するために散布したスペーサの
弾性変形力によるものと、その状態でシールを硬化する
工程によるものである。この膨らんだ余分な液晶を取り
除くために、封口前の液晶を充填した液晶パネル面を上
下から加圧をし、時間をかけてゆっくりと液晶を押し出
す。ゆっくり押す理由は、均一に押し出さないとギャッ
プが崩れたり、液晶を押し出し過ぎるためである。液晶
を押し出し過ぎると、封口時に気泡が入ったり、封口樹
脂の入り込みが多くなったりする。実際に、液晶を押し
出すには中型のパネルで数十分間、大型のサイズ以上で
1時間以上かかる。
【0009】このようなプロセスタクトでは、将来、低
コストを図るには非常に困難であり、生産量を増やすに
は設備台数の追加が余儀なくされる。これは液晶パネル
を普及させるための大きな課題となる。
【0010】したがって、この発明の目的は、液晶表示
素子の真空注入方式において、既に液晶を充填したパネ
ルを最適なギャップにするための押し出す時間を短縮す
ることができる液晶表示装置およびその製造方法ならび
に液晶表示装置の製造装置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
にこの発明の請求項1記載の液晶表示装置は、請求項1
において、対向する基板を有する液晶表示素子の空セル
に液晶が注入される液晶表示装置であって、前記液晶表
示素子の対向する基板のギャップを形成するギャップ制
御部材の面積密度が0.08%以上で、かつ圧縮弾性係
数が150×9.80665×104 Pa(150kg
f/cm2 )以上である。
【0012】このように、液晶表示素子の対向する基板
のギャップを形成するギャップ制御部材の面積密度が
0.08%以上で、かつ圧縮弾性係数が150×9.8
0665×104 Pa(150kgf/cm2 )以上で
あるので、製造時において、空セルに液晶を充填した後
に適正のギャップにまで液晶を押し出すのにかかる時間
を短縮することができる。特に、リードタイムの短縮に
より低コストの液晶パネルを提供することができるとと
もに、品質ではパネル面内のギャップ均一性が優れたも
のとなり、完成パネルの振動によるパネル面内の揺れが
改良される。
【0013】請求項2記載の液晶表示装置は、請求項1
において、液晶表示素子の対向する基板のギャップを形
成するギャップ制御部材が、基板上に形成された突起で
ある。このように、液晶表示素子の対向する基板のギャ
ップを形成するギャップ制御部材が、基板上に形成され
た突起であるので、製造時において基板の所定位置に予
め設けておくことができる。
【0014】請求項3記載の液晶表示装置は、請求項1
において、液晶表示素子の対向する基板のギャップを形
成するギャップ制御部材が、球状からなるボールであ
る。このように、液晶表示素子の対向する基板のギャッ
プを形成するギャップ制御部材が、球状からなるボール
であるので、製造時において基板上に均一に散布するこ
とで得られる。
【0015】請求項4記載の液晶表示装置の製造方法
は、対向する基板のギャップを形成するギャップ制御部
材の面積密度が0.08%以上で、かつ圧縮弾性係数が
150×9.80665×104 Pa(150kgf/
cm2 )以上とした状態で前記基板を貼り合わせ液晶表
示素子の空セルを形成する工程と、真空槽内で前記空セ
ルの注入口より液晶を注入後、ある特定のギャップまで
2×9.80665×104 Pa(2kgf/cm2
以下の圧力を加えて前記注入口より液晶を押し出す工程
とを含む。
【0016】このように、対向する基板のギャップを形
成するギャップ制御部材の面積密度が0.08%以上
で、かつ圧縮弾性係数が150×9.80665×10
4 Pa(150kgf/cm2 )以上とした状態で基板
を貼り合わせ液晶表示素子の空セルを形成する工程と、
真空槽内で空セルの注入口より液晶を注入後、ある特定
のギャップまで2×9.80665×104 Pa(2k
gf/cm2 )以下の圧力を加えて注入口より液晶を押
し出す工程とを含むので、空セルに液晶を充填した後に
適正のギャップにまで液晶を押し出すのにかかる時間を
短縮することができる。これにより液晶表示素子の液晶
充填のプロセスタクトを大幅に短縮するものであり、簡
易的で、かつ従来の製造方法を用いて、高歩留りで製造
できるものである。特に、リードタイムの短縮により低
コストの液晶パネルを提供することができる。一方、品
質ではパネル面内のギャップ均一性が優れたものとな
り、完成パネルの振動によるパネル面内の揺れが改良さ
れる。
【0017】請求項5記載の液晶表示装置の製造方法
は、請求項4において、液晶表示素子の対向する基板の
ギャップを形成するギャップ制御部材が、基板上に形成
された突起である。このように、液晶表示素子の対向す
る基板のギャップを形成するギャップ制御部材が、基板
上に形成された突起であるので、基板の所定位置に予め
設けておくことができる。
【0018】請求項6記載の液晶表示装置の製造方法
は、請求項4において、液晶表示素子の対向する基板の
ギャップを形成するギャップ制御部材が、球状からなる
ボールである。このように、液晶表示素子の対向する基
板のギャップを形成するギャップ制御部材が、球状から
なるボールであるので、基板上に均一に散布することで
得られる。
【0019】請求項7記載の液晶表示装置の製造装置
は、請求項4から請求項6のいずれかに記載の製造方法
を実施可能とした。このように、請求項4から請求項6
のいずれかに記載の製造方法を実施可能としたので、同
様の作用効果が得られる。
【0020】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態を図1〜図
5に基づいて説明する。図1はこの発明の実施の形態の
液晶表示装置の断面図である。
【0021】図1に示すように、液晶表示素子1は、ガ
ラス基板、またはプラスチックやフィルム基板などを用
いた対向する2枚の基板2a,2bを有し、両基板2
a,2bの内側にはカラーフィルタ9やトランジスタア
レイ等のスイッチング能動素子11や透明電極8などを
設けることにより、パッシブモード、TN−TFT、I
PSなどのデバイスを作ることができる。また、液晶表
示素子1の周辺にはシール5を形成し、充填した液晶3
を封止する役割を担う。尚、この実施の形態の液晶表示
素子1の製造方法は真空注入法であり、シールパターン
5には注入口を必要とする。図中、7は配向膜、10は
ブラックマトリクスである。
【0022】さて、このような液晶表示素子1には、対
向する基板2a,2bのギャップがギャップ制御部材に
より形成される。この場合、3〜5μm程度の基板間2
a,2bのギャップを形成するのにどちらかの基板上に
突起6を形成する。この実施の形態ではカラーフィルタ
基板2aに形成しているが、アレイ基板2bなどどちら
の基板に突起6を形成してもよい。また、どちらかの基
板上2a,2bに感光性材料により、所定の位置、大き
さの有機物からなる突起6を形成するに際して、突起6
と基板2aとの接地面積が20μm×20μmの正方形
とし、画素サイズが90μm×270μmの場合、90
μmピッチの画素配列の3ケに1ケの割合で突起6を形
成する。この突起6の面積密度は0.54%になる。こ
こで、突起6の設定場所は透過する画素ではなく、カラ
ーフィルタ基板2aではBM(ブラックマトリクス)1
0上で、アレイ基板2bではゲート配線、蓄積容量、ト
ランジスタの上で段差のない平坦で設置面積の余裕のあ
る場所が適している。また、ここで用いる突起6の圧縮
弾性係数は150×9.80665×104 Pa(15
0kgf/cm2 )以上を必要とする。
【0023】ここで、この上記面積密度は、図2で示す
ように、0.08%未満では高温時にギャップむらが起
こる。これは突起6の接地面積が小さいために、常温時
より60℃の高温放置で液晶表示素子1を立てて置く
と、下部に液晶3が溜まりギャップむらが起こるもので
ある。また、ここで検討した突起6の弾性係数は上記の
ように150kgf/cm2 以上である。
【0024】そして、図3は既に充填した液晶表示素子
1を加圧することにより、最適ギャップにする封口工程
について述べる。図3は、縦軸はセルギャップを示し、
横軸は液晶表示素子1を加圧する時間を示す。この実施
の形態の構成では、上記設置面積が0.04%と0.0
8%を比較すると、図3に示すように、突起密度0.0
4%のものは0.08%のものよりも短時間で一定のセ
ルギャップ(例えば4.0μm)に達することができ
る。しかしながら、更に液晶が押し出され続け安定した
領域に到達するまでには0.08μmよりも時間がかか
る。結局、後者の0.08%のものは前者の0.04%
のものに比べてセルギャップが安定するまでの時間を短
縮することができる。このように、設置面積が小さいパ
ネルでは空セルの中央部が膨らんだ状態であり、この実
施の形態では空セルの状態から均一なギャップであるこ
とが考えられ、この効果により液晶3を押し出す時間が
大幅に短縮することができる。
【0025】図4はこの発明の実施の形態の液晶表示装
置の製造方法のフローチャートである。図4に示すよう
に、基板2a,2bを洗浄し、液状の配向膜をオフセッ
ト印刷などで塗布した後に仮焼成、本焼成を経て配向膜
7を形成し、ラビングなどによる配向処理を行う。一般
に、ラビング後には表面の異物や汚れを落とすために水
洗浄を実施する。そして、どちらか一方の基板2aにギ
ャップを形成するために所定の場所に、所定の大きさの
突起6を事前に設けておくか、または、図7に示したよ
うなスペーサ4を均一に散布する。そのときの条件は上
記で述べたように、ギャップを形成する突起6またはス
ペーサ4の面積密度が0.08%以上で、かつその弾性
係数が150kgf/cm2 以上からなり、そのギャッ
プを形成する有機物が、基板上に形成された突起6であ
ったり、球状からなるスペーサ(ボール)4を用いたり
する。
【0026】次に、どちらか一方の基板2aにシール材
5を描画装置やスクリーン印刷により塗布してシール5
を形成する。また、両基板2a,2bを上下導通する際
には、導電性インキで両基板2a,2bを接続する。シ
ールパターン5には注入口が数ヶ所程度設けられてい
る。その注入口の役割は開口部から液晶3を注入するも
のである。そして、大気中で両方の基板2a,2bを貼
り合わせる。そして、液晶表示素子1のギャップ制御を
行うためには、2枚の基板全体2a,2bをエアープレ
スなどで加圧し、最適なギャップが出たところでシール
材5を硬化する。この時、熱硬化型のシール材5を用い
るのが一般的である。
【0027】その後、基板表示領域外の部分を割断し、
空セルを作り上げる。空セルは大気圧中に放置しても、
この実施の形態では適正なギャップに近くなる。注入方
式では上記のようにしてできた空セルの注入口の開口部
と、液晶3をプールしたものを真空槽内に入れておき、
0.2〜0.7Torr程度で触れるようにして、槽内
全体を大気に開放して空セル内に液晶3を充填する。こ
の状態のセルに充填された液晶3は最適な量を超えてお
り、ギャップも適正なものより大きくなっている。
【0028】最後に、液晶3を充填した液晶表示素子1
の両面を加圧して最適なギャップにし、注入口を樹脂な
どで閉じ固める。液晶表示素子1に付着した液晶3を洗
浄し、液晶表示素子1全体をアニールして液晶3を再配
向処理を行う。
【0029】上記の工程では、充填する液晶3の粘度は
一般的に0.1〜0.01Pas程度(又は数十cP)
であり、液晶3に温度を加えると粘度は低下するが、揮
発性のある成分が飛散する恐れがあるので、一般的な製
造工程では液晶3に温度を加えることは好ましくない。
【0030】この実施の形態ではすでに液晶表示素子1
に充填した液晶3を押し出す方法には、最適な量になる
ように液晶表示素子1の両面を加圧し、ギャップも適正
なものにする。加圧する方法には風船のようなシリコン
ゴムなどで、液晶表示素子1の片面または両面を押した
り、エアープレスを用いて定盤で液晶表示素子1の両面
を押したりする。
【0031】次に、図5で示すように既に充填した液晶
表示素子1を2×9.80665×104 Pa(2kg
f/cm2 )以上の圧力で押すと、上記で示す条件の面
積密度が0.08%以上で、かつその弾性係数が150
kgf/cm2 以上からなる突起6が潰れたり、スペー
サ4が破壊したり、カラーフィルタ2aに陥没したりす
る。故に、この実施の形態では2kgf/cm2 以下の
圧力で既に充填した液晶表示素子1をある特定のギャッ
プまで押す必要がある。
【0032】以上のようにこの実施の形態では、真空槽
内で液晶3を注入する2枚以上の基板2a,2bからな
る液晶表示素子1の空セルにおいて、前記液晶表示素子
1の2枚以上の基板2a,2bのギャップを形成する有
機物または無機物の面積密度が0.08%以上で、かつ
その弾性係数が150kgf/cm2 以上からなり、そ
のギャップを形成する有機物が、基板2a上に形成され
た突起6であったり、球状からなるスペーサ(ボール)
4を用いたりすることにより、既に充填した液晶表示素
子1の加圧後、最適ギャップにする封口工程で、液晶3
を押し出す時間が大幅に短縮することができる。
【0033】なお、上記製造方法を実施可能とした液晶
表示装置の製造装置として構成してもよい。
【0034】
【発明の効果】この発明の請求項1記載の液晶表示装置
によれば、液晶表示素子の対向する基板のギャップを形
成するギャップ制御部材の面積密度が0.08%以上
で、かつ圧縮弾性係数が150×9.80665×10
4 Pa(150kgf/cm2 )以上であるので、製造
時において、空セルに液晶を充填した後に適正のギャッ
プにまで液晶を押し出すのにかかる時間を短縮すること
ができる。特に、リードタイムの短縮により低コストの
液晶パネルを提供することができるとともに、品質では
パネル面内のギャップ均一性が優れたものとなり、完成
パネルの振動によるパネル面内の揺れが改良される。
【0035】請求項2では、液晶表示素子の対向する基
板のギャップを形成するギャップ制御部材が、基板上に
形成された突起であるので、製造時において基板の所定
位置に予め設けておくことができる。
【0036】請求項3では、液晶表示素子の対向する基
板のギャップを形成するギャップ制御部材が、球状から
なるボールであるので、製造時において基板上に均一に
散布することで得られる。
【0037】この発明の請求項4記載の液晶表示装置の
製造方法によれば、対向する基板のギャップを形成する
ギャップ制御部材の面積密度が0.08%以上で、かつ
圧縮弾性係数が150×9.80665×104 Pa
(150kgf/cm2 )以上とした状態で基板を貼り
合わせ液晶表示素子の空セルを形成する工程と、真空槽
内で空セルの注入口より液晶を注入後、ある特定のギャ
ップまで2×9.80665×104 Pa(2kgf/
cm2 )以下の圧力を加えて注入口より液晶を押し出す
工程とを含むので、空セルに液晶を充填した後に適正の
ギャップにまで液晶を押し出すのにかかる時間を短縮す
ることができる。これにより液晶表示素子の液晶充填の
プロセスタクトを大幅に短縮するものであり、簡易的
で、かつ従来の製造方法を用いて、高歩留りで製造でき
るものである。特に、リードタイムの短縮により低コス
トの液晶パネルを提供することができる。一方、品質で
はパネル面内のギャップ均一性が優れたものとなり、完
成パネルの振動によるパネル面内の揺れが改良される。
【0038】今後、液晶パネルのインチサイズはより大
型化することは明らかで、液晶押し出し時間の長さが問
われており、ギャップ均一性もさらに困難になるが、こ
の発明の製造方法によりリードタイムの短縮や高品質を
得ることができる。
【0039】請求項5では、液晶表示素子の対向する基
板のギャップを形成するギャップ制御部材が、基板上に
形成された突起であるので、基板の所定位置に予め設け
ておくことができる。
【0040】請求項6では、液晶表示素子の対向する基
板のギャップを形成するギャップ制御部材が、球状から
なるボールであるので、基板上に均一に散布することで
得られる。
【0041】この発明の請求項7記載の液晶表示装置の
製造装置によれば、請求項4から請求項6のいずれかに
記載の製造方法を実施可能としたので、同様の作用効果
が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態の液晶表示装置の断面図
【図2】この発明の実施の形態の面積密度とギャップむ
らの関係図
【図3】この発明の実施の形態のセルギャップと加圧時
間の関係図
【図4】この発明の実施の形態の製造フローチャート図
【図5】この発明の実施の形態の加圧力とギャップむら
の関係図
【図6】従来例の製造フローチャート図
【図7】従来例の液晶表示装置の断面図
【符号の説明】
1 液晶表示素子 2a,2b 基板 3 液晶 4 スペーサ 5 シール 6 突起 7 配向膜 8 透明電極 9 カラーフィルタ 10 ブラックマトリクス 11 スイッチング能動素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 炭田 祉朗 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 2H089 LA07 LA09 LA10 LA16 LA20 NA09 NA32 NA60 QA12 QA14

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対向する基板を有する液晶表示素子の空
    セルに液晶が注入される液晶表示装置であって、前記液
    晶表示素子の対向する基板のギャップを形成するギャッ
    プ制御部材の面積密度が0.08%以上で、かつ圧縮弾
    性係数が150×9.80665×104 Pa(150
    kgf/cm2 )以上であることを特徴とする液晶表示
    装置。
  2. 【請求項2】 液晶表示素子の対向する基板のギャップ
    を形成するギャップ制御部材が、基板上に形成された突
    起である請求項1記載の液晶表示装置。
  3. 【請求項3】 液晶表示素子の対向する基板のギャップ
    を形成するギャップ制御部材が、球状からなるボールで
    ある請求項1記載の液晶表示装置。
  4. 【請求項4】 対向する基板のギャップを形成するギャ
    ップ制御部材の面積密度が0.08%以上で、かつ圧縮
    弾性係数が150×9.80665×104Pa(15
    0kgf/cm2 )以上とした状態で前記基板を貼り合
    わせ液晶表示素子の空セルを形成する工程と、真空槽内
    で前記空セルの注入口より液晶を注入後、ある特定のギ
    ャップまで2×9.80665×104 Pa(2kgf
    /cm 2 )以下の圧力を加えて前記注入口より液晶を押
    し出す工程とを含む液晶表示装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 液晶表示素子の対向する基板のギャップ
    を形成するギャップ制御部材が、基板上に形成された突
    起である請求項4記載の液晶表示装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 液晶表示素子の対向する基板のギャップ
    を形成するギャップ制御部材が、球状からなるボールで
    ある請求項4記載の液晶表示装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項4から請求項6のいずれかに記載
    の製造方法を実施可能とした液晶表示装置の製造装置。
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